説明

脱穀装置

【課題】脱穀室内での脱穀処理物の移動をスムーズなものとし、藁屑発生量が多い穀稈であっても、三番口からの穀粒の飛散を防止して穀粒の収穫効率を高める。
【解決手段】脱穀室6から排塵処理室8への引継部6cに臨む排塵処理螺旋プレート9aの螺旋ピッチH1を、該引継部6cよりも後側の螺旋ピッチH2よりも狭くする。そして、扱胴7に植設する各扱歯7aを送り方向に所定角度傾斜させて設けると共に、前記引継部6cに張設する引継部受網7dの目合イを、該引継部6cの前側に設けた中板後6bの後側に張設する扱室網7cの目合ロよりも大きく設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、脱穀装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許第3146924号公報に示すように、穀稈を脱穀する扱胴を内装した脱穀室と、該脱穀室の終端側部(引継部)に一部連通させて、排塵処理胴を内装した排塵処理室を設け、未脱穀処理の排塵物を再処理すると共に、該排塵処理胴と同一軸心に二番処理胴を軸支した二番処理室を設け、二番物を再処理すべく構成したものがある。前記排塵処理胴の外周部には、複数の排塵処理歯を設けると共に、二番処理胴の外周部には、複数の二番処理歯を設け、排塵物及び二番物を再処理する構成である。連続した螺旋状の排塵処理螺旋プレート及び二番処理螺旋プレート等は設けられておらず、扱胴に植設される各扱歯は、この扱胴の軸芯と略直角に植設された構成である。
【特許文献1】特許第3146924号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
扱胴に植設した各扱歯は、この扱胴の軸芯に対して略直角に植設されているために、多量の藁屑が発生してこの脱穀室が過負荷になることがあった。又、この脱穀室内で脱穀されなかった未処理排塵物は、この脱穀室の移送終端部(引継部)から排塵処理室内へ引き継がれ、この排塵処理室内に内装する排塵処理胴に設けた排塵処理歯で再処理されるが、この脱穀室の移送終端部(引継部)に臨む排塵処理胴に設ける排塵処理歯と、他の箇所の排塵処理歯とは同じであり、この移送終端部(引継部)で、未脱穀処理物の引継ぎがスムーズでなく、このために、未脱穀処理物の内の排塵物の詰りが発生したり、又、この排塵処理室内が過負荷になり、排塵物の処理能力が低下すること等があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明は、多数の扱歯(7a)を植設した扱胴(7)を回転自在に内装する脱穀室(6)の下側に扱室網(7c)を張設し、該脱穀室(6)の後部一側に引継部(6c)を介して排塵処理室(8)を連通して設け、該排塵処理室(8)に排塵処理螺旋プレート(9a)を外周部に連続的に設けた排塵胴(9)を回転自在に内装し、前記引継部(6c)に臨む排塵処理螺旋プレート(9a)の螺旋ピッチ(H1)を、該引継部(6c)よりも後側の螺旋ピッチ(H2)よりも狭くして設け、前記排塵処理室(8)の前側に二番処理室(24)を設けると共に該二番処理室(24)に二番処理螺旋プレート(24b)を外周部に連続的に設けた二番処理胴(24a)を回転自在に内装し、前記扱胴(7)に植設する各扱歯(7a)を送り方向に所定角度(θ1)傾斜させて設けると共に、前記引継部(6c)に張設する引継部受網(7d)の目合(イ)を、該引継部(6c)の前側に設けた中板後(6b)の後側に張設する扱室網(7c)の目合(ロ)よりも大きく設定したことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0005】
刈取った穀稈が脱穀装置へ供給されると、この脱穀装置の脱穀室(6)内を挟持移送中に、回転する扱胴(7)の各扱歯(7a)によって脱穀され、この脱穀室(6)の下側に設けた扱室網(7c)から揺動選別棚上へ漏下する。
【0006】
更に、前記扱室網(7c)から漏下しなかった未脱穀処理物の内の排塵物は、この脱穀室(6)移送終端部に一部連通させて設けた引継部(6c)から、この脱穀室(6)の一側に設けた排塵処理室(8)内へ供給され、この排塵処理室(8)内において排塵処理螺旋プレート(9a)を外周部に連続的に設けた排塵胴(9)の回転駆動によって再処理される。
【0007】
更に、前記脱穀室(6)内で脱穀処理されなかった未脱穀処理物の内の二番物は、排塵処理室(8)の前側に設けた二番処理室(24)内へ揚送供給され、この二番処理室(24)内において二番処理螺旋プレート(24b)を外周部に連続的に設けた二番処理胴(24a)の回転によって再処理される。
【0008】
前記排塵処理室(8)に軸支内装する排塵胴(9)の外周部に設けた排塵処理螺旋プレート(9a)は、引継部(6c)に臨む箇所の該排塵処理螺旋プレート(9a)の螺旋ピッチ(H1)を、該引継部(6c)よりも後側の螺旋ピッチ(H2)よりも所定巾狭くして設けている。又、扱胴(7)の外周部に植設する各扱歯(7a)は、送り方向に所定角度(θ1)傾斜させて植設している。更に、該扱胴(7)に植設する該扱歯(7a)の回転外周の下側で脱穀室(6)の引継部(6c)に張設する引継部受網(7d)の目合(イ)を、該引継部(6c)の前側に設けた中板後(6b)の後側に張設する扱室網(7c)の目合(ロ)よりも大きくして設けて、濾過性を向上させると共に送りに抵抗を掛けている。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記引継部(6c)に臨む扱胴(7)側に植設した線状の扱歯(7a)の内側に、板状のソリッド扱歯(7e)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置としたものである。
【0010】
脱穀室(6)から排塵処理室(8)内へ排塵物を引継ぎする引継部(6c)に植設する線状の扱歯(7a)の内側には、板状のソリッド扱歯(7e)を設けると共に、該引継部(6c)に張設する引継部受網(7d)の目合(イ)を、該引継部(6c)の前側に設けた中板後(6b)の後側に張設する扱室網(7c)の目合(ロ)よりも大きくして設け、この引継部受網(7d)部での濾過効率の向上を図っている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によると、脱穀室6内での脱穀処理物の移動がスムーズとなり、藁屑発生量が多い穀稈であっても引継部6cでの濾過率を向上でき、穀粒の三番口からの飛散を防止できて、穀粒の収穫効率を高めることができる。
【0012】
請求項2記載の発明によると、各扱歯7aへの藁屑の引っ掛かりを防止できると共に、引継部受網7dからの排塵物内に混入する穀粒の濾過率の向上を図ることができ、三番口からの穀粒飛散を防止することができて、穀粒の収穫効率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行装置2の上側には、走行車台3を設け、この走行車台3の前側に設けた刈取装置4から刈取り穀稈の供給を受け、この刈取り穀稈を脱穀して選別する脱穀処理装置である脱穀装置5を載置して設けている。この脱穀装置5は、扱胴7を内装軸支した脱穀室6と、この脱穀室6内で脱穀処理できなかった未脱穀処理物の内の排塵物の供給を受けて、再脱穀処理する排塵胴9を軸支内装した排塵処理室8と、未脱穀処理物の内の二番物の供給を受けて、再脱穀処理する。二番胴24aを軸支内装した二番処理室24等とを設けた構成であり、この脱穀装置5の各部構成を主に図示して説明する。
【0014】
前記コンバイン1の走行車台3の下側には、図4で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ2aを張設した走行装置2を配設し、走行車台3の上側面に脱穀装置5を載置している。走行車台3の前方部の刈取装置4で立毛穀稈を刈取りして、後方上部へ移送し、脱穀装置5のフィードチェン10aと、挟持杆10bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済みの穀粒は、脱穀装置5の右横側へ配設した穀粒貯留タンク11内へ供給され、一時貯留される。この脱穀装置5の詳細については、後述する。
【0015】
前記走行車台3の前方部には、図4で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド12a、及び分草体12bと、立毛穀稈を引起す各引起装置13と、引起された穀稈を掻込み移送する穀稈掻込移送装置14の各掻込装置14aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置15と、刈取りされた穀稈を挟持移送して脱穀装置5のフィードチェン10aと挟持杆10bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置14の根元・穂先移送装置16a・16b等からなる刈取装置4を設けている。該刈取装置4は、油圧駆動による伸縮シリンダ17により、土壌面に対して、昇降する。
【0016】
前記刈取装置4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆18aの上端部に設ける支持パイプ杆18bを走行車台3の上側面に設けた支持装置18cで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ17を作動させると、支持杆18aと共に、刈取装置4が上下回動する。
【0017】
前記刈取装置4の穀稈掻込移送装置14によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀装置5への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ4aを設けている。
【0018】
前記穀粒貯留タンク11側の前部には、図4で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置19aと、操縦席19bとを設け、この操縦席19bの下側にエンジン20を載置している。
【0019】
前記走行車台3の前端部に装架した走行用のミッションケース21内の伝動機構21aの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ21bを設けている。
【0020】
前記穀粒貯留タンク11内へ貯留した穀粒を機外へ排出するこの穀粒貯留タンク11の後側には、図4で示すように、縦移送螺旋22aを軸支内装した縦移送筒22を略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この縦移送筒22の上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋23aを伸縮自在に内装した排出オーガ23を伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0021】
前記脱穀装置5は、図1〜図3で示すように、前・後側板5a、5b及び左・右側板5c、5dで略箱形状に形成し、この上端前部には、扱胴カバー5eを設けると共に、上端後部には、上カバー5fを設けている。
【0022】
前記脱穀装置5の上部の穀稈供給口の外側上下には、挟持杆10bと、フィードチェン10aとを設けて、脱穀室6内を穀稈を挟持移送する。この脱穀室6内には、多種類で多数本の扱歯7aを外径部へ植設した傾斜部と、直線部とを接合して、一体とした扱胴7を、扱胴軸7bで回転自在に、前側板5aと、中板後6bとの間へ軸支して設けている。この扱胴7の各扱歯7aの回転外周の下側で、前側板5aと、中板後6bとの間には、扱室網7cを張設すると共に、該中板後6bと、該中板前6aとの間の引継部6cには、引継部受網7dを張設して、脱穀処理物を漏下させる。又、脱穀室6内には、該中板後6bと、該中板前6aとを設け、これら中板後6bと、中板前6aとの間に、未脱穀処理の内の排塵物を排塵処理室8へ供給する一部連通する引継部6cを形成している。
【0023】
前記脱穀室6の右側で扱胴軸7bの下部位置には、この脱穀室6内で脱穀処理されなかった、未脱穀処理物の内の排塵物を該脱穀室6の後方部の引継部6cから供給を受けて、再脱穀処理する排塵処理室8を設けている。この排塵処理室8内に軸支内装して排塵胴9を設け、この排塵胴9の外径部には、連続した螺旋状の排塵処理螺旋プレート9aと、移送終端部に排出爪9bとを設けている。該排塵胴9は排塵軸9cで回転自在に前側板5aと、後側板5bとの間へ軸支して設けている。この排塵胴9のこの排塵処理螺旋プレート9aの回転外周の下側には、排塵網8aを張設し、再脱穀処理物を漏下させている。排塵処理室8の移送終端部には、再脱穀処理済みの藁屑、及び稈切等を排出する排塵排出口8bを設けている。
【0024】
前記前側板5aと、中板後6bとの間には、図1で示すように、脱穀室6を形成して設け、この脱穀室6の中板前6aと、該中板後6bとの間に設けた引継部6cから、該脱穀室6の一方側の横側で移送終端部の引継部6cに一部連通する排塵処理室8を設け、この排塵処理室8内には、該脱穀室6内で脱穀処理されなかった未脱穀処理の排塵物が供給されて、この排塵処理室8内で再脱穀処理される。
【0025】
前記排塵処理室8内へ引継部6cから供給された未脱穀処理の排塵物は、この排塵処理室8内の排塵軸9cで軸支内装して排塵胴9を設け、この排塵胴9の外径部には、図1で示すように、螺旋状で連続した排塵処理螺旋プレート9aを設け、この排塵胴9の回転駆動により、この排塵処理螺旋プレート9aで未脱穀処理の排塵物を、この排塵処理室8内を前方部へ向けて移送中に再脱穀処理する。
【0026】
前記排塵処理室8の後側には、図1で示すように、二番処理室24を設け、この二番処理室24内には、脱穀室6内で脱穀処理されなかった未脱穀処理の内の二番物が還元供給されて、この二番処理室24内で再脱穀処理される。
【0027】
前記二番処理室24内へ供給された未脱穀処理の二番物は、この二番処理室24内の胴軸の排塵軸9cで二番処理胴24aを軸支内装して設け、この二番処理胴24aの外径部には、図1で示すように、螺旋状で連続した二番処理螺旋プレート24bを設け、二番処理胴24aの回転駆動により、この二番処理螺旋プレート24bにより、未脱穀処理の二番物を、排塵処理室8とは、逆方向の後方部へ向けて移送中に再脱穀処理する。
【0028】
前記排塵処理室8に排塵物を引継ぎする、引継部6cより、移送方向の前側に位置する排塵処理螺旋プレート9aのピッチ(H2)より、該引継部6cに位置する該排塵処理螺旋プレート9aのピッチ(H1)を狭くして設けている。又、該引継部6cの後側の中板後6bより、後方部に位置させて設けている扱室網7cの目合(ロ)より、該引継部6cに位置する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして設けている。更に、図3で示すように、扱胴7の外周部に植設する、全ての各扱歯7aを送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて設けている。
【0029】
穀稈が前記脱穀室6内で脱穀処理されなかった未脱穀処理物の内の排塵物を、該脱穀室6内から排塵処理室8内へ引継ぎする引継部6c後側の中板後6bより、後方部に位置する扱室網7cの目合(ロ)より、該引継部6cに位置する引継部扱室網7dの目合(イ)を大きくして設けている。又、扱胴7の外周部の15列に植設する全ての各扱歯7aを、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて設けている。
【0030】
脱穀する穀稈の脱粒性が良好であり、藁屑の発生が多い穀稈を脱穀するときであっても該引継部6cで排塵物の詰り発生が防止できる。脱穀室6内で脱穀処理物の移送が早くなり、馬力ロスの低減を図ることができる。濾過率の向上を図ることができて、穀粒ロスの減少を図ることができる。更に、排塵処理螺旋プレート9aのピッチは引継部6cが他の箇所より、狭くして設けていることにより、脱穀室6内での脱穀処理物の処理性能が向上する。
【0031】
前記引継部6cに位置する扱胴7の外周部に植設する各扱歯7aを、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて設けている。又、引継部6cに張設する網は、次のように張設する。この引継部6c後側の中板後6bより、後方部に位置する扱室網7cの目合(ロ)より、該引継部6cに位置する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして設けている。これにより、脱穀する穀稈の脱粒性を良好にすることができる。脱穀処理物の移送が良好であることにより、馬力ロスの低減を図ることができる。該引継部6cで濾過率の向上を図ることができ、穀粒の三番口への飛散を防止できる。
【0032】
図1で示すように、前記排塵胴9の外周部に設ける、排塵処理螺旋プレート9aの引継部6cに位置する箇所の螺旋ピッチ(H1)は、該引継部6cより、移送前側の螺旋ピッチ(H2)より狭くして設けている。又、扱胴7に植設する各扱歯7aは、図3で示すように、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて設けている。更に、該引継部6cに植設するこれら各扱歯7a内には、ソリッド扱歯7eを植設している。該引継部6cに張設する引継部受網7dの目合(イ)を、該引継部6cの後側に設けた中板後6bの後側より、後方部に張設する扱室網7cの目合(ロ)より、大きくして張設している。
【0033】
上述の構成により、藁屑発生量の多い穀稈を脱穀するときであっても、前記引継部6cに排塵物の詰りを防止することができる。又、馬力ロスの低減を図ることができる。更に、該引継部6cで濾過率の向上を図ることができ、穀粒の三番口への飛散を防止できる。
【0034】
図6で示すように、前記排塵胴9と、二番処理胴24aとには、連続で螺旋方式の排塵処理螺旋プレート9aと、二番処理螺旋プレート24bとを個別に設け、扱室網7cの目合(ロ)より、引継部受網7dの目合(イ)を大きくして設け、扱胴7の移送始端部(後端部)を所定角度に傾斜させた以外の箇所の直線形状部のこの扱胴7の全巾を16等配にした、この15列の各列には、複数本で多種類の扱歯7aを植設した構成であり、図6で示すように、始端部の1列から11列までは、この扱胴7の回転方向に略直角に植設し、引継部6cに位置する、12列から15列までの間に植設する扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設している。
【0035】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑の発生が多量発生する穀稈であったときでも、上述の構成としたことにより、馬力ロスの低減を図ることができ、又、濾過率を向上させて、穀粒ロスの低減を図ることができる。
【0036】
前記扱胴7は、図7で示すように、引継部6cに位置する、12列から15列までの間に植設する線状の扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設すると共に、これら各扱歯7aの内側には、板状のソリッド扱歯7eを植設している。
【0037】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑の発生が多量発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cに位置する各扱歯7aは、送り方向に傾斜させると共に、この各扱歯7aには、ソリッド扱歯7eを設けたことにより、更に、各性能が向上する。
【0038】
前記扱胴7の4列と、5列との間で、扱室網7cの内側には、図8で示すように、仕切金7fを設けると共に、この仕切金7fの前側と、引継部6cの後側部との間(5列から11列)の(A)部に植設する扱歯7aは、穀稈の送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設している。
【0039】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量発生する穀稈であったときでも、前記扱室網7cの所定位置には、仕切金7fを設け、又、扱胴7の5列から11列の(A)間に植設する各扱歯7aは、送り方向に傾斜させて設けたことにより、各種の性能のアップを図ることができる。
【0040】
前記扱胴7の移送始端側の4列と、5列との間で、扱室網7cの内側部には、図9で示すように、仕切金7fを設けると共に、この仕切金7fの前側(移送側)の5列から、引継部6cの前側端の15列の間に植設する各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させ、又、引継部受網7dの12列から15列に植設する各扱歯7a内には、略同じ角度(θ1)でソリッド扱歯7eを植設している。
【0041】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量発生する穀稈であったときでも、各種の性能アップを図ることができる。
前記扱胴7の移送始端側の4列と、5列との間で、扱室網7cの内側面部には、図10で示すように、仕切金7fを設けると共に、この仕切金7fの前側の5列から、引継部6cの前側端の15列の間に植設する各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させる。又、5列から最終の15列間に植設する各扱歯7a内には、各ソリッド扱歯7eを植設している。
【0042】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量発生する穀稈であったときでも、各種の性能アップを図ることができる。
図11で示すように、前記扱胴7の移送終端側の引継部6cの12列から15列の間に、植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて設けている。
【0043】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させ、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0044】
図12で示すように、前記扱胴7の移送終端側の引継部6cの12列から15列の間に、植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて設けると共に、これら各扱歯7a内には、各ソリッド扱歯7eを略同じ角度に傾斜させて植設している。
【0045】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、この引継部の6cの各扱歯7aに藁屑の引っ掛かりを防止でき、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させ、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0046】
図13で示すように、前記扱胴7の移送始端の1列から、中板後6bの後側の11列までに植設する各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設すると共に、該中板後6b前側の引継部6cの12列から、移送終端の15列の間に、植設する各扱歯7a内は、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて植設している。脱穀室6に張設する各網は、該中板後6bより、後方部の扱室網7cの目合(ロ)より、該中板後6bより、前側の引継部6cに張設する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0047】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させ、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0048】
図14で示すように、前記扱胴7の移送始端の1列から、中板後6bの後側の11列までに植設する各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設する。又、該中板後6b前側の引継部6cの12列から、移送終端の15列の間に、植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて植設すると共に、この各扱歯7a内には、ソリッド扱歯7eを略同じ角度に植設する。又、脱穀室6に張設する各網は、該中板後6bより、後方部の扱室網7cの目合(ロ)より、該中板後6bより、前側の引継部6cに張設する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0049】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させ、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0050】
図15で示すように、前記扱胴7の移送始端側の仕切金7f前側の5列から11列までの間は、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて、各扱歯7aを植設し、又、12列から15列までの間は、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて、各扱歯7aを植設すると共に、これら各扱歯7a内には、ソリッド扱歯7eを略同じ角度に植設している。更に、脱穀室6に張設する各網は、移送始端から中板後6bまでの間に張設する扱室網7cの目合(ロ)より、引継部6cに張設する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0051】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0052】
図16で示すように、脱穀装置5の排塵処理室8内には、複数(多数)の排塵処理歯9dと、1個、又は2個の排出歯9bとを装着した排塵胴9を軸支内装している。その他は、図1で示すように、脱穀装置5と同じである。
【0053】
又、図17で示すように、前記扱胴7に植設する全ての各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設している。又、移送始端部から中板後6bまでの間に張設する扱室網7cの目合(ロ)より、引継部6cに張設する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0054】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0055】
図16で示す前記脱穀装置5において、前記扱胴7の引継部6cに位置する箇所に植設する各扱歯7aは、図18で示すように、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設している。又、移送始端部から中板後6bまでの間に張設する扱室網7cの目合(ロ)より、この引継部6cに張設する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。又は、この引継部6cに植設する各扱歯7a内には、図19で示すように、各ソリッド扱歯7eを略同じ角度で植設している。
【0056】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0057】
図20で示すように、前記扱胴7に植設する扱歯7aは、全て送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設している。脱穀室6に張設する扱室網7cの目合(ロ)より、引継部6cに張設する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0058】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0059】
図21で示すように、前記扱胴7が引継部6cに位置する箇所に植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて植設している。又、図22で示すように、この各扱歯7a内には、各ソリッド扱歯7eを略同じ角度で植設している。更に、脱穀室6に張設する扱室網7cの目合(ロ)より、引継部6cに張設する引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0060】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0061】
図16で示す前記脱穀装置5の排塵処理室8に軸支内装した排塵胴9の外周部に装着する排塵処理歯9dの装着ピッチは、引継部6cでの取付用のピッチ(H3)とし、又、この引継部6cより、前側(移送方向側)での取付用のピッチ(H4)として、これら引継部6cのピッチ(H3)は、引継部6cの前側のピッチ(H4)より、狭くして設けた構成において、扱胴7が該引継部6cに位置する箇所に植設する各扱歯7aは、図24で示すように、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて植設している。この各扱歯7a内には、図24で示すように、各ソリット扱歯7eを、略同じ角度で植設している。又、該引継部6cの後側に張設した扱室網7cの目合(ロ)より、この引継部6cに張設した引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0062】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0063】
図16で示す前記脱穀装置5の構成において、扱胴7の移送始端部側から、引継部6cの後側の中板後6bの間に、植設する各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設する。又、該中板後6bの前側(移送方向側)の該引継部6cに植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて植設している。更に、扱室網7cの目合(ロ)より、引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0064】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0065】
前記扱胴7の移送始端部側から、引継部6cの後側の中板後6bの間に植設する各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設する。又、該中板後6bの前側(移送方向側)の該引継部6cに植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて植設する。更に、扱室網7cの目合(ロ)より、引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0066】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0067】
前記排塵胴9の外周部に装着する排塵処理歯9dは、図16で示すように、不連続で移送方向に、所定角度に傾斜させて設けると共に、二番胴24aの外周部には、連続の二番処理螺旋プレート24bを装着した構成において、図27で示すように、扱胴7の移送始端側から、引継部6cの後側までの間に植設する各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に植設すると共に、該引継部6cに植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に植設している。更に、扱室網7cの目合(ロ)より、引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0068】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0069】
図28で示すように、前記扱胴7の移送始端部側から、引継部6cの後側までの間に植設する各扱歯7aは、送り方向に所定角度(θ1)に植設する。又、該引継部6cに植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に植設すると共に、この各扱歯7a内には、各ソリッド扱歯7eを略同じ角度に植設している。更に、扱室網7cの目合(ロ)よりも、引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0070】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0071】
図16で示す前記排塵胴9の外周部に多数装着する排塵処理歯9dは、引継部6cに装着するピッチ(H3)を、この引継部6cの前側に装置するピッチ(H4)よりも広くして装着すると共に、二番胴24aの外周部に装着する二番処理螺旋プレート24bを連続で螺旋状に形成した構成において、扱胴7は、図29で示すように、移送始端部から、該引継部6cの後側の中板後6bまでの間に植設する各扱歯7aを、送り方向に所定角度(θ1)に傾斜させて植設している。又、該引継部6c間に植設する各扱歯7aは、逆送り方向に所定角度(θ2)に傾斜させて植設している。更に、扱室網7cの目合(ロ)より、引継部受網7dの目合(イ)を大きくして張設している。
【0072】
これにより、脱穀する穀稈が脱粒性が良好で、藁屑が多量に発生する穀稈であったときでも、前記引継部6cで排塵物の詰りがなく、馬力ロスもなく、又、濾過率を向上させて、三番飛散の穀粒ロスの減少を図ることができる。
【0073】
前記排塵処理室8に排塵軸9cで軸支内装した、排塵胴9の外周部に設けた、連続した螺旋状の排塵処理螺旋プレート9の回転外周の下側には、図1で示すように、排塵網8aを張設し、この排塵処理室8内に供給された排塵物は、この排塵処理室8内で再脱穀処理され、この再脱穀処理物の主として穀粒と、少量の藁屑等とが該排塵網8aから漏下して、下側の選別室25内に設けた揺動選別装置26a上に供給されて、揺動選別される。
【0074】
又、該排塵網8aの移送終端部には、排塵排出口8bを設け、該排塵網8aから漏下しなかった主として藁屑、稈切等は、この排塵排出口8bから機外へ排出される。
前記排塵処理室8の後側には、図1で示すように、二番処理室24を設け、この二番処理室24に同軸の排塵軸9cで軸支内装した、二番胴24aを軸支して設け、この二番胴24aの外周部に連続して螺旋形状の二番処理螺旋プレート24b装着して設け、この二番胴24aの二番処理螺旋プレート24bの回転外周の下側には、二番網24cを張設し、この二番処理室24内に供給された二番物は、この二番処理室24内で再脱穀処理され、再脱穀処理物の主として穀粒と、少量の藁屑等とが該二番網24cから漏下して、下側の揺動選別装置26a上に供給されて、揺動選別される。又、該二番網24cの移送終端部には、二番排出口24dを設け、該二番網24cから漏下しなかった主として藁屑、及び少量の穀粒は、この二番排出口24dから該揺動選別装置26a上へ排出されて、揺動選別される。
【0075】
前記揺動選別装置26aは、前部に設けたローラ装置26bと、後部へ設けたカム装置26cとにより、揺動回転駆動する。
前記揺動選別装置26aの下側後方部には、風選別用の起風が発生する送風ファン27を設け、この揺動選別装置26a等から落下する揺動選別済み物を、穀粒と、藁屑等とに風選別する。
【0076】
前記送風ファン27の前側には、一番選別装置28を設け、この一番選別装置28は、一番選別棚28aと接続する一番受樋28bを設け、この一番受樋28b内には、一番移送螺旋28cを回転自在に軸支して設け、一番口穀粒を右外側へ設けた一番揚穀筒28d内へ移送供給し、この一番揚穀筒28dで機外の穀粒貯留タンク11内へ供給する。
【0077】
前記一番選別装置28の前側には、二番選別装置29を設け、この二番選別装置29は、二番選別棚29aと、後側の一番選別棚28aと接続する二番受樋29bを設け、この二番受樋29b内には、二番移送螺旋29cを回転自在に軸支して設け、二番物を右外側へ設けた二番還元筒29d内へ移送供給し、この二番還元筒29dで二番処理室24内へ還元し、再脱穀処理する。
【0078】
前記脱穀室6の前方部で、揺動選別装置26aの上側の一方側には、脱穀時に発生した、藁屑、稈切、及び塵埃等を機外へ排出する吸引ファン30を設けている。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】脱穀装置の左側全体側断面図
【図2】図1の一部のA−A断面図
【図3】扱胴の拡大展開平面図
【図4】コンバインの左側全体側面図
【図5】扱胴の拡大展開平面図
【図6】扱胴の拡大展開平面図
【図7】扱胴の拡大展開平面図
【図8】扱胴の拡大展開平面図
【図9】扱胴の拡大展開平面図
【図10】扱胴の拡大展開平面図
【図11】扱胴の拡大展開平面図
【図12】扱胴の拡大展開平面図
【図13】扱胴の拡大展開平面図
【図14】扱胴の拡大展開平面図
【図15】扱胴の拡大展開平面図
【図16】脱穀装置の左側全体側断面図
【図17】扱胴の拡大展開平面図
【図18】扱胴の拡大展開平面図
【図19】扱胴の拡大展開平面図
【図20】扱胴の拡大展開平面図
【図21】扱胴の拡大展開平面図
【図22】扱胴の拡大展開平面図
【図23】扱胴の拡大展開平面図
【図24】扱胴の拡大展開平面図
【図25】扱胴の拡大展開平面図
【図26】扱胴の拡大展開平面図
【図27】扱胴の拡大展開平面図
【図28】扱胴の拡大展開平面図
【図29】扱胴の拡大展開平面図
【符号の説明】
【0080】
(6) 脱穀室
(6b) 中板後
(6c) 引継部
(7) 扱胴
(7a) 扱歯
(7c) 扱室網
(7d) 引継部受網
(7e) ソリッド扱歯
(8) 排塵処理室
(9) 排塵胴
(9a) 排塵処理螺旋プレート
(24) 二番処理室
(24a)二番処理胴
(24b)二番処理螺旋プレート
(H1) 螺旋ピッチ
(H2) 螺旋ピッチ
(θ1) 所定角度
(イ) 目合
(ロ) 目合

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の扱歯(7a)を植設した扱胴(7)を回転自在に内装する脱穀室(6)の下側に扱室網(7c)を張設し、該脱穀室(6)の後部一側に引継部(6c)を介して排塵処理室(8)を連通して設け、該排塵処理室(8)に排塵処理螺旋プレート(9a)を外周部に連続的に設けた排塵胴(9)を回転自在に内装し、前記引継部(6c)に臨む排塵処理螺旋プレート(9a)の螺旋ピッチ(H1)を、該引継部(6c)よりも後側の螺旋ピッチ(H2)よりも狭くして設け、前記排塵処理室(8)の前側に二番処理室(24)を設けると共に該二番処理室(24)に二番処理螺旋プレート(24b)を外周部に連続的に設けた二番処理胴(24a)を回転自在に内装し、前記扱胴(7)に植設する各扱歯(7a)を送り方向に所定角度(θ1)傾斜させて設けると共に、前記引継部(6c)に張設する引継部受網(7d)の目合(イ)を、該引継部(6c)の前側に設けた中板後(6b)の後側に張設する扱室網(7c)の目合(ロ)よりも大きく設定したことを特徴とする脱穀装置。
【請求項2】
前記引継部(6c)に臨む扱胴(7)側に植設した線状の扱歯(7a)の内側に、板状のソリッド扱歯(7e)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−54552(P2008−54552A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−233944(P2006−233944)
【出願日】平成18年8月30日(2006.8.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】