説明

腫瘍疾患を治療するための方法および組成物

本発明は、部分的にIGF−1受容体シグナル伝達を阻害する工程を含む、ヒト被験体において腫瘍を治療するための方法、腫瘍が、こうした治療に対して応答する可能性がより高いかまたはより低いかを決定する方法、およびこうした方法を実施するための組成物を提供する。特定の態様において、本発明は、ヒトIGF−1Rに結合する、完全ヒト、ヒト化、またはキメラ抗IGF−1R抗体、こうした抗体のIGF−1R結合性断片および誘導体、ならびにこうした断片を含むIGF−1R結合性ポリペプチドを提供する。他の態様は、こうした抗体、抗体断片および誘導体ならびにポリペプチドをコードする核酸、こうしたポリヌクレオチドを含む細胞、こうした抗体、抗体断片および誘導体ならびにポリペプチドを作製する方法、ならびにこうした抗体、抗体断片および誘導体ならびにポリペプチドを用いる方法を提供し、IGF−1Rに関連する障害または状態を有する被験体の治療法または診断法が含まれる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒト被験体において、腫瘍を治療する方法であって、前記被験体に、療法的有効量のIGF−1Rシグナル伝達阻害剤を投与することを含み、前記被験体が、前記治療に対して、以下の応答:
a. RECIST基準による安定な疾患、
b. RECIST基準による部分応答、
c. RECIST基準による完全応答、
d. PETによってアッセイされるような、前記腫瘍における代謝活性の減少、
e. PETによってアッセイされるような、前記腫瘍における代謝活性の排除、および
f. 前記腫瘍に関連する症状の改善
の少なくとも1つを示す、前記方法。
【請求項2】
前記腫瘍が:
a. 肉腫腫瘍、
b. ユーイング肉腫腫瘍、
c. 腺癌腫瘍、
d. 膵臓癌腫瘍、
e. カルチノイド腫瘍、
f. 胸腺腫瘍、
g. 腺腫、
h. アデノイドR眼腫瘍、
i. 黒色腫腫瘍、
j. 結腸直腸腫瘍、
k. 卵巣腫瘍、
l. 乳房腫瘍、
m. 活性化RAS突然変異を有する細胞を含む腫瘍、
n. 活性化KRAS突然変異を有する細胞を含む腫瘍、
o. KRASのコドン12において活性化突然変異を有する細胞を含む腫瘍、
p. KRAS G12C突然変異を有する細胞を含む腫瘍、
q. PTEN腫瘍抑制因子におけるミスセンスまたはナンセンス突然変異を持たない細胞を含む腫瘍、
r. PTENに特異的な抗体を用いた免疫組織化学によって検出可能である、非腫瘍組織試料に比較したPTEN発現の減少を持たない細胞を含む腫瘍、
s. アーカイブ・ホルマリン固定パラフィン包埋腫瘍切片の免疫組織化学染色によって評価されるような、腫瘍細胞の5%以下でのPTEN発現の完全な喪失を示す腫瘍、
t. EWS−FLI遺伝子転座を有する細胞を含む腫瘍、
u. EWS−FLIハイブリッド遺伝子を発現する腫瘍、
v. EWS/ets遺伝子再編成を有する細胞を含む腫瘍、
w. EWS/etsハイブリッド遺伝子を発現する腫瘍、および
x. t(11;22)(q24;q12)染色体異常を有する細胞を含む腫瘍
からなる群より選択される、請求項1の方法。
【請求項3】
前記被験体が、IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤の前記投与の6ヶ月以内に、前記応答を示す、請求項1の方法。
【請求項4】
前記被験体が、IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤の前記投与の90日以内に、前記応答を示す、請求項1の方法。
【請求項5】
前記被験体が、IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤の前記投与の60日以内に、前記応答を示す、請求項1の方法。
【請求項6】
前記被験体が、IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤の前記投与の30日以内に、前記応答を示す、請求項1の方法。
【請求項7】
前記被験体が、IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤の前記投与の14日以内に、前記応答を示す、請求項1の方法。
【請求項8】
前記被験体が、IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤の前記投与の8日以内に、前記応答を示す、請求項1の方法。
【請求項9】
前記症状が、不規則であるか、努力を伴うか、または困難な呼吸である、請求項1の方法。
【請求項10】
前記症状が疼痛である、請求項1の方法。
【請求項11】
前記症状が睡眠困難である、請求項1の方法。
【請求項12】
前記症状が、摂食、飲用、または嚥下の困難である、請求項1の方法。
【請求項13】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が、少なくとも1用量で前記被験体に投与される、請求項1の方法。
【請求項14】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が、少なくとも2用量で前記被験体に投与される、請求項1の方法。
【請求項15】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が、少なくとも3用量で前記被験体に投与される、請求項1の方法。
【請求項16】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が、少なくとも4用量で前記被験体に投与される、請求項1の方法。
【請求項17】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が、少なくとも前記応答が達成されるまで、断続的用量で前記被験体に投与される、請求項1の方法。
【請求項18】
前記応答が、RECIST基準による完全応答である、請求項17の方法。
【請求項19】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が:
a. IGF−1受容体に特異的に結合する抗体、
b. IGF−1受容体に特異的に結合する抗体断片、
c. IGF−1受容体に特異的に結合する抗体誘導体、
d. IGF−1受容体に特異的に結合するペプチボディ、
e. IGF−1受容体に特異的に結合するAvimerTM
f. IGF−1受容体siRNA、および
g. IGF−1受容体に結合する小分子
からなる群より選択される、請求項1の方法。
【請求項20】
前記抗体が:L1H1、L2H2、L3H3、L4H4、L5H5、L6H6、L7H7、L8H8、L9H9、L10H10、L11H11、L12H12、L13H13、L14H14、L15H15、L16H16、L17H17、L18H18、L19H19、L20、H20、L21H21、L22H22、L23H23、L24H24、L25H25、L26H26、L27H27、L28H28、L29H29、L30H30、L31H31、L32H32、L33H33、L34H34、L35H35、L36H36、L37H37、L38H38、L39H39、L40H40、L41H41、L42H42、L43H43、L44H44、L45H45、L46H46、L47H47、L48H48、L49H49、L50H50、L51H51、およびL52H52からなる組み合わせの群より選択される、軽鎖可変ドメインおよび重鎖可変ドメインの組み合わせを含む抗体;抗体1A(DSMZ寄託番号DSM ACC 2586)、抗体8(DSMZ寄託番号DSM ACC 2589)、抗体23(DSMZ寄託番号DSM ACC 2588)、抗体18;抗体2F8、抗体A12、抗体IMC−A12;抗体7C10、キメラ抗体C7C10、抗体h7C10、抗体7H2M、キメラ抗体7C10、抗体GM607、ヒト化抗体7C10バージョン1、ヒト化抗体7C10バージョン2、ヒト化抗体7C10バージョン3、抗体7H2HM;抗体EM164、表面再構成(resurfaced)抗体EM164、ヒト化抗体EM164、抗体huEM164 v1.0、抗体huEM164 v1.1、抗体huEM164 v1.2、および抗体huEM164 v1.3;抗体 CP−751,871、ATCC寄託番号PTA−2792を有するハイブリドーマによって産生される抗体、ATCC寄託番号PTA−2788を有するハイブリドーマによって産生される抗体、ATCC寄託番号PTA−2790を有するハイブリドーマによって産生される抗体、ATCC寄託番号PTA−2791を有するハイブリドーマによって産生される抗体、ATCC寄託番号PTA−2789を有するハイブリドーマによって産生される抗体、ATCC寄託番号PTA−2793を有するハイブリドーマによって産生される抗体;抗体2.12.1、抗体2.13.2、抗体2.14.3、抗体3.1.1、抗体4.9.2、および抗体4.17.3;抗体19D12、ATCCに番号PTA−5214のもとで寄託されるプラスミド15H12/19D12 HCA(γ4)中のポリヌクレオチドによってコードされる重鎖、およびATCCに番号PTA−5220のもとで寄託されるプラスミド15H12/19D12 LCF(κ)中のポリヌクレオチドによってコードされる軽鎖を含む抗体;抗体PINT−6A1、抗体PINT−7A2、抗体PINT−7A4、抗体PINT−7A5、抗体PINT−7A6、抗体PINT−8A1、抗体PINT−9A2、抗体PINT−11A1、抗体PINT−11A2、抗体PINT−11A3、抗体PINT−11A4、抗体PINT−11A5、抗体PINT−11A7、抗体PINT−11A12、抗体PINT−12A1、抗体PINT−12A2、抗体PINT−12A3、抗体PINT−12A4、抗体PINT−12A5、抗体M13−C06、抗体M14−G11、抗体M14−C03、抗体M14−B01、抗体M12−E01、および抗体M12−G04、ならびにハイブリドーマP2A7.3E11、20C8.3B8、P1A2.2B11、20D8.24B11、P1E2.3B12、およびP1G10.2B8によって産生される抗体からなる群より選択される、請求項19の方法。
【請求項21】
前記抗体がIGF−1受容体L2ドメインに結合する、請求項19の方法。
【請求項22】
前記抗体がIGF−1受容体FnIII 1ドメインに結合する、請求項19の方法。
【請求項23】
前記抗体がIGF−1受容体FnIII 2ドメインに結合する、請求項19の方法。
【請求項24】
前記抗体がIGF−1受容体L1およびFnIII 1ドメインに結合する、請求項19の方法。
【請求項25】
前記抗体が、IGF−1Rへの結合に関して、抗体L16/H16と競合する、請求項19の方法。
【請求項26】
前記抗体が、軽鎖L16に少なくとも90%同一である軽鎖可変ドメインおよび重鎖H16に少なくとも90%同一である重鎖可変ドメインを含む、請求項19の方法。
【請求項27】
前記抗体が、L16の軽鎖可変ドメインおよびH16の重鎖可変ドメインを含む、請求項19の方法。
【請求項28】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が:
a. IGF−1に特異的に結合する抗体または抗体断片、
b. IGF−2に特異的に結合する抗体または抗体断片、
c. IGF−1および/またはIGF−2結合性タンパク質、
d. IGF−1受容体の可溶性IGF−1および/またはIGF−2結合性断片、
e. IGF−2受容体の可溶性IGF−2結合性断片、
f. IGF−1および/またはIGF−2に結合する小分子、
g. IRS1に結合する小分子、
h. SHC、GRB2、またはSOS1に結合する小分子、および
i. PI3KまたはSHP2に結合する小分子
からなる群より選択される、請求項1の方法。
【請求項30】
前記ヒト被験体が小児である、請求項1の方法。
【請求項31】
前記小児が18歳未満である、請求項30の方法。
【請求項32】
前記ヒト被験体が青年である、請求項1の方法。
【請求項33】
前記腫瘍が転移性腫瘍である、請求項1の方法。
【請求項34】
前記転移性腫瘍が骨中である、請求項33の方法。
【請求項35】
前記転移性腫瘍が肺中である、請求項33の方法。
【請求項36】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が、インスリン受容体シグナル伝達を阻害するよりも少なくとも10倍多く、IGF−1受容体シグナル伝達を阻害する、請求項1の方法。
【請求項37】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が、インスリン受容体シグナル伝達を阻害するよりも少なくとも100倍多く、IGF−1受容体シグナル伝達を阻害する、請求項1の方法。
【請求項38】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤が、インスリン受容体シグナル伝達を阻害するよりも少なくとも1000倍多く、IGF−1受容体シグナル伝達を阻害する、請求項1の方法。
【請求項39】
併用療法を含む、請求項1の方法。
【請求項40】
前記併用療法が、前記被験体に化学療法剤を投与する工程を含む、請求項39の方法。
【請求項41】
前記併用療法が、前記被験体にCD99の阻害剤を投与する工程を含む、請求項39の方法。
【請求項42】
前記併用療法が、アドリアマイシン、シトキサン、イフォスファミド、ビンクリスチン、トポテカン、タキソテール、シクロホスファミド、エトポシド、アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ブスルファン、メルファラン、シスプラチン、およびゲムシタビンからなる群より選択される少なくとも1つの化合物を前記被験体に投与する工程を含む、請求項39の方法。
【請求項43】
前記併用療法が:
a. アドリアマイシンおよびシトキサン、
b. ビンクリスチン、アクチノマイシンD、およびシクロホスファミド、
c. ビンクリスチン、アクチノマイシンD、シクロホスファミド、およびドキソルビシン、
d. ビンクリスチン、イフォスファミド、ドキソルビシン、およびエトポシド、
e. ビンクリスチン、トポテカン、およびシクロホスファミド、
f. イフォスファミドおよびエトポシド、
g. ブスルファンおよびメルファラン、
h. イフォスファミドおよびビンクリスチン、ならびに
i. トポテカンおよびビンクリスチン
からなる組み合わせの群より選択される化合物の少なくとも1つの組み合わせを前記被験体に投与する工程を含む、請求項39の方法。
【請求項44】
前記併用療法が、コルチコステロイド、制吐剤、オンダンセトロン塩酸、グラニセトロン塩酸、メトロクロプラミド(metroclopramide)、ドンペリドン、ハロペリドール、シクリジン、ロラゼパム、プロクロルペラジン、デキサメタゾン、レボメプロマジン、トロピセトロン、癌ワクチン、GM−CSF阻害剤、GM−CSF DNAワクチン、細胞に基づくワクチン、樹状細胞ワクチン、組換えウイルスワクチン、熱ショックタンパク質(HSP)ワクチン、同種腫瘍ワクチン、自己腫瘍ワクチン、鎮痛剤、イブプロフェン、ナプロキセン、トリサリチル酸コリンマグネシウム、オキシコドン塩酸、抗血管形成剤、抗血管剤、ベバシズマブ、抗VEGF抗体、抗VEGF受容体抗体、可溶性VEGF受容体断片、抗TWEAK抗体、抗TWEAK受容体抗体、可溶性TWEAK受容体断片、AMG 706、AMG 386、抗増殖剤、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、αvβ3阻害剤、αvβ5阻害剤、p53阻害剤、Kit受容体阻害剤、ret受容体阻害剤、PDGFR阻害剤、成長ホルモン分泌阻害剤、アンジオポエチン阻害剤、腫瘍浸潤マクロファージ阻害剤、c−fms阻害剤、抗c−fms抗体、CSF−1阻害剤、抗CSF−1抗体、可溶性c−fms断片、ペグビソマント、ゲムシタビン、パニツムマブ、イリノテカン、およびSN−38からなる群より選択される少なくとも1つの化合物を、前記被験体に投与する工程を含む、請求項39の方法。
【請求項45】
高用量化学療法および自己造血幹細胞レスキューで、前記被験体を治療する工程をさらに含む、請求項1の方法。
【請求項46】
前記被験体を放射線で治療する工程をさらに含む、請求項1の方法。
【請求項47】
全肺照射を含む、請求項46の方法。
【請求項48】
前記被験体が少なくとも40Gyの照射を受ける、請求項46の方法。
【請求項49】
前記被験体が40〜60Gyの間の照射を受ける、請求項46の方法。
【請求項50】
前記被験体が40〜50Gyの間の照射を受ける、請求項46の方法。
【請求項51】
前記被験体が55〜60Gyの間の照射を受ける、請求項46の方法。
【請求項52】
前記被験体が55.8Gy以下の照射を受ける、請求項46の方法。
【請求項53】
前記被験体が45〜55Gyの間の照射を受ける、請求項46の方法。
【請求項54】
前記腫瘍の少なくとも一部を、前記被験体から外科的に取り除く工程をさらに含む、請求項1の方法。
【請求項55】
IGF−1Rシグナル伝達の前記阻害剤の前記療法的有効量が:
a. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体の少なくとも10%に結合する、
b. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体の少なくとも25%に結合する、
c. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体の少なくとも50%に結合する、
d. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体の少なくとも75%に結合する、
e. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体の少なくとも90%に結合する、
f. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体の少なくとも99%に結合する、
g. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体を通じたシグナル伝達を少なくとも10%減少させる、
h. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体を通じたシグナル伝達を少なくとも25%減少させる、
i. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体を通じたシグナル伝達を少なくとも50%減少させる、
j. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体を通じたシグナル伝達を少なくとも75%減少させる、
k. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体を通じたシグナル伝達を少なくとも90%減少させる、
l. 投与24時間以内に被験体のIGF−1受容体を通じたシグナル伝達を少なくとも99%減少させる、
m. 投与24時間以内にIGF−1受容体の自己リン酸化を少なくとも10%減少させる、
n. 投与24時間以内にIGF−1受容体の自己リン酸化を少なくとも25%減少させる、
o. 投与24時間以内にIGF−1受容体の自己リン酸化を少なくとも50%減少させる、
p. 投与24時間以内にIGF−1受容体の自己リン酸化を少なくとも75%減少させる、
q. 投与24時間以内にIGF−1受容体の自己リン酸化を少なくとも90%減少させる、
r. 投与24時間以内にIGF−1受容体の自己リン酸化を少なくとも99%減少させる、
s. 投与24時間以内にIRS−1のリン酸化を少なくとも10%減少させる、
t. 投与24時間以内にIRS−1のリン酸化を少なくとも25%減少させる、
u. 投与24時間以内にIRS−1のリン酸化を少なくとも50%減少させる、
v. 投与24時間以内にIRS−1のリン酸化を少なくとも75%減少させる、
w. 投与24時間以内にIRS−1のリン酸化を少なくとも90%減少させる、および
x. 投与24時間以内にIRS−1のリン酸化を少なくとも99%減少させる
からなる群より選択される効果を有する、請求項1の方法。
【請求項56】
前記腫瘍が、卵巣、肺、カルチノイド、頭部および頸部、結腸、乳房、前立腺、ならびに胆嚢からなる群より選択されるタイプのものであり、療法的有効量のゲムシタビンを前記被験体に投与する工程をさらに含む、請求項1の方法。
【請求項57】
ヒト被験体における腫瘍が、前記被験体へのIGF−1受容体シグナル伝達阻害剤を投与する工程を含む治療に対して応答する相対的可能性を決定する方法であって、前記腫瘍由来の細胞が:
a. 活性化RAS突然変異の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記活性化RAS突然変異、
b. RASのコドン12における活性化突然変異の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記RASのコドン12における前記活性化突然変異、
c. 活性化KRAS突然変異の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記活性化KRAS突然変異、
d. KRASのコドン12における活性化突然変異の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記KRASのコドン12における前記活性化突然変異、
e. KRAS G12C突然変異の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記KRAS G12C突然変異、
f. 前記治療が前記ヒト被験体をEGF受容体の阻害剤で治療する工程をさらに含み、そして野生型KRASアレルの存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記野生型KRASアレル、
g. 前記治療が前記ヒト被験体をパニツムマブおよび/またはセツキシマブで治療する工程をさらに含み、そして野生型KRASアレルの存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記野生型KRASアレル、
h. 前記被験体が以前パニツムマブおよび/またはセツキシマブを投与されており、前記治療が前記ヒト被験体をパニツムマブおよび/またはセツキシマブで治療する工程をさらに含み、そして野生型KRASアレルの存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記野生型KRASアレル、
i. 前記腫瘍が結腸直腸腫瘍であり、前記被験体が以前パニツムマブおよび/またはセツキシマブを投与されており、前記治療が前記ヒト被験体をパニツムマブおよび/またはセツキシマブで治療する工程をさらに含み、そして野生型KRASアレルの存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記野生型KRASアレル、
j. PTENの発現減少の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより低いことを示す、PTENの前記発現減少、
k. PTENにおけるミスセンスまたはナンセンス突然変異の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより低いことを示す、PTENにおける前記ミスセンスまたはナンセンス突然変異、
l. EWS−FLI遺伝子転座の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記EWS−FLI遺伝子転座、
m. EWS−FLIハイブリッド遺伝子の発現が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記EWS−FLIハイブリッド遺伝子の発現、
n. EWS/ets遺伝子再編成の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記EWS/ets遺伝子再編成、
o. EWS/etsハイブリッド遺伝子の発現が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記EWS/etsハイブリッド遺伝子の発現、および
p. t(11;22)(q24;q12)染色体異常の存在が、前記腫瘍が前記治療に対して応答する可能性がより高いことを示す、前記t(11;22)(q24;q12)染色体異常
からなる群より選択されるバイオマーカーを含むかどうかを決定する工程を含む、前記方法。
【請求項58】
前記腫瘍が、前記治療に対して応答する可能性がより高いと決定され、前記方法が、前記被験体への前記治療の投与の続く工程をさらに含む、請求項57の方法。
【請求項59】
10〜150mg/mlの間の、IGF−1受容体に特異的に結合する、抗体、抗体断片、または抗体誘導体、
1〜100mMの間の酢酸、pH4.0〜9.0の間、
0.5%〜20.0% w/vの間のソルビトール、および
0.001%〜0.010% w/vの間のポリソルベート20
を含む、ヒト被験体において腫瘍疾患を治療するための組成物。
【請求項60】
30mg/mlの前記抗体、抗体断片、または抗体誘導体、
10mMの酢酸、pH5.2、
5% w/v ソルビトール、および
0.004% w/v ポリソルベート20
を含む、請求項59の組成物。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図1−5】
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【図1−6】
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【図1−7】
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【図1−8】
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【図1−9】
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【図1−10】
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【図1−11】
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【図1−12】
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【図1−13】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16−1】
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【図16−2】
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【図16−3】
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【図17−1】
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【図17−2】
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【図17−3】
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【図18】
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【公表番号】特表2010−520204(P2010−520204A)
【公表日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−551740(P2009−551740)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/002710
【国際公開番号】WO2008/108986
【国際公開日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(500203709)アムジェン インコーポレイテッド (76)
【Fターム(参考)】