説明

表示制御プログラム、表示制御装置、及び画像形成システム

【課題】表示部において複数の表示画面を表示させる場合に、各ユーザに応じた表示画面を表示部に的確に表示させる。
【解決手段】ユーザ識別情報を含む複数の表示画面の画面データを表示部に表示させる表示用データとして登録する登録部155と、ユーザによって入力されたユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ識別情報を含む表示用データを、登録部155によって登録された表示用データの中から判別する判別部154とを備え、Script Interpreter 151、Business Logic152、ブラウザ16、及びコントローラ11は、判別部154によって判別された表示用データを表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御プログラム、表示制御装置、及び画像形成システムに関し、特に、ユーザからの指示に従ってカスタマイズされた表示画面を表示部に表示させる際の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザからの指示を受け付けて、当該指示が示す動作等を行う画像形成装置等の電気機器では、装置前面の操作パネルにLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部が設けられ、当該表示部に配設されたタッチパネル機能により、表示部に表示される表示画面内の各操作ボタンに対応する動作実行指示をユーザから受け付ける技術が採用されている(下記特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−232908号公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記画像形成装置は、多数のユーザによって共用されることが多いが、表示部において複数の表示画面を遷移させて表示する場合、各ユーザに応じた表示画面を表示部に表示させることはできない。例えば、ユーザが所望通りに操作ボタン等をカスタマイズして配置した表示画面を自在に表示部に表示させる表示制御を実現させたい場合であって、各ユーザによって様々な表示画面のデータが画像形成装置に蓄積されたとき等に、各ユーザ別に所望の表示画面を的確に選択して表示できるように技術の改善が望まれる。
【0004】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、表示部において複数の表示画面を表示させる場合に、各ユーザに応じた表示画面を表示部に的確に表示させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に記載の発明は、表示画面の画面データを電気機器の表示部に表示させるように、当該電気機器に内蔵されるコンピュータを機能させる表示制御プログラムであって、
ユーザ識別情報を含む複数の前記表示画面の画面データを、前記表示部に表示させる表示用データとして登録する登録部と、
当該電気機器にユーザにより入力されるユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ情報を含む表示用データを、前記登録部によって登録された表示用データの中から判別する判別部と、
前記判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させる表示制御部と
して機能するように、コンピュータを機能させるものである。
【0006】
また、請求項3に記載の発明は、表示画面を表示する表示部と、
ユーザ識別情報を含む複数の前記表示画面の画面データを、前記表示部に表示させる表示用データとして登録する登録部と、
当該電気機器にユーザにより入力されるユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ情報を含む表示用データを、前記登録部によって登録された表示用データの中から判別する判別部と、
前記判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させる表示制御部と
を備える表示制御装置である。
【0007】
これらの発明によれば、判別部が、当該ユーザによって入力されたユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザに対応付けられた表示用データを、登録されている表示用データの中から判別し、表示制御部が表示部に表示させるので、表示部において複数の表示画面を表示させる場合に、各ユーザに応じた表示画面を表示部に的確に表示させることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示制御プログラムであって、前記各表示用データについて前記表示部での表示頻度をユーザ毎に算出する表示頻度算出部として更に機能し、
前記判別部が、前記ユーザ情報を含む表示用データであって、前記表示頻度算出部によって算出された表示頻度の高い表示用データを判別し、
前記表示制御部が、当該判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させるように、コンピュータを機能させるものである。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の表示制御装置であって、前記各表示用データについて前記表示部での表示頻度をユーザ毎に算出する表示頻度算出部を更に備え、
前記判別部は、前記ユーザ情報を含む表示用データであって、前記表示頻度算出部によって算出された表示頻度の高い表示用データを判別し、
前記表示制御部は、当該判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させるものである。
【0010】
これらの発明によれば、判別部が、ユーザ識別情報を含む表示用データであって表示頻度の高い表示用データを判別し、表示制御部は当該判別された表示用データを表示部に表示させるので、同じユーザ識別情報を含む複数の表示画面が登録されている場合であっても、各ユーザにとって最も利用価値が高い表示画面が判別されて表示され、ユーザにとっての利便性を高めることができる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明は、情報処理装置と、画像形成装置とを有する画像形成システムであって、
前記情報処理装置は、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
ユーザから入力されたユーザ識別情報を設定するユーザ識別情報設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、前記アクション設定、及び前記ユーザ情報設定部で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成部で生成された表示画面の画面データを前記画像形成装置に送信する送信部とを備え、
前記画像形成装置は、
前記表示画面を表示する表示部と、
ユーザ識別情報を含む複数の前記表示画面の画面データを、前記表示部に表示させる表示用データとして登録する登録部と、
当該電気機器にユーザにより入力されるユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ情報を含む表示用データを、前記登録部によって登録された表示用データの中から判別する判別部と、
前記判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させる表示制御部と
を備えるものである。
【0012】
この発明によれば、ユーザにより情報処理装置で生成された表示画面の画面データであって、当該情報処理装置から取得されて登録されている表示画面の画面データについて、判別部が、当該ユーザによって入力されたユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ識別情報を含む表示用データを、登録されている表示用データの中から判別し、表示制御部が表示部に表示させるので、表示部において、ユーザにより生成された表示画面を各ユーザに応じて複数表示させる場合に、各ユーザに応じた表示画面を表示部に的確に表示させることができる。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成システムであって、前記画像形成装置は、
前記各表示用データについて前記表示部での表示頻度をユーザ毎に算出する表示頻度算出部を更に備え、
前記判別部は、前記ユーザ情報を含む表示用データであって、前記表示頻度算出部によって算出された表示頻度の高い表示用データを判別し、
前記表示制御部は、当該判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させるものである。
【0014】
この発明によれば、ユーザにより情報処理装置で生成された表示画面の画面データであって、当該情報処理装置から取得されて登録されている表示画面の画面データについて、判別部が、ユーザ識別情報を含む表示用データであって表示頻度の高い表示用データを判別し、表示制御部は当該判別された表示用データを表示部に表示させるので、同じユーザにより生成されて同じユーザ識別情報を有する表示画面が複数登録されている場合であっても、各ユーザにとって最も利用価値が高い表示画面が判別されて表示され、ユーザにとっての利便性を高めることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、表示部において複数の表示画面を表示させる場合に、各ユーザに応じた表示画面を表示部に的確に表示させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る表示制御プログラム、表示制御装置、及び画像形成システムについて図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成システムの一例を示す図である。画像形成システム10は、少なくとも1台の複合機1と、少なくとも1台のパーソナルコンピュータ(サーバコンピュータSV2及び各PC31乃至34の少なくとも1つ)でなる。
【0017】
画像形成装置の一例である複合機1は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の機能を兼ね備えている。なお、複合機1における表示制御に関する各部を備える表示制御装置が、特許請求の範囲でいう表示制御装置の一例となる。さらに、複合機1は、スキャナ部で読み取った原稿の文書データを複合機1の内部記憶装置や、LAN(local area network)等によって複合機1にネットワーク接続されたサーバコンピュータSV2、各パーソナルコンピュータ(以下、PC)31乃至34内の記憶部等に格納すると共に、複合機1の内部記憶装置、サーバコンピュータSV2及び各PC31乃至34内の記憶部に記憶されているプリント対象データを読み出してプリントアウトする等を行う文書管理機能を備えている。
【0018】
さらに、複合機1には、LCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部50が備えられている。また、サーバコンピュータSV2又はPC31乃至34の少なくとも1つは、複合機1の表示部50で表示される表示画面の画面データ(以下、表示画面データという)を生成可能である。複合機1は、上記表示画面データを生成可能なサーバコンピュータSV2又はPC31乃至34から、表示部50に表示画面を表示させるために当該画面データを受け取って表示部50に表示する。画像形成システム10による上記表示画面データの生成処理、複合機1における上記表示画面を表示するための構成及び処理は後述する。
【0019】
次に、サーバコンピュータSV2、PC31乃至34、及び複合機1の内部構成であって、表示画面データの生成処理及び表示処理に必要な構成を説明する。図2は、PC及び複合機1について表示画面の生成処理及び表示処理に必要な構成を示す図である。なお、サーバコンピュータSV2、PC31乃至34で表示画面の生成処理に必要な構成は同様であるため、図2にはPC31の構成を示す。
【0020】
PC31は、制御部310と、記憶部311とを備えている。記憶部311は、HDD等からなり、表示画面生成プログラムが記憶されている。制御部310は、CPU等からなり、PC31の全体的な動作制御を司ると共に、記憶部311に記憶されている表示画面生成プログラムに従って動作することで、パネルクリエータ部312と、パネルシミュレータ部313と、出力部314として機能する。
【0021】
パネルクリエータ部312は、PC31上において、複合機1の表示部50に表示される表示画面の画面データを例えばXML(Extensible Markup Language)形式のデータで生成するツールである。パネルクリエータ部312は、パーツ指定受付部3121と、レイアウト指示受付部3122と、アクション設定部3123と、生成部3124として機能する。
【0022】
パーツ指定受付部3121は、上記表示画面内に表示させる例えば操作ボタン、アイコン、文字列等の表示対象パーツの指定をPC31に備えられる図略の操作部(マウス又はキーボード等)を介してユーザから受け付ける。パーツ指定受付部3121は、ユーザが指定可能な複数の表示対象パーツの画像データを予め保有している。例えば、ユーザにより上記操作部に表示画面生成開始指示が入力されると、パーツ指定受付部3121は、PC31に備えられるLCD等のディスプレイに、上記保有している表示対象パーツを表示させ、当該表示中の表示対象パーツからユーザ所望の表示対象パーツが操作部の操作でユーザにより指定されると、当該指定された表示対象パーツの指定を受け付けるようになっている。
【0023】
レイアウト指示受付部3122は、パーツ指定受付部3121で指定された表示対象パーツについての表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付ける。例えば、レイアウト指示受付部3122は、PC31に備えられるディスプレイに、上記表示画面の背景画像を擬似的に表示させ、当該背景画像中における任意の箇所がユーザにより上記操作部を用いて指定されると、当該指定された箇所を上記指定された表示対象パーツの配置箇所として受け付けるようになっている。
【0024】
アクション設定部3123は、パーツ指定受付部3121で指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定する。すなわち、パーツ指定受付部3121では、表示画面内に配置する表示対象パーツの種類がユーザにより指定されるが、アクション設定部3123は、当該指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応する複合機1の動作を関連付けて設定する。例えば、アクション設定部3123は、「原稿サイズA3ボタン」という表示対象パーツがユーザにより指定された場合には、当該「原稿サイズA3ボタン」について予め対応付けられているアクションとして、「原稿サイズA3の記録用紙が格納されている給紙カセットから記録用紙を給紙させる指示を受け付ける動作」を「原稿サイズA3ボタン」に関連付けて設定する。
【0025】
ユーザ識別情報設定部3125は、PC31の操作部等からユーザにより入力されたユーザ識別情報を、パーツ指定受付部3121、レイアウト指示受付部3122及びアクション設定部3123で生成する表示画面について関連付けて設定する。
【0026】
生成部3124は、パーツ指定受付部3121での上記表示対象パーツ指定、レイアウト指示受付部3122での上記レイアウト指示、アクション設定部3123での上記アクション設定で定められた内容、及びユーザ識別情報設定部3125で設定されたユーザ識別情報で表示画面を生成する処理を行う。すなわち、ユーザは、パーツ指定受付部3121での上記表示対象パーツ指定、レイアウト指示受付部3122での上記レイアウト指示、アクション設定部3123でのアクション設定、ユーザ識別情報設定部3125での設定のためのユーザ識別情報入力を行うと、生成部3124による表示画面生成処理により、複合機1の表示部50に表示させる表示画面を所望通りにカスタマイズして作成することができる。本実施形態では、生成部3124は、XML形式で表示画面データをScriptファイルにエクスポートする。
【0027】
パネルシミュレータ部313は、PC31上にて、パネルクリエータ部312によってエクスポートされた上記Scriptファイルでなる表示画面データを読み込んで内容を解析し、PC31に備えられるディスプレイでの表示を可能にするためにHTML形式のデータに変換を行い、当該HTML形式の表示画面ファイルをPC31上のブラウザに表示するツールである。
【0028】
出力部314は、生成部3124によって生成された上記Scriptファイルでなる表示画面データを、LAN等を介して複合機1に対して出力する。
【0029】
一方、複合機1は、コントローラ11と、記憶部12と、プラットフォーム13と、拡張アプリケーション15と、ブラウザ16とを備えている。コントローラ11は、複合機1の全体的な動作制御を司る。
【0030】
コントローラ11は、ファームウェアとして備えられ、複合機1が有するスキャンデータ送信、印刷、データアクセス、システム設定、ネットワーク通信、JOB制御、データ登録などの基本機能を実行する。
【0031】
プラットフォーム13は、API(Application Programming Interface)や拡張アプリケーション15が動作するための基盤である。プラットフォーム13は、コントローラ11とAPIとを中継する責務も持つ。
【0032】
APIは、コントローラ11によって実行される複合機1の上記基本機能をファームウェア以外から実行するためのインタフェイスである。APIは、プラットフォーム13を通じて、ファームウェア内のコントローラ11にアクセスして複合機1の上記基本機能を実行する。なお、複合機1の例えばスキャナ機能を実行するためには、拡張アプリケーション15がスキャナ機能APIを呼び出す。
【0033】
拡張アプリケーション15は、複合機1に標準で搭載されるファームウェアではなく、後から追加インストール可能なアプリケーションである。拡張アプリケーション15は、主にScript Interpreter 151と、Business Logic152と、ユーザ認証部153と、判別部154と、登録部155と、表示頻度算出部156とで構成される。
【0034】
Script Interpreter151は、登録部155により登録された上記表示画面データであるScriptファイルを読み込んで内容を解析する。Script Interpreter 151は、上記表示画面データであるScriptファイルについて、表示部50に表示画面を表示するためのHTML変換処理と、表示画面内に配置された操作ボタン等の表示対象パーツに関連付けられたアクションを実行するためのBusiness Logic152への展開処理とを行う。Script Interpreter 151は、上記表示用にHTML変換処理を行ったデータは、APIを介してブラウザ16に渡す。
【0035】
Business Logic152は、上記Scriptファイルの解析によりScript Interpreter151で展開されて当該Script Interpreter151から渡された情報(表示対象パーツに関連付けられたアクションを示す情報)を基にアクション(複合機1の動作)を制御する。すなわち、Business Logic152は、ブラウザ16により表示部50に表示された表示画面に表示されている操作ボタン等の表示対象パーツがユーザにより操作されると、上記Script Interpreter151から渡された情報を基に、当該操作された表示対象パーツに関連付けられたアクションを解析し、解析した例えばスキャナ機能を実行するために、スキャナ送信APIを呼び出す。
【0036】
登録部155は、PC31の出力部314から送られてきた(或いは、外部メモリから読み出した)上記Scriptファイルの表示画面データを、表示部50での表示用データとして登録し、登録部155又は記憶部12に記憶させる。登録部155は、当該Scriptファイルの複数の表示画面データを上記表示用データとして登録する。なお、本実施形態では、表示画面のデータファイルとしてXML形式のScript ファイルを使用するが、システム構成上は、XML形式以外の他のマークアップ言語であっても構わない。
【0037】
判別部154は、複合機1の図略の操作部等から当該ユーザによって入力されたユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ識別情報を含む表示用データを、登録部155によって登録された表示用データの中から判別する。なお、判別部154によって判別された表示用データは、Script Interpreter 151、Business Logic152、ブラウザ16及びコントローラ11が表示部50に表示させる。
【0038】
表示頻度算出部156は、登録部155によって取得されて登録された表示画面(Scriptファイルでなり、ユーザによりカスタマイズされている表示画面)の画面データの表示部50での表示頻度を、ユーザ識別情報に基づいてユーザ毎に算出する。
【0039】
記憶部12は、HDD等からなり、コントローラ11として動作させるための動作制御プログラム、拡張アプリケーション15のプログラム等を含む表示制御プログラム、ブラウザ16のプログラム等が記憶されている。複合機1の中央制御部であるCPUが、記憶部12に記憶されている各プログラムに従って動作することで、コントローラ11、拡張アプリケーション15、及びブラウザ16等として機能する。また、記憶部12は、上記登録された表示画面データであるScriptファイルも記憶する。
【0040】
ブラウザ16は、Web browserであり、Script Interpreter 151によってHTML変換処理が行われた上記Scriptファイル(PC31から送られてきた表示画面データ)を表示部50に表示させる。ブラウザ16は、本実施形態では、拡張アプリケーション15で変換されたHTML変換処理後のファイルが示す画面構成に合わせて表示画面を表示部50に表示し、また、当該表示画面の表示中に、ユーザからの指示入力操作を表示部50のタッチパネル機能を介して受け付けるインタフェイスとなる。
【0041】
次に、パネルクリエータ部312による表示画面生成及び複合機1への出力処理を説明する。図3はパネルクリエータ部312による表示画面生成及び複合機1への出力処理を示すフローチャートである。図4は(a)(b)は表示部50に表示される表示画面の一例を示す図、(c)はパネルクリエータ部312による生成処理で作成された表示画面の例を示す図である。図5はカスタマイズ受付画面の一例を示す図である。
【0042】
例えば、図4(a)に示すように、複合機1の表示部50には、複合機1の電源オン時又は、操作パネル上の図略のアプリケーションキー(例えばハードキー)をユーザが押下したときに、コントローラ11による制御で表示部50に第1表示画面51が表示される。第1表示画面51で例えば「簡単スキャン」ボタン511をユーザが押下すると、コントローラ11は、拡張アプリケーション15を起動させる。拡張アプリケーション15のBusiness Logic152は、例えば、図4(b)に示すワークフロー選択画面52に表示部50の表示を遷移させる。当該ワークフロー選択画面52において、ユーザにより「紹介状」ボタン521が選択され、「詳細」ボタン522が押下されると、Business Logic152は、「紹介状」ボタン521に対応するワークフローの設定を行うための詳細設定画面53に表示部50の表示を遷移させる。例えば、拡張アプリケーション15(Script Interpreter 151等)が、図4(b)に示されるような表示画面の画面テンプレート、ボタンテンプレート及び文字列データを複数持っており、ユーザによりカスタマイズされてなる上記Scriptファイルを解析し、Scriptファイルが示す画面内で表示させるキーの個数に応じて、図4(c)に示す詳細設定画面53のように、持っている画面テンプレート等のデータを用いて、画面やボタンに文字列を当てはめて表示する。
【0043】
パネルクリエータ部312では、例えば、当該詳細設定画面53を構成する装置ボタン等の各表示対象パーツのカスタマイズをユーザから受け付けて表示画面を生成する処理を行う。
【0044】
ユーザは、当該表示画面の生成処理を行う場合、例えば、PC31の操作部(図略)を操作して、パネルクリエータ部312を起動させる。当該パネルクリエータ部312の起動により、PC31の制御部310は、ディスプレイに、図5に示すようなカスタマイズ受付画面54を表示させる(S1)。
【0045】
ユーザが当該カスタマイズ受付画面54において、マウス等の操作指示入力部を操作して、選択可能な表示対象パーツとして表示されている複数の操作ボタン541〜555やメッセージ表示556〜562の中から、所望の操作ボタン又はメッセージ表示を押下して所望の操作ボタン又はメッセージ表示を選択して指定すると、パーツ指定受付部3121は、当該選択された操作ボタン又はメッセージ表示を、表示画面(すなわち、複合機1の表示部50に表示させる表示画面)に表示させる表示対象パーツとして受け付ける。更に、ユーザが、マウスのドラッグアンドドロップ操作を行って、当該選択された操作ボタン又はメッセージ表示を、カスタマイズ受付画面54に表示されているデフォルト画面570内の所望の位置にドラッグさせると、当該位置に上記選択された操作ボタン等を配置するレイアウト指示がレイアウト指示受付部3122に受け付けられる(S2)。
【0046】
続いて、アクション設定部3123は、上記のようにしてユーザから指定及び配置が指示された各表示対象パーツに対応するアクション(すなわち、複合機1で実行される各動作についての実行指示の受付)を、内蔵する記憶領域から読み出し、選択された各表示対象パーツに関連付けて設定する(S3)。例えば、ユーザが、解像度の「600×600dpi」ボタン541を指定した場合は、アクション設定部3123は、「600×600dpi」ボタン541に、スキャン動作時にスキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作についての実行指示の入力というアクションを割り当てる。或いは、「もどる」ボタン554が指定された場合は、図4(b)のワークフロー選択画面52に表示部50の表示を遷移させる指示の入力を割り当てて設定する。このように、各表示対象パーツには、それぞれ対応するアクションが予め記憶されており、アクション設定部3123によって、対応する個別のアクションが割り当てられる。
【0047】
さらに、ユーザ識別情報設定部3125は、PC31の操作部等からユーザにより入力されたユーザ識別情報を、S1乃至S3で生成されている表示画面に関連付けて設定する(S4)。
【0048】
上記S1乃至S4の処理は、ユーザが、デフォルト画面570内に表示させたい表示対象パーツボタンの指定及び配置を行い、カスタマイズ受付画面54内の確定ボタン58をマウス等によりクリックし、ユーザからの当該指定及び配置の終了指示が入力されるまで各表示対象パーツについて実行される(S5)。
【0049】
ユーザによる上記表示対象パーツの指定及び配置が終了すると(S5でYES)、生成部3124が上記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、前記アクション設定及び前記ユーザ識別情報の設定によって定められた内容で、上記表示画面データをScriptファイルデータで生成する(S6)。このとき、パネルシミュレータ部313は、パネルクリエータ部312によってエクスポートされた上記Scriptファイルデータを読み込んで内容を解析し、PC31のディスプレイでの表示を可能にするためにHTML形式のデータに変換を行う。
【0050】
この後、出力部314は、パネルクリエータ部312によって生成された上記Scriptファイルでなり上記ユーザ識別情報を含む表示画面データを、上記LAN等を介した通信方式で複合機1に対して送信する(S7)。
【0051】
次に、複合機1における上記表示画面データの登録処理を説明する。図6は複合機1における上記表示画面データの登録処理を示すフローチャートである。
【0052】
複合機1の登録部153は、上記Scriptファイルにエクスポートされた上記ユーザ識別情報を含む表示画面データがPC31から送信されてきたか否かを判断する(S11)。ここで、登録部153が、LAN等を介して上記表示画面データを受信すると(S11でYES)、受信した表示画面データを、表示部50での表示用データとして登録して記憶部12に記憶させる(S12)。
【0053】
次に、画像形成システム10による、上記PC31で生成された表示画面の表示部50での表示制御処理、及びユーザからの動作実行指示の受付処理の第1実施形態を説明する。図7は画像形成システム10による、上記PC31で生成された表示画面の表示部50での表示制御処理、及びユーザからの動作実行指示の受付処理の第1実施形態を示すフローチャートである。
【0054】
複合機1の電源オンによる起動時等、コントローラ11は、図略の操作部の操作でユーザからユーザ識別情報が入力されたか否かを判断する(S21)。
【0055】
ユーザからユーザ識別情報が入力され(S21でYES)、コントローラ11が、入力されたユーザ識別情報が上記登録されているユーザ識別情報に一致し、複合機1の操作を変更する操作が許可されたユーザであることを認証できた場合(S22でYES)、コントローラ11が第1画面51を表示部50に表示させた後、ユーザからの指示に基づいて、Business Logic152が表示部50に例えばワークフロー選択画面52を表示させる(S23)。
【0056】
そして、Business Logic152が表示部50にワークフロー選択画面52を表示させているときに(S23)、ユーザにより例えば「紹介状」ボタン521等が押下操作されて、次の階層への画面遷移指示が受け付けられると(S24でYES)、判別部154は、それまで表示部50に表示されていた表示画面についての遷移後の表示画面として、S22で認証されたユーザのユーザ識別情報を含む表示画面データを、登録部155によって登録された表示画面データの中から判別する(S26)。
【0057】
Script Interpreter 151は、上記判別された表示画面のScriptファイルを記憶部12等から読み出して(S27)、当該Scriptファイルを解析し、表示部50に表示画面を表示するためのHTML変換処理と、表示画面内に配置された操作ボタン等の表示対象パーツに関連付けられたアクションを実行するためのBusiness Logic152への展開処理とを行う(S28)。Business Logic152は、Script Interpreter 151から得た当該HTML変換処理後のデータを表示部50での表示を可能とする処理を行って表示用データとする(S29)。ブラウザ16は、当該表示用データを表示部50に表示する(S30)。
【0058】
これにより、表示部50に、PC31のパネルクリエータ部312で生成された表示画面(例えば図4(c)に示した詳細設定画面53)であって、当該時点で複合機1を使用しているユーザに対応付けられた表示画面が表示される。この点で、Script Interpreter 151、Business Logic152、ブラウザ16、及びコントローラ11が特許請求の範囲の表示制御部として機能する。
【0059】
このブラウザ16による上記表示画面の表示中に、ユーザによるタッチパネル機能を利用した操作で、例えば図4(c)に示した詳細設定画面53のいずれかの表示ボタンが押下され、ユーザから動作実行指示が入力されると(S31でYES)、Business Logic152は、上記Script Interpreter151から渡された情報を基に、当該操作された表示ボタンに関連付けられたアクションを解析する(S32)。例えば、Business Logic152は、詳細設定画面53の「600×600dpi」ボタン541がユーザにより押下されると、当該「600×600dpi」ボタン541に対応する機能動作が、スキャン動作時にスキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作についての実行指示の入力であることを、Script Interpreter151から渡された情報を基に解析する。
【0060】
続いて、Business Logic152は、上記解析した機能を実行するために、当該機能に対応するAPIを呼び出し、コントローラ11に上記解析した機能を実行させる(S33)。例えば、Business Logic152は、詳細設定画面53の表示中に、「600×600dpi」ボタン541がユーザにより押下されると、当該「600×600dpi」ボタン531に対応する機能動作が、スキャン動作時にスキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作についての実行指示の入力であることを、Script Interpreter151から渡された情報を基に解析し、当該「スキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作についての実行指示の入力」を受け付ける。そして、Business Logic152は、「スキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作」を実行するために、「スキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作」に対応するAPIを呼び出す。
【0061】
コントローラ11は、上記APIに従って、指示された動作を実行する(S34)。例えば、コントローラ11は、スキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせる動作」を実行する。すなわち、Business Logic152がAPIを介してコントローラ11にスキャナ部に600×600dpiの解像度で原稿を読み取らせることを設定する。
【0062】
これにより、複数のユーザが所望通りに操作ボタン等をカスタマイズして配置した表示画面を、それぞれに複合機1に登録させた場合に、各ユーザに対応付けられた各ユーザ所望の表示画面が的確に選択されて表示部50に表示される。
【0063】
次に、画像形成システム10による、上記PC31で生成された表示画面の表示部50での表示制御処理、及びユーザからの動作実行指示の受付処理の第2実施形態を説明する。図8は画像形成システム10による、上記PC31で生成された表示画面の表示部50での表示制御処理、及びユーザからの動作実行指示の受付処理の第2実施形態を示すフローチャートである。なお、第1実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【0064】
第2実施形態では、判別部154が、ユーザ識別情報に対応付けられている表示画面データを判別したとき(S56)、表示頻度算出部156は、当該特定された表示画面についてその表示回数をカウントアップし、予め定められた期間(例えば1週間)内における表示回数を表示頻度として算出して記録する(S57)。算出した算出頻度は、表示頻度算出部156が記憶しておく。
【0065】
この後、判別部154は、Scriptファイルでなり、当該認証されたユーザによりカスタマイズされている表示画面であって、表示頻度算出部156によって算出された表示頻度が最も高い表示画面を判別する(S58)。そして、Script Interpreter 151によって、当該判別された表示画面のScriptファイルが記憶部12等から読み出されて(S59)、S60以降の処理が第1実施形態と同様に行われる。
【0066】
これにより、一人のユーザが複数の表示画面を上記遷移後の表示画面として同じユーザ識別情報を用いて複合機1に登録している場合であっても、当該ユーザに対応付けられた表示画面の中で、この時点で当該ユーザが最も利用を欲すると想定される表示画面が的確に選択されて、表示部50に表示される。
【0067】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、PC31のパネルクリエータ部312及びパネルシミュレータ部313で生成された表示画面は複合機1で表示されるとして説明しているが、当該生成された表示画面は複合機1での表示に限定されるものではなく、他の電気機器での表示にも適用可能である。
【0068】
また、本発明の範囲は上記に示した各実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。上記実施形態では、本発明の実施形態の構成及び処理を図1乃至図8に示しているが、当該構成及び処理は本発明の実施形態の単なる一例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成システムの一例を示す図である。
【図2】PC及び複合機について表示画面の生成処理及び表示処理に必要な構成を示す図である。
【図3】パネルクリエータ部による表示画面生成及び複合機への出力処理を示すフローチャートである。
【図4】(a)(b)は表示部に表示される表示画面の一例を示す図、(c)はパネルクリエータ部による生成処理で作成された表示画面の例を示す図である。
【図5】カスタマイズ受付画面の一例を示す図である。
【図6】複合機における上記表示画面データの登録処理を示すフローチャートである。
【図7】画像形成システムによる、上記PCで生成された表示画面の表示部での表示制御処理、及びユーザからの動作実行指示の受付処理の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図8】画像形成システムによる、上記PCで生成された表示画面の表示部での表示制御処理、及びユーザからの動作実行指示の受付処理の第2実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0070】
1 複合機
10 画像形成システム
11 コントローラ
13 プラットフォーム
15 拡張アプリケーション
151 Script Interpreter
152 Business Logic
153 ユーザ認証部
154 判別部
155 登録部
156 表示頻度算出部
16 ブラウザ
50 表示部
31〜34 PC
310 制御部
311 記憶部
312 パネルクリエータ部
3121 パーツ指定受付部
3122 レイアウト指示受付部
3123 アクション設定部
3124 生成部
3125 ユーザ識別情報設定部
313 パネルシミュレータ部
314 出力部
SV2 サーバコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面の画面データを電気機器の表示部に表示させるように、当該電気機器に内蔵されるコンピュータを機能させる表示制御プログラムであって、
ユーザ識別情報を含む複数の前記表示画面の画面データを、前記表示部に表示させる表示用データとして登録する登録部と、
当該電気機器にユーザにより入力されるユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ情報を含む表示用データを、前記登録部によって登録された表示用データの中から判別する判別部と、
前記判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させる表示制御部と
して機能するように、コンピュータを機能させる表示制御プログラム。
【請求項2】
前記各表示用データについて前記表示部での表示頻度をユーザ毎に算出する表示頻度算出部として更に機能し、
前記判別部が、前記ユーザ情報を含む表示用データであって、前記表示頻度算出部によって算出された表示頻度の高い表示用データを判別し、
前記表示制御部が、当該判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させるように、コンピュータを機能させる請求項1に記載の表示制御プログラム。
【請求項3】
表示画面を表示する表示部と、
ユーザ識別情報を含む複数の前記表示画面の画面データを、前記表示部に表示させる表示用データとして登録する登録部と、
当該電気機器にユーザにより入力されるユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ情報を含む表示用データを、前記登録部によって登録された表示用データの中から判別する判別部と、
前記判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させる表示制御部と
を備える表示制御装置。
【請求項4】
前記各表示用データについて前記表示部での表示頻度をユーザ毎に算出する表示頻度算出部を更に備え、
前記判別部は、前記ユーザ情報を含む表示用データであって、前記表示頻度算出部によって算出された表示頻度の高い表示用データを判別し、
前記表示制御部は、当該判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させる請求項3に記載の表示制御装置。
【請求項5】
情報処理装置と、画像形成装置とを有する画像形成システムであって、
前記情報処理装置は、
前記表示画面内に表示させる表示対象パーツの指定をユーザから受け付けるパーツ指定受付部と、
前記指定された表示対象パーツについての前記表示画面内での配置を指示するレイアウト指示をユーザから受け付けるレイアウト指示受付部と、
前記指定された表示対象パーツに対して、当該表示対象パーツに対応するアクションを関連付けて設定するアクション設定部と、
ユーザから入力されたユーザ識別情報を設定するユーザ識別情報設定部と、
前記表示対象パーツ指定、前記レイアウト指示、前記アクション設定、及び前記ユーザ情報設定部で定められた内容で前記表示画面の画面データを生成する生成部と、
前記生成部で生成された表示画面の画面データを前記画像形成装置に送信する送信部とを備え、
前記画像形成装置は、
前記表示画面を表示する表示部と、
ユーザ識別情報を含む複数の前記表示画面の画面データを、前記表示部に表示させる表示用データとして登録する登録部と、
当該電気機器にユーザにより入力されるユーザ識別情報に基づいて、当該ユーザ情報を含む表示用データを、前記登録部によって登録された表示用データの中から判別する判別部と、
前記判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させる表示制御部と
を備える画像形成システム。
【請求項6】
前記画像形成装置は、
前記各表示用データについて前記表示部での表示頻度をユーザ毎に算出する表示頻度算出部を更に備え、
前記判別部は、前記ユーザ情報を含む表示用データであって、前記表示頻度算出部によって算出された表示頻度の高い表示用データを判別し、
前記表示制御部は、当該判別部によって判別された表示用データを前記表示部に表示させる請求項5に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−302921(P2009−302921A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−155277(P2008−155277)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】