説明

自動車のヘッドレスト用のフック掛け具

【課題】使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を提供するものである。
【解決手段】自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1は、頭を支えるヘッドレスト本体3と、長手形状であって、ヘッドレスト本体3の長手方向を横断する方向の周囲を囲むように取り付けられる長手形状部材10と、ヘッドレスト本体3に取り付けられた長手形状部材10をヘッドレスト本体3に保持する保持手段と、長手形状部材10に設けられたフックを掛ける係止部10aとを備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具に係り、特に、使用勝手の良好な
自動車のヘッドレスト用のフック掛け具に関する。
【0002】
従来、バネ性を有する金属線材又は金属帯板の折り曲げにより、自動車のヘッドレス
トへ上方から挟み付け、側面視、倒立J字型又は倒立U字型のハンガー本体と、このハン
ガー本体の先端を曲げ起こして形成された物品吊り掛けフックを有した自動車用の車内ハ
ンガーがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実用新案登録第3080708号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
物品吊り掛けフックが金属線材又は金属帯板の折り曲げにより形成されているため、
座席を使用するときは、物品吊り掛けフックを有した自動車用の車内ハンガーを自動車の
ヘッドレストから一々外さなければならず、使用勝手が悪いと共に、物品吊り掛けフック
を有した自動車用の車内ハンガーを取り外さないで使用した場合、座席使用者の頭部を傷
つけるという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の点を考慮してなされた自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を提
供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、頭を支えるヘッドレスト本体と
、長手形状であって、前記ヘッドレスト本体の長手方向を横断する方向の周囲を囲むよう
に取り付けられる長手形状部材と、前記ヘッドレスト本体に取り付けられた前記長手形状
部材を前記ヘッドレスト本体に保持する保持手段と、前記長手形状部材に設けられたフッ
クを掛ける係止部と、この係止部は、前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成さ
れた開口部を有する環状体か、前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な
素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部
材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかである。
【0006】
また、請求項2記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、頭を支えるヘッド
レスト本体と、長手形状であって、前記ヘッドレスト本体の長手方向を横断する方向の周
囲を囲むように取り付けられる長手形状部材と、この長手形状部材の前記ヘッドレスト本
体に当接する側の全体に亘って設けられた雄部または雌部であって、滑り止め機能を有す
る第1の面状ファスナーと、この第1の面状ファスナーに係止し、前記長手形状部材の前
記ヘッドレスト本体に当接する側と反対側に設けられた雌部または雄部の第2の面状ファ
スナーと、前記長手形状部材に設けられたフックを掛ける係止部と、この係止部は、前記
長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記長手形
状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長
手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された
間隙部か、の何れかである。
【0007】
また、請求項3記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、請求項1記載の自
動車のヘッドレスト用のフック掛け具において、自動車のヘッドレストの第1の支柱を通
す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第2の支柱を通す第2の孔とを有する長手形状の第1の支柱係止部材と、前記第1の支柱係止部材と長手形状部材は、前記第1の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に前記長手形状部材が位置すると共に、前記第1の支柱係止部材の長手方向と前記長手形状部材の長手方向とが直交するように取り付けられている。
【0008】
また、請求項4記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、頭を支えると共に
、貫通する本体貫通孔を有するヘッドレスト本体と、長手形状であって、前記本体貫通孔
を介して前記ヘッドレスト本体の頂部、該頂部と前記本体貫通孔との間の前記ヘッドレス
ト本体の前側の部位、前記頂部と前記本体貫通孔との間の前記ヘッドレスト本体の後側の
部位にそれぞれ当接して取り付けられる長手形状部材と、前記ヘッドレスト本体に取り付
けられた前記長手形状部材を前記ヘッドレスト本体に保持する保持手段と、前記長手形状
部材に設けられたフックを掛ける係止部と、この係止部は、前記長手形状部材に設けられ
た柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記長手形状部材に貫通して形成さ
れた貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、
前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであ
る。
【0009】
また、請求項5記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第2の支柱を通す第2の孔とを有する長手形状の第1の支柱係止部材と、この第1の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第1の支柱係止部材の長手方向に直交する方向へ延びる長手形状の第1の長手形状部材と、前記第1の長手形状部材に設けられたフックを掛ける係止部と、前記自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第2の支柱を通す第2の孔とを有する長手形状の第2の支柱係止部材と、 この第2の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第2の支柱係止部材の長手方向に直交すると共に、前記第1の長手形状部材の長手方向と逆の方向へ延びる長手形状の第2の長手形状部材と、前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材により前記自動車のヘッドレストの長手方向を横断する方向の周囲を囲んだ状態を保持する保持手段と、前記係止部は、前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、 柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部かの何れかである。
【0010】
また、請求項6記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、自動車のヘッドレ
ストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第2の支柱を通す第2の
孔とを有する長手形状の第1の支柱係止部材と、この第1の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第1の支柱係止部材の長手方向に直交する方向へ延びる長手形状の第1の長手形状部材と、前記第1の長手形状部材に設けられたフックを掛ける第1の係止部と、この第1の係止部は、前記第1の長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記第1の長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記第1の長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記第1の長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであり、前記自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第2の支柱を通す第2の孔とを有すると共に、長手形状の第2の支柱係止部材と、この第2の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第2の支柱係止部材の長手方向に直交すると共に、前記第1の長手形状部材の長手方向と逆の方向へ延びる長手形状の第2の長手形状部材と、この第2の長手形状部材に設けられたフックを掛ける第2の係止部と、この第2の係止部は、前記第2の長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記第2の長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記第2の長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記第2の長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであり、前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材により前記自動車のヘッドレストの長手方向を横断する方向の周囲を囲んだ状態を保持する保持手段と、前記第1の係止部と前記第2の係止部が自動車のヘッドレストの異なる側にそれぞれ位置している。
【0011】
また、請求項7記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、 頭を支えるヘッ
ドレスト本体と、自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッ
ドレストの第2の支柱を通す第2の孔とを有すると共に、長手形状の支柱係止部材と、こ
の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第1の支柱係止部
材の長手方向に直交する方向へ延びる第1の長手形状部材と、前記支柱係止部材の第1の
孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記支柱係止部材の長手方向に直交すると共に
、前記第1の長手形状部材の長手方向と逆の方向へ延びる第2の長手形状部材と、前記第
1の長手形状部材に設けられたフックを掛ける第1の係止部と、この第1の係止部は、前
記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記長手
形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記
長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成され
た間隙部か、の何れかであり、前記第2の長手形状部材に設けられたフックを掛ける第2
の係止部と、この第2の係止部は、前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成され
た開口部を有する環状体か、前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素
材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材
と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであり、前記第1の長手形状
部材と前記第2の長手形状部材により前記自動車のヘッドレストの長手方向を横断する方
向の周囲を囲んだ状態を保持する保持手段と、前記第1の係止部と前記第2の係止部が自
動車のヘッドレストの異なる側にそれぞれ位置している。
【0012】
また、請求項8記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、請求項1〜4記載
の何れか1の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具において、係止部は、ヘッドレスト
本体の前側と前記ヘッドレスト本体の背面側とに、それぞれ位置しているものである。
【0013】
また、請求項9記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、中央に支柱を1個
有する自動車のヘッドレストに取り付ける自動車のヘッドレスト用のフック掛け具であっ
て、頭を支えるヘッドレスト本体と、自動車のヘッドレストの支柱を通す孔を有する支柱
係止部材と、この支柱係止部材に接続され、長手形状であって、前記ヘッドレスト本体の
長手方向を横断する方向に延びると共に、前記ヘッドレスト本体の頂部を超える長さを有
する長手形状部材と、この長手形状部材に設けられたフックを掛ける係止部と、この係止
部は、前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ
状に前記長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に
形成された間隙部か、の何れかである。
【0014】
また、請求項10記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、頭を支えるヘッドレスト本体と、このヘッドレスト本体の頂部に中途が接続され、一端を前記ヘッドレスト本体の前側に、他端をヘッドレスト本体の背面側に位置させる長手形状の長手形状部材と、長手形状部材の前記ヘッドレスト本体の前側に位置する部位に設けられたフックを掛ける第1の係止部と、この第1の係止部は、前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであり、前記長手形状部材の前記ヘッドレスト本体の背面側に位置する部位に設けられたフックを掛ける第2の係止部と、この第2の係止部は、前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかである。
【0015】
また、請求項11記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、頭を支えるヘッ
ドレスト本体と、このヘッドレスト本体の前側又は及び前記ヘッドレスト本体の背面側に
取り付けられたベースと、このベースに設けられたフックを掛ける係止部と、この係止部
は、前記ベースに設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記ベー
スに貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記ベース
に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記ベースとの間に形成された間隙部か、の何れ
かである。
【0016】
また、請求項12記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、頭を支えるヘッ
ドレスト本体と、このヘッドレスト本体を覆うカバーと、前記ヘッドレスト本体を覆った
前記カバーの前記ヘッドレスト本体の前側又は及び前記ヘッドレスト本体の背面側に対応
する部位に取り付けられたフックを掛ける係止部と 、この係止部は、柔軟な素材で形成
された部材をアーチ状に前記カバーに取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記カバーと
の間に形成された間隙部か、前記カバーに貫通して形成された貫通孔か、前記カバーに取
り付けられたベースと、このベースに設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する
環状体か、前記カバーに取り付けられたベースに貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素
材で形成された部材をアーチ状に前記ベースに取り付け、前記ベースは、前記カバーに取
り付けられ、前記アーチ状の前記部材と前記ベースとの間に形成された間隙部か、の何れ
かである。
【0017】
また、請求項13記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、ヘッドレスト本
体の頂部に臨むように、前記ヘッドレスト本体の内部に設けられた凹所と、前記凹所内に
取り付けられ、前記ヘッドレスト本体の頂部である前記凹所の先端より前記ヘッドレスト
本体の前側又は及び前記ヘッドレスト本体の背面側に位置させる平坦状又は扁平状又は紐状の長手形状部材と、前記長手形状部材の前記凹所より外方にある部位に設けられたフックを掛ける係止部と、この係止部は、前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかである。
【0018】
また、請求項14記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具は、請求項13記載
の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具において、長手形状部材は、凹所内を昇降自在
に取り付けられ、前記昇降自在は、前記凹所内に前記長手形状部材を固定し、該固定した
前記長手形状部材の部位と前記凹所より外方にある前記長手形状部材の先端の部位との間
に伸縮自在な伸縮部か、又は、前記凹所から前記長手形状部材が抜けでないストッパー体
を前記凹所内の前記長手形状部材の部位に取り付けているものである。
【発明の効果】
【0019】
請求項1記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘッドレ
スト本体を利用して、係止部にハンガー等を掛けることができ、係止部は、長手形状部材
に設けられ(係止部を長手形状部材自身で形成しても良いし、係止部を長手形状部材に取
り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か
、長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状
に長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の部材と長手形状部材との間に形成された間隙
部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動
車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のよう
な金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に当接しても支障を生ぜず、
使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ることができる。
【0020】
また、請求項2記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、前述した請
求項1記載の発明の効果に加え、第1の面状ファスナーは、長手形状部材のヘッドレスト
本体に当接する側の全体に亘って設けられた雄部または雌部であって、滑り止め機能を有
するため、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の係止部にハンガー等を掛けた状態が
移動するのを防ぐことができ、使用勝手を更に向上させることができる。
【0021】
また、請求項3記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、前述した請
求項1記載の発明の効果に加え、自動車のヘッドレストの第1の支柱及び第2の支柱に係
止する第1の支柱係止部材と長手形状部材は、前記第1の支柱係止部材の第1の孔と前記
第2の孔との間に前記長手形状部材が位置すると共に、前記第1の支柱係止部材の長手方
向と前記長手形状部材の長手方向とが直交するように取り付けられているため、自動車の
ヘッドレスト用のフック掛け具の係止部にハンガー等を掛けた状態が移動するのを防ぐこ
とができ、使用勝手を更に向上させることができる。
【0022】
また、請求項4記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘ
ッドレストの本体貫通孔を利用して、係止部にハンガー等を掛けることができ、係止部は
、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の部
材と長手形状部材との間に形成された間隙部か、長手形状部材に設けられ(係止部を長手
形状部材自身で形成しても良いし、係止部を長手形状部材に取り付けられている場合の何
れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、長手形状部材に貫通して
形成された貫通孔か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフッ
ク掛け具を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用して
も、従来のような金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に当接しても
支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ることがで
きる。
【0023】
また、請求項5記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘ
ッドレストを利用して、係止部にハンガー等を掛けることができ、係止部は、第1の長手形状部材に設けられ(係止部を第1の長手形状部材自身で形成しても良いし、第1の長手形状部材に取り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、第1の長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に第1の長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の部材と第1の長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ることができる。
【0024】
また、請求項6記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘ
ッドレストを利用して、第1、第2の係止部にハンガー等を掛けることができ、第1、第
2の係止部は、第1、第2の長手形状部材に設けられ(第1、第2の係止部を、第1、第
2の長手形状部材自身で形成しても良いし、第1、第2の長手形状部材に取り付けられて
いる場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、第1、第2
の長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状
に第1、第2の長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の部材と第1、第2の長手形状部
材との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレス
ト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレスト
を使用しても、従来のような金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に
当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得
ることができ、しかも、第1、第2の係止部は、自動車のヘッドレストのの異なる側にそ
れぞれ位置、つまり、自動車のヘッドレストの前側と自動車のヘッドレストの背面側とに
、それぞれ位置して複数形成されているため、自動車のヘッドレストの前側のみならず自動車のヘッドレストの背面側をも利用して、ハンガー等を掛けることができる。
【0025】
また、請求項7記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘ
ッドレストを利用して、第1、第2の係止部にハンガー等を掛けることができ、前記第1
、第2の係止部は、前記長手形状部材に設けられ(第1、第2の係止部を長手形状部材1
0、10’自身で形成しても良いし、取り付ける場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成
された開口部を有する環状体か、前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟
な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の前記
部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座席使用時
、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストから外さなくても、該
自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックでないため、座席
使用者の頭が係止部に当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト
用のフック掛け具を得ることができ、しかも、第1、第2の係止部は、ヘッドレストの異
なる側にそれぞれ位置、つまり、ヘッドレストの前側とヘッドレストの背面側とに、それ
ぞれ位置して複数形成されているため、ヘッドレストの前側のみならず自動車のヘッドレ
ストの背面側をも利用して、ハンガー等を掛けることができる
【0026】
また、請求項8記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、前述した請
求項1〜4記載の発明の効果に加え、係止部は、ヘッドレスト本体の前側と背面側とに、
それぞれ位置して複数形成されているため、ヘッドレスト本体の前側のみならずヘッドレ
スト本体の背面側をも利用して、又は、ヘッドレスト本体の背面側のみならずヘッドレス
ト本体の前側をも利用して、ハンガー等を掛けることができる。
【0027】
また、請求項9記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘ
ッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘッドレスト本体を利用して、係止部に
ハンガー等を掛けることができ、係止部は、長手形状部材に設けられ(係止部を長手形状
部材自身で形成しても良いし、係止部を長手形状部材に取り付けられている場合の何れも
含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、長手形状部材に貫通して形成
された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に長手形状部材に取り付け、前
記アーチ状の部材と長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座
席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストから外さなく
ても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックでないた
め、座席使用者の頭が係止部に当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッ
ドレスト用のフック掛け具を得ることができる。
【0028】
また、請求項10記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘッドレスト本体を利用して、第1、第2の係止部にハンガー等を掛けることができ、第1、第2の係止部は、長手形状部材に設けられ(第1、第2の係止部を長手形状部材自身で形成しても良いし、第1、第2の係止部を長手形状部材に取り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の部材と長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックでな
いため、座席使用者の頭が第1、第2の係止部に当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良
好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ることができ、しかも、第1の係止部は
ヘッドレスト本体の前側に、第2の係止部はヘッドレスト本体の背面側に、それぞれ位置
して複数形成されているため、ヘッドレスト本体の前側のみならず背面側をも利用して、
又は、ヘッドレスト本体の背面側のみならず前側をも利用して、ハンガー等を掛けること
ができる。
【0029】
また、請求項11記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車の
ヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車のヘッドレスト本体を利用して、係止部
にハンガー等を掛けることができ、係止部は、ベースに設けられ(ベース自身で形成して
も良いし、ベースに取り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開
口部を有する環状体か、前記ベースに貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成さ
れた部材をアーチ状に前記ベースに取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記ベースとの
間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用の
フック掛け具を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用
しても、従来のような金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に当接し
ても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ること
ができる。
【0030】
また、請求項12記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車の
ヘッドレスト本体を利用して、係止部にハンガー等を掛けることができ、係止部は、柔軟
な素材で形成された部材をアーチ状に前記カバーに取り付け、前記アーチ状の前記部材と
前記カバーとの間に形成された間隙部か、前記カバーに貫通して形成された貫通孔か、前
記カバーに取り付けられたベースと、このベース(ベース自身で形成しても良いし、ベー
スに取り付けられている場合の何れも含む)に設けられた柔軟な素材で形成された開口部
を有する環状体か、前記カバーに取り付けられたベースに貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記ベースに取り付け、前記ベースは、前記カ
バーに取り付けられ、前記アーチ状の前記部材と前記ベースとの間に形成された間隙部か
、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車の
ヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金
属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に当接しても支障を生ぜず、使用
勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ることができる。
【0031】
また、請求項13記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、自動車の
ヘッドレスト本体を利用して、係止部にハンガー等を掛けることができ、係止部は、長手
形状部材に設けられ(係止部を長手形状部材自身で形成しても良いし、係止部を長手形状
部材に取り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有する
環状体か、長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材を
アーチ状に長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の部材と長手形状部材との間に形成さ
れた間隙部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け
具を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従
来のような金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に当接しても支障を
生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ることができる。
【0032】
また、請求項14記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具によれば、前述した
請求項13記載の発明の効果に加え、長手形状部材は、凹所内を昇降自在に取り付けられ
ているため、不使用時、長手形状部材の一部を凹所に収納できる分、邪魔にならず、見映
えも良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
本発明の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の一実施例を図面を参照して説明す
る。
図1及び図2において、1は自動車のヘッドレスト用のフック掛け具で、自動車のヘ
ッドレスト用のフック掛け具1は、頭を支えるヘッドレスト本体3に取り付けられ、上着
等を掛けたハンガー4のフック等(ハンガー4のフックの他に、図示しないフックを介し
て、買い物袋等を引っ掛けることができる。)を引っ掛けられるものである。なお、図1
(a)は、自動車2の内部を平面的に見た図で、運転席の座席のヘッドレスト本体3の背
面側にはハンガー4が、その他の座席のヘッドレスト本体3の前側とヘッドレスト本体3
の背面側にハンガー4が、位置している。
【0034】
図2(a)(b)に示す10は長手形状部材で、長手形状部材10は、長手形状であ
って、ヘッドレスト本体3の長手方向を横断する方向の周囲を囲む(長手形状部材10は
、ヘッドレスト本体3の頭が当接する前側のみならず背面側を囲むように取り付けられる
。)ように取り付けられるもので、長手形状部材10は、例えば、平坦状又は扁平状[又
は、後述する図4(a)(b)に示す紐状]の部材であって、合成樹脂等で形成されてい
る。
ヘッドレスト本体3に取り付けられた長手形状部材10は、保持手段によりヘッドレ
スト本体3に保持される。保持手段は、例えば、面状ファスナーである (保持手段は、
長手形状部材10が図4に示す紐の場合、該紐を結束しても良い。)。
即ち、11は、長手形状部材10の一端の表側に取り付けられた雄部または雌部の第
1の面状ファスナーで、12は、第1の面状ファスナー11に係止し、長手形状部材10
の他端の裏側に取り付けられた雌部または雄部の第2の面状ファスナーである。
長手形状部材10をヘッドレスト本体3の長手方向を横断する方向の周囲を囲むよう
に取り付けられた状態を、これら第1の面状ファスナー11、第2の面状ファスナー12
により、保持することができる。
【0035】
また、10aは、長手形状部材10に設けられた係止部で、係止部10aは 、フッ
ク(例えば、ハンガー4のフック、図示しない買い物袋を掛けるフック等)を掛けるもの
である。
この係止部10aは、例えば、図2(a)(b)に示す長手形状部材10に設けられ
た開口部を有する環状体であり、この環状体は、長手形状部材10の中途に、長手形状部
材10の長手方向を横断する方向に長手形状部材10で襞を形成し、該襞の立ち上がり部
を縫製等により縫い付け、該襞の内側を開口部に形成したものであり、該環状体は、襞が
できる程度に柔軟な素材、つまり、長手形状部材10が襞ができる程度に柔軟な素材で形
成され、座席の前側と後側にそれぞれ複数(例えば、2個)設けられ、複数の係止部10
aの中から適宜の位置を選択できるようになっている。
【0036】
なお、係止部10aは、図2(a)(b)に示すものに限らず、図3(a)(b)に
示す「長手形状部材10に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体」で
も良い、この環状体は、図3(a)(b)に示す長手形状部材10に貫通して形成された
並設する2個の貫通孔に環状体を通し、通した一方の環状体の中に、他方の環状体を入れ
て環状体を長手形状部材10に取り付けるようにしている。
また、「長手形状部材10に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状
体」は、図4(a)(b)に示すように、紐状の長手形状部材10の中途に、長手形状部
材10の長手方向を横断する方向にループ状に形成されたループ状部であっても良い。
また、係止部10aは、図3(a)(b)に示す長手形状部材10に貫通して形成さ
れた貫通孔でも良いし、また、係止部10aは、図5(a)(b)に示すように、柔軟な
素材で形成された部材6をアーチ状に長手形状部材10に取り付け、アーチ状の部材6と
長手形状部材10との間に形成された間隙部でも良い。
なお、図2(a)(b)に示す5は、ヘッドレスト本体3の第1の支柱であり、5’
は、ヘッドレスト本体3の第2の支柱である。
【0037】
従って、上述した図1(a)(b)(c)〜図2(a)(b)、図3(a)(b)の
自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1によれば、自動車のヘッドレスト本体3を利用
して、係止部10aにハンガー等を掛けることができ、係止部10aは、長手形状部材1
0に設けられ(「設けられ」は、係止部10aを長手形状部材10自身で形成しても良い
し、係止部10aを長手形状部材10に取り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な
素材で形成された開口部を有する環状体か、長手形状部材10に貫通して形成された貫通
孔か、柔軟な素材で形成された部材6をアーチ状に長手形状部材10に取り付け、前記ア
ーチ状の部材6と長手形状部材10との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、
座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を自動車のヘッドレストから外さ
なくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックでな
いため、座席使用者の頭が係止部10aに当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自
動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を得ることができる。
また、係止部10aは、ヘッドレスト本体3が装着される座席の前側と背面側とに、
それぞれ位置して複数形成されているため、ヘッドレスト本体3の前側のみならずヘッド
レスト本体3の背面側をも利用して、又は、ヘッドレスト本体3の背面側のみならずヘッ
ドレスト本体3の前側をも利用して、ハンガー等を掛けることができる。
【0038】
なお、ヘッドレスト本体3の外表面の素材により、自動車のヘッドレスト用のフック
掛け具1が滑る場合がある。かかる場合、長手形状部材10のヘッドレスト本体3に当接
する側に滑りを防ぐための部材、例えば、面状ファスナーの雄部または雌部を、長手形状
部材10の長手方向の全体に亘って設けるようにしても良い。
かかる場合、図2(a)(b)記載の第2の面状ファスナー12は、長手形状部材1
0のヘッドレスト本体3に当接する側の全体に亘って設けられた雄部または雌部であって
(つまり、長手形状部材10の裏側全体に亘って設けられた雄部または雌部であって)、
滑り止め機能を有するようになっている。例えば、滑り止め機能を有するために、第2の
面状ファスナー12の雄部または雌部は、第1の面状ファスナー11の雌部または雄部よ
り剛性があって、ヘッドレスト本体3の外表面に対して、滑りにくくしている。
また、図2記載の第1の面状ファスナー11は、第2の面状ファスナー12に係止し
、長手形状部材10のヘッドレスト本体3に当接する側と反対側(つまり、長手形状部材
10の表側9に設けられた雌部または雄部となっている。
【0039】
また、図4(a)(b)に示す自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1の長手形状
部材10は、紐状部材で形成したもので、上述した図1(a)(b)(c)〜図2(a)
(b)、図3(a)(b)の実施例と同様な効果を有する。
この実施例の係止部10aは、図4(a)(b)に示すように、紐状の長手形状部材
10の中途に、長手形状部材10の長手方向を横断する方向にループ状に形成されたルー
プ状部であり、該ループ状部は、座席の前側と後側にそれぞれ1個ずつ設けられている。
また、紐状の長手形状部材10をヘッドレスト本体3の長手方向を横断する方向の周
囲を囲むように取り付けられる際、保持手段として、例えば、紐状の長手形状部材10の
一端と他端とを結ぶようにして結束しても良いし[図3(b)参照] 、また、図示しないが、紐状の長手形状部材10の一部を第1の支柱5、第2の支柱5’に絡ませるようにして結束しても良い。また、上述した実施例と同様に、長手形状部材10の一端に第1の面状ファスナー11、長手形状部材10の他端に第2の面状ファスナー12を設けるようにしても良い。
【0040】
次に、図5(a)(b)に示す「頭を支えると共に、貫通する本体貫通孔3aを有す
るヘッドレスト本体3」に取り付ける自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1について
、説明する。
10は、長手形状であって、本体貫通孔3aを介して自動車のヘッドレストの頂部3
A、頂部3Aと本体貫通孔3aとの間のヘッドレスト本体3の前側の部位3B、頂部3A
と本体貫通孔3aとの間のヘッドレスト本体3の後側の部位3B’にそれぞれ当接して取
り付けられる長手形状部材で、長手形状部材10は、例えば、平坦状又は扁平状(又は紐
状)の長手形状部材である。ヘッドレスト本体3に取り付けられた長手形状部材10は、
保持手段によりヘッドレスト本体3に保持される。保持手段は、例えば、面状ファスナー
である(保持手段は、長手形状部材10が図4に示す紐の場合、該紐を結束しても良い。
)。
即ち、長手形状部材10の一端の表側に雄部または雌部の第1の面状ファスナー11
が、この第1の面状ファスナー11に係止し、長手形状部材10の他端の裏側に雌部また
は雄部の第2の面状ファスナー12が、それぞれ設けられている。これら第1の面状ファ
スナー11、第2の面状ファスナー12により、図5(b)に示す長手形状部材10の状
態を、保持させることができる。
【0041】
10aは、長手形状部材10に設けられた係止部で、係止部10aは、フック(例え
ば、ハンガー4のフック、図示しないが買い物袋を掛けるフック等)を掛けるものである

この係止部10aは、例えば、図5(a)(b)に示すように、柔軟な素材で形成さ
れた部材6をアーチ状に長手形状部材10に取り付け(取り付けは、例えば、縫製、接着
等である。)、アーチ状の部材6と長手形状部材10との間に形成された間隙部である。
ここで、「柔軟な素材で形成された部材6」にいう「柔軟」とは、座席使用者の頭が
部材6に当接しても支障を生じない程度に柔らかいものである。
なお、係止部10aは、図5(a)(b)に示すものに限らず、上述した実施例と同
様、長手形状部材10に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体でも良
いし、また、長手形状部材10に貫通して形成された貫通孔でも良い。
【0042】
従って、図5(a)(b)に示す自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1によれば
、自動車のヘッドレストの本体貫通孔3aを利用して、係止部10aにハンガー等を掛け
ることができ、係止部10aは、柔軟な素材で形成された部材6をアーチ状に長手形状部
材10に取り付け、前記アーチ状の部材6と長手形状部材10との間に形成された間隙部
10aか、長手形状部材10に設けられ(長手形状部材10自身で形成しても良いし、長
手形状部材10に取り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口
部を有する環状体か、長手形状部材10に貫通して形成された貫通孔か、の何れかである
ため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を自動車のヘッドレストか
ら外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフッ
クでないため、座席使用者の頭が係止部に当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自
動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を得ることができる。
【0043】
上述した実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1にあっては、自動車のヘ
ッドレスト1が滑って移動する場合がある。次に示す実施例は、かかる場合の改善を図っ
た自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1について、説明する。
即ち、図6(a)(b)及び図7(a)(b)に示すように、7は、自動車のヘッド
レストの第1の支柱5を通す第1の孔7a1と自動車のヘッドレストの第2の支柱5’を
通す第2の孔7a2とを有する長手形状の第1の支柱係止部材で、この第1の支柱係止部材7に第1の長手形状部材10が取り付けられている。
なお、取り付けは、例えば、図7(a)に示すように、平坦状又は扁平状(又は紐状
)の第1の長手形状部材10の端部を折り返した折り返し部に第1の支柱係止部材7を通
しても良く、また、図示しないが、第1の長手形状部材10と第1の支柱係止部材7を縫
製により取り付けるようにしても良い。
【0044】
第1の長手形状部材10は、第1の支柱係止部材7の第1の孔7a1と第2の孔7a2
との間、例えば、第1の支柱係止部材7の略中央の位置に取り付けられ、第1の支柱係止
部材10の長手方向に直交する方向へ延びる柔軟な素材(例えば、金属でないで形成され
ていない紐、合成樹脂等)で形成された長手形状である。
この第1の長手形状部材10の一端の表側に雄部または雌部の第1の面状ファスナー
11が取り付けられている。この第1の長手形状部10には、ハンガー4を掛ける柔軟な
素材で形成された第1の係止部10aが設けられている。
第1の係止部10aは、図7(a)(b)に示すように、柔軟な素材で形成された部
材6をアーチ状に第1の長手形状部材10に取り付け(取り付けは、例えば、縫製、接着
等である。)、アーチ状の部材6と第1の長手形状部材10との間に形成された間隙部で
ある。
ここで、「柔軟な素材で形成された部材6」にいう「柔軟」とは、座席使用者の頭が
部材6に当接しても支障を生じない程度に柔らかいものである。
なお、第1の係止部10aは、図7(a)(b)に示すものに限らず、上述した実施
例と同様、図2、図3に示す係止部10aでも良い(長手形状部材10に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有した環状体でも良いし、また、長手形状部材10に貫通して形成された貫通孔でも良い)。
【0045】
また、7’は、自動車のヘッドレストの第1の支柱5を通す第1の孔7’a1と自動
車のヘッドレストの第2の支柱5’を通す第2の孔7’a2とを有する長手形状の第2の支柱係止部材で、この第2の支柱係止部材7’に第2の長手形状部材10’が取り付けられている。なお、取り付けは、例えば、図7(a)に示すように、平坦状又は扁平状(又は紐状)の第2の長手形状部材10’の端部を折り返した折り返し部に第2の支柱係止部材7’を通しても良く、また、図示しないが、第2の長手形状部材10’と第2の支柱係止部材7’を縫製により取り付けるようにしても良い。
第2の長手形状部材10’は、第2の支柱係止部材7’の第1の孔7’a1 と第2の
孔7’a2との間、例えば、第2の支柱係止部材7’の略中央の位置に取り付けられ、第2の支柱係止部材10’の長手方向に直交すると共に、第1の長手形状部材10の長手方向と逆の方向へ延びる長手形状の(平坦状又は扁平状又は紐状)、例えば、金属でないで形成されていない紐、合成樹脂等で形成された長手形状であり、この第2の長手形状部材10’の他端の裏側に雌部または雄部の第2の面状ファスナー12が取り付けられている。
また、第2の長手形状部材10’には、ハンガー4を掛ける柔軟な素材で形成された
第2の係止部10’aが設けられている。
第2の係止部10’aは、第1の係止部10aと同様、図7(a)(b)に示すよう
に、柔軟な素材で形成された部材6’をアーチ状に第2の長手形状部材10’に取り付け
(取り付けは、例えば、縫製、接着等である。)、アーチ状の部材6’と第2の長手形状
部材10’との間に形成された間隙部である。
ここで、「柔軟な素材で形成された部材6」にいう「柔軟」とは、座席使用者の頭が
部材6’に当接しても支障を生じない程度に柔らかいものである。
なお、第2の係止部10’aは、図7(a)(b)に示すものに限らず、上述した実
施例と同様、図2、図3に示す係止部10aでも良い(長手形状部材10に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有した環状体でも良いし、また、長手形状部材10に貫通して形成された貫通孔でも良い)。
【0046】
そして、第1の長手形状部材10と第2の長手形状部材10’により自動車のヘッド
レストの胴部、つまり、自動車のヘッドレストの長手方向を横断する方向の周囲を囲み、
この状態は、保持手段により保持される。保持手段は、例えば、第1の面状ファスナー1
1に第2の面状ファスナー12が係止するようにして保持するようにしている[図6(a
)(b)及び図7(a)(b)参照]。
また、第1の長手形状部材10と第2の長手形状部材10’により自動車のヘッドレ
ストの長手方向を横断する方向の周囲を囲んだ状態で、第1の係止部10aと第2の係止
部10’aがヘッドレストの異なる側、つまり、ヘッドレストの前側と、ヘッドレストの
背面側にそれぞれ位置するように配置している。
【0047】
従って、図6(a)(b)及び図7(a)(b)に示す自動車のヘッドレスト用のフ
ック掛け具1によれば、自動車のヘッドレストを利用して、第1、第2の係止部10a、
10’aにハンガー等を掛けることができ、第1、第2の係止部10a、10’aは、第
1、第2の長手形状部材10、10’に設けられ(第1、第2の係止部10a、10’a
を第1、第2の長手形状部材自身で形成しても良いし、第1、第2の長手形状部材に取り
付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有した環状体か、
第1、第2の長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材
をアーチ状に第1、第2の長手形状部材に取り付け、前記アーチ状の部材と第1、第2の
長手形状部材との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車の
ヘッドレスト用のフック掛け具1を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車の
ヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックでないため、座席使用者の
頭が第1の係止部10a又は第2の係止部10’aに当接しても支障を生じない使用勝手
の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を得ることができ、しかも、第1、第
2の係止部10a、10’aは、ヘッドレストの異なる側にそれぞれ位置、つまり、ヘッ
ドレストの前側と背面側とに、それぞれ位置して複数形成されているため、ヘッドレスト
の前側のみならず背面側をも利用して、ハンガー等を掛けることができる。
【0048】
上述した図6(a)(b)及び図7(a)(b)に示す自動車のヘッドレスト用のフ
ック掛け具1にあっては、第1の支柱係止部材7、第2の支柱係止部材7’と二部材設け
たが、図8及び図9に示すように、一部材でも良い。
即ち、図8に示す7は、自動車のヘッドレストの第1の支柱5を通す第1の孔7a1
と前記自動車のヘッドレストの第2の支柱5’を通す第2の孔7a2 とを有する長手形状をなした支柱係止部材である。
この支柱係止部材7の第1の孔7a1と第2の孔7a2との間には、長手形状の第1の長手形状部材10が取り付けられ、第1の長手形状部材10は、支柱係止部材7の長手方向に直交する方向へ延びる柔軟な素材(例えば、金属でないで形成されていない紐、合成樹脂等)で形成されている。また、支柱係止部材7の第1の孔7a1と第2の孔7a2との間には、長手形状の第2の長手形状部材10’が取り付けられ、第2の長手形状部材10’は、第1の長手形状部材10の長手方向と逆の方向へ延びる柔軟な素材(例えば、金属でないで形成されていない紐、合成樹脂等)で形成されている。
この実施例(図8)も前述の実施例(図6〜図7)と同様に、第1の長手形状部材1
0と第2の長手形状部材10’により自動車のヘッドレストの胴部、つまり、自動車のヘ
ッドレストの長手方向を横断する方向の周囲を囲み、この状態は、保持手段により保持さ
れる。保持手段は、例えば、第1の面状ファスナー11に第2の面状ファスナー12が係
止するようにして保持するようにしている[図8参照]。
【0049】
また、図8に示す自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1にあっては、第1の長手
形状部材10、第2の長手形状部材10’と二部材設けたが、図9に示すように、第1の
長手形状部材10、第2の長手形状部材10’を一部材としても良い。
即ち、図9に示す7は、自動車のヘッドレストの第1の支柱5を通す第1の孔7a1
と自動車のヘッドレストの第2の支柱5’を通す第2の孔7a2とを有する長手形状の第1の支柱係止部材で、10は長手形状部材で、長手形状部材10は、長手形状であって、ヘッドレスト本体3の長手方向を横断する方向の周囲を囲むように取り付けられるもので、長手形状部材10は、例えば、平坦状又は扁平状[又は、図4(a)(b)に示す紐状]の部材であって、合成樹脂等で形成されている。
そして、第1の支柱係止部材7と長手形状部材10は、第1の支柱係止部材7の第1
の孔7a1と第2の孔7a2との間に長手形状部材10が位置すると共に 、第1の支柱係
止部材7の長手方向と長手形状部材10の長手方向とが直交するように取り付けられ、取
り付けは、例えば、縫製により一体化しても良いし、面状ファスナーにより着脱自在に取
り付けるようにしても良い。
この自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1によれば、自動車のヘッドレスト用の
フック掛け具1の係止部10aにハンガー等を掛けた状態が移動するのを防ぐことができ
、使用勝手を更に向上させることができる。
【0050】
次に示す実施例は、中央に支柱5を1個有する自動車のヘッドレストに取り付ける場
合に好適な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1について説明する[図10(a)(
b)参照]。
7は、自動車のヘッドレスト3の支柱5を通す孔7aを有する支柱係止部材で、この
支柱係止部材7は、具体的には、紐で先端に環状部を形成し、該環状部が支柱5を通す孔
7aとなっている。
10は長手形状部材で、長手形状部材10は、支柱係止部材7に接続され、(紐、合
成樹脂等の)柔軟な素材で形成された平坦状又は扁平状(又は、図示しないが、紐)の長
手形状であって、自動車のヘッドレストの頂部3Aを超えて、自動車のヘッドレストの頭
を支える部位(ヘッドレスト本体3の前側又は胴部)3Bに延びている。10aは係止部
で、係止部10aは、図2(a)(b)に示す長手形状部材10に設けられた開口部を有
した環状体であり、係止部10aは、図2(a)(b)に示すものに限らず、上述した実
施例と同様、図3(a)(b)に示す長手形状部材10に設けられた開口部を有する環状
体でも良いし、また、図6(a)(b)に示す係止部10aでも良いし、また、図3(a
)(b)に示す長手形状部材10に貫通して形成された貫通孔でも良い。
【0051】
次に示す実施例(図11〜図14)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1は、
長手形状の長手形状部材10の中途をヘッドレスト本体3の頂部3Aに取り付け、一端を
ヘッドレスト本体3の前側3Bに、他端をヘッドレスト本体3の背面側3B’に位置させ
、フックを掛ける第1の係止部10aを長手形状部材10のヘッドレスト本体3の前側3
Bに位置する部位に設け、フックを掛ける第2の係止部10’aを長手形状部材10のヘ
ッドレスト本体3の背面側3B’に位置する部位に設けたものである。
【0052】
長手形状の長手形状部材10の中途をヘッドレスト本体3の頂部3Aに取り付ける形
態としては、図11(b)に示す展開状態の長手形状部材10の中途部10Tをヘッドレ
スト本体3の頂部3Aに設けた凹部3Tの縁部に接着等により取り付けても良いし、図1
2(a)(b)に示すように、長手形状部材10の中途10T’をヘッドレスト本体3の
頂部3Aに設けた凹部3Tの縁部に接着等により取り付けても良いし、また、図13に示
すように、長手形状部材10の裏面側の中央より下方に延びる凸部10T”と、この凸部
10T”を受け入れる凹部3Tとを、それぞれ設けて嵌め合わせても良いし、また、図1
4に示すように、長手形状部材10の中央に開口部10Uと、ヘッドレスト本体3の頂部
3Aに開口部10Uに嵌る凸部3Uとを、それぞれ設けて嵌め合わせても良い。
【0053】
また、長手形状部材10のヘッドレスト本体3の前側3Bに位置する部位にフックを
掛ける第1の係止部10aを、長手形状部材10のヘッドレスト本体3の背面側3B’に
位置する部位にフックを掛ける第2の係止部10’aを、それぞれ設けている。
長手形状部材10のヘッドレスト本体3の前側3Bに位置する部位にフックを掛ける
第1の係止部10a及び長手形状部材10のヘッドレスト本体3の背面側3B’に位置す
る部位にフックを掛ける第2の係止部10’aは、上述した実施例と同様、図11、図13、図14に示すように、柔軟な素材で形成された部材6、6’をアーチ状に長手形状部材10に取り付け、前記アーチ状の部材6、6’と長手形状部材10との間に形成された間隙部か、図12に示すように、長手形状部材10に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、長手形状部材10に貫通して形成された貫通孔(図11〜図14において、図示しないが、例えば、図3に記載の貫通孔)かを適宜設けるようにする。
【0054】
従って、図11〜図14に示す自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1によれば、
座席使用時、自動車のヘッドレスト用のハンガー掛け具1を自動車のヘッドレストから外
さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックで
ないため、座席使用者の頭が係止部10a、10’aに当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を得ることができ、係止部10aは、ヘッドレスト本体3の前側3Bと背面側3B’とに、それぞれ位置して複数形成されているため、ヘッドレスト本体3の前側3Bのみならず背面側3B’をも利用して、又は、ヘッドレスト本体の背面側3B’のみならず前側3Bをも利用して、ハンガー等を掛けることができる。
【0055】
次に示す実施例(図15〜図17)は、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を
ヘッドレスト本体3の前側3B又は及びヘッドレスト本体3の背面側3B’に縫製、接着
等により取り付けたものである。
取り付ける形態としては、ヘッドレスト本体3の前側3B及びヘッドレスト本体3の
背面側3B’に亘って取り付ける場合、図15に示すようにベース10が長手形状となっ
ても良いし、また、図16及び図17に示すように前側3Bと背面側3B’とに、個別に
ベース8、8’を設けるようにしても良い。また、図16に示すように、面状ファスナー
11、11’(又は、面状ファスナー12、12’)を介して、ベース8(又は、ベース8’)を介してヘッドレスト本体3に取り付けても良い。
なお、面状ファスナー11’(又は、面状ファスナー12’)の裏面は、ヘッドレスト本体3に接着剤等により取り付けられている。また、図17に示すように、ヘッドレスト本体3の前側3Bに前側凹所3V及びヘッドレスト本体3の背面側3B’に後側凹所3’Vを設け、前側凹所3V、後側凹所3’V内にベース8、8’を設けるようにしても良い。
また、8a、8’aは、ベース8に設けられたフックを掛ける係止部で、係止部8a
、8’aは、上述した実施例の係止部10aと同様、例えば、図15に示すように、柔軟
な素材で形成された部材6をアーチ状に長手形状部材10に取り付け、アーチ状の部材6
とベース10との間に形成された間隙部か、図16に示すように、柔軟な素材で形成され
た部材6、6’をアーチ状にベース8、8’に取り付け、アーチ状の部材6、6’とベース8、8’との間に形成された間隙部か、図17に示すように、ベース8、8’に貫通して形成された貫通孔8a、8’aでも良く、ベース8に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体(図示しないが、図1〜図2、図3、図4に示す10a)でも良い。
【0056】
従って、図15〜図17に示す自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1によれば、
自動車のヘッドレストを利用して、自動車のヘッドレスト本体3を利用して、係止部8a
、8’a、10a、10’aにハンガー等を掛けることができ、係止部8a、8’a、10a、10’aは、ベース8、8’、10に設けられ(係止部8a、8’a、10a、10’aをベース8、8’、10自身で形成しても良いし、ベース8、8’、10に取り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、ベース8、8’、10に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材6、6’をアーチ状にベース8、8’、10に取り付け、アーチ状の部材6、6’とベース6、6’との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に当接しても支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ることができる。
【0057】
次に示す実施例(図18)は、頭を支えるヘッドレスト本体3をカバー100で覆い
、該カバー100にフックを掛ける係止部6a、6’aを設けたものである。係止部6a
、6’aは、ヘッドレスト本体3を覆ったカバー100のヘッドレスト本体3の前側3B
又は及びヘッドレスト本体3の背面側3B’に対応する部位に取り付けられている。
係止部6a、6’aは、図18に示すように、柔軟な素材で形成された部材6、6’
をアーチ状にカバー100に取り付け、前記アーチ状の部材6、6’とカバー100との
間に形成された間隙部か、図18に図示しないが、カバー100に貫通して形成された貫
通孔(図示せず)か、上述の実施例(図15〜図17図)のベース8、8’、10をカバ
ー100に取り付けて係止部6a、6’aを形成しても良い。かかる場合の係止部6a、
6’aは、カバー100に取り付けられたベース(図示せず)と、このベース(図示せず
)に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、カバー100に取り付
けられた前記ベース(図示せず)に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成され
た部材(図示せず)をアーチ状に前記ベース(図示せず)に取り付け、前記ベース(図示
せず)は、カバー100に取り付けられ、前記アーチ状の前記部材(図示せず)と前記ベ
ース(図示せず)との間に形成された間隙部か、の何れかであるである。
【0058】
従って、図18に示す自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1によれば、自動車
のヘッドレスト本体3を利用して、係止部6a、6’aにハンガー等を掛けることができ
、係止部6a、6’aは、柔軟な素材で形成された部材6、6’をアーチ状にカバー10
0に取り付け、前記アーチ状の部材6、6’とカバー100との間に形成された間隙部か
、カバー100に貫通して形成された貫通孔(図示せず)か、「カバー100に取り付け
られたベース(図示せず)と、このベース(図示せず)に設けられた柔軟な素材で形成さ
れた開口部を有する環状体」か、「カバー100に取り付けられたベース(図示せず)に
貫通して形成された貫通孔」か、「柔軟な素材で形成された部材(図示せず)をアーチ状
に前記ベース(図示せず)に取り付け、前記ベース(図示せず)は、カバー100に取り
付けられ、前記アーチ状の前記部材と前記ベース(図示せず)との間に形成された間隙部
」か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を自
動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のよ
うな金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部6a、6’aに当接しても
支障を生ぜず、使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を得ることが
できる。
【0059】
上述した実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1は、不使用時でも、長手
形状部材10は、そのまま露出しているが、図19〜図20に示す自動車のヘッドレスト
用のフック掛け具1にあっては、不使用時、長手形状部材10の一部をヘッドレスト本体
3の内部に設けられた凹所3Tに収納することができ、見映えを良好にすることができる。
即ち、図19〜図20に示す3Tは、ヘッドレスト本体3の頂部3Aに臨むように、
ヘッドレスト本体3の内部に設けられた凹所で、平坦状又は扁平状又は紐状の長手形状部
材10は、凹所3T内に取り付けられ、使用状態において、図19(c)、図20(c)
に示すように、平坦状又は扁平状(又は図示しない紐状でも良い。)の長手形状部材は、
ヘッドレスト本体3の頂部3Aである凹所3Tの先端よりヘッドレスト本体3の前側3B
又は及びヘッドレスト本体3の背面側3B’に位置している。10a、10’aは、長手
形状部材10の凹所3Tより外方にある部位に設けられたフックを掛ける係止部である。
係止部10a、10’aは、図1〜図2、図3、図4に記載されたものと同様の「長手形
状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、前記長手形状部材
に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状
部材に取り付け、前記アーチ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部
か、」の何れかであものであり、図19〜図20に示す係止部10a、10’aは、その
一例として、長手形状部材10に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状
体を示している。
【0060】
また、長手形状部材10は、凹所3T内を昇降自在に取り付けられている。
前記昇降自在は、凹所3Tから長手形状部材10が抜けでないストッパー体30を凹所3T内の長手形状部材10の部位に取り付けても良いし[図19(a)(b)(c)参照]、また、凹所3T内に長手形状部材10の一部を固定し、該固定した長手形状部材10の部位10Aと凹所3Tより外方にある長手形状部材10の先端の部位10Bとの間に伸縮自在(実施例では折れ曲がり自在な構成となっているが、弾性部材によるな伸縮自在でも良い。)な伸縮部10Cを形成しても良い[図20(a)(b)(c)参照]。
【0061】
なお、使用時には、長手形状部材10を手を使って、凹所3T内から引き上げ、不使
用時は、凹所3T内から引き上げた長手形状部材10を手等で押し込むようにする。凹所
3T内から引き上げた長手形状部材10を手等で押し込んで長手形状部材10を下降する
程度に長手形状部材10は、腰がある素材で形成されているもの良い。
この実施例(図19〜図20)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1は、上述
の実施例と同様に、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を自動車のヘ
ッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属
帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部に当接しても支障を生ぜず、使用勝
手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を得ることができ、しかも、長手形状
部材10は、凹所3T内を昇降自在に取り付けられているため、不使用時、長手形状部材
10の一部を凹所3Tに収納できる分、邪魔にならず、見映えも良い。
【0062】
上述した実施例(図6及び図7)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1にあっ
てっは、第1の係止部10aを第1の長手形状部材10に、第2の係止部10’aを第2
の長手形状部材10’にそれぞれ設けるようにしたが、係止部を第1の長手形状部材(又
は第2の長手形状部材10’)の側に設けるようにしても良い。
即ち、図21乃至図25に示すように、7は、自動車のヘッドレストの第1の支柱5
を通す第1の孔7a1と自動車のヘッドレストの第2の支柱5’を通す第2の孔7a2
を有する長手形状の第1の支柱係止部材で、この第1の支柱係止部材7に第1の長手形状
部材10が取り付けられている。
【0063】
第1の長手形状部材10は、第1の支柱係止部材7の第1の孔7a1と第2の孔7a2
との間、例えば、第1の支柱係止部材7の略中央の位置に取り付けられ、第1の支柱係止部材10の長手方向に直交する方向へ延びる柔軟な素材(例えば、金属でないで紐、合成樹脂等)で形成された長手形状の部材である。
この第1の長手形状部材10の一端の裏側に雄部または雌部の第1の面状ファスナー11が取り付けられている。この第1の長手形状部10には、ハンガー4を掛ける係止部10Aが設けられている。係止部10Aは、第1の長手形状部10に設けた貫通孔10aでも良いが、例えば、環状体10Aでも良い。この環状体10Aは、柔軟な素材で形成された開口部を有するもので、具体的には、図25に示すように、環状体10Aの貫通部を第2の環状体10A1に通すと共に、該第2の環状体10A1を隣接する貫通孔10aを折り返すようにして取り付けている。なお、係止部10Aは、柔軟な素材で形成された部材であり、図25に記載のものに限らず、図6及び図7に示した柔軟な素材で形成された部材6をアーチ状に取り付け、アーチ状の部材6と第1の長手形状部材10との間に形成された間隙部でも良い。
ここで、「柔軟な素材で形成された部材6」にいう「柔軟」とは、上述の実施例と同様、座席使用者の頭が部材6に当接しても支障を生じない程度に柔らかいものである。
なお、係止部10Aは、図25、図7(a)(b)に示すものに限らず、上述した実施例と同様、図6(a)(b)に示す係止部10aでも良いし、長手形状部材10に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有した環状体でも良いし、また、長手形状部材10に貫通して形成された貫通孔でも良い。
【0064】
また、7’は、自動車のヘッドレストの第1の支柱5を通す第1の孔7’a1と自動車のヘッドレストの第2の支柱5’を通す第2の孔7’a2とを有する長手形状の第2の支柱係止部材で、この第2の支柱係止部材7’に第2の長手形状部材10’が取り付けられている。なお、取り付けは、例えば、図22に示すように、平坦状又は扁平状(又は紐状)の第2の長手形状部材10’の端部を折り返した折り返し部に第2の支柱係止部材7’を通しても良く、また、図示しないが、第2の長手形状部材10’と第2の支柱係止部材7’を縫製により取り付けるようにしても良い。
第2の長手形状部材10’は、第2の支柱係止部材7’の第1の孔7’a1 と第2の孔7’a2との間、例えば、第2の支柱係止部材7’の略中央の位置に取り付けられ、第2の支柱係止部材10’の長手方向に直交すると共に、第1の長手形状部材10の長手方向と逆の方向へ延びる長手形状の(平坦状又は扁平状又は紐状)部材で、例えば、金属で形成されていない紐、合成樹脂等で形成された長手形状の部材であり、この第2の長手形状部材10’の他端の表側に雌部または雄部の第2の面状ファスナー12が取り付けられている。
【0065】
そして、第1の長手形状部材10と第2の長手形状部材10’により自動車のヘッドレストの胴部、つまり、自動車のヘッドレストの長手方向を横断する方向の周囲を囲み、この状態は、保持手段により保持される。保持手段は、例えば、上述した第1の面状ファスナー11に第2の面状ファスナー12が係止するようにして保持するようにしたものである(図23及び図24参照)。
また、第1の長手形状部材10と第2の長手形状部材10’により自動車のヘッドレストの長手方向を横断する方向の周囲を囲んだ状態で、係止部10Aがヘッドレストの異なる側、つまり、ヘッドレストの前側と、ヘッドレストの背面側にそれぞれ位置するように配置している(図24参照)。
【0066】
従って、図21乃至図25に示す自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1によれば、自動車のヘッドレスト3を利用して、係止部10Aにハンガー等を掛けることができ、係止部10Aは、第1の長手形状部材10に設けられ(係止部10Aを第1の長手形状部材10自身で形成しても良いし、第1の長手形状部材10に取り付けられている場合の何れも含む)た柔軟な素材で形成された開口部を有した環状体か、第1の長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に第1の長手形状部材10に取り付け、前記アーチ状の部材と第1の長手形状部材10との間に形成された間隙部か、の何れかであるため、座席使用時、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を自動車のヘッドレストから外さなくても、該自動車のヘッドレストを使用しても、従来のような金属帯板材のフックでないため、座席使用者の頭が係止部10Aに当接しても支障を生じない使用勝手の良好な自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1を得ることができ、しかも、係止部10Aは、ヘッドレストの異なる側にそれぞれ位置、つまり、ヘッドレストの前側と背面側とに、それぞれ位置して複数形成されているため、ヘッドレストの前側のみならず背面側をも利用して、ハンガー等を掛けることができる。
なお、上述した図21乃至図25に示す自動車のヘッドレスト用のフック掛け具1にあっては、第1の支柱係止部材7、第2の支柱係止部材7’と二部材に設けたが、図示しないが、一部材としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】図1(a)は、本発明の一実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の使用状態の位置を示す概略的平面図であり、図1(b)は、図1(a)の座席の前側から見た自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の使用状態の概略的斜視図であり、図1(c)は、図1(b)の座席を後から見た自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の使用状態の概略的斜視図である。
【図2】図2(a)は、図1(b)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の概略的斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストに取り付けた状態の概略的断面図である。
【図3】図3(a)は、図2(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の概略的斜視図であり、図3(b)は、図3(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストに取り付けた状態の概略的断面図である。
【図4】図4(a)は、図3(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の概略的斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストに取り付けた状態の概略的断面図である。
【図5】図5(a)は、図4(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の概略的斜視図であり、図5(b)は、図5(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストに取り付けた状態の概略的断面図である。
【図6】図6(a)は、図5(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の概略的斜視図であり、図6(b)は、図6(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストに取り付けた状態の概略的断面図である。
【図7】図7(a)は、自動車のヘッドレストに図6(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を取り付ける前の状態の概略的斜視図であり、図7(b)は、図7(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を自動車のヘッドレストに取り付ける前の状態の概略的断面図である。
【図8】図8は、図7(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける前の状態の概略的斜視図である。
【図9】図9は、図8の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける前の状態の概略的斜視図である 。
【図10】図10(a)は、図9の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的斜視図であり、図10(b)は、図10(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的断面図である。
【図11】図11(a)は、図10(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的斜視図であり、図11(b)は、図11(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的断面図である。
【図12】図12(a)は、 図11(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける状態の概略的斜視図であり、図12(b)は、図12(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的断面図である。
【図13】図13は、 図12(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける状態の概略的斜視図である。
【図14】図14は、図13の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける状態の概略的斜視図である。
【図15】図15(a)は、図14の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的斜視図であり、図15(b)は、図15(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の概略的断面図である。
【図16】図16(a)は、図15(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的斜視図であり、図15(b)は、図15(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付け前後の状態の概略的断面図である。
【図17】図17(a)は、図16(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的斜視図であり、図17(b)は、図17(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的断面図である。
【図18】図18(a)は、図17(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的斜視図であり、図18(b)は、図18(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を有したカバーをヘッドレスト本体に装着した状態の概略的断面図である。
【図19】図19(a)は、図18(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける状態の概略的斜視図であり、図19(b)は、図19(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的断面図であり、図19(c)は、図19(b)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の使用状態の概略的断面図である。
【図20】図20(a)は、図19(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける状態の概略的斜視図であり、図20(b)は、図20(a)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付けた状態の概略的断面図であり、図20(c)は、図20(b)の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の使用状態の概略的断面図である。
【図21】図21乃至図24は、図20の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の他の実施例の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具を示すもので、図21は、自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける状態の概略的斜視図である。
【図22】図22は、図21の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具の取り付ける前の状態の概略的斜視図である。
【図23】図23は、図22の概略的断面図である。
【図24】図24は、図21の概略的断面図である。
【図25】図25は、図21の一部を拡大して示す概略的一部拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0068】
1 自動車のヘッドレスト用のフック掛け具
3 ヘッドレスト本体
10 長手形状部材
10a 係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭を支えるヘッドレスト本体と、
長手形状であって、前記ヘッドレスト本体の長手方向を横断する方向の周囲を囲むよ
うに取り付けられる長手形状部材と、
前記ヘッドレスト本体に取り付けられた前記長手形状部材を前記ヘッドレスト本体に
保持する保持手段と、
前記長手形状部材に設けられたフックを掛ける係止部と、
この係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであることを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項2】
頭を支えるヘッドレスト本体と、
長手形状であって、前記ヘッドレスト本体の長手方向を横断する方向の周囲を囲むよ
うに取り付けられる長手形状部材と、
この長手形状部材の前記ヘッドレスト本体に当接する側の全体に亘って設けられた雄
部または雌部であって、滑り止め機能を有する第1の面状ファスナーと、
この第1の面状ファスナーに係止し、前記長手形状部材の前記ヘッドレスト本体に当
接する側と反対側に設けられた雌部または雄部の第2の面状ファスナーと、
前記長手形状部材に設けられたフックを掛ける係止部と、
この係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであることを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項3】
自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第
2の支柱を通す第2の孔とを有する長手形状の第1の支柱係止部材と、
前記第1の支柱係止部材と長手形状部材は、
前記第1の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に前記長手形状部材が位置す
ると共に、前記第1の支柱係止部材の長手方向と前記長手形状部材の長手方向とが直交す
るように取り付けられている
ことを特徴とする請求項1記載の自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項4】
頭を支えると共に、貫通する本体貫通孔を有するヘッドレスト本体と、
長手形状であって、前記本体貫通孔を介して前記ヘッドレスト本体の頂部、該頂部と
前記本体貫通孔との間の前記ヘッドレスト本体の前側の部位、前記頂部と前記本体貫通孔
との間の前記ヘッドレスト本体の後側の部位にそれぞれ当接して取り付けられる長手形状
部材と、
前記ヘッドレスト本体に取り付けられた前記長手形状部材を前記ヘッドレスト本体に
保持する保持手段と、
前記長手形状部材に設けられたフックを掛ける係止部と、
この係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかである
ことを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項5】
自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第
2の支柱を通す第2の孔とを有する長手形状の第1の支柱係止部材と、
この第1の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第1
の支柱係止部材の長手方向に直交する方向へ延びる長手形状の第1の長手形状部材と、
前記第1の長手形状部材に設けられたフックを掛ける係止部と、
前記自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレスト
の第2の支柱を通す第2の孔とを有する長手形状の第2の支柱係止部材と、
この第2の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第2
の支柱係止部材の長手方向に直交すると共に、前記第1の長手形状部材の長手方向と逆の
方向へ延びる長手形状の第2の長手形状部材と、
前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材により前記自動車のヘッドレスト
の長手方向を横断する方向の周囲を囲んだ状態を保持する保持手段と、
前記係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであることを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項6】
自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第
2の支柱を通す第2の孔とを有する長手形状の第1の支柱係止部材と、
この第1の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第1
の支柱係止部材の長手方向に直交する方向へ延びる長手形状の第1の長手形状部材と、
前記第1の長手形状部材に設けられたフックを掛ける第1の係止部と、
この第1の係止部は、
前記第1の長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状
体か、
前記第1の長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記第1の長手形状部材に取り付け、前
記アーチ状の前記部材と前記第1の長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであり、
前記自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレスト
の第2の支柱を通す第2の孔とを有する長手形状の第2の支柱係止部材と、
この第2の支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第2
の支柱係止部材の長手方向に直交すると共に、前記第1の長手形状部材の長手方向と逆の
方向へ延びる長手形状の第2の長手形状部材と、
この第2の長手形状部材に設けられたフックを掛ける第2の係止部と、
この第2の係止部は、
前記第2の長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状
体か、
前記第2の長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記第2の長手形状部材に取り付け、前
記アーチ状の前記部材と前記第2の長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであり、
前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材により前記自動車のヘッドレスト
の長手方向を横断する方向の周囲を囲んだ状態を保持する保持手段と、
前記第1の係止部と前記第2の係止部が自動車のヘッドレストの異なる側にそれぞれ
位置している
ことを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項7】
頭を支えるヘッドレスト本体と、
自動車のヘッドレストの第1の支柱を通す第1の孔と前記自動車のヘッドレストの第
2の支柱を通す第2の孔とを有すると共に、長手形状の支柱係止部材と 、
この支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記第1の支柱
係止部材の長手方向に直交する方向へ延びる第1の長手形状部材と、
前記支柱係止部材の第1の孔と前記第2の孔との間に取り付けられ、前記支柱係止部
材の長手方向に直交すると共に、前記第1の長手形状部材の長手方向と逆の方向へ延びる
第2の長手形状部材と、
前記第1の長手形状部材に設けられたフックを掛ける第1の係止部と、
この第1の係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであり、
前記第2の長手形状部材に設けられたフックを掛ける第2の係止部と、
この第2の係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであり、
前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材により前記自動車のヘッドレスト
の長手方向を横断する方向の周囲を囲んだ状態を保持する保持手段と、
前記第1の係止部と前記第2の係止部が自動車のヘッドレストの異なる側にそれぞれ
位置している
ことを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項8】
係止部は、ヘッドレスト本体の前側と前記ヘッドレスト本体の背面側とに、それぞれ
位置している
ことを特徴とする請求項1〜4記載の何れか1の自動車のヘッドレスト用のフック掛
け具。
【請求項9】
中央に支柱を1個有する自動車のヘッドレストに取り付ける自動車のヘッドレスト用
のフック掛け具であって、
頭を支えるヘッドレスト本体と、
自動車のヘッドレストの支柱を通す孔を有する支柱係止部材と、
この支柱係止部材に接続され、長手形状であって、前記ヘッドレスト本体の長手方向
を横断する方向に延びると共に、前記ヘッドレスト本体の頂部を超える長さを有する長手
形状部材と、
この長手形状部材に設けられたフックを掛ける係止部と、
この係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかである
ことを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項10】
頭を支えるヘッドレスト本体と、
このヘッドレスト本体の頂部に中途が接続され、一端を前記ヘッドレスト本体の前側
に、他端をヘッドレスト本体の背面側に位置させる長手形状の長手形状部材と、
長手形状部材の前記ヘッドレスト本体の前側に位置する部位に設けられたフックを掛
ける第1の係止部と、
この第1の係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであり、
前記長手形状部材の前記ヘッドレスト本体の背面側に位置する部位に設けられたフ
ックを掛ける第2の係止部と、
この第2の係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかである
ことを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項11】
頭を支えるヘッドレスト本体と、
このヘッドレスト本体の前側又は及び前記ヘッドレスト本体の背面側に取り付けられ
たベースと、
このベースに設けられたフックを掛ける係止部と、
この係止部は、
前記ベースに設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記ベースに貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記ベースに取り付け、前記アーチ状の
前記部材と前記ベースとの間に形成された間隙部か、
の何れかである
ことを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項12】
頭を支えるヘッドレスト本体と、
このヘッドレスト本体を覆うカバーと、
前記ヘッドレスト本体を覆った前記カバーの前記ヘッドレスト本体の前側又は及び前
記ヘッドレスト本体の背面側に対応する部位に取り付けられたフックを掛ける係止部と、
この係止部は、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記カバーに取り付け、前記アーチ状の
前記部材と前記カバーとの間に形成された間隙部か、
前記カバーに貫通して形成された貫通孔か、
前記カバーに取り付けられたベースと、このベースに設けられた柔軟な素材で形成
された開口部を有する環状体か、
前記カバーに取り付けられたベースに貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記ベースに取り付け、前記ベースは、
前記カバーに取り付けられ、前記アーチ状の前記部材と前記ベースとの間に形成された間
隙部か、
の何れかである
ことを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項13】
ヘッドレスト本体の頂部に臨むように、前記ヘッドレスト本体の内部に設けられた凹
所と、
前記凹所内に取り付けられ、前記ヘッドレスト本体の頂部である前記凹所の先端より
前記ヘッドレスト本体の前側又は及び前記ヘッドレスト本体の背面側に位置させる平坦状又は扁平状又は紐状の長手形状部材と、
前記長手形状部材の前記凹所より外方にある部位に設けられたフックを掛ける係止部
と、
この係止部は、
前記長手形状部材に設けられた柔軟な素材で形成された開口部を有する環状体か、
前記長手形状部材に貫通して形成された貫通孔か、
柔軟な素材で形成された部材をアーチ状に前記長手形状部材に取り付け、前記アー
チ状の前記部材と前記長手形状部材との間に形成された間隙部か、
の何れかであることを特徴とする自動車のヘッドレスト用のフック掛け具。
【請求項14】
長手形状部材は、凹所内を昇降自在に取り付けられ、
前記昇降自在は、前記凹所内に前記長手形状部材を固定し、該固定した前記長手形
状部材の部位と前記凹所より外方にある前記長手形状部材の先端の部位との間に伸縮自在
な伸縮部か、
又は、前記凹所から前記長手形状部材が抜けでないストッパー体を前記凹所内の前
記長手形状部材の部位に取り付けていることを特徴とする請求項13記載の自動車のヘッ
ドレスト用のフック掛け具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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