説明

耕耘装置

【課題】本発明の課題は、耕耘爪軸を回転させる動力を無駄に消費せずに、揚土作業を効率よく行うことができる耕耘装置を提供することを目的とする。
【解決手段】耕耘ケース41から左右方向へ突出される耕耘爪軸42と、前記耕耘爪軸42に取り付けられて、当該耕耘爪軸42の軸心方向に並置される複数の耕耘爪10と、を備える揚土作業を行う耕耘装置40Aであって、前記複数の耕耘爪10のうち、前記耕耘ケース41の左右両側で軸心方向最外側以外の耕耘爪を、前記耕耘爪軸42の周方向に延びる途中で軸心方向外側に曲がる揚土用の爪(第二耕耘爪12)とし、最外側の耕耘爪を、前記耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面に対して平行な直平部11dを有する爪である平板形状の爪(第一耕耘爪11)とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、揚土作業を行う耕耘装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、作物が植えられた畝に土を被せる揚土作業を行う必要がある場合、作業者は、例えば特許文献1に開示されるような揚土作業用の耕耘装置140を管理機に装着して用いる。このような揚土作業用の耕耘装置140は、その概略図である図12に示すように、複数の耕耘爪(揚土爪)110を耕耘爪軸142の軸心方向に並置して当該耕耘爪軸142に取り付け、各耕耘爪110を取付基部から先端部に向かうに従って耕耘爪軸142の軸心方向中央に対して外側に曲がるように形成している。そして、耕耘装置140は、複数の耕耘爪110を耕耘爪軸142回りに回転させて、これらの耕耘爪110により耕土を耕耘爪軸142の軸心方向外側に位置する畝に跳ね飛ばし、揚土作業を行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−32801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のような耕耘装置140が揚土作業を行う場合、図12に示すように、複数の耕耘爪110のうち、耕耘爪軸142の軸心方向における最外側の耕耘爪110により跳ね飛ばされた耕土は、畝160の側面160aに当たって畝160の上方まで飛ばず、耕耘装置140の両隣に位置する畝間に形成される溝161へ落ちていた。つまり、最外側の耕耘爪110を用いては、揚土作業を有効に行うことができなかった。それにもかかわらず、耕耘装置140は最外側の耕耘爪110を動作させていたため、その分だけ耕耘爪軸142を回転させる動力を無駄に消費していた。
【0005】
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、耕耘爪軸を回転させる動力を無駄に消費せずに、揚土作業を効率よく行うことができる耕耘装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
請求項1においては、耕耘ケースから左右方向へ突出される耕耘爪軸と、前記耕耘爪軸に取り付けられて、当該耕耘爪軸の軸心方向に並置される複数の耕耘爪と、を備える揚土作業を行う耕耘装置であって、前記複数の耕耘爪のうち、最外側以外の耕耘爪を軸心方向外側に曲がる揚土用の爪とし、最外側の耕耘爪を平板形状の爪とするものである。
【0008】
請求項2においては、耕耘ケースから左右方向へ突出される耕耘爪軸と、前記耕耘爪軸に取り付けられて、当該耕耘爪軸の軸心方向に並置される複数の耕耘爪と、を備える揚土作業を行う耕耘装置であって、前記複数の耕耘爪のうち、最外側以外の耕耘爪を軸心方向外側に曲がる揚土用の爪とし、最外側の耕耘爪を軸心方向と直交する面に対して設定角度外側に傾けた直平部を有する爪とするものである。
【0009】
請求項3においては、耕耘ケースから左右方向へ突出される耕耘爪軸と、前記耕耘爪軸に取り付けられて、当該耕耘爪軸の軸心方向に並置される複数の耕耘爪と、を備える揚土作業を行う耕耘装置であって、前記複数の耕耘爪のうち、最外側以外の耕耘爪を軸心方向外側に曲がる揚土用の爪とし、最外側の耕耘爪を軸心方向内側に曲がる爪とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0011】
請求項1においては、最外側の耕耘爪が、畝の側面の土や、耕耘装置の両隣の畝間に形成される溝の土を効率よく切り崩することが可能となる。一方、それ以外の耕耘爪が、耕土や最外側の耕耘爪が切り崩した土を跳ね飛ばして畝に揚土することが可能となる。したがって、最外側の耕耘爪をそれ以外の耕耘爪による揚土時に有効に活用することができ、動力を無駄に消費せずに揚土作業を効率よく行うことができる。
【0012】
請求項2においては、最外側の耕耘爪が、畝の側面の土や、耕耘装置の両隣の畝間に形成される溝の土を効率よく切り崩することが可能となる。一方、それ以外の耕耘爪が、耕土や最外側の耕耘爪が切り崩した土を跳ね飛ばして畝に揚土することが可能となる。したがって、最外側の耕耘爪をそれ以外の耕耘爪による揚土時に有効に活用することができ、動力を無駄に消費せずに揚土作業を効率よく行うことができる。
【0013】
請求項3においては、最外側の耕耘爪が、畝の側面の土や、耕耘装置の両隣の畝間に形成される溝の土を効率よく切り崩した上で、それ以外の耕耘爪側へ寄せることが可能となる。一方、それ以外の耕耘爪が、耕土や最外側の耕耘爪が切り崩した土を跳ね飛ばして畝に揚土することが可能となる。したがって、最外側の耕耘爪をそれ以外の耕耘爪による揚土時に有効に活用することができ、動力を無駄に消費せずに揚土作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第一実施形態に係る耕耘装置を装着した管理機の全体的な構成を示す右側面図。
【図2】第一実施形態に係る耕耘装置の耕耘爪の構成を示す右側面図。
【図3】(a)最外側の右耕耘爪の構成を示す右側面図。(b)同じく後面図。(c)他の実施形態の最外側の右耕耘爪の構成を示す後面図。(d)他の実施形態の最外側の右耕耘爪の構成を示す後面図。
【図4】(a)最外側以外の右耕耘爪の構成を示す右側面図。(b)同じく後面図。
【図5】第一実施形態に係る耕耘装置の耕耘爪の構成を示す概略図。
【図6】第二実施形態に係る耕耘装置の耕耘爪の構成を示す右側面図。
【図7】(a)最外側の右耕耘爪の構成を示す右側面図。(b)同じく後面図。(c)他の実施形態の最外側の右耕耘爪の構成を示す後面図。(c)他の実施形態の最外側の右耕耘爪の構成を示す後面図。
【図8】第二実施形態に係る耕耘装置の耕耘爪の構成を示す概略図。
【図9】第三実施形態に係る耕耘装置の耕耘爪の構成を示す右側面図。
【図10】(a)最外側の右耕耘爪の構成を示す右側面図。(b)同じく後面図。
【図11】第三実施形態に係る耕耘装置の耕耘爪の構成を示す概略図。
【図12】従来における耕耘装置の耕耘爪の構成を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
はじめに、本発明の第一実施形態に係る耕耘装置40Aを装着した管理機1の全体構成について説明する。なお、以下の説明においては、図1に示すように、矢印Fの方向を前方向(進行方向)とする。
【0016】
図1に示すように、管理機1は、走行部2と、操作部3と、耕耘部4と、を備える。
【0017】
走行部2においては、エンジン21がエンジン台20上に設けられる。エンジン台20の前部はトランスミッションのミッションケース22に固設される。エンジン21の出力軸とミッションケース22上部に配置された入力軸との間には、伝動ケース23が設けられる。また、車軸24・24がミッションケース22の下部から左右水平方向に突出される。この車軸24・24の左右両側には、走行輪25・25が固設される。
【0018】
操作部3は、走行部2の後上方に配置される。操作部3においては、ハンドル31がミッションケース22上のハンドル基台30から後上方へ延設される。ハンドル31は、ハンドル基台30に水平面内で前後回動可能、かつ、上下回動可能に支持され、作業内容に応じて前後位置を振り替えたり、作業者の身長にあわせて上下高さ位置を変更したりすることができるように構成される。ハンドル31の延出端部(後端部)には、主クラッチレバーやアクセルレバー等が配置される。
【0019】
耕耘部4は、走行部2の前方に配置される。耕耘部4においては、揚土作業を行う耕耘装置40Aがミッションケース22の前方に配置される。耕耘装置40Aは、耕耘ケース41、左右の耕耘爪軸42・42、複数の耕耘爪10・10、左右の耕耘カバー43・43、ゴムたれ44・44、耕耘具としてのスクリュー45などから構成される。耕耘ケース41は、ミッションケース22の上下中途部から前斜め下方に延設される。左右の耕耘爪軸42・42は、耕耘ケース41の下部から左右水平側方に突出されて、耕耘ケース41の左右両側に配置される。複数の耕耘爪10・10は、左右の耕耘爪軸42・42に取り付けられる。左右の耕耘カバー43・43は、複数の耕耘爪10・10の上部を上方や側方から覆うように配置される。ゴムたれ44・44は、各耕耘カバー43の前後に配設される。スクリュー45は、耕耘ケース41の下部から前斜め下方に突出される。
【0020】
ここで、左右の耕耘カバー43・43は、ミッションケース22から前方向へ延出される支持フレームに対して左右方向に回動して開放可能に支持される。具体的には、各耕耘カバー43は、基体部46、耕土誘導部47、側方カバー部48などから構成される。基体部46は支持フレームに取り付けられる。耕土誘導部47は、基体部46の外端部にヒンジ等の回動取付部49を介して左右方向に開放可能に連設される。側方カバー部48は、耕土誘導部47の外端部に別の回動取付部50を介して左右方向に開放可能に連設される。左右の耕耘カバー43・43の開度、即ち、基体部46に対する耕土誘導部47の開度及び耕土誘導部47に対する側方カバー部48の開度は、支持フレームと耕耘カバー43・43との間に介装した調節機構によって、任意に調節可能とされる。
【0021】
また、耕耘部4においては、ゲージ輪51が支持フレームの前端に支持杆を介して上下調節可能に支持される。管理機1は、この支持杆を上下方向に移動して所定の上下位置で保持することよって、ゲージ輪51の高さを調節し、ひいては揚土作業時の耕耘深さを調節することができるようになっている。
【0022】
このような管理機1により揚土作業が行われる場合、左右の耕耘カバー43・43の開度が調節されるとともに、ゲージ輪51の高さが調節される。エンジン21が駆動されると、このエンジン21の動力がトランスミッションに伝動ケース23内の動力伝達機構を介して伝達される。そして、トランスミッションで変速された動力は、走行輪25・25、スクリュー45及び左右の複数の耕耘爪10・10に車軸24・24や耕耘爪軸42・42などを介して伝達される。その結果、管理機1は、走行輪25・25により隣り合う畝間を走行しながら、左右の耕耘爪10・10やスクリュー45により土壌を耕耘して、左右の耕耘爪10・10により耕土を跳ね飛ばして左右の畝に揚土することになる。
【0023】
次に、本発明の第一実施形態に係る耕耘装置40Aについて詳細に説明する。
なお、複数の耕耘爪10・10は、左右の各耕耘爪軸42・42に耕耘ケース41を挟んで左右対称に取り付けられる(図5参照)。そのため、以下では、主に耕耘装置40Aの右側の構成についてのみ説明する。
【0024】
図2及び図5に示すように、耕耘装置40Aにおいては、耕耘爪軸42は、その軸心方向を左右水平方向として、耕耘ケース41の下部の右側方に延在する。耕耘爪軸42は、耕耘ケース41の下部の側面から右側方へ突出された回転軸41aと同軸心上に配置されて、この回転軸41aに固定される。具体的には、例えば、耕耘爪軸42が円筒状に形成されて、その左端部が回転軸41aに外嵌される。この外嵌状態で、ピンが耕耘爪軸42の左端部と回転軸41aとに軸心方向と直交する方向に挿嵌されて、耕耘爪軸42が回転軸41aに相対回転不能かつ軸心方向相対変位不能に固定される。
【0025】
耕耘爪軸42の外周面には、側面視略長方形状の6つの爪座42a・42b・42c・42d・42e・42fが、軸心方向と直交する方向に突設される。第一から第六の爪座42a・42b・42c・42d・42e・42fは、側面視において、他の爪座42a・42b・42c・42d・42e・42fと重複しないように、軸心に対して所定角度、本実施形態においては略60°ごとにずれて配置される。そして、第一の爪座42aと第四の爪座42dとが、耕耘爪軸42の軸心方向における位置が同一となるように配置されるとともに、耕耘爪軸42の軸心に対して対称に配置される。第二の爪座42bと第五の爪座42eとが、耕耘爪軸42の軸心方向における位置が同一となるように配置されるとともに、耕耘爪軸42の軸心に対して対称に配置される。第三の爪座42cと第六の爪座42fとが、耕耘爪軸42の軸心方向における位置が同一となるように配置されるとともに、耕耘爪軸42の軸心に対して対称に配置される。これら一対の爪座42a・42d、一対の爪座42b・42e及び一対の爪座42c・42fは、当該耕耘爪軸42の右(外)側から左(内)側に向かって、適宜の間隔を開けて順に配置される。
【0026】
図5に示すように、耕耘爪軸42の軸心方向における最外側、即ち最も右側の爪座42a・42d(または耕耘幅内(左右の複数の耕耘爪10に耕耘される幅)における最外側の爪座)に、複数の耕耘爪10のうち、一部の耕耘爪が取り付けられる。このように取り付けられたものが、第一耕耘爪11とされる。こうして、複数の耕耘爪10のうち、第一耕耘爪11が、残りの耕耘爪(第二耕耘爪12)よりも耕耘爪軸42上で外(右)側に位置するように、即ち最外(最右)側に位置するように配置される。
【0027】
第一耕耘爪11は、畝60の側面60aの土を切り崩すことを主な目的とする爪である。第一耕耘爪11は、耕耘爪軸42の軸心方向(左右水平方向)と直交する面を有する作用部を備えた平板形状の爪とされる。
【0028】
詳細には、図3(a)に示すように、第一耕耘爪11は、基部11aと、刃体部11bとから構成される。基部11aは、耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面を有し、側面視略長方形状に形成される。この基部11aには、取付孔11fが穿設される。ボルト52が取付孔11fに挿嵌されて、基部11aが爪座42a・42dに固定される(図2参照)。これにより、第一耕耘爪11が爪座42a・42dに取り付けられる。刃体部11bは、基部11aから耕耘爪軸42に対して離間する方向へ延出され、側面視において耕耘爪軸42の回転方向(図2における矢印方向)に凸状となるように湾曲される。
【0029】
刃体部11bは、図3(b)に示すように、曲折部11cと、直平部11dとから構成される。曲折部11cは、基部11aから耕耘爪軸42の外(右)側へ延出される。直平部11dは、第一耕耘爪11の作用部であり、曲折部11cから基部11aに対して離間する方向へ延出される。直平部11dは、平板状に構成され、その板面が基部11aに対して略平行となるようにして配置される。言い換えれば、直平部11dは、耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面と略平行となるようにして配置される。
【0030】
図5に示すように、耕耘爪軸42の軸心方向における最外側以外、即ち第一耕耘爪11よりも左側の爪座42b・42c・42e・42f(耕耘幅内における最外側以外の爪座)には、複数の耕耘爪10のうち、第一耕耘爪11を除いた残りの耕耘爪がそれぞれ取り付けられる。このように取り付けられたものが、第二耕耘爪12とされる。こうして、第一耕耘爪11以外の耕耘爪である第二耕耘爪12が、第一耕耘爪11よりも耕耘爪軸42上で内(左)側に位置するように配置される。つまり、耕耘装置40Aでは、複数の耕耘爪10が、耕耘爪軸42の軸心方向で最外(最右)側に配置される第一耕耘爪11と、それよりも内(左)側に配置される第二耕耘爪12との組み合わせで構成される。
【0031】
第二耕耘爪12は、溝61の土(耕土)や、第一耕耘爪11が切り崩した土を畝60に揚土することを主な目的とする爪である。第二耕耘爪12は、前記耕耘爪軸42の周方向に延びる途中で軸心方向外側に曲がる揚土用の爪(いわゆる揚土爪)とされる。即ち、第二耕耘爪12は、先端部が中途部に対して耕耘爪軸42の軸心方向で外(右)側に位置するように曲げられている。
【0032】
詳細には、図4(a)に示すように、第二耕耘爪12は、基部12aと、刃体部12bとから構成される。基部12aは、耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面を有し、側面視略長方形状に形成される。この基部12aには、取付孔12fが穿設される。ボルト52が取付孔12fに挿嵌されて、基部12aが爪座42b・42c・42e・42fに固定される(図2参照)。これにより、第二耕耘爪12が爪座42b・42c・42e・42fに取り付けられる。刃体部12bは、基部12aから耕耘爪軸42に対して離間する方向へ延出され、側面視において耕耘爪軸42の回転方向(図2における矢印方向)に凸状となるように湾曲される。
【0033】
刃体部12bは、図4(b)に示すように、曲折部12cと、直平部12dと、湾曲部12eとから構成される。曲折部12cは、前記基部12aから耕耘爪軸42の内(左)側へ延出される。直平部12dは、基部12aに対して離間する方向へ延出される。直平部12dは、平板状に構成され、その板面が基部12aに対して略平行となるようにして配置される。言い換えれば、直平部12dは、耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面と略平行となるようにして配置される。湾曲部12eは、直平部12dから耕耘爪軸42の外(右)側へ徐々に湾曲しながら延出される。ただし、第二耕耘爪12の形状はこの形状に限定するものではなく、土を畝60に跳ね飛ばすことができる構成であればよい。
【0034】
そして、第一耕耘爪11と第二耕耘爪12とが、耕耘爪軸42に各々基部11a・12aで固定されて、径方向に放射状に延びるように取り付けられる。ここで、第一耕耘爪11は、作用部である刃体部11bの直平部11dが耕耘爪軸42の軸心方向において他の部分よりも最外側に位置し、かつ耕耘爪軸42の径方向において他の部分よりも最外側に位置するように配置される。また、第二耕耘爪12は、刃体部12bの直平部12dが耕耘爪軸42の軸心方向において他の部分よりも内側に位置して、湾曲部12eが軸心方向において直平部12dのすぐ外側に位置し、かつ耕耘爪軸42の径方向において他の部分よりも最外側に位置するように配置される。
【0035】
このような構成において、耕耘装置40Aが左右の畝間に配置された状態で、管理機1が前方へ移動した場合に、耕耘爪軸42が回転すると、第一耕耘爪11及び第二耕耘爪12が耕耘爪軸42回りに図2における矢印方向に回転する。そして、図5に示すように、左右の最外側に位置する第一耕耘爪11は、その直平部11dにより畝60の側面60aの土を切り崩し、その切り崩した土を溝61内側に落下させる(破線矢印)。その後、左右の最外側以外に位置する第二耕耘爪12は、その直平部12dによって内側に落下した土や当該第二耕耘爪12の下方の土を砕きながら、その湾曲部12eによって耕土をすくい上げ、耕耘爪軸42の軸心方向外側に位置する左右の畝60に向かって跳ね飛ばして各畝60に揚土する(二点鎖線矢印)。こうして、耕耘装置40Aにより揚土作業が行われることとなる。
【0036】
以上のように、本発明の第一実施形態に係る耕耘装置40Aは、耕耘ケース41から左右方向へ突出される耕耘爪軸42と、前記耕耘爪軸42に取り付けられて、当該耕耘爪軸42の軸心方向に並置される複数の耕耘爪10と、を備える揚土作業を行う耕耘装置40Aであって、前記複数の耕耘爪10のうち、前記耕耘ケース41の左右両側で軸心方向最外側以外の耕耘爪を、前記耕耘爪軸42の周方向に延びる途中で軸心方向外側に曲がる揚土用の爪(第二耕耘爪12)とし、最外側の耕耘爪を、前記耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面に対して平行な直平部11dを有する爪である平板形状の爪(第一耕耘爪11)とするものである。
【0037】
これにより、従来のように最外側の耕耘爪を揚土用の爪とすると、作業時には畝の側面に耕土を当てるだけで揚土の効果は小さく無駄な動力を消費することになるが、第一耕耘爪11とすると、土を切り崩すことに特化して、畝60の側面60aの土や、耕耘装置40Aの両隣の畝60間に形成される溝61の土を効率よく切り崩すことが可能となる。一方、第二耕耘爪12が、耕土や最外側の第一耕耘爪11が切り崩した土を跳ね飛ばして畝60に揚土することが可能となる。したがって、第一耕耘爪11を第二耕耘爪12による揚土時に有効に活用することができ、動力を無駄に消費せずに揚土作業を効率よく行うことができる。また、畝60の側面60aは、第一耕耘爪11の直平部11dの外側側面(板面)に押さえつけられるので、畝60が崩れにくくなり、かつ、側面60aが滑らかに整うこととなる。
【0038】
なお、第一耕耘爪11は、曲折部11cを有して、基部11aと直平部11dの軸心方向における位置が異なる偏心爪としているが、曲折部11cを有しない、正面視で直線状に延びる直爪としてもよい。例えば、第一耕耘爪11は、刃体部11bを前記基部11aから同平面上に延出する直平部11dのみで構成したようなものであってもよい。
【0039】
なお、第一耕耘爪11は、耕耘爪軸42の回転方向に凸状となるように湾曲させているが、湾曲させずに直刃とすることも可能である。また、耕耘爪軸42の回転方向とは逆方向に凸状となるように湾曲させることも可能である。
【0040】
なお、第一耕耘爪11は、図3(c)に示すように、その直平部11dの先端が内(左)側に湾曲される(捻られる)形状としてもよく、図3(d)に示すように、その直平部11d全体を基部11aに対して内(左)側に湾曲される(捻られる)形状としてもよい。これにより、直平部11dで切り崩した畝60の側面60aの土を効率よく第二耕耘爪12側へ寄せることが可能となる。また、溝61の底部に残る耕土が減少しやすくなり、溝61をきれいな仕上がりとすることができる。
【0041】
なお、第一耕耘爪11は、一対の爪座42a・42dに取り付けられる構造としているが、これに限定するものでなく、例えば、単一の爪座に取り付けられる構造とすることも可能である。即ち、耕耘爪軸42の最外側には、単一の第一耕耘爪11を取り付ける構造とすることも可能である。
【0042】
なお、第二耕耘爪12は、曲折部12cを有して、基部12aと直平部12dの軸心方向における位置が異なる偏心爪としているが、曲折部12cを有しない、正面視で直線状に延びる直爪としてもよい。例えば、第二耕耘爪12は、刃体部12bを前記基部12aから同平面上に延出する直平部12dと、この直平部12dから耕耘爪軸42の外(左)側に徐々に湾曲しながら延出する湾曲部12eと、で構成することも可能である。また、一対の爪座42b・42e及び爪座42c・42fに取り付けられる第二耕耘爪12のうち、一方の爪を偏心爪として、他方の爪を直爪としてもよい。これにより、揚土作業における残耕を少なくすることができる。
【0043】
なお、複数の耕耘爪10は、耕耘爪軸42の爪座に取り付ける構造とされるが、これに限定するものでなく、例えば、耕耘爪軸のフランジに取り付ける構造とすることも可能である。
【0044】
次に、本発明の第二実施形態に係る耕耘装置40Bについて詳細に説明する。ただし、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0045】
第二実施形態の耕耘装置40Bは、第一実施形態の耕耘装置40Aに対して、耕耘爪軸42に取り付けられた軸心方向最外側の耕耘爪が相違する。即ち、図6及び図8に示すように、最外側の爪座42a・42d(耕耘幅内における最外側の爪座)には、第三耕耘爪13が取り付けられる。こうして、複数の耕耘爪10のうち、第三耕耘爪13が、残りの耕耘爪(第二耕耘爪12)よりも耕耘爪軸42上で外(右)側に位置するように、即ち最外(最右)側に位置するように配置される。
【0046】
第三耕耘爪13は畝60の側面60aの土を切り崩すことを主な目的とする爪である。第三耕耘爪13は、耕耘爪軸42の軸心方向(左右水平方向)と直交する面に対して設定角度α外側(右)側に傾けた直平部を有する爪とされる。
【0047】
詳細には、図7(a)に示すように、第三耕耘爪13は、基部13aと、刃体部13bとから構成される。基部13aは、耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面を有し、側面視略長方形状に形成される。この基部13aには、取付孔13fが穿設される。ボルト52が取付孔13fに挿嵌されて、基部13aが爪座42a・42dに固定される(図6参照)。これにより、第三耕耘爪13が爪座42a・42dに取り付けられる。刃体部13bは、基部13aから耕耘爪軸42に対して離間する方向へ延出され、側面視において耕耘爪軸42の回転方向(図6における矢印方向)に凸状となるように湾曲される。
【0048】
刃体部13bは、曲折部13cと、直平部13dとから構成される。曲折部13cは、前記基部13aから耕耘爪軸42の外(右)側へ延出される。直平部13dは、第三耕耘爪13の作用部であり、基部13aに対して離間する方向へ延出される。直平部13dは、平板状に構成され、その板面が基部13aに対して設定角度αだけ外側に傾くようにして配置される。言い換えれば、直平部13dは、耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面に対して設定角度αだけ外側に傾くようにして配置される。
【0049】
このような構成において、耕耘装置40Bが左右の畝間に配置された状態で、管理機1が前方へ移動した場合に、耕耘爪軸42が回転すると、第三耕耘爪13及び第二耕耘爪12が耕耘爪軸42回りに図6における矢印方向に回転する。そして、図8に示すように、左右の最外側に位置する第三耕耘爪13は、その直平部13dにより畝60の側面60aの土を切り崩し、その切り崩した土を溝61内側に落下させる(破線矢印)。この際、直平部13dは、設定角度α外側に傾いているので、畝60の側面60aの深部まで切り込むことができ、第一耕耘爪11と比較してより多くの土を切り崩すことができる。その後、左右の最外側以外に位置する第二耕耘爪12は、その直平部12dによって内側に落下した土や当該第二耕耘爪12の下方の土を砕きながら、その湾曲部12eによって耕土をすくい上げ、耕耘爪軸42の軸心方向外側に位置する左右の畝60に向かって跳ね飛ばして各畝60に揚土する(二点鎖線矢印)。こうして、耕耘装置40Bにより揚土作業が行われることとなる。
【0050】
以上のように、本発明の第二実施形態に係る耕耘装置40Bは、耕耘ケース41から左右方向へ突出される耕耘爪軸42と、前記耕耘爪軸42に取り付けられて、当該耕耘爪軸42の軸心方向に並置される複数の耕耘爪10と、を備える揚土作業を行う耕耘装置40Bであって、前記複数の耕耘爪10のうち、前記耕耘ケース41の左右両側で軸心方向最外側以外の耕耘爪を、前記耕耘爪軸42の周方向に延びる途中で軸心方向外側に曲がる揚土用の爪(第二耕耘爪12)とし、最外側の耕耘爪を前記耕耘爪軸42の周方向に延びる途中で軸心方向と直交する面に対して設定角度α外側に傾けた直平部13dを有する爪(第三耕耘爪13)とするものである。
【0051】
これにより、従来のように最外側の耕耘爪を揚土用の爪とすると、作業時には畝の側面に耕土を当てるだけで揚土の効果は小さく無駄な動力を消費することになるが、第三耕耘爪13とすると、土を切り崩すことに特化して、畝60の側面60aの土や、耕耘装置40Bの両隣の畝60間に形成される溝61の土を効率よく切り崩すことが可能となる。一方、第二耕耘爪12が、耕土や最外側の第三耕耘爪13が切り崩した土を跳ね飛ばして畝60に揚土することが可能となる。したがって、第三耕耘爪13を第二耕耘爪12による揚土時に有効に活用することができ、動力を無駄に消費せずに揚土作業を効率よく行うことができる。また、畝60の側面60aは、第三耕耘爪13の直平部13dの外側側面に押さえつけられるので、畝60が崩れにくくなり、かつ、側面60aが滑らかに整うこととなる。
【0052】
なお、第三耕耘爪13の設定角度αを大きな角度とすることで、直平部13dが畝60の側面60aの深部まで切り込むこととなり、より多くの土を切り崩すことができる。また、第三耕耘爪13の設定角度αを小さな角度とすることで、直平部13dが畝60の側面60aに対して面で当たらず、畝60の側面60aに切り込む際の抵抗が低減されて、耕耘爪軸42を省動力で回転させることができる。
【0053】
なお、第三耕耘爪13は、曲折部13cを有して、基部13aと直平部13dの軸心方向における位置が異なる偏心爪としているが、曲折部13cを有しない、正面視で直線状に延びる直爪としてもよい。例えば、第三耕耘爪13は、刃体部13bを前記基部13aから同平面上に延出する直平部13dのみで構成することも可能である。
【0054】
なお、第三耕耘爪13は、耕耘爪軸42の回転方向に凸状となるように湾曲させているが、湾曲させずに直刃とすることも可能である。また、耕耘爪軸42の回転方向とは逆方向に凸状となるように湾曲させることも可能である。
【0055】
なお、第三耕耘爪13は、図7(c)に示すように、その直平部13dの先端が内(左)側に湾曲される(捻られる)形状としてもよく、図7(d)に示すように、その直平部11d全体を基部11aに対して内(左)側に湾曲される(捻られる)形状としてもよい。これにより、直平部13dで切り崩した畝60の側面60aの土を効率よく第二耕耘爪12側へ寄せることが可能となる。また、溝61の底部に残る耕土が減少しやすくなり、溝61をきれいな仕上がりとすることができる。
【0056】
なお、第三耕耘爪13は、一対の爪座42a・42dに取り付けられる構造としているが、これに限定するものでなく、例えば、単一の爪座に取り付けられる構造とすることも可能である。即ち、耕耘爪軸42の最外側には、単一の第三耕耘爪13を取り付ける構造とすることも可能である。
【0057】
次に、本発明の第三実施形態に係る耕耘装置40Cについて詳細に説明する。ただし、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0058】
第三実施形態の耕耘装置40Cは、第一実施形態の耕耘装置40Aに対して、耕耘爪軸42に取り付けられた軸心方向最外側の耕耘爪が相違する。即ち、図9及び図11に示すように、最外側の爪座42a・42d(耕耘幅内における最外側の爪座)には、第四耕耘爪14が取り付けられる。こうして、複数の耕耘爪10のうち、第四耕耘爪14が、残りの耕耘爪(第二耕耘爪12)よりも耕耘爪軸42上で外(右)側に位置するように、即ち最外(最右)側に位置するように配置される。
【0059】
第四耕耘爪14は、畝60の側面60aの土を切り崩しつつ、切り崩した土を溝61の左右中央側に寄せることを主な目的とする爪である。第四耕耘爪14は、軸心方向内側に曲がる爪とされる。
【0060】
詳細には、図10に示すように、第四耕耘爪14は、基部14aと、刃体部14bと、から構成される。基部14aは、耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面を有し、側面視略長方形状に形成される。この基部14aには、取付孔14fが穿設される。ボルト52が取付孔14fに挿嵌されて、基部14aが爪座42a・42dに固定される(図9参照)。これにより、第四耕耘爪14が爪座42a・42dに取り付けられる。刃体部14bは、基部14aから耕耘爪軸42に対して離間する方向へ延出され、側面視において耕耘爪軸42の回転方向(図11における矢印方向)に凸状となるように湾曲される。
【0061】
刃体部14bは、曲折部14cと、直平部14dと、湾曲部14eとから構成される。曲折部14cは、前記基部14aから耕耘爪軸42の外(右)側へ延出される。直平部14dは、第四耕耘爪14の作用部であり、基部14aに対して離間する方向へ延出される。直平部14dは、平板状に構成され、その板面が基部14aに対して略平行となるようにして配置される。言い換えれば、直平部14dは、耕耘爪軸42の軸心方向と直交する面と略平行となるようにして配置される。湾曲部14eは、直平部14dから耕耘爪軸42の内(左)側へ徐々に湾曲しながら延出される。
【0062】
本実施形態においては、曲折部14c及び湾曲部14eは、第二耕耘爪12における曲折部12c及び湾曲部14eと左右対称に構成される(図4参照)。即ち、第四耕耘爪14は、第二耕耘爪12と左右対称に構成される。
【0063】
このような構成において、耕耘装置40Cが左右の畝間に配置された状態で、管理機1が前方へ移動した場合に、耕耘爪軸42が回転すると、第四耕耘爪14及び第二耕耘爪12が耕耘爪軸42回りに図9における矢印方向に回転する。この際、図11に示すように、左右の最外側に位置する第四耕耘爪14は、その直平部14dにより畝60の側面60aの土を切り崩し、その切り崩した土を湾曲部14eによって、溝61の左右中央側に向けて、第四耕耘爪14よりも軸心方向内側に配置された第二耕耘爪12まで寄せる(破線矢印)。また、左右の最外側以外に位置する第二耕耘爪12は、その直平部12dによって、内側に寄せられた土及び、当該第二耕耘爪12の下方の土を砕きながら、その湾曲部12eによって耕土をすくい上げ、耕耘爪軸42の軸心方向外側に位置する左右の畝60に向かって跳ね飛ばして各畝60に揚土する(二点鎖線矢印)。こうして、耕耘装置40Cにより揚土作業が行われることとなる。
【0064】
以上のように、本発明の第三実施形態に係る耕耘装置40Cは、耕耘ケース41から左右方向へ突出される耕耘爪軸42と、前記耕耘爪軸42に取り付けられて、当該耕耘爪軸42の軸心方向に並置される複数の耕耘爪10と、を備える揚土作業を行う耕耘装置40Cであって、前記複数の耕耘爪10のうち、前記耕耘ケース41の左右両側で軸心方向最外側以外の耕耘爪を、前記耕耘爪軸42の周方向に延びる途中で軸心方向外側に曲がる揚土用の爪(第二耕耘爪12)とし、最外側の耕耘爪を、前記耕耘爪軸42の周方向に延びる途中で軸心方向内側に曲がる爪(第四耕耘爪14)とするものである。
【0065】
これにより、従来のように最外側の耕耘爪を揚土用の爪とすると、作業時には畝の側面に耕土を当てるだけで揚土の効果は小さく無駄な動力を消費することになるが、第四耕耘爪14とすると、土を切り崩すためのものに特化して、畝60の側面60aの土や、耕耘装置40Cの両隣の畝60間に形成される溝61の土を効率よく切り崩した上で、第二耕耘爪12側へ寄せる(跳ね飛ばす)ことが可能となる。一方、第二耕耘爪12が、耕土や第四耕耘爪14が切り崩した土を跳ね飛ばして畝60に揚土することが可能となる。したがって、第四耕耘爪14を第二耕耘爪12による揚土時に有効に活用することができ、動力を無駄に消費せずに揚土作業を効率よく行うことができる。また、畝60の側面60aは、第四耕耘爪14の直平部14dの外側側面に押さえつけられるので、畝60が崩れにくくなり、かつ、側面60aが滑らかに整うこととなる。また、第四耕耘爪14の湾曲部14eは、第二耕耘爪12の湾曲部12eと軸心方向において逆方向に傾斜するため(第四耕耘爪14と第二耕耘爪12の曲げ方向が逆となるため)、第四耕耘爪14は、土を第二耕耘爪12と違う内側(溝61の左右中央側)に跳ね飛ばすこととなる。したがって、跳ね飛ばされた土が、一定方向に溜まって抵抗になることを防ぐことができ、土の流れが効率のよいものとなる。
【0066】
また、本発明の第三実施形態に係る耕耘装置40Cは、耕耘ケース41から左右方向へ突出される耕耘爪軸42と、前記耕耘爪軸42に取り付けられて、当該耕耘爪軸42の軸心方向に並置される複数の耕耘爪10と、を備える揚土作業を行う耕耘装置40Cであって、前記複数の耕耘爪10のうち、前記耕耘ケース41の左右両側で軸心方向最外側以外の耕耘爪を、前記耕耘爪軸42の周方向に延びる途中で軸心方向外側に曲がる揚土用の爪(第二耕耘爪12)とし、最外側の耕耘爪を、その内側の前記第二耕耘爪12と左右対称に構成した爪(第四耕耘爪14)とするものである。
【0067】
これにより、図12に示す従来のような耕耘装置140である場合、その構成を左右最外側の耕耘爪110を互いに付け替えるだけで、耕耘装置40Cに変更することが可能となる。したがって、最外側の耕耘爪を別途用意する必要がなく、簡易にかつ低コストで、耕耘爪軸を回転させる動力を無駄に消費せずに、揚土作業を効率よく行うことができる。
【符号の説明】
【0068】
1 管理機
10 複数の耕耘爪
11 第一耕耘爪
11a 基部
11b 刃体部
11c 曲折部
11d 直平部
12 第二耕耘爪
12a 基部
12b 刃体部
12c 曲折部
12d 直平部
12e 湾曲部
13 第三耕耘爪
13a 基部
13b 刃体部
13c 曲折部
13d 直平部
14 第四耕耘爪
14a 基部
14b 刃体部
14c 曲折部
14d 直平部
14e 湾曲部
40A 第一実施形態に係る耕耘装置
40B 第二実施形態に係る耕耘装置
40C 第三実施形態に係る耕耘装置
41 耕耘ケース
42 耕耘爪軸
60 畝
60a 側面
61 溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耕耘ケースから左右方向へ突出される耕耘爪軸と、
前記耕耘爪軸に取り付けられて、当該耕耘爪軸の軸心方向に並置される複数の耕耘爪と、を備える揚土作業を行う耕耘装置であって、
前記複数の耕耘爪のうち、最外側以外の耕耘爪を軸心方向外側に曲がる揚土用の爪とし、最外側の耕耘爪を平板形状の爪とする耕耘装置。
【請求項2】
耕耘ケースから左右方向へ突出される耕耘爪軸と、
前記耕耘爪軸に取り付けられて、当該耕耘爪軸の軸心方向に並置される複数の耕耘爪と、を備える揚土作業を行う耕耘装置であって、
前記複数の耕耘爪のうち、最外側以外の耕耘爪を軸心方向外側に曲がる揚土用の爪とし、最外側の耕耘爪を軸心方向と直交する面に対して設定角度外側に傾けた直平部を有する爪とする耕耘装置。
【請求項3】
耕耘ケースから左右方向へ突出される耕耘爪軸と、
前記耕耘爪軸に取り付けられて、当該耕耘爪軸の軸心方向に並置される複数の耕耘爪と、を備える揚土作業を行う耕耘装置であって、
前記複数の耕耘爪のうち、最外側以外の耕耘爪を軸心方向外側に曲がる揚土用の爪とし、最外側の耕耘爪を軸心方向内側に曲がる爪とする耕耘装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−155951(P2011−155951A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22591(P2010−22591)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】