説明

胴巻き包装装置及び物品包装体

【課題】包材の弛み等の外観不良が形成されず、品質が高められる胴巻き包装装置及び物品包装体を提供する。
【解決手段】物品に胴巻きされた包材fの積層部fbに沿うように幅方向に延在する胴シール部材21と、張り出し部10のうち、対向配置される第1フラップ及び第2フラップを夫々折り込む第1フラップガイド13及び第2フラップガイドと、第1フラップと第2フラップとを繋ぎ積層部fbを含む第3フラップ10dの積層部fbの積層方向の一方側に配置される第1部材22と、積層方向の他方側に配置される第2部材20と、少なくとも第1部材22又は第2部材20のいずれかに備えられ、張り出し部10における積層部fbの折り込み基部近傍を溶着する張り出しシール部22aと、を有し、第1部材22と第2部材20とが相対移動して、張り出し部10の積層部fbを狭持可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、1つ又は複数のロール状物品等の各種の物品をフィルム等の包材で包装するための胴巻き包装装置及び物品包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の胴巻き包装装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1の胴巻き包装装置は、搬送される直方体形状の物品(被包装品)を、物品の搬送方向に直交する幅方向の長さが該物品より幅広に形成される矩形シート状の包材を用いて胴巻きし、物品から幅方向外方に突出する包材の張り出し部を折り込み包装するようになっている。また、物品に胴巻きされ筒状とされた包材には、幅方向に沿って重ね合わされた部分(積層部)が形成されており、この積層部はヒータ等からなる胴シーラにより溶着される。
【0003】
包材の張り出し部を折り込む順序としては、先ず積層部の搬送方向の上流側に配置される後側フラップを折り込み、次いで搬送方向の下流側の前側フラップを折り込んだ後、張り出し部の上側に配置される上側フラップ及び下側に配置される下側フラップを折り込むようになっている。そして、張り出し部の全てのフラップを折り込んだ後は、搬送方向の下流に設けられるサイドシーラにより包材の幅方向の両端面を溶着して、物品包装体が形成される。
【特許文献1】特開2002−302105号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されるような胴巻き包装装置を用いて、薄く柔弱で腰がないフィルム等の包材で物品を包装する場合、下側フラップに配置される包材のうち、重ね合わせた積層部の内側の包材の両端部は、隣接する前側・後側フラップの折り込みに伴って剛性を増すのに対し、積層部の外側の包材は、隣接するフラップが無いので、下側フラップの折り込みの際に明瞭な折り目を形成できず、弛んだ状態で折り込まれるために、図8に示すように、従来物品包装体50のサイドシーラで溶着した張り出し部のうち積層部の折り込み基部近傍には、符号51で示すような弛みが生じることがあった。
【0005】
すなわち、重ね合わされた積層部のうち外側の部分が外方に弛んではみ出した状態のまま、張り出し部がサイドシーラで溶着されることがあった。しかしながら、製造された従来物品包装体50にこのような弛み51が生じた場合、外観が損なわれて品質が低下し、出荷不可となることがあった。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、包材の弛み等の外観不良が形成されず、品質が高められる胴巻き包装装置及び物品包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち本発明の胴巻き包装装置は、物品の回りに該物品より幅広の包材を筒状に胴巻きし、前記包材の前記物品から幅方向外方に突出する張り出し部を折り込み包装する胴巻き包装装置であって、前記物品に胴巻きされた前記包材の重ね合わされた積層部に沿うように前記幅方向に延在するとともに、該物品との間に位置する前記積層部を狭持して溶着する胴シール部材と、前記張り出し部のうち、互いに対向配置される第1フラップ及び第2フラップを夫々折り込む第1フラップガイド及び第2フラップガイドと、前記張り出し部のうち、前記第1フラップと前記第2フラップとを繋ぎ前記積層部を含む第3フラップの該積層部の積層方向の一方側に配置される第1部材と、前記第3フラップの前記積層部の積層方向の他方側に配置される第2部材と、少なくとも前記第1部材又は前記第2部材のいずれかに備えられ、前記張り出し部における前記積層部の折り込み基部近傍を溶着する張り出しシール部と、を有し、前記第1部材と前記第2部材とが相対移動して、前記張り出し部の前記積層部を狭持可能としていることを特徴とする。
また本発明は、前述の胴巻き包装装置を用い、物品の回りに該物品より幅広の包材を筒状に胴巻きし、前記包材の前記物品から幅方向外方に突出する張り出し部を折り込み包装された物品包装体であって、前記物品に胴巻きされた前記包材の前記張り出し部のうち該包材が重ね合わされた積層部の折り込み基部近傍が溶着されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る胴巻き包装装置及び物品包装体によれば、第1部材及び第2部材が、物品に胴巻きされた包材の張り出し部のうち第3フラップの積層部を積層方向に挟んで対向配置されており、少なくともこれら第1部材又は第2部材のいずれかに加熱ヒータ等を用いた張り出しシール部が備えられていて、第1部材と第2部材とが相対移動して前記積層部を狭持することにより、張り出しシール部が積層部の折り込み基部近傍に当接し圧力をかけた状態で加熱するので、該折り込み基部近傍に積層された内側及び外側の包材同士を溶着し一体に固定することができる。
【0009】
よって、第3フラップの折り込みの際に、明瞭な折り目を形成することができるので、従来のように、包材の張り出し部の積層部のうち外側の部分が外方に弛んではみ出した状態のまま、張り出し部がサイドシーラで溶着されるようなことが防止されている。従って、製造した物品包装体に包材の弛み等の外観不良が形成されず、品質が高められる。
【0010】
また、本発明の胴巻き包装装置において、前記物品が前記幅方向に直交する向きに搬送され、前記張り出し部の前記第1フラップ及び前記第2フラップが搬送方向の下流側及び上流側に夫々配置され、前記第1部材及び前記第2部材が、前記第1フラップガイド及び前記第2フラップガイドの搬送方向下流側に配置されていることとしてもよい。
【0011】
本発明によれば、第1部材及び第2部材より搬送方向上流側に、張り出し部の第1フラップを折り込む第1フラップガイドと第2フラップを折り込む第2フラップガイドとが各々設けられているので、これら第1フラップガイドと第2フラップガイドとを通過して第1部材及び第2部材に搬送された物品は、その胴巻きされた包材の張り出し部のうち搬送方向下流側及び上流側の第1フラップ及び第2フラップが各々折り込まれた状態とされている。
【0012】
従って、張り出し部のうち第3フラップの積層部を挟むように対向する第1部材及び第2部材が、物品の搬送により張り出し部の第1フラップ又は第2フラップに干渉してしまうようなことがない。よって、第1部材及び第2部材を、予め張り出し部の第3フラップの折り込み基部近傍に対応する位置に配設することができるので、例えば第1部材や第2部材を、折り込み以前の幅方向に突出した状態の第1フラップや第2フラップに干渉させないために、幅方向に往復移動させるような複雑な装置の構成が必要ない。よって、装置の構成が簡略化できるとともに、設備費用・メンテナンス費用が低減される。
【0013】
また、本発明の胴巻き包装装置において、前記張り出しシール部の搬送方向上流側には、前記第3フラップを該張り出しシール部に向け案内する第3フラップガイドを備えることとしてもよい。
【0014】
本発明によれば、張り出しシール部の搬送方向の上流側に第3フラップガイドが設けられ、張り出しシール部に向け積層部の形成される第3フラップを精度よく案内するようになっているので、張り出しシール部の溶着精度が向上する。すなわち、張り出しシール部で溶着する積層部の折り込み基部近傍が該張り出しシール部に対向する位置に精度よく案内されて溶着作業が確実に行われ、よって溶着部分がずれることがなく、物品包装体の品質が確保されている。
【0015】
また、本発明の胴巻き包装装置において、前記張り出しシール部を備える前記第1部材又は前記第2部材が、前記胴シール部材の前記幅方向の両端に一体に設けられることとしてもよい。
【0016】
本発明によれば、物品に胴巻きした包材の積層部に沿うように幅方向に延在する胴シール部材の両端に、張り出し部の積層部を溶着する張り出しシール部が一体に設けられているので、胴シール部材が物品との間に位置する積層部を狭持して溶着するとともに、張り出しシール部が張り出し部の積層部を第1部材及び第2部材で狭持して溶着する。このように張り出しシール部を胴シール部材に一体に設けたことにより、胴シール部材及び張り出しシール部の溶着のための加熱ヒータ等の加熱手段を共有でき、又昇降動作のための駆動機構等を共有できるので、装置の構成が簡略化でき、設備費用・メンテナンス費用が低減する。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る胴巻き包装装置及び物品包装体によれば、張り出しシール部が包材の張り出し部の積層部の折り込み基部近傍に当接して積層された包材同士を溶着し一体に固定するので、該積層部の折り込みの際に明瞭な折り目を形成でき、外観が良好に仕上がる。よって従来のように、包材の積層部のうち外側の部分が外方に弛んではみ出した状態のまま、張り出し部がサイドシーラで溶着されるようなことが防止されている。従って、薄く柔弱で腰がないフィルム等の包材で物品を包装する場合であっても物品包装体に包材の弛み等の外観不良が形成されず、品質が高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置を含む物品包装機構の概略構成を示す全体斜視図、図2は本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置を用いて物品を包装する手順を示す説明図、図3は本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置の張り出しシール部近傍を示す概略正面図、図4は図3のA−A矢視を示す概略側断面図、図5は図3のB−B矢視を示す概略平断面図、図6は本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置の張り出しシール部近傍を示す概略部分平面図、図7は本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置で製造された物品包装体を示す概略斜視図、図8は従来の胴巻き包装装置で製造された物品包装体を示す概略斜視図である。
【0019】
図1において、本実施形態に係る胴巻き包装装置1を含む物品包装機構2では、包材供給装置3がフィルム(包材)fを供給し、物品供給装置4が物品としてトイレットペーパtの集合体Taを供給し、胴巻き包装装置1がフィルムfで集合体Taを包装して溶着するように構成されている。
【0020】
包材供給装置3から胴巻き位置に供給されたフィルムfの下には、物品供給装置4から集合体Taが供給される。
胴巻き包装装置1では、エレベータによって集合体Taを上昇させて待ちかまえるフィルムfによって胴折り状態にし、さらにフィルムfの両端部を集合体Taの下側に折り込んで重ね合わせ積層部fbを形成して、胴巻き状態の半包装体Tfにする。半包装体Tfは間欠搬送される。
【0021】
ここで、図2に符号Aで示すように、集合体Taの回りに筒状に胴巻きされたフィルムfは、搬送方向に直交する搬送の幅方向(以下「幅方向」と省略)の外形寸法が集合体Taの幅方向の外形寸法よりも幅広に設定されている。そして、集合体Taより幅方向外方に突出した部分が、張り出し部10とされている。
【0022】
そして、半包装体Tfが搬送方向に沿って搬送されていくに連れ、後述するように張り出し部10のうち搬送方向の前後に対向配置される前側フラップ(第1フラップ)10a及び後側フラップ(第2フラップ)10bが各々折り込まれ、次いで張り出し部10のうち上下に対向配置される上側フラップ10c及び下側フラップ(第3フラップ)10dが各々折り込まれるようになっている。そして、張り出し部10がすべて折り重ねられた後、図1の搬送方向の下流端に配置されるサイドシーラ12によって該張り出し部10が溶着され、物品包装体Tが製造されるようになっている。
【0023】
次に、胴巻き包装装置1の張り出し部10の折り込みと胴シールについて説明する。
図3、図4に示すように、本実施形態の胴巻き包装装置1は、搬送方向(図3における左右方向)に沿って略水平に延びる搬送プレート11を備えており、搬送プレート11の上面に半包装体Tfを載置して、搬送方向の上流側から下流側へと間欠的に移送するようになっている。
【0024】
搬送プレート11の鉛直方向(図3、図4における上下方向)の上方には、該搬送プレート11との間に若干の間隙を有し、搬送する集合体Taの幅方向(図4における左右方向)の両端面を挟む壁状又は板状に形成され、搬送方向に延びる2つの耳折り固定ガイド(第1フラップガイド)13が互いに幅方向に対向して配設されている。
【0025】
図5に示すように、耳折り固定ガイド13は、平面視略L字板状に形成されており、搬送方向に延びて配置される長辺部分13aと、該長辺部分13aの搬送方向の上流側の端部から幅方向外方(図5における下方)に向け延びる短辺部分13bとを備えている。また、長辺部分13aと短辺部分13bとの接続部分には、壁状をなし搬送方向に対し若干傾斜した傾斜面からなる角部13cが形成されている。
【0026】
また、耳折り固定ガイド13の角部13cには、筒状又は管状のエア放出管30が複数配設されている。これらエア放出管30は、各々の先端部分を角部13cに設けられた貫通孔に挿入して搬送方向の下流側から上流側へと延ばしている。エア放出管30の各々の先端部分には、管内径よりも小径に設定され幅方向外方に向け開口するエア放出口31が形成されている。
【0027】
エア放出口31の開口する先は、耳折り固定ガイド13の短辺部分13bの上流側を向く面に沿うように設定されている。また、エア放出管30の基端部分には、エア供給口32が設けられている。エア供給口32には、図示しないエア供給手段が接続され、該エア供給手段からエア供給口32にエアが供給されることによって、エア放出口31から幅方向外方に向けエアが噴出するようになっている。
【0028】
また、耳折り固定ガイド13よりも搬送方向の上流側には、平板状の耳折り可動ガイド(第2フラップガイド)40が設けられている。耳折り可動ガイド40は、搬送方向の下流側を向くその先端部分41を耳折り固定ガイド13の角部13cに近接離反可能に構成されている。すなわち、耳折り可動ガイド40は、図3、図5の矢印に示すように搬送方向の上流側と下流側とに往復移動可能とされている。
【0029】
そして、耳折り可動ガイド40がその先端部分41を耳折り固定ガイド13の角部13cから離間した状態で、これら耳折り可動ガイド40及び耳折り固定ガイド13の間に、エレベータで上昇した集合体Taがフィルムfで胴巻きされ半包装体Tfの状態で配置される。半包装体Tfは、その下面が搬送プレート11の上面の高さに対応して配置され、搬送プレート11に載置されて、搬送方向に移送される。ここで、半包装体Tfが移送されると略同時に、該半包装体Tfの上流側の耳折り可動ガイド40は、半包装体Tfの移送速度より相対的に速い速度で下流側へと移動して、後側フラップ10bを折り込むようになっている。
【0030】
一方、張り出し部10のうち搬送方向の下流側に配置される前側フラップ10aは、搬送に伴って耳折り固定ガイド13の短辺部分13bに当接した後、さらに搬送に伴い角部13cの傾斜に沿って折り込まれていき、次いで長辺部分13aに押圧されるようにして深く折り込まれる。そして、半包装体Tfは、図2の符号Bで示すように、張り出し部10の前側フラップ10a及び後側フラップ10bを折り込まれた状態とされる。
【0031】
ここで、図5の矢印で示すように、短辺部分13bの上流側の面には、エア放出管30のエア放出口31から幅方向外方に向けエアが噴出されているので、前側フラップ10aが、噴出されるエアに案内されるようにして幅方向外方に伸展される。これにより、前側フラップ10aが短辺部分13bの幅方向外方の先端部分等に巻き付いて引っ掛かったり、下方に垂れ下がった状態で重なり合って折り込まれたりする包装不良が防止されている。よって、包装不良に起因して搬送ラインを停止するようなことがなく、生産性が向上し、また物品包装体Tの包装精度が高められている。
【0032】
また、図5に示すように、耳折り固定ガイド13は、略門形状又は略U字状のホルダ14により支持されている。ホルダ14は、この胴巻き包装装置1のフレーム15に固定されている。ホルダ14は、その2本の腕部14aの先端面を耳折り固定ガイド13の長辺部分13aの幅方向外方の面に当接して、固定している。
【0033】
また、ホルダ14には、該ホルダ14の2本の腕部14aの下面に掛け渡されるように搬送方向に延在する略矩形平板状のシリンダ受け板16が配設されている。シリンダ受け板16には、搬送方向に延びて形成される複数の長孔が設けられている。また、シリンダ受け板16の上面にはエアシリンダ17が立設されており、該エアシリンダ17の鉛直方向(図4における上下方向)に延びる軸部17aが、シリンダ受け板16の長孔に挿入されていて、鉛直方向に伸縮可能とされている。
【0034】
またシリンダ受け板16の下面には、エアシリンダ17を該シリンダ受け板16に固定するための略矩形平板状の固定板18が設けられており、固定板18は、エアシリンダ17との間にシリンダ受け板16を挟んだ状態で該エアシリンダ17とボルト留めされている。すなわち、エアシリンダ17の軸部17aを長孔の延在方向の任意の位置に設定した状態で、これらエアシリンダ17と固定板18とを互いにボルト留めすることによって、軸部17aの搬送方向の位置調整が可能である。また、固定部18には、幅方向内方に向け開口する略U字状又は略矩形穴状の切り欠き部18aが形成されている。
【0035】
また、エアシリンダ17の軸部17aの先端には、断面L字状の取付部材19が固定されている。また、取付部材19の幅方向内方を向く面には、略矩形板状のシール受け部材(第2部材)20がその長手方向を鉛直方向に配置している。すなわち、シール受け部材20は、取付部材19を介してエアシリンダ17の軸部17aに一体とされて、鉛直方向に往復移動可能とされている。
【0036】
また、シール受け部材20の短手方向の外形寸法は、固定部18の切り欠き部18aの搬送方向の内形寸法よりも僅かに小さく設定されており、該シール受け部材20は、切り欠き部18a内を鉛直方向に移動可能に挿通している。また、シール受け部材20の幅方向内方を向く面は、耳折り固定ガイド13の長辺部分13aの幅方向外方を向く面に摺接している。また、図4、図5に示すように、シール受け部材20の下端面は、搬送される半包装体Tfの張り出し部10の基部近傍の積層部fbに対向配置されている。
【0037】
また、図4に示すように、搬送プレート11の下方には、搬送方向のシール受け部材20の下端面に対向する位置に配置され、幅方向に延びる略角棒状の胴シールブロック(胴シール部材)21が設けられている。胴シールブロック21には、加熱ヒータ及び温度センサが内蔵されている。また、胴シールブロック21の上面部分には、幅方向に離間して複数の胴シール部21aが設けられている。そして、加熱ヒータ及び温度センサにより胴シール部21aの先端面の表面温度を溶着に適した温度に調節可能としている。また、図3、図4に示すように、胴シールブロック21は鉛直方向に往復移動可能に構成されており、往復移動の上端における胴シール部21aの先端面は、搬送プレート11の上面より上方に突出し、往復移動の下端における胴シール部21aの先端面は、搬送プレート11の下方に埋没して配置される。
【0038】
また、胴シールブロック21の幅方向の両端には、そのシール受け部材20の下端面に対向する位置に、上方に向け突出する断面略蒲鉾状又は断面略凸曲面状の突出部(第1部材)22が胴シールブロック21に一体に設けられており、突出部22の先端面が張り出しシール部22aとされている。そして、張り出しシール部22aの先端面は、胴シールブロック21の胴シール部21aの先端面と略同一高さに設定されている。また、突出部22は、胴シールブロック21が往復移動するのに伴って、鉛直方向に往復移動可能とされている。ここで、突出部22とシール受け部材20とは、互いに同期して逆向きに往復移動して近接離反するようになっている。また、突出部22とシール受け部材20とが互いに近接した際には、対向する突出部22の張り出しシール部22aとシール受け部材20の下端面とが当接し、互いに押圧状態とされるようになっている。
【0039】
一方、搬送方向の上流側で予めフィルムfを外周に胴巻きされた半包装体Tfは、搬送の間欠運転に合わせ下流側へと移送され、図2にハッチングで示す集合体Taの下側に重ね合わせたフィルムfの幅方向に延びる積層部fbを、胴シールブロック21の延在方向に沿って配置する。積層部fbが予め下降状態にある胴シールブロック21の上方に対応した位置に配置されると、次いで胴シールブロック21が上昇し、集合体Taの胴部分に配置される複数の胴シール部21aが積層部fbを該集合体Taの下面に押し付けて加熱し、溶着が行われるようになっている。ここで、胴シールブロック21に一体とされる突出部22も、該胴シールブロック21の上昇に伴って上昇する。
【0040】
一方、シール受け部材20は、エアシリンダ17がその軸部17aを下降させるのに伴って、対向する突出部22の張り出しシール部22aに向け下降移動する。そして、シール受け部材20の下端面と突出部22の上端面の張り出しシール部22aとが、張り出し部10の積層部fbを積層方向に挟んで互いに当接するようにして押圧状態となり、張り出しシール部22aの加熱により積層部fbの折り込み基部近傍が溶着されるようになっている。
【0041】
折り込み基部近傍の溶着される面積は、例えば1cm角程度に設定されるが、積層部fbがその積層方向に溶着されて固定されればよく、その溶着面積は適宜設定可能である。尚、物品包装体Tの外観を良好に確保するためにも、該溶着面積は極力小さな範囲に設定されることがより好ましい。
このように溶着が行われた後には、胴シールブロック21及び突出部22が共に下降移動し、またシール受け部材20はエアシリンダ17がその軸部17aを上昇させるのに伴って上昇移動し、各々再び元の位置へ戻される。次いで、半包装体Tfは、搬送の間欠運転に伴ってシール受け部材20の下流側へと移送される。
【0042】
また、図3、図4に示すように、耳折り固定ガイド13の上端の幅方向外方には、板状の上フラップガイド23が設けられている。上フラップガイド23は、その平らな面を略水平方向に配置して搬送方向に延びて形成されており、上流側の端部が耳折り固定ガイド13の短辺部分13bの下流側を向く面の上端近傍に配置される。また、上フラップガイド23の下流側に配置される部分は、搬送方向の上流側から下流側に向かうに連れ漸次鉛直方向下方へと傾斜する傾斜面23aに形成されている。また、上フラップガイド23の搬送方向の上流側に配置される部分には、幅方向内方から外方に向かうに連れ漸次鉛直方向下方へと傾斜する傾斜面23bが設けられている。
【0043】
また、耳折り固定ガイド13の下端の幅方向外方には、板状の下フラップガイド(第3フラップガイド)24が設けられている。図3に示すように、下フラップガイド24は、その平らな面を略水平方向に配置して搬送方向に延びて形成されており、その上流側の端部が耳折り固定ガイド13の短辺部分13bの下流側を向く面の下端近傍に配置される。また、下フラップガイド24のシール受け部材20よりも上流側の部分には、搬送方向の上流側から下流側に向かうに連れ漸次鉛直方向下方へと傾斜する傾斜面24aが形成されている。また、下フラップガイド24の下端面と、搬送プレート11の上端面との間には、半包装体Tfの張り出し部10の下側フラップ10dを通すための間隙が設けられている。
【0044】
また、図6に示すように、下フラップガイド24のシール受け部材20に対応する位置には、幅方向内方(図6における上方)に向け開口するシール切り欠き部24bが形成されている。シール切り欠き部24bの開口する大きさは、対向するシール受け部材20の水平断面の外形よりも若干大きく設定されており、シール受け部材20が昇降する際に、このシール切り欠き部24bを挿通して移動可能とされている。また、シール切り欠き部24bの下流側の部分の形状は、フィルムfの引っ掛かりを防止するために滑らかな傾斜に形成されている。
【0045】
一方、半包装体Tfは、前述したように耳折り可動ガイド40でフィルムfの張り出し部10の後側フラップ10bを折り込まれ、耳折り固定ガイド13で張り出し部10の前側フラップ10aを折り込まれて、図2の符号Bに示すように、上側フラップ10cと下側フラップ10dとを幅方向外方に各々突出した状態とされている。また、下側フラップ10dの搬送方向の上流側の端部近傍には、フィルムfの積層部fbが形成されている。
【0046】
この状態で、半包装体Tfが搬送されていくと、図4に示すように、上フラップガイド23が上側フラップ10cを下方へ弛ませないように支持しながら案内するので、上側フラップ10cが垂れ下がること等に起因したフィルムfの引っ掛かりや巻き込みが防止される。また、下フラップガイド24が、下側フラップ10dの積層部fbを突出部22の張り出しシール部22aに向け漸次搬送プレート11との間隙を狭めるようにして案内するので、積層部fbの折り込み基部近傍が張り出しシール部22aに対応する位置に精度よく位置決めされて、溶着されるようになっている。
【0047】
また、図3に示すように、耳折り固定ガイド13の上端が搬送方向の上流側から下流側へ向かうに連れ漸次下方へ傾斜して形成されており、該上端に沿って上側フラップ折り込み溝25が設けられている。そして、図2の符号Cに示すように、搬送される半包装体Tfの上側フラップ10cが、この上側フラップ折り込み溝25に案内されて、折り込まれるようになっている。
【0048】
また、上側フラップ折り込み溝25よりも搬送方向の下流側には、上流側から下流側へ向かうに連れ漸次上方へ傾斜して形成される下側フラップ折り込み溝(不図示)が設けられており、搬送に伴って、半包装体Tfの下側フラップ10dがこの下側フラップ折り込み溝に案内されて、折り込まれる。そして、図2の符号Dに示すように、半包装体Tfの張り出し部10の全てのフラップ10a〜10dが折り込まれ、次いで該張り出し部10がサイドシーラ12で溶着されて一体に固定され、図7に示すような製品の物品包装体Tが完成するようになっている。また、図7において符号26で示す角形状の部分は、前述したシール受け部材20と突出部22の張り出しシール部22aとの押圧により溶着された積層部fbの折り込み基部近傍の溶着部である。
【0049】
尚、前述の胴巻き包装装置1の説明においては、装置の幅方向の一端側の構成についてのみ行ったが、搬送プレート11を挟んだ幅方向の他端側においても、該一端側と同様の対称な構成とされており、その説明については省略する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態の胴巻き包装装置1及び物品包装体Tによれば、突出部22とシール受け部材20との相対移動により、張り出しシール部22aが積層部fbの折り込み基部近傍に押接可能とされており、該折り込み基部近傍を、圧力をかけた状態で加熱し一体に溶着するようになっているので、積層部fbを配置する下側フラップが搬送に伴って折り込まれる際に、外側のフィルムfが内側のフィルムfと一体に折り込まれ、張り出し部10の積層部fbのうち外側のフィルムfが弛んではみ出してしまうようなことが防止されている。
【0051】
従って、製造した物品包装体Tに外観不良部分が形成されるようなことがなく、品質が高められている。
特に、本実施形態の胴巻き包装装置1は、集合体Taを薄く柔弱なフィルムfで包装するような場合であっても、物品包装体Tの包装精度を確実に高めることができ、品質を向上することができる。すなわち、薄く柔弱で腰がないフィルムfで集合体Taを包装する場合に、下側フラップ10dの積層部fbの内側のフィルムfの両端部は隣接する前側・後側フラップ10a,10bの折り込みに伴って剛性を増すのに対し、積層部fbの外側のフィルムfは隣接するフラップが無いので、下側フラップ10dの折り込みの際に明瞭な折り目を形成できず弛んだ状態で折り込まれ、物品包装体Tのサイドシーラ12で溶着した張り出し部10のうち積層部fbの折り込み基部近傍に弛みが生じることがあったが、本実施形態では外側のフィルムfが内側のフィルムfと一体に溶着されて折り込まれるので、前記弛みの発生が確実に防止される。
【0052】
また、張り出しシール部22aよりも搬送方向の上流側に、張り出し部10の後側フラップ10bを折り込む耳折り可動ガイド40と張り出し部10の前側フラップ10aを折り込む耳折り固定ガイド13とが各々設けられているので、これら耳折り可動ガイド40、耳折り固定ガイド13を通過して張り出しシール部22aに搬送された半包装体Tfは、その胴巻きされたフィルムfの張り出し部10の搬送方向の前後の後側・前側フラップ10b,10aが各々折り込まれた状態とされている。
【0053】
従って、シール受け部材20を、幅方向外方に突出する半包装体Tfの張り出し部10の後側フラップ10b又は前側フラップ10aに干渉することなく、積層部fbの折り込み基部近傍に対応する位置に設置することができる。すなわち、シール受け部材20を後側・前側フラップ10b,10aに干渉させないために、例えば幅方向に往復移動させるような複雑な装置の構成が必要ない。よって、装置の構成が簡略化できるとともに、設備費用・メンテナンス費用が低減される。
【0054】
また、胴シールブロック21の幅方向の両端には、張り出し部10の積層部fbを溶着する張り出しシール部22aが該胴シールブロック21と一体に設けられているので、胴シールブロック21が集合体Taとの間に積層部fbを狭持して該集合体Taの幅方向内方を溶着するとともに、張り出しシール部22aが張り出し部10の積層部fbを突出部22及びシール受け部材20で狭持して溶着するようになっている。このように張り出しシール部22aを胴シールブロック21に一体に設けたことにより、胴シールブロック21及び張り出しシール部22aの溶着のための加熱ヒータや温度センサ等が共有でき、又積層部fbを狭持するために昇降動作させる駆動機構等が共有できるので、装置の構成が簡略化でき、また省スペース化が可能である。
【0055】
また、張り出しシール部22aの搬送方向の上流側には、下フラップガイド24が設けられているので、積層部fbの形成される下側フラップ10dを張り出しシール部22aに向け精度よく案内することができ、張り出しシール部22aによる溶着精度が向上する。すなわち、張り出しシール部22aで溶着する積層部fbの折り込み基部近傍が該張り出しシール部22aに対向する位置に精度よく案内されて溶着作業が確実に行われるので、溶着部分がずれることがなく、物品包装体Tの品質が確保されている。
【0056】
そして、このように製造された物品包装体Tは、フィルムfの積層部fbのうち外側の部分が外方に弛んではみ出した状態のままサイドシーラ12で溶着されるようなことが防止されているので、外観不良部分が形成されず、品質が高められている。
【0057】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
すなわち、例えば本実施形態では、突出部22の上端面に加熱ヒータで加熱される張り出しシール部22aを設けることとして説明したが、これに限らずに、シール受け部材20の下端面に加熱ヒータで加熱される張り出しシール部22aを設けることとしても構わない。すなわち、突出部22の代わりにシール受け部材20を加熱することとしてもよい。また、これら突出部22及びシール受け部材20に各々張り出しシール部22aを設けて溶着することとしても構わない。
【0058】
また、突出部22及びシール受け部材20を幅方向に同期して往復移動可能に構成することとしてもよく、この場合、半包装体Tfの張り出し部10が前側・後側フラップ10a,10bを折り込んでいない筒状の状態であっても、積層部fbの折り込み基部近傍に溶着加工を施すことが可能である。さらに、この構成によれば、半包装体Tfを搬送方向に搬送することなく包装することも可能である。
【0059】
また本実施形態では、突出部22及び張り出しシール部22aを胴シールブロック21に一体に形成し、半包装体Tfの積層部fbの胴シール及び折り込み基部近傍の溶着を幅方向に並べて略同時に行うこととして説明したが、これに限らずに、例えば張り出しシール部22aと胴シールブロック21とを別体として設け、胴シールブロック21を張り出しシール部22aよりも搬送方向の上流側に配置して、先ず胴シールをした後に、次いで折り込み基部近傍を溶着することとしても構わない。
【0060】
また本実施形態では、シール受け部材20の昇降動作を、エアシリンダ17を用いて行うこととして説明したが、昇降動作が可能な構成であればよく、これに限らずに、例えば油圧シリンダや電動アクチュエータ等、それ以外の構成を用いても構わない。
【0061】
また本実施形態では、半包装体Tfの搬送が間欠移送で行われることとして説明したが、これに限らず、連続的な搬送であっても構わない。但しこの場合、シール受け部材20の下端部分又は/及び突出部22の張り出しシール部22aが、例えば軸線を幅方向に配置する回転可能なローラ等のように連続的にシールする構造が必要である。
【0062】
また、トイレットペーパtに代えて、キッチンペーパ等の各種ロール状物品、或いはそれ以外の任意の物品を採用することとしてもよい。また、包装する物品tは複数に限らず、1個であっても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置を含む物品包装機構の概略構成を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置を用いて物品を包装する手順を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置の張り出しシール部近傍を示す概略正面図である。
【図4】図3のA−A矢視を示す概略側断面図である。
【図5】図3のB−B矢視を示す概略平断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置の張り出しシール部近傍を示す概略部分平面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る胴巻き包装装置で製造された物品包装体を示す概略斜視図である。
【図8】従来の胴巻き包装装置で製造された物品包装体を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
【0064】
1 胴巻き包装装置
10 張り出し部
10a 前側フラップ(第1フラップ)
10b 後側フラップ(第2フラップ)
10d 下側フラップ(第3フラップ)
13 耳折り固定ガイド(第1フラップガイド)
20 シール受け部材(第2部材)
21 胴シールブロック(胴シール部材)
22 突出部(第1部材)
22a 張り出しシール部
23 上フラップガイド
24 下フラップガイド(第3フラップガイド)
26 折り込み基部近傍の溶着部
40 耳折り可動ガイド(第2フラップガイド)
f フィルム(包材)
fb 積層部
t トイレットペーパ(物品)
T 物品包装体
Ta 集合体(物品)
Tf 半包装体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の回りに該物品より幅広の包材を筒状に胴巻きし、前記包材の前記物品から幅方向外方に突出する張り出し部を折り込み包装する胴巻き包装装置であって、
前記物品に胴巻きされた前記包材の重ね合わされた積層部に沿うように前記幅方向に延在するとともに、該物品との間に位置する前記積層部を狭持して溶着する胴シール部材と、
前記張り出し部のうち、互いに対向配置される第1フラップ及び第2フラップを夫々折り込む第1フラップガイド及び第2フラップガイドと、
前記張り出し部のうち、前記第1フラップと前記第2フラップとを繋ぎ前記積層部を含む第3フラップの該積層部の積層方向の一方側に配置される第1部材と、
前記第3フラップの前記積層部の積層方向の他方側に配置される第2部材と、
少なくとも前記第1部材又は前記第2部材のいずれかに備えられ、前記張り出し部における前記積層部の折り込み基部近傍を溶着する張り出しシール部と、を有し、
前記第1部材と前記第2部材とが相対移動して、前記張り出し部の前記積層部を狭持可能としていることを特徴とする胴巻き包装装置。
【請求項2】
請求項1に記載の胴巻き包装装置であって、
前記物品が前記幅方向に直交する向きに搬送され、
前記張り出し部の前記第1フラップ及び前記第2フラップが搬送方向の下流側及び上流側に夫々配置され、
前記第1部材及び前記第2部材が、前記第1フラップガイド及び前記第2フラップガイドの搬送方向下流側に配置されていることを特徴とする胴巻き包装装置。
【請求項3】
請求項2に記載の胴巻き包装装置であって、
前記張り出しシール部の搬送方向上流側には、前記第3フラップを該張り出しシール部に向け案内する第3フラップガイドを備えることを特徴とする胴巻き包装装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の胴巻き包装装置であって、
前記張り出しシール部を備える前記第1部材又は前記第2部材が、前記胴シール部材の前記幅方向の両端に一体に設けられることを特徴とする胴巻き包装装置。
【請求項5】
物品の回りに該物品より幅広の包材を筒状に胴巻きし、前記包材の前記物品から幅方向外方に突出する張り出し部を折り込み包装された物品包装体であって、
前記物品に胴巻きされた前記包材の前記張り出し部のうち該包材が重ね合わされた積層部の折り込み基部近傍が溶着されていることを特徴とする物品包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−249015(P2009−249015A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−101310(P2008−101310)
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【出願人】(000151461)株式会社東京自働機械製作所 (106)
【Fターム(参考)】