説明

繊維成型品およびその製造方法

【課題】形態安定性および緩衝性に優れた繊維成型品およびその密度を比較的容易にコントロールすることができる製造方法を提供する。
【解決手段】全重量の20〜80%が極細短繊維からなり、全重量の5〜70%がバインダー成分からなり、さらに混合物として弾性樹脂を1重量%以上含有して形成されていることを特徴とする繊維成型品あり、また、極細短繊維とバインダーおよび弾性樹脂を水中に分散混合し、しかる後、脱水、乾燥をすることにより極細短繊維とバインダーおよび弾性樹脂を一体化させることを特徴とする繊維成型品の製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、形態安定性および緩衝性に優れた繊維成型品およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
繊維成型品はパルプを原料とした紙を代表として、用途に応じた多種多様な製品が開発されている。特に最近では環境問題への意識の高まりから段ボールや使用済み布帛などの廃材を粉砕して原料とするリサイクル製品およびその製造方法が提案されている(例えば、特許文献1、2等)。
【0003】
これによれば、古紙や織布、不織布を粉砕および開繊し、分散液に分散して接着剤あるいは熱可塑性繊維と混合して、乾燥や熱プレスを行うことにより繊維成型品を得ることができる。また、極細かつ短繊維を使用することにより独特の風合いを実現することができる。
【0004】
しかし、繊維どおしの接着を熱融着や接着剤で行うことにより固着部分が発生し、保護材や壁材として使用する場合に緩衝性に劣るという問題があった。
【0005】
一方、起毛性繊維シート製造過程で生じる極細短繊維と弾性樹脂の混合物のリサイクルについては、これまで圧縮して緩衝材として使用することが提案されているが(例えば、特許文献3等)、用途範囲が狭く、大半が産業廃棄物として廃棄されているのが現状である。
【特許文献1】特開2000−342820号公報
【特許文献2】特開2007−126766号公報
【特許文献2】特開2005−104487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述した従来の繊維成型品の問題点に鑑み、形態安定性および緩衝性に優れた繊維成型品、およびその密度を比較的容易にコントロールすることができる製造方法を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成する本発明の繊維成型品は、以下の(1)の構成を有する。
(1)全重量の20〜80%が極細短繊維からなり、全重量の5〜70%がバインダー成分からなり、さらに混合物として弾性樹脂を1重量%以上含有して形成されていることを特徴とする繊維成型品。
【0008】
かかる本発明の繊維成型品において、具体的構成としてより好ましくは、以下の(2)〜(6)のいずれかのものである。
(2)前記極細短繊維の長さが5.0mm以下であることを特徴とする上記(1)記載の繊維成型品。
(3)前記極細短繊維が、化学繊維からなることを特徴とする上記(1)または(2)記載の繊維成型品。
(4)前記極細短繊維が、起毛性繊維シートの製造時に削り粉とした発生したものであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維成型品。
(5)前記バインダー成分が、太さ100μm以下の繊維であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の繊維成型品。
(6)前記繊維成型品の見かけ密度が、0.05〜1.3g/cmであることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の繊維成型品。
また、上述した目的を達成する本発明の繊維成型品の製造方法は、以下の(7)の構成を有する。
(7)極細短繊維とバインダーおよび弾性樹脂を水中に分散混合し、しかる後、脱水、乾燥をすることにより前記極細短繊維とバインダーおよび弾性樹脂を一体化させることを特徴とする繊維成型品の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、形態安定性および緩衝性にすぐれた繊維成型品および比較的安価に密度をコントロールして製造することができる繊維成型品の製造方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明において、極細短繊維の極細とは、太さが50μm以下であるものをさす。好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。ここでいう短繊維の太さとは10本以上のサンプルを顕微鏡等により観察/測定した繊維断面の最外径の値を平均した値である。また、ここでいう最外径とは、断面が円形であれば直径であり、楕円であれば長径でなり、多角形であれば各頂点間距離のもっとも長い値ということである。さらに、海島型複合繊維などの複合繊維であっても構わないが、その場合も最外径は全成分の断面において最も長い径のことである。
【0011】
また、短繊維長さに制限はないが、一般的には50mm以下のものであり、好ましくは5.0mm以下である。短すぎると成型時の繊維の絡み合わせが困難になることから0.1〜3.0mmであることが好ましい。ここでいう繊維長さとは、構成する繊維の長さを平均したものであり、スケール付の顕微鏡を用いて繊維を観察することにより測定することができる。さらに、極細短繊維の材質に制限はなく、天然繊維あるいは化学繊維のいずれをも用いることもできる。中では、化学繊維すなわち合成ポリマーが好ましく用いられる。例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ナイロンなどのポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートおよび/またはそれらの共重合体などのポリエステル類などを挙げることができるが、特に限定されるものではない。
【0012】
本発明のバインダー成分は、極細短繊維と絡んで繊維成型を可能とするものであればいずれでもよい。形状に特に制限はないが、極細短繊維との絡み合いを良好にするためには、太さが100μm以下の繊維であることが好ましい。さらに好ましくは50μm以下であり、その太さの下限は、5μm程度である。また、クリンプ(捲縮)や枝分かれがあっても構わない。材質についても特に制限はされず、パルプなどの天然繊維やナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、共重合ナイロンなどのポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートおよび/またはそれらの共重合体などのポリエステル類、ポリエチレン系、ポリプロピレン系などの合成繊維を用いることができる。また、粘度をコントロールするためPEO等の増粘剤を添加することができる。さらに接着効果の向上させるために水性樹脂を添加しても構わない。ここでいう水性樹脂とは、天然ゴム、スチレンブタジエン系ラテックス等あるいはウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、シリコーン系樹脂などのことである。また該水性樹脂には耐水性や難燃性などの機能性材料を含んでいても構わない。
【0013】
本発明の弾性樹脂の形状に制限はなく、極細短繊維と絡み合い一体化していても構わない。材質については弾性を有するものであればいずれでもよく、天然ゴム・クロロプレンゴム、スチレンブタジエン系ゴム、ウレタン系ゴム、アクリル系ゴム、ニトリル系ゴムなどの重合体を用いることができる。
【0014】
本発明の繊維成型品を構成する各材料の重量パーセントは極細短繊維が20〜80%、バインダー成分が5〜70%、弾性樹脂が1%以上であることが重要である。重量パーセントは、繊維成型品の総重量で各材料の含有重量を割り算して100を掛けた値のことであり、極細短繊維とバインダー成分と弾性樹脂の各重量パーセントの合計が100以下になるよう各材料に指定された範囲内で選択する。また極細短繊維とバインダー成分と弾性樹脂以外の材料を含んでいても問題はなく、より緩衝性を向上させるためにラテックスや発泡剤等を添加することも可能である。また、耐水性を向上させるためには撥水剤を、難燃性を向上させるために難燃剤を添加しても構わない。
【0015】
なお、バインダー成分が短繊維であって、かつその太さが50μm以下の場合であっても、バインダー成分は極細繊維に含まないものとして、極細繊維の重量パーセントとバインダー成分の重量パーセントをそれぞれ算出するものである。すなわち、本発明において、極細短繊維にはバインダー成分はたとえそれが極細短繊維状のものであっても含まれないものである。
【0016】
本発明でいう起毛性繊維シートとは、表面あるいは表裏面に立毛繊維を有する繊維シートのことであり、スエード調人工皮革などが該当する。繊維シートに起毛を発現させる方法はいくつか知られているが、一般的にサンドペーパー等の研削材を用いて表面を削り込む方法が広く用いられており、この際に削り粉が発生する。本発明において、極細短繊維として使用される削り粉を得るためには、起毛性繊維シートは極細繊維から構成されていることが好ましく、緩衝性を良好にするためにはより好ましくは繊維同士の結束向上材として弾性樹脂が用いられていることが好ましい。
【0017】
本発明でいう見かけ密度とはシート重量をシート体積で割った値のことである。
【0018】
本発明の繊維成型品の製造方法は、前記極細短繊維と前記バインダー成分および弾性樹脂を混合し、それらを絡み合わせるものであり、具体的には、極細短繊維とバインダーおよび弾性樹脂を水中に分散混合し、しかる後、脱水、乾燥をすることにより極細短繊維とバインダーおよび弾性樹脂を一体化させるのである。この際に用いる水は、水道水、井戸水、自然水、蒸留水など極細短繊維とバインダー成分および弾性樹脂を分散混合できるものであればいずれでもよく、PH調整剤を添加することにより酸性あるいはアルカリ性に調整することも可能である。ここでいう分散混合とは、直径10mm以上の繊維魂が目視で確認できない状態のことである。分散混合する方法としては、ジューサーやパルパー、ミキサーを用いる方法や、かき混ぜ棒と多孔板かき混ぜ機を用いるあるいはポンプによる水流による方法などがあるが、特に限定されるものではない。また分散混合する手順は、特に限定されないが、均一に分散させるためには、極細繊維と弾性樹脂の混合物を水に分散し、別の容器でバインダー成分を水に分散して後、両者を同じ容器に入れ、さらに攪拌することにより混合分散する手順が好ましい。より好ましくは、極細繊維と弾性樹脂の混合物を水に分散し、別の容器でバインダー成分を水に分散して後、両者を同じ容器に入れさらに体積が2倍以上になるように水を追加した後、攪拌することのより混合分散する手順である。
【0019】
また、脱水・乾燥・成形する方法にも特に制限はなく、絞りロールやサクション、ドライヤー乾燥、カレンダーロールによる方法およびこれらの組合せが、一般的に用いられる。
【0020】
以下に製造方法の一例を示す。
極細繊維と弾性樹脂から構成されるシート表面をサンドペーパーで削り込んで極細短繊維と弾性樹脂の粉体からなる削り粉を得る。次に、得られた削り粉にバインダー成分と水を分散混合し、スラリー状原料を作る。なお、このとき、着色料、増粘剤、機能性材料、および/または水性樹脂を混合させることがある。次いで、このスラリー状原料をワイヤーメッシュコンベア上に載せ、形状を整える。その後、サクションによる強制脱水し、プレスロールおよびドライヤーにて乾燥後、所望の形状に成型する。
【0021】
図1は、本発明の繊維成型品の製造方法における脱水・乾燥を行いシート化する工程の1例を示した概略説明図であり、1はスラリー状原料供給ホッパー、2はワイヤーメッシュコンベア、3は脱水プレスロール、4は熱ロール(ドライヤー装置付設)、5はプレステンションロール、6は加熱雰囲気中に配されている熱プレスロール、7はカッター、8は引き取りロールである。
【0022】
本発明で得られた繊維成型品の用途としては、吸音材、断熱材、電磁波シールド、吸水シート、滑り止めシート、スピーカーコーン、靴や鞄などの中敷、ワイピングクロス、クッション材、マウスパッド、結露防止剤、自動車内装材、梱包資材などがあるが、これらにのみ限定されるものではない。
【0023】
また、形態安定性を向上させるため、使用前に樹脂あるいは構成材料の溶媒を塗布または含浸などによって付与することもできる。
【0024】
次に、実施例および比較例により、本発明を更に詳細に説明する。
【実施例】
【0025】
実施例1
島成分としてポリエチレンテレフタレート繊維、海成分としてポリスチレンからなる成分比(重量比)が島成分/海成分=80/20、島数16、複合3.5デシテックス、繊維長51mm、捲縮数14山/2.54cmの海島型複合繊維の原綿を用いて、カードマシンにより該原綿を開繊しウェブ化した後、クロスラッパーで該ウェブを重ね合わせることにより積層ウェブを作成した。次いで、ランダムにニードルが植え付けられたニードルボードを有するニードルパンチマシン10台を用いて、該積層ウェブに1台300本/cm、合計3000本/cmのニードルパンチを順次行って、幅120cm、ウェブ繊維目付300 g/mの不織布シートを作成した。
【0026】
該不織布シートを97℃の12%ポリビニルアルコール水溶液に含浸後乾燥することにより形体安定剤としてポリビニルアルコールをシートに付与した後、抽出工程でトリクロロエチレンの液流中にさらし、海成分であるポリスチレンを抽出した。これを含浸工程でポリウレタン−ジメチルホルムアミド溶液に含浸した後、絞りマングルの隙間を調整してポリウレタン−ジメチルホルムアミド溶液の付き量を調整し、水中でポリウレタンを凝固させ、さらに水流中にさらしてジメチルホルムアミドとポリビニルアルコールを抽出後、乾燥機で乾燥させて重量の80%を占めるポリエチレンテレフタレート繊維と重量20%を占めるポリウレタンからなる幅120cm、厚み1mmの不織布を作成した。
【0027】
該不織布シート表面をサンドペーパーを用いて研削し、重量の80%を占める太さ0.1デシテックスのポリエチレンテレフタレート極細繊維と重量の20%を占めるポリウレタンである弾性樹脂からなる密度0.02g/cmの削り粉を得た。
【0028】
得られた削り粉の7.2gを家庭用ジューサーに入れ、水道水0.3Lを加えて1分間攪拌し別の容器に移した。これを5回繰り返すことで合計36gの削り粉を水道水1.5Lに分散させた液を得た。次いでバインダー成分であるパルプNBKPの12g(乾燥基準)を削り粉とは別のジューサーにいれて水道水を0.3L加え1分間攪拌し別の容器に移した。これを2回繰り返すことで合計24gのパルプNBKPを水道水0.6Lに分散させた液を得た。これら全てを底部に直径5cmの水抜き穴を備え付けた30Lのステンレス容器(高さ30cm、断面1000cm)に入れさらに20Lになるまで水道水を加え、多孔板かき混ぜ器を用いて手動で1分間攪拌した。さらに増粘剤としてPEOを0.03L添加し多孔板かき混ぜ器を用いて手動で1分間攪拌した。次にPET織布を片面に貼り付けたタッピ手漉き装置をPET織布が上になるようにステンレス容器の底にセットし、水抜き穴を開けて5分間水抜きした。これによりPET織布の上に太さ0.1デシテックスのポリエチレンテレフタレート極細繊維とポリウレタンである弾性樹脂とバインダー成分であるパルプNBKPが混合し水分を含んだシートを得た。
【0029】
次に、得られたシートをPET織布ごと容器から取り出し、厚さ2mmのリンターを上下両側に5枚ずつ張り合わせ、隙間5mmのプレスロールで脱水し、リンターを取り外した。さらに150℃の板状熱プレスで15分間乾燥させ、PET織布を取り外した。さらにもう一度150℃の板状熱プレスで1分間乾燥させて、太さ0.1デシテックス(3μm)のポリエチレンテレフタレート極細繊維とポリウレタンである弾性樹脂とバインダー成分であるパルプNBKPの重量比がそれぞれ48%と12%と40%であるシートを得た。
【0030】
実施例2
削り粉9gを6回で合計54g、パルプNBKPの6gを1回で合計6gを水に分散混合したこと以外は実施例1と同様にして、太さ0.1デシテックスのポリエチレンテレフタレート極細繊維とポリウレタンである弾性樹脂とバインダー成分であるパルプNBKPの重量比がそれぞれ72%と18%と10%であるシートを得た。
【0031】
比較例
削り粉7.5gを8回で合計60g、パルプNBKPは添加しないこと以外は実施例1と同様にして、太さ0.1デシテックスのポリエチレンテレフタレート極細繊維とポリウレタンである弾性樹脂とバインダー成分であるパルプNBKPの重量比がそれぞれ80%と20%と0%であるシートを得た。
【0032】
実施例1、実施例2、比較例で得られたシートについて、厚み、密度、引張強度、吸音性について測定を行った。
【0033】
実施例1は、実施例2に対して引張強度が高く、バインダーが多いほど引張強力が高くなる傾向にある。比較例は著しく引張強度が低く、壁材等に使用した際にはシートとしての形態を保つことが困難な状況である。
【0034】
また、実施例1、実施例2ともに比較的高周波数領域で吸音特性が高いことが確認できた。
【0035】
なお、評価した物性は、それぞれ以下に記載する方法によるものである。
(1)厚み測定
市販のダイアルゲージにてシートを挟み込んで5回の測定値を平均した。
(2)密度測定
10cm四方にカットしたサンプルを市販の電子天秤で重量測定し、体積で割ることにより算出した。
(3)引張強度測定
脱水プレスロールの搬送方向を縦方向、搬送方向と直角方向を横方向とし、(株)エー・アンド・ディ社製テンシロンORIENTIC TENSILON RTA-1Tを用いて引張速度10mm/min、試験片長さ100mm、幅15mm、チャック間隔25mmにて5回測定し平均した。
(4)吸音性測定
Bruel&Kjaer社製 Type4206Tを用いて各周波数に対する吸音率を測定した。
【0036】
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、本発明の繊維成型品の製造方法において脱水・乾燥を行いシート化する工程の1例を示した概略説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1:スラリー原料供給ホッパー
2:ワイヤーメッシュコンベア
3:脱水プレスロール
4:熱ロール(ドライヤー装置付設)
5:プレステンションロール
6:熱プレスロール
7:カッター
8:引き取りロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
全重量の20〜80%が極細短繊維からなり、全重量の5〜70%がバインダー成分からなり、さらに混合物として弾性樹脂を1重量%以上含有して形成されていることを特徴とする繊維成型品。
【請求項2】
前記極細短繊維の長さが5.0mm以下であることを特徴とする請求項1記載の繊維成型品。
【請求項3】
前記極細短繊維が、化学繊維からなることを特徴とする請求項1または2記載の繊維成型品。
【請求項4】
前記極細短繊維が、起毛性繊維シートの製造時に削り粉とした発生したものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維成型品。
【請求項5】
前記バインダー成分が、太さ100μm以下の繊維であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の繊維成型品。
【請求項6】
前記繊維成型品の見かけ密度が、0.05〜1.3g/cmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の繊維成型品。
【請求項7】
極細短繊維とバインダーおよび弾性樹脂を水中に分散混合し、しかる後、脱水、乾燥をすることにより前記極細短繊維とバインダーおよび弾性樹脂を一体化させることを特徴とする繊維成型品の製造方法。

【図1】
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【公開番号】特開2010−77572(P2010−77572A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−249846(P2008−249846)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【出願人】(591100448)パネフリ工業株式会社 (31)
【Fターム(参考)】