説明

線状体用の外装材

【課題】 部品点数および組立工数を増加することなく最小寸法で余長吸収が可能な保護部材を提供する。
【解決手段】 挿通空間を形成する筒状の単位ユニット同士を互いに回転自在に連結して鎖状とし、連通する挿通空間にケーブル等の線状体を貫通させる外装材10において、複数の単位ユニット14同士が回転自在に連結され一定方向に屈曲する第一連鎖部11と、複数の単位ユニット14同士が回転自在に連結され一定方向に屈曲する第二連鎖部12と、第一連鎖部11と第二連鎖部12との間に介設され、第二連鎖部12を第一連鎖部11に対して軸線回りに回転させた状態で中継連結する角度変換ユニット13とを備え、第一連鎖部11と第二連鎖部12の屈曲方向を互いに異ならせている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、線状体用の外装材に関し、詳しくは、給電ケーブル、信号ケーブル、光ケーブル等のケーブル類やホース類等の線状体を内部に挿通させて保持する外装材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、相対的に近接/離反して運動する機器間に架け渡すケーブル類に外装する保護部材として、多数個の筒状の単位ユニットを互いに回転自在に連結した連鎖状のケーブルベアが提供されている(特開2002−176274号公報)。
図10(A)(B)にケーブルベア1の使用例を示す。固定部材2と可動部材3の間を接続するケーブル類(図示せず)に外装したケーブルベア1は、その一端1aを固定部材2に取り付けると共に、他端1bを可動部材3に取り付けている。
この場合、可動部材3が固定部材2に対して相対的に近接/離反するのに伴ってケー ブルべア1は屈曲しながら追従するが、図10(A)に示すように可動部材3が降下していると、ケーブルベア1の余長部分が自重で垂れ下がるために、余長部分の垂直方向の高さ寸法L1分だけスペースを無駄に占有してしまう問題がある。
【0003】
そこで、図11(A)(B)に示すように、ケーブルベア1の余長部分を水平方向に案内するガイドレール4を固定部材2の下方側に配置することが考えられる。こうすれば、図11(A)のように可動部材3が降下した場合でも、余長部分がガイドレール4で支持されて垂れ下がらないので、占有スペースの高さ寸法L2を低減することが可能となる。
しかしながら、ケーブルベア1の回転半径rには限界があるため、ケーブルベア1の厚さをtとすると、余長部分の高さ寸法L2として2(r+t)の余長吸収スペースが最低限必要となり、垂直方向の寸法を極力小さくしたいという制約ある場合には未だ不十分であるという問題がある。
また、上記のようなガイドレール4を設けることで部品点数が増加してしまうと共に、ガイドレール4は余長吸収範囲の全体をカバーするような大型部品になるため大幅なコストアップになる。さらに、ガイドレール4を取り付ける作業が別途必要となるため組立工数が増大する問題もある。
【特許文献1】特開2002−176274号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、部品点数および組立工数を増加することなく最小寸法で余長吸収が可能な保護部材を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、本発明は、挿通空間を形成する筒状の単位ユニットを複数設け、該単位ユニット同士を互いに回転自在に連結して鎖状とし、連通する挿通空間に線状体を貫通させる外装材において、
前記単位ユニット同士が回転自在に連結されて一定方向に屈曲する第一連鎖部と、
前記単位ユニット同士が回転自在に連結されて一定方向に屈曲する第二連鎖部と、
前記第一連鎖部と前記第二連鎖部との間に介設され、前記第二連鎖部を前記第一連鎖部に対して軸線回りに回転させた状態で中継連結する角度変換ユニットとを備え、
前記第一連鎖部と前記第二連鎖部の屈曲方向を互いに異ならせていることを特徴とする線状体用の外装材を提供している。
【0006】
前記構成とすると、第一連鎖部の屈曲方向と第二連鎖部の屈曲方向とが相違することで、第一連鎖部と第二連鎖部の余長発生方向もそれぞれ相違するため、外装材の両端が近接して余長が発生しても一方向にのみ大きくスペースを占有するのを防止でき、余長吸収スペースを低減することが可能となる。
即ち、第一連鎖部と第二連鎖部の個々の挙動は一定方向の屈曲運動であり平面で拘束される特性を持つため、これらを角度変換ユニットを介してクロスリンクすることで、ガイドレール等を用いることなく余長吸収方向を規制してスペース効率を大幅に向上することができる。なお、前記線状体は、ケーブル類やホース類等のように線状であり屈曲配索を要するものであればよい。
【0007】
例えば、第一連鎖部の屈曲方向にはスペース上の制約があるが、それに直交する方向に使用可能なスペースが存在する場合には、前記第二連鎖部の屈曲方向は前記第一連鎖部の屈曲方向に対して直交する構成としていると好ましい。
【0008】
前記角度変換ユニットは略四角筒状で、前記第一連鎖部との連結部を両側壁の一側に設けていると共に、前記第二連鎖部との連結部を上壁および底壁の他側に設けていると好ましい。
【0009】
前記構成とすると、角度変換ユニットの両側に設けられた連結部の配置が第一連鎖部側と第二連鎖部側とで90°回転した位置となっているため、第一連鎖部と第二連鎖部とを相対的に軸線回りに90°回転させた状態で角度変換ユニットに接続するだけでよい。したがって、角度変換ユニットのみを新規起工すれば足り、第一連鎖部および第二連鎖部は従来から存在するケーブルベア等の外装材の部品を流用可能であるので、コスト増加を抑制することができる。
【0010】
前記第二連鎖部の開口面積は、前記角度変換ユニットの前記第二連鎖部との連結側の開口面積より小とし、
前記角度変換ユニットの前記第二連鎖部側の開口に、前記第二連鎖部を通過しない線状体を挿通させる合流部を設けても好適である。
【0011】
例えば、角度変換ユニットの第二連鎖部との連結側より挿入して第一連鎖部を挿通させたいケーブル類やホース類であって、配索方向の制約上の理由から第二連鎖部を挿通できないものが存在する場合には、前記構成とすれば、該ケーブル類やホール類は第二連鎖部を通さずに合流部から第一連鎖部を通すことが可能となる。
【0012】
前記角度変換ユニットの前記合流部には、少なくとも1つ以上の他の連鎖部を連結していると好適である。
即ち、角度変換ユニットの第二連鎖部側の開口に、前記第二連鎖部に並列して第三の連鎖部を連結することで、第二連鎖部を挿通できないケーブル類やホース類を第三の連鎖部で外装保護することが可能となる。
【0013】
前記単位ユニットは、外面の一側に穿設された連結孔と、他側に突設された連結突起部とを連結部として備え、
前記第一連鎖部および前記第二連鎖部は、前記単位ユニットの前記連結突起部を隣接する単位ユニットの前記連結孔に回転自在に嵌合することで鎖状に形成していると好ましい。
【0014】
前記構成とすると、単位ユニット同士を互いに連結して第一連鎖部および第二連鎖部を形成する際に、単位ユニット以外に連結用の部材が不要となるので、部品点数およびコストの低減を図ることができる。また、一方の単位ユニットの連結突起部を他方の単位ユニットの連結孔に嵌合係止するだけで鎖状を形成できるため、組立作業性も良好となる。
【発明の効果】
【0015】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、第一連鎖部と第二連鎖部の屈曲方向、即ち、余長発生方向が互いに異なるため、外装材の両端が近接して余長が発生しても一方向に大きくスペースを占有することがなく、余長吸収スペースを低減することが可能となる。
また、角度変換ユニットの第二連鎖部との連結側の開口面積を第二連鎖部の開口面積より大として合流部を設ければ、配索方向の制約上の理由から第二連鎖部を挿通できないケーブル類やホース類も合流部から第一連鎖部に挿通できる。その場合、角度変換ユニットの合流部に第三の連鎖部を連結すれば、第二連鎖部を挿通できないケーブル類やホース類を第三の連鎖部で外装保護できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は第1実施形態の線状体用の外装材10を示す。
外装材10は、複数の筒状の単位ユニット14を互いに回転自在に連結して一定方向に屈曲可能な第一連鎖部11と、同じく複数の筒状の単位ユニット14を互いに回転自在に連結して一定方向に屈曲可能な第二連鎖部12と、第一連鎖部11と第二連鎖部12との間に介設されると共に第二連鎖部12を第一連鎖部11に対して軸線回りに90°回転させた状態でクロスリンク結合させる角度変換ユニット13とを備えている。
【0017】
単位ユニット14は合成樹脂で一体成形され、図4に示すように、両側壁26、上壁27および底壁36で挿通空間を形成する略四角筒状で、両側壁26の一側より連結壁28、29を突出している。上壁27および底壁36の他側には、段差部33を介した内方より連結片31を突出している。即ち、連結片31を内方より突出させることで隣接する単位ユニット14の連結壁28の内面側に沿う構成としている。
連結壁28、29には、連結孔28a、29aを穿設していると共に、連結壁28、29の円弧状端面の中央部分に円弧状の切欠部28b、29bを設けている。連結片30、31は先細形状で、その外面には先端側にテーパ部30a−1を有する略円柱状の連結突起部30aを突設している。段差部33は略円弧状でその中央部分に突起34を設けている。上壁27の一端の左右両側には凹部35を形成し、他端の左右両側には干渉用突起32を設けている。
【0018】
第一連鎖部11は、図3に示すように、前記構成の単位ユニット14を複数連ねてそれぞれ同方向に配置し、単位ユニット14の連結片30、31を隣接する単位ユニット14の連結壁28、29の間に挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔28aに嵌合することで互いを回転自在に連結して鎖状とし、全体としてX−Z平面上の垂直方向に屈曲可能としている。
第一連鎖部11が屈曲する際は、単位ユニット14の干渉用突起32が隣接する単位ユニット14の凹部35に当接すると共に、突起34が切欠部28b、29bの端縁に当接して屈曲角度を所定範囲に制限している。
また、図1および図2に示すように、第一連鎖部11の一端側には固定用ユニット15を取り付けている。固定用ユニット15は、両側壁15aから外側方に突出する突出片15bを有し、突出片15bの一面側より矢羽状のクリップ部15cを突設している。
【0019】
第二連鎖部12は、図3に示すように、単位ユニット14を第一連鎖部11を構成する単位ユニット14とは90°回転させた状態で複数連ね、単位ユニット14の連結片30、31を隣接する単位ユニット14の連結壁28、29の間に挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔28aに嵌合することで互いを回転自在に連結して鎖状とし、全体としてX−Y平面上の水平方向に屈曲可能としている。また、図1および図2に示すように、第二連鎖部12の他端側には固定用ユニット16を取り付けている。固定用ユニット16は、上壁16aから外側方に突出する突出片16bを有し、突出片16bの上面側より矢羽状のクリップ部16cを突設している。
【0020】
角度変換ユニット13は合成樹脂で一体成形され、図4に示すように、両側壁18、上壁19および底壁(図示せず)で挿通空間を形成する略四角筒状で、両側壁18の一側より連結壁20、21を突出していると共に、上壁27および底壁の他側より連結壁22、23を突出している。
連結壁20〜23には、連結孔20a〜23aを穿設していると共に、連結壁20〜23の円弧状端面の中央部分に円弧状の切欠部20b〜23bを設けている。また、上壁19の一端の左右両側および側壁18の他端の上下両側にそれぞれ凹部24、25を設けている。
【0021】
角度変換ユニット13の一側の連結壁20、21の間には、第一連鎖部11の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔20a、21aに嵌合している。一方、角度変換ユニット13の他側の連結壁22、23の間には、第二連鎖部12の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔22a、23aに嵌合している。
【0022】
次に、外装材10の動作について説明する。
図1に示すように、外装材10は、例えば内部空間にワイヤハーネスW/Hやアンテナ線A等のケーブル類やホースH等を挿通させた状態で使用され、第二連鎖部12の固定用ユニット16をクリップ部16cで固定部材(図示せず)の係止穴に固定する一方、第一連鎖部11の固定用ユニット15のクリップ部15cを可動部材(図示せず)の係止穴に固定する。
【0023】
図1は可動部材側の固定用ユニット15を固定部材側の固定用ユニットに近接させた状態、図2は可動部材側の固定用ユニット15を上方に離反させた状態を示す。
図1では余長部分が発生する第二連鎖部12の屈曲方向が水平面(X−Y平面)上に拘束されているため、外装材10が垂直方向(Z方向)に垂れ下がることがない。したがって、ガイドレール等を用いることなく余長吸収方向が規制されてスペース効率が大幅に向上する。また、第一連鎖部11の屈曲方向が垂直面(Z−X平面)上に拘束されているため、外装材10の水平方向Yの可動範囲も所定の範囲に規制することができる。
図2のように、固定用ユニット15が上方に移動する際には、第一連鎖部11で上方に向けて屈曲し且つ第二連鎖部12がX方向の伸縮を吸収するので、垂直方向の離反動作にスムーズに追従する。
【0024】
次に、前記外装材10を、車両のルーフパネル40とバックドア41との間を架け渡すケーブル類やホース類に外装保護して使用する場合について説明する。
図5(A)に示すように、バックドア41はルーフパネル40に対して上下方向に回動し、ルーフパネル40のバックドア41との境界端には防水用のウェザーストリップ44を設けている。外装材10は、第二連鎖部12の固定用ユニット16のクリップ部16cをルーフパネル40の係止穴40aに挿入係止して固定している一方、第一連鎖部11の固定用ユニット15のクリップ部15cをバックドア41の係止穴41aに挿入係止して固定している。外装材10の下面側には、ルーフパネル40側にルーフライニング42を取り付けていると共に、バックドア41側にバックドアトリム43を取り付けている。
【0025】
図5(A)に示すようにバックドア41が閉じられた状態でも、第二連鎖部12の屈曲方向が水平方向であるので、外装材10の余長部分が自重で垂れ下がることがなく、ルーフパネル40とルーフライニング42との間の高さL3を小さく抑えることができ、室内空間を大きく確保することが可能となる。
一方、図5(B)に示すようにバックドア41が開かれた状態では、第一連鎖部11が垂直方向に屈曲すると共に第二連鎖部12が前後方向の伸縮を吸収するため、バックドア41の開動作に問題なく追従することができる。
なお、本実施形態では固定用にクリップ部15c、16cを設けているが、代わりにボルト孔を設ける構成としてもよい。また、本実施形態ではバックドアへの連結に用いているがその他のドアに用いてもよい。
【0026】
図6および図7は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、第一連鎖部52および角度変換ユニット53を幅広とし、角度変換ユニット53の第二連鎖部52側に合流部53を開口している点である。
【0027】
第一連鎖部52は、図7に示すように、単位ユニット14’の上壁56および底壁57のY方向の幅を第二連鎖部12の幅の倍としている。また、角度変換ユニット51は、上壁54および底壁55のY方向の幅を第二連鎖部12の幅の倍としており、上壁54および底壁55の他端の片側より連結壁22、23を突出している。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるので同一符号を付して説明を省略する。
【0028】
角度変換ユニット51の一側の連結壁20、21の間には、第一連鎖部52の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔20a、21aに嵌合している。一方、角度変換ユニット51の他側の連結壁22、23の間には、第二連鎖部12の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔22a、23aに嵌合している。この際、第二連鎖部12の開口面積は、角度変換ユニット51の第二連鎖部12との連結側の開口面積より小となっているので、第二連鎖部12に隣接して合流部53が開口される。
【0029】
次に、外装材50の使用例について説明する。
本実施形態の外装材50を、前述したように車両のルーフパネル40からバックドア41に架け渡す場合について考える。図6に示すように、ワイヤハーネスW/Hを第二連鎖部12、角度変換ユニット53および第一連鎖部52を挿通させる一方、ホースHおよびアンテナ線Aは第二連鎖部12を通さずに合流部53に挿入して第一連鎖部52を貫通させる。
前記のようにすれば、ホースHおよびアンテナ線Aが配索方向の制約上の理由から第二連鎖部12を挿通できない場合にも、合流部53を通して問題なく第一連鎖部52に挿通することが可能となる。
【0030】
図8および図9は第3実施形態を示す。
第2実施形態との相違点は、角度変換ユニット61の一側で第二連鎖部12に並列して第三連鎖部63を合流させて連結している点である。
【0031】
角度変換ユニット61は、上壁54および底壁55の他端より二対の連結壁22、23と連結壁62(底壁側は図示せず)とを並列して突出している。連結壁22、23、62は、連結孔22a、62aを穿設していると共に、円弧状端面の中央部分に円弧状の切欠部22b、62bを設けている。第三連鎖部63は、第二連鎖部12と同様に複数の単位ユニット14を連結した構成であり、180°回転させて配置することにより屈曲方向を逆転させている。なお、他の構成は第2実施形態と同様であるので同一符号を付して説明を省略する。
【0032】
角度変換ユニット61の一側の連結壁20、21の間には、第一連鎖部52の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔20a、21aに嵌合している。一方、角度変換ユニット61の他側の連結壁22、23の間には、第二連鎖部12の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30aを内側から連結孔22a、23aに嵌合している。さらに、連結壁62には(底壁側は図示せず)、第三連鎖部63の端部の連結片30、31を挿入し、連結突起部30a、31aを内側から連結孔62aに嵌合している。
前記構成とすると、第二連鎖部12を挿通できないホースHやアンテナ線Aも第三連鎖部63で外装保護することができる。なお、本実施形態では、角度変換ユニットの片側に並列して連結する連鎖部を2つとしているが3つ以上としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1実施形態の外装材の収縮時を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の外装材の伸張時を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態の外装材の要部斜視図である。
【図4】第1実施形態の外装材の要部分解斜視図である。
【図5】(A)(B)は車両への配索状態を示す断面図である。
【図6】第2実施形態の外装材を示す斜視図である。
【図7】第2実施形態の外装材の要部分解斜視図である。
【図8】第3実施形態の外装材を示す斜視図である。
【図9】第3実施形態の外装材の要部分解斜視図である。
【図10】(A)(B)は従来例のケーブルベアの使用状態を示す図面である。
【図11】(A)(B)は従来例のケーブルベアの別の使用状態を示す図面である。
【符号の説明】
【0034】
10、50、60 線状体用の外装材
11 第一連鎖部
12 第二連鎖部
13、51、61 角度変換ユニット
14 単位ユニット
15 固定用ユニット
15c クリップ部
16 固定用ユニット
16c クリップ部
18 側壁
19 上壁
20、21、22、23 連結壁
20a、21a、22a、23a、28a、29a 連結孔
30a 連結突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿通空間を形成する筒状の単位ユニットを複数設け、該単位ユニット同士を互いに回転自在に連結して鎖状とし、連通する挿通空間に線状体を貫通させる外装材において、
前記単位ユニット同士が回転自在に連結されて一定方向に屈曲する第一連鎖部と、
前記単位ユニット同士が回転自在に連結されて一定方向に屈曲する第二連鎖部と、
前記第一連鎖部と前記第二連鎖部との間に介設され、前記第二連鎖部を前記第一連鎖部に対して軸線回りに回転させた状態で中継連結する角度変換ユニットとを備え、
前記第一連鎖部と前記第二連鎖部の屈曲方向を互いに異ならせていることを特徴とする線状体用の外装材。
【請求項2】
前記第二連鎖部の屈曲方向は前記第一連鎖部の屈曲方向に対して直交する構成としている請求項1に記載の線状体用の外装材。
【請求項3】
前記角度変換ユニットは略四角筒状で、前記第一連鎖部との連結部を両側壁の一側に設けていると共に、前記第二連鎖部との連結部を上壁および底壁の他側に設けている請求項2に記載の線状体用の外装材。
【請求項4】
前記第二連鎖部の開口面積は、前記角度変換ユニットの前記第二連鎖部との連結側の開口面積より小とし、
前記角度変換ユニットの前記第二連鎖部側の開口に、前記第二連鎖部を通過しない前記線状体を挿通させる合流部を設けている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の線状体用の外装材。
【請求項5】
前記角度変換ユニットの前記合流部には、少なくとも1つ以上の他の連鎖部を連結している請求項4に記載の線状体用の外装材。
【請求項6】
前記単位ユニットは、外面の一側に穿設された連結孔と、他側に突設された連結突起部とを連結部として備え、
前記第一連鎖部および前記第二連鎖部は、前記単位ユニットの前記連結突起部を隣接する単位ユニットの前記連結孔に回転自在に嵌合することで鎖状に形成している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の線状体用の外装材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−187142(P2006−187142A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−379007(P2004−379007)
【出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ケーブルベア
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】