説明

芳香族ハロゲン化合物の抽出方法及び抽出装置

【課題】ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液から、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出するようにした芳香族ハロゲン化合物の抽出方法及び抽出装置を提供する。
【解決手段】ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液11から、前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する方法であって、前記被処理液11のpHをpH1〜pH3にした後、該pH調整がされた被処理液と非極性の抽出溶媒13とを接触させて、前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芳香族ハロゲン化合物の抽出方法及び抽出装置に関し、更に詳しくは、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液から、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出するようにした芳香族ハロゲン化合物の抽出方法及び抽出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、有害なポリ塩化ビフェニル(以下、「PCB」ということがある。)などの芳香族ハロゲン化合物は、電気絶縁特性が優れるためトランス、コンデンサ等の電気絶縁体として使用されていた。また、感圧紙や絶縁紙としてもPCBを含有するものが使用されていた。しかし、これらの芳香族ハロゲン化合物は、微量でも毒性が高いため、安全に無害化する処理方法が種々提案されている。しかし、未だ安全な無害化処理方法が確立していないため、芳香族ハロゲン化合物を含む部材ごと長期間保管しているのが現状である。また、PCBを含有するウエスや洗浄液も同様に長期間保管されている。
【0003】
芳香族ハロゲン化合物を無害化する処理方法としては、焼却処理や化学分解により脱塩素化する処理方法が知られており、被処理物が含有する芳香族ハロゲン化合物が微量である場合には、被処理物から芳香族ハロゲン化合物を分離・濃縮したものを無害化処理することにより、芳香族ハロゲン化合物を効率よく無害化する処理方法が検討されている。芳香族ハロゲン化合物を分離・濃縮する方法としては、抽出方法があり、抽出溶媒としては、例えばジメチルスルホキシド(DMSO)が知られている(例えば特許文献1を参照)。
【0004】
一方、上述した長期保管時に芳香族ハロゲン化合物は、空気や鉄さびとの接触により自動酸化が進行し、ハロゲンの一部がヒドロキシ基に置換されることがある。このヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物は、親水性が大きく、単にDMSOによる抽出では回収が困難であった。すなわち、非プロトン性ではあるが、比誘電率が50程度であるDMSOなどではヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物に対する抽出分離性が十分に得られないという課題があった。したがって、被処理物の中にヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物が残存するため、被処理物を完全に無害化処理することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−210945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液から、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出するようにした芳香族ハロゲン化合物の抽出方法及び抽出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の芳香族ハロゲン化合物の抽出方法は、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液から、前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する方法であって、前記被処理液のpHをpH1〜pH3にした後、該pH調整がされた被処理液と非極性の抽出溶媒とを接触させて、前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出することを特徴とする。
【0008】
前記抽出溶媒は、比誘電率が3以下、好ましくは2.5以下の非極性溶媒であるとよい。
【0009】
上記目的を達成する芳香族ハロゲン化合物の抽出装置は、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液から、前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する装置であって、前記被処理液のpHをpH1〜pH3にするpH調整手段と、該pH調整手段で処理した後の被処理液に非極性の抽出溶媒を接触させることにより前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する抽出手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の芳香族ハロゲン化合物の抽出方法によれば、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液のpHをpH1〜pH3にしたので、ヒドロキシ基が解離しないようにして、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を非極性の抽出溶媒により効率的に抽出可能にすることができる。このため、従来のようにDMSOのような有機溶媒を使用することなく非極性溶媒により抽出することができる。しかも回収が困難であったヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を抽出することができる。
【0011】
本発明の芳香族ハロゲン化合物の抽出装置によれば、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液のpHをpH1〜pH3にするpH調整手段により、芳香族ハロゲン化合物のヒドロキシ基が解離しないようにする。このpH調整手段で処理したヒドロキシ基が解離していない芳香族ハロゲン化合物を含む被処理液と非極性の抽出溶媒とを接触させることにより、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する抽出手段を有するため、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を効率的に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の芳香族ハロゲン化合物の抽出方法に使用する抽出装置の構成を例示する概略的な構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の芳香族ハロゲン化合物の抽出方法に使用する抽出装置の構成を例示する概略的な構成図である。
【0014】
図1において、1はpH調整槽、2は混合槽、3は分離槽、4,5は蒸発槽、6は濃縮液タンクである。ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液11は、pH調整槽1に供給され、酸12によりpH1〜pH3に調整される。pH調整された被処理液は、混合槽2に移送され非極性の抽出溶媒13と混合することにより、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物が抽出溶媒13に抽出される。この混合液は、分離槽3に移送され相分離により分離され、下層から被処理液が蒸発槽4に移され、上層から抽出溶液が蒸発槽5に移される。蒸発槽4に移送された被処理液は、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を含有しておらず、抽出溶媒を蒸発分離した後、処理液14として取り出される。また、蒸発槽5に移送された抽出溶液は、抽出溶媒を蒸発分離することによりヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を濃縮し、濃縮液タンク6に移送される。この芳香族ハロゲン化合物濃縮液15は、化学分解等により芳香族ハロゲン化合物が無害化処理される。
【0015】
本発明において、芳香族ハロゲン化合物は、ハロゲン元素が一次結合した芳香族環を有する化合物である。芳香族ハロゲン化合物としては、例えばポリ塩化ビフェニル(以下、「PCB」ということがある。)、ダイオキシン類、クロロベンゼン、クロロトルエン、その他塩素置換したベンゼン誘導体、ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、さらに塩素元素に代わって他のハロゲン元素が置換したこれら芳香族誘導体等が例示される。また、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物は、上述した芳香族ハロゲン化合物の少なくとも一つのハロゲン元素がヒドロキシ基に置換された芳香族ハロゲン化合物である。このようなヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物は、芳香族ハロゲン化合物が空気又は被処理液中の溶存酸素と接触することにより酸化されて生成する。また、被処理液中に鉄さび(第一酸化鉄)等の金属酸化物が含まれると、これが触媒となってヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物の生成が促進される虞がある。なお、本発明において、被処理液は、各種の洗浄水等の水溶液系、絶縁油、潤滑油等の油類系、またこれらの混合系のいずれでもよい。
【0016】
本発明の抽出方法において、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含む被処理液11は、pH調整槽1において、酸12が添加され、pH1〜pH3、好ましくはpH1.3〜pH3に調整される。被処理液のpHがpH3を超えると、ヒドロキシ基が解離するため、ヒドロキシPCBなどのヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物の10−6モル/リットルレベルの抽出には好ましくない。なお、ジメチルスルホキシド(DMSO)で抽出してもヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を十分に回収することができない。また、被処理液のpHがpH1未満であると、抽出性は高くなるが、処理コストが高くなる。pH調整に使用する酸は、pH1〜pH3に調整可能なものであれば、特に制限されるものではないが、強度、入手の容易さ等の点から、例えば塩酸、硫酸が好ましい。
【0017】
なお、pH調整槽は、攪拌装置を有する温度調整が可能な混合槽であるとよい。被処理液が、水性、油性のいずれの場合にも、酸と均一に混合しpHを調整することができるようにするとよい。
【0018】
pH調整された被処理液は、混合槽2に移送され、非極性の抽出溶媒13と混合・接触することにより、被処理液中のヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物が、非極性の抽出溶媒によって抽出される。被処理液はpH1〜pH3に調整されているため、ヒドロキシ基が解離しておらず、非極性の抽出溶媒により芳香族ハロゲン化合物を容易に抽出することができる。
【0019】
非極性の抽出溶媒は後段の工程で分離できるため、被処理液に対する非極性抽出溶媒の添加量は特に制限されるものではない。しかし、被処理液に対する非極性抽出溶媒の混合比が過大になると濃縮・減溶する操作に負担がかかるため、混合槽における被処理液に対する非極性抽出溶媒の混合比(非極性抽出溶媒/被処理液の容積比)は、通常0.1/99.9〜90/10、好ましくは1/99〜10/90にするとよい。なお、被処理液と非極性抽出溶媒との混合比は、被処理液中の芳香族ハロゲン化合物の含有量により適宜調整することができる。
【0020】
本発明において、混合槽は、攪拌装置を有し温度調整が可能であるとよい。混合槽の温度は、被処理液及び非極性抽出溶媒の性状に応じて適宜調整することができる。なお、芳香族ハロゲン化合物の抽出を効率的に進めるためには、被処理液と非極性抽出溶媒とが微細に分散した略均一な混合系にするのが好ましいため、混合槽の温度は、非極性抽出溶媒とヒドロキシ芳香族ハロゲン化合物の性質、特に沸点や粘度などによって、適宜設定することができる。非極性抽出溶媒としてヘキサンを用いるときは、好ましくは2℃〜30℃、より好ましくは20〜30℃にするとよい。また、混合槽における攪拌条件は、特に制限されるものではなく、被処理液と非極性抽出溶媒とが略均一な混合系になればよい。
【0021】
本発明で使用する非極性の抽出溶媒は、比誘電率が好ましくは3以下、より好ましくは2.5以下であるとよい。非極性抽出溶媒の比誘電率は、トルエンが2.4、ベンゼンが2.3、ヘキサンが2.0のように比誘電率が小さい非極性抽出溶媒がより好ましい。また、非極性溶媒の比誘電率が3より大きいと、抽出溶媒が被処理液の水系又は油系の媒体中に混合する危険性がある。
【0022】
非極性の抽出溶媒は、被処理液及び芳香族ハロゲン化合物との分離が容易であるものがよい。例えば、被処理液が水性である場合には、抽出溶媒の沸点を好ましくは100℃未満、より好ましくは80℃以下にするとよい。常圧下で抽出溶媒がこのような沸点を有することにより、水性の被処理液及び芳香族ハロゲン化合物との分離が容易になる。
【0023】
本発明で使用する非極性の抽出溶媒としては、炭素数が4〜8の脂肪族炭化水素、ベンゼン等の芳香族炭化水素、灯油、軽油等が例示される。炭素数が4〜8の脂肪族炭化水素としては、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタンとその異性体が挙げられ、芳香族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。これら非極性の抽出溶媒のなかでもヘキサン、ヘプタンなどが好ましい。
【0024】
本発明の芳香族ハロゲン化合物の抽出装置は、図1に示すように、pH調整手段としてpH調整槽1、抽出手段として混合槽2及び分離槽3を有する。また、芳香族ハロゲン化合物を除去した被処理液から抽出溶媒を蒸発分離する蒸発槽4及び芳香族ハロゲン化合物を含有する抽出液から抽出溶媒を蒸発分離して芳香族ハロゲン化合物を濃縮する蒸発槽5を備えている。
【0025】
本発明の芳香族ハロゲン化合物の抽出装置のpH調整手段は、被処理液及び酸の供給手段及び攪拌手段、温度調整手段を備え、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物のpHをpH1〜pH3にすることにより、被処理液中の芳香族ハロゲン化合物のヒドロキシ基が解離しないようにする。
【0026】
次に、このpH調整手段で処理したヒドロキシ基が解離していない芳香族ハロゲン化合物を含む被処理液を抽出手段の混合槽2に移送する。混合槽2は、pH調整した被処理液及び非極性の抽出溶媒の供給手段と攪拌手段、温度調整手段を備え、pH調整した被処理液と非極性の抽出溶媒とほぼ均一で微細に分散した混合系として接触させることにより、ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する。抽出操作の後、被処理液と抽出液の混合液は、分離槽3に移送され、被処理液と抽出液とに分離される。分離槽は、通常用いられる分離機能を有するものであればよく、例えば被処理液が水性である場合には、比重差により重力分離することができる。
【0027】
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明の範囲をこれらの実施例により限定するものではない。
【実施例】
【0028】
ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含む試料の調製
ビフェニルを4.96g、1,3,5−トリクロロフェノールを4.22g、NaOHを10g、NaCO・10HOを4g、木酢液・タール混合物を30gを秤量し水を加え200mlにメスアップし、加熱しながら均一に攪拌混合しヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含む試料を調製した。この試料のpHは14であった。
【0029】
ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物の抽出操作
上記により得られた試料から10mlを分取し、塩酸を添加し試料を所定のpHの値に調整してから非極性の抽出溶媒を添加し、混合することによりヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を抽出し、試料(下層、抽出残渣)と抽出液(上層)とを静置分離することを共通条件とし、pHの値、抽出溶媒の種類、添加量及び抽出温度を表1,2に示すように異ならせた14種類の抽出操作(実施例1〜9、比較例1〜5)を行った。
【0030】
上記により抽出操作された試料(抽出残渣)における1,3,5−トリクロロフェノールの有無を以下の方法により分析した。
【0031】
1,3,5−トリクロロフェノールの分析
抽出操作された試料(抽出残渣)から3mlを分取し、硫酸第一鉄(0.5M)100μl及び30%過酸化水素水100μlを添加し、混合した。次にNaOHを添加し、pH9程度に調整した。得られた試料をヘッドスペース法にてガスを採取し、GC−ECD(電子捕獲型検出器をもつガスクロマトグラフ)を使用して1,3,5−トリクロロフェノールの分解生成物を検出した。得られた結果を表1,2に示した。この方法による1,3,5−トリクロロフェノールの検出限界は、約1μgであった。
【0032】
また、実施例1及び比較例1,2についてはビフェニル及び1,3,5−トリクロロフェノールの定量分析として、抽出操作された実施例1及び比較例1,2の試料(抽出残渣)から3mlを分取し、ヒドロキシル基をメチル化する操作を行った。得られた試料をGC−MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)を使用して定量分析した。
【0033】
その結果、実施例1及び比較例1,2の抽出残渣から、ビフェニルはいずれも検出されなかった。一方、1,3,5−トリクロロフェノールは、比較例1の抽出残渣から66mg/kg、比較例2の抽出残渣から1.0mg/kgが検出された。実施例1の抽出残渣からは、1,3,5−トリクロロフェノールは検出されなかった。
【0034】
【表1】

【0035】
【表2】

【符号の説明】
【0036】
1 pH調整槽
2 混合槽
3 分離槽
4,5 蒸発槽
6 濃縮液タンク
11 被処理液
12 酸
13 抽出溶媒
14 処理液
15 芳香族ハロゲン化合物濃縮液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液から、前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する方法であって、前記被処理液のpHをpH1〜pH3にした後、該pH調整がされた被処理液と非極性の抽出溶媒とを接触させて、前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する芳香族ハロゲン化合物の抽出方法。
【請求項2】
前記抽出溶媒が、比誘電率が3以下の非極性溶媒である請求項1に記載の芳香族ハロゲン化合物の抽出方法。
【請求項3】
ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物を含有する被処理液から、前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する装置であって、前記被処理液のpHをpH1〜pH3にするpH調整手段と、該pH調整手段で処理した後の被処理液に非極性の抽出溶媒を接触させることにより前記ヒドロキシ基を有する芳香族ハロゲン化合物及び芳香族ハロゲン化合物を抽出する抽出手段を有する芳香族ハロゲン化合物の抽出装置。

【図1】
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【公開番号】特開2010−222299(P2010−222299A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71497(P2009−71497)
【出願日】平成21年3月24日(2009.3.24)
【出願人】(000005902)三井造船株式会社 (1,723)
【Fターム(参考)】