説明

舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置

【課題】一つのパドルフロコンでコンベア装置による混合物の搬送量の制御とスクリュースプレッダによる混合物の搬送量の制御を同時にできるようにして、構造の簡略化を図り、コストダウンを可能にする舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置を提供する。
【解決手段】スクリードの前方に滞留するアスファルト混合物の高さを検出するパドルフロコン用センサ17と、このセンサ17により混合物の高さが一定の高さ以上であることが検出されたら、コンベア装置13による混合物搬送量とスクリュースプレッダ15による撒き出し量を同時に制御するコントローラと、を備える舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置、特にアスファルト乳剤を散布する乳剤散布装置を有する舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
アスファルト乳剤を路面上に散布する乳剤散布機能と、乳剤が散布された路面上にアスファルト混合物を敷き均すアスファルト混合物敷き均し機能を、複合させた舗装機械は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に知られる舗装機械は、走行車両に、該走行車両の前部に設けられた混合物収容用のホッパと、該ホッパ内の混合物を該走行車両の後方へ搬送するコンベア装置と、該走行車両の後部で舗装する面にアスファルト乳剤を散布する乳剤散布装置と、該乳剤の散布された前記舗装面上で前記コンベア装置により搬送されて来る前記混合物を左右に撒き拡げるスクリュースプレッダと、該スクリュースプレッダで拡げられた混合物を前記舗装面上に敷き均すスクリードと、を備えた構成となっている。
【0004】
また、上記のような舗装機械において、スクリードの前方に滞留する混合物の高さが一定の高さ以上になると、その混合物に押されて揺動するパドルを設け、該パドルによりスイッチをオン・オフさせてスクリュースプレッダ等によるアスファルト混合物の送り出し量を制御するようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
ところで、舗装機械において、アスファルト乳剤(タックコート)を散布する乳剤散布装置を有したアスファルトフィニッシャ(ペーバ)、いわゆるアスファルト乳剤散布装置付舗装機械(「タックペーバ」とも言う)等の場合は、後輪タイヤの後側に乳剤散布装置が設けられているので、コンベア装置の混合物出口がアスファルト乳剤散布装置を持たない標準の舗装機械におけるコンベア装置の混合物出口に比べて高い位置にある。そのため、アスファルト乳剤散布装置付舗装機械の場合は、標準のアスファルトフィニッシャのようにコンベア装置の混合物出口に混合物の送り量を制御するパドルフロコンを取り付け、このパドルフロコンの制御でスクリードの前方に滞留する混合物の量を自動で制御することが難しい。
【0006】
そこで、従来のアスファルト乳剤散布装置付舗装機械においては、コンベア装置の混合物出口に対向させてコンベア装置用のパドルフロコンを取り付け、このコンベア装置用のパドルフロコンによりコンベア装置の混合物搬送速度(混合物の搬送量)を制御するとともに、これとは別にスクリードの左右端部から延びるエンドプレートにスクリュースプレッダ用のパドルフロコンを取り付け、このスクリュースプレッダ用のパドルフロコンによりスクリュースプレッダの速度を調整して混合物の搬送量(左右に掻き拡げる量)を制御することによりスクリードの前方に滞留する混合物量を調整するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−131958号公報。
【特許文献2】特開平6−72406号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、従来のアスファルト乳剤散布装置付舗装機械等においては、コンベア装置による混合物の搬送量を制御するためのコンベア装置用のパドルフロコンと、スクリュースプレッダの速度を調整して混合物の搬送量(左右に掻き拡げる量)を制御するためのスクリュースプレッダ用のパドルフロコンの、2つのパドルフロコンを設けて、スクリードの前方に滞留する混合物量を調整する構造としている。このため、2つのパドルフロコンを使用しているので構造が複雑化し、コストアップになっているという問題点があった。
【0009】
また、アスファルト乳剤散布装置付舗装機械等はコンベア装置の落ち口(混合物出口)が高く、アスファルト乳剤散布装置を持たない標準の舗装機械におけるコンベア装置の混合物出口の位置と比べて高い位置にある。このため、従来装置のようにコンベア装置の混合物出口に対向させてコンベア装置用のパドルフロコンを取り付けると、混合物がスクリュースプレッダのモータ部近くまで溜まり、スクリードの前方に滞留する混合物の量が多くなり、結果として制御不能になることが心配される問題点があった。
【0010】
そこで、一つのパドルフロコンでコンベア装置による混合物の搬送量の制御とスクリュースプレッダによる混合物の搬送量の制御を同時にできるようにして、構造の簡略化を図り、コストダウンを可能にするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、走行車両に、該走行車両の前部に設けられた混合物収容用のホッパと、該ホッパ内のアスファルト混合物を該走行車両の後方へ搬送するコンベア装置と、該走行車両の後部で舗装する面にアスファルト乳剤を散布する乳剤散布装置と、該乳剤の散布された前記舗装面上で前記コンベア装置により搬送されて来る前記混合物を左右に撒き拡げるスクリュースプレッダと、該スクリュースプレッダで拡げられた混合物を前記舗装面上に敷き均すスクリードと、を備えた舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置において、前記スクリュースプレッダの前方に滞留する前記混合物の高さを検出するパドルフロコン用センサと、該センサにより前記混合物の高さが一定の高さ以上であることが検出されたら、前記コンベア装置による混合物搬送量と前記スクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量を同時に制御するコントローラと、を備える舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置を提供する。
【0012】
この構成によれば、パドルフロコン用センサにより、スクリュースプレッダの前方に滞留する混合物の高さが一定の高さ以上であることが検出されたら、コントローラがコンベア装置による混合物の搬送量とスクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出しを同時に止める等の制御を行い、混合物の撒き出し量を制御する。したがって、1つのパドルフロコン用センサからの信号をコントローラに入力させ、このコントローラによりコンベア装置による混合物搬送量とスクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量を同時に制御できる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記パドルフロコン用センサは、一端側が前記スクリュースプレッダ側に突出し、かつ他端側が前記スクリードの左右端に回動可能に取り付けられているとともに、前記スクリュースプレッダの前に滞留する前記混合物の高さが一定の高さ以上になると前記一端側がその混合物に押されて回動し、混合物の高さが一定の高さ以下になると定点位置に復帰するようにして配設されたパドルと、該パドルの回動操作に連動してオン・オフするスイッチと、で構成され、該スイッチのオン・オフ信号を前記コントローラに出力する舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置を提供する。
【0014】
この構成によれば、パドルフロコン用センサを、回動するパドルと、該パドルの回動操作に連動してオン・オフするスイッチとで構成することができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成において、前記コントローラは、前記コンベア装置による混合物搬送量と前記スクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量の速度制御を、予め手動で入力される設定速度から計算してコントロールする舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置を提供する。
【0016】
この構成によれば、前記コンベア装置による混合物搬送量と前記スクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量を、予め手動入力により設定しておくことができる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1記載の発明は、1つのパドルフロコン用センサからの信号をコントローラに入力させ、このコントローラによりコンベア装置による混合物搬送量とスクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量を同時に制御することができるので、従来装置がコンベア装置用のパドルフロコンとスクリュースプレッダ用のパドルフロコンの、2つのパドルフロコンを使用してコンベア装置による混合物搬送量とスクリュースプレッダによる撒き出し量を制御していたのと比べて、構造の簡素化が図れ、同時にコストダウンが可能になる。
【0018】
請求項2記載の発明は、パドルフロコン用センサを、回動するパドルと該パドルの回動操作に連動してオン・オフするスイッチとで構成して簡素化を図ることができるので、請求項1の発明の効果に加えて、さらに構造の簡素化とコストダウンが可能になる。
【0019】
請求項3記載の発明は、コンベア装置による混合物搬送量とスクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量の各制御量を、予め手動入力により設定しておくことができるので、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、より細かな制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態として示すアスファルト乳剤散布装置付舗装機械の側面図。
【図2】同上アスファルト乳剤散布装置付舗装機械の平面図。
【図3】同上アスファルト乳剤散布装置付舗装機械の後部における要部装置の配置構成図。
【図4】図3の平面図。
【図5】パドルフロコン用センサの配置構成を示す平面図。
【図6】図5の側面図。
【図7】アスファルト乳剤散布装置付舗装機械の回路系統図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明は、一つのパドルフロコンでコンベア装置による混合物の搬送量の制御とスクリュースプレッダによる混合物の搬送量の制御を同時にできるようにして、構造の簡略化を図り、コストダウンを可能にするという目的を達成するために、走行車両に、該走行車両の前部に設けられた混合物収容用のホッパと、該ホッパ内の混合物を該走行車両の後方へ搬送するコンベア装置と、該走行車両の後部で舗装する面にアスファルト乳剤を散布する乳剤散布装置と、該乳剤の散布された前記舗装面上で前記コンベア装置により搬送されて来る前記混合物を左右に撒き拡げるスクリュースプレッダと、該スクリュースプレッダで拡げられた混合物を前記舗装面上に敷き均すスクリードと、を備えた舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置において、前記スクリードの前方に滞留する前記混合物の高さを検出するパドルフロコン用センサと、該センサにより前記混合物の高さが一定の高さ以上であることが検出されたら、前記コンベア装置による混合物搬送量と前記スクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量を同時に制御するコントローラと、を備えることにより実現した。
【0022】
以下、本発明の実施形態による舗装機械を図面を参照しながら説明する。
【実施例】
【0023】
図1及び図2は本発明に係る舗装機械の一実施例を示すもので、図1はその側面図、図2はその平面図である。以下の説明において、図1の左右方向左側を前後方向前方、右側を後方とし、また上下方向を上下、紙面に垂直な方向を左右として説明する。
【0024】
図1及び図2において、この舗装機械10は、アスファルト乳剤の散布と共にアスファルト混合物の敷き均しを行うアスファルトフィニッシャであり、前輪11aと後輪11bを設けた自走式の走行車両11と、この走行車両11の前部に設けられたアスファルト混合物収容用のホッパ12と、該ホッパ12内の混合物を該走行車両11の後方へ搬送するコンベア装置13と、該走行車両11の後部で舗装する面にアスファルト乳剤を散布する左右、前後に分けて伸縮自在に設けられた1対の乳剤散布装置14,14と、該乳剤の散布された舗装面上で該コンベア装置13により搬送されて来る混合物を左右に撒き拡げるスクリュースプレッダ15と、該スクリュースプレッダ15で拡げられた混合物を前記舗装面上に敷き均す左右1対のスクリード16,16と、から構成されているものである。
【0025】
前記左右1対の乳剤散布装置14,14は、前記スクリュースプレッダ15の直前で、
かつ前記走行車両11の進行方向前後に位置をずらして互いに平行に配置された状態で該走行車両11に各々支持されており、アスファルト乳剤を舗装面に散布できるようになっている。また、該左右1対の乳剤散布装置14,14は、それぞれ走行車両11の幅方向(左右方向)に伸縮自在に構成されており、この伸縮により乳剤の散布幅を任意に調整する
ことができるようになっている。
【0026】
前記左右1対のスクリード16,16は、前記走行車両11の左右両側面にレベリングアーム16aを上下回動自在に取り付けるとともに該レベリングアーム16aの後端部を該スクリード16,16の外側面に連結して、前記スクリュースプレッダ15の後側に設
けられており、該走行車両11の進行に伴い牽引されるように構成してある。また、該左右1対のスクリード16,16は、それぞれ前記走行車両11の幅方向(左右方向)に伸縮
自在に構成されており、この伸縮によりアスファルト混合物の敷き均し幅を任意に調整することができるようになっている。
【0027】
また、図3及び図4に示すように、前記コンベア装置13の混合物出口27は、前記スクリュースプレッダ15の直前で、かつ上方位置に設けられている。そして、該コンベア装置13でホッパ12内から搬送されて来る混合物は、スクリュースプレッダ15上に落下される。落下された混合物は、アスファルト乳剤が散布されている舗装面上に、前記スクリュースプレッダ15の回転により左右に撒き拡げられ、この混合物が前記スクリード16の前方に滞留された後、該スクリード16により敷き均されるようになっている。
【0028】
さらに、前記スクリュースプレッダ15の直後には、図5及び図6に示すように、前記スクリード16の前方に滞留する混合物の高さが一定の高さ以上になると、その混合物の高さを検出するためのセンサとしてパドルフロコン用センサ17が設けられている。
【0029】
前記パドルフロコン用センサ17は、左右のスクリード端の各エンドプレート19にブラケット18を介して各々取り付けられた状態にして、1対設けられている。さらに詳述すると、各パドルフロコン用センサ17は、一端(先端部20a)側がスクリュースプレッダ15の前側に突出し、かつ他端(基端部20b)側がブラケット18に回動可能に取り付けられているパドル20と、該パドル20の先端部20aの回動操作に連動してオン・オフされる左右のパドルフロコン用スイッチ17L,17R(図7参照)とを備えている。
【0030】
前記パドルフロコン用センサ17の前記各パドル20は、前記スクリード16の前に滞
留する前記混合物の高さが一定の高さになる前、図示しない付勢バネによる力または自重により、真下を向いた状態で保持されている。
【0031】
そして、前記各パドル20は、前記スクリード16の前、すなわちスクリュースプレッダ15の前に滞留する前記混合物の高さが一定の高さ以上になると、先端部20a側が前記混合物に押され、扇状に旋回して動く。一方、前記スイッチ17L,17Rは、前記各パドル20の先端部20aが扇状に旋回移動し、ある設定高さまで先端部20aが混合物によって持ち上げられたらオンする。また、前記各パドル20は、前記スクリード16の前に滞留する前記混合物の高さが一定の高さ以下になると、先端部20aが混合物に押されなくなり、付勢バネの力または自重により元の位置に戻る。
【0032】
また、前記スイッチ17L,17Rのオン・オフ信号は、図7に示すコントローラ22に出力され、該コントローラ22では該信号を基に前記コンベア装置13及び前記スクリュースプレッダ15の回転等を制御する。
【0033】
前記コントローラ22は、舗装機械10の全体動作を制御するものであり、マイクロコンピュータ(通称「マイコン」)を主体として構成されている。該コントローラ22には、例えば左右のパドルフロコン用の前記スイッチ17L,17Rと、左右のコンベヤダイヤ
ル23L,23Rと、左右のスクリューダイヤル24L,24Rと、左右のコンベアソレノイドバルブ(SOL)25L,25Rと、左右のスクリューソレノイドバルブ(SOL)26
L,26R等が接続されている。
【0034】
そして、前記左右のパドルフロコン用スイッチ17L,17Rがオフの場合は、前記左
右のコンベヤダイヤル23L,23R及び前記左右のスクリューダイヤル24L,24Rから、前記コンベア装置13の速度及び前記スクリュースプレッダ15の速度を前記コントローラ22で計算し、その各ダイヤル23L,23R、24L,24Rで設定された速度になるように、前記左右のコンベアソレノイドバルブ(SOL)25L,25R及び前記左右
のスクリューソレノイドバルブ(SOL)26L,26Rの各ソレノイドに信号を出力し、
前記コンベア装置13と前記スクリュースプレッダ15をそれぞれ動かす。
【0035】
一方、混合物量が一定の高さになり、前記左右のパドルフロコン用スイッチ17L,17Rがオンになると、前記コントローラ22は前記左右のコンベアソレノイドバルブ(SOL)25L,25Rと前記左右のスクリューソレノイドバルブ(SOL)26L,26Rの各ソレノイドへの信号出力を止め、前記コンベア装置13と前記スクリュースプレッダ15をそれぞれ止める。
【0036】
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上説明したように、本発明はアスファルトフィニッシャ以外に、リペーバあるいはリミキサ等の敷き均し機械にも応用できる。
【符号の説明】
【0038】
10 舗装機械
11 走行車両
11a 前輪
11b 後輪
12 ホッパ
13 コンベア装置
14 乳剤散布装置
15 スクリュースプレッダ
16 スクリード
17 パドルフロコン用センサ
17L,17R パドルフロコン用スイッチ
18 ブラケット
19 エンドプレート
20 パドル
20a 先端部
20b 基端部
22 コントローラ
23L,23R コンベアダイヤル
24L,24R スクリューダイヤル
25L,25R コンベアソレノイドバルブ
26L,26R スクリューソレノイドバルブ
27 混合物出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車両に、該走行車両の前部に設けられた混合物収容用のホッパと、該ホッパ内の混合物を該走行車両の後方へ搬送するコンベア装置と、該走行車両の後部で舗装する面にアスファルト乳剤を散布する乳剤散布装置と、該乳剤の散布された前記舗装面上で前記コンベア装置により搬送されて来る前記混合物を左右に撒き拡げるスクリュースプレッダと、該スクリュースプレッダで拡げられた混合物を前記舗装面上に敷き均すスクリードと、を備えた舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置において、
前記スクリュースプレッダの前方に滞留する前記混合物の高さを検出するパドルフロコン用センサと、
該センサにより前記混合物の高さが一定の高さ以上であることが検出されたら、前記コンベア装置による混合物搬送量と前記スクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量を同時に制御するコントローラと、
を備えることを特徴とする舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置。
【請求項2】
上記パドルフロコン用センサは、
一端側が前記スクリュースプレッダ側に突出し、かつ他端側が前記スクリードの左右端に回動可能に取り付けられているとともに、前記スクリュースプレッダの前に滞留する前記混合物の高さが一定の高さ以上になると前記一端側がその混合物に押されて回動し、混合物の高さが一定の高さ以下になると定点位置に復帰するようにして配設されたパドルと、
該パドルの回動操作に連動してオン・オフするスイッチと、
で構成され、該スイッチのオン・オフ信号を前記コントローラに出力することを特徴とする請求項1記載の舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記コンベア装置による混合物搬送量と前記スクリュースプレッダによるアスファルト混合物の撒き出し量の速度制御を、予め手動で入力される設定速度から計算してコントロールすることを特徴とする請求項1または2記載の舗装機械におけるアスファルト混合物の送り出し量制御装置。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図2】
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【図5】
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