説明

緩衝機能を備えた携帯端末機のケース

【課題】緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを提供する。
【解決手段】本発明は緩衝機能を備えた携帯端末機のケースに関し、携帯端末機を包むメインケースの背面に緩衝ケースが結合され、緩衝ケースに固定部材が結合され、固定部材の端部に装飾部材が装着される構造であり、このために外部から不意に加えられた衝撃力を效果的に分散させて携帯端末機内部の精密部品を保護することができ、ケースの背面を效果的に活用して美感を高めることによって需要者のコレクション及び購買欲求を刺激できるようにする緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを提供するためのものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は緩衝機能を備えた携帯端末機のケースに関し、さらに詳しくは外部から加えられる衝撃を最小化して携帯端末機のディスプレイパネル及び内蔵された部品を保護できるようにする緩衝機能を備えた携帯端末機のケースに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、携帯端末機は通信や通話の単純な目的以外にも音楽及び動画鑑賞だけでなく写真や動画の撮影、ネットサーフィンや電子書籍の閲覧などの様々な機能の具現のために多数の小型の精密部品が集約されている。
【0003】
携帯端末機の中でも特にスマートフォンのような携帯電話類は最近の上記のような細かく様々な需要者の要求に応えるための技術開発の結果、「手のひらのPC」という別称で呼ばれるほど小型化されて需要者の購買欲求を刺激している。
【0004】
特に、このような携帯端末機はネットサーフィンや動画鑑賞などのマルチメディア機能を特化させた構造的特徴上ディスプレイパネルが既存の携帯端末機に比べて非常に大きくなっているだけに、ディスプレイパネルの一方に配置された押しボタンは携帯端末機のディスプレイパネル内のタッチスクリーンに置き換えられる傾向にある。
【0005】
しかし、このような携帯端末機は衝撃に非常に脆いため、使用者の不注意で落下して受けた衝撃などで誤作動するか全体的に破損されるなどの致命的な問題に直面することになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許登録第824433号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような問題点を改善するために発明されたもので、その目的は、外部から不意に加えられた衝撃力を效果的に分散させて携帯端末機内部の精密部品を保護できるようにする緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、ケースの背面を效果的に活用して美感を高めることで需要者のコレクション及び購買欲求を刺激できるようにする緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記のような目的を達成するために、本発明は、携帯端末機の背面及び側面を包むメインケースと、メインケースの背面に結合されメインケースの背面と離隔され屈曲を許す緩衝ケースと、緩衝ケースに着脱結合される少なくとも一つ以上の固定部材と、固定部材の一端部に装着されて緩衝ケースの背面に露出される装飾部材と、を含み、固定部材の他端部はメインケースの背面に対面する緩衝ケースの内側面に固定され、他端部の厚さはメインケースと緩衝ケースとの間の互いに離隔された距離より小さいか同じ構造の実施例を適用できる。
【発明の効果】
【0010】
前記のような構成の本発明によれば、次のような効果を図ることができる。
【0011】
まず、携帯端末機を保護するメインケースの背面から離隔された状態を維持するように結合される緩衝ケースが含まれた構造を採用し、緩衝ケースが外部から不意に加えられた衝撃力を一次的に分散しメインケースが二次的に携帯端末機を保護することによって携帯端末機内部の精密部品を保護することができる。
【0012】
そして、本発明はメインケースと離隔された状態を維持するように結合された緩衝ケースに固定部材で結合され緩衝ケースの背面にキャラクター、図形、宝石又は人造宝石などのような様々な形状の装飾部材を装着して、メインケースの背面を形成する面積を效果的に活用して美感を高めることによって需要者のコレクション及び購買欲求を刺激できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施例による緩衝機能を備えた携帯端末機のケースの全体的な構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の様々な実施例による緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを示す概念図である。
【図3】本発明の様々な実施例による緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを示す概念図である。
【図4】本発明の様々な実施例による緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを示す概念図である。
【図5】本発明の様々な実施例による緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを示す概念図である。
【図6】本発明の様々な実施例による緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例について説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施例による緩衝機能を備えた携帯端末機のケースの全体的な構成を示す斜視図で、図2は、図1のAの視点から見た断面の概念図をそれぞれ示す。
【0016】
本発明は携帯端末機500を包むメインケース100の背面に緩衝ケース200が結合され、緩衝ケース200に固定部材300が結合され、固定部材300の端部に装飾部材400が装着される構造であることがわかる。
【0017】
メインケース100は携帯端末機500の背面及び側面を包む部材で携帯端末機500を不意の外部衝撃から最終的に保護するために備えられたものである。
【0018】
緩衝ケース200はメインケース100の背面に結合されメインケース100の背面と離隔され屈曲を許す部材で、不意の外部衝撃が加えられた場合、衝撃力を一次的に受けて分散又は吸収する役割を行うようになる。
【0019】
固定部材300は緩衝ケース200に着脱結合される少なくとも一つ以上のもので、後述する装飾部材400が緩衝ケース200の背面に付着された状態を維持するように備えられたものであり、装飾部材400は固定部材300の一端部に装着されて緩衝ケース200の背面に露出されて美感を浮き立たせることができる。
【0020】
ここで、固定部材300の他端部は図2のようにメインケース100の背面に対面する緩衝ケース200の内側面に固定され、他端部の厚さdはメインケース100と緩衝ケース200との間の互いに離隔された距離lより小さいか同じようにして緩衝ケース200がメインケース100と所定距離l離隔された状態を維持するのに支障が無いようにする。
【0021】
本発明は前記のような実施例を適用することができ、次のような様々な実施例の適用ができることはもちろんのことである。
【0022】
メインケース100と緩衝ケース200は図2のように一体に形成されるようにすることはもちろんのことで、図3及び図4のように互いに分離されるようにすることもできる。
【0023】
すなわち、緩衝ケース200は図2のように一側が開放されたポケット形状をなしながらメインケース100と一体に形成され、固定部材300の一端部は緩衝ケース200に貫通された少なくとも一つ以上の固定孔220に締り嵌めによって嵌められるのである。
【0024】
ここで、緩衝ケース200はメインケース100との間隔、すなわち、前述した所定距離lを維持するためにメインケース100の背面に対向する面から間隙突起201が突出されることが好ましい。
【0025】
また、緩衝ケース200は図3及び図4のように互いに分離締結可能にすることによって固定部材300及び装飾部材400の締結や置き換えが容易に行われるようにすることもできる。
【0026】
すなわち、緩衝ケース200は図3のように締結リブ210が締結レール110に沿ってスライド自在に結合される構造を採用することができる。
【0027】
締結リブ210はメインケース100と着脱可能に緩衝ケース200の両側の周縁に沿って突出されて互いに対向する部材で、締結レール110はメインケース100の背面に締結リブ210と対応する形状に形成されて締結リブ210がスライド自在に結合されるように形成された部材である。
【0028】
したがって、緩衝ケース200は前述した構造によってメインケース100と結合され一側が開放されたポケット形状をなし、緩衝ケース200は固定部材300が結合された状態でメインケース100と互いに結合される。
【0029】
このために、固定部材300は図示のようにヘッド310から突出された固定片320を緩衝ケース200に結合した状態で装飾部材400が装着された付着片330を固定片320と締結することによって装飾部材400が緩衝ケース200の背面に固定される。
【0030】
ここで、ヘッド310はメインケース100の背面に対向する緩衝ケース200の面に固定され、固定片320はヘッド310から突出されて緩衝ケース200に貫通された少なくとも一つ以上の固定孔220に挿入される。
【0031】
この時、付着片330の一端部は固定片320の端部に着脱結合され付着片330の他端部には装飾部材400が装着される。
【0032】
そして、前述した構造の固定部材300は図2の実施例のようにメインケース100に緩衝ケース200が一体をなす構造の場合に固定孔220にヘッド310を締り嵌めで挿入した後、付着片330を締結する方式でも装飾部材400の固定を実施することができる。
【0033】
また、本発明のさらに他の実施例として図3のように固定部材300’と装飾部材400’が一体をなす形状に製作して固定部材300’を固定孔220に圧入して締結する構造の実施例を適用することもできることはもちろんのことである。
【0034】
一方、緩衝ケース200は図4のように締結突起230が締結溝130に結合される構造の実施例を適用することもできる。
【0035】
すなわち、締結突起230はメインケース100と着脱可能に両側の周縁に沿って突出された少なくとも一つ以上の部材で、締結溝130はメインケース100の背面に締結突起230と対応する形状に形成されて前述した締結突起230と互いに結合されて一側が開放されたポケット形状をなす。
【0036】
緩衝ケース200は図3の実施例と同じように固定部材300が結合された状態でメインケース100と互いに結合されることができ、図2の実施例のようにヘッド310を固定孔220に挿入してから付着片330を締結する方式で装飾部材400の固定を実施できることはもちろんのことである。
【0037】
一方、固定部材300は図5のように需要者のコレクション及び購買欲求を刺激できるように緩衝ケース200の背面に彩色された背景画面又は緩衝ケース200の背面に形成された所定パターンの模様に対応して緩衝ケース200上に少なくとも一つ以上貫通された固定孔220に固定できることはもちろんのことである。
【0038】
ここで、固定部材300に装着された装飾部材400は図示の実施例のようにキャラクター、図形、宝石又は人造宝石など需要者の趣向や年齢代及び性別などによってメインケース100及び緩衝ケース200の背面の背景画面や模様パターンを様々に形成しこれと調和する装飾部材400を適切に配置する変形及び応用が可能である。
【0039】
一方、メインケース100及び緩衝ケース200は図6のようにそれぞれ格子状の孔105、205が複数貫通された構造に製作して美感を浮き立たせ、このような孔105、205に固定部材300をより容易に結合させるなどの変形設計も可能であることはもちろんのことである。
【0040】
以上のように本発明は外部から不意に加えられた衝撃力を效果的に分散させて携帯端末機内部の精密部品を保護することができ、ケースの背面を效果的に活用して美感を高めることによって需要者のコレクション及び購買欲求を刺激できるようにする緩衝機能を備えた携帯端末機のケースを提供することを基本的な技術思想としていることがわかる。
【0041】
そして、本発明の基本的な技術思想の範ちゅう内で当該分野の通常の知識を有する者にとっては他の多くの変形及び応用も可能であることはもちろんのことである。
【符号の説明】
【0042】
100:メインケース
200:緩衝ケース
300:固定部材
400:装飾部材
500:携帯端末機


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機の背面及び側面を包むメインケース;
前記メインケースの背面に結合され前記メインケースの背面と離隔され屈曲を許す緩衝ケース;
前記緩衝ケースに着脱結合される少なくとも一つ以上の固定部材;及び
前記固定部材の一端部に装着されて前記緩衝ケースの背面に露出される装飾部材;を含み、
前記固定部材の他端部は前記メインケースの背面に対面する前記緩衝ケースの内側面に固定され、前記他端部の厚さは前記メインケースと前記緩衝ケースとの間の互いに離隔された距離より小さいか同じであることを特徴とする緩衝機能を備えた携帯端末機のケース。
【請求項2】
前記緩衝ケースは、
一側が開放されたポケット形状をなしながら前記メインケースと一体に形成され、前記固定部材の一端部は前記緩衝ケースに貫通された少なくとも一つ以上の固定孔に締り嵌めによって結合されることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機能を備えた携帯端末機のケース。
【請求項3】
前記緩衝ケースは、
前記メインケースと着脱可能に両側の周縁に沿って突出されて互いに対向する締結リブと、
前記メインケースの背面に前記締結リブと対応する形状に形成された締結レールが互いにスライド結合されて一側が開放されたポケット形状をなし、
前記緩衝ケースは前記固定部材が結合された状態で前記メインケースと互いに結合されることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機能を備えた携帯端末機のケース。
【請求項4】
前記緩衝ケースは、
前記メインケースと着脱可能に両側の周縁に沿って突出された少なくとも一つ以上の締結突起と、
前記メインケースの背面に前記締結突起と対応する形状に形成された締結溝と、が互いに結合されて一側が開放されたポケット形状をなし、
前記緩衝ケースは前記固定部材が結合された状態で前記メインケースと互いに結合されることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機能を備えた携帯端末機のケース。
【請求項5】
前記緩衝ケースは、
前記メインケースの背面に対向する面から突出されて前記メインケースとの間隔を維持する間隙突起がさらに具備されることを特徴とする請求項1乃至4に記載の緩衝機能を備えた携帯端末機のケース。
【請求項6】
前記固定部材は、
前記メインケースの背面に対向する前記緩衝ケースの面に固定されるヘッドと、
前記ヘッドから突出されて前記緩衝ケースに貫通された少なくとも一つ以上の固定孔に挿入される固定片と、
一端部は前記固定片の端部に着脱結合され他端部は前記装飾部材が装着された付着片と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の緩衝機能を備えた携帯端末機のケース。
【請求項7】
前記固定部材は、
前記緩衝ケースの背面に彩色された背景画面又は前記緩衝ケースの背面に形成された所定パターンの模様に対応して前記緩衝ケース上に少なくとも一つ以上貫通された固定孔に固定され、前記固定部材に装着された装飾部材はキャラクター、図形、宝石又は人造宝石であることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機のケース。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−227905(P2012−227905A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155465(P2011−155465)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(511172058)ダステック カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】