説明

脱穀装置

【課題】脱穀室内で発生した二番物や排塵物に混入する枝梗付着粒から、穀粒を損傷させることなく枝梗を除去しようとするものである。
【解決手段】二番処理室(11)の内側面に、二番物内に混入する枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(13)を設けると共に、該枝梗除去部材(13)の内側に突出部(13a)を形成させる外カバー(13b)を設ける。また、排塵処理室(8)の内側面には、排塵物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(10)を設けると共に、該枝梗除去部材(10)の内側に突出部(10a)を形成させる外カバー(10b)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、脱穀装置で発生した排塵物、又は二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去することのできる脱穀装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
穀稈を脱穀装置の脱穀室内へ供給して脱穀する際に、この脱穀装置で発生した藁屑や枝梗付着粒を多く含む排塵物は、この脱穀室から排塵処理室内へ供給されて、再脱穀処理される。
【0003】
前記脱穀装置の脱穀室内に軸支して設けた扱胴に植設した多数の扱歯で脱穀される。この脱穀中に脱穀された脱穀物内に混入している枝梗付着粒は、この脱穀室内に設けた扱室内切刃を作用側へ操作し、この扱室内切刃により、この枝梗を切断する。又、この脱穀室内で脱穀されなかった未脱穀処理の脱穀物である排塵物は、この脱穀室から排塵処理室内へ供給され、この排塵処理室内に軸支した処理胴に設けた処理歯で再脱穀処理される。この再脱穀中に再脱穀された排塵物内に混入している枝梗付着粒は、この排塵処理室内に設けた排塵内切刃を作用側へ操作し、この排塵内切刃により、この枝梗を切断する。
【特許文献1】特開平8−23757号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
脱穀装置の脱穀室、及び排塵処理室内での枝梗付着粒の処理は、扱室内切刃、及び排塵内切刃で切断する構成であることにより、これら脱穀室、及び排塵処理室内の藁屑、及び稈切等が切断されることにより、これら藁屑、及び稈切等が多くなり、選別不良の原因になることがあったり、又、過負荷になることがあったが、これらの問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
このために、この発明は請求項1に記載の発明においては、脱穀室(7)内で発生した二番物を二番処理室(11)内に二番還元筒(19)で還元すべく設けた脱穀装置において、前記二番処理室(11)の内側面には、二番物内に混入する枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(13)を設けると共に、該枝梗除去部材(13)の内側に突出部(13a)を形成させる外カバー(13b)を設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0006】
例えば、コンバインに載置した脱穀装置で説明すると、このコンバインで刈取りされ、後方上部に移送された刈取り穀稈は、この脱穀装置の脱穀室(7)内へ供給されて脱穀され、脱穀済みで選別済み穀粒は、このコンバインの所定位置へ移送され、一時貯留される。
【0007】
又、前記脱穀室(7)内で発生した二番物は、二番処理室(11)内に二番還元筒(19)で揚送還元され、この二番処理室(11)内で二番物は、再脱穀処理される。又、この二番処理室(11)の内側面には、二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(13)を設け、この枝梗除去部材(13)内側に突出部(13a)を形成するよう作用する外カバー(13b)を、該枝梗除去部材(13)の外側へ設けている。この外カバー(13b)により、この枝梗除去部材(13)に形成された突出部(13a)によって該二番処理室(11)内を移送される、二番物内の枝梗付着粒から枝梗が除去される。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、脱穀室(7)内で発生した排塵物を該脱穀室(7)の移送終端部の脱穀排出口(7e)から排塵処理室(8)内へ供給すべく設けた脱穀装置において、前記排塵処理室(8)の内側面には、排塵物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(10)を設けると共に、該枝梗除去部材(10)の内側に突出部(10a)を形成させる外カバー(10b)を設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0009】
前記脱穀室(7)内で発生した排塵物は、この脱穀室(7)の移送終端部の脱穀排出口(7e)から、排塵処理室(8)内へ供給され、この排塵処理室(8)内で再脱穀処理される。又、この排塵処理室(8)の内側面には、未脱穀物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する枝梗除去部材(10)を設け、この枝梗除去部材(10)の内側に突出部(10a)を形成するよう作用する外カバー(10b)を、該枝梗除去部材(10)の外側へ設けている。この外カバー(10b)により、この枝梗除去部材(10)に形成された突出部(10a)によって、該排塵処理室(8)内を移送される、排塵物内の枝梗付着粒から枝梗が除去される。
【0010】
請求項3に記載の発明においては、前記枝梗除去部材(13)の内側に突出部(13a)を形成させると共に該突出部(13a)の高さを変更可能に外カバー(13b)を構成し、該外カバー(13b)による突出部(13a)の高さ変更を操縦席(27)部から操作可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置としたものである。
【0011】
前記二番処理室(11)に設けた枝梗除去部材(13)の内側に突出部(13a)を形成するように作用すると共に、該突出部(13a)の高さを変更可能に外カバー(13b)を、該枝梗除去部材(13)の外側に設けている。該外カバー(13b)による高さ変更操作を操縦席(27)部から操作可能に設け、この操縦席(27)に運転作業者が着座した状態で操作する。
【0012】
請求項4に記載の発明においては、前記枝梗除去部材(10)の内側に突出部(10a)を形成させると共に該突出部(10a)の高さを変更可能に外カバー(10b)を構成し、該外カバー(10b)による突出部(10a)の高さ変更を操縦席(27)部から操作可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の脱穀装置としたものである。
【0013】
前記排塵処理室(8)に設けた、枝梗除去部材(10)内側に突出部(10a)を形成するように作用すると共に、該突出部(10a)の高さを変更可能に外カバー(10b)を、該枝梗除去部材(10)の外側に設けている。該外カバー(10b)による高さ変更操作を操縦席(27)部から可能に設け、この操縦席(27)に運転作業者が着座した状態で操作する。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明においては、脱穀装置の脱穀室(7)内で発生した二番物は、再脱穀処理する二番処理室(11)内へ還元される。この還元された二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗の除去は、この二番処理室(11)内において二番物を移送中に、この二番処理室(11)の内側に設けた外カバー(13b)の取付けによってこの枝梗除去部材(13)が押され、この枝梗除去部材(13)に突出部(13a)が形成される。この枝梗付着粒の枝梗は、この枝梗除去部材(13)における弾性を有した突出部(13a)で除去されることにより、藁屑、及び稈切等が細かく切断されることがなくなり、枝梗のみが除去され、このために、該二番処理室(11)内が過負荷になることがない。又、選別性能の低下を防止できる。更に、該二番処理室(11)内で脱ぷ粒の発生を防止できる。
【0015】
請求項2に記載の発明においては、前記脱穀室(7)内で発生した排塵物は、再脱穀処理する排塵処理室(8)内へ移送供給される。この供給された排塵物内に混入する枝梗付着粒の枝梗の除去は、排塵処理室(8)内を移送中に、この排塵処理室(8)内側に設けた、枝梗除去部材(10)に突出部(10a)を形成するように作用する外カバー(10b)の取付けによって枝梗除去部材(10)が押され、この枝梗除去部材(10)に突出部(10a)が形成される。この枝梗付着粒の枝梗は、枝梗除去部材(10)の弾性を有した突出部(10a)で除去されることにより、藁屑、及び稈切等が細かく切断されることがなく、枝梗のみが除去され、このために、該排塵処理室(8)内が過負荷になることがない。又、選別性能の低下を防止できる。更に、該排塵処理室(8)内で脱ぷ粒の発生が防止できる。
【0016】
請求項3に記載の発明においては、前記二番処理室(11)に設ける枝梗除去部材(13)内側に突出部(13a)を形成するように作用し、該突出部(13a)の高さを変更する外カバー(13b)の高さ変更を、操縦席(27)部から操作可能に設けたことにより、刈取る穀稈の種類、作柄、圃場の湿田状態等により、運転作業中に即対応ができて便利である。又、運転作業者が条件設定ができる。
【0017】
請求項4に記載の発明においては、前記排塵処理室(8)に設ける枝梗除去部材(10)内側に突出部(10a)を形成するように作用し、該突出部(10a)の高さを変更する外カバー(10b)の高さ変更を、操縦席(27)部から操作可能に設けたことにより、刈取る穀稈の種類、作柄、圃場の湿田状態等により、運転作業中に即対応ができて便利である。又、運転作業者が条件設定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の上側面に穀稈を脱穀する脱穀装置3を載置している。該走行車台2の前方部には、立毛穀稈を刈取る刈取装置4を設け、この刈取装置4で刈取りした刈取り穀稈を引継ぎ脱穀する該脱穀装置3と、この脱穀装置3の横側には、脱穀済み穀粒を受けて、貯留する穀粒貯留タンク5を載置している。又、該走行車台2の下側には、走行クローラ6aを張設した走行装置6を設けている。
【0019】
前記脱穀装置3には、穀稈を脱穀する脱穀室7内に扱胴7aを回転自在に軸支し、この脱穀室7の右横下部には、この脱穀室7内で脱穀処理されなかった排塵物を再脱穀処理する排塵処理室8内に排塵胴9を回転自在に軸支し、この排塵処理室8の後側に二番物を再脱穀処理する二番処理室11内に二番胴12を回転自在に軸支している。該排塵処理室8には、排塵物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する排塵室枝梗除去部材(枝梗除去部材)10を設け、該二番処理室11には、二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する二番室枝梗除去部材(枝梗除去部材)13を設けている。これら排塵処理室8、二番処理室11、排塵室枝梗除去部材10、二番室枝梗除去部材13等を主に図示して説明する。
【0020】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図6で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ6aを張設した走行装置6を配設し、走行車台2の上側面に脱穀装置3を載置している。走行車台2の前方部の刈取装置4で立毛穀稈を刈取りして、後方上部に移送し、該脱穀装置3のフィードチェン3aと、挟持杆3bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、該脱穀装置3の右横側へ配設した穀粒貯留タンク5内へ供給され、一時貯留される。
【0021】
前記走行車台2の前方部には、図6で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド21a、及び分草体21bと、立毛穀稈を引起す引起装置21cと、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置22の各掻込装置22aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置21dと、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀装置3のフィードチェン3aと、挟持杆3bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置22の根元・穂先移送装置23a・23b等からなる刈取装置4を設けている。該刈取装置4は、油圧駆動による伸縮シリンダ24により、土壌面に対して昇降する。
【0022】
前記刈取装置4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆25aの上端部に設ける支持パイプ杆25bを、走行車台2の上側面に設けた支持装置25cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ24を作動させると、該支持杆25aと共に、該刈取装置4が上下回動する。
【0023】
前記刈取装置4の穀稈掻込移送装置22によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀装置3への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けている。
【0024】
前記穀粒貯留タンク5側の前部には、図6で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置26と、操縦席27とを設け、この操縦席27の下側にエンジン28を載置している。
【0025】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用のミッションケース29内の伝動機構29aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ29bを設けている。
【0026】
前記穀粒貯留タンク5内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク5の後側には、図6で示すように、縦移送螺旋30aを内装した排出支持筒30を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒30の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋31aを伸縮自在に内装した排出オーガ31を伸縮自在、上下回動自在及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0027】
前記脱穀装置3は、図4、及び図5で示すように、箱略形状の箱体の後側部には、穀稈を供給する供給口(図示せず)と、左側部のフィードチェン3aと、挟持杆3bとの間には、脱穀室7内で脱穀される穀稈が通過する通過口(図示せず)とを設けている。
【0028】
前記脱穀装置3上部には、脱穀室7を設け、この脱穀室7内には、扱胴軸7cで軸支した扱胴7aを設け、この扱胴7aの外径部に多種類で多数本の扱歯7bを植設すると共に、この扱胴7aの各扱歯7bの回転外周下側には、脱穀室網7dを張設し、該脱穀室7の移送終端部には、この脱穀室7内で脱穀処理されなかった未脱穀処理物を、排塵処理室8内へ供給する脱穀排出口7eを設けている。
【0029】
前記脱穀室7右側下部の後側には、排塵処理室8を設けると共に、この排塵処理室8の前側には、二番処理室11を設けている。これら排塵処理室8内には、未脱穀処理物の排塵物を再脱穀処理する排塵胴9を設け、この排塵胴9の外径部には、排塵螺旋プレート9aと、排塵処理爪9bと、排塵排出爪9cとを設け、これらの回転外周下側には、排塵物の再脱穀処理物を受けて移送する半円形状で再脱穀処理物を漏下させる部を有する排塵室受板8aを設け、この排塵室受板8aの移送終端部には、再脱穀処理済みの穀粒、藁屑、稈切、塵埃等を排出する排塵排出口8bを設けている。
【0030】
前記二番処理室11内には、未脱穀処理物の二番物を再脱穀処理する二番胴12を設け、この二番胴12の外径部には、二番処理爪12aと、二番排出爪12bとを設け、これらの回転外周下側には、二番物を再脱穀した再脱穀処理物を受けて、一方側へ移送する略半円形状の二番室受板11aを張設し、この二番室受板11aの移送終端部には、再脱穀処理済みの穀粒、藁屑、及び稈切等を排出する二番排出口11bを設けている。これら二番胴12と、排塵胴9とは、排塵軸9dで回転自在に軸支している。
【0031】
前記脱穀室網7dの下側には、選別室14を設け、この選別室14内には、該脱穀室網7d、排塵排出口8b、二番排出口11b等より、供給される脱穀済み脱穀物、再脱穀済みの二番物、及び排塵物等の供給を受けて、揺動移送しながら穀粒と、藁屑等とに揺動選別する揺動選別装置14aを設け、この揺動選別装置14aの後方下部には、選別風を送風する送風ファン15を設けると共に、前方上部には、脱穀時に発生した藁切れ、藁屑、及び塵埃等を機外へ排出する吸引ファン20を設けている。
【0032】
前記送風ファン15の前側には、一番選別室16を設け、この一番選別室16には、一番受樋16aを設け、この一番受樋16aに所定角度で前方上部へ傾斜する一番選別棚16bを接続して設けると共に、この一番受樋16a内に一番移送螺旋16cを軸支し、この一番移送螺旋16cの右側端部は、側壁板の外側に突出させて設け、一番揚穀筒17内に接続させ、脱穀済みで選別済みの穀粒を、走行車台2の上側に設けた穀粒貯留タンク5内に、この一番揚穀筒17に軸支内装した一番揚穀螺旋17aで揚送して供給する。
【0033】
前記一番選別室16の前側には、二番選別室18を設け、この二番選別室18には、二番受樋18aを設け、この二番受樋18aの前方上部には、前方上部から後方下部へ所定角度で傾斜する二番選別棚18bを設けると共に、この二番受樋18a内に二番移送螺旋18cを軸支し、この二番移送螺旋18cの右側端部は、側壁板の外側に突出させて設け、二番還元筒19内に接続させ、未脱穀処理物の二番物を、この二番還元筒19に軸支内装した二番揚送螺旋19aで二番処理室11内へ揚送還元し、この二番処理室11内で再脱穀処理する。
【0034】
前記二番処理室11は、図1〜図3で示すように、この二番処理室11の下側には、二番室受板11aを設け、この二番室受板11aに設けた開口部11cには、外側面部から内側面部へ向けて突出し、この二番処理室11内面と略同じ面になるように二番室枝梗除去部材13を設けている。この二番処理室11内で再脱穀処理する二番物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去すべく、伸縮性良好で、又、摩擦係数が高く耐久性のある。例えば、ゴム材等よりなる該二番室枝梗除去部材13であると共に、この二番室枝梗除去部材13には、前後方向に所定間隔で上下方向に所定長さの二番処理室11内に突出する二番突出部(突出部)13aが形成される。
【0035】
前記二番室枝梗除去部材13に二番突出部13aを形成するよう作用すべく、この二番室枝梗除去部材13の外側には、二番突状部13cを所定間隔で複数個を設けた、二番室外カバー13bを装着している。この二番室外カバー13bの装着により、該二番室枝梗除去部13に該二番突出部13aが形成され、この二番突出部13aにより、二番処理室11内を移送中の二番物内に混入する、枝梗付着粒から枝梗が除去され、この二番処理室11内の過負荷が防止される。
【0036】
脱穀装置の脱穀室7内で穀稈が脱穀処理されなかった未脱穀処理の二番物は、再脱穀処理する二番処理室11内へ揚送還元され、この還元された二番物内に混入する枝梗付着粒の枝梗の除去は、この二番処理室11内を二番物を移送中に、この二番処理室11内側に設けた、二番室枝梗除去部材13に二番突出部13aを形成するように作用する、二番室外カバー(外カバー)13bの装着により、この二番室外カバー13bに設けた二番突状部13cで押されることにより、この二番室枝梗除去部材13に二番突出部13aが形成される。この二番処理室11を移送中の枝梗付着粒の枝梗は、この二番室枝梗除去部材13の二番突出部13aで除去されることにより、藁屑、稈切等が細かく切断されることがなくなり、枝梗のみが除去され、このために、該二番処理室11内が過負荷になることがなく、脱穀性能を安定させることができる。又、選別性能の低下を防止できる。更に、二番処理室11内で脱ぷ粒の発生を防止できる。
【0037】
前記排塵処理室8は、図1〜図3で示すように、この排塵処理室8の下側には、排塵室受板8aを設け、この排塵室受板8aに設けた開口部8cには、外側面部から内側面部へ向けて突出し、この排塵処理室8内と略同じ面になるように排塵室枝梗除去部材(枝梗除去部材)10を設けている。この排塵処理室8内で再脱穀処理する排塵物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去すべく、伸縮性良好で、又、摩擦係数が高く耐久性のある。例えば、ゴム材等よりなる該排塵室枝梗除去部材10を設けると共に、この排塵室枝梗除去部材10には、前後方向に所定間隔で上下方向に所定長さの排塵処理室8内に突出する排塵突出部(突出部)10aが形成される。
【0038】
前記排塵室枝梗除去部材10に排塵突出部10aを形成するように作用すべく、この排塵室枝梗除去部材10の外側には、排塵突状部10cを所定間隔で複数個を設けた、排塵室外カバー(外カバー)10bを装着している。この排塵室外カバー10bの装着により、該排塵室枝梗除去部10に該排塵突出部10aが形成され、この排塵突出部10aにより、排塵処理室8内を移送中の排塵物内に混入する、枝梗付着粒から枝梗が除去され、この排塵処理室8内の過負荷を防止する。
【0039】
前記脱穀室7内で穀稈が脱穀処理されなかった未脱穀処理物の排塵物は、再脱穀処理する排塵処理室8内へ供給され、この供給された排塵物内に混入する枝梗付着粒の枝梗の除去は、この排塵処理室8内を排塵物を移送中に、この排塵処理室8内側に設けた、排塵室枝梗除去部材10に排塵突出部10aを形成するように作用する、排塵室外カバー10bの装着により、排塵室外カバー10bに設けた排塵突状部10cで押されることにより、この排塵室枝梗除去部材10に排塵突出部10aが形成される。この排塵処理室8内を移送中の枝梗付着粒の枝梗は、この排塵室枝梗除去部材10の排塵突出部10aで除去されることにより、藁屑、稈切等が細かく切断されることがなくなり、枝梗のみが除去され、このために、該排塵処理室8内が過負荷になることがなく、脱穀性能を安定させることができる。又、選別性能の低下を防止できる。更に、排塵処理室8内で脱ぷ粒の発生が防止できる。
【0040】
前記二番処理室11に設ける二番室枝梗除去部材13の内側に、図1〜図3で示すように、二番突出部13aを形成するように作用、及び二番突出部13aの突出高さを変更するように、この二番室枝梗除去部材13の外側には、二番室外カバー13bを設けている。この二番室外カバー13bで該二番突出部13aの高さ変更の調節を行う構成である。この二番室外カバー13bの調節位置により、この二番突出部13aの高さ変更の調節をする。この調節をする二番用調節レバー26aを操作装置26部に設け、この二番用調節レバー26aの調節操作は、運転作業者が操縦席27に着座状態で操作可能に設けている。
【0041】
前記二番処理室11に設ける二番室枝梗除去部材13内側に、二番突出部13aを形成するように作用、及び該二番突出部13aの高さを変更する二番室外カバー13bによる高さ変更の操作は、操縦席27部より、操作可能に設けたことにより、刈取る穀稈の種類、作柄、圃場の湿田状態等により、運転作業中に即対応ができて便利である。又、即対応ができることにより、不具合発生の防止ができる。更に、運転作業者が条件設定ができる。
【0042】
前記排塵処理室8に設ける排塵室枝梗除去部材10の内側に、図1〜図3で示すように、排塵突出部10aを形成するように作用、及びこの排塵突出部10aの突出高さを変更するように、この排塵室枝梗除去部材10の外側には、排塵室外カバー10bを設けている。この排塵室外カバー10bで該排塵突出部10aの高さ変更の調節を行う構成である。この排塵室外カバー10bの調節位置により、この排塵突出部10aの高さ変更の調節をする。この調節をする排塵用調節レバー26bを操作装置26部に設け、この排塵用調節レバー26bの調節操作は、運転作業者が操縦席27に着座状態で操作可能に設けている。
【0043】
前記排塵処理室8に設ける排塵室枝梗除去部材10内側に、排塵突出部10aを形成するように作用、及び該排塵突出部10aの高さを変更する排塵室外カバー10bによる高さ変更の操作は、操縦席27部より、操作可能に設けたことにより、刈取る穀稈の種類、作柄、圃場の湿田状態等により、運転作業中に即対応ができて便利である。又、即対応ができることにより、不具合発生の防止ができる。更に、運転作業者が条件設定ができる。
【0044】
前記二番処理室11の二番室受板11aと、排塵処理室8の排塵室受板8aとには、図1、及び図2で示すように、左右両側に支持ピン32aを設け、この各支持ピン32aの外径外側には、各スプリング32bを挿入すると共に、この各スプリング32bの外側で、複数の二番突状部13cを有する二番室外カバー13bと、排塵突状部10cを有する排塵室カバー10bとの両側には、各支持板32cを設け、これら一体になった二番室外カバー13bと、排塵室外カバー10bと、各支持板32cとが個別に形成され、この各支持板32cを各支持ピン32aに個別に挿入すると共に、個別に抜け止めを施している。
【0045】
前記二番室受板11aと、排塵室受板8aとには、左右両側にワイヤ33aを支持する各受板33bを個別に設け、この各ワイヤ33aの一方側端部を各支持板32cに個別に装着すると共に、他方側端部を二番用調節レバー26aと、排塵用調節レバー26bとに個別に装着している。この二番用調節レバー26aと、排塵用調節レバー26bとを、任意の位置へ個別に回動(「入」−「切」)の操作により、各ワイヤ33aを介し、二番室外カバー13bと、排塵室外カバー10bとが個別に摺動移動し、これら二番室外カバー13bと、排塵室外カバー10bとの各二番突状部13cと、排塵突状部10cとにより、二番室枝梗除去部材13と、排塵室枝梗除去部材10とは、複数の二番突状部13aと、排塵突状部10aとが個別に形成され、二番処理室11内と、排塵処理室8内とを個別に移送される二番物と、排塵物とに個別に混入する枝梗付着粒の枝梗が、該二番室枝梗除去部材13と、該排塵室枝梗除去部材10とに個別に形成された、各二番突出部13aと、各排塵突出部10aとにより、この枝梗が除去される。
【0046】
前記二番室枝梗除去部材13と、排塵室枝梗除去部材10とは、個別に複数個の二番突出部13aと、排塵突出部10aとを個別に形成するように作用する二番室外カバー13bと、排塵室外カバー10bとは、個別に外側部に設け、これら二番室外カバー13bと、排塵室外カバー10bとは、所定長さ(L1)と、所定巾(M1)に形成すると共に、二番突状部13cと、排塵突状部10cとは、図7、及び図8で示すように、所定間隔(N1)で所定厚み(S1)に形成して、該二番室外カバー13bと、該排塵室外カバー10bの内側面に、個別に固着して設けている。
【0047】
これにより、脱ぷ粒の発生を防止し、又、枝梗を確実に除去することができる。
図1で示すように、左右両側の支持ピン32aに設けた抜止めピン32dを抜き取り、各支持板33aを各支持板32cから取り外して、その後に一体に形成した排塵室外カバー10bと、各支持板32cとを一体で取り外しできると共に、排塵室枝梗除去部材10を取り外しができるように形成している。
【0048】
これにより、脱ぷ粒が発生することなく、枝梗除去ができる。又、作用効果を高めることができる。
図10で示すように、前記フィードチェン3aと、挟持杆3bとにより、穀稈を挟持移送する、この挟持杆3bの上側面には、支持ピン34aを設け、この支持ピン34aの上端には、取付板34bを設け、この取付板34bの先端部には、挟持移送される穀稈の挟持量を検出する穀稈量センサ34dを設け、又、該支持ピン34aにスプリング34cを挿入している。この穀稈量センサ34dが検出した検出量は、操作装置26に内装して設けた制御装置26c内へ入力され、検出量を多量と、標準量と、少量との3種類に分けて該制御装置26cに記憶される。
【0049】
図9で示すように、前記排塵処理室8に設けた排塵室受板8aの底部に漏下用の開口を有しない以外の側面部側この排塵室受板8aと、又は、二番処理室11の二番室受板11aとに、個別に排塵室枝梗除去部材10を、又は、二番室枝梗除去部材13を設けると共に、個別に排塵室外カバー10bを、又は、二番室外カバー13bを設け、これら排塵室枝梗除去部材10と、又は、二番室枝梗除去部材13とには、該排塵室外カバー10bの排塵突状部10cと、又は、二番室外カバー13bの二番突状部13cとにより、排塵突出部10aと、又は、二番突状部13aとを個別に形成すべく設けている。更に、各ワイヤ33aを設け、この各ワイヤ33aの一方側の端部をモータ35のモータ軸35aに設けたモータ支持板35bに装着し、他方側の端部を各支持板32cに個別に装着している。
【0050】
前記穀稈量センサ34が検出した穀稈量が多量のときには、モータ35の回転数を少回転に制御装置26cで制御し、排塵室枝梗除去部材10と、又は、二番室枝梗除去部材13とに個別に設けた排塵突出部10aと、又は、二番突出部13aとの突出高さを、個別に低い高さに制御して抵抗を少なくする。又、検出した穀稈量が標準のときには、突出高さを、個別に標準高さに制御する。更に、検出した穀稈量が少ないときには、突出高さを、個別に高い高さに制御する。
【0051】
これにより、脱穀する穀稈の処理量により、適切な抵抗を加えることができる。又、処理量が多い場合には、作用量を少なくしても抵抗が大きくなる。
図11で示すように、前記排塵処理室8に軸支内装する排塵胴9の排塵螺旋プレート9a、及び排塵処理爪9b等で移送される排塵物の移送方向と、排塵室しこう除去部材10の排塵突出部10aは、所定角度(α1)で傾斜させて、同じ方向に移送すべく設け、この排塵突出部10aにより、この排塵処理室8内を移送される排塵物内に混入するしこう付着粒の枝梗を除去する。又は、図12で示すように、排塵物の移送方向とは逆の方向に該排塵突出部10aを設けるもよい。
【0052】
これにより、抵抗をかけ、かつ搬送をスムーズにすることができる。又、逆方向に向けて設けたことにより、抵抗を多く加えることができる。
前記脱穀装置3は、図13〜図15で示すように、この脱穀装置3の脱穀室7内に張設した脱穀室網7dの上方部の外側面部から内側面部へ向けて突出し、該脱穀室7内面と略同じ面になるように脱穀室しこう除去部材36を設けている。この脱穀室7内で処理した脱穀処理物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去すべく、伸縮性良好で、又、摩擦係数が高く耐久性がある。例えば、ゴム材等よりなる該脱穀室枝梗除去部材36を設けると共に、この脱穀室枝梗除去部材36には、前後方向に所定間隔で上下方向に所定長さの脱穀室7内に突出する脱穀突出部36aが形成される。この脱穀室7内を移送中の枝梗付着粒の枝梗は、この脱穀室枝梗除去部材36の脱穀突出部36aで除去されることにより、この脱穀室7内が過負荷になることを防止できる。
【0053】
前記脱穀室7に設けた脱穀室枝梗除去部材36に脱穀突出部36aの形成に作用する脱穀室外カバー36bを、この脱穀室枝梗除去部材36の外側を左右方向に移動自在に設けて、該脱穀突出部36aの高さを調節できる。この脱穀室外カバー36bには、前後方向に所定間隔で、上下方向に所定長さで所定角度に傾斜させて脱穀突状部36cを設け、この脱穀室外カバー36bの摺動移動により、脱穀室枝梗除去部材36の脱穀突出部36aの高さを、脱穀する穀稈量で調節可能に設け、この脱穀突出部36aで脱穀室7内を移送中の脱穀処理物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する。
【0054】
これにより、前記脱穀室7内を移送中の脱穀処理物内に混入する枝梗付着粒の枝梗を、脱ぷ粒を発生させることなく、確実に除去させることができる。
前記脱穀室7の上部に設けた脱穀室網7dに開口部7fを設け、この開口部7fの外側部には、図16、及び図17で示すように、脱穀室枝梗除去部材36を設け、この脱穀室枝梗除去部材36に脱穀突出部36aを突出作用させる脱穀室外カバー36bを、この脱穀室枝梗除去部材36の外側に移動自在に設けている。この脱穀室外カバー36bには、前後方向に所定間隔で上下方向に所定長さの脱穀突状部36cを設け、この脱穀突状部36cで脱穀突状部36aを形成させている。
【0055】
前記脱穀室網7dには、図16で示すように、各支持ピン32aを設け、この各支持ピン32aの外側部には、各スプリング32bを挿入すると共に、脱穀突状部36cを有する脱穀室外カバー36bの両端部へ装着した各支持板32cを挿入し、各抜止めピン32dを設け、抜止めを施している。
【0056】
前記各支持板32cの両端部には、図16で示すように、各ワイヤ33aの一方側の端部を挿入すると共に、各受板33bで支持させ、他方側の端部は、操作装置26部に設けた脱穀用調節レバー26dに装着し、この脱穀用調節レバー26dの「入」−「切」操作により、脱穀室外カバー36bを各ワイヤ33aを介して移動操作し、この脱穀室外カバー36bが移動され、この脱穀室外カバー36bの脱穀突状部36cにより、脱穀室しこう除去部材36に脱穀突出部36aが形成される。又、この脱穀用調節レバー26dの操作位置により、該脱穀突出部36aの高さが調節できる。これにより、運転作業者が操縦席27に着座状態で、この脱穀突出部36aを形成の操作ができる。
【0057】
これにより、脱ぷ粒を発生させることなく、枝梗付着粒から枝梗を除去することができる。又、作用効果を高めることができる。更に、条件により、運転作業者が操縦席27より、条件設定ができる。
【0058】
図16で示すように、前記各支持ピン32aの各抜止めピン32dを抜き取ることにより、脱穀室外カバー36bの一体部品と、脱穀室枝梗除去部材36との両者を簡単に取り外すことができる。
【0059】
これにより、脱ぷ粒を発生させることなく、枝梗付着粒から枝梗を除去することができる。又、作用効果を高めることができる。更に着脱が容易である。
図16で示すように、前記脱穀室外カバー36bの両端部に設ける各ワイヤ33aの一方側端部を各支持板32cに装着し、又、他方側端部は、図18で示すように、モータ35のモータ軸35aに設けた、モータ支持板35bに装着した構成であると共に、図10で示すように、フィードチェン3aと、挟持杆3bとで穀稈を挟持し、脱穀装置3の脱穀室7内を挟持移送して脱穀するこの挟持杆3bには、穀稈の挟持移送量を検出する穀稈量センサ34dを設け、この穀稈量センサ34dが検出する穀稈の挟持移送量により、脱穀室7に設けた脱穀室しこう除去部材36の脱穀突出部36aの高さを脱穀室外カバー36bに設けた脱穀突状部36cの操作位置によって調節する。脱穀する穀稈量が多いときには、該脱穀突出部36aで掛ける抵抗量を少なくする。
【0060】
これにより、穀稈を脱穀処理する処理量により、適切な抵抗を加えることができる。
前記脱穀装置3の脱穀室7部に設けた、脱穀室しこう除去部材36の脱穀突出部36aは、図19で示すように、該脱穀室7内に軸支内装した扱胴7aに植設した各扱歯7bで脱穀した脱穀処理物を移送する移送方向と略同じ方向に所定角度で傾斜させて設け、脱穀処理物に抵抗を掛けている。
【0061】
これにより、脱穀処理物に抵抗を掛けつつ、移送をスムーズに行うことができる。
前記脱穀室7部に設けた、脱穀室枝梗除去部材36の脱穀突出部36aは、図20で示すように、該脱穀室7内に軸支内装した扱胴7aに植設した各扱歯7bで脱穀した脱穀処理物を移送する移送方向とは、逆方向に所定角度で傾斜させて設け、脱穀処理物に抵抗を掛けている。
【0062】
これにより、抵抗を多く掛けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】排塵処理室部、及び二番処理室部の排塵室・二番室枝梗除去部材と、排塵室・二番室外カバーとの拡大平断面図
【図2】排塵室・二番室外カバー部の側面図
【図3】排塵処理室部と、二番処理室部の側断面図
【図4】脱穀装置の拡大側断面図
【図5】脱穀装置の拡大正断面図
【図6】コンバインの左側全体側面図
【図7】排塵室外カバー部と、二番室外カバー部の側面図
【図8】排塵室外カバー部と、二番室外カバー部の正面図
【図9】排塵室外カバー部と、二番室外カバー部と、モータとの関係図
【図10】挟持杆の穀稈量センサ部の側面図
【図11】排塵室受板部の側断面図
【図12】排塵室受板部の側断面図
【図13】脱穀室枝梗除去部の正断面図
【図14】脱穀室外カバー部の側面図
【図15】脱穀室外カバー部の正面図
【図16】脱穀室外カバー部と、脱穀室枝梗除去部材部との正断面図
【図17】脱穀室外カバー部の側面図
【図18】モータと、ワイヤとの接続部の側面図
【図19】脱穀装置の脱穀室枝梗除去部材部の側面図
【図20】脱穀装置の脱穀室枝梗除去部材部の側面図
【符号の説明】
【0064】
(7) 脱穀室
(7e) 脱穀排出口
(8) 脱穀処理室
(10) 排塵室枝梗除去部材
(10a)排塵突出部
(10b)排塵室外カバー
(11) 二番処理室
(13) 二番室枝梗除去部材
(13a)二番突出部
(13b)二番室外カバー
(19) 二番揚送還元筒
(27) 操縦席

【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱穀室(7)内で発生した二番物を二番処理室(11)内に二番還元筒(19)で還元すべく設けた脱穀装置において、前記二番処理室(11)の内側面には、二番物内に混入する枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(13)を設けると共に、該枝梗除去部材(13)の内側に突出部(13a)を形成させる外カバー(13b)を設けたことを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
脱穀室(7)内で発生した排塵物を該脱穀室(7)の移送終端部の脱穀排出口(7e)から排塵処理室(8)内へ供給すべく設けた脱穀装置において、前記排塵処理室(8)の内側面には、排塵物内に混入する枝梗付着粒から枝梗を除去する弾性を有した枝梗除去部材(10)を設けると共に、該枝梗除去部材(10)の内側に突出部(10a)を形成させる外カバー(10b)を設けたことを特徴とする脱穀装置。
【請求項3】
前記枝梗除去部材(13)の内側に突出部(13a)を形成させると共に該突出部(13a)の高さを変更可能に外カバー(13b)を構成し、該外カバー(13b)による突出部(13a)の高さ変更を操縦席(27)部から操作可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
【請求項4】
前記枝梗除去部材(10)の内側に突出部(10a)を形成させると共に該突出部(10a)の高さを変更可能に外カバー(10b)を構成し、該外カバー(10b)による突出部(10a)の高さ変更を操縦席(27)部から操作可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の脱穀装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−22816(P2008−22816A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−201866(P2006−201866)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】