説明

衛生用シートロール包装体

【課題】衛生用シートロール包装体の開封性及び衛生性を向上させる。
【解決手段】複数の衛生用シートロールが、その周面同士を隣接させて並列された状態で、フィルムによって被覆され、そのフィルムに開封用の裂開孔が形成されているとともに、その裂開孔を封止するようにしてテープ材が貼付されている衛生用シートロール包装体により解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数個の衛生用シートロールを包装した衛生用シートロール包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
トイレットロール、キッチンロール等の帯状の衛生薄葉紙や不織布シートをロール状にした衛生用シートロールは、取り扱い性、衛生性、量販性を確保すべく、通常、複数個をまとめてフィルムにより包装して市販に供されている。
このような衛生用シートロール包装体においては、開封作業を容易にすべくフィルムに裂開用のミシン目線を形成することが行われている。
【特許文献1】特開2003−104449
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、ミシン目線を形成すると所謂カット部(切れ目の部分)がフィルムの内外に連通するため、包装体の内部に菌、外気、塵などが混入するおそれがある。
特に衛生用シートロールは、人体や食品に触れる用途によく使用されるものであるだけに、衛生性、清潔性は重要である。
従って、ミシン目線のような包装体内外に連通するような切れ目部分があるのは好ましくはない。
【0004】
さらに、当該ミシン目線の裂開によって形成される開封部分は、一度開封してしまうと再度封止することができない。
上述のように衛生用シートロールは複数個がまとめて包装されて市販に供されるため、いくつかのロールは開封されてから実際に使用されるまで時間を要する。従って、再封止できないと、この間に塵等に残ったロールがさらされるおそれがある。
さらに、ミシン目線を形成しただけでは、指で摘めないために開封作業に手間取ることがある。
【0005】
そこで、本発明の主たる課題は、開封のしやすさを向上させるとともに、開封前に包装体内に塵等が入るおそれがなく、さらに一度封を開けても再度封することができる衛生用シートロール包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決した本発明及びその作用効果は次記の通りである。
<請求項1記載の発明>
複数個の衛生用シートロールをフィルムで包装した衛生用シートロール包装体であって、
複数の衛生用シートロールが、周面同士を隣接させて並列され、
前記フィルムが、そのMD方向が衛生用シートロールの軸心方向に沿う方向となるようにして前記衛生用シートロールを被覆し、
前記フィルムに、前記MD方向に沿って延在するスリット状部分を有する開封用の裂開孔が形成され、かつ、その裂開孔を封止するようにしてテープ材が再接着可能な粘着面を介して貼付されている、ことを特徴とする衛生用シートロール包装体。
【0007】
(作用効果)
本発明ではフィルムに開封用の裂開孔を形成するとともに、その裂開孔を封止するようにテープ材を貼付した。従って、このテープ材をフィルムから剥離しようとすると、脆弱な裂開孔近傍が、テープ材に取られ裂開孔が広がり、もって開封作業が容易に行える。また、裂開孔が封止されているので、塵などが混入することもない。
【0008】
さらにスリット状部分がフィルムのMD方向に沿っているため、裂開作業時にMD方向に沿って直線状に裂開孔が裂けやすく、開封作業が極めて容易になるとともに、直線状の綺麗な開封口を得ることができる。
【0009】
そして、裂開孔が衛生用シートロールの軸心方向に沿っているため、裂開孔の裂ける方向が、衛生用シートロールの巻き方向に直交する方向となり、裂開時にシートロールの巻きが剥がれるおそれがなくなる。
【0010】
なお、MD方向とは、フィルム製造時における流れ方向に沿う方向である。例えば、フィルム原料をダイやリップから押し出して製造する際の流れ方向である。通常フィルムはMD方向に裂けやすい性質がある。
【0011】
また、テープ材を再接着可能としたので、テープ材を引っ張って裂開孔を裂開させて開封し、内包されている衛生用シートロールを取り出した後にできる空間、つまりフィルムの余裕部分を裂開部分が内側になるように畳み、最後にテープ材をフィルムの何れかの部分に再貼付することで、裂開部分が封止される。もって、開封後に包装体内に塵等が混入することを防止できる。
【0012】
特に、本発明では、直線状に裂開孔が裂けやすいため、直線状に裂けた縁同士を重ね合わせて、テープ材を再貼付することにより、再封止を確実、かつ、無駄なく行うことができる。
【0013】
<請求項2記載の発明>
複数の衛生用シートロールが、周面同士を隣接させて並列され、
前記フィルムが、隣接する衛生用シートロールの周面間に架橋される部分を有して衛生用シートロールを被覆し、
前記裂開孔が、その架橋される部分に形成されている請求項1記載の衛生用シートロール包装体。
【0014】
(作用効果)
裂開孔が、フィルムの隣接する衛生用シートロールの周面間に架橋される部分に形成されていると、裂開孔がシートロールに接しないため、開封時にシートロールを破くおそれがない。また、当該位置はフィルムがシートロールに接していないため、フィルムの伸張がシートロールに拘束され難い。従って、テープ材を引っ張ったときに、当該裂開孔が引き裂けやすく、開封作業が容易になる効果も奏する。
【0015】
また、この位置に裂開孔を形成すれば裂開孔の裂ける方向が常にロールのない部分を通って裂けやすくなり、開封作業が容易となる効果も奏する極めて綺麗な直線状の開封口をえることができる。
【0016】
<請求項3記載の発明>
前記テープ材は、前記フィルムに対して非接着の摘み端部を有する請求項1または請求項2に記載の衛生用シートロール包装体。
【0017】
(作用効果)
テープ材に摘み端部を形成したので、摘みやすく開封作業が容易になる。
【0018】
<請求項4記載の発明>
前記テープ材のフィルム貼付面に、前記裂開孔の内外に連通する硬質な突起部が配されている請求項1〜3の何れか1項に記載の衛生用シートロール包装体。
【0019】
(作用効果)
硬質な突起部により、裂開孔を裂開させる際に、テープを引張ることによって生ずるフィルムの自然な裂けのみならず、突起部材をフィルムのMD方向に移動させることで、裂開孔の裂けが補助され、開封作業が容易になる。また、裂開孔の内外に連通しているので、裂開孔の密封性を向上させる効果も得られる。
【発明の効果】
【0020】
以上の本発明によれば、開封のしやすさが向上され、開封前に包装体内に塵等が入るおそれがなく、しかも一度、開封しても再度封止することができる衛生用シートロール包装体が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次いで、本発明の実施の形態を図1〜7を参照しながら以下に詳述する。
<第1の実施の形態>
図1〜5に本形態の衛生用シートロール11の包装体を示す。本包装体10は、複数個の衛生用シートロール11,11…がフィルム12によって包装されているものである。
【0022】
本発明の衛生用シートロール11,11…は、帯状の薄葉紙や不織布シートをロール状に巻き取ったものであり、例示するならば、トイレットロール、キッチンロール、ワイプロール等である。図示例の衛生用シートロールは、トイレットロールである。
衛生用シートロール11,11…の素材及びその原料、坪量、密度、大きさ、プライ数等の具体的な物性は特に限定されない。その製造方法等も周知技術による。
【0023】
例示すれば、2枚重ねシートのトイレットロールであれば、芯径が35〜48mm、巻径が100〜120mm、巻長が20〜50mのものが一般的であり、本包装体10もかかるトイレットロールを採用しうる。
キッチンロールであれば、薄葉紙のほかに、レーヨン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリル、ポリエステル、ポリエチレン等の繊維を含む不織布シートの積層体やこれにコットンシート、パルプシートを積層した積層体などを適宜の筒状に巻き取ったものも例示できる。
【0024】
他方、本包装体10は、内包される複数の衛生用シートロール11が、周面11C同士を隣接させて並列されている(隣接部分を図中11nで示す)。包装がコンパクトになることから、図示例のように、実質的に直線一列の端面列10Sを有するように並列されているのがより望ましい。
【0025】
本包装体10は、例えば、図1に示すように、2個の衛生用シートロール11が、周面で接する方向に2個、端面で接する方向に2個並ぶように合計4個が配置されていてもよいが、図2に示すように、周面11Cで接する方向に4個、端面11Sで接する方向に3個が並ぶように計12個の衛生用シートロールからなる配置を採ることもできる。
【0026】
本包装体10においては、内包される衛生用シートロール11,11…の個数は限定されることなく、本発明の配置の範囲内において適宜の個数とすることができる。
【0027】
他方、本包装体10では、このように配列された衛生用シートロール11,11…を、フィルム12が適度な引張力をもって被覆して包装している。従って、図3に示されるように、フィルム12は、隣接する衛生用シートロール11,11の周面11C,11C間に架橋される部分12xを有し、衛生用シートロール11の周面11C及び隣接部分11nとフィルム12xとの間に空間Sが形成されている。
【0028】
このような包装態様は、例えば、図1に示されるキャラメル包装や、図2に示されるガゼット包装により達成できる。コスト面などから本発明においてもこれらの包装態様が好適である。これらの包装方法は、周知の技術であるが、説明すれば、キャラメル包装は、被包装物をフィルムで巻き込むように包み、その巻き込み方向において重畳する縁部を接着し、さらに被包装物を越えて延び出した部分を、対向する2つの縁から前記被包装物側に折り込み、その際に形成される三角形片又は台形片の少なくとも各先端縁部同士を接着部してなる包装態様である。このキャラメル包装を行う装置等は、既知の装置が利用される。
【0029】
ガゼット包装は、被包装物11,11…を両端開口の筒状体内に挿入し、被包装物を超えて飛び出す両端部を余剰代20とし、この余剰代20を接着した開口を封止する包装態様である。図2に示す例では、余剰代20を接着した接着部分30に取手部40が設けられている。このようなガゼット包装を行う装置等も、既知の装置が利用される。
【0030】
衛生用シートロール11,11…を包装するフィルム12としては、この種の衛生用シートロール11,11の包装材として用いられている既知のフィルムが利用できる。
フィルム12は、内包される衛生用シートロール11,11が外部から視認できるように、透明であるのがよい。市販に供するにあたって、商品名等の適宜の印刷が設けられていてもよい。
【0031】
フィルム12の具体例としては、HDPE(高密度ポリエチレン)フィルム、LDPE(低密度ポリエチレン)フィルム、LLDPE(リニア低密度ポリエチレン)フィルム等のポリエチレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等又はこれらの積層フィルムが挙げられる。安価であり適度な引裂き性を有し、しかも適度な強度を確保できることから、HDPEフィルム、LDPEフィルム、HDPEとLDPE配合フィルムが好適である。
【0032】
用いるフィルム12の製造方法は限定されない。フィルム12の原料となる樹脂の種類に応じて適宜のフィルム形成方法によって製造すればよい。例示すれば、Tダイ法などの押し出し法が挙げられる。積層構造の場合は、押し出しラミネート法などが挙げられる。また、所定方向へ裂けやすくするための延伸処理をしてもよい。
【0033】
フィルム12の厚さは10〜80μmであるのが望ましい。80μmを超えると引裂き性が不十分で開封作業が困難となることがあり、10μm未満であると強度が十分でなく意図せず破れるおそれが高まる。
【0034】
フィルム12の引き裂き強度は、100〜800cNであるのが望ましい。なお、ここでの引き裂き強度は、JIS K 7128(トラウザー引き裂き法)に準じて、200mm/minで測定した際のMD方向に引き裂いた時の強度である。この引き裂き強度が100cN未満であると、意図せず破けるおそれがあり、800cNを超えると本発明の効果である開封作業が困難となる。
【0035】
さらに、フィルム12の伸びは、100〜700%であるのが望ましい。なお、ここでのフィルムの伸びは、JIS K 7127に準じて試験片幅15mm、チャック間距離50mm、速度300mm/minで測定したフィルム12のMD方向の伸びである。フィルムの伸びが100%未満であると十分な強度が得られにくく、また、取り扱い性に劣るようになる。フィルム12の伸びが700%を超えると、開封時に伸びて開封しづらくなったり、包装体の形状が崩れやすくなり、輸送性や取り扱い性が悪化する。
ここで、フィルム12のMD方向とは、フィルム製造時における押し出し方向であり、一般にフィルム12は当該方向に裂けやすい性質を有する。
【0036】
他方、本包装体10は、図1〜3に示されているように、フィルム12の隣接する衛生用シートロール11,11の周面11C,11C間に架橋される部分に裂開孔15が形成され、さらにその裂開孔15を封止するようにして粘着性のテープ材16が貼付されている。このテープ材16の存在によって、裂開孔15から包装体内部に塵などが混入することが防止されるとともに、テープ材16をフィルム12から剥離すると裂開孔15の周囲のフィルム12がテープ材16に取られて、裂開孔15が広がり包装が開封しやすくなる。
【0037】
前記裂開孔15は、図4(A)〜(D)に例示されるように一直線状、十字状、細長三角状、菱形状等の形状のような線状又は細長線状のスリット状部分を有する形状であるのが好ましい。スリット状部分があると、テープ材を剥がした際に、スリット状部分の両端が広がるように裂けるようにでき、開封をスムーズに行うことができる。
【0038】
図示例の本包装体10では、特に前記スリット状部分が衛生用シートロールの軸心方向に沿う方向となっている。従って、スリット状部分が延在するように裂けたときに、フィルムの衛生用シートロールとの接触部分を避けて常に前記空間部分を通って裂開が進み、一層スムーズな裂開がなされる。また、直線状の裂開縁が形成され開封口の意匠性にも優れるようになる。
【0039】
ここで裂開孔のスリット状部分の長さは3mm〜15mmとするのがよく、3mm未満であると開封のしやすさが向上せず、15mmを超えると意図せずに裂開するおそれが高まる。
【0040】
他方、裂開孔15のスリット状部分15Aは、フィルム12のMD方向に沿うように形成する。なおMD方向とは、上記のとおりフィルム製造時における押し出し方向であり、一般にフィルムは当該方向に裂けやすい性質を有する。特に、LDPEフィルム、HDPEフィルム等のポリエチレンフィルムはこの性質が顕著である。従って、上記のようにスリット状部分を衛生用シートロールの軸心方向に沿うようにする場合、フィルムのMD方向が前記軸心方向に沿う方向となるように包装するのがよい。そして、さらにLDPEフィルム、HDPEフィルム、LDPEとHDPEの配合フィルムを用いるのがよい。このようにすると極めて裂開作業が容易かつ、直線状の意匠性及び再封性に優れる開封口が形成されるようになる。
【0041】
他方、前記テープ材16は、樹脂製のテープ基材16bの一方の面に粘着剤16cが塗布された既知の粘着テープで形成することができる。
テープ材16とフィルム12との剥離強度は、50〜500cNとするのがよい。50cN未満であると裂開孔の裂開がされにくくなり、500cNを超えるとフィルムが伸びたり破れたりして開封しづらくなる。なお、剥離強度の測定は試験片幅15mm、剥離スピード200mm/min、T型剥離法にて測定した。
【0042】
他方、前記テープ材16は、引き剥がし作業をしやすくするために、図示例のように端部に両面非粘着性でフィルムに対して自由な摘み端部16Aを形成するのが望ましい。摘み端部16Aは、図示例のように別のシート材16aをテープ材の粘着面端部に貼付することで形成することができる。また、粘着面を内側にしてテープ材端部を折り返したり、テープ材端部の粘着面を糊殺して形成してもよい。
【0043】
さらに、摘み端部16Aの位置は、例えば、摘み端部がスリット状部分の両端延在位置に重ならない位置として、これを持ってテープ材16をフィルム12から引き剥がす操作をしたときに、その引き剥がし方向が、スリット状部分15Aの延在方向に直交する方向となるようにするのがよい。このようにすると、摘み端部16Aを引っ張るとスリット状部分15Aで裂開孔15分断がされ裂開が容易に開始されて開封がスムーズになされる。
さらに、テープ材は、フィルムに対して再接着可能に構成するのがよい。これは、剥離強度及び粘着力の調整により達成できる。
【0044】
このように再接着可能であると、一度裂開孔を裂開して開封して内部の衛生用シートロールのいくつかを取出したのち、当該取出しによって形成されるフィルムの自由な余剰部分を開封口が閉じるように折り畳んでテープ材を再度接着させることで、再封止される。
これによって、一端開封した後に、包装体内部に塵などが入らなくなる。
【0045】
特に、上述のようにスリット状部分15Aのある裂開孔15として、そのスリット状部分15Aをフィルム12のMD方向かつ衛生用シートロール11の軸心方向に沿うようにし、さらにHDPEフィルム、LDPEフィルム、LDPEとHDPEの配合フィルムを用いることで直線状の開封縁が形成されやすくした包装体においては、開封縁が直線状となり開封口が不要に大きくならないので、前記フィルム12の余剰部分の折り畳みによって開封口を再封しやすく、極めて衛生的かつ利便性に優れるものとなる。
【0046】
(他の実施の形態)
他方、本発明の包装体においては、図6に示す形態のように、テープ材16のフィルム貼付面に、裂開孔15の内外に連通する硬質な突起部17を配してもよい。このように突起部17を配すると、テープ材16の剥離の際に裂開孔15まで剥離されたときに当該突起部17が自由に移動可能となり、この突起部17を裂開孔15の縁に押し当てることで裂開孔15の裂開が助けられる。特に、スリット状部分を有する裂開孔内に、断面楔型の薄型片状の突起部が突出するようにした形態であれば、極めて裂開性に優れるものとなる。
【0047】
このように突起部17を配しても、上述のように隣接する衛生用シートロール11,11の周面11C,11C間に架橋された部分に裂開孔15を形成すれば、前記突起部17が内部の衛生用シートロール11に接することがなく、衛生用シートトール11の破損は防止できる。
【0048】
さらに、本発明の別の形態として、図7に示すように、U字状に裂開孔15を形成し、そのU字の湾曲先端側に摘み端部16Aが位置するようにしてテープ材16をフィルムに貼付する形態が例示できる。この例では、テープ材16を引っ張るとU字状の湾曲先端から両端が延在するように裂けて開封される。
【0049】
以上のとおり本発明の包装体10は、開封作業が極めてしやすい。そして開封前に包装体内に塵等が入るおそれがなく、しかも一度、開封しても再度封止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
この本発明は、トイレットロール、キッチンロール等の筒状製品を包装した包装体に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第1の実施の形態の衛生用シートロール包装体の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の別の形態の衛生用シートロール包装体の斜視図である。
【図3】図1のIII―III断面図である。
【図4】図3のIV部分の拡大斜視図である。
【図5】裂開孔の例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の衛生用シートロール包装体の裂開孔近傍を示す斜視図である。
【図7】本発明の別の実施の形態の衛生用シートロール包装体の裂開孔近傍を示す図である。
【符号の説明】
【0052】
10…衛生用シートロール包装体、10S…端面列、11…衛生用シートロール、11S…端面、11C…周面、11n…衛生用シートロール周面の隣接部分、12…フィルムシート、S…空間、15…裂開孔、15A…スリット状部分、16…テープ材、16A…摘み端部、16a…シート材、16b…テープ基剤、16c…粘着剤、20…余剰代、30…接着部分、40…取手部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の衛生用シートロールをフィルムで包装した衛生用シートロール包装体であって、
複数の衛生用シートロールが、周面同士を隣接させて並列され、
前記フィルムが、そのMD方向が衛生用シートロールの軸心方向に沿う方向となるようにして前記衛生用シートロールを被覆し、
前記フィルムに、前記MD方向に沿って延在するスリット状部分を有する開封用の裂開孔が形成され、かつ、その裂開孔を封止するようにしてテープ材が再接着可能な粘着面を介して貼付されている、ことを特徴とする衛生用シートロール包装体。
【請求項2】
複数の衛生用シートロールが、周面同士を隣接させて並列され、
前記フィルムが、隣接する衛生用シートロールの周面間に架橋される部分を有して衛生用シートロールを被覆し、
前記裂開孔が、その架橋される部分に形成されている請求項1記載の衛生用シートロール包装体。
【請求項3】
前記テープ材は、前記フィルムに対して非接着の摘み端部を有する請求項1または請求項2に記載の衛生用シートロール包装体。
【請求項4】
前記テープ材のフィルム貼付面に、前記裂開孔の内外に連通する硬質な突起部が配されている請求項1〜3の何れか1項に記載の衛生用シートロール包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−202931(P2009−202931A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−49756(P2008−49756)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】