説明

表示入力装置及びこれを備えた画像形成装置

【課題】再び同じプログラムを呼び出したとき、同様の内容の設定を再度行うという煩雑さの解消、軽減をはかる。
【解決手段】表示入力装置は、設定項目の設定画面を表示する表示部と、入力を受け付ける入力部と、予め登録された設定項目の組み合わせであり、呼び出して登録された設定項目ごとに設定画面を順番に表示部に表示させるプログラムと、呼び出されたプログラムの設定内容を記憶する記憶部と、制御部を含み、入力部は、設定画面を指定する指定入力と、ジョブ実行開始入力と、同じプログラムを再び呼び出す再呼出入力とを受け付け、制御部は、プログラムが再び呼び出されたとき、プログラムの表示順において指定入力のあった設定画面以降の設定画面を表示部に表示させ、表示されない設定画面では、直前に実行されたプログラムと同じ設定がなされたと把握する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部と、タッチパネル等の入力部を有する表示入力装置、及び、これを備えた複写機、複合機、プリンタ、FAX装置等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の画像形成装置には、多くの機能が搭載される。そのため、印刷等の設定の操作手順は、複雑となりやすい。そこで、例えば、行われた設定操作での選択された設定項目や設定値を操作履歴として登録できるようにすることがある。そして、操作履歴を呼び出すと、例えば、複合機は、予め定められた設定項目が選択された状態となる。これにより、設定における手順の簡略化を図れる場合がある。例えば、特許文献1に、既に行った操作手順を記憶しておく画像形成装置の一例が記載されている。
【0003】
具体的に、特許文献1には、ユーザによって行われた一連の操作フロー(操作手順)を履歴情報として記録する記録手段、履歴情報から操作フローを呼び出す呼び出し手段と、呼び出された操作フローを実行する実行手段と、実行手段による操作フローの実行を一時的に停止する停止手段と、停止手段によって停止した操作フローを変更する変更手段と、変更手段により変更された操作フローの実行を実行手段に再開させる再開手段とを備える画像形成装置が記載されている。この構成により、記録されたユーザ操作を呼び出して再生する際にその操作の変更を可能とし、ユーザの設定の手間を減らそうとする(特許文献1:請求項1、段落[0012]等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−044167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、画像形成装置での設定入力の簡略化のため、操作履歴が登録されることがある。しかし、操作履歴を登録し、呼び出せるようにしたとしても、常に同じ設定で印刷等が行われる訳ではない。操作履歴に対し設定値を変える場合、使用者は、操作履歴を呼び出した後、別途設定値を修正する入力を行うことになる。又、呼び出した操作履歴でどのような設定項目が選択され、設定値が設定されているか把握しづらい場合もある。
【0006】
そこで、操作履歴ではなく、例えば、よく用いる設定項目など、予め複数個の設定項目を選択し、その設定項目の組み合わせを1つのプログラムとして登録する場合がある。例えば、プログラムを呼び出すと予め選択された設定項目の設定画面が順番に表示される。これにより、数ある設定項目の中から所望の設定項目を選び出すという手間が省け、又、設定値の設定も一連のフロー内で自由に設定でき、柔軟な設定を行うことができる。
【0007】
そして、プログラムを呼び出し、最後の順番の設定画面での入力が完了すると、使用者は、コピー等のジョブの実行指示を出す。この後、プログラムでの設定内容に基づき、実際にジョブが実行される。ここで、使用者は、プログラムを呼び出し、設定を行って実行したジョブに続けて、同様のジョブを実行したい場合がある。言い換えると、プログラムに基づいて実行されたジョブと、同様の設定内容のジョブを続けて行いたい場合がある。例えば、直前に、呼び出して実行したプログラムに含まれる設定項目のうち一部の設定項目のみの設定値を変更し、次のジョブを行いたい場合がある。
【0008】
しかし、従来、ジョブが実行されると、プログラムはいったん終了する。そのため、使用者は同じプログラムを再度呼び出す。そして、プログラムでの設定画面の表示順は定まっている。そのため、次のジョブの設定を行うとき、使用者は、同じプログラムについて再び最初の設定画面から最後の設定画面まで一連のフローを繰り返し、同様の設定内容を再設定しなければならない。言い換えると、プログラムに基づいて実行されたジョブと、同様の設定内容のジョブを続けて行いたくても、一連のフローを繰り返さなければならない。従って、使用者は、同様の内容の設定を再度行わなくてはならず、煩雑であるという問題がある。
【0009】
ここで、特許文献1記載の画像形成装置では、ユーザによって行われた一連の操作フローが記憶される。しかし、特許文献1の画像形成装置では、操作フローは常時、先頭から再生される。又、特許文献1には、再設定の場合の煩雑さの点についての記述はない。従って、使用者は煩雑な設定を再度行わなくてはならないという問題に対応できない。
【0010】
本発明は、上記の問題点に鑑み、同様の設定内容のジョブを続けて行うため、再び同じプログラムを呼び出したとき、一連のフローを繰り返すのではなく、使用者が所望する設定項目の設定画面を選んで表示できるようにし、同様の内容の設定を再度行うという煩雑さの解消、軽減をはかることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題解決のため請求項1に係る表示入力装置は、実行可能な複数種の機能を設定項目として表示し、前記設定項目の設定画面を表示する表示部と、少なくとも前記設定項目の選択及び前記設定画面に対する入力を受け付ける入力部と、予め複数の設定項目の中から選択され、登録された前記設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された前記設定項目ごとに前記設定画面を順番に前記表示部に表示させるプログラムと、呼び出された前記プログラムでの設定内容を記憶する記憶部と、前記表示部の表示を制御し、前記入力部を用いた設定内容を把握する制御部を含み、前記入力部は、前記プログラムにより表示される前記設定画面を指定する指定入力と、呼び出された前記プログラムの設定内容に基づき、ジョブを開始させるジョブ実行開始入力と、次ジョブの設定のため、前記ジョブ実行開始入力が行われた前記プログラムと同じ前記プログラムを再び呼び出す再呼出入力とを受け付け、前記制御部は、前記再呼出入力と前記ジョブ実行開始入力がなされ、前記プログラムが再び呼び出されたとき、前記プログラムの表示順において前記指定入力のあった前記設定画面以降の前記設定画面を前記表示部に表示させ、表示されない前記設定画面では、直前に実行された前記プログラムと同じ設定がなされたと把握することとした。
【0012】
この構成によれば、制御部は、再呼出入力とジョブ実行開始入力がなされ、プログラムが再び呼び出されたとき、プログラムの表示順において指定入力のあった設定画面以降の設定画面を表示部に表示させ、表示されない設定画面では、直前に実行されたプログラムと同じ設定がなされたと把握する。使用者は、必要となりそうな設定画面に対し指定入力を行っておく。そうすると、プログラムを再び呼出したとき、指定入力がなされた設定画面よりも前の表示順の設定画面は表示されない。しかも、表示されない設定項目については、直前のジョブ(プログラム)と同様の設定がなされたと扱われる。これにより、再びプログラムを呼び出したとき、直前のジョブと同じ設定でいい設定項目はスキップされ、指定入力がなされた設定画面にショートカットされる。従って、同様の設定内容のジョブを続けて行うため、再び同じプログラムを呼び出しても、一連のフローの全ての繰り返しは行われず、目的とする設定画面に移動することができ、直前のジョブと同じ設定でいい部分について設定を行う必要がない。これにより、設定での煩雑さの解消、軽減をはかることができる。又、表示入力装置の使いやすさが向上する。
【0013】
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記制御部は、前記プログラムが再び呼び出されたとき、表示順において前記指定入力のあった前記設定画面以降の前記設定画面を前記表示部に全て表示させることとした。
【0014】
この構成によれば、表示部は、プログラムが再び呼び出されたとき、表示順において指定入力のあった設定画面以降の設定画面を全て表示する。これにより、プログラムに含まれる設定画面のうち、指定入力がなされた設定画面から設定のやり直しや確認を行える。従って、再び同じプログラムを呼び出しても、一連のフローの全ての繰り返しは行われず、煩雑さの解消、軽減をはかることができる。
【0015】
又、請求項3に係る発明は、請求項1の発明において、前記制御部は、前記プログラムが再び呼び出されたとき、前記指定入力のあった前記設定画面のみを前記表示部に表示させることとした。
【0016】
この構成によれば、表示部は、プログラムが再び呼び出されたとき、指定入力のあった設定画面のみを表示する。これにより、プログラムに含まれる設定画面のうち、指定入力がなされた設定画面のみについて、設定のやり直しや、確認を行える。従って、再び同じプログラムを呼び出したとき、使用者が所望する設定画面が表示され、再設定での煩雑さの解消、軽減をはかることができる。
【0017】
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の発明において、前記入力部は、現在呼び出している前記プログラムの設定のやり直しを行うためのやり直し入力を受け付け、前記制御部は、前記やり直し入力が行われた場合、表示順において前記指定入力のあった前記設定画面以降の前記設定画面を前記表示部に表示させることとした。
【0018】
この構成によれば、プログラムが呼び出され、やり直し入力が行われた場合、表示部は表示順において指定入力のあった設定画面以降の設定画面を表示する。これにより、使用者は、再設定(設定のやり直し)が必要となりそうな設定画面に対し指定入力を行っておくことで、プログラムにおいて、指定入力がなされた設定画面よりも前の表示順の設定画面は表示されない。言い換えると、設定のやり直しの際、不要な設定項目を表示せず、指定入力がなされた設定画面にショートカットすることができる。従って、設定のやり直しの際、一連のフローの全ての繰り返しは行われず、速やかに目的とする設定画面に移動することができ、煩雑さの解消、軽減をはかることができる。又、表示入力装置の使いやすさが向上する。
【0019】
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、前記プログラムを呼び出さない状態で、前記記憶部は、前記設定画面の表示がなされた前記設定画面と、表示順を記憶し、前記入力部は、前記設定項目の選択により表示された前記設定画面を指定する指定入力を受け付けるとともに、表示された前記設定画面を表示させて再度設定を行うべき旨のやり直し入力を受け付け、前記表示部は、前記やり直し入力が行われた場合、表示順において前記指定入力のあった前記設定画面以降の前記設定画面を、前記記憶部に記憶された表示順で表示することとした。
【0020】
この構成によれば、プログラムを呼び出さない状態で、表示部は、やり直し入力が行われた場合、表示順において指定入力のあった設定画面以降の設定画面を、記憶部に記憶された表示順で表示する。これにより、プログラムを用いない設定入力の場合でも、設定項目を再選択することなく設定のやり直しを行うことができる。
【0021】
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示入力装置を含むこととした。
【0022】
この構成によれば、画像形成装置は、本発明の表示入力装置を備える。これにより、同様の設定内容のジョブを続けて行うため、再び同じプログラムを呼び出したとき、直前のジョブと同じ設定でよい設定画面は表示されず、必要な設定画面のみが表示される。従って、煩雑でなく、使いやすいユーザインターフェイス(表示入力装置)を備えた画像形成装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0023】
上述したように、本発明の表示入力装置を用いることで、使用者は、同様の設定内容のジョブを続けて行うため、再び同じプログラムを呼び出したとき、一連のフローの単なる繰り返しを行うことなく、使用者が所望する設定項目の設定画面を選んで表示でき、直前のジョブでなされた設定と同じでよい部分について設定せずに済む。これにより、再び呼び出したプログラムの設定での煩雑さの解消、軽減をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】第1の実施形態に係る複合機の一例を示す正面模型的断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る操作パネルの一例を示す平面図である。
【図3】第1の実施形態の複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】コピーに関するワークフロー作成における設定項目の選択画面の一例を示す説明図である。
【図5】送信に関するワークフロー作成における設定項目の選択画面の一例を示す説明図である。
【図6】コピーに関する設定画面の一例を示す説明図である。
【図7】ワークフローの名称入力画面の一例を示す説明図である。
【図8】ワークフローを呼び出す際の表示形式を定めるため表示形式決定画面の一例を示す説明図である。
【図9】第1の実施形態に係るワークフローを選ぶ際の呼出画面の一例を示す説明図である。
【図10】ワークフローをウィザード形式で表示した際の一例を示す説明図である。
【図11】ワークフローをメニュー形式で表示した際のメニュー画面の一例を示す説明図である。
【図12】第1の実施形態に係る複合機でのウィザード形式でのワークフローの再設定の際の表示制御の一例を示すフローチャートである。
【図13】第1の実施形態に係る複合機でのウィザード形式でのワークフローの再設定の際の表示順の一例を示す説明図である。
【図14】第2の実施形態に係る複合機でのウィザード形式でのワークフローの再設定の際の表示順の一例を示す説明図である。
【図15】第3の実施形態に係る複合機でのウィザード形式でのワークフローの設定のやり直しの表示制御の一例を示すフローチャートである。
【図16】第3の実施形態に係る複合機でのウィザード形式でのワークフローの設定のやり直しの際の表示順の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図13を用いて説明する。ここで、本発明は、各種表示入力装置に適用可能であるが、複合機100(画像形成装置に相当)に含まれる操作パネル1(表示入力装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
【0026】
(画像形成装置の概略)
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100の一例を示す正面模型的断面図である。
【0027】
図1に示すように、複合機100の正面前方には、複合機100に関して各種設定を行うための操作パネル1が設けられる(詳細は後述)。又、図1に示すように、本実施形態の複合機100は、上部に、画像読取部2と原稿搬送装置3が設けられ、内部に、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、中間転写部6a、定着部6b、排出搬送部7a、両面搬送路7b等を備える。
【0028】
原稿搬送装置3は、読み取る原稿を載置する原稿トレイ31を有する。そして、原稿搬送装置3は、原稿トレイ31から原稿を1枚ずつ、自動的に連続して読取位置(送り読取用コンタクトガラス21)に搬送する。又、原稿搬送装置3は、図1の紙面奥側を支点として画像読取部2に上下方向に開閉自在に取り付けられ、画像読取部2のコンタクトガラス(送り読取用コンタクトガラス21及び載置読取用コンタクトガラス22)を上方から押さえるカバーとして機能する。
【0029】
次に、画像読取部2は、図1に示すように、上面に送り読取用コンタクトガラス21と、書籍等の原稿を1枚ずつ読み取る際に原稿を載置する載置読取用コンタクトガラス22が配される。画像読取部2内には、ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ等(不図示)が配される。イメージセンサは、送り読取用コンタクトガラス21を通過する原稿、あるいは、載置読取用コンタクトガラス22に載置された原稿の反射光を元に、原稿を読み取る。そして、イメージセンサは、反射光を画像濃度に応じたアナログの電気信号に変換し、その後、量子化を行い、原稿の画像データが得られる。尚、本実施形態の画像読取部2は、カラーでも読み取り可能であり、白黒でも読み取り可能である。
【0030】
複合機100本体内の複数の給紙部4aは、それぞれ、各サイズ(例えば、A4、B4等のA型、B型用紙等)、各種用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等)を複数枚収容する。各給紙部4aは、それぞれ回転駆動する給紙ローラ41を備え、印刷時、1枚ずつ搬送路4bに用紙を送り込む。
【0031】
搬送路4bは、給紙部4aから画像形成部5まで装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路4bには、用紙の案内のためのガイド板や、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラ対42(図2おいて、上方から42A、42B、42Cの計3つ)や、搬送される用紙を画像形成部5の手前で待機させ、形成されたトナー像の転写タイミングに合わせ用紙を送り出すレジストローラ対43等が設けられる。
【0032】
画像形成部5は、複数の画像形成ユニット50(ブラック用の50Bk、イエロー用の50Y、シアン用の50C、マゼンタ用の50M)と露光装置51を含む。露光装置51は、画像読取部2で読み取られた画像データや後述の記憶装置82に記憶される画像データ等に基づき、レーザ光を点消灯しつつ出力し、各感光体ドラムを走査露光する。画像形成ユニット50は、回転駆動可能に支持された感光体ドラムや、感光体ドラムの周囲に配設された帯電装置、現像装置、清掃装置等を備える。そして、各画像形成ユニット50と露光装置51によって、感光体ドラムの周面上にトナー像が形成される。
【0033】
中間転写部6aは、各画像形成ユニット50からトナー像の1次転写を受け、シートに2次転写を行う。中間転写部6aは、各1次転写ローラ61Bk〜61M、中間転写ベルト62、駆動ローラ63、複数の従動ローラ64(64A〜64C)、2次転写ローラ65、ベルト清掃装置66等で構成される。各1次転写ローラ61Bk〜61Mは、対応する感光体ドラムと無端状の中間転写ベルト62を挟み込む。各1次転写ローラ61Bk〜61Mには、転写用電圧が印加され、トナー像は中間転写ベルト62に転写される。
【0034】
中間転写ベルト62は、駆動ローラ63等に張架され、モータ等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラ63の回転駆動により周回する。又、駆動ローラ63は、2次転写ローラ65とで中間転写ベルト62を挟み込む。各画像形成ユニット50で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)は、順次、ずれなく重畳して中間転写ベルト62に1次転写された後、所定の電圧を印加された2次転写ローラ65により、シートに転写される。
【0035】
定着部6bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着部6bは、主として、発熱体を内蔵する加熱ローラ67とこれに圧接する加圧ローラ68で構成される。そして、用紙が、加熱ローラ67と加圧ローラ68のニップを通過すると、トナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。定着部6bから排出された用紙は、排出トレイ71方向に送られる。
【0036】
排出搬送部7aは、印刷済の用紙を排出トレイ71方向又は両面搬送路7b方向に用紙搬送方向を仕分ける。そして、排出搬送部7aには、正回転方向に回転駆動して排出トレイ71方向に送り出す、或いは、両面印刷のため逆回転しスイッチバックを行う排出ローラ対72を有する。又、排出搬送部7aは、用紙の搬送方向を切り替えるため、切替弁73を有する。切替弁73は回動する。切替弁73は、両面搬送路7bを閉じて用紙を排出トレイ71方向に導く位置を基本位置とし、両面印刷の際、回動してスイッチバックされた片面印刷済みの用紙を両面搬送路7bに導く。
【0037】
両面搬送路7bは、定着部6bの下流側と、レジストローラ対43の上流側とを結ぶ。両面搬送路7bには、両面印刷のため、回転駆動する複数の両面搬送ローラ対74〜76(計3つ)が設けられ、片面印刷済の用紙が搬送される。
【0038】
(操作パネル1)
次に、図2を用いて、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル1の一例を説明する。図2は本発明の第1の実施形態に係る操作パネル1の一例を示す平面図である。
【0039】
操作パネル1は、図1に示すように、複合機100の正面上方に設けられ、複合機1002の設定や動作指示を与えるためのメニューやキーや複合機100等の状態メッセージ等の各種画像、画面を表示する液晶表示部11(表示部に相当)を有する。使用者は、液晶表示部11に表示されたキーを押下して、複合機100のコピーにおける各種設定を入力できる。
【0040】
又、液晶表示部11の上面にタッチパネル部12(入力部に相当)が設けられ、タッチパネル部12は、使用者が液晶表示部11に押下した部分の位置、座標を検出するためのものである。このタッチパネル部12を用いた検出座標と、液晶表示部11に示される各種キーの位置、座標を比較し、使用者が押下して選択したキーが特定される。尚、タッチパネル部12としては、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき特に制限はない。
【0041】
又、操作パネル1には、以下のようなハードとしてのキー(ボタン)が設けられる。例えば、数字入力用のテンキー部13(入力部に相当)や、各種設定後、コピー等の処理開始指示用のスタートキー14(入力部に相当)等が設けられる。又、コピー機能を利用する際に押下されるコピーキー15(入力部に相当)、スキャナ機能、FAX機能を利用する際に押下される送信キー16(入力部に相当)等が設けられる。又、ワークフローの作成、登録やワークフローの呼び出しの際に押下されるワークフローキー17(入力部に相当)も設けられる(詳細は後述)。このように、操作パネル1には、タッチパネル部12や各種ハードキーが備えられ、複合機100の各機能について、各種設定、モード選択等を行う入力部として機能する。
【0042】
(複合機100等のハードウェア構成)
次に、図3を用いて、本発明の第1の実施形態に係る複合機100等のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100等のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0043】
まず、複合機100の本体側から説明する。複合機100本体内には、本体制御部8が設けられる。本体制御部8は、例えば、操作パネル1、原稿搬送装置3、画像読取部2、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5、定着部6b、排出搬送部7a等と接続され、これらの制御を行う。
【0044】
本体制御部8は、例えば、CPU81等の素子を含む。CPU81は記憶装置82(記憶部に相当)に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算等を行い、複合機100の各部を制御する。尚、本体制御部8は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。本説明では、これらの制御部を本体制御部8としてまとめた形態を示し、説明する。
【0045】
記憶装置82は、本体制御部8と接続される。記憶装置82は、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶装置82を組み合わせて構成される。記憶装置82は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。又、特に、本発明に関し、記憶装置82は、作成したワークフロー(プログラムに相当)を記憶できる。尚、ワークフローとは、予め複数の設定項目の中から選択され、登録された設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された設定項目を設定するための画面を表示部に表示させるプログラムである。
【0046】
そして、本体制御部8は、各種コネクタ、ソケットやFAXモデム等を備えたインターフェイス部(以下、I/F部83)と接続される。I/F部83はネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300(図7では、いずれも便宜上1つのみ図示)と接続される。例えば、画像読取部2で得られた画像データを記憶装置82に記憶させることや、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300から送信され、複合機100に入力される画像データに基づき印刷、FAX送信等を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
【0047】
又、本体制御部8は、操作パネル1になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように複合機100を制御する。操作パネル1で、例えば、両面印刷の設定がなされると、例えば、本体制御部8は、排出搬送部7aを制御して切替弁73を回動させる。
【0048】
又、例えば、本体制御部8には、画像読取部2で原稿を読み取って得られた画像データやI/F部83を介して複合機100に入力された画像データに対し、画像処理を施す画像処理部84が設けられる。画像処理部84が処理した画像データは、例えば、露光装置51に送信され、感光体ドラムの走査・露光に用いられる。
【0049】
本実施形態の操作パネル1は、表示制御部10、メモリ18(記憶部に相当)、ドライバ回路19、液晶表示部11、タッチパネル部12を有する。表示制御部10は、CPUやIC等で構成され、液晶表示部11の表示を制御し、タッチパネル部12の出力を受け、液晶表示部11で押下された座標を特定する。タッチパネル部12の出力と座標の対応を示すテーブル等のデータは、メモリ18に記憶される。表示制御部10は、押下位置の座標と、各設定画面9の画像データを比較する等により、設定画面9上で選択された(押下された)キーを特定、認識する。
【0050】
通常の操作において、複合機100の各機能の設定項目を選択し、設定値を設定するには、液晶表示部11における最上層の表示から、液晶表示部11に表示されるキーの選択を繰り返す。そして、キー選択ごとに、表示制御部10は、液晶表示部11の表示を切り換えさせ、最終的に、選択、設定しようとする機能の設定値が設定される。この機能の選択、設定が行われたことを表示制御部10は認識し、その内容を本体の本体制御部8に送信する。これにより、本体制御部8は、操作パネル1で選択、設定された機能を反映した動作を画像形成部5等の各部に行わせ、使用者の意思が、印刷等において反映される(例えば、濃度設定や拡大縮小など)。
【0051】
そして、液晶表示部11で表示される画面、画像の画像データは、例えば、操作パネル1内のメモリ18が記憶する。従って、表示制御部10は、設定項目の選択画面9Aや各設定画面9中のキーが押下されるごとに、表示制御部10は、次に表示すべき画面の画像データをメモリ18から読み出す。
【0052】
又、液晶表示部11が表示する画面、画像の画像データは、例えば、本体側の記憶装置82に記憶させてもよい。この場合、操作パネル1は、液晶表示部11で表示を行うための画像データを、本体制御部8を介し、記憶装置82から受信する。この画像データを受けて、表示制御部10は、液晶画面の表示を実際に制御するドライバ回路19に指示を与える。尚、操作パネル1には、表示制御部10、メモリ18を設けず、本体制御部8の構成(CPU81や記憶装置82)が、表示制御部10やメモリ18の機能を代用しても良い。
【0053】
(ワークフローの作成、登録)
次に、図4〜図8を用いて、本発明の第1の実施形態に係る複合機100でのワークフローの作成、登録の概要を説明する。
【0054】
まず、本実施形態の複合機100では、多数にわたる設定可能な機能を有し、多様な設定項目がある。そして、液晶表示部11は、複数の設定項目のうちから設定を行う設定項目を選び出すための選択画面9Aを表示し、使用者は、印刷や送信で用いる設定項目(機能)を選ぶ(押下する)。例えば、液晶表示部11は、各設定項目をキーとして表示する。又、液晶表示部11は、選択された設定項目用の各設定画面9を表示する。使用者は各設定画面9に表示されるキーや、液晶表示部11の周辺に配されたハードキー等を押下して、多種多様な機能選択、設定を行える。尚、設定項目及びその設定画面9の種類はあまりに多数にわたるため、便宜上、例として後述する場合を除き図示を避け、設定できる機能(設定項目)を以下に列挙するに留める。
【0055】
例えば、複合機100をコピーとして利用する場合(コピーキー15の押下でコピーモードとなる)、複合機100には、例えば、原稿の画質(文字、写真、文字+写真等)、コピー濃度、用紙選択、倍率、エコプリント、とじしろ、センター移動、枠消し、両面/分割(片面→両面、両面→片面、見開き→両面等)、小冊子、表紙付け、原稿セット向き、原稿サイズ、ソート、仕分け、白黒反転、鏡像印刷、ページ付け、イメージ合成、集約(2in1、4in1等)、余白追加、連続読込一括印刷、試しコピー、再コピー、ステープル、パンチ等の設定項目が用意される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面9への入力により、設定項目内の設定値を設定する。
【0056】
次に、複合機100をスキャナとして利用する場合(送信キー16の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、原稿サイズ、送信サイズ、解像度、原稿セット向き、保存ファイル形式、画質(濃度、カラーモード、圧縮率、写真や文字等の原稿の画質等)、分割、枠消し、ページ毎出力、連続読み込み、ファイル名入力、センター移動、送信先選択、送信先登録、パスワード、Eメール送信、相手方受信確認等の設定項目が用意される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面9への入力により、設定項目内の設定値を設定する。
【0057】
次に、複合機100をFAXとして利用する場合(送信キー16の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、自局情報登録(FAX番号、ID等)、ダイレクト送信、メモリ送信、回転通信、一括送信、Fコード通信、用紙切れ時受信、短縮番号、原稿濃度、原稿サイズ、送信先選択、送信先登録、リダイヤル、両面送信、拡大・縮小送信、予約送信、割込送信、時刻指定通信、ポーリング通信、中継送信、受信画像データの転送、暗号通信、通信結果通知、用紙サイズ確認、集約(2in1等)、両面受信等の設定項目が容易される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面9への入力により、設定項目内の設定値を設定する。
【0058】
ここで、例えば、用紙の消費を抑えるため、集約印刷と両面印刷が組み合わせて設定される場合や、画像読取部2で読み取って得られた画像データの送信方法と送信先など、使用者が複合機100を利用する上で、頻繁に組み合わせられる設定項目が存在する。ところが、上記のように、複合機100の有する設定項目(機能)は多岐にわたり、複合機100を利用するたびに、同様の設定を行うことは煩わしく、利便性が悪い。
【0059】
そこで、本実施形態の複合機100では、頻繁に用いる設定項目の組み合わせを予め選択、作成し、設定項目の組み合わせをワークフロー(プログラムに相当)として記憶させることができる(詳細は後述)。そして、使用者は、記憶装置82に記憶されたワークフロー(予め選択した設定項目や表示順や表示形式を示すデータを含むプログラム)を呼び出すと、予め選択した設定項目について設定するための画面が液晶表示部11に表示される。
【0060】
次に、操作パネル1でのワークフローの作成、登録の一例を具体的に説明する。例えば、ワークフローキー17が押下されると、表示制御部10は、ワークフローを呼び出すための呼出画面9D(図9参照)を液晶表示部11に表示させる。呼出画面9Dで、登録/編集キーK22が押下されると、表示制御部10は、ワークフローの新規登録が開始され、タッチパネル部12等を介して、ワークフローを作成、登録するための入力を受け付ける。操作パネル1の表示制御部10は、作成するワークフローに含める設定項目を選択する入力を受け付け、認識する。
【0061】
[設定項目の選択]
ここで、図4及び図5を用いて、ワークフローに含める設定項目の選択の一例を説明する。図4は、コピーに関するワークフロー作成における設定項目の選択画面9Aの一例を示す説明図である。図5は、送信に関するワークフロー作成における設定項目の選択画面9Aの一例を示す説明図である。
【0062】
まず、図4を用いて、コピーに関するワークフローを作成する場合の設定項目の選択を説明する。例えば、ワークフロー作成の際、コピーキー15が押下されると、表示制御部10は、図4に示すようなコピーの機能に関する設定項目の選択画面9Aを液晶表示部11に表示させる。液晶表示部11は、選択画面9A内に、原稿/用紙/仕上げタブTB1、画質タブTB2、レイアウト/編集タブTB3、応用/その他タブTB4といった複数のタブを表示する。尚、タブは、更に複数種設けられてもよい。
【0063】
例えば、原稿/用紙/仕上げタブTB1が押下されると、表示制御部10は、図4(a)に示すように、原稿/用紙/仕上げに関する設定項目を液晶表示部11に表示させる。設定項目は、キーとして配される。例えば、原稿/用紙/仕上げタブTB1を押下すると、読み取る原稿のサイズを設定するための原稿サイズキーK1や、印刷に用いる用紙を設定するための用紙選択キーK2や、載置読取用コンタクトガラス22や原稿搬送装置3への原稿のセット向きを設定するための原稿セット向きキーK3や、複数部印刷する際の各ページの印刷順等を設定するためのソート/仕分けキーK4等が配される(他の設定項目のキーにも機能が割り振られるが、説明は割愛)。
【0064】
又、例えば、レイアウト/編集タブTB3が押下されると、表示制御部10は、図4(b)に示すように、コピーでのページや画像のレイアウトや編集に関する設定項目を液晶表示部11に表示させる。そして、この選択画面9Aでも、各設定項目はキーとして配される。例えば、レイアウト/編集タブTB3を押下すると、拡大や縮小等、画像の倍率を設定するための拡大/縮小キーK5や、両面印刷や、両面印刷済みの原稿や見開き印刷された原稿の各ページの分割印刷を設定するための両面/分割キーK6や、複数枚の原稿を1ページに収める複写に関し設定するための集約キーK7等が配される(他の設定項目のキーにも機能が割り振られるが、説明は割愛)。
【0065】
又、画質タブTB2が押下されると、液晶表示部11は、画質に関する設定項目(例えば、濃度設定)に対応するキーを表示する。又、応用/その他タブTB4が押下されると、液晶表示部11は、コピーに関する応用的な設定項目(例えば、鏡像印刷や白黒反転印刷等)をキーとして表示する。
【0066】
次に、図5を用いて、送信に関するワークフローを作成する場合の設定項目の選択を説明する。図5に示すように、ワークフロー作成の際、送信キー16が押下されると、表示制御部10は、FAXやスキャン等、原稿の読み取りにより得られた画像データの送信の機能に関する設定項目の選択画面9A(図5参照)を液晶表示部11に表示させる。
【0067】
例えば、図5に示すように、液晶表示部11は、送信用の選択画面9A内に、宛先タブTB5、原稿/送信形式タブTB6、カラー/画質タブTB7、応用/その他タブTB8といった複数のタブを表示する。尚、タブは、更に複数種設けられてもよい。
【0068】
例えば、送信に関しても各設定項目は、キーとして配される。図5に示すように、原稿/送信形式タブTB6が押下されると、読み取る原稿や画像データの送信形式に関する設定項目が表示される。そして、液晶表示部11は、読み取る原稿のサイズを設定するための原稿サイズキーK8や、送信する画像データのサイズを設定するための送信サイズキーK9等が配される(他の設定項目のキーにも機能が割り振られるが、説明は割愛)。
【0069】
これら選択画面9Aで設定項目の設定が行われると、表示制御部10は選択された設定項目内の設定値を設定するために用意された設定画面9を液晶表示部11に表示させる。そして、表示制御部10は設定画面9で使用者によって設定された設定値(押下された設定値を示すキー)をデフォルトの設定値として把握する。
【0070】
[設定値の設定]
ここで、図6を用いて、ワークフローに含める設定項目の設定値の設定の一例を説明する。図6は、コピーに関する設定画面9の一例を示す説明図である。
【0071】
例えば、図6は、用紙選択の設定項目の設定画面91(図6(a))と、集約の設定項目の設定画面93(図6(b))と、両面/分割の設定項目の設定画面94(図6(c))を示している。このように、各設定項目に対し、設定画面9が用意される(他の設定項目については、図示を省略)。
【0072】
例えば、図6(a)は、用紙選択キーK2を押下した際に(用紙選択の設定項目を選択した際に)表示される設定画面91の一例である。用紙選択の設定画面91では、液晶表示部11は、自動用紙選択キーK10や、給紙部4aの用紙の種類を示すキーを表示する。又、図6(b)は、集約キーK7を押下した際に(集約の設定項目を選択した際に)表示される設定画面93の一例である。液晶表示部11は、集約の設定画面93では、1ページに含めるページの枚数を定めるための設定無しキーK11(1ページに1ページを含ませる)、2in1キーK12(1ページに2ページを集約)、4in1キーK13(1ページに2ページを集約)等を表示する。又、集約時のページレイアウトや境界線を定めるキー等も表示する。又、図6(c)は、両面/分割キーK6を押下した際に(両面/分割の設定項目を選択した際に)表示される設定画面94の一例である。液晶表示部11は、両面/分割の設定画面9では、両面印刷や分割印刷の態様を定めるためのキーを複数表示する。
【0073】
表示制御部10は、各設定画面9で押下されたキーを白黒反転させて表示させる。そして、表示制御部10は、各設定画面9に、例えば、OKキーK14とキャンセルキーK15を表示させる。OKキーK14が押下されたとき、設定されている(押下されている)設定値が、ワークフローでのデフォルトの設定値とされる(例えば、図6(c)では、片面印刷された原稿に基づき両面印刷を行う片面原稿→両面印刷がデフォルトの設定値)。
【0074】
このように、使用者は、ワークフローに含めようとする設定項目の選択とデフォルトの設定値の設定を適宜行う。そして、表示制御部10はワークフローに含める設定項目の選択を終了する旨の入力が行われたかを確認する。例えば、ワークフローに含める設定項目の選択を終了する旨の入力は、複数種とできる。例えば、スタートキー14の押下やワークフローキー17の押下等、任意に定めることができる。又、OKキーK14が押下されるごとに、設定項目の選択を終了してよいかを使用者に確認する確認の画面を表示させても良い。
【0075】
もし、ワークフローに含める設定項目の選択が終了すれば、表示制御部10は、図7に示すようなワークフローの名称入力画面9Bを表示させる。図7は、作成されたワークフローの名称入力画面9Bの一例を示す説明図である。
【0076】
例えば、使用者は、名称入力画面9B内のソフトキーボードを入力し、かな、漢字、アルファベット等でワークフローの名称を付ける入力を行う。表示制御部10は、使用者によるソフトキーボードへの入力に従って、名称表示欄9B1の表示を変化させる。そして、例えば、表示制御部10は、次キーK16が押下されたときの名称表示欄9B1に示された内容を作成中のワークフローに付ける名称と把握する。
【0077】
更に、表示制御部10は、作成したワークフローが呼び出されたときの表示形式を定めるための表示形式決定画面9Cを表示し、使用者は、ワークフローの表示形式を選択する。例えば、表示制御部10は、図8に示すような表示形式決定画面9Cを表示させる。図8は、ワークフローを呼び出す際の表示形式を定めるため表示形式決定画面9Cの一例を示す説明図である。
【0078】
例えば、使用者は、表示形式決定画面9Cで、メニュー方式キーK17(メニュー形式)、ショートカット方式キーK18(一覧表示形式)、ウィザード方式キーK19(ウィザード形式)の何れかのキーを押下する。表示制御部10は、次キーK21が押下されたときに選ばれたキーに対応する表示形式を作成中のワークフローの表示形式と把握する。
【0079】
そして、次キーK21が押下されると、記憶装置82又はメモリ18は、作成されたワークフローを記憶する。例えば、表示制御部10や本体制御部8は、ワークフローの名称、表示形式、含まれる設定項目、設定項目の表示順(ワークフロー作成時の設定項目の選択順と一致)、設定項目内のデフォルトの設定値を、記憶装置82やメモリ18に記憶させる。この後、操作パネル1は、ワークフロー登録モードから通常の入力モードに復帰する。
【0080】
(ワークフローの呼出、利用)
次に、図9〜図11を用いて、本発明の第1の実施形態に係るワークフローの概要とワークフローの呼出、利用の一例を説明する。図9は、本発明の第1の実施形態に係るワークフローを選ぶ際の呼出画面9Dの一例を示す説明図である。図10は、ワークフローをウィザード形式で表示した際の流れの一例を示す説明図である。図11は、ワークフローをメニュー形式で表示した際のメニュー画面9Eの一例を示す説明図である。
【0081】
例えば、使用者は、予め登録されたワークフローを呼び出す場合、ワークフローキー17(図2参照)を押下する。そうすると、図9に示すように、予め登録されたワークフローのうち、用いる(呼び出す)ワークフローを選択するための呼出画面9Dが液晶表示部11に表示される。例えば、図9では、「きれいにコピー」、「節約コピー」、「かんたんFAX」、「かんたんメール」、「かんたんフォルダ」、「自分のフォルダへ保存」と名付けられたワークフローが表示される。そして、各ワークフローを示す画像を押下することで、押下されたワークフローが記憶装置82やメモリ18から呼び出され、液晶表示部11にワークフローによる設定のための画面が表示される。
【0082】
尚、呼出画面9Dの下方には、新たにワークフローを作成する場合や既に登録されたワークフローの編集を行う際に押下される登録/編集キーK22が配される。又、ワークフローの呼び出しを止めるためのキャンセルキーK23も配される。又、図9で示すように1画面中に表示できるワークフローには限りがある。そこで、次キーK24を押下すると、次ページの呼出画面9Dに切り替わり、図9とは異なるワークフローを示す画像が表示される。又、前キーK25を押下すると、前ページの呼出画面9Dに切り替えられる。
【0083】
次に、ワークフローを呼び出した際の表示、設定を説明する。尚、ワークフローを呼び出した際、設定のための画面の表示形式としては、ウィザード形式、メニュー形式、一覧表示形式が用意される。いずれの表示形式で表示するかは、上述したように、ワークフローの登録時に設定することができる。そこで、表示形式ごとにワークフローの呼び出した際の概要を説明する。
【0084】
[ウィザード形式]
まず、図10を用いて、ワークフローでのウィザード形式を説明する。例えば、図10は、図9における「節約コピー」のワークフローを呼び出した際のウィザード形式でのワークフローの一例を示している。
【0085】
例として説明する「節約コピー」のワークフローは、「用紙選択」と「倍率」と「集約」と「両面/分割」の設定項目が含まれるように作成、登録されている。又、ワークフローは、「用紙選択」の設定画面91→「倍率」の設定画面92→「集約」の設定画面93→「両面/分割」の設定画面94の順に、各設定項目の設定画面9を表示するように作成、登録されている。尚、図10での黒線矢印は、表示順を示す。尚、ワークフロー呼出時の各設定画面9は、ワークフロー登録時や、通常の設定時と同様である。
【0086】
各設定画面9では、前キーK25と次キーK26がそれぞれ配される。前キーK25が押下されると、液晶表示部11は、1つ前の設定項目の設定画面9を表示する。又、次キーK26が押下されると、液晶表示部11は1つ先の設定項目の設定画面9を表示する。使用者は、各設定画面9内に配された設定用のキーを押下することで、各設定項目での設定値を設定することができる。例えば、図10に示すように、押下された設定用のキーは白黒反転(黒背景に白文字)状態で表示される。
【0087】
尚、ワークフローの作成、登録時に、設定項目についてデフォルトの設定値が定められていれば、デフォルト値は、ワークフローの一部として記憶装置82に記憶される。例えば、集約では「4in1」をデフォルト値とするように、ワークフローが作成された場合、初めて「倍率」の設定画面92→「集約」の設定画面93に表示を切り替えた際、図10に示すように、4in1キーK13は、既に選択されている状態として液晶表示部11に表示される。
【0088】
そして、ワークフローとして予め登録された4つの設定項目の設定が全て完了し、「両面/分割」の設定画面94で次キーK26を押下すると、設定確認一覧95が表示される。この設定確認一覧95には、ワークフローに含まれる各設定項目と、各設定項目の設定値が表示される。又、設定確認一覧95では、実行開始キーK27とチェックボックスの一種である再呼出ボックスC1が表示される。そして、再呼出ボックスC1がチェックされていない状態で、実行開始キーK27が押下されると、本体制御部8は、設定確認一覧95に示される内容を把握し、把握した内容で複合機100を制御し、ジョブが実行される。尚、再呼出ボックスC1にチェックが入っている場合については、後述する。
【0089】
[メニュー形式]
次に、図11を用いて、ワークフローでのメニュー形式を説明する。例えば、図11は、図9における「節約コピー」のワークフローを呼び出した際のメニュー形式でのメニュー画面9Eの一例を示している。
【0090】
図11に示すように、メニュー形式では、例えば、「節約コピー」のワークフローを呼び出すと「用紙選択」のメニュー画像i1、「倍率」のメニュー画像i2、「集約」のメニュー画像i3、そして「両面/分割」のメニュー画像i4が表示される。従って、選択されるワークフローによって、メニュー画面9Eに表示されるメニュー画像が異なることになる。そして、それぞれのメニュー画像には、デフォルトの設定値も表示される。このように、メニュー形式では、ワークフローに含まれる設定項目がメニューとして表示される。
【0091】
使用者は、設定値を変更したい設定項目のメニュー画像を押下する。これにより、液晶表示部11の表示は、例えば、図10に示したような、設定項目ごとの設定画面9に切り替わる。そして、設定画面9での設定が完了すると、液晶表示部11の表示は、図11に示すメニュー画面9Eに再び切り替わる。
【0092】
又、メニュー画面9Eには、OKキーK28とキャンセルキーK29が配される。OKキーK28が押下されると、図10に示した設定確認一覧95が液晶表示部11に表示される。設定確認一覧95の詳細は、図10を用いて説明した場合と同様でよく、説明を省略する。一方、キャンセルキーK29が押下されると、ワークフローを用いた設定がキャンセルされる。
【0093】
[一覧表示形式]
次に、図10を用いて、ワークフローでの一覧表示形式を説明する。この一覧表示形式では、図9の呼出画面9Dで使用するワークフローを選択すると、いきなり、図10に示した設定確認一覧95が液晶表示部11に表示される。設定確認一覧95の詳細は、図10を用いてウィザード形式で説明した場合と同様でよいので、説明を省略する。
【0094】
このように、表示入力装置(操作パネル1)の表示部(液晶表示部11)は、プログラムが呼び出された際、プログラムに含められた各設定項目を対話型で順次表示するウィザード形式、プログラムに含められた各設定項目を並列させて一覧表示する一覧表示形式、又は、プログラムに含められた各設定項目を示す画像を(一画面に)表示するメニュー形式表示の何れかの表示形式で表示する。
【0095】
(ウィザード形式での再呼出)
次に、図10及び図12〜図13を用いて、ウィザード形式でのワークフローの再呼出に係る表示制御の一例を説明する。図12は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100でのウィザード形式でのワークフローの再呼出の際の表示制御の一例を示すフローチャートである。図13は、本発明の第1の実施形態に係る複合機100でのウィザード形式でのワークフローの再呼出の際の表示順の一例を示す説明図である。
【0096】
本実施形態の複合機100では、ワークフローを用いてコピーや送信に関する各種設定を行える。しかし、ワークフローに沿って、ひと通り設定が終わりジョブを実行した後、同じような設定内容のジョブを実行したい場合がある。この場合、ジョブ実行にともない、同じワークフローが再び自動的に呼び出されれば、便利である。しかも、直前に実行したジョブと同じ設定でいい部分を設定せずに済めば、再び呼び出したワークフローについて同じような設定を繰り返さずに済む。従って、使用者の煩わしさが解消され、操作パネル1での使いやすさが向上する。
【0097】
そこで、ワークフローを設定しジョブ実行後、同じワークフローを再び呼び出して表示させる設定画面9を指定するため、液晶表示部11は、ワークフローに含まれる設定項目の各設定画面9にチェックボックスである指定ボックスC2を表示する。この指定ボックスC2は、再び呼び出されたワークフローで、設定画面9の表示を行うか否かを指定するためのものである(指定入力に相当)。又、設定確認一覧95にも再呼出ボックスC1が設けられ、再呼出ボックスC1にチェックが入れ(再呼出入力に相当)、実行開始キーK27が押下されると(ジョブ実行開始入力に相当)、表示制御部10は、ワークフローでの設定内容を本体制御部8に伝達する。これにより、コピーや送信のジョブが開始される。更に、表示制御部10は、ジョブが実行されたワークフローと同じワークフローを呼び出して、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9を表示させる。言い換えると、再呼出ボックスC1にチェックが入れられた状態で実行開始キーK27が押下されると、表示制御部10は、次のジョブのため、実行されたワークフローと同じワークフローを再び呼び出す旨の入力がなされたと判断する。
【0098】
例えば、使用者は、再び呼び出されたワークフローで確認したい設定項目の設定画面9の指定ボックスC2にチェックを入れておく。指定ボックスC2を押下すれば、表示制御部10は、指定ボックスC2内にチェックマークを液晶表示部11に表示させる。例えば、図10では、「集約」の設定画面93の指定ボックスC2にチェックが入れられた状態を示している。又、使用者は、再び呼び出されたワークフローで、チェックを入れた設定項目から表示させる場合、再呼出ボックスC1にチェックを入れた上で、実行開始キーK27を押下する。そうすると、表示制御部10は、再び呼び出されたワークフローで、設定画面91〜設定画面94を表示せず、ショートカットして指定ボックスC2にチェックが入れられた「集約」の設定画面93を表示させる。
【0099】
次に、図12を用いてこのようなワークフローの再呼出における表示制御の流れを説明する。まず、図12のスタートは、ひととおりワークフローでの設定が行われた状態である。
【0100】
次に、表示制御部10は、ワークフローに含まれる設定項目についての各設定値を示す設定確認一覧95を表示する(ステップ♯11)。次に、表示制御部10は、タッチパネル部12の出力(操作入力の受け付け)により、液晶表示部11の実行開始キーK27の押下を認識する(ステップ♯12)。尚、必要に応じて、ステップ♯11とステップ♯12の間に、使用者による再呼出ボックスC1の押下が行われる。
【0101】
そして、表示制御部10は、実行開始キーK27の押下がなされたワークフローでの設定内容をメモリ18(記憶装置82でもよい)に記憶させる(ステップ♯13)。設定内容とは、各設定項目の設定画面9で押されたキー(設定値)を示す。
【0102】
又、表示制御部10は、ワークフローでなされた設定内容を本体制御部8に伝える(ステップ♯14)。そして、設定内容に合わせたコピー等のジョブを本体制御部8は実行させる(ステップ♯15)。
【0103】
そして、表示制御部10は、再呼出ボックスC1にチェックが入れられているか、即ち、ワークフローの再呼出が必要か否かを確認する(ステップ♯16)。もし、再呼出ボックスC1にチェックが入れられず、ワークフローの再呼出の必要がなければ(ステップ♯16のNo)、本制御は終了すればよい(エンド)。
【0104】
一方、再呼出ボックスC1にチェックが入れられ、ワークフローの再呼出を行う場合(ステップ♯16のYes)、表示制御部10は、直前にジョブが実行されたワークフローと同じワークフロー(プログラム)を呼び出す(ステップ♯17)。
【0105】
次に、表示制御部10は、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9があるか否かを確認する(ステップ♯18)。もし、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9がなければ(ステップ♯18のNo)、表示制御部10は、ワークフローに含まれる設定項目のうち、最初の表示順の設定項目の設定画面9を液晶表示部11に表示させる(ステップ♯19)。この場合、ワークフローの先頭の設定項目の設定画面から設定が行われ、一連のフローの繰り返しとなる。
【0106】
一方、もし、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9があれば(ステップ♯18のYes)、表示制御部10は、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9を液晶表示部11に表示させる(ステップ♯20)。尚、ワークフロー内の複数の設定画面9で、指定ボックスC2にチェックが入れられていれば、表示制御部10は、それらの設定画面9のうち、最も表示順が先頭位置の設定画面9を液晶表示部11に表示させる。更に、表示制御部10は、メモリ18の記憶内容に基づき、表示しない設定画面における設定は、直前に実行されたジョブと同じ設定であると扱う(ステップ♯21)。
【0107】
即ち、本発明に係る表示入力装置(例えば、操作パネル1)は、実行可能な複数種の機能を設定項目として表示し、設定項目の設定画面9を表示する表示部(液晶表示部11)と、少なくとも設定項目の選択及び設定画面9に対する入力を受け付ける入力部(タッチパネル部12等)と、予め複数の設定項目の中から選択され、登録された設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された設定項目ごとに設定画面9を順番に表示部に表示させるプログラムと、呼び出されたプログラムでの設定内容を記憶する記憶部(メモリ18、記憶装置82)と、表示部の表示を制御し、入力部を用いた設定内容を把握する制御部(表示制御部10)を含み、入力部は、プログラムにより表示される設定画面9を指定する指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)と、呼び出されたプログラムの設定内容に基づき、ジョブを開始させるジョブ実行開始入力(例えば、実行開始キーK27の押下)と、次ジョブの設定のため、ジョブ実行開始入力が行われたプログラムと同じプログラムを再び呼び出す再呼出入力(再呼出ボックスC1の押下、チェック)とを受け付け、制御部は、再呼出入力とジョブ実行開始入力がなされ、プログラムが再び呼び出されたとき、プログラムの表示順において指定入力のあった設定画面9以降の設定画面9を表示部に表示させ、表示されない設定画面9では、直前に実行されたプログラムと同じ設定がなされたと把握する。
【0108】
本実施形態では、表示部(液晶表示部11)は、再呼出入力があった場合、表示順において指定入力のあった設定画面9以降の設定画面9を全て表示する。そして、ステップ♯19及びステップ♯21の後、ワークフローでの設定に伴い、1又は複数回、次キーK26が押下され、その結果、設定確認一覧95が表示される(ステップ♯1へ戻る)。
【0109】
例えば、図9における「節約コピー」のワークフローを呼び出し、集約の設定項目の設定画面93でチェックが入れられている場合のプログラムの再呼出を、図13を用いて説明する。再呼出を行う旨の入力(再呼出ボックスC1の押下)がなされ、ジョブが実行されると、図13に示すように、設定確認一覧95の後、ジョブが開始されるとともに、表示制御部10は、新たなワークフローとして、集約の設定画面93を液晶表示部11に表示させる。そして、次キーK26が押下されると、表示制御部10は、設定画面94を液晶表示部11に表示させる。更に、次キーK26が押下されると、表示制御部10は、設定確認一覧95を液晶表示部11に表示させる。即ち、制御部(表示制御部10)は、プログラムが再び呼び出されたとき、表示順において指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)のあった設定画面9以降の設定画面9を表示部(液晶表示部11)に全て表示させる。
【0110】
このように、再呼出を行う旨の入力が行われ、ジョブが実行されると、表示制御部10は、再び呼び出されたワークフローでは、指定された設定項目よりも前の設定項目の設定画面9は表示させない。そして、表示されない設定項目の設定画面9では、前に実行されたワークフローと同じ設定がなされたものとして扱われる(設定内容は、例えば、メモリ18が記憶)。
【0111】
このようにして、本発明によれば、制御部(表示制御部10)は、再呼出入力(再呼出ボックスC1の押下、チェック)とジョブ実行開始入力(例えば、実行開始キーK27の押下)がなされ、プログラムが再び呼び出されたとき、プログラムの表示順において指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)のあった設定画面9以降の設定画面9を表示部(液晶表示部11)に表示させ、表示されない設定画面9では、直前に実行されたプログラムと同じ設定がなされたと把握する。使用者は、必要となりそうな設定画面9に対し指定入力を行っておく。そうすると、プログラムを再び呼出したとき、指定入力がなされた設定画面9よりも前の表示順の設定画面9は表示されない。しかも、表示されない設定項目については、直前のジョブ(プログラム)と同様の設定がなされたと扱われる。これにより、再びプログラムを呼び出したとき、直前のジョブと同じ設定でいい設定項目はスキップされ、指定入力がなされた設定画面9にショートカットされる。従って、同様の設定内容のジョブを続けて行うため、再び同じプログラムを呼び出しても、一連のフローの全ての繰り返しは行われず、目的とする設定画面9に移動することができ、直前のジョブと同じ設定でいい部分について設定を行う必要がない。これにより、設定での煩雑さの解消、軽減をはかることができる。又、表示入力装置(例えば、操作パネル1)の使いやすさが向上する。
【0112】
又、表示部(液晶表示部11)は、プログラムが再び呼び出されたとき、表示順において指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)のあった設定画面9以降の設定画面9を全て表示する。これにより、プログラムに含まれる設定画面9のうち、指定入力がなされた設定画面9から設定のやり直しや確認を行える。従って、再び同じプログラムを呼び出しても、一連のフローの全ての繰り返しは行われず、煩雑さの解消、軽減をはかることができる。
【0113】
又、画像形成装置は、本発明の表示入力装置(例えば、操作パネル1)を備える。これにより、ワークフローの再呼出の際、直前に設定したワークフローと同じ設定でよい部分は、設定を行わずに済む画像形成装置を提供することができる。従って、煩雑でなく、使いやすいユーザインターフェイス(表示入力装置)を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0114】
(第2の実施形態)
次に、図14に基づき、本発明の第2の実施形態に係るウィザード形式でのワークフローの再呼出における表示制御の一例を説明する。図14は、本発明の第2の実施形態に係る複合機100でのウィザード形式でのワークフローの再呼出の際の表示順の一例を示す説明図である。
【0115】
第1の実施形態では、ワークフローを再呼出したとき、指定された設定画面9(指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9)に戻り、以後、ワークフローの表示順に従い各設定画面9を表示する例を説明した。そして、第2の実施形態では、ワークフローを再呼出ボックスC1の押下により再呼出した場合、指定された設定画面9(指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9)のみを表示する点で異なる。尚、その他の点については、第1の実施形態と同様でよく、共通する部分は、特に説明する場合を除き、援用するものとして、図示、説明を省略する。
【0116】
基本的に、再呼出ボックスC1を押下し、ジョブを実行してワークフローを再呼出した場合の表示制御の流れは、第1の実施形態で図12を用いて説明した表示制御と同様でよい。ただし、図12におけるステップ♯8は、本実施形態では、表示制御部10は、指定ボックスC2にチェックが入れられている設定画面9のみ液晶表示部11に表示させる。
【0117】
例えば、ワークフローに含まれる設定項目の各設定画面9のうち、1つの設定画面9についてのみ指定ボックスC2にチェックが入れられている場合、再び呼び出されたワークフローでは、表示制御部10は、指定された1つの設定画面9のみを液晶表示部11に表示させる。そして、指定された設定画面9で次キーK26が押下されると、設定確認一覧95が再び表示される。
【0118】
図14を用い、より具体的に説明する。例えば、図9における「節約コピー」のワークフローを呼び出し、用紙選択の設定項目の設定画面91と、両面印刷の設定画面94の指定ボックスC2にチェックが入れられている場合を、図14を用いて説明する。再呼出ボックスC1を押下し、ジョブを実行してワークフローを再呼出した場合、図14に示すように、設定確認一覧95の後、表示制御部10は、設定画面91を液晶表示部11に表示させる。
【0119】
そして、次キーK26が押下されると、表示制御部10は、設定画面94を液晶表示部11に表示させる。更に、次キーK26が押下されると、表示制御部10は、設定確認一覧95を液晶表示部11に表示させる。表示順としては、設定確認一覧95→用紙選択の設定画面91→両面印刷の設定画面94→設定確認一覧95という表示順となる。そして、表示されない設定項目の設定画面9では、前に実行されたワークフローと同じ設定がなされたものとして扱われる(設定内容は、例えば、メモリ18が記憶)点は、第1の実施形態と同様である。即ち、制御部(表示制御部10)は、プログラムが再び呼び出されたとき、指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)のあった設定画面9のみを表示部(液晶表示部11)に表示させる。
【0120】
このようにして、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、表示部(液晶表示部11)は、プログラムが再び呼び出されたとき、指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)のあった設定画面9のみを表示する。これにより、プログラムに含まれる設定画面9のうち、指定入力がなされた設定画面9のみについて、設定のやり直しや、確認を行える。従って、再び同じプログラムを呼び出したとき、使用者が所望する設定画面9が表示され、再設定での煩雑さの解消、軽減をはかることができる。
【0121】
(第3の実施形態、ウィザード形式での設定のやり直し)
次に、図15、16を用い、ウィザード形式でのワークフロー呼出時の設定のやり直しにおける表示制御の一例を説明する。図15は、本発明の第3の実施形態に係る複合機100でのウィザード形式でのワークフローの設定のやり直しの表示制御の一例を示すフローチャートである。図16は、本発明の第3の実施形態に係る複合機100でのウィザード形式でのワークフローの設定のやり直しの際の表示順の一例を示す説明図である。
【0122】
本実施形態の操作パネル1、複合機100は、第1の実施形態、第2の実施形態と同じ構成でよく、表示制御部10は、液晶表示部11に、再呼出ボックスC1や、実行開始キーK27や、指定ボックスC2を表示させる等、ほぼ表示に関しても同様である。従って、共通する部分については援用するものとして説明、図示を省略する。
【0123】
ここで、ワークフローに沿って、ひと通り設定が終わった後、ジョブを実行する前に、ワークフローに含まれる一部の設定項目の設定値を変更したい(設定し直したい)場合がある(例えば、集約で2in1を4in1とする等)。この場合、使用者が、設定値を変更したいと所望する設定項目の設定画面9を直ちに表示できれば、ワークフローの設定のやり直しでの煩わしさが解消され、操作パネル1での使いやすさが向上する。
【0124】
そこで、液晶表示部11が表示する指定ボックスC2を利用して、設定のやり直しを容易に行えるようにする。本実施形態では、図16に示すように、再呼出ボックスC1のほか、設定確認一覧95に、やり直しボックスC3が設けられる。やり直しボックスC3にチェックが入れられた状態で実行開始キーK27が押下されると、表示制御部10は、設定のやり直しを行う旨の入力がなされたと判断する。
【0125】
例えば、使用者は、設定のやり直しのため確認したい設定項目の設定画面9の指定ボックスC2にチェックを入れておく。例えば、「集約」の設定画面93の指定ボックスC2にチェックが入れられた状態とする。又、使用者は、指定ボックスC2にチェックを入れた設定項目の設定のやり直しを行う場合は、やり直しボックスC3にチェックを入れた上で、実行開始キーK27を押下する。そうすると、表示制御部10は、設定画面91〜設定画面94を表示せず、ショートカットして指定ボックスC2にチェックが入れられた「集約」の設定画面93を表示させる。尚、このとき、ジョブは実行されない。
【0126】
次に、図15を用いてこのようなワークフローの設定のやり直しにおける表示制御の流れを説明する。まず、図15のスタートは、ひととおりワークフローでの設定が行われた状態である。
【0127】
まず、表示制御部10は、設定確認一覧95を表示する(ステップ♯31)。次に、表示制御部10は、タッチパネル部12の出力に基づき、液晶表示部11の実行開始キーK27の押下を認識する(ステップ♯32)。尚、必要に応じて、ステップ♯1とステップ♯2の間に、使用者によるやり直しボックスC3の押下が行われる。
【0128】
そして、表示制御部10は、やり直しボックスC3にチェックが入れられているか、即ち、ワークフローでの設定のやり直しが必要か否か(再設定が必要か否か)を確認する(ステップ♯33)。もし、やり直しボックスC3にチェックが入れられず、設定のやり直しを行う旨の入力でなければ(ステップ♯33のNo)、表示制御部10は、ワークフローでなされた設定内容を本体制御部8に伝える(ステップ♯34)。そして、設定内容に合わせたコピー等のジョブを本体制御部8は実行させ(ステップ♯35→エンド)、本制御は終了する。尚、再呼出ボックスC1にチェックが入れられていれば、同じワークフローの呼出が行われる。
【0129】
一方、設定のやり直しを行うとき(ステップ♯33のYes)、表示制御部10は、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9があるか否かを確認する(ステップ♯36)。もし、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9がなければ(ステップ♯36のNo)、表示制御部10は、ワークフローに含まれる設定項目のうち、最初の表示順の設定項目の設定画面9を液晶表示部11に表示させる(ステップ♯37)。
【0130】
一方、もし、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9があれば(ステップ♯36のYes)、表示制御部10は、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定画面9を液晶表示部11に表示させる(ステップ♯38)。尚、ワークフロー内の複数の設定画面9で、指定ボックスC2にチェックが入れられていれば、表示制御部10は、それらの設定画面9のうち、最も表示順が先頭位置の設定画面9を液晶表示部11に表示させる。
【0131】
即ち、本発明に係る表示入力装置(例えば、操作パネル1)は、入力部(タッチパネル部12等)は、現在呼び出しているプログラムの設定のやり直しを行うためのやり直し入力を受け付け、制御部(表示制御部10)は、やり直し入力が行われた場合、表示順において指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)のあった設定画面9以降の設定画面9を表示部(液晶表示部11)に表示させる。
【0132】
本実施形態では、表示部(液晶表示部11)は、設定のやり直し入力が行われた場合、表示順において指定入力のあった設定画面9以降の設定画面9を全て表示する(第2の実施形態と同様に、指定入力のあった設定画面9のみを表示してもよい)。そして、ステップ♯37及びステップ♯38の後、1又は複数回、次キーK26が押下され、その結果、設定確認一覧95が表示される(ステップ♯31へ)。
【0133】
例えば、図16における「節約コピー」のワークフローを呼び出し、集約の設定項目の設定画面93でチェックが入れられている場合を、図16を用いて説明する。設定のやり直しを行う旨の入力がなされていて(やり直しボックスC3にチェックが入れられていて)、実行開始キーK27が押下されると、図16に示すように、表示制御部10は、集約の設定画面93を液晶表示部11に表示させる。そして、次キーK26が押下されると、表示制御部10は、設定画面94を液晶表示部11に表示させる。更に、次キーK26が押下されると、表示制御部10は、設定確認一覧95を液晶表示部11に表示させる。
【0134】
このように、設定のやり直しを行う旨の入力が行われると、表示制御部10は、指定された設定項目の設定画面9と設定確認一覧95のループ表示を行わせ、指定された設定項目よりも前の設定項目の設定画面9は表示させない。
【0135】
このようにして、本実施形態によれば、プログラムが呼び出され、やり直し入力が行われた場合、表示部(液晶表示部11)は表示順において指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)のあった設定画面9以降の設定画面9を表示する。これにより、使用者は、再設定(設定のやり直し)が必要となりそうな設定画面9に対し指定入力を行っておくことで、プログラムにおいて、指定入力がなされた設定画面9よりも前の表示順の設定画面9は表示されない。言い換えると、設定のやり直しの際、不要な設定項目を表示せず、指定入力がなされた設定画面9にショートカットすることができる。従って、設定のやり直しの際、一連のフローの全ての繰り返しは行われず、速やかに目的とする設定画面9に移動することができ、煩雑さの解消、軽減をはかることができる。又、表示入力装置(例えば、操作パネル1)の使いやすさが向上する。
【0136】
次に、他の実施形態を説明する。上記の第3の実施形態は、プログラムとしてのワークフローを呼び出した時の設定のやり直しの際の表示に関する。しかし、本発明は、ワークフローを呼び出さない、通常の設定操作の場合にも適用することができる。
【0137】
例えば、記憶装置82や操作パネル1の記憶部は、通常の設定操作において、選択された設定項目(設定画面9が表示された設定項目)と、その順番を記憶する。そして、液晶表示部11は、ワークフローを呼び出した時と同様、各設定画面9に指定ボックスC2を表示し、表示制御部10は、タッチパネル部12を介して、指定ボックスC2のチェック(指定ボックスC2の押下)を認識する。
【0138】
そして、使用者が所望する設定を完了し、例えば、操作パネル1のいずれかの予め定められたキー(例えば、スタートキー14)を押下する(やり直し入力に相当)。そうすると、表示制御部10は、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定項目の設定画面9を表示する。その後、表示制御部10は、記憶された表示順に従って、指定ボックスC2にチェックボックスが入れられた設定画面9から、使用者がスタートキー14を押下した設定画面9(表示順で最後の設定画面9)まで順に、液晶表示部11に表示させてもよい。あるいは、表示制御部10は、記憶された表示順に従って、指定ボックスC2にチェックが入れられた設定項目の設定画面9のみを順に表示してもよい。
【0139】
即ち、本実施形態の表示入力装置(例えば、操作パネル1)は、プログラムを呼び出さない状態で、記憶部(メモリ18、記憶装置82)は、設定画面9の表示がなされた設定画面9と、表示順を記憶し、入力部(タッチパネル部12等)は、設定項目の選択により表示された設定画面9を指定する指定入力(指定ボックスC2の押下、チェック)を受け付けるとともに、表示された設定画面9を表示させて再度設定を行うべき旨のやり直し入力を受け付け、表示部(液晶表示部11)は、やり直し入力が行われた場合、表示順において指定入力のあった設定画面9以降の設定画面9を、記憶部に記憶された表示順で表示する。
【0140】
この実施形態によれば、プログラムを呼び出さない状態で、表示部(液晶表示部11)は、やり直し入力が行われた場合、表示順において指定入力のあった設定画面9以降の設定画面9を、記憶部(メモリ18、記憶装置82)に記憶された表示順で表示する。これにより、プログラムを用いない設定入力の場合でも、設定のやり直ししようとする設定項目を再選択することなく設定のやり直しを行うことができる。
【0141】
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本発明は、操作パネル1等の表示部と入力部を有する表示入力装置や、画像形成装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0143】
1 操作パネル(表示入力装置) 10 表示制御部
11 液晶表示部(表示部) 12 タッチパネル部(入力部の1つ)
18 メモリ(記憶部) 8 本体制御部
82 記憶装置(記憶部)
9(91、92、93、94、95) 設定画面
100 複合機(画像形成装置)
C1 再呼出ボックス C2 指定ボックス
C3 やり直しボックス K27 実行開始キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実行可能な複数種の機能を設定項目として表示し、前記設定項目の設定画面を表示する表示部と、
少なくとも前記設定項目の選択及び前記設定画面に対する入力を受け付ける入力部と、
予め複数の設定項目の中から選択され、登録された前記設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された前記設定項目ごとに前記設定画面を順番に前記表示部に表示させるプログラムと、呼び出された前記プログラムでの設定内容を記憶する記憶部と、
前記表示部の表示を制御し、前記入力部を用いた設定内容を把握する制御部を含み、
前記入力部は、前記プログラムにより表示される前記設定画面を指定する指定入力と、呼び出された前記プログラムの設定内容に基づき、ジョブを開始させるジョブ実行開始入力と、次ジョブの設定のため、前記ジョブ実行開始入力が行われた前記プログラムと同じ前記プログラムを再び呼び出す再呼出入力とを受け付け、
前記制御部は、前記再呼出入力と前記ジョブ実行開始入力がなされ、前記プログラムが再び呼び出されたとき、前記プログラムの表示順において前記指定入力のあった前記設定画面以降の前記設定画面を前記表示部に表示させ、表示されない前記設定画面では、直前に実行された前記プログラムと同じ設定がなされたと把握することを特徴とする請求項1に記載の表示入力装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記プログラムが再び呼び出されたとき、表示順において前記指定入力のあった前記設定画面以降の前記設定画面を前記表示部に全て表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示入力装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記プログラムが再び呼び出されたとき、前記指定入力のあった前記設定画面のみを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示入力装置。
【請求項4】
前記入力部は、現在呼び出している前記プログラムの設定のやり直しを行うためのやり直し入力を受け付け、
前記制御部は、前記やり直し入力が行われた場合、表示順において前記指定入力のあった前記設定画面以降の前記設定画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示入力装置。
【請求項5】
前記プログラムを呼び出さない状態で、
前記記憶部は、前記設定画面の表示がなされた前記設定画面と、表示順を記憶し、
前記入力部は、前記設定項目の選択により表示された前記設定画面を指定する指定入力を受け付けるとともに、表示された前記設定画面を表示させて再度設定を行うべき旨のやり直し入力を受け付け、
前記表示部は、前記やり直し入力が行われた場合、表示順において前記指定入力のあった前記設定画面以降の前記設定画面を、前記記憶部に記憶された表示順で表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の表示入力装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示入力装置を含むことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−39328(P2012−39328A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−176831(P2010−176831)
【出願日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】