説明

蓄電状態制御装置及び蓄電状態制御装置の制御方法

【課題】組電池の劣化を監視可能とし、組電池の単位電池間の端子電圧を均一化して規定範囲内に収める。
【解決手段】通常時には、常時充電状態にあり、かつ、複数の単位電池を有する組電池における各単位電池UXの端子電圧を測定してその内部抵抗を測定する蓄電状態制御装置において、内部抵抗測定回路は、測定対象の単位電池UXからの電力供給を受けて動作し、電圧測定回路により測定した単位電池UXの端子電圧が規定電圧範囲に収まるように、単位電池UXに内部抵抗測定回路を接続して電力消費を行わせる単位時間当たりの測定頻度を変更する制御部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電状態制御装置及び蓄電状態制御装置の制御方法に係り、特に複数の単位電池が直並列に接続された組電池の蓄電状態を制御する蓄電状態制御装置及び蓄電状態制御装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
非常用電源設備では、停電時の電力確保のため、複数の蓄電池により構成された蓄電ユニットを備えている。
この蓄電ユニットは、複数の単位電池(セル)が直列に接続された組電池として構成され、商用交流電源を整流して所定の電圧により微少電流でフロート充電されているが、各単位電池の製造ばらつきや組電池として使用された時の単位電池間の温度分布などによって、各単位電池の電圧のばらつきが生じ、各単位電池の放電容量が異なることとなる。
この結果、組電池としての放電容量が減少するという問題が生じていた。
これを解決するため、特許文献1、2には、単位電池間の電圧のばらつきを低減するために、単位電池電圧が高くなった時にツェナーダイオードに放電させる方法が開示されている。
【0003】
また、特許文献3には、組電池の単位電池電圧のばらつきを低減するために、電圧検出回路により、単位電池の端子電圧を検出し、電流バイパス回路で単位電池の充放電制御を行う方法が開示されている。
また、特許文献4、5には、組電池の単位電池間の電圧レベルを均一化するために、単位電池ごとに充電器を設ける方法が開示されている。
また、特許文献6には、組電池の単位電池間の端子電圧を均等化するために、単位電池をスイッチにより切り替えながら単位電池ごとに充放電を行う方法が開示されている。
【0004】
また、特許文献7には、組電池の充電容量が単位電池ごとの容量ばらつきによる制限を受けないようにするために、端子電圧が平均電圧より高い単位電池を放電させる方法が開示されている。
ところで、組電池に用いられる各単位電池は、常時商用電源により充電されているため、電圧測定だけでは、各単位電池の健全性(劣化)を判定することは困難である。
単位電池としての蓄電池では、蓄電池の劣化に伴って内部抵抗が上昇することが知られている。このため、蓄電池の劣化を監視するために、定期的または連続的に蓄電池の内部抵抗を測定することが行われている。この内部抵抗の測定方法としては、交流4端子法が一般的に用いられている。
【0005】
蓄電池の内部抵抗を測定する場合、蓄電池の両端子に交流電源および電圧計を接続し、蓄電池に交流電流を流しながら蓄電池の起電力を測定し、蓄電池の起電力を供給した交流電流値で除することにより、蓄電池の内部抵抗を算出する。ここで、内部抵抗の測定時に蓄電池に交流電流を流す場合、回路構成や製造コストなどを考慮して抵抗やトランジスタを介して蓄電池を放電させる方法が一般的に行われている。
具体的には、例えば、単位電池(セル)は、原則的に2.23±0.1V/セルとなるように充電器で制御されているのであるが、組電池を構成する多数の単位電池の中には許容範囲を超えてしまうものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−178003号公報
【特許文献2】特開2004−55451号公報
【特許文献3】特開2004−23803号公報
【特許文献4】特開2003−158828号公報
【特許文献5】特開平6−295746号公報
【特許文献6】特開2002−369400号公報
【特許文献7】特開2000−83327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これは、多数の単位電池を接続することにより、単位電池間の微妙な特性差が個々の単位電池の電圧に影響し、さらには、それが相互に他の単位電池にも影響を及ぼすためである。
このような状況は、組電池のユーザに不安を与え、単位電池の寿命ではないにもかかわらず、単位電池の交換などが行われてしまうという不具合があった。
しかしながら、従来の内部抵抗測定方法では、各単位電池に流される電流および測定時間が同一に設定されていたため、各単位電池の製造ばらつきや温度分布などに起因する端子電圧のばらつきを低減することができないという問題があった。
また、特許文献1〜7に開示された方法では、組電池の充放電を行うためには、単位電池の劣化を監視するための蓄電状態制御装置とは別個に、充電器や電流バイパス回路を単位電池ごとに専用に設ける必要があり、コストアップを招くとともに装置構成が煩雑化するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、蓄電ユニットとしての組電池の劣化を監視することを可能としつつ、組電池の単位電池間の端子電圧を均一化して規定範囲内に収めることが可能な蓄電状態制御装置及び蓄電状態制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の蓄電状態制御装置は、通常時には常時充電状態にあり、かつ、複数の単位電池を有する組電池における各単位電池の端子電圧を測定する電圧測定回路と、前記単位電池の内部抵抗を測定する内部抵抗測定回路と、を備え、前記単位電圧の蓄電状態を制御する蓄電状態制御装置において、前記内部抵抗測定回路は、測定対象の単位電池からの電力供給を受けて動作するものであり、前記電圧測定回路により測定した単位電池の前記端子電圧に基づいて、当該単位電池の端子電圧が規定電圧範囲に収まるように、前記単位電池に前記内部抵抗測定回路を接続して電力消費を行わせる単位時間当たりの測定頻度を変更する制御部を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、電圧測定回路により測定した単位電池の端子電圧に基づいて、単位電池に前記内部抵抗測定回路を接続して電力消費を行わせる単位時間当たりの測定頻度を変更して、当該単位電池の消費電力量を制御し、当該単位電池の端子電圧を規定電圧範囲に収めることができる。
したがって、組電池の劣化を監視することを可能としつつ、組電池の単位電池間の端子電圧を均一化できる。
【0009】
この場合において、前記制御部は、前記端子電圧が前記規定電圧範囲の上限電圧を超える場合に、前記測定頻度を高くするようにしてもよい。
上記構成によれば、端子電圧が前記規定電圧範囲の上限電圧を超える場合には、単位時間当たりの単位電池の消費電力量を増加させて、端子電圧を規定電圧範囲に収めることができる。
また、前記制御部は、前記端子電圧が前記規定電圧範囲の下限電圧を下回る場合に、前記頻度を低くするようにしてもよい。
上記構成によれば、端子電圧が前記規定電圧範囲の下限電圧を下回る場合には、単位時間当たりの単位電池の消費電力量を減少させて、充電により端子電圧を規定電圧範囲に収めることができる。
【0010】
また、本発明の蓄電状態制御方法は、通常時には常時充電状態にあり、かつ、複数の単位電池を有する組電池における各単位電池の端子電圧を測定する電圧測定回路と、前記単位電池の内部抵抗を測定する内部抵抗測定回路と、を備え、前記単位電圧の蓄電状態を制御する蓄電状態制御装置の制御方法において、前記内部抵抗測定回路は、測定対象の単位電池からの電力供給を受けて動作するものであり、前記単位電池の端子電圧を測定する端子電圧測定過程と、前記測定した単位電池の前記端子電圧に基づいて、当該単位電池の端子電圧が規定電圧範囲に収まるように、前記単位電池に前記内部抵抗測定回路を接続して電力消費を行わせる単位時間当たりの測定頻度を変更する制御過程と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、電圧測定回路により測定した単位電池の端子電圧に基づいて、単位電池に前記内部抵抗測定回路を接続して電力消費を行わせる単位時間当たりの測定頻度を変更して、当該単位電池の消費電力量を制御し、当該単位電池の端子電圧を規定電圧範囲に収めることができる。
したがって、組電池の劣化を監視することを可能としつつ、組電池の単位電池間の端子電圧を均一化できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、組電池の劣化を監視することを可能としつつ、組電池の単位電池間の端子電圧を均一化して規定範囲内に収めることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る蓄電状態制御装置が用いられる蓄電ユニットシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】蓄電状態制御装置の機能ブロック図である。
【図3】蓄電状態制御装置の概要構成ブロック図である。
【図4】単位電池の端子電圧測定時の処理フローチャートである。
【図5】単位電池の端子電圧測定時の他の処理フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係る蓄電状態制御装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電状態制御装置が用いられる蓄電ユニットシステムの概略構成を示すブロック図である。
蓄電ユニットシステム10は、複数の単位電池U1、U2、U3、…が直列に接続された蓄電ユニット12と、商用交流電源11から電力供給を受け、交流直流変換を行って蓄電ユニット12に充電電力を供給する整流器(充電器)13と、整流器13または蓄電ユニット12から電力が供給される負荷14と、蓄電ユニット12を構成する直列接続された複数の単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧および内部抵抗を測定して各単位電池U1、U2、U3、…の蓄電状態を制御する蓄電状態制御装置15と、を備えている。
ここで、整流器13は、定電圧定電流形の整流器となっている。
【0014】
蓄電状態制御装置15は、測定制御回路18からの選択制御信号SELに基づいて測定対象の単位電池U1、U2、U3、…のいずれかを測定対象として切り替える入力切替回路16と、各単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧(直流電圧)あるいは交流増幅器の出力電圧のいずれかに切り替える測定切替回路17と、各単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧及び内部抵抗値をそれぞれ所定の周期で測定するとともに、各単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧が所定の電圧範囲に収まるように、各単位電池U1、U2、U3、…の放電制御を行う測定制御回路18と、を備えている。
上記構成において、通常動作時においては、蓄電ユニット12は、商用交流電源11からの電力を整流器13により変換して充電されるとともに、負荷14も整流器13から電力が供給される。
【0015】
ここで、蓄電状態制御装置15は、蓄電ユニット12を構成する各単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧を所定の端子電圧測定時間(例えば、10分)ごとに測定し、各単位電池U1、U2、U3、…の内部抵抗を所定の内部抵抗測定時間毎(例えば、1時間)に測定するとともに、内部抵抗測定に伴い、各単位電池U1、U2、U3、…の電力消費を行う。この場合において、さらに必要に応じて端子電圧が所定の電圧範囲内に収まるように、各単位電池U1、U2、U3、…の内部抵抗測定を行い、その消費電力量が放電量として設定される。
一方、停電時には、商用交流電源11からの電力の供給がなされないので、蓄電ユニット12に蓄えた電力が負荷14に供給される。
【0016】
ここで、詳細な説明に先立ち、蓄電状態制御装置の機能について説明する。
図2は、蓄電状態制御装置の機能ブロック図である。
蓄電状態制御装置15は、通常時には外部の充電回路により充電状態にある各単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧のいずれかを測定対象として切り替える。また測定対象の単位電池UXの端子電圧(直流電圧)あるいは交流増幅器の出力電圧(交流電圧)のいずれかに切り替える入力/測定切替機能F1と、所定の端子電圧測定周期毎に測定する電圧測定機能F2と、所定の内部抵抗測定周期毎に測定対象の単位電池UXの内部抵抗を測定するとともに、当該単位電池UXの端子電圧が規定電圧範囲に収まるように電力消費を適宜行わせる内部抵抗測定機能F3と、単位電池UXの端子電圧が規定電圧範囲に収まるように電力消費を制御すべきか否かを判別するために、単位電池UXの端子電圧が規定電圧範囲の上限電圧V1を超えているか否かを判別する電圧判別機能F4と、電圧判別機能F4の判別結果に基づいて、単位電池UXの端子電圧が規定電圧範囲の上限電圧V1を超えている場合に、内部抵抗測定機能F3を実現する周期を短く設定(測定頻度を高く設定)する周期設定機能F5と、外部機器との通信を行う外部通信機能F6と、単位電池UXからの電力供給を受けて、蓄電状態制御装置15の各部に電源を供給する駆動用電源供給機能F7と、を備えている。
なお、蓄電状態制御装置15において、図1の構成ブロック図と図2の機能ブロック図との対応関係は、入力切替回路16及び測定切替回路17が入力/測定切替機能F1で切替操作されるものであり、また、測定制御回路18は、電圧測定機能F2、内部抵抗測定機能F3、電圧判別機能F4、周期設定機能F5、外部通信機能F6及び駆動用電源供給機能F7を備えている。
【0017】
上記構成によれば、駆動用電源供給機能F7は、単位電池UXから蓄電状態制御装置15の各回路に電力を供給する。
蓄電状態制御装置15の電圧測定機能F2は、入力/測定切替機能F1により切り替えられた測定対象の単位電池UXの端子電圧を所定の端子電圧測定周期毎に測定する。また、各単位電池UXの端子電圧(直流電圧)あるいは交流増幅器の出力電圧(交流電圧)のいずれかに切り替える。
これにより、電圧判別機能F4は、単位電池UXの端子電圧が規定電圧範囲の上限電圧V1を超えているか否かを判別する。
これにより、周期設定機能F5は、電圧判別機能F4の判別結果に基づいて、単位電池UXの端子電圧が規定電圧範囲の上限電圧V1を超えている場合に、内部抵抗測定機能F3を実施する周期を短く設定(測定頻度を高く設定)する。
【0018】
一方、内部抵抗測定機能F3は、周期設定機能F5により設定された内部抵抗測定周期毎に入力/測定切替機能F1により切り替えられた測定対象の単位電池UXの内部抵抗を測定する。
ところで、内部抵抗測定機能F3が測定を行う際には、内部抵抗測定機能F3は、駆動用電源供給機能F7により、単位電池UXからの電力供給を受けることとなるので、周期設定機能F5により設定された内部抵抗測定周期が短く、測定頻度が高く設定されている場合には、当該単位電池UXの消費電力量が多くなり、このような制御を行わない他の単位電池と比較して、当該単位電池UXの端子電圧がより多く低下することとなり規定電圧範囲に収まることとなる。
これらと並行して、外部通信機能F6は、電圧測定機能F2あるいは内部抵抗測定機能F3の結果、電圧異常、内部抵抗異常などが検出された場合にはその旨を外部機器に通知することとなる。
【0019】
また、電圧判別機能F4として、単位電池UXの端子電圧が規定電圧範囲の下限電圧V2未満であるか否かを判別する機能を設ければ、周期設定機能F5により設定された内部抵抗測定周期が長く、測定頻度が低く設定されて当該単位電池UXの消費電力量が少なくなり、このような制御を行わない他の単位電池と比較して、単位電池UXの端子電圧が充電により、より多く上昇することとなり規定電圧範囲に収めることができる。
【0020】
次に蓄電状態制御装置のより具体的な構成について説明する。
図3は、蓄電状態制御装置の概要構成ブロック図である。
蓄電状態制御装置15の入力切替回路16は、測定制御回路18からの選択制御信号SELに基づいて、内部抵抗測定対象の単位電池UXに対応する交流4端子法の測定用配線(4本)を選択的に切り替えて測定制御回路17の入力ラインLI1、LI2および出力ラインLO1、LO2に接続する複数のスイッチを備えている。
より具体的には、各単位電池U1、U2、U3、…にはそれぞれ端子T1〜T4が設けられており、端子T1,T2が電圧測定用端子であり、端子T3,T4が交流電流供給端子となっている。なお、実際の回路では、隣接する単位電池の端子T3と、端子T4とを共用してもよい。例えば、単位電池U1の端子T4と、単位電池U2の端子T3とは、同時に使用されることはないため、同一の端子として構成することができる。
【0021】
測定制御回路17は、内部抵抗測定対象の単位電池UXから入力ラインLI1、LI2を介して測定制御回路17を構成する各回路に電力を供給する電源回路21と、出力ラインLO1、LO2を介して印加された交流電圧を増幅する交流増幅器22と、入力ラインLI1、LI2を介して所定周波数の内部抵抗測定用の交流電流を供給する電流ドライバ23と、測定対象の単位電池UXの端子電圧(直流電圧)あるいは交流増幅器22の出力電圧(交流電圧に相当する直流電圧)のA/D変換を行うA/D変換部24と、測定対象の単位電池UXの端子電圧(直流電圧)あるいは交流増幅器22の出力電圧のいずれかを排他的にA/D変換部24に出力させる切替回路25と、測定対象の単位電池UXを接続する周期を制御するための周期設定タイマ26と、内部抵抗測定時に、測定対象の単位電池に供給する交流電流を制御するための交流電流制御データを交流電流制御信号に変換して電流ドライバ23に供給するD/A変換部27と、測定制御回路17全体を制御する制御部28と、を備えている。なお、電源回路21は、単位電池UXから測定制御回路17の各回路に電源を供給するときは、単位電池UXの2V入力から図示しないDC−DCコンバータを介して5Vに変換して行う。
【0022】
上記構成において、測定対象の単位電池UXに対応する端子T1、T2は、スイッチ端子C1、C2を介して交流増幅器22及び切替回路25に接続され、端子T3、T4は、スイッチ端子C3、C4を介して電源回路21及び電流ドライバ23に接続されて、端子電圧及び内部抵抗の測定が行われる。
【0023】
図4は、単位電池の端子電圧測定時の処理フローチャートである。
この場合において、制御部28は、自己が周期設定タイマ26に対して設定した端子電圧測定タイミング(端子電圧測定周期)に基づいて割込がなされることにより、電圧測定の処理を実行することとなる。
まず、制御部28は、周期設定タイマ26により所定周期で端子電圧測定のタイミングに割込がなされると、選択制御信号SELを入力切替回路16に出力し、測定対象の単位電池UXに対応する端子T1、T2を、当該端子T1、T2に対応するスイッチ端子C1、C2を介して切替回路25に接続させる。
これにより、切替回路25は、測定対象の単位電池UXに対応する端子T1、T2を対応するスイッチ端子C1、C2を介してA/D変換部24に直接接続する。
【0024】
この結果、A/D変換部24は、測定対象の単位電池UXの端子電圧のA/D変換を行って制御部28に端子電圧データを出力する(ステップS11)。
これにより制御部28は、入力された端子電圧データに対応する測定した端子電圧Vが、所定の基準電圧V1を超えているか否か、すなわち、測定対象の単位電池UXの内部抵抗測定に伴う電力消費を行って端子電圧の調整を行うべきか否かを判別する(ステップS12)。
ステップS12の判別において、入力された端子電圧データに対応する測定した端子電圧Vが、所定の上限電圧V1を超えていない場合には(ステップS12;No)、内部抵抗測定を行うタイミングを規定するための内部抵抗測定周期TMを初期化して、内部抵抗測定周期TMをTM0(=内部抵抗測定周期初期値)とする(ステップS13)。すなわち、本実施形態においては、内部抵抗測定周期TMをTM0=1時間に設定する。
【0025】
一方、ステップS12の判別において、入力された端子電圧データに対応する端子電圧Vが、所定の上限電圧V1を超えている場合には、内部抵抗測定を行うタイミングを規定するための内部抵抗測定周期TMをTM1(TM1<TM)に変更して周期設定タイマ26に設定する(ステップS14)。
ここで、具体的には内部抵抗測定周期TM1は、内部抵抗測定周期TMの初期値TM0=1時間の場合には、端子電圧Vと上限電圧V1の差(ΔV=V−V1)に基づいて、30分、20分、15分などの値(管理の容易さからは、整数分の1)とする。上述の例の場合、内部抵抗測定を行うことによる単位時間(=1時間)当たりの消費電力の増加は、2倍(30分の場合)、3倍(20分の場合)、4倍(15分の場合)となるが、特定の単位電池のみ急激に消費電力量を増やすことは望ましくないため、最大で4倍程度とするのが望ましいが、適宜変更が可能である。
【0026】
そして、周期設定タイマ26に設定された内部抵抗測定周期TMに対応するタイミングになり、内部抵抗測定割込がなされると、制御部28は、内部抵抗測定の処理を実行することとなる。
まず、制御部28は、選択制御信号SELを入力切替回路16に出力し、測定対象の単位電池UXに対応する端子T1、T2を、当該端子T1、T2に対応するスイッチ端子C1、C2を介して交流増幅器22及び切替回路25に接続させる。
【0027】
これにより、切替回路25は、測定対象の単位電池UXに対応する端子T1、T2を、対応するスイッチ端子C1、C2を介して交流増幅器22及びA/D変換部24に接続する。
また、測定対象の単位電池UXに対応する端子T3、T4を、当該端子T3、T4に対応するスイッチ端子C3、C4を介して電源回路21、電流ドライバ23及びD/A変換部27に接続させる。ここで、交流増幅器22、A/D変換部24、D/A変換部27および電流ドライバ23は、交流4端子法による内部抵抗測定回路として機能する。
【0028】
この結果、D/A変換部27は、制御部28から入力された交流電流制御データのD/A変換を行って、交流電流制御信号を電流ドライバ23に出力する。
次いで、電流ドライバ23から所定の交流周波数を有する計測用交流電流をスイッチ端子C3、C4を介して測定対象の単位電池UXに供給する。このとき、電流ドライバ23は、電源回路21を介して単位電池UXに接続され、単位電池UXから電力供給を受けているため、計測用交流電流を供給した分だけ単位電池UXは電力を消費することとなる。ここで、計測用交流電流の交流周波数としては、例えば、商用交流電源11の周波数が50Hzあるいは60Hzの場合には、電源周波数の影響の出にくい70Hz〜90Hz程度の周波数が用いられる。
これにより、測定対象の単位電池UXには、交流電圧が発生するので、この交流電圧を単位電池UXに対応する端子T1、T2およびスイッチ端子C1、C2を介して交流増幅器22に入力する。
交流増幅器22は、測定対象の単位電池UXに発生した交流電圧を増幅して、A/D変換部24に出力する。A/D変換部24は、増幅された交流電圧のA/D変換を行って、制御部28に内部抵抗電圧データを出力する。
【0029】
これらの結果、制御部28は、入力された内部抵抗電圧データに対応する内部抵抗電圧値および交流電流制御データに対応する交流電流値に基づいて、測定対象の単位電池UXの内部抵抗値を算出し、算出した内部抵抗値が良品と判断すべき所定の内部抵抗値範囲にあるか否かを判別し、当該内部抵抗値範囲内であるならば、待機状態となり、当該内部抵抗値範囲外である場合には、その旨の警告を図示しない警告装置などによりユーザに通知することとなる。
また、内部抵抗測定を行う頻度(単位時間当たりの測定頻度)が増えた単位電池UXは、上述の内部抵抗測定処理のために、蓄電状態制御装置15により電力が消費されることにより、放電量が実効的に増加し、端子電圧が低下して所定の規定電圧範囲内に収まることとなる。
これにより、蓄電ユニット12を構成する単位電池UXの端子電圧のばらつきを抑制でき、端子電圧ばらつきによる不良と判断されて、交換される単位電池UXの数を減少することができる。
【0030】
これにより、製造ばらつきや温度分布などに起因して各単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧にばらつきが発生した場合においても、単位電池U1、U2、U3、…の電力消費を行うことで、単位電池U1、U2、U3、…間の端子電圧を均一化することが可能となるとともに、それらの内部抵抗の測定を行うことが可能となる。このため、蓄電状態制御装置15を設けることで、充電器や電流バイパス回路を単位電池ごとに専用に設けることなく、単位電池U1、U2、U3、…間の端子電圧を均一化することが可能となり、コストアップを抑制しつつ、組電池の長寿命化を図ることが可能となるとともに、組電池の劣化を監視することが可能となる。
【0031】
以上の説明においては、端子電圧が所定の電圧より高い単位電池について、内部抵抗測定周期を短くして内部抵抗測定頻度を上げることにより端子電圧を規定電圧範囲内に収めるように構成していたが、必ずしも毎回内部抵抗測定を行う必要はなく、例えば、1時間毎に内部抵抗測定を行うとともに、他の内部抵抗測定回路の接続時(例えば、測定周期を20分とした場合に、20分後及び40分後)には、蓄電状態制御装置15に電力消費だけを行わせるようにすることも可能である。具体的には、制御部28は、内部抵抗測定を擬似的に行うため、交流増幅器22、電流ドライバ23、A/D変換部24及びD/A変換部27を動作させて、A/D変換部24の出力データを読み捨てるようにしたり、交流増幅器22、電流ドライバ23、A/D変換部24及びD/A変換部27のうち一または複数を動作させたりして、電力消費(放電)のみさせるように構成することも可能である。
【0032】
また、以上の説明においては、端子電圧Vが上限電圧V1より高い単位電池について、内部抵抗測定周期を短くして内部抵抗測定頻度を上げることにより端子電圧を規定電圧範囲内に収めるように構成していたが、端子電圧Vが規定電圧範囲の下限電圧V2より低い単位電池については、内部抵抗測定周期を長くして内部抵抗測定頻度を下げることにより、このような制御を行わない場合と比較して、端子電圧をより短い時間で規定電圧範囲内に収めるように構成することも可能である。これは、内部抵抗が数時間程度では変化しないことによるものである。
以下、端子電圧Vが上限電圧V1より高い単位電池について、内部抵抗測定周期を短くして内部抵抗測定頻度を上げ、端子電圧Vが下限電圧V2より低い単位電池については、内部抵抗測定周期を長くして内部抵抗測定頻度を下げる場合の電圧測定時の処理について説明する。
【0033】
図5は、単位電池の端子電圧測定時の他の処理フローチャートである。
この場合においても、制御部28は、自己が周期設定タイマ26に対して設定した端子電圧測定タイミング(端子電圧測定周期)に基づいて割込がなされることにより、電圧測定の処理を実行することとなる。
【0034】
まず、制御部28は、周期設定タイマ26により所定周期で端子電圧測定のタイミングに割込がなされると、選択制御信号SELを入力切替回路16に出力し、測定対象の単位電池UXに対応する端子T1、T2を、当該端子T1、T2に対応するスイッチ端子C1、C2を介して交流増幅器22及び切替回路25に接続させる。
これにより、切替回路25は、測定対象の単位電池UXに対応する端子T1、T2を対応するスイッチ端子C1、C2を介してA/D変換部24に直接接続する。
この結果、A/D変換部24は、測定対象の単位電池UXの端子電圧のA/D変換を行って制御部28に端子電圧データを出力する(ステップS21)。
これにより制御部28は、入力された端子電圧データに対応する測定した端子電圧Vが、所定の上限電圧V1を超えているか否か、すなわち、測定対象の単位電池UXの放電を行って端子電圧の調整を行うべきか否かを判別する(ステップS22)。
【0035】
ステップS22の判別において、入力された端子電圧データに対応する測定した端子電圧Vが、所定の上限電圧V1を超えていない場合には(ステップS22;No)、制御部28は、入力された端子電圧データに対応する測定した端子電圧Vが、所定の下限電圧V2未満であるか否か、すなわち、測定対象の単位電池UXの放電を減らして端子電圧の調整を行うべきか否かを判別する(ステップS23)。
ステップS23の判別において、入力された端子電圧データに対応する測定した端子電圧Vが、所定の下限電圧V2未満である場合には(ステップS23;Yes)、内部抵抗測定を行うタイミングを規定するための内部抵抗測定周期TMをTM2(TM2>TM)に変更する(ステップS24)。
【0036】
ここで、具体的には内部抵抗測定周期TM2は、初期値TM0=1時間の場合には、端子電圧Vと下限電圧V2の差(ΔV=V−V2)に基づいて、2時間、4時間、8時間などの値(管理の容易さからは、整数倍の値)とする。上述の例の場合、内部抵抗測定を行うことによる単位時間(=1時間)当たりの消費電力の減少は、1/2倍(2時間の場合)、1/4倍(4時間の場合)、1/8倍(8時間の場合)となる。
この結果、内部抵抗測定を行う頻度が減った単位電池UXは、消費電力量が実効的に減少し、充電量が増加し、端子電圧が上昇して所定の規定電圧範囲内に収まることとなる。
これにより、蓄電ユニット12を構成する単位電池UXの端子電圧のばらつきを抑制でき、端子電圧ばらつきによる不良と判断されて、交換される単位電池UXの数を減少することができる。
【0037】
ステップS23の判別において、入力された端子電圧データに対応する測定した端子電圧Vが、所定の下限電圧V2以上である場合には(ステップS23;No)、現在の単位電池の電圧は、規定電圧範囲内(V1≧V≧V2)であるので、内部抵抗測定を行うタイミングを規定するための内部抵抗測定周期TMを初期化して、TMをTM0とする(ステップS12)。すなわち、本実施形態においては、内部抵抗測定周期TMをTM0=1時間に設定する。
一方、ステップS22の判別において、入力された端子電圧データに対応する端子電圧Vが、所定の上限電圧V1を超えている場合には(ステップS22;Yes)、内部抵抗測定を行うタイミングを規定するための内部抵抗測定周期TMをTM1(TM1<TM)に変更する(ステップS26)。
【0038】
この結果、内部抵抗測定を行う頻度が増えた単位電池UXは、蓄電状態制御装置15により電力が消費されることにより、消費電力量が実効的に増加し、端子電圧が低下して所定の規定電圧範囲内に収まることとなる。
これにより、蓄電ユニット12を構成する単位電池UXの端子電圧のばらつきを抑制でき、端子電圧ばらつきによる不良と判断されて、交換される単位電池UXの数を減少することができる。
これにより、この実施形態においても、製造ばらつきや温度分布などに起因して各単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧にばらつきが発生した場合に蓄電状態制御装置15を設けることで、充電器や電流バイパス回路を単位電池ごとに専用に設けることなく、単位電池U1、U2、U3、…間の端子電圧を均一化することが可能となり、コストアップを抑制しつつ、組電池の長寿命化を図ることが可能となるとともに、組電池の劣化を監視することが可能となる。
【実施例】
【0039】
200Ah−2Vの単位電池(制御弁式鉛蓄電池)を156個直列に接続した蓄電ユニットと、インバータにより非常用電源設備を構成し、上述の蓄電状態制御装置を接続し、単位電池の端子電圧及び内部抵抗を測定した。
この場合に蓄電ユニットは、商用交流電源を整流して2.23V/セルとなる電圧348Vの電圧で常時微小電流でフロート充電されている。
この非常用電源設備を設置、稼働してから1年経過したときの各単位電池の端子電圧を測定したところ、端子電圧が規定電圧の上限値である2.33Vを超えている単位電池が5個、端子電圧が規定電圧の下限値である2.11Vより低い単位電池が3個確認された。
【0040】
この時点で、蓄電状態制御装置を動作させ、端子電圧が2.33Vを超えている単位電池については、内部抵抗測定周期を1時間から20分に変更する設定を行って、その後の各単位電池の電圧挙動を確認した。
1ヶ月経過後には、全単位電池が規定電圧範囲(2.13〜2.33V)内にあることが確認された。
その後も、ここの単位電池の端子電圧の変動は生じるものの、長期間にわたって、規定電圧範囲内に各単位電池の電圧を維持することができた。
以上の説明のように、本実施例によれば、蓄電ユニットを構成する各単位電池の電圧ばらつきを低減できることが確認できた。
【0041】
これにより、製造ばらつきや温度分布などに起因して各単位電池U1、U2、U3、…の端子電圧にばらつきが発生した場合においても、単位電池U1、U2、U3、…の電力消費を行うことで、単位電池U1、U2、U3、…間の端子電圧を均一化することが可能となるとともに、それらの内部抵抗の測定を行うことが可能となる。このため、蓄電状態制御装置15を設けることで、充電器や電流バイパス回路を単位電池ごとに専用に設けることなく、単位電池U1、U2、U3、…間の端子電圧を均一化することが可能となり、コストアップを抑制しつつ、組電池の長寿命化を図ることが可能となるとともに、組電池の劣化を監視することが可能となる。
【0042】
以上の説明においては、端子電圧Vと比較する電圧として規定電圧範囲の上限電圧V1あるいは下限電圧V2としていたが、規定電圧範囲内で適宜設定することが可能である。
なお、各単位電池U1、U2、U3、…の放電制御および内部抵抗の算出処理は、これら処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをマイクロコンピュータとして構成された制御部28に実行させることにより実現することができる。
そして、このプログラムをCD−ROMなどの記憶媒体に記憶しておけば、マイクロコンピュータとしての制御部28にプログラムをインストールすることにより、各単位電池U1、U2、U3、…の放電制御および内部抵抗の算出処理を実現することができる。
【0043】
なお、以上の説明においては、計測対象の単位電池UXを、蓄電状態制御装置15の各部に電源を供給する頻度を変えることで、単位電池UXの消費電力量を制御して、単位電池UXの電圧を低下あるいは低下を抑制する例を示したが、蓄電状態制御装置15の各部への電力供給は、商用交流電源11から行い、計測対象の単位電池UXからは、内部抵抗測定時にパルス的に放電させることによって、電力消費するようにしてもよい。
この場合は、入力切替回路16により、計測対象の単位電池UXに接続され、当該単位電池UXの電圧を測定後に制御部28からの信号により、D/A変換された信号が電流ドライバ23を作動させる。これにより、端子T3、T4を介して計測対象の単位電池UXからパルス的あるいは正弦波状に一定の電流を放電させ、その際に単位電池UXが発生する交流電圧を端子T1、T2を介し交流増幅器22及びA/D変換部24から制御部28へ入力する。この結果、制御部28は、単位電池UXの放電による交流電流と入力された交流電流から内部抵抗を演算して求めることができるとともに、その計測の頻度を変えることで、単位電池UXの放電量を制御して電圧を下げたり、それ以上下がるのを抑制したりすることができる。
【符号の説明】
【0044】
10 蓄電ユニットシステム
11 商用交流電源
12 蓄電ユニット
13 整流器
14 負荷
15 蓄電状態制御装置
16 入力切替回路(電圧測定回路、内部抵抗測定回路)
17 測定切替回路
18 測定制御回路
21 電源回路
22 交流増幅器(内部抵抗測定回路)
23 電流ドライバ(内部抵抗測定回路)
24 A/D変換部(電圧測定回路、内部抵抗測定回路)
25 切替回路(電圧測定回路、内部抵抗測定回路)
26 周期設定タイマ
27 D/A変換部(内部抵抗測定回路)
28 制御部
SEL 選択制御信号
TM、TM0、TM1、TM2 内部抵抗測定周期
U1〜U3 単位電池
UX 測定対象の単位電池
V 端子電圧
V1 上限電圧
V2 下限電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常時には、常時充電状態にあり、かつ、複数の単位電池を有する組電池における各単位電池の端子電圧を測定する電圧測定回路と、前記単位電池の内部抵抗を測定する内部抵抗測定回路と、を備え、前記単位電池の蓄電状態を制御する蓄電状態制御装置において、
前記内部抵抗測定回路は、測定対象の単位電池からの電力供給を受けて動作するものであり、
前記電圧測定回路により測定した単位電池の前記端子電圧に基づいて、当該単位電池の端子電圧が規定電圧範囲に収まるように、前記単位電池に前記内部抵抗測定回路を接続して電力消費を行わせる単位時間当たりの測定頻度を変更する制御部を備えることを特徴とする蓄電状態制御装置。
【請求項2】
請求項1記載の蓄電状態制御装置において、
前記制御部は、前記端子電圧が前記規定電圧範囲の上限電圧を超える場合に、前記測定頻度を高くすることを特徴とする蓄電状態制御装置。
【請求項3】
請求項2記載の蓄電状態制御装置において、
前記制御部は、前記端子電圧が前記規定電圧範囲の下限電圧を下回る場合に、前記測定頻度を低くすることを特徴とする蓄電状態制御装置。
【請求項4】
通常時には、常時充電状態にあり、かつ、複数の単位電池を有する組電池における各単位電池の端子電圧を測定する電圧測定回路と、前記単位電池の内部抵抗を測定する内部抵抗測定回路と、を備え、前記単位電圧の蓄電状態を制御する蓄電状態制御装置の制御方法において、
前記内部抵抗測定回路は、測定対象の単位電池からの電力供給を受けて動作するものであり、
前記単位電池の端子電圧を測定する端子電圧測定過程と、
前記測定した単位電池の前記端子電圧に基づいて、当該単位電池の端子電圧が規定電圧範囲に収まるように、前記単位電池に前記内部抵抗測定回路を接続して電力供給を行わせる単位時間当たりの測定頻度を変更する測定制御過程と、
を備えたことを特徴とする蓄電状態制御装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−254585(P2011−254585A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−124847(P2010−124847)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000005382)古河電池株式会社 (314)
【Fターム(参考)】