説明

自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物

【課題】配合安定性に優れ、且つ複合汚れに対しても高い洗浄力を有する自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(a)グルタミン酸2酢酸又はその塩、(b)アクリル酸/マレイン酸のモル比が0.6〜9、重量平均分子量が1,000〜100,000のアクリル酸−マレイン酸コポリマー又はその塩、(c)非イオン界面活性剤、並びに水を含有し、(a)及び(b)の合計含有量が15〜30質量%であり、(c)の含有量が0.01〜3質量%であり、(b)/(a)の質量比が0.3〜3であり、25℃におけるpHが6〜8である、自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
自動食器洗浄機用洗浄剤には水溶性高分子分散剤を配合することが行われているが、これは、茶渋や蛋白質等のカルシウムを含有する汚れや親油性汚れに対して高い洗浄力を付与する目的や、洗浄水から汚れが食器に再付着する現象を抑制する分散効果を付与する目的で行われるものである。また、特許文献1〜3に記載されているように、自動食器洗浄機用洗浄剤に、グルタミン酸2酢酸、クエン酸、メチルグリシン2酢酸などの有機酸及びその塩といった金属封鎖剤を配合することが知られている。一方、近年使い勝手や溶け残り解消などの観点から、特許文献1及び2に開示されているような液体タイプの自動食器洗浄機用洗浄剤が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−063894号公報
【特許文献2】特開2008−127490号公報
【特許文献3】特表2010−500431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、金属封鎖剤やアルカリ剤を多量に含有する液体タイプの自動食器洗浄機用洗浄剤に、水溶性高分子分散剤を配合した場合、水溶性高分子分散剤が組成物に可溶化せず、すぐに分離/沈殿が発生し配合安定性に課題が生じる。特許文献1の実施例、比較例には、グルタミン酸ジ酢酸ナトリウムと、アクリル酸−マレイン酸共重合体とを含有する液体状の組成物が記載されているが、アクリル酸−マレイン酸共重合体の含有量は最大でも0.05重量%にとどまっている。特許文献2は、配合安定性に優れた液体状の組成物を得ようとするものであるが、汚れの再付着抑制効果が低いため、優れた洗浄力が得られるとは言い難い。特許文献3の実施例には、メチルグリシン2酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム及びアクリル酸−マレイン酸−ビニルスルホン酸共重合体を比較的多量に含有する自動食器洗浄機用洗浄剤が記載されているが、これは粉末の組成物であり、液体組成物における配合安定性の問題やその解決手段を示唆していない。すなわち、特許文献1〜3には、前記のような配合安定性の課題に対する解決手段の示唆はない。
【0005】
また、一般に、自動食器洗浄機用洗浄剤が対象とする汚れは、食品由来の成分が複合的に混在して形成されるため、非常に落としにくい場合がある。例えば、タンパク質と油脂が混在して固化した複合汚れなどは、強固な汚れであり、それらに対しても短時間で十分な洗浄力を示すことが望まれる。液体タイプの自動食器洗浄機用洗浄剤に水溶性高分子化合物及び金属封鎖剤の配合量を増やすことは洗浄力の向上につながる。しかし前述の通り、液体の組成物の配合安定性との両立は困難であった。
【0006】
従って本発明の課題は、金属封鎖剤と水溶性高分子分散剤とを多量に含有し、非イオン界面活性剤を含有する液体状の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物において、配合安定性に優れ、且つ複合汚れに対して高い洗浄力を有する自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、(a)グルタミン酸2酢酸又はその塩〔以下、(a)成分という〕、(b)アクリル酸/マレイン酸のモル比が0.6〜9、重量平均分子量が1,000〜100,000のアクリル酸−マレイン酸コポリマー又はその塩〔以下、(b)成分という〕、(c)非イオン界面活性剤〔以下、(c)成分という〕、並びに水を含有し、(a)及び(b)の合計含有量が15〜30質量%であり、(c)の含有量が0.01〜3質量%であり、(b)/(a)の質量比が0.3〜3であり、25℃におけるpHが6〜8である、自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、金属封鎖剤と水溶性高分子分散剤とを多量に含有し非イオン界面活性剤を含有する液体状の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物において、配合安定性に優れ、且つ複合汚れに対しても高い洗浄力を有する自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<(a)成分>
本発明で用いる(a)成分は、グルタミン酸2酢酸又はその塩であり、塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩を用いることができる。ナトリウム塩及び/又はアルカノールアミン塩が、安定性、洗浄力の点から好適である。(a)成分は、N,N−ビス(カルボキシメチル)−L−グルタミン酸又はその塩であってよい。
【0010】
(a)成分は、組成物中にあらかじめ塩として添加しても良いが、金属封鎖剤としての機能の観点より、洗浄剤組成物中では(a)成分の4個のカルボキシル基のうち、2〜3個が塩となっている部分中和物であることが好ましい。
【0011】
本発明の(a)成分は、例えば特開平9−221697号公報に記載の方法で製造することができる。
【0012】
本発明の組成物を調製する際には、(a)成分は、水溶液の形態で配合することが好適であり、水溶液の濃度は10〜80質量%、好ましくは30〜60質量%である。
【0013】
本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、(a)成分を好ましくは5〜25質量%、より好ましくは6〜20質量%、更に好ましくは7〜15質量%含有する。
【0014】
<(b)成分>
本発明の(b)成分は、特定のアクリル酸−マレイン酸コポリマー系分散剤であり、アクリル酸由来のモノマー構成単位及びマレイン酸のモノマー構成単位を有する。マレイン酸由来のモノマー構成単位は、無水マレイン酸由来のものであってよい。(b)成分は、油汚れ洗浄力、再汚染性に優れる点で、アクリル酸とマレイン酸のコポリマー又はその塩が用いられる。塩は、ナトリウム塩、カリウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩を用いることができる。なお、コポリマーの塩は、モノマーとして塩型の化合物を用いたもの、共重合後に中和したもののいずれであってもよく、両者を併用したものであってもよい。(b)成分は、前記コポリマーの塩が好ましい。
【0015】
(b)成分は、アクリル酸/マレイン酸のモル比が0.6〜9であり、1〜4、更に1.5〜4であることが好ましい。なお、(b)成分中のアクリル酸/マレイン酸のモル比は、熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)で、共重合体の熱分解物を検出することにより求めることができる。なお、(b)成分の構成モノマー中、アクリル酸及びマレイン酸の割合は、90〜100モル%、更に95〜100モル%、より更に98〜100モル%が好ましく、実質的に(b)成分はアクリル酸及びマレイン酸からなるコポリマー又はその塩が好ましい。
【0016】
(b)成分は、重量平均分子量が1,000〜100,000であり、5,000〜80,000、更に10,000〜40,000であることが、油汚れ洗浄力、再汚染性に優れる点から好適である。
【0017】
なお、本発明の(b)成分の重量平均分子量は、アセトニトリルと水の混合溶媒(リン酸緩衝液)を展開溶媒とし、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーでポリエチレングリコールを標準物質として求めたものである。
【0018】
本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、(b)成分を好ましくは3.5〜20質量%、より好ましくは5〜16質量%、更に好ましくは5〜12質量%含有する。
【0019】
なお、本発明の(b)成分は、pH7.0に調整した0.2質量%水溶液の20℃におけるブルックフィールド型粘度計で測定した粘度が50mPa・s未満である点で、後述の(i)成分のような高分子増粘剤とは区別される。
【0020】
本発明では、組成物中の(a)成分及び(b)成分の合計含有量が15〜30質量%であり、好ましくは15〜27質量%、特に好ましくは17〜25質量%である。また、複合汚れに対する洗浄力の観点から、(b)成分/(a)成分の質量比が0.3〜3、好ましくは0.5〜2、特に好ましくは0.5〜1.7である。本発明の(a)成分と(b)成分とをこのような含有量及び質量比で組み合わせることにより、(a)成分と(b)成分の合計含有量が前記範囲である場合、複合汚れに対して優れた洗浄力を示す自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を得ることができる。すなわち、本発明は、液体タイプの自動食器洗浄機用洗浄剤組成物において高濃度に配合できる金属封鎖剤及び水溶性高分子分散剤の種類や組成として、(a)成分と(b)成分を前記特定の含有量及び質量比で組み合わせ、更に(c)成分を所定量配合することにより、配合安定性を維持しつつ複合汚れに対する洗浄力を向上できることを見出したものである。
【0021】
<(c)成分>
本発明で使用する(c)成分は、配合安定性及び複合汚れへの洗浄力の観点より、非イオン界面活性剤であり、具体的には、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテル、ポリオキシブチレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテル、アルキレンオキシド付加モノアルキル基又はモノアルケニル基含有非イオン性界面活性剤混合物等)、蔗糖脂肪酸エステル、脂肪族アルカノールアミド、脂肪酸グリセリンモノエステル、アミンオキサイド、及びグリコシド型非イオン界面活性剤(アルキルグリコシド等)の中から選ばれる一種以上が挙げられる。かかる非イオン性界面活性剤を更に具体的に示すと以下の(1)〜(11)を挙げることができる。
【0022】
(1)ポリオキシアルキレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテル型非イオン界面活性剤、なかでも、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が8〜20であり、アルキレンオキサイドの平均付加モル数が0超〜110であるもの、更にエチレンオキサイド付加モル数が平均で1〜30モルであるもの。好ましい化合物としては、下記一般式(c1)で表されるポリオキシアルキレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテル型非イオン、更に、下記一般式(c1−1)で表されるポリオキシエチレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテルを挙げることができる。
11[(OC24l/(OC36m]OH (c1)
〔式中、R11は炭素数8〜18の炭化水素基であり、l、mは平均付加モル数であり、lは0〜10の数であり、mは0〜100の数であり、lとmが同時に0になることはない。"/"はオキシエチレン基及びオキシプロピレン基が、順序に関係なく、ランダム又はブロックのいずれに付加したものであってもよいことを示す。〕
11'O(OC24mH (c1−1)
〔式中、R11'は炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、mは平均付加モル数であり、1〜6の数である。〕
【0023】
(2)ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルであって、アルキル基の平均炭素数が6〜12であり、エチレンオキサイド付加モル数が平均で1〜25モルであるもの。
【0024】
(3)ポリオキシプロピレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテルであって、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が8〜20であり、プロピレンオキサイド付加モル数が平均で1〜20モルであるもの。
【0025】
(4)ポリオキシブチレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテルであって、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が8〜20であり、ブチレンオキサイド付加モル数が平均で1〜20モルであるもの。
【0026】
(5)片末端のみにアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(エチレンオキサイド/プロピレンオキサイドのモル比は0.01〜99)あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイド(エチレンオキサイド/プロピレンオキサイドのモル比は0.01〜99)が付加されてなる非イオン性界面活性剤混合物であって、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が8〜20であり、1分子当たりのアルキレンオキサイド付加モル数が平均で1〜30モルであるもの。
【0027】
(6)下記の一般式(c2)で表わされる高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物。
【0028】
【化1】

【0029】
〔式中、R21は炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基であり、R22、R23は同一又は異なって水素原子又はメチル基であり、pは1〜3の数、qは0〜3の数である。〕
【0030】
(7)蔗糖脂肪酸エステルであって、脂肪酸部分の平均炭素数が10〜20であるもの。
【0031】
(8)脂肪酸グリセリンモノエステルであって、脂肪酸部分の平均炭素数が10〜20であるもの。
【0032】
(9)アミンオキサイド。例えば炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖アルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニルアミンオキサイドを挙げることができる。より好ましいアミンオキサイドとしては、下記の一般式(c3)で表されるアルキルアミンオキサイドを挙げることができる。
【0033】
【化2】

【0034】
〔式中、R31は炭素数6〜24の炭化水素基であり、R32、R33は同一又は異なってもよい、炭素数1〜3の炭化水素基、Dは、−COO−、−CONH−、−O−から選ばれる基であり、Eは炭素数1〜5の2価の炭化水素基、a、bはa=0且つb=0であるか、又はa=1且つb=1である。〕
【0035】
(10)グリコシド型非イオン界面活性剤。例えば、下記の一般式(c4)で表される化合物。
41(OR42xy (c4)
〔式中、R41は、直鎖又は分岐鎖の総炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基又はアルキルフェニル基、好ましくはアルキル基を表わし、R42は炭素数2〜4のアルキレン基を表わし、Gは炭素数5〜6を有する還元糖に由来する残基である。x(平均値)は0〜5であり、y(平均値)は1〜5である。〕
【0036】
上記一般式(c4)中の好ましいxの値は0〜2であり、特に好ましくは0である。また、一般式(c4)中のyの平均値は1〜5、好ましくは1〜1.5、より好ましくは1.1〜1.4である。尚、yの測定値はプロトンNMR法によるものである。好ましい原料は、それらの入手容易性及びコストの点から、単糖類ではグルコース及びフルクトースであり、2糖類以上ではマルトース及びスクロースである。R41は、直鎖又は分岐鎖の総炭素数8〜18のアルキル基が好ましい。
【0037】
(11)炭素数5〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキルグリセリルエーテル。
【0038】
これらの非イオン界面活性剤の中でも(1)、(5)、(6)、(9)、(10)及び(11)が好ましく、更に(1)、(5)、(9)、(10)及び(11)が好ましく、より更に(1)及び(10)が好ましい。よって、本発明の(c)成分は、ポリオキシエチレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテル及びアルキルグリコシドから選ばれる1種以上が好ましい。
【0039】
(c)成分としては、前記一般式(c1−1)のポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテルを含むことが好ましい。本発明では、低泡性及び洗浄性の点で、一般式(c1−1)中のR11'の炭素数が8〜14であることが好ましく、特に炭素数12〜14が好ましい。また、一般式(c1−1)中のR11'のアルキル基又はアルケニル基は、特に第2級アルコール由来のものが好ましい。また、一般式(c1−1)のエチレンオキサイドの平均付加モル数mは2〜4が好ましい。一般式(c1)、更に(c1−1)の非イオン界面活性剤は、残留する未反応のアルコールが2質量%以下であることが好ましい。
【0040】
本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、配合安定性及び複合汚れに対する洗浄力の観点から、(c)成分を0.01〜3質量%、好ましくは0.1〜2.8質量%、より好ましくは0.5〜2.8質量%、更に好ましくは1.5〜2.5質量%含有する。また、配合安定性の観点から、(c)成分/〔(a)成分+(b)成分〕の質量比は、好ましくは0.05〜0.3、より好ましくは0.06〜0.2、更に好ましくは0.07〜0.16である。
【0041】
<その他の成分>
本発明では、配合安定性と洗浄力を高める目的から、(a)成分以外の分子量400以下の多価カルボン酸型キレート剤〔以下(d)成分という〕を含有することが好ましく、具体的にはリンゴ酸又はその塩、クエン酸又はその塩、コハク酸又はその塩、マレイン酸又はその塩及びフマル酸又はその塩から選ばれる化合物を挙げることができる。
【0042】
本発明では(a)成分/(d)成分の質量比が0.2〜30、更に2〜20であることが、(a)成分の効果を向上させる点及び(b)成分と(c)成分の配合安定性の点から好ましい。また、(b)成分/〔(a)成分+(d)成分〕の質量比が0.2〜2.5、更に0.4〜2であることが好ましい。
【0043】
本発明の組成物では、重量平均分子量が600〜20,000、好ましくは2,000〜10,000のポリプロピレングリコール〔以下(e)成分という〕を配合することが、洗浄効果の点で好ましい。ポリプロピレングリコールは、組成物中に0.1〜10質量%、更に0.5〜5質量%、特に1〜5質量%配合することが好適である。ポリプロピレングリコールの重量平均分子量は光散乱法を用いて決定することができ、ダイナミック光散乱光度計(DLS−8000シリーズ、大塚電子株式会社製など)により測定することができる。
【0044】
溶剤としてポリプロピレングリコールを用いる場合、組成物中に均一に分散させるためには(c)成分として、前記(1)、(5)、(9)及び(10)の中から選ばれる1種以上を用いることが好適である。分散安定性及び低泡性の点から、(e)成分/(c)成分の質量比は、好ましくは0.1〜9、より好ましくは0.2〜2.5、更に好ましくは0.4〜1.5である。
【0045】
本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、洗浄効果をより高める目的から(f)成分として酵素を含有することが好ましい。
【0046】
具体的には、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、エステラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼ及びペルオキシダーゼを挙げることができ、特にプロテアーゼ、アミラーゼが好適である。
【0047】
プロテアーゼとして使用できる市販の酵素としては、アルカラーゼ、サビナーゼ、エスペラーゼ、エバラーゼ、カンナーゼ、オボザイム(ノボザイムズジャパン(株))、エクセラーゼ、プロペラーゼ、プラフェクトOX、プラフェクトL(ジェネンコア協和社)を挙げることができる。
【0048】
アミラーゼとして使用できる市販の酵素としては、ラピダーゼ(ギスト−ブロカーズ)、及びターマミル、デュラミル、ステインザイム(ノボノルディスクバイオインダストリー(株))、プラスターHP A、プラスターOxAm(ジェネンコア協和社)を挙げることができる。
【0049】
本発明ではプロテアーゼとアミラーゼを併用することが好ましく、酵素タンパク量としてのアミラーゼ/プロテアーゼの質量比は、好ましくは0.01〜15、より好ましくは0.02〜9、特に好ましくは0.2〜4である。
【0050】
(f)成分の組成物中の配合量は、酵素タンパク量として、好ましくは0.005〜1質量%、より好ましくは0.01〜0.5質量%、更に好ましくは0.03〜0.3質量%である。
【0051】
本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物に(f)成分を配合する場合には、酵素安定化剤として水溶性カルシウム塩〔以下(g)成分という〕を含有することが好ましい。水溶性カルシウム塩としては塩化カルシウムが好ましい。(g)成分の含有量は、組成物中好ましくは0.01〜1質量%、より好ましくは0.02〜0.5質量%、更に好ましくは0.05〜0.3質量%である。
【0052】
本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物には、(f)成分の安定性をより向上させる目的から、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトールから選ばれる1種以上の溶剤〔以下(h)成分という〕を配合することが好ましい。(h)成分としてはプロピレングリコール及び/又はグリセリンが好ましく、組成物中の含有量は、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%、更に好ましくは1〜3質量%である。
【0053】
本発明の組成物は、さらに(i)成分として増粘剤を含有することが好ましい。(i)成分としては、例えばペクチン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、トラガントガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、デキストリン、デキストリン脂肪酸エステル、(メタ)アクリル酸系ポリマー、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、デンプン等の水溶性高分子や、スメクタイトのような水膨潤性粘土鉱物が好ましい。
【0054】
スメクタイトとしては天然及び合成のいずれも使用し得るが、ガラス質、長石、石英、雲母、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マンガン等の含有率が5質量%以下であるものが好ましい。好ましいスメクタイトとしては、ジオクタヘドラル群のモンモリロナイト、バイデライト、ノントロイト等又はトリオクタヘドラル群のサポナイト、ヘクトライト、スチーブンサイト等の天然又は合成のコロイド性ケイ酸塩を挙げることができる。その中でも好ましくはヘクトライトであり、ロックウッドアディティブズ社製ラポナイトシリーズ、クニミネ工業社製クニピア、スメクトン等を挙げることができる。
【0055】
(i)成分としては、増粘性、保存安定性の点から(メタ)アクリル酸系ポリマーが好ましい。好ましい(メタ)アクリル酸系ポリマーとしては、カルボキシビニルポリマー又はその塩〔以下、(i−1)成分という〕及び(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとのコポリマー又はその塩〔以下、(i−2)成分という〕から選ばれる1種以上を用いることができる。なお、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸の意味である。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられ、モノマーとして塩型の化合物を用いたもの、共重合後に中和したもののいずれであってもよく、両者を併用したものであってもよい。
【0056】
(i−1)成分のカルボキシビニルポリマー又はその塩は、カルボキシル基を持つ酸性高分子化合物で、主たる構成モノマーがアクリル酸であるポリマーであり、アクリル酸100質量部に対して、0.01質量部以上、3質量部以下のエチレン性不飽和基を少なくとも2個有する化合物を架橋剤として使用して得られる架橋型ポリアクリル酸又はその塩であってもよく、通常、化粧料や医薬外用剤で使用されるものを限定なく使用することができる。
【0057】
エチレン性不飽和基を少なくとも2個有する化合物としては、例えば、ペンタエリスリトールテトラアリルエーテル、テトラアリルオキシエタン、リン酸トリアリル及びポリアリルサッカロースの少なくとも1種が好ましい。架橋剤は、アクリル酸100質量部に対して、0.05質量部以上、3質量部以下であることが好ましい。
【0058】
(i−1)成分は、構成単量体がアクリル酸99.9モル%以上のものが好ましく、特にアクリル酸のみのもの又はその塩や架橋型ポリアクリル酸又はその塩が好ましい。
【0059】
このようなカルボキシビニルポリマー又はその塩としては、例えば、ノベオン社(Noveon Inc.)製のカーボポール980、カーボポール981、住友精化株式会社製のアクペックHV501E、HV505E等の市販品を用いることができる。これらは、2種以上を併用することもできる。
【0060】
(i−2)成分を構成する(メタ)アクリル酸エステルは、エステルを構成する炭化水素基はアルキル基が好ましく、その炭素数は8〜30、更に10〜30、特に10〜22が好ましい。
【0061】
また、(i−2)成分は、炭素数2〜4のアルキレンオキサイド(以下、AOという)に由来する構成単位を含んでいてもよく、AOとしてはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、好ましくはエチレンオキサイドを挙げることができる。AOの平均付加モル数は5〜20が好ましい。
【0062】
また、(i−2)成分の単量体の比率は、モル比で(メタ)アクリル酸100に対して(メタ)アクリル酸エステル0.2〜10が好ましく、特に0.5〜5が好ましく、AO由来の構成単位を導入する場合は、(メタ)アクリル酸エステルのAO付加物及び/又は(メタ)アクリル酸AO付加物を、モル比で(メタ)アクリル酸100に対して0.2〜10用いることが好ましい。
【0063】
(i−2)成分は、実質的な構成単量体としてアクリル酸とメタクリル酸アルキルエステルのみを含むものが好ましく、その上で、アクリル酸100質量部に対して、0.01質量部以上エチレン性不飽和基を少なくとも2個有する化合物を架橋剤として使用して得られる架橋型アクリル酸/アクリル酸アルキルコポリマー又はその塩が好ましい。
【0064】
(i−2)成分としては、例えば、ノベオン社(Noveon Inc.)製のカーボポールETD2020、住友精化株式会社製アクペックHV501ER、アクペックHV701EDR等の市販品を用いることができる。これらは、2種以上を併用することもできる。
【0065】
(i−1)成分のカルボキシビニルポリマー又はその塩、又は(i−2)成分の(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとのコポリマー又はその塩は、(i−1)成分又は(i−2)成分を0.2質量%含有し、水酸化ナトリウムでpH7.0に調整した水溶液を、20℃にてブルックフィールド型粘度計(ローターNo.4、回転数12r/m)で測定した粘度が、それぞれ、500mPa・s以上であるものが好ましく、より好ましくは1,000〜70,000mPa・s、更に好ましくは1,500〜40,000mPa・sのものである。
【0066】
(i−2)成分及び/又は(i−2)成分は、後述のpH調整剤との塩として洗浄剤組成物中に存在することが好ましい。
【0067】
本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、上述の(a)成分〜(c)成分、並びに任意ではあるが含有することが好適である(d)成分〜(i)成分を水に溶解、乳化、分散させた液体組成物、好ましくは水溶液の形態であり、用いる水は微量に金属を除去したイオン交換水や蒸留水が好ましく、塩素を0.1〜10ppm溶解させた次亜塩素酸滅菌水を用いることも好適である。
【0068】
本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpH(JIS−Z−8802:1984「pH測定方法」)は、配合安定性の観点から、6〜8、好ましくは7〜8である。このようなpHとするためにpH調整剤を用いることができ、具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムから選ばれる無機アルカリ剤、アミン化合物から選ばれる有機アルカリ剤を挙げることができる。アミン化合物としては下記一般式(I)〜(IV)で表されるアミン化合物が好適である。pH調整剤は、本発明の液体洗浄剤組成物のpHを調整するために、適宜適量添加される。
【0069】
【化3】

【0070】
(式中、R1、R4、R6、R8、R10、R12、R13は、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基を示し、R2、R3、R5、R7、R9、R11は、それぞれ水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基を示す。)
【0071】
一般式(I)で表される化合物としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルプロパノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等を挙げることができる。
【0072】
一般式(II)で表される化合物としては、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン等を挙げることができる。
【0073】
一般式(III)で表される化合物としては、ジエチレントリアミン等を挙げることができる。
【0074】
一般式(IV)で表される化合物としては、モルホリン、N−エチルモルホリン等を挙げることができる。
【0075】
これらの中でも、洗浄剤組成物の配合安定性とコスト面から、無機アルカリ剤としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化物が、有機アルカリ剤としては、モノエタノールアミンが好ましい。
【0076】
また、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、20℃における粘度が好ましくは300〜5,000mPa・s、より好ましくは400〜4,000mPa・s、更に好ましくは500〜3,000mPa・sであり、このような粘度は(i)成分の種類や含有量で適宜調整し得る。粘度の測定はブルックフィールド型粘度計(粘度が4,000mPa・s以下の場合はローターNo.3、回転数30r/m、粘度が4,000mPa・sを超え、20,000mPa・s以下の場合はローターNo.4、回転数30r/m)を用いて行う。
【0077】
また、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、水に(a)成分及び/又は(b)成分を、例えば(a)成分と(b)成分の合計が15質量%以上になるように添加し、前記したpH調整剤を用いて25℃におけるpHを5以下に調整することが好ましく、(i)成分を配合する場合はこのようにしてpHを調整した後、(i)成分を添加し、分散させることが好ましい。(d)成分を配合する場合は、pH調整を(d)成分によって行うことができる。
【0078】
また、本発明の自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を製造する場合に用いる撹拌機としては、配合安定性の点から、高せん断条件下で混合可能である撹拌機が好ましく、バッチ式では、プライミクス(株)のアジホモミクサー、T.K.ホモミクサー、T.K.ホモディスパーが好ましく、連続式ではプライミクス(株)のT.K.パイプラインホモミクサー、T.K.ホモミックラインミル等が好ましい。
【0079】
また、本発明の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物は、乳化物であることが好ましく、特に、該組成物の乳化粒子の平均粒径(メジアン径)が、10μm未満、さらに5μm未満であることが好ましい。なお、組成物の乳化粒子の平均粒径(メジアン径)は、イオン交換水を分散媒とし、粒度分布計(HORIBA LA−950V2、堀場製作所)にて測定した値を示す。
【実施例】
【0080】
表1、2に示す配合組成で、自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を調製し、以下の評価を行った。
【0081】
<複合汚れ洗浄性能>
*使用洗浄機
松下電器産業株式会社製自動食器洗い乾燥機(機種NP−P45M1PS)を用い、下記食器(汚染ナイフ)、表1又は表2の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物を入れてスピーディコースで運転した。
汚染ナイフ :6本(下記方法で調製されたもの)
使用水 :3.2°dHの水
洗浄剤組成物添加量:6g
【0082】
*汚染ナイフの調製及び評価方法
フライパンにサラダ油3gを入れて半熟ハムエッグを作製し、これを細かく切り刻んだものにナイフ(ステンレス製テーブルナイフ)を接触させ、ナイフ1本当たりの付着量が0.3gとなるように、ナイフ両面に汚れを付着させ、常温で2時間乾燥させたものを評価に用いた。洗浄後のナイフ6本の汚れの残留具合を30歳代の男性及び女性4人(各2人ずつ)のパネルに観察してもらい、下記判定基準で評価し、4人の平均値を表1、2に示した。
4:汚れが残っていない
3:やや汚れが残っているが、使用上問題ないレベル
2:汚れが残っており、洗い直しが必要なレベル
1:汚れがほとんど除去されていないレベル
【0083】
<配合安定性>
表1、2の配合成分をホモミキサーで混合して液体洗浄剤組成物を調製し、組成物中の乳化粒子の平均粒径(メジアン径)を、イオン交換水を分散媒として粒度分布計(HORIBA LA−950V2、堀場製作所)にて測定した。乳化粒子の平均粒径が5μm未満の場合を◎、5μm以上〜10μm未満の場合を○、10μm以上の場合を×として評価し、表1、2に示した。なお、平均粒径が10μm以上になると、乳化状態が不安定となる。
【0084】
【表1】

【0085】
【表2】

【0086】
表中の成分(一部)は以下のものである。
<(b)成分>
・アクリル酸/マレイン酸コポリマーの塩1:重量平均分子量約3万、アクリル酸/マレイン酸のモル比=2.3、ナトリウム塩
・アクリル酸/マレイン酸コポリマーの塩2:ソカランCP45(BASFジャパン株式会社)重量平均分子量約7万、アクリル酸/マレイン酸のモル比=2.3、部分ナトリウム塩
【0087】
<(b)成分の比較成分>
・ポリアクリル酸の塩:ポリアクリル酸ナトリウム、重量平均分子量約3万
【0088】
<(c)成分>
・非イオン界面活性剤1:アルキル基の炭素数が12〜14の第2級高級アルコールにオキシエチレン基が平均3モル付加した、ポリオキシエチレンアルキルエーテル〔一般式(c1−1)中、R11'が炭素数12〜14の第2級アルキル基、mが3の非イオン界面活性剤〕
・非イオン界面活性剤2:アルキル基の炭素数が12の直鎖第1級高級アルコールにオキシエチレン基が平均4モル付加した、ポリオキシエチレンアルキルエーテル〔一般式(c1−1)中、R11'が炭素数12の直鎖第1級アルキル基、mが4の非イオン界面活性剤〕
・非イオン界面活性剤3:アルキル基の炭素数が12の直鎖第1級高級アルコールにオキシエチレン基が平均8モル付加した、ポリオキシエチレンアルキルエーテル〔一般式(c1−1)中、R11'が炭素数12の直鎖第1級アルキル基、mが8の非イオン界面活性剤〕
・非イオン界面活性剤4:アルキル基の炭素数が12、グルコースの平均縮合度は1.3のアルキルグリコシド〔一般式(c4)中のR41が炭素数12の直鎖第1級アルキル基、Gはグルコース残基、xが0、yが1.3のアルキルポリグリコシド〕
【0089】
<(e)成分>
・ポリプロピレングリコール:重量平均分子量約3,000、平均縮合度約50(ジオールタイプ、和光純薬工業株式会社)
<(f)成分>
・α−アミラーゼ:ターマミルウルトラ300L(ノボザイムズジャパン株式会社)
・プロテアーゼ:エバラーゼ16L(ノボザイムズジャパン株式会社)
<(i)成分>
・増粘剤1:アクペックHV501E(架橋型ポリアクリル酸、住友精化(株)製)(20℃の粘度:前記アクペックHV501Eを0.2質量%含有し、水酸化ナトリウムでpH7.0に調整した水溶液を、20℃にてブルックフィールド型粘度計<ローターNo.4、回転数12r/m>で測定した粘度が4,000mPa・s)
・増粘剤2:アクペックHV701EDR〔架橋型アクリル酸/メタクリル酸アルキル(炭素数10〜30)コポリマー、住友精化(株)製〕(20℃の粘度:前記アクペックHV701EDRを0.2質量%含有し、水酸化ナトリウムでpH7.0に調整した水溶液を、20℃にてブルックフィールド型粘度計<ローターNo.4、回転数12r/m>で測定した粘度が13,000mPa・s)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)グルタミン酸2酢酸又はその塩、(b)アクリル酸/マレイン酸のモル比が0.6〜9、重量平均分子量が1,000〜100,000のアクリル酸−マレイン酸コポリマー又はその塩、(c)非イオン界面活性剤、並びに水を含有し、(a)及び(b)の合計含有量が15〜30質量%であり、(c)の含有量が0.01〜3質量%であり、(b)/(a)の質量比が0.3〜3であり、25℃におけるpHが6〜8である、自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
【請求項2】
(c)/〔(a)+(b)〕の質量比が0.05〜0.3である請求項1記載の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
【請求項3】
(c)が、ポリオキシアルキレンモノアルキル又はモノアルケニルエーテル型非イオン界面活性剤及びグリコシド型非イオン界面活性剤から選ばれる一種以上である、請求項1又は2記載の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。
【請求項4】
(d)分子量400以下の多価カルボン酸又はその塩を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の自動食器洗浄機用液体洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2012−1663(P2012−1663A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−139273(P2010−139273)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】