説明

良性の家族性新生児痙攣(BFNC)および他の癲癇において突然変異されたKCNQ2およびKCNQ3−カリウムチャンネル遺伝子

【課題】良性の家族性新生児痙攣ならびにローランド癲癇(BFNC)および若年性ミオクローヌス癲癇の分子的基礎を提供する。
【解決手段】BFNC家族において発作と共分離する染色体20q13.3の準顕微的欠失が同定された。欠失した領域に広がるcDNAの特徴付けにより、カリウム−チャンネルの新たなKCNQ1−様クラスに属する新規の電位−ゲート・カリウムチャンネル、KCNQ2を同定した。第2の遺伝子、KCNQ3は、突然変異が第8染色体上に位置決定された分離BFNC家族において見出された。このことは、カリウムチャンネルにおける欠陥が癲癇を引起こし得ることを示している。さらに、KCQN2中に突然変異を有する1つのBFNC家族における数人のメンバーは、ローランド癲癇をも示し、若年性ミオクローヌスを有する1人の個人はKCNQ3の別のエキソンに突然変異を有している。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号:2、配列番号:7、配列番号:89、配列番号:91または配列番号:96から選択される蛋白質をコードする核酸を含む単離された核酸またはその相補体。
【請求項2】
該核酸が、配列番号:1のヌクレオチド128−2743、配列番号:6のヌクレオチド19−2634、配列番号:88のヌクレオチド1−2273、配列番号:90のヌクレオチド202−2812または配列番号:95のヌクレオチド128−2917の配列を持つ核酸を含む請求項1記載の単離された核酸またはその相補体。
【請求項3】
良性の家族性新生児痙攣(BFNC)、若年性ミオクローヌス癲癇(JME)またはローランド癲癇を引き起こす突然変異体ヒトKCNQ2またはKCNQ3ポリペプチドをコードする核酸を含む単離された核酸またはその相補体。
【請求項4】
該単離された核酸がBFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異を含み、ここに該突然変異が配列番号:1のヌクレオチド978におけるG、配列番号:1のヌクレオチド1043におけるA、配列番号:1のヌクレオチド1094におけるT、配列番号:1のヌクレオチド1125におけるA、配列番号:1のヌクレオチド1469におけるT、配列番号:1のヌクレオチド975および976の間への2個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド2736の後への5個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド1691−1703よりなる13個のヌクレオチドの欠失、KCNQ2のコドン544を中断するイントロンの3’末端におけるGよりはむしろA、配列番号:2のコドン319においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン524においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン323においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン448においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:6のヌクレオチド947におけるT、およびKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在よりなる群から選択される請求項3記載の単離された核酸。
【請求項5】
該単離された核酸が配列番号:2のコドン284におけるシステイン、配列番号:2のコドン306におけるトレオニン、配列番号:2のコドン333におけるグルタミンまたは配列番号:7のコドン310におけるバリンをコードする請求項3記載の単離された核酸。
【請求項6】
高ストリンジェンシー下で請求項1記載の核酸に特異的にハイブリダイズする核酸プローブ。
【請求項7】
ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で請求項3記載の核酸に特異的にハイブリダイズし、ここに、該ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件が、該核酸プローブが配列番号:1または配列番号:6によって定義される核酸にハイブリダイズすることを妨げる核酸プローブ。
【請求項8】
ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で請求項4記載の核酸に特異的にハイブリダイズし、ここに、該ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件が、該核酸プローブが配列番号:1または配列番号:6によって定義される核酸にハイブリダイズすることを妨げる核酸プローブ。
【請求項9】
当該突然変異を含む核酸へのプローブのハイブリダイゼーションを可能とするが、該プローブの野生型ヒトKCNQ2またはKCNQ3へのハイブリダイゼーションを妨げるストリンジェントな条件下で、請求項7記載のプローブをDNAまたはRNAの患者の試料へハイブリダイズさせることを含み、ここに、ハイブリダイゼーションシグナルの存在が該突然変異の存在を示すことを特徴とするBFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異の診断方法。
【請求項10】
当該突然変異を含む核酸へのプローブのハイブリダイゼーションを可能とするが、該プローブの野生型ヒトKCNQ2またはKCNQ3へのハイブリダイゼーションを妨げるストリンジェントな条件下で、請求項8記載のプローブをDNAまたはRNAの患者の試料へハイブリダイズさせることを含み、ここに、ハイブリダイゼーションシグナルの存在が該突然変異の存在を示すことを特徴とするBFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異の診断方法。
【請求項11】
患者のDNAまたはRNAが増幅されており、該増幅されたDNAまたはRNAをハイブリダイズさせる請求項9記載の方法。
【請求項12】
患者のDNAまたはRNAが増幅されており、該増幅されたDNAまたはRNAをハイブリダイズさせる請求項10記載の方法。
【請求項13】
ハイブリダイゼーションがイン・サイチュにて行われる請求項9記載の方法。
【請求項14】
ハイブリダイゼーションがイン・サイチュにて行われる請求項10記載の方法。
【請求項15】
該方法が、該突然変異の存在を同定する手段によって行われることを特徴とする、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こすヒトKCNQ2またはKCNQ3において突然変異の存在を診断する方法。
【請求項16】
該突然変異が、配列番号:1のヌクレオチド番号978におけるG、配列番号:1のヌクレオチド番号1043におけるA、配列番号:1のヌクレオチド1094におけるT、配列番号:1のヌクレオチド番号1125におけるA、配列番号:1のヌクレオチド1469におけるT、配列番号:1のヌクレオチド番号975および976の間への2個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド2736後への5個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド1691−1703よりなる13個のヌクレオチドの欠失、配列番号:2のコドン544を中断するイントロンの3’末端におけるGよりはむしろA、配列番号:2のコドン319におけるまたはその前の停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン524におけるまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン323においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン448においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:6のヌクレオチド947におけるTの存在、またはKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在である請求項15記載の方法。
【請求項17】
該手段が、該突然変異を検定するために一本鎖立体配座多形技術を用いることを含む請求項15記載の方法。
【請求項18】
該突然変異が、配列番号:1のヌクレオチド番号978におけるG、配列番号:1のヌクレオチド1043におけるA、配列番号:1のヌクレオチド番号1094におけるT、配列番号:1のヌクレオチド1125におけるA、配列番号:1のヌクレオチド番号1469におけるT、配列番号:1のヌクレオチド975および976の間への2個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド番号2736後への5個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド1691−1703よりなる13個のヌクレオチドの欠失、KCNQ2のコドン544を中断するイントロンの3’末端におけるGよりはむしろA、配列番号:2のコドン319においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン524においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン323においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン448においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:6のヌクレオチド947におけるTの存在、またはKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在である請求項17記載の方法。
【請求項19】
該突然変異が配列番号:6の947におけるTであり、さらに該一本鎖立体配座多形技術が増幅された核酸を用い、ここに、該増幅された核酸が配列番号:18および配列番号:19のプライマーを用いて調製された請求項18記載の方法。
【請求項20】
該手段がヒトKCNQ2またはKCNQ3を配列決定することを含む請求項15記載の方法。
【請求項21】
該突然変異が、配列番号:1のヌクレオチド番号978におけるG、配列番号:1のヌクレオチド番号1043におけるA、配列番号:1のヌクレオチド1094におけるT、配列番号:1のヌクレオチド1125におけるA、配列番号:1のヌクレオチド1469におけるT、配列番号:1のヌクレオチド975および976の間への2個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド2736後への5個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド1691−1703よりなる13個のヌクレオチドの欠失、KCNQ2のコドン544を中断するイントロンの3’末端におけるGよりはむしろA、配列番号:2のコドン319においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン524においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン323においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン448においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:6のヌクレオチド947におけるTの存在、またはKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在である請求項20記載の方法。
【請求項22】
該手段が、RNAseアッセイを行うことを含む請求項15記載の方法。
【請求項23】
該突然変異が、配列番号:1のヌクレオチド番号978におけるG、配列番号:1のヌクレオチド番号1043におけるA、配列番号:1のヌクレオチド1094におけるT、配列番号:1のヌクレオチド1125におけるA、配列番号:1のヌクレオチド1469におけるT、配列番号:1のヌクレオチド975および976の間への2個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド2736後への5個のヌクレオチドの挿入、配列番号:1のヌクレオチド1691−1703よりなる13個のヌクレオチドの欠失、配列番号:2のコドン544を中断するイントロンの3’末端におけるGよりはむしろA、配列番号:2のコドン319においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン524においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン323においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:2のコドン448においてまたはその前に停止コドンを引き起こす突然変異、配列番号:6のヌクレオチド947におけるTの存在、またはKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在である請求項22記載の方法。
【請求項24】
配列番号:2、配列番号:7、配列番号:89または配列番号:91のポリペプチドに結合する抗体。
【請求項25】
突然変異体ヒトKCNQ2または突然変異体ヒトKCNQ3ポリペプチドに結合するが、野生型ヒトKCNQ2または野生型KCNQ3ポリペプチドには結合せず、該突然変異体ポリペプチドがBFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす抗体。
【請求項26】
該突然変異体ポリペプチドが、配列番号:2のアミノ酸残基214におけるシステイン、配列番号:2のアミノ酸残基306におけるトレオニン、配列番号:2のアミノ酸残基333におけるグルタミン、配列番号:7のアミノ酸残基310におけるバリンを含み、あるいはここに、該突然変異体ポリペプチドが配列番号:96である請求項25記載の抗体。
【請求項27】
患者からの蛋白質を含む試料を請求項25記載の抗体と反応させることによって、該患者における突然変異体KCNQ2または突然変異体KCNQ3ポリペプチドの存在につき検定することを含み、ここに、陽性反応の存在がBFNC、JMEまたはローランド癲癇を示すことを特徴とするヒト患者においてBFNC、JMEまたはローランド癲癇を診断する方法。
【請求項28】
該突然変異体KCNQ2または突然変異体KCNQ3が(a)配列番号:2のアミノ酸残基284におけるシステインを含むKCNQ2、(b)配列番号:2のアミノ酸残基306におけるトレオニンを含むKCNQ2、(c)配列番号:2のアミノ酸残基333におけるグルタミンを含むKCNQ2、(d)突然変異した配列番号:1のDNAによってコードされるKCNQ2、ここに、該突然変異した配列番号:1はヌクレオチド975および976の間へのGTの挿入によって改変された配列番号:1である、(e)突然変異した配列番号:1のDNAによってコードされるKCNQ2、ここに、該突然変異した配列番号:1は、配列番号:1のヌクレオチド2736に続いてのGGGCCの挿入によって改変された配列番号:1であり、(f)突然変異した配列番号:1のDNAによってコードされるKCNQ2、ここに、該突然変異した配列番号:1は、ヌクレオチド1691−1703よりなる13個のヌクレオチドの欠失によって改変された配列番号:1であり、(g)配列番号:2のアミノ酸残基1−318を含むKCNQ2、(h)配列番号:2のアミノ酸残基1−523を含むKCNQ2、(i)配列番号:2のアミノ酸残基1−322を含むKCNQ2、(j)配列番号:2のアミノ酸残基1−448を含むKCNQ2、および(k)配列番号:7のアミノ酸残基310におけるバリンを含むKCNQ3よりなる群から選択される請求項27記載の方法。
【請求項29】
該抗体が、モノクローナル抗体である請求項27記載の方法。
【請求項30】
該抗体が、モノクローナル抗体である請求項28記載の方法。
【請求項31】
BFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異を含む単離されたヒトKCNQ2またはKCNQ3ポリペプチド。
【請求項32】
該突然変異が、配列番号:2のアミノ酸残基284におけシステイン、配列番号:2のアミノ酸残基306におけるトレオニン、配列番号:2のアミノ酸残基333におけるグルタミンまたは配列番号:7のアミノ酸残基310におけるバリンである請求項31記載のポリペプチド。
【請求項33】
(a)DNAによってコードされたポリペプチド、ここに、該DNAは塩基975および976の間にGTの挿入を持つ配列番号:1であり、(b)DNAによってコードされたポリペプチド、ここに、該DNAはヌクレオチド1691−1703よりなる13個の塩基欠失を持つ配列番号:1である、(c)DNAによってコードされるポリペプチド、ここに、該DNAはヌクレオチド2736に続いてGGGCC挿入を持つ配列番号:1である、(d)DNAによってコードされたポリペプチド、ここに、該DNAはヌクレオチド1094におけるTを持つ配列番号:1である、および(e)DNAによってコードされたポリペプチド、ここに、該DNAはヌクレオチド1469におけるTを持つ配列番号:1である、よりなる群から選択される単離されたKCNQ2ポリペプチド。
【請求項34】
個体からのKCNQ2またはKCNQ3ポリペプチドを配列決定し、あるいは、個体に由来する核酸から合成されたKCNQ2またはKCNQ3ポリペプチドを配列決定することを含み、ここに、KCNQ2のアミノ酸残基284におけるシステイン、KCNQ2のアミノ酸残基306におけトレオニン、KCNQ2のアミノ酸残基333におけるグルタミン、またはKCNQ3におけるアミノ酸残基310におけるバリンの存在が、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を示すことを特徴する、個体においてBFNC、JMEまたはローランド癲癇を診断する方法。
【請求項35】
個体からのKCNQ2ポリペプチドを配列決定し、あるいは、個体に由来する核酸から合成されたKCNQ2ポリペプチドを配列決定することを含み、ここに、(a)DNAによってコードされたポリペプチド、ここに、該DNAは塩基975および976の間にGTの挿入を持つ配列番号:1であり、(b)DNAによってコードされたポリペプチド、ここに、該DNAはヌクレオチド1691−1703よりなる13個の塩基欠失を持つ配列番号:1である、(c)DNAによってコードされるポリペプチド、ここに、該DNAはヌクレオチド2736に続いてGGGCC挿入を持つ配列番号:1である、(d)DNAによってコードされたポリペプチド、ここに、該DNAはヌクレオチド1094におけるTを持つ配列番号:1である、および(e)DNAによってコードされたポリペプチド、ここに、該DNAはヌクレオチド1469におけるTを持つ配列番号:1である、の存在がBNFC、JMEまたはローランド癲癇を示すことを特徴とする個体において、BNFC、JMEまたはローランド癲癇を診断する方法。
【請求項36】
請求項1記載のDNAでトランスフェクトされた細胞。
【請求項37】
請求項2記載のDNAでトランスフェクトされた細胞。
【請求項38】
請求項3記載のDNAでトランスフェクトされた細胞。
【請求項39】
a)野生型KCNQ2または野生型KCNQ3を持つ細胞を調製し;
b)工程(a)の細胞を浴溶液に入れて電流を測定し;
c)工程(b)の細胞において誘導されたK+電流を測定し;
d)もしKCNQ2を工程(a)で使用するならば、突然変異体KCNQ2を持つ細胞を調製し、あるいはもしKCNQ3を工程(a)で使用するならば、突然変異体KCNQ3を持つ細胞を調製し;
e)工程(d)の細胞を浴溶液に入れて電流を測定し;
f)工程(e)の細胞において、誘導されたK+電流を測定し;
g)工程(e)の浴溶液に薬物を添加し;
h)工程(g)の細胞において、誘導されたK+電流を測定し;
i)該薬剤の不存在下で、突然変異体KCNQ2または突然変異体KCNQ3を持つ細胞で観察される電流と比較して、該薬物が、野生型KCNQ2またはKCNQ3を持つ細胞で観察される誘導されたK+電流に近いまたは近くない誘導されたK+電流をもたらすか否かを測定することを含み、ここに、野生型KCNQ2または野生型KCNQ3を持つ細胞で観察される電流に近い電流をもたらす薬物が、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を治療し、予防するのに有用であることを特徴とする、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を治療または予防するのに有用な薬物をスクリーニングする方法。
【請求項40】
該突然変異体KCNQ2が表2に示された突然変異を含み、該突然変異体KCNQ3が配列番号:6のヌクレオチド947におけるTを含み、あるいは該突然変異体KCNQ3がKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在を含む請求項38記載の方法。
【請求項41】
該細胞が哺乳動物である請求項39記載の方法。
【請求項42】
該細胞が哺乳動物である請求項40記載の方法。
【請求項43】
該細胞がCHO細胞である請求項39記載の方法。
【請求項44】
該細胞がCHO細胞である請求項40記載の方法。
【請求項45】
ヒトKCNQ2 RNAまたはヒトKCNQ3 RNAをトランスフェクション工程で使用する請求項39記載の方法。
【請求項46】
野生型ヒトKCNQ2またはKCNQ3を含む核酸ベクター。
【請求項47】
突然変異体ヒトKCNQ2またはKCNQ3を含む核酸ベクター。
【請求項48】
該突然変異体ヒトKCNQ2が表2に示された突然変異を含み、該突然変異体KCNQ3が、配列番号:6のヌクレオチド947によって表されるヌクレオチドにおけるTを含み、あるいはここに、該突然変異体ヒトKCNQ3がKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在を含む請求項47記載の核酸ベクター。
【請求項49】
野生型ヒトKCNQ2または野生型KCNQ3を含む非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項50】
突然変異体ヒトKCNQ2または突然変異体ヒトKCNQ3を含む非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項51】
該突然変異体ヒトKCNQ2が表2に示された突然変異を含み、該突然変異体KCNQ3が、配列番号:6のヌクレオチド947におけるTを含み、あるいは、該突然変異体ヒトKCNQ3がKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在を含む請求項56記載の動物。
【請求項52】
a)野生型ヒトKCNQ2または野生型ヒトKCNQ3を持つトランスジェニック動物を調製し;
b)工程(a)のトランスジェニック動物において誘導されたK+電流を測定し;
c)もしKCNQ2を工程(a)で用いれば、突然変異体ヒトKCNQ2を持つ、もしKCNQ3を工程(a)で用いれば、突然変異体ヒトKCNQ3を持つトランスジェニック動物を調製し;
d)工程(c)のトランスジェニック動物において誘導されたK+電流を測定し;
e)工程(c)のトランスジェニック動物に薬物を投与し;
f)工程(e)の薬物処理動物において誘導されたK+電流を測定し;
g)該薬物不存在下で突然変異体ヒトKCNQ2または突然変異体ヒトKCNQ3を持つトランスジェニック動物で観察される電流と比較して、該薬物が、野生型ヒトKCNQ2または野生型ヒトKCNQ3を持つトランスジェニック動物で観察される誘導されたK+電流に似たまたは似ていない誘導されたK+電流をもたらすか否かを測定することを含み、
ここに、野生型ヒトKCNQにまたは野生型ヒトKCNQ3を持つトランスジェニック動物で観察される電流に似た電流をもたらす薬物が、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を治療または予防するのに有用であることを特徴とするBFNC、JMEまたはローランド癲癇を治療または予防するのに有用な薬物をスクリーニングする方法。
【請求項53】
該突然変異体ヒトKCNQ2が表2で示される突然変異を含み、該突然変異体KCNQ3が配列番号:6ヌクレオチド947におけるTを含み、あるいは該突然変異体KCNQ3がKCNQ3のmRMAにおける配列番号:92に代替エキソンの存在を含む請求項52記載の方法。
【請求項54】
DNAの患者の試料中のKCNQ2またはKCNQ3を配列決定して、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異の存在または不存在を決定することを特徴とする、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異の診断方法。
【請求項55】
該突然変異が表2に示される突然変異、配列番号:6中のヌクレオチド947におけるTの存在から選択され、あるいは該突然変異体KCNQ3がKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在を含む請求項54記載の方法。
【請求項56】
DNAの該患者の試料が増幅されたものである請求項54記載の方法。
【請求項57】
DNAの該患者の試料が増幅されたものである請求項55記載の方法。
【請求項58】
RNAの患者の試料中のKCNQ2遺伝子またはKCNQ3遺伝子を配列決定して、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異の存在または不存在を決定することを特徴とする、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異の診断方法。
【請求項59】
該突然変異が表2に示される突然変異、配列番号:6中のヌクレオチド947におけるTの存在から選択され、あるいは該突然変異体KCNQ3がKCNQ3のmRNAにおける配列番号:92の代替エキソンの存在を含む請求項58記載の方法。
【請求項60】
患者から採取したRNAからcDNAを調製し、該cDNAを配列決定してBFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異の存在または不存在を決定することによって、患者においてKCNQ2またはKNQ3配列を決定することを特徴とする、BFNC、JMEまたはローランド癲癇を引き起こす突然変異の診断方法。
【請求項61】
KCNQ2またはKCNQ3に特異的なプローブとのイン・サイチュハイブリダイゼイションを行うことによってBFNC、JMEまたはローランド癲癇の存在を診断する方法であって、ここに、KCNQ2またはKCNQ3いずれかの単一コピーのみの存在がBFNC、JMEまたはローランド癲癇の存在を示す該方法。
【請求項62】
ポリメラーゼ鎖反応によってKCNQ2のヌクレオチド配列を決定するための一本鎖DNAプライマーの対であって、ここに、該プライマーの配列はヒト染色体20q13に由来し、ここに、ポリメラーゼ鎖反応における該プライマーの使用の結果、KCNQ2の配列の全てまたは一部を有するDNAが合成される該対。
【請求項63】
該対が、
(a)配列番号:22および配列番号:23、
(b)配列番号:24および配列番号:25、
(c)配列番号:27および配列番号:28、
(d)配列番号:29および配列番号:30、
(e)配列番号:31および配列番号:32、
(f)配列番号:33および配列番号:34、
(g)配列番号:35および配列番号:36、
(h)配列番号:37および配列番号:38、
(i)配列番号:39および配列番号:40、
(j)配列番号:41および配列番号:42、
(k)配列番号:43および配列番号:44、
(l)配列番号:46および配列番号:47、
(m)配列番号:48および配列番号:49、
(n)配列番号:50および配列番号:51、または
(o)配列番号:52および配列番号:53、
から選択される請求項62記載の一本鎖DNAプライマーの対。
【請求項64】
ポリメラーゼ鎖反応によってKCNQ3のヌクレオチド配列を決定するための一本鎖DNAプライマーの対であって、ここに、該プライマーの配列はヒト染色体8q24に由来し、ここに、ポリメラーゼ鎖反応における該プライマーの使用の結果、KCNQ3の配列の全てまたは一部を有するDNAが合成される該対。
【請求項65】
該対が、
(a)配列番号:54および配列番号:55、
(b)配列番号:56および配列番号:57、
(c)配列番号:58および配列番号:59、
(d)配列番号:60および配列番号:61、
(e)配列番号:62および配列番号:63、
(f)配列番号:64および配列番号:65、
(g)配列番号:66および配列番号:67、
(h)配列番号:68および配列番号:69、
(i)配列番号:70および配列番号:71、
(j)配列番号:72および配列番号:73、
(k)配列番号:74および配列番号:75、
(l)配列番号:76および配列番号:77、
(m)配列番号:78および配列番号:79、
(n)配列番号:80および配列番号:81、
(o)配列番号:82および配列番号:83、
(p)配列番号:84および配列番号:85または、
(q)配列番号:86および配列番号:87
から選択される請求項64記載の一本鎖DNAプライマーの対。
【請求項66】
配列番号:1の塩基1244−3232の少なくとも8個の連続したヌクレオチドまたは配列番号:6の少なくとも8個の連続したヌクレオチドを有するDNAを含む単離されたDNA。
【請求項67】
該DNAが配列番号:1の塩基1244−3232の少なくとも15個の連続したヌクレオチドまたは配列番号:6の少なくとも15個の連続したヌクレオチドを含む請求項65記載の単離されたDNA。
【請求項68】
配列番号:100−129のうちのいずれか1つの少なくとも8個の連続したヌクレオチドを有するDNAを含む単離されたDNA。
【請求項69】
配列番号:100−129のいずれか1つの少なくとも15個に連続したヌクレオチドを有するDNAを含む単離されたDNA。
【請求項70】
配列番号:100−129のうちのいずれか1つから選択される配列を含む単離された核酸。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図7H】
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【図7I】
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【図7J】
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【図7K】
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【図7L】
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【図7M】
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【図7N】
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【図7O】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【図8I】
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【図8J】
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【図8K】
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【図8L】
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【図8M】
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【図8N】
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【図8O】
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【公開番号】特開2010−75182(P2010−75182A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−239501(P2009−239501)
【出願日】平成21年10月16日(2009.10.16)
【分割の表示】特願2000−517983(P2000−517983)の分割
【原出願日】平成10年10月23日(1998.10.23)
【出願人】(500189230)ユニバーシティ・オブ・ユタ・リサーチ・ファウンデーション (11)
【Fターム(参考)】