螺旋状相互係止噛み合い案内前進構造
【課題】 頭部開放肩部医療用インプラント(10)用の円筒形閉鎖体(11)及び背インプラント(10)のアーム(18)間のレシーバー(19)に配置された一対の螺旋状相互係止形態(81、86)を含む構造(80)を提供する。
【解決手段】 相互係止形態(81、86)は、組み立て中に噛み合いエレメント(94、97)と係合し、インプラント(10)のアーム(18)が半径方向に拡がらないようにする重なりグリップエレメント(94、97)を各々含む。
【解決手段】 相互係止形態(81、86)は、組み立て中に噛み合いエレメント(94、97)と係合し、インプラント(10)のアーム(18)が半径方向に拡がらないようにする重なりグリップエレメント(94、97)を各々含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つのエレメントを互いに相互係止するのに使用するための構造に関し、詳細には、医療用インプラントの部品を互いに接合するための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この構造は、閉鎖体に設けられた第1相互係止形態、及びレシーバーに設けられた、第1相互係止形態と噛み合う第2相互係止形態を含む。閉鎖体はレシーバー内に作動的に回転される。第1及び第2の相互係止形態は両方とも螺旋状であり、そのため、第1相互係止形態を備えた閉鎖体をレシーバーに挿入して回転させると第1相互係止形態が第2相互係止形態に対して前進する。第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方は、これらの2つの形態を噛み合わせたときに他方の相互係止形態と重なって半径方向に係止する突出部を含む。
【0003】
医療用インプラントは、これらのインプラントを設置する外科医及びこれらを設計するエンジニアの両方にとって多くの問題がある。強く且つ使用中に破損し難いインプラントを提供することが常に望まれている。更に、患者に対する侵入性を小さくするため、インプラントをできるだけ小型化し且つ計量化するのが望ましい。これらは、通常は矛盾しており。多くの場合、解決が困難である。
【0004】
一つの特定の種類のインプラントには、特別の問題がある。詳細には、多くの種類の背骨手術で、受傷、疾病、又は先天性の欠陥の修復に螺旋状骨ねじやフック等が使用されている。例えば、この種の脊椎骨ねじは、椎骨にねじ込まれる一端及びその反対端の頭部を持つように設計されている。頭部は、この頭部に設けられたチャンネルにロッド又はロッド様部材を受け入れるように設計されており、このロッドは、次いで、設置後に様々なエレメント間で相対移動が起こらないようにチャンネル内に捕捉され、頭部に係止される。
【0005】
頭部閉鎖型及び頭部開放型と分類される二つの異なる主要な種類の骨ねじ及び同様の装置がある。頭部閉鎖型装置は、ロッドが頭部の開口部にねじ込まれるため、ロッドを捕捉し固定する上で高度に有効であるが、手術中にロッドを頭部にねじ込むのは非常に困難である。これは、多くの頭部があり、ロッドが湾曲しており、又は頭部が整合していないためである。従って、ロッドを通さなければならないねじ頭部が多ければ多い程、これらにロッドを通すのが困難になる。
【0006】
第2の種類の頭部は頭部開放型であり、頭部にチャンネルが形成されており、ロッドをこの開放したチャンネルに入れるだけである。その後、チャンネルを閉鎖部材で閉鎖する。頭部開放型骨ねじ及びこれと関連した装置は、使用が遙かに簡単であり、場合によっては頭部閉鎖型装置の代わりに使用しなければならない。
【0007】
多くの場合、頭部開放型装置が必要とされ、使用するのが好ましいけれども、これらには大きな問題点がある。詳細には、頭部開放型装置は、従来、ロッド部材を受け入れるチャンネルの両側に二つの起立アームを備えている。ロッド部材をチャンネルに置いた後にチャンネル頂部を閉鎖部材で閉鎖しなければならない。閉鎖体はスライド型であってもよいが、これは使用が容易ではない。場合によっては、アームの外側に被せるねじ山を備えたナットが使用される。このようなナットは、アームが広がらないようにするけれども、インプラントの大きさ及びプロファイルを大幅に大きくしてしまう。これは望ましくない。多くの頭部開放型インプラントは、アーム間のねじ山にねじ込まれるプラグで閉鎖される。これは低プロファイル(すなわち低輪郭)であるためである。しかしながら、ねじ山を備えたプラグには、半径方向外方への力を発生し、これによりアームを拡げてしまい、又は少なくとも拡がるのが妨げられず、そのためインプラントが緩んでしまうという問題点がある。詳細には、ロッド部材を所定位置に係止するため、比較的小さなプラグ又はねじに大きな力を及ぼさなければならない。力は、ロッドが軸線方向に移動したり回転したりしないように、ロッド部材を骨ねじに対して所定位置に確実にクランプし又は係止する上で十分なトルクを提供することが必要とされる。これには、代表的には1.152Kg・m(100インチ・ポンド)程度のトルクが必要とされる。
【0008】
骨ねじやフック等の頭部開放型インプラントは、比較的小型であるため、頭部のところで上方に延びるアームは、ロッド部材を係止する上で必要とされる大きな力を加えることによる半径方向外方に差し向けられた力によって容易に曲がってしまう。歴史的には、初期の閉鎖体は、V形状ねじ山が設けられた簡単なプラグであり、これを各アームの内側に設けられたねじ山にねじ込んでいた。しかし、上述のように、従来のV形状ねじ山を備えたプラグは、大量のトルクが加えられるとアームを半径方向外方に押し拡げ、最終的にはアームを大きく曲げ、ねじが緩み、又は係合状態が解除され、閉鎖体が落下してしまうことが起こりがちであった。これに対処するため、頭部が拡げ力に抵抗できるようにする様々な産業技術が使用された。例えば、多くの場合、アームの幅を何倍にもすることによってアームを大幅に強化してきた。これには、インプラントの重量及びプロファイルが大幅に増大するという望ましからぬ作用がある。
【0009】
多くの従来技術の装置では、外側リング又は何らかの他の種類の構造を設ける試みがなされてきた。こうした構造は、アームの外側に設けられ、中央プラグの設置時又はその後にアームを所定位置に良好に保持する。この追加の構造により、プラグがロッドに及ぼす係止強度が低下してしまう。これは、特に追加の構造を部分的にプラグの下に配置する場合に望ましくない。更に、追加のエレメントはインプラントの観点から望ましくない。これは、上述のように、代表的には、インプラントと関連する部品の数を最少にし、プロファイルをできるだけ小さくするのが望ましいためである。
【0010】
他の設計者は、インプラントのアームと噛み合う一対の向き合った半径方向に延びる楔又はフランジを閉鎖体に設けることによって拡がりの問題を解決しようとしてきた。このような装置は閉鎖体として役立ち、アームが広がることに幾分抵抗したが、多くの場合、使用が非常に困難であった。詳細には、ロッドは、脊椎の湾曲に従って曲げられるために通常は幾分湾曲しており、通常はこのようなロッドを受け入れる骨ねじチャンネルの底部分に対して弓なりになっている。ロッドは、かくして、チャンネルの大部分を占めており、チャンネルの底部に載止し且つその場所に固定的に保持するためには「曲がりを真っ直ぐに(unbent)」しなければならない。従って、プラグがロッドを固定的に保持し、組み立て後にロッドに力が加わったときにロッド及びプラグが緩まないようにするため、ロッドは、好ましくは、プラグによって圧縮され、プラグをチャンネル内に前進させることによって曲がりを真っ直ぐにされる。ロッドを真っ直ぐにするには大きな力を要するため、プラグをチャンネル内に一杯に入れること及びこれを回転させて係止させると同時に楔をこれらの楔と噛み合う構造と整合させようとすることの両方を行うことは困難である。プラグの噛み合い構造をアームの噛み合い構造とアームの頂部で整合させた後、プラグを回転させてプラグをプラグレシーバーにねじ込み、プラグをロッドに向かって前進させる方が遙かに簡単である。このようにして、プラグは、噛み合い構造の部品が少なくとも部分的に接合された後にのみ、大きな力をロッドに加え始める。このとき、整合に関する懸念なしにトルクを加えることができる。楔が使用される場合、構造の断面は楔に沿って変化し、そのため、装置は「ロックアップ」し、僅かに、通常は90°回転させた後、これ以上回転させることができないということに着目されたい。
【0011】
従って、ねじやプラグ頭部の大きさを大幅に増大することを必要とせずに、及びアームを所定位置に保持するためにアームを取り囲む追加のエレメントを必要とせずに、アームが拡がらないようにする、軽量で低プロファイルの閉鎖プラグが望ましい。
【0012】
頭部開放型骨ねじの拡がろうとする傾向は、このような装置で代表的に使用されるねじ山の形状即ち輪郭の結果である。従来、多くの骨ねじ頭部ソケット及びねじプラグはV形状ねじ山を使用してきた。V形状ねじ山の前縁側及び後縁側は、ねじの軸線方向に対して角度をなして配向されている。かくして、プラグに加わったトルクのうち、骨ねじ頭部に軸線方向に伝達されるのは少なくとも一部であり、このため、骨ねじ頭部のアームが半径方向外方に押し拡げられる。これにより雌ねじを備えたソケットがねじ軸線から遠ざかる方向に拡げられ、ソケット内のプラグが緩んでしまう。
【0013】
V形状ねじ山の半径方向に拡げるという問題は、様々な種類のねじ山を備えた継手で認識されてきた。この問題点を解決するため、いわゆる「鋸歯(butress)」ねじ形態が開発された。鋸歯ねじでは、後縁面即ちスラスト面がねじの軸線に対して垂直方向に配向されているのに対し、前縁面即ちクリアランス面は角度をなしたままである。これにより、ソケットに受け入れられたねじ山を備えた部材に作用するトルクに対するねじ山を備えたソケットは、理論的には、中立の半径方向反応を示す。
【0014】
ねじソケットに理論的には中立の半径方向作用を及ぼす鋸歯ねじ形態から、プラグにトルクを加えたときにソケットのねじ山を理論的にはねじ軸線に向かって半径方向内方に積極的に引っ張る逆角度ねじ形態へと開発が進められてきた。逆角度ねじ形態では、外ねじの後縁側は、従来のV形状ねじにおけるようにねじ軸線から遠ざかる方向でなくねじ軸線に向かって角度をなしている。鋸歯ねじ形態及び逆角度ねじ形態は拡がろうとする傾向を小さくするけれども、アームは、それでも、インプラントに作用する力によって外方に曲がってしまい、設置中に及ぼされる力によってねじ山が曲がってしまう。従って、特定のねじ形態は設置中に半径方向力を及ぼさないが、最大でもこのようなねじ形態は締まり嵌め又は摩擦嵌めを提供し、アームを閉鎖プラグに対して所定位置に積極的に係止しない。
【0015】
最後に、ねじ山形態を使用するこの種のプラグは、多くの場合、ねじ山の齧りを生じ(cross threaded)てしまうことが分かっている。即ち、外科医がねじ山を備えたプラグをねじ山を備えたレシーバーに入れ始めようとするとき、プラグのねじ山を誤って回し始め損ねたり、レシーバーのねじ山を通過してしまったりする。この問題点は、特に、部品が非常に小型で取り扱いが困難であるために生じる。ねじ山の齧りが生じるとき、プラグは、多くの場合、レシーバー内に部分的にねじ込まれた後、「ロックアップ」し、そのため、外科医はプラグが適正に設置されたと信じてしまう。しかしながら、ロッドは固定されておらず、インプラントは適正に機能しない。従って、レシーバーでねじの齧りが生じない閉鎖体を提供するのが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
止めねじ、プラグ、又は閉鎖体をレシーバーに固定するため、ねじ山を備えていない案内前進構造を提供する。好ましくは、レシーバーは頭部開放型骨ねじ、フック、又は他の医療用インプラントのロッド受け入れチャンネルであり、チャンネルは頂部が開放しており、インプラントの間隔が隔てられた二つのアーム間に配置される。
【課題を解決するための手段】
【0017】
案内前進構造は、閉鎖体に配置された第1部分即ち第1相互係止形態及び受け入れチャンネルの内側に配置された第2部分即ち第2相互係止形態を有する。
案内前進構造の両部分は、閉鎖体及び受け入れチャンネルを中心として渦巻き状に、更に好ましくは螺旋状に少なくとも1個の完全に360°の巻回部に亘って延びている。好ましくは、両部分は、多数の、例えば2個乃至4個の完全に360°の巻回部に亘って、これらの部分が形成する螺旋を中心として延びている。部分が形成する螺旋は、閉鎖体が二つのアーム間の受け入れチャンネル内に完全に受け入れられたとき及びチャンネル内に回転された場合に形成される。
【0018】
案内前進構造の一つの主要な特徴は、部品の各々が、閉鎖体を回転したとき、対応する部品と機械的に相互係止し、これによって受け入れチャンネル内にチャンネル底部に向かって前進し、チャンネル内に受け入れられたロッドと係合するエレメントを含むということである。
【0019】
案内前進構造の各部品は、好ましくは、挿入中に閉鎖体の回転軸線を完全に通過する任意の断面平面で見たとき、実質的に相互係止形態の全長に沿って延びるほぼ一定の均等な断面を有する。各相互係止形態はその両端にフェザー等が付けて(feathered)なければならず、そのため断面がこうした位置で或る程度変化するが、全体形状は保持される。詳細には、各相互係止形態の外面は、閉鎖体を受け入れチャンネルに対して完全に一回転又はそれ以上回転させることによって、これらの相互係止形態を互いに回転させて互いに対して接線方向に摺動させることができるのに十分均等なままである。各部品は閉鎖体又は受け入れチャンネルの底部近くからその頂部まで、夫々連続していてもよい。特定の場合には、一方又は両方の部品が部分的に不連続であってもよく、この場合、全体をほぼ均等な断面形状を持つ螺旋状形態に保持する。相互係止形態が不連続により多数の区分を有する場合には、これらの区分の各々は、実質的にその全長に沿って実質的に均等な断面を有する。
【0020】
相互係止形態を提供するため、構造の部品は、螺旋状突出部、即ち閉鎖体から半径方向外方に延びる相互係止形態及び受け入れチャンネルから半径方向内方に延びる相互係止形態を含む。相互係止形態は、挿入中のプラグの回転軸線を通る平面に関する断面で見たとき、多くの様々な形状であってもよい。一般的には、相互係止形態は、軸線方向整合幅を増大し、又は相互係止形態が閉鎖体又は受け入れチャンネルの夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられた位置に、窪みを、上方(即ち、閉鎖体の回転軸線方向と平行に、閉鎖体が来入するか或いは最初に開始する方向)に又は下方に又は両方向に有する。これにより、グリップ部分又は重なり部分を持つ相互係止形態に、突出部、出っ張り、押縁、隆起、又は窪みの形態の第1噛み合いエレメントを形成する。対応する相互係止形態は、閉鎖体を受け入れチャンネル内に前進させるとき、これら二つが半径方向で互いに機械的に係止するように、第1噛み合いエレメントの少なくとも部分を全体に取り囲むか或いはその周囲に亘って設けられたグリップ部分又は重なり部分を持つ第2噛み合いエレメントを有する。
【0021】
従って、本発明によれば、好ましくは医療用インプラントであり、特に頭部開放型インプラントであり、ロッド受け入れチャンネル、及びロッドの受け入れ後にこの受け入れチャンネルを閉鎖するための閉鎖体を含む二つの装置を接合するための噛み合い前進構造が提供される。噛み合い前進構造は、閉鎖体の外面に配置された第1相互係止形態及び受け入れチャンネル即ちレシーバーの内面に配置された第2相互係止形態を含む、噛み合うことができる螺旋状の一対の相互係止形態を含む。第1及び第2の相互係止形態は、噛み合った後、組み立て中に閉鎖体の相互係止形態をレシーバーの相互係止形態内に回転させたときに閉鎖体をレシーバー内に前進させるように、共通の軸線を中心として互いに対して回転させることができるように開始できる。第1及び第2の相互係止形態は、閉鎖体及びレシーバーの夫々から半径方向に延びる螺旋状突出部を有する。各相互係止形態突出部は、閉鎖体又はレシーバーの夫々にベースが取り付けられており、好ましくは多数の巻回部を含む。これらの巻回部の各々は、連続していてもよいし、部分的に不連続であってもよく、一定の即ち均等な断面形状を有する。相互係止形態は、その外端の近くに大きな軸線方向幅を有し、これにより、初期係合及びその回転中に相互係止形態が不整合にならないようにする。
【0022】
組み立て後、幾つかの実施例では、各突出部の各巻回部は、そのいずれかの側で、他の突出部の巻回部とほぼぴったりと係止する。他の実施例では、締め付け中、相互係止形態のスラスト面が非常に近接しており且つ閉鎖体相互係止形態の前縁側に幾らかの隙間が形成されるように、部品が接線方向に摺動するのに十分な隙間がなければならない。このような場合には、相互係止形態のスラスト側の部分が互いに係止し、半径方向に拡がらないようにする。軸線方向に延びる(プラグの回転軸線の方向に、即ち垂直方向に延びる)延長部又は窪みが、各突出部のベースが閉鎖体又はレシーバーのいずれかに取り付けられた場所から半径方向に間隔が隔てられて配置されている。対応する即ち噛み合う相互係止形態は、他方の相互係止形態の延長部又は窪みを取り囲む又はその中に延びるエレメントを有する。即ち、形態を軸線方向で互いに交互に噛み合わせ、半径方向移動即ち拡張を阻止する。このようにして、及び好ましくは回転を可能にするのに十分な隙間を伴って互いにぴったりとした相互係止形態と組み合わせる。相互係止形態は、ひとたび組み立てられ、即ち噛み合い係止すると、相互係止形態が取り付けられた装置に対して一方又は両方のベースが湾曲した場合でも、半径方向摺動又は互いに対する摺動が阻止される。相互係止形態の各巻回部又は経路の各区分の突出部の(プラグの回転軸線方向を通る平面内の)断面は、同じであってもよいが、これは全ての実施例で必要とされる事項ではない。例えば、組み立ての完了時に、向き合ったアーム間の領域で相互係止形態の部分をなくしてもよい。これは、この領域がアームを互いに保持する上で必要とされないためである。
【0023】
好ましくは、本発明は、レシーバーのアームが拡がらないようにする医療用インプラント閉鎖体で使用するための相互係止形態を提供する。一実施例では、本発明の相互係止形態は、相互係止形態の後面、スラスト面、又は横面に複合表面即ち「非線形」表面を提供する。
【0024】
閉鎖体に配置された相互係止形態は、一実施例では、閉鎖体の円筒形の外面で螺旋状をなしており、半径方向内部分即ち根部及び半径方向外部分即ち冠部を有し、これらは相互係止形態のほぼ全長に亘って一定のままである。レシーバーは、内側が螺旋状の噛み合い形状又は同様の形状の相互係止形態を有する。この実施例では、相互係止形態は、形態を互いの中に回転させたときに形態の軸線方向移動方向に関して前縁面即ちクリアランス面及び後縁面即ちスラスト面を有する。
【0025】
構造は、更に、レシーバー部材の内面に配置された、外根部及び内冠部を有する螺旋状内相互係止形態を含む。内相互係止形態は、これと係合する部材の外相互係止形態のスラスト面が係合する方向に配置されたスラスト面を有する。
【0026】
この一連の実施例の相互係止形態では、スラスト面は「非線形」表面即ち複合表面である。即ち、スラスト面は断面で見ると非線形の外観を有する。非線形表面即ち複合表面の目的は、締め付けトルクを加えて相互係止形態を噛み合い関係で回転したときにレシーバーが拡がらないようにする方向に配向されたスラスト面部分を提供することである。頭部開放型骨ねじインプラント用閉鎖体に適用されたとき、相互係止形態の非線形表面即ち複合表面は、頭部のアームが拡がらないようにする。相互係止形態の目的は、必ずしも、ファスナの締め付け時にソケットに半径方向内方への力を発生することではない(しかし、幾つかの実施例では半径方向内方への力を発生する)が、重要なことには、閉鎖体がソケットと係合することによって、又は閉鎖体及びソケットによって接合された構成要素に他の力が加わることによって発生する外方への力に抵抗し、このような力が発生しないようにすることである。本発明は、閉鎖体のスラスト面の一部だけが閉鎖体の軸線に向かって面し、ソケットのスラスト面の一部だけが軸線から遠ざかる方向に面することを必要とするということに注目されたい。
【0027】
一連の軸線方向延長部又は窪みがスラスト面又は後縁面に配置されるけれども、これらを反対側の面即ち前縁面に配置することもこれらの両方に配置することも可能である。
この一連の実施例では、相互係止形態の冠部の区分、即ち根部の半径方向外方に配置された区分は断面積が増大しており、対応する相互係止形態に対して半径方向に滑らないようにするグリップ面、係止面、又は停止面を形成する。これとは相補的に、根部と冠部との間の相互係止形態の区分、即ち根部から半径方向に間隔が隔てられた区分は断面積が増大してあり、対応する相互係止形態の同様の表面と係合するグリップ面、係止面、又は停止面を形成する。内外の相互係止形態の拡大部分は、実際には、切断、型成形、機械加工、等によって外相互係止形態のスラスト面の半径方向内部分に形成された溝又はチャンネル等であるか或いは、内相互係止形態のスラスト面の半径方向外部分に形成された噛み合い溝又はチャンネルである。このような溝又はチャンネルは、特別の形状のタップ及びダイ、切断エレメントによって、又は他の適当な製造プロセス及び型成形を含む技術によって形成できる。
【0028】
本発明の相互係止形態は、非線形表面、複合表面、又は複雑な後縁及び/又は前縁面の様々な形体で実施できる。本発明の相互係止形態の変形例の説明に使用される名称は、特に、閉鎖体に配置された外相互係止形態に関し、相補的な又は同様の形状がレシーバーに設けられた内相互係止形態に適用される。本発明の軸線方向肩部相互係止形態では、幾分方形のグリップ肩部が外相互係止形態の外周に形成されており、内グリップ面が内相互係止形態に形成されている。軸線方向肩部相互係止形態により、ファスナ又は閉鎖体を閉鎖体ソケット内に回転させたときに互いに係合する内外の相互係止形態に相補的円筒形表面が形成される。
【0029】
軸線方向に延びるビード相互係止形態では、外相互係止形態には、相互係止形態の冠部に沿って軸線方向に突出した丸味を帯びた周囲ビード又は横方向リップ、及び内相互係止形態の相補的な丸味を帯びた凹状チャンネルが設けられている。内相互係止形態に関して逆のことが起こる。
【0030】
半径方向ビード相互係止形態では、外相互係止形態の冠部の半径方向外周に丸味を帯びたビード拡大部が形成されており、半径方向ビード相互係止形態を受け入れるため、内相互係止形態が相補的に形成されている。
【0031】
スカラップ状又はシャベル状の相互係止形態は、実際には、軸線方向ビード相互係止形態の逆であり、外相互係止形態のスラスト面に沿って配置された丸味を帯びたチャンネル又は溝を有し、巣緒帆的な丸味を帯びた凸状のビード形状が内相互係止形態と関連して形成されている。
【0032】
軸線方向ビード相互係止形態は、中間ビード実施例である。中間ビード相互係止形態では、ビードが外相互係止形態のベーススラスト面から相互係止形態の軸線方向に突出している。相補的中間ビード内相互係止形態では、軸線方向溝がベーススラスト面に根部と冠部との間に形成されており、内相互係止形態は、根部と冠部との間の中間に配置された軸線方向ビードを有する。
【0033】
上述の相互係止形態の変形例が、相対的延長部又は拡大部及び窪み又は様々な相互係止形態の溝の深さに関して考えられる。幾つかの変形例では、向き合った相互係止形態は同じであるが逆の逆様の断面を有するのに対し、他の変形例では、対をなした相互係止形態の断面が異なる。非線形、複合、又は複雑なスラスト面を持つ相互係止形態の多くの他の形体が考えられ、これは本発明に含まれるということに注目されたい。
【0034】
本発明の相互係止形態には、様々な種類の骨インプラント装置で特に有利な用途があるが、本発明の相互係止形態はこのような用途に限定されない。相互係止形態には、更に、向き合った相互係止形態を接合し回転させる場合の相互係止形態の齧りや誤係止といった不整合の問題点をなくす上で有利である。こうした問題点は、一般的には、このような装置で様々な種類のねじ山を使用する場合に起こる。
【0035】
従って、本発明の目的は以下の通りである。即ち、
間隔が隔てられた一対のアームを持ち、閉鎖体がアーム間を閉鎖する、頭部開放型軽量低プロファイル医療用インプラント用改良閉鎖体を提供する。
【0036】
閉鎖体の挿入中にアームが拡がったり離れたりしないようにすることにより、使用中にインプラントや閉鎖システムが破損し難くする、一対の向き合った相互係止形態を含む閉鎖体を提供する。
【0037】
比較的高いトルクで設置することにより閉鎖体をレシーバーチャンネルに固定できる閉鎖体を提供し、特定の実施例では、ロッド部材をインプラントの開放した頭部に係止する。この場合、閉鎖体は、インプラントの残りのレシーバーチャンネル内で回転させることによりロッドと係合し、このロッドに押し付ける。
【0038】
閉鎖体に加えられた高いトルクに応じてチャンネルレシーバーの部品が半径方向外方に拡張する傾向に抵抗する閉鎖体用の相互係止形態を提供する。
噛み合う内外の相互係止形態の夫々のスラスト面が「非線形」、複合、又は複雑であ り、後縁面又は前縁面の各々の一部だけを、受け入れチャンネルの部品が拡がったり拡張したりしないようにする方向に配向する、相互係止形態を提供する。
【0039】
ベースが部材に固定された相互係止形態がベースから半径方向外方に延び、軸線方向延長部がベースから始まり、又はこのベースから半径方向に間隔が隔てられた、相互係止形態を提供する。相互係止形態の回転軸線に対して軸線方向に延びる延長部又は窪みを持ち、このような延長部又は窪みをグリップし保持するように反対側の相互係止形態と噛み合う相互係止形態を提供する。組み立て中、互いに対して回転させることができるが、好ましくは、トルクが加えられたとき又は力がインプラントに作用したときに一方の相互係止部材が他方の相互係止形態を通って半径方向に摺動しないようにするのに十分にぴったりとしており、即ち互いに十分に近接して配置された向き合った相互係止形態を提供する。
【0040】
半径方向拡大区分を持ち、この拡大部が外相互係止形態の根部の半径方向外方に間隔が隔てられており、相補的拡大区分が内相互係止形態の根部の半径方向内方に間隔が隔てられた、相互係止形態の実施例を提供する。
【0041】
外相互係止形態の周囲の内方の表面に第1溝即ちチャンネルが形成されており、且つ内相互係止形態の周囲の内方の表面に相補的第2溝即ちチャンネルが形成されており、そのため、組み立て時に、対をなした相互係止形態が重なり且つ互いに半径方向で係止する相互係止形態の実施例を提供する。
【0042】
内外の相互係止形態の拡大周囲及び溝が、角度をなして画成され又は軸線方向に延びる肩部を有するか或いは形成する、相互係止形態の実施例を提供する。
内外の相互係止形態の拡大周囲が、円弧状に画成された又は丸味を帯びた肩部を持ち又は形成する相互係止形態の実施例を提供する。
【0043】
全長に沿って全体に均等な断面を持つ相互係止形態を提供する。
組み立て時に互いに対して少なくとも完全に一回転する相互係止形態を提供する。
最初の接合中の部材の齧りや誤係止といった問題点が起こり難くする相互係止形態を提供する。
【0044】
適当な金属形成技術を使用して比較的経済的に形成できる相互係止形態を提供する。
特にインプラント及び骨固定具用の、経済的に製造され、しっかりとしており且つ効率的に使用される、所期の使用に対して特に良好に適合する、相互係止形態を提供する。
【0045】
本発明のこの他の目的及び利点は、本発明の特定の実施例を例示として説明する以下の説明を添付図面と関連して読むことにより明らかになるであろう。
添付図面は、本願の一部であり、本発明の例示の実施例を含み、その様々な目的及び特徴を例示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
本発明の実施例を、ここに、必要とされるように、詳細に開示するが、開示の実施例は本発明の単なる例示であって、様々な形態で実施できるということは理解されるべきである。従って、ここに開示する特定の構造的及び機能的詳細は限定であると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲の基礎として、及び細部を適切に変更した実際上任意の構造での本発明の様々な使用を当業者に教示するための例示の基礎であると解釈されるべきである。
【0047】
添付図面を更に詳細に参照すると、本発明を具体化した非線形表面即ち複合表面を組み込んだグリップ相互係止形態構成に参照番号1が付してある。この相互係止形態構成1は、外相互係止形態2及び内相互係止形態3を含む。これらはスラスト面4及び5(図4参照)を夫々有し、対として使用される。相互係止形態構成1は、固定部材12を内部に固定するために閉鎖体即ち閉鎖部材11(図1及び図2参照)を受け入れるレシーバー即ち頭部開放型インプラント部材10を含む埋め込み骨固定システム8(図3参照)等の多くの相互係止形態装置のうちの任意の装置で使用できる。この実施例の相互係止形態構成1では、スラスト面4及び5は、閉鎖部材11を回転させたときにソケット10が広がらないようにする非線形表面即ち複合表面である。
【0048】
図示のインプラント部材10は頭部開放型骨ねじとも呼ばれ、U形状インプラント頭部15及びねじ山を備えたシャンク16を含む。頭部15は、ロッド受け入れチャンネル19を形成する間隔が隔てられた一対のアーム18を有する。これらのアーム18の半径方向内側には、閉鎖部材11を受け入れるため、側部間で不連続の内相互係止形態3でタップが設けられている。例示のシャンク16は先端(図示せず)までテーパしており、外ねじが設けられており、ロッド12を骨に固定するため、椎骨等の骨に受け入れられるようになっている。
【0049】
例示の閉鎖部材11は、プラグ、ベース区分即ちベース22、及び所定のトルクでベース22から破断する折り取り頭部区分23を含む。このような閉鎖体は折り取り頭部なしで形成でき、ベース区分にトルクを加えるため又はベース区分を取り除くため、他の構造を追加できるということがわかっている。更に、このようなベースは、ロッドを捕捉すること、及びロッドを図1乃至図4に示す実施例におけるように係止することの両方を行うことができるということがわかっている。別の態様では、ベースはロッドを捕捉するだけであり、ベースのねじ山を備えたボアで止めねじを使用してロッドを所定の場所に係止できる。ベース区分22には、骨ねじ頭部15の内相互係止形態3と適合する外相互係止形態2が設けられている。両相互係止形態2及び3は螺旋をなしており、閉鎖部材11をその中央軸線42を中心として回転させる即ち回すことによって互いに螺着できる。頭部23には、閉鎖部材11を骨ねじ部材10に設置するための設置工具(図示せず)が積極的に係合するための構造が設けられている。例示の折り取り頭部23を設置できるようにする構造は、六角形形状の即ち「ヘックス」頭部を形成する面25を含み、この頭部は、相補的な六角形形状の設置ドライバー即ち工具を受け入れる。頭部23は、中央ボア26及び横ボアスロット27を含む。頭部23の外端は参照番号28を付した場所に面取りが施してあり、ボア26には円錐形内座繰りが29のところに設けられている。頭部23がベース22と出会う領域は断面厚さが減少してあり、弱め破断領域30を形成する。この破断領域30は、選択されたトルクが設置工具によって加えられたとき、図3で頭部23の分離によって概略に示すように頭部23がベース22から分離するように設計されている。ベース22には、好ましくは、インプラント頭部15からベース22を容易に除去できるようにするための、例示の除去ボア32等の構造が設けられている。これらのボア32は、プラグ22の下端面34から穿孔によって形成されていてもよい。これは、頭部23を折り取る前には、ボア32を穿孔するためにプラグ22の上端面36にアクセスすることが通常は不可能であるためである。多くの様々な種類の除去装置又は構造をベースで使用できるということがわかっている。これらの装置は、例えば、ヘックス、トークス(torx)、又は他の多面断面を持つ軸線方向に整合したボア、外部から容易に係合できる段付きボア、周囲に設けられた又はベースの面上で軸線方向で整合していないボア、左ねじ等が設けられたボア等である。更に、ベースを除去する上で、設置時にベースにトルクを加えるのに使用されたのと同じ構造を使用してもよい。
【0050】
ベース22を骨ねじ頭部15の受け入れ部材内に回転させ、様々な手術目的のうちの任意の目的のため、固定ロッド12をその中にクランプ止めする。一般的には、ロッド12を使用し、椎骨等の複数の骨、又は骨の部分の位置を固定する。ロッド12は、幾つかの椎骨に対して固定でき、また、他の椎骨を所望の位置又は配向で固定するのに使用され、又は一連の椎骨を適正に整合するのに使用される。一般的には、骨ねじ10、閉鎖体11、及びロッド12の間に形成される結合は、これらの間で相対移動が起こらないように非常にきつく、即ちぴったりとしている必要がある。固定システム8は、好ましくは、ベース22の底面34に形成された、ロッド12と係合する円錐形固定ポイント38等の、頭部15及び/又はベース22をロッド12に関して積極的に係合し着座する構造を使用する。ポイント38はロッド12の表面に積極的に「食い込み」、ロッド12がねじ10に対して回転移動したり軸線方向に移動したりしないようにする。別の態様では、又はポイント38と組み合わせ、閉鎖プラグ22をロッド12と積極的に係合する、ベース22の下面34に形成されたV形状断面の先の尖った縁部を持つ同軸リング(図示せず)やチャンネルから上方に延びるポイント等の他の構造を使用してもよい。
【0051】
相互係止形態2及び3は螺旋状であり、閉鎖部材11を骨ねじ10に対して回転させたとき、閉鎖部材11をその回転軸線42に沿って直線的に、及び相互係止形態2及び3を別の部材に対して前進させるようにようになっている。このような回転及び線型移動の空間関係は軸線42に沿っている(図4参照)。軸線42は、ベース22を頭部15に相互係止形態3の頂部(頂部は図4で上側)で挿入し始め、そして回転したとき、ベース22の外側の即ち半径方向外相互係止形態2の軸線及び頭部15の内側の即ち半径方向内相互係止形態3の軸線と一致する。ベース22は、基本的に円筒形形状を備えており、外相互係止形態2は、根部45及び所望断面の螺旋状チャンネルをベース22の元の表面に切り込むことによって形成された冠部47を含む。外相互係止形態2の冠部47は根部45よりも半径が大きい。同様に、ねじ10の頭部15の内相互係止形態3には、螺旋状チャンネルが切り込んであり、根部49及び冠部51を形成する。内相互係止形態3の根部49は、冠部51よりも半径が大きい。
【0052】
外相互係止形態2及び内相互係止形態3の夫々のスラスト面4及び5は、ベース22を回転させて頭部15に入れたとき、摩擦係合する。スラスト面4及び5は、頭部15内へのベース22の移動の締め付け方向に関し、冠部47及び51の夫々の後側に配置されている。一般的には、ベース22を頭部15内に締め付け方向に回転させたときの隙間表面53と55との間の接触は最小であり、回転を許容する。これらの隙間表面53及び55は、ベース22を逆方向に回転させてねじ頭部15から抜くとき、摩擦係合する。
【0053】
回転によりスラスト面4及び5が摩擦係合することにより、ベース22が軸線42に沿って直線的にねじ頭部15内に前進する。しかしながら、下面34又は固定ポイント38がロッド12と接触し、ロッド12が曲げられずにチャンネル即ち座19内に来るまで下方に押されることによってベース22が「底付き」すると、ベース22をこれ以上回転させることによってベース22を頭部15内で直線的に更に移動することは出来ない。相互係止形態2及び3は、その後、互いに半径方向に係止され、形態2及び3の各回転又は通過は、好ましくは、向き合った相互係止形態の回転に関して十分にぴったりとしており、追加のトルクを加えたとき、又は患者の使用により力が加わることにより、形態2又は3のいずれかが互いを通って半径方向に滑ったり摺動したりしないようにする。
【0054】
本発明の様々な複合、複雑、又は非線形相互係止形態構成は、アーム18が開こうとする傾向に抗するようになっている。詳細には、相互係止形態2及び3の各スラスト面4及び5は、グリップ表面、ブロック表面、即ち開き抵抗面59又は60を夫々有する。これらの表面は、ベース22を高いトルクで回転させたときにねじ頭部15のアーム18が開かないように抵抗する方向に配向されている。外相互係止形態2では、開き抵抗面59は、全体に軸線42に向かって差し向けられており即ち軸線に面する。逆に、内相互係止形態3では、開き抵抗面60は、全体に軸線42から遠ざかる方向に差し向けられており即ち軸線から遠ざかる方向に面する。表面59及び60の各々は、このように互いに向き合っており、これらの間の半径方向相対移動を実質的に阻止する。特に、表面59及び60が相互係止形態2及び3の軸線方向延長部である(即ち、軸線42と平行であり、図4でわかるように上下に延びている)ということに着目されたい。この軸線方向延長部は、相互係止形態2及び3がベース22及びねじ10に接合される箇所から間隔が隔てられている。このような延長部は、多くの形状及び形体(その幾つかを個々に示す)をとることができ、機能的には窪み又は溝であるということがわかっている。各場合において、形態2及び3等の対をなした相互係止形態は、骨ねじ10内へのベース22の組み立て中及び組み立て後にこれらの相互係止形態の間で大きな相対的半径方向滑り即ち移動が起こらないように、互いにぴったりと重なる。
【0055】
図5は、中間ビード相互係止形態型の非線形即ち複合スラスト面相互係止形態構成70を示す。表面相互係止形態構成70では、スラスト面4がプラグ22に配置されており、スラスト面5を持つ相互係止形態3が骨ねじ10の頭部15内に設けられている。スラスト面4及び5は、相補的に相互作用する開き抵抗面59及び60を、外側及び内側の相互係止形態2及び3の夫々に提供するように賦形されている。外相互係止形態2のスラスト面4にビード72が設けられており、内相互係止形態3のスラスト面5には相補的チャンネル即ち溝74が設けられている。例示のスラスト面4及び5は軸線42に対して実質的に垂直であるが、このような表面は、別の態様では、表面が半径方向外方に延びるに従って下方又は上方に傾斜するように軸線42に関して幾分角度をなしていてもよい。
【0056】
ビード72は、外相互係止形態2の根部45と冠部47との間の、即ちこれらに関して中間の半径のところに配置されている。同様に、溝74は、内相互係止形態3の根部49と冠部51との間の中間の半径のところに配置されている。例示のビード72及び溝74は丸味を帯びており、幾分三角形断面である。別の態様では、ビード及び溝72及び74は先が尖った三角形であっても、正方形であっても、半円形であってもよい。ビード及び溝72及び74の代わりに、外相互係止形態2のスラスト面4に形成された中間溝及び内相互係止形態3のスラスト面5に形成された中間ビードを使用してもよいということに着目すべきである。ビード72の内方に面する表面76がその開き抵抗面59を形成するのに対し、溝74の外方に面する表面78が溝74の開き抵抗面60を形成する。ビード72及び溝74の夫々の開き抵抗面76及び78が係合することにより、閉鎖ベース22を頭部15内に回転させたときにねじ頭部15のアーム18が拡がらないようにする。
【0057】
図6乃至図14は、本発明の対をなした相互係止形態の別の変形例を示す。各場合において、図6乃至図14に示す変形例のベース閉鎖体及び骨ねじは、相互係止形態に関することを除き、図1乃至図4に示す実施例と本質的に同じであり、そのため、相互係止形態構造の異なる詳細だけを詳細に説明し、残りの詳細については図1乃至図4に関する説明を参照する。
【0058】
図6では、案内前進構造80が外相互係止形態81を含み、この外相互係止形態81は、回転軸線83を通る平面内の断面で見て軸線方向に整合した肩部即ちフランジ状形状形体を備えている。相互係止形態81のベース85には、スラスト面84が設けられている。構造80は、更に、スラスト面87を備えた内相互係止形態86を骨ねじ89の頭部88内に有する。内相互係止形態86は根部90及び冠部91を有し、これに対し外相互係止形態81は根部92及び冠部93を含む。外相互係止形態81のスラスト面84は、軸線方向に配向された即ち円筒形の肩部94を含み、これはその開き抵抗面95を形成する。
【0059】
同様に、内相互係止形態86のスラスト面87は、かみ合う又は相補的な軸線方向に配向された即ち円筒形の肩部97を含む。この肩部が開き抵抗面98を形成する。開き抵抗面95及び98の係合は、プラグ即ちベース85を頭部88内に回転させ、トルクをきつく加えたとき、又は使用中に後で頭部88のアーム99が開こうとする傾向に抵抗する。軸線方向肩部が相互係止する形体の変形例では、肩部が軸線42に対して角度をなしている(図示せず)ということがわかっている。例示の開き抵抗肩部94は、外相互係止形態81のスラスト面84に形成された矩形断面ビード100によって形成される。同様に、開き抵抗肩部97は、ビード100を受け入れるための溝102と隣接した、内相互係止形態86のスラスト面87に形成された幾分矩形の断面形状のビード即ちフット部分101によって形成される。相互係止形態81及び86は、断面で見たとき、全体にフランジ状形状形体を有する。これは幾分L形状であり、ビード100及び101はフランジ形状のフットを形成し、骨ねじ89のアーム99が閉鎖プラグのベース85に対して実質的に半径方向に移動しないように重なり且つ係止する。
【0060】
図7及び図8は、軸線方向肩部相互係止構造110及び130の別の変形例を示す。これらは、夫々、図7に示す丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態111、及び図8に示す浅い丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態131である。丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態111は、軸線方向113と平行な方向に突出した丸味を帯びたビード112を含む。ビード112は、外相互係止形態115のスラスト面114に形成されており、丸味を帯びた溝116が内相互係止形態119のスラスト面117に形成されている。ビード112が開き抵抗面120を含むのに対し、溝116もまた開き抵抗面122を含む。同様に、浅い丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態130は、外相互係止形態134のスラスト面133に形成された浅い丸味を帯びたビード131、及び内相互係止形態137のスラスト面136に形成された浅い丸味を帯びた溝135を含む。ビード131は開き抵抗面140を含み、溝135は開き抵抗面141を含む。表面140及び141は、開きに抵抗するため、即ちこれらの間で半径方向に大きく離間する移動が起こらないように、係合し当接する。
【0061】
図9は、案内前進構造151を持つインプラント150の半径方向ビードの実施例を示す。この構造151は、ベース154から半径方向に突出し、冠部155を形成する丸味を帯びた外ビード相互係止形態153を含む。ビード相互係止形態153は、全体にベース154の回転軸線156に面する一対の開き抵抗面158を含む。相補的な溝をなした内相互係止形態160は、ねじ頭部161の部分である。頭部相互係止形態160は、全体に軸線方向156から遠ざかる方向に向いた一対の開き抵抗面163を有する。構造151は、相互係止形態153及び160の夫々のスラスト面168及び169に開き抵抗面158及び163を有し、並びに隙間表面170及び171を有する。例示の半径方向ビード相互係止形態150は、何らかの意味で、上掲の実施例の丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態の両側態様である。
【0062】
図10及び図11は、本発明による一対の複合相互係止形態181及び182を含む、スカラップ状又はシャベル状の実施例の構造180を示す。相互係止形態181はスカラップ状であり、実際には、上述の実施例と同様の浅い丸味を帯びたビード状相互係止形態を逆にした形状である。相互係止形態構造182は、ベース187の外相互係止形態181のスラスト面185に形成された浅い溝184及びねじ頭部190の相互係止形態182のスラスト面189に形成された浅いビード188を含む。溝184は、ビード188の相補的開き抵抗面194と協働する開き抵抗面193を有する。
【0063】
レシーバー部材201及びこのレシーバー部材201内に回転されるプラグ等の閉鎖部材202と関連した別の案内前進構造200を図12に示す。この構造200は、閉鎖部材202及びレシーバー部材201の夫々に取り付けられた第1相互係止形態205及び第2相互係止形態206を含む。
【0064】
第1相互係止形態205は、グリップ区分即ち係止区分208を持つ円弧状の上面207を含む。第2相互係止形態206は、グリップ区分即ち係止区分210を持つ円弧状の下面209を含む。相互係止形態205及び206は、更に、下面214及び前縁面215の夫々を有し、これらの表面は、その軸線を中心とした回転を可能にするのに十分に離間されているが、ぴったりと且つこれらの形態205及び206が互いに対して軸線方向に回転なしで大きく移動できないように十分に近接している。
【0065】
図13は、本発明による案内前進構造230の変形例のフランジ形状実施例を示す。構造230は、断面で示す相互係止形態233及び234が閉鎖体231及びレシーバー232の夫々に螺旋状に取り付けられるように閉鎖体231及びレシーバー232に取り付けられている。
【0066】
第1相互係止形態233は、L形状断面即ちフランジ状断面であり、グリップ面241を持つ垂直方向即ち軸線方向に延びるフット部分240を有する。第2相互係止形態234は第1相互係止形態と全体に相補的であり、そのフット243がフット部分240よりも遙かに広幅であることを除き、L形状即ちフランジ状である。フット243は、組み立て中に表面241と当接し、レシーバー232と閉鎖体231との間の半径方向移動に抵抗するグリップ面即ち包囲面245を有する。
【0067】
本発明による案内前進構造260の別の実施例を図14に示す。構造260は、レシーバー261及び閉鎖体即ちプラグ262とともに使用される。構造260は、第1及び第2の相互係止形態263及び264を有する。第1相互係止形態は、円形のビード269が閉鎖体262と向き合ったその端部に取り付けられた細長い壁268を有する。ビード269は、向き合ったグリップ面270及び271を有する。第2相互係止形態264は、閉鎖体262を回転させてレシーバー263内に半径方向でなく接線方向摺動によって前進できるようにするのに十分な隙間が設けられていることを除き、第1相互係止形態263と噛み合ってこれを全体に取り囲むように賦形されている。第2相互係止形態264は、ビード269を受け入れる円形断面チャンネル270、及びビード表面270及び271と係合し且つ当接する一対のグリップ面273及び274を有する。
【0068】
本発明によれば、アームが広がらないようにするために閉鎖プラグと骨ねじの向き合ったアームとの間の半径方向移動に抵抗するという主な目的を維持しながら使用を容易にできるように、相互係止形態の特定の領域を緩めて取り外すことができるということがわかっている。
【0069】
更に、本発明によれば、上文中に説明した相互係止形態に設けられた軸線方向に整合した延長部又は窪みが、場合によっては、多数個設けられていてもよく、波形パターンによって形成されていてもよいということがわかっている。
【0070】
本発明の特定の形体をここに例示し且つ説明したが、説明し図示した部品の特定の形体又は構成に限定されないということは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明による螺旋状グリップ相互係止形態が取り付けられた、頭部開放型骨ねじ用の閉鎖体の斜視図である。
【図2】閉鎖体の側面図である。
【図3】固定ロッドを骨ねじ頭部内に捕捉するため、頭部開放型骨ねじに形成された対をなす相互係止形態と噛み合ってここに設置された閉鎖体の相互係止形態を示す、骨ねじ頭部の、詳細に示すために一部を取り除いて示す、縮小断面図である。
【図4】閉鎖体が設置された骨ねじ頭部の、詳細に示すために一部を取り除いて示す拡大部分側面図であり、閉鎖体及び骨ねじ頭部には本発明による相互係止形態が設けられている。
【図5】第1変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の中間ビード実施例を示す、図4と同様の図である。
【図6】第2変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の軸線方向に整合した肩部実施例を示す、図4と同様の図である。
【図7】第3変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の軸線方向ビード実施例を示す、図4と同様の図である。
【図8】第4変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の浅い軸線方向ビード実施例を示す、図4と同様の図である。
【図9】第5変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の半径方向ビード実施例を示す、図4と同様の図である。
【図10】第6変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態のスカラップ状窪み又はシャベル状実施例を示す、図4と同様の図である。
【図11】本発明による一対の相互係止形態を示す、図10の実施例と同様の第7変形例の骨ねじ及び閉鎖体の部分断面図である。
【図12】本発明による一対の相互係止形態を示す、骨ねじ及び閉鎖体の第8変形例の部分断面図である。
【図13】本発明による一対の相互係止形態を示す、骨ねじ及び閉鎖体の第9変形例の部分断面図である。
【図14】本発明による一対の相互係止形態を示す、骨ねじ及び閉鎖体の第10変形例の部分断面図である。
【符号の説明】
【0072】
1 相互係止形態構成
2 外相互係止形態
3 内相互係止形態
4、5 スラスト面
8 埋め込み骨固定システム
10 インプラント部材
11 閉鎖部材
12 固定部材
15 U形状インプラント頭部
16 ねじ山を備えたシャンク
19 ロッド受け入れチャンネル
18 アーム
22 ベース
23 折り取り頭部区分
42 中央軸線
25 面
26 中央ボア
27 横ボアスロット
29 円錐形内座繰り
30 弱め破断領域
32 除去ボア
34 下端面
36 上端面
38 円錐形固定ポイント
【技術分野】
【0001】
本発明は、二つのエレメントを互いに相互係止するのに使用するための構造に関し、詳細には、医療用インプラントの部品を互いに接合するための構造に関する。
【背景技術】
【0002】
この構造は、閉鎖体に設けられた第1相互係止形態、及びレシーバーに設けられた、第1相互係止形態と噛み合う第2相互係止形態を含む。閉鎖体はレシーバー内に作動的に回転される。第1及び第2の相互係止形態は両方とも螺旋状であり、そのため、第1相互係止形態を備えた閉鎖体をレシーバーに挿入して回転させると第1相互係止形態が第2相互係止形態に対して前進する。第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方は、これらの2つの形態を噛み合わせたときに他方の相互係止形態と重なって半径方向に係止する突出部を含む。
【0003】
医療用インプラントは、これらのインプラントを設置する外科医及びこれらを設計するエンジニアの両方にとって多くの問題がある。強く且つ使用中に破損し難いインプラントを提供することが常に望まれている。更に、患者に対する侵入性を小さくするため、インプラントをできるだけ小型化し且つ計量化するのが望ましい。これらは、通常は矛盾しており。多くの場合、解決が困難である。
【0004】
一つの特定の種類のインプラントには、特別の問題がある。詳細には、多くの種類の背骨手術で、受傷、疾病、又は先天性の欠陥の修復に螺旋状骨ねじやフック等が使用されている。例えば、この種の脊椎骨ねじは、椎骨にねじ込まれる一端及びその反対端の頭部を持つように設計されている。頭部は、この頭部に設けられたチャンネルにロッド又はロッド様部材を受け入れるように設計されており、このロッドは、次いで、設置後に様々なエレメント間で相対移動が起こらないようにチャンネル内に捕捉され、頭部に係止される。
【0005】
頭部閉鎖型及び頭部開放型と分類される二つの異なる主要な種類の骨ねじ及び同様の装置がある。頭部閉鎖型装置は、ロッドが頭部の開口部にねじ込まれるため、ロッドを捕捉し固定する上で高度に有効であるが、手術中にロッドを頭部にねじ込むのは非常に困難である。これは、多くの頭部があり、ロッドが湾曲しており、又は頭部が整合していないためである。従って、ロッドを通さなければならないねじ頭部が多ければ多い程、これらにロッドを通すのが困難になる。
【0006】
第2の種類の頭部は頭部開放型であり、頭部にチャンネルが形成されており、ロッドをこの開放したチャンネルに入れるだけである。その後、チャンネルを閉鎖部材で閉鎖する。頭部開放型骨ねじ及びこれと関連した装置は、使用が遙かに簡単であり、場合によっては頭部閉鎖型装置の代わりに使用しなければならない。
【0007】
多くの場合、頭部開放型装置が必要とされ、使用するのが好ましいけれども、これらには大きな問題点がある。詳細には、頭部開放型装置は、従来、ロッド部材を受け入れるチャンネルの両側に二つの起立アームを備えている。ロッド部材をチャンネルに置いた後にチャンネル頂部を閉鎖部材で閉鎖しなければならない。閉鎖体はスライド型であってもよいが、これは使用が容易ではない。場合によっては、アームの外側に被せるねじ山を備えたナットが使用される。このようなナットは、アームが広がらないようにするけれども、インプラントの大きさ及びプロファイルを大幅に大きくしてしまう。これは望ましくない。多くの頭部開放型インプラントは、アーム間のねじ山にねじ込まれるプラグで閉鎖される。これは低プロファイル(すなわち低輪郭)であるためである。しかしながら、ねじ山を備えたプラグには、半径方向外方への力を発生し、これによりアームを拡げてしまい、又は少なくとも拡がるのが妨げられず、そのためインプラントが緩んでしまうという問題点がある。詳細には、ロッド部材を所定位置に係止するため、比較的小さなプラグ又はねじに大きな力を及ぼさなければならない。力は、ロッドが軸線方向に移動したり回転したりしないように、ロッド部材を骨ねじに対して所定位置に確実にクランプし又は係止する上で十分なトルクを提供することが必要とされる。これには、代表的には1.152Kg・m(100インチ・ポンド)程度のトルクが必要とされる。
【0008】
骨ねじやフック等の頭部開放型インプラントは、比較的小型であるため、頭部のところで上方に延びるアームは、ロッド部材を係止する上で必要とされる大きな力を加えることによる半径方向外方に差し向けられた力によって容易に曲がってしまう。歴史的には、初期の閉鎖体は、V形状ねじ山が設けられた簡単なプラグであり、これを各アームの内側に設けられたねじ山にねじ込んでいた。しかし、上述のように、従来のV形状ねじ山を備えたプラグは、大量のトルクが加えられるとアームを半径方向外方に押し拡げ、最終的にはアームを大きく曲げ、ねじが緩み、又は係合状態が解除され、閉鎖体が落下してしまうことが起こりがちであった。これに対処するため、頭部が拡げ力に抵抗できるようにする様々な産業技術が使用された。例えば、多くの場合、アームの幅を何倍にもすることによってアームを大幅に強化してきた。これには、インプラントの重量及びプロファイルが大幅に増大するという望ましからぬ作用がある。
【0009】
多くの従来技術の装置では、外側リング又は何らかの他の種類の構造を設ける試みがなされてきた。こうした構造は、アームの外側に設けられ、中央プラグの設置時又はその後にアームを所定位置に良好に保持する。この追加の構造により、プラグがロッドに及ぼす係止強度が低下してしまう。これは、特に追加の構造を部分的にプラグの下に配置する場合に望ましくない。更に、追加のエレメントはインプラントの観点から望ましくない。これは、上述のように、代表的には、インプラントと関連する部品の数を最少にし、プロファイルをできるだけ小さくするのが望ましいためである。
【0010】
他の設計者は、インプラントのアームと噛み合う一対の向き合った半径方向に延びる楔又はフランジを閉鎖体に設けることによって拡がりの問題を解決しようとしてきた。このような装置は閉鎖体として役立ち、アームが広がることに幾分抵抗したが、多くの場合、使用が非常に困難であった。詳細には、ロッドは、脊椎の湾曲に従って曲げられるために通常は幾分湾曲しており、通常はこのようなロッドを受け入れる骨ねじチャンネルの底部分に対して弓なりになっている。ロッドは、かくして、チャンネルの大部分を占めており、チャンネルの底部に載止し且つその場所に固定的に保持するためには「曲がりを真っ直ぐに(unbent)」しなければならない。従って、プラグがロッドを固定的に保持し、組み立て後にロッドに力が加わったときにロッド及びプラグが緩まないようにするため、ロッドは、好ましくは、プラグによって圧縮され、プラグをチャンネル内に前進させることによって曲がりを真っ直ぐにされる。ロッドを真っ直ぐにするには大きな力を要するため、プラグをチャンネル内に一杯に入れること及びこれを回転させて係止させると同時に楔をこれらの楔と噛み合う構造と整合させようとすることの両方を行うことは困難である。プラグの噛み合い構造をアームの噛み合い構造とアームの頂部で整合させた後、プラグを回転させてプラグをプラグレシーバーにねじ込み、プラグをロッドに向かって前進させる方が遙かに簡単である。このようにして、プラグは、噛み合い構造の部品が少なくとも部分的に接合された後にのみ、大きな力をロッドに加え始める。このとき、整合に関する懸念なしにトルクを加えることができる。楔が使用される場合、構造の断面は楔に沿って変化し、そのため、装置は「ロックアップ」し、僅かに、通常は90°回転させた後、これ以上回転させることができないということに着目されたい。
【0011】
従って、ねじやプラグ頭部の大きさを大幅に増大することを必要とせずに、及びアームを所定位置に保持するためにアームを取り囲む追加のエレメントを必要とせずに、アームが拡がらないようにする、軽量で低プロファイルの閉鎖プラグが望ましい。
【0012】
頭部開放型骨ねじの拡がろうとする傾向は、このような装置で代表的に使用されるねじ山の形状即ち輪郭の結果である。従来、多くの骨ねじ頭部ソケット及びねじプラグはV形状ねじ山を使用してきた。V形状ねじ山の前縁側及び後縁側は、ねじの軸線方向に対して角度をなして配向されている。かくして、プラグに加わったトルクのうち、骨ねじ頭部に軸線方向に伝達されるのは少なくとも一部であり、このため、骨ねじ頭部のアームが半径方向外方に押し拡げられる。これにより雌ねじを備えたソケットがねじ軸線から遠ざかる方向に拡げられ、ソケット内のプラグが緩んでしまう。
【0013】
V形状ねじ山の半径方向に拡げるという問題は、様々な種類のねじ山を備えた継手で認識されてきた。この問題点を解決するため、いわゆる「鋸歯(butress)」ねじ形態が開発された。鋸歯ねじでは、後縁面即ちスラスト面がねじの軸線に対して垂直方向に配向されているのに対し、前縁面即ちクリアランス面は角度をなしたままである。これにより、ソケットに受け入れられたねじ山を備えた部材に作用するトルクに対するねじ山を備えたソケットは、理論的には、中立の半径方向反応を示す。
【0014】
ねじソケットに理論的には中立の半径方向作用を及ぼす鋸歯ねじ形態から、プラグにトルクを加えたときにソケットのねじ山を理論的にはねじ軸線に向かって半径方向内方に積極的に引っ張る逆角度ねじ形態へと開発が進められてきた。逆角度ねじ形態では、外ねじの後縁側は、従来のV形状ねじにおけるようにねじ軸線から遠ざかる方向でなくねじ軸線に向かって角度をなしている。鋸歯ねじ形態及び逆角度ねじ形態は拡がろうとする傾向を小さくするけれども、アームは、それでも、インプラントに作用する力によって外方に曲がってしまい、設置中に及ぼされる力によってねじ山が曲がってしまう。従って、特定のねじ形態は設置中に半径方向力を及ぼさないが、最大でもこのようなねじ形態は締まり嵌め又は摩擦嵌めを提供し、アームを閉鎖プラグに対して所定位置に積極的に係止しない。
【0015】
最後に、ねじ山形態を使用するこの種のプラグは、多くの場合、ねじ山の齧りを生じ(cross threaded)てしまうことが分かっている。即ち、外科医がねじ山を備えたプラグをねじ山を備えたレシーバーに入れ始めようとするとき、プラグのねじ山を誤って回し始め損ねたり、レシーバーのねじ山を通過してしまったりする。この問題点は、特に、部品が非常に小型で取り扱いが困難であるために生じる。ねじ山の齧りが生じるとき、プラグは、多くの場合、レシーバー内に部分的にねじ込まれた後、「ロックアップ」し、そのため、外科医はプラグが適正に設置されたと信じてしまう。しかしながら、ロッドは固定されておらず、インプラントは適正に機能しない。従って、レシーバーでねじの齧りが生じない閉鎖体を提供するのが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
止めねじ、プラグ、又は閉鎖体をレシーバーに固定するため、ねじ山を備えていない案内前進構造を提供する。好ましくは、レシーバーは頭部開放型骨ねじ、フック、又は他の医療用インプラントのロッド受け入れチャンネルであり、チャンネルは頂部が開放しており、インプラントの間隔が隔てられた二つのアーム間に配置される。
【課題を解決するための手段】
【0017】
案内前進構造は、閉鎖体に配置された第1部分即ち第1相互係止形態及び受け入れチャンネルの内側に配置された第2部分即ち第2相互係止形態を有する。
案内前進構造の両部分は、閉鎖体及び受け入れチャンネルを中心として渦巻き状に、更に好ましくは螺旋状に少なくとも1個の完全に360°の巻回部に亘って延びている。好ましくは、両部分は、多数の、例えば2個乃至4個の完全に360°の巻回部に亘って、これらの部分が形成する螺旋を中心として延びている。部分が形成する螺旋は、閉鎖体が二つのアーム間の受け入れチャンネル内に完全に受け入れられたとき及びチャンネル内に回転された場合に形成される。
【0018】
案内前進構造の一つの主要な特徴は、部品の各々が、閉鎖体を回転したとき、対応する部品と機械的に相互係止し、これによって受け入れチャンネル内にチャンネル底部に向かって前進し、チャンネル内に受け入れられたロッドと係合するエレメントを含むということである。
【0019】
案内前進構造の各部品は、好ましくは、挿入中に閉鎖体の回転軸線を完全に通過する任意の断面平面で見たとき、実質的に相互係止形態の全長に沿って延びるほぼ一定の均等な断面を有する。各相互係止形態はその両端にフェザー等が付けて(feathered)なければならず、そのため断面がこうした位置で或る程度変化するが、全体形状は保持される。詳細には、各相互係止形態の外面は、閉鎖体を受け入れチャンネルに対して完全に一回転又はそれ以上回転させることによって、これらの相互係止形態を互いに回転させて互いに対して接線方向に摺動させることができるのに十分均等なままである。各部品は閉鎖体又は受け入れチャンネルの底部近くからその頂部まで、夫々連続していてもよい。特定の場合には、一方又は両方の部品が部分的に不連続であってもよく、この場合、全体をほぼ均等な断面形状を持つ螺旋状形態に保持する。相互係止形態が不連続により多数の区分を有する場合には、これらの区分の各々は、実質的にその全長に沿って実質的に均等な断面を有する。
【0020】
相互係止形態を提供するため、構造の部品は、螺旋状突出部、即ち閉鎖体から半径方向外方に延びる相互係止形態及び受け入れチャンネルから半径方向内方に延びる相互係止形態を含む。相互係止形態は、挿入中のプラグの回転軸線を通る平面に関する断面で見たとき、多くの様々な形状であってもよい。一般的には、相互係止形態は、軸線方向整合幅を増大し、又は相互係止形態が閉鎖体又は受け入れチャンネルの夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられた位置に、窪みを、上方(即ち、閉鎖体の回転軸線方向と平行に、閉鎖体が来入するか或いは最初に開始する方向)に又は下方に又は両方向に有する。これにより、グリップ部分又は重なり部分を持つ相互係止形態に、突出部、出っ張り、押縁、隆起、又は窪みの形態の第1噛み合いエレメントを形成する。対応する相互係止形態は、閉鎖体を受け入れチャンネル内に前進させるとき、これら二つが半径方向で互いに機械的に係止するように、第1噛み合いエレメントの少なくとも部分を全体に取り囲むか或いはその周囲に亘って設けられたグリップ部分又は重なり部分を持つ第2噛み合いエレメントを有する。
【0021】
従って、本発明によれば、好ましくは医療用インプラントであり、特に頭部開放型インプラントであり、ロッド受け入れチャンネル、及びロッドの受け入れ後にこの受け入れチャンネルを閉鎖するための閉鎖体を含む二つの装置を接合するための噛み合い前進構造が提供される。噛み合い前進構造は、閉鎖体の外面に配置された第1相互係止形態及び受け入れチャンネル即ちレシーバーの内面に配置された第2相互係止形態を含む、噛み合うことができる螺旋状の一対の相互係止形態を含む。第1及び第2の相互係止形態は、噛み合った後、組み立て中に閉鎖体の相互係止形態をレシーバーの相互係止形態内に回転させたときに閉鎖体をレシーバー内に前進させるように、共通の軸線を中心として互いに対して回転させることができるように開始できる。第1及び第2の相互係止形態は、閉鎖体及びレシーバーの夫々から半径方向に延びる螺旋状突出部を有する。各相互係止形態突出部は、閉鎖体又はレシーバーの夫々にベースが取り付けられており、好ましくは多数の巻回部を含む。これらの巻回部の各々は、連続していてもよいし、部分的に不連続であってもよく、一定の即ち均等な断面形状を有する。相互係止形態は、その外端の近くに大きな軸線方向幅を有し、これにより、初期係合及びその回転中に相互係止形態が不整合にならないようにする。
【0022】
組み立て後、幾つかの実施例では、各突出部の各巻回部は、そのいずれかの側で、他の突出部の巻回部とほぼぴったりと係止する。他の実施例では、締め付け中、相互係止形態のスラスト面が非常に近接しており且つ閉鎖体相互係止形態の前縁側に幾らかの隙間が形成されるように、部品が接線方向に摺動するのに十分な隙間がなければならない。このような場合には、相互係止形態のスラスト側の部分が互いに係止し、半径方向に拡がらないようにする。軸線方向に延びる(プラグの回転軸線の方向に、即ち垂直方向に延びる)延長部又は窪みが、各突出部のベースが閉鎖体又はレシーバーのいずれかに取り付けられた場所から半径方向に間隔が隔てられて配置されている。対応する即ち噛み合う相互係止形態は、他方の相互係止形態の延長部又は窪みを取り囲む又はその中に延びるエレメントを有する。即ち、形態を軸線方向で互いに交互に噛み合わせ、半径方向移動即ち拡張を阻止する。このようにして、及び好ましくは回転を可能にするのに十分な隙間を伴って互いにぴったりとした相互係止形態と組み合わせる。相互係止形態は、ひとたび組み立てられ、即ち噛み合い係止すると、相互係止形態が取り付けられた装置に対して一方又は両方のベースが湾曲した場合でも、半径方向摺動又は互いに対する摺動が阻止される。相互係止形態の各巻回部又は経路の各区分の突出部の(プラグの回転軸線方向を通る平面内の)断面は、同じであってもよいが、これは全ての実施例で必要とされる事項ではない。例えば、組み立ての完了時に、向き合ったアーム間の領域で相互係止形態の部分をなくしてもよい。これは、この領域がアームを互いに保持する上で必要とされないためである。
【0023】
好ましくは、本発明は、レシーバーのアームが拡がらないようにする医療用インプラント閉鎖体で使用するための相互係止形態を提供する。一実施例では、本発明の相互係止形態は、相互係止形態の後面、スラスト面、又は横面に複合表面即ち「非線形」表面を提供する。
【0024】
閉鎖体に配置された相互係止形態は、一実施例では、閉鎖体の円筒形の外面で螺旋状をなしており、半径方向内部分即ち根部及び半径方向外部分即ち冠部を有し、これらは相互係止形態のほぼ全長に亘って一定のままである。レシーバーは、内側が螺旋状の噛み合い形状又は同様の形状の相互係止形態を有する。この実施例では、相互係止形態は、形態を互いの中に回転させたときに形態の軸線方向移動方向に関して前縁面即ちクリアランス面及び後縁面即ちスラスト面を有する。
【0025】
構造は、更に、レシーバー部材の内面に配置された、外根部及び内冠部を有する螺旋状内相互係止形態を含む。内相互係止形態は、これと係合する部材の外相互係止形態のスラスト面が係合する方向に配置されたスラスト面を有する。
【0026】
この一連の実施例の相互係止形態では、スラスト面は「非線形」表面即ち複合表面である。即ち、スラスト面は断面で見ると非線形の外観を有する。非線形表面即ち複合表面の目的は、締め付けトルクを加えて相互係止形態を噛み合い関係で回転したときにレシーバーが拡がらないようにする方向に配向されたスラスト面部分を提供することである。頭部開放型骨ねじインプラント用閉鎖体に適用されたとき、相互係止形態の非線形表面即ち複合表面は、頭部のアームが拡がらないようにする。相互係止形態の目的は、必ずしも、ファスナの締め付け時にソケットに半径方向内方への力を発生することではない(しかし、幾つかの実施例では半径方向内方への力を発生する)が、重要なことには、閉鎖体がソケットと係合することによって、又は閉鎖体及びソケットによって接合された構成要素に他の力が加わることによって発生する外方への力に抵抗し、このような力が発生しないようにすることである。本発明は、閉鎖体のスラスト面の一部だけが閉鎖体の軸線に向かって面し、ソケットのスラスト面の一部だけが軸線から遠ざかる方向に面することを必要とするということに注目されたい。
【0027】
一連の軸線方向延長部又は窪みがスラスト面又は後縁面に配置されるけれども、これらを反対側の面即ち前縁面に配置することもこれらの両方に配置することも可能である。
この一連の実施例では、相互係止形態の冠部の区分、即ち根部の半径方向外方に配置された区分は断面積が増大しており、対応する相互係止形態に対して半径方向に滑らないようにするグリップ面、係止面、又は停止面を形成する。これとは相補的に、根部と冠部との間の相互係止形態の区分、即ち根部から半径方向に間隔が隔てられた区分は断面積が増大してあり、対応する相互係止形態の同様の表面と係合するグリップ面、係止面、又は停止面を形成する。内外の相互係止形態の拡大部分は、実際には、切断、型成形、機械加工、等によって外相互係止形態のスラスト面の半径方向内部分に形成された溝又はチャンネル等であるか或いは、内相互係止形態のスラスト面の半径方向外部分に形成された噛み合い溝又はチャンネルである。このような溝又はチャンネルは、特別の形状のタップ及びダイ、切断エレメントによって、又は他の適当な製造プロセス及び型成形を含む技術によって形成できる。
【0028】
本発明の相互係止形態は、非線形表面、複合表面、又は複雑な後縁及び/又は前縁面の様々な形体で実施できる。本発明の相互係止形態の変形例の説明に使用される名称は、特に、閉鎖体に配置された外相互係止形態に関し、相補的な又は同様の形状がレシーバーに設けられた内相互係止形態に適用される。本発明の軸線方向肩部相互係止形態では、幾分方形のグリップ肩部が外相互係止形態の外周に形成されており、内グリップ面が内相互係止形態に形成されている。軸線方向肩部相互係止形態により、ファスナ又は閉鎖体を閉鎖体ソケット内に回転させたときに互いに係合する内外の相互係止形態に相補的円筒形表面が形成される。
【0029】
軸線方向に延びるビード相互係止形態では、外相互係止形態には、相互係止形態の冠部に沿って軸線方向に突出した丸味を帯びた周囲ビード又は横方向リップ、及び内相互係止形態の相補的な丸味を帯びた凹状チャンネルが設けられている。内相互係止形態に関して逆のことが起こる。
【0030】
半径方向ビード相互係止形態では、外相互係止形態の冠部の半径方向外周に丸味を帯びたビード拡大部が形成されており、半径方向ビード相互係止形態を受け入れるため、内相互係止形態が相補的に形成されている。
【0031】
スカラップ状又はシャベル状の相互係止形態は、実際には、軸線方向ビード相互係止形態の逆であり、外相互係止形態のスラスト面に沿って配置された丸味を帯びたチャンネル又は溝を有し、巣緒帆的な丸味を帯びた凸状のビード形状が内相互係止形態と関連して形成されている。
【0032】
軸線方向ビード相互係止形態は、中間ビード実施例である。中間ビード相互係止形態では、ビードが外相互係止形態のベーススラスト面から相互係止形態の軸線方向に突出している。相補的中間ビード内相互係止形態では、軸線方向溝がベーススラスト面に根部と冠部との間に形成されており、内相互係止形態は、根部と冠部との間の中間に配置された軸線方向ビードを有する。
【0033】
上述の相互係止形態の変形例が、相対的延長部又は拡大部及び窪み又は様々な相互係止形態の溝の深さに関して考えられる。幾つかの変形例では、向き合った相互係止形態は同じであるが逆の逆様の断面を有するのに対し、他の変形例では、対をなした相互係止形態の断面が異なる。非線形、複合、又は複雑なスラスト面を持つ相互係止形態の多くの他の形体が考えられ、これは本発明に含まれるということに注目されたい。
【0034】
本発明の相互係止形態には、様々な種類の骨インプラント装置で特に有利な用途があるが、本発明の相互係止形態はこのような用途に限定されない。相互係止形態には、更に、向き合った相互係止形態を接合し回転させる場合の相互係止形態の齧りや誤係止といった不整合の問題点をなくす上で有利である。こうした問題点は、一般的には、このような装置で様々な種類のねじ山を使用する場合に起こる。
【0035】
従って、本発明の目的は以下の通りである。即ち、
間隔が隔てられた一対のアームを持ち、閉鎖体がアーム間を閉鎖する、頭部開放型軽量低プロファイル医療用インプラント用改良閉鎖体を提供する。
【0036】
閉鎖体の挿入中にアームが拡がったり離れたりしないようにすることにより、使用中にインプラントや閉鎖システムが破損し難くする、一対の向き合った相互係止形態を含む閉鎖体を提供する。
【0037】
比較的高いトルクで設置することにより閉鎖体をレシーバーチャンネルに固定できる閉鎖体を提供し、特定の実施例では、ロッド部材をインプラントの開放した頭部に係止する。この場合、閉鎖体は、インプラントの残りのレシーバーチャンネル内で回転させることによりロッドと係合し、このロッドに押し付ける。
【0038】
閉鎖体に加えられた高いトルクに応じてチャンネルレシーバーの部品が半径方向外方に拡張する傾向に抵抗する閉鎖体用の相互係止形態を提供する。
噛み合う内外の相互係止形態の夫々のスラスト面が「非線形」、複合、又は複雑であ り、後縁面又は前縁面の各々の一部だけを、受け入れチャンネルの部品が拡がったり拡張したりしないようにする方向に配向する、相互係止形態を提供する。
【0039】
ベースが部材に固定された相互係止形態がベースから半径方向外方に延び、軸線方向延長部がベースから始まり、又はこのベースから半径方向に間隔が隔てられた、相互係止形態を提供する。相互係止形態の回転軸線に対して軸線方向に延びる延長部又は窪みを持ち、このような延長部又は窪みをグリップし保持するように反対側の相互係止形態と噛み合う相互係止形態を提供する。組み立て中、互いに対して回転させることができるが、好ましくは、トルクが加えられたとき又は力がインプラントに作用したときに一方の相互係止部材が他方の相互係止形態を通って半径方向に摺動しないようにするのに十分にぴったりとしており、即ち互いに十分に近接して配置された向き合った相互係止形態を提供する。
【0040】
半径方向拡大区分を持ち、この拡大部が外相互係止形態の根部の半径方向外方に間隔が隔てられており、相補的拡大区分が内相互係止形態の根部の半径方向内方に間隔が隔てられた、相互係止形態の実施例を提供する。
【0041】
外相互係止形態の周囲の内方の表面に第1溝即ちチャンネルが形成されており、且つ内相互係止形態の周囲の内方の表面に相補的第2溝即ちチャンネルが形成されており、そのため、組み立て時に、対をなした相互係止形態が重なり且つ互いに半径方向で係止する相互係止形態の実施例を提供する。
【0042】
内外の相互係止形態の拡大周囲及び溝が、角度をなして画成され又は軸線方向に延びる肩部を有するか或いは形成する、相互係止形態の実施例を提供する。
内外の相互係止形態の拡大周囲が、円弧状に画成された又は丸味を帯びた肩部を持ち又は形成する相互係止形態の実施例を提供する。
【0043】
全長に沿って全体に均等な断面を持つ相互係止形態を提供する。
組み立て時に互いに対して少なくとも完全に一回転する相互係止形態を提供する。
最初の接合中の部材の齧りや誤係止といった問題点が起こり難くする相互係止形態を提供する。
【0044】
適当な金属形成技術を使用して比較的経済的に形成できる相互係止形態を提供する。
特にインプラント及び骨固定具用の、経済的に製造され、しっかりとしており且つ効率的に使用される、所期の使用に対して特に良好に適合する、相互係止形態を提供する。
【0045】
本発明のこの他の目的及び利点は、本発明の特定の実施例を例示として説明する以下の説明を添付図面と関連して読むことにより明らかになるであろう。
添付図面は、本願の一部であり、本発明の例示の実施例を含み、その様々な目的及び特徴を例示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
本発明の実施例を、ここに、必要とされるように、詳細に開示するが、開示の実施例は本発明の単なる例示であって、様々な形態で実施できるということは理解されるべきである。従って、ここに開示する特定の構造的及び機能的詳細は限定であると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲の基礎として、及び細部を適切に変更した実際上任意の構造での本発明の様々な使用を当業者に教示するための例示の基礎であると解釈されるべきである。
【0047】
添付図面を更に詳細に参照すると、本発明を具体化した非線形表面即ち複合表面を組み込んだグリップ相互係止形態構成に参照番号1が付してある。この相互係止形態構成1は、外相互係止形態2及び内相互係止形態3を含む。これらはスラスト面4及び5(図4参照)を夫々有し、対として使用される。相互係止形態構成1は、固定部材12を内部に固定するために閉鎖体即ち閉鎖部材11(図1及び図2参照)を受け入れるレシーバー即ち頭部開放型インプラント部材10を含む埋め込み骨固定システム8(図3参照)等の多くの相互係止形態装置のうちの任意の装置で使用できる。この実施例の相互係止形態構成1では、スラスト面4及び5は、閉鎖部材11を回転させたときにソケット10が広がらないようにする非線形表面即ち複合表面である。
【0048】
図示のインプラント部材10は頭部開放型骨ねじとも呼ばれ、U形状インプラント頭部15及びねじ山を備えたシャンク16を含む。頭部15は、ロッド受け入れチャンネル19を形成する間隔が隔てられた一対のアーム18を有する。これらのアーム18の半径方向内側には、閉鎖部材11を受け入れるため、側部間で不連続の内相互係止形態3でタップが設けられている。例示のシャンク16は先端(図示せず)までテーパしており、外ねじが設けられており、ロッド12を骨に固定するため、椎骨等の骨に受け入れられるようになっている。
【0049】
例示の閉鎖部材11は、プラグ、ベース区分即ちベース22、及び所定のトルクでベース22から破断する折り取り頭部区分23を含む。このような閉鎖体は折り取り頭部なしで形成でき、ベース区分にトルクを加えるため又はベース区分を取り除くため、他の構造を追加できるということがわかっている。更に、このようなベースは、ロッドを捕捉すること、及びロッドを図1乃至図4に示す実施例におけるように係止することの両方を行うことができるということがわかっている。別の態様では、ベースはロッドを捕捉するだけであり、ベースのねじ山を備えたボアで止めねじを使用してロッドを所定の場所に係止できる。ベース区分22には、骨ねじ頭部15の内相互係止形態3と適合する外相互係止形態2が設けられている。両相互係止形態2及び3は螺旋をなしており、閉鎖部材11をその中央軸線42を中心として回転させる即ち回すことによって互いに螺着できる。頭部23には、閉鎖部材11を骨ねじ部材10に設置するための設置工具(図示せず)が積極的に係合するための構造が設けられている。例示の折り取り頭部23を設置できるようにする構造は、六角形形状の即ち「ヘックス」頭部を形成する面25を含み、この頭部は、相補的な六角形形状の設置ドライバー即ち工具を受け入れる。頭部23は、中央ボア26及び横ボアスロット27を含む。頭部23の外端は参照番号28を付した場所に面取りが施してあり、ボア26には円錐形内座繰りが29のところに設けられている。頭部23がベース22と出会う領域は断面厚さが減少してあり、弱め破断領域30を形成する。この破断領域30は、選択されたトルクが設置工具によって加えられたとき、図3で頭部23の分離によって概略に示すように頭部23がベース22から分離するように設計されている。ベース22には、好ましくは、インプラント頭部15からベース22を容易に除去できるようにするための、例示の除去ボア32等の構造が設けられている。これらのボア32は、プラグ22の下端面34から穿孔によって形成されていてもよい。これは、頭部23を折り取る前には、ボア32を穿孔するためにプラグ22の上端面36にアクセスすることが通常は不可能であるためである。多くの様々な種類の除去装置又は構造をベースで使用できるということがわかっている。これらの装置は、例えば、ヘックス、トークス(torx)、又は他の多面断面を持つ軸線方向に整合したボア、外部から容易に係合できる段付きボア、周囲に設けられた又はベースの面上で軸線方向で整合していないボア、左ねじ等が設けられたボア等である。更に、ベースを除去する上で、設置時にベースにトルクを加えるのに使用されたのと同じ構造を使用してもよい。
【0050】
ベース22を骨ねじ頭部15の受け入れ部材内に回転させ、様々な手術目的のうちの任意の目的のため、固定ロッド12をその中にクランプ止めする。一般的には、ロッド12を使用し、椎骨等の複数の骨、又は骨の部分の位置を固定する。ロッド12は、幾つかの椎骨に対して固定でき、また、他の椎骨を所望の位置又は配向で固定するのに使用され、又は一連の椎骨を適正に整合するのに使用される。一般的には、骨ねじ10、閉鎖体11、及びロッド12の間に形成される結合は、これらの間で相対移動が起こらないように非常にきつく、即ちぴったりとしている必要がある。固定システム8は、好ましくは、ベース22の底面34に形成された、ロッド12と係合する円錐形固定ポイント38等の、頭部15及び/又はベース22をロッド12に関して積極的に係合し着座する構造を使用する。ポイント38はロッド12の表面に積極的に「食い込み」、ロッド12がねじ10に対して回転移動したり軸線方向に移動したりしないようにする。別の態様では、又はポイント38と組み合わせ、閉鎖プラグ22をロッド12と積極的に係合する、ベース22の下面34に形成されたV形状断面の先の尖った縁部を持つ同軸リング(図示せず)やチャンネルから上方に延びるポイント等の他の構造を使用してもよい。
【0051】
相互係止形態2及び3は螺旋状であり、閉鎖部材11を骨ねじ10に対して回転させたとき、閉鎖部材11をその回転軸線42に沿って直線的に、及び相互係止形態2及び3を別の部材に対して前進させるようにようになっている。このような回転及び線型移動の空間関係は軸線42に沿っている(図4参照)。軸線42は、ベース22を頭部15に相互係止形態3の頂部(頂部は図4で上側)で挿入し始め、そして回転したとき、ベース22の外側の即ち半径方向外相互係止形態2の軸線及び頭部15の内側の即ち半径方向内相互係止形態3の軸線と一致する。ベース22は、基本的に円筒形形状を備えており、外相互係止形態2は、根部45及び所望断面の螺旋状チャンネルをベース22の元の表面に切り込むことによって形成された冠部47を含む。外相互係止形態2の冠部47は根部45よりも半径が大きい。同様に、ねじ10の頭部15の内相互係止形態3には、螺旋状チャンネルが切り込んであり、根部49及び冠部51を形成する。内相互係止形態3の根部49は、冠部51よりも半径が大きい。
【0052】
外相互係止形態2及び内相互係止形態3の夫々のスラスト面4及び5は、ベース22を回転させて頭部15に入れたとき、摩擦係合する。スラスト面4及び5は、頭部15内へのベース22の移動の締め付け方向に関し、冠部47及び51の夫々の後側に配置されている。一般的には、ベース22を頭部15内に締め付け方向に回転させたときの隙間表面53と55との間の接触は最小であり、回転を許容する。これらの隙間表面53及び55は、ベース22を逆方向に回転させてねじ頭部15から抜くとき、摩擦係合する。
【0053】
回転によりスラスト面4及び5が摩擦係合することにより、ベース22が軸線42に沿って直線的にねじ頭部15内に前進する。しかしながら、下面34又は固定ポイント38がロッド12と接触し、ロッド12が曲げられずにチャンネル即ち座19内に来るまで下方に押されることによってベース22が「底付き」すると、ベース22をこれ以上回転させることによってベース22を頭部15内で直線的に更に移動することは出来ない。相互係止形態2及び3は、その後、互いに半径方向に係止され、形態2及び3の各回転又は通過は、好ましくは、向き合った相互係止形態の回転に関して十分にぴったりとしており、追加のトルクを加えたとき、又は患者の使用により力が加わることにより、形態2又は3のいずれかが互いを通って半径方向に滑ったり摺動したりしないようにする。
【0054】
本発明の様々な複合、複雑、又は非線形相互係止形態構成は、アーム18が開こうとする傾向に抗するようになっている。詳細には、相互係止形態2及び3の各スラスト面4及び5は、グリップ表面、ブロック表面、即ち開き抵抗面59又は60を夫々有する。これらの表面は、ベース22を高いトルクで回転させたときにねじ頭部15のアーム18が開かないように抵抗する方向に配向されている。外相互係止形態2では、開き抵抗面59は、全体に軸線42に向かって差し向けられており即ち軸線に面する。逆に、内相互係止形態3では、開き抵抗面60は、全体に軸線42から遠ざかる方向に差し向けられており即ち軸線から遠ざかる方向に面する。表面59及び60の各々は、このように互いに向き合っており、これらの間の半径方向相対移動を実質的に阻止する。特に、表面59及び60が相互係止形態2及び3の軸線方向延長部である(即ち、軸線42と平行であり、図4でわかるように上下に延びている)ということに着目されたい。この軸線方向延長部は、相互係止形態2及び3がベース22及びねじ10に接合される箇所から間隔が隔てられている。このような延長部は、多くの形状及び形体(その幾つかを個々に示す)をとることができ、機能的には窪み又は溝であるということがわかっている。各場合において、形態2及び3等の対をなした相互係止形態は、骨ねじ10内へのベース22の組み立て中及び組み立て後にこれらの相互係止形態の間で大きな相対的半径方向滑り即ち移動が起こらないように、互いにぴったりと重なる。
【0055】
図5は、中間ビード相互係止形態型の非線形即ち複合スラスト面相互係止形態構成70を示す。表面相互係止形態構成70では、スラスト面4がプラグ22に配置されており、スラスト面5を持つ相互係止形態3が骨ねじ10の頭部15内に設けられている。スラスト面4及び5は、相補的に相互作用する開き抵抗面59及び60を、外側及び内側の相互係止形態2及び3の夫々に提供するように賦形されている。外相互係止形態2のスラスト面4にビード72が設けられており、内相互係止形態3のスラスト面5には相補的チャンネル即ち溝74が設けられている。例示のスラスト面4及び5は軸線42に対して実質的に垂直であるが、このような表面は、別の態様では、表面が半径方向外方に延びるに従って下方又は上方に傾斜するように軸線42に関して幾分角度をなしていてもよい。
【0056】
ビード72は、外相互係止形態2の根部45と冠部47との間の、即ちこれらに関して中間の半径のところに配置されている。同様に、溝74は、内相互係止形態3の根部49と冠部51との間の中間の半径のところに配置されている。例示のビード72及び溝74は丸味を帯びており、幾分三角形断面である。別の態様では、ビード及び溝72及び74は先が尖った三角形であっても、正方形であっても、半円形であってもよい。ビード及び溝72及び74の代わりに、外相互係止形態2のスラスト面4に形成された中間溝及び内相互係止形態3のスラスト面5に形成された中間ビードを使用してもよいということに着目すべきである。ビード72の内方に面する表面76がその開き抵抗面59を形成するのに対し、溝74の外方に面する表面78が溝74の開き抵抗面60を形成する。ビード72及び溝74の夫々の開き抵抗面76及び78が係合することにより、閉鎖ベース22を頭部15内に回転させたときにねじ頭部15のアーム18が拡がらないようにする。
【0057】
図6乃至図14は、本発明の対をなした相互係止形態の別の変形例を示す。各場合において、図6乃至図14に示す変形例のベース閉鎖体及び骨ねじは、相互係止形態に関することを除き、図1乃至図4に示す実施例と本質的に同じであり、そのため、相互係止形態構造の異なる詳細だけを詳細に説明し、残りの詳細については図1乃至図4に関する説明を参照する。
【0058】
図6では、案内前進構造80が外相互係止形態81を含み、この外相互係止形態81は、回転軸線83を通る平面内の断面で見て軸線方向に整合した肩部即ちフランジ状形状形体を備えている。相互係止形態81のベース85には、スラスト面84が設けられている。構造80は、更に、スラスト面87を備えた内相互係止形態86を骨ねじ89の頭部88内に有する。内相互係止形態86は根部90及び冠部91を有し、これに対し外相互係止形態81は根部92及び冠部93を含む。外相互係止形態81のスラスト面84は、軸線方向に配向された即ち円筒形の肩部94を含み、これはその開き抵抗面95を形成する。
【0059】
同様に、内相互係止形態86のスラスト面87は、かみ合う又は相補的な軸線方向に配向された即ち円筒形の肩部97を含む。この肩部が開き抵抗面98を形成する。開き抵抗面95及び98の係合は、プラグ即ちベース85を頭部88内に回転させ、トルクをきつく加えたとき、又は使用中に後で頭部88のアーム99が開こうとする傾向に抵抗する。軸線方向肩部が相互係止する形体の変形例では、肩部が軸線42に対して角度をなしている(図示せず)ということがわかっている。例示の開き抵抗肩部94は、外相互係止形態81のスラスト面84に形成された矩形断面ビード100によって形成される。同様に、開き抵抗肩部97は、ビード100を受け入れるための溝102と隣接した、内相互係止形態86のスラスト面87に形成された幾分矩形の断面形状のビード即ちフット部分101によって形成される。相互係止形態81及び86は、断面で見たとき、全体にフランジ状形状形体を有する。これは幾分L形状であり、ビード100及び101はフランジ形状のフットを形成し、骨ねじ89のアーム99が閉鎖プラグのベース85に対して実質的に半径方向に移動しないように重なり且つ係止する。
【0060】
図7及び図8は、軸線方向肩部相互係止構造110及び130の別の変形例を示す。これらは、夫々、図7に示す丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態111、及び図8に示す浅い丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態131である。丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態111は、軸線方向113と平行な方向に突出した丸味を帯びたビード112を含む。ビード112は、外相互係止形態115のスラスト面114に形成されており、丸味を帯びた溝116が内相互係止形態119のスラスト面117に形成されている。ビード112が開き抵抗面120を含むのに対し、溝116もまた開き抵抗面122を含む。同様に、浅い丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態130は、外相互係止形態134のスラスト面133に形成された浅い丸味を帯びたビード131、及び内相互係止形態137のスラスト面136に形成された浅い丸味を帯びた溝135を含む。ビード131は開き抵抗面140を含み、溝135は開き抵抗面141を含む。表面140及び141は、開きに抵抗するため、即ちこれらの間で半径方向に大きく離間する移動が起こらないように、係合し当接する。
【0061】
図9は、案内前進構造151を持つインプラント150の半径方向ビードの実施例を示す。この構造151は、ベース154から半径方向に突出し、冠部155を形成する丸味を帯びた外ビード相互係止形態153を含む。ビード相互係止形態153は、全体にベース154の回転軸線156に面する一対の開き抵抗面158を含む。相補的な溝をなした内相互係止形態160は、ねじ頭部161の部分である。頭部相互係止形態160は、全体に軸線方向156から遠ざかる方向に向いた一対の開き抵抗面163を有する。構造151は、相互係止形態153及び160の夫々のスラスト面168及び169に開き抵抗面158及び163を有し、並びに隙間表面170及び171を有する。例示の半径方向ビード相互係止形態150は、何らかの意味で、上掲の実施例の丸味を帯びた軸線方向ビード相互係止形態の両側態様である。
【0062】
図10及び図11は、本発明による一対の複合相互係止形態181及び182を含む、スカラップ状又はシャベル状の実施例の構造180を示す。相互係止形態181はスカラップ状であり、実際には、上述の実施例と同様の浅い丸味を帯びたビード状相互係止形態を逆にした形状である。相互係止形態構造182は、ベース187の外相互係止形態181のスラスト面185に形成された浅い溝184及びねじ頭部190の相互係止形態182のスラスト面189に形成された浅いビード188を含む。溝184は、ビード188の相補的開き抵抗面194と協働する開き抵抗面193を有する。
【0063】
レシーバー部材201及びこのレシーバー部材201内に回転されるプラグ等の閉鎖部材202と関連した別の案内前進構造200を図12に示す。この構造200は、閉鎖部材202及びレシーバー部材201の夫々に取り付けられた第1相互係止形態205及び第2相互係止形態206を含む。
【0064】
第1相互係止形態205は、グリップ区分即ち係止区分208を持つ円弧状の上面207を含む。第2相互係止形態206は、グリップ区分即ち係止区分210を持つ円弧状の下面209を含む。相互係止形態205及び206は、更に、下面214及び前縁面215の夫々を有し、これらの表面は、その軸線を中心とした回転を可能にするのに十分に離間されているが、ぴったりと且つこれらの形態205及び206が互いに対して軸線方向に回転なしで大きく移動できないように十分に近接している。
【0065】
図13は、本発明による案内前進構造230の変形例のフランジ形状実施例を示す。構造230は、断面で示す相互係止形態233及び234が閉鎖体231及びレシーバー232の夫々に螺旋状に取り付けられるように閉鎖体231及びレシーバー232に取り付けられている。
【0066】
第1相互係止形態233は、L形状断面即ちフランジ状断面であり、グリップ面241を持つ垂直方向即ち軸線方向に延びるフット部分240を有する。第2相互係止形態234は第1相互係止形態と全体に相補的であり、そのフット243がフット部分240よりも遙かに広幅であることを除き、L形状即ちフランジ状である。フット243は、組み立て中に表面241と当接し、レシーバー232と閉鎖体231との間の半径方向移動に抵抗するグリップ面即ち包囲面245を有する。
【0067】
本発明による案内前進構造260の別の実施例を図14に示す。構造260は、レシーバー261及び閉鎖体即ちプラグ262とともに使用される。構造260は、第1及び第2の相互係止形態263及び264を有する。第1相互係止形態は、円形のビード269が閉鎖体262と向き合ったその端部に取り付けられた細長い壁268を有する。ビード269は、向き合ったグリップ面270及び271を有する。第2相互係止形態264は、閉鎖体262を回転させてレシーバー263内に半径方向でなく接線方向摺動によって前進できるようにするのに十分な隙間が設けられていることを除き、第1相互係止形態263と噛み合ってこれを全体に取り囲むように賦形されている。第2相互係止形態264は、ビード269を受け入れる円形断面チャンネル270、及びビード表面270及び271と係合し且つ当接する一対のグリップ面273及び274を有する。
【0068】
本発明によれば、アームが広がらないようにするために閉鎖プラグと骨ねじの向き合ったアームとの間の半径方向移動に抵抗するという主な目的を維持しながら使用を容易にできるように、相互係止形態の特定の領域を緩めて取り外すことができるということがわかっている。
【0069】
更に、本発明によれば、上文中に説明した相互係止形態に設けられた軸線方向に整合した延長部又は窪みが、場合によっては、多数個設けられていてもよく、波形パターンによって形成されていてもよいということがわかっている。
【0070】
本発明の特定の形体をここに例示し且つ説明したが、説明し図示した部品の特定の形体又は構成に限定されないということは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明による螺旋状グリップ相互係止形態が取り付けられた、頭部開放型骨ねじ用の閉鎖体の斜視図である。
【図2】閉鎖体の側面図である。
【図3】固定ロッドを骨ねじ頭部内に捕捉するため、頭部開放型骨ねじに形成された対をなす相互係止形態と噛み合ってここに設置された閉鎖体の相互係止形態を示す、骨ねじ頭部の、詳細に示すために一部を取り除いて示す、縮小断面図である。
【図4】閉鎖体が設置された骨ねじ頭部の、詳細に示すために一部を取り除いて示す拡大部分側面図であり、閉鎖体及び骨ねじ頭部には本発明による相互係止形態が設けられている。
【図5】第1変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の中間ビード実施例を示す、図4と同様の図である。
【図6】第2変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の軸線方向に整合した肩部実施例を示す、図4と同様の図である。
【図7】第3変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の軸線方向ビード実施例を示す、図4と同様の図である。
【図8】第4変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の浅い軸線方向ビード実施例を示す、図4と同様の図である。
【図9】第5変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態の半径方向ビード実施例を示す、図4と同様の図である。
【図10】第6変形例の骨ねじ及び閉鎖体の詳細を例示する、本発明の相互係止形態のスカラップ状窪み又はシャベル状実施例を示す、図4と同様の図である。
【図11】本発明による一対の相互係止形態を示す、図10の実施例と同様の第7変形例の骨ねじ及び閉鎖体の部分断面図である。
【図12】本発明による一対の相互係止形態を示す、骨ねじ及び閉鎖体の第8変形例の部分断面図である。
【図13】本発明による一対の相互係止形態を示す、骨ねじ及び閉鎖体の第9変形例の部分断面図である。
【図14】本発明による一対の相互係止形態を示す、骨ねじ及び閉鎖体の第10変形例の部分断面図である。
【符号の説明】
【0072】
1 相互係止形態構成
2 外相互係止形態
3 内相互係止形態
4、5 スラスト面
8 埋め込み骨固定システム
10 インプラント部材
11 閉鎖部材
12 固定部材
15 U形状インプラント頭部
16 ねじ山を備えたシャンク
19 ロッド受け入れチャンネル
18 アーム
22 ベース
23 折り取り頭部区分
42 中央軸線
25 面
26 中央ボア
27 横ボアスロット
29 円錐形内座繰り
30 弱め破断領域
32 除去ボア
34 下端面
36 上端面
38 円錐形固定ポイント
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔が隔てられたアームを持つ開放したレシーバー部材及び前記レシーバー部材を閉鎖するための回転軸線を持つ閉鎖部材を含む医療用インプラントにおいて、
a)螺旋状をなした噛み合うことができる第1及び第2の相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材の外面に取り付けられている、相互係止形態を含み、
b)前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材の内面に取り付けられ、前記第1及び第2の相互係止形態は前記閉鎖部材を前記レシーバー部材に組み立てるときに回転させることができ、前記第1及び第2の相互係止部材は、前記閉鎖部材の回転時に前記閉鎖部材を前記レシーバー部材内に案内し且つ前進し、
c)前記第1及び第2の相互係止形態は、前記軸線を通る平面内にその実質的長さに沿って均等な断面を各々有し、
d)前記相互係止形態は、前記インプラントの組み立て中及び組み立てに続く使用中に前記アームが半径方向に広がらないように作動的に抵抗する、インプラント。
【請求項2】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態は、少なくとも一つの完全な巻回部を各々有する、インプラント。
【請求項3】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方が軸線方向に整合した少なくとも一つの延長部を含み、この延長部は、前記第1及び第2の形態の各々が前記閉鎖部材及び前記レシーバー部材の夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられている、インプラント。
【請求項4】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方が、軸線方向に整合した少なくとも一つの窪みを含み、この窪みは、前記第1及び第2の相互係止形態が前記閉鎖部材及び前記レシーバー部材の夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられている、インプラント。
【請求項5】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態は、各々、螺旋状をなしたフランジ形状の半径方向に延びる突出部であり、これらの突出部には、重なっており且つ前記レシーバー部材への前記閉鎖部材の組み立て中及び組み立て後に半径方向に滑ることが起こらないようにするフットが設けられている、インプラント。
【請求項6】
間隔が隔てられたアームを持つ開放したレシーバー部材及び前記レシーバー部材を閉鎖するための回転軸線を持つ閉鎖部材を含む医療用インプラントにおいて、
a)螺旋状をなした噛み合うことができる第1及び第2の相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材の外面に取り付けられている、相互係止形態を含み、
b)前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材の内面に取り付けられており、前記第1及び第2の相互係止形態は前記閉鎖部材を前記レシーバー部材に組み立てるときに互いに対して少なくとも完全に一回転でき、前記第1及び第2の相互係止部材は、前記閉鎖部材の回転時に前記閉鎖部材を前記レシーバー内に案内し且つ前進し、
c)前記相互係止形態は、前記インプラントの組み立て中及び組み立てに続く使用中に前記アームが半径方向に広がらないように作動的に抵抗する、インプラント。
【請求項7】
間隔が隔てられた一対の側部を持つレシーバーが、このレシーバーの少なくとも一部を閉鎖するための閉鎖体を受け入れる装置において、
a)前記閉鎖体に設けられた第1螺旋状相互係止形態と、
b)前記レシーバーに設けられた第2螺旋状相互係止形態とを有し、
c)前記第1及び第2の相互係止形態は、前記閉鎖体を前記レシーバー内に回転したときに噛み合い、前記閉鎖体が前記レシーバー内に位置決めされたときに前記レシーバーの側部が半径方向に大きく開くことを作動的に阻止する、装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置において、
a)前記相互係止形態は、閉鎖体又はレシーバーの夫々から半径方向に間隔が隔てられたフット部分を含むフランジ状断面を各々有し、各フット位置は、前記回転軸線と平行に夫々の形態の残りから突出し、互いに半径方向に重なる、装置。
【請求項9】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に関し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられている、構造。
【請求項10】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は前記第1内部材から半径方向外方に延びており、前記第2相互係止形態は前記第2外部材から半径方向内方に延びており、
b)前記第1相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
c)前記第1相互係止形態は、前記根部の半径方向外方に間隔が隔てられた領域での断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項11】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は全体に前記軸線に向かって面している、構造。
【請求項12】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は半径方向に延びる外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線に向かって配向されている、構造。
【請求項13】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は半径方向に延びる外相互係止形態として前記内部材に形成されており、
b)前記第1相互係止形態の前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項14】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は、外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
c)前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第1面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含み、
d)前記グリップビードは前記根部と前記冠部との間の中間で前記第1面に配置されている、構造。
【請求項15】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、軸線方向に延びる窪みを形成する全体に凹状の円弧状の表面によって前記第1面に形成されたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項16】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部分に形成されており、
b)前記相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
c)前記第2相互係止形態は、前記根部の半径方向内方の前記軸線に向かう領域に配置された断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項17】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は、全体に前記軸線から遠ざかる方向に向いている、構造。
【請求項18】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記第2相互係止形態は、前記第1面のグリップ部分を含み、これは実質的に円筒形断面であり、全体に前記軸線から遠ざかる方向に配向されている、構造。
【請求項19】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面によって前記第1面に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項20】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記相互係止形態は前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
c)前記グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面によって前記第1面に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含み
d)前記グリップチャンネルは前記根部から半径方向に、前記第1面の前記根部及び前記冠部に対して中間に位置決めされている、構造。
【請求項21】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項22】
請求項9に記載の構造において、
a)第1及び第2の相互係止形態は、組み立て中、互いにぴったりと近接して配置され、互いに重なり、組み立て中に半径方向移動が実質的に起こらないように積極的にブロックする、構造。
【請求項23】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有する、構造。
【請求項24】
請求項23に記載の構造において、
a)前記外相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を有し、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
b)前記外相互係止形態は、前記根部の半径方向外方に間隔が隔てられた位置での前記軸線と平行な断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項25】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第1面の前記第1グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線に向かって配向されている、構造。
【請求項26】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に前記第1面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項27】
請求項23に記載の構造において、
a)前記外相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を有し、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
b)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に前記第1面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含み、
c)前記グリップビードは、前記第1面上に前記根部と前記冠部との中間に位置決めされている、構造。
【請求項28】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第1グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面として前記第1面に形成されたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項29】
請求項23に記載の構造において、
a)前記内相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
b)前記内相互係止形態は、前記根部の半径方向内方の前記軸線に向かう位置での断面積が、前記根部と隣接した位置での断面積よりも大きい、構造。
【請求項30】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第2面の前記第2グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線から遠ざかる方向に配向されている、構造。
【請求項31】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第2グリップ部分は、前記第2面内に全体に凹状の円弧状表面によって形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項32】
請求項23に記載の構造において、
a)前記内相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延び、根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
b)前記第2グリップ部分は、前記第2面内に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含み、
c)前記グリップチャンネルは、前記第2面上で前記根部と前記冠部との間の中間に配置されている、構造。
【請求項33】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第2グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第2面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項34】
第1円筒形閉鎖部材を第2レシーバー部材内で回転し、案内し、前進するための医療用インプラント構造において、
a)第1及び第2の螺旋状の噛み合うことのできる相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材から半径方向外方に延び、前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材から半径方向内方に延び、前記閉鎖部材は回転軸線を有し、前記第1及び第2の相互係止形態は、前記レシーバー部材内への前記閉鎖部材の組み立て中に前記軸線と同軸である、第1及び第2の相互係止形態と、
b)前記第1相互係止形態に沿って延びる第1面であって、前記閉鎖部材を前記レシーバー部材と係合させて回転したとき、前記第1及び第2の相互係止形態が回転時及び噛み合い時に接線方向に摺動するように前記第2相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合し重なるようになった第1面とを有し、
c)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
d)前記第2面は前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、この第2輪郭は、全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向されており且つ前記第1グリップ位置に直接面することにより前記レシーバー部材の一部が半径方向外方に広がらないようにする第2グリップ部分を含み、
e)前記第1相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて第1根部及び第1冠部を交互に形成する第1根部及び第1冠部を含み、前記第1冠部の半径は前記第1根部よりも大きく、
f)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第1面から突出したグリップビードを含み、
g)前記グリップビードは前記第1根部から間隔が隔てられた位置に位置決めされており、
h)前記第2相互係止形態は、前記相互係止形態軸線を中心として螺旋状に延びて第2根部及び第2冠部を交互に形成する第2根部及び第2冠部を含み、前記第2根部の半径は第2冠部よりも大きく、
i)前記第2グリップ部分は前記第2面に形成されたグリップチャンネルを含み、
j)前記グリップチャンネルは、全体として、前記受け入れ部材内への前記閉鎖部材の組み立て中に前記グリップビードと噛み合うように位置決めされている、医療用インプラント構造。
【請求項35】
螺旋状相互係止形態であって、噛み合い面を持つ噛み合う相互係止形態と係合する後縁面を持つ、螺旋状相互係止形態において、
a)前記後縁面は、前記噛み合い面が外方に広がらないようにするために前記噛み合い面と係止係合するように半径方向で非線形である、螺旋状相互係止形態。
【請求項36】
請求項35に記載の形態において、
a)前記後縁面は、前記後縁面の少なくとも一回転に亘って全体に均等である、形態。
【請求項37】
噛み合い相互係止形態を噛み合い面と係合する前縁面を持つ螺旋状相互係止形態において、
a)前記前縁面は、前記噛み合い面が外方に広がらないようにするために前記噛み合い面と係止係合するように半径方向で非線形である、螺旋状相互係止形態。
【請求項38】
請求項37に記載の形態において、
a)前記前縁面は、前記前縁面の少なくとも一回転に亘って全体に均等である、形態。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔が隔てられたアームを持つ開放したレシーバー部材及び前記レシーバー部材を閉鎖するための回転軸線を持つ閉鎖部材を含む医療用インプラントにおいて、
a)螺旋状をなした噛み合うことができる第1及び第2の相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材の外面に取り付けられている、相互係止形態を含み、
b)前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材の内面に取り付けられ、前記第1及び第2の相互係止形態は前記閉鎖部材を前記レシーバー部材に組み立てるときに回転させることができ、前記第1及び第2の相互係止部材は、前記閉鎖部材の回転時に前記閉鎖部材を前記レシーバー部材内に案内し且つ前進し、
c)前記第1及び第2の相互係止形態は、前記軸線を通る平面内にその実質的長さに沿って均等な断面を各々有し、
d)前記相互係止形態は、前記インプラントの組み立て中及び組み立てに続く使用中に前記アームが半径方向に広がらないように作動的に抵抗する、インプラント。
【請求項2】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態は、少なくとも一つの完全な巻回部を各々有する、インプラント。
【請求項3】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方が軸線方向に整合した少なくとも一つの延長部を含み、この延長部は、前記第1及び第2の形態の各々が前記閉鎖部材及び前記レシーバー部材の夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられている、インプラント。
【請求項4】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方が、軸線方向に整合した少なくとも一つの窪みを含み、この窪みは、前記第1及び第2の相互係止形態が前記閉鎖部材及び前記レシーバー部材の夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられている、インプラント。
【請求項5】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態は、各々、螺旋状をなしたフランジ形状の半径方向に延びる突出部であり、これらの突出部には、重なっており且つ前記レシーバー部材への前記閉鎖部材の組み立て中及び組み立て後に半径方向に滑ることが起こらないようにするフットが設けられている、インプラント。
【請求項6】
間隔が隔てられたアームを持つ開放したレシーバー部材及び前記レシーバー部材を閉鎖するための回転軸線を持つ閉鎖部材を含む医療用インプラントにおいて、
a)螺旋状をなした噛み合うことができる第1及び第2の相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材の外面に取り付けられている、相互係止形態を含み、
b)前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材の内面に取り付けられており、前記第1及び第2の相互係止形態は前記閉鎖部材を前記レシーバー部材に組み立てるときに互いに対して少なくとも完全に一回転でき、前記第1及び第2の相互係止部材は、前記閉鎖部材の回転時に前記閉鎖部材を前記レシーバー内に案内し且つ前進し、
c)前記相互係止形態は、前記インプラントの組み立て中及び組み立てに続く使用中に前記アームが半径方向に広がらないように作動的に抵抗する、インプラント。
【請求項7】
間隔が隔てられた一対の側部を持つレシーバーが、このレシーバーの少なくとも一部を閉鎖するための閉鎖体を受け入れる装置において、
a)前記閉鎖体に設けられた第1螺旋状相互係止形態と、
b)前記レシーバーに設けられた第2螺旋状相互係止形態とを有し、
c)前記第1及び第2の相互係止形態は、前記閉鎖体を前記レシーバー内に回転したときに噛み合い、前記閉鎖体が前記レシーバー内に位置決めされたときに前記レシーバーの側部が半径方向に大きく開くことを作動的に阻止する、装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置において、
a)前記相互係止形態は、閉鎖体又はレシーバーの夫々から半径方向に間隔が隔てられたフット部分を含むフランジ状断面を各々有し、各フット位置は、前記回転軸線と平行に夫々の形態の残りから突出し、前記相互係止形態は、互いに半径方向に重なる、装置。
【請求項9】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に関し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられている、構造。
【請求項10】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は全体に前記軸線に向かって面している、構造。
【請求項11】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は半径方向に延びる外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線に向かって配向されている、構造。
【請求項12】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は半径方向に延びる外相互係止形態として前記内部材に形成されており、
b)前記第1相互係止形態の前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項13】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、軸線方向に延びる窪みを形成する全体に凹状の円弧状の表面によって前記第1面に形成されたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項14】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記第2相互係止形態は、前記第1面のグリップ部分を含み、これは実質的に円筒形断面であり、全体に前記軸線から遠ざかる方向に配向されている、構造。
【請求項15】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面によって前記第1面に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含む、構造
【請求項16】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項17】
請求項9に記載の構造において、
a)第1及び第2の相互係止形態は、組み立て中、互いにぴったりと近接して配置され、互いに重なり、組み立て中に半径方向移動が実質的に起こらないように積極的にブロックする、構造。
【請求項18】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有する、構造。
【請求項19】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第1面の前記第1グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線に向かって配向されている、構造。
【請求項20】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に前記第1面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項21】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第1グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面として前記第1面に形成されたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項22】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第2面の前記第2グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線から遠ざかる方向に配向されている、構造。
【請求項23】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第2グリップ部分は、前記第2面内に全体に凹状の円弧状表面によって形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項24】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第2グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第2面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項25】
第1円筒形閉鎖部材を第2レシーバー部材内で回転し、案内し、前進するための医療用インプラント構造において、
a)第1及び第2の螺旋状の噛み合うことのできる相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材から半径方向外方に延び、前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材から半径方向内方に延び、前記閉鎖部材は回転軸線を有し、前記第1及び第2の相互係止形態は、前記レシーバー部材内への前記閉鎖部材の組み立て中に前記軸線と同軸である、第1及び第2の相互係止形態と、
b)前記第1相互係止形態に沿って延びる第1面であって、前記閉鎖部材を前記レシーバー部材と係合させて回転したとき、前記第1及び第2の相互係止形態が回転時及び噛み合い時に接線方向に摺動するように前記第2相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合し重なるようになった第1面とを有し、
c)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
d)前記第2面は前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、この第2輪郭は、全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向されており且つ前記第1グリップ位置に直接面することにより前記レシーバー部材の一部が半径方向外方に広がらないようにする第2グリップ部分を含み、
e)前記第1相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて第1根部及び第1冠部を交互に形成する第1根部及び第1冠部を含み、前記第1冠部の半径は前記第1根部よりも大きく、
f)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第1面から突出したグリップビードを含み、
g)前記グリップビードは前記第1根部から間隔が隔てられた位置に位置決めされており、
h)前記第2相互係止形態は、前記相互係止形態軸線を中心として螺旋状に延びて第2根部及び第2冠部を交互に形成する第2根部及び第2冠部を含み、前記第2根部の半径は第2冠部よりも大きく、
i)前記第2グリップ部分は前記第2面に形成されたグリップチャンネルを含み、
j)前記グリップチャンネルは、全体として、前記受け入れ部材内への前記閉鎖部材の組み立て中に前記グリップビードと噛み合うように位置決めされている、医療用インプラント構造。
【請求項26】
第1螺旋状相互係止形態、及び間隔が隔てられた一対の壁に設けられた、前記第1相互係止形態と噛み合う第2螺旋状相互係止形態を有し、前記第1相互係止形態は、噛み合い面を持つ前記第2螺旋状相互係止形態と係合する後縁面を有する、形態において、
a)前記後縁面及び噛み合い面は、接合時に前記後縁面が前記噛み合い面と係止係合し、前記間隔が隔てられた壁が相対的に外方に開かないように半径方向に非線形である、形態。
【請求項27】
請求項26に記載の形態において、
a)前記後縁面は、前記後縁面の少なくとも一回転に亘って全体に均等である、形態。
【請求項28】
第1螺旋状相互係止形態、及び間隔が隔てられた一対の壁に部分に設けられた前記第1螺旋状相互係止形態と噛み合う第2螺旋状相互係止形態を有し、前記第1相互係止形態は、噛み合い面を持つ前記第2螺旋状相互係止形態と係合する前縁面を有する、形態において、
a)前記前縁面及び前記噛み合い面は、接合時に前記前縁面が前記噛み合い面と係止係合し、前記間隔が隔てられた壁が相対的に外方に開かないように、半径方向に非線形である、形態。
【請求項29】
請求項28に記載の形態において、
a)前記前縁面は、前記前縁面の少なくとも一回転に亘って全体に均等である、形態。
【請求項30】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に対し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第1相互係止形態は前記第1内部材から半径方向外方に延び、前記第2相互係止形態は前記第2外部材から半径方向内方に延び、
d)前記第1相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて交互の根部及び冠部を形成する冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
e)前記第1相互係止形態は、前記根部から半径方向外方に間隔が隔てられた領域での断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項31】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に対し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
d)前記第1相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて交互の根部及び冠部を形成する冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
e)前記グリップ部分は、前記第1面から前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含み、
f)前記グリップビードは、前記第1面に前記根部と前記冠部との間の中間に配置されている、構造。
【請求項32】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に関し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
d)前記相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
e)前記第2相互係止形態は、前記根部の前記軸線に向かって半径方向内方の領域での断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項33】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に対し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
d)前記第1面の前記グリップ部分は全体に前記軸線から遠ざかる方向に向いている、構造。
【請求項34】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に対し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
d)前記相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
e)前記グリップ部分は、全体的に凹状の円弧状の表面によって前記第1面内に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含み、
f)前記グリップチャンネルは、前記根部から半径方向に及び前記第1面の前記根部及び前記冠部に対して中間に位置決めされている、構造。
【請求項35】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、
d)前記外相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて交互の根部及び冠部を形成する冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
e)前記外相互係止形態は、前記根部から半径方向外方に間隔が隔てられた位置での前記軸線と平行な断面積が前記根部と隣接した位置での断面積よりも大きい、構造。
【請求項36】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、
d)前記外相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
e)前記第1グリップ部分は、前記第1面から前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含み、
f)前記グリップビードは、前記第1面に前記根部と前記冠部との間の中間に位置決めされている、構造。
【請求項37】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、
d)前記内相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
e)前記内相互係止形態は、前記根部の前記軸線に向かって半径方向内方の位置での断面積が前記根部と隣接した位置での断面積よりも大きい、構造。
【請求項38】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、
d)前記内相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
e)前記第2グリップ部分は前記第2面内に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含み、
f)前記グリップチャンネルは、前記第2面の前記根部と前記冠部との中間に位置決めされている、構造。
【請求項39】
間隔が隔てられた一対のアームを備えた頭部を持つ骨ねじのアームが開かないようにするための方法において、
a)前記アーム間に配置されるように大きさ及び形状が定められた閉鎖体を提供する工程、
b)第1相互係止形態の一部及び螺旋状形体を前記アームの各々の向き合った側に配置する工程、
c)前記第1相互係止形態と回転によって噛み合うように大きさ及び形状が定められた螺旋状の第2相互係止形態を前記閉鎖体に配置する工程、及び
d)前記閉鎖体を前記アームの両方に相互係止可能に接合するように前記閉鎖体を前記アーム間で回転させ且つ前進させる工程を含む、方法。
【請求項40】
内部材及び外部材の軸線を中心とした相対的回転に応じて内部材を外部材内に螺旋状経路に沿って案内し前進するためのフランジ構造において、
a)前記内部材を中心として螺旋状に延びる内フランジと、
b)開口部を形成する前記外部材の少なくとも一部を中心として螺旋状に延びる外フランジと、
c)前記内外のフランジの少なくとも第1フランジであって、このフランジから軸線方向に突出し且つこのフランジに沿って延びるリップを有する第1フランジと、
d)前記フランジの第2フランジであって、この第2フランジ内に軸線方向に形成されており且つ前記第2フランジに沿って延びる溝を有する第2フランジとを有し、
e)前記第1フランジ及び前記第2フランジは、前記内部材を前記外部材に対して前進させるのに応じて前記リップ及び前記溝の部分を係合できるように形成されている、フランジ構造。
【請求項41】
請求項40に記載のフランジ構造において、
a)前記内フランジは内荷重フランクを有し、
b)前記外フランジは外荷重フランクを有し、
c)前記内外の荷重フランクは、前記内部材が前記外部材内に前進されるのに応じて互いに係合する、フランジ構造。
【請求項42】
請求項41に記載のフランジ構造において、
a)前記リップは前記内荷重フランクに対して先端側に配置されており、
b)前記溝は前記外荷重フランクに対して基端側に配置されている、フランジ構造。
【請求項43】
請求項41に記載のフランジ構造において、
a)前記内フランジは内スタブフランクを有し、
b)前記外フランジは外スタブフランクを有し、
c)前記内外のスタブフランクは、前記内部材が前記外部材内に前進されるのに応じて互いに向き合う関係で近づけて位置決めされている、フランジ構造。
【請求項44】
請求項43に記載のフランジ構造において、
a)前記リップは前記内スタブフランクに対して先端側に配置されており、
b)前記溝は前記外スタブフランクに対して基端側に配置されており、
c)前記リップは、前記内部材が前記外部材内に前進されるのに応じて、前記溝内に延びる、フランジ構造。
【請求項45】
請求項41に記載のフランジ構造において、
a)前記内フランジは内荷重フランク及び内スタブフランクを有し、
b)前記外フランジは外荷重フランク及び外スタブフランクを有し、
c)夫々のリップは、前記内荷重フランク及び前記内スタブフランクの各々に対して先端側に配置されており、
d)夫々の溝は、前記外荷重フランク及び前記外スタブフランクの各々に対して基端側に配置されている、フランジ構造。
【請求項46】
請求項41に記載のフランジ構造において、
a)前記外フランジは、U形状骨ねじ頭部のアームの内面に形成されており、前記骨ねじは、ねじ込みにより骨に埋め込まれるようになっており、前記U形状頭部には、細長い脊椎固定部材を受け入れる大きさ及び形状のチャンネルが画定されており、
b)前記内フランジは、前記U形状チャンネル内に螺合受け入れされることにより前記脊椎固定部材を前記頭部内にクランプする、円筒形閉鎖体プラグの外面に形成されている、フランジ構造。
【請求項47】
医療用インプラントの一対の向き合った部材が拡がらないようにする方法において、
a)前記向き合った部材間に亘る大きさ及び形状の閉鎖体を提供する工程、
b)第1螺旋状相互係止形態を前記閉鎖体の外側に配置する工程、
c)前記第1相互係止形態と各々噛み合うことができる第2相互係止形態を前記向き合った部材の各々にそれぞれ配置する工程、及び
d)前記第1及び第2の相互係止形態が噛み合って相互係止するように前記閉鎖体と前記向き合った部材とを接合する工程を含む方法。
【請求項48】
閉鎖体を使用して、間隔が隔てられた二つの部材間を閉鎖し且つこれらの二つの部材が拡がらないようにする方法において、
a)相互係止する螺旋状の第1及び第2の形態を前記閉鎖体及び前記部材にそれぞれ形成する工程、及び
b)一方の形態を他方の形態に対して回転させて相互係止させることによって前記形態を接合する工程を含む方法。
【請求項49】
請求項48に記載の方法において、
a)フランジ形状であり且つ螺旋状の第1形態を前記閉鎖体及び前記部材のうちの少なくとも一方に形成する工程、及び
b)溝形状であり且つ螺旋状の第2形態を前記閉鎖体及び前記部材に形成する工程を含む、方法。
【請求項50】
間隔が隔てられた一対の部材間を閉鎖し且つこれらの二つの部材間が拡がらないようにするようになった閉鎖体において、
a)本体と、
b)前記本体から半径方向外方に延びる螺旋状フランジ形態であって、前記間隔が隔てられた部材に設けられた螺旋状形態と相互係止噛み合いし、これと回転的に噛み合うことができるようになった螺旋状フランジ形態とを含む、閉鎖体。
【請求項51】
請求項50に記載の閉鎖体において、
a)前記フランジ形態は、外方に配置されたリップ及び内方に配置された溝を含む、閉鎖体。
【請求項52】
a)第1螺旋状相互係止形態を各々有する互いに対して拡がり易い間隔が隔てられた一対の部材と、
b)本体及びこの本体から半径方向に延びる第2螺旋状相互係止形態を持つ閉鎖体とを有し、
c)前記第1及び第2の形態は、これらの第1及び第2の形態を相互係止するように、前記閉鎖体を前記部材に対して回転することによって噛み合うことができる、装置。
【請求項53】
請求項52に記載の装置において、
a)前記第1及び第2の形態は、軸線方向に延びるリップ及びそれぞれのリップの半径方向内方に配置された溝を各々含み、噛み合い時に各形態のリップが向き合った形態の溝に位置決めされる、装置。
【請求項54】
骨に埋め込むための多軸骨ねじにおいて、
a)第1相互係止形態を各々有する間隔が隔てられたアームを備えた頭部と、
b)前記ねじの設置中に前記頭部に対して回転できるように前記頭部と噛み合うシャンクと、
c)前記アームに設けられた前記第1相互係止形態と作動的に噛み合う第2内第2螺旋状相互係止形態を備えた、前記アーム間を作動的に閉鎖する閉鎖体とを含む、骨ねじ。
【請求項55】
開放チャンネルを持つ頭部、この頭部に接合されたシャンク、及び前記チャンネルを閉鎖するための閉鎖体を持つ多軸骨ねじにおいて、
a)前記閉鎖体は第1螺旋状相互係止形態を含み、
b)前記チャンネルの向き合った側には第2及び第3の相互係止形態がそれぞれ設けられており、前記第1相互係止形態が前記第2及び第3の相互係止形態と作動的に噛み合って前記チャンネルを閉鎖する、多軸骨ねじ。
【請求項1】
間隔が隔てられたアームを持つ開放したレシーバー部材及び前記レシーバー部材を閉鎖するための回転軸線を持つ閉鎖部材を含む医療用インプラントにおいて、
a)螺旋状をなした噛み合うことができる第1及び第2の相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材の外面に取り付けられている、相互係止形態を含み、
b)前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材の内面に取り付けられ、前記第1及び第2の相互係止形態は前記閉鎖部材を前記レシーバー部材に組み立てるときに回転させることができ、前記第1及び第2の相互係止部材は、前記閉鎖部材の回転時に前記閉鎖部材を前記レシーバー部材内に案内し且つ前進し、
c)前記第1及び第2の相互係止形態は、前記軸線を通る平面内にその実質的長さに沿って均等な断面を各々有し、
d)前記相互係止形態は、前記インプラントの組み立て中及び組み立てに続く使用中に前記アームが半径方向に広がらないように作動的に抵抗する、インプラント。
【請求項2】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態は、少なくとも一つの完全な巻回部を各々有する、インプラント。
【請求項3】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方が軸線方向に整合した少なくとも一つの延長部を含み、この延長部は、前記第1及び第2の形態の各々が前記閉鎖部材及び前記レシーバー部材の夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられている、インプラント。
【請求項4】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方が、軸線方向に整合した少なくとも一つの窪みを含み、この窪みは、前記第1及び第2の相互係止形態が前記閉鎖部材及び前記レシーバー部材の夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられている、インプラント。
【請求項5】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態は、各々、螺旋状をなしたフランジ形状の半径方向に延びる突出部であり、これらの突出部には、重なっており且つ前記レシーバー部材への前記閉鎖部材の組み立て中及び組み立て後に半径方向に滑ることが起こらないようにするフットが設けられている、インプラント。
【請求項6】
間隔が隔てられたアームを持つ開放したレシーバー部材及び前記レシーバー部材を閉鎖するための回転軸線を持つ閉鎖部材を含む医療用インプラントにおいて、
a)螺旋状をなした噛み合うことができる第1及び第2の相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材の外面に取り付けられている、相互係止形態を含み、
b)前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材の内面に取り付けられており、前記第1及び第2の相互係止形態は前記閉鎖部材を前記レシーバー部材に組み立てるときに互いに対して少なくとも完全に一回転でき、前記第1及び第2の相互係止部材は、前記閉鎖部材の回転時に前記閉鎖部材を前記レシーバー内に案内し且つ前進し、
c)前記相互係止形態は、前記インプラントの組み立て中及び組み立てに続く使用中に前記アームが半径方向に広がらないように作動的に抵抗する、インプラント。
【請求項7】
間隔が隔てられた一対の側部を持つレシーバーが、このレシーバーの少なくとも一部を閉鎖するための閉鎖体を受け入れる装置において、
a)前記閉鎖体に設けられた第1螺旋状相互係止形態と、
b)前記レシーバーに設けられた第2螺旋状相互係止形態とを有し、
c)前記第1及び第2の相互係止形態は、前記閉鎖体を前記レシーバー内に回転したときに噛み合い、前記閉鎖体が前記レシーバー内に位置決めされたときに前記レシーバーの側部が半径方向に大きく開くことを作動的に阻止する、装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置において、
a)前記相互係止形態は、閉鎖体又はレシーバーの夫々から半径方向に間隔が隔てられたフット部分を含むフランジ状断面を各々有し、各フット位置は、前記回転軸線と平行に夫々の形態の残りから突出し、互いに半径方向に重なる、装置。
【請求項9】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に関し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられている、構造。
【請求項10】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は前記第1内部材から半径方向外方に延びており、前記第2相互係止形態は前記第2外部材から半径方向内方に延びており、
b)前記第1相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
c)前記第1相互係止形態は、前記根部の半径方向外方に間隔が隔てられた領域での断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項11】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は全体に前記軸線に向かって面している、構造。
【請求項12】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は半径方向に延びる外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線に向かって配向されている、構造。
【請求項13】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は半径方向に延びる外相互係止形態として前記内部材に形成されており、
b)前記第1相互係止形態の前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項14】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は、外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
c)前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第1面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含み、
d)前記グリップビードは前記根部と前記冠部との間の中間で前記第1面に配置されている、構造。
【請求項15】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、軸線方向に延びる窪みを形成する全体に凹状の円弧状の表面によって前記第1面に形成されたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項16】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部分に形成されており、
b)前記相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
c)前記第2相互係止形態は、前記根部の半径方向内方の前記軸線に向かう領域に配置された断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項17】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は、全体に前記軸線から遠ざかる方向に向いている、構造。
【請求項18】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記第2相互係止形態は、前記第1面のグリップ部分を含み、これは実質的に円筒形断面であり、全体に前記軸線から遠ざかる方向に配向されている、構造。
【請求項19】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面によって前記第1面に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項20】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記相互係止形態は前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
c)前記グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面によって前記第1面に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含み
d)前記グリップチャンネルは前記根部から半径方向に、前記第1面の前記根部及び前記冠部に対して中間に位置決めされている、構造。
【請求項21】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項22】
請求項9に記載の構造において、
a)第1及び第2の相互係止形態は、組み立て中、互いにぴったりと近接して配置され、互いに重なり、組み立て中に半径方向移動が実質的に起こらないように積極的にブロックする、構造。
【請求項23】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有する、構造。
【請求項24】
請求項23に記載の構造において、
a)前記外相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を有し、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
b)前記外相互係止形態は、前記根部の半径方向外方に間隔が隔てられた位置での前記軸線と平行な断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項25】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第1面の前記第1グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線に向かって配向されている、構造。
【請求項26】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に前記第1面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項27】
請求項23に記載の構造において、
a)前記外相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を有し、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
b)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に前記第1面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含み、
c)前記グリップビードは、前記第1面上に前記根部と前記冠部との中間に位置決めされている、構造。
【請求項28】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第1グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面として前記第1面に形成されたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項29】
請求項23に記載の構造において、
a)前記内相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
b)前記内相互係止形態は、前記根部の半径方向内方の前記軸線に向かう位置での断面積が、前記根部と隣接した位置での断面積よりも大きい、構造。
【請求項30】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第2面の前記第2グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線から遠ざかる方向に配向されている、構造。
【請求項31】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第2グリップ部分は、前記第2面内に全体に凹状の円弧状表面によって形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項32】
請求項23に記載の構造において、
a)前記内相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延び、根部及び冠部を交互に形成する根部及び冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
b)前記第2グリップ部分は、前記第2面内に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含み、
c)前記グリップチャンネルは、前記第2面上で前記根部と前記冠部との間の中間に配置されている、構造。
【請求項33】
請求項23に記載の構造において、
a)前記第2グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第2面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項34】
第1円筒形閉鎖部材を第2レシーバー部材内で回転し、案内し、前進するための医療用インプラント構造において、
a)第1及び第2の螺旋状の噛み合うことのできる相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材から半径方向外方に延び、前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材から半径方向内方に延び、前記閉鎖部材は回転軸線を有し、前記第1及び第2の相互係止形態は、前記レシーバー部材内への前記閉鎖部材の組み立て中に前記軸線と同軸である、第1及び第2の相互係止形態と、
b)前記第1相互係止形態に沿って延びる第1面であって、前記閉鎖部材を前記レシーバー部材と係合させて回転したとき、前記第1及び第2の相互係止形態が回転時及び噛み合い時に接線方向に摺動するように前記第2相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合し重なるようになった第1面とを有し、
c)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
d)前記第2面は前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、この第2輪郭は、全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向されており且つ前記第1グリップ位置に直接面することにより前記レシーバー部材の一部が半径方向外方に広がらないようにする第2グリップ部分を含み、
e)前記第1相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて第1根部及び第1冠部を交互に形成する第1根部及び第1冠部を含み、前記第1冠部の半径は前記第1根部よりも大きく、
f)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第1面から突出したグリップビードを含み、
g)前記グリップビードは前記第1根部から間隔が隔てられた位置に位置決めされており、
h)前記第2相互係止形態は、前記相互係止形態軸線を中心として螺旋状に延びて第2根部及び第2冠部を交互に形成する第2根部及び第2冠部を含み、前記第2根部の半径は第2冠部よりも大きく、
i)前記第2グリップ部分は前記第2面に形成されたグリップチャンネルを含み、
j)前記グリップチャンネルは、全体として、前記受け入れ部材内への前記閉鎖部材の組み立て中に前記グリップビードと噛み合うように位置決めされている、医療用インプラント構造。
【請求項35】
螺旋状相互係止形態であって、噛み合い面を持つ噛み合う相互係止形態と係合する後縁面を持つ、螺旋状相互係止形態において、
a)前記後縁面は、前記噛み合い面が外方に広がらないようにするために前記噛み合い面と係止係合するように半径方向で非線形である、螺旋状相互係止形態。
【請求項36】
請求項35に記載の形態において、
a)前記後縁面は、前記後縁面の少なくとも一回転に亘って全体に均等である、形態。
【請求項37】
噛み合い相互係止形態を噛み合い面と係合する前縁面を持つ螺旋状相互係止形態において、
a)前記前縁面は、前記噛み合い面が外方に広がらないようにするために前記噛み合い面と係止係合するように半径方向で非線形である、螺旋状相互係止形態。
【請求項38】
請求項37に記載の形態において、
a)前記前縁面は、前記前縁面の少なくとも一回転に亘って全体に均等である、形態。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔が隔てられたアームを持つ開放したレシーバー部材及び前記レシーバー部材を閉鎖するための回転軸線を持つ閉鎖部材を含む医療用インプラントにおいて、
a)螺旋状をなした噛み合うことができる第1及び第2の相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材の外面に取り付けられている、相互係止形態を含み、
b)前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材の内面に取り付けられ、前記第1及び第2の相互係止形態は前記閉鎖部材を前記レシーバー部材に組み立てるときに回転させることができ、前記第1及び第2の相互係止部材は、前記閉鎖部材の回転時に前記閉鎖部材を前記レシーバー部材内に案内し且つ前進し、
c)前記第1及び第2の相互係止形態は、前記軸線を通る平面内にその実質的長さに沿って均等な断面を各々有し、
d)前記相互係止形態は、前記インプラントの組み立て中及び組み立てに続く使用中に前記アームが半径方向に広がらないように作動的に抵抗する、インプラント。
【請求項2】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態は、少なくとも一つの完全な巻回部を各々有する、インプラント。
【請求項3】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方が軸線方向に整合した少なくとも一つの延長部を含み、この延長部は、前記第1及び第2の形態の各々が前記閉鎖部材及び前記レシーバー部材の夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられている、インプラント。
【請求項4】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態の少なくとも一方が、軸線方向に整合した少なくとも一つの窪みを含み、この窪みは、前記第1及び第2の相互係止形態が前記閉鎖部材及び前記レシーバー部材の夫々に取り付けられた場所から半径方向外方に間隔が隔てられている、インプラント。
【請求項5】
請求項1に記載のインプラントにおいて、
a)前記第1及び第2の相互係止形態は、各々、螺旋状をなしたフランジ形状の半径方向に延びる突出部であり、これらの突出部には、重なっており且つ前記レシーバー部材への前記閉鎖部材の組み立て中及び組み立て後に半径方向に滑ることが起こらないようにするフットが設けられている、インプラント。
【請求項6】
間隔が隔てられたアームを持つ開放したレシーバー部材及び前記レシーバー部材を閉鎖するための回転軸線を持つ閉鎖部材を含む医療用インプラントにおいて、
a)螺旋状をなした噛み合うことができる第1及び第2の相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材の外面に取り付けられている、相互係止形態を含み、
b)前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材の内面に取り付けられており、前記第1及び第2の相互係止形態は前記閉鎖部材を前記レシーバー部材に組み立てるときに互いに対して少なくとも完全に一回転でき、前記第1及び第2の相互係止部材は、前記閉鎖部材の回転時に前記閉鎖部材を前記レシーバー内に案内し且つ前進し、
c)前記相互係止形態は、前記インプラントの組み立て中及び組み立てに続く使用中に前記アームが半径方向に広がらないように作動的に抵抗する、インプラント。
【請求項7】
間隔が隔てられた一対の側部を持つレシーバーが、このレシーバーの少なくとも一部を閉鎖するための閉鎖体を受け入れる装置において、
a)前記閉鎖体に設けられた第1螺旋状相互係止形態と、
b)前記レシーバーに設けられた第2螺旋状相互係止形態とを有し、
c)前記第1及び第2の相互係止形態は、前記閉鎖体を前記レシーバー内に回転したときに噛み合い、前記閉鎖体が前記レシーバー内に位置決めされたときに前記レシーバーの側部が半径方向に大きく開くことを作動的に阻止する、装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置において、
a)前記相互係止形態は、閉鎖体又はレシーバーの夫々から半径方向に間隔が隔てられたフット部分を含むフランジ状断面を各々有し、各フット位置は、前記回転軸線と平行に夫々の形態の残りから突出し、前記相互係止形態は、互いに半径方向に重なる、装置。
【請求項9】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に関し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられている、構造。
【請求項10】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は全体に前記軸線に向かって面している、構造。
【請求項11】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は半径方向に延びる外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記第1面の前記グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線に向かって配向されている、構造。
【請求項12】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は半径方向に延びる外相互係止形態として前記内部材に形成されており、
b)前記第1相互係止形態の前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項13】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、軸線方向に延びる窪みを形成する全体に凹状の円弧状の表面によって前記第1面に形成されたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項14】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記第2相互係止形態は、前記第1面のグリップ部分を含み、これは実質的に円筒形断面であり、全体に前記軸線から遠ざかる方向に配向されている、構造。
【請求項15】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面によって前記第1面に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含む、構造
【請求項16】
請求項9に記載の構造において、
a)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
b)前記グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項17】
請求項9に記載の構造において、
a)第1及び第2の相互係止形態は、組み立て中、互いにぴったりと近接して配置され、互いに重なり、組み立て中に半径方向移動が実質的に起こらないように積極的にブロックする、構造。
【請求項18】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有する、構造。
【請求項19】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第1面の前記第1グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線に向かって配向されている、構造。
【請求項20】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向に前記第1面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項21】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第1グリップ部分は、全体に凹状の円弧状表面として前記第1面に形成されたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項22】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第2面の前記第2グリップ部分は実質的に円筒形であり、全体に前記軸線から遠ざかる方向に配向されている、構造。
【請求項23】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第2グリップ部分は、前記第2面内に全体に凹状の円弧状表面によって形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含む、構造。
【請求項24】
請求項18に記載の構造において、
a)前記第2グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第2面から突出した丸味を帯びたグリップビードを含む、構造。
【請求項25】
第1円筒形閉鎖部材を第2レシーバー部材内で回転し、案内し、前進するための医療用インプラント構造において、
a)第1及び第2の螺旋状の噛み合うことのできる相互係止形態であって、前記第1相互係止形態は前記閉鎖部材から半径方向外方に延び、前記第2相互係止形態は前記レシーバー部材から半径方向内方に延び、前記閉鎖部材は回転軸線を有し、前記第1及び第2の相互係止形態は、前記レシーバー部材内への前記閉鎖部材の組み立て中に前記軸線と同軸である、第1及び第2の相互係止形態と、
b)前記第1相互係止形態に沿って延びる第1面であって、前記閉鎖部材を前記レシーバー部材と係合させて回転したとき、前記第1及び第2の相互係止形態が回転時及び噛み合い時に接線方向に摺動するように前記第2相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合し重なるようになった第1面とを有し、
c)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
d)前記第2面は前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、この第2輪郭は、全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向されており且つ前記第1グリップ位置に直接面することにより前記レシーバー部材の一部が半径方向外方に広がらないようにする第2グリップ部分を含み、
e)前記第1相互係止形態は、前記軸線を中心として螺旋状に延びて第1根部及び第1冠部を交互に形成する第1根部及び第1冠部を含み、前記第1冠部の半径は前記第1根部よりも大きく、
f)前記第1グリップ部分は、前記軸線と実質的に平行な方向で前記第1面から突出したグリップビードを含み、
g)前記グリップビードは前記第1根部から間隔が隔てられた位置に位置決めされており、
h)前記第2相互係止形態は、前記相互係止形態軸線を中心として螺旋状に延びて第2根部及び第2冠部を交互に形成する第2根部及び第2冠部を含み、前記第2根部の半径は第2冠部よりも大きく、
i)前記第2グリップ部分は前記第2面に形成されたグリップチャンネルを含み、
j)前記グリップチャンネルは、全体として、前記受け入れ部材内への前記閉鎖部材の組み立て中に前記グリップビードと噛み合うように位置決めされている、医療用インプラント構造。
【請求項26】
第1螺旋状相互係止形態、及び間隔が隔てられた一対の壁に設けられた、前記第1相互係止形態と噛み合う第2螺旋状相互係止形態を有し、前記第1相互係止形態は、噛み合い面を持つ前記第2螺旋状相互係止形態と係合する後縁面を有する、形態において、
a)前記後縁面及び噛み合い面は、接合時に前記後縁面が前記噛み合い面と係止係合し、前記間隔が隔てられた壁が相対的に外方に開かないように半径方向に非線形である、形態。
【請求項27】
請求項26に記載の形態において、
a)前記後縁面は、前記後縁面の少なくとも一回転に亘って全体に均等である、形態。
【請求項28】
第1螺旋状相互係止形態、及び間隔が隔てられた一対の壁に部分に設けられた前記第1螺旋状相互係止形態と噛み合う第2螺旋状相互係止形態を有し、前記第1相互係止形態は、噛み合い面を持つ前記第2螺旋状相互係止形態と係合する前縁面を有する、形態において、
a)前記前縁面及び前記噛み合い面は、接合時に前記前縁面が前記噛み合い面と係止係合し、前記間隔が隔てられた壁が相対的に外方に開かないように、半径方向に非線形である、形態。
【請求項29】
請求項28に記載の形態において、
a)前記前縁面は、前記前縁面の少なくとも一回転に亘って全体に均等である、形態。
【請求項30】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に対し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第1相互係止形態は前記第1内部材から半径方向外方に延び、前記第2相互係止形態は前記第2外部材から半径方向内方に延び、
d)前記第1相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて交互の根部及び冠部を形成する冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
e)前記第1相互係止形態は、前記根部から半径方向外方に間隔が隔てられた領域での断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項31】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に対し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第1相互係止形態は外相互係止形態として前記第1内部材に形成されており、
d)前記第1相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて交互の根部及び冠部を形成する冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
e)前記グリップ部分は、前記第1面から前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含み、
f)前記グリップビードは、前記第1面に前記根部と前記冠部との間の中間に配置されている、構造。
【請求項32】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に関し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
d)前記相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
e)前記第2相互係止形態は、前記根部の前記軸線に向かって半径方向内方の領域での断面積が前記根部と隣接した領域での断面積よりも大きい、構造。
【請求項33】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に対し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
d)前記第1面の前記グリップ部分は全体に前記軸線から遠ざかる方向に向いている、構造。
【請求項34】
使用中に共通の軸線を中心とした螺旋状をなす第1及び第2の相互係止形態を持つ案内前進構造であって、前記相互係止形態は、第1部材を第2部材に対し、係合できるように且つ回転前進できるように配置されており、前記部材のうちの第1部材は内部材であり、前記部材のうちの第2部材は外部材である、構造において、前記相互係止形態の各々は、
a)前記第1部材を前記第2部材に対して互いに回転させるときに前記第2部材の相補的第2面と係合するようになった、夫々の相互係止形態に沿って延びる第1面を含み、
b)前記第1面には、この第1面のグリップ部分が、前記軸線に対し、前記第1面と前記第2面との係合によって、前記第1部材の前記第2部材への組み立て中に前記外部材が半径方向に拡げられることに抵抗する方向に差し向けられる複合輪郭が設けられており、
c)前記第2相互係止形態は内相互係止形態として前記第2外部材に形成されており、
d)前記相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
e)前記グリップ部分は、全体的に凹状の円弧状の表面によって前記第1面内に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含み、
f)前記グリップチャンネルは、前記根部から半径方向に及び前記第1面の前記根部及び前記冠部に対して中間に位置決めされている、構造。
【請求項35】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、
d)前記外相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて交互の根部及び冠部を形成する冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
e)前記外相互係止形態は、前記根部から半径方向外方に間隔が隔てられた位置での前記軸線と平行な断面積が前記根部と隣接した位置での断面積よりも大きい、構造。
【請求項36】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、
d)前記外相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記冠部の半径は前記根部よりも大きく、
e)前記第1グリップ部分は、前記第1面から前記軸線と実質的に平行な方向に突出した丸味を帯びたグリップビードを含み、
f)前記グリップビードは、前記第1面に前記根部と前記冠部との間の中間に位置決めされている、構造。
【請求項37】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面を有し、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、
d)前記内相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
e)前記内相互係止形態は、前記根部の前記軸線に向かって半径方向内方の位置での断面積が前記根部と隣接した位置での断面積よりも大きい、構造。
【請求項38】
第1及び第2の部材に夫々取り付けられた、接合時に共通の軸線を中心として螺旋状に延びる第1及び第2の相互係止形態を含む構造であって、これらの形態は、前記第1部材を前記第2部材に対して係合させ且つ前進させ、前記第1部材は前記第1相互係止形態が外相互係止形態として取り付けられた内部材であり、前記第2部材は前記第2相互係止形態が内相互係止形態として取り付けられた外部材である、構造において、
a)前記第1部材の前記外相互係止形態に沿って延び、前記第1部材が前記第2部材に対して係合し且つ回転するときに前記第2部材の前記内相互係止形態に沿って延びる相補的第2面と係合するようになった第1面、
b)前記第1面は、全体に前記軸線に向かって面するように配向された第1グリップ部分を含む第1複合輪郭を有し、
c)前記第2面は、前記第1グリップ部分と重なることによって前記外部材の部分が半径方向外方に広がらないように全体に前記軸線から遠ざかる方向に面するように配向された第2グリップ部分を含む、前記第1複合輪郭と相補的な第2複合輪郭を有し、
d)前記内相互係止形態は、根部及び前記軸線を中心として螺旋状に延びて根部及び冠部を交互に形成する冠部を含み、前記根部の半径は前記冠部よりも大きく、
e)前記第2グリップ部分は前記第2面内に形成された丸味を帯びたグリップチャンネルを含み、
f)前記グリップチャンネルは、前記第2面の前記根部と前記冠部との中間に位置決めされている、構造。
【請求項39】
間隔が隔てられた一対のアームを備えた頭部を持つ骨ねじのアームが開かないようにするための方法において、
a)前記アーム間に配置されるように大きさ及び形状が定められた閉鎖体を提供する工程、
b)第1相互係止形態の一部及び螺旋状形体を前記アームの各々の向き合った側に配置する工程、
c)前記第1相互係止形態と回転によって噛み合うように大きさ及び形状が定められた螺旋状の第2相互係止形態を前記閉鎖体に配置する工程、及び
d)前記閉鎖体を前記アームの両方に相互係止可能に接合するように前記閉鎖体を前記アーム間で回転させ且つ前進させる工程を含む、方法。
【請求項40】
内部材及び外部材の軸線を中心とした相対的回転に応じて内部材を外部材内に螺旋状経路に沿って案内し前進するためのフランジ構造において、
a)前記内部材を中心として螺旋状に延びる内フランジと、
b)開口部を形成する前記外部材の少なくとも一部を中心として螺旋状に延びる外フランジと、
c)前記内外のフランジの少なくとも第1フランジであって、このフランジから軸線方向に突出し且つこのフランジに沿って延びるリップを有する第1フランジと、
d)前記フランジの第2フランジであって、この第2フランジ内に軸線方向に形成されており且つ前記第2フランジに沿って延びる溝を有する第2フランジとを有し、
e)前記第1フランジ及び前記第2フランジは、前記内部材を前記外部材に対して前進させるのに応じて前記リップ及び前記溝の部分を係合できるように形成されている、フランジ構造。
【請求項41】
請求項40に記載のフランジ構造において、
a)前記内フランジは内荷重フランクを有し、
b)前記外フランジは外荷重フランクを有し、
c)前記内外の荷重フランクは、前記内部材が前記外部材内に前進されるのに応じて互いに係合する、フランジ構造。
【請求項42】
請求項41に記載のフランジ構造において、
a)前記リップは前記内荷重フランクに対して先端側に配置されており、
b)前記溝は前記外荷重フランクに対して基端側に配置されている、フランジ構造。
【請求項43】
請求項41に記載のフランジ構造において、
a)前記内フランジは内スタブフランクを有し、
b)前記外フランジは外スタブフランクを有し、
c)前記内外のスタブフランクは、前記内部材が前記外部材内に前進されるのに応じて互いに向き合う関係で近づけて位置決めされている、フランジ構造。
【請求項44】
請求項43に記載のフランジ構造において、
a)前記リップは前記内スタブフランクに対して先端側に配置されており、
b)前記溝は前記外スタブフランクに対して基端側に配置されており、
c)前記リップは、前記内部材が前記外部材内に前進されるのに応じて、前記溝内に延びる、フランジ構造。
【請求項45】
請求項41に記載のフランジ構造において、
a)前記内フランジは内荷重フランク及び内スタブフランクを有し、
b)前記外フランジは外荷重フランク及び外スタブフランクを有し、
c)夫々のリップは、前記内荷重フランク及び前記内スタブフランクの各々に対して先端側に配置されており、
d)夫々の溝は、前記外荷重フランク及び前記外スタブフランクの各々に対して基端側に配置されている、フランジ構造。
【請求項46】
請求項41に記載のフランジ構造において、
a)前記外フランジは、U形状骨ねじ頭部のアームの内面に形成されており、前記骨ねじは、ねじ込みにより骨に埋め込まれるようになっており、前記U形状頭部には、細長い脊椎固定部材を受け入れる大きさ及び形状のチャンネルが画定されており、
b)前記内フランジは、前記U形状チャンネル内に螺合受け入れされることにより前記脊椎固定部材を前記頭部内にクランプする、円筒形閉鎖体プラグの外面に形成されている、フランジ構造。
【請求項47】
医療用インプラントの一対の向き合った部材が拡がらないようにする方法において、
a)前記向き合った部材間に亘る大きさ及び形状の閉鎖体を提供する工程、
b)第1螺旋状相互係止形態を前記閉鎖体の外側に配置する工程、
c)前記第1相互係止形態と各々噛み合うことができる第2相互係止形態を前記向き合った部材の各々にそれぞれ配置する工程、及び
d)前記第1及び第2の相互係止形態が噛み合って相互係止するように前記閉鎖体と前記向き合った部材とを接合する工程を含む方法。
【請求項48】
閉鎖体を使用して、間隔が隔てられた二つの部材間を閉鎖し且つこれらの二つの部材が拡がらないようにする方法において、
a)相互係止する螺旋状の第1及び第2の形態を前記閉鎖体及び前記部材にそれぞれ形成する工程、及び
b)一方の形態を他方の形態に対して回転させて相互係止させることによって前記形態を接合する工程を含む方法。
【請求項49】
請求項48に記載の方法において、
a)フランジ形状であり且つ螺旋状の第1形態を前記閉鎖体及び前記部材のうちの少なくとも一方に形成する工程、及び
b)溝形状であり且つ螺旋状の第2形態を前記閉鎖体及び前記部材に形成する工程を含む、方法。
【請求項50】
間隔が隔てられた一対の部材間を閉鎖し且つこれらの二つの部材間が拡がらないようにするようになった閉鎖体において、
a)本体と、
b)前記本体から半径方向外方に延びる螺旋状フランジ形態であって、前記間隔が隔てられた部材に設けられた螺旋状形態と相互係止噛み合いし、これと回転的に噛み合うことができるようになった螺旋状フランジ形態とを含む、閉鎖体。
【請求項51】
請求項50に記載の閉鎖体において、
a)前記フランジ形態は、外方に配置されたリップ及び内方に配置された溝を含む、閉鎖体。
【請求項52】
a)第1螺旋状相互係止形態を各々有する互いに対して拡がり易い間隔が隔てられた一対の部材と、
b)本体及びこの本体から半径方向に延びる第2螺旋状相互係止形態を持つ閉鎖体とを有し、
c)前記第1及び第2の形態は、これらの第1及び第2の形態を相互係止するように、前記閉鎖体を前記部材に対して回転することによって噛み合うことができる、装置。
【請求項53】
請求項52に記載の装置において、
a)前記第1及び第2の形態は、軸線方向に延びるリップ及びそれぞれのリップの半径方向内方に配置された溝を各々含み、噛み合い時に各形態のリップが向き合った形態の溝に位置決めされる、装置。
【請求項54】
骨に埋め込むための多軸骨ねじにおいて、
a)第1相互係止形態を各々有する間隔が隔てられたアームを備えた頭部と、
b)前記ねじの設置中に前記頭部に対して回転できるように前記頭部と噛み合うシャンクと、
c)前記アームに設けられた前記第1相互係止形態と作動的に噛み合う第2内第2螺旋状相互係止形態を備えた、前記アーム間を作動的に閉鎖する閉鎖体とを含む、骨ねじ。
【請求項55】
開放チャンネルを持つ頭部、この頭部に接合されたシャンク、及び前記チャンネルを閉鎖するための閉鎖体を持つ多軸骨ねじにおいて、
a)前記閉鎖体は第1螺旋状相互係止形態を含み、
b)前記チャンネルの向き合った側には第2及び第3の相互係止形態がそれぞれ設けられており、前記第1相互係止形態が前記第2及び第3の相互係止形態と作動的に噛み合って前記チャンネルを閉鎖する、多軸骨ねじ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2006−511252(P2006−511252A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−534213(P2004−534213)
【出願日】平成15年4月4日(2003.4.4)
【国際出願番号】PCT/US2003/010310
【国際公開番号】WO2004/021900
【国際公開日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【出願人】(501112035)ロジャー・ピー・ジャクソン (31)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年4月4日(2003.4.4)
【国際出願番号】PCT/US2003/010310
【国際公開番号】WO2004/021900
【国際公開日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【出願人】(501112035)ロジャー・ピー・ジャクソン (31)
【Fターム(参考)】
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