緑化パネル
【課題】製造が容易で量産性に優れ、かつ簡単に壁面に取り付けられる緑化パネルの構成を得る。
【解決手段】緑化パネル10は、緑化パネル10を壁面に取り付けるための取付領域14を周辺に有する支持板11と、支持板11上に敷かれる栽植マット13と、栽植マット13を覆うように支持板11に固定される保持網12とを備える。
【解決手段】緑化パネル10は、緑化パネル10を壁面に取り付けるための取付領域14を周辺に有する支持板11と、支持板11上に敷かれる栽植マット13と、栽植マット13を覆うように支持板11に固定される保持網12とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緑化パネルに関し、さらに詳しくは、建造物の壁面緑化に用いられる緑化パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
ヒートアイランド現象の緩和や室内熱環境の改善のため、主に都市部において、壁面緑化が推進されている。緑化パネルを用いた壁面緑化は、早期の緑化が可能であり、意匠性にも優れている。
【0003】
特許文献1には、矩形の枠体の表面の収納凹部に植生パッドが収納され、該植生パッドの表面を覆うネットが枠体に取り付けられ、この枠体の上下部には収納凹部に連通した灌水用通水口が設けられ、枠体の裏面には定着アンカーが突設されたことを特徴とする壁面緑化パネルが開示されている。
【0004】
また特許文献2には、複数の貫通孔が形成された一対の板状部材と、上記一対の板状部材の間にて挟持され、保水性を有する材料により形成された植物定着用の定着部材とを備えることを特徴とする、サンドイッチ構造の緑化パネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−193741号公報
【特許文献2】特開2010−193845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
大面積の壁面緑化を行うためには、緑化パネルの構造はできるだけ単純で、かつ、壁面に簡単に取り付けられることが望ましい。
【0007】
本発明の目的は、製造が容易で量産性に優れ、かつ壁面に簡単に取り付けられる緑化パネルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による緑化パネルの構成は、緑化パネルであって、緑化パネルを壁面に取り付けるための取付領域を周辺に有する支持板と、支持板上に敷かれる栽植マットと、栽植マットを覆うように支持板に固定される保持網とを備える。
【0009】
上記の構成によれば、支持板は緑化パネルを壁面に取り付けるための取付領域を有する。これにより、緑化パネルを壁面に簡単に取り付けることができる。また、支持板、栽植マット、および保持網はほとんど加工を要さない。これにより、緑化パネルは、製造が容易で量産性に優れる。
【0010】
本発明による緑化パネルにおいて、保持網は、植物の茎を通すための切り込みを有しても良い。
【0011】
上記の構成によれば、切り込みを通して、植物を植え付けることができる。
【0012】
また、本発明による緑化パネルにおいて、保持網は、互いに並行して配置され、各々が支持板に固定される複数の網片を含んでも良い。
【0013】
上記の構成によれば、植物の配置がより効率的に行える。
【0014】
また、本発明による緑化パネルにおいて、栽植マットは、支持板上に敷かれる第1のシートと、第1のシート上に積層され、植物の茎を通すための切り込みを有する第2のシートとを含んでも良い。
【0015】
上記の構成によれば、より植物が乾燥しにくく、かつ、植物が根付き易い緑化マットの構成を得られる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、製造が容易で量産性に優れ、かつ壁面に簡単に取り付けられる緑化パネルの構成を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態による緑化パネルの概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示される緑化パネルの正面図である。
【図3】図2におけるIII−III線に沿った断面図である。
【図4】図1〜図3に示される緑化パネルの使用状態を示す正面図である。
【図5】図4におけるV−V線に沿った断面図であって、植物の根を正面視において、(a)栽植マットの手前に配置した場合と、(b)栽植マットの奥に配置した場合を示す図である。
【図6】図1〜図3に示される緑化パネルを壁面緑化装置に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による緑化パネルの概略構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による緑化パネルに植物を植え付けた状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による緑化パネルの概略構成を示す正面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態による緑化パネルの使用状態を示す正面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態による緑化パネルの使用状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0019】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10の概略構成を示す分解斜視図である。緑化パネル10は、緑化パネル10を壁面に取り付けるための取付領域14を周辺に有する支持板11と、支持板11上に敷かれる栽植マット13と、栽植マット13を覆うように支持板11に固定される保持網12とを備えている。
【0020】
支持板11は、図1では平板であるが、湾曲していても構わない。栽植マット13は、支持板11よりも一回り小さく形成されている。正面視で支持板11が栽植マット13からはみ出す部分が、取付領域14を形成している。図1では、支持板11の周囲の4辺に取付領域14が形成されている。しかし取付領域14は、支持板11の周囲のいずれかの辺に形成されていれば良く、対向する2辺に形成されていても、1辺のみに形成されていても構わない。
【0021】
図2は、図1に示される緑化パネル10の正面図である。図3は、図2におけるIII−III線に沿った断面図である。保持網12は、栽植マット13を覆うようにして、支持板11に固定されている。本実施形態では、保持網12の周縁部が全周にわたって、支持板11に固定されている。これにより、栽植マット13が、支持板11と保持網12とにより挟持されている。
【0022】
なお、必ずしも保持網13の周縁部の全周が支持板11に固定されている必要はないが、栽植マット13が脱落しない程度に、支持板11と保持網12とが固定されていることが好ましい。また、支持板11と保持網12とに加えて、支持板11と栽植マット13とが別途固定されていても良く、保持網12と栽植マット13とが別途固定されていても良い。
【0023】
図2に示すように、取付領域14の正面視上端部および下端部には、保持網12で覆われていない領域が設けられている。これは緑化パネル10を、後述する壁面緑化装置90(図6)にタッピングビス等で固定する際に、保持網12と干渉することを避けるためである。なお、これは任意の構成であって、このような領域は設けられていなくても良い。
【0024】
緑化パネル10は、後述するように、植物を定着させて、定着させた植物に灌水を行って使用するものである。そのため、緑化パネル10を構成する支持板11、保持網12、および栽植マット13は、耐水性を備えていることが望ましい。また、緑化パネル10は、屋外で使用される場合もある。そのため、緑化パネル10を構成する支持板11、保持網12、および栽植マット13は、耐候性を備えていることが望ましい。
【0025】
支持板11は、耐水性があり、形状を保てる程度の強度があるものを用いることができる。例えば、アクリル、硬質塩化ビニール、低発泡塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、またはポリカーボネート等の各種プラスチック製の板や、プラスチック段ボール(ポリプロピレン製中空シート)、ベニヤ板、ブリキ板等を用いることができる。この中でもプラスチック、特にポリプロピレン製の板が、軽量であることや安価に入手できることから好適に用いられる。なお、環境への配慮から、再生プラスチックを用いたものが好ましい。このような支持板11の具体例として、株式会社アイテクノス製のリプラウッド(登録商標)を用いることができる。
【0026】
保持網12は、耐水性があり、形状を保てる程度の強度があることに加えて、水をよく通すものであることが望ましい。例えばプラスチック、金属、または布製の網を用いることができる。この中でもプラスチック製の網が、安価に入手できることから好適に用いられる。網の目開きは、水を十分に通すだけの大きさがあり、網の目から植物が脱落しない程度に小さいことが好ましい。このようにすることで、植物が栽植マット13に根を張る前の段階で、植物をより安定して保持することができ、植物がより根付き易くなるためである。このような保持網12の具体例として、タキロン株式会社製のトリカルネット(登録商標)の、例えば品番N−10(高密度ポリエチレン製、網目ピッチ6.4mm×6.4mm)を用いることができる。
【0027】
栽植マット13は、水分を保持して植物を乾燥から防ぐとともに、植物が根を張る基盤として機能する。したがって栽植マット13は、耐水性があることに加えて、内部に水分を保持でき、植物が根を張るための空隙を有する、多孔質または繊維質の材料が用いられる。例えば、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、または発泡ポリイミド等の合成樹脂フォームや天然スポンジ、ミズゴケ、ココシート、コットン不織布等を用いることができる。この中でも合成樹脂フォームが、安価に入手できることから好適に用いられる。なお、環境への配慮から、再生樹脂フォームを用いたものが好ましい。このような栽植マット13の具体例として、アキレス株式会社製のアキレスエアロン(登録商標)の、例えば品番LXS、QA、SB、GFD、FM等を用いることができる。
【0028】
なお、平均気孔径や空隙率が大きいものほど植物が根を張りやすく、緻密なものほど保水力が高い。栽植マット13の特性は、定着させる植物によって、適宜選択される。
【0029】
[第1の実施形態による緑化パネル10の製造方法]
次に、本発明の第1の実施形態に係る緑化パネル10の製造方法を説明する。
【0030】
支持板11、保持網12、栽植マット13を、所定の大きさに切断する。緑化パネル10の大きさは特に限定されないが、支持板11の大きさは、例えば横幅500mm×高さ500mm×厚さ1mmである。栽植マット13の大きさは、支持板11よりも一回り小さく、例えば横幅480mm×高さ450mm×厚さ10mmである。保持網12の大きさは、栽植マット13を覆うことができれば良く、例えば横幅500mm×高さ470mm×厚さ1.2mmである。
【0031】
栽植マット13を支持板11の略中心に敷き、その上から保持網12を被せる。そして、保持網12の周縁部を支持板11に固定する。
【0032】
固定方法は特に限定されないが、例として、ホッチキス止めや鋲打機による固定、ミシン縫いによる固定、枠体で挟み込む等の方法を用いることができる。また、支持板11と保持網13との組み合わせによっては、熱融着や超音波熱融着を用いることができる。熱融着は、金型等を用いることにより、4辺を同時に短時間で融着でき、コストもかからないことから特に好適である。
【0033】
なお、必ずしも保持網13の周縁部の全周を支持板11に固定する必要はないが、栽植マット13が脱落しない程度に、支持板11と保持網13とが固定されていることが好ましい。したがって例えば、間隔を開けながら数か所のみを固定したり、四隅のみを固定したり、中央のみを固定したりする等しても栽植マット13を保持し得る。
【0034】
また、支持板11と保持網12が、十分な力で栽植マット13を挟み込んでいることも好ましく、固定箇所をさらに少なくできる。例えば、対向する2辺の数か所を固定するだけでも、栽植マット13を保持し得る。
【0035】
あるいは、支持板11と、保持網12と、栽植マット13とをまとめて固定すれば、固定箇所をさらに少なくできる。この場合、例えば一か所を固定するだけでも栽植マット13を保持し得る。ただしこの場合は、詳しくは後述するが、保持網12と栽植マット13により植物を挟持できるように、または、栽植マット13と支持板11により植物を挟持できるように、固定箇所を決定することが好ましい。
【0036】
[第1の実施形態による緑化パネル10の使用方法]
次に、図4〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10の使用方法を説明する。図4は、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10の正面図であって、植物を配置する際の手順を説明するための図である。図5は、図4におけるV−V線に沿った断面図であって、植物16を正面視において、(a)栽植マット13の手前に配置した場合と、(b)栽植マット13の奥に配置した場合を示す図である。
【0037】
まず、図4に示すように、緑化パネル10の植物を配置させたい箇所に切り込み15を入れ、その隙間から植物16の根を挿入して配置する。図4では、切り込み15の数が4本である場合を例示しているが、切り込み15の数は任意である。また、切り込み15の方向は任意であるし、直線である必要もない。
【0038】
切り込み15は、例えばカッター等で入れることができる。切り込み15は、保持網12のみに入れても良いし、保持網12と栽植マット13との両方に入れても良い。切り込み15は、植物16を配置する際に入れても良いし、緑化パネル10として出荷する際に予め入れておいても良い。また、緑化パネル10を組み立てる前に予め保持網12や植栽マット13に入れておいても良い。
【0039】
切り込み15を保持網12のみに入れた場合は、図5(a)のように、植物16の根は正面視で栽植マット13の手前に配置され、保持網12と栽植マット13とによって挟持される。切り込み15を保持網12と栽植マット13との両方に入れた場合は、図5(b)のように、植物16の根は正面視で栽植マット13の奥に配置され、栽植マット13と支持板11とによって挟持される。
【0040】
緑化パネル10に配置される植物16は、例えばハツユキカズラ、アキシラリス、モッコウバラ、ヘデラヘリックス、ヘデラカナリエンシス、テイカカズラ、コクリュウ、またはフイリヤブランである。
【0041】
緑化パネル10に配置された植物16は、所定の環境下で育成される。これにより植物16は、栽植マット13に根を張り、緑化パネル10に定着する。なお、図5では緑化パネル10が直立している状態を示しているが、植物16が定着するまでは、緑化パネル10を寝かせた状態で、植物16を育成しても良い。
【0042】
図6は、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10を、壁面緑化装置90に取り付けた状態を示す斜視図である。図6では、3行×3列の緑化パネル10を取り付けた状態を示しているが、緑化パネル10の数は任意である。
【0043】
壁面緑化装置90は、壁91と、壁91に固定された胴縁92とを備える。図6では4本の胴縁92を図示しているが、胴縁92の数は任意である。胴縁92は、例えばアルミニウムで構成され、所定の間隔をおいて整列している。図6では胴縁92は水平に架設されているが、垂直または斜めに架設しても良く、これらを組み合わせても良い。壁面緑化装置90はこの他に、図示しない灌水用ホースや、貯水槽、保護ネット、落ち葉等を受け止める受け皿等を備え得る。
【0044】
植物16を定着させた緑化パネル10は、胴縁92に固定される。固定は、支持板11の取付領域14に釘を打ったり、ねじを通したりすることで行う。特に、直接タッピングビスで固定することが簡便で好適である。緑化パネル10と胴縁92との両方において、予め加工を施しておく必要がないからである。
【0045】
以上、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10の構成、製造方法、使用方法について説明した。本実施形態による緑化パネル10によれば、支持板11は緑化パネル10を胴縁92に取り付けるための取付領域14を有する。これにより、緑化パネル10を胴縁92に簡単に取り付けることができる。また、支持板11、栽植マット13、および保持網12はほとんど加工を要さない。これにより、緑化パネル10は製造が容易で量産性に優れる。
【0046】
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態による緑化パネル20の概略構成を示す断面図である。緑化パネル20において、栽植マット13は、支持板11上に敷かれるシート131と、シート131上に積層され、植物の茎を通すための切り込み15’を有するシート132とからなる。シート131とシート132は、同じ材料で形成されていても良いし、異なる材料で形成されていても良い。なお、保持網12にも切り込み15’と同じ位置に、植物の茎を通すための切り込み15が設けられている。
【0047】
図8は、本発明の第2の実施形態による緑化パネル20に、植物16を配置した状態を示す断面図である。植物16の根は、シート131とシート132との間に配置される。
【0048】
本実施形態による緑化パネル20によれば、植物16の根がシート131とシート132とに挟持されることによって、植物16がより乾燥しにくくなるとともに、植物16が根付き易くなる。
【0049】
[第3の実施形態]
図9は、本発明の第3の実施形態による緑化パネル30の概略構成を示す正面図である。緑化パネル30においては、保持網12は、互いに並行して配置された5つの短冊状の網片12a〜12eからなる。そして、緑化パネル30の正面視左側の辺17において、各網片12a〜12eと支持板11とがそれぞれ固定されている。
【0050】
図10は、本発明の第3の実施形態による緑化パネル30の使用状態を示す正面図である。緑化パネル30では、図10に示すように、網片12a〜12eのそれぞれをめくることによって、栽植マット13の上に植物16の根を配置することができる。この間、支持板11と栽植マット13とは仮止めされていても良い。
【0051】
植物16が配置された後、または壁面緑化装置90に取り付ける直前に、緑化パネル30の辺17とは異なる残りの辺において、網片12a〜12eと支持板11とを固定する。
【0052】
本実施形態による緑化パネル30によれば、植物16を配置する際、図4に示した切り込み15を入れる必要がない。互いに隣接する2つの網片の間に切り込みが形成されるからである。また、切り込み15から植物16の根を挿入するよりも作業性が良い。よって植物16を配置する作業を、より効率的に行うことができる。
【0053】
[第4の実施形態]
図11は、本発明の第4の実施形態による緑化パネル40の使用状態を示す正面図である。緑化パネル40においても、保持網12は、互いに並行して配置された5つの短冊状の網片12a〜12eからなる。これに加えて、栽植マット13も、5つの短冊状の栽植マットの小片13a〜13eにより構成されている。
【0054】
緑化パネル40では、図11に示すように、網片12a〜12eと栽植マットの小片13a〜13eのそれぞれをめくることによって、支持板11の上に植物16の根を配置することができる。
【0055】
また、緑化パネル40は、栽植マットの小片13a〜13eの下に、図示しない別の栽植マットを備えていても良い。この場合は、網片12a〜12eと栽植マットの小片13a〜13eのそれぞれをめくることによって、当該別の栽植マットの上に植物16の根を配置することができる。
【0056】
本実施形態による緑化パネル40によっても、植物16を配置する作業を、より効率的に行うことができる。
【0057】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0058】
例えば、上述の実施形態では矩形板状の緑化パネルについて説明したが、緑化パネルは多角形、丸型、その他不定形状であっても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、壁面緑化装置に用いられる緑化パネルに利用可能である。
【符号の説明】
【0060】
10,20,30,40 緑化パネル
11 支持板
12 保持網
12a〜12e 網片
13 栽植マット
131,132 シート
13a〜13e 栽植マットの小片
14 取付領域
15,15’ 切り込み
16 植物
90 壁面緑化装置
91 壁
92 胴縁
【技術分野】
【0001】
本発明は、緑化パネルに関し、さらに詳しくは、建造物の壁面緑化に用いられる緑化パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
ヒートアイランド現象の緩和や室内熱環境の改善のため、主に都市部において、壁面緑化が推進されている。緑化パネルを用いた壁面緑化は、早期の緑化が可能であり、意匠性にも優れている。
【0003】
特許文献1には、矩形の枠体の表面の収納凹部に植生パッドが収納され、該植生パッドの表面を覆うネットが枠体に取り付けられ、この枠体の上下部には収納凹部に連通した灌水用通水口が設けられ、枠体の裏面には定着アンカーが突設されたことを特徴とする壁面緑化パネルが開示されている。
【0004】
また特許文献2には、複数の貫通孔が形成された一対の板状部材と、上記一対の板状部材の間にて挟持され、保水性を有する材料により形成された植物定着用の定着部材とを備えることを特徴とする、サンドイッチ構造の緑化パネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−193741号公報
【特許文献2】特開2010−193845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
大面積の壁面緑化を行うためには、緑化パネルの構造はできるだけ単純で、かつ、壁面に簡単に取り付けられることが望ましい。
【0007】
本発明の目的は、製造が容易で量産性に優れ、かつ壁面に簡単に取り付けられる緑化パネルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による緑化パネルの構成は、緑化パネルであって、緑化パネルを壁面に取り付けるための取付領域を周辺に有する支持板と、支持板上に敷かれる栽植マットと、栽植マットを覆うように支持板に固定される保持網とを備える。
【0009】
上記の構成によれば、支持板は緑化パネルを壁面に取り付けるための取付領域を有する。これにより、緑化パネルを壁面に簡単に取り付けることができる。また、支持板、栽植マット、および保持網はほとんど加工を要さない。これにより、緑化パネルは、製造が容易で量産性に優れる。
【0010】
本発明による緑化パネルにおいて、保持網は、植物の茎を通すための切り込みを有しても良い。
【0011】
上記の構成によれば、切り込みを通して、植物を植え付けることができる。
【0012】
また、本発明による緑化パネルにおいて、保持網は、互いに並行して配置され、各々が支持板に固定される複数の網片を含んでも良い。
【0013】
上記の構成によれば、植物の配置がより効率的に行える。
【0014】
また、本発明による緑化パネルにおいて、栽植マットは、支持板上に敷かれる第1のシートと、第1のシート上に積層され、植物の茎を通すための切り込みを有する第2のシートとを含んでも良い。
【0015】
上記の構成によれば、より植物が乾燥しにくく、かつ、植物が根付き易い緑化マットの構成を得られる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、製造が容易で量産性に優れ、かつ壁面に簡単に取り付けられる緑化パネルの構成を得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態による緑化パネルの概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示される緑化パネルの正面図である。
【図3】図2におけるIII−III線に沿った断面図である。
【図4】図1〜図3に示される緑化パネルの使用状態を示す正面図である。
【図5】図4におけるV−V線に沿った断面図であって、植物の根を正面視において、(a)栽植マットの手前に配置した場合と、(b)栽植マットの奥に配置した場合を示す図である。
【図6】図1〜図3に示される緑化パネルを壁面緑化装置に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による緑化パネルの概略構成を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による緑化パネルに植物を植え付けた状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態による緑化パネルの概略構成を示す正面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態による緑化パネルの使用状態を示す正面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態による緑化パネルの使用状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0019】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10の概略構成を示す分解斜視図である。緑化パネル10は、緑化パネル10を壁面に取り付けるための取付領域14を周辺に有する支持板11と、支持板11上に敷かれる栽植マット13と、栽植マット13を覆うように支持板11に固定される保持網12とを備えている。
【0020】
支持板11は、図1では平板であるが、湾曲していても構わない。栽植マット13は、支持板11よりも一回り小さく形成されている。正面視で支持板11が栽植マット13からはみ出す部分が、取付領域14を形成している。図1では、支持板11の周囲の4辺に取付領域14が形成されている。しかし取付領域14は、支持板11の周囲のいずれかの辺に形成されていれば良く、対向する2辺に形成されていても、1辺のみに形成されていても構わない。
【0021】
図2は、図1に示される緑化パネル10の正面図である。図3は、図2におけるIII−III線に沿った断面図である。保持網12は、栽植マット13を覆うようにして、支持板11に固定されている。本実施形態では、保持網12の周縁部が全周にわたって、支持板11に固定されている。これにより、栽植マット13が、支持板11と保持網12とにより挟持されている。
【0022】
なお、必ずしも保持網13の周縁部の全周が支持板11に固定されている必要はないが、栽植マット13が脱落しない程度に、支持板11と保持網12とが固定されていることが好ましい。また、支持板11と保持網12とに加えて、支持板11と栽植マット13とが別途固定されていても良く、保持網12と栽植マット13とが別途固定されていても良い。
【0023】
図2に示すように、取付領域14の正面視上端部および下端部には、保持網12で覆われていない領域が設けられている。これは緑化パネル10を、後述する壁面緑化装置90(図6)にタッピングビス等で固定する際に、保持網12と干渉することを避けるためである。なお、これは任意の構成であって、このような領域は設けられていなくても良い。
【0024】
緑化パネル10は、後述するように、植物を定着させて、定着させた植物に灌水を行って使用するものである。そのため、緑化パネル10を構成する支持板11、保持網12、および栽植マット13は、耐水性を備えていることが望ましい。また、緑化パネル10は、屋外で使用される場合もある。そのため、緑化パネル10を構成する支持板11、保持網12、および栽植マット13は、耐候性を備えていることが望ましい。
【0025】
支持板11は、耐水性があり、形状を保てる程度の強度があるものを用いることができる。例えば、アクリル、硬質塩化ビニール、低発泡塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、またはポリカーボネート等の各種プラスチック製の板や、プラスチック段ボール(ポリプロピレン製中空シート)、ベニヤ板、ブリキ板等を用いることができる。この中でもプラスチック、特にポリプロピレン製の板が、軽量であることや安価に入手できることから好適に用いられる。なお、環境への配慮から、再生プラスチックを用いたものが好ましい。このような支持板11の具体例として、株式会社アイテクノス製のリプラウッド(登録商標)を用いることができる。
【0026】
保持網12は、耐水性があり、形状を保てる程度の強度があることに加えて、水をよく通すものであることが望ましい。例えばプラスチック、金属、または布製の網を用いることができる。この中でもプラスチック製の網が、安価に入手できることから好適に用いられる。網の目開きは、水を十分に通すだけの大きさがあり、網の目から植物が脱落しない程度に小さいことが好ましい。このようにすることで、植物が栽植マット13に根を張る前の段階で、植物をより安定して保持することができ、植物がより根付き易くなるためである。このような保持網12の具体例として、タキロン株式会社製のトリカルネット(登録商標)の、例えば品番N−10(高密度ポリエチレン製、網目ピッチ6.4mm×6.4mm)を用いることができる。
【0027】
栽植マット13は、水分を保持して植物を乾燥から防ぐとともに、植物が根を張る基盤として機能する。したがって栽植マット13は、耐水性があることに加えて、内部に水分を保持でき、植物が根を張るための空隙を有する、多孔質または繊維質の材料が用いられる。例えば、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、または発泡ポリイミド等の合成樹脂フォームや天然スポンジ、ミズゴケ、ココシート、コットン不織布等を用いることができる。この中でも合成樹脂フォームが、安価に入手できることから好適に用いられる。なお、環境への配慮から、再生樹脂フォームを用いたものが好ましい。このような栽植マット13の具体例として、アキレス株式会社製のアキレスエアロン(登録商標)の、例えば品番LXS、QA、SB、GFD、FM等を用いることができる。
【0028】
なお、平均気孔径や空隙率が大きいものほど植物が根を張りやすく、緻密なものほど保水力が高い。栽植マット13の特性は、定着させる植物によって、適宜選択される。
【0029】
[第1の実施形態による緑化パネル10の製造方法]
次に、本発明の第1の実施形態に係る緑化パネル10の製造方法を説明する。
【0030】
支持板11、保持網12、栽植マット13を、所定の大きさに切断する。緑化パネル10の大きさは特に限定されないが、支持板11の大きさは、例えば横幅500mm×高さ500mm×厚さ1mmである。栽植マット13の大きさは、支持板11よりも一回り小さく、例えば横幅480mm×高さ450mm×厚さ10mmである。保持網12の大きさは、栽植マット13を覆うことができれば良く、例えば横幅500mm×高さ470mm×厚さ1.2mmである。
【0031】
栽植マット13を支持板11の略中心に敷き、その上から保持網12を被せる。そして、保持網12の周縁部を支持板11に固定する。
【0032】
固定方法は特に限定されないが、例として、ホッチキス止めや鋲打機による固定、ミシン縫いによる固定、枠体で挟み込む等の方法を用いることができる。また、支持板11と保持網13との組み合わせによっては、熱融着や超音波熱融着を用いることができる。熱融着は、金型等を用いることにより、4辺を同時に短時間で融着でき、コストもかからないことから特に好適である。
【0033】
なお、必ずしも保持網13の周縁部の全周を支持板11に固定する必要はないが、栽植マット13が脱落しない程度に、支持板11と保持網13とが固定されていることが好ましい。したがって例えば、間隔を開けながら数か所のみを固定したり、四隅のみを固定したり、中央のみを固定したりする等しても栽植マット13を保持し得る。
【0034】
また、支持板11と保持網12が、十分な力で栽植マット13を挟み込んでいることも好ましく、固定箇所をさらに少なくできる。例えば、対向する2辺の数か所を固定するだけでも、栽植マット13を保持し得る。
【0035】
あるいは、支持板11と、保持網12と、栽植マット13とをまとめて固定すれば、固定箇所をさらに少なくできる。この場合、例えば一か所を固定するだけでも栽植マット13を保持し得る。ただしこの場合は、詳しくは後述するが、保持網12と栽植マット13により植物を挟持できるように、または、栽植マット13と支持板11により植物を挟持できるように、固定箇所を決定することが好ましい。
【0036】
[第1の実施形態による緑化パネル10の使用方法]
次に、図4〜図6を参照して、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10の使用方法を説明する。図4は、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10の正面図であって、植物を配置する際の手順を説明するための図である。図5は、図4におけるV−V線に沿った断面図であって、植物16を正面視において、(a)栽植マット13の手前に配置した場合と、(b)栽植マット13の奥に配置した場合を示す図である。
【0037】
まず、図4に示すように、緑化パネル10の植物を配置させたい箇所に切り込み15を入れ、その隙間から植物16の根を挿入して配置する。図4では、切り込み15の数が4本である場合を例示しているが、切り込み15の数は任意である。また、切り込み15の方向は任意であるし、直線である必要もない。
【0038】
切り込み15は、例えばカッター等で入れることができる。切り込み15は、保持網12のみに入れても良いし、保持網12と栽植マット13との両方に入れても良い。切り込み15は、植物16を配置する際に入れても良いし、緑化パネル10として出荷する際に予め入れておいても良い。また、緑化パネル10を組み立てる前に予め保持網12や植栽マット13に入れておいても良い。
【0039】
切り込み15を保持網12のみに入れた場合は、図5(a)のように、植物16の根は正面視で栽植マット13の手前に配置され、保持網12と栽植マット13とによって挟持される。切り込み15を保持網12と栽植マット13との両方に入れた場合は、図5(b)のように、植物16の根は正面視で栽植マット13の奥に配置され、栽植マット13と支持板11とによって挟持される。
【0040】
緑化パネル10に配置される植物16は、例えばハツユキカズラ、アキシラリス、モッコウバラ、ヘデラヘリックス、ヘデラカナリエンシス、テイカカズラ、コクリュウ、またはフイリヤブランである。
【0041】
緑化パネル10に配置された植物16は、所定の環境下で育成される。これにより植物16は、栽植マット13に根を張り、緑化パネル10に定着する。なお、図5では緑化パネル10が直立している状態を示しているが、植物16が定着するまでは、緑化パネル10を寝かせた状態で、植物16を育成しても良い。
【0042】
図6は、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10を、壁面緑化装置90に取り付けた状態を示す斜視図である。図6では、3行×3列の緑化パネル10を取り付けた状態を示しているが、緑化パネル10の数は任意である。
【0043】
壁面緑化装置90は、壁91と、壁91に固定された胴縁92とを備える。図6では4本の胴縁92を図示しているが、胴縁92の数は任意である。胴縁92は、例えばアルミニウムで構成され、所定の間隔をおいて整列している。図6では胴縁92は水平に架設されているが、垂直または斜めに架設しても良く、これらを組み合わせても良い。壁面緑化装置90はこの他に、図示しない灌水用ホースや、貯水槽、保護ネット、落ち葉等を受け止める受け皿等を備え得る。
【0044】
植物16を定着させた緑化パネル10は、胴縁92に固定される。固定は、支持板11の取付領域14に釘を打ったり、ねじを通したりすることで行う。特に、直接タッピングビスで固定することが簡便で好適である。緑化パネル10と胴縁92との両方において、予め加工を施しておく必要がないからである。
【0045】
以上、本発明の第1の実施形態による緑化パネル10の構成、製造方法、使用方法について説明した。本実施形態による緑化パネル10によれば、支持板11は緑化パネル10を胴縁92に取り付けるための取付領域14を有する。これにより、緑化パネル10を胴縁92に簡単に取り付けることができる。また、支持板11、栽植マット13、および保持網12はほとんど加工を要さない。これにより、緑化パネル10は製造が容易で量産性に優れる。
【0046】
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態による緑化パネル20の概略構成を示す断面図である。緑化パネル20において、栽植マット13は、支持板11上に敷かれるシート131と、シート131上に積層され、植物の茎を通すための切り込み15’を有するシート132とからなる。シート131とシート132は、同じ材料で形成されていても良いし、異なる材料で形成されていても良い。なお、保持網12にも切り込み15’と同じ位置に、植物の茎を通すための切り込み15が設けられている。
【0047】
図8は、本発明の第2の実施形態による緑化パネル20に、植物16を配置した状態を示す断面図である。植物16の根は、シート131とシート132との間に配置される。
【0048】
本実施形態による緑化パネル20によれば、植物16の根がシート131とシート132とに挟持されることによって、植物16がより乾燥しにくくなるとともに、植物16が根付き易くなる。
【0049】
[第3の実施形態]
図9は、本発明の第3の実施形態による緑化パネル30の概略構成を示す正面図である。緑化パネル30においては、保持網12は、互いに並行して配置された5つの短冊状の網片12a〜12eからなる。そして、緑化パネル30の正面視左側の辺17において、各網片12a〜12eと支持板11とがそれぞれ固定されている。
【0050】
図10は、本発明の第3の実施形態による緑化パネル30の使用状態を示す正面図である。緑化パネル30では、図10に示すように、網片12a〜12eのそれぞれをめくることによって、栽植マット13の上に植物16の根を配置することができる。この間、支持板11と栽植マット13とは仮止めされていても良い。
【0051】
植物16が配置された後、または壁面緑化装置90に取り付ける直前に、緑化パネル30の辺17とは異なる残りの辺において、網片12a〜12eと支持板11とを固定する。
【0052】
本実施形態による緑化パネル30によれば、植物16を配置する際、図4に示した切り込み15を入れる必要がない。互いに隣接する2つの網片の間に切り込みが形成されるからである。また、切り込み15から植物16の根を挿入するよりも作業性が良い。よって植物16を配置する作業を、より効率的に行うことができる。
【0053】
[第4の実施形態]
図11は、本発明の第4の実施形態による緑化パネル40の使用状態を示す正面図である。緑化パネル40においても、保持網12は、互いに並行して配置された5つの短冊状の網片12a〜12eからなる。これに加えて、栽植マット13も、5つの短冊状の栽植マットの小片13a〜13eにより構成されている。
【0054】
緑化パネル40では、図11に示すように、網片12a〜12eと栽植マットの小片13a〜13eのそれぞれをめくることによって、支持板11の上に植物16の根を配置することができる。
【0055】
また、緑化パネル40は、栽植マットの小片13a〜13eの下に、図示しない別の栽植マットを備えていても良い。この場合は、網片12a〜12eと栽植マットの小片13a〜13eのそれぞれをめくることによって、当該別の栽植マットの上に植物16の根を配置することができる。
【0056】
本実施形態による緑化パネル40によっても、植物16を配置する作業を、より効率的に行うことができる。
【0057】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0058】
例えば、上述の実施形態では矩形板状の緑化パネルについて説明したが、緑化パネルは多角形、丸型、その他不定形状であっても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、壁面緑化装置に用いられる緑化パネルに利用可能である。
【符号の説明】
【0060】
10,20,30,40 緑化パネル
11 支持板
12 保持網
12a〜12e 網片
13 栽植マット
131,132 シート
13a〜13e 栽植マットの小片
14 取付領域
15,15’ 切り込み
16 植物
90 壁面緑化装置
91 壁
92 胴縁
【特許請求の範囲】
【請求項1】
緑化パネルであって、
前記緑化パネルを壁面に取り付けるための取付領域を周辺に有する支持板と、
前記支持板上に敷かれる栽植マットと、
前記栽植マットを覆うように前記支持板に固定される保持網とを備える、緑化パネル。
【請求項2】
請求項1に記載の緑化パネルであって、
前記保持網は、植物の茎を通すための切り込みを有する、緑化パネル。
【請求項3】
請求項1に記載の緑化パネルであって、
前記保持網は、
互いに並行して配置され、各々が前記支持板に固定される複数の網片を含む、緑化パネル。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の緑化パネルであって、
前記栽植マットは、
前記支持板上に敷かれる第1のシートと、
前記第1のシート上に積層され、植物の茎を通すための切り込みを有する第2のシートとを含む、緑化パネル。
【請求項1】
緑化パネルであって、
前記緑化パネルを壁面に取り付けるための取付領域を周辺に有する支持板と、
前記支持板上に敷かれる栽植マットと、
前記栽植マットを覆うように前記支持板に固定される保持網とを備える、緑化パネル。
【請求項2】
請求項1に記載の緑化パネルであって、
前記保持網は、植物の茎を通すための切り込みを有する、緑化パネル。
【請求項3】
請求項1に記載の緑化パネルであって、
前記保持網は、
互いに並行して配置され、各々が前記支持板に固定される複数の網片を含む、緑化パネル。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の緑化パネルであって、
前記栽植マットは、
前記支持板上に敷かれる第1のシートと、
前記第1のシート上に積層され、植物の茎を通すための切り込みを有する第2のシートとを含む、緑化パネル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−205529(P2012−205529A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72950(P2011−72950)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(509274315)株式会社 京阪神グリーン (2)
【出願人】(511080535)有限会社アイピー技研 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(509274315)株式会社 京阪神グリーン (2)
【出願人】(511080535)有限会社アイピー技研 (1)
【Fターム(参考)】
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