説明

膨化菓子の製造装置

【課題】 構造を単純化することによって、製造コストを節減できると共に、体積を小型化できる膨化菓子の製造装置を提供すること。
【解決手段】 本発明による膨化菓子の製造装置は、本体フレームと;前記本体フレームに設けられ、減速器を有する駆動モータと、該駆動モータから動力を伝達される第1及び第2駆動軸とを含む駆動ユニットと;前記第1駆動軸に設けられる第1及び第2作動カムと;前記第1作動カムに連結され、シーソー作動する作動ユニットと;前記作動ユニットに連結され、昇降作動し、且つ加熱手段を有する上部金型と;前記上部金型の直下に設けられ、加熱手段を有する下部金型と;前記第1駆動軸に動力連結され、所定量の穀物を排出する穀物供給ユニットと;前記第2作動カムに連結され、前記穀物供給ユニットから供給される穀物を前記下部金型に移送する穀物移送ユニットと;前記本体フレームに設けられ、前記各構成要素の駆動を制御するコントロールボックスと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膨化菓子の製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
膨化菓子は、米やトウモロコシのような各種穀物を加熱成形して膨化したものであって、多様な形態で消費者に提供されている。近年、膨化菓子が炭水化物を主成分とし、少しだけ食べても空腹感を満たすことから、ダイエット食品として注目を集めている。
【0003】
このような膨化菓子の製造原理は、密閉された容器に穀物を装入し、加熱すれば、穀物内部の水蒸気が膨脹して、容器内部の圧力が上昇するとともに、穀物は、圧力に耐えるために内部から押し出す力を持つようになり、密閉された容器を開放すれば、瞬間的に圧力が低くなり、高圧に耐えていた穀物の力が数倍以上に膨脹する原理を用いて膨化菓子を製造する。このように製造された膨化菓子は、多孔質で、穀物に含まれている澱粉は、デキストリンに変わるので、そのまま食べても消化が早いという利点がある。
【0004】
「クラッカーを製造するための装置(APPARATUS FOR PRODUCING CRAKERS)」と題する従来技術文献は、クラッカーを機械的に生産できる装置を開示している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】米国特許第4,328,741号明細書
【0005】
上記従来技術文献は、米やトウモロコシを装入し、気密な状態で加熱及び圧縮できる成形孔を形成する焼付用上下部金型と、該焼付用上下部金型が開放されると、下部焼付金型上にある膨脹菓子を外部に押し出すと、チャンバー内に新しい穀物を投入するように前後進する供給板と、を備え、3つのエアーシリンダー(air cylinder)により前記上下部焼付金型及び供給板を各々駆動する。これにより、多数のエアーシリンダーを作動させるために圧縮空気を発生する圧縮機と、圧縮空気を制御する電磁弁と、電磁弁を順次制御するための継電器と、タイマー及びセンサよりなるシーケンス制御回路と、をさらに備えなければならない。
【0006】
したがって、上述のような従来技術では、継電器などの接点不良のような電気的欠陥による誤動作や故障が頻繁に生ずるという問題がある。さらに、装置が高価なので、経済性が悪く、装置自体の体積が極めて大きいため、おのずと設置場所も制約を受ける。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、構造を単純化することによって、製造コストを節減できると共に、体積を小型化できる膨化菓子の製造装置を提供することである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、構造を単純化するによって、誤動作や故障を最小化できる膨化菓子の製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、本発明の膨化菓子の製造装置は、本体フレームと、前記本体フレームに設けられ、減速器を有する駆動モータと、該駆動モータから動力を伝達される第1及び第2駆動軸とを含む駆動ユニットと、前記第1駆動軸に設けられる第1及び第2作動カムと、前記第1作動カムに連結され、シーソー作動する作動ユニットと、前記作動ユニットに連結され、昇降作動し、且つ加熱手段を有する上部金型と、前記上部金型の直下に設けられ、加熱手段を有する下部金型と、前記第1駆動軸に動力連結され、所定量の穀物を排出する穀物供給ユニットと、前記第2作動カムに連結され、前記穀物供給ユニットから供給される穀物を前記下部金型に移送する穀物移送ユニットと、前記本体フレームに設けられ、前記各構成要素の駆動を制御するコントロールボックスとを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来技術に使われる多数のエアーシリンダーの代わりに、カムとレバーとの有機的な結合を用いて上部金型の昇降動作を実現することによって、構造を単純化させることができ、よって、製造コストを節減することができると共に、体積を小型化することができるという極めて優れた作用効果を奏する。さらに、上部金型の作動構造を単純化することによって、誤動作や故障を最小化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明による膨化菓子の製造装置を示す斜視図である。
【0013】
図1を参照すれば、本体フレーム2は、一対の側面フレーム21を離隔設置することで設置空間を形成し、この側面フレーム21により前方カバー22と後方カバー23及び上部カバー24が固定設置される。また、前記本体フレーム2の前方には、上部金型7が設置される支持板26と、下部金型8が設置される作業テーブル25と、が設けられる。また、前記本体フレーム2の一方の側面には、コントロールボックス28が設けられる。
【0014】
図2aは、本発明による膨化菓子の製造装置の動力伝達構造を説明するための側面図であり、図2bは、本発明による膨化菓子の製造装置の内部を説明するための側面図である。
【0015】
図2aを参照すれば、上記のように側面フレーム21により形成される設置空間には、各構成要素、例えば、駆動ユニット3と、第1及び第2作動カム4、5と、作動ユニット6と、穀物供給ユニット9及び穀物移送ユニット10が設けられる。前記駆動ユニット3は、図2aに示すように、減速器311を有する駆動モータ31から与えられる減速された回転力を、第1及び第2駆動軸32、33に伝達する構成よりなっている。このために、前記減速器311の軸(図示せず)と前記第1駆動軸32とは、スプロケットホイールWを軸結合してチェーンCで連結され、前記第1駆動軸32の後方上部に設けられる第2駆動軸33は、第1駆動軸32にチェーンCで連結され、回転力を伝達する。
【0016】
図2bを参照すれば、前記第1駆動軸32には、第1及び第2作動カム4、5が各々キー結合方式で設けられる、前記第2駆動軸33には、後述する作動ユニット6の誤作動を防止する誤作動防止カム31が設けられる。
【0017】
図3は、本発明による膨化菓子の製造装置において、第1作動カムを説明するための側面図である。
【0018】
図3を参照すれば、前記第1作動カム4は、半円形の板状体からなり、外周縁の所定部に少なくとも2つの直線区間41、41′が形成され、その一端に鉤状の圧縮片42が回動自在に設けられる。このような圧縮片42は、前記第1作動カム4に設けられるストッパー43により定められた区間で回動する。また、前記第2作動カム5は、図2bに示すように、円形の板状体からなり、外周縁の一部のみ切り除くことで動作区間51を形成する。
【0019】
図2bをさらに参照すれば、前記作動ユニット6は、レバー61と緩衝バー62とガイドバー63と、から構成される。レバー61は、2つの折曲部位を有し、第1折曲部611は、前記本体フレーム2の中心軸27に回動自在に結合され、第2折曲部612は、前記緩衝バー62が水平となるように結合される。また、前記ガイドバー63は、その一端が前記緩衝バー62に連結され、中央部が前記レバー61の一端に連結され、その他端には前記第1作動カム4の外周縁に密着するローラ631が設けられる。これにより、前記作動ユニット6では、前記第1作動カム4に連結したガイドバー63が前記レバー61を作動させ、前記レバー61は、中心軸27を中心にしてシーソー作動する。また、前記緩衝バー62は、前記ガイドバー63のローラ631が第1作動カム4の圧縮片42を通る時に発生する衝撃を緩衝する機能を行い、この緩衝バー62の終端に対応する位置、例えば、前記支持板26の一端には、衝撃を吸収し得る衝撃吸収材261、例えば、スポンジのような合成樹脂材を付設することが好ましい。
【0020】
図2aをさらに参照すれば、前記穀物供給ユニット9は、穀物を貯蔵するホッパー91と、前記ホッパー91が設けられる排出モジュール92とから構成される。排出モジュール92は、前記支持板26に設けられるものであって、排出孔922の穿設された円筒形供給棒921を、前記ホッパー91の排出部位の直下部に水平に挿入し、この円筒形供給棒921の一端を前記第1駆動軸32にチェーンCで連結することによって、前記円筒形供給棒921が回転しつつ、排出孔922を介して所定量の穀物を間歇的に排出するように作動する。また、前記円筒形供給棒921の下部には、排出口923が延設され、後述する穀物移送ユニット10に穀物を排出する。
【0021】
図4aは、本発明による膨化菓子の製造装置において、穀物移送ユニットを説明するための平面図であり、図4bは、穀物移送ユニットを説明するための側面構成図である。
【0022】
図4aを参照すれば、前記穀物移送ユニット10は、前記穀物供給ユニットの穀物排出位置Aで穀物を供給され、前記下部金型8の位置Bまで移送するフィーダ11と、該フィーダ11を駆動させる駆動モジュール12と、から構成される。前記フィーダ11は、穀物供給ユニット9から排出される穀物を上部面に載置する供給板13と、該供給板13の上部面に設けられ、前記供給板13に載置される穀物が離脱するのを防止する供給リング14と、から構成される。前記供給板13及び供給リング14は、図4bに示すように、その中央部が前記本体フレーム2の支持板26に回動自在に結合される。また、前記駆動モジュール12は、図4bに示すように、前記第2作動カム5に連結される第1及び第2作動レバー15、16と、各作動レバー15、16を前記供給板13及び供給リング14に各々連結するリンク作動体17、17′と、前記リンク作動体17、17′が各作動レバー15、16に連結される方向の反対方向に設けられる一対の作動バネ18、18′と、から構成される。この際、各作動レバー15、16は、図4bに示すように、一端が前記本体フレーム2に回動自在に設けられ、中央部には、前記第2作動カム5の外周縁に密着するローラ151、161が設けられ、他端には、前記リンク作動体17、17′及び作動バネ18、18′が連結される。各作動レバー15、16のローラ151、161が第2作動カム5に密着する位置は、第1作動レバー15のローラ151を前記第2作動レバー16のローラ161より前方に位置させて、前記供給板13及び前記供給リング14が下部金型8まで穀物を移送した後、供給板13が優先的に移動することによって、供給板13に載置されている穀物が供給リング14により下部金型8に供給されるように構成する。また、前記供給板13及び供給リング14は、前記下部金型8に穀物を供給した後、前記各作動バネ18、18′の引張力により前記穀物供給ユニット9の穀物排出位置に戻され、前述したような動作を繰り返す。さらに、図4aに示すように、供給板13に載置された穀物を掃き出す形態で下部金型8に供給する供給リング14は、穀物を下部金型8に一定に供給するための複数の供給片141を含むことが好ましく、前記供給リング14が常に供給板13の上部面に位置し得るように、ガイド片142を含むことが好ましい。
【0023】
図5aは、本発明による膨化菓子の製造装置において、上下部金型を説明するための正面図であり、図5bは、本発明による膨化菓子の製造装置において、上下部金型を説明するための側断面図である。
【0024】
図5aを参照すれば、上部金型7は、前記作動ユニット6のレバー61に連結され、昇降作動する。上部金型7とレバー61とは、リンク片71及び昇降モジュール72を介して連結される。より具体的には、前記レバー61の他端には、前記リンク片71を回動自在に連結し、前記昇降モジュール72には、上部金型7を設置した状態で、前記リンク片71及び昇降モジュール72を回動自在に連結することによって、上部金型7の昇降動作を実現する。この際、前記昇降モジュール72は、前記作業テーブル25の直上部に位置する支持板26を貫通するように設けられる。昇降モジュール72の一側及び他側には、昇降モジュール72の昇降作動時に圧縮、膨脹作用を行うように前記支持板26に支持される弾性バネ721が介設されるとともに、この弾性バネ721の自由振動を抑制するためのショック・アブソーバ722が付設される。
【0025】
図5bを参照すれば、上部金型7は、円板状結合部材73及び断熱材74を介して前記昇降モジュールに結合される。また、前記上部金型7には、ヒータ棒76が挿入される一対のヒータ棒挿入孔75が穿設され、その下部面には、後述する下部金型8のチャンバー85に対応する押圧突起77が突設される。これにより、前記上部金型7は、加熱手段であるヒータ棒76が挿入設置され、発熱作用を行うと共に、断熱材74が重層設置され、上部金型7から発生する熱が他の部位に伝導されることを防止する。そして、下部金型8は、前記上部金型7の直下に位置するように、前記作業テーブル25に固定され、前記下部金型8は、二重フランジ形態のサポート81及び断熱材82を介して作業テーブル25に設置される。この下部金型8には、前述した上部金型7と同様に、加熱手段であるヒータ棒84が挿入され得るように、一対のヒータ棒挿入孔83が穿設され、その上部面には、穀物が投入されるチャンバー85が形成される。これにより、下部金型8も、加熱手段であるヒータ棒84が挿入設置され、発熱作用を行うと共に、断熱材82が重層設置され、下部金型8から発生する熱が他の部位に伝導することを防止する。
【0026】
一方、前記本体フレーム2に設けられるコントロールボックス28は、図1に示すように、前述した各構成要素の駆動を制御するための各種制御ボタン281を有する。さらに、上下部金型7、8の温度を表示するディスプレイ窓と、作業数を表示するカウンタとを有することができる。これにより、作業者は、各種制御ボタン281を用いて所望の環境条件を設定できる。
【0027】
次に、上述のような構成を有する本発明による膨化菓子の製造装置の作用状態について説明する。
【0028】
図6a及び図6bは、本発明による膨化菓子の製造装置の作用状態図である。
【0029】
図6aを参照すれば、まず、穀物供給ユニット9の排出モジュール92は、ホッパー91に積載されている穀物を円筒形供給棒921の作動により排出する。この際、穀物移送ユニットのフィーダ11が排出モジュール92の排出口923に待機しているので、供給板13の上部面に位置する供給リング14が、排出される穀物を収容する。その後、フィーダ11は、駆動モジュール(図示せず)により下部金型8の上部に移動し、この際、図4bに示すように、各作動レバー15、16に設けられたローラ151、161が第2作動カム5の動作区間51を通りながら、供給板13及び供給リング14が下部金型8の上部に同時に移動した後、供給板13が先行して原位置に戻され、次いで、供給リング14が原位置に戻され、下部金型8のチャンバー85に穀物を供給する。そして、作動ユニット6は、下部金型8及び上部金型7を開放させることができるように、第1作動カム4の外周面に沿って移動するガイドバー63が下死点に位置し、これに対応して、レバー61は、上死点に位置するので、上部金型7をピックアップして、上記のようにフィーダ11を用いた穀物の供給がなされるように作動する。
【0030】
図6bを参照すれば、下部金型8のチャンバー85に穀物が供給されれば、作動ユニット6は、上部金型7を下降させて下部金型8に密閉するために、第1作動カム4に沿って移動するガイドバー63が上死点に位置し、これに対応して、レバー61がシーソー運動により下死点に位置するようになり、上部金型7の押圧突起77が下部金型8のチャンバー85を加圧するように作動する。これにより、ヒータ棒76、84が内着された上下部金型7、8で穀物に熱と圧力を加えるようになる。
【0031】
ここで、第1作動カム4に沿って移動するガイドバー63は、第1作動カム4の直線区間41、41′を通りながら所定間隔で下降し、これに対応して、レバー61は上昇することによって、上部金型7を所定間隔だけ上昇させて、チャンバー85内から発生するガスを2回にわたって排出する。以後、作動ユニット6のガイドバー63が圧着片42を通ると、ガイドバー63が急速に下降し、これに対応して、レバー61は急速に上昇するので、このようなレバー61の動作に連動して、上部金型7は速く下部金型8から離脱する。これにより、下部金型8のチャンバー85では、穀物が数倍以上に膨脹するようになり、膨化菓子となる。
【0032】
この際、緩衝バー62は、図6aに示すように、ガイドバー63が急速に下降するのに従って前進するようになり、衝撃吸収材261を打撃することで、ガイドバー63の衝撃を緩和させる。
【0033】
そして、作動ユニット6の各構成要素に欠陥が発生したり、または上下部金型7、8の内部に過大な圧力が発生すれば、ガイドバー63のローラ631は、第1作動カム4の圧着片42を通る前に停止する現象が発生することがある。この場合、ガイドバー63の後方に位置する第2駆動軸33の誤動作防止カム331がローラ631を打撃して、第1作動カム4の圧着片42を通るようにすることによって、誤作動の発生を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明による膨化菓子の製造装置を示す斜視図である。
【図2a】本発明による膨化菓子の製造装置の動力伝達構造を説明するための側面図である。
【図2b】本発明による膨化菓子の製造装置の内部を説明するための側面図である。
【図3】本発明による膨化菓子の製造装置において、第1作動カムを説明するための側面図である。
【図4a】本発明による膨化菓子の製造装置において、穀物移送ユニットを説明するための平面図である。
【図4b】穀物移送ユニットを説明するための側面構成図である。
【図5a】本発明による膨化菓子の製造装置において、上下部金型を説明するための正面図である。
【図5b】本発明による膨化菓子の製造装置において、上下部金型を説明するための側断面図である。
【図6a】本発明による膨化菓子の製造装置の作動状態図である。
【図6b】本発明による膨化菓子の製造装置の作動状態図である。
【符号の説明】
【0035】
1 膨化菓子の製造装置
2 本体フレーム
3 駆動ユニット
4 第1作動カム
5 第2作動カム
6 作動ユニット
7 上部金型
8 下部金型
9 穀物供給ユニット
10 穀物移送ユニット
11 フィーダ
12 駆動モジュール
13 供給板
14 供給リング
15 第1作動レバー
16 第2作動レバー
17、17′ リンク作動体
18、18′ 作動バネ
21 側面フレーム
22 前方カバー
23 後方カバー
24 上部カバー
25 作業テーブル
26 支持板
27 中心軸
28 コントロールボックス
31 駆動モータ
32 第1駆動軸
33 第2駆動軸
41、41′ 直線区間
42 圧縮板
43 ストッパー
51 作動区間
61 レバー
62 緩衝バー
63 ガイドバー
71 リンク片
72 昇降モジュール
73 結合部材
74、82 断熱材
75、83 ヒータ棒挿入孔
76、84 ヒータ棒
77 押圧突起
81 サポート
85 チャンバー
91 ホッパー
92 排出モジュール
141 供給片
142 ガイド片
261 衝撃吸収材
281 制御ボタン
311 減速器
331 誤作動防止カム
611 第1折曲部
612 第2折曲部
151、161、631 ローラ
721 弾性バネ
722 ショック・アブソーバ
921 円筒形供給棒
922 排出孔
923 排出口
A 穀物排出位置
B 下部金型位置
C チェーン
W スプロケットホイール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体フレームと、
前記本体フレームに設けられ、減速器を有する駆動モータと、
該駆動モータから動力を伝達される第1及び第2駆動軸とを含む駆動ユニットと、
前記第1駆動軸に設けられる第1及び第2作動カムと、
前記第1作動カムに連結され、シーソー作動する作動ユニットと、
前記作動ユニットに連結され、昇降作動し、且つ加熱手段を有する上部金型と、
前記上部金型の直下部に設けられ、加熱手段を有する下部金型と、
前記第1駆動軸に動力連結され、所定量の穀物を排出する穀物供給ユニットと、
前記第2作動カムに連結され、前記穀物供給ユニットから供給される穀物を前記下部金型に移送する穀物移送ユニットと、
前記本体フレームに設けられ、前記各構成要素の駆動を制御するコントロールボックスと、を備えることを特徴とする膨化菓子の製造装置 。
【請求項2】
前記本体フレームの前方に、前記下部金型が設置される作業テーブルと、前記上部金型が設置される支持板と、が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項3】
前記第2駆動軸は、前記第1駆動軸の後方に設けられ、前記作動ユニットの誤作動を防止する誤作動防止カムを含むことを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項4】
前記第1作動カムは、その外周縁の所定部に少なくとも2つの直線区間が形成され、その一端には、圧縮片が回動自在に設けられることを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項5】
前記作動ユニットは、
前記本体フレームの中心軸に回動自在に結合されるレバーと、
前記レバーに水平となるように結合される緩衝バーと、
前記レバー及び前記緩衝バーに結合された状態で、前記第1作動カムに連動するように連結されるガイドバーと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項6】
前記本体フレームには、前記緩衝バーの終端に対応する位置に衝撃吸収材が付設されることを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項7】
前記穀物供給ユニットは、
穀物を貯蔵するホッパーと、
前記ホッパーの穀物を間歇的に排出する排出モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項8】
前記排出モジュールは、
前記ホッパーの排出部位に水平に設けられた状態で、前記第1駆動軸にチェーン連結され、且つ回転する円筒形供給棒と、
前記円筒形供給棒に穿設され、穀物を間歇的に排出する排出孔と、
前記円筒形供給棒の下部に延設される排出口と、を含むことを特徴とする、請求項7に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項9】
前記穀物移送ユニットは、
前記穀物供給ユニットから穀物を供給され、前記下部金型に移送するフィーダと、
前記フィーダを駆動させる駆動モジュールと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項10】
前記フィーダは、
前記穀物供給ユニットから排出される穀物を上部面に載置する供給板と、
前記供給板の上部面に設けられ、穀物の離脱を防止する供給リングと、を含むことを特徴とする、請求項9に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項11】
前記供給リングは、穀物を前記下部金型に一定に供給するための多数の供給片を含むことを特徴とする、請求項10に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項12】
前記駆動モジュールは、
前記本体フレームに回動自在に設けられた状態で、前記第2作動カムに連動するよう
に連結される第1及び第2作動レバーと、
前記各作動レバーを前記供給板及び前記供給リングに各々連結するリンク作動体と、
前記リンク作動体と反対方向に位置するように、前記第1及び第2作動レバーに設けられる一対の作動バネと、を含むことを特徴とする、請求項10に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項13】
前記上部金型は、昇降動作を具現するために、リンク片及び昇降モジュールを介して前記レバーに連結されることを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項14】
前記昇降モジュールは、
前記支持板に支持される一対の弾性バネと、
該弾性バネの自由振動を抑制するショック・アブソーバと、を含むことを特徴とする請求項13に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項15】
前記上部金型及び前記下部金型は、ヒータ棒が挿入設置される複数のヒータ棒挿入孔を含むことを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項16】
前記上部金型及び前記下部金型は、前記ヒータ棒により発生する熱が他の部位に伝導されることを防止するための断熱材を含むことを特徴とする、請求項15に記載の膨化菓子の製造装置。
【請求項17】
前記下部金型の上部面に、穀物が投入されるチャンバーが設けられ、前記上部金型の下部面に、前記チャンバーと対応する押圧突起が突設されることを特徴とする、請求項1に記載の膨化菓子の製造装置。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【公開番号】特開2006−314256(P2006−314256A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−140409(P2005−140409)
【出願日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(505173979)株式会社デリス (1)
【出願人】(505174080)
【Fターム(参考)】