説明

緩衝材

【課題】外部の衝撃から対象物を保護することが可能であり、かつ、対象物と緩衝材との位置ずれによって生じる対象物の損傷を抑止可能とする。
【解決手段】対象物100の荷重に対する強度が相対的に低い箇所101,102を避けると共に上記対象物100の荷重に対する強度が相対的に高い箇所に当接して上記対象物100を囲う当接部2と、
上記当接部2の形状を固定することによって該当接部2と上記対象物100との位置ずれを防止する固定部3,4とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、梱包箱の内部において、梱包対象物を外部の衝撃から保護する緩衝材としてパルプモールドや発泡スチロール等の成型品が用いられている。
ところが、このような成型品からなるパルプモールドや発泡スチロールは、専用の高価な金型が必要となり、小ロットの製品を梱包対象物とする場合には適さない。
【0003】
そこで、特許文献1に示すように、安価に製造可能な段ボール紙からなる緩衝材を用いる場合がある。
【特許文献1】特開2004−262475号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、段ボール紙からなる緩衝材は、梱包箱の内部において、対象物と対象物との間に配置されたり、対象物を簡易に囲んで使用されるため、梱包箱の内部に隙間があったり、搬送中に梱包箱が変形した場合に、緩衝材と対象物との位置がずれる場合があった。
【0005】
対象物の表面の全ての箇所が荷重を受けても損傷しない程度の強度を有している場合には、緩衝材と対象物の位置が僅かにずれた場合であっても対象物を外部からの衝撃から守ることが可能である。
しかしながら、対象物が荷重に耐えられる強度を持たない部位を有している場合には、緩衝材と対象物との位置関係がずれることによって、上記部位に大きな荷重が作用し、これによって対象物の一部が破損してしまう虞がある。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、外部の衝撃から対象物を保護することが可能であり、かつ、対象物と緩衝材との位置ずれによって生じる対象物の損傷を抑止可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、対象物の荷重に対する強度が相対的に低い箇所を避けると共に上記対象物の荷重に対する強度が相対的に高い箇所に当接して上記対象物を囲う当接部と、上記当接部の形状を固定することによって該当接部と上記対象物との位置ずれを防止する固定部とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明においては、上記当接部が、上記対象物を通過する軸周りに上記対象物に対して巻回される一枚の紙材によって構成され、上記固定部が、上記当接部の上記軸方向の一端部を嵌合可能な第1端部固定部と、上記当接部の上記軸方向の他端部を嵌合可能な第2端部固定部とによって構成されるという構成を採用する。
【0009】
また、本発明においては、上記当接部及び上記固定部は、段ボール紙によって形成されているという構成を採用する。
【0010】
また、本発明においては、上記対象物は、画像形成装置が備える中間転写ベルトに付着したトナーを除去するための転写クリーナであるという構成を採用する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、当接部が、対象物の荷重に対する強度が相対的に低い箇所を避けると共に上記対象物の荷重に対する強度が相対的に高い箇所に当接して対象物を囲っている。このため、外部から衝撃が作用した場合には、当該衝撃力は当接部にて吸収されると共に吸収さなかった一部の衝撃力は、対象物の荷重に対する強度が相対的に高い箇所のみに作用する。よって、対象物の荷重に対する強度が相対的に低い箇所に衝撃力が伝達されることを抑制し、対象物を確実に外部の衝撃力から保護することができる。
また、本発明によれば、固定部によって、当接部の形状を固定することによって該当接部と対象物との位置ずれが防止される。このように、本発明においては、緩衝材と対象物との位置関係が固定部によって固定されるため、対象物に移動に追従して緩衝材も移動する。このため、梱包箱の内部に空間がある場合や梱包箱が変形した場合であっても、緩衝材と対象物との位置ずれが生じることを抑制することができる。
したがって、本発明によれば、外部の衝撃から対象物を保護することが可能であり、かつ、対象物と緩衝材との位置ずれによって生じる対象物の損傷を抑止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明に係る緩衝材の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0013】
図1及び図2は、本実施形態の緩衝材の斜視図である。そして、図1は、緩衝材が対象物である転写クリーナを囲んで組み立てられた状態を示す図である。また、図2は、分解斜視図である。
なお、以下の図面において、図1及び図2に示す緩衝材の長手方向をX方向とし、緩衝材の短手方向をY方向とし、緩衝材の高さ方向をZ方向とする。
【0014】
本実施形態の緩衝材1は、複写機、ファクシミリ及び複合機等の画像形成装置において用いられる中間転写ベルトに付着したトナーを除去するための転写クリーナ100を保護するものである。
まず最初に、転写クリーナ100は、図2に示すように、X方向に延在する2つのフィルム状の突設部101,102を備えている。そして、これらの突設部101,102は、転写クリーナ100において、荷重に対する強度が他の箇所と比較して相対的に低い箇所となっている。なお、突設部101は、Y方向に突出して形成されている。また、突設部102はZ方向に突出して形成されている。
【0015】
そして、図1及び図2に示すように、本実施形態の緩衝材1は、中央緩衝材2(当接部)と、右緩衝材3(第1端部固定部)と、左緩衝材4(第2端部固定部)とから構成されている。これらの中央緩衝材2、右緩衝材3及び左緩衝材4の各々は、一枚の段ボール紙によって組み立てられている。
【0016】
中央緩衝材2は、転写クリーナ100を通過するX方向の軸L周りに転写クリーナ100に対して巻回される一枚の段ボール紙によって構成されている。
中央緩衝材2は、図1のA−A線断面図である図3に示すように、転写クリーナ100の突設部101,102を避けると共にその他の強度が相対的に高い箇所に当接するように、転写クリーナ100を囲っている。
【0017】
より詳細には、中央緩衝材2は、上方から下方に向けて垂直に立設される2つの壁部2a,2bから水平方向に支持される壁部2cを有している。そして、当該壁部2cが、転写クリーナ100の上面103に当接することによって、転写クリーナ100は上方への移動が規制されている。
【0018】
また、中央緩衝材2は、下方から上方に向けて+Y方向に斜めに設置される壁部2dを有している。また、中央緩衝材2は、下方から上方に向けて−Y方向に斜めに設置される壁部2eを有している。そして、壁部2dが転写クリーナ100のY方向における一方側の側面104(+Y方向側の側面)に当接可能とされ、壁部2eが転写クリーナ100のY方向における他方側の側面105(−Y方向側の側面)に当接可能とされることによって、転写クリーナ100は、側方への移動が規制される。
【0019】
また、中央緩衝材2は、中央緩衝材2の底部を形成する壁部2fを有している。そして、壁部2fが転写クリーナ100の下面106に当接されることによって、転写クリーナ100は、下方への移動が規制される。
【0020】
また、中央緩衝材2は、壁部2d及び中央緩衝材2の+Y方向側の側壁2gによって水平方向に支持される壁部2hを有しており、当該壁部2hと上記壁部2aとの間に隙間2Aを有している。そして、当該隙間2Aに、転写クリーナ100の突設部101が中央緩衝材2の壁部と当接することなく配置されている。
【0021】
また、中央緩衝材2は、上記壁部2bと壁部2eとの間に隙間2Bを有している。そして、当該隙間2Bに、転写クリーナ100の突設部102が中央緩衝材2の壁部と当接することなく配置されている。
【0022】
このような構成を有する中央緩衝材2によれば、壁部2c,2d,2e,2fが転写クリーナ100の相対的に強度の高い箇所と当接され、相対的に強度の低い箇所である突設部101,102が隙間2A,2Bに配置されるため、突設部101,102が中央緩衝材2と当接することなく転写クリーナ100の移動が規制される。
【0023】
また、図1及び図2に戻り、中央緩衝材2は、一端部21(+X方向の端部)から突出する突出部22と、他端部23(−X方向の端部)から突出する突出部24とを有している。
【0024】
右緩衝材3は、中央緩衝材2の一端部21(+X方向側の端部)を嵌合可能な略直方体形状を有している。
この右緩衝材3は、図4(a)に示すように、中央緩衝材2の本体が嵌合される第1嵌合穴31と、該第1嵌合穴31のさらに奥側において中央緩衝材2の突出部22が嵌合される第2嵌合穴32とを有している。
【0025】
左緩衝材4は、中央緩衝材2の他端部23(−X方向側の端部)を嵌合可能な略直方体形状を有している。
この左緩衝材4は、図4(b)に示すように、中央緩衝材2の本体が嵌合される第1嵌合穴41と、該第1嵌合穴41のさらに奥側において中央緩衝材2の突出部24が嵌合される第2嵌合穴42とを有している。
【0026】
これらの右緩衝材3及び左緩衝材4は、中央緩衝材2に嵌合されることによって、中央緩衝材2の形状を固定するものである。
より詳細には、中央緩衝材2の一端部21が右緩衝材3の第1嵌合穴31に嵌合され、中央緩衝材2の突出部22が右緩衝材3の第2嵌合穴32に嵌合され、中央緩衝材2の他端部23が左緩衝材4の第1嵌合穴41に嵌合され、中央緩衝材2の突出部24が左緩衝材4の第2嵌合穴42に嵌合されることによって、中央緩衝材2がX方向及び軸Lを中心とする巻回方向に位置規制され、これによって中央緩衝材2の形状が固定される。
すなわち、中央緩衝材2が右緩衝材3及び左緩衝材4によって形状固定されることによって、中央緩衝材2の壁部2c,2d,2e,2fが転写クリーナ100の相対的に強度の高い箇所と当接され、相対的に強度の低い箇所である突設部101,102が中央緩衝材2の隙間2A,2Bに配置される状態が維持される。
【0027】
続いて、上述のように構成された本実施形態の緩衝材1の組み立て方法について、図5の展開図を参照して説明する。なお、図5に示す展開図において、(a)が中央緩衝材2の展開図を示し、(b)が右緩衝材3の展開図を示し、(c)が左緩衝材4の展開図を示す。
【0028】
まず、図5(a)において、段ボール紙50の上から4つの罫線50a〜50dの各々を上から順番に折り曲げると共に、最も上側に配置された係止爪50eを罫線50dの一部に重ねて設けられた係止穴50fに差し込む。なお、各罫線50a〜50dは、直角に谷折りで折り曲げられる。
続いて、罫線50dの下側に設けられた係止爪50g,50hが罫線50aに重ねて設けられた係止穴50i,50jに差し込まれる。
このようにして、図3に示した壁部2a〜2cが形成される。
【0029】
また、段ボール紙50の下から4つの罫線50k〜50nの各々を下から順番に折り曲げると共に、罫線50nの上に設けられた罫線50o,50pを折り曲げることによって係止爪50q,50rを立設する。なお、罫線50k,50lは、約45°に谷折りで折り曲げられる。また、罫線50m,50nは、直角に谷折りで折り曲げられる。また、係止爪50q,50rは、罫線50lと罫線50mとの間に設けられた係止穴50s,50tに差し込まれる。そして、段ボール紙50の最も下側に配置された係止爪50uが罫線50nの上に設けられた係止穴50vに差し込まれる。
このようにして、図3に示した壁部2d,2h及び側壁2gが形成される。
【0030】
そして、段ボール紙50の中央部に設けられた切込み50w,50xに対応する罫線50y,50z,50A,50Bを折り曲げると共に、切り込み50w,50xの上の罫線50Cを折り曲げる。なお、罫線50B,50Cは、直角に谷折りで折り曲げられる。また、罫線50y,50Aは、罫線50B,50Cの折り曲げに追従して谷折りされる。また、罫線50zは、罫線50B,50Cの折り曲げに追従して山折りされる。
このようにして、図3に示した壁部2e,2fが形成されると共に、隙間2A,2Bが形成される。
【0031】
以上のように、図5(a)に示す段ボール紙50を折り曲げることによって、中央緩衝材2が組み立てられる。
【0032】
次に、図5(b)において、段ボール紙60の左から5つの罫線60a〜60eの各々を左から順番に折り曲げると共に、段ボール紙60の最も左に設けられた係止爪60fを罫線60dに重ねて形成された係止穴60gに差し込む。なお、罫線60a〜60eは、直角に谷折りで折り曲げられる。
また、段ボール紙60の右から5つの罫線60h〜60lの各々を右から順番に折り曲げると共に、段ボール紙60の最も右に設けられた係止爪60mを罫線60kに重ねて形成された係止穴60nに差し込む。なお、罫線60h〜60lは、直角に谷折りで折り曲げられる。
【0033】
そして、段ボール紙60の下から2つの罫線60o,60pを折り曲げる。さらに、段ボール紙の最も下の係止爪60q,60rを、罫線60a〜60dを折り曲げることによって形成される空間と、罫線60h〜60lを折り曲げることによって形成される空間とに差し込む。なお、罫線60o,60pは、直角に谷折りで折り曲げられる。また、係止爪60qと係止爪60rとの間の係止溝60sは、罫線60cに重ねて形成された係止溝60t及び罫線60jに重ねて形成された係止溝60uに差し込まれる。
最後に、段ボール紙60の上の罫線60vが折り曲げられることによって、罫線60a〜60e及び罫線60h〜60lが折り曲げられることによって形成された空間に蓋がなされる。なお、罫線60vは、直角に谷折で折り曲げられる。
【0034】
以上のように図5(b)に示す段ボール紙60を折り曲げることによって、右緩衝材3が組み立てられる。
【0035】
次に、図5(c)において、段ボール紙70の左から5つの罫線70a〜70eの各々を左から順番に折り曲げると共に、段ボール紙70の最も左に設けられた係止爪70fを罫線70dに重ねて形成された係止穴70gに差し込む。なお、罫線70a〜70eは、直角に谷折りで折り曲げられる。
また、段ボール紙70の右から5つの罫線70h〜70lの各々を右から順番に折り曲げると共に、段ボール紙70の最も右に設けられた係止爪70mを罫線70kに重ねて形成された係止穴70nに差し込む。なお、罫線70h〜70lは、直角に谷折りで折り曲げられる。
【0036】
そして、段ボール紙70の下から2つの罫線70o,70pを折り曲げる。さらに、段ボール紙の最も下の係止爪70q,70rを、罫線70a〜70dを折り曲げることによって形成される空間と、罫線70h〜70lを折り曲げることによって形成される空間とに差し込む。なお、罫線70o,70pは、直角に谷折りで折り曲げられる。また、係止爪70qと係止爪70rとの間の係止溝70sは、罫線70cに重ねて形成された係止溝70t及び罫線70jに重ねて形成された係止溝70uに差し込まれる。
最後に、段ボール紙70の上の罫線70vが折り曲げられることによって、罫線70a〜70e及び罫線70h〜70lが折り曲げられることによって形成された空間に蓋がなされる。なお、罫線70vは、直角に谷折で折り曲げられる。
【0037】
以上のように図5(c)に示す段ボール紙70を折り曲げることによって、左緩衝材4が組み立てられる。
【0038】
以上のような本実施形態の緩衝材1によれば、中央緩衝材2が、転写クリーナ100の荷重に対する強度が相対的に低い箇所(突設部101,102)を避けると共に転写クリーナ100の荷重に対する強度が相対的に高い箇所(上面103,側面104,側面105,下面106)に当接して転写クリーナ100を囲っている。このため、外部から衝撃が作用した場合には、当該衝撃力は中央緩衝材2にて吸収されると共に吸収されなかった一部の衝撃力は、転写クリーナ100の荷重に対する強度が高い箇所のみに分散して作用する。よって、転写クリーナ100の荷重に対する強度が相対的に低い箇所に衝撃力が伝達されることを抑制し、転写クリーナ100を確実に外部の衝撃力から保護することができる。
また、本実施形態の緩衝材1によれば、右緩衝材3及び左緩衝材4によって、中央緩衝材2と転写クリーナ100との位置ずれが防止される。つまり、本実施形態の緩衝材1によれば、中央緩衝材2と転写クリーナ100との位置関係が右緩衝材3及び左緩衝材4とによって固定されるため、転写クリーナ100の移動に追従して緩衝材1も移動する。このため、このため、梱包材の内部に空間がある場合や梱包箱が変形した場合であっても、緩衝材1と転写クリーナ100との位置ずれが生じることを抑制することができる。
したがって、本実施形態の緩衝材1によれば、外部の衝撃から転写クリーナ100を保護することが可能であり、かつ、転写クリーナ100と緩衝材との位置ずれによって生じる転写クリーナ100の損傷を抑止することが可能となる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳説したが、具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において設計変更等が可能である。
【0040】
例えば、上記実施形態においては、緩衝材1が保護する対象物が転写クリーナ100である例について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、緩衝材1で保護する対象物は、特に限定されない。ただし、本実施形態の緩衝材1によれば、相対的に強度が小さい箇所が特に破損しやすい対象物を確実に保護することが可能となっている。
【0041】
また、上記実施形態においては、中央緩衝材2(当接部)の形状を右緩衝材3(第1端部固定部)と左緩衝材4(第2端部固定部)とが、中央緩衝材2の端部に嵌合することによって固定する構成について説明した。すなわち、上記実施形態においては、本発明における固定部が、右緩衝材3及び左緩衝材4によって構成されている。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、固定部の構成は特に限定されるものではない。例えば、本発明の固定部として、中央緩衝材2を軸Lを中心としてさらに囲うことによって中央緩衝材2の形状を固定する部材を用いることもできる。
【0042】
また、上記実施形態においては、中央緩衝材2、右緩衝材3及び左緩衝材4が段ボール紙によって形成されている構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、中央緩衝材2、右緩衝材3及び左緩衝材4(すなわち本発明における当接部及び固定部)のいずれか、あるいは全てを厚紙やプラスチック紙等によって形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施形態の緩衝材の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態の緩衝材の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態の緩衝材の断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の緩衝材が備える右緩衝材及び左緩衝材の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態の緩衝材の展開図である。
【符号の説明】
【0044】
1……緩衝材、2……中央緩衝材(当接部)、3……右緩衝材(第1端部固定部)、4……左緩衝材(第2端部固定部)、100……転写クリーナ(対象物)、L……軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物の荷重に対する強度が相対的に低い箇所を避けると共に前記対象物の荷重に対する強度が相対的に高い箇所に当接して前記対象物を囲う当接部と、
前記当接部の形状を固定することによって該当接部と前記対象物との位置ずれを防止する固定部と
を備えることを特徴とする対象物の緩衝材。
【請求項2】
前記当接部が、前記対象物を通過する軸周りに前記対象物に対して巻回される一枚の紙材によって構成され、
前記固定部が、前記当接部の前記軸方向の一端部を嵌合可能な第1端部固定部と、前記当接部の前記軸方向の他端部を嵌合可能な第2端部固定部とによって構成される
ことを特徴とする請求項1記載の緩衝材。
【請求項3】
前記当接部及び前記固定部は、段ボール紙によって形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の緩衝材。
【請求項4】
前記対象物は、画像形成装置が備える中間転写ベルトに付着したトナーを除去するための転写クリーナであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の緩衝材。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−62070(P2009−62070A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−231523(P2007−231523)
【出願日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】