説明

自動貫入試験機

【課題】本発明は、盤に貫入する貫入ロッドの負荷トルクを検出して、この負荷トルクに基づいて試験地盤における地層の評価を行う自動貫入試験機を提供する。
【解決手段】 本発明の打撃貫入試験装置1は、貫入入ロッド4の回転負荷トルクを検出可能なトルクセンサ30と、当該貫入ロッド4に所定の荷重を付与する昇降ユニット40を備えている。そのため、貫入ロッド4の回転付加による貫入エネルギと、荷重による貫入エネルギとの総和を算出することができ、これらエネルギの総和を解析することで、含水比の異なる粘土質で構成される洪積層と沖積層と腐植土層とを判定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤に貫入する貫入ロッドの負荷トルクを検出して、この負荷トルクに基づいて試験地盤における地層の評価を行う自動貫入試験機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、地盤の土質を判定する方法の一つとして、非特許文献1に示すスウェーデン式サウンディング試験方法が知られている。この試験は、ロッドの先端に取付けられたスクリューポイントを地盤に貫入する際、その抵抗を計測することで地盤の硬軟を計測するものである。貫入方法は、備え付けの錘により最大1KNまで6段階の荷重を加えて荷重のみで自沈貫入を行う荷重段階と、最大荷重1KNにおいてもロッドが貫入しない場合に、その荷重下でロッドないしスクリューポイントを回転させて回転貫入を行う回転段階の2段階で行われる。貫入抵抗に対する計測項目は、荷重段階では、スクリューポントが所定深度貫入した時点での荷重(Wsw)、回転段階では貫入量1m当りに換算されたスクリューポイントの半回転数(Nsw)である。この半回転数は、スクリューポイントの一回転を2回として計数した回転回数である。
【0003】
【非特許文献1】日本工業規格A1221 スウェーデン式サウンディング試験方法
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に地層の構成としては、非常に硬く締まっていることが多い砂質層や砂礫と、含水比の異なる粘土質で構成される洪積層や沖積層とに大別される。しかしながらスェーデン式サウンディング試験は、前述の荷重(Wsw)と半回転数(Nsw)とを試験データとして得るものであって、各深度における土質を得る試験ではない。そのため、このスェーデン式サウンディング試験では、粘土質で構成される洪積層と沖積層とを明確に識別することができない。特にこの沖積層は非常に軟弱であり、不同沈下を起こす可能性がある。また、沖積層以外にも特に含水比の高い地層としては腐植土層がある。この腐植土層は、沖積層の上層に存在することが多く、さらに繊維質を多く含むことから、スェーデン式サウンディング試験では腐植土層と沖積層とを明確に識別することができない。この腐植土層は、沖積層よりもさらに軟弱であるため地盤沈下を起こす可能性がある。そのため、これら洪積層と沖積層と、並びに沖積層と腐植土層とを区別することができず、正確な地盤の土質判定を行うことができない問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決することを目的として、本発明の貫入試験機は、先端にスクリューポイントを備え、地中に貫入する貫入ロッドと、支柱に沿って昇降自在な昇降台と、前記昇降台を昇降させるとともに前記貫入ロッドに所定の荷重を付与する昇降ユニットと、前記昇降台に取付けられ、前記貫入ロッドを回転可能に保持するチャックと、前記貫入ロッドに回転駆動を付与するチャック用モータと、前記チャック用モータからの駆動伝達経路上に取付けられ、前記貫入ロッドの回転負荷トルクを検出するトルクセンサと、前記トルクセンサが検出した回転負荷トルクから貫入ロッドの回転貫入エネルギを求め、一方前記昇降ユニットによって付与される荷重から貫入ロッドの荷重貫入エネルギを求め、これらエネルギの総和から地中の土質を判定する制御ユニットとを備えることをことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の貫入試験機は、前記チャック用モータの駆動伝達経路上には遊星歯車機構が介在し、この遊星歯車機構のインターナルギアを固定する梁には歪みゲージが取付けられていることを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明の貫入試験機は、前記インターナルギアは複数の梁に固定されており、当該梁には前記貫入ロッドの回転反力が当該梁に作用する方向で互いに対向するようにして歪みゲージが取付けられており、同様に他の全ての梁にも歪みゲージが取付けられ、これら歪みゲージとこれら梁によって前記トルクセンサが構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明においては、貫入ロッドの回転負荷トルクを検出可能なトルクセンサと、当該貫入ロッドに所定の荷重を付与する昇降ユニットを備え、かつこれらが検出したデータに基づいて、回転付加による貫入エネルギと荷重による貫入エネルギとの総和を算出する制御ユニットを備えている。そのため、これらエネルギの総和を解析することで、含水比の異なる粘土質で構成される洪積層と沖積層と腐植土層とを判定することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明においては、貫入ロッドに回転駆動を付与するチャック用モータにおける駆動伝達経路上に遊星歯車機構を介在させて、この遊星歯車機構のインターナルギアを固定する梁に歪みゲージを取付けてトルクセンサが構成されている。そのため、貫入ロッドの回転負荷トルクを検出するためのトルクセンサの製造に際し部品点数が少なくて済むので、生産性の向上ならびにコストの低減を実現することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明においては、遊星歯車機構のインターナルギアを固定する梁には貫入ロッドの回転反力が当該梁に作用する方向で互いに対向するようにして歪みゲージが取付けられている。つまり、当該歪みゲージは前記梁がインターナルゲージを介して受ける貫入ロッドの反力による曲げモーメントによる歪みだけを検出することが可能であり、何らかの衝撃によって当該梁に鉛直方向の曲げモーメントが作用しても歪みゲージはこれを検出しないように取付けられている。そのため、当該歪みゲージは貫入ロッドの回転負荷トルクによる梁の歪みだけを検出するので当該負荷トルクを精度よく検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1において、
1は自動貫入試験機であり、支柱2に沿って昇降可能な昇降台3と、この昇降台3に回転可能に設けられたチャック10と、このチャック10を回転駆動するチャック用モータ11と、前記チャック10に保持される貫入ロッド4と、前記昇降台3を支柱2に沿って昇降させる昇降ユニット40とを有する。
【0012】
前記支柱2は、脚部5に立設されており、その背面には、案内路の一例としてチェーン部材6が直線上に配置固定されている。このチェーン部材6には、詳細を後述する昇降ユニット40のスプロケット44が噛合する。
【0013】
前記チャック10は、図2に示すように、昇降台3に回転可能に配置されており、貫入ロッド4が挿通可能かつ回転可能に支持された中空スリーブ12を備えている。この中空スリーブ12は、貫入ロッド4に形成された長溝4aに係合する剛球13が配置されるとともに、中空スリーブ12の下部にはスプロケット14が設けられている。前記剛球13は、ばね15で常時付勢されたスライドスリーブ16によって常時中空スリーブ12の中空穴部12aに突出する位置に支持されており、この状態で貫入ロッド4の長溝4aに係合する。なお、スライドスリーブ16をばね15の付勢に抗して押し下げると、剛球13は動作可能となり、貫入ロッド4の保持を解くことができる。
【0014】
前記チャック用モータ11の出力軸11aには遊星歯車機構20を介して第2出力軸26が連結されている。この第2出力軸26の下部にはスプロケット17が一体に固定されており、このスプロケット17と前記中空スリーブ12の下部に設けられたスプロケット14とは環状チェーン18を巻き掛けて連結されている。チャック側のスプロケット14の歯に対向する位置には、このスプロケット14が回転する時の歯の通過を検出してON/OFFする近接センサ(図示せず)が取付けられている。この近接センサの信号は制御ユニット(図示せず)に取得され、制御ユニットは、貫入ロッド4の半回転数を算出するとともにチャック用モータ11の駆動を制御するように構成されている。
【0015】
前記遊星歯車機構20はフランジ19に収容されており、このフランジ19の上方には前記チャック用モータ11が配置してある。また、前記遊星歯車機構20は、図3に示すように、前記チャック用モータ11の出力軸11aと一体に回転するように取付けられた太陽ギア21と、この太陽ギア21と噛合し、かつ当該太陽ギア21を中心としてその周囲を自転しつつ公転する複数の遊星ギア22,23,24と、リング状に形成され内歯を有するインターナルギア25とから構成されている。このインターナルギア25は、その内歯が前記複数の遊星ギア22,23,24と噛合して、これら遊星ギア22,23,24の自転および公転を案内するように構成されている。これら遊星ギア22,23,24の下面には前記第2出力軸26が当該遊星ギア22,23,24と一体に回転可能に取付けられて、この第2出力軸26と前記チャック用モータ11の出力軸11aとは同一軸線上に配置されている。また、前記遊星ギア22,23,24の間には、それぞれキャリア27,28,29が介在しており、これらキャリア27,28,29は前記第2出力軸26に一体成形されている。
【0016】
前記フランジ19の内周面には、内方を向いた梁31,32が当該フランジに一体成形されており、これら梁31,32は前記インターナルギア25を挟んで互いに対向するように位置している。これら梁31,32には前記インターナルギア25が固定されており、前記遊星ギア22,23,24の回転に伴って回転しないようになっている。この梁31の側面には前記インターナルギア25が貫入ロッド4による回転反力を受け、この回転反力が当該梁31に作用する方向で互いに対向するようにして歪みゲージ33,34が取付けられており、同様にもう一方の梁32にも歪みゲージ35、36が取付けられている。これら合計4個の歪みゲージと2個の梁によって前記トルクセンサ30が構成され、これら4個の歪みゲージはホイートストンブリッジ回路に組み込まれている。そして、これら合計4個の歪みゲージ33,34,35,36が当該梁31,32の捻れに応じた歪みを電気信号として検出するように構成されおり、これら歪みゲージ33,34,35,36の信号から制御部において貫入ロッド4の負荷トルクが算出されるようになっている。つまり、本自動貫入試験機1においては、これら4個の歪みゲージ33,34,35,36を組み込んだホイストーンブリッジ回路により抵抗値を測定する所謂4アクティブケージ法を採用している。
【0017】
前記昇降ユニット40は、図4に示すように、前記スプロケット44を回転駆動する昇降用モータ41と、このスプロケット44の回転を制御するブレーキ手段42とを備えている。このスプロケット44は、昇降用モータ41と一方向クラッチ43および前記ブレーキ手段42を介して連結されており、一方向クラッチ43の作用で、昇降台3を上昇させる方向にスプロケット44を回転させるよう昇降用モータ41が駆動した時、これらがスプロケット44に伝達されるようになっている。一方、逆方向にスプロケット44を回転させるように昇降用モータ41を駆動したときはには一方向クラッチ43は空転を生じる。このため、スクリューポイント7が地盤に接している状態で昇降用モータ41が逆駆動すると、貫入ロッド4には、昇降台3等の質量による荷重が負荷される。この荷重は、ブレーキ手段42がスプロケット44を制動する力を変更することで0Nから1KNまで自在に変更することができる。なお、前記ブレーキ手段42としてはパウダークラッチまたはパウダブレーキであるこが望ましい。
【0018】
以下、本発明の自動貫入試験機の作用を述べる。本貫入試験機1では、貫入ロッド3の先端を地表に接する位置から貫入試験をスタートする。この位置では制御ユニットに備えられたマニュアル操作ボタンを押して昇降用モータ41を逆駆動し、昇降台3を下降させる。この位置からスタート信号を押してスタート信号を与えると、制御ユニットは自動で貫入ロッド4の地中への貫入を開始する。すなわち、制御ユニットは試験スタート信号の入力を受けて、昇降用モータ41を逆駆動するとともに、チャック用モータ11を回転させる。これにより、貫入ロッド4に昇降台3等の質量による荷重を負荷して、貫入ロッド4を回転させながら地中に貫入する。
【0019】
試験中、制御ユニットはブレーキ手段42を制御し、貫入ロッド4に負荷される荷重を最小荷重50Nから150N、250N、500N、750N、1000Nの順に増加させる。そして、各荷重下での貫入ロッド4にかかる回転負荷トルクと、貫入ロッド4の半回転数、貫入量および回転速度の増分を求めて記憶する。これを貫入ロッド4が25cm貫入する区間を単位区間として、この単位区間毎に行う。ここで、貫入ロッド4に作用する回転負荷トルクは、前記トルクセンサ30から得る。
【0020】
前記トルクセンサ30は、前述のとおり前記梁31,32と歪みゲージ33,34,35,36とから構成されており、合計4個の歪みゲージが当該梁の捻れに応じた歪みを電気信号として検出するように構成されている。具体的には、前記チャック用モータ11が回転すると、この出力軸11aに取付けられた太陽ギア21が回転する。この太陽ギア21が回転すると、これと噛合している遊星ギア22,23,24も回転し、これら遊星ギア22,23,24は、前記梁31,32に固定されたインターナルギア25の内歯に噛合して案内される。これら遊星ギア22,23,24の回転反力はインターナルギア25によって受け止められるので、当該遊星ギア22,23,24の回転力は、前記第2出力軸26に伝達され、前記環状チェーン18を介して、貫入ロッド4に伝達される。このとき貫入ロッド4の回転反力は、前記環状チェーン18及び第2出力軸26を介してインターナルギア25に伝達され、当該インターナルギア25によって受け止めらる。このインターナルギア25は、前記梁31,32に固定されているので、当該インターナルギア25によって受け止められた前記貫入ロッド4の回転反力は、当該梁31,32に曲げモーメントとして伝達される。すると、これら梁31,32が歪み、この歪みを前記歪みゲージ33,34ならびに歪みゲージ35,36が電気信号として検出して、これを制御ユニットに送信する。
【0021】
また、貫入ロッド4の貫入量の増分は、スプロケット44の回転を検出するロータリエンコーダ45の信号からスプロケット44の回転回数を算出し、これにスプロケット44の一回転当りの貫入量を乗じることで算出することができる。また、制御ユニットは、この貫入量の増分を積算することでスクリューポイント7の貫入深度を算出して記憶するとともに、単位時間当りの貫入量からスクリューポイント7の貫入速度を割り出す。制御ユニットは、以上の処理を繰り返し行って所定の深度までスクリューポイント7を貫入する。
【0022】
前記スクリューポイント7に負荷される各荷重Wと回転負荷トルクTによる貫入時のエネルギは、δE=πTδn+Wδsと表すことができる。ここでδnは各荷重下での半回転数(半回転数の増分)、δsは各荷重かでの貫入量の増分である。また、右辺のπTδnは回転付加による貫入エネルギ、Wδsは荷重による貫入エネルギであり、つまりエネルギδEは、荷重にる貫入エネルギと回転による貫入エネルギの総和で表される。
【0023】
本発明の貫入試験機においては、貫入ロッド4の回転負荷トルクを検出可能なトルクセンサ30と、当該貫入ロッド4に所定の荷重を付与する昇降ユニット40を備えている。これにより、前述の回転付加による貫入エネルギと、荷重による貫入エネルギとの総和を算出することができるので、これらエネルギの総和を解析することで、含水比の異なる粘土質で構成される洪積層と沖積層と腐植土層とを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る貫入試験機の正面図である。
【図2】本発明に係る貫入試験機の要部拡大断面図である。
【図3】図2のA−A線要部拡大断面図である。
【図4】図1のB−B線要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 自動貫入試験機
2 支柱
3 昇降台
4 貫入ロッド
4a 長溝
5 脚部
6 チェーン部材
7 スクリューポイント

10 チャック
11 チャック用モータ
11a 出力軸
12 中空スリーブ
12a 中空穴部
13 剛球
14 スプロケット
15 ばね
16 スライドスリーブ
17 スプロケット
18 環状チェーン
19 フランジ

20 遊星歯車機構
21 太陽ギア
22 遊星ギア
23 遊星ギア
24 遊星ギア
25 インターナルギア
26 第2出力軸
27 キャリア
28 キャリア
29 キャリア
30 トルクセンサ
31 梁
32 梁
33 歪みゲージ
34 歪みゲージ
35 歪みゲージ
36 歪みゲージ

40 昇降ユニット
41 昇降用モータ
42 ブレーキ手段
43 一方向クラッチ
44 スプロケット
45 ロータリエンコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端にスクリューポイントを備え、地中に貫入する貫入ロッドと、
支柱に沿って昇降自在な昇降台と、
前記昇降台を昇降させるとともに前記貫入ロッドに所定の荷重を付与する昇降ユニットと、
前記昇降台に取付けられ、前記貫入ロッドを回転可能に保持するチャックと、
前記貫入ロッドに回転駆動を付与するチャック用モータと、
前記チャック用モータからの駆動伝達経路上に取付けられ、前記貫入ロッドの回転負荷トルクを検出するトルクセンサと、
前記トルクセンサが検出した回転負荷トルクから貫入ロッドの回転貫入エネルギを求め、一方前記昇降ユニットによって付与される荷重から貫入ロッドの荷重貫入エネルギを求め、これらエネルギの総和から地中の土質を判定する制御ユニットとを備えることをことを特徴とする自動貫入試験機。
【請求項2】
前記チャック用モータの駆動伝達経路上には遊星歯車機構が介在し、この遊星歯車機構のインターナルギアを固定する梁には歪みゲージが取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動貫入試験機。
【請求項3】
前記インターナルギアは複数の梁に固定されており、当該梁には前記貫入ロッドの回転反力が当該梁に作用する方向で互いに対向するようにして歪みゲージが取付けられており、同様に他の全ての梁にも歪みゲージが取付けられ、これら歪みゲージとこれら梁によって前記トルクセンサが構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動貫入試験機。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−299370(P2009−299370A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155946(P2008−155946)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000227467)日東精工株式会社 (263)
【Fターム(参考)】