説明

自動搬送車

【課題】荷物を積載して自動走行する自動搬送車において、旋回走行させる際のスペースを狭くすることができ、かつ走行時間の短縮化を図ることにある。
【解決手段】荷物を積載する荷台を具備する車体11と、車体11下側の前位置および後位置のそれぞれに設置され且つそれぞれ独自に駆動操舵される前側駆動操舵装置20および後側駆動操舵装置30とを備える。自動走行のうち、前進走行から横走行に切り替わる間の前側駆動操舵装置20および後側駆動操舵装置30は、前進走行から横走行に切り替えつつ、車体11を転回させるように旋回走行させるものとなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を積載して自動走行する自動搬送車に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車の組立て工場等においては、荷台に組立てパーツを積載し、組立てエリアに搬送する自動搬送車が導入されている。
このような自動搬送車は、組立てパーツを積載する荷台を具備する車体と、この車体下側の前位置および後位置のそれぞれに設置され且つそれぞれ独自に駆動操舵される2つの駆動操舵装置とを備えて構成される(例えば、特許文献1参照)。
なお、以下においては、組立てパーツを積載するエリア、この積載した組立てパーツを積み下ろす組立てエリアを、総じて『ワークステーション』と称する。
【0003】
2つの駆動操舵装置のそれぞれは、それぞれ独立して駆動する2つの駆動輪を具備する駆動輪装置を備える。この駆動操舵装置は、それぞれの駆動輪の回転速度を制御することにより、駆動操舵の制御を行う。また、この駆動操舵装置は、走行床面に設けられたガイドラインおよびガイドマーカを読み取るガイド読取装置、および駆動輪装置の操舵角度を読み取る操舵角度読取装置を備える。
【0004】
このように構成された自動搬送車は、上記の各読取装置の読み取りにしたがって、それぞれの駆動輪の回転速度を制御し、前進走行、後進走行、横走行、旋回走行するなどして、ワークステーションからワークステーションへと、無人で自動走行して組立てパーツを搬送する。
【特許文献1】特公平7−92696
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、上記したワークステーションは、組立てラインにしたがって、複数のエリアに設けられている。このため、この種の自動搬送車は、組立てパーツを積み下ろすにあたって、搬送するワークステーションごとに対応するとともに、組立てラインに対応した順序で順次積み下ろしたい要請がある。この要請に対し、この種の自動搬送車にあっては、予め設定した経路を走行するとともに、ワークステーションに横付けされる車体の側部をいつも同じ側部にして、先に積み上げた組立てパーツを先に積み下ろすようにしている。
【0006】
このため、上記した自動搬送車にあっては、ワークステーションに横付けされる車体の側部をいつも同じ側部とするために、ワークステーション間を自動走行している途中で、車体の向きを変更させる場合がある。具体的には、車体の前後の向きを反転させるために、ワークステーション間を自動走行している途中で、旋回走行を加えるようにして車体を転回させる場合がある。
他方、この種の自動搬送車は、走行時間の短縮化を図ることを目的として、ワークステーションからワークステーションまでの走行を、なるべく停止させることなく、走行させ続けたいという要請がある。
【0007】
このような事情を鑑みて、図12に示すように走行させるタイプの自動搬送車が知られている。図12は、前進走行(符号101)から横走行(符号104)に切り替わる前に旋回走行(符号102,103)を加えた自動搬送車100の従前の走行例を模式的に示している。なお、符号105は、ガイドラインを示している。
このタイプの自動搬送車100によれば、前進走行から横走行に切り替わる前に、前後の向きを反転させることができ、さらにワークステーションからワークステーションまで停止させることなく走行させ続けるようになっている。
【0008】
しかしながら、このタイプの自動搬送車100にあっては、図12に示すように、旋回走行(符号102,103)の軌跡がU字を描くような大きなものとなっていた。これによって、自動搬送車を旋回走行させる際のスペースを広く確保しなければならず、ワークステーションの設置位置にも配慮を必要とする問題が生じていた。さらに、旋回走行させる際の距離も長くなってしまうので、走行時間も長くなってしまう問題が生じていた。
加えて、このタイプの自動搬送車100にあっては、往復走行させるに際して後進走行させる必要がある。このため、このタイプの自動搬送車100にあっては、後進走行させるための障害物センサやバンパースイッチを設ける必要があり、製造コストが高価なものとなってしまう問題が生じていた。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、荷物を積載して自動走行する自動搬送車において、旋回走行させる際のスペースを狭くすることができ、かつ走行時間の短縮化を図ることができ、さらに製造コストを安価なものとすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明に係る自動搬送車は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る自動搬送車は、ワークステーション間を自動走行する自動搬送車であって、荷物を積載する荷台を具備する車体と、該車体下側の前位置および後位置のそれぞれに設置され且つ前記ワークステーションの間を自動走行させる駆動源となる前側駆動操舵装置および後側駆動操舵装置とを備え、自動走行のうち、前進走行から横走行に切り替わる間の前記前側駆動操舵装置および前記後側駆動操舵装置は、前進走行から横走行に切り替えつつ、前記車体を転回させるように旋回走行させるものとなっていることを特徴とする。
【0011】
なお、上記『前進走行』とは、前記車体の前方向に向かって自動搬送車が自動走行していくことを意味している。また、上記『横走行』とは、前記車体の前方向とは交差する側方に向かって自動搬送車が自動走行していくことを意味している。
さらに、上記『前記車体を転回させるように旋回走行させるもの』としては、前記車体が略180度で転回する旋回走行、前記車体が略270度で転回する旋回走行等、さまざまな角度で前記車体が転回する旋回走行を含むものである。
【0012】
この自動搬送車によれば、自動走行のうち、前進走行から横走行に切り替わる間の前側駆動操舵装置および後側駆動操舵装置は、前進走行から横走行に切り替えつつ、車体を転回させるように旋回走行させるものとなっているので、前進走行から横走行に切り替わる走行と、車体を転回させるための旋回走行とを兼ねることができる。
【0013】
これによって、この自動搬送車によれば、車体を転回させるための旋回走行するにあたって設けられていた旋回走行用スペースを削減することができる。また、この自動搬送車によれば、車体を転回させるにあたって、従来のような走行の停止もないので、走行停止による経過時間を削減することができ、走行時間の短縮化を図ることができる。また、この自動搬送車によれば、往復走行させるに際して前進走行のみで走行させることができるので、従来設置されていた後進走行用障害物センサや後進走行用バンパースイッチを省略することができ、製造コストを安価なものとすることができる。
【0014】
また、本発明に係る自動搬送車は、走行床面に敷設されたガイドラインにしたがって2つのワークステーション間を自動走行する自動搬送車であって、車体の前後には、それぞれ独立して駆動される左右一対の駆動輪と駆動モータとを含む前側及び後側駆動操舵装置が、垂直軸回りに回動可能に取着され、前記各駆動操舵装置には、前記ガイドラインを検出してガイド信号を送信するガイドセンサと、前記走行床面の所定の位置に設定されたガイドマーカを検出して前記車体の現在位置を認識して位置信号を送信するマーカセンサと、前記各信号に基づき所定の経路上を自動走行するように前記各駆動操舵装置を制御する制御装置とを備え、前記ガイドラインは、少なくとも前記2つのワークステーションの停止位置近傍の自動走行が横走行となるように敷設され、且つ前記2つのワークステーション間の他のエリアのうち少なくとも前記横走行となるエリアに繋がるエリアの自動走行が前進走行となるように敷設され、前記制御装置は、停止位置にて停止していた前記一方のワークステーションから横走行を開始し、その後、前記前進走行用ガイドラインに移行して前記他方のワークステーションに向けて前進走行し、その後、前記他方のワークステーションの停止位置近傍に敷設された前記横走行用ガイドラインに移行する段階で前進走行から横走行に移行しつつ前記車体を転回させるように旋回走行を加え、その後、前記他方のワークステーションの停止位置に向けて横走行し停止位置にて停止するように制御することを特徴とする。
【0015】
この自動搬送車によれば、停止位置にて停止していた一方のワークステーションから横走行を開始し、その後、前進走行用ガイドラインに移行して他方のワークステーションに向けて前進走行し、その後、他方のワークステーションの停止位置近傍に敷設された横走行用ガイドラインに移行する段階で前進走行から横走行に移行しつつ車体を転回させるように旋回走行を加え、その後、他方のワークステーションの停止位置に向けて横走行し停止位置にて停止するので、前進走行から横走行に切り替わる走行と、車体を転回させるための旋回走行とを兼ねることができる。
【0016】
これによって、この自動搬送車によれば、車体を転回させるための旋回走行するにあたって設けられていた旋回走行用スペースを削減することができる。また、この自動搬送車によれば、車体を転回させるにあたって、従来のような走行の停止もないので、走行停止による経過時間を削減することができ、走行時間の短縮化を図ることができる。また、この自動搬送車によれば、往復走行させるに際して前進走行のみで走行させることができるので、従来設置されていた後進走行用障害物センサや後進走行用バンパースイッチを省略することができ、製造コストを安価なものとすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る自動搬送車によれば、荷物を積載して自動走行する自動搬送車において、旋回走行させる際のスペースを狭くすることができ、かつ走行時間の短縮化を図ることができ、さらに製造コストを安価なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態の自動搬送車10の概略を、模式的に示す概略上面模式図である。
自動搬送車10は、例えば自動車等の組立て工場等において導入されるものであって、組立てパーツを積載する荷台(不図示)を具備する車体11を備える。この自動搬送車10は、荷台に荷物となる組立てパーツを積載して自動走行し、積み上げ積み下ろしする2つ以上のワークステーション間で組立てパーツを搬送する。
【0019】
図1に示す自動搬送車10は、上方が前進方向となって前進走行するものが示されている。また、図1に示すガイドライン61およびガイドマーカ62は、自動搬送車10が前進走行から横走行に切り替わる切替地点に関するものが示されている。
なお、この自動搬送車10は、図1に示すように、走行床面に敷設されたガイドライン61およびガイドマーカ62に案内されて自動走行するようになっている。
【0020】
自動搬送車10は、図1に示すように、車体11下側の前位置および後位置のそれぞれに設置され且つそれぞれ独自に駆動操舵される、駆動源となる前側駆動操舵装置20および後側駆動操舵装置30を備える。また、この自動搬送車10にあっては、車体11の最前位置にバンパースイッチ51が設置され、車体11の各角位置に自在車輪71が設置されている。
図2は、自動搬送車10の各部構成の関係を示すブロック図である。
前側駆動操舵装置20および後側駆動操舵装置30は、図1および図2に示すように、制御装置としての主制御回路40に接続されている。
【0021】
前側駆動操舵装置20および後側駆動操舵装置30は、車体11下側に垂直軸回りに回動可能に取着されるものである。両者は、設置される個所が車体11下側の前位置および後位置のそれぞれである点で異なるものであり、構成に関しては同様の構成となっている。したがって、以下においては、前側駆動操舵装置20に関して詳細に説明し、後側駆動操舵装置30に関しての説明は省略するものとする。
【0022】
前側駆動操舵装置20は、図1および図2に示すように、概略、主制御回路40から送信された制御処理信号に基づいて駆動操舵する駆動操舵部21と、駆動操舵部21が駆動操舵するための検出信号を主制御回路40に送信する読取部25とを備えて構成される。
駆動操舵部21は、それぞれ独立して駆動される左右一対の駆動輪と駆動モータとを含んで構成される。具体的には、駆動操舵部21は、それぞれ独立して駆動するL側駆動輪装置22aおよびR側駆動輪装置22bと、これらL側駆動輪装置22aおよびR側駆動輪装置22bに対応し駆動に関するコントロールするL側モータドライバ23aおよびR側モータドライバ23bとを備えて構成される。
【0023】
L側駆動輪装置22aは、L側駆動輪と、このL側駆動輪を回転させる駆動モータとを備えて構成される。R側駆動輪装置22aは、R側駆動輪と、このR側駆動輪を回転させる駆動モータとを備えて構成される。
L側モータドライバ23aおよびR側モータドライバ23bは、主制御回路40から送信された制御処理信号に基づき、それぞれに対応する駆動モータの回転を制御する。
なお、L側駆動輪とR側駆動輪とは、共有の回転軸を有して配置されている。また、L側駆動輪装置22aおよびR側駆動輪装置22bは、それぞれ独立して駆動する回転差によって、L側駆動輪装置22aおよびR側駆動輪装置22bの向きを変更して操舵するようになっている。
【0024】
読取部25は、走行床面に敷設されたガイドライン61およびガイドマーカ62を読み取るためのラインセンサ26aおよび前側マーカセンサ26bと、上記した駆動操舵部21の操舵角度を読み取るための操舵角度検出器27とを備えて構成される。
ラインセンサ26aは、走行床面の所定位置に敷設されたガイドライン61を読み取るためのものである。このラインセンサ26aは、読み取ったガイドライン61のガイド信号(検出信号)を、インターフェース(I/F)回路29を介して主制御回路40に送信する。
前側マーカセンサ26bは、走行床面の所定の位置に設定され敷設されたガイドマーカ62を読み取るものである。この前側マーカセンサ26bは、車体11の現在の位置を認識するように、読み取ったガイドマーカ62の位置信号(検出信号)を、インターフェース(I/F)回路29を介して主制御回路40に送信する。
【0025】
操舵角度検出器27は、上記した2つの駆動輪装置22a,22bの操舵角度を検出するものであり、適宜のエンコーダを備えて構成される。この操舵角度検出器27は、L側駆動輪装置22aおよびR側駆動輪装置22bの操舵角度を読み取り、この読み取りに基づく検出信号をインターフェース(I/F)回路29を介して主制御回路40に送信する。
【0026】
後側駆動操舵装置30は、車体11下側の後位置に設置される点で、上記前側駆動操舵装置20と異なるものであり、構成に関しては上記前側駆動操舵装置20と同様に構成される。したがって、上記前側駆動操舵装置20は、図示符号を20番台の数字を付して説明したが、この後側駆動操舵装置30は、上記前側駆動操舵装置20と同一構成に関して図示符号を30番台の数字に置き換えて付し、その説明を省略する。
【0027】
主制御回路40は、上記した読取部25,35から送信される検出信号を受信し、その受信した検出信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を上記した駆動操舵部21,31に送信する。
【0028】
また、この主制御回路40には、上記した前側駆動操舵装置20および後側駆動操舵装置30のほか、インターフェース(I/F)回路59を介して公知の各部が接続されている。具体的には、図2に示すように、主制御回路40には、インターフェース(I/F)回路59を介して、バンパースイッチ51、障害物センサ52、非常停止スイッチ53、操作スイッチ54、表示ランプ55、表示出力器56、音声出力器57、赤外線通信器58が接続されている。
【0029】
ガイドライン61は、走行床面に敷設されるものであって、少なくとも2つのワークステーションの停止位置近傍の自動走行が横走行となるように敷設される。また、ガイドライン61は、2つのワークステーション間の他のエリアのうち少なくとも横走行となるエリアに繋がるエリアの自動走行が前進走行となるように敷設されている。
図1に示すガイドライン61は、自動搬送車10が前進走行から横走行に切り替わる切替地点に関するものであり、前進走行から横走行に切り替わる個所において二股に分岐して敷設されている。具体的には、ガイドライン61は、1つ直線状に敷設される前進走行用ガイドラインとしての一体ガイドライン61aと、この一体ガイドライン61aから分岐される横走行用ガイドラインとしての第1分岐ガイドライン61bおよび第2分岐ガイドライン61cとを備える。なお、図示例の第1分岐ガイドライン61bおよび第2分岐ガイドライン61cは、一体ガイドライン61aから曲線を描きながら交差方向に向かって直線となるように滑らかに二股に分岐されている。
【0030】
また、ガイドマーカ62は、ガイドライン61の近傍に敷設されるものであって、自動搬送車10の走行を変更する個所において敷設される。具体的には、図1に示すように、往路用の第1ガイドマーカ62a(62)と復路用の第4ガイドマーカ62d(62)とは、一体ガイドライン61aから分岐ガイドライン61b,61cに分岐する分岐開始個所近傍に敷設されている。また、往路用の第2ガイドマーカ62b(62)と、往路用の第3ガイドマーカ62c(62)と、復路用の第5ガイドマーカ62e(62)とは、分岐ガイドライン61b,61cが直線状に延びる等間隔開始個所近傍において敷設されている。
なお、分岐開始個所は、自動搬送車10が、前進走行から横走行に切り替わりながら前後の相対位置を反転させる旋回走行を開始する個所となっている。また、等間隔開始個所は、自動搬送車10が、前後の相対位置の反転を完了して、横走行を開始する個所となっている。
【0031】
上記のように構成された自動搬送車10は、次のように主制御回路40にて制御処理しながら、図10に示すような2つのワークステーションA,B間を自動走行するようになっている。
図10(A)は、ワークステーションAからワークステーションBへと自動走行する往路走行に関して自動搬送車10の軌跡を模式的に示す概略図である。図10(B)は、ワークステーションBからワークステーションAへと自動走行する復路走行に関して自動搬送車10の軌跡を模式的に示す概略図である。また、それぞれのワークステーションA,Bに接した位置が、自動搬送車10の停止位置となる。
【0032】
以下においては、まず、ワークステーションAからワークステーションBへと自動走行する往路走行について説明する。
図3は、往路走行時の自動走行に関する制御処理に関するフローチャートであり、自動搬送車10が前進走行から横走行に切り替わる間の制御処理に関するもののみを示している。また、図1、図4〜図7は、自動搬送車10が前進走行から横走行に切り替わる間に関するもののみを示す概略上面模式図であり、時系列に沿って示している。具体的には、図1は、前進走行の自動搬送車10を示す概略上面模式図である。図4は、第1旋回走行の自動搬送車10を示す概略上面模式図である。図5は、第2旋回走行の自動搬送車10を示す概略上面模式図である。図6は、第3旋回走行の自動搬送車10を示す概略上面模式図である。図7は、旋回走行を完了させ横走行に切り替わる自動搬送車10を示す概略上面模式図である。
【0033】
図3および図1に示すように、主制御回路40は、上記前側駆動操舵装置20および上記後側駆動操舵装置30に前進走行させる旨の制御処理を行っている(ステップS11)。
具体的には、ステップS11では、主制御回路40は、ラインセンサ26a,36aにて読み取られ送信された一体ガイドライン61aのガイド信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を駆動操舵部21,31に送信する。
【0034】
この制御処理信号を受信した駆動操舵部21,31は、この制御処理信号に基づいて駆動する。そうすると、図1に示すように、自動搬送車10は、一体ガイドライン61aに沿って車体11の前方に向かった走行である前進走行することとなる。なお、この自動搬送車10の前進走行は、前側駆動操舵装置20の読取部25の前側マーカセンサ26bが、第1ガイドマーカ62aを読み取って、その旨の位置信号を主制御回路40に送信するまで続行する(ステップS11,ステップS12)。
【0035】
一方、上記した前側マーカセンサ26bが、上記第1ガイドマーカ62aを読み取った場合には、読み取った旨の位置信号を主制御回路40に送信する(ステップS12)。
この位置信号を受信した主制御回路40は、前側マーカセンサ26bにて読み取られ送信された第1ガイドマーカ62aの位置信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を駆動操舵部21,31に送信する(ステップS13)。
【0036】
具体的には、ステップS13では、主制御回路40は、前側駆動操舵装置20の駆動操舵部21に対して、前側駆動操舵装置20が右方に分岐する第1分岐ガイドライン61bに沿って走行する旨の制御処理信号を送信する。また同時に主制御回路40は、後側駆動操舵装置30の駆動操舵部31に対して、後側駆動操舵装置30が分岐前の一体ガイドライン61aに沿って走行する旨の制御処理信号を送信する。そうすると、図4に示すように、自動搬送車10は、その前側を滑らかに右方に回転させていくように、前側駆動操舵装置20は、第1分岐ガイドライン61bに沿って走行することとなる。
なお、この自動搬送車10の右方に回転させていく走行は、後側駆動操舵装置30の読取部35の後側マーカセンサ36bが、第1ガイドマーカ62aを読み取って、その旨の位置信号を主制御回路40に送信するまで続行する(ステップS13,ステップS14)。
【0037】
一方、上記した後側マーカセンサ36bが、上記第1ガイドマーカ62aを読み取った場合には、読み取った旨の位置信号を主制御回路40に送信する(ステップS14)。
この位置信号を受信した主制御回路40は、後側マーカセンサ36bにて読み取られ送信された第1ガイドマーカ62aの位置信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を駆動操舵部21,31に送信する(ステップS15)。
【0038】
具体的には、ステップS15では、主制御回路40は、前側駆動操舵装置20の駆動操舵部21に対して、前側駆動操舵装置20が第1分岐ガイドライン61bに沿って走行する旨の制御処理信号を送信する。また同時に主制御回路40は、後側駆動操舵装置30の駆動操舵部31に対して、後側駆動操舵装置30が左方(直進方向)に分岐する第2分岐ガイドライン61cに沿って走行する旨の制御処理信号を送信する。この際、主制御回路40は、前側駆動操舵装置20が、後側駆動操舵装置30の走行速度よりも減速した走行速度となる旨の制御処理信号を送信する。
【0039】
そうすると、図5に示すように、前側駆動操舵装置20は、第1分岐ガイドライン61bに沿って減速状態で走行することとなる。また、後側駆動操舵装置30は、第2分岐ガイドライン61cに沿って走行することとなる。
ここで、前側駆動操舵装置20の走行速度は、後側駆動操舵装置30の走行速度よりも遅く設定された走行速度となるので、後側駆動操舵装置30は、第2分岐ガイドライン61cに沿ってずれることなく走行することができる。これによって、自動搬送車10は、その後側を、滑らかに右方に回転させていくことができる。
なお、この自動搬送車10の右方に回転させていく走行は、上記した前側マーカセンサ26bが、第1分岐ガイドライン61bの第2ガイドマーカ62bを読み取って、その旨の位置信号を主制御回路40に送信するまで続行する(ステップS15,ステップS16)。
【0040】
一方、上記した前側マーカセンサ26bが、第1分岐ガイドライン61b近傍の第2ガイドマーカ62bを読み取った場合には、読み取った旨の位置信号を主制御回路40に送信する(ステップS16)。
この位置信号を受信した主制御回路40は、前側マーカセンサ26bにて読み取られ送信された第2ガイドマーカ62bの位置信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を駆動操舵部21,31に送信する(ステップS17)。
【0041】
具体的には、ステップS17では、主制御回路40は、前側駆動操舵装置20の駆動操舵部21に対して、その駆動をさらに減速する旨の制御処理信号を送信する。
また同時に主制御回路40は、後側駆動操舵装置30の駆動操舵部31に対して、後側駆動操舵装置30が第2分岐ガイドライン61cに沿って走行する旨の制御処理信号を送信する。
【0042】
そうすると、図6に示すように、前側駆動操舵装置20は駆動をさらに減速し、後側駆動操舵装置30は第2分岐ガイドライン61cに沿って走行することとなる。
これによって、自動搬送車10は、その後側を、滑らかに右方に回転させていくことができる。
なお、この自動搬送車10の右方に回転させていく走行は、上記した後側マーカセンサ36bが、第2分岐ガイドライン61cの第3ガイドマーカ62cを読み取って、その旨の位置信号を主制御回路40に送信するまで続行する(ステップS17,ステップS18)。
【0043】
一方、上記した後側マーカセンサ36bが、第2分岐ガイドライン61c近傍の第3ガイドマーカ62cを読み取った場合には、読み取った旨の位置信号を主制御回路40に送信する(ステップS18)。
この位置信号を受信した主制御回路40は、後側マーカセンサ36bにて読み取られ送信された第3ガイドマーカ62cの位置信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を駆動操舵部21,31に送信する(ステップS19)。
【0044】
具体的には、ステップS19では、主制御回路40は、前側駆動操舵装置20の駆動操舵部21に対して、駆動の減速を解除して増速させ、第1分岐ガイドライン61bに沿って横走行状態とする旨の制御処理信号を送信する。また、主制御回路40は、後側駆動操舵装置30の駆動操舵部31に対して、そのまま第2分岐ガイドライン61cに沿って横走行状態とする旨の制御処理信号を送信する。
そうすると、自動搬送車10は、車体11の側方に向かった走行である横走行することとなる。
【0045】
次に、ワークステーションBからワークステーションAへと自動走行する復路走行について説明する。
図8は、復路走行時の自動走行に関する制御処理に関するフローチャートであり、自動搬送車10が横走行から前進走行に切り替わる間の制御処理に関するもののみを示している。また、図9は、自動搬送車10が横走行から前進走行に切り替わる間に関するもののみを示す概略上面模式図であり、時系列に沿って示している。
なお、自動搬送車10の前側駆動操舵装置20および後側駆動操舵装置30は、往路走行を終えて停止位置にて停止し、停止位置から復路走行を始めようとするに際しては、それぞれの駆動操舵部21,31の向きを復路走行に向けて180度反転させるようになっている。
【0046】
図8および図9に示すように、主制御回路40は、上記前側駆動操舵装置20および上記後側駆動操舵装置30に横走行させる旨の制御処理を行っている(ステップS21)。
具体的には、ステップS21では、主制御回路40は、ラインセンサ26a,36aにて読み取られ送信された分岐ガイドライン61b,61cのガイド信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を駆動操舵部21,31に送信する。
【0047】
この制御処理信号を受信した駆動操舵部21,31は、この制御処理信号に基づいて駆動する。そうすると、図9の符号81に示すように、自動搬送車10は、分岐ガイドライン61b,61cに沿って、車体11の側方に向かった走行である横走行することとなる。なお、この自動搬送車10の横走行は、後側駆動操舵装置30の読取部35の後側マーカセンサ36bが、第4ガイドマーカ62dを読み取って、その旨の位置信号を主制御回路40に送信するまで続行する(ステップS21,ステップS22)。
【0048】
一方、上記した後側マーカセンサ36bが、第2分岐ガイドライン61c近傍の第4ガイドマーカ62dを読み取った場合には、読み取った旨の位置信号を主制御回路40に送信する(ステップS22)。
この位置信号を受信した主制御回路40は、後側マーカセンサ36bにて読み取られ送信された第4ガイドマーカ62dの位置信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を駆動操舵部21,31に送信する(ステップS23)。
【0049】
具体的には、ステップS23では、主制御回路40は、前側駆動操舵装置20の駆動操舵部21に対して、前側駆動操舵装置20が第1分岐ガイドライン61bに沿って走行する旨の制御処理信号を送信する。また同時に主制御回路40は、後側駆動操舵装置30の駆動操舵部31に対して、後側駆動操舵装置30が第2分岐ガイドライン61cに沿って走行する旨の制御処理信号を送信する。この際、主制御回路40は、後側駆動操舵装置30が、前側駆動操舵装置20の走行速度よりも減速した走行速度となる旨の制御処理信号を送信する。そうすると、図9の符号82および符号83に示すように、前側駆動操舵装置20は、第1分岐ガイドライン61bに沿って減速状態で走行することとなる。また、後側駆動操舵装置30は、第2分岐ガイドライン61cに沿って走行することとなる。
なお、この自動搬送車10の右方に回転させていく走行は、前側駆動操舵装置20の読取部25の前側マーカセンサ26bが、第5ガイドマーカ62eを読み取って、その旨の位置信号を主制御回路40に送信するまで続行する(ステップS23,ステップS24)。
【0050】
一方、上記した前側マーカセンサ26bが、上記第5ガイドマーカ62eを読み取った場合には、読み取った旨の位置信号を主制御回路40に送信する(ステップS24)。
この位置信号を受信した主制御回路40は、前側マーカセンサ26bにて読み取られ送信された第5ガイドマーカ62eの位置信号に基づいて制御処理を行い、その制御処理にて生成した制御処理信号を駆動操舵部21,31に送信する(ステップS25)。
【0051】
具体的には、ステップS25では、主制御回路40は、前側駆動操舵装置20の駆動操舵部21に対して、そのまま一体ガイドライン61aに沿って前進走行状態とする旨の制御処理信号を送信する。また、主制御回路40は、後側駆動操舵装置30の駆動操舵部31に対して、駆動の減速を解除して増速させ、第2分岐ガイドライン61cおよび一体ガイドライン61aに沿って前進走行状態とする旨の制御処理信号を送信する。
そうすると、自動搬送車10は、車体11の前方に向かった走行である前進走行することとなる。
【0052】
上記の実施の形態となる自動搬送車10によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、この自動搬送車10によれば、主制御回路40は、図10(A)に示すように、停止位置にて停止していたワークステーションAから横走行を開始し、その後、一体ガイドライン61aに移行してワークステーションBに向けて前進走行し、その後、ワークステーションBの停止位置近傍に敷設された分岐ガイドライン61b,61cに移行する段階で前進走行から横走行に移行しつつ車体11を転回させるように旋回走行を加え、その後、他方のワークステーションの停止位置に向けて横走行し停止位置にて停止するように制御するようになる。
【0053】
この自動搬送車10によれば、前進走行から横走行に切り替わる走行と、車体11を転回させるための旋回走行とを兼ねることができ、この自動搬送車10によれば、車体11を転回させるための旋回走行するにあたって設けられていた旋回走行用スペースを削減することができる。
また、この自動搬送車10によれば、図10(A)および図10(B)に示すように、ワークステーションA,Bに横付けされる車体11の側部をいつも同じ側部とすることができるので、先に積み上げた組立てパーツを先に積み下ろすに際しての作業を単純化でき、自動搬送車10を停止位置に停止させている間のバッテリ充電も、いつも同じものとするように単純化できる。
【0054】
また、この自動搬送車10によれば、車体11を転回させるにあたって、従来のような走行の停止もないので、走行停止による経過時間を削減することができ、走行時間の短縮化を図ることができる。
また、この自動搬送車10によれば、図10(A)および図10(B)に示すように、往復走行させるに際して前進走行のみで走行させることができるので、従来設置されていた後進走行用障害物センサや後進走行用バンパースイッチを省略することができ、製造コストを安価なものとすることができる。
【0055】
なお、本発明に係る自動搬送車にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
すなわち、上記の実施の形態においては、車体11を転回させるように旋回走行させる例として、車体11が略180度で転回する旋回走行するものを挙げた。しかしながら、本発明に係る自動搬送車は、上記の実施の形態における車体11を転回させるように旋回走行を次のように応用するようにしてもよい。
【0056】
図11(A)は、ワークステーションAからワークステーションBへと自動走行する往路走行に関して自動搬送車10の軌跡を模式的に示す概略図である。図11(B)は、ワークステーションBからワークステーションAへと自動走行する復路走行に関して自動搬送車10の軌跡を模式的に示す概略図である。また、それぞれのワークステーションA,Bに接した位置が、自動搬送車10の停止位置となる。
【0057】
図11に示す自動搬送車10は、車体11を転回させるように旋回走行させる例として、車体11が略270度で転回する旋回走行するものである。
この例の走行床に敷設される分岐ガイドライン61d,61eは、互いの間隔幅を等間隔で維持したまま、上記実施の形態に比して略90度で曲がるように設定されている。このように走行床に敷設される分岐ガイドライン61d,61eを設定した場合には、自動搬送車10は、車体11が略270度で転回する旋回走行することができる。
この例の自動搬送車10によれば、車体11を転回させるための旋回走行するにあたって設けられていた旋回走行用スペースを、顕著に削減することができる。
また、この自動搬送車10によれば、車体11を転回させるにあたって、従来のような走行の停止もないので、走行停止による経過時間を削減することができ、走行時間の短縮化を図ることができる。
また、この自動搬送車によれば、往復走行させるに際して前進走行のみで走行させることができるので、従来設置されていた後進走行用障害物センサや後進走行用バンパースイッチを省略することができ、製造コストを安価なものとすることができる。
なお、走行床に敷設される分岐ガイドライン61d,61eは、図10や図11の例に限定されることなく、等間隔幅を維持したまま、さまざまに曲がるように敷設するものであってよい。
【0058】
また、上記実施の形態の自動搬送車10にあっては、ラインセンサ26a,36aおよびマーカセンサ26b,36bは、駆動操舵装置20,30に内蔵される形式で設置されるものとしたが、このような読取装置は、駆動操舵装置20,30と別個に設置されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】実施形態の自動搬送車の概略を、模式的に示す概略上面模式図である。
【図2】自動搬送車の各部構成の関係を示すブロック図である。
【図3】往路走行に関し主制御回路にて制御処理するフローチャートである。
【図4】第1旋回走行の自動搬送車を示す概略上面模式図である。
【図5】第2旋回走行の自動搬送車を示す概略上面模式図である。
【図6】第3旋回走行の自動搬送車を示す概略上面模式図である。
【図7】旋回走行を完了させ横走行に切り替わる自動搬送車を示す概略上面模式図である。
【図8】復路走行に関し主制御回路にて制御処理するフローチャートである。
【図9】横走行から前進走行に切り替わる自動搬送車を示す概略上面模式図である。
【図10】ワークステーションA,B間を自動走行する自動搬送車の軌跡の一例を模式的に示す概略図である。
【図11】ワークステーションA,B間を自動走行する自動搬送車の軌跡の応用例を模式的に示す概略図である。
【図12】前進走行から横走行に切り替わる前に旋回走行を加えた自動搬送車の従前の走行例を模式的に示す概略上面模式図である。
【符号の説明】
【0060】
10 自動搬送車
11 車体
20 前側駆動操舵装置
30 後側駆動操舵装置
21,31 駆動操舵部
22a,32a L側駆動輪装置
22b,32b R側駆動輪装置
23a,33a L側モータドライバ
23b,33b R側モータドライバ
25,35 読取部
26a,36a ラインセンサ
26b,36b マーカセンサ
27,37 操舵角度検出器
29,39 インターフェース(I/F)回路
40 主制御回路(制御装置)
51 バンパースイッチ
52 障害物センサ
61a(61) 一体ガイドライン
61b(61) 第1分岐ガイドライン
61c(61) 第2分岐ガイドライン
62a(62) 第1ガイドマーカ
62b(62) 第2ガイドマーカ
62c(62) 第3ガイドマーカ
62d(62) 第4ガイドマーカ
62e(62) 第5ガイドマーカ
71 自在車輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークステーション間を自動走行する自動搬送車であって、
荷物を積載する荷台を具備する車体と、該車体下側の前位置および後位置のそれぞれに設置され且つ前記ワークステーションの間を自動走行させる駆動源となる前側駆動操舵装置および後側駆動操舵装置とを備え、
自動走行のうち、前進走行から横走行に切り替わる間の前記前側駆動操舵装置および前記後側駆動操舵装置は、前進走行から横走行に切り替えつつ、前記車体を転回させるように旋回走行させるものとなっていることを特徴とする自動搬送車。
【請求項2】
走行床面に敷設されたガイドラインにしたがって2つのワークステーション間を自動走行する自動搬送車であって、
車体の前後には、それぞれ独立して駆動される左右一対の駆動輪と駆動モータとを含む前側及び後側駆動操舵装置が、垂直軸回りに回動可能に取着され、
前記各駆動操舵装置には、前記ガイドラインを検出してガイド信号を送信するガイドセンサと、前記走行床面の所定の位置に設定されたガイドマーカを検出して前記車体の現在位置を認識して位置信号を送信するマーカセンサと、前記各信号に基づき所定の経路上を自動走行するように前記各駆動操舵装置を制御する制御装置とを備え、
前記ガイドラインは、少なくとも前記2つのワークステーションの停止位置近傍の自動走行が横走行となるように敷設され、且つ前記2つのワークステーション間の他のエリアのうち少なくとも前記横走行となるエリアに繋がるエリアの自動走行が前進走行となるように敷設され、
前記制御装置は、停止位置にて停止していた前記一方のワークステーションから横走行を開始し、その後、前記前進走行用ガイドラインに移行して前記他方のワークステーションに向けて前進走行し、その後、前記他方のワークステーションの停止位置近傍に敷設された前記横走行用ガイドラインに移行する段階で前進走行から横走行に移行しつつ前記車体を転回させるように旋回走行を加え、その後、前記他方のワークステーションの停止位置に向けて横走行し停止位置にて停止するように制御することを特徴とする自動搬送車。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate