説明

置換キノベンゾキサジン類似体およびそれを用いる方法

本発明は、V、A、X、Z、W、U、およびR5が置換基である、一般式:(1)または(2)を有するキノベンゾキサジン類似体、ならびにその薬学的に許容される塩、エステル、およびプロドラッグに関する。本発明はまた、スクリーニングおよびアポトーシスを誘導するためのような、そのような化合物を用いるための方法にも関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(1)を有する化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、エステル、およびプロドラッグを含む、薬学的組成物であって、
緩衝液においてポリエチレングリコール、およびプロピレングリコールをさらに含み、かつ化学療法剤を含んでもよい該薬学的組成物:

式中、
VがH、ハロ、またはNR1R2であり;
Aが、H、フルオロ、またはNR12であり;
Zが、O、S、NR1、またはCH2であり;
Uが、OR2、NR1R2、またはNR1-(CR12)n-NR3R4であり;
Xが、OR2、NR1R2、NR1-(CR12)n-NR3R4、ハロ、アジド、またはSR2であり;
mが1〜3であり;
nが1〜6であり;
R1およびR3が独立してHまたはC1-6アルキルであり;
R2が、Hであるか、またはN、O、およびSから選択される一つもしくは複数の非隣接ヘテロ原子を含んでもよく、および炭素環もしくは複素環によって置換されてもよいC1-10アルキルもしくはC2-10アルケニルであり;またはR2が、置換されてもよい複素環、アリールもしくはヘテロアリールであり;
R4が、Hであるか、またはN、O、およびSから選択される一つもしくは複数の非隣接ヘテロ原子を含んでもよく、および炭素環もしくは複素環によって置換されてもよいC1-10アルキルもしくはC2-10アルケニルであり;
式中、NR1R2において、R1およびR2が、Nと共にイミンまたは置換されてもよい環を形成してもよく;
式中、NR3R4において、R3およびR4が、Nと共にグアニジニルまたは置換されてもよい環を形成してもよく;
R5が、W上の任意の位置の置換基であり;およびそれぞれがハロ、=O、または一つもしくは複数のヘテロ原子によって置換されてもよいH、OR2、C1-6アルキル、C2-6アルケニルであり;またはR5が、無機置換基であり;または二つの隣接するR5がWと共に連結して環を形成し;および
Wが、単環であってもよく、または単環もしくは多環と縮合してもよく、およびヘテロ原子を含んでもよい、置換されてもよいアリールまたはヘテロアリールであり;
または式(2)を有する化合物であり;

式中、V、A、X、ZおよびUが先に定義したとおりであり、Wが以下からなる群より選択され:

式中、
Q、Q1、Q2、およびQ3が独立してCHまたはNであり;
Yが独立してO、CH、=O、またはNR1であり;ならびに
R5が式(1)において定義されたとおりである。
【請求項2】

である、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項3】
ポリエチレングリコールがPEG300を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項4】
ポリエチレングリコールの濃度が5%(w/w)〜10%(w/w)である、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項5】
プロピレングリコールの濃度が6%(w/w)〜12%(w/w)である、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項6】
緩衝液がリン酸緩衝液を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項7】
糖、糖アルコール、またはその双方をさらに含み、および化学療法剤を含んでもよい、請求項1において定義された式(1)もしくは式(2)を有する化合物、または以下の式(1A)を有する化合物を含む薬学的組成物:


【請求項8】
式(1)、式(2)、または式(1A)の2%w/w化合物を含む、請求項7記載の薬学的組成物。
【請求項9】
マンニトールである4%w/w糖アルコールを含む、請求項7記載の薬学的組成物。
【請求項10】
蔗糖である0.5%糖を含む、請求項7記載の薬学的組成物。
【請求項11】
製剤が水溶性である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
製剤がpH約3.5を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
製剤が注射、経口、非経口、静脈内、筋肉内、局所、または局所下投与に適している、請求項1〜10のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
それぞれのAがフルオロであり、それぞれのXがハロである、式(1)または式(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項15】
AおよびXのそれぞれがフルオロである、式(1)または(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項16】
それぞれのVがHである、式(1)または(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項17】
UおよびXが独立してNR1R2である、式(1)または(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物:
式中、R1がHであり;
R2が、一つもしくは複数のヘテロ原子を含んでもよく、C3-6シクロアルキル、アリール、または一つもしくは複数のN、O、もしくはSを含む5〜14員環の複素環によって置換されてもよいC1-10アルキルであり;または
R2が、それぞれがアミノもしくはもう一つの複素環によって置換されてもよい、アリールまたは一つもしくは複数のN、O、もしくはSを含む5〜14員環の複素環であり;
R1およびR2がNと共に、一つまたは複数のN、O、またはSを含む置換されてもよい5〜14員環を形成してもよい。
【請求項18】
5〜14員環複素環が、独立してテトラヒドロフラン、1,3-ジオキソラン、2,3-ジヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラン、イソキサゾール、4,5-ジヒドロイソキサゾール、ピペリジン、ピロリジン、ピロリジン-2-オン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、オクタヒドロ-ピロロ[3,4-b]ピリジン、ピペラジン、ピラジン、モルホリン、チオモルホリン、イミダゾール、イミダゾリジン-2,4-ジオン、ベンズイミダゾール、1,3-ジヒドロベンズイミダゾル-2-オン、インドール、チアゾール、ベンゾチアゾール、チアジアゾール、チオフェン、テトラヒドロ-チオフェン1,1-ジオキシド、ジアゼピン、トリアゾール、グアニジン、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,3,4,4a,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-βカルボリンである、請求項17記載の薬学的組成物。
【請求項19】
R1およびR2がNと共にモルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、またはジアゼピンを形成する、請求項17記載の薬学的組成物。
【請求項20】
UおよびXが独立して、R3およびR4がNと共に置換されてもよい環を形成してもよい式NR1-(CR12)n-NR3R4を有する、式(1)または(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項21】
nが2〜3である、請求項20記載の薬学的組成物。
【請求項22】
NR3R4が、モルホリン、チオモルホリン、イミダゾール、ピロリジン、ピペラジン、ピリジン、またはピペリジンである、請求項20記載の薬学的組成物。
【請求項23】
XがNR1R2であり;およびUがNR1-(CR12)n-NR3R4である、式(1)または(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物:
式中、
NR1R2において、R1およびR2がNと共に、置換されてもよい環を形成してもよく;
NR3R4において、R3およびR4がNと共に、置換されてもよい環を形成してもよく;ならびに
Xがアミノ、カルバメート、一つもしくは複数の非隣接N、O、もしくはSを含むC1-10アルキルによって置換されてもよく、および複素環によって置換されてもよく;そのそれぞれが置換されてもよいアリールまたは飽和もしくは不飽和複素環によって置換されてもよい。
【請求項24】
Xが、テトラヒドロフラン、1,3-ジオキソラン、2,3-ジヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、1,3-ジヒドロ-イソベンゾフラン、イソキサゾール、4,5-ジヒドロイソキサゾール、ピペリジン、ピロリジン、ピロリジン-2-オン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、オクタヒドロ-ピロロ[3,4-b]ピリジン、ピペラジン、ピラジン、モルホリン、チオモルホリン、イミダゾール、イミダゾリジン-2,4-ジオン、ベンズイミダゾール、1,3-ジヒドロベンズイミダゾル-2-オン、インドール、チアゾール、ベンゾチアゾール、チアジアゾール、チオフェン、テトラヒドロ-チオフェン1,1-ジオキシド、ジアゼピン、トリアゾール、グアニジン、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、および2,3,4,4a,9,9a-ヘキサヒドロ-1H-βカルボリンからなる群より選択される複素環によって置換される、請求項23記載の薬学的組成物。
【請求項25】
NR1R2およびNR3R4が独立して、モルホリン、チオモルホリン、イミダゾール、ピロリジン、ピペラジン、ピリジン、またはピペリジンである、請求項23記載の薬学的組成物。
【請求項26】
Wが、ベンゼン、ピリジン、ビフェニル、ナフタレン、フェナントレン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、シノリン、フタラジン、キノキサリン、インドール、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、ベンゾフラン、アントロン、キサントン、アクリドン、フルオレノン、カルバゾイル、ピリミド[4,3-b]フラン、ピリド[4,3-b]インドール、ピリド[2,3-b]インドール、ジベンゾフラン、アクリジン、またはアクリジジンである、式(1)または(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項27】
UがOR2であり、およびR2が炭素環または複素環によって置換されてもよいC1-6アルキルである、式(1)または(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項28】
それぞれの置換されてもよい部分が、それぞれハロ、=O、アリール、または一つもしくは複数のヘテロ原子によって置換されてもよい、一つまたは複数のハロ、OR2、NR1R2、カルバメート、C1-10アルキル、C2-10アルケニルによって置換され;無機置換基、アリール、炭素環、または複素環によって置換されえる、式(1)または(2)を有する化合物を含む、請求項1記載の薬学的組成物。
【請求項29】
それを必要とする被験者または系において、細胞増殖障害を処置もしくは改善するために用いられる、または細胞死を誘導するための、請求項1〜28のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項30】
細胞増殖障害が癌である、請求項29記載の薬学的組成物。
【請求項31】
被験者がヒトまたは動物であり、系が細胞または組織である、請求項29記載の薬学的組成物。
【請求項32】
それを必要とする被験者または系において、アポトーシスを誘導するために用いられる、請求項1〜28のいずれか一項に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
被験者がヒトまたは動物であり、系が細胞または組織である、請求項32記載の薬学的組成物。
【請求項34】
式(1A)を有する化合物ならびにその薬学的に許容される塩、エステル、およびプロドラッグ:


【請求項35】
それを必要とする被験者または系において、細胞増殖障害を処置もしくは改善するための、または細胞死を誘導するための、任意で化学療法剤と共に請求項34記載の化合物またはその薬学的組成物の使用。
【請求項36】
細胞増殖障害が癌である、請求項35記載の使用。
【請求項37】
それを必要とする被験者または系において、アポトーシスを誘導するための、任意で化学療法剤と共に請求項34記載の化合物またはその薬学的組成物の使用。
【請求項38】
それを必要とする系または被験者において、微生物力価を低減させるため、および/または微生物感染症を改善するための、請求項34記載の化合物またはその薬学的組成物の使用。
【請求項39】
微生物力価または微生物感染症が、ウイルス、細菌、または真菌の力価または感染症である、請求項38記載の化合物の使用。
【請求項40】
それを必要とする系または被験者において、c-Myc過剰発現によって媒介される障害を処置または改善するための、任意で化学療法剤と共に請求項38記載の化合物またはその薬学的組成物の使用。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2008−508311(P2008−508311A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523846(P2007−523846)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/026977
【国際公開番号】WO2006/078317
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(505377119)サイリーン ファーマシューティカルズ インコーポレーティッド (17)
【Fターム(参考)】