説明

脳波を使ったゲーム方法

本方法は、プレーヤー(44,46)の脳波周波数の測定のために各プレーヤー(44,46)にセンサ(30と32)を設置することにより、ゲーム(10)をするためのものである。プレーヤー(44)の脳波周波数が第1の周波数にあり、プレーヤー(46)の脳波周波数が、第1の周波数が第2の周波数より低い、別の周波数にある場合、プレーヤー(44)は、プレーヤー(46)の方へx方向に遊戯領域(12)の上のユニット(38)を移動させる。プレーヤー(44)の脳波周波数が第3の周波数であり、プレーヤー(46)の脳波周波数が第4の周波数であり、第3の周波数が第4の周波数より大きい場合、プレーヤー(44)は、x方向に垂直なy方向にユニット(38)を移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気遊戯領域上でボールを動かすために脳波周波数を測定することによって、球技などのゲームにおける脳波を使ったゲーム方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生活のペースが速くなることによって、今日の社会の人々は一層ストレスを感じるようになっている。ストレスの一部は、人が動揺する場合などのように、比較的高い脳波の周波数で脳を使用することが増えたことに関連する。人々は、脳がより低い脳波周波数で、もっと操作するように脳波周波数を制御するための能力を高めることができれば、ストレスと関係するダメージや生活の質の低下を改善することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
とりわけストレスを低下させるために、脳波周波数をコントロールすることを学ぶ有効で刺激的な方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
本発明の方法は、上で概説したような問題の解決策を提供する。特に、本発明の方法は、プレーヤーの脳波周波数の測定のために各プレーヤーにセンサを設置することによってゲームを提供するものである。第1のプレーヤーの脳波周波数が第1の周波数であり、第2のプレーヤーの脳波周波数が第2の周波数である場合において、第1のプレーヤーによって第1の周波数が第2の周波数より低くされたとき、第1のプレーヤーは第2のプレーヤーの方に向かってx方向に遊戯領域上のユニットを移動させることができる。第1のプレーヤーの脳波周波数が第3の周波数であり、第2のプレーヤーの脳波周波数が第4の周波数である場合において、第1のプレーヤーによって第3の周波数が第4の周波数より大きくされたとき、第1のプレーヤーはx方向に垂直なy方向にユニットを移動させることができる。さらに、第2のプレーヤーによって、y方向にユニットを移動させることに対するトリガー値より高い脳波周波数にしたことによってy方向にユニットを移動させ、これと同時に、第1のプレーヤーによって、第2のプレーヤーと比較して、より低い脳波周波数にされたことによって、x方向にユニットを移動させるることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図1−6を参照すると、本発明の方法およびゲーム10は、4つのセグメント14、16、18、20を含み得るポータブル長方形遊戯領域12を持つ。領域12は、ゴム素材あるいは他の適切な材料で作成することができる。セグメント14および20はゴール・セグメントと看做すことができ、ボールおよび遊戯領域の他の機能をコントロールするために使用することができる機器を含むんでもよいし、含まなくてもよい。
【0006】
持ち運びや携帯に便利になるように、図2−3に最適な態様を示すように、遊戯領域12を折り畳んでコンパクトなユニット21にすることができる。
【0007】
遊戯領域12は、ワイヤー24によって、コンピューターと制御電子機器ユニット22に接続させることができる。領域12は、さらに無線技術を使用するこにによって、ユニット22と通信することもできる。バイオセンサユニット30、32を含む一対のヘッドバンド26、28は、それぞれワイヤー34,36によって、或いは、無線技術によってユニット22に接続させることができる、
【0008】
ゲーム10には、プレーヤー44、46の脳波周波数40および42に依存して、x方向および/またはy方向に移動させることができるような、磁気ボール38、あるいは、他のアイテムを設けることができる。これらの脳波は、それぞれ、ヘッドバンド26、28内のセンサユニット30、32によって測定され、、ヘッドバンド26、28は、プレーヤー44、46の頭部48、50上に置かれる。ボール38は、無重力の錯覚を与えるようにz方向に上部表面領域52上に距離(D)を隔てて浮かせることができる。もちろん、ボール38は、表面領域52上で回転することもできる。z方向へのボール38の移動は可変としない、即ち固定とすることが好適である。しかしながら、ゲームにおける3次元の変形例では、z方向も可変とされる。
【0009】
操作中は、遊戯領域12は、テーブルのような平坦な面に置かれる。プレーヤー44は、セグメント14の後ろ方に座ってもよい。一方、プレーヤー46は、セグメント20の後ろの反対側に座っている。各プレーヤー44、46の頭部48、50にヘッドバンド26、28を置いてある場合、プレーヤーの脳波周波数が、ボール38をx方向およびy方向に移動させることができる。例えば、プレーヤー44のシータ脳波周波数52およびアルファ波周波数54は、センサ30によって測定され、処理のためにワイヤー34によってユニット22に送出される。それと同時に、プレーヤー46のシータ脳波周波数56およびアルファ波周波数58は、センサ32によって測定され、その後の処理のためにワイヤー36によってユニット22に送出される。シータ脳波周波数52、56は、3-8Hzで変動し得るものである。その一方で、アルファ波周波数54、58は、8-12Hzで変動し得るものである。一般に、プレーヤーがより低い周波数を持つほど、プレーヤーはより落ち着いた状態になる。センサ30、32は、プレーヤーの脳の電気的な活動を記録するバイオセンサシステムに接続させることができる。脳波記録計(EEG)を使用して脳波周波数を測定することもでこる。
【0010】
プレーヤーが最も高いシータ波およびアルファ波周波数の状態にある場合に、ボール38がx方向に動くように、プロセッサ22をプログラムすることができる。言いかえれば、ボール38が、セグメント14、20へ移動する場合、最も落ち着いた精神状態にあるプレーヤーがゲームに勝つことになる。さらに、脳波周波数が3Hzに接近している場合、ボール38が高速の第1の速度になるようにボール38の速度を制御し、また、脳波周波数の低下に伴ってボール38の速度が増加するように、脳波周波数が12Hzに接近している場合、ボール38が、より低速の第2の速度になるように、ボール38の速度を制御することが可能である。12Hzまでは、脳波周波数の増加に伴ってボール38の速度が増加するように、ゲーム10を設計することができる。もちろん、ボール38の速度は、脳波周波数の変動に応じて連続的に変化させることができる。脳波周波数が18Hzを超える場合、ボール38の方向は下記に説明するようにy方向に変わる。
【0011】
さらに、プレーヤー44、46のベータ波周波数60、62の測定によって、ボール38をy方向に移動させることが可能である。ベータ波周波数60、62は、18Hz以上の波に設定することができる。このように、プレーヤーは、脳の活動度を激しくすることによって、ボール38のy方向への移動に影響を及ぼすことができる。ボール38がy方向に遊戯領域12のエッジ27、29から転落する場合、最も低い脳活動度を持つプレーヤーが、勝利する、或いは、敗北するといったようにゲーム10のルールを設定することができる。
【0012】
これは、プレーヤーが動揺し、脳波周波数が、18Hzの限界を遥かに超えて増加した場合に、プレーヤーがエッジ27、29のうちの1つへのボール38を移動させ始めてしまい、そしてゲームに負けてしまうことを意味する。一方の、或いは双方のプレーヤーが、18Hzを超える脳波周波数を持つ場合、y方向の移動が生じる得る。双方のプレーヤーが、18Hzを超える周波数を持っている場合、最も高い周波数を持ったプレーヤーが不利益となる方向にボールを動かすことができる。上述したように、ボールがy方向にエッジ27、29を超えて行く場合、プレーヤーのうちの1人がゲームに負けるものとするように、規則を設定することができる。遊戯領域12は、水平、あるいは、いくつかの経路を備えた迷路(ラビリンス)23にすることができるが、それ故に、プレーヤーは、迷路の一端から迷路の他端にボールをナビゲーション(移動指示)するためにx方向およびy方向の両方に移動しなければならない。
【0013】
遊戯領域12には、さらに、ゲーム10によって仮想丘を乗り越えるにはボール38がある速度を持つことを要求するような仮想丘25を設けることもできる。z方向が変数になるように、遊戯領域12を三次元にすることもできる。
【0014】
ゲーム中に各プレーヤーの脳波周波数を示すモニターを具えた外部コンピュータにユニット22を接続することも可能である。
【0015】
図4−6を参照すると、ボール38がマグネットによって反発されて空中に浮かぶように、遊戯領域12は、複数の反発する永久磁石ユニット70(多くの)を持つ。コイル74によって生成された磁気によって引き起こされる引力の量を制御することによって、永久磁石70は浮かんでいるボール38までの距離(D)を維持しながら、ボールは移動することができ、浮いているボールは、遊戯領域12のx方向あるいはy方向のいずれかに移動することができる。例えば、マグネット70bと比較して、マグネット70aを囲むコイルの反発力を低減することによって、ボールはマグネット70aの方向に移動する。ユニット22を使用して、上述するようなプレーヤー44、46の脳波周波数に基づき、各マグネットユニット70のコイル74によって引き起こされる磁気を制御することもできる。
【0016】
このように、第2のプレーヤーが、x方向へのボール38の移動を引き起こすような12Hz未満の脳波周波数を持つ限りx方向にボール38を移動させることができる間に、第1のプレーヤーがy方向にボール38の移動を引き起こすような18Hzを超える脳波周波数を持っているとき、ボール38は、x方向およびy方向の両方に同時に動くことができる。第2のプレーヤーは、x方向にボール38を移動させてセグメント14、20に入れることによって勝利する、或いは、第1のプレーヤーが、ボール38をy方向に移動させてエッジ27、29のうちの1つを越えさせることによって勝利することができる。
【0017】
バイオフィードバックによって脳の脳波周波数を制御(コントロール)することを学ぶことによって、プレーヤーは、自分をよりリラックスした状態にすることを、より上手にできるようになる。
【0018】
本発明を好適な構成および実施態様によって説明してきたが、本発明の請求の範囲および本質から逸脱せずに、構成および実施態様に何らかの置換や変更を施し得るものと理解すべである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のゲームの遊戯領域の概略図である;
【図2】本発明のホールド位置メニュー中の遊戯領域の概略斜視図である;
【図3】部分的に折り重ねられた姿勢の遊戯領域の側面図である:
【図4】遊戯領域の平面図である;
【図5】制御接続を示す遊戯領域の詳細な平面図である;
【図6】制御接続の詳細な平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム方法であって、
プレーヤー(44,46)の脳波周波数の測定のために各プレーヤー(44,46)にセンサ(30,32)を設置するステップと、
前記プレーヤー(44)によって、前記プレーヤー(44)の脳波周波数である第1の周波数が前記プレーヤー(46)の脳波周波数である第2の周波数よりも小さくされた場合に、遊戯領域(12)上のユニット(38)を前記プレーヤー(46)に向かってx方向に移動させるステップと、
前記プレーヤー(44)によって、前記プレーヤー(44)の脳波周波数である第3の周波数が、前記プレーヤー(46)の脳波周波数である第4の周波数よりも大きくされた場合に、前記ユニット(38)をx方向に垂直なy方向に移動させるステップと、
を含むことを特徴とするゲーム方法。
【請求項2】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法が、前記第3の周波数が、前記第1の周波数および前記第2の周波数よりも大きい場合に、前記ユニット(38)を移動させるステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。
【請求項3】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法が、前記ユニット(38)を前記遊戯領域(12)から一定距離(D)だけ浮かせるステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。
【請求項4】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法が、前記プレーヤー(44,46)の脳波のシータ波、アルファ波およびベータ波の周波数を測定するステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。
【請求項5】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法が、前記プレーヤー(44)によって、当該プレーヤー(44)の脳波周波数(40)が低くされることによって、前記ユニット(38)の速度を増加させるステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。
【請求項6】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法は、前記プレーヤー(44)によって前記脳波周波数(40)が18Hzを超える場合に、y方向に前記ユニット(38)を移動させるステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。
【請求項7】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法が、前記プレーヤー(44)によって、x方向およびy方向に前記ユニット(38)を移動させることにより、迷路(23)を通過して前記ユニット(38)をナビゲーションするステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。
【請求項8】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法が、
前記プレーヤー(44)によって、前記脳波周波数(40)が前記脳波周波数(42)の値よりも低い値に低下されることによって、x方向にユニット(38)を移動させると同時に、前記プレーヤー(46)によって前記脳波周波数(42)が18Hzを超える場合に、y方向に前記ユニット(38)を移動させるステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。
【請求項9】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法が、
前記プレーヤー(44)によって、前記ユニット(38)が前記プレーヤー(46)に隣接しているセグメント(20)に移動されることにより、前記プレーヤー(44)が前記ゲームに勝つものとするステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。
【請求項10】
請求項1の記載のゲーム方法であって、
前記方法が、
前記プレーヤー(46)によって、y方向にエッジ(27,29)を越えて前記ユニット(38)を移動させることにより、前記プレーヤー(46)が前記ゲームに負けるものとするステップ、をさらに含む、
ことを特徴とするゲーム方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−517548(P2007−517548A)
【公表日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546891(P2006−546891)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【国際出願番号】PCT/SE2004/001778
【国際公開番号】WO2005/065794
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(506041969)インタラクティブ プロダクトライン アーベー (1)
【Fターム(参考)】