自動診断聴覚検査用のユーザインターフェース
自動診断聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェースのための方法及びシステムが開示されている。ユーザインターフェースは、患者が自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)して、それぞれの検査を完了する手段を提供する。患者には、あらゆる検査用の指示及びガイダンスが与えられ、助けを求めるためにいつでもオペレータを呼び出すことができる。患者が自分の進捗度を測るのを助けるための警告メッセージ及び進捗指標が提供される。これにより、患者は、聴覚訓練士又は他の聴覚健康の専門家からの最小の支援で又は全く支援なしで、自分自身の聴覚を検査することができる。ユーザインターフェースにより、オペレータは、必要に応じて、自動聴覚検査を構成することもできる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は、一般に、聴覚科学の分野、詳細には、聴力障害を自動的に解析・評価する方法及びシステム用のユーザインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
最近の研究によれば、アメリカ合衆国だけで2千万人以上の人々が、何らかの程度の聴力障害を抱えている。何らかの程度の聴力障害を抱えている世界中の人々の数は、これよりはるかに多いと推定される。これらの人々の多くが自分の聴力が減少していることに気づいていないことは、驚くに当たらない。聴力の減少は、年齢、健康、職業、怪我、及び病気を含むいくつかの要因によるものと思われる。このような聴覚障害により、生活の質が著しく低下し、人との関係が損なわれ、雇用の機会が減少し、生産性が落ちる恐れがある。また聴力障害を治療しないままほおっておくと、その影響がさらに悪化しかねない。言語聴覚協会(Better Hearing Institute)によれば、聴力障害を治療しないことによる生産性の低下、特別な教育、及び医療に対するアメリカ合衆国の年間経費は、ほぼ560億ドルである。この驚異的な経費の多くは、早期の検出及び治療によって減少又は防止することができる。残念ながら、簡単で便利かつ比較的安価な聴覚検査がないために、日常的な健康管理の一部として、定期的かつ頻繁に聴覚検査を行う人は殆どいない。
【0003】
従来、臨床環境において、聴覚検査が、聴覚検査を手動で実施する聴覚訓練士などの聴覚健康の専門家によって行われている。聴覚健康の専門家は、聴力計を制御して、それぞれが非常に特有な周波数及び強度を有する一連の音(tone)を作成する。「強度」という用語は、ここで使用されている場合、音の振幅を意味し、通常、デシベル(dB)で表される。音は、イヤホン又は補聴器などの変換器を通じて、静かな部屋又は遮音室内の患者へと伝わる。患者は、それぞれの可聴音について、その音を聴いたことを身振りなどで示す。その音が聴きとれないと、患者は応答しない。聴覚健康の専門家は、その後、患者が聴き取れるようになるまで、予め設定された増分ずつ音の強度レベルを調整する。聴覚健康の専門家は、このプロセスをいくつかの異なる音について繰り返し、その結果を収集・編集することにより、聴力障害の程度を(障害があれば、であるが)判断することができる。
【0004】
聴覚健康の専門家が聴覚検査を手動で実施することの利点は、聴覚健康の専門家が、検査中に、自分の相当な訓練及び経験を適用できることである。例えば、聴覚健康の専門家は、患者に話しかけ、自分の声の大きさを変えるだけで、音及び音声(sound)を開始する時の初期強度レベルを判断することができる。さらに、聴覚健康の専門家は、疲れている患者又は非協力的な患者に合わせるために、必要に応じて検査のペースを適応させることもできる。より重要なことは、聴覚健康の専門家が、偽の応答又は憶測と正当な応答とを見分けることができることである。最後に、聴覚健康の専門家は、過度の周囲雑音、機器の限界、及び他の同様の要因などの酌量すべき事情又は問題を反映させるために、必要に応じて聴覚検査の結果を調整することができる。
【0005】
しかし、殆どの高度な訓練を受けた特殊医療専門家と同様に、聴覚健康の専門家の時間及びサービスは、通常、非常に高価である。他の種類の医療専門家と比べて聴覚健康の専門家の数が少ないので、利用しやすさ及び便利さについても問題であり得る。また、聴覚健康の専門家は高度な訓練を受けているが、検査データを素早くかつ正確に計算する能力に限界があり、多くの場合、ガイダンスを行う際に、推量及び経験則に頼らざるをえない。その上、アメリカ合衆国の聴覚健康の専門家の殆どが、外国語を話すことができない。この結果、従来の聴覚検査は、殆ど常に英語で実施されている。このことは、英語を話さない患者にとって問題であり得る。
【0006】
従来の手動で実施される聴覚検査の他の欠点は、適切に検査を行うためには、静かな部屋又は遮音室が必要なことである。どの程度の雑音が検査中に部屋又は室を貫通し得るかという点において、静かな部屋又は遮音室は、ANSI(米国規格協会)の要求条件に適合していなければならない。通常、特別に訓練を受けた技能者が、部屋又は室を使用する前に、静かな部屋又は遮音室を評価し、ANSI基準に合っていることを認定しなければならない。現在、このような評価及び認定を遂行するための訓練を受けた技能者は、比較的少数しかいない。上記のすべての要因が相まって、従来の聴覚検査の複雑さが増し、このため、殆どの人々は、定期的かつ頻繁に聴覚検査を行う気持ちが失せ、又は関心を失うこととなる。
【0007】
従来の聴覚検査を簡略化するための1つの試みにおいては、検査を実施するために、インターネットなどのコンピュータネットワークを使用する必要がある。コンピュータネットワークは、集中的に検査を実施する箇所と遠隔地にある患者のいる箇所との間の相互作用(情報伝達;interaction)を容易にする。このような配置により、遠隔地又は地方の人々が、聴覚検査を受けることができるようになる(又は少なくともより便利になる)。また、聴覚検査は、ANSIの要求条件又は認定基準などの標準ガイドラインに合うよう遂行され得る。しかし便利さは増すものの、聴覚健康の専門家が、遠隔地からではあるが、検査を手動で実施しなければならないことに変わりはない。この点に関して、この検査は、従来の聴覚検査と全く同様であり、同じ短所の多くを有している。
【0008】
したがって、従来の聴覚検査の短所を克服する聴覚検査が必要となる。具体的には、聴覚検査、及びより簡単より便利かつ余り高価でない聴覚検査用のユーザインターフェースが、聴覚健康の専門家ではなく患者によって実施され得るが、従来の手動で実施される聴覚検査の精度又は完全さを損なうことがないことが必要となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
発明の概要
本発明は、自動診断聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェースに関する。ユーザインターフェースは、患者が、自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)して、それぞれの検査を完了する手段を提供する。患者にはあらゆる検査のための指示及びガイダンスが与えられ、患者は、助けを求めるためにいつでもオペレータを呼び出すことができる。患者が自分の進捗度を測るのを助けるために、警告メッセージ及び進捗指標が提供される。これにより、患者は、聴覚訓練士又は他の聴覚健康の専門家からの最小の支援で又は全く支援なしで、自分自身の聴覚を検査することができる。ユーザインターフェースにより、オペレータは、必要に応じて自動聴覚検査を構成することもできる。
【0010】
添付図面と合わせて、以下の詳細な記述を参照することにより、本発明がより良く理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
発明の詳細な説明
以下、図面を参照しながら、本発明について詳細に記述する。ここで、同じ又は同様の要素に対しては同一の参照符号を使用する。別段の記載がない限り、大きさ、形状、色(又はこれらが示されていないこと)、場所、及び様々なフィールド、チェックボックス、テキストボックス、図形、及び他の情報の配置を含む、図面に示されている様々な特徴のデザイン及びレイアウトは、単に例示目的であり、本発明は特定のデザイン又はレイアウトに限定されるものではないことに留意されたい。
【0012】
上述したように、本発明は、患者の聴覚の自動検査、より詳細には、このような自動聴覚検査用のユーザインターフェースに関する。「自動検査」という用語は、本明細書において使用する場合、主として聴覚健康の専門家によって遂行される検査とは異なり、主としてコンピュータによって遂行される検査を意味する。ユーザインターフェースにより、患者は、聴覚健康の専門家からの最小の支援で又は全く支援なしで、自分自身の聴覚を検査することができる。通常、聴覚健康の専門家又は訓練を受けた管理者などのオペレータが、患者の初期設定(例えば、着座すること、変換器を付けること、ボタンの使用法を実際に示すことなど)を助け、一般に検査がどのように行われるかを説明する。その後は、ユーザインターフェースにより、患者に指示が出され、誘導される。
【発明の効果】
【0013】
患者は、本発明のユーザインターフェースから、いくつかの利点を実感する。一般に、ユーザインターフェースは、より快適かつ楽しい患者経験を使用し提供するように自動聴覚検査を簡単なものにする直感的でユーザフレンドリーなインターフェースである。その上、ユーザインターフェースは、患者に、より正確な結果を作る最新式の技術を使用しているという信頼感を与える「ハイテク」な外観と感覚を有する。しかも、ユーザインターフェースは、なまりのある言葉で話す、又はその話を理解するのが困難な聴覚健康の専門家より、理解するのがより簡単であり得る明確かつ一貫した声を提供する。最後に、ユーザインターフェースにより、患者は、聴覚健康の専門家からの支援が殆ど又は全く必要ないので、聴覚検査を自分自身のペースで続行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
ここで、図1を参照すると、本発明の実施形態によるユーザインターフェースが使用される自動聴覚検査を提供するためのシステム100が示されている。システム100は、3つの主要コンポーネント、即ち、コンピュータ102と、表示画面104と、少なくとも1つの変換器106とを備える。存在し得るシステム100の他のコンポーネントには、ティンパノメータ、キーボード、マウス、プリンタ、ページングシステムなど(全体として108に示されている)が含まれる。ページングシステムとは、オペレータに注意を喚起するための1つ以上のページャ108を使用する任意の好適なページング技術であり得る。1つ以上のページャ108は、オペレータに注意喚起の性質を通知するためのテキストメッセージを表示できることが好ましい。本発明の範囲から逸脱することなく、他の種類のページングシステム(例えばインターネットベースのページングシステム)も使用され得る。
【0015】
コンピュータ102は、本発明を実践するのに、特定の種類/モデル/ブランドのコンピュータが特に重要であるというわけではないので、デスクトップPCからハイエンドのワークステーションに渡る任意の好適なコンピュータであり得る。表示画面104も同様に、本発明の目的のために、特定の種類/モデル/ブランドの表示画面が特に重要であるというわけではないので、CRTからLCDに渡る任意の好適な表示画面であり得る。しかし、実施形態によっては、患者と自動聴覚検査との間の物理的な相互作用(情報伝達;interaction)の点において、タッチスクリーンモニタの方が、従来のCRT又はLCD表示画面よりも使用するのが簡単であり得る。
【0016】
変換器106について、このコンポーネントは、空気伝導のための補聴器、イヤホンなどであり得る。骨伝導について、変換器106は、バイブレータ又は他の同様の装置であり得る。場合によっては、変換器106は、患者がかぶるヘッドセットに取り付けられ得る。通常、骨伝導用と空気伝導用に別々の変換器が使用され、これらの変換器は、聴覚検査中必要に応じて交換される。骨伝導変換器は、変換器を動かさず、かつ空気伝導変換器に干渉を及ぼすことなく、いずれかの耳を検査できるように配置されることが好ましい。実施形態によっては、1つのユニット内に、空気伝導変換器と骨伝導変換器の両方が組み合わせられる。このように組み合わせられたユニットの一例が、「骨伝導閾値聴覚検査用器具」と題された、米国特許第10/438,751号明細書に記述されており、参照により本明細書に組み込まれる。
【0017】
図2は、ブロック図の形態でシステム100を示している。図から分かるように、コンピュータ102は、ビデオユニット200と、中央演算装置202と、聴覚検査装置204と、記憶装置206とを含むいくつかの機能コンポーネントを備える。これらのコンポーネントは、コンピュータ技術において周知であり、したがって、本明細書においては極めて簡単に記述する。一般に、ビデオユニット200は、表示画面104に画像として表示されるビデオ信号を提供する。実施形態によっては、ビデオユニット200は、市販されているいくつかのビデオカードの任意の1つであり得る。中央演算装置202は、コンピュータ102に常駐するオペレーティングシステム及び任意のソフトウェアアプリケーションの実行を含むコンピュータ102の全オペレーションを担当する。実施形態によっては、中央演算装置202は、市販されているいくつかのマイクロプロセッサの任意の1つであり得る。聴覚検査装置204は、聴力計、耳音響反射検査装置、ティンパノメータ、マスキング雑音発生器、又は他の聴覚検査装置のうちの任意又はすべてを有し得る。実施形態によっては、聴覚検査装置204は、このような検査装置の機能を遂行するためのコンピュータ102内の1つ以上の電子回路基板であり得る。代替形態として、聴覚検査装置204は、コンピュータ102の外部にある別個のユニットであり得る。記憶装置206は、コンピュータ102によって使用されるソフトウェア及びデータ用の長期及び一時(即ちキャッシング)記憶装置を提供し、例えば、ハードドライブ、主記憶装置、取り外し可能な記憶装置(例えば、CD−ROM、フロッピーディスク)などの1つ以上を含み得る。
【0018】
また、実施形態によっては、記憶装置206は、自動聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェース208を格納する。より具体的には、記憶装置206は、コンピュータ102によって実行され得るユーザインターフェース208のコンピュータ読取可能な部分を格納する。実行中、ユーザインターフェース208の一部が、例えば、ハードディスクから記憶装置206の主記憶装置コンポーネント内に一時的にロードされ得る。スタンドアロン配置に加えて、ネットワークからユーザインターフェース208を実行することも可能である。例えば、ユーザインターフェース208は、いくつかのクライアントコンピュータがアクセス可能なサーバコンピュータ(明示されていない)に格納され得る。この配置は、ユーザインターフェース208への更新が、すべてのクライアントコンピュータに対して急速かつ容易に実施され得るという利点を有する。本発明の範囲から逸脱することなく、ユーザインターフェース208を実行するための他の環境も使用され得る。
【0019】
図3は、ユーザインターフェース208の例示的実装形態を示している。図から分かるように、ユーザインターフェース208は、患者入力コンポーネント300と、システム構成コンポーネント302と、ティンパノグラムと、音響反射(AR)と、耳音響反射検査コンポーネント304と、患者トレーニングコンポーネント306と、患者検査コンポーネント308と、患者管理コンポーネント312と、レポーティングコンポーネント310とを含むいくつかの機能コンポーネントを備える。様々な機能コンポーネントは、通常、自動聴覚検査が進行するにつれて順に実行されるが、必要に応じて、他の任意の機能コンポーネントの実行の前、中、又は後に、任意の機能コンポーネントが実行され得る。ユーザインターフェース208とのオペレータ及び/又は患者の相互作用(情報伝達:interaction)が、任意の好適な入力装置、例えば、マウス、キーボード、別個の専用応答ボタンを使用して、又はタッチスクリーン表示ユニットを使用して達成され得る。タッチスクリーン表示ユニットが使用される場合、ユーザインターフェース208は、オペレータ及び/又は患者が必要に応じて英数字を選択し得るグラフィックキーボードを(従来のキーボードに加えて又は従来のキーボードの代わりに)表示し得る。
【0020】
簡単に言えば、患者情報コンポーネント300により、オペレータ及び/又は患者は、患者についてのいくつかの基本情報を入力し、どの聴覚関連検査を患者のために遂行すべきかを選択することができる。システム構成コンポーネント302により、オペレータは、自分の好みに従って、自動聴覚検査の様々な態様を特別に構成することができる。ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射検査コンポーネント304により、患者のためのティンパノグラム及び/又はAR検査を行うことが容易になる。患者トレーニングコンポーネント306は、実際に検査する前及びその間に、自動聴覚検査を使用する際の患者用の指示及び案内を提供する。患者検査コンポーネント308により、患者は、遂行される特定の聴覚関連検査(例えば、純音閾値、語音聴取閾値、及び語音識別)に基づき、自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)することができる。患者管理コンポーネント310は、オペレータ及び/又は患者に、検査中に生じ得る問題又は偶発事項を知らせ、一般に、患者が正しい方向に進むように助ける。最後に、レポーティングコンポーネント312により、オペレータは、検査の結果を見て印刷し、また検査の結果を様々なフォーマットで格納することができる。次に、上記の機能コンポーネントのそれぞれについて、より詳細に記述する。
【0021】
次に図4を参照すると、患者情報コンポーネント300の例示的実装形態が示されている。実施形態によっては、患者情報コンポーネント300は、新しいセッション画面400を含み得る。これは、システム100に電源投入した後に表示される最初の画面であり、オペレータ及び/又は患者が、患者のための基本情報の一定の項目を入力できるように機能する。例えば、新しいセッション画面400は、患者のチャート番号を入力するためのチャート番号フィールド402と患者の名前を入力するための患者名フィールド404とを含み得る。この情報を日付及び恐らくは他の情報と共に使用して、任意の検査セッションの結果を格納し、その後検索し得る。その上、自動聴覚検査では、多くの言語(例えば、英語、スペイン語、フランス語など)での検査が可能であるので、実施形態によっては、新しいセッション画面400はまた、患者を検査するのにどの言語を使用すべきかを選択するためのフィールド406を含み得る。また、新しいセッション画面400は、患者に対してどの聴覚関連検査を遂行するかを選択するための複数のチェックボックス408を含み得る。例えば、新しいセッション画面400は、ティンパノグラム検査、音響反射検査、及び歪み成分(DP)耳音響反射検査を選択するためのチェックボックスを含み得る。また、空気及び骨伝導検査、語音聴取検査、及び語音識別検査が選択可能である。患者の調査を選択することにより、自動聴覚検査において、治療を診断し推奨するための聴覚健康の専門家によって使用され得る患者についての一定の聴覚関連情報を集めることができる。
【0022】
オペレータは、新しいセッション画面400から、適切なボタンを押すことにより、自動聴覚検査に関係する様々な機能にアクセスし得る。例えば、「レポートを見る」ボタン410を押すことにより、オペレータは、以前にシステム100に格納された患者のレポートを見ることができる。以下、レポーティングコンポーネント312に関する本発明のこの態様について記述する。また、オペレータは、拡張オプションボタン412を押して、聴覚健康の専門家が自動聴覚検査の様々な機能によって支援される聴覚検査(即ちコンピュータ支援聴力測定)を手動で実施できる自動聴覚検査の手動検査の特徴に関係する様々な拡張オプションを見る及び選択し得る。オフボタン414により、オペレータは、自動聴覚検査を停止することができる。最後に、再構成ボタン416により、オペレータは、ユーザインターフェース208のシステム構成コンポーネント302を起動することができる。これについては、以下に記述する。
【0023】
図5A〜図5Lは、ユーザインターフェース208のシステム構成コンポーネント302の例示的実装形態を示している。実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は複数の画面を含み、それぞれの画面が、オペレータが選択し得る異なる組のシステム構成オプションを提示する。あらゆる実施形態において、すべての画面が提示されなければならないわけではなく、実施形態によっては、ここに示されていない追加画面が提示され得ることに留意されたい。
【0024】
1つの実施形態においては、システム構成コンポーネント302は、入力画面500を含み得る。入力画面500は、オペレータが患者のために入力すべき情報の様々な項目を選択できる情報選択区域502を備え得る。情報選択区域502は、医者の名前、診療所の名前、患者の生年月日、患者の性別、及びオペレータの名前のためのフィールドを含み得る。情報選択区域502により、オペレータは、一定の情報項目を、オプションにするか又は必要な情報にするかを選ぶこともできる。その後、それぞれの新しい検査セッションが開始されると、新しいセッション画面400は、オペレータによって選択された情報選択区域502内のすべてのフィールドを表示し、次いで、患者及び/又はオペレータが、オプション又は必要ないずれかのフィールドに記入するのを待つ。
【0025】
また、実施形態によっては、入力画面500は、情報項目のいくつかのためのデフォルト設定を入力するためのフィールドを含み得る。例えば、入力画面500は、デフォルトの医者の名前フィールド504と、デフォルトの管理者の名前フィールド506と、デフォルトの診療所の名前フィールド508と、デフォルトのチャート番号フィールド510とを含み得る。実施形態によっては、入力画面500は、さらに、いくつかのデフォルトの医者の名前をリスト512に、及びいくつかのデフォルトの管理者の名前をリスト514に入力するための区域を含み得る。次いで、リストに入力された名前は、オペレータ及び/又は患者が情報フィールドに書き込むために選択し得るドロップダウンリスト内のデフォルトオプションとして使用され得る。リストから名前を追加する又は取り除くには、必要に応じて、適切な「追加する」又は「取り除く」ボタンをクリックすれば良い。リストをスクロールするには、必要に応じて、「上」又は「下」のナビゲーションボタンをクリックすれば良い。
【0026】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、ページングエンコーダインターフェース画面520を含む。自動聴覚検査は、通常、オペレータが聴覚検査中に患者の進捗度を監視できる、また患者が通常ページャを介して検査中いつでもオペレータに連絡できる患者応答システムを、バックグラウンドに含む。ページングエンコーダインターフェース画面520の機能は、オペレータに、自動聴覚検査で使用されるページングプロトコルをカスタマイズさせることである。例えば、ページングを可能にするために、ページング装置が自動聴覚検査に付加されていることを示すチェックボックス522が選択され得る。ページングエンコーダインターフェース画面520により、通信ポート、エンコーダID、エンコーダのタイムアウトまでの時間、ページャCapCode、及びページャのデータ転送速度などのページングエンコーダインターフェースの様々なパラメータを指定するための複数のオプション524も利用可能になる。
【0027】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、ページングオプション画面530を含む。ページングオプション画面530により、オペレータは、ページがいつ出されるかを選択することができる。例えば、ページングオプション画面550は、検査セッションの終了時にオペレータをページングするためのチェックボックス532と、検査セッション内のそれぞれの検査の終了時にオペレータをページングするためのチェックボックス534と、患者によって一定時間使用されなかった後にオペレータをページングするためのチェックボックス536と、自動聴覚検査で予め定められた時間内に患者のための純音閾値を判断できなかった場合にオペレータをページングするためのチェックボックス538とを含み得る。
【0028】
また、ページングオプション画面530は、オペレータがページの一定の態様をカスタマイズできる複数のページングオプション539を含む。例えば、オペレータは、検査セッションの終了時に生じるページと共に送られる短いテキストメッセージと、それぞれの検査の終了時に生じるページと共に送られる簡単なテキストメッセージとを指定し得る。また、オペレータは、使用されないことにより生じるページと共に送られる短いテキストメッセージを指定し、使用されない状態の閾値を指定し得る。さらに、オペレータは、純音閾値に達し得なかったために生じるページと共に送られる簡単なテキストメッセージを指定し、閾値を待つ時間を指定し得る。
【0029】
ページング装置オプション540により、オペレータは、ページングメカニズムの種類を指定することができる。例えば、オペレータは、ワイヤレス又は無線ベースのページングメカニズム、警報(視覚及び/又は聴覚)がオペレータによって監視されるウェブページに出されるウェブベースのページングメカニズム、又はページングイベントを知らせるためのファイルがオペレータに送られるFTPベースのページングメカニズムを指定し得る。
【0030】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、機械オプション画面544を含む。この画面の機能により、オペレータは、特定の識別子を自動聴覚検査に割り当てることができる。この機能は、多くのシステムが使用されている診療所において特に有用である。例えば、機械オプション画面544は、オペレータが特定の自動聴覚検査のために英数字の識別子を入力し得る機械識別子フィールド546を含み得る。
【0031】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、レポーティングオプション画面548を含む。この画面の機能により、オペレータは、それぞれの検査セッションの後に自動的に印刷すべき検査レポートの数を予め構成することができる。例えば、レポーティングオプション画面548は、検査セッションの終了時に自動的に印刷すべきレポートの数(例えば2)を入力するためのフィールド550を含み得る。また、場合によっては、レポーティングオプション画面548は、オペレータが報告されることを望む最小検査強度レベル(例えば0dB)を入力するためのフィールド552を含む。
【0032】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、ネットワークオプション画面554を含む。この画面の機能により、オペレータは、患者のレポートが自動聴覚検査の特定のコンピュータ102のどこに格納されるかを指定することができる。示されている例では、フィールド556が、コンピュータ102の「c:\inetpub\wwwroot\」と呼ばれるディレクトリ内に患者のレポートが格納されていることを示している。ネットワークからコンピュータ102にアクセスした場合、ネットワークから利用可能な情報は、指定されたディレクトリ内に格納されている患者のレポートである。したがって、コンピュータ102が接続されたネットワークへのアクセス許可を有する人なら誰でも、コンピュータ102に格納されている患者のレポートを見ることができる。実施形態によっては、それぞれの自動聴覚検査のコンピュータ102はウェブサーバとして機能し、フィールド556はウェブサーバルートディレクトリを示す。この場合、コンピュータ102に格納されている患者のレポートは、任意の好適なウェブブラウザを使用して、ウェブページとしてネットワークから見られ得る。
【0033】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、検査オプション画面560を含む。この画面の機能により、オペレータは、遂行される聴覚関連検査の様々な態様を構成することができる。例えば、検査オプション画面560は、新しいセッション画面400からどの聴覚関連検査をデフォルトで選択するかをオペレータが指定できる複数のチェックボックス562を含む。
【0034】
また、検査オプション画面560は、複数の聴覚関連検査オプション画面、例えば純音オプション画面566を含む。様々な聴覚関連検査の命名規則は国によって異なるので、純音検査オプション画面566は、オペレータが自分の診療所においてこの検査に使用する検査名をカスタマイズできる命名フィールド568を含む。純音検査オプション画面566は、さらに、様々な純音周波数をいつ検査するかをオペレータが指定できる周波数オプション570を含む。例えば、オペレータは、一定の周波数が、常に検査される、全く検査されない、又は必要に応じて検査されるように指定し得る。オペレータは、572で、いくつかの予め定められた定義の1つを選択することにより、純音検査用の純音平均(PTA)を定義し得る。チェックボックス574により、オペレータは、欲する場合には、常に骨導マスキングを使用することができる。
【0035】
実施形態によっては、含まれる別の聴覚関連検査オプション画面に、ティンパノメトリオプション画面576がある。このティンパノメトリオプション画面576により、オペレータは、ティンパノメトリ検査用の様々なパラメータを指定することができる。例えば、ティンパノメトリオプション画面576は、オペレータが検査用の名前、通信ポートを指定し、かつマノメータから利用可能ないくつかのうちの1つを選択し得るフィールド578を含む。また、トリゴノメトリオプション画面576は、オペレータが検査のための開始圧力及び終了圧力を指定できるフィールド580を含む。複数の較正パラメータ582により、オペレータは、左右の耳のための較正値を入力し、これにしたがって、これらの耳用にティンパノメータを較正することができる。
【0036】
実施形態によっては、検査オプション画面560は、さらに、音響反射検査用の様々なパラメータを指定するために使用され得る音響反射オプション画面583を含む。例えば、音響反射オプション画面583は、オペレータが、検査で使用する名前を指定できるフィールド584を含み得る。チェックボックス585により、オペレータは、いくつかの利用可能な周波数のうちのどれを同側の及び対側の耳に使用するかを指定できる。初期強度レベル、増分強度、及び反射閾値レベルも、586に示されているフィールド内で指定され得る。
【0037】
実施形態によっては、含まれるさらに別の聴覚関連検査オプション画面に、語音識別オプション画面587がある。この画面により、オペレータは、588で、検査の名前を含む語音識別検査用の様々なパラメータを指定することができる。複数のフィールド589により、オペレータは、例えば、基本提示レベル、提示の種類(例えば、閉じている、開けておく)、提示の数、最小提示レベル、最大提示レベル、及び使用される特定のワードリストを指定することができる。
【0038】
環境によっては、検査オプション画面560は、その上、語音聴取閾値検査用の様々なパラメータを指定するのに使用され得る語音聴取閾値オプション画面590を含む。例えば、語音聴取閾値オプション画面590は、検査に使用される名前を指定するためのフィールド591を含み得る。
【0039】
患者の調査が行われる実施形態においては、検査オプション画面560は、調査オプション画面592を含み得る。この画面は、調査に使用される名前、及び使用されるいくつかの利用可能な調査のうちの特定の調査を含む調査の様々な態様を593で指定するために使用され得る。
【0040】
最後に、実施形態によっては、検査オプション画面は、耳音響反射オプション画面594を含み得る。耳音響オプション画面594は、この検査で使用される名前を指定するための命名フィールド595を含み得る。1組のオプション596により、オペレータは、いくつかの周波数のうちのどれを検査すべきか選択し、応答床及び騒音天井を設定し、強度レベルL1及びL2を指定することができる。
【0041】
図6A〜図6Bは、ユーザインターフェース208のティンパノメトリ、音響反射、及び耳音響反射コンポーネント304の例示的実装形態を示している。実施形態によっては、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射コンポーネント304は、組合せ検査画面600を含む。この画面の機能により、オペレータ及び/又は患者は、患者のための、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射測定を行うことができる。3つのすべての検査は同じ画面から遂行され得るが、選択した検査のみが遂行されることに留意されたい。ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射画面600は、オペレータ及び/又は患者が手順に従って段階毎に進むための一連の指示を含み得る。指示は、テキストで提示され得るか、又は口頭で提示され得るか、又はその両方で提示され得る。口頭指示が提示された場合、それぞれの指示の完了を確認するために確認ボタン(明示されていない)を押すと、次の指示に進むことができる。検査が遂行されている間、画面600には、ティンパノグラムで得られるデータを取り込むチャート602が含まれる。生データは、全体として604に示されている。使用される圧力の量が606に示されている。コマンドボタン608を押すと、選択され得るコマンドのリスト(例えば、終了、一時停止、マイクロホンをオンにするなど)が現れる。スキップボタン610を押すと、オペレータ及び/又は患者は、現在の耳をスキップして次の耳に進むことができる。
【0042】
ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射の部分が完了すると、画面612で、最終結果が提示される。オペレータ及び/又は患者は、この画面から、結果受諾ボタン614を押して結果を受け入れ、右耳やり直しボタン616を押して右耳をやり直し、左耳やり直しボタン618を押して左耳をやり直すことができる。
【0043】
ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射の部分が完了し、その結果を受け入れると、患者は、残りの聴覚関連検査を続行し得る。しかしまず、患者には、続行方法及び今後どのようなことが予想されるのかについて、いくつかの指示及びガイダンスが与えられなければならない。患者トレーニングコンポーネント306が、このトレーニングタスクを遂行する。患者のトレーニングは、2つの段階で、即ち、一般的な指示が与えられる一般的なトレーニング段階、及び検査が始まる前に特定の検査に特有な指示が与えられる検査特有の段階で与えられる。
【0044】
図7A〜図7Bは、患者トレーニングコンポーネント306の一般的な段階の例示的実装形態を示している。実施形態によっては、一般的なトレーニング段階は、ようこそ画面700を含む。この画面の機能は、一般に自動聴覚検査がどのように機能するかについての一般的な考え方を患者に示すことである。例えば、ようこそ画面700は、自動聴覚検査用の基本的な指示のいくつか(全体として702に示されている)を表示し得る。同時に、患者トレーニングコンポーネント306により、口頭ようこそメッセージが患者がかぶる変換器内で再生され得る。ようこそメッセージは、患者にこれから行われる検査についての詳細な情報を提供し得る。例えば、ようこそメッセージは、検査が自動で行われ、したがってオペレータは検査中部屋の中にいないが、患者がヘルプボタンを押せばいつでもオペレータを呼び出せることを説明し得る。音量制御ボタン704により、患者は、必要に応じて、ようこそメッセージの音量を増加する又は減少することができる。患者がメッセージをすべてスキップすることを望む場合には、スキップボタン706を押すことができる。
【0045】
患者トレーニングコンポーネント308についてさらに論ずる前に、ユーザインターフェース208の患者管理コンポーネント312の一態様について論ずることが有益であろう。実施形態によっては、患者管理コンポーネント312は、患者及び/又はオペレータが、与えられた検査セッションについての患者の進捗度を追跡できる進捗指標708を含み得る。進捗指標708は、患者の現在の聴覚関連検査を示すための複数のバブルを含み得る(その1つが710に示されている)。例えば、ティンパノメトリ検査、音響反射検査、耳音響反射検査、純音閾値検査、語音聴取検査、及び語音識別検査用のバブルがある。バブルは最初は空であるが、患者が特定の聴覚関連検査を始めると、その検査用のバブルは満たされる。バブルを満たすために使用される色は、あらゆるバブルに同じであることもあれば、いくつかの種類の階層色方式が使用されることもある(例えば、最初の段階はより暗い色、そして終了時にはより明るい色)。
【0046】
また、実施形態によっては、患者管理コンポーネント312の進捗指標708は、プログレスバー712及び714を含み得る。プログレスバー712及び714は、それぞれ、全検査セッション及びそれぞれ個々の聴覚関連検査の完了率を表示する。
【0047】
次に、患者トレーニングコンポーネント306の一般的なトレーニング段階に続いて、進捗指標708がある場合には、患者トレーニングコンポーネント306はまた、患者が進捗指標708を使用して自分の検査の進捗度を如何に追跡できるかについてのトレーニングを提供する。例えば、ようこそメッセージを完了した(又はスキップした)後、患者トレーニングコンポーネント306は、進捗トレーニング画面720を提示し得る。進捗トレーニング画面720は、進捗指標708の基本的な特徴のテキスト説明722を表示し得る。追加形態として又は代替形態として、進捗指標708の詳細な口頭説明も提示され得る。テキスト及び口頭両方のトレーニングで、複数のバブル710とプログレスバー712及び714とを如何に解釈するかが患者に説明される。
【0048】
一般的なトレーニング段階が完了した後、患者トレーニングコンポーネント306は、検査特有のトレーニングを提供する。検査特有のトレーニングは、まさに遂行されようとしている特定の検査のためにのみ提供されることもあれば、すべての利用可能な聴覚関連検査のために提供されることもある。その上、検査特有のトレーニングが、任意の特定の検査を始める前にすべて同時にかつ前もって提供されることもあれば、特定の検査のためのトレーニングが、その聴覚関連検査を始める前の時間に1つの検査が提供されることもある。次に、患者検査コンポーネント308の説明と合わせて、この後者の実施形態について説明する。
【0049】
一般に、それぞれの検査の初めに、患者トレーニングコンポーネント306は、患者に検査の指示画面及び/又は口頭説明を提示する。指示画面で、検査用の基本指示のいくつか及び続行方法が示されることもあれば、口頭説明で、より詳細な説明が提供されることもある。次いで、患者検査コンポーネント308により、患者は、実際の検査を続行することができる。図8A〜図8Iは、患者検査コンポーネント308の例示的実装形態及び患者トレーニングコンポーネント306の検査特有のトレーニング部分を示している。
【0050】
例えば、患者が自動聴覚検査の純音閾値部分を受けようとしている場合、患者トレーニングコンポーネント306は、患者に純音閾値トレーニング画面800を、場合によっては、その口頭説明を提示する。純音閾値トレーニング画面800は、純音閾値検査用の基本指示のいくつかを列挙するテキスト802を含む。例えば、大きな音で開始し、次いでソフトになり、次いでオンとオフのパルスを繰り返す。純音閾値及び他の聴覚検査に関するより多くの情報について、読者は、「自動診断聴覚検査」と題された米国特許第10/439,958号明細書(2003年5月15日出願)を参照されたい。これについては、参照により本明細書に組み込んである。また、トレーニング画面800は、患者に音が聞こえた場合にのみボタンを押すようにという説明の付いた応答ボタンの例804を提示し得る。口頭説明では、これが使用された場合、基本的に、一度に一方の耳が検査されるということなど、ほんの少しの詳細事項を加えた同じ情報が提供されることもあれば、サンプル音が提供されることもある。音量制御ボタン806により、患者は口頭メッセージの音量を制御することができ、スキップボタン807により、患者は口頭メッセージをスキップすることができる。コマンドボタン808により、この時点で使用され得るコマンドのリストが現れる。
【0051】
純音閾値トレーニングが完了した後、患者検査コンポーネント308は、患者に、純音閾値検査に応答するための応答画面810を提示する。純音閾値検査の目的は、様々な周波数又は音で、患者の聴覚閾値(即ち、聞こえる最もソフトなレベル)を判断することである。このため、応答画面810は、患者が音を聞く度に押すことのできるボタン812を含み得る。色が使用される場合には、ボタン812及び画面810は、患者が検査に集中するのを助ける心地よい色であるがはっきりと区別できるカラー方式を有し得る。例えば、ボタンは赤などの鮮やかな色であり、周囲の区域はよりライトでよりソフトな色であり得る。本明細書においてかつ様々な図面全体を通じて、他の好適なカラー方式も使用され得る。追加形態として又は代替形態として、患者検査コンポーネント308は、患者が音を聞く度に押し得る別個の応答ボタン(明確には示されていない)を作動又は連結し得る。自動聴覚検査は一連の音が患者に提示されるほか、患者検査コンポーネント308は、患者がボタン812を押して応答するのを待つ。ヘルプボタン814により、患者はいつでもオペレータを呼び出すことができる。
【0052】
患者が自動聴覚検査の語音聴取閾値部分を受ける場合、患者トレーニングコンポーネント306は、患者に語音聴取トレーニング画面820を、場合によっては、その口頭説明を提示する。語音聴取トレーニング画面820は、検査用の基本指示822のいくつかを含む。例えば、Xピクチャが現れる、また患者は、たとえ確かでなくても、常に正しい答えを憶測しなければならないなどである。その上、語音聴取トレーニング画面820はまた、検査中に表示される検査画面の例824を含み得る。口頭説明では、これが使用された場合、基本的に、いくつのピクチャが患者に示されるかなど、ほんの少しの詳細事項を加えた同じ情報が提供され得る。
【0053】
語音聴取トレーニングが完了した後、患者検査コンポーネント308は、患者に、自動聴覚検査の語音聴取閾値部分に応答するための応答画面830を提示する。語音聴取閾値検査は、患者が言葉を聞いて認識することのできる最もソフトなレベルを判断するために使用される。このため、応答画面830は、無作為に選ばれたピクチャの組832(1つが834に示されている)を、ピクチャ用のこれに対応する言葉(1つが836に示されている)と共に、患者に提示する。実施形態によっては、組832内に、無作為に選ばれた9つのピクチャ及び言葉があり、同じ組832が語音聴取閾値部分全体に使用されているが、1つ以上の組を使用することもできる。使用される言葉が、2つの互いに異なる音節を有する複合語であることが好ましい。このような言葉が使用されない言語については、適切な置換えが行われ得る。自動聴覚検査は、言葉を口頭で患者に提示するほか、一度に1つずつ、無作為に、及び強度レベルを減少させながら、任意の音節を強調しない。次いで、患者検査コンポーネント308は、患者が、口頭で提示された言葉と一致する応答画面830からピクチャ又は言葉を選択するのを待つ。患者が言葉の50%を正しく識別できる最も低い又は最もソフトな口頭提示レベルが決まるまで、この手順がそれぞれの耳について遂行される。
【0054】
患者が自動聴覚検査の語音識別部分を受ける場合、患者トレーニングコンポーネント306は、患者に語音識別トレーニング画面840を、場合によっては、その口頭説明を提示する。語音識別トレーニング画面840は、検査用の基本指示842のいくつかを含む。例えば、Xピクチャが現れる、また患者は、たとえ確かでなくても、常に正しい答えを憶測しなければならないなどである。その上、語音識別トレーニング画面840はまた、検査中に表示される検査画面の例844を含み得る。口頭説明では、これが使用された場合、基本的に、いくつのピクチャが患者に示されるかなど、ほんの少しの詳細事項を加えた同じ情報が提供され得る。
【0055】
語音識別トレーニングが完了した後、患者検査コンポーネント308は、患者に、自動検査の語音識別部分に応答するための応答画面850を提示する。語音識別検査は、純音閾値検査及び語音聴取閾値検査とは異なり、患者が聞くことのできる最もソフトなレベルについて検査しない。むしろ、語音識別検査では、患者が如何に上手く同様の音声の言葉を見分けることができるかをチェックする。このため、応答画面850は、無作為に選ばれたピクチャの組852(1つが854に示されている)を、これに対応する言葉(1つが856に示されている)と共に提示する。言葉856は、良く似た音声の1つの音節からなる言葉であることが好ましい。実施形態によっては、それぞれの組852内に、これに対応するピクチャ854と共に、4つのこのような言葉856がある。このような言葉が利用可能でない言語については、適切な調整が行われ得る。
【0056】
ピクチャのそれぞれの組852が応答画面850に提示された時に、自動聴覚検査では、患者に言葉856の1つを口頭で、好ましくは一定のレベルで提示する。言葉が口頭で提示されるレベルは、患者が提示された言葉を最も正しく聞きとれるような形で選ばれる。通常、それぞれの組852からの同じ言葉が口頭で提示される。いくつかの組852が、重複するピクチャを有することができるが、同じピクチャの組852を繰り返してはならない。自動聴覚検査では、このような組の大きいプールから、ピクチャの組852が無作為に選ばれ、次いで、それぞれの組から1つの言葉が一定のレベルで提示される。その後、患者検査コンポーネント308は、患者が、口頭で提示された言葉と一致する応答画面850からピクチャ又は言葉を選択するのを待つ。自動聴覚検査では、十分な率の正しい応答が受け取られる(例えば85パーセント)か、又は正確な評価を行うのに十分大きいサンプルが得られるまで、この手順が継続される。
【0057】
実施形態によっては、患者管理コンポーネント310は、聴覚関連検査を首尾良く完了したことを患者に知らせ、かつ祝辞を述べるために使用される祝辞画面860を含む。また、場合によっては、祝辞画面860には、検査を完了したことを患者に通知する口頭祝辞メッセージが添付され、患者には、適宜、調査用の指示が与えられる。
【0058】
調査指示画面の一例が870に示されている。調査指示画面870の目的は、如何に調査を行うかを患者に指示することである。したがって、調査指示画面870は、例えば、質問を読み、次いで最良の答えを選択しなければならないことを患者に伝える1組の指示872を含み得る。調査の一例が874に示されている。実施形態によっては、より詳細に調査を説明する口頭メッセージも提示され得る。例えば、口頭メッセージでは、調査の目的が、聴覚健康の専門家が診断を出し、必要ならば治療を勧めるのを助けるように、患者についての情報を集める旨を説明し得る。
【0059】
指示が完了すると、患者には調査画面880が提示される。調査画面では、調査質問882の後に、1組の答え884が含まれる。患者は、質問を読んだ後、1組の答え884から最良の答えを選択することができる。すべての調査質問が回答されるまで、このプロセスが継続される。
【0060】
図9は、患者管理コンポーネント310の例示的実装形態を示している。上述したように、患者管理コンポーネント310の機能は、生じ得る任意の問題又は偶発事項をオペレータ及び/又は患者に知らせ、一般に、患者が検査中正しい方向に進むように助けることである。例えば、患者が検査中に応答しない、又は余りにも素早く応答すると、患者管理コンポーネント310は、患者に、画面上の警告を出し得る。警告には、患者に対して問題を記述した短いテキストメッセージが含まれることもあれば、「オーケー」ボタン又は「継続」ボタンなどの画面上の確認応答が含まれることもある。次いで、患者は、検査を継続するために、確認応答ボタンを押して、警告に対して確認応答しなければならない。また、口頭警告は、画面上の警告の一団でもある。
【0061】
患者の応答が、オペレータの注意が必要な、設備の問題又は他のいくつかの問題があることを示した場合、自動聴覚検査では、オペレータに注意を喚起し得る。オペレータに注意を喚起することは、ワイヤレスページングにより又は他の任意の好適な技術(例えば、電子メール、コンソールライト、ブザーなど)により達成され得る。オペレータにページングする必要がある場合に備えて、患者管理コンポーネント310は、オペレータにページングしていることを患者に通知するために使用され得るページング画面900を含む。例えば、ページング画面900は、オペレータが今ページングされており、患者はオペレータが来るのを待っていれば良い旨の短いテキストメッセージを含み得る。
【0062】
図10A〜図10Fは、ユーザインターフェース208のレポーティングコンポーネント312の例示的実装形態を示している。レポーティングコンポーネント312により、オペレータは、聴覚検査の結果を見て、様々なフォーマット(例えば、xml、htmlなど)でこれらを保存することができる。実施形態によっては、レポーティングコンポーネント310は、オペレータがいくつかのオプションを選択し得るレポーティング画面1000を含む。例えば、オペレータは、いくつかの検査やり直しボタン1002を押して、1つ以上の聴覚関連検査をやり直し得る。このボタンを選択すると、オペレータは新しいセッション画面400に戻るが、患者の基本情報は、基本情報を再入力することなく1つ以上の検査を再び遂行できるように保有される。新しいセッションボタン1004を押すと、オペレータは新しいセッション画面400に戻るが、新しい情報を入力できるように基本情報フィールドがクリアされる。
【0063】
「レポートを見る」ボタン1006を押すことにより、オペレータは、以前の聴覚検査の結果がシステム100に保存することを探索し、見ることができる。請求書印刷ボタン1008を押すと、提供されるサービス用の保険コードを含む患者に関連する請求書情報が印刷される。レポート印刷ボタン1010を押すと、医師が通常見たいと思う患者の聴覚検査のすべての関連結果を含む1ページのレポートが印刷される。
【0064】
「レポートを見る」1006ボタンが押された時に生成されるレポートの一例が、レポート画面1020に見られる。レポート画面1020は、1つのチャート1022に右耳の結果及び別のチャート1024に左耳の結果を含む2つのパネルのフォーマットで聴覚検査の結果を提示し得る。チャート1022及び1024は、特定の検査(例えば、空気及び骨伝導検査)についての患者の成績を反映するコンピュータ生成聴力図である。特定の検査セッション内の他の検査用の他のチャート、及び特定の患者のための多くの検査セッションからのチャートも利用可能である。それぞれのチャート用の関連データ(全体として1026に)、及び患者の名前、検査の日付及び時間、チャート番号、医師、検査者、診療所、及び検査のために経過した時間を含むいくつかの基本情報も(全体として1028に)表示される。
【0065】
レポート保存ボタン1030により、オペレータは、現在の聴覚検査の結果を保存することができる。このボタンを押すと、オペレータがレポートの名前を指定し、その名前でレポートを保存できるレポート保存ダイアログボックス(明確には示されていない)が現れる。
【0066】
レポートスタイル変更ボタン1032により、オペレータは、レポートのスタイルを、2つのパネルのフォーマットから例えば両耳用のデータが1つのチャートに提示される1つのパネルのフォーマット1040に変更することができる。図から分かるように、1つのパネルのフォーマット1040は、1つのチャート1042を、そのためのデータ(全体として1044)と共に含む。患者についての基本情報1046も提供される。ナビゲーションボタン1048により、オペレータはレポートをあちこち移動することができる。
【0067】
「保存されたレポートを見る」ボタン1034により、オペレータは、以前に保存されたレポートを見ることができる。このタスクも、図4の新しいセッション画面400から「レポートを見る」ボタン410を押すことによって遂行され得ることに留意されたい。いずれかのボタンを押すと、探索画面1050が現れ、オペレータは、ここから、以前に保存されたレポートを探索して、開き、見ることができる。探索画面1050は、オペレータが以前に保存されたレポートを見つけるために使用できる複数の探索基準1052を含む。探索ボタンを押すと、探索が起動される。「すべてを表示する」ボタン1054を押すと、以前に保存されたレポートのすべてが表示される。
【0068】
また、レポーティングコンポーネント312は、探索の結果を提示する探索結果画面1060を含む。この画面は、レポート探索ダイアログボックス1050からの1つ以上の探索パラメータと一致するすべての利用可能なレポート1062を列挙している。この例では、とられた日付に従ってレポートが列挙されているが、望めば、勿論、他の順序でも列挙され得る。日付情報に加えて、患者名、チャート番号、検査時間、診療所、検査を監督する医師、及び検査を実施するオペレータなどのレポートについての他の情報も示され得る。実施形態によっては、それぞれの患者の名前及びチャート番号が、オペレータを患者の名前又はチャート番号に関連付けられたレポートに案内するハイパリンク1064である。前述したように、実施形態によっては、任意の好適なウェブブラウザを使用して、それぞれのレポートをウェブページとして見ることができる。
【0069】
また、結果画面は、オペレータが任意のレポート用のログを見ることができるログハイパリンク1066を含む。ログは、検査中に患者及び/又はオペレータがとったあらゆる動作(例えば、ある言葉に対して誤ったピクチャを選び出した)及び自動聴覚検査でとられたあらゆる動作(例えば、5kHzで強度が1増分増加した)の一覧表を含む。データへのデータハイパリンク1068により、オペレータは、任意の検査セッション用の生データを見ることができる。ティンパノグラムハイパリンク1070により、オペレータは、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射の結果を見ることができる。また、聴力図への聴力図ハイパリンク1072により、オペレータは、レポートの残りの部分のない聴力図(例えばチャート1022)だけを見ることができる。
【0070】
探索結果画面1060の他の態様には、複数のチェックボックス(全体として1074に示されている)が含まれ、それぞれのチェックボックスが、列挙されているレポートの1つに対応している。これにより、オペレータは、いくつかのレポートを選択することができる。オペレータは、比較ボタン1076により、選択されたレポートの比較を見ることができる。このボタンを押すと、患者の右耳及び左耳について、1082及び1084に示されている選択されたレポートからのデータチャートの比較を含む比較画面1080が現れる。チャート1082及び1084は、特定の検査(例えば、空気及び骨伝導検査)用の患者の成績の比較を示すコンピュータ生成チャートである。他の聴覚関連検査についても、同様の比較が遂行され得る。実施形態によっては、比較されるレポートについて、より古い結果は余り顕著には表示されず、より新しい結果はより顕著に表示される。チャート用の関連データの比較(全体として1086及び1088で)、及び患者の名前、検査の日付及び時間、チャート番号、医師、検査者、診療所、及びより最近の検査のために経過した時間を含むいくつかの基本情報(全体として1090で)も表示される。オペレータは、ナビゲーションボタン1096により、以前の画面に戻ることができる。
【0071】
本発明をいくつかの特定の実施形態について記述してきたが、当業者は、本明細書に記述された革新的な概念は、広い範囲の適用形態に渡って修正可能であり、かつ変更可能であることを認識されるであろう。例えば、本発明のマルチメディアユーザインターフェースをいくつかの別個のコンポーネントについて記述してきたが、2つ以上のコンポーネントを組み合わせて、1つ以上のスーパーコンポーネントが形成されることもあれば、1つのコンポーネントがいくつかのサブコンポーネントに分割されることもある。したがって、本発明の範囲は、論じられている特定の例示的教示のいずれにも限定されるものではなく、頭記の特許請求の範囲によって定義されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施形態による自動聴覚検査を提供するためのシステムの例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態による自動聴覚検査用のユーザインターフェースを備えたシステムを示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態による自動聴覚検査用のユーザインターフェースの例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態によるユーザインターフェースの患者入力コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図5A−5M】本発明の実施形態によるユーザインターフェースのシステム構成コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図6A−6B】本発明の実施形態によるユーザインターフェースのティンパノメトリ、音響反射、及び耳音響反射コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図7A−7B】本発明の実施形態によるユーザインターフェースの患者トレーニングコンポーネントの一部の例示的実装形態を示す図である。
【図8A−8I】本発明の実施形態によるユーザインターフェースの患者検査コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図9】本発明の実施形態によるユーザインターフェースの患者管理コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図10A−10F】本発明の実施形態によるユーザインターフェースのレポーティングコンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は、一般に、聴覚科学の分野、詳細には、聴力障害を自動的に解析・評価する方法及びシステム用のユーザインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
最近の研究によれば、アメリカ合衆国だけで2千万人以上の人々が、何らかの程度の聴力障害を抱えている。何らかの程度の聴力障害を抱えている世界中の人々の数は、これよりはるかに多いと推定される。これらの人々の多くが自分の聴力が減少していることに気づいていないことは、驚くに当たらない。聴力の減少は、年齢、健康、職業、怪我、及び病気を含むいくつかの要因によるものと思われる。このような聴覚障害により、生活の質が著しく低下し、人との関係が損なわれ、雇用の機会が減少し、生産性が落ちる恐れがある。また聴力障害を治療しないままほおっておくと、その影響がさらに悪化しかねない。言語聴覚協会(Better Hearing Institute)によれば、聴力障害を治療しないことによる生産性の低下、特別な教育、及び医療に対するアメリカ合衆国の年間経費は、ほぼ560億ドルである。この驚異的な経費の多くは、早期の検出及び治療によって減少又は防止することができる。残念ながら、簡単で便利かつ比較的安価な聴覚検査がないために、日常的な健康管理の一部として、定期的かつ頻繁に聴覚検査を行う人は殆どいない。
【0003】
従来、臨床環境において、聴覚検査が、聴覚検査を手動で実施する聴覚訓練士などの聴覚健康の専門家によって行われている。聴覚健康の専門家は、聴力計を制御して、それぞれが非常に特有な周波数及び強度を有する一連の音(tone)を作成する。「強度」という用語は、ここで使用されている場合、音の振幅を意味し、通常、デシベル(dB)で表される。音は、イヤホン又は補聴器などの変換器を通じて、静かな部屋又は遮音室内の患者へと伝わる。患者は、それぞれの可聴音について、その音を聴いたことを身振りなどで示す。その音が聴きとれないと、患者は応答しない。聴覚健康の専門家は、その後、患者が聴き取れるようになるまで、予め設定された増分ずつ音の強度レベルを調整する。聴覚健康の専門家は、このプロセスをいくつかの異なる音について繰り返し、その結果を収集・編集することにより、聴力障害の程度を(障害があれば、であるが)判断することができる。
【0004】
聴覚健康の専門家が聴覚検査を手動で実施することの利点は、聴覚健康の専門家が、検査中に、自分の相当な訓練及び経験を適用できることである。例えば、聴覚健康の専門家は、患者に話しかけ、自分の声の大きさを変えるだけで、音及び音声(sound)を開始する時の初期強度レベルを判断することができる。さらに、聴覚健康の専門家は、疲れている患者又は非協力的な患者に合わせるために、必要に応じて検査のペースを適応させることもできる。より重要なことは、聴覚健康の専門家が、偽の応答又は憶測と正当な応答とを見分けることができることである。最後に、聴覚健康の専門家は、過度の周囲雑音、機器の限界、及び他の同様の要因などの酌量すべき事情又は問題を反映させるために、必要に応じて聴覚検査の結果を調整することができる。
【0005】
しかし、殆どの高度な訓練を受けた特殊医療専門家と同様に、聴覚健康の専門家の時間及びサービスは、通常、非常に高価である。他の種類の医療専門家と比べて聴覚健康の専門家の数が少ないので、利用しやすさ及び便利さについても問題であり得る。また、聴覚健康の専門家は高度な訓練を受けているが、検査データを素早くかつ正確に計算する能力に限界があり、多くの場合、ガイダンスを行う際に、推量及び経験則に頼らざるをえない。その上、アメリカ合衆国の聴覚健康の専門家の殆どが、外国語を話すことができない。この結果、従来の聴覚検査は、殆ど常に英語で実施されている。このことは、英語を話さない患者にとって問題であり得る。
【0006】
従来の手動で実施される聴覚検査の他の欠点は、適切に検査を行うためには、静かな部屋又は遮音室が必要なことである。どの程度の雑音が検査中に部屋又は室を貫通し得るかという点において、静かな部屋又は遮音室は、ANSI(米国規格協会)の要求条件に適合していなければならない。通常、特別に訓練を受けた技能者が、部屋又は室を使用する前に、静かな部屋又は遮音室を評価し、ANSI基準に合っていることを認定しなければならない。現在、このような評価及び認定を遂行するための訓練を受けた技能者は、比較的少数しかいない。上記のすべての要因が相まって、従来の聴覚検査の複雑さが増し、このため、殆どの人々は、定期的かつ頻繁に聴覚検査を行う気持ちが失せ、又は関心を失うこととなる。
【0007】
従来の聴覚検査を簡略化するための1つの試みにおいては、検査を実施するために、インターネットなどのコンピュータネットワークを使用する必要がある。コンピュータネットワークは、集中的に検査を実施する箇所と遠隔地にある患者のいる箇所との間の相互作用(情報伝達;interaction)を容易にする。このような配置により、遠隔地又は地方の人々が、聴覚検査を受けることができるようになる(又は少なくともより便利になる)。また、聴覚検査は、ANSIの要求条件又は認定基準などの標準ガイドラインに合うよう遂行され得る。しかし便利さは増すものの、聴覚健康の専門家が、遠隔地からではあるが、検査を手動で実施しなければならないことに変わりはない。この点に関して、この検査は、従来の聴覚検査と全く同様であり、同じ短所の多くを有している。
【0008】
したがって、従来の聴覚検査の短所を克服する聴覚検査が必要となる。具体的には、聴覚検査、及びより簡単より便利かつ余り高価でない聴覚検査用のユーザインターフェースが、聴覚健康の専門家ではなく患者によって実施され得るが、従来の手動で実施される聴覚検査の精度又は完全さを損なうことがないことが必要となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
発明の概要
本発明は、自動診断聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェースに関する。ユーザインターフェースは、患者が、自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)して、それぞれの検査を完了する手段を提供する。患者にはあらゆる検査のための指示及びガイダンスが与えられ、患者は、助けを求めるためにいつでもオペレータを呼び出すことができる。患者が自分の進捗度を測るのを助けるために、警告メッセージ及び進捗指標が提供される。これにより、患者は、聴覚訓練士又は他の聴覚健康の専門家からの最小の支援で又は全く支援なしで、自分自身の聴覚を検査することができる。ユーザインターフェースにより、オペレータは、必要に応じて自動聴覚検査を構成することもできる。
【0010】
添付図面と合わせて、以下の詳細な記述を参照することにより、本発明がより良く理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
発明の詳細な説明
以下、図面を参照しながら、本発明について詳細に記述する。ここで、同じ又は同様の要素に対しては同一の参照符号を使用する。別段の記載がない限り、大きさ、形状、色(又はこれらが示されていないこと)、場所、及び様々なフィールド、チェックボックス、テキストボックス、図形、及び他の情報の配置を含む、図面に示されている様々な特徴のデザイン及びレイアウトは、単に例示目的であり、本発明は特定のデザイン又はレイアウトに限定されるものではないことに留意されたい。
【0012】
上述したように、本発明は、患者の聴覚の自動検査、より詳細には、このような自動聴覚検査用のユーザインターフェースに関する。「自動検査」という用語は、本明細書において使用する場合、主として聴覚健康の専門家によって遂行される検査とは異なり、主としてコンピュータによって遂行される検査を意味する。ユーザインターフェースにより、患者は、聴覚健康の専門家からの最小の支援で又は全く支援なしで、自分自身の聴覚を検査することができる。通常、聴覚健康の専門家又は訓練を受けた管理者などのオペレータが、患者の初期設定(例えば、着座すること、変換器を付けること、ボタンの使用法を実際に示すことなど)を助け、一般に検査がどのように行われるかを説明する。その後は、ユーザインターフェースにより、患者に指示が出され、誘導される。
【発明の効果】
【0013】
患者は、本発明のユーザインターフェースから、いくつかの利点を実感する。一般に、ユーザインターフェースは、より快適かつ楽しい患者経験を使用し提供するように自動聴覚検査を簡単なものにする直感的でユーザフレンドリーなインターフェースである。その上、ユーザインターフェースは、患者に、より正確な結果を作る最新式の技術を使用しているという信頼感を与える「ハイテク」な外観と感覚を有する。しかも、ユーザインターフェースは、なまりのある言葉で話す、又はその話を理解するのが困難な聴覚健康の専門家より、理解するのがより簡単であり得る明確かつ一貫した声を提供する。最後に、ユーザインターフェースにより、患者は、聴覚健康の専門家からの支援が殆ど又は全く必要ないので、聴覚検査を自分自身のペースで続行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
ここで、図1を参照すると、本発明の実施形態によるユーザインターフェースが使用される自動聴覚検査を提供するためのシステム100が示されている。システム100は、3つの主要コンポーネント、即ち、コンピュータ102と、表示画面104と、少なくとも1つの変換器106とを備える。存在し得るシステム100の他のコンポーネントには、ティンパノメータ、キーボード、マウス、プリンタ、ページングシステムなど(全体として108に示されている)が含まれる。ページングシステムとは、オペレータに注意を喚起するための1つ以上のページャ108を使用する任意の好適なページング技術であり得る。1つ以上のページャ108は、オペレータに注意喚起の性質を通知するためのテキストメッセージを表示できることが好ましい。本発明の範囲から逸脱することなく、他の種類のページングシステム(例えばインターネットベースのページングシステム)も使用され得る。
【0015】
コンピュータ102は、本発明を実践するのに、特定の種類/モデル/ブランドのコンピュータが特に重要であるというわけではないので、デスクトップPCからハイエンドのワークステーションに渡る任意の好適なコンピュータであり得る。表示画面104も同様に、本発明の目的のために、特定の種類/モデル/ブランドの表示画面が特に重要であるというわけではないので、CRTからLCDに渡る任意の好適な表示画面であり得る。しかし、実施形態によっては、患者と自動聴覚検査との間の物理的な相互作用(情報伝達;interaction)の点において、タッチスクリーンモニタの方が、従来のCRT又はLCD表示画面よりも使用するのが簡単であり得る。
【0016】
変換器106について、このコンポーネントは、空気伝導のための補聴器、イヤホンなどであり得る。骨伝導について、変換器106は、バイブレータ又は他の同様の装置であり得る。場合によっては、変換器106は、患者がかぶるヘッドセットに取り付けられ得る。通常、骨伝導用と空気伝導用に別々の変換器が使用され、これらの変換器は、聴覚検査中必要に応じて交換される。骨伝導変換器は、変換器を動かさず、かつ空気伝導変換器に干渉を及ぼすことなく、いずれかの耳を検査できるように配置されることが好ましい。実施形態によっては、1つのユニット内に、空気伝導変換器と骨伝導変換器の両方が組み合わせられる。このように組み合わせられたユニットの一例が、「骨伝導閾値聴覚検査用器具」と題された、米国特許第10/438,751号明細書に記述されており、参照により本明細書に組み込まれる。
【0017】
図2は、ブロック図の形態でシステム100を示している。図から分かるように、コンピュータ102は、ビデオユニット200と、中央演算装置202と、聴覚検査装置204と、記憶装置206とを含むいくつかの機能コンポーネントを備える。これらのコンポーネントは、コンピュータ技術において周知であり、したがって、本明細書においては極めて簡単に記述する。一般に、ビデオユニット200は、表示画面104に画像として表示されるビデオ信号を提供する。実施形態によっては、ビデオユニット200は、市販されているいくつかのビデオカードの任意の1つであり得る。中央演算装置202は、コンピュータ102に常駐するオペレーティングシステム及び任意のソフトウェアアプリケーションの実行を含むコンピュータ102の全オペレーションを担当する。実施形態によっては、中央演算装置202は、市販されているいくつかのマイクロプロセッサの任意の1つであり得る。聴覚検査装置204は、聴力計、耳音響反射検査装置、ティンパノメータ、マスキング雑音発生器、又は他の聴覚検査装置のうちの任意又はすべてを有し得る。実施形態によっては、聴覚検査装置204は、このような検査装置の機能を遂行するためのコンピュータ102内の1つ以上の電子回路基板であり得る。代替形態として、聴覚検査装置204は、コンピュータ102の外部にある別個のユニットであり得る。記憶装置206は、コンピュータ102によって使用されるソフトウェア及びデータ用の長期及び一時(即ちキャッシング)記憶装置を提供し、例えば、ハードドライブ、主記憶装置、取り外し可能な記憶装置(例えば、CD−ROM、フロッピーディスク)などの1つ以上を含み得る。
【0018】
また、実施形態によっては、記憶装置206は、自動聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェース208を格納する。より具体的には、記憶装置206は、コンピュータ102によって実行され得るユーザインターフェース208のコンピュータ読取可能な部分を格納する。実行中、ユーザインターフェース208の一部が、例えば、ハードディスクから記憶装置206の主記憶装置コンポーネント内に一時的にロードされ得る。スタンドアロン配置に加えて、ネットワークからユーザインターフェース208を実行することも可能である。例えば、ユーザインターフェース208は、いくつかのクライアントコンピュータがアクセス可能なサーバコンピュータ(明示されていない)に格納され得る。この配置は、ユーザインターフェース208への更新が、すべてのクライアントコンピュータに対して急速かつ容易に実施され得るという利点を有する。本発明の範囲から逸脱することなく、ユーザインターフェース208を実行するための他の環境も使用され得る。
【0019】
図3は、ユーザインターフェース208の例示的実装形態を示している。図から分かるように、ユーザインターフェース208は、患者入力コンポーネント300と、システム構成コンポーネント302と、ティンパノグラムと、音響反射(AR)と、耳音響反射検査コンポーネント304と、患者トレーニングコンポーネント306と、患者検査コンポーネント308と、患者管理コンポーネント312と、レポーティングコンポーネント310とを含むいくつかの機能コンポーネントを備える。様々な機能コンポーネントは、通常、自動聴覚検査が進行するにつれて順に実行されるが、必要に応じて、他の任意の機能コンポーネントの実行の前、中、又は後に、任意の機能コンポーネントが実行され得る。ユーザインターフェース208とのオペレータ及び/又は患者の相互作用(情報伝達:interaction)が、任意の好適な入力装置、例えば、マウス、キーボード、別個の専用応答ボタンを使用して、又はタッチスクリーン表示ユニットを使用して達成され得る。タッチスクリーン表示ユニットが使用される場合、ユーザインターフェース208は、オペレータ及び/又は患者が必要に応じて英数字を選択し得るグラフィックキーボードを(従来のキーボードに加えて又は従来のキーボードの代わりに)表示し得る。
【0020】
簡単に言えば、患者情報コンポーネント300により、オペレータ及び/又は患者は、患者についてのいくつかの基本情報を入力し、どの聴覚関連検査を患者のために遂行すべきかを選択することができる。システム構成コンポーネント302により、オペレータは、自分の好みに従って、自動聴覚検査の様々な態様を特別に構成することができる。ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射検査コンポーネント304により、患者のためのティンパノグラム及び/又はAR検査を行うことが容易になる。患者トレーニングコンポーネント306は、実際に検査する前及びその間に、自動聴覚検査を使用する際の患者用の指示及び案内を提供する。患者検査コンポーネント308により、患者は、遂行される特定の聴覚関連検査(例えば、純音閾値、語音聴取閾値、及び語音識別)に基づき、自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)することができる。患者管理コンポーネント310は、オペレータ及び/又は患者に、検査中に生じ得る問題又は偶発事項を知らせ、一般に、患者が正しい方向に進むように助ける。最後に、レポーティングコンポーネント312により、オペレータは、検査の結果を見て印刷し、また検査の結果を様々なフォーマットで格納することができる。次に、上記の機能コンポーネントのそれぞれについて、より詳細に記述する。
【0021】
次に図4を参照すると、患者情報コンポーネント300の例示的実装形態が示されている。実施形態によっては、患者情報コンポーネント300は、新しいセッション画面400を含み得る。これは、システム100に電源投入した後に表示される最初の画面であり、オペレータ及び/又は患者が、患者のための基本情報の一定の項目を入力できるように機能する。例えば、新しいセッション画面400は、患者のチャート番号を入力するためのチャート番号フィールド402と患者の名前を入力するための患者名フィールド404とを含み得る。この情報を日付及び恐らくは他の情報と共に使用して、任意の検査セッションの結果を格納し、その後検索し得る。その上、自動聴覚検査では、多くの言語(例えば、英語、スペイン語、フランス語など)での検査が可能であるので、実施形態によっては、新しいセッション画面400はまた、患者を検査するのにどの言語を使用すべきかを選択するためのフィールド406を含み得る。また、新しいセッション画面400は、患者に対してどの聴覚関連検査を遂行するかを選択するための複数のチェックボックス408を含み得る。例えば、新しいセッション画面400は、ティンパノグラム検査、音響反射検査、及び歪み成分(DP)耳音響反射検査を選択するためのチェックボックスを含み得る。また、空気及び骨伝導検査、語音聴取検査、及び語音識別検査が選択可能である。患者の調査を選択することにより、自動聴覚検査において、治療を診断し推奨するための聴覚健康の専門家によって使用され得る患者についての一定の聴覚関連情報を集めることができる。
【0022】
オペレータは、新しいセッション画面400から、適切なボタンを押すことにより、自動聴覚検査に関係する様々な機能にアクセスし得る。例えば、「レポートを見る」ボタン410を押すことにより、オペレータは、以前にシステム100に格納された患者のレポートを見ることができる。以下、レポーティングコンポーネント312に関する本発明のこの態様について記述する。また、オペレータは、拡張オプションボタン412を押して、聴覚健康の専門家が自動聴覚検査の様々な機能によって支援される聴覚検査(即ちコンピュータ支援聴力測定)を手動で実施できる自動聴覚検査の手動検査の特徴に関係する様々な拡張オプションを見る及び選択し得る。オフボタン414により、オペレータは、自動聴覚検査を停止することができる。最後に、再構成ボタン416により、オペレータは、ユーザインターフェース208のシステム構成コンポーネント302を起動することができる。これについては、以下に記述する。
【0023】
図5A〜図5Lは、ユーザインターフェース208のシステム構成コンポーネント302の例示的実装形態を示している。実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は複数の画面を含み、それぞれの画面が、オペレータが選択し得る異なる組のシステム構成オプションを提示する。あらゆる実施形態において、すべての画面が提示されなければならないわけではなく、実施形態によっては、ここに示されていない追加画面が提示され得ることに留意されたい。
【0024】
1つの実施形態においては、システム構成コンポーネント302は、入力画面500を含み得る。入力画面500は、オペレータが患者のために入力すべき情報の様々な項目を選択できる情報選択区域502を備え得る。情報選択区域502は、医者の名前、診療所の名前、患者の生年月日、患者の性別、及びオペレータの名前のためのフィールドを含み得る。情報選択区域502により、オペレータは、一定の情報項目を、オプションにするか又は必要な情報にするかを選ぶこともできる。その後、それぞれの新しい検査セッションが開始されると、新しいセッション画面400は、オペレータによって選択された情報選択区域502内のすべてのフィールドを表示し、次いで、患者及び/又はオペレータが、オプション又は必要ないずれかのフィールドに記入するのを待つ。
【0025】
また、実施形態によっては、入力画面500は、情報項目のいくつかのためのデフォルト設定を入力するためのフィールドを含み得る。例えば、入力画面500は、デフォルトの医者の名前フィールド504と、デフォルトの管理者の名前フィールド506と、デフォルトの診療所の名前フィールド508と、デフォルトのチャート番号フィールド510とを含み得る。実施形態によっては、入力画面500は、さらに、いくつかのデフォルトの医者の名前をリスト512に、及びいくつかのデフォルトの管理者の名前をリスト514に入力するための区域を含み得る。次いで、リストに入力された名前は、オペレータ及び/又は患者が情報フィールドに書き込むために選択し得るドロップダウンリスト内のデフォルトオプションとして使用され得る。リストから名前を追加する又は取り除くには、必要に応じて、適切な「追加する」又は「取り除く」ボタンをクリックすれば良い。リストをスクロールするには、必要に応じて、「上」又は「下」のナビゲーションボタンをクリックすれば良い。
【0026】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、ページングエンコーダインターフェース画面520を含む。自動聴覚検査は、通常、オペレータが聴覚検査中に患者の進捗度を監視できる、また患者が通常ページャを介して検査中いつでもオペレータに連絡できる患者応答システムを、バックグラウンドに含む。ページングエンコーダインターフェース画面520の機能は、オペレータに、自動聴覚検査で使用されるページングプロトコルをカスタマイズさせることである。例えば、ページングを可能にするために、ページング装置が自動聴覚検査に付加されていることを示すチェックボックス522が選択され得る。ページングエンコーダインターフェース画面520により、通信ポート、エンコーダID、エンコーダのタイムアウトまでの時間、ページャCapCode、及びページャのデータ転送速度などのページングエンコーダインターフェースの様々なパラメータを指定するための複数のオプション524も利用可能になる。
【0027】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、ページングオプション画面530を含む。ページングオプション画面530により、オペレータは、ページがいつ出されるかを選択することができる。例えば、ページングオプション画面550は、検査セッションの終了時にオペレータをページングするためのチェックボックス532と、検査セッション内のそれぞれの検査の終了時にオペレータをページングするためのチェックボックス534と、患者によって一定時間使用されなかった後にオペレータをページングするためのチェックボックス536と、自動聴覚検査で予め定められた時間内に患者のための純音閾値を判断できなかった場合にオペレータをページングするためのチェックボックス538とを含み得る。
【0028】
また、ページングオプション画面530は、オペレータがページの一定の態様をカスタマイズできる複数のページングオプション539を含む。例えば、オペレータは、検査セッションの終了時に生じるページと共に送られる短いテキストメッセージと、それぞれの検査の終了時に生じるページと共に送られる簡単なテキストメッセージとを指定し得る。また、オペレータは、使用されないことにより生じるページと共に送られる短いテキストメッセージを指定し、使用されない状態の閾値を指定し得る。さらに、オペレータは、純音閾値に達し得なかったために生じるページと共に送られる簡単なテキストメッセージを指定し、閾値を待つ時間を指定し得る。
【0029】
ページング装置オプション540により、オペレータは、ページングメカニズムの種類を指定することができる。例えば、オペレータは、ワイヤレス又は無線ベースのページングメカニズム、警報(視覚及び/又は聴覚)がオペレータによって監視されるウェブページに出されるウェブベースのページングメカニズム、又はページングイベントを知らせるためのファイルがオペレータに送られるFTPベースのページングメカニズムを指定し得る。
【0030】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、機械オプション画面544を含む。この画面の機能により、オペレータは、特定の識別子を自動聴覚検査に割り当てることができる。この機能は、多くのシステムが使用されている診療所において特に有用である。例えば、機械オプション画面544は、オペレータが特定の自動聴覚検査のために英数字の識別子を入力し得る機械識別子フィールド546を含み得る。
【0031】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、レポーティングオプション画面548を含む。この画面の機能により、オペレータは、それぞれの検査セッションの後に自動的に印刷すべき検査レポートの数を予め構成することができる。例えば、レポーティングオプション画面548は、検査セッションの終了時に自動的に印刷すべきレポートの数(例えば2)を入力するためのフィールド550を含み得る。また、場合によっては、レポーティングオプション画面548は、オペレータが報告されることを望む最小検査強度レベル(例えば0dB)を入力するためのフィールド552を含む。
【0032】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、さらに、ネットワークオプション画面554を含む。この画面の機能により、オペレータは、患者のレポートが自動聴覚検査の特定のコンピュータ102のどこに格納されるかを指定することができる。示されている例では、フィールド556が、コンピュータ102の「c:\inetpub\wwwroot\」と呼ばれるディレクトリ内に患者のレポートが格納されていることを示している。ネットワークからコンピュータ102にアクセスした場合、ネットワークから利用可能な情報は、指定されたディレクトリ内に格納されている患者のレポートである。したがって、コンピュータ102が接続されたネットワークへのアクセス許可を有する人なら誰でも、コンピュータ102に格納されている患者のレポートを見ることができる。実施形態によっては、それぞれの自動聴覚検査のコンピュータ102はウェブサーバとして機能し、フィールド556はウェブサーバルートディレクトリを示す。この場合、コンピュータ102に格納されている患者のレポートは、任意の好適なウェブブラウザを使用して、ウェブページとしてネットワークから見られ得る。
【0033】
実施形態によっては、システム構成コンポーネント302は、検査オプション画面560を含む。この画面の機能により、オペレータは、遂行される聴覚関連検査の様々な態様を構成することができる。例えば、検査オプション画面560は、新しいセッション画面400からどの聴覚関連検査をデフォルトで選択するかをオペレータが指定できる複数のチェックボックス562を含む。
【0034】
また、検査オプション画面560は、複数の聴覚関連検査オプション画面、例えば純音オプション画面566を含む。様々な聴覚関連検査の命名規則は国によって異なるので、純音検査オプション画面566は、オペレータが自分の診療所においてこの検査に使用する検査名をカスタマイズできる命名フィールド568を含む。純音検査オプション画面566は、さらに、様々な純音周波数をいつ検査するかをオペレータが指定できる周波数オプション570を含む。例えば、オペレータは、一定の周波数が、常に検査される、全く検査されない、又は必要に応じて検査されるように指定し得る。オペレータは、572で、いくつかの予め定められた定義の1つを選択することにより、純音検査用の純音平均(PTA)を定義し得る。チェックボックス574により、オペレータは、欲する場合には、常に骨導マスキングを使用することができる。
【0035】
実施形態によっては、含まれる別の聴覚関連検査オプション画面に、ティンパノメトリオプション画面576がある。このティンパノメトリオプション画面576により、オペレータは、ティンパノメトリ検査用の様々なパラメータを指定することができる。例えば、ティンパノメトリオプション画面576は、オペレータが検査用の名前、通信ポートを指定し、かつマノメータから利用可能ないくつかのうちの1つを選択し得るフィールド578を含む。また、トリゴノメトリオプション画面576は、オペレータが検査のための開始圧力及び終了圧力を指定できるフィールド580を含む。複数の較正パラメータ582により、オペレータは、左右の耳のための較正値を入力し、これにしたがって、これらの耳用にティンパノメータを較正することができる。
【0036】
実施形態によっては、検査オプション画面560は、さらに、音響反射検査用の様々なパラメータを指定するために使用され得る音響反射オプション画面583を含む。例えば、音響反射オプション画面583は、オペレータが、検査で使用する名前を指定できるフィールド584を含み得る。チェックボックス585により、オペレータは、いくつかの利用可能な周波数のうちのどれを同側の及び対側の耳に使用するかを指定できる。初期強度レベル、増分強度、及び反射閾値レベルも、586に示されているフィールド内で指定され得る。
【0037】
実施形態によっては、含まれるさらに別の聴覚関連検査オプション画面に、語音識別オプション画面587がある。この画面により、オペレータは、588で、検査の名前を含む語音識別検査用の様々なパラメータを指定することができる。複数のフィールド589により、オペレータは、例えば、基本提示レベル、提示の種類(例えば、閉じている、開けておく)、提示の数、最小提示レベル、最大提示レベル、及び使用される特定のワードリストを指定することができる。
【0038】
環境によっては、検査オプション画面560は、その上、語音聴取閾値検査用の様々なパラメータを指定するのに使用され得る語音聴取閾値オプション画面590を含む。例えば、語音聴取閾値オプション画面590は、検査に使用される名前を指定するためのフィールド591を含み得る。
【0039】
患者の調査が行われる実施形態においては、検査オプション画面560は、調査オプション画面592を含み得る。この画面は、調査に使用される名前、及び使用されるいくつかの利用可能な調査のうちの特定の調査を含む調査の様々な態様を593で指定するために使用され得る。
【0040】
最後に、実施形態によっては、検査オプション画面は、耳音響反射オプション画面594を含み得る。耳音響オプション画面594は、この検査で使用される名前を指定するための命名フィールド595を含み得る。1組のオプション596により、オペレータは、いくつかの周波数のうちのどれを検査すべきか選択し、応答床及び騒音天井を設定し、強度レベルL1及びL2を指定することができる。
【0041】
図6A〜図6Bは、ユーザインターフェース208のティンパノメトリ、音響反射、及び耳音響反射コンポーネント304の例示的実装形態を示している。実施形態によっては、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射コンポーネント304は、組合せ検査画面600を含む。この画面の機能により、オペレータ及び/又は患者は、患者のための、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射測定を行うことができる。3つのすべての検査は同じ画面から遂行され得るが、選択した検査のみが遂行されることに留意されたい。ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射画面600は、オペレータ及び/又は患者が手順に従って段階毎に進むための一連の指示を含み得る。指示は、テキストで提示され得るか、又は口頭で提示され得るか、又はその両方で提示され得る。口頭指示が提示された場合、それぞれの指示の完了を確認するために確認ボタン(明示されていない)を押すと、次の指示に進むことができる。検査が遂行されている間、画面600には、ティンパノグラムで得られるデータを取り込むチャート602が含まれる。生データは、全体として604に示されている。使用される圧力の量が606に示されている。コマンドボタン608を押すと、選択され得るコマンドのリスト(例えば、終了、一時停止、マイクロホンをオンにするなど)が現れる。スキップボタン610を押すと、オペレータ及び/又は患者は、現在の耳をスキップして次の耳に進むことができる。
【0042】
ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射の部分が完了すると、画面612で、最終結果が提示される。オペレータ及び/又は患者は、この画面から、結果受諾ボタン614を押して結果を受け入れ、右耳やり直しボタン616を押して右耳をやり直し、左耳やり直しボタン618を押して左耳をやり直すことができる。
【0043】
ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射の部分が完了し、その結果を受け入れると、患者は、残りの聴覚関連検査を続行し得る。しかしまず、患者には、続行方法及び今後どのようなことが予想されるのかについて、いくつかの指示及びガイダンスが与えられなければならない。患者トレーニングコンポーネント306が、このトレーニングタスクを遂行する。患者のトレーニングは、2つの段階で、即ち、一般的な指示が与えられる一般的なトレーニング段階、及び検査が始まる前に特定の検査に特有な指示が与えられる検査特有の段階で与えられる。
【0044】
図7A〜図7Bは、患者トレーニングコンポーネント306の一般的な段階の例示的実装形態を示している。実施形態によっては、一般的なトレーニング段階は、ようこそ画面700を含む。この画面の機能は、一般に自動聴覚検査がどのように機能するかについての一般的な考え方を患者に示すことである。例えば、ようこそ画面700は、自動聴覚検査用の基本的な指示のいくつか(全体として702に示されている)を表示し得る。同時に、患者トレーニングコンポーネント306により、口頭ようこそメッセージが患者がかぶる変換器内で再生され得る。ようこそメッセージは、患者にこれから行われる検査についての詳細な情報を提供し得る。例えば、ようこそメッセージは、検査が自動で行われ、したがってオペレータは検査中部屋の中にいないが、患者がヘルプボタンを押せばいつでもオペレータを呼び出せることを説明し得る。音量制御ボタン704により、患者は、必要に応じて、ようこそメッセージの音量を増加する又は減少することができる。患者がメッセージをすべてスキップすることを望む場合には、スキップボタン706を押すことができる。
【0045】
患者トレーニングコンポーネント308についてさらに論ずる前に、ユーザインターフェース208の患者管理コンポーネント312の一態様について論ずることが有益であろう。実施形態によっては、患者管理コンポーネント312は、患者及び/又はオペレータが、与えられた検査セッションについての患者の進捗度を追跡できる進捗指標708を含み得る。進捗指標708は、患者の現在の聴覚関連検査を示すための複数のバブルを含み得る(その1つが710に示されている)。例えば、ティンパノメトリ検査、音響反射検査、耳音響反射検査、純音閾値検査、語音聴取検査、及び語音識別検査用のバブルがある。バブルは最初は空であるが、患者が特定の聴覚関連検査を始めると、その検査用のバブルは満たされる。バブルを満たすために使用される色は、あらゆるバブルに同じであることもあれば、いくつかの種類の階層色方式が使用されることもある(例えば、最初の段階はより暗い色、そして終了時にはより明るい色)。
【0046】
また、実施形態によっては、患者管理コンポーネント312の進捗指標708は、プログレスバー712及び714を含み得る。プログレスバー712及び714は、それぞれ、全検査セッション及びそれぞれ個々の聴覚関連検査の完了率を表示する。
【0047】
次に、患者トレーニングコンポーネント306の一般的なトレーニング段階に続いて、進捗指標708がある場合には、患者トレーニングコンポーネント306はまた、患者が進捗指標708を使用して自分の検査の進捗度を如何に追跡できるかについてのトレーニングを提供する。例えば、ようこそメッセージを完了した(又はスキップした)後、患者トレーニングコンポーネント306は、進捗トレーニング画面720を提示し得る。進捗トレーニング画面720は、進捗指標708の基本的な特徴のテキスト説明722を表示し得る。追加形態として又は代替形態として、進捗指標708の詳細な口頭説明も提示され得る。テキスト及び口頭両方のトレーニングで、複数のバブル710とプログレスバー712及び714とを如何に解釈するかが患者に説明される。
【0048】
一般的なトレーニング段階が完了した後、患者トレーニングコンポーネント306は、検査特有のトレーニングを提供する。検査特有のトレーニングは、まさに遂行されようとしている特定の検査のためにのみ提供されることもあれば、すべての利用可能な聴覚関連検査のために提供されることもある。その上、検査特有のトレーニングが、任意の特定の検査を始める前にすべて同時にかつ前もって提供されることもあれば、特定の検査のためのトレーニングが、その聴覚関連検査を始める前の時間に1つの検査が提供されることもある。次に、患者検査コンポーネント308の説明と合わせて、この後者の実施形態について説明する。
【0049】
一般に、それぞれの検査の初めに、患者トレーニングコンポーネント306は、患者に検査の指示画面及び/又は口頭説明を提示する。指示画面で、検査用の基本指示のいくつか及び続行方法が示されることもあれば、口頭説明で、より詳細な説明が提供されることもある。次いで、患者検査コンポーネント308により、患者は、実際の検査を続行することができる。図8A〜図8Iは、患者検査コンポーネント308の例示的実装形態及び患者トレーニングコンポーネント306の検査特有のトレーニング部分を示している。
【0050】
例えば、患者が自動聴覚検査の純音閾値部分を受けようとしている場合、患者トレーニングコンポーネント306は、患者に純音閾値トレーニング画面800を、場合によっては、その口頭説明を提示する。純音閾値トレーニング画面800は、純音閾値検査用の基本指示のいくつかを列挙するテキスト802を含む。例えば、大きな音で開始し、次いでソフトになり、次いでオンとオフのパルスを繰り返す。純音閾値及び他の聴覚検査に関するより多くの情報について、読者は、「自動診断聴覚検査」と題された米国特許第10/439,958号明細書(2003年5月15日出願)を参照されたい。これについては、参照により本明細書に組み込んである。また、トレーニング画面800は、患者に音が聞こえた場合にのみボタンを押すようにという説明の付いた応答ボタンの例804を提示し得る。口頭説明では、これが使用された場合、基本的に、一度に一方の耳が検査されるということなど、ほんの少しの詳細事項を加えた同じ情報が提供されることもあれば、サンプル音が提供されることもある。音量制御ボタン806により、患者は口頭メッセージの音量を制御することができ、スキップボタン807により、患者は口頭メッセージをスキップすることができる。コマンドボタン808により、この時点で使用され得るコマンドのリストが現れる。
【0051】
純音閾値トレーニングが完了した後、患者検査コンポーネント308は、患者に、純音閾値検査に応答するための応答画面810を提示する。純音閾値検査の目的は、様々な周波数又は音で、患者の聴覚閾値(即ち、聞こえる最もソフトなレベル)を判断することである。このため、応答画面810は、患者が音を聞く度に押すことのできるボタン812を含み得る。色が使用される場合には、ボタン812及び画面810は、患者が検査に集中するのを助ける心地よい色であるがはっきりと区別できるカラー方式を有し得る。例えば、ボタンは赤などの鮮やかな色であり、周囲の区域はよりライトでよりソフトな色であり得る。本明細書においてかつ様々な図面全体を通じて、他の好適なカラー方式も使用され得る。追加形態として又は代替形態として、患者検査コンポーネント308は、患者が音を聞く度に押し得る別個の応答ボタン(明確には示されていない)を作動又は連結し得る。自動聴覚検査は一連の音が患者に提示されるほか、患者検査コンポーネント308は、患者がボタン812を押して応答するのを待つ。ヘルプボタン814により、患者はいつでもオペレータを呼び出すことができる。
【0052】
患者が自動聴覚検査の語音聴取閾値部分を受ける場合、患者トレーニングコンポーネント306は、患者に語音聴取トレーニング画面820を、場合によっては、その口頭説明を提示する。語音聴取トレーニング画面820は、検査用の基本指示822のいくつかを含む。例えば、Xピクチャが現れる、また患者は、たとえ確かでなくても、常に正しい答えを憶測しなければならないなどである。その上、語音聴取トレーニング画面820はまた、検査中に表示される検査画面の例824を含み得る。口頭説明では、これが使用された場合、基本的に、いくつのピクチャが患者に示されるかなど、ほんの少しの詳細事項を加えた同じ情報が提供され得る。
【0053】
語音聴取トレーニングが完了した後、患者検査コンポーネント308は、患者に、自動聴覚検査の語音聴取閾値部分に応答するための応答画面830を提示する。語音聴取閾値検査は、患者が言葉を聞いて認識することのできる最もソフトなレベルを判断するために使用される。このため、応答画面830は、無作為に選ばれたピクチャの組832(1つが834に示されている)を、ピクチャ用のこれに対応する言葉(1つが836に示されている)と共に、患者に提示する。実施形態によっては、組832内に、無作為に選ばれた9つのピクチャ及び言葉があり、同じ組832が語音聴取閾値部分全体に使用されているが、1つ以上の組を使用することもできる。使用される言葉が、2つの互いに異なる音節を有する複合語であることが好ましい。このような言葉が使用されない言語については、適切な置換えが行われ得る。自動聴覚検査は、言葉を口頭で患者に提示するほか、一度に1つずつ、無作為に、及び強度レベルを減少させながら、任意の音節を強調しない。次いで、患者検査コンポーネント308は、患者が、口頭で提示された言葉と一致する応答画面830からピクチャ又は言葉を選択するのを待つ。患者が言葉の50%を正しく識別できる最も低い又は最もソフトな口頭提示レベルが決まるまで、この手順がそれぞれの耳について遂行される。
【0054】
患者が自動聴覚検査の語音識別部分を受ける場合、患者トレーニングコンポーネント306は、患者に語音識別トレーニング画面840を、場合によっては、その口頭説明を提示する。語音識別トレーニング画面840は、検査用の基本指示842のいくつかを含む。例えば、Xピクチャが現れる、また患者は、たとえ確かでなくても、常に正しい答えを憶測しなければならないなどである。その上、語音識別トレーニング画面840はまた、検査中に表示される検査画面の例844を含み得る。口頭説明では、これが使用された場合、基本的に、いくつのピクチャが患者に示されるかなど、ほんの少しの詳細事項を加えた同じ情報が提供され得る。
【0055】
語音識別トレーニングが完了した後、患者検査コンポーネント308は、患者に、自動検査の語音識別部分に応答するための応答画面850を提示する。語音識別検査は、純音閾値検査及び語音聴取閾値検査とは異なり、患者が聞くことのできる最もソフトなレベルについて検査しない。むしろ、語音識別検査では、患者が如何に上手く同様の音声の言葉を見分けることができるかをチェックする。このため、応答画面850は、無作為に選ばれたピクチャの組852(1つが854に示されている)を、これに対応する言葉(1つが856に示されている)と共に提示する。言葉856は、良く似た音声の1つの音節からなる言葉であることが好ましい。実施形態によっては、それぞれの組852内に、これに対応するピクチャ854と共に、4つのこのような言葉856がある。このような言葉が利用可能でない言語については、適切な調整が行われ得る。
【0056】
ピクチャのそれぞれの組852が応答画面850に提示された時に、自動聴覚検査では、患者に言葉856の1つを口頭で、好ましくは一定のレベルで提示する。言葉が口頭で提示されるレベルは、患者が提示された言葉を最も正しく聞きとれるような形で選ばれる。通常、それぞれの組852からの同じ言葉が口頭で提示される。いくつかの組852が、重複するピクチャを有することができるが、同じピクチャの組852を繰り返してはならない。自動聴覚検査では、このような組の大きいプールから、ピクチャの組852が無作為に選ばれ、次いで、それぞれの組から1つの言葉が一定のレベルで提示される。その後、患者検査コンポーネント308は、患者が、口頭で提示された言葉と一致する応答画面850からピクチャ又は言葉を選択するのを待つ。自動聴覚検査では、十分な率の正しい応答が受け取られる(例えば85パーセント)か、又は正確な評価を行うのに十分大きいサンプルが得られるまで、この手順が継続される。
【0057】
実施形態によっては、患者管理コンポーネント310は、聴覚関連検査を首尾良く完了したことを患者に知らせ、かつ祝辞を述べるために使用される祝辞画面860を含む。また、場合によっては、祝辞画面860には、検査を完了したことを患者に通知する口頭祝辞メッセージが添付され、患者には、適宜、調査用の指示が与えられる。
【0058】
調査指示画面の一例が870に示されている。調査指示画面870の目的は、如何に調査を行うかを患者に指示することである。したがって、調査指示画面870は、例えば、質問を読み、次いで最良の答えを選択しなければならないことを患者に伝える1組の指示872を含み得る。調査の一例が874に示されている。実施形態によっては、より詳細に調査を説明する口頭メッセージも提示され得る。例えば、口頭メッセージでは、調査の目的が、聴覚健康の専門家が診断を出し、必要ならば治療を勧めるのを助けるように、患者についての情報を集める旨を説明し得る。
【0059】
指示が完了すると、患者には調査画面880が提示される。調査画面では、調査質問882の後に、1組の答え884が含まれる。患者は、質問を読んだ後、1組の答え884から最良の答えを選択することができる。すべての調査質問が回答されるまで、このプロセスが継続される。
【0060】
図9は、患者管理コンポーネント310の例示的実装形態を示している。上述したように、患者管理コンポーネント310の機能は、生じ得る任意の問題又は偶発事項をオペレータ及び/又は患者に知らせ、一般に、患者が検査中正しい方向に進むように助けることである。例えば、患者が検査中に応答しない、又は余りにも素早く応答すると、患者管理コンポーネント310は、患者に、画面上の警告を出し得る。警告には、患者に対して問題を記述した短いテキストメッセージが含まれることもあれば、「オーケー」ボタン又は「継続」ボタンなどの画面上の確認応答が含まれることもある。次いで、患者は、検査を継続するために、確認応答ボタンを押して、警告に対して確認応答しなければならない。また、口頭警告は、画面上の警告の一団でもある。
【0061】
患者の応答が、オペレータの注意が必要な、設備の問題又は他のいくつかの問題があることを示した場合、自動聴覚検査では、オペレータに注意を喚起し得る。オペレータに注意を喚起することは、ワイヤレスページングにより又は他の任意の好適な技術(例えば、電子メール、コンソールライト、ブザーなど)により達成され得る。オペレータにページングする必要がある場合に備えて、患者管理コンポーネント310は、オペレータにページングしていることを患者に通知するために使用され得るページング画面900を含む。例えば、ページング画面900は、オペレータが今ページングされており、患者はオペレータが来るのを待っていれば良い旨の短いテキストメッセージを含み得る。
【0062】
図10A〜図10Fは、ユーザインターフェース208のレポーティングコンポーネント312の例示的実装形態を示している。レポーティングコンポーネント312により、オペレータは、聴覚検査の結果を見て、様々なフォーマット(例えば、xml、htmlなど)でこれらを保存することができる。実施形態によっては、レポーティングコンポーネント310は、オペレータがいくつかのオプションを選択し得るレポーティング画面1000を含む。例えば、オペレータは、いくつかの検査やり直しボタン1002を押して、1つ以上の聴覚関連検査をやり直し得る。このボタンを選択すると、オペレータは新しいセッション画面400に戻るが、患者の基本情報は、基本情報を再入力することなく1つ以上の検査を再び遂行できるように保有される。新しいセッションボタン1004を押すと、オペレータは新しいセッション画面400に戻るが、新しい情報を入力できるように基本情報フィールドがクリアされる。
【0063】
「レポートを見る」ボタン1006を押すことにより、オペレータは、以前の聴覚検査の結果がシステム100に保存することを探索し、見ることができる。請求書印刷ボタン1008を押すと、提供されるサービス用の保険コードを含む患者に関連する請求書情報が印刷される。レポート印刷ボタン1010を押すと、医師が通常見たいと思う患者の聴覚検査のすべての関連結果を含む1ページのレポートが印刷される。
【0064】
「レポートを見る」1006ボタンが押された時に生成されるレポートの一例が、レポート画面1020に見られる。レポート画面1020は、1つのチャート1022に右耳の結果及び別のチャート1024に左耳の結果を含む2つのパネルのフォーマットで聴覚検査の結果を提示し得る。チャート1022及び1024は、特定の検査(例えば、空気及び骨伝導検査)についての患者の成績を反映するコンピュータ生成聴力図である。特定の検査セッション内の他の検査用の他のチャート、及び特定の患者のための多くの検査セッションからのチャートも利用可能である。それぞれのチャート用の関連データ(全体として1026に)、及び患者の名前、検査の日付及び時間、チャート番号、医師、検査者、診療所、及び検査のために経過した時間を含むいくつかの基本情報も(全体として1028に)表示される。
【0065】
レポート保存ボタン1030により、オペレータは、現在の聴覚検査の結果を保存することができる。このボタンを押すと、オペレータがレポートの名前を指定し、その名前でレポートを保存できるレポート保存ダイアログボックス(明確には示されていない)が現れる。
【0066】
レポートスタイル変更ボタン1032により、オペレータは、レポートのスタイルを、2つのパネルのフォーマットから例えば両耳用のデータが1つのチャートに提示される1つのパネルのフォーマット1040に変更することができる。図から分かるように、1つのパネルのフォーマット1040は、1つのチャート1042を、そのためのデータ(全体として1044)と共に含む。患者についての基本情報1046も提供される。ナビゲーションボタン1048により、オペレータはレポートをあちこち移動することができる。
【0067】
「保存されたレポートを見る」ボタン1034により、オペレータは、以前に保存されたレポートを見ることができる。このタスクも、図4の新しいセッション画面400から「レポートを見る」ボタン410を押すことによって遂行され得ることに留意されたい。いずれかのボタンを押すと、探索画面1050が現れ、オペレータは、ここから、以前に保存されたレポートを探索して、開き、見ることができる。探索画面1050は、オペレータが以前に保存されたレポートを見つけるために使用できる複数の探索基準1052を含む。探索ボタンを押すと、探索が起動される。「すべてを表示する」ボタン1054を押すと、以前に保存されたレポートのすべてが表示される。
【0068】
また、レポーティングコンポーネント312は、探索の結果を提示する探索結果画面1060を含む。この画面は、レポート探索ダイアログボックス1050からの1つ以上の探索パラメータと一致するすべての利用可能なレポート1062を列挙している。この例では、とられた日付に従ってレポートが列挙されているが、望めば、勿論、他の順序でも列挙され得る。日付情報に加えて、患者名、チャート番号、検査時間、診療所、検査を監督する医師、及び検査を実施するオペレータなどのレポートについての他の情報も示され得る。実施形態によっては、それぞれの患者の名前及びチャート番号が、オペレータを患者の名前又はチャート番号に関連付けられたレポートに案内するハイパリンク1064である。前述したように、実施形態によっては、任意の好適なウェブブラウザを使用して、それぞれのレポートをウェブページとして見ることができる。
【0069】
また、結果画面は、オペレータが任意のレポート用のログを見ることができるログハイパリンク1066を含む。ログは、検査中に患者及び/又はオペレータがとったあらゆる動作(例えば、ある言葉に対して誤ったピクチャを選び出した)及び自動聴覚検査でとられたあらゆる動作(例えば、5kHzで強度が1増分増加した)の一覧表を含む。データへのデータハイパリンク1068により、オペレータは、任意の検査セッション用の生データを見ることができる。ティンパノグラムハイパリンク1070により、オペレータは、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射の結果を見ることができる。また、聴力図への聴力図ハイパリンク1072により、オペレータは、レポートの残りの部分のない聴力図(例えばチャート1022)だけを見ることができる。
【0070】
探索結果画面1060の他の態様には、複数のチェックボックス(全体として1074に示されている)が含まれ、それぞれのチェックボックスが、列挙されているレポートの1つに対応している。これにより、オペレータは、いくつかのレポートを選択することができる。オペレータは、比較ボタン1076により、選択されたレポートの比較を見ることができる。このボタンを押すと、患者の右耳及び左耳について、1082及び1084に示されている選択されたレポートからのデータチャートの比較を含む比較画面1080が現れる。チャート1082及び1084は、特定の検査(例えば、空気及び骨伝導検査)用の患者の成績の比較を示すコンピュータ生成チャートである。他の聴覚関連検査についても、同様の比較が遂行され得る。実施形態によっては、比較されるレポートについて、より古い結果は余り顕著には表示されず、より新しい結果はより顕著に表示される。チャート用の関連データの比較(全体として1086及び1088で)、及び患者の名前、検査の日付及び時間、チャート番号、医師、検査者、診療所、及びより最近の検査のために経過した時間を含むいくつかの基本情報(全体として1090で)も表示される。オペレータは、ナビゲーションボタン1096により、以前の画面に戻ることができる。
【0071】
本発明をいくつかの特定の実施形態について記述してきたが、当業者は、本明細書に記述された革新的な概念は、広い範囲の適用形態に渡って修正可能であり、かつ変更可能であることを認識されるであろう。例えば、本発明のマルチメディアユーザインターフェースをいくつかの別個のコンポーネントについて記述してきたが、2つ以上のコンポーネントを組み合わせて、1つ以上のスーパーコンポーネントが形成されることもあれば、1つのコンポーネントがいくつかのサブコンポーネントに分割されることもある。したがって、本発明の範囲は、論じられている特定の例示的教示のいずれにも限定されるものではなく、頭記の特許請求の範囲によって定義されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施形態による自動聴覚検査を提供するためのシステムの例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態による自動聴覚検査用のユーザインターフェースを備えたシステムを示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態による自動聴覚検査用のユーザインターフェースの例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態によるユーザインターフェースの患者入力コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図5A−5M】本発明の実施形態によるユーザインターフェースのシステム構成コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図6A−6B】本発明の実施形態によるユーザインターフェースのティンパノメトリ、音響反射、及び耳音響反射コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図7A−7B】本発明の実施形態によるユーザインターフェースの患者トレーニングコンポーネントの一部の例示的実装形態を示す図である。
【図8A−8I】本発明の実施形態によるユーザインターフェースの患者検査コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図9】本発明の実施形態によるユーザインターフェースの患者管理コンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【図10A−10F】本発明の実施形態によるユーザインターフェースのレポーティングコンポーネントの例示的実装形態を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータベースの自動聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェースであって、
オペレータ又は患者が、前記患者の情報を前記自動聴覚検査に入力することができるように構成された患者情報コンポーネントと、
前記患者が、聴覚関連検査中に、前記自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)できるように構成された患者検査コンポーネントと、
前記患者の聴覚検査の結果を提示するように構成されたレポーティングコンポーネントと、
を備えるマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項2】
前記患者情報コンポーネントが、前記患者についての基本情報を入力するための新しいセッション画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項3】
前記基本情報が、患者名と、患者チャート番号と、患者を検査する言語と、を含む、
請求項2記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項4】
前記新しいセッション画面が、選択され得る聴覚関連検査のリストを含む、
請求項2記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項5】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が純音閾値検査中に応答できるための純音閾値応答画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項6】
前記純音閾値応答画面が、前記患者が音を聞いたことに応答して押し得る画面上のボタンを含む、
請求項5記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項7】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が語音聴取閾値検査中に応答できる語音聴取閾値応答画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項8】
前記語音聴取閾値応答画面は、前記患者が前記語音聴取閾値検査中に1つの絵−言葉対を選択し得る、1組の絵−言葉対を含む、
請求項7記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項9】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が語音識別検査中に応答できるための語音識別応答画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項10】
前記語音識別応答画面が、前記患者が言葉を聞いたことに応答して1つの絵−言葉対を一度に1組選択し得る、無作為に提示された、多くの組の絵−言葉対を含む、
請求項9記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項11】
前記患者検査コンポーネントが、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射検査を遂行するための、ティンパノグラムと、音響反射と、耳音響反射検査画面と、を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項12】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者についての聴覚関連情報を集めるための患者調査画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項13】
前記レポーティングコンポーネントが、該関連データを含む前記患者の聴覚検査の結果のレポートを表示するためのレポート画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項14】
前記レポート画面が、ウェブブラウザを使用してウェブページとして見られる、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項15】
前記レポートの前記ウェブページにネットワーク接続からアクセスできる、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項16】
前記レポート画面により、1つのチャートのフォーマットから2つのチャートのフォーマットに、またその逆に、前記レポートを変更できる、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項17】
前記レポート画面により、前記レポートを1ページのプリントアウトに印刷できる、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項18】
前記レポーティングコンポーネントが、1つ以上の探索パラメータに基づき、以前に保存されたレポートを探索するための探索画面をさらに有する、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項19】
前記レポーティングコンポーネントが、前記1つ以上の探索パラメータを満足させる、以前に保存されたレポートを列挙するための結果画面をさらに有する、
請求項18記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項20】
前記レポーティングコンポーネントが、2つのレポートの比較を表示するための比較画面をさらに有し、前記比較が、より古いレポートより顕著に最近のレポートを示す、
請求項18記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項21】
前記自動聴覚検査のオペレーションに関して前記患者に指示するように構成された患者トレーニングコンポーネントをさらに有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項22】
前記患者トレーニングコンポーネントが、前記自動聴覚検査の前記オペレーションに関する一般的な情報、及びそれぞれの画面用の1つ以上の口頭情報メッセージを提供するための1つ以上の画面を有する、
請求項21記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項23】
前記患者トレーニングコンポーネントが、前記自動聴覚検査の1つ以上の聴覚関連検査に関する特定の情報及びそれぞれの画面のための1つ以上の口頭情報メッセージを提供するための1つ以上の画面を有する、
請求項21記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項24】
前記自動聴覚検査中に前記患者を管理するように構成された患者管理コンポーネントをさらに有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項25】
前記患者管理コンポーネントが、前記自動聴覚検査中の問題を前記患者に警告するための1つ以上の警告メッセージを有する、
請求項24記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項26】
前記患者管理コンポーネントが、前記自動聴覚検査中の前記患者の進捗度を示すための進捗指標を有する、
請求項24記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項27】
前記オペレータが、前記自動聴覚検査を構成できるように構成されたシステム構成コンポーネントをさらに有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項28】
前記システム構成コンポーネントが、デフォルトの情報を、すべての患者のために使用され得る前記自動聴覚検査に入力するための入力画面を有する、
請求項27記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項29】
前記システム構成コンポーネントが、ページングエンコーダ情報を、すべての患者のために使用され得る前記自動聴覚検査に入力するためのページングエンコーダ画面を有する、
請求項27記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項30】
前記システム構成コンポーネントが、前記自動聴覚検査で前記オペレータをページングする1つ以上のイベントを定義するためのページングオプション画面を有する、
請求項27記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項31】
前記システム構成コンポーネントが、前記自動聴覚検査で遂行されるそれぞれの聴覚関連検査の名前を定義するための検査オプション画面を有する、
請求項27記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項32】
コンピュータベースの自動聴覚検査であって、
表示画面と、
変換器と、
コンピュータと、
を備えており、
前記コンピュータが該コンピュータで自動聴覚検査を実行し、
前記自動聴覚検査が、前記表示画面及び前記変換器を使用するように構成されたマルチメディアユーザインターフェースを備え、
前記マルチメディアユーザインターフェースは、オペレータが前記自動聴覚検査を構成できるように構成されたシステム構成コンポーネントと、前記オペレータ又は患者が前記自動聴覚検査に入力すべき前記患者の情報を入力できるように構成された患者情報コンポーネントと、前記患者が聴覚関連検査中に前記自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)できるように構成された患者検査コンポーネントと、前記患者の聴覚検査の結果を提示するように構成されたレポーティングコンポーネントと、を有する、
コンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項33】
前記システム構成コンポーネントが、前記コンピュータの識別を定義するためのコンピュータ識別画面と、ネットワークに接続するように前記コンピュータを設定するネットワークオプション画面と、を有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項34】
前記システム構成コンポーネントが、デフォルトの情報をすべての患者のために使用され得る前記自動聴覚検査に入力するための入力画面と、前記自動聴覚検査で遂行されるそれぞれの聴覚関連検査の名前を定義するための検査オプション画面と、を有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項35】
前記システム構成コンポーネントが、ページングエンコーダ情報をすべての患者のために使用され得る前記自動聴覚検査に入力するためのページングエンコーダ画面と、前記自動聴覚検査で前記オペレータをページングする1つ以上のイベントを定義するためのページングオプション画面と、を有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項36】
前記患者情報コンポーネントが、患者名と、患者チャート番号と、患者を検査する言語と、を含む前記患者の基本情報を入力するための新しいセッション画面を有し、
前記新しいセッション画面が、選択され得る聴覚関連検査のリストを含む、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項37】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が純音閾値検査中に応答できるための純音閾値応答画面を有し、
前記純音閾値応答画面が、前記患者が音を聞いたことに応答して押し得る画面上のボタンを含む、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項38】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が語音聴取閾値検査中に応答できる語音聴取閾値応答画面を有し、
前記語音聴取閾値応答画面が、前記患者が前記語音聴取閾値検査中に1つの絵−言葉対を選択し得る、1組の絵−言葉対を含む、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項39】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が語音識別検査中に応答できるための語音識別応答画面を有し、
前記語音識別応答画面が、前記患者が言葉を聞いたことに応答して1つの絵−言葉対を一度に1組選択し得る、無作為に提示された、多くの組の絵−言葉対を含む、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項40】
前記患者検査コンポーネントが、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射検査を遂行するための、ティンパノグラムと、音響反射と、耳音響反射検査画面と、並びに前記患者についての聴覚関連情報を集めるための患者の調査と、を有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項41】
前記レポーティングコンポーネントが、該関連データを含む前記患者の聴覚検査の結果のレポートを表示するためのレポート画面を有し、前記レポート画面により、1つのチャートのフォーマットから2つのチャートのフォーマットに、またその逆に、前記レポートを変更できる、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項42】
前記コンピュータがウェブサーバとして機能し、
前記レポート画面が、ウェブブラウザ及びネットワーク接続を使用して、ウェブページとして見られる、
請求項41記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項43】
前記レポート画面により、1ページのプリントアウトに前記レポートを印刷できる、
請求項41記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項44】
前記レポーティングコンポーネントが、1つ以上の探索パラメータに基づき、以前に保存されたレポートを探索するための探索画面と、前記1つ以上の探索パラメータを満足させる、以前に保存されたレポートを列挙するための結果画面と、をさらに有する、
請求項41記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項45】
前記レポーティングコンポーネントが、2つのレポートの比較を表示するための比較画面をさらに有し、前記比較が、より古いレポートより顕著に最近のレポートを示す、
請求項41記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項46】
前記自動聴覚検査のオペレーションに関して前記患者に指示するように構成された患者トレーニングコンポーネントをさらに有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項47】
前記患者トレーニングコンポーネントが、前記自動聴覚検査の前記オペレーションに関する一般的な情報と、それぞれの画面について1つ以上の口頭情報メッセージを含む1つ以上の聴覚関連検査に関する特定の情報と、を提供するための1つ以上の画面を有する、
請求項46記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項48】
前記自動聴覚検査中に前記患者を管理するように構成された患者管理コンポーネントをさらに有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項49】
前記患者管理コンポーネントが、前記自動聴覚検査中の問題を前記患者に警告するための1つ以上の警告メッセージと、前記自動聴覚検査中に前記患者の進捗度を示すための進捗指標と、を有する、
請求項48記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項50】
コンピュータベースの自動聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェースであって、
オペレータ又は患者が前記患者の情報を前記自動聴覚検査に入力できるように構成された患者情報コンポーネントと、
オペレータが前記自動聴覚検査を構成できるように構成されたシステム構成コンポーネントと、
前記オペレータが前記患者のためにティンパノグラム及び音響反射測定を行うことができるように構成されたティンパノグラム/音響反射コンポーネントと、
前記自動聴覚検査のオペレーションに関して、前記患者に指示するように構成された患者トレーニングコンポーネントと、
前記患者が聴覚関連検査中に前記自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)できるように構成された患者検査コンポーネントと、
前記自動聴覚検査中に前記患者を管理するように構成された患者管理コンポーネントと、
前記患者の聴覚検査の結果を提示するように構成されたレポーティングコンポーネントと、
を備えるマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項1】
コンピュータベースの自動聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェースであって、
オペレータ又は患者が、前記患者の情報を前記自動聴覚検査に入力することができるように構成された患者情報コンポーネントと、
前記患者が、聴覚関連検査中に、前記自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)できるように構成された患者検査コンポーネントと、
前記患者の聴覚検査の結果を提示するように構成されたレポーティングコンポーネントと、
を備えるマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項2】
前記患者情報コンポーネントが、前記患者についての基本情報を入力するための新しいセッション画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項3】
前記基本情報が、患者名と、患者チャート番号と、患者を検査する言語と、を含む、
請求項2記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項4】
前記新しいセッション画面が、選択され得る聴覚関連検査のリストを含む、
請求項2記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項5】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が純音閾値検査中に応答できるための純音閾値応答画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項6】
前記純音閾値応答画面が、前記患者が音を聞いたことに応答して押し得る画面上のボタンを含む、
請求項5記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項7】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が語音聴取閾値検査中に応答できる語音聴取閾値応答画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項8】
前記語音聴取閾値応答画面は、前記患者が前記語音聴取閾値検査中に1つの絵−言葉対を選択し得る、1組の絵−言葉対を含む、
請求項7記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項9】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が語音識別検査中に応答できるための語音識別応答画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項10】
前記語音識別応答画面が、前記患者が言葉を聞いたことに応答して1つの絵−言葉対を一度に1組選択し得る、無作為に提示された、多くの組の絵−言葉対を含む、
請求項9記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項11】
前記患者検査コンポーネントが、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射検査を遂行するための、ティンパノグラムと、音響反射と、耳音響反射検査画面と、を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項12】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者についての聴覚関連情報を集めるための患者調査画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項13】
前記レポーティングコンポーネントが、該関連データを含む前記患者の聴覚検査の結果のレポートを表示するためのレポート画面を有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項14】
前記レポート画面が、ウェブブラウザを使用してウェブページとして見られる、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項15】
前記レポートの前記ウェブページにネットワーク接続からアクセスできる、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項16】
前記レポート画面により、1つのチャートのフォーマットから2つのチャートのフォーマットに、またその逆に、前記レポートを変更できる、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項17】
前記レポート画面により、前記レポートを1ページのプリントアウトに印刷できる、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項18】
前記レポーティングコンポーネントが、1つ以上の探索パラメータに基づき、以前に保存されたレポートを探索するための探索画面をさらに有する、
請求項13記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項19】
前記レポーティングコンポーネントが、前記1つ以上の探索パラメータを満足させる、以前に保存されたレポートを列挙するための結果画面をさらに有する、
請求項18記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項20】
前記レポーティングコンポーネントが、2つのレポートの比較を表示するための比較画面をさらに有し、前記比較が、より古いレポートより顕著に最近のレポートを示す、
請求項18記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項21】
前記自動聴覚検査のオペレーションに関して前記患者に指示するように構成された患者トレーニングコンポーネントをさらに有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項22】
前記患者トレーニングコンポーネントが、前記自動聴覚検査の前記オペレーションに関する一般的な情報、及びそれぞれの画面用の1つ以上の口頭情報メッセージを提供するための1つ以上の画面を有する、
請求項21記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項23】
前記患者トレーニングコンポーネントが、前記自動聴覚検査の1つ以上の聴覚関連検査に関する特定の情報及びそれぞれの画面のための1つ以上の口頭情報メッセージを提供するための1つ以上の画面を有する、
請求項21記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項24】
前記自動聴覚検査中に前記患者を管理するように構成された患者管理コンポーネントをさらに有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項25】
前記患者管理コンポーネントが、前記自動聴覚検査中の問題を前記患者に警告するための1つ以上の警告メッセージを有する、
請求項24記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項26】
前記患者管理コンポーネントが、前記自動聴覚検査中の前記患者の進捗度を示すための進捗指標を有する、
請求項24記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項27】
前記オペレータが、前記自動聴覚検査を構成できるように構成されたシステム構成コンポーネントをさらに有する、
請求項1記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項28】
前記システム構成コンポーネントが、デフォルトの情報を、すべての患者のために使用され得る前記自動聴覚検査に入力するための入力画面を有する、
請求項27記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項29】
前記システム構成コンポーネントが、ページングエンコーダ情報を、すべての患者のために使用され得る前記自動聴覚検査に入力するためのページングエンコーダ画面を有する、
請求項27記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項30】
前記システム構成コンポーネントが、前記自動聴覚検査で前記オペレータをページングする1つ以上のイベントを定義するためのページングオプション画面を有する、
請求項27記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項31】
前記システム構成コンポーネントが、前記自動聴覚検査で遂行されるそれぞれの聴覚関連検査の名前を定義するための検査オプション画面を有する、
請求項27記載のマルチメディアユーザインターフェース。
【請求項32】
コンピュータベースの自動聴覚検査であって、
表示画面と、
変換器と、
コンピュータと、
を備えており、
前記コンピュータが該コンピュータで自動聴覚検査を実行し、
前記自動聴覚検査が、前記表示画面及び前記変換器を使用するように構成されたマルチメディアユーザインターフェースを備え、
前記マルチメディアユーザインターフェースは、オペレータが前記自動聴覚検査を構成できるように構成されたシステム構成コンポーネントと、前記オペレータ又は患者が前記自動聴覚検査に入力すべき前記患者の情報を入力できるように構成された患者情報コンポーネントと、前記患者が聴覚関連検査中に前記自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)できるように構成された患者検査コンポーネントと、前記患者の聴覚検査の結果を提示するように構成されたレポーティングコンポーネントと、を有する、
コンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項33】
前記システム構成コンポーネントが、前記コンピュータの識別を定義するためのコンピュータ識別画面と、ネットワークに接続するように前記コンピュータを設定するネットワークオプション画面と、を有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項34】
前記システム構成コンポーネントが、デフォルトの情報をすべての患者のために使用され得る前記自動聴覚検査に入力するための入力画面と、前記自動聴覚検査で遂行されるそれぞれの聴覚関連検査の名前を定義するための検査オプション画面と、を有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項35】
前記システム構成コンポーネントが、ページングエンコーダ情報をすべての患者のために使用され得る前記自動聴覚検査に入力するためのページングエンコーダ画面と、前記自動聴覚検査で前記オペレータをページングする1つ以上のイベントを定義するためのページングオプション画面と、を有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項36】
前記患者情報コンポーネントが、患者名と、患者チャート番号と、患者を検査する言語と、を含む前記患者の基本情報を入力するための新しいセッション画面を有し、
前記新しいセッション画面が、選択され得る聴覚関連検査のリストを含む、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項37】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が純音閾値検査中に応答できるための純音閾値応答画面を有し、
前記純音閾値応答画面が、前記患者が音を聞いたことに応答して押し得る画面上のボタンを含む、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項38】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が語音聴取閾値検査中に応答できる語音聴取閾値応答画面を有し、
前記語音聴取閾値応答画面が、前記患者が前記語音聴取閾値検査中に1つの絵−言葉対を選択し得る、1組の絵−言葉対を含む、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項39】
前記患者検査コンポーネントが、前記患者が語音識別検査中に応答できるための語音識別応答画面を有し、
前記語音識別応答画面が、前記患者が言葉を聞いたことに応答して1つの絵−言葉対を一度に1組選択し得る、無作為に提示された、多くの組の絵−言葉対を含む、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項40】
前記患者検査コンポーネントが、ティンパノグラム、音響反射、及び耳音響反射検査を遂行するための、ティンパノグラムと、音響反射と、耳音響反射検査画面と、並びに前記患者についての聴覚関連情報を集めるための患者の調査と、を有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項41】
前記レポーティングコンポーネントが、該関連データを含む前記患者の聴覚検査の結果のレポートを表示するためのレポート画面を有し、前記レポート画面により、1つのチャートのフォーマットから2つのチャートのフォーマットに、またその逆に、前記レポートを変更できる、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項42】
前記コンピュータがウェブサーバとして機能し、
前記レポート画面が、ウェブブラウザ及びネットワーク接続を使用して、ウェブページとして見られる、
請求項41記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項43】
前記レポート画面により、1ページのプリントアウトに前記レポートを印刷できる、
請求項41記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項44】
前記レポーティングコンポーネントが、1つ以上の探索パラメータに基づき、以前に保存されたレポートを探索するための探索画面と、前記1つ以上の探索パラメータを満足させる、以前に保存されたレポートを列挙するための結果画面と、をさらに有する、
請求項41記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項45】
前記レポーティングコンポーネントが、2つのレポートの比較を表示するための比較画面をさらに有し、前記比較が、より古いレポートより顕著に最近のレポートを示す、
請求項41記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項46】
前記自動聴覚検査のオペレーションに関して前記患者に指示するように構成された患者トレーニングコンポーネントをさらに有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項47】
前記患者トレーニングコンポーネントが、前記自動聴覚検査の前記オペレーションに関する一般的な情報と、それぞれの画面について1つ以上の口頭情報メッセージを含む1つ以上の聴覚関連検査に関する特定の情報と、を提供するための1つ以上の画面を有する、
請求項46記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項48】
前記自動聴覚検査中に前記患者を管理するように構成された患者管理コンポーネントをさらに有する、
請求項32記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項49】
前記患者管理コンポーネントが、前記自動聴覚検査中の問題を前記患者に警告するための1つ以上の警告メッセージと、前記自動聴覚検査中に前記患者の進捗度を示すための進捗指標と、を有する、
請求項48記載のコンピュータベースの自動聴覚検査。
【請求項50】
コンピュータベースの自動聴覚検査用のマルチメディアユーザインターフェースであって、
オペレータ又は患者が前記患者の情報を前記自動聴覚検査に入力できるように構成された患者情報コンポーネントと、
オペレータが前記自動聴覚検査を構成できるように構成されたシステム構成コンポーネントと、
前記オペレータが前記患者のためにティンパノグラム及び音響反射測定を行うことができるように構成されたティンパノグラム/音響反射コンポーネントと、
前記自動聴覚検査のオペレーションに関して、前記患者に指示するように構成された患者トレーニングコンポーネントと、
前記患者が聴覚関連検査中に前記自動聴覚検査と相互作用(情報伝達;interact)できるように構成された患者検査コンポーネントと、
前記自動聴覚検査中に前記患者を管理するように構成された患者管理コンポーネントと、
前記患者の聴覚検査の結果を提示するように構成されたレポーティングコンポーネントと、
を備えるマルチメディアユーザインターフェース。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図5I】
【図5J】
【図5K】
【図5L】
【図5M】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図8I】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図5H】
【図5I】
【図5J】
【図5K】
【図5L】
【図5M】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図8F】
【図8G】
【図8H】
【図8I】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【公表番号】特表2007−503283(P2007−503283A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533122(P2006−533122)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/015328
【国際公開番号】WO2004/104761
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(504427732)ティンパニー, インコーポレーテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】TYMPANY, INC.
【住所又は居所原語表記】12807 Royal Drive, Suite 101, Stafford, TX 77477, United States ofAmerica
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/015328
【国際公開番号】WO2004/104761
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(504427732)ティンパニー, インコーポレーテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】TYMPANY, INC.
【住所又は居所原語表記】12807 Royal Drive, Suite 101, Stafford, TX 77477, United States ofAmerica
【Fターム(参考)】
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