説明

血小板由来増殖因子に対する安定化アプタマーおよび腫瘍治療剤としてのそれらの使用

PDGF、PDGFアイソフォーム、PDGFレセプター、VEGF、およびVEGFレセプター、またはそれらの任意の組み合わせに、高い親和性および特異性で結合することが可能である腫瘍治療剤として有用なアプタマーを製造および使用するための物質および方法が提供される。本発明の組成物は、固形腫瘍の治療において特に有用であり、かつ固形腫瘍の治療のために、単独でまたは既知の細胞傷害剤と組み合わせて使用され得る。そこに組み込まれるかまたはそこに付加される1つ以上のCpGモチーフを有するアプタマーもまた、開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号1〜配列番号3、配列番号9〜配列番号38、配列番号50、配列番号54〜配列番号90、および配列番号94〜配列番号99からなる群より選択される配列を含む、PDGFに結合するアプタマー。
【請求項2】
2’フルオロ置換基を有する7個未満のヌクレオチドを含む配列を含む、PDGFに結合するアプタマー。
【請求項3】
第1の標的に結合可能である第1の配列、および第2の標的に結合可能である第2の配列を含むアプタマー。
【請求項4】
前記第1の標的がPDGF、PDGFアイソフォーム、およびPDGFレセプターからなる群より選択され、かつ前記第2の標的がVEGFおよびVEGFレセプターからなる群より選択される、請求項3に記載のアプタマー。
【請求項5】
配列番号1〜配列番号3、配列番号9〜配列番号38、配列番号50、配列番号54〜配列番号90、および配列番号94〜配列番号99からなる群より選択される配列を含む、請求項4に記載のアプタマー。
【請求項6】
前記PDGFアイソフォームがPDGF AA、PDGF BB、PDGF AB、PDGF CC、およびPDGF DDである、請求項4に記載のアプタマー。
【請求項7】
前記第1の標的が前記アプタマーの結合の際に免疫応答を刺激せず、さらに前記第2の標的が該アプタマーの結合の際に免疫応答を刺激する、請求項3に記載のアプタマー。
【請求項8】
前記第2の標的がtoll様レセプターからなる群より選択される、請求項7に記載のアプタマー。
【請求項9】
前記第2の配列が免疫刺激配列である、請求項3に記載のアプタマー。
【請求項10】
免疫刺激配列がCpGモチーフである、請求項9に記載のアプタマー。
【請求項11】
前記第1の配列が、PDGF、IgE、IgE FcεR1、PSMA、CD22、TNF−α、CTLA4、PD−1、PD−L1、PD−L2、FcRIIB、BTLA、TIM−3、CD11c、BAFF、B7−X、CD19、CD20、CD25、およびCD33からなる群より選択される標的に結合可能である、請求項9に記載のアプタマー。
【請求項12】
前記第1の配列がPDGFに結合可能である、請求項9に記載のアプタマー。
【請求項13】
請求項1〜12のうちのいずれかに記載のアプタマーおよび薬学的に受容可能なキャリアを含む組成物。
【請求項14】
請求項1〜12のうちのいずれかに記載のアプタマー、細胞傷害剤、および薬学的に受容可能なキャリアを含む組成物。
【請求項15】
前記細胞傷害剤が、チューブリン安定化剤、チューブリン不安定化剤、代謝拮抗物質、プリン合成阻害剤、ヌクレオシドアナログ、DNAアルキル化剤、DNA修飾剤、および血管破壊剤からなる群より選択される細胞傷害剤のクラスに属する、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記細胞傷害剤が、カリケアマイシン、ドキソルビシン、タキソール、メトトレキサート、ゲムシタビン、シタラビン、ビンブラスチン、ダウノルビシン、ドセタキセル、イリノテカン、エポチロンB、エポチロンD、シスプラチン、カルボプラチン、および5−フルオロ−Uからなる群より選択される1つ以上の細胞傷害剤を単独でまたは組み合わせて使用される、請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
請求項1に記載のアプタマー、VEGFに結合するアプタマー、および薬学的に受容可能なキャリアを含む、組成物。
【請求項18】
細胞傷害剤をさらに含む、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記細胞傷害剤が、チューブリン安定化剤、チューブリン不安定化剤、代謝拮抗物質、プリン合成阻害剤、ヌクレオシドアナログ、DNAアルキル化剤、DNA修飾剤、および血管破壊剤からなる群より選択される細胞傷害剤のクラスに属する、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
前記細胞傷害剤が、カリケアマイシン、ドキソルビシン、タキソール、メトトレキサート、ゲムシタビン、シタラビン、ビンブラスチン、ダウノルビシン、ドセタキセル、イリノテカン、エポチロンB、エポチロンD、シスプラチン、カルボプラチン、および5−フルオロ−Uからなる群より選択される1つ以上の細胞傷害剤を単独でまたは組み合わせて使用される、請求項18に記載の組成物。
【請求項21】
請求項1〜12のうちのいずれかに記載のアプタマーの治療有効量を投与する工程を包含する、癌を治療する方法。
【請求項22】
請求項13、14、および18のうちのいずれかに記載の組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、癌を治療する方法。
【請求項23】
前記細胞傷害剤が、チューブリン安定化剤、チューブリン不安定化剤、代謝拮抗物質、プリン合成阻害剤、ヌクレオシドアナログ、DNAアルキル化剤、DNA修飾剤、および血管破壊剤からなる群より選択される細胞傷害剤のクラスに属する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記細胞傷害剤が、カリケアマイシン、ドキソルビシン、タキソール、メトトレキサート、ゲムシタビン、シタラビン、ビンブラスチン、ダウノルビシン、ドセタキセル、イリノテカン、エポチロンB、エポチロンD、シスプラチン、カルボプラチン、および5−フルオロ−Uからなる群より選択される1つ以上の細胞傷害剤を単独でまたは組み合わせて使用される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載のアプタマーの治療有効量を投与する工程を包含する、腫瘍の増殖を阻害する方法。
【請求項26】
請求項13、14、および18のうちのいずれか一項に記載の組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、腫瘍の増殖を阻害する方法。
【請求項27】
前記細胞傷害剤が、チューブリン安定化剤、チューブリン不安定化剤、代謝拮抗物質、プリン合成阻害剤、ヌクレオシドアナログ、DNAアルキル化剤、DNA修飾剤、および血管破壊剤からなる群より選択される細胞傷害剤のクラスに属する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記細胞傷害剤が、カリケアマイシン、ドキソルビシン、タキソール、メトトレキサート、ゲムシタビン、シタラビン、ビンブラスチン、ダウノルビシン、ドセタキセル、イリノテカン、エポチロンB、エポチロンD、シスプラチン、カルボプラチン、および5−フルオロ−Uからなる群より選択される1つ以上の細胞傷害剤を単独でまたは組み合わせて使用される、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載のアプタマーの治療有効量を投与する工程を包含する、固形腫瘍におけるIFPを減少させる方法。
【請求項30】
請求項13、14、および18のうちのいずれかに記載の組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、固形腫瘍におけるIFPを減少させる方法。
【請求項31】
前記細胞傷害剤が、チューブリン安定化剤、チューブリン不安定化剤、代謝拮抗物質、プリン合成阻害剤、ヌクレオシドアナログ、DNAアルキル化剤、DNA修飾剤、および血管破壊剤からなる群より選択される細胞傷害剤のクラスに属する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記細胞傷害剤が、カリケアマイシン、ドキソルビシン、タキソール、メトトレキサート、ゲムシタビン、シタラビン、ビンブラスチン、ダウノルビシン、ドセタキセル、イリノテカン、エポチロンB、エポチロンD、シスプラチン、カルボプラチン、および5−フルオロ−Uからなる群より選択される1つ以上の細胞傷害剤を単独でまたは組み合わせて使用される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
請求項1〜12のうちのいずれかに記載のアプタマーの治療有効量を投与する工程を包含する、細胞傷害剤に対する固形腫瘍の浸透性を増加させる方法。
【請求項34】
請求項13、14、および18のうちのいずれか一項に記載の組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、細胞傷害剤に対する固形腫瘍の浸透性を増加させる方法。
【請求項35】
前記細胞傷害剤が、チューブリン安定化剤、チューブリン不安定化剤、代謝拮抗物質、プリン合成阻害剤、ヌクレオシドアナログ、DNAアルキル化剤、DNA修飾剤、および血管破壊剤からなる群より選択される細胞傷害剤のクラスに属する、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記細胞傷害剤が、カリケアマイシン、ドキソルビシン、タキソール、メトトレキサート、ゲムシタビン、シタラビン、ビンブラスチン、ダウノルビシン、ドセタキセル、イリノテカン、エポチロンB、エポチロンD、シスプラチン、カルボプラチン、および5−フルオロ−Uからなる群より選択される1つ以上の細胞傷害剤を単独でまたは組み合わせて使用される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
請求項1〜12のうちのいずれかに記載のアプタマーの治療有効量を投与する工程を包含する、腫瘍中での血小板由来増殖因子の構成的発現を減少させる方法。
【請求項38】
請求項13、14、および18のうちのいずれかに記載の組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、腫瘍中での血小板由来増殖因子の構成的活性化を減少させる方法。
【請求項39】
前記細胞傷害剤が、チューブリン安定化剤、チューブリン不安定化剤、代謝拮抗物質、プリン合成阻害剤、ヌクレオシドアナログ、DNAアルキル化剤、DNA修飾剤、および血管破壊剤からなる群より選択される細胞傷害剤のクラスに属する、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記細胞傷害剤が、カリケアマイシン、ドキソルビシン、タキソール、メトトレキサート、ゲムシタビン、シタラビン、ビンブラスチン、ダウノルビシン、ドセタキセル、イリノテカン、エポチロンB、エポチロンD、シスプラチン、カルボプラチン、および5−フルオロ−Uからなる群より選択される1つ以上の細胞傷害剤を単独でまたは組み合わせて使用される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
請求項1〜12のうちのいずれかに記載のアプタマーの治療有効量を投与する工程を包含する、固形腫瘍中での血管形成および新生血管形成を減少させる方法。
【請求項42】
請求項13、14、および18のうちのいずれかに記載の組成物の治療有効量を投与する工程を包含する、固形腫瘍中での血管形成および新生血管形成を減少させる方法。
【請求項43】
前記細胞傷害剤が、チューブリン安定化剤、チューブリン不安定化剤、代謝拮抗物質、プリン合成阻害剤、ヌクレオシドアナログ、DNAアルキル化剤、およびDNA修飾剤からなる群より選択される細胞傷害剤のクラスに属する、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記細胞傷害剤が、カリケアマイシン、ドキソルビシン、タキソール、メトトレキサート、ゲムシタビン、シタラビン、ビンブラスチン、ダウノルビシン、ドセタキセル、イリノテカン、エポチロンB、エポチロンD、シスプラチン、カルボプラチン、および5−フルオロ−Uからなる群より選択される1つ以上の細胞傷害剤を単独でまたは組み合わせて使用される、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記癌または腫瘍がPDGF媒介性の癌または腫瘍である、請求項21〜44のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記PDGF媒介性の癌または腫瘍が、膠芽細胞腫、慢性骨髄単球性白血病、隆起性皮膚線維肉腫、消化管間質腫瘍、および軟部組織肉腫からなる群より選択される、請求項21〜44のうちのいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2007−525177(P2007−525177A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513287(P2006−513287)
【出願日】平成16年4月21日(2004.4.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/012670
【国際公開番号】WO2004/094614
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(504466487)アーケミックス コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】