説明

給湯装置

【課題】燃焼機とヒートポンプを併用する給湯装置に、温水を利用して暖房を行う機能を付加する場合に、装置の複雑化を回避する。
【解決手段】燃焼機1および貯湯タンク3と加熱用熱交換器5との間で温水を循環させる循環経路L19〜L22のうち、燃焼機循環経路L21とタンク循環経路L22とを合流させて加熱用熱交換器5に接続された共通循環経路L20に、温水循環ポンプ80を配置する。また、共通循環経路L20と燃焼機循環経路L21とタンク循環経路L22との接続部に、共通循環経路L20を燃焼機循環経路L21およびタンク循環経路L22に選択的に連通させる循環経路切換弁74を配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼機とヒートポンプを併用する給湯装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ヒートポンプのみを用いた給湯装置において、ヒートポンプにて加熱された温水を利用して暖房を行うことが検討されているが、この場合、ヒートポンプのみでは能力が不足し、暖房負荷が大きい住宅や寒冷地等には適用できない
一方、従来技術として、例えば特許文献1および特許文献2には、ガス燃焼機とヒートポンプを併用する給湯装置が示されている。このようにガス燃焼機とヒートポンプを併用する給湯装置に、温水を利用して暖房を行う機能を付加する場合には、能力不足が解消されて、暖房負荷が大きい住宅や寒冷地等においても温水を利用して暖房を行うことが可能である。
【特許文献1】特開2005−214452号公報
【特許文献2】特開2005−207622号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ガス燃焼機とヒートポンプを併用する給湯装置に、温水を利用して暖房を行う機能を付加した場合、装置が複雑化してしまうという問題がある。
【0004】
本発明は上記点に鑑みて、燃焼機とヒートポンプを併用する給湯装置に、温水を利用して暖房を行う機能を付加する場合に、装置の複雑化を回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、熱媒体の放熱により暖房を行う放熱機器(4a、4b)と、燃焼機(1)にて加熱された温水およびヒートポンプ(2)にて加熱されて貯湯タンク(3)に蓄えられた温水が選択的に流通して、その温水と熱媒体との間で熱交換を行う加熱用熱交換器(5)と、燃焼機(1)および貯湯タンク(3)と加熱用熱交換器(5)との間で温水を循環させる循環経路(L19〜L22)とを備え、循環経路(L19〜L22)は、燃焼機(1)に接続された燃焼機循環経路(L21)と、貯湯タンク(3)に接続されたタンク循環経路(L22)と、燃焼機循環経路(L21)とタンク循環経路(L22)とを合流させて加熱用熱交換器(5)に接続された共通循環経路(L20)とを備え、さらに、共通循環経路(L20)に配置されて温水の流れを発生させる温水循環ポンプ(80)と、共通循環経路(L20)を燃焼機循環経路(L21)およびタンク循環経路(L22)に選択的に連通させる循環経路切換弁(74)とを備えることを特徴とする。
【0006】
このようにすれば、加熱用熱交換器(5)に貯湯タンク(3)内の温水を供給する場合および加熱用熱交換器(5)に燃焼機にて加熱された温水を供給する場合のいずれにおいても、1つの温水循環ポンプ(80)で温水の流れを発生させることができるため、装置の複雑化を回避することができる。
【0007】
この場合、共通循環経路は、加熱用熱交換器(5)の入口側に接続された入口側共通循環経路(L19)と、加熱用熱交換器(5)の出口側に接続された出口側共通循環経路(L20)とを備え、温水循環ポンプ(80)を出口側共通循環経路(L20)に配置し、循環経路切換弁(74)を、出口側共通循環経路(L20)と燃焼機循環経路(L21)とタンク循環経路(L22)との接続部に配置することができる。
【0008】
このようにすれば、熱媒体との間で熱交換して温度が低下した温水が温水循環ポンプ(80)および循環経路切換弁(74)内を流通するため、温水循環ポンプ(80)および循環経路切換弁(74)の使用環境温度が下がり、温水循環ポンプ(80)および循環経路切換弁(74)の劣化が抑制される。
【0009】
また、循環経路切換弁(74)は、貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、共通循環経路(L19、L20)を燃焼機循環経路(L21)に連通させることができる。
【0010】
このようにすれば、貯湯タンク(3)内の温水で暖房を行うことができない状況下では、燃焼機(1)で加熱した温水により暖房を行うことができる。
【0011】
また、給水源から燃焼機(1)に水を導く燃焼機給水経路(L14)および燃焼機循環経路(L21)を、合流して燃焼機(1)の入口側に接続することができる。
【0012】
このようにすれば、貯湯タンク(3)内が空でも燃焼機(1)にて温水を得ることができ、一つの燃焼機(1)で暖房と給湯が可能である。
【0013】
また、燃焼機(1)にて加熱された温水が流通する燃焼機給湯経路(L15)と、貯湯タンク(3)の上部の温水が流通する上部給湯経路(L12)と、燃焼機給湯経路(L15)および上部給湯経路(L12)に接続されて給湯部に温水を導く共通給湯経路(L13)と、燃焼機給湯経路(L15)および上部給湯経路(L12)を共通給湯経路(L13)に選択的に連通させる給湯経路切換弁(71)とを備えることができる。
【0014】
このようにすれば、貯湯タンク(3)上部の温水と燃焼機(1)で加熱した温水を適宜に給湯に用いることができる。
【0015】
また、給湯経路切換弁(71)は、貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、燃焼機給湯経路(L15)を共通給湯経路(L13)に連通させることができる。
【0016】
このようにすれば、貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、燃焼機(1)で加熱した温水を給湯に用いることができる。
【0017】
また、燃焼機(1)にて加熱された温水が流通する燃焼機給湯経路(L15)と、貯湯タンク(3)の上部の温水が流通する上部給湯経路(L12)と、燃焼機給湯経路(L15)および上部給湯経路(L12)に接続されて給湯部に温水を導く共通給湯経路(L13)と、上部給湯経路(L12)に配置されて、燃焼機給湯経路(L15)から貯湯タンク(3)への温水の流れを阻止する給湯経路逆止弁(64)と、貯湯タンク(3)における上下方向中間部の温水を共通給湯経路(L13)に導く中温水給湯経路(L28)と、燃焼機給湯経路(L15)および上部給湯経路(L12)から給湯部に流れる温水と中温水給湯経路(L28)から給湯部に流れる温水の流量比を調整する中温水混合弁(76)とを備えることができる。
【0018】
このようにすれば、給湯経路逆止弁(64)によって、燃焼機(1)で加熱した温水が貯湯タンク(3)に流入するのを防止できる。また、中温水混合弁(76)によって、燃焼機(1)で加熱した温水のみを給湯部に流したり、或いは燃焼機(1)で加熱した温水と貯湯タンク(3)内の温水を混合して給湯部に流すことができる。
【0019】
また、中温水混合弁(76)は、貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、燃焼機給湯経路(L15)および上部給湯経路(L12)から給湯部に温水を流すとともに、中温水給湯経路(L28)から給湯部への温水の流れを停止することができる。
【0020】
このようにすれば、貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、燃焼機(1)で加熱した温水を給湯部に流すことができる。
【0021】
また、燃焼機給水経路(L14)に配置されて、燃焼機(1)から給水源側への水の流れを阻止する給水経路逆止弁(65)を備えることができる。
【0022】
このようにすれば、燃焼機(1)側から燃焼機給水経路(L14)を介して水が貯湯タンク(3)に流入するのを防止できる。
【0023】
また、貯湯タンク(3)における上下方向中間部の温水を燃焼機(1)に導く燃焼機給水経路(L14)を備えることができる。
【0024】
このようにすれば、貯湯タンク(3)における上下方向中間部の温水(中温水)を燃焼機(1)で加熱して給湯に利用し、その後貯湯タンク(3)の下部の低温水をヒートポンプで加熱することにより、ヒートポンプを効率の高い領域で運転させることができる。
【0025】
また、燃焼機給水経路(L14)および燃焼機循環経路(L21)は、合流して燃焼機(1)の入口側に接続することができる。このようにすれば、一つの燃焼機(1)で暖房と給湯が可能である。
【0026】
また、燃焼機(1)にて加熱された温水が流通する燃焼機給湯経路(L15)と、貯湯タンク(3)の上部の温水が流通する上部給湯経路(L12)と、燃焼機給湯経路(L15)および上部給湯経路(L12)に接続されて給湯部に温水を導く共通給湯経路(L13)と、燃焼機給湯経路(L15)および上部給湯経路(L12)を共通給湯経路(L13)に選択的に連通させる給湯経路切換弁(71)とを備えることができる。
【0027】
このようにすれば、貯湯タンク(3)上部の温水と燃焼機(1)で加熱した温水を適宜に給湯に用いることができる。
【0028】
また、貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、燃焼機(1)を作動させることができる。
【0029】
このようにすれば、貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、貯湯タンク(3)における上下方向中間部の温水を燃焼機(1)で加熱して給湯に用いることができる。
【0030】
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る給湯装置の構成を示す模式図である。
【0032】
図1に示すように、この給湯装置は、ガスを燃焼させて水を加熱する燃焼機1、水を加熱するヒートポンプ2、ヒートポンプ2にて加熱された温水を蓄える貯湯タンク3、熱媒体の放熱により暖房を行う第1および第2放熱機器4a、4b、燃焼機1やヒートポンプ2にて加熱された温水と熱媒体との間で熱交換を行う加熱用熱交換器5、これらの機器の作動を制御する制御装置(図示せず)等を備えている。
【0033】
燃焼機1は、ガス供給管11から供給されるガスと電動送風機12により送風される空気をバーナ13にて燃焼させ、熱交換器14の内部を流通する水と燃焼ガスとを熱交換させて内部の水を加熱するようになっている。ガス供給管11には、供給されるガス量を連続的に調整可能な比例弁15と、燃焼機1の作動停止時にガス供給を遮断する遮断弁16が配置されている。また、燃焼機1は、熱交換器14の内部を流通する水の量を計測する流量計17を備えている。
【0034】
ヒートポンプ2は、図示しない電動圧縮機、高圧側熱交換器、減圧装置、および蒸発器を、順次冷媒配管によって接続して構成されている。そして、電動圧縮機にて圧縮された高圧冷媒を高圧側熱交換器に流入させ、ここで、高圧冷媒と水とを熱交換して水を加熱し、高圧側熱交換器を通過した放熱後の高圧冷媒は、その後、減圧装置で低圧状態に減圧される。この低圧冷媒は蒸発器で大気等から吸熱して蒸発し、その後、電動圧縮機に吸入され、再度圧縮される。ヒートポンプ2は料金の安い夜間電力を利用して主に夜間に稼働される。
【0035】
第1放熱機器4aは、70℃程度に制御された熱媒体が流入して、浴室乾燥機として用いられる。第2放熱機器4bは、50〜60℃に制御された熱媒体が流入して、床暖房器として用いられる。なお、熱媒体は、水道水や、不凍液を混合した水道水等を使用できる。
【0036】
加熱用熱交換器5は、燃焼機1やヒートポンプ2にて加熱された温水が流入する第1通路部51と、放熱機器4a、4bで放熱した熱媒体が流入する第2通路部52と、風呂100の湯が流入する第3通路部53とを備えている。そして、第1通路部51の温水と第2通路部52の熱媒体とが熱交換して熱媒体が加熱されるともに、第1通路部51の温水と第3通路部53の風呂水とが熱交換して風呂水が加熱されるようになっている。
【0037】
貯湯タンク3は、耐食性に優れた金属製(例えばステンレス製)であり、外周部に図示しない断熱材が配置されており、高温の給湯用の湯を長時間にわたって保温することができるようになっている。
【0038】
貯湯タンク3には、例えばサーミスタを用いた複数(本例では6個)の温度センサ90a〜90fが縦方向に所定の間隔をあけて配置され、貯湯タンク3内の各水位レベルにおける温度を検出するようにしている。
【0039】
貯湯タンク3は縦長形状であり、その底面には給水導入口31が設けられ、この給水導入口31には貯湯タンク3内の最下部に水道水を導入するタンク給水経路L11が接続されている。タンク給水経路L11には、水道水の温度を検出するサーミスタ等の温度センサ91、貯湯タンク3に導入される水道水の水圧を所定圧に調節する減圧弁60、および、貯湯タンク3から給水源側への水の流れを阻止する逆止弁61が配置されている。
【0040】
貯湯タンク3の上部には導出口32が設けられ、導出口32には貯湯タンク3内の上部の湯を導出するための上部給湯経路L12が接続されている。上部給湯経路L12には、貯湯タンク3内の圧力を設定圧以下に調整する逃がし弁62が配置されている。上部給湯経路L12の出口側は、台所・洗面所・浴室などの給湯部に温水を導く共通給湯経路L13に接続されている。
【0041】
タンク給水経路L11における減圧弁60と逆止弁61の間から燃焼機給水経路L14が分岐されており、燃焼機給水経路L14を介して燃焼機1の熱交換器14に水道水が導かれるようになっている。燃焼機給水経路L14には、燃焼機給水経路L14を流れる水道水の流量を調整する絞り弁70が配置されている。
【0042】
燃焼機1の熱交換器14は、燃焼機1にて加熱された温水が流通する燃焼機給湯経路L15が接続されており、この燃焼機給湯経路L15は共通給湯経路L13に接続されている。燃焼機給湯経路L15には、燃焼機1にて加熱された温水の温度を検出するサーミスタ等の温度センサ92が配置されている。
【0043】
上部給湯経路L12と燃焼機給湯経路L15と共通給湯経路L13の合流部には、上部給湯経路L12と燃焼機給湯経路L15と共通給湯経路L13の連通状態を切り換える給湯経路切換弁71が配置されている。より詳細には、給湯経路切換弁71は、上部給湯経路L12および燃焼機給湯経路L15を共通給湯経路L13に選択的に連通させたり、3つの経路L12、L13、L15のうち上部給湯経路L12と燃焼機給湯経路L15との間のみを連通させたり、さらには、上部給湯経路L12から給湯部に流れる温水と燃焼機給湯経路L15から給湯部に流れる温水の流量比を調整することができる。
【0044】
燃焼機給水経路L14における絞り弁70の上流側から温調用給水経路L16が分岐されており、温調用給水経路L16を介して共通給湯経路L13に水道水が導かれるようになっている。
【0045】
温調用給水経路L16と共通給湯経路L13の合流部には、給湯部に供給する温水の温度が所定温度になるように温水と水道水の混合割合を調整する湯水混合弁72が配置されている。
【0046】
貯湯タンク3の下部には貯湯タンク3内の最下部の水を吸入するための吸入口33が設けられ、貯湯タンク3の上方には貯湯タンク3内の最上部に湯を吐出する吐出口34が設けられている。吸入口33と吐出口34は、貯湯タンク3の下部の水を貯湯タンク3の上部に送る沸き上げ水循環経路L17で接続されており、沸き上げ水循環経路L17の一部はヒートポンプ2内に配置されている。
【0047】
沸き上げ水循環経路L17のうちヒートポンプ2内に配置された部分は、ヒートポンプ2の高圧側熱交換器に接続されており、図示しないポンプによって吸入口33から吸入される水を高圧冷媒との熱交換により加熱し(例えば90℃程度)、吐出口34から貯湯タンク3内に戻すことにより、貯湯タンク3内の水を沸き上げるようにしている。
【0048】
沸き上げ水循環経路L17のうち貯湯タンク3の吸入口33とヒートポンプ2の入口側を接続する入口側沸き上げ水循環経路L171と、沸き上げ水循環経路L17のうち貯湯タンク3の吐出口34とヒートポンプ2の出口側を接続する出口側沸き上げ水循環経路L172は、温水バイパス経路L18にて接続されている。
【0049】
入口側沸き上げ水循環経路L171と温水バイパス経路L18との接続部には、貯湯タンク3の吸入口33とヒートポンプ2の入口側とを連通させた状態と、温水バイパス経路L18とヒートポンプ2の入口側とを連通させた状態とに、連通状態を切り換える切換弁73が配置されている。出口側沸き上げ水循環経路L172のうち温水バイパス経路L18の接続部よりもヒートポンプ2側には、吐出口34からヒートポンプ2の出口側への水の流れを阻止する逆止弁63が配置されている。
【0050】
そして、沸き上げ運転を行わないときでも、外気温が低いときには、切換弁73により温水バイパス経路L18とヒートポンプ2の入口側とを連通させ、室外に設置されたヒートポンプ2と温水バイパス経路L18内で水を循環させて、ヒートポンプ2内の水が凍結するのを防止するようにしている。
【0051】
燃焼機給湯経路L15における給湯経路切換弁71と燃焼機1との間から入口側共通循環経路L19が分岐されており、入口側共通循環経路L19は加熱用熱交換器5における第1通路部51の温水入口側に接続されている。そして、燃焼機1にて加熱された温水が、燃焼機給湯経路L15および入口側共通循環経路L19を介して加熱用熱交換器5に導かれるとともに、貯湯タンク3内の温水が、上部給湯経路L12、燃焼機給湯経路L15、および入口側共通循環経路L19を介して加熱用熱交換器5に導かれるようになっている。入口側共通循環経路L19には、加熱用熱交換器5に導かれる温水の温度を検出するサーミスタ等の温度センサ93が配置されている。
【0052】
加熱用熱交換器5における第1通路部51の温水出口側には、出口側共通循環経路L20が接続されている。出口側共通循環経路L20から、燃焼機循環経路L21とタンク循環経路L22が分岐されている。燃焼機循環経路L21は燃焼機給水経路L14における絞り弁70と燃焼機1との間に接続されており、タンク循環経路L22は貯湯タンク3における下部に近い位置に接続されている。
【0053】
出口側共通循環経路L20には、加熱用熱交換器5を通過した温水の温度を検出するサーミスタ等の温度センサ94と、温水の流れを発生させる温水循環ポンプ80が配置されている。出口側共通循環経路L20と燃焼機循環経路L21とタンク循環経路L22との接続部には、出口側共通循環経路L20を燃焼機循環経路L21およびタンク循環経路L22に選択的に連通させる循環経路切換弁74が配置されている。
【0054】
そして、循環経路切換弁74により出口側共通循環経路L20と燃焼機循環経路L21とを連通させると、加熱用熱交換器5を通過した温水は出口側共通循環経路L20や燃焼機循環経路L21等を介して燃焼機1の熱交換器14に導かれる。一方、循環経路切換弁74により出口側共通循環経路L20とタンク循環経路L22とを連通させると、加熱用熱交換器5を通過した温水は出口側共通循環経路L20やタンク循環経路L22を介して貯湯タンク3に導かれるようになっている。
【0055】
加熱用熱交換器5における第2通路部52と第1放熱機器4aは、熱媒体経路L23にて閉ループに接続されており、加熱用熱交換器5で加熱されて高温になった熱媒体が第1放熱機器4aに流入するようになっている。
【0056】
熱媒体経路L23には、熱媒体の温度上昇に伴う膨張分を吸収可能な容積を持つ膨張タンク101、熱媒体の流れを発生させる熱媒体循環ポンプ81、第2通路部52に流入する熱媒体の温度を検出するサーミスタ等の温度センサ95、第2通路部52から流出する熱媒体の温度を検出するサーミスタ等の温度センサ96が配置されている。膨張タンク101には、熱媒体経路L23内の圧力が所定圧以上になると開弁して熱媒体経路L23内の熱媒体を外部に逃がすリリーフ弁(図示せず)が内蔵されている。
【0057】
熱媒体経路L23における熱媒体循環ポンプ81の下流側部位から低温熱媒体経路L24が分岐されており、第1放熱機器4aにより放熱して温度が低下した熱媒体が、低温熱媒体経路L24を介して第2放熱機器4bに流入するようになっている。
【0058】
熱媒体経路L23における第2通路部52の下流側部位から高温熱媒体経路L25が分岐され、この高温熱媒体経路L25は低温熱媒体経路L24に接続されている。そして、加熱用熱交換器5で加熱されて高温になった熱媒体が、高温熱媒体経路L25および低温熱媒体経路L24を介して第2放熱機器4bに流入するようになっている。
【0059】
低温熱媒体経路L24と高温熱媒体経路L25の合流部には、第2放熱機器4bに流入する熱媒体の温度が所定温度になるように、低温熱媒体と高温熱媒体の混合割合を調整する熱媒体混合弁75が配置されている。
【0060】
第2放熱機器4bの熱媒体出口側は、熱媒体排出経路L26を介して、熱媒体経路L23における第1放熱機器4aの下流側に接続されている。
【0061】
加熱用熱交換器5における第3通路部53と風呂100は、風呂水経路L27にて閉ループに接続されており、第1通路部51の温水と第3通路部53の風呂水との熱交換により、風呂水の追い焚きが可能になっている。
【0062】
図示しない制御装置には、流量計17、温度センサ90a〜90f、91〜96、および図示しない操作盤に設けられた操作スイッチからの信号が入力される。また、その制御装置は、それらの信号などに基づいて、電動送風機12、各種弁15、16、70〜75、およびポンプ80、81に制御信号を出力して、それらの各機器を制御するように構成されている。
【0063】
次に、本実施形態の給湯装置の作動を説明する。
【0064】
まず、浴室乾燥を行う場合、床暖房を行う場合、或いは風呂水の追い焚きを行う場合は、加熱用熱交換器5における第1通路部51に温水を循環させる。
【0065】
このとき、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度を超えており、且つ貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量を超えている場合は、貯湯タンク3内の温水が以下のようにして供給される。
【0066】
すなわち、温水循環ポンプ80を作動させ、絞り弁70にて燃焼機給水経路L14を閉じ、給湯経路切換弁71にて上部給湯経路L12と燃焼機給湯経路L15とを連通させ、循環経路切換弁74にて出口側共通循環経路L20とタンク循環経路L22とを連通させる。これにより、貯湯タンク3内の温水は、上部給湯経路L12、燃焼機給湯経路L15、および入口側共通循環経路L19を介して第1通路部51に供給され、さらに、出口側共通循環経路L20およびタンク循環経路L22を介して貯湯タンク3に戻される。
【0067】
一方、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、または貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合は、燃焼機1により加熱された温水が以下のようにして供給される。
【0068】
すなわち、温水循環ポンプ80を作動させ、絞り弁70にて燃焼機給水経路L14を閉じ、循環経路切換弁74にて出口側共通循環経路L20と燃焼機循環経路L21とを連通させる。これにより、燃焼機1により加熱された温水は、燃焼機給湯経路L15および入口側共通循環経路L19を介して第1通路部51に供給され、さらに、出口側共通循環経路L20、燃焼機循環経路L21および燃焼機給水経路L14を介して燃焼機1に戻される。
【0069】
そして、第1通路部51に温水が供給されている状態で、熱媒体循環ポンプ81を作動させると、加熱用熱交換器5で加熱されて高温になった熱媒体が第1放熱機器4aに流入して浴室乾燥が行われ、熱媒体混合弁75により所定温度に調整された熱媒体が第2放熱機器4bに流入して床暖房が行われる。また、第1通路部51の温水と第3通路部53の風呂水との熱交換により、風呂水の追い焚きが行われる。
【0070】
次に、台所・洗面所・浴室などの給湯部に温水を供給する場合は、貯湯タンク3内の温水または燃焼機1により加熱された温水が以下のようにして供給される。
【0071】
すなわち、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度を超えており、且つ貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量を超えている場合は、絞り弁70にて燃焼機給水経路L14を閉じ、給湯経路切換弁71にて上部給湯経路L12と共通給湯経路L13とを連通させる。これにより、貯湯タンク3内の温水は、上部給湯経路L12および共通給湯経路L13を介して給湯部に供給される。
【0072】
一方、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、または貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合は、絞り弁70が燃焼機給水経路L14を開き、給湯経路切換弁71にて燃焼機給湯経路L15と共通給湯経路L13とを連通させる。これにより、燃焼機給水経路L14を介して燃焼機1に水道水が導かれ、その水道水は燃焼機1にて加熱された後に燃焼機給湯経路L15および共通給湯経路L13を介して給湯部に供給される。
【0073】
以上述べたように、本実施形態では、加熱用熱交換器5における第1通路部51に貯湯タンク3内の温水を供給する場合および第1通路部51に燃焼機1にて加熱された温水を供給する場合のいずれにおいても、1つの温水循環ポンプ80で温水の流れを発生させることができるため、装置の複雑化を回避することができる。
【0074】
また、熱媒体や風呂水と熱交換して温度が低下した温水が温水循環ポンプ80および循環経路切換弁74を流通するため、温水循環ポンプ80および循環経路切換弁74の使用環境温度が下がり、温水循環ポンプ80および循環経路切換弁74の劣化が抑制される。
【0075】
また、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、または貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合、換言すると貯湯タンク3内の温水で暖房や給湯を行うことができない状況下でも、燃焼機1で加熱した温水により暖房や給湯を行うことができる。
【0076】
また、燃焼機給水経路L14と燃焼機循環経路L21は、合流して燃焼機1の入口側に接続されているため、貯湯タンク3内が空でも燃焼機1にて温水を得ることができる。
【0077】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図2は本実施形態に係る給湯装置の構成を示す模式図である。第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0078】
本実施形態の給湯装置は、第1実施形態の給湯装置における逆止弁61、絞り弁70、および給湯経路切換弁71が廃止されている。
【0079】
図2に示すように、第1実施形態において上部給湯経路L12に配置されていた逃がし弁62は、本実施形態では燃焼機給湯経路L15に配置されている。上部給湯経路L12には、燃焼機給湯経路L15から貯湯タンク3への温水の流れを阻止する給湯経路逆止弁64が配置されている。
【0080】
貯湯タンク3における上下方向中間部と共通給湯経路L13が中温水給湯経路L28にて連通されており、貯湯タンク3における上下方向中間部の温水が中温水給湯経路L28を介して共通給湯経路L13に導かれるようになっている。
【0081】
共通給湯経路L13と中温水給湯経路L28との合流部には、燃焼機給湯経路L15および上部給湯経路L12から給湯部に流れる温水と中温水給湯経路L28から給湯部に流れる温水の流量比を調整する中温水混合弁76が配置されている。
【0082】
共通給湯経路L13のうち中温水混合弁76よりも下流側には、中温水混合弁76を通過後の温水の温度を検出するサーミスタ等の温度センサ97が配置されている。
【0083】
燃焼機給水経路L14には、燃焼機1から給水源側への水の流れを阻止する給水経路逆止弁65が配置されている。タンク給水経路L11には、タンク給水経路L11を流れる水道水の流量を調整する絞り弁77が配置されている。
【0084】
図示しない制御装置には、温度センサ97の信号も入力される。また、その制御装置は、中温水混合弁76および絞り弁77にも制御信号を出力するように構成されている。
【0085】
次に、本実施形態の給湯装置の作動を説明する。
【0086】
まず、浴室乾燥を行う場合、床暖房を行う場合、或いは風呂水の追い焚きを行うために、加熱用熱交換器5における第1通路部51に温水を循環させる。
【0087】
このとき、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度を超えており、且つ貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量を超えている場合は、貯湯タンク3内の温水が以下のようにして供給される。
【0088】
すなわち、温水循環ポンプ80を作動させ、絞り弁77にてタンク給水経路L11を閉じ、循環経路切換弁74にて出口側共通循環経路L20とタンク循環経路L22とを連通させる。これにより、貯湯タンク3内の温水は、上部給湯経路L12、燃焼機給湯経路L15、および入口側共通循環経路L19を介して第1通路部51に供給され、さらに、出口側共通循環経路L20およびタンク循環経路L22を介して貯湯タンク3に戻される。
【0089】
一方、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、または貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合は、燃焼機1により加熱された温水が以下のようにして供給される。
【0090】
すなわち、温水循環ポンプ80を作動させ、絞り弁77にてタンク給水経路L11を閉じ、循環経路切換弁74にて出口側共通循環経路L20と燃焼機循環経路L21とを連通させる。これにより、燃焼機1により加熱された温水は、燃焼機給湯経路L15および入口側共通循環経路L19を介して第1通路部51に供給され、さらに、出口側共通循環経路L20、燃焼機循環経路L21および燃焼機給水経路L14を介して燃焼機1に戻される。
【0091】
このとき、給湯経路逆止弁64により、燃焼機1で加熱した温水が燃焼機給湯経路L15および上部給湯経路L12を介して貯湯タンク3に流入するのを防止できる。また、給水経路逆止弁65により、燃焼機1に戻される低温の温水が燃焼機給水経路L14およびタンク給水経路L11を介して貯湯タンク3に流入するのを防止できる。
【0092】
次に、台所・洗面所・浴室などの給湯部に温水を供給する場合は、貯湯タンク3内の温水または燃焼機1により加熱された温水が以下のようにして供給される。
【0093】
すなわち、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度を超えており、且つ貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量を超えている場合は、絞り弁77がタンク給水経路L11を開く。これにより、貯湯タンク3内の上部の温水(高温水)は、上部給湯経路L12および共通給湯経路L13を介して給湯部に供給され、貯湯タンク3における上下方向中間部の温水(中温水)は、中温水給湯経路L28および共通給湯経路L13を介して給湯部に供給される。この際、中温水混合弁76により高温水と中温水の流量比が調整される。
【0094】
一方、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、または貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合は、絞り弁77にてタンク給水経路L11を閉じる。これにより、燃焼機給水経路L14を介して燃焼機1に水道水が導かれ、その水道水は燃焼機1にて加熱された後に燃焼機給湯経路L15および共通給湯経路L13を介して給湯部に供給される。このとき、給湯経路逆止弁64により、燃焼機1で加熱した温水が燃焼機給湯経路L15および上部給湯経路L12を介して貯湯タンク3に流入するのを防止できる。
【0095】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図3は本実施形態に係る給湯装置の構成を示す模式図である。第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0096】
第1実施形態の給湯装置では、燃焼機給水経路L14により燃焼機1の熱交換器14に水道水を導くようにしたが、本実施形態の給湯装置は、図3に示すように、貯湯タンク3における上下方向中間部と燃焼機1の熱交換器14が燃焼機給水経路L14にて連通されており、貯湯タンク3における上下方向中間部の温水が燃焼機給水経路L14を介して燃焼機1の熱交換器14に導かれるようになっている。燃焼機給水経路L14には、燃焼機1から貯湯タンク3への温水の流れを阻止する給水経路逆止弁66が配置されている。
【0097】
共通給湯経路L13および温調用給水経路L16は、ともに分岐されている。そして、第1共通給湯経路L13aと第1温調用給水経路L16aの合流部には、台所・洗面所の給湯部に供給する温水の温度が所定温度になるように温水と水道水の混合割合を調整する第1湯水混合弁72aが配置され、第2共通給湯経路L13bと第2温調用給水経路L16bの合流部には、浴室の給湯部に供給する温水の温度が所定温度になるように温水と水道水の混合割合を調整する第2湯水混合弁72bが配置されている。
【0098】
次に、本実施形態の給湯装置の作動を説明する。
【0099】
台所・洗面所・浴室などの給湯部に温水を供給する場合は、貯湯タンク3内の温水または燃焼機1により加熱された温水が以下のようにして供給される。
【0100】
すなわち、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度を超えており、且つ貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量を超えている場合は、第1実施形態と同様にして給湯部に供給される。
【0101】
一方、貯湯タンク3の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、または貯湯タンク3内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合は、絞り弁70が燃焼機給水経路L14を開き、給湯経路切換弁71にて燃焼機給湯経路L15と共通給湯経路L13とを連通させる。これにより、貯湯タンク3における上下方向中間部の温水(中温水)が燃焼機給水経路L14を介して燃焼機1の熱交換器14に導かれ、その中温水は燃焼機1にて加熱された後に燃焼機給湯経路L15および共通給湯経路L13を介して給湯部に供給される。
【0102】
ところで、貯湯タンク3における上下方向中間部の温水をヒートポンプ2で加熱する際のヒートポンプ2の効率は、貯湯タンク3の下部の温水(低温水)をヒートポンプ2で加熱する際のヒートポンプ2の効率よりも低い。
【0103】
そこで、中温水を燃焼機1で加熱して給湯に利用し、その後貯湯タンク3の下部の低温水をヒートポンプ2で加熱することにより、ヒートポンプ2を効率の高い領域で運転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の第1実施形態に係る給湯装置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る給湯装置の構成を示す模式図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る給湯装置の構成を示す模式図である。
【符号の説明】
【0105】
1…燃焼機、2…ヒートポンプ、3…貯湯タンク、4a、4b…放熱機器、
5…加熱用熱交換器、74…循環経路切換弁、80…温水循環ポンプ、L19、L20…共通循環経路、L21…燃焼機循環経路、L22…タンク循環経路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料を燃焼させて水を加熱する燃焼機(1)と、水を加熱するヒートポンプ(2)と、前記ヒートポンプ(2)にて加熱された温水を蓄える貯湯タンク(3)とを備える給湯装置において、
熱媒体の放熱により暖房を行う放熱機器(4a、4b)と、
前記燃焼機(1)にて加熱された温水および前記貯湯タンク(3)に蓄えられた温水が選択的に流通して、その温水と前記熱媒体との間で熱交換を行う加熱用熱交換器(5)と、
前記燃焼機(1)および前記貯湯タンク(3)と前記加熱用熱交換器(5)との間で温水を循環させる循環経路(L19〜L22)とを備え、
前記循環経路(L19〜L22)は、前記燃焼機(1)に接続された燃焼機循環経路(L21)と、前記貯湯タンク(3)に接続されたタンク循環経路(L22)と、前記燃焼機循環経路(L21)と前記タンク循環経路(L22)とを合流させて前記加熱用熱交換器(5)に接続された共通循環経路(L20)とを備え、
さらに、前記共通循環経路(L20)に配置されて温水の流れを発生させる温水循環ポンプ(80)と、
前記共通循環経路(L20)を前記燃焼機循環経路(L21)および前記タンク循環経路(L22)に選択的に連通させる循環経路切換弁(74)とを備えることを特徴とする給湯装置。
【請求項2】
前記共通循環経路は、前記加熱用熱交換器(5)の入口側に接続された入口側共通循環経路(L19)と、前記加熱用熱交換器(5)の出口側に接続された出口側共通循環経路(L20)とを備え、
前記温水循環ポンプ(80)は、前記出口側共通循環経路(L20)に配置され、
前記循環経路切換弁(74)は、前記出口側共通循環経路(L20)と前記燃焼機循環経路(L21)と前記タンク循環経路(L22)との接続部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
【請求項3】
前記循環経路切換弁(74)は、前記貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および前記貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、前記共通循環経路(L20)を前記燃焼機循環経路(L21)に連通させることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯装置。
【請求項4】
給水源から前記燃焼機(1)に水を導く燃焼機給水経路(L14)を備え、
前記燃焼機給水経路(L14)および前記燃焼機循環経路(L21)は、合流して前記燃焼機(1)の入口側に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の給湯装置。
【請求項5】
前記燃焼機(1)にて加熱された温水が流通する燃焼機給湯経路(L15)と、
前記貯湯タンク(3)の上部の温水が流通する上部給湯経路(L12)と、
前記燃焼機給湯経路(L15)および前記上部給湯経路(L12)に接続されて給湯部に温水を導く共通給湯経路(L13)と、
前記燃焼機給湯経路(L15)および前記上部給湯経路(L12)を前記共通給湯経路(L13)に選択的に連通させる給湯経路切換弁(71)とを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の給湯装置。
【請求項6】
前記給湯経路切換弁(71)は、前記貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および前記貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、前記燃焼機給湯経路(L15)を前記共通給湯経路(L13)に連通させることを特徴とする請求項5に記載の給湯装置。
【請求項7】
前記燃焼機(1)にて加熱された温水が流通する燃焼機給湯経路(L15)と、
前記貯湯タンク(3)の上部の温水が流通する上部給湯経路(L12)と、
前記燃焼機給湯経路(L15)および前記上部給湯経路(L12)に接続されて給湯部に温水を導く共通給湯経路(L13)と、
前記上部給湯経路(L12)に配置されて、前記燃焼機給湯経路(L15)から前記貯湯タンク(3)への温水の流れを阻止する給湯経路逆止弁(64)と、
前記貯湯タンク(3)における上下方向中間部の温水を前記共通給湯経路(L13)に導く中温水給湯経路(L28)と、
前記燃焼機給湯経路(L15)および前記上部給湯経路(L12)から前記給湯部に流れる温水と前記中温水給湯経路(L28)から前記給湯部に流れる温水の流量比を調整する中温水混合弁(76)とを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の給湯装置。
【請求項8】
前記中温水混合弁(76)は、前記貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および前記貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、前記燃焼機給湯経路(L15)および前記上部給湯経路(L12)から前記給湯部に温水を流すとともに、前記中温水給湯経路(L28)から前記給湯部への温水の流れを停止することを特徴とする請求項7に記載の給湯装置。
【請求項9】
給水源から前記燃焼機(1)に水を導く燃焼機給水経路(L14)と、
前記燃焼機給水経路(L14)に配置されて、前記燃焼機(1)から前記給水源側への水の流れを阻止する給水経路逆止弁(65)を備えることを特徴とする請求項7または8に記載の給湯装置。
【請求項10】
前記貯湯タンク(3)における上下方向中間部の温水を前記燃焼機(1)に導く燃焼機給水経路(L14)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の給湯装置。
【請求項11】
前記燃焼機給水経路(L14)および前記燃焼機循環経路(L21)は、合流して前記燃焼機(1)の入口側に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の給湯装置。
【請求項12】
前記燃焼機(1)にて加熱された温水が流通する燃焼機給湯経路(L15)と、
前記貯湯タンク(3)の上部の温水が流通する上部給湯経路(L12)と、
前記燃焼機給湯経路(L15)および前記上部給湯経路(L12)に接続されて給湯部に温水を導く共通給湯経路(L13)と、
前記燃焼機給湯経路(L15)および前記上部給湯経路(L12)を前記共通給湯経路(L13)に選択的に連通させる給湯経路切換弁(71)とを備えることを特徴とする請求項10または11に記載の給湯装置
【請求項13】
前記貯湯タンク(3)の上部の温水の温度が所定温度以下の場合、および前記貯湯タンク(3)内の温水の総熱量が所定熱量以下の場合に、前記燃焼機(1)を作動させることを特徴とする請求項10ないし12のいずれか1つに記載の給湯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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