説明

育児介護補助システム

【課題】乳幼児や被介護者の側に設置される主装置と、育児者や介護者に携帯される携帯端末装置とからなる育児介護補助システムにおいて、育児者や介護者が、乳幼児や被介護者に対する種々の行為をいつ行ったかを容易に確認することのできる育児介護補助システムを提供すること。
【解決手段】主装置は、乳幼児又は被介護者に対する行為種別にそれぞれ対応する所定の操作を検出したことに基づいて、行為種別を示す情報と時間情報とを対応付けて育児介護情報として記憶部に記憶する。一方、携帯端末装置は、主装置から育児介護情報を受信して、表示部に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、育児介護補助システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、多種多様なベビーモニターシステムが広く知られている。ベビーモニターシステムとは、例えば、乳幼児の側に設置されるマイクロフォン付き送信機と、母親など育児をする者(育児者という)に携帯される受信機とからなり、送信機はマイクロフォンにより取り込まれた音声を継続的に受信機に送信し、受信機は受信した音声を拡声させる。これにより育児者は受信機から乳幼児の泣き声が拡声された場合に、乳幼児の元に駆けつけることが出来る。
【0003】
また、特許文献1には、マイクロフォンにより取り込まれた音声が乳幼児から発せられたものであるか否かを識別し、乳幼児から発せられたものであると識別したときにのみ、受信機に音声を送信する送信機を有するシステムが記載されている。当該システムによれば、乳幼児が発した泣き声などの音声のみが受信機に送信されることとなるので、通信コストを低減することができる。
【0004】
一方、ベビーモニターシステムに類似するシステムとして、介護される者(被介護者という)の側に設置されるマイクロフォン付き送信機と、介護する者(介護者という)に携帯される受信機とからなり、送信機は被介護者がマイクキーを押下している間にマイクロフォンから取り込まれた音声を受信機に送信し、受信機は受信した音声を拡声させる介護補助システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−16879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、育児者の中には、授乳した時刻や体温を計測した時刻などを育児日記に記入する者がおり、同様に、介護者の中には、食事を与えた時刻や清敷した時刻などを介護日誌に記入する者がいる。ところが、一日の終わりに育児日記や介護日誌をつける場合などに、何時に何をしたかを思い出すのに苦労する場合がある。そのため、育児日記や介護日誌に記入すべき行為をいつ行ったかを確認することができるシステムが求められていた。しかしながら、上述したベビーモニターシステムや介護補助システムでは、育児日記や介護日誌に記入すべき行為をいつ行ったかを確認することができなかった。
【0007】
本願は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、乳幼児や被介護者に対する種々の行為がいつ行われたかを確認することのできる育児介護補助システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、主装置と、当該主装置と無線接続された携帯端末装置とを有する育児介護補助システムであって、主装置は、乳幼児又は被介護者に対する行為の種別にそれぞれ対応する予め規定された所定の操作を検出する検出手段と、前記所定の操作が検出されたことに基づいて、当該所定の操作と対応する前記行為の種別を示す情報と、時間情報とを対応付けて育児介護情報として記憶部に記憶させる記憶制御手段と、前記携帯端末装置から前記育児介護情報の送信要求を受信したことに基づいて、前記記憶部に記憶された育児介護情報を前記携帯端末装置に送信する育児介護情報送信手段と、を備え、前記携帯端末装置は、前記主装置に対して前記育児介護情報の送信要求を送信する育児介護情報要求手段と、前記主装置から前記育児介護情報を受信したことに基づいて、当該受信した育児介護情報を表示部に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】育児補助システムの構成を示すブロック図である。
【図2】主装置の記憶部に記憶される育児記録テーブルの構成例を示す図である。
【図3】育児行為を記録する場合のフローチャートを示す図である。
【図4】携帯端末装置の表示部に育児記録を表示させる場合のフローチャートを示す図である。
【図5】オプション選択画面の画面例を示す図である。
【図6】育児記録画面の画面例を示す図である。
【図7】携帯端末装置のスピーカから警告音を拡声させる場合のフローチャートを示す図である。
【図8】平均時刻算出方法の一例を説明するための概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図1等を用いて説明する。なお、本実施形態は、本発明を育児補助システムに適用した場合の実施形態である。
【0011】
図1に示すように、育児補助システム1は、主装置100と、主装置100と無線接続された携帯端末装置200と、を有する。主装置100は乳幼児の側に設置されるべき装置であり、携帯端末装置200は育児者に携帯されるべき装置である。
【0012】
育児補助システム1においては、監視モード又は育児モードの何れかの利用モードが選択可能となっており、育児者は主装置100の操作部102又は携帯端末装置200の操作部202に対する利用モード切替操作により何れかの利用モードを選択することができるようになっている。監視モードは、育児者が乳幼児から離れる際に設定されるべきモードであり、主装置100のマイクロフォン106に入力された音声が絶えず、携帯端末装置200のスピーカ207から拡声されるようになっている。一方、育児モードは、育児者が乳幼児の側で育児をする際に設定されるべきモードであり、主装置100のマイクロフォン106に入力された音声が携帯端末装置200のスピーカから拡声されないようになっている。
【0013】
また、育児補助システム1は、乳幼児に対して育児行為が行われた際、その育児行為の種別(本実施形態では「授乳」と「体温計測」の2種類の育児行為について説明する。)を示すデータと、当該育児行為が行われた際の日付と時刻を示す日時データとを対応付けて記憶する。このとき、育児行為が行われた際に録画された画像データ又は録音された音声データがある場合にはこれらを更に対応付けて記憶する。また、育児行為が体温計測である場合には、計測された体温データを更に対応付けて記憶する。こうして記憶された各データは、育児者による所定の確認操作に基づいて携帯端末装置200の表示部205に表示され、育児者が確認できるようになっている。
【0014】
主装置100は、制御部101、操作部102、記憶部103、無線部104、表示部105、マイクロフォン106、スピーカ107、撮影部108及び時計部109を有する。
【0015】
制御部101は、CPUを中心に構成され、ROM、RAMなどのメモリを備えており、CPUがROMに格納されている各種制御プログラムを読み出し、必要に応じてRAMを使用しつつ、プログラムを実行することにより、主装置100の各種制御を行う。
【0016】
操作部102は、図示しないモード切替キー、授乳キー、体温キー、カメラキー、マイクキー、メニューキー、十字キー、テンキー、決定キー及び終了キー等の各種キーにより構成される。これらの各種キーが操作されると操作されたキー種別を示す信号が制御部101に送信される。制御部101は、当該信号に応じて制御プログラムを実行することにより操作内容を判別し、操作内容に応じた処理を実行する。
【0017】
利用モード切替キーは、監視モードと育児モードとを切り替えるためのキーである。授乳キーは、育児者が乳幼児に対して授乳を行った際に押下されるべきキーである。体温キーは、育児者が乳幼児の体温を計測した際に押下されるべきキーである。カメラキーは、育児者が撮影部108による録画を行う際に押下されるべきキーである。マイクキーは、育児者がマイクロフォン106を用いて録音を行う際に押下されるべきキーである。
【0018】
記憶部103は、例えばフラッシュメモリなどで構成され、画像データを記憶する画像データ記憶領域、音声データを記憶する音声データ記憶領域及び育児記録テーブルを記憶する育児記録テーブル記憶領域等の各種記憶領域を有する。
【0019】
ここで図2を用いて育児記録テーブルTについて説明する。育児記録テーブルTは、日時データフィールド、行為種別フィールド、体温データフィールド、画像データフィールド及び音声データフィールドを有する。育児記録テーブルTの各レコードは、育児行為が行われたことを示す操作(すなわち、授乳キー又は体温キーが押下される操作)が検出される毎に作成され、行為種別フィールドに当該育児行為の種別を示すデータが記述されるとともに、育児行為が行われた際の日時データが日時データフィールドに記述される。また、育児行為が行われた際、録画や録音が行われた場合には、画像データや音声データの名称がそれぞれ画像データフィールドや音声データフィールドに記述される。なお、画像データや音声データの名称は「日時データ+拡張子名」となっており、記憶部203に記憶されている画像データや音声データを日時データから検索できるようになっている。更に、育児行為の種別が体温計測であった場合には、計測された体温を示すデータが体温データフィールドに記述される。
【0020】
また、記憶部103は、育児者により設定される利用モードや警告モード等の各種モードの現在の設定状態を記憶する。警告モードとは、予め設定された種別の育児行為(例えば、「授乳」)が警告時刻までに行われなかった場合に育児者に警告を行うモードである。警告時刻は、育児記録テーブルTに登録されているレコードに基づいて、該当する育児行為が行われた平均時刻を算出することにより導出される。
【0021】
無線部104は、制御部101の制御の下、携帯端末装置200との間で無線により、育児記録テーブルTに記録されたデータや、画像データ、音声データなど各種データの送受信を行う。このとき、無線の方式として任意の方式を採用することができる。例えば、IEEE802.11aの通信規格を採用することもできる。
【0022】
表示部105は、液晶表示装置などで構成され、制御部101の制御の下、記憶部103に記録された情報や、メニュー画面など各種画面を表示する。
【0023】
マイクロフォン106は、育児モードにおいては主装置100のマイクキーが押下された場合に周囲の音声を取り込み、一方、監視モードにおいては絶えず周囲の音声を取り込む。育児モードにおいて取り込まれた音声は、制御部101によりデジタルデータに変換され、音声データとして記憶部103の音声データ記憶領域に記録される。監視モードにおいて取り込まれた音声は、制御部101によりデジタルデータに変換され、無線部104を介してリアルタイムで携帯端末装置200に送信される。
【0024】
スピーカ107は、監視モードにおいて携帯端末装置200から受信した育児者等の音声などを拡声する。
【0025】
撮影部108は、育児モードにおいてカメラキーが押下されることにより撮影を行う。撮影された画像は、制御部101によりデジタルデータに変換され、画像データとして記憶部103の画像データ記憶領域に記録される。撮影モードには、動画モードと静止画モードとがあり、予めメニュー画面より育児者が任意に設定できるようになっている。なお、監視モードにおいては、継続的にリアルタイムの画像データを携帯端末装置200に送信し、携帯端末装置200の表示部205に表示させることとしてもよい。これにより育児者は逐次、乳幼児の様子を確認することができる。
【0026】
時計部109は、マイコン等の制御により現在日時を管理する。時計部109が管理する現在日時は日時データの元になる。
【0027】
一方、携帯端末装置200は、制御部201、操作部202、記憶部203、無線部204、表示部205、マイクロフォン206及びスピーカ207を有する。
【0028】
制御部201は、CPUを中心に構成され、ROM、RAMなどのメモリを備えており、CPUがROMに格納されている各種制御プログラムを読み出し、必要に応じてRAMを使用しつつ、プログラムを実行することにより、携帯端末装置200の各種制御を行う。
【0029】
操作部202は、図示しないモード切替キー、マイクキー、メニューキー、十字キー、テンキー、決定キー及び終了キー等の各種キーにより構成される。これらの各種キーが操作されると操作されたキー種別を示す信号が制御部201に送信される。制御部201は、当該信号に応じて制御プログラムを実行することにより操作内容を判別し、操作内容に応じた処理を実行する。なお、操作部202のモード切替キーが押下されると、育児モードと監視モードとを切り替えるためのリクエストメッセージが主装置100に送信され、主装置100では当該リクエストメッセージに基づいて育児モードと監視モードとが切り替えられる。
【0030】
記憶部203は、例えばフラッシュメモリなどで構成され、主装置100から送信される育児記録テーブルTの各レコードや、画像データ、音声データを記憶する。また、記憶部203は、育児者により設定される各種モードの現在の設定状態を記憶する。なお、主装置100と携帯端末装置200は、各種モードの現在の設定状態について互いに整合性が取れるように適宜確認処理を行っている。
【0031】
無線部204は、制御部201の制御の下、主装置100との間で無線により、各種データの送受信を行う。このとき、無線の方式として任意の方式を採用することができる。例えば、IEEE802.11aの通信規格を採用することもできる。
【0032】
表示部205は、液晶表示装置などで構成され、制御部201の制御の下、記憶部203に記録された情報や、各種画面を表示する。
【0033】
マイクロフォン206は、監視モードにおいて携帯端末装置200のマイクキーが押下された場合に育児者の音声を取り込む。取り込まれた音声は、制御部201によりデジタルデータに変換され、無線部204を介してリアルタイムで主装置100に送信される。
【0034】
スピーカ207は、監視モードにおいて主装置100から受信した主装置100周辺の音声を拡声する。また、スピーカ207は、警告モードがONに設定されている場合において、育児者に警告すべきときに警告音を拡声する。
【0035】
次に、図3を参照して、主装置100の記憶部103に育児行為を記録する場合の主装置100の動作について説明する。図3は、育児行為を記録する場合のフローチャートを示す図である。
【0036】
まず、主装置100の制御部101は、授乳キー押下操作を検出したか否かを判別する(ステップS101)。このとき、制御部101は、授乳キー押下操作を検出したと判別したときには(ステップS101:YES)、行為種別「授乳」及び現在の日時データをRAMに退避し(ステップS102)、ステップS108の処理に移行する。一方、制御部101は、授乳キー押下操作を検出していないと判別したときには(ステップS101:NO)、次いで、体温キー押下操作を検出したか否かを判別する(ステップS103)。このとき、制御部101は、体温キー押下操作を検出したと判別したときには(ステップS103:YES)、行為種別「体温」及び現在の日時データをRAMに退避し(ステップS104)、次いで、計測した体温の入力を促す体温入力画面(図示しない)を表示部105に表示させる(ステップS105)。
【0037】
次いで、制御部101は、体温入力操作が検出されたか否かを判別する(ステップS106)。体温入力操作とは、体温入力画面の表示中に、育児者がテンキーを用いて体温データを入力し、次いで、決定キーを押下する操作である。このとき、制御部101は、体温入力操作が検出されていないと判別したときには(ステップS106:NO)、再度ステップS106の処理を繰り返す。つまり、体温入力操作が検出されるまで検出待ち状態を維持する。一方、体温入力操作が検出されたと判別したときには(ステップS106:YES)、入力された体温データをRAMに退避し(ステップS107)、ステップS108の処理に移行する。
【0038】
制御部101は、ステップS102の処理又はステップS107の処理を終えると、次いで、終了キー押下操作を検出したか否かを判別する(ステップS108)。このとき、制御部101は、終了キー押下操作を検出していないと判別したときには(ステップS108:NO)、次いで、カメラキー押下操作を検出したか否かを判別する(ステップS109)。このとき、制御部101は、カメラキー押下操作を検出していないと判別したときには(ステップS109:NO)、次いで、主装置100のマイクキー押下操作を検出したか否かを判別する(ステップS111)。このとき、制御部101は、マイクキー押下操作を検出していないと判別したときには(ステップS111:NO)、ステップS108の処理に移行する。このように、制御部101は、ステップS102の処理又はステップS107の処理を終えると、終了キー、カメラキー又はマイクキーの何れかのキーが押下されるまで待機状態を維持する。
【0039】
制御部101は、ステップS109の処理において、カメラキー押下操作を検出したと判別したときには(ステップS109:YES)、撮影部108による撮影を行い(ステップS110)、ステップS108の処理に移行する。なお、撮影により生成された画像データは、ステップS102の処理又はステップS104の処理でRAMに退避した日時データに基づいてデータ名称を付けられ、記憶部103の画像データ記憶領域に記録される。また、制御部101は、ステップS111の処理において、マイクキー押下操作を検出したと判別したときには(ステップS111:YES)、録音を行い(ステップS112)、ステップS108の処理に移行する。なお、録音により生成された音声データは、ステップS102の処理又はステップS104の処理でRAMに退避した日時データに基づいてデータ名称を付けられ、記憶部103の音声データ記憶領域に記録される。
【0040】
制御部101は、ステップS108の処理において、終了キー押下操作を検出したと判別したときには(ステップS108:YES)、育児記録テーブルTに登録すべきレコードを作成する(ステップS113)。具体的には、ステップS102の処理又はステップS104の処理で退避した行為種別及び日時データを、それぞれ、レコードの日時データフィールド及び行為種別フィールドに記述する。また、ステップS107の処理で体温データをRAMに退避した場合には当該体温データに基づいて、レコードの体温データフィールドにデータを記述する。更に、ステップS110の処理で画像データを生成した場合や、ステップS112の処理で音声データを生成した場合には、そのデータ名称をそれぞれレコードの画像データフィールド及び音声データフィールドに記述する。
【0041】
次いで、制御部101は、ステップS113の処理で作成したレコードを、記憶部103の育児記録テーブルTに登録し(ステップS114)、処理を終了する。
【0042】
なお、図3に示したフローチャートの例では、授乳キー押下操作又は体温キー押下操作後のカメラキー押下操作又はマイクキー押下操作に基づいて録画又は録音を行うこととしているが、これに代えて、制御部101が授乳キー押下操作又は体温キー押下操作を検出したことに基づいて、録画又は録音を行うこととしてもよい。この場合、予め育児者がメニュー画面より、カメラキー押下操作時又はマイクキー押下操作時に録画又は録音の何れを行うこととするかを設定できるようにする。
【0043】
次に、図4を参照して、携帯端末装置200の表示部205に育児記録を表示する場合の携帯端末装置200及び主装置100の動作について説明する。図4は、携帯端末装置200の表示部205に育児記録を表示する場合のフローチャートを示す図である。なお、フローチャートにおけるステップS201Aの処理は、育児者の育児記録確認操作が検出されることにより開始される。育児記録確認操作とは、育児者が操作部202に対して行う操作であり、メニューキーを押下することによりメニュー画面(図示しない)を表示させ、次いで、十字キー及び決定キーを用いてメニュー画面中の育児記録確認メニューを選択する操作である。
【0044】
まず、携帯端末装置200の制御部201は、育児記録確認操作を検出すると、オプション選択画面を表示部205に表示させる(ステップS201A)。
【0045】
ここで、図5を用いてオプション選択画面について説明する。オプション選択画面には、日付オプション選択エリア20、行為種別オプション選択エリア30及び完了ボタン40が含まれる。日付オプション選択エリア20には、第1日付オプションボタン21、第2日付オプションボタン22、第3日付オプションボタン23、第4日付オプションボタン24が設けられており、育児者が何れかの日付オプションボタンを選択できるようになっている。第1日付オプションボタン21が選択されると今日の育児記録を表示し、第2日付オプションボタン22が選択されると昨日及び今日の育児記録を表示する。また、第3日付オプションボタン23が選択された場合には、日付入力エリア23aへの年月日の入力を可能とし、育児者により入力された日付の育児記録を表示する。更に、第4日付オプションボタン24が選択された場合には、日付入力エリア24a、24bへの年月日の入力を可能とし、育児者により日付入力エリア24aに入力された日付から日付入力エリア24bに入力された日付までの育児記録を表示する。これにより育児者は、自分が必要とする日付の育児記録を確認することができる。
【0046】
一方、行為種別オプション選択エリア30には、第1行為種別オプションボタン31、第2行為種別オプションボタン32、第3行為種別オプションボタン33が設けられており、育児者が何れかの行為種別オプションボタンを選択できるようになっている。第1行為種別オプションボタン31が選択されると育児行為の全種別(本実施形態においては「授乳」及び「体温計測」)に対応する育児記録を表示する。また、第2行為種別オプションボタン32が選択されると育児行為種別「授乳」についての育児記録のみを表示し、第3行為種別オプションボタン33が選択されると育児行為種別「体温計測」についての育児記録のみを表示する。これにより育児者は、自分が必要とする種別の育児行為に関する育児記録を確認することができる。
【0047】
日付オプション選択エリア20、行為種別オプション選択エリア30において、日付オプション及び行為種別オプションが選択された後、完了ボタン40が押下されると、選択されたオプションに応じた育児記録を表示するための処理へ移行する。このように、育児者がオプション選択画面において日付オプション及び行為種別オプションを選択し、完了ボタン40を押下する操作をオプション選択操作という。
【0048】
図4に戻り、携帯端末装置200の制御部201は、オプション選択画面を表示すると、次いで、オプション選択操作が検出されたか否かを判別する(ステップS202A)。このとき、制御部201は、オプション選択操作が検出されていないと判別したときには(ステップS202A:NO)、再度ステップS202Aの処理を繰り返す。つまり、オプション選択操作が検出されるまで検出待ち状態を維持する。一方、オプション選択操作が検出されたと判別したときには(ステップS202A:YES)、オプション選択に応じたリクエストメッセージ(育児記録)を主装置100に送信する(ステップS203A)。具体的には、制御部201は、選択されたオプション(日付及び育児行為種別)の内容を示すオプション情報を付加した上で、育児記録情報の送信を要求するリクエストメッセージ(育児記録)を送信する。
【0049】
他方、主装置100の制御部101は、リクエストメッセージ(育児記録)や、後述するリクエストメッセージ(画像)又はリクエストメッセージ(音声)について受信待機状態にあり(ステップS201B:NO、ステップS204B:NO)、携帯端末装置200からリクエストメッセージ(育児記録)を受信すると(ステップS201B:YES)、リクエストメッセージ(育児記録)を解析し、オプション選択に応じた育児記録を抽出する(ステップS202B)。具体的には、制御部101は、リクエストメッセージ(育児記録)に付加されたオプション情報を解析し、育児者が選択した日付及び行為種別に基づいて、育児記録テーブルTから該当するレコードを抽出する。次いで、制御部101は、抽出した育児記録(レコード)を携帯端末装置200に送信し(ステップS203B)、ステップS201Bの処理に移行する。
【0050】
一方、携帯端末装置200の制御部201は、ステップS203Aの処理後、育児記録(レコード)について受信待機状態にあり(ステップS204A:NO)、主装置100から育児記録(レコード)を受信すると(ステップS204A:YES)、受信した育児記録(レコード)に基づいて育児記録画面を表示部205に表示させる(ステップS205A)。
【0051】
ここで、図6を用いて育児記録画面について説明する。育児記録画面には、日付表示部50と育児記録表示エリア60とが含まれる。日付表示部50は、オプション選択画面(図5参照)において選択された日付であって、育児記録表示エリア60に表示される育児記録の対象年月日を表示する。育児記録表示エリア60には、オプション選択画面において選択された日付オプション及び行為種別オプションに基づく育児記録が表示される。育児記録表示エリア60に表示される項目は、「日付」、「時間」、「行為種別」、「体温」、「音声」及び「画像」であり、それぞれ育児記録テーブルTのフィールド名に対応している。「体温」は行為種別が体温計測であるレコードのみについて表示され、「音声」、「画像」は対応する音声データ、画像データが主装置100の記憶部103に記憶されているレコードのみについて「*」が表示される。「*」が表示されている部分は、操作部202の十字キー及び決定キーにより選択決定が可能となっており、「*」が選択決定されると対応する音声データや画像データが再生され、スピーカ207や表示部205から出力されるようになっている。この育児記録画面より、育児者は、いつ、授乳又は体温計測を行ったかを把握することができるとともに、その時々の音声や画像を視聴することができる。
【0052】
図4に戻り、携帯端末装置200の制御部201は、育児記録画面を表示すると、画像選択操作又は音声選択操作を検出したか否かを判別する(ステップS206A)。画像選択操作とは、育児記録表示エリア60における「画像」列の「*」を選択する操作であり、音声選択操作とは、「音声」列の「*」を選択する操作である。制御部201は、画像選択操作又は音声選択操作を検出していないと判別したときには(ステップS206A:NO)、ステップS210Aの処理に移行する。一方、制御部201は、画像選択操作又は音声選択操作を検出したと判別したときには(ステップS206A:YES)、検出した操作に応じたリクエストメッセージ(画像)又はリクエストメッセージ(音声)を主装置100に送信する(ステップS207A)。具体的には、制御部201は、選択された「*」に対応するレコードの日時データを付加した上で、画像データ又は音声データの送信を要求するリクエストメッセージ(画像)又はリクエストメッセージ(音声)を送信する。
【0053】
他方、主装置100の制御部101は、リクエストメッセージ(画像)又はリクエストメッセージ(音声)を受信すると(ステップS204B:YES)、リクエストメッセージを解析し、リクエストに応じた画像データ又は音声データを検索する(ステップS205B)。具体的には、制御部101は、リクエストメッセージに付加された日時データに基づいて、記憶部103の画像データ記憶領域又は音声データ記憶領域に記憶されている画像データ、音声データの中から対象のデータを検索する。次いで、制御部101は、検索した画像データ又は音声データを携帯端末装置200に送信し(ステップS206B)、ステップS201Bの処理に移行する。
【0054】
一方、携帯端末装置200の制御部201は、ステップS207Aの処理後、画像データ又は音声データについて受信待機状態にあり(ステップS208A:NO)、主装置100から画像データ又は音声データを受信すると(ステップS208A:YES)、受信した画像データ又は音声データを再生する(ステップS209A)。具体的には、制御部201は、画像データを受信したときには画像データを再生して表示部205に画像を表示させ、音声データを受信したときには音声データを再生してスピーカ207から音声を拡声させる。制御部101は、ステップS209Aの処理を終了するとステップS210Aの処理に移行する。
【0055】
制御部201は、ステップS206Aで画像選択操作又は音声選択操作を検出していないと判別したとき、又はステップS209Aの処理を終了したときには、次いで、終了操作を検出したか否かを判別する(ステップS210A)。終了操作とは、育児者が携帯端末装置200の終了キーを押下する操作である。制御部201は、終了操作を検出したと判別したときには(ステップS210A:YES)、本フローにおける処理を終了する。一方、制御部201は、終了操作を検出していないと判別したときには(ステップS210A:NO)、ステップS206Aの処理に移行する。
【0056】
次に、図7を参照して、警告モードがONである場合において所定の育児行為が警告時間までに行われなかった場合に携帯端末装置200のスピーカ207から警告音を拡声させる際の携帯端末装置200及び主装置100の動作について説明する。図7は、携帯端末装置200のスピーカ207から警告音を拡声させる場合のフローチャートを示す図である。なお、ここでは、予め育児者により「授乳」について警告モード設定がなされている場合について説明する。
【0057】
警告モードがONである場合に、主装置100の制御部101は、時計部109で管理される現在時刻が所定時刻と一致するか否かを判別する(ステップS301A)。所定時刻は、例えば午前0時などに、育児者又は製造メーカーが任意に設定することができる。制御部101は、現在時刻が所定時刻と一致しないと判別したときは(ステップS301A:NO)、再度ステップS301Aの処理を繰り返す。すなわち、制御部101は現在時刻が所定時刻と一致するかを絶えずチェックしている。そして、制御部101は、現在時刻が所定時刻と一致したと判別したときは(ステップS301A:YES)、次いで、育児記録テーブルT(図2参照)における行為種別が「授乳」である過去所定日数分のレコードを抽出する(ステップS302A)。所定日数は、例えば3日などに、育児者又は製造メーカーが任意に設定することができる。
【0058】
次いで、制御部101は、抽出したレコードに基づいて、授乳が行われた平均時刻を算出する(ステップS303A)。ここで、図8を用いて平均時刻の算出方法について説明する。なお、ここではステップS302Aの処理で過去3日分のレコードを抽出した場合について説明する。まず、図8に示すように、3日前の日付のレコードに基づいて時刻に対応する点P31〜P36を時間軸に沿ってプロットする。同様に、2日前及び1日前の日付のレコードに基づいて時刻に対応する点P21〜P26、P11〜P16をプロットする。次いで、過去3日間でほぼ近い時刻でプロットされた点Pに基づいてグループGを作る。例えば、点P31、P21、P11に基づいてG1を作る。なお、ほぼ近い時刻とは統計学的に認められる程度に近い時刻である。そして、何れのグループGにも含めることができないデータ(時刻)については平均時刻の算出に用いないこととする。次いで、グループG毎にグループGに含まれる点Pに対応する時刻に基づいて平均時刻を算出する。具体的には、時刻を午前0時からの経過時間に変換した上で3日分の経過時間を合算し、これを3(日)で割った時間を再度、時刻に戻したものを平均時刻とする。例えば、点P31が「2時10分」、P21が「2時45分」、P11が「2時20分」に対応している場合には、グループG1の平均時刻={130分(2時10分)+165分(2時45分)+140分(2時20分)}÷3日=145分(2時25分)となる。
【0059】
次いで、制御部101は、ステップS303Aの処理で算出した平均時刻に基づいて警告時刻を設定する(ステップS304A)。ステップS303Aの処理で算出した平均時刻が複数ある場合(すなわち、上記グループGが複数ある場合)には、全ての平均時刻をそれぞれ警告時刻として設定する。
【0060】
次いで、制御部101は、授乳キー押下操作を検出したか否かを判別する(ステップS305A)。このとき、制御部101は、授乳キー押下操作を検出していないと判別したときには(ステップS305A:NO)、ステップS307Aの処理に移行し、一方、授乳キー押下操作を検出したと判別したときには(ステップS305A:NO)、設定した警告時刻のうち直近に訪れる警告時刻をクリアし(ステップS306A)、ステップS307Aの処理に移行する。
【0061】
次いで、制御部101は、現在時刻が警告時刻と一致するか否かを判別する(ステップS307A)。このとき、制御部101は、現在時刻が警告時刻と一致しないと判別したときには(ステップS307A:NO)、ステップS309Aの処理に移行する。一方、制御部101は、現在時刻が警告時刻と一致したと判別したときには(ステップS307A:YES)、警告情報を携帯端末装置200に送信し(ステップS308A)、ステップS309Aの処理に移行する。
【0062】
次いで、制御部101は、ステップS306Aの処理で設定した全ての警告時刻について(ステップS306Aの処理でクリアした分を除く)、警告を完了したか否かを判別する(ステップS309A)。このとき、制御部101は、警告を完了していないと判別したときには(ステップS309A:NO)、ステップS305Aの処理に移行し、一方、警告を完了したと判別したときには(ステップS309A:YES)、ステップS301Aの処理に移行する。
【0063】
他方、携帯端末装置200の制御部201は、警告情報の受信待機状態にあり(ステップS301B:NO)、主装置100から警告情報を受信すると(ステップS301B:YES)、警告音をスピーカ207から拡声させ(ステップS302B)、ステップS301Bの処理に移行する。
【0064】
なお、図7に示したフローチャートの例では、現在時刻が所定時刻と一致した場合に、ステップS302A以降の処理を実行することとしているが、例えば、育児者により警告モードがONに設定された際にステップS302A以降の処理を実行することとしてもよい。また、ステップS304Aの処理で警告時刻としてステップS303Aで算出した平均時刻を設定しているが、算出した平均時刻に所定時間(例えば15分)を加算した時刻を警告時刻として設定してもよい。
【0065】
以上説明したように、本実施形態における育児介護補助システム1は、主装置100と、当該主装置100と無線接続された携帯端末装置200とを有し、主装置100は、乳幼児に対する授乳や体温計測(本願の「行為の種別」の一例)にそれぞれ対応する授乳キー押下操作や体温キー押下操作(本願の「予め規定された所定の操作」の一例)を検出する授乳キーや体温キー(本願の「検出手段」の一例)と、授乳キー押下操作や体温キー押下操作が検出されたことに基づいて、当該授乳キー押下操作や体温キー押下操作と対応する授乳又は体温計測を示す情報と、日時データ(本願の「時間情報」の一例)とを対応付けて育児記録テーブルTのレコード(本願の「育児介護情報」の一例)として記憶部103に記憶させる制御部101(本願の「記憶制御手段」の一例)と、携帯端末装置200からリクエストメッセージ(育児記録)(本願の「育児介護情報の送信要求」の一例)を受信したことに基づいて、記憶部103に記憶された育児記録テーブルTのレコードを携帯端末装置200に送信する制御部101(本願の「育児介護情報送信手段」の一例)と、を備える。一方、携帯端末装置200は、主装置100に対してリクエストメッセージ(育児記録)を送信する制御部201(本願の「育児介護情報要求手段」の一例)と、主装置100から育児記録テーブルTのレコードを受信したことに基づいて、当該受信したレコードに対応する情報を表示部205に表示させる制御部201(本願の「表示制御手段」の一例)と、を備える。
【0066】
これにより、育児者が乳幼児に対して授乳を行った際に主装置100の授乳キーを押下することにより、或いは体温計測を行った際に主装置100の体温キーを押下することにより、それぞれの育児行為を行った際の日時が育児行為種別と対応付けられて主装置100の記憶部103に記憶される。そして、育児者は、携帯端末装置200の表示部205に表示される育児記録画面(図6参照)において、記憶部103に記憶された、それぞれの育児行為を行った際の日時を確認することができる。したがって、育児者は育児行為を行う際に授乳キーや体温キーを押下するだけで、いつでも、どこでも携帯端末装置200から育児記録を確認することができ、育児日記の作成が容易となる。
【0067】
また、本実施形態における育児介護補助システム1において、主装置100は、「授乳」(本願の「特定の種別の行為」の一例)に対応する過去3日分の日時データに基づいて「授乳」が行われた平均時刻(本願の平均時刻情報の一例)を算出する制御部101(本願の「算出手段」の一例)と、当該算出された平均時刻(警告時刻)が経過するまでの間に、授乳キー押下操作が検出されなかった場合に、「授乳」が行われていないことを示す警告情報を携帯端末装置200に送信する制御部101(本願の「警告情報送信手段」の一例)と、を備え、一方、携帯端末装置200は、主装置100から警告情報を受信したことに基づいて警告音をスピーカ207から拡声させる制御部101(本願の「警告手段」の一例)を備える。
【0068】
これにより、過去3日間において授乳が行われた平均時刻までに授乳キー押下操作が検出されなかった場合には、携帯端末装置200のスピーカ207から警告音が拡声される。したがって、育児者は、授乳を行うことを忘れていた場合であっても、警告音により授乳を行うべき時刻が到来したことを認識することができる。
【0069】
また、本実施形態における育児介護補助システム1において、主装置100の制御部101(本願の「音声情報記憶制御手段」、「音声情報送信手段」の一例)は、授乳キー押下操作又は体温キー押下操作が検出されたこと及びマイクキー押下操作が検出されたことに基づいて、マイクロフォン107(本願の「音声取込手段」の一例)より取り込まれた音声を示す音声データ(本願の「音声情報」の一例)を日時データと対応付けて記憶部103に記憶させ、携帯端末装置100からリクエストメッセージ(音声)を受信した場合に、当該音声データを携帯端末装置200に送信する。一方、携帯端末装置200の制御部201(本願の「音声情報要求手段」、「再生手段」の一例)は、主装置100に対してリクエストメッセージ(音声)を送信し、主装置100から受信した音声データを再生してスピーカ207(本願の「拡声部」の一例)から拡声させる。
【0070】
すなわち、主装置100は、授乳時又は体温計測時に録音した音声データを日時データと対応付けて記憶部103に記憶させ、一方、携帯端末装置200は、主装置100から当該音声データを受信してスピーカ207から拡声させる。したがって、育児者は育児記録を確認する際に、授乳時又は体温計測時に録音した音声を聴くことができる。また、当該機能を、授乳や体温計測をする際の音声メモとして利用することもできる。
【0071】
また、本実施形態における育児介護補助システム1において、主装置100の制御部101(本願の「画像情報記憶制御手段」、「画像情報送信手段」の一例)は、授乳キー押下操作又は体温キー押下操作が検出されたこと及びカメラキー押下操作が検出されたことに基づいて、撮影部108(本願の「撮影手段」の一例)に撮影させた画像を示す画像データ(本願の「画像情報」の一例)を日時データと対応付けて記憶部103に記憶させ、携帯端末装置100からリクエストメッセージ(画像)を受信した場合に、当該画像データを携帯端末装置200に送信する。一方、携帯端末装置200の制御部201(本願の「画像情報要求手段」、「再生手段」の一例)は、主装置100に対してリクエストメッセージ(画像)を送信し、主装置100から受信した画像データを再生して表示部205に表示させる。
【0072】
すなわち、主装置100は、授乳時又は体温計測時に撮影した画像データを日時データと対応付けて記憶部103に記憶させ、一方、携帯端末装置200は、主装置100から当該画像データを受信して表示部205に表示させる。したがって、育児者は育児記録を確認する際に、授乳時又は体温計測時に撮影した画像を見ることができる。
【0073】
なお、本実施形態では本発明を育児補助システム1に適用した場合について説明したが、介護行為種別(例えば、食事の付与、薬の投与、清敷等)を育児行為種別(授乳、体温計測等)の代わりとすることにより介護補助システムに適用することもできる。特に、警告モードを「薬の投与」について設定すれば、被介護者に薬を投与し忘れることを防止することができ、効果的である。
【符号の説明】
【0074】
1 育児補助システム
100 主装置
101 主装置/制御部
102 主装置/操作部
103 主装置/記憶部
104 主装置/無線部
105 主装置/表示部
106 主装置/マイクロフォン
107 主装置/スピーカ
108 主装置/撮影部
109 主装置/時計部
200 携帯端末装置
201 携帯端末装置/制御部
202 携帯端末装置/操作部
203 携帯端末装置/記憶部
204 携帯端末装置/無線部
205 携帯端末装置/表示部
206 携帯端末装置/マイクロフォン
207 携帯端末装置/スピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主装置と、当該主装置と無線接続された携帯端末装置とを有する育児介護補助システムであって、
主装置は、
乳幼児又は被介護者に対する行為の種別にそれぞれ対応する予め規定された所定の操作を検出する検出手段と、
前記所定の操作が検出されたことに基づいて、当該所定の操作と対応する前記行為の種別を示す情報と、時間情報とを対応付けて育児介護情報として記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
前記携帯端末装置から前記育児介護情報の送信要求を受信したことに基づいて、前記記憶部に記憶された育児介護情報を前記携帯端末装置に送信する育児介護情報送信手段と、
を備え、
前記携帯端末装置は、
前記主装置に対して前記育児介護情報の送信要求を送信する育児介護情報要求手段と、
前記主装置から前記育児介護情報を受信したことに基づいて、当該受信した育児介護情報を表示部に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする育児介護補助システム。
【請求項2】
請求項1に記載の育児介護補助システムであって、
主装置は、
特定の種別の行為に対応する過去複数日分の前記時刻情報に基づいて、当該特定の種別の行為が行われた平均時刻情報を算出する算出手段と、
前記算出された平均時刻情報が示す時刻又は当該時刻に所定時間を加算した時刻が経過するまでの間に、前記検出手段により前記特定の種別の行為に対応する所定の操作が検出されなかった場合に、当該特定の種別の行為が行われていないことを示す警告情報を前記携帯端末装置に送信する警告情報送信手段と、
を更に備え、
前記携帯端末装置は、
前記主装置から前記警告情報を受信したことに基づいて警告を行う警告手段を更に備えることを特徴とする育児介護補助システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の育児介護補助システムであって、
前記主装置は、
前記所定の操作が検出されたことに基づいて音声取込部より音声を取り込み、当該取り込んだ音声を示す音声情報を前記時刻情報と対応付けて音声記憶部に記憶させる音声情報記憶制御手段と、
前記携帯端末装置から前記音声情報の送信要求を受信したことに基づいて、前記音声記憶部に記憶された音声情報を前記携帯端末装置に送信する音声情報送信手段と、を更に備え、
前記携帯端末装置は、
前記主装置に対して前記音声情報の送信要求を送信する音声情報要求手段と、
前記主装置から前記音声情報を受信したことに基づいて、当該受信した音声情報を再生して拡声部から拡声させる再生手段と、を更に備えることを特徴とする育児介護補助システム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の育児介護補助システムであって、
前記主装置は、
前記所定の操作が検出されたことに基づいて撮影部により画像を撮影させ、当該撮影させた画像を示す画像情報を前記時刻情報と対応付けて画像記憶部に記憶させる画像情報記憶制御手段と、
前記携帯端末装置から前記画像情報の送信要求を受信したことに基づいて、前記画像記憶部に記憶された画像情報を前記携帯端末装置に送信する画像情報送信手段と、を更に備え、
前記携帯端末装置は、
前記主装置に対して前記画像情報の送信要求を送信する画像情報要求手段と、
前記主装置から前記画像情報を受信したことに基づいて、当該受信した画像情報を再生して表示部に表示させる再生手段と、を更に備えることを特徴とする育児介護補助システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−100399(P2011−100399A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256185(P2009−256185)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(000111878)パイオニアコミュニケーションズ株式会社 (44)
【Fターム(参考)】