説明

緑化路面形成用ブロック及び該ブロックを敷設した緑化路面

【課題】重車輌であるトラックが通過したり、駐車したりしても損壊しづらい広い緑化路面形成用ブロックの提供。
【解決手段】2個以上のコンクリートブロック10と、植物育成用土壌を埋設する間隙を形成しつつ前記コンクリートブロック10間を連結する1又は2以上の連結棒20とを備え、前記コンクリートブロック10は、短手方向に4つ並列されており、前記連結棒20は、4つ全ての前記コンクリートブロック10に連結されている緑化路面形成用ブロック。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、敷設することによって、芝、植物等を植生して緑化を図ることができる道路、駐車場等の車輌用路面を形成する緑化路面形成用ブロック及びこのブロックを敷設した緑化路面に関する。
【背景技術】
【0002】
道路緑化を目的としたコンクリートブロックとしては、例えば、セメント100重量部に対して木質炭化物10重量部以上を配合したものに水を混練して硬化させた炭入りコンクリート体の表面に植物を植生させる土を収容するための凹部又は上下に貫通する孔部を複数設け、同凹部又は同穴部に土を入れ植栽する緑化ブロックがある。係る緑化ブロックを、歩道、庭、屋外通路面に多数配置することにより緑化路面とすることができるとするものである(特許文献1参照)。
【0003】
係る緑化ブロックは、炭入りコンクリート体をポーラスコンクリートとしたため、植生の促進の効果が高く、水はけの必要な場所にも用いることができるという点で有用な緑化ブロックであるといえる。
【0004】
しかしながら、前記緑化ブロックの緑化可能面積(コンクリートブロックの敷設面積に対して植物育成用の土壌を挿入する場所が占める割合)には、一定の限界がある。すなわち、実際に自動車が通行したり、駐車したりする路面に前記緑化ブロックを敷設した場合、緑化率を大きくすると必然的にコンクリートの占める割合が少なくなるため、上面を通過する自動車の重量に耐えることができなくなり、自動車の重量によってブロックにひびが入ったり、破損してしまう。従って、自動車、特に重車輌(トラック、トレーラー等)が通過したり、駐車したりする路面に使用する場合には緑化可能面積率を低くせざるを得ないのである。そうすると緑化する面積が狭くなり、本来の目的を達成することができなくなるのである。実際に本発明者らが種々実験等を行ったところ従来型の緑化ブロックで1つのタイヤに係る加重が5t程度のトラックが通行可能となるようにブロックを作製すると、30%程度が限界であった。
【0005】
また、特許文献1記載の緑化ブロックのように植物を植生させる部位を凹部や貫通孔のように周囲を囲んでしまうと、芝の根の広がりが妨げられ、育成を妨げてしまうという問題点もあった。
【0006】
【特許文献1】特開2002−191235号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上の問題点に鑑みて案出されたものであり、自動車が通過したり、駐車したりする場所に敷設して広い緑化可能面積を確保できる緑化路面形成用ブロックを提供することにある。
【0008】
また、本発明は、重車輌であるトラックが通過したり、駐車したりしても損壊しづらい緑化路面形成用ブロックを提供することにある。
【0009】
さらに、本発明は、自動車、トラック等が通過しても、植生された芝へのダメージを軽減させることができる緑化路面形成用ブロックを用いた路面を提供することにある。
【0010】
さらに、植物育成用土壌の下方及び側方に根を伸ばすことができる育成領域を広く形成することができる緑化路面形成用ブロックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以上のような課題を解決するために、本発明が採った手段は、2個以上のコンクリートブロックと、植物育成用土壌を埋設する間隙を形成しつつ前記コンクリートブロック間を連結する1又は2以上の連結棒と、を備えたことを特徴とする緑化路面形成用ブロックとするものである。
【0012】
すなわち、複数のコンクリートブロックを連結棒で連結したことによって、自動車の重量により発生するコンクリートブロックのひずみを少なくし、かつ、連結棒の弾力性を利用してひずみを吸収できるようにしたものである。さらに、この連結棒によって個々のコンクリートブロックが沈み込んだり、移動したりするのを防止するという機能も有する。
【0013】
さらに、上記構成において、前記コンクリートブロックの上表面は、長方形であることを特徴とする。さらに、前記コンクリートブロックの上表面の長方形は、短辺が100mm〜120mm、長辺が840mm〜880mmであることを特徴とする。
【0014】
また、前記コンクリートブロックは短手方向に4個が並列されてなり、前記連結棒は全ての前記コンクリートブロックを連結していることを特徴とし、さらに、隣接する前記コンクリートブロックの上表面の間隙の幅が110〜170mmであることを特徴とする。また、前記コンクリートブロックの四隅をつなぐと正方形になることを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明が採った手段は、請求項1から6のいずれか1項に記載の緑化路面形成用ブロックを敷設した緑化路面において、前記コンクリートブロック間の間隙に埋設された前記植物育成用土壌の表面は、コンクリートブロックの上表面に対して1〜15mm下方にあることを特徴とする緑化路面とするものである。
【0016】
さらに、本発明が採った手段は、緑化可能面積がブロック敷設面積に対して50%から65%であることを特徴とする緑化路面とするものである。
【発明の効果】
【0017】
上記手段を採ったことにより得られる効果は以下の通りである。
【0018】
本発明に係る緑化路面形成用コンクリートブロックによれば、十分な緑化可能面積を確保しつつ、重車輌の重さに対して十分な安定構造を有し、かつ芝へのダメージの少ない路面を敷設することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の「緑化路面形成用ブロック」を実施するための最良の形態について説明する。
【0020】
本発明に係る緑化路面形成用ブロックは、互いに分離された2個以上のコンクリートブロックと、連結棒とを備えている。2個以上のコンクリートブロック間は、上面から下面まで間隙を空けて連結棒で連結させてある。この間隙の一部が植物育成用土壌を埋設するための埋設部をなすことになる。上面から下面まで間隙を設けてあるので土壌に浸みこんだ水は地下へ容易に透水することができる。前記コンクリートブロック間の間隙は、必ずしも一定の幅に設ける必要はなく、例えば上面開口部から下方に向かって幅が狭くなる部分を有するように、コンクリートブロックの側面に傾斜を設けてもよい。係る構成を採用すれば、上面に大きな緑化可能面積を確保することができる一方で、コンクリートブロックの下方を末広がり形状とできるので安定した構造とすることができる。従って、緑化路面形成用ブロックは、据付用のモルタルや敷コンクリート等を打設することなく、敷設することが可能となる。また、例えば、図4に示すように傾斜も二段階以上に段差を設けて傾斜させても構わない。二段階以上に傾斜を設ければ、略U字状に植物育成用土壌の埋設領域を形成して、芝の根を育成する領域を広くとることができるとともに、下方を広く末広がりに形成することができる。尚、前記コンクリートブロック間の前記間隙の最狭部は、20mmから40mmに設定するとよい。植物育成用土壌がコンクリートブロックより下方に沈みこむことを防止しつつ、かつ透水性を確保することができる。尚、コンクリートブロックの強度を強化するために、内部に鉄筋等を埋設したりして鉄筋コンクリートとすることは適宜行うことができる。
【0021】
また、緑化路面形成用ブロックは連結棒で連結されているので、敷設後に一方のコンクリートブロックに車輌が載った場合であっても、この連結棒の弾性によってコンクリートブロックの沈みこみによる力が隣接するコンクリートブロックに伝わるのを軽減することができる。そのため、コンクリートブロックがひずみによって破壊されるのを防止することができる。詳細に説明すると、一体のコンクリートで作製されている比較的大きな平板型のコンクリートブロックにすると、例えば重量の重い重車輌がコンクリートブロックの一部に載った場合、重量が一部にのみかかり、コンクリートがその力によるひずみに耐えられなくなり割れてしまうことがある。しかし、本発明の緑化路面形成用ブロックは、比較的小さな2個以上のコンクリートブロックを連結棒で連結して作製してあるので、いずれかのコンクリートブロックに重車輌が載っても、連結棒が撓んで隣接するコンクリートブロックに力がかかるのが緩和され、個々のコンクリートブロックに係るひずみが小さくなり、破損が防止されるのである。従って、連結棒は、1つのコンクリートブロックに重車輌が載った場合に発生するひずみで破損することない程度の強度とひずみを湾曲して吸収できる程度の弾性を有するものが選択される。連結棒として好ましくは鉄筋を用いるとよい。
【0022】
本発明の緑化路面形成用ブロックは、比較的小さなコンクリートブロックであっても、複数のコンクリートブロックが連結されて重量があるので、その横方向への移動は連結棒によって抑制することができる。また、例えば重車輌が載って一旦沈み込んだコンクリートブロックであっても、連結部材の弾性によって再度初期位置に復帰し易くなる。従って、一旦敷設された緑化路面形成用ブロックは、容易に上下左右に移動したりすることはない。
【0023】
ここで使用される個々のコンクリートブロックは、その上表面が四角形に形成されているものを使用するとよい。好ましくは、短辺が100mm〜120mm、長辺が840mm〜880mmの長方形に形成するとよい。例えば、図1に示すように、上表面が長方形に形成されたブロックを短手方向に並列に並べて連結することによって、コンクリートブロックの幅(短辺)が短くなるので、矢印方向へ車輌が移動した場合に、一部のコンクリートブロックに車輌が載っても、近傍に連結部材が存在することになり、その連結棒によってひずみが解消されやすくなるからである。よって、コンクリートブロックを敷設する場合には、車輌が矢印の方向に通過するように敷設するのが好ましい。コンクリートブロック全体としては、略直方体に形成するとよい。尚、略直方体とは、図1に示すように、多少側面が斜面をなして幅が広がったり、狭くなったりするものを含むものであり、全体として直方体形状になっているものを含む。
【0024】
コンクリートブロックの大きさ(最外寸法)は、幅が210〜230mm、長さが960〜980mm、高さが190〜210mm程度のものを用いるとよい。係るサイズであれば、重車輌の重量に十分に耐えうる構造のものとすることができる。また、例えば、図6に示す施工例ように幅方向に連続して設置した場合に、自動車の左右のタイヤの幅に適合するように配置することができる。また、重車輌に多く採用される2本のタイヤ幅を十分に載置できる幅となる。
【0025】
前記コンクリートブロックを連結する数は限定するものではないが、短手方向に4個を並列して連結することが好ましい。4つのコンクリートブロックを連結するときは、個々のブロックを別々の連結棒で連結してもよいが、中2つのコンクリートブロックを連結部材が貫通するようにして1本の連結棒ですべてのコンクリートブロックを連結させるようにするとよい。4つを連結することによって、敷設する際に緑化ブロックを並べる回数を減らすことができ、敷設が容易になる。さらに、隣接する前記コンクリートブロックの上表面の間隙の幅が110〜170mmであることが好ましい。この間隙の幅に設定すると、埋設部に土壌を1〜15mm程度下げて埋設するという手段をさらに採用することによって、自動車のタイヤがこの隙間に入った場合でもタイヤが土壌部分まで落ち込むことがなく、植生された芝生等を踏みつぶすことを防止することができる。
【0026】
緑化路面形成用ブロックは、全体として四角形となるように形成する。例えば4つのコンクリートブロックの四隅をつなぐと正方形になるように形成するのが好ましい。正方形にすることで、格子状に路面に設置することができるため、並べやすくなり、美観性にも優れるものとすることができる。また、一般にコンクリートブロックは、4カ所をフック等で吊して運搬するのであるが、このような場合の安定性に優れるものとなる。
【0027】
また、ブロック上表面に光触媒等を塗布することによって、自動車の排ガスなどから排出されるNOx等の環境汚染物物質を除去することができる。係る構成を採用すれば、道路緑化に貢献するだけでなく、地球環境の保全にも寄与することができる緑化路面形成用ブロックとすることができる。
【0028】
以上のように作製された緑化路面形成用ブロックは、一般には、敷設予定地を掘削した後、基礎砕石を敷設した後に緑化路面形成用ブロックを敷設し、埋設部に植物育成用土壌を埋設して敷設する。このときに、本発明による緑化路面形成用ブロックは、末広がりのコンクリートブロックであること、複数のブロックを連結棒で連結して重量がある安定したブロックであることから据付用モルタル又は敷コンクリートを必ずしも打設しなくてもよい。さらに、基礎砕石の上に織布、不織布又はメッシュのシートを敷設した後に、平坦化及びクッション性を付与するために砂を敷き、その後に緑化路面形成用ブロックを敷設してもよい。織布、不織布又はメッシュのシートを採用したのは、水は浸透するが敷砂・土壌は下方へ落下しないようにするためである。
【実施例1】
【0029】
以下、本発明の「緑化路面形成用ブロック」を実施するための最良の形態について図面を利用して説明する。勿論、下記実施例は、本発明の好適な実施例を示すに過ぎず、本発明の技術的範囲は、下記実施例そのものに何ら限定されるものではない。
【0030】
図1は実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100の平面図及び正面図であり、図2は側面図である。図3は、実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100の斜視図である。
【0031】
本実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100は、4つのコンクリートブロック10とこの4つのコンクリートブロック10を連結する連結棒20とを備えている。
【0032】
個々のコンクリートブロック10a、10b、10c、10dは、全体として略直方体をなしている。具体的な形状を詳述すると、コンクリートブロック10の上表面15が110mm×860mmの長方形をなし、図1の正面図に示すように、その平面から下方に向かってなだらかに外方に広がる第1側斜面11が形成され、そして、この第1側斜面11の10mm下方から第1側斜面11より急斜面をなす第2側斜面12が、第2側斜面12より緩斜面をなす第3側斜面13が形成され、さらに、この第3側斜面13から内側方向へ傾斜した第4側斜面14が形成されている。全体として正面からみると台形が4つ重ねられた形状をなし、全体高さの3分の1程度の高さの位置が最も外方に膨らんだ形状をしている。最も幅に広い部分Aは、970mmに設定してある。側面からみた場合も同様に、図2に示すように台形が4つ重ねられた形状をなし、最も幅の広い部分Bは、220mmに設定してある。各コンクリートブロック10内部には、長手方向に沿って3本の異形鉄筋21を埋設して、強度を向上させてある。
【0033】
一方、連結部材20は亜鉛メッキで防錆加工された鉄筋で作製されていて、中2つのコンクリートブロック10b、10c内を貫通させ、外側2つのコンクリートブロック10a、10dには埋設させるようにして4つのコンクリートブロック10a、10b、10c、10dを連結させてある。各コンクリートブロック間の間隙部分は鉄筋が露出している状態となる。間隙部は上表面間Cが140mm、最も幅の狭い部分Dが30mmである。従って、芝生や草等の植物育成用土壌が埋設される埋設部αは、上方が広く下方に行くほど狭くなるように形成される。かかる構成にすることにより、埋設部αに埋設された土壌が下方に落ち込んでいくことなく、水のみを下方に透水することができる。
【0034】
緑化路面形成ブロック全体としては、平面から見た場合に970mm(A)の正方形となるように連結させてある(図3参照)。
【0035】
こうして作製された緑化路面形成用ブロック100は、まず、基礎砕石30された緑化路面形成予定地に、メッシュシート31を敷設し、砂32を敷いて平坦化した後、緑化路面形成用ブロック100を敷設し、埋設部αに上表面15と第1側斜部11との両方が露出するように植物育成用土壌33を埋設する。そして、植物育成用土壌33に芝等の植物34を植生することによって緑化路面となす(図4参照)。このときに、図5に示すように、縦横ともに30mmの隙間(e、f)を空けて格子状に敷設する。30mmの隙間を空けて並べることによって、隣り合った緑化路面形成用ブロック100の隙間(e、f)が、コンクリートブロック間の隙間(g)と同じ幅になる。また、表面に露出するコンクリートブロック上表面の間の幅(i、j)もすべて同じ幅とすることができる。また、本実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100は、970mmの正方形となるように作製してあるので、ちょうど1000mmの正方形が格子状に並ぶような形態をなす。例えば、駐車場を作製した状態を表す図6に示すように、この大きさの緑化路面形成用ブロック100を用いて、横方向に3つ並べて敷設すると、ちょうど重車輌のタイヤが両側の緑化路面形成用ブロックに中央付近に位置することになり、重車輌の駐車場等に使用するのに最適な大きさとなる。勿論、図6の敷設状態は、あくまで1例であり、この施工状態に限定されるものではない。
【0036】
こうして敷設された緑化路面形成用ブロック100に埋設された植物育成用土壌33は、前述したように第1側斜部11を露出するように埋設しているので、コンクリートブロック10の上表面よりも10mm下方に土壌表面が位置することになる。係る構成を採用したこと及び上表面間を140mmとしたことから、図7に示すように車輌が通過しても第1傾斜部11によってタイヤの落ち込みが防止され直接芝生を押しつぶすことがなくなり、車輌通行による芝生へのダメージを最小限に抑えることができる。
【0037】
緑化路面は、たとえ重車輌が通過しても、例えば図8に示すように、一部のコンクリートブロック10aに載ったとしても、隣接するコンクリートブロック10bと鉄筋で連結されているので、コンクリートブロック10a全体が多少沈み込んでも隣接するコンクリートブロック10bにそのひずみが伝わるのが抑えられ、ブロックが破損するのを防止することができる。そして、図9に示すようにタイヤが移動すると、沈み込んだコンクリートブロック10aは連結部材20の弾性力によって初期位置に復帰することになる。このようにして連結部材20によってコンクリートブロック10を連結することより、コンクリートブロック10の破損を防止するとともに、初期位置から移動するのを防止する効果を有する。尚、図8、9はあくまで説明目的のため、かなり誇張して図示したものであり、実際には図に示されるほどの沈み込みはない。
【0038】
以上のように、本実施例による緑化路面形成用ブロックを使用すると、重車輌等が通過しても破損することがなく路面を形成しているにもかかわらず、緑化可能面積は、本緑化路面形成用ブロックを敷設した面積に対して、約62%以上と広い緑化可能面積を確保することができる。
【0039】
なお、上記実施例は、あくまで最適な実施例を示したものにすぎず、ブロックのサイズ等は敷設される場所や通過する車輌等に応じて適宜変更が可能である。また、ブロックの形状についても略直方体をなしていれば、本実施例の形態に限定するものではない。さらに、連結棒についても、鉄筋である必要はなく、ある程度の弾性と硬度を有している素材であれば、プラスチック等を使用しても差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明に係る緑化路面形成用ブロックは、駐車場、道路等を緑化した緑化路面を形成する場合に、利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100の平面及び正面図である。
【図2】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100の側面図である。
【図3】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100の斜視図である。
【図4】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100を敷設して緑化路面を形成した状態を示す断面図である。
【図5】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100を路面に敷設した状態を示す平面図である。
【図6】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100を用いた緑化路面を有する駐車場を示す斜視図である。
【図7】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100を用いた緑化路面のコンクリートブロック10間に車輌のタイヤが載った場合を示す模式図である。
【図8】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100を用いた緑化路面のコンクリートブロック10に車輌のタイヤが載った場合を示す模式図である。
【図9】実施例1に係る緑化路面形成用ブロック100を用いた緑化路面のコンクリートブロック10に車輌のタイヤが載った場合を示す模式図である。
【符号の説明】
【0042】
100 緑化路面形成用ブロック
10 コンクリートブロック
11 第1側斜面
12 第2側斜面
13 第3側斜面
14 第4側斜面
20 連結棒
21 異形鉄筋
30 基礎砕石
31 メッシュシート
32 砂
33 植物育成用土壌

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2個以上のコンクリートブロックと、
植物育成用土壌を埋設する間隙を形成しつつ前記コンクリートブロック間を連結する1又は2以上の連結棒と、
を備えたことを特徴とする緑化路面形成用ブロック。
【請求項2】
前記コンクリートブロックの上表面は長方形であることを特徴とする請求項1記載の緑化路面形成用ブロック。
【請求項3】
前記コンクリートブロックの上表面は、短辺が100mm〜120mm、長辺が840mm〜880mmの長方形であることを特徴とする請求項1又は2に記載の緑化路面形成用ブロック。
【請求項4】
前記コンクリートブロックは短手方向に4つ並列にされており、
前記連結棒は4つ全ての前記コンクリートブロックを連結していることを特徴とする請求項3記載の緑化路面形成用ブロック。
【請求項5】
隣接する前記コンクリートブロック間の上表面における間隙の幅が、110〜170mmであることを特徴とする請求項4に記載の緑化路面形成用ブロック。
【請求項6】
4つの前記コンクリートブロックの四隅をつなぐと正方形になることを特徴とする請求項4又は5記載の緑化路面形成用ブロック。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の緑化路面形成用ブロックを敷設した緑化路面において、
前記コンクリートブロック間の間隙に埋設された前記植物育成用土壌の表面は、コンクリートブロックの上表面に対して1〜15mm下方あることを特徴とする緑化路面。
【請求項8】
緑化可能面積がブロック敷設面積に対して50%から65%であることを特徴とする請求項7記載の緑化路面。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−150764(P2010−150764A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−327840(P2008−327840)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(301047234)株式会社日建設計シビル (1)
【出願人】(594162515)阪和興業株式会社 (7)
【出願人】(591043950)揖斐川工業株式会社 (12)
【Fターム(参考)】