説明

自動車製造ラインの塗装ブース換気装置

【課題】インバータが故障しても良好な環境で生産作業の継続が可能な自動車製造ラインの塗装ブース換気装置を提供する。
【解決手段】塗装ブースは空調機で調整された空気を塗装ブース内に供給する給気装置と、塗装ブース内に漂う余剰塗料を塗装ブース外に導く排気装置とからなる換気装置が備えられ、給気装置は、給気ダクトと、電動モータ28によって駆動される給気ファンとを備え、排気装置は、排気ダクトと、各排気ダクトにそれぞれ設けられる、排気ファンとを備え、給気ファンおよび排気ファンを駆動する電動モータ28に供給する電力の周波数をインバータ装置25で制御して回転数を調整し、インバータ装置25は電源27と電動モータ28との間に複数のインバータ32,33を並列に設け、複数のインバータ32,33を交互に運転を行い、不具合が生じた場合は他方のインバータ33による運転に切り換えて電動モータ28を継続運転させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車製造ラインの塗装ブース換気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の製造工場のように、組み立てられた車体を塗装する塗装ブース内は、塗装条件を一定に保つために温度および湿度を所定値(例えば、温度20℃、湿度70%)に調節されている(例えば特許文献1および2参照)。
【0003】
また、塗装ブース内の装置(たとえば、被塗装物を搬送するコンベア)に付着して装置の汚損による故障や塗料ミストになって空中を浮遊して塗装品質の低下をまねく原因となる余剰塗料を空気と共に外部へ排出する排気装置が備えられている。この換気装置は余剰塗料の除去を効率よく行うために所定の方向へ空気が流れるよう、給気ファンと排気ファンとを備えている。
【0004】
この給気ファンおよび排気ファンは、塗装ブース内の風速(2〜3m/秒)が一定になるように風量を調節するものであり、この風量を調節手段は例えばファンの回転数は一定にしてファンの回転翼の角度を変更するかダクト内に機械式ダンパーを設けて通路面積を変更する機械式風量調整装置や、給気ファンと排気ファンとを駆動する同期電動モータに供給する電力の周波数を汎用インバータで制御して給・排気ファンの回転数を調整する電気式風量調整装置などがある。
【特許文献1】特開平8−38964号公報
【特許文献2】特開2000−274994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自動車の製造工場のように、車体を溶接して組み立てる溶接工程と、組み立てられた車体を塗装する塗装工程と、塗装された車体に各種の部品を取付けて完成車にする組立工程が一連の製造ラインを形成する製造方法では、これら工程の一つに不具合が生じて可動を一時中断した場合に、製造効率を高めるために各工程問に設ける緩衝容量(部品在庫)を少なくしているので短時問でも他の工程に影響を及ぼして製造ライン全体の稼働率を低下させてしまう虞がある。
【0006】
汎用インバータにより風量を制御するものには、汎用インバータが故障した場合でも継続して運転が可能なようにこの汎用インバータからの故障信号に基づいて自動的に切り替わるバイパス回路が設けられたものもある。
【0007】
図5は、電磁開閉器を用いた一般的な汎用インバータのバイパス回路の回路図である。図5に示すように、電源1と電動モータ2との間に設けられた制御盤3内には二本の回路4,5が並列に設けられ、一方の回路4は電源1と電動モータ2とが直結されると共に、他方の回路5は途中に汎用インバータ6が介装されている。また、いずれの回路4,5にも電動モータ2寄りに電磁開閉器7,8が設けられている。
【0008】
通常は、汎用インバータ6側の電磁開閉器7が閉状態に、他側の電磁開閉器8が開状態に設定され、汎用インバータ6側の回路4を経由してインバータ制御された電力が電動モータ2に送電される。ここで、汎用インバータ6が故障した場合、汎用インバータ6から出力される故障信号により汎用インバータ6側の電磁開閉器7が開状態に、他側の電磁開閉器8が閉状態に切り換えられ、電動モータ2へ商用電力が直接送られることにより暫定的に給・排気ファンの利用が継続できるようになっている。
【0009】
しかしながら、このバイパス回路では一定周波数(50又は60Hz)の商用電力が給・排気ファンを駆動する同期電動モータに供給されて一定の回転数で運転されるので、インバータが故障した場合風量を上述した機械式風量調整装置で調節しなくてはならない。
【0010】
特に自動車製造ラインを形成する塗装工程の塗装ブースのように搬送コンベアで移動しながら塗装する構造では、塗装ブースの長さが長く容積も大きいので、一旦バランスが崩れた環境を復旧するのには多くの時間を要する。また、換気装置の故障の場合は急激に塗装ブース内の環境が変化するので多数の塗装不良が発生することが予測される。
【0011】
さらに、排気装置においては、例えば複数個設けられた排気ファンの1つが故障して商用電力で排気ファンが運転された場合、その排気ダクトの風量だけが増えるので風向きが変わり、周囲のエアーと共に他の所で噴射された塗料ミストが引き寄せられて近傍に居る車体に付着してしまうという塗装品質不良が起こることが予測され、また、給気装置においては、給気風量が変化し所定の風速条件で塗装するように設定された塗装装置の設定条件とずれが生じるので塗装に斑が生じる塗装品質不良が起こることが予測される。
【0012】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、インバータが故障しても良好な環境で生産作業の継続が可能な自動車製造ラインの塗装ブース換気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る自動車製造ラインの塗装ブース換気装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、車体を溶接して組み立てる溶接工程と、組み立てられた車体を塗装する塗装工程と、塗装された車体に各種の部品を取付けて完成車にする組立工程とから構成される自動車製造ラインにおいて、上記塗装工程には車体に吹き付け塗装作業を行うための塗装ブースが設けられ、この塗装ブースは空調機で温度および湿度が一定に調整された空気を上記塗装ブース内に供給する給気装置と、上記塗装ブース内に漂うミスト状の余剰塗料を捕集して上記塗装ブース外に導く排気装置とからなる換気装置が備えられると共に、上記給気装置は、上記塗装ブースの全長に亘って延びる基管と、この基管から分岐して上記塗装ブースの一壁面に開口する複数の吹き出し口に繋がる複数の枝管と、各枝管に設けられた風量調整ダンパーとから構成される給気ダクトと、上記基管の空気取り入れ口近傍に電動モータによって駆動される給気ファンとを備えて構成される一方、上記排気装置は、上記塗装ブースの、上記吹き出し口が開口された壁面と対向する面の、上記吹き出し口に対応する位置に開口される吸い込み口と、これらの各吸い込み口に繋がる排気ダクトと、各排気ダクトにそれぞれ設けられる、電動モータによって駆動される排気ファンとを備えて構成され、上記給気ファンおよび排気ファンを駆動する電動モータに供給する電力の周波数をインバータ装置で制御して上記給気ファンおよび排気ファンの回転数を調整する一方、上記インバータ装置は電源と上記電動モータとの間に複数のインバータを並列に設け、通常時はこれら複数のインバータを切り換えて交互に用いた運転を行うと共に、運転中のインバータに不具合が生じた場合は他方のインバータによる運転に切り換えて上記電動モータを継続運転させる一方、上記複数の排気ファンはそれぞれが独立して制御可能に上記インバータ装置を備えたものである。
【0014】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記インバータ装置は、上記電動モータの起動操作毎に一方のインバータと他方のインバータとを交互に使用するよう、自動的に切り換え制御するように構成したものである。
【0015】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、上記運転中のインバータに不具合が生じた場合は他方のインバータによる運転に自動的に切り換えて上記電動モータを継続運転させると共に、上記運転中のインバータに不具合が生じた場合に、使用者に不具合の発生およびその発生源を知らせる表示部を備えたものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る自動車製造ラインの塗装ブース換気装置によれば、塗装ブース内の環境バランスの崩れ度合いが少なくなり、復旧も早く行われると共に、排気ダクト内の通路抵抗が減少するので消費電力の低減ができる。また、故障箇所の特定およびそれに伴う部品交換が即座に行える。さらに、設備をシンプル且つ安価なものにできる。そして、塗装ブース全体の塗装環境をより均一に調整することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
一般に、自動車の製造ラインは車体を溶接して組み立てる車体溶接工程と、この工程で組み立てられた車体を塗装する塗装工程と、この工程で塗装された車体に各種部品を取り付けて完成車に組み立てる組立工程とを一連に接続することにより自動車を連続して製造可能に構成している。
【0019】
上述した塗装工程には図示しない車体に吹き付け塗装作業を行うための塗装ブースが設けられ、図1は、本発明に係る自動車製造ラインの塗装ブース換気装置が適用された塗装ブースの平面図である。
【0020】
図1に示すように、塗装ブース11には給気装置12および排気装置13からなる換気装置14が備えられる。給気装置12は、図示しない空調機で温度および湿度が一定に調整された空気を塗装ブース11内に供給するものである。一方、排気装置13は、塗装ブース11内に漂うミスト状の余剰塗料を捕集して塗装ブース11外に導くものである。
【0021】
給気装置12は、塗装ブース11の全長に亘って延びる基管15と、この基管15から分岐して塗装ブース11の一壁面に開口する複数の吹き出し口16に繋がる複数の枝管17と、各枝管17に設けられた風量調整ダンパー18とから構成される給気ダクト19を備え、基管15の空気取り入れ口20近傍には図示しない電動モータによって駆動される給気ファン21が設けられる。
【0022】
一方、排気装置13は、塗装ブース11の、上記吹き出し口16が開口された壁面と対向する面の、吹き出し口16に対応する位置に開口される吸い込み口22と、これらの各吸い込み口22に繋がる排気ダクト23と、各排気ダクト23にそれぞれ設けられる、図示しない電動モータによって駆動される排気ファン24を備えて構成される。
【0023】
これらの給気ファン21および排気ファン24は、塗装ブース11内の風速(2〜3m/秒)が一定になるように風量を調節するものであり、この風量を調節する手段として、給気ファン21および排気ファン24を駆動する電動モータに供給する電力の周波数をインバータ装置25で制御して給・排気ファン21,24の回転数を調整する電気的な方法が適用される。
【0024】
そして、インバータ装置25が故障した場合でも給・排気ファン21,24の運転が継続して可能なように、故障保護回路が設けられる。
【0025】
図2は、インバータ装置25の故障保護回路26の回路図である。図2に示すように、電源27と電動モータ28との間に設けられる制御盤29内には複数の、本実施形態においては二本のインバータ回路30,31が並列に設けられ、それぞれのインバータ回路30,31の途中には汎用インバータ32,33が介装される。また、いずれのインバータ回路30,31にも電動モータ28寄りに電磁開閉器34,35が設けられる。
【0026】
さらに、これらのインバータ回路30,31には複数の汎用インバータ32,33を交互に運転制御可能な交互運転制御回路36が接続されると共に、この交互運転制御回路36には例えば電動モータ28の起動スイッチ37や停止スイッチ38、また、故障の表示部としての故障表示ランプ39,40(各汎用インバータ32,33に装備)や故障警報ブザー41等が接続される。
【0027】
通常は、二本のインバータ回路30,31のうち、一方の汎用インバータ32(以下、第1インバータとする)側の電磁開閉器34が閉状態に、他方の汎用インバータ33(以下、第2インバータとする)側の電磁開閉器35が開状態に設定され、第1インバータ32を経由してインバータ制御された電力が電動モータ28に送電される。ここで、運転中の第1インバータ32に不具合が生じた場合、その第1インバータ32から出力される故障信号により交互運転制御回路36が自動的に故障した第1インバータ32側の電磁開閉器34を開状態に、第2インバータ33側の電磁開閉器35を閉状態に切り替え、第2インバータ33を経由してインバータ制御された電力を継続して電動モータ28へ送る。
【0028】
また、例えば運転中の第1インバータ32に不具合が生じた場合、交互運転制御回路36は自動的に故障警報ブザー41を作動させ、使用者に不具合の発生を知らせると共に、不具合を検出した側の第1インバータ32に対応する故障表示ランプ39を点灯させ、使用者に不具合の発生源を知らせる。
【0029】
さらに、上記交互運転制御回路36は、電動モータ28の起動操作毎に第1インバータ32と第2インバータ33とを交互に使用するよう、自動的に切り換え制御するように構成される。
【0030】
そして、前記排気装置13を構成する複数の排気ファン24はそれぞれが独立して制御可能なようにインバータ装置25が備えられる。
【0031】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0032】
図3(a)、(b)および(c)は通常運転時の、インバータ装置25の故障保護回路26の回路図である。図3(a)に示すように、一回目の電動モータ28の、起動スイッチ37のON操作により、電源27からの電力は一方の、例えば第1インバータ32を経由して電動モータ28に送電される。
【0033】
図3(b)に示すように、一旦電動モータ28の停止スイッチ38がON操作されて通電が止まった後、図3(c)に示すように、電動モータ28の起動スイッチ37が二回目にON操作されると、交互運転制御回路36は自動的に第1インバータ32を第2インバータ33に切り換えて電源27からの電力を第2インバータ33経由で電動モータ28に送電する。
【0034】
このように、複数の汎用インバータ32,33を起動操作毎に自動的に切り換えて交互に使用するように構成すれば、各汎用インバータ32,33の運転時間の偏りが少なくなり、故障の発生頻度が減少して各汎用インバータ32,33の寿命が延びると共に、メンテナンスの間隔を長くすることができる。
【0035】
一方、図4(a)および(b)は故障発生時の、インバータ装置25の故障保護回路26の回路図である。図4(a)に示すように、故障発生前は上述した例に示すように通常通り運転される。ここで、図4(b)に示すように、運転中の第1インバータ32に故障が生じると、交互運転制御回路36は自動的に、第2インバータ33に切り替え、電源27からの電力を第2インバータ33経由で継続して電動モータ28へ送電する。
【0036】
このように、インバータ装置25の一方の汎用インバータ32が故障しても他方の汎用インバータ33で継続して電動モータ28の運転が可能なため、緊急措置のための機械式風量調整装置を排気ダクト23内に設ける必要がない。その結果、排気ダクト23内の通路抵抗が減少するので消費電力の低減ができる。
【0037】
また、複数の汎用インバータ32,33の切り換え操作を自動的に行うようにしたので、手動で切り換える構造に比べ切り換えの対応が瞬時に行われる。その結果、塗装ブース11内の環境バランスの崩れ度合いが少なくなり、復旧も早く行われる。
【0038】
さらに、故障発生時に使用者に不具合の発生を知らせる故障警報ブザー41および、使用者に不具合の発生源を知らせる故障表示ランプ39,40等の表示部を備えたことにより、故障箇所の特定が即座に行われ、それに伴って部品交換も即座に行える。
【0039】
一方、給気装置12を、塗装ブース11の全長に亘って延びる基管15と、この基管15から分岐して塗装ブース11の一壁面に開口する複数の吹き出し口16に繋がる複数の枝管17とから構成したことにより、吹き出し口16毎に空調機を設ける必要がなく、設備をシンプル且つ安価なものにできる。
【0040】
そして、排気装置13の複数の排気ファン24をそれぞれ独立して制御可能としたことにより、塗装ブース11全体の塗装環境をより均一に調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る自動車製造ラインの塗装ブース換気装置の一実施形態を示す塗装ブースの平面図。
【図2】インバータ装置の故障保護回路の回路図。
【図3】(a)、(b)および(c)は通常運転時の、インバータ装置の故障保護回路の回路図。
【図4】(a)および(b)は故障発生時の、インバータ装置の故障保護回路の回路図。
【図5】電磁開閉器を用いた一般的な汎用インバータのバイパス回路の回路図。
【符号の説明】
【0042】
11 塗装ブース
12 給気装置
13 排気装置
14 換気装置
15 基管
16 吹き出し口
17 枝管
18 風量調整ダンパー
19 給気ダクト
21 給気ファン
22 吸い込み口
23 排気ダクト
24 排気ファン
25 インバータ装置
26 故障保護回路
27 電源
28 電動モータ
32,33 汎用インバータ
34,35 電磁開閉器
36 交互運転制御回路
37 電動モータの起動スイッチ
38 電動モータの停止スイッチ
39,40 故障表示ランプ(表示部)
41 故障警報ブザー(表示部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体を溶接して組み立てる溶接工程と、組み立てられた車体を塗装する塗装工程と、塗装された車体に各種の部品を取付けて完成車にする組立工程とから構成される自動車製造ラインにおいて、上記塗装工程には車体に吹き付け塗装作業を行うための塗装ブースが設けられ、この塗装ブースは空調機で温度および湿度が一定に調整された空気を上記塗装ブース内に供給する給気装置と、上記塗装ブース内に漂うミスト状の余剰塗料を捕集して上記塗装ブース外に導く排気装置とからなる換気装置が備えられると共に、上記給気装置は、上記塗装ブースの全長に亘って延びる基管と、この基管から分岐して上記塗装ブースの一壁面に開口する複数の吹き出し口に繋がる複数の枝管と、各枝管に設けられた風量調整ダンパーとから構成される給気ダクトと、上記基管の空気取り入れ口近傍に電動モータによって駆動される給気ファンとを備えて構成される一方、上記排気装置は、上記塗装ブースの、上記吹き出し口が開口された壁面と対向する面の、上記吹き出し口に対応する位置に開口される吸い込み口と、これらの各吸い込み口に繋がる排気ダクトと、各排気ダクトにそれぞれ設けられる、電動モータによって駆動される排気ファンとを備えて構成され、上記給気ファンおよび排気ファンを駆動する電動モータに供給する電力の周波数をインバータ装置で制御して上記給気ファンおよび排気ファンの回転数を調整する一方、上記インバータ装置は電源と上記電動モータとの間に複数のインバータを並列に設け、通常時はこれら複数のインバータを切り換えて交互に用いた運転を行うと共に、運転中のインバータに不具合が生じた場合は他方のインバータによる運転に切り換えて上記電動モータを継続運転させる一方、上記複数の排気ファンはそれぞれが独立して制御可能に上記インバータ装置を備えたことを特徴とする自動車製造ラインの塗装ブース換気装置。
【請求項2】
上記インバータ装置は、上記電動モータの起動操作毎に一方のインバータと他方のインバータとを交互に使用するよう、自動的に切り換え制御するように構成した請求項1記載の自動車製造ラインの塗装ブース換気装置。
【請求項3】
上記運転中のインバータに不具合が生じた場合は他方のインバータによる運転に自動的に切り換えて上記電動モータを継続運転させると共に、上記運転中のインバータに不具合が生じた場合に、使用者に不具合の発生およびその発生源を知らせる表示部を備えた請求項1または2記載の自動車製造ラインの塗装ブース換気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−253102(P2007−253102A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−82948(P2006−82948)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】