説明

自動回転ステージ

【課題】 取り付け面からテーブル上面までを薄く構成できる大型回転ステージを得ること。
【解決手段】 ベースプレート12上の周辺に複数個間隙をおいて配設した円弧状のガイドレール27とテーブル11に設けたガイドブロック28とにより、テーブル11を回動自在にすると共に、複数のガイドブロック28で重荷重を受けるようにする。一方、円弧状のガイドレール27が配される領域の内側に、モータ31により回転駆動されるボールねじ33と係合するナット37が設けられ、ボールねじ33の軸方向αに駆動される操作プレート16には、軸方向αとは直交する方向βに摺動自在とされると共に、テーブル11と回動自在に係合する操作ピン13が設けられる。そして、モータ31による駆動力が、ボールねじ33、ナット37、操作ピン13を介してテーブル11にがたなく伝達することができるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータにより回動駆動される自動回転ステージに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から基板の水平面内での傾きを修正するため、基板を回転ステージのテーブル上に載置しこのテーブルを回転軸周りに所定角度だけ回動駆動することが行なわれている。
回動での最大移動量(回転角度)が制限されている回転ステージの回転方式は、例えば図6A及びBに示す小型手動回転ステージでは固定側のベース部62と回転テーブル側のテーブル61との間に図示しないリング状のベアリング等が配設されることでベース部62に対してテーブル61を回転できるようにするのが一般的である。
【0003】
そして、テーブル61の回転は、ベース部62に固定されている微動ねじあるいはマイクロメータヘッド63により、テーブル61の周側面に立設されているピン64を移動させることによって行なうようにしている。なお、ばねが内蔵されているプランジャ65は、ピン64をマイクロメータヘッド63とは反対側から押し、テーブル61ががたなく滑らかに回動できるようにしている。
また、図7A及びBに示すモータ駆動による小型自動回転ステージは、テーブル71がラックピニオンにより駆動されるものである。図7A及びBにおいて、72はベース部、76は減速機付きのモータである。
【0004】
従来の回転ステージは、図6及び図7に示すように、いずれも回転テーブル61,71の外周側から力を加えて回転駆動させるため、ベース部62,72に対してその周りに余分のスペースが必要となる。特に、図7Aに示す自動回転ステージでは、減速機付きモータ76などがベース部72の周りに大きく飛び出す構造となるため設置スペースが大きくなりがちな上、駆動機構が一体化されるため厚みのある構造となる。
このような構造の回転ステージのテーブルの外径は、一般に市販されているものでは200mm以下であり、大型で重荷重部材用のステージは耐荷重を重視するため、回転ステージ全体の厚みが非常に大きなものとなる。
【0005】
また、従来の回転自在とされる構造で大型の回転テーブルを有する回転装置には、特許文献1に開示されているものが知られている。この特許文献1には大型の自動回転式ガラス成型プレスマシンなどに用いられる大型テーブルのインデックス回転装置が開示されている。
この大型テーブルのインデックス回転装置は、回転自在に設けられた大型テーブルの外周に大型歯車を設け、この大型歯車に噛合するピニオンを設け、このピニオンをサーボモータにより減速機構を介して駆動することにより大型テーブルをインデックス回転させるようにしている。このインデックス回転装置は、ベースに支柱が立設されると共に、回転テーブル中心部にベアリングが配され、このベアリングに支柱が貫通するように組み込まれて回転テーブルが回転自在に支持されるようにしている。
【特許文献1】特開平11−310420号公報(第2頁,図6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図6及び図7例に示す従来の回転ステージではテーブル61,71はその周辺に配設される駆動機構により駆動される構造であるため、どうしてもテーブル周辺に駆動機構のためのスペースが必要となり小型化しにくいという不都合があった。
また、特許文献1に開示されているインデックス回転装置は、回転自在とされ大きな回転テーブルを有するものの中心に支柱が設けられるため、比較的大きな板材を載置することができない不都合があった。
【0007】
本発明はかかる点に鑑み、モータにより回動駆動され、比較的重い基板の水平面内での傾きを修正するのに好適な自動回転ステージを提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明はベースプレートと、回転テーブルと、この回転テーブルをベースプレートに対し回転自在に支持する軸受と、回転テーブルの駆動機構とを有し、回転テーブルが回動駆動される自動回転ステージにおいて、回転テーブルの回転中心からオフセットした位置に設けられる操作部材と、回転テーブルの上面に平行で、回転テーブルの回転中心とオフセットした位置とを通る第1方向で摺動自在とされる摺動部材と、第1方向に直交すると共に、回転テーブルの上面に平行な第2方向に伝達部材を移動させる駆動機構とを設け、伝達部材に対し摺動部材を第1方向に摺動自在に設けると共に、摺動部材に対し操作部材を回動自在に係合するように構成したものである。
【0009】
このように構成した自動回転ステージによれば、伝達部材の第2方向の駆動に伴い操作部材がテーブルを回動させられる。そして、第2方向でテーブルの回転中心を通る線と操作部材の回動中心との距離は、テーブルの回動動作に伴い変化するが、この距離の変化を摺動部材の摺動により吸収することができ、滑らかに回動させることができる。
【0010】
また、本発明は上記記載の自動回転ステージにおいて、駆動機構にボールねじを用い、このボールねじを回転駆動することにより伝達部材を第2方向に移動させるようにしたものである。
【0011】
このように構成した自動回転ステージによれば、ボールねじの回転がナットを介して、このナットが設けられた伝達部材を第2方向に駆動することができ、このボールねじによる駆動ではナットとのバックラッシュをほとんどなくすことができるので移動精度を向上させることができる。
【0012】
さらに、本発明は上記記載の自動回転ステージにおいて、ボールねじの回転軸を、第2方向で回転テーブルの回転中心の軸と略直交するように設けると共に、ボールねじの回転軸に対し摺動部材の配設側とは反対の側に、第2方向に摺動自在とする摺動ガイドを設け、この摺動ガイドと伝達部品とを連結するようにしたものである。
【0013】
このように構成した自動回転ステージによれば、回転テーブルをベースプレートに対し回転自在に支持する軸受は回転テーブルの周辺に配設され、回転中心には回転軸体が設けないようになされ、回転テーブルはその回転中心の周辺に配される円弧運動をなすガイドレールとガイドブロックを介してベースプレートに対し摺動自在に係合される。そして、ボールねじによる駆動力を確実に伝達部材に伝えることができると共に、これら駆動部材を回転テーブルとベースプレートとの間にテーブルの外側に大きく飛び出すことなく配設することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明自動回転ステージによれば、駆動力を確実に伝達部材に伝えて回転駆動することができると共に、駆動機構をテーブルの直下に配設することができるので設置スペースをより小さくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明自動回転ステージを実施するための最良形態の例を図1〜図5を参照して説明する。
先ず本例の自動回転ステージの駆動機構の概略を、図1A及びBを参照して説明する。
図1A及びBは、自動回転ステージの回転テーブル11とベースプレート12の間に回転テーブル11の駆動機構部材を配した説明図で、図1Aが一部省略した平面図、図1Bが正面図である。
【0016】
回転テーブル11は、中心Oの周りに回転自在とされ、この中心Oから距離S離れた位置に孔11a(図1B)が設けられる。
一方、ベースプレート12には、スライドガイド18が設けられ、このスライドガイド18によって操作部材16が接合されているスライドシャフト17が、図1Aに示す矢印αの方向(第2の方向)に回転することなく摺動自在とされる。
操作部材16は、コの字形状に形成されると共に摺動軸15が固定され、この摺動軸15に摺動部材14が図1Aに示す矢印βの方向(第1の方向)に摺動自在とされている。
そして、摺動部材14の図1Bに示す上側に操作ピン13が設けられる。この操作ピン13は、図1Bに示すように、テーブル11の孔11aに回動自在に係合するように組み込まれる。
【0017】
このように構成したテーブル11の回動機構で、スライドシャフト17を、図1A及びBの矢印α1の方向に距離Lだけ押す。そうすると、操作ピン13が、孔11aを介してテーブル11を図1Aに示す矢印φに示す反時計回りに回動させると共に、操作ピン13自体が変位量ΔSだけ線αに対して移動する。
すなわち、操作ピン13が設けられている摺動部材14が摺動軸15を変位量ΔSだけ摺動し、操作ピン13の回動を妨げないようになされる。
このとき、回転角φは、φ=arcsine(L/S)で得られ、変位量ΔSはΔS=S−(S−L1/2で得られる。
【0018】
上述構成の駆動機構を備えた本例の自動回転ステージを図1〜図5を参照して説明する。
なお、以下では、図1に対応する部分には同一の符号を付し説明する。
図2A〜Cは、本例の自動回転ステージの組立状態を示し、図において11はテーブル、12はベースプレートである。そして、ベースプレート12上に駆動機構部と、円弧運動をなす4組のガイドレール27及びガイドブロック28とが組み込まれ、ガイドブロック28上にテーブル11が固定される。そして、テーブル11が駆動機構により図2Aに示す二点鎖線のように時計回りと反時計回りに所定角度回動できるようにされる。
【0019】
図3は回転テーブル11を示し、この回転テーブル11は略正方形の中央に大きな孔11aと、中心Oから距離Sの位置に孔11aより小さい段差付き孔11bが設けられる。そして、4つのガイドブロック28を固定するための4つの段付きねじ挿通孔11cが設けられる。なお、図3でガイドブロック28とガイドレール27を破線で示してある。
【0020】
図4A〜Cは、回転テーブル11(図3)と略同じ大きさの板とされたベースプレート12上に、テーブル11の回動動作におけるガイド部と駆動機構部とが組み込まれた状態を示している。
ベースプレート12は、図4Aに示すように、略正方形の中心O’を円弧の中心とするように円弧をなすガイドレール27を4つ設け、そのガイドレール27にガイドブロック28をそれぞれ設ける。このとき、ガイドレール27同士は連接せず、間隙を設けてベースプレート12に固定される。そして、ガイドレール27を所定の位置に位置決めし、ガイドブロック28がガイドレール27から抜けないようにするため、位置決めピン29,29が打設される。
【0021】
駆動機構部は、図4A及びBに示すように、ベースプレート12の側面にブラケット30を介して設けられたモータ31の回転軸31aにより駆動される。そして、回転軸31aの一端側にカップリング32を介してボールねじ33が連結され、このボールねじ33が2つの軸受34,35により軸方向に移動することなく回転自在とされる。このとき、ボールねじ33の回転軸心が、図5に示す方向αでベースプレート12の中心O’と略直交するように設けられる。
ボールねじ33は、図4Cに示ように、操作プレート16にプレート38と共に設けられるナット37と係合する。
【0022】
ナット37は、図5に示すように、円筒部37bとフランジ部37cとを一体に形成し雌ねじ37aが設けられた形状で、フランジ部37cに固定用雌ねじ孔37dが4つ設けられる。また、プレート38は、図5に示すように、ナット37のフランジ部37cと略同じ外形形状で、ボールねじ33を挿通する孔38aと、4つの固定ねじの挿通孔38bが設けられる。
【0023】
ナット37が設けられる操作プレート16は、図4B及び図5に示すように、ブロック部16aとプレート部16bとからなる。
ブロック部16aは、ナット37の円筒部37aを収納する貫通孔16cとねじ挿通孔16dが設けられる。そして、挿通孔16dの一方からナット37の円筒部37aを挿通すると共に、他方にプレート38を設け4本の長ねじでブロック部16aにナット37を固定する。
また、略短冊状のプレート部16bの端部にはスライドレール15を固定すると共に、このスライドレール15にスライドブロック14を図5に示す矢印βの方向に摺動自在に設ける。そして、スライドブロック14上に操作ピン13を設ける。
【0024】
操作ピン13は、図4C及び図5に示すように、略小判型とされたフランジ13cの中央に軸を立設し、この軸の下半分に後述するテーブル11に設けられるベアリング20との係合部13aを形成し、上半分に雄ねじ13bを形成する。
なお、プレート部16bの先端側面には、光センサの遮光用ドグ50が設けられる。
【0025】
また、操作プレート16のブロック部16aの上面には、ガイドプレート39の一端側が上面に固定される。そして、ガイドプレート39の他端側が、図4A及びB,図5に示すように、スライドブロック44の上面に固定される。
スライドブロック44は、スライドレール43上で摺動自在とされるが、このときの摺動方向は上述ボールねじ33の軸心の方向αと略平行とされる。つまり、スライドレール43の中心線とボールねじ33の回転軸とが略平行になるように、ベースプレート12上でスライドレール43が固定される。
【0026】
なお、図4A〜Cでボールねじ33の軸受34,35、スライドレール15,43の周りには、複数の位置決めピン29が配設されるが、このピン29に当接するようにして固定することで各部品が所定の位置に位置決めされるようにしている。
また、図4A及びBに示すベースプレート12の右側面には、取り付けブラケット54を介して光透過式の光センサ51,46,47を設け、操作ピン13におけるボールねじ33の軸方向の移動終点を検出するようにしている。図4Aに示すように、光センサ51が手前側の移動終点、光センサ53が奥行き側の移動終点を検出し、また、光センサ52は原点位置検出用である。
【0027】
すなわち、テーブル11の回動に伴いドグ50が移動するが、光センサ52がONした位置が回転センター(原点位置)となり、例えば±10°移動した位置にセンサ51,47をそれぞれ取付けるようにする。また、テーブル11自体は、図4Aに示すように、例えばガイドブロック28の回動範囲が位置決めピン29,29により規制され±10°以上は動かないようにする。
また、図4A及びBに示すモータ31の軸31aでカップリング32と反対側に、ボールねじ33を手動で駆動するためのツマミ55が設けられる。
【0028】
このように構成した駆動機構では、モータ31の駆動力がカップリング32を介して伝達され、ボールねじ33が回転する。そして、ボールねじ33が右ねじでモータ31の回転方向が図4Aに示す矢印の向きであるとき、操作プレート16は図4Aに示す奥側に駆動される。このとき、ガイドプレート39は操作プレート16とスライドブロック44とに連結されているため、スライドブロック44もスライドレール43上を一緒に移動する。そして、操作プレート16のプレート部16bに設けられているスライドレール15は、ベースプレート12に対して略平行に駆動される。
【0029】
図4に示すガイド部及び駆動機構部への図3に示すテーブル11の組み込みは、先ず段差付き孔11bに、図2A及びBに示すボールベアリング20が圧入されたハウジング21を固定する。そして、このボールベアリング20の孔を、図4Bに示す操作ピン13の係合部13aに嵌め込み係合させる。
次に、ボールベアリング20と操作ピン13とが係合した状態で、テーブル11のねじ挿通孔11cの位置に円弧運動をなすガイドブロック28の固定ねじ孔を合わせ、ねじで固定する。このとき、テーブル11の中心Oとベースプレート12の中心O’との位置合わせは、例えば少なくとも2つの位置決め孔をベースプレート12に設けると共に、テーブル11にはこの位置決め孔に対応する位置に位置決めピンを立設して行い、テーブル11をガイドブロック28に固定した後に、位置決めピンを抜き去るようにする。
最後に、図2Bに示すように、操作ピン13の雄ねじ13b部に固定ナット23を設ける。
これにより、図2A〜Cに示す自動回転ステージが組み上がる。
【0030】
このように構成した自動回転ステージの動作を、図2,図4及び図5を参照して説明する。
ボールねじ33が右ねじでモータ31の回転方向が図2Bに示す反時計回りのとき、操作プレート16は図2Bに示す奥側(図2Cに示す右側)に駆動される。そして、操作プレート16が、図2Aに示すように、奥行き方向にLだけ駆動されるとき、操作プレート16(図2B及び図5)に設けられている操作ピン13(図5)によって、テーブル11も操作ピン13を介して図2Aに示す方向α1の力を受け、操作ピン13自体が方向α1にだけ移動するようになされる。
ここで、方向α1は方向αと平行で、図2Aに示すように、距離L=0となる操作ピン13の移動原点を通るものである。
【0031】
一方、テーブル11は、4つのガイドブロック28により中心Oの回りに回動するようにされる。そして、このテーブル11に設けられているベアリング20と回動自在に係合している操作ピン13はスライドブロック14上に設けられると共に、スライドレール15に対して摺動自在に構成されている(図5)。
このため、操作プレート16の移動により操作ピン13は、図2Aに示すように、操作ピン13の中心を半径Sの円弧上を移動するようにされる。
【0032】
そして、図2Aに示す方向α1の線上から外れるような力が、テーブル11のベアリング20から操作ピン13に加えられるが、操作ピン13がスライドレール15に対して摺動自在になされているため、操作ピン13が図2Aに示す矢印βの方向に移動し、テーブル11を滑らかに回動させることができる。
このとき、ボールねじ33で駆動されるナット37が操作プレート16と一体にされると共に、スライドブロック44と連結され十分な剛性を有するため、操作プレート16を精度よく駆動することができる。また、テーブル11の下に駆動機構を配設することができるので、飛び出し部分が少なく省スペースに構成することができる。
【0033】
また、従来の大型回転ステージでは、回転テーブル及びその上に載置される部材の荷重は回転の中心軸で受けるようになされているため、耐荷重性を重視すると回転テーブルや回転軸の剛性を大きくする必要があり、回転ステージ自体の厚みが厚くなってしまっていた。そして、例えば、XYステージと組み合わせて使う場合は、さらに厚みが大きくなり、重量の重い回転ステージを一番下に配置せざるを得なかった。
【0034】
これに対し、本例の自動回転ステージでは、剛性の割に回転ステージ自体の高さを低く構成できるため、例えば、XYステージと組み合わせて使う場合は、XYステージとワークの間に回転ステージを配設することができる。このように、ワークのすぐ下に回転ステージを配置できるため、ワークの回転中心と回転ステージの中心との位置合わせ(軸合わせ)を行ない易くすることができる。
本例の自動回転ステージでは、例えば、テーブル11の外形が400×400mm程度に対して、ベースプレート12下面からテーブル11上面まで、略60mmと薄く構成することができる。
【0035】
また、本例の自動回転ステージは、大型液晶パネルのアライメントマークの位置合わせ(回転補正)や、CCDカメラを使った装置において、ワークの回転方向の位置合わせに応用できる。
【0036】
本例の自動回転ステージによれば、テーブル11の略中央下に駆動機構を配設し、飛び出し部分を少なくし省スペースに構成することができると共に、テーブル11の回動を精度良く行なうことができる。
【0037】
本発明の自動回転ステージは、上述例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成を採り得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明自動回転ステージの動作原理の説明に供する説明図で、Aは平面図、Bは正面図である。
【図2】本発明自動回転ステージの最良の実施の形態の一例を示す外観図で、Aは平面図、Bは正面図、Cは側面図である。
【図3】図2例の自動回転ステージのテーブルの外観平面図である。
【図4】図2例の自動回転ステージのベースプレートとその上に組み込まれた摺動部材と駆動部材を説明する、Aは外観平面図、Bは正面図、Cは側面図である。
【図5】図2例の自動回転ステージのテーブル駆動機構の構成を説明する一部分解斜視図である。
【図6】従来の小型手動回転ステージの一例を示す外観図で、Aは平面図、Bは正面図である。
【図7】従来の小型自動回転ステージの一例を示す外観図で、Aは平面図、Bは正面図である。
【符号の説明】
【0039】
11…テーブル、12…ベースプレート、13…操作ピン、16…操作プレート、27…スライドレール、28…ガイドブロック、31…モータ、33…ボールねじ、37…ナット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースプレートと、回転テーブルと、該回転テーブルを前記ベースプレートに対し回転自在に支持する軸受と、前記回転テーブルの駆動機構とを有し、前記回転テーブルが回動駆動される自動回転ステージにおいて、
前記回転テーブルの回転中心からオフセットした位置に設けられる操作部材と、
前記回転テーブルの上面に平行で、前記回転テーブルの回転中心と前記オフセットした位置とを通る第1方向で摺動自在とされる摺動部材と、
前記第1方向に直交すると共に、前記回転テーブルの上面に平行な第2方向に伝達部材を移動させる駆動機構とを設け、
前記伝達部材に対し前記摺動部材を前記第1方向に摺動自在に設けると共に、前記摺動部材に対し前記操作部材を回動自在に係合するように構成した
ことを特徴とする自動回転ステージ。
【請求項2】
請求項1に記載の自動回転ステージにおいて、
前記駆動機構にボールねじを用い、該ボールねじを回転駆動することにより前記伝達部材を前記第2方向に移動させるようにした
ことを特徴とする自動回転ステージ。
【請求項3】
請求項2に記載の自動回転ステージにおいて、
前記ボールねじの回転軸を、前記第2方向で前記回転テーブルの回転中心の軸と略直交するように設けると共に、前記ボールねじの回転軸に対し前記摺動部材の配設側とは反対の側に、前記第2方向に摺動自在とする摺動ガイドを設け、該摺動ガイドと前記伝達部品とを連結するようにした
ことを特徴とする自動回転ステージ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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