説明

継ぎ目をカバーするための成形レールシステム

床及び/又は壁ライニング(7,8)の間の継ぎ目をカバーするための成形レールシステム(1)であって、ベースレール(2)とカバーレール(3)とから成り、該ベースレール(2)とカバーレール(3)とがその間に中間配置された保持部分により結合されており、前記ベースレール(2)が上方へ突出するウェブ(12)を有し、該ウェブ(12)が端部に構成された保持ヘッド(13)を備え、該保持ヘッド(13)が前記保持部分(4)によって旋回運動可能に掴まれており、該保持部分(4)が大体において、下方へ開いたU字形レール(14)と該U字形レール(14)内に設けられた保持エレメント(16,27)とから構成されており、前記U字形レール(14)の外壁(17)が前記カバーレール(3)に下方に向かって一体成形されたウェブ(19,20)によって掴まれていることを特徴とする、成形レールシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床及び/又は壁ライニングの間の継ぎ目をカバーし、隣接するライニングが異なる高さを有している場合でも平滑な移行を得るための成形レールシステムに関する。公知技術によれば前記形式の継ぎ目の橋絡は公知である。このような配置ではすでに所定の高さ製作誤差に適合させることはできるが、唯一の生産構成で大きな継ぎ目深さもしくは大きな深さヴァリエーションに対処できるように適応性をさらに広げることが望まれている。このような要求は、特に異なるタイプの多くの成形レールシステムを貯蔵しなくてもすむために商業上の理由から課される。又、この場合には結合が良好な保持を提供しかつあらゆる状況への適合が可能であるようにしたい。例えばEP1403444号明細書によれば、保持ヘッドを有する成形されたシャフトをベースレールに差し、保持ヘッドの上にカバーレールを載せることが公知である。長手方向溝におけるシャフトの差込み結合は、載置されたカバーレールに対する結合が旋回可能に保たれていると特に横方向に不安定である。
【0002】
したがって本発明の課題は継ぎ目をカバーするための成形レールシステムであって、継ぎ目高さがわずかである場合でも、大きい場合でもベースレールとカバーレールとの間にしっかりとした確実な結合が得られる成形レールシステムを提供することである。
【0003】
この課題は本発明によれば請求項1の特徴によって解決された。ベースレールのウェブにおける高い不動な保持ヘッドによって、中間配置された保持部分には旋回運動可能な保持にも拘らず良好な保持が達成される。旋回の運動性はクランプ及び保持効果が十分にしっかりと構成されていると角度的に大きく選択することが容易に可能である。中間配置される保持部分はU字形レールとして構成されていると特に有利である。U字形レールの内部には保持エレメントが保護されてかつ場所を節減して配置されることができるので、U字形レールの全幅を旋回領域のために利用しかつ載置されたカバーレールを、該カバーレールの両方のウェブでU字形レールの外壁に十分なクランプ作用をもって固持することができる。この場合には公知の形式で高さ位置も適合させられかつ後調整されることもできる。U字形レールはコンパクトで安定性があり、どんな引張り力と圧縮力とにも耐えることができる。
【0004】
保持部分を旋回運動可能にベースレールに支えることができるように、ベースレールのウェブの保持ヘッドは横断面で見て円形に構成されている。この丸められた端部はウェブの全長に亘って延びている。このような形は連続押出し法で好適にかつ低コストで製作することができる。細身のウェブと丸みの付けられた大きな端部ヘッドとによって、載置された保持部分は両側へ少なくとも10°を越えて旋回することができる。さらに円形のヘッドの表面にパターン構造又は長手方向に延びる小溝を設け、掴み部分によりよい保持を与え、カバーレールのために中央の配向位置を見い出すことが考えられている。保持部分が対応する隆起部を有していることは必ずしも必要ではない。
【0005】
ベースレールにおけるウェブの保持ヘッドの上に保持部分を好適に固定するためには、複数の可能性がある。きわめて有利な構成は請求項3に開示されている。ばねエレメントはばね弾性的な材料から成る部分であって、該部分はU字形レールの内室に上側の横壁から突出し、外方へ曲げ広げられた端部でU字形レールの側壁に支えられる。この特別な形状付与と支承形式とは、ウェブの保持ヘッドにおけるばねヘッドの良好で確実な保持をもたらす。このばねヘッドのばね力は曲げ広げられた端部が側方で支えられることで安定的に保たれる。記載したバンド材料はばねエレメントを薄壁にすることを目的としている。U字形レールとばねエレメントが同じ材料から製作されているとばねエレメントはU字形レールと一体に製作することもできる。
【0006】
又、ばねエレメントを備えた保持部分は請求項4に記載した特徴を有しているときわめて有利である。ばねエレメントは有利には鋼薄板から製作されていると有利ではあるが、良好なばね特性を有するプラスチック種も存在するのでプラスチック部分であることも考えられる。請求項4の構成の場合にはばねエレメントはU字形レールの内室へ押込まれかつクランプ止めされるルーズな構成部分である。外方へ向けられた自由端部は、自動的な解離を惧れる必要がないように内側の側壁のパターン構造にしっかりと係合する。望まれる緊締力は上方の横壁に対しばねヘッドが押圧されることで生ぜしめられる。レールシステムの製作はばねの個別生産によって多様化される。特にばねエレメントは、U字形レール又はカバーレールの長さに応じて、間隔をおいて個別に使用されることもできる。
【0007】
又、中間配置しようとする保持部分は請求項5の特徴を備えているときわめて有利であることが証明された。この製作はプラスチックでも金属でも行なうことができる。プラスチックの場合には相応する型を形成する必要がある。金属の場合には区分的にU字形レールの壁に切込みが入れられかつばねの形に曲げられる。しかし、ばねエレメントを個別に製作し、間隔をおいて薄いウェブで保持することも考えられる。次いでこの上にU字形レールが鋳造され、ばねエレメントがU字形レール区分の間に接続されるようにウェブが包囲される。この構成でも180°を越えるばねのヘッドは、ベースレールの保持ヘッドにおける旋回運動可能な結合のために十分な保持を提供する。ばねの自由端部はU字形レールの下縁に固定され、したがってばねは十分なバイアスを有している。ばねエレメントの部分片とU字型レール区分とが短いほどこの成形レールシステムは多様にかつ節約的に製作されることができる。
【0008】
中間配置させられた保持部分の別の有利な固定は、請求項6の特徴を用いることで可能である。一体成形されたウェブは有利にはU字形レール同様プラスチックから成っている。ベースレールの保持ヘッドの上にクリップ止めするためには丸み方向で分配された3つのウェブがもっとも好適である。ウェブの弾性は、ウェブが保持ヘッドを回転支承部としてその間に確実に受容しかつU字形レールが必要な範囲で旋回させられ得ることを保証する。高い角自由度は2つのウェブが一方の側でわずかな間隔でかつ第3のウェブが前記2つのウェブに向き合って配置されていると達成される。しかしながら支えるためにより多くのウェブを設けることも可能である。一体成形されたウェブを有する前記U字形レールは費用的に好適に連続押出し方法で製造することができる。
【0009】
ウェブがU字形レールの長さに亘って延びるようにすることは、特にレールが連続押出し方法で製作されると、困難を伴うことはない。これにより、保持部分がその全長に亘ってベースレールを掴むことが保証される。
【0010】
さらに請求項8の特徴が活用されるときわめて有利である。カバーレールが継ぎ目の全長に亘って延在しなければならないことは言うまでもない。これに対し、このカバーレールは間隔をおいてベースレールに固定されるだけで十分である。これによって多くの材料が節約され、この結果、費用的な好適化が得られる。これは商業的に重要なことである。
【0011】
保持部片が互いに間隔をおいて使用されると、変化実施態様のために請求項9の特徴を使用することが有利である。この実施態様は、カバーレールの保持部分として用られるU字形レールがプラスチックからも金属からも成ることができるのできわめて多様である。これは、ベースレールに固定するために必要とされるばねセグメントにも当嵌まる。両方の単固部分は1つのユニットに接合されるので、単個部分においては、単個部分が互いに良好に結合される形状の付与しか問題にならない。この場合には材料は意味をもたない。材料は強度と弾性とに関して要求される特性を有しているだけで良い。該当部分は好適に大量生産品として製造できるので成形レールシステム全体は費用的にきわめて好適になる。
【0012】
部分片を使用した場合にも請求項10の特徴を用いた他の変化実施態様が可能である。部分片が金属から成る場合にはU字形レールの側壁に鉛直な切込みが入れられ、側壁の部分領域がばねに成形される。より好適には部分片は型にてプラスチックから形成される。この場合にばねエレメントにもレールセグメントにも、それらがその任務を果すことのできる所望の形が与えられることになる。これらの部分も金型鋳造で好適に形成できる大量生産品である。
【0013】
実地においては請求項11の特徴が活用されると有利であることが証明された。プラスチック部分は腐蝕されず、ベースレールと中間配置させられた保持部分との両方が常に完全に覆われているので、これらの部分の視覚的な印象は無視することできる。プラスチックは強度、弾性、耐破壊性及び耐久性に関して要求された機械的な特性を有しているので、その使用は利点しかもたらさない。さらにプラスチックは射出成形又は連続押出し方法で好適に加工されることができる。
【0014】
最後に、請求項12の特徴が使用されると成形レールシステムにとっては特に有利である。粒状突起、小溝又は鋸歯列であることのできる成形部のによって、外側から掴むウェブは、特に当該ウェブ自体が対応するパターン構造を備えていると、良好な保持を発揮する。ウェブがU字形レールの外壁を上から掴むと極くわずかなウェブの傾きによってもウェブにはバイアスがかかり、確実な保持をもたらす力が作用する。
【0015】
以下、図面に基づき本発明の実施例を説明する。
【0016】
図1は同じ厚さの床ライニングが保持されている、組み立てられた状態にある成形レールシステムを示した図である。
【0017】
図2は図1と同じ成形レールシステムを厚さの異なる床ライニングと旋回適合させられたカバーレールと共に示した図である。
【0018】
図3は個々部分がより良く判るように図1に示された成形レールシステムを分解図で示した図である。
【0019】
図4は図2で用いられた、中間配置させられた保持部分を示した図である。
【0020】
図5は他の実施例である保持部分を示した図である。
【0021】
図6は変化させられた別の保持部分を示した図である。
【0022】
図7は保持部分の別の実施例を示した図である。
【0023】
図1に示された成形レールシステム1はベースレール2とカバーレール3とを有し、該ベースレール2とカバーレール3とは中間配置された保持部分4で結合されている。ベースレール2は接着によって又は図示されていないねじで、互いに間隔をおいて床5に位置する2つの床3イニング7,8の間に生じる溝又は継ぎ目6に固定されている。保持部分4でベースレール2に固定されたカバーレール3は溝6をカバー翼体9、10で橋絡し、床ライニング7,8の端部に支えられる。したがって床ライニング7,8は上から押えられる。床ライニング7,8が図1に示されているように、同じ厚さを有していると、カバーレール3は完全に真っ直ぐに、中間配置された保持部分4の上に位置する。これに対し厚さの異なる床ライニング7,8は互いに接触する。この場合にも、カバー翼体9,10が床ライニング7,8に両側で当接して段部のない移行部を形成するためには、カバーレール3は傾斜させられなければならない。図2から判るようにカバーレール3は中間配置された保持部分4と一緒に保持ヘッド13の上で旋回させられることで傾斜状態にすることができる。
【0024】
個々の部分の形態と機能とがより明確になるように図3にはレールシステム1は分解図で示されている。最下位の部分としては基板11を有するベースレール2が示されている。この基板11にはねじを用いた固定のための孔が示されている。基板11からは垂直にウェブ12が起立している。このウェブ12は自由端部に横断面が円形の肉厚部を有している。この肉厚部は保持部分4のための保持ヘッド13として構成されている。この保持ヘッド13は材料節減のために中空に形成されていると有利である。保持ヘッド13はベースレール2の全長に亘って延びている。
【0025】
ベースレール2の上には下方に向かって開いたU字形レール14として構成された保持部分4が存在している。U字形レール14の内室15内にはウェブ16の形をした保持エレメントが設けられている。この保持エレメントはU字形レール14の内壁17に一体成形されている。この実施例では各側壁17に2つのウェブ16が互いに間隔をおいて設けられている。これらのウェブ16は内室15の中央に向けられている。これらのウェブ16はその自由端部でベースレール2のウェブ12の保持ヘッド13を間にしっかりと掴むようになるまで内室15内へ突出している。しかし保持ヘッド13はそれでも回転運動可能である。ウェブ16は側壁から中央に向けられているので、保持ヘッド13をウェブ16の自由端部の間に下から押込むために必要なスペースが維持されている。ウェブ16はこのために必要な弾性を有している。一体成形されたウェブ16を有するU字形レール14は有利にはショア硬さ74°から76°のプラスチックから製作されている。この材料硬度で保持ヘッド13は支持部から独りでに跳び出ることができないような強さで外側からウェブ16で掴まれる。ウェブ16はU字形レール14の全長に亘って延びている。したがってウェブ16は保持ヘッド13にしっかりとではあるが回動可能に結合される。
【0026】
最上位の載置部分としてはカバーレール3が図3に示されている。カバーレール3は異なる幅を有することのできる側方のカバー翼体9,10を備えたカバープレート18から成っている。さらにカバープレート18が側方閉鎖部として用いられる場合にはカバープレート18を片側で下方へ延長しておくことができる。カバープレート18の下面からは2つのウェブ19,20が一体成形されている。これらのウェブ19,20は互いに、U字形レール14の幅に相応する間隔をおいて配置されている。ウェブ19,20はその内面に長手方向に延びる、鋸歯形の小溝21を備えている。カバーレール3が保持部分4の上へ押し嵌められると前記小溝21はU字形レール14の外側の側壁17における小溝22と保持作用を持って協働する。しかし、他の表面構造を与えること、例えば粒状加工することも考えられる。互いに接触する面によっては滑動が防止される。ウェブ19,20の外側に示されているように、それぞれ1つの長手方向切欠き22,23が目標破断個所として設けられている。床ライニング7,8の厚さが僅かで、カバー翼体9,10が床ライニング7,8を押すようになる前にベースレール3の基板11の上へ当接する惧れがある場合には、ウェブ19,20の下端部25,26が長手方向切欠き23,24にて折り取られる。カバーレール3は有利には木材−プラスチック混合物から製作されている。しかし、材料は木、金属であっても、プラスチックであることすらできる。
【0027】
ベースレール2にカバーレール3を固定するために用いた保持部分4は図2と図4とから判るようにU字形レール14の内室15内にウェブ16を3つしか備えていないこともできる。すでに3つのウェブ16はベースレール2の保持ヘッド13における必要な強度の掴みを提供する。この場合には保持ヘッド13において3点支承が保たれることが重要である。この場合には2つのウェブ16が間隔をおいて一方の内側の側壁17から内室15の中央に向かって延び、第3のウェブ16が他方の内側の側壁17から中央に向かって、前記2つのウェブ16の間に向けられ、保持ヘッド13がベースレール2のウェブ16の自由端部の間に嵌合させられるようになっているだけで十分である。保持ヘッド13におけるU字形レール14の3点支承で、所望の旋回性も、しっかりした保持も図2に示されているように保証される。図2ではカバーレール3は床ライニング7,8の厚さが異っていることに基づき、カバー翼体9,10でそれぞれ床ライニング7,8に支えられるために傾斜させられている。カバーレール3を取付ける場合に、しかもカバーレール3の下へ向けられたウェブ19,20がU字形レール14の上を移動させられる場合に、カバー翼体9,10が床ライニング7,8に当接するとU字形レール14は必要な傾斜位置へ旋回させられる。
【0028】
U字形レール14として構成された別の保持部分4においては、図5に示されているように別の保持エレメントが設けられている。U字形レール14の内室15内にはばねエレメント27が挿入されている。このばねエレメント27は180°をいくらか越えて円弧形に成形されたヘッド28を有し、このヘッド28でばねエレメント27は内側でU字形レール14の上側の横壁29に押付けられる。ばねエレメント27の両端30,31はヘッド28の下側で、斜めに外へ折曲げられ、U字形レール14の側壁17の内面の小溝32に係合する。ばねエレメント27は独立したインサート片として成形され、U字形レール14の内室15内へ押込まれかつ小溝32に係止される。この場合、上側の横壁29に対するヘッド28による押圧力は必要な緊締に寄与し、ひいては確実な固定が達成される。ばねエレメント27はU字形レールに間隔をおいて配置された、74°から76°のショア硬度を有するプラスチック又は鋼板から成る短い部体である。稀れには一貫したばねエレメント27も使用される。ヘッド28はベースレール2の保持ヘッド13に対応し、組立てられた状態でヘッド28は保持ヘッド13の上に支持され、カバーレール3とベースレール2との間には旋回可能な結合が達成される。ヘッド28の内表面は細かいパターン構造及び/又は長手方向に延在する幅の狭まい隆起部を備えており、該パターン構造及び/又は隆起部は保持ヘッド13の上の対応するパターン構造及び/又は長手方向の小溝に係合する。
【0029】
図6には2つのU字形部体の間に1つのばねエレメント27が配置されている別の保持部分4が示されている。この保持部分4は金属から成っていることができる。この場合には側壁17と上側の横壁29には切込みが与えられ、切出された部分はヘッド28と外へ向けられた端部30,31とを有するばねエレメント27に曲げ変形される。次いで端部30,31は側部にてU字形レール14に係留される。この保持部分4はプラスチックが射出成形されることもできる。ばねエレメント27の端部30,31は側壁17の下縁と1つのユニットを成形している。ばねエレメント27のヘッド28は保持部分4とべースレール2との間の回転運動可能な結合を成す。この場合、保持部分4とカバーレール3との間の結合はU字形レール14を取囲みかつその側壁17に係合するウェブ19,20で達成される。
【0030】
最後に図7には保持部分としてのU字形レール14であって、内室15にばねエレメント27が成形されているU字形レール14が示されている。ばねエレメント27の側方端部30,31は側壁17から切出された窓33を通して見ることができる。側壁17の内側にも外側にも鋸歯プロフィールを有する小溝22が設けられている。この保持部分4は金属からもプラスチックからも製作することができる。この保持部分4は短い部分として間隔をおいてベースレールの保持ヘッド13の上に取付けられて、旋回可能に保持しようとするカバーレール3に対する結合部分として用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】同じ厚さの床ライニングを保持している成形レールシステムを組立てられた状態で示した図。
【図2】異なる厚さの床ライニングに対し用いられた、カバーレールが傾斜適合させられた成形レールシステムを示した図。
【図3】図1の成形レールシステムの分解図。
【図4】図2で使用されている保持部分を示した図。
【図5】別の構成の別の保持部分を示した図。
【図6】別の変化させられた保持部分を示した図。
【図7】保持部分の別の実施例を示した図。
【符号の説明】
【0032】
1 成形レールシステム
2 ベースレール
3 カバーレール
4 保持部分
5 床
6 溝又は継ぎ目
7 床ライニング
8 床ライニング
9 カバー翼体
10 カバー翼体
11 基板
12 ウェブ
13 保持ヘッド
14 U字形レール
15 内室
16 ウェブ
17 側壁
18 カバープレート
19 ウェブ
20 ウェブ
21 小溝
22 小溝
23 長手方向切欠き
24 長手方向切欠き
25 下端
26 下端
27 ばねエレメント
28 ヘッド
29 横
30 端部
31 端部
32 小溝
33 窓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床及び/又は壁ライニング(7,8)の間の継ぎ目をカバーするための成形レールシステム(1)であって、ベースレール(2)とカバーレール(3)とから成り、該ベースレール(2)とカバーレール(3)とがその間に中間配置された保持部分(4)により結合されており、前記ベースレール(2)が上方へ突出するウェブ(12)を有し、該ウェブ(12)が端部に構成された保持ヘッド(13)を備え、該保持ヘッド(13)が前記保持部分(4)によって旋回運動可能に掴まれており、該保持部分(4)が大体において、下方へ開いたU字形レール(14)と該U字形レール(14)内に設けられた保持エレメント(16,27)とから構成されており、前記U字形レール(14)の外壁(17)が、前記カバーレール(3)に下方に向かって一体成形されたウェブ(19,20)によって掴まれていることを特徴とする、継ぎ目をカバーするための成形レールシステム。
【請求項2】
前記ベースレール(2)の前記ウェブ(12)に設けられた前記保持ヘッド(13)が横断面で見て円形に構成されている、請求項1記載の成形レールシステム。
【請求項3】
U字形レール(14)として構成された前記保持部分(4)が内室(15)にばねエレメント(27)を有し、該ばねエレメント(27)がバンド材料から成りかつ横断面で見て180°以上の円弧として成形されたヘッド(28)を有し、該ヘッド(28)の自由端部(30,31)が下方へかつ外方へ曲げられておりかつ前記U字形レール(14)の内側の側壁(17)に支えられている、請求項1又は2記載の成形レールシステム。
【請求項4】
前記ばねエレメント(27)が鋼薄板から成り、単個部分としてそのヘッド(28)で、前記U字形レール(14)の上側の横壁(29)に押し付けられ、下側の下方へかつ外方へ向けられた自由な端部(30,31)で、前記U字形レール(14)の内側の側壁(17)のパターン構造(32)にバイアスがかけられて係合している、請求項3記載の成形レールシステム。
【請求項5】
ほぼU字形レール(14)として構成された前記保持部分(4)が、その長さに亘って見て、区分的なばねエレメント(27)を中間成形されて有しており、該ばねエレメント(27)が横断面で見て薄壁で、180°以上の円弧として成形されたヘッド(28)を有し、その自由な端部(30,31)が外側へ前記U字形レール(14)の下側の縁まで延びており、前記ばねエレメント(27)と前記U字形レール(14)の区分とがユニットを形成している、請求項1から3までのいずれか1項記載の成形レールシステム。
【請求項6】
下方に開いた前記U字形レール(14)がその内壁(17)に前記内室中心(15)に向けられた少なくとも3つのウェブ(16)を有し、これらのウェブ(16)の内、2つのウェブ(16)が互いに間隔をおいて配置されており、第3のウェブ(16)が前記2つのウェブ(16)の間の間隔の中央に向けられており、前記ウェブ(16)の間に押込まれた前記ベースレール(2)の保持ヘッド(13)が回転支承部として該ウェブ(16)によって掴まれるように、該ウェブ(16)が前記U字形レール(14)の内室(15)内へ突入している、請求項1又は2記載の成形レールシステム。
【請求項7】
前記ウェブ(16)が前記U字形レール(14)の長さに亘って延びている、請求項6記載の成形レールシステム。
【請求項8】
前記保持部分(4)が、前記カバーレール(3)の全長に亘って見て、短くかつ互いに間隔をおいて分配された区分である、請求項1から7までのいずれか1項記載の成形レールシステム。
【請求項9】
前記保持部分(4)の区分が少なくとも1つのばねエレメント(27)と1つのU字形レールセグメント(14)とを有し、該ばねエレメント(27)と前記U字形レールセグメント(14)とが単個区分として纏められている、請求項8記載の成形レールシステム。
【請求項10】
前記区分が少なくとも1つのばねエレメント(27)と1つのU字形セグメント(14)とを有し、該ばねエレメント(27)とU字形レールセグメント(14)とが、同じ材料から成る統一的な複合体を製作している、請求項8記載の成形レールシステム。
【請求項11】
前記ベースレールと中間配置させられた前記保持部分(4)とがプラスチックから成り、前記保持部分(4)のプラスチックが大きな弾性を有している、請求項1から4までと6から10までとのいずれか1項記載の成形レールシステム。
【請求項12】
前記U字形レール(14)の外壁が、下方へ向けられかつ前記カバーレール(3)に一体成形されたウェブ(19,20)が対応するパターン構造(21)でクランプ保持されるパターン構造(22)を備えている、請求項1から10までのいずれか1項記載の成形レールシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−520863(P2008−520863A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−541717(P2007−541717)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011056
【国際公開番号】WO2006/056275
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(507109479)カール ペドロス アクチエンゲゼルシャフト (2)
【氏名又は名称原語表記】KARL PEDROSS AG
【住所又は居所原語表記】Industriezone 1/c, I−39021 Latsch, Italy
【Fターム(参考)】