説明

自動アイドリングストップシステム

【課題】運転者不在で停車中のアイドリングを自動的に停止させ、無用な温暖化ガスの排出を抑え、かつ無駄なエネルギーの消費を最小限にする。
【解決手段】エンジンの冷却水温度センサーと運転席の在・不在を感知するセンサーとによってエンジンのアイドリング継続かあるいはアイドリング停止(OFF)かを制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は停車中に於ける自動車のアイドリングを制御し、地球温暖化ガスである二酸化炭素の排出を極力抑えるため、運転者不在の自動車のアイドリングを自動的に停止させる装置である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
冬期の寒冷地などで見られる暖機アイドリングや停車中の無人車のアイドリングや無人車のエヤコン作動などを最小限に抑え、無駄な二酸化炭素の排出を極力避けて地球温暖化の進行防止に役立てたい。
【0003】
自分だけはいいという利己的な考えの運転者は少なくない。運転者の意志によらず、停車中に於ける不用なアイドリングを最小限に規制し、強制的に無駄なCO2ガスの排出を抑え、且つエネルギーの無駄消費を防止したい。
【0004】
アイドリングのまま荷物の積み卸しをする業務用車の無駄なアイドリングの停止、アイドリングしながら客待ちするタクシーなどの無駄なアイドリングによるガスの排出抑制とエネルギーの無駄消費を強制的に制御し最小限に抑えたい。
【0005】
特に寒冷地などで多く行われるリモコンによる遠隔エンジンスタートと長時間の暖機運転の防止。特に寒冷地に於ける冬期間のアイドリング状態での長い暖機運転は日常当たり前のこととして行われている。車内が暑すぎる位に長い時間アイドリングしているのが普通の状態である。 アイドリングをエンジンが暖まる程度とし、一定温度に達した後は利己的要求を抑え強制的にアイドリングを止め、排出ガスを最小限に抑える。
【発明が解決するための手段】
【0006】
エンジンと運転席周りにそれぞれセンサーを設置し、これらの発する信号に基づいてコントローラでイグニッションの電流をON,OFFと制御して排出ガスを最小限に抑える装置である。
【0007】
自動車の点火回路に、エンジンの冷却水温度のセンサーと運転席不在感知用センサーを組み込み、これをコントロール用の装置を連結して、寒冷地の暖機運転を一定の水温まで継続し、設定の温度以上になると自動停止してアイドリングを必要最小限に自動制御する。
【0008】
冷却水温度が一定の温度に達するまではアイドリングを継続させ、設定温度に達した後は運転席の不在を感知センサーによって、運転者不在と感知すると短い時間の後にアイドリングを自動停止させる。
【0009】
アイドリングが自動停止した後、運転者が運転席に戻ると点火回路は直ちに再始動可能な状態に戻り、スタート時と同様手動で再始動できる。
【発明の効果】
【0010】
寒冷地などでの暖機運転、リモコンによるエンジン始動など不必要な長い無用なアイドリングを無くし、運転者の意志の如何に関わらず排出ガスを最小限に抑えることができる。
【0011】
駐車中の無人車の冷房・暖房、その他アイドリングをしたままお買い物などの用事をする人、エンジンを停止せずに荷物の積み降ろしをする人など、温暖化ガスの排出に無関心な人の運転の場合でも規制でき、温暖化ガスの排出を抑えることができる。
【0012】
運転者の意志に関わらず温暖化ガスの無駄な排出をできる限り抑え、国家的戦略として温暖化ガスの削減に貢献できる。
【0013】
自動車を運転する者として、排ガス抑制に協力するのは当然のこととして義務づける必要があると考える。
【図面の簡単な説明】
1 センサーA:エンジン冷却水の水温センサー
2 センサーB:人感センサー(シートプレスセンサー、赤外線の人感センサーなど)
3 センサーC:タイマー (運転席有人のアイドリングタイム用クロック)
4 センサーAでエンジンの冷却水温度を測定し、そのデーターをIIに送る。温度が50℃以下の場合はVにいってアイドリング継続の判断をする。
5 温度が50℃以上の場合はIIIに移り、センサーBによって運転者の有無のデーターをチェックする。
6 「50℃以上」と判断してIIIに移り、センサーBから運転者有無のデーターを待つ。
運転者有り「yes」の場合Vに継続の信号を流し、エンジンの運転を継続する。
7 「50℃以上」と判断してIIIに移り、センサーBから運転者有無のデーターで「No」(不在)のデーターを受けるとコントローラーVに回路OFFの信号伝え、エンジンを停止する。
8 センサーCは運転者が運転席に居ながらアイドリングを継続している場合、アクセルペでるを踏まず(走行せず)停車状態を続けていることを感知して、一定時間後にエンジンを止める。すなわち待機アイドリング状態を制限するタイマー。
運転者が運転席にいてアイドリング状態が続く場合、待機アイドリングの時間が長いとタイマーが働いて一定時間後にアイドリングを止め、排出ガスを止める。
【図1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関のアイドリングに関する装置で、アイドリング状態で運転者が運転席を離れた場合、システムが運転席が不在であることを感知してアイドリングを自動的に停止させる機構。
【請求項2】
エンジンの冷却水温が一定温度以下の場合、運転席が不在であっても冷却水温が一定の温度に達するまでアイドリングを継続する。
水温が一定温度に達した後は運転者不在を感知するとアイドリングを自動的に停止させる機構。

【公開番号】特開2011−122583(P2011−122583A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−299524(P2009−299524)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(510016715)
【Fターム(参考)】