説明

耐震・防水・透湿シート(耐震ネット)

【課題】従来の防水透湿シートは、破れるので、筋交の役割を持たせることは出来ない。構造用合板を使うと現在の通気層工法が十分には生かされない。シージングボードと構造用合板との断熱性、防音性、吸湿乾燥性(調湿性)、少少の可変性(柔軟さ)の違い。新築ばかりではなく、現在建っている古い在来工法の家の耐震化、断熱化、長寿命化をも、出来る限り安く、出来る限り家を壊さないで、可能にする技術の構築。
【解決手段】衣類の値札を取り付けるのに使われているプラスチックを加工して耐震用に網にする。釘を打つ箇所には丈夫で強力なシールを貼り合わせて、従来の防水透湿シートに張り付ける。10.5角の角材に側辺、上辺、下辺の素材の集まった所を合わせ、網の目の密な所に釘を打つ。窓の上下、及び左右などの細かい所や、定型でない所では、全体が、目の大きさが1.4cm角、位の格子の物を用いる。シージングボードとの組み合せで使う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木造住宅に関するものである。
【背景技術】
【0002】
在来木造工法。及び2×4又は2×6工法、更に2×ミックス工法等。その他、軸組もしくはプレハブ工法等を含む新手の木造建築工法。
【0003】
外張断熱(外断熱)、及び充填断熱(内断熱)等の木造住宅の断熱方法。
【0004】
在来木造建築の筋交。構造用合板。
【0005】
防水透湿シート。断熱防音乾燥紙系調湿ボード外壁下地材(シージングボード)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の防水透湿シートは、破れるので、筋交の役割を持たせることは出来ませんでした。耐震性が有りませんでした。又、断熱防音乾燥紙系調湿ボード外壁下地材(シージングボード)の耐震能力は当考案のものより小さいものでした。
更に、新築ばかりではなく、現在建っている古い在来工法の家の耐震化、断熱化、長寿命化を、出来る限り安く、出来る限り家を壊さないで、可能にする技術の構築。
【課題を解決するための手段】
【0007】
よく衣類の値札を取り付けるのに使われているプラスチックを加工して網にした耐震用のネットを従来の防水透湿シートに張り付けたもの。図面の様に基本的に3種類のネットを用い、10.5角の角材に側辺、上辺、下辺の素材の集まった所を合わせ、網の目の密な所(この、網の目の密な所、には丈夫なシールを、網を挟んで、貼り合わせてあり、強化してある。)に釘を打つ。
窓の上下、及び左右などの細かい所や、定型でない所では、全体が、目の大きさが1.4cm角、位の格子の物を用い、釘を打つ所には両面から網を挟んで強力なシールを貼り、強化する。
このシートは今までの防水透湿シートの耐力盤であり、引き裂く力や歪みの力(変形させる力)に対して特別強力なシートです。
在来木造建築の外壁(外周り)に釘でこのシートを張り付ける(釘を打つヵ所は決まっています。)ことによって、強力な筋交の効力を発揮します。(但し、火打梁をしっかりすることや、従来の筋交も金物でしっかりと固定してけっしておろそかにしない。外壁だけではなく間仕切壁にも筋交をバランス良く配置することが必要です。)
と同じにこのシートは従来の防水透湿シートの能力も併せ持っているので、壁内結露を防ぐため、その上に胴縁によって通気層を造り、その通気層を生かすことが出来る通気層工法対応製品であります。さらにその上に、スタイロフォーム、更に、その上に最外壁(サイディング又はラス網を張りモルタル壁など)を施工して外壁を完成させることが出来ます。
より断熱性、防音性及び吸湿乾燥性(調湿性)壁内環境をトータルに調節する事に於いて優れていて、通気層工法対応製品である、断熱防音乾燥紙系調湿ボード外壁下地材(シージングボード)と組み合わせて使うと、より、住宅性能を、優れたものに出来ます。少少の可変性(柔軟さ)を有するシージングボードとの合性が大変いいです。
当考案のものは、強い地震が来ても、少しは可変性が有り、柔軟性が有り、腰が強く、粘り強いのでバラバラに剥がれる事がありません。従来の筋交(金物で補強)と丁度調和がとれます。
素材の太さが、従来の筋交(金物で補強)と丁度調和がとれる弾力や柔軟さになる素材の太さ。全体で地震のショックを吸収する構造を得たいと思います。
どの位の開口部(換気口などの穴)、及び、上辺や下辺に下地が無い場合、又、側辺の一部でも欠けた場合などで、どの程度弱くなるのか、強度が極端に落ちる点は何処か。更に、耐用年数、劣化の程度の研究実験の必要性が出て来ます。
40年位に一度のサイディング張り替えの時に、このシートも耐用年数を迎えるので、断熱防音乾燥紙系調湿ボード外壁下地材(シージングボード)の上から、張り替える事と致します。(軒天の下は、側辺の柱への締結のみによって耐震性を得る事ができなければなりません。)
基本的な3種類のネットも、高さも基本は有るとしても、いろいろな高さに合わせられるようにしなければなりません。そうすれば、これらの事によって、40年位に一度のネットの張り替えの時に、軒天の下の部分には下地が無いという難点が解消して、軒天を壊さなくてものネットの張り替えが可能となります。
【発明の効果】
【0008】
建物を包み込み、全体を強力に一体化させる力と、変形させる力に対する強力な抵抗力が有り、従来の筋交(金物で補強)との補完効果により、より耐震性に優れた住宅を可能にします。
構造用合板とは違い、通気層を生かすことが出来る通気層工法対応製品です。シージングボードは、構造用合板より、断熱性、防音性、吸湿乾燥性(調湿性)に優れています。
より断熱性、防音性及び吸湿乾燥性(調湿性)壁内環境をトータルに調節する事に於いて優れていて、通気層工法対応製品である、断熱防音乾燥紙系調湿ボード外壁下地材(シージングボード)と組み合わせて使うと、より、住宅性能を、優れたものに出来ます。少少の可変性(柔軟さ)を有するシージングボードとの合性が大変いいです。
サッシを替え、外壁を剥がしたりするだけで、すでに建っている古い建物の耐震化、及び高断熱化、更には長寿命化までをも可能にする技術です。しかしそのためには、胴差しの高さの異なる家等、いろんな規格の違う家に合わせられなければなりません。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】発明の要点を簡明に現した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(在来木造工法の構造は堅持する。その上で、)長年の耐用により、検証された材料を用い、木造住宅の性能価値を格段に向上させる組合せによる、施工可能な形での付加。
【実施例1】
【0011】
従来の筋交(金物で補強)との補完効果。火打梁をしっかりすることや、従来の筋交も金物でしっかりと固定してけっしておろそかにしない。外壁だけではなく間仕切壁にも筋交をバランス良く配置することが必要です。
【実施例2】
【0012】
通気層工法対応製品であり、当考案と大変合性のいい、断熱防音乾燥紙系調湿ボード外壁下地材(シージングボード)、吸湿乾燥性が有る素材、との組み合わせで使う。
【実施例3】
【0013】
現在、もうすでに建っている古い在来木造建物の耐震化、断熱化、長寿命化工事。
【産業上の利用可能性】
【0014】
在来木造工法による木造建物の建築現場、在来木造工法用建材の工業生産。省エネ、長寿命、自然順応型パッシブエネルギー住宅を実現します。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
よく衣類の値札を取り付けるのに使われているプラスチックを加工して耐震用に網にした。釘を打つ箇所には丈夫で強力なシールを、網を挟んで貼り合わせて強化してある耐震用のネットを従来の防水透湿シートに張り付けたもの。図1の様に基本的に3種類のネットを用い、10.5角の角材に側辺、上辺、下辺の素材の集まった所を合わせ、網の目の密な所(この、網の目の密な所、には丈夫なシールを、網を挟んで、貼り合わせてあり、強化してある。)に釘を打つ。窓の上下、及び左右などの細かい所や、定型でない所では、全体が、目の大きさが1.4cm角、位の格子の物を用い、釘を打つ所には両面から網を挟んで強力なシールを貼り、強化する。

【図1】
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