説明

肝機能賦活剤

【課題】 効果に優れ、日々摂取することで肝機能障害を予防または治療できる薬剤または飲食品を提供すること。また、アルコール飲料の摂取に伴う各種の副作用を予防し、改善しうるアルコール代謝促進剤を提供すること。
【解決手段】 アスパラガスをブレンダーで細断し水を加えオートクレーブで100℃、1時間熱処理を行った後、室温まで冷却後、酵素(プロテアーゼ)を混合し、振とう式インキュベーターを用いて37℃で6時間振とう処理を行い、得られた処理液を濾過し薄茶色の抽出液を得、減圧濃縮して得られる、アスパラガスから得られる組成物を有効成分とすることを特徴とする肝機能賦活剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肝機能賦活剤又はそれを含有する飲食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
肝臓は、人体で最大の臓器であり、糖・アミノ酸・脂質の代謝・貯蔵、ビタミン類の代謝、不要物・毒物の分解・解毒、胆汁の生産、血流調整などの働きを持つ極めて重要な臓器である。これらの機能は、ウィルス感染、アルコールの過剰摂取、乱れた食生活、喫煙、ストレス等により障害を引き起こし、症状が進行すると、急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝炎、ウィルス性肝炎、肝硬変、肝臓癌等の重篤な疾患を引き起こす。
【0003】
また、上記したように肝臓の機能の1つとして不要物・毒物の分解があり、不要物・毒物にはアルコールも含まれる。アルコール飲料は古来世界各地で、清酒、焼酎、ワイン、ウィスキー、ビール等の様々な形で飲まれ、親しまれてきた飲料である。また、適度の飲酒は、食欲増進、血管平滑筋の弛緩とそれに伴う血流増加等、肉体的な健康の維持・増進に寄与し、気分転換、リラックス、歓談や円滑なコミュニケーションを可能にする等の精神的、社会的な健全性の維持・増進にも寄与する。
【0004】
アルコール(エタノール)飲料を摂取すると、胃や小腸で吸収されたアルコールは血液に入って脳内に達し、脳の中枢神経系に作用して、脳の機能を麻痺させ気分をリラックスさせる。血中のアルコールは肝臓で解毒される。まず、アルコール脱水素酵素(ADH)の働きにより、エタノールが酸化されてアセトアルデヒドに変換される。アセトアルデヒドは更にアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きにより酸化され、酢酸に変換される。アセトアルデヒドは毒性が強く、十分に代謝されずそのまま体内に残留していると、皮膚紅潮、熱感、動悸、頻脈、吐気、頭痛、口臭、尿集などの悪酔い症状を呈する。
【0005】
日本人を含むモンゴロイドは、遺伝的にALDH(タイプI)の欠損が約50%の人々に見られ、西洋人に比較して酒に弱いとされている。事実、ALDH欠損者におけるアルコール摂取後の血中アセトアルデヒド濃度は、この酵素が正常に働いている者と比較して著しく高いことが確認されている。また、長期的なアルコールの摂取は、脂肪や乳酸の代謝に影響を及ぼし、脂肪肝や肝硬変、痛風などの疾病をもたらす。
【0006】
従来、肝臓病の治療薬としては、プロトポルフィリン2ナトリウム製剤、チオプロニン製剤、グリチルリチン製剤、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン製剤等の肝再生促進剤、抗炎症剤、解毒剤が用いられているが、これらは対症療法的な薬剤で肝臓病を根本的に治すものでなく、また、副作用が強く出る恐れもある。また、肝機能を賦活する薬剤としては、アミノ酸製剤、グルタチオン、あるいは生薬としては、ウコン、田七人参、マリアアザミ、牡蠣エキス、レバーエキス等使用されているが、その効果は弱く、多量の摂取が必要等の理由から、満足いくものではなかった。このような状況から、日々摂取することで肝機能障害を予防または治療できる薬剤または飲食品の開発が望まれており、本発明はそのような薬剤または飲食品を提供するものである。
【0007】
また、従来から用いられてきた、酒酔いの予防あるいは軽減させるための物質または食品としては、メチルピラゾール、アラニン、オルニチン、バリン、ロイシン、イソロイシン等の分岐鎖アミノ酸(BCAA)等が知られている。民間療法的には、セサミンを含有する胡麻エキス、オルニチンを含有するシジミエキスなども用いられる。また、肝障害の治療薬としては、プロトポルフィリン系製剤、グルクロン酸製剤、アルギニン塩酸塩等のアミノ酸製剤などがある。このうち、メチルピラゾールとプロリンはADHを抑制し、アセトアルデヒドの生成を抑制するが、その分エタノールは長時間体内に残留する(例えば、特許文献1)。また、アラニンは急性アルコール性肝障害による死亡の緩和(例えば、特許文献2)、オルニチンは肝性昏睡において肝臓におけるアンモニアの解毒排泄機能の改善(例えば、特許文献3)、BCAAは肝性昏睡患者の容態の急激な回復(例えば、特許文献4)に有効であるとの知見が存在する。
【0008】
しかし、これらの方法は、多量摂取が必要である、医薬品としての使用に限定される、対症療法的な薬剤である、強い副作用が出る、等の問題があり、決して満足いくものではなかった。
【0009】
一方、アスパラガスは、上記の肝機能賦活剤成分であり、アルコール代謝促進成分であるグルタチオンを豊富に含み、また、新陳代謝を促進し、蛋白質代謝促進する作用を持つアスパラギン酸を多く含むことから肝機能強化並びにアルコール代謝促進の効能が民間レベルで示唆されている。
【0010】
しかしながら、グルタチオンは経口摂取した場合消化管でアミノ酸に分解されること、また、血管中に入った場合でも胆汁に移行して小腸に再び輸送されることが示唆されており、経口摂取した際の効果は疑問視されている。また、グルタチオンは極稀にではあるがアナフィラキシーショックを引き起こすことがあり、決して好ましくない。
【特許文献1】特許第3479986号公報
【特許文献2】特公平7−5459号公報
【特許文献3】特公昭41−9316号公報
【特許文献4】特公昭57−29446号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記した問題を軽減して肝機能を賦活する、すなわちアルコール飲料の摂取に伴う各種の副作用を予防・改善しうるアルコール代謝促進作用を有するとともに抗アルコール性肝障害予防・改善作用を有するものを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは上記した課題について鋭意検討した結果、グルタチオンを除くためにアスパラガスを加熱し、抽出液を得たところ、その抽出液にも強い肝機能賦活効果があることを見出した。しかも、抽出液中と同量のアスパラギン酸単独よりも肝機能賦活効果が優れていることを発見し、アスパラガス加熱抽出物を鋭意研究した結果、γ―アミノ酪酸(以下、GABAと略称する。)を豊富に含むことを見出し、本発明に到達した。なお、アスパラガスにGABAが豊富に含まれていることは本発明者らが初めて見出したことである(特願2004−301557号)。
【0013】
すなわち、本発明の第一は、アスパラガスから得られる組成物を有効成分とすることを特徴とする肝機能賦活剤を要旨とするものであり、好ましくは、アスパラガスから得られる組成物が、アスパラガスにGABAの含有量を高めるための富化処理を施したものである。
【0014】
また、本発明の第二は、前記の肝機能賦活剤を含有することを特徴とする飲食品を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、効果的に肝機能を賦活することができ、肝障害の改善・予防が可能となる。また、本発明によれば、効果的にアルコールを代謝することができ、アルコール飲料摂取時の二日酔いや吐気・頭痛等の軽度の副作用から、アルコール性の脂肪肝・肝硬変等の肝障害の改善・予防が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
先ず、本発明における肝機能とは、肝臓の有する機能すべてを意味しており、特に制限はない。本発明の肝機能賦活剤は、肝機能の賦活作用を有するものであり、本発明でいう肝機能の賦活とは、肝機能の活性化・維持・改善や肝障害の予防・改善などの肝機能を低下させないことの他、急性肝炎、慢性肝炎、肝不全、肝硬変、脂肪肝等の治療効果をも含むものであり、具体的には、肝臓の脂肪蓄積防止、肝機能の検査項目となっているγ−GTP、GOT、GPT、ALPの上昇抑制、肝機能低下に伴う血中中性脂肪、血中LDL−コレステロールの上昇抑制、アルコール分解の代謝促進、アルコール飲料摂取時の二日酔いや吐気・頭痛等の防止、アルコール性の脂肪肝・肝硬変等の予防、改善などのあらゆる作用を含める意味で用いるものである。
【0017】
本発明で用いられるアスパラガスは、本発明の効果を損なうものでない限りいかなるものでもよい。アスパラガスには日光に当てて栽培するグリーンアスパラガス、土などで遮光しながら栽培するホワイトアスパラガス、細く短いうちに刈り取りを行うミニアスパラガス、グリーンアスパラガスとは別種で紫色を呈するムラサキアスパラガスなどがあるが、これらの中ではアミノ酸やルチン等の栄養成分に富むグリーンアスパラガス、ムラサキアスパラガスが好ましく、コストが安いグリーンアスパラガスがさらに好ましい。
【0018】
アスパラガスの産地は特に限定されず、国産でも海外からの輸入品でもよい。使用する部位も特に限定されず、若茎、地上茎、貯蔵根が使用できるがこれらの中で若茎が好ましい。若茎は根元部分でも先端部分でもよいが、商品となるアスパラガスの長さを揃える時にカットされた根元部分は安価で入手できることから最も好ましい。アスパラガスはそのまま使用してもよいし、破砕、切断、凍結乾燥、脱水などの処理を行った後に使用してもよい。
【0019】
本発明で用いるアスパラガスから得られる組成物とは、アスパラガスから得られるGABAを含有する組成物をいい、例えば、アスパラガスを直接、粉砕・細断・脱水・凍結乾燥・真空乾燥・噴霧乾燥等の公知技術のいずれか1つあるいは2つ以上組み合せて処理することにより得ることができる。
【0020】
粉砕・細断は物理的にアスパラガスを細かく破砕する方法であり、粉砕は衝撃により、細断は切断によって破砕する。粉砕・細断は乳鉢や包丁、カッターナイフ、ハサミなどを用いて手作業で行っても良いが、大量のアスパラガスを短時間で処理しようとする場合には装置を使用する。そのような装置としては、例えば、ミル、ハンマー式粉砕機、ミキサー、ブレンダーなどが挙げられ、また野菜用の細断機を用いてもよい。粉砕・細断されたアスパラガスの大きさは特に限定されないが、2cm以下が好ましく、5mm以下がより好ましい。
【0021】
脱水は、アスパラガス中の水分を除く操作であり、圧搾、濾過、静置による沈殿の分離、遠心分離、加熱蒸発、凍結乾燥、真空乾燥、噴霧乾燥等が挙げられる。このうち、成分の損失、分解、変質の可能性が少ないという点で、凍結乾燥が好ましい。
【0022】
凍結乾燥、真空乾燥は、気圧を低下させて沸点を低下させ、水分を気化させる方法である。噴霧乾燥は、溶液を微粒化して熱風と接触させる事で短時間での乾燥を可能にする操作である。
【0023】
本発明においては上記の処理に加えて、グルタチオンを除くために、加熱操作を組み込むことが好ましい。ここでの加熱操作は、温度は70℃〜100℃が好ましく、80℃〜90℃がより好ましい。温度が70℃より下であれば、グルタチオンの分解が不十分となり、100℃より高ければ他の有効成分が分解する恐れがある。また、加熱時間は5分〜30分が好ましく、より好ましくは10〜15分である。加熱時間が5分より短ければ、グルタチオンの分解が不十分となり、30分より長ければ他の有効成分が分解する恐れがある。また、この加熱操作は殺菌を兼ねることにもなる。
【0024】
上記した処理の組み合わせの好ましい例としては、アスパラガスを加熱処理し、凍結乾燥した後、ミル等で粉砕したものが好ましい。
【0025】
また、本発明におけるアスパラガスから得られる組成物は、上記の処理のほか、アスパラガスから水抽出、溶媒抽出、圧搾、酵素分解、超臨界抽出、濃縮、希釈、固液分離、精製等の公知の技術を単独あるいは組み合わせて得られるものであってもよい。以下、これらの操作について説明する。なお、この場合にも、上記した加熱操作を施していないときには、上記と同様な加熱操作を組み込むことが好ましい。
【0026】
水抽出は、水を加えてそこに成分を溶出させる方法である。加える水の量は特に限定されないが、アスパラガスに対して0.01〜100倍量が好ましく、0.5〜5倍量がより好ましい。水の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、使用する水の温度は0℃〜100℃が好ましく、10℃〜80℃がより好ましい。水の温度が0℃より低い場合には抽出効率が低下する傾向があり、抽出温度が100℃より高い場合にはGABA以外の有効成分が分解してしまうおそれが生じる。
【0027】
溶媒抽出は、アルコール類、炭化水素類、脂質類等の有機溶媒を用いて抽出する方法であり、使用する有機溶媒は本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、単独で用いてもよいし、他の溶媒と混合して使用してもよいし、水と混合して使用してもよい。好ましい有機溶媒の例としては、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサン、アセトン、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エチルエーテル、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)が挙げられ、さらに好ましくは、エタノール、ヘキサン、アセトン、DMSO、グリセリンが挙げられる。加える有機溶媒の量は有機溶媒の種類にもより特に限定されないが、アスパラガスに対して0.01〜100倍量が好ましく、0.5倍〜5倍がより好ましい。有機溶媒の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、使用する有機溶媒の温度は−20℃〜200℃が好ましく、0℃〜120℃がより好ましい。有機溶媒の温度が−20℃より低い場合には抽出効率が低下する傾向があり、抽出温度が200℃より高い場合には有効成分が分解してしまうおそれが生じる。
【0028】
圧搾とは、アスパラガスに物理的な圧力をかけて、液を搾り出し、GABAを搾汁に移行せしめる方法である。圧力は一方向のみにかけてもよいし、二以上の方向からかけてもよく、せん断力を伴わせることもできる。圧搾の操作は市販の圧搾機を用いれば容易であるが、手搾り、足踏み搾りなど機械を用いない方法で行ってもよい。このとき、アスパラガスに水や湯を加えて圧搾してもよい。
【0029】
酵素分解は、アスパラガスに酵素を作用させた後、固液分離してGABAをろ液に移行せしめる方法である。ここで酵素としては、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されないが、食品用途として使用することを考慮すれば、食品用に使用できる酵素が好ましい。酵素の種類としては、特に限定されないが、アスパラガスの繊維質、ペクチン、多糖類などを分解し、効率良くGABAを取り出せるために、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、アラビナーゼ、アラバナーゼ、アミラーゼ、グルカナーゼ、デキストラナーゼなどが、蛋白質を分解し、遊離アミノ酸を多く回収するために、プロテアーゼ、ペプチダーゼなどが、グルタミン酸をGABAに変換するために、グルタミン酸デカルボキシラーゼなどが、グルタミンをグルタミン酸に変換するために、グルタミナーゼなどが使用できる。本発明における酵素分解においては、上記した酵素を一種類だけ用いてもよいし、二種以上を同時に又は連続して用いてもよい。
【0030】
超臨界抽出とは、二酸化炭素や水を気液臨界点以上の圧力、温度にし、分子運動の盛んな超臨界流体とせしめ、これを抽出溶媒として使用するものである。本発明においては、超臨界流体は二酸化炭素が好ましい。超臨界抽出を行う際の温度は、31℃〜150℃が好ましく、31℃〜100℃がより好ましい。温度がこの範囲より高い場合、有用成分が分解する可能性があり、この範囲より低い場合、抽出効率が低下する問題がある。また、超臨界抽出を行う際の圧力は、7MPa〜50MPaが好ましく、7MPa〜30MPaがより好ましい。圧力がこの範囲より高い場合、有用成分の分解やコスト高、安全性に問題があり、圧力がこの範囲より低い場合には抽出効率が低下する傾向がある。
【0031】
濃縮は、他の成分を減少させること無く水分量を減らす操作であり、減圧濃縮、加熱濃縮、濾過膜を用いた濃縮などいかなる方法で行ってもよいが、20℃〜60℃の範囲での減圧濃縮を行うことが好ましい。
【0032】
固液分離とは、溶媒およびそこに溶解している成分と、不溶性の固形分を分離する方法であり、分離方法としては、例えばフィルターろ過、圧搾ろ過、遠心分離、デカンテーションなどあらゆる方法が使用できる。清澄なGABA含有組成物を得る場合には、珪藻土などのろ過助剤を使用したフィルターろ過を行うことが好ましい。また、さらに清澄な液を得る場合や微生物の除去を行う場合には、これをさらに1μm未満の孔径のメンブランフィルターろ過を行うことが好ましい。
【0033】
精製とは、目的の成分を他の成分と分離する操作であり、方法としては、電気泳動分離、密度勾配遠心分離、逆浸透・限外濾過・透析等の膜分離、ゲル濾過・イオン交換・アフィニティー等のクロマトグラフィーが挙げられる。これら精製方法は本発明の効果を損なわない限りいかなるものでもよいが、GABA含量を高めるための精製には、強酸性陽イオン交換樹脂を用いたクロマトグラフィーが収率の高さ、簡便性といった点から最も望ましい。
【0034】
以上のような処理により得られる、本発明におけるアスパラガスから得られる組成物の形態としては、水溶液、クリーム、懸濁液、ゲル、粉末、錠剤、カプセルなどが挙げられる。例としては、アスパラガスの茎最下部に水を1〜2倍量加え、70〜90℃で30〜60分間抽出を行った後、珪藻土などの濾過助剤を使用したフィルター濾過を行って得られた清澄濾液、あるいはこれを乾燥した粉末が好ましい。
【0035】
本発明におけるアスパラガスから得られる組成物には、GABAをはじめ、その他のアミノ酸、多糖類、オリゴ糖類、D−グルコース、D−フルクトース、D−ガラクトース等の単糖類、タンパク質、ペプチド類、サポニン類、ポリフェノール類等が含有される。アミノ酸としては、アスパラギン酸、グルタミン酸、ロイシン、イソロイシン、リジン、アラニン、セリン、プロリンなどが比較的多く含まれる。
【0036】
以上のようにして得られたアスパラガスから得られる組成物中に含まれるGABAの重量%は、0.05重量%〜99.5重量%が好ましく、より好ましくは1重量%〜95重量%、更に好ましくは5重量%〜90重量%が好ましい。GABA重量%が0.01重量%を下回ると、効果を発揮するためには多量に摂取する必要があり、また、99.5%を上回ると、肝機能賦活効果に相乗相加効果をもたらす物質の含有量が低くなり、好ましくない。
【0037】
また、アスパラガスから得られる組成物は、GABAの含有量を高めるため、アスパラガスに富化処理を施したものであるのが好ましい。この富化処理としては、公知の精製技術を利用する方法、市販のGABA純品(例えば、協和発酵社「GABA協和」)やGABA含有組成物(例えば、オリザ油化社「オリザギャバエキスHC−90」、ファーマフーズ研究所「ファーマギャバ」)を添加する方法、アスパラガスの内在酵素を利用する方法等が挙げられる。このうち、肝機能賦活効果およびアルコール代謝促進効果をもつ成分が除かれる事が無い、コストが低い、といった点で、アスパラガス内在酵素を利用する方法が最も好ましい。
【0038】
アスパラガス内在酵素を利用する方法とは、アスパラガス及び/又はアスパラガス抽出液を10℃〜50℃の環境下で処理する方法、アスパラガス及び/又はアスパラガス抽出液にグルタミン酸、グルタミン酸塩、ピリドキサルリン酸塩、塩酸ピリドキシンから選ばれる少なくとも1種類を添加し、10℃〜50℃の環境下で処理する方法等が挙げられる。
【0039】
このような富化処理を施すことにより、組成物にGABAの占める割合が増えることなり、また、添加した成分も含まれることになる。
【0040】
本発明の肝機能賦活剤は、上記のようにして得られた組成物をそのまま、あるいは他の成分とともに含むものである。本発明の肝機能賦活剤中に、アスパラガスから得られる組成物はそのGABA含有量にもよるが、0.1重量%〜100重量%、より好ましくは1重量%〜95重量%、更に好ましくは10重量%〜90重量%含有するのがよい。アスパラガスから得られる組成物の含有量が0.1重量%を下回ると、効果を発揮するためには多量に摂取する必要があり、好ましくない。
【0041】
本発明に肝機能賦活剤に含めることができる他の成分としては、アルコール代謝促進作用などの肝機能賦活作用を有する活性成分が挙げられ、具体例として、グルタチオン、ビタミン類(ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB、B、B等)、α−リポ酸、フラボノイド、リグナン酸、クルクミノイド類、アミノ酸類(オルニチン、タウリン、アスパラギン酸、バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン、プロリン、トリプトファン、アラニン、グルタミン酸、グリシン等)等が例として挙げられる。また、他にはエタノールアミン、ホスホエタノールアミン、ホスホグリセロエタノールアミンまたはそれらの塩、アラキドン酸、リノール酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、γ−リノレン酸またはこれらを含有する油脂が例示される。さらに、その他の肝機能賦活成分および/またはアルコール代謝促進成分としては、植物体またはその抽出物、動物体またはその加水分解物が挙げられる。植物体またはその抽出物に用いられる植物としては、マリアアザミ、田七人参、ウコン、ショウガ、タンポポ、西洋タンポポ、チコリ、タマネギ、ニンニク、西洋ノコギリソウ、薬用サルビア、キク、朝鮮アザミ、クチナシ、クコ、ゴマ、ゴボウ、ミヤマウズラ、セテサングリア、アカメガシワ、セイコウ、セロリアーク、オトコヨウゾメ、シロモジ、エゴノキ、ヒラドツツジ、コハウチハカエデ、テイカカズラ、フウリンウメモドキ、フクマンギ、サトウキビ、紅茶、柴胡、桃仁、牡丹皮、紅花、三稜等が挙げられる。動物体またはその加水分解物に用いられる動物体としてはいかなるものでも構わないが、食経験が豊富、入手し易さといった点から、牛、豚、羊等の畜産動物が好ましい。
【0042】
本発明の肝機能賦活剤に含まれるGABAと、GABA以外のアスパラガスから得られる組成物の共存重量比率は、(GABA):(GABA以外のアスパラガスから得られる組成物)が1:0.005〜1:100が好ましく、より好ましくは1:0.05〜1:40、さらに好ましくは、1:0.1〜1:10である。この範囲を下回っても上回っても、十分な肝機能賦活効果は得られなくなる。
【0043】
また、本発明の肝機能賦活剤に含まれるGABAと、アスパラギン酸の共存重量比率は、(GABA):(アスパラギン酸)が1:0.001〜1:100が好ましく、より好ましくは1:0.05〜1:20、さらに好ましくは、1:0.1〜1:10である。この範囲を下回っても上回っても、十分な肝機能賦活効果は得られなくなる。
【0044】
本発明の肝機能賦活剤は、その効果を損なわない限り、薬学的に許容される担体と共に、種々の剤形に製剤化できる。
【0045】
剤形としては、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、カプセル剤、丸剤等の経口用固形製剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤などの経口液体製剤が挙げられる。
【0046】
経口用固形製剤を調整する際には、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、着色剤等常法で用いられているものを用いればよく、そのような担体の例としては、賦形剤としては乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット、デキストリン、デンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デキストラン、プルラン、無水ケイ酸、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等を、結合剤としては結晶セルロース、白糖、マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム、デキストラン、プルラン、水、エタノール等を、崩壊剤としてはデンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デキストリン、結晶セルロース等を、滑沢剤としてはステアリン酸およびその金属塩、タルク、ホウ酸、脂肪酸ナトリウム塩、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、無水ケイ酸等を、矯味矯臭剤としては白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等を例示できる。
【0047】
経口用液体製剤を調整する際には、緩衝剤、安定化剤、矯味矯臭剤等常法で用いられているものを用いればよく、緩衝剤としてはクエン酸塩、コハク酸塩等を、安定化剤としてはレシチン、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロースを、矯味矯臭剤としては上記したものを例示できる。
【0048】
本発明の肝機能賦活剤を使用する場合は、そこに含まれるGABAの量が50mg〜2000mg/日/人、特に好ましくは300mg〜1000mg/日/人となるように、調節すればよい。この範囲内にあれば、肝機能賦活効果が十分に得ることができる。
【0049】
本発明の第二の飲食品は、上記した本発明の第一の肝機能賦活剤を含有することにより肝機能賦活作用を有するものであり、上記の肝機能賦活剤それ自体あるいは既存の飲料又は食品に含ませることにより得られることができる。
【0050】
本発明の肝機能賦活剤それ自体を飲食品とする場合は、例えば、上記した担体等を添加した後、常法により、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ゲル状、ペースト状、乳状、懸濁状、液状、飲料等の食用に適した形態に成形すればよい。また、味質の改善のために、本発明の効果を損なわない範囲で糖類、糖アルコール類、塩類、油脂類、アミノ酸類、有機酸類、果汁、野菜汁、香料、アルコール類、グリセリン等を添加することができる。
【0051】
本発明の肝機能賦活剤を既存の飲料又は食品に含ませる場合は、ベースとなる飲料又は食品としては特に限定されないが、例えば、うどんやパスタ等の加工麺、ハム・ソーセージ等の食肉加工食品、かまぼこ・ちくわ等の水産加工食品、バター・粉乳・醗酵乳等の乳加工品、ゼリー・アイスクリーム等のデザート類、パン類、菓子類、調味料類等の加工食品、および、清涼飲料水、アルコール類、果汁飲料、野菜汁飲料、乳飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料、アルコール類等の飲料が好ましい。
【0052】
本発明の飲食品におけるアスパラガスから得られる肝機能賦活剤の含有量は、特に限定されないが、GABAに換算して、50mg〜2000mg/日/人、特に好ましくは300mg〜1000mg/日/人となるように、調節すればよい。この範囲内にあれば、肝機能賦活作用を十分に得ることができ、かつ、経済性においても優れている。
【0053】
本発明の飲食品に含ませるアスパラガスから得られる肝機能賦活剤の形態は特に限定されず、飲料、グミ、キャンデーなどにおいては液体状の物を、錠剤、顆粒、カプセルなどにおいては粉末状の物を使用するなどすればよい。
【実施例】
【0054】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中、GABA及びアミノ酸の含有量は、以下の方法により求められた値である。すなわち、高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により以下の条件で測定し、蛍光検出器を用いて検出した。
HPLC:島津製作所(株)製LC−9A
カラム:Shim−pack ISC−07/S1504
移動相:0.2規定クエン酸ナトリウム緩衝液(pH2.2)
流速:0.3ml/分
温度:55℃
反応液:オルト−フタルアルデヒド
検出波長:励起波長348nm、蛍光波長450nm
【0055】
製造例1
アスパラガス(秋田産)1kgを5mm以下にブレンダーで細断し、水2Lを導入して、オートクレーブで100℃、1時間熱処理を行った。室温まで冷却後、新日本化学(株)製スミチームLPL(プロテアーゼ活性50万単位/g)を1g導入し、振とう式インキュベーターを用いて37℃で6時間振とう処理を行った。得られた処理液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行い、薄茶色の抽出液を得た。これを沸騰水中で10分間加熱して酵素を失活させ、再度珪藻土を用いて吸引濾過を行った。得られた濾液を卓上エバポレーター(EYELA社製)により10倍に減圧濃縮した。この操作により、280mlのGABA含有組成物が得られた。アミノ酸及びGABAの含有量は表1に示したとおりであった。
【0056】
製造例2
アスパラガス若茎(秋田産)1kgをミキサーで破砕し、水2Lを導入した。そこにグルタミン酸ナトリウム50gを添加してよく攪拌して溶解した。これを振とう式インキュベーターを用いて25℃、24時間振とうしGABA富化処理を行った。さらに、新日本化学(株)製スミチームLPL(プロテアーゼ活性50万単位/g)を1g導入し、振とう式インキュベーターを用いて37℃で6時間振とう処理を行った。得られた処理液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行い、得られた濾液を卓上エバポレーター(EYELA社製)により10倍に減圧濃縮した。この操作により黄緑色のGABA含有組成物270mlを得た。GABA及びアミノ酸の含有量は表1に示したとおりであった。
【0057】
【表1】

【0058】
実施例1〔四塩化炭素誘発肝障害モデルにおける評価〕
実験動物:Std(クリーン):Wistar系ラット(雌)(日本エスエルシー社、約180g)、6週齢、36匹
通常試料:ラボMRストック(日本農産工業)
【0059】
【表2】

【0060】
方法:ラットは、室温25℃±1℃、湿度60%±5%、12時間明期12時間暗期(明期7時〜19時)の条件下で飼育した。試料投与前に1週間通常飼料を与え、また、生理食塩水を1日1回2ml/kgで胃ゾンデで投与し、馴化を行った。その後、6群に分け、表2にあるA〜Fの試料を2ml/kg胃ゾンデで1日1回投与した。実験開始7日目に0.36%四塩化炭素溶液(v/v、コーンオイル)を7.5ml/kgで胃ゾンデ投与した。四塩化炭素投与12時間後から絶食させ、24時間後に採血し、遠心分離後、血漿中のグルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)、アルカリフォスファターゼ(ALP)、乳酸脱水素酵素(LDH)活性を測定した。測定には、GOT・GPT活性はトランスアミナーゼCIIテストワコーを、ALP活性はアルカリ性フォスファB−テストワコーを、LDH活性はLDH−CIIテストワコーを用い、マイクロプレートリーダーViento XS(大日本製薬社製)により行った。試験結果は、A群の血漿酵素活性を100(%)とした時の各群の血漿酵素活性の割合を求め、肝障害強度として示した。
結果:結果は表3の通りである。なお、結果は平均値±標準偏差で示した。
【0061】
【表3】

【0062】
表3から明らかな通り、四塩化炭素投与に対する高い肝機能障害予防効果を持つことが分かった。また、アスパラガス抽出物、GABA富化アスパラガス抽出物投与群では、抽出物中に含まれるアスパラギン酸と同量のアスパラギン酸、もしくは、GABAを除くアミノ酸と同量のアミノ酸と比較して、高い肝機能障害予防効果を持つことが分かった。
【0063】
実施例2〔アルコール飲料摂取後の血中アセトアルデヒド量の低減効果〕
実験動物:Std(クリーン):Wistar系ラット(雌)(日本エスエルシー社、約180g)、6週齢、36匹
通常試料:ラボMRストック(日本農産工業)
方法:ラットは、室温25℃±1℃、湿度60%±5%、12時間明期12時間暗期(明期7時〜19時)の条件下で飼育した。試料投与前に1週間通常飼料を与え、また、生理食塩水を1日1回2ml/kgで胃ゾンデで投与し、馴化を行った。その後、6群に分け、表2にあるA〜Fの試料を2ml/kg胃ゾンデで1日1回投与した。実験開始7日目に12時間絶食させ、A〜Fの試料を2ml/kg胃ゾンデで投与した後、0.5gのエタノールを2mlに水で希釈して胃ゾンデ投与した。エタノール投与後15分、30分、1時間、2時間、4時間、6時間、9時間、12時間後に採血し、ベリンガー・マンハイム山之内株式会社のF−キットで血中アセトアルデヒド濃度を測定した。
結果:結果は図1〜3の通りである。なお、結果は平均値±標準偏差で示した。
【0064】
図1〜3から明らかな通り、エタノール摂取後の血中アルデヒド濃度を低下させる効果を持つことが分かった。また、アスパラガス抽出物、GABA富化アスパラガス抽出物投与群では、抽出物中に含まれるアスパラギン酸と同量のアスパラギン酸、もしくは、GABAを除くアミノ酸と同量のアミノ酸と比較して、高い血中アルデヒド濃度低減効果を持つことが分かった。
【0065】
実施例3〔慢性アルコール投与肝障害モデルにおける評価〕
実験動物:Std(クリーン):Wistar系ラット(雌)(日本エスエルシー社、約180g)、6週齢、36匹
通常試料:ラボMRストック(日本農産工業)
方法:ラットは、室温25℃±1℃、湿度60%±5%、12時間明期12時間暗期(明期7時〜19時)の条件下で飼育した。試料投与前に1週間通常飼料を与え、また、20%エタノール/80%生理食塩水溶液を1日1回2ml/kgで胃ゾンデで投与し、馴化を行った。その後、6群に分け、エタノールとは別に表2にあるA〜Fの試料を2ml/kg胃ゾンデで1日1回投与した。実験開始30日目に1晩絶食させた後に採血し、血漿酵素活性を実施例3に従って測定し、肝障害強度を求めた。
結果:結果は表4の通りである。なお、結果は平均値±標準偏差で示した。
【0066】
【表4】

【0067】
表4から明らかな通り、慢性アルコール投与に対する高い肝機能障害予防効果を持つことが分かった。また、アスパラガス抽出物、GABA富化アスパラガス抽出物投与群では、抽出物中に含まれるアスパラギン酸と同量のアスパラギン酸、もしくは、GABAを除くアミノ酸と同量のアミノ酸と比較して、高い肝機能障害予防効果を持つことが分かった。
【0068】
実施例4
製造例2で製造したGABA富化アスパラガス抽出物を凍結乾燥した後粉砕した。得られた粉末を用いて、以下の配合割合でよく混合、造粒した後、1粒500mgで打錠し、錠剤を製造した。なお、%は、質量%を示す。
【0069】
原料 GABA富化アスパラガス抽出物 50%
結晶セルロース 15%
還元麦芽糖 30%
ショ糖脂肪酸エステル 5%
【0070】
実施例5
製造例2と製造したGABA富化アスパラガス抽出物を凍結乾燥した後粉砕した。得られた粉末100gを日本粉末薬品(株)製「ウーロン茶エキスパウダー」900gと混合し、GABA含有肝機能賦活ウーロン茶粉末を製造した。このGABA含有ウーロン茶粉末5gを水500mlに溶解し、GABA含有肝機能賦活ウーロン茶を製造した。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】A群、B群、E群の血中アセトアルデヒド濃度変動図。*はA群に対して有意差があることを示す(p=0.05)。
【図2】A群、C群、E群の血中アセトアルデヒド濃度変動図。*はA群に対して有意差があることを示す(p=0.05)。
【図3】A群、D群、F群の血中アセトアルデヒド濃度変動図。*はA群に対して有意差があることを示す(p=0.05)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスパラガスから得られる組成物を有効成分とすることを特徴とする肝機能賦活剤。
【請求項2】
アスパラガスから得られる組成物が、アスパラガスにγ−アミノ酪酸の含有量を高めるための富化処理を施したものである請求項1記載の肝機能賦活剤。
【請求項3】
請求項1又は2記載の肝機能賦活剤を含有することを特徴とする飲食品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−45751(P2007−45751A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−232363(P2005−232363)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(000004503)ユニチカ株式会社 (1,214)
【Fターム(参考)】