説明

自動販売機

【課題】断熱内扉の商品搬出口に配備された商品搬出扉の板厚を厚くすることなく、空気層を封入した中空構造として形成することにより、高い断熱性を得て熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えること。
【解決手段】押出機11から押し出された筒状のパリソン61の先端を塞ぐパリソン閉塞機構21と、先端を塞がれたパリソン61内へ気体を注入しながらさらに所定の長さまで押出機から押し出す気体注入機構31と、パリソン61の塞いだ部分を外側にはみ出させた状態でパリソン61を金型41で挟み込み、パリソン61内に閉じ込めた気体で内圧を掛けて、金型41のキャビティを形成する内面形状をパリソン61へ転写するブロー成形によって空気層7dを封入した中空構造の商品搬出扉70を形成したことによって、商品搬出扉70の材料費と重量の低減を図り、高い断熱性を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶,びん,ペットボトル入り商品をコールドないしホット商品として販売する自動販売機に関し、詳しくは省エネルギーの向上を狙いとした自動販売機の構造に係わる。
【背景技術】
【0002】
まず、サーペンタイン式商品収納ラックを搭載した自動販売機を対象に、その従来構成を図17と図18に示す。図において、1は前面が開口され断熱筐体として形成された本体ケース、2は本体ケース1に片開き式に配設されてその前面開口を開閉する外扉、3は本体ケース1の庫内前面を覆う断熱内扉で、本体ケース1の庫内にはサーペンタイン式商品収納ラック4,商品搬出シュータ5および冷却/加熱ユニット6が設置されている。
【0003】
商品搬出シュータ5はその板面に多数の導風穴が開口しており、また冷却/加熱ユニット6は、風洞内に冷却器(冷凍機のエバポレータ)6a,電熱ヒータ6bを内蔵し、その前面に庫内ファン6cを組合せて構成され、本体ケース1の庫内背面側に設けた吸込ダクト8に連ねて庫内底部に設置されている。
【0004】
断熱内扉3には商品搬出シュータ5から外扉2に設けた商品取出口2aに通じる商品搬出口8を塞ぐように板厚数mm程度のプラスチックにより形成されたフラップ式の商品搬出扉7が配設されている。この商品搬出扉7は、図19、図20に示すように、前面壁7aと、この前面壁7aの左右両側に形成された側面壁7bおよび上端の左右に形成された軸部7cとからなり、軸部7cを商品搬出口8の枠に軸支して揺動可能に取付けられる。
【0005】
なお、本体ケース1の庫内は仕切壁(不図示)により左右に並ぶ複数の商品収納室に分割され、各商品収納室ごとにサーペンタイン式商品収納ラック4,商品搬出シュータ5および冷却/加熱ユニット6が配設され、そして、各商品収納室に対応してフラップ式の商品搬出扉7を備えた商品搬出口8が断熱内扉3に形成されている。
【0006】
かかる構成において、商品収納室ごとに販売モードがコールドまたはホットに設定され、冷却/加熱ユニット6がコールド/ホットの販売設定に合わせて冷却器6a,電熱ヒータ6bのいずれかを選択して運転される。これにより、冷却器6aまたは電熱ヒータ6bで冷却ないし加熱された庫内空気が庫内ファン6cにより前方に吹出し、その冷気流または暖気流は図示矢印のように上方に方向転換して庫内空間を通風し、庫内の背面側から吸込ダクト9を経て再び冷却/加熱ユニット6に戻るように循環送風される。そして、この冷気流または暖気流(以下「循環空気流」と称する)との熱交換によりサーペンタイン式商品収納ラック4に収納した商品10を保冷または加温する。このとき、断熱内扉3の商品搬出口に設けられた商品搬出扉7は商品搬出口8から庫内の冷気,暖気が庫外に漏出するのを防止するように常時閉塞している。
【0007】
サーペンタイン式商品収納ラック4の各コラムには商品10が図示のように収納されており、販売指令に基づいて選択されたベンド機構(不図示)が作動すると、そのコラムの最下位に並ぶ商品が下方に払出された後に商品搬出シュータ5の斜面に沿って転動し、商品搬出扉7を押し開いて商品取出口2aに搬出される。商品収納ラック4から払出された商品が商品搬出シュータ5を転動して商品取出口2aに搬出される過程で該商品により押し開かれた商品搬出扉7は商品が通過した後自重で復帰して商品搬出口8を閉塞する。
【0008】
ところで、従来の自動販売機におけるサーペンタイン式商品収納ラック4は最下位の商品から払出すように構成されており、このため、冷却/加熱ユニット6(庫内ファン6c)から吹き出された循環空気流により商品収納ラック4に収納された下部領域の商品から冷却,加温されるように構成されている。したがって、庫内を通風する循環空気流は、図17、図18で示すように、冷却/加熱ユニット6(庫内ファン6c)から、商品搬出シュータ5の導風穴を通過し、上方に向きを変えて庫内を通風して商品収納ラック4に収納した商品を保冷,加温するが、この循環通風の過程で循環空気流の一部は庫内の商品搬出シュータ5から商品取出口2aに通じる箇所に配した商品搬出扉7の扉面に当たって向きを変える。このとき、商品搬出扉7の扉面に当たって向きを変える循環空気流は、冷却/加熱ユニット6で冷却または加熱されるとともに庫内ファン6cによって吹出される吹出し直後の空気であるために、扉内外の温度差が最も大きくなる。しかも、従来の商品搬出扉7は商品10の搬出動作を阻害しないように軽量,薄肉なフラッパ板で作られていので断熱性が低く、この商品搬出扉7を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱量も大きくなる。したがって、商品搬出扉7を通じて庫内と庫外との間に出入する熱量が多くなり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷が増大して自動販売機のランニングコストが増大する。
【0009】
この改善例として、図19、図20に示すように、例えば特許文献1に記載されたものがあり、商品搬出扉7をガスアシスト成形により空気層7dを封入した中空構造として形成することにより高い断熱性を得ようとする例として提案されている。
【特許文献1】特開2003−308563号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、先述のようにフラップ式の商品搬出扉7は板厚数mm程度のプラスチックにより形成されており、一般的に全体の厚みは2〜5mm程度で形成される。
【0011】
これをガスアシスト成形にて製作する場合は、空気層7dの厚みtは材料射出後にガスを注入する注入口幅以上の厚みにしなければならなくなる。そこで、全体の厚みを2〜5mm程度にするためには、注入口幅をいかに小さくするかが商品搬出扉7の厚みを薄くするための条件となるが、注入口の複雑化、金型の複雑化を招く。
【0012】
またブロー成形にて製作する場合は、公知のようにブロー成形はエアーピンを製品に刺してエアーを送り込み製品を膨らませる工法である。しかし厚さが2〜5mm程度のため、仮にエアーピン(この場合、注射針のようなもの)を刺しても製品を打ち抜いてしまうか、ピンが折れてしまう。これは、商品搬出扉7の樹脂材料がポリカーボネート等の非常に硬い樹脂の場合ではなおさらである。
【0013】
そこで、商品搬出扉7自身全体の厚みを2〜5mm程度ではなくもっと厚くして成形することもできるが、この場合には商品搬出扉7自身の重量が増してしまうので、軽量な商品10では扉を開くことができなくなるという搬出不良を招くおそれがあることから実用的ではない。
【0014】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は、商品搬出扉7の板厚を厚くすることなく空気層7dを封入した中空構造として形成することにより高い断熱性を得て、庫内への熱侵入を低減して高い省エネルギー効果が得られるように改良した自動販売機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動販売機は、庫内前面を閉塞する断熱内扉に形成された商品搬出口に常閉の商品搬出扉を備えたものにおいて、前記商品搬出扉を、押出機から押し出された筒状のパリソンの先端をパリソンピンチで塞ぐパリソン閉塞工程と、先端を塞がれた前記パリソン内へ気体を注入しながら前記パリソンをさらに所定の長さまで前記押出機から押し出す気体注入・押出工程と、前記パリソンの塞いだ部分を外側にはみ出させた状態で前記パリソンを金型で挟み込み、前記パリソン内に閉じ込めた前記気体で内圧を掛けて前記金型のキャビティを形成する内面形状を前記パリソンへ転写する成形工程とを備えるブロー成形によって中空構造の扉として形成したものである。
【0016】
これによって、商品搬出扉の板厚を厚くすることなく空気層を封入した中空構造として形成することができるので材料費と重量の低減を図り、高い断熱性を得ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の自動販売機は、断熱内扉の商品搬出口に配置した商品搬出扉を、空気層を封入または真空層とした中空構造としたことにより、扉自身の重量を殆ど増加させることなく高い断熱性を確保でき、冷却/加熱ユニットから前方に吹出した冷気流または暖気流が商品搬出扉に当ってもこの商品搬出扉を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニットの熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【0018】
また、周縁部が商品搬出口縁と当接するので商品搬出口の閉塞封止性が向上し、商品搬出扉周端部分を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニットの熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【0019】
さらには、下辺の縁は他の辺に比べて下方に拡幅して延在したので、商品搬出部から手をこじ入れて商品収納室内部をいたずらされることを防ぐ。
【0020】
さらには、下辺の縁に切欠き部を形成したので、商品収納室内部をいたずらされることを防ぐ必要の無い部分については、商品の視認性を向上させることができる。
【0021】
さらには、下辺の縁に形成した切欠き部の角部分は先端を円弧形状としたので、商品搬出扉自身をいたずらされても切欠き部の角部分からの破損を防止することが出きる。
【0022】
さらには、商品搬出扉と商品搬出口との当接面の平面度が悪化しても商品搬出扉の周縁部の少なくとも下辺部に設けたシール部材の圧縮封止効果により商品搬出扉と商品搬出口との封止性を一層高めることができるので、商品搬出扉周端部分を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
請求項1に記載の発明は、断熱筐体の本体ケースの庫内に商品をコールドまたはホット商品として収納する商品収納ラック、商品搬出シュータを配置し、前記本体ケース前面を閉塞する断熱内扉に形成された商品搬出口に商品搬出扉を備えた自動販売機において、前記商品搬出扉の成形工程として、押出機から押し出された筒状のパリソンの先端をパリソンピンチで塞ぐパリソン閉塞工程と、先端を塞がれた前記パリソン内へ気体を注入しながら前記パリソンをさらに所定の長さまで前記押出機から押し出す気体注入・押出工程と、前記パリソンの塞いだ部分を外側にはみ出させた状態で前記パリソンを金型で挟み込み、前記パリソン内に閉じ込めた前記気体で内圧を掛けて前記金型のキャビティを形成する内面形状を前記パリソンへ転写する成形工程を備え、ブロー成形により中空構造の扉として形成したことにより、扉自身の重量を殆ど増加させることなく高い断熱性を確保でき、冷却/加熱ユニットから前方に吹出した冷気流または暖気流が商品搬出扉に当ってもこの商品搬出扉を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【0024】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、成形工程で、相対向する2つの分割金型と前記分割金型内を移動する枠駆動機構を備え、成形時、前記枠駆動機構の枠体によってパリソンを挟み込む方向に前記分割金型から突出させ、その後、前記分割金型によって前記パリソンの両端部を挟み込み、ブロー成形による圧力によって前記枠体を前記分割金型内に移動させながら中空構造の商品搬出扉を形成したことにより、商品搬出扉の板厚を厚くすることなく空気層を封入または真空層とした中空構造としたことにより、扉自身の重量を殆ど増加させることなく高い断熱性を確保でき、冷却/加熱ユニットから前方に吹出した冷気流または暖気流が商品搬出扉に当ってもこの商品搬出扉を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【0025】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、商品搬出扉に形成した中空構造の外周部に周縁部を備えたことにより、商品搬出口への当接封止面積が増大し、商品搬出口の閉塞封止性が向上し、商品搬出扉周端部分を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【0026】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、周縁部の下辺部は他の辺に比べて下方に拡幅して延在したので、いたずら時に手の商品収納室内部への侵入可能な距離を短くすることにより商品搬出部から手をこじ入れて商品収納室内部をいたずらされることを防ぐ。
【0027】
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の発明において、周縁部の下辺部に切欠き部を形成したので、商品収納室内部をいたずらされることを防ぐ必要の無い部分については、販売商品の隠蔽性をなくす。
【0028】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、切欠き部の角部は先端を円弧形状としたので、商品搬出扉自身をいたずらされても切欠き部の角部分の応力集中を避けることができ、商品搬出扉自身をいたずらされても切欠き部の角部分からの破損を防止する。
【0029】
請求項7に記載の発明は、請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、商品搬出扉の周縁部の少なくとも下辺部にシール部材を設けたので、商品搬出扉と商品搬出口との当接面の平面度が悪化しても商品搬出扉の縁に設けたシール部材(たとえばパッキン等)の圧縮封止効果を得るので、商品搬出扉と商品搬出口との封止性を一層高めることができるので、商品搬出扉周端部分を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【0030】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0031】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図1に示す実施例に基づいて説明する。なお、この実施例の図中に対応する部材には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0032】
図1は本発明の実施対象となる自動販売機の庫内構成側面断面図で、図2は本発明の実施対象となる自動販売機の庫内構成正面断面図である。
【0033】
図1、図2において、外箱aの内部に断熱筐体として形成された本体ケース1を備え、本体ケース1には片開き式その前面開口を開閉する外扉2を配設して、本体ケース1の庫内前面は断熱内扉3で覆い、本体ケース1の庫内にはサーペンタイン式商品収納ラック4,商品搬出シュータ5および冷却/加熱ユニット6が設置されている。商品搬出シュータ5はその板面に多数の導風穴が開口しており、また冷却/加熱ユニット6は、風洞内に冷却器(冷凍機のエバポレータ)6a,電熱ヒータ6bを内蔵し、その前面に庫内ファン6cを組合せて構成され、本体ケース1の庫内背面側に設けた吸込ダクト9に連ねて庫内底部に設置されていて、商品10を適温にして販売する構成となっている。
【0034】
断熱内扉3には商品搬出シュータ5から外扉2に設けた商品取出口2aに通じる商品搬出口8を塞ぐように板厚数mm程度のプラスチックにより形成されたフラップ式の商品搬出扉70が配設されている。なお、本体ケース1の庫内は仕切壁(不図示)により左右に並ぶ複数の商品収納室に分割され、各商品収納室ごとにサーペンタイン式商品収納ラック4,商品搬出シュータ5および冷却/加熱ユニット6が配設され、そして、各商品収納室に対応してフラップ式の商品搬出扉70を備えた商品搬出口8が断熱内扉3に形成されている。
【0035】
図3は本発明の実施の形態1の商品搬出扉の斜視図で、図4は本発明の実施の形態1の商品搬出扉の断面図である。商品搬出扉70は、図3、図4に示すように、この商品搬出扉70はブロー成形により中空部71が形成され、この中空部71に空気が封入されている。
【0036】
この商品搬出扉70は、前面壁7aと、この前面壁7aの左右両側に形成された側面壁7bおよび上端の左右に形成された軸部7cとからなり、軸部7cを商品搬出口8の枠に軸支して揺動可能に取付けられる。
【0037】
ここで中空部71の成形方法について説明する。
【0038】
図5は本発明の実施の形態1の一実施例を得るためのブロー成形装置の概略構成図、図6は本発明の実施の形態1のパリソン押出工程図、図7は本発明の実施の形態1のパリソン閉塞工程図、図8は本発明の実施の形態1のパリソン気体注入工程図、図9は本発明の実施の形態1のパリソン成形工程図、図10は本発明の実施の形態1のパリソン成形時の枠駆動機構動作図、図11は本発明の実施の形態1のパリソン成形時の分割金型動作図である。
【0039】
これらの図において、11は押出機を示し、加熱溶融させた熱可塑性樹脂を筒状、例えば、円筒状のパリソン61として押し出すものである。
【0040】
21はパリソン閉塞機構を示し、押出機11の筐体に回動可能に取り付けられ、押出機11から押し出された円筒状のパリソン61の先端を塞ぐ、正面視L字状の一対のパリソンピンチ22A,22Bと、図示を省略されているが、押出機11の筐体内に設けられ、パリソンピンチ22A,22Bを回動させるパリソンピンチ駆動部(23)とで構成されている。
【0041】
31は気体注入機構を示し、押出機11から押し出され、先端を塞がれたパリソン61内へ、パリソン61内が負圧になってパリソン61がくっついたりしないようにパリソン61を円筒形状に保たせるための気体を注入できるように、押出機11の筐体内に設けられている。
【0042】
41は金型を示し、図示を省略した金型駆動機構(51)によって接離するように駆動される一対の金型盤42A,42Bと、この金型盤42A,42Bの対向する面に取り付けられた、左右の2つに分割された分割金型43A,43Bと、この分割金型43A,43Bに対して出入りする枠44A,44Bと、この枠44A,44Bを分割金型43A,43Bに対して出入りさせる枠駆動機構としてのエアーシリンダ45A,45Bとで構成されている。
【0043】
上記した枠44A,44Bは、左右の面が開放した、側面視ロ字状(四角形)に構成されている。
【0044】
また、この枠44A,44Bを収容する分割金型43A,43Bは、枠44A,44Bが前後動できるように略ロ字状(四角形)の溝が設けられ、この溝の内側にキャビティを形成する部分(内面形状)が設けられている。
【0045】
次に、成形について説明する。
【0046】
まず、図5に示すように、パリソンピンチ駆動部(23)を作動させてパリソンピンチ22A,22Bを拡開させ、金型駆動機構(51)を作動させて金型盤42A,42Bを離間させるとともに、エアーシリンダ45A,45Bを作動させて枠44A,44Bを分割金型43A,43Bに対して突出させる。
【0047】
この状態で、図6に示すように、押出機11から加熱溶融させた熱可塑性樹脂を円筒状に押し出してパリソン61を形成する。
【0048】
次に、パリソン61の下端部分をパリソンピンチ22A,22Bで挟んで塞ぐことができる長さにパリソン61が押し出されたならば、図7に示すように、パリソンピンチ駆動機構(23)を作動させ、パリソンピンチ61の下端部分をパリソンピンチ22A,22Bで挟んで塞いで閉塞部分62を形成した後、図8に示すように、パリソンピンチ駆動機構(23)を作動させてパリソンピンチ22A,22Bをパリソン61に接触しないように離間させるとともに、気体注入機構31を作動させてパリソン61内へ気体、例えば、空気を大気圧で注入しながら押出機11からパリソン61をさらに押し出す。
【0049】
そして、図9に示すように、パリソン61の閉塞部分62が分割金型43A,43Bから下側へはみ出す状態まで押出機11からパリソン61を押し出したならば、押出機11を停止させてパリソン61の押し出しを中止し、気体注入機構31を停止させてパリソン61内への気体の注入を停止させるとともに、金型駆動機構(51)を作動させて金型盤42A,42Bを接近させることにより、図10に示すように、枠44A,44Bでパリソン61の上下を挟み込む。
【0050】
このようにパリソン61の上下を枠44A,44Bで挟み込むと、枠44A,44B内のパリソン61は両端を塞がれたことによって最大限に膨らむ。
【0051】
このようにパリソン61の上下を枠44A,44Bで挟み込んだ状態から、図11に示すように、分割金型43A,43Bもパリソン61の上下を挟み込むように金型駆動機構(51)で金型盤42A,42Bを移動させて分割金型43A,43Bを移動させると、枠44A,44Bが分割金型43A,43B内へ後退することにより、枠44A,44B内のパリソン61は外側を分割金型43A,43Bのキャビティを形成する内面で押されるとともに、内面をパリソン61内の気体の内圧によって分割金型43A,43Bのキャビティを形成する内面へと押され、キャビティを形成する内面形状がパリソン61へ転写される。
【0052】
なお、分割金型43A,43Bでハリソン61を挟み込む場合、エアーシリンダ45A,45Bが壊れないように、分割金型43A,43Bの接近に応じてエアーシリンダ45A,45Bで枠44A,44Bを分割金型43A,43B内へ後退させたり、分割金型43A,43Bが閉じるまでの間にエアーシリンダ45A,45Bで枠44A,44Bを分割金型43A,43B内へ後退させればよい。
【0053】
そして、所定時間の後、金型駆動機構(51)を作動させて金型盤42A,42Bを図5に示すように離間させることにより、周囲にバリのついた成形品を金型41から取り出すことができる。
【0054】
このように金型41から周囲にバリのついた成形品を取り出す場合、押出機11の下側に連なるパリソン61も一緒に取り除かれる。
【0055】
なお、押出機11と金型41との間のパリソン61が冷えた場合などは、押出機11の下側のパリソン61を千切って取り除けばよい。
【0056】
次に、金型41から取り出し成形品のバリを取り除くことにより、所望の製品とすることができる。
【0057】
以後は、同様にして成形することができる。
【0058】
上述したように、本発明の一実施例によれば、気体を注入したパリソン61を金型41で挟み込み、パリソン61内に閉じ込めた気体で内圧を掛けて金型61の内面形状をパリソン61へ転写するので、細いピンや針などを使用して型締めした後のパリソン61内へ気体を注入する必要がなく、肉厚の薄い製品を安価に効率よく成形することができるとともに、内部が中空の密閉成形品を成形することができる。
【0059】
そして、金型41に枠44A,44Bを設けたので、挟み込んだパリソン61内に多くの気体を収容させることができることにより、気体の内圧でパリソン61を、分割金型43A,43Bのキャビティを形成する内面へ確実に押し付けることができ、所望の形状の成形品を確実に成形することができる。
【0060】
上記した実施例では、金型41に枠44A,44Bを設けた例を示したが、枠44A,44Bを設けなくとも、同様に成形することができる。
【0061】
このように成形した断熱内扉3の商品搬出口8に配置した商品搬出扉70は、空気層7dを形成した中空部71を持ったことにより、自身の重量を殆ど増加させることなく高い断熱性を確保でき、冷却/加熱ユニット6から前方に吹出した冷気流または暖気流が商品搬出扉70に当ってもこの商品搬出扉70を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【0062】
また、商品搬出扉70は冷却/加熱ユニット6によって冷却または加熱されるとともに庫内ファン6cによって吹出される吹出し直後の空気が直接当り、扉内外の温度差が最も大きくなる位置に配置され、庫内外の温度差は大きいが、商品搬出扉70の断熱性能が高いことから商品搬出扉70の表面に露がつくのを防止できる。したがって、従来装置のように商品搬出扉70に付着した露が商品取出口2aに滴下することもない。
【0063】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2を図12、図13に示す実施例に基づいて説明する。図12は本発明の請求項3から請求項6に対応した実施例を示す本発明の実施の形態2の商品搬出扉の斜視図であり、図13は本発明の請求項3から請求項6に対応した実施例を示す本発明の実施の形態2の商品搬出扉の要部分解構成図である。
【0064】
図12において、70は断熱内扉3の商品搬出口8に配置される商品搬出扉を示す。この商品搬出扉70は実施の形態1に示した成形により空気層7dを形成した中空部71が形成されている。中空部71の外周部には周縁部72を形成していて、周縁部72は、中空部71の下辺に形成された下辺部72aと中空部71の左右両側に形成された縦縁部72bとからなり、縦縁部72bの上端の左右には軸部7cが形成されている。
【0065】
また、下辺部72aの幅Whが縦縁部72bの幅Wwより大きくなるように、下辺部72aは商品搬出口10の下方へ拡幅して延在している。
【0066】
さらに、周縁部72の下辺部72aには切欠き部73が形成され、切欠き部73の内側角部73aは円弧形状としている。
【0067】
一方、商品搬出口10には、商品が通り抜ける開口部10aと、開口部10aの周囲には搬出口縁10bと枠10cが形成され、枠10cに設けた軸受け部10dに商品搬出扉70の軸部7cを軸支して揺動可能に取付けられる。
【0068】
次に、動作について説明する。
【0069】
従来技術同様に、商品収納ラック4から払出された商品が商品搬出シュータ5を転動して商品取出口2aに搬出される過程で商品10により押し開かれた商品搬出扉70は商品10が通過した後自重で復帰して商品搬出口8の開口部10aを閉塞することにより商品搬出口8を閉塞する。
【0070】
ここで、下辺部72aは当接幅Wh、縦縁部72bは当接幅Wwの幅でもって商品搬出口縁10bに面当接することにより、商品搬出扉70は商品搬出口縁10bへの当接封止面積を大きく有して商品搬出口8を閉塞するので、冷気流または暖気流が周縁部72と商品搬出口縁10bとの界面からの流出に対する閉塞封止性が向上する。
【0071】
また、図14に示す本発明の実施の形態2の商品搬出扉の要部断面図を参照して、商品取出口2aから手を入れて商品搬出扉70を開いて、さらに奥に手をこじ入れて商品収納室内部をいたずらされそうになった場合を説明する。
【0072】
いたずらは、商品搬出扉70を開いて商品取出口2aとの隙間から手などを入れていたずらされる。
【0073】
下辺部72aは商品搬出口10の下方へ長さh´を拡幅して延在したことによって、商品取出口2aと商品搬出扉70との隙間となる長さh0は、h0からh´の分だけ短くなったhとなる。
【0074】
これによって商品取出口2aと商品搬出扉70との隙間となる長さを短くすることが出きるので、商品取出口2aから商品搬出扉70を開いて、その隙間からさらに奥に手をこじ入れて商品収納室内部へのいたずらを防ぐことが出きる。
【0075】
また、図15に示す本発明の実施の形態2の商品搬出扉の要部外観図を参照して、商品10が搬出された場合を説明する。
【0076】
場合によれば、商品10が商品搬出扉70を押し開いただけの状態で商品取出口2aに到達する場合もあり得るが、この時でも下辺部72aに形成された切欠き部73を介して商品を直視可能となる。
【0077】
さらに、図中2点鎖線に沿って商品搬出扉70を切欠き部73から曲げて破壊されそうな場合でも、内側角部73aは円弧形状であるので、曲げ応力に対して図中の矢印の如く応力分散させるので、内側角部73aから商品搬出扉70が破壊される事は無い。
【0078】
上述したように、本発明の実施の形態2によれば、周縁部が商品搬出口縁と当接するので商品搬出口の閉塞封止性が向上し、商品搬出扉周端部分を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができる。
【0079】
また、下辺の縁は他の辺に比べて下方に拡幅して延在したので、商品搬出部から手をこじ入れて商品収納室内部をいたずらされることを防ぐ。
【0080】
また、下辺の縁に切欠き部を形成したので、商品収納室内部をいたずらされることを防ぐ必要の無い部分については、商品の視認性を向上させる。
【0081】
さらには、下辺の縁に形成した切欠き部の角部分は先端を円弧形状としたので、商品搬出扉自身をいたずらされても切欠き部の角部分からの破損を防止する。
【0082】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3を図16に示す実施例に基づいて説明する。図16は本発明の請求項7に対応した実施の形態3を示す商品搬出扉の斜視図である。
【0083】
図において、70は断熱内扉3の商品搬出口8に配置された商品搬出扉を示す。この商品搬出扉70は実施の形態1に示した成形により空気層7dを形成した中空部71が形成されている。中空部71の外周部には周縁部72を形成していて、周縁部72の上端の左右には軸部7cが形成されている。
【0084】
一方、商品搬出口8には、本発明の実施の形態2と同様で、商品10が通り抜ける開口部10aと、開口部10aの周囲には商品搬出口縁10bと枠10cが形成され、枠10cに商品搬出扉70の軸部7cを軸支して揺動可能に取付けられる。
【0085】
ここで、周縁部72の商品搬出口縁10bへの当接面側にはシール部材74を形成している。このシール部材74は、例えば厚み数mmのエラストマー樹脂や軟質発泡樹脂を材料としていて、シール部材74自身が圧縮変形されやすい軟質性を高く保有して被当接部材への形状追従性良く成形して周縁部72に接合一体化されている。
【0086】
次に、動作について説明する。
【0087】
従来技術や本発明の実施の形態2と同様に、商品収納ラック4から払出された商品10が商品搬出シュータ5を転動して商品取出口2aに搬出される過程で商品10により押し開かれた商品搬出扉70は商品10が通過した後自重で復帰して商品搬出口8の開口部10aを閉塞することにより商品搬出口8を閉塞する。
【0088】
ここで、下辺部72aは当接幅Wh´、縦縁部72bは当接幅Ww´なる被覆幅にて商品搬出出口縁10bに面当接することによる商品搬出扉70は商品搬出口8への当接封止面積を大きく有して商品搬出口8を閉塞する。
【0089】
さらに本発明の実施の形態3によれば、周縁部72や商品搬出口縁10bの平面度が悪化することによって、商品搬出扉70と商品搬出口8との間に隙が生じるなどの当接封止状態が悪化した場合においても、商品搬出扉70が自重で閉塞する際にはシール部材74自身が商品搬出扉70と商品搬出口8の商品搬出口縁10bとの間で圧縮されて変形し、商品搬出口縁10bの形状に追従しながら商品搬出口8を圧縮封止して閉塞するので、冷気流または暖気流が周縁部72と商品搬出口縁10bとの界面からの流出に対する閉塞封止性が向上する。
【0090】
またさらに、シール部材74が間に介在して圧縮変形するので、商品搬出扉70は商品搬出口縁10bに直接衝突せず、商品搬出扉70の閉塞衝撃を緩和して閉塞時の衝突音を低減する。
【0091】
上述したように、本発明の実施の形態3によれば、商品搬出扉70と商品搬出口8との当接面の平面度が悪化しても商品搬出扉70の縁に設けたシール部材74の圧縮封止効果により商品搬出扉70と商品搬出口8との封止性を一層高めることができるので、商品搬出扉周端部分を熱伝達経路として庫外と庫内の間で出入する熱損失を低く抑えることが可能となり、それだけ冷却/加熱ユニット6の熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができ、さらに、商品搬出扉70の閉塞時の衝突音を低減させる。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明の自動販売機は、扉自身の重量を殆ど増加させることなく高い断熱性を確保でき、冷却/加熱ユニットの熱負荷を減少して自動販売機のランニングコストを抑えることができるので、自動販売機以外の他の冷却機器にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の自動販売機の庫内構成側面断面図
【図2】本発明の自動販売機の庫内構成正面断面図
【図3】本発明の実施の形態1の商品搬出扉の斜視図
【図4】本発明の実施の形態1の商品搬出扉の断面図
【図5】本発明の実施の形態1のブロー成形装置の概略構成図
【図6】本発明の実施の形態1のパリソン押出工程図
【図7】本発明の実施の形態1のパリソン閉塞工程図
【図8】本発明の実施の形態1のパリソン気体注入工程図
【図9】本発明の実施の形態1のパリソン成形工程図
【図10】本発明の実施の形態1のパリソン成形時の枠駆動機構動作図
【図11】本発明の実施の形態1のパリソン成形時の分割金型動作図
【図12】本発明の実施の形態2の商品搬出扉の斜視図
【図13】本発明の実施の形態2の商品搬出扉の要部分解構成図
【図14】本発明の実施の形態2の商品搬出扉の要部断面図
【図15】本発明の実施の形態2の商品搬出扉の要部外観図
【図16】本発明の実施の形態3の商品搬出扉の斜視図
【図17】従来の自動販売機の庫内構成側面断面図
【図18】従来の自動販売機の庫内構成正面断面図
【図19】従来の商品搬出扉の斜視図
【図20】従来の商品搬出扉の断面図
【符号の説明】
【0094】
1 本体ケース
3 断熱内扉
4 サーペンタイン式商品収納ラック(商品収納ラック)
5 商品搬出シュータ
6 冷却/加熱ユニット
6a 冷却器
6b ヒータ
6c 庫内ファン
7 商品搬出扉
7a 前面壁
7b 側面壁
7c 軸部
7d 空気層
8 商品搬出口
9 吸込みダクト
10 商品
10b 商品搬出口縁
11 押出機
21 パリソン閉塞機構
31 気体注入機構
41 金型
61 パリソン
70 商品搬出扉
71 中空部
72 周縁部
72a 下辺部
72b 縦縁部
73 切欠き部
73a 角部
74 シール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱筐体の本体ケースの庫内に商品をコールドまたはホット商品として収納する商品収納ラック、商品搬出シュータを配置し、前記本体ケース前面を閉塞する断熱内扉に形成された商品搬出口に商品搬出扉を備えた自動販売機において、前記商品搬出扉の成形工程として、押出機から押し出された筒状のパリソンの先端をパリソンピンチで塞ぐパリソン閉塞工程と、先端を塞がれた前記パリソン内へ気体を注入しながら前記パリソンをさらに所定の長さまで前記押出機から押し出す気体注入・押出工程と、前記パリソンの塞いだ部分を外側にはみ出させた状態で前記パリソンを金型で挟み込み、前記パリソン内に閉じ込めた前記気体で内圧を掛けて前記金型のキャビティを形成する内面形状を前記パリソンへ転写する成形工程を備え、ブロー成形により中空構造の扉として形成したことを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
成形工程で、相対向する2つの分割金型と前記分割金型内を移動する枠駆動機構を備え、成形時、前記枠駆動機構の枠体によってパリソンを挟み込む方向に前記分割金型から突出させ、その後、前記分割金型によって前記パリソンの両端部を挟み込み、ブロー成形による圧力によって前記枠体を前記分割金型内に移動させながら中空構造の商品搬出扉を形成したことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
【請求項3】
商品搬出扉に形成した中空構造の外周部に周縁部を設けて商品搬出口縁と当接することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動販売機。
【請求項4】
周縁部の下辺部は他の辺に比べて下方に拡幅して延在したことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機。
【請求項5】
周縁部の下辺部に切欠き部を形成したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の自動販売機。
【請求項6】
切欠き部の角部は先端を円弧形状としたことを特徴とする請求項5に記載の自動販売機。
【請求項7】
商品搬出扉の周縁部の少なくとも下辺部にシール部材を設けたことを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の自動販売機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−102679(P2007−102679A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−294830(P2005−294830)
【出願日】平成17年10月7日(2005.10.7)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】