説明

表示制御装置、表示制御方法、コンピュータプログラム、及び、記録媒体

【課題】指定を受け付ける画像の表示形態を平面表示と立体表示との何れかに好適に決定する表示制御装置、表示制御方法、コンピュータプログラム、及び、記録媒体を提供すること。
【解決手段】一又は複数のシンボル画像を有する表示画面を表示部32に表示させ、前記シンボル画像に対する指定を受け付ける表示制御装置において、表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶する情報記憶部20と、前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定する決定部12とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンボル画像を含む表示画面を表示させる表示制御装置、表示制御方法、コンピュータプログラム、及び、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチパネル式の液晶ディスプレイによるユーザインタフェースを搭載した装置がある。複写装置、及び、MFP複合機では、液晶ディスプレイに表示されているアイコンを、操作者がタッチパネルから指定することにより、コピー、及び、ファクシミリ等の設定や指示の入力を行う。また、液晶ディスプレイには、印刷前の画像データが表示される。カラーの液晶ディスプレイは、モノクロディスプレイよりも高級感が増し、画像データが、実際に印刷された画像により近い状態で表示される。
【0003】
ところで、テレビジョン受像機では、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイが用いられ、映像を、平面表示ではなく、立体表示により表示することにより、臨場感を高めている。
【0004】
特許文献1には、印刷装置の全体又は一部の三次元画像を表示し、印刷設定情報を表すアニメーション動画を表示する印刷装置等が記載されている。また、特許文献2には、2D表示を終了する指示が入力された場合、及び、2D表示がされたまま所定時間が経過した場合に、2D表示から3D表示に切り替わる立体画像表示装置が記載されている。なお、特許文献の「2D表示」及び「3D表示」は、それぞれ、「平面表示」及び「立体表示」に対応する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−230836号公報
【特許文献2】特開2011−29701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、平面表示と立体表示との何れがより見易いかは、表示する画像によって異なる。タッチパネル式の液晶ディスプレイに表示されるアイコンは、操作者による指定を受け付けるために表示される。そこで、アイコンを平面表示と立体表示との何れで表示するかは、操作者による指定がなされることなく好適に選択されることが望ましい。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、指定を受け付ける画像の表示形態を平面表示と立体表示との何れかに好適に決定する表示制御装置、表示制御方法、コンピュータプログラム、及び、記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る表示制御装置は、一又は複数のシンボル画像を有する表示画面を表示部に表示させ、前記シンボル画像に対する指定を受け付ける表示制御装置において、表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶する情報記憶部と、前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定する決定部とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、情報記憶部が、表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶する。決定部が、前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定する。
これにより、シンボル画像の平面表示と立体表示とを好適に決定することができる。
【0010】
また、本発明に係る表示制御装置は、前記表示画面は、前記シンボル表示情報が対応づけられていないシンボル画像を有し、前記決定部は、前記シンボル表示情報が対応づけられていないシンボル画像を、前記画面表示情報の表示形態で表示することを決定するように構成してあることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、前記表示画面は、前記シンボル表示情報が対応づけられていないシンボル画像を有する。前記決定部が、前記シンボル表示情報が対応づけられていないシンボル画像を、前記画面表示情報の表示形態で表示することを決定する。
これにより、表示画面が有する全てのシンボル画像にシンボル表示情報を対応づけることなく、シンボル画像の平面表示と立体表示とを好適に決定することができる。
【0012】
また、本発明に係る表示制御装置は、前記決定部は、前記表示画面が有するシンボル画像の数が所定数以下の場合に、前記情報記憶部が記憶する表示形態の情報に関わらず、前記表示部に表示する表示画面が有する指定を受け付けたシンボル画像の表示形態が、指定を受け付ける前の表示形態と異なる表示形態で表示することを決定するように構成してあることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、前記表示画面が有するシンボル画像の数が所定数以下の場合に、前記決定部は、前記情報記憶部が記憶する表示形態の情報に関わらず、前記表示部に表示する表示画面が有する指定を受け付けたシンボル画像の表示形態が、指定を受け付ける前の表示形態と異なる表示形態で表示することを決定する。
これにより、指定を受け付けたシンボル画像を視覚的に判りやすく表示させることができる。
【0014】
また、本発明に係る表示制御装置は、前記決定部は、前記表示画面が有するシンボル画像の数が所定数を超える場合に、前記情報記憶部が記憶する表示形態の情報に関わらず、該表示画面に表示するシンボル画像の表示形態を平面表示にするように構成してあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、前記決定部が、前記表示画面が有するシンボル画像の数が所定数を超える場合に、前記情報記憶部が記憶する表示形態の情報に関わらず、該表示画面に表示するシンボル画像の表示形態を平面表示にする。
これにより、表示画面が有するシンボル画像が所定数を超える場合に、シンボル画像を立体表示にすることにより生じる視覚的な煩雑さを避けることができる。
【0016】
また、本発明に係る表示制御方法は、一又は複数のシンボル画像を有する表示画面を表示部に表示させ、前記シンボル画像に対する指定を受け付ける表示制御方法において、表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶部から読み出すステップと、前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定するステップとを有することを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶部から読み出す。前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定する。
【0018】
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、表示装置に一又は複数のシンボル画像を表示させる表示制御をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶部から読み出すステップと、前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定するステップとを前記コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであることを特徴とする。
【0019】
本発明にあっては、コンピュータが、表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶部から読み出す。コンピュータが、前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定する。
【0020】
また、本発明に係る記録媒体は、本発明のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、指定を受け付ける画像の表示形態を平面表示と立体表示との何れかに好適に決定する表示制御装置、表示制御方法、コンピュータプログラム、及び、記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】表示部が表示する表示画面の例を示す図である。
【図3】画面表示情報及びシンボル表示情報の例を示す図である。
【図4】本実施の形態に係る表示制御方法の手順を示すフローチャートである。
【図5】表示部に表示される画面の例を示す図である。
【図6】表示画面の生成と表示を行う処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】表示部が表示する表示画面の例を示す図である。
【図8】本実施の形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳述する。なお、以下の実施の形態では、画像処理装置に係る表示制御装置及び表示制御方法の例について説明するが、本発明の実施の形態は、この例に限らない。指定を受け付ける画像の平面表示(以下、「2D表示」という。)及び立体表示(以下、「3D表示」という。)を好適に切り替える表示制御装置及び表示制御方法であればよい。以下の実施の形態では、指定を受け付けるシンボル画像としてアイコンを例に説明する。シンボル画像は、情報が抽象化された画像の他に、文字により情報を表す画像でもよい。
【0024】
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図1の画像処理装置1は、入力される画像データを画像処理し印刷する。画像処理装置1は、操作部3、画像入力部4、及び、画像形成部5が接続されている。
【0025】
操作部3は、操作者により画像処理装置1に対する指示等が入力され、画像処理装置1が生成する表示画面が表示される。操作部3は、入力部31と表示部32とを有する。入力部31は、操作者が操作することにより指示等が入力される。表示部32は、画像処理装置1の状態、画像処理装置1に設定されている情報等が表示される。
【0026】
図2は、表示部32が表示する表示画面の例を示す図である。図2の表示画面P1は、複数のアイコンを含む。それぞれのアイコンは、3D表示されている。表示画面P1には、2D表示の画像も含まれている。なお、表示部32が表示する表示画面に含まれるアイコンの表示形態は、2D表示又は3D表示である。
【0027】
図1に戻り、画像入力部4は、媒体上に形成されている画像を光学的に読み取って画像データを生成する。画像入力部4が生成する画像データは、画像処理装置1に入力される。画像形成部5は、画像処理装置1の指示に基づいて、媒体上に画像を印刷する。
【0028】
画像処理装置1は、制御部10、情報記憶部20、画面生成部30、記憶部40、及び、画像処理部50を有する。
【0029】
画面生成部30は、表示部32が表示する表示画面を生成する。画面生成部30は、制御部10から、画面に含まれているアイコンの識別情報、及び、アイコン毎の表示形態に係る情報を与えられる。画面生成部30は、与えられた情報に基づいて、表示画面を生成する。画面生成部30は、また、記憶部40に記憶されている画像データから、表示部32に表示するプレビュー画像を生成する。
【0030】
記憶部40は、画像入力部4から入力される画像データを記憶する。記憶部40は、さらに、画像処理部50が処理した画像データを記憶する。
【0031】
画像処理部50は、画像入力部4から入力され記憶部40に記憶されている画像データに対する画像処理を行い、画像形成部5に出力する。画像処理部50は、色空間変換、下色除去、階調補正、及び、中間調処理等の画像処理を行う。画像処理部50は、また、拡大、縮小、及び、回転等の画像処理を行う。
【0032】
制御部10は、画像処理装置1の各部の制御を行う。制御部10は、操作部3から入力される指示を受け付ける。制御部10は、受け付けた指示に基づいて、画像データの処理等を行う。制御部10は、操作部3が有する表示部32に表示する画面が有するアイコンの表示形態を制御する。
【0033】
制御部10は、受付部11、及び、決定部12を有する。受付部11は、操作部3から入力される指示を受け付ける。受付部11が受け付ける指示は、表示部32に表示される画面が有するアイコンに対する指定を含む。
【0034】
決定部12は、表示部32に表示する画面を決定する。より詳細には、画面に含まれているアイコンと、アイコン毎の表示形態を決定する。決定部12は、情報記憶部20が記憶するアイコンの表示形態に係る情報に基づいて、アイコン毎の表示形態を決定する。
【0035】
情報記憶部20は、表示部32が表示する表示画面の情報を記憶する。情報記憶部20が記憶する情報は、表示画面毎に、表示画面に含まれるアイコンの識別情報、及び、アイコンのそれぞれを3D表示するか2D表示するかの表示形態に係る情報を含む。
【0036】
図3は、情報記憶部20が記憶する画面表示情報及びシンボル表示情報の例を示す図である。図3Aは、表示部32に表示させるメニュー画面毎に表示形態が対応づけられている画面表示情報の例を示す図である。図3Aの画面表示情報は、「基本操作画面」、「倍率設定画面」、「濃度設定画面」、及び、「用紙設定画面」に対し、2D表示又は3D表示の表示形態が対応づけられている。
【0037】
図3Bは、アイコン毎に、表示形態が対応づけられているシンボル表示情報の例を示す図である。図3Bのシンボル表示情報は、「倍率アイコン」、「濃度アイコン」、及び、「用紙アイコン」のそれぞれに対し、3D表示の表示形態が対応づけられている。
【0038】
図4は、本実施の形態に係る表示制御方法の手順を示すフローチャートである。図4の手順は、例えば、画像処理装置1の電源が投入された後に、基本操作画面を表示するための処理が開始された時、又は、操作者が入力部31から、基本操作画面を表示する指示を入力した時から開始される。
【0039】
図4では、先ず、基本操作画面の生成と表示が行われる(ステップS11)。これにより、表示部32に、基本操作画面が表示される。ここで表示される基本操作画面は、例えば、図2の表示画面P1である。表示部32に表示された基本操作画面に基づいて、操作者が入力部31から指定することにより、受付部11が、入力部31から入力された指定を受け付ける(ステップS12)。
【0040】
決定部12は、指定を受け付けたアイコンが、倍率アイコンか否かを判定する(ステップS21)。倍率アイコンの場合(ステップS21:YES)には、決定部12は、倍率アイコンを2D表示することを決定する(ステップS22)。
【0041】
表示部32が、倍率アイコンを2D表示する(ステップS23)。より詳細には、画面生成部30が、ステップS11で生成した基本操作画面のうち、倍率アイコンが2D表示に変えられた新たな表示画面を生成し、表示部32が、生成された表示画面を表示する。
【0042】
図5は、表示部32に表示される画面の例を示す図である。図5の表示画面P2は、図2の表示画面P1が有するアイコンのうち、倍率アイコンが指定されることにより、更新された表示画面の例である。表示画面P2は、倍率アイコンの表示形態が3D表示から2D表示に変えられている。続いて、倍率設定画面の生成と表示が行われる(ステップS24)。
【0043】
一方、指定を受け付けたアイコンが、倍率アイコンでは無い場合(ステップS21:NO)には、決定部12は、指定を受け付けたアイコンが、濃度アイコンか否かを判定する(ステップS31)。濃度アイコンの場合(ステップS31:YES)には、決定部12は、濃度アイコンを2D表示することを決定する(ステップS32)。表示部32が、濃度アイコンを2D表示する(ステップS33)。より詳細には、画面生成部30が、ステップS11で生成した基本操作画面のうち、濃度アイコンが2D表示に変えられた新たな表示画面を生成し、表示部32が、生成された表示画面を表示する。続いて、濃度設定画面の生成と表示が行われる(ステップS34)。
【0044】
また、指定を受け付けたアイコンが、濃度アイコンでは無い場合(ステップS31:NO)には、決定部12は、指定を受け付けたアイコンが、用紙アイコンか否かを判定する(ステップS41)。用紙アイコンの場合(ステップS41:YES)には、決定部12は、用紙アイコンを2D表示することを決定する(ステップS42)。表示部32が、用紙アイコンを2D表示する(ステップS43)。より詳細には、画面生成部30が、ステップS11で生成した基本操作画面のうち、用紙アイコンが2D表示に変えられた新たな表示画面を生成し、表示部32が、生成された表示画面を表示する。続いて、用紙設定画面の生成と表示が行われる(ステップS44)。
【0045】
ステップS24、S34、S44の処理の後、又は、指定を受け付けたアイコンが、用紙アイコンでも無い場合(ステップS41:NO)には、決定部12及び画面生成部30は、新たな表示画面の生成と表示に係る処理を行わず、処理を終了する。
【0046】
図6は、表示画面の生成と表示を行う処理の手順を示すフローチャートである。図6の処理は、図4の基本操作画面の生成と表示(ステップS11)、倍率設定画面の生成と表示(ステップS24)、濃度設定画面の生成と表示(ステップS34)、及び、用紙設定画面の生成と表示(ステップS44)で実行される。図6の説明において、「表示画面」は、例えば、「基本操作画面」、「倍率設定画面」、「濃度設定画面」、及び、「用紙設定画面」のそれぞれである。
【0047】
先ず、制御部10が、生成する表示画面に含まれているアイコンの情報を読み出す(ステップS51)。ここで読み出されるアイコンの情報は、アイコンの数の情報、又は、アイコンの識別情報である。この情報は、記憶部40又は情報記憶部20に記憶されている。
【0048】
決定部12は、読み出されたアイコンの情報に基づいて、表示画面に含まれているアイコンの数が、所定数を超えるか否かを判定する(ステップS52)。所定数を超える場合(ステップS52:YES)には、決定部12は、表示画面が有するアイコンを2D表示する決定をし(ステップS53)、処理をステップS59へ進める。
【0049】
一方、表示画面に含まれているアイコンの数が、所定数を超えない場合(ステップS52:NO)には、決定部12は、情報記憶部20から、表示画面に含まれているアイコンのシンボル表示情報を読み出す(ステップS54)。決定部12は、さらに、表示画面に対応する画面表示情報を読み出す(ステップS55)。
【0050】
決定部は、読み出した画面表示情報による表示形態が2D表示であるか否かを判定する(ステップS56)。2D表示である場合(ステップS56:YES)には、決定部12は、ステップS54で読み出したシンボル表示情報による表示形態が3D表示のアイコンを3D表示することを決定し、その他のアイコンを2D表示することを決定する(ステップS57)。
【0051】
一方、画面表示情報による表示形態が2D表示では無い場合(ステップS56:NO)には、決定部12は、ステップS54で読み出したシンボル表示情報による表示形態が2D表示のアイコンを2D表示することを決定し、その他のアイコンを3D表示することを決定する(ステップS58)。
【0052】
画面生成部30は、決定部12の決定に基づいて、表示画面を生成する(ステップS59)。表示部32が、画面生成部30が生成した表示画面を表示する(ステップS60)。
【0053】
図7は、表示部32が表示する表示画面の例を示す図である。図7は、基本操作画面、倍率アイコンが指定された後の画面、倍率設定画面の3つの表示画面を示す。基本操作画面、及び、倍率アイコンが指定された後の画面は、それぞれ、図2の表示画面P1、及び、図5の表示画面P2と同一である。
【0054】
倍率設定画面P3は、例えば、表示画面P1の倍率アイコンが指定され、表示画面P2が表示部32に表示された後に、表示部32に表示される。倍率設定画面P3は、アイコン数が多く、全てのアイコンを3D表示すると、見易さが失われる虞、操作者がアイコンの指定を誤る虞がある。そこで、倍率設定画面P3では、全てのアイコンを2D表示する。
【0055】
図8は、本実施の形態に係るコンピュータ910のハードウェア構成の例を示す図である。図8のコンピュータ910は、ハードディスク装置(以下、「HDD」という。)930、ドライブ装置940、入力部950、及び、表示部960が接続される。コンピュータ910は、コンピュータ910に接続される各部の制御、及び、コンピュータ910が出力するデータの処理を実行する。
【0056】
コンピュータ910は、CPU901、ROM902、RAM903、HDDインタフェース(以下、「HDD−I/F」という。)913、ドライブインタフェース(以下、「ドライブI/F」という。)914、入力インタフェース(以下、「入力I/F」という。)915、表示インタフェース(以下、「表示I/F」という。)916、及び、通信インタフェース(以下、「通信I/F」)という。)919を有する。
【0057】
CPU901は、コンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータ910の各部の制御、及び、コンピュータ910に接続される各部の制御を行う。CPU901は、例えば、表示部960に表示する画面を生成する。より詳細には、表示部960に表示する画面に含まれるアイコンの識別情報をRAM903から読み出し、それぞれのアイコンを2D表示及び3D表示の何れかの表示形態で表示することを決定し、決定に基づく表示画面を生成する。
【0058】
CPU901が実行するコンピュータプログラムは、例えば、ROM902、HDD930、又は、ドライブ装置940に挿入される可搬性記録媒体941から読み出される。CPU901が実行するコンピュータプログラムは、また、通信I/F919が接続されているネットワーク990を介して他の装置から送信され、HDD930に格納された後に、RAM903に展開されてもよい。
【0059】
ROM902は、例えば、CPU901が実行するコンピュータプログラムを格納する。RAM903は、CPU901がコンピュータプログラムを実行することにより実現される機能により処理されるデータを格納する。例えば、可搬性記録媒体941から読み出される画面表示情報、及び、シンボル表示情報のテーブルを格納する。なお、このデータは、ROM902に格納されてもよい。
【0060】
HDD−I/F913は、CPU901の制御に基づいて、HDD930に格納されるデータの入出力を行う。ドライブI/F914は、ドライブ装置940に挿入される可搬性記録媒体941に対するデータの入出力を行う。入力I/F915は、入力部950から入力される信号を受け付ける。表示I/F916は、表示部960に表示する画像データを出力する。
【0061】
通信I/F919は、コンピュータ910からネットワーク990を介して他の装置とデータ又は制御信号を通信する際のインタフェースである。
【0062】
HDD930は、コンピュータ910が処理するデータを格納する。HDD930は、例えば、通信I/F919から入力されるデータを格納する。ドライブ装置940は、可搬性記録媒体941が挿入されることにより、可搬性記録媒体941に対するデータの書き込み及び読み出しを行う。可搬性記録媒体941には、例えば、CPU901が実行するコンピュータプログラムが格納される。
【0063】
入力部950は、例えば、キーボード又はマウスであり、操作者が操作することよりコンピュータ910に対する指示等が入力される。表示部960は、CPU901がコンピュータプログラムを実行することにより生成する画面を表示する。表示部960が表示する画面に含まれるアイコンは、2D表示又は3D表示の表示形態で表示される。
【0064】
以上、発明を実施するための形態について説明を行ったが、本発明は、この発明を実施するための形態で述べた実施形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 画像処理装置
10 制御部
11 受付部
12 決定部
20 情報記憶部
3 操作部
30 画面生成部
31 入力部
32 表示部
4 画像入力部
40 記憶部
5 画像形成部
50 画像処理部
901 CPU
902 ROM
903 RAM
910 コンピュータ
930 HDD
940 ドライブ装置
941 可搬性記録媒体
950 入力部
960 表示部
990 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一又は複数のシンボル画像を有する表示画面を表示部に表示させ、前記シンボル画像に対する指定を受け付ける表示制御装置において、
表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶する情報記憶部と、
前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定する決定部と
を有することを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記表示画面は、前記シンボル表示情報が対応づけられていないシンボル画像を有し、
前記決定部は、前記シンボル表示情報が対応づけられていないシンボル画像を、前記画面表示情報の表示形態で表示することを決定するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記表示画面が有するシンボル画像の数が所定数以下の場合に、前記情報記憶部が記憶する表示形態の情報に関わらず、前記表示部に表示する表示画面が有する指定を受け付けたシンボル画像の表示形態が、指定を受け付ける前の表示形態と異なる表示形態で表示することを決定するように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記決定部は、前記表示画面が有するシンボル画像の数が所定数を超える場合に、前記情報記憶部が記憶する表示形態の情報に関わらず、該表示画面に表示するシンボル画像の表示形態を平面表示にするように構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御装置。
【請求項5】
一又は複数のシンボル画像を有する表示画面を表示部に表示させ、前記シンボル画像に対する指定を受け付ける表示制御方法において、
表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶部から読み出すステップと、
前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定するステップと
を有することを特徴とする表示制御方法。
【請求項6】
表示装置に一又は複数のシンボル画像を表示させる表示制御をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
表示画面が有するシンボル画像を立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示す画面表示情報、及び、前記表示画面が有するシンボル画像毎に立体表示及び平面表示の何れの表示形態で表示するかを示すシンボル表示情報を記憶部から読み出すステップと、
前記シンボル表示情報による表示形態が、前記画面表示情報の表示形態と異なるシンボル画像を、該シンボル表示情報による表示形態で表示することを決定するステップと
を前記コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項7】
請求項6記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−238037(P2012−238037A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104669(P2011−104669)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】