表示灯
【課題】 パチンコ遊技場等で各遊技台の上方に設置するに適した表示灯であって、離れた位置からでも見やすく、外観的に変化に富んだ形状とすることができ、かつその下側に防犯機器や装飾品等を設置するスペースが得られる表示灯を提供すること。
【解決手段】
支柱と、基部が前記支柱に取り付けられ前記支柱から横方向に伸びる左右1対の照明灯ケースを備え、前記左右1対の照明灯ケースが、基部を中心として上下に傾斜させて所定角度で固定可能である表示灯。
【解決手段】
支柱と、基部が前記支柱に取り付けられ前記支柱から横方向に伸びる左右1対の照明灯ケースを備え、前記左右1対の照明灯ケースが、基部を中心として上下に傾斜させて所定角度で固定可能である表示灯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技店で遊技機の上部等に設置して、各遊技機の状況を店員や客に知らせるために使用するに適した表示灯(もしくは照明装置)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やスロット機を設置している遊技店では、遊技機の周辺を照明するための照明装置を各遊技機の上に設置していることが多い。この照明装置は、主として遊技機の前面付近を照明するものであるが、離れた位置からでも見えるので、その照明色等で各遊技機の状況を表示する表示灯としての機能を付加したものもある。
【0003】
従来のこの種の照明装置は、各遊技機ごとに設けられるものであるが、照明灯の高さが高すぎると、遊技機の前面付近の照度が不足し、低過ぎると邪魔になるので、遊技機の直上部か、又は数百mm程度高い位置に設置している。なお、遊技機用の照明装置としては、特許文献1、特許文献2に記載されているようなものもある。
【0004】
【特許文献1】特開平10−225559号公報
【特許文献2】特開2000−48637号公報
【0005】
上記特許文献1に記載のものは、遊技台(遊技機)の上部に載置する頭部ケーシングと、該頭部ケーシングから前記遊技台の両側に垂下する脚部とを備えた遊技台用化粧枠を設け、前記頭部ケーシングの正面パネルに照明灯を装着したものである。また、上記特許文献2に記載の照明装置は、パチンコ島の上縁に沿って設けられた照明装置であって、上面を開口して内部に照明灯を収容した所定長さの照明灯収容部の上面開口部の上方に反射板とスピーカボックスを配置したものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載のものは、遊技台の化粧枠の正面パネルに照明灯を設けたものであるので、遊技台の状況を遠いところから見れるように表示する表示灯としては適していないものであり、位置が固定されているので、変化に乏しかった。また、上記特許文献2に記載のものは、笠を備えた従来の照明装置に比べて照明効果が良いとされているが、このものも照明装置が固定されているので、変化に乏しく、照明装置によって遠くから各遊技台の状況を知ることができるものではなかった。
【0007】
さらに、遊技機の上方に設けられているフレーム上に横長の照明灯を支柱で支持したものもあるが、遊技台の上方に防犯装置等の機器を設置する場合に邪魔になるという問題点があった。
【0008】
そこで本発明は、上記遊技店等に設置される従来の照明装置を改良し、防犯機器等の設置の邪魔にならず、デザイン的に変化に富んでおり、しかも遊技機の入賞、不正行為等の状況を素早く店員(ホールスタッフ)に情報伝達することができ、客とのトラブル防止を図る上で効果的な表示灯を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するため、次のような表示灯を提供する。すなわち、請求項1に記載の表示灯は、支柱と、内部に発光体が収容された左右1対の照明灯ケースとを備え、該左右1対の照明灯ケースは、それぞれの基部が前記支柱に取り付けられて該支柱から横方向に張り出すように支持されるとともに、その基部を中心として上下に回動させて所定角度で固定可能に設けられていることを特徴としている。また、請求項2に記載の表示灯は、上記請求項1に記載の表示灯において、さらに支柱が前後に傾斜可能であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の表示灯は、内部に発光体を収納した照明灯ケースが左右に張り出すように支柱に取り付けられていて、その基部を中心として上下に回動可能であり、所定の角度で固定可能となっているので、左右の照明灯ケースの自由端部を上方へ持ちあげることにより、あたかも両翼を広げた鳥のような形状とすることができ、遠くから見やすく、デザイン的に変化に富んだものとすることができる。また、左右に伸びる照明灯ケースの自由端部側を持ちあげて固定することができるので、その下側に形成される空間に必要な機器や装飾品を設置することができる。さらに、請求項2に記載の表示灯は、支柱を前後に傾斜させることができるので、照明灯ケースの上下角度を調整することができ、実用上より効果的なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。図1は本発明に係る表示灯を例示するもので、この表示灯1は、支柱10と該支柱の上端部に取り付けられた左右1対の照明灯ケース40,40からなり、パチンコ機Mの上部に設けられている呼び出しランプLの上側に設置されている。
【0012】
支柱10は、図11に示すように、支柱本体11と、前カバー12と、後カバー13と、左右1対のブラケット14,14とからなる。支柱本体11は、溝状の部材として形成され、その下端部には左右に張り出すベース15,15が一体に設けられている。このベース15のビス穴15aに挿入したビスで遊技機上方のフレームに固定される。
【0013】
前カバー12は、上部12aが概略扇型で、下部12bはそれよりも幅の狭い直線状となっている。前カバー12の裏側の外周縁部には該カバーの板面から直角に起立する縁板部14が一体に成形され、その内側は凹部となっていて、内面上にリブ12d,12dが設けられるとともに、複数の螺子穴付きの筒体17,…が外周縁に沿って設けられている。また、前カバー12の中央上端部に若干の間隔をおいて左右1対の筒体18,18が設けられている。この筒体18のの中空部は前カバー12の前面に開口している。さらに、前カバー12の上部12aには左右1対の円弧状の溝16,16が形成されている。図中の19a,19bは、窓状の開口である。
【0014】
後カバー13は、前カバー12と同様に上部13aが概略扇型で、下部13bが幅の狭い直線状となっている。この後カバー13の外周部には、前記前カバー12の筒体17と対向する位置に螺子穴20,…が設けられている。後カバー13の上部には円弧状の溝21,21が左右対称的に設けられていて、その溝に沿って位置決め用の複数の凹部22,…が所定間隔で設けられている。
【0015】
ブラケット14は、図7に示すように、2本のアーム30,31を備えた二股状の部材であり、基部と一方のアーム30の先端部に筒軸34,35が設けられている。また、ブラケット14の基部には、上記とは別の筒軸36が設けられている。さらに、アーム31の先端部には、背面側へ突出する軸38と板状突起39が設けられている。軸38は、所定長さだけその軸方向に移動可能となっている。
【0016】
次に、左右1対の照明灯ケース40,40は、断面角型の筒体であり、内部に発光体としてそれぞれ複数個(例えば3個)の発光素子が収納されている。また、この照明灯ケース40は、透明ないし半透明の樹脂等で製作され、レンズ機能を有するものである。上記発光素子に通電することにより照明が行われるが、煩雑さを避けるため、電気配線等は省略してある。なお、用途によっては、点灯・点滅させるようにすると、店員の注意を引きやすいので、より効果的である。照明灯ケース40の背面部には、上下に筒軸41,42が設けられている。一方の軸41は照明灯ケース40の基部側端部の上側に設けられ、他方の軸42はそれよりも中央寄りの下側に設けられている。図10中の43は、窓状の開口である。
【0017】
左右の照明灯ケース40,40は、その基部を互いに突き合わせた状態で支柱11の上部に取り付けられている。この取り付けは、照明灯ケース40の基部に突設した端部側の軸41を前カバー12の筒体18に挿入し、下側の軸42は前カバー12の円弧状の溝16に挿入する。次に、前記左右1対のブラケット14,14を取り付ける。この取り付けは、前カバー12の通孔から突出している軸41をブラケット14の基部の筒軸34に嵌合し、下側の軸42をブラケット14の筒軸35に嵌合する。
【0018】
照明灯ケース40を取り付けた上記前カバー12を支柱本体11に当てがい、さらにその背面から後カバー13を取り付ける。この取り付けは、前カバー12の筒体17と後カバー13のねじ穴20を重ね合わせてビスで固定することにより行う。なお、前カバー12と支柱本体11の位置決めは、前カバー12に設けられているリブ15,15によって行われる。
【0019】
この組み付け状態では、後カバー13の円弧状の溝21,21に左右のブラケット14の板状突起39が移動自在に嵌合し、先端部は後カバー13から背面に突出する。また、ブラケット14の軸38が位置決め用の凹部22,…の列に沿って移動可能となる。そして、後カバー13の背面側へ突出している板状突起39をつまんで円弧状の溝21に沿って移動させることにより、照明灯ケース40の傾斜角度を調節することができ、軸38を上記凹部22,…のいずれかに嵌合させることにより、照明灯ケース40を所望の傾斜角度で固定することができる。軸38は、ブラケット14の弾性を利用して凹部22に嵌り込むようにしてもよく、螺子式に前進させて凹部22に押し込むようにしてもよい。要は、照明灯ケース40を所望の角度で固定できれる構造であればよい。
【0020】
次に、図12は、前後に表示灯を傾斜可能とした例を表すもので、支柱10の基部に横軸50が設けられ、支柱の上部が当該横軸50によって回動自在に支持されている。また、図示を省略した固定手段により、所望の前傾姿勢で支柱を固定することができる。このようにしておけば、最も適した前後傾斜角度で照明をおこなうことができるので、実用上便利である。
【0021】
この表示灯1は、図13に示すように、各遊技機(パチンコ機、スロット機等)Mの上側に設置するもので、既設の呼び出しランプLよりも上方のフレームFに設置されている。上記実施形態の表示灯1は、遊技機からの電源供給は受けず、独自に設けた電源により稼働して、大当たり、確率変動、スタート等の情報端子に接続するか、又は呼び出しランプLの大当たり、確率変動、スタート、不正等の情報出力を入力して点灯・点滅させるように構成されている。遊技機に付設される従来の照明装置は、支柱の両側の照明灯が水平に固定されていたので、変化に乏しく、しかも照明装置設置部に防犯機器等を設置することができなかった。これに対し、この表示灯1は、左右の照明灯ケース40,40を、支柱10に対する取り付け点を中心として上下に回動させて傾斜状態とすることができるので、例えば遊技機の単位列(「島」と呼ばれる)ごとに角度を変えてデザイン的に変化に富んだものとすることができる。さらに、左右に長い照明灯ケース40の自由端部を持ちあげることにより、その下側に空間を形成することができるので、その空間を利用して防犯機器等を設置することが可能である。
【0022】
なお、以上の説明では、表示灯1を遊技機の上方に設置する例について述べたが、他の場所に設置してもよく、遊技店以外の場所の照明に利用することもできる。さらに、上記実施形態では、発光体として発光素子(発光LSD)を用いているが、小電球等、他の発光体を用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の表示灯は、金属やプラスチック材料を利用して工業生産的に製造することが可能であり、遊技場等における照明の分野で大いに活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の表示灯の正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その背面図である。
【図4】その平面図である。
【図5】角度を変えた状態を表す正面図(a)と背面図(b)である。
【図6】さらに角度を変えた状態を表す正面図(a)と背面図(b)である。
【図7】ブラケットの表側(a)及び裏側(b)を表す斜視図である。
【図8】前カバーの背面図である。
【図9】後カバーの斜視図である。
【図10】照明灯ケースの内部を表す図である。
【図11】組立法の説明図である。
【図12】前後傾斜機能を備えた表示灯の説明図である。
【図13】遊技場における設置状態を表す正面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 表示灯
10 支柱
11 支柱本体
12 前カバー
13 後カバー
14 ブラケット
40 照明灯ケース
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技店で遊技機の上部等に設置して、各遊技機の状況を店員や客に知らせるために使用するに適した表示灯(もしくは照明装置)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やスロット機を設置している遊技店では、遊技機の周辺を照明するための照明装置を各遊技機の上に設置していることが多い。この照明装置は、主として遊技機の前面付近を照明するものであるが、離れた位置からでも見えるので、その照明色等で各遊技機の状況を表示する表示灯としての機能を付加したものもある。
【0003】
従来のこの種の照明装置は、各遊技機ごとに設けられるものであるが、照明灯の高さが高すぎると、遊技機の前面付近の照度が不足し、低過ぎると邪魔になるので、遊技機の直上部か、又は数百mm程度高い位置に設置している。なお、遊技機用の照明装置としては、特許文献1、特許文献2に記載されているようなものもある。
【0004】
【特許文献1】特開平10−225559号公報
【特許文献2】特開2000−48637号公報
【0005】
上記特許文献1に記載のものは、遊技台(遊技機)の上部に載置する頭部ケーシングと、該頭部ケーシングから前記遊技台の両側に垂下する脚部とを備えた遊技台用化粧枠を設け、前記頭部ケーシングの正面パネルに照明灯を装着したものである。また、上記特許文献2に記載の照明装置は、パチンコ島の上縁に沿って設けられた照明装置であって、上面を開口して内部に照明灯を収容した所定長さの照明灯収容部の上面開口部の上方に反射板とスピーカボックスを配置したものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載のものは、遊技台の化粧枠の正面パネルに照明灯を設けたものであるので、遊技台の状況を遠いところから見れるように表示する表示灯としては適していないものであり、位置が固定されているので、変化に乏しかった。また、上記特許文献2に記載のものは、笠を備えた従来の照明装置に比べて照明効果が良いとされているが、このものも照明装置が固定されているので、変化に乏しく、照明装置によって遠くから各遊技台の状況を知ることができるものではなかった。
【0007】
さらに、遊技機の上方に設けられているフレーム上に横長の照明灯を支柱で支持したものもあるが、遊技台の上方に防犯装置等の機器を設置する場合に邪魔になるという問題点があった。
【0008】
そこで本発明は、上記遊技店等に設置される従来の照明装置を改良し、防犯機器等の設置の邪魔にならず、デザイン的に変化に富んでおり、しかも遊技機の入賞、不正行為等の状況を素早く店員(ホールスタッフ)に情報伝達することができ、客とのトラブル防止を図る上で効果的な表示灯を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するため、次のような表示灯を提供する。すなわち、請求項1に記載の表示灯は、支柱と、内部に発光体が収容された左右1対の照明灯ケースとを備え、該左右1対の照明灯ケースは、それぞれの基部が前記支柱に取り付けられて該支柱から横方向に張り出すように支持されるとともに、その基部を中心として上下に回動させて所定角度で固定可能に設けられていることを特徴としている。また、請求項2に記載の表示灯は、上記請求項1に記載の表示灯において、さらに支柱が前後に傾斜可能であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の表示灯は、内部に発光体を収納した照明灯ケースが左右に張り出すように支柱に取り付けられていて、その基部を中心として上下に回動可能であり、所定の角度で固定可能となっているので、左右の照明灯ケースの自由端部を上方へ持ちあげることにより、あたかも両翼を広げた鳥のような形状とすることができ、遠くから見やすく、デザイン的に変化に富んだものとすることができる。また、左右に伸びる照明灯ケースの自由端部側を持ちあげて固定することができるので、その下側に形成される空間に必要な機器や装飾品を設置することができる。さらに、請求項2に記載の表示灯は、支柱を前後に傾斜させることができるので、照明灯ケースの上下角度を調整することができ、実用上より効果的なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。図1は本発明に係る表示灯を例示するもので、この表示灯1は、支柱10と該支柱の上端部に取り付けられた左右1対の照明灯ケース40,40からなり、パチンコ機Mの上部に設けられている呼び出しランプLの上側に設置されている。
【0012】
支柱10は、図11に示すように、支柱本体11と、前カバー12と、後カバー13と、左右1対のブラケット14,14とからなる。支柱本体11は、溝状の部材として形成され、その下端部には左右に張り出すベース15,15が一体に設けられている。このベース15のビス穴15aに挿入したビスで遊技機上方のフレームに固定される。
【0013】
前カバー12は、上部12aが概略扇型で、下部12bはそれよりも幅の狭い直線状となっている。前カバー12の裏側の外周縁部には該カバーの板面から直角に起立する縁板部14が一体に成形され、その内側は凹部となっていて、内面上にリブ12d,12dが設けられるとともに、複数の螺子穴付きの筒体17,…が外周縁に沿って設けられている。また、前カバー12の中央上端部に若干の間隔をおいて左右1対の筒体18,18が設けられている。この筒体18のの中空部は前カバー12の前面に開口している。さらに、前カバー12の上部12aには左右1対の円弧状の溝16,16が形成されている。図中の19a,19bは、窓状の開口である。
【0014】
後カバー13は、前カバー12と同様に上部13aが概略扇型で、下部13bが幅の狭い直線状となっている。この後カバー13の外周部には、前記前カバー12の筒体17と対向する位置に螺子穴20,…が設けられている。後カバー13の上部には円弧状の溝21,21が左右対称的に設けられていて、その溝に沿って位置決め用の複数の凹部22,…が所定間隔で設けられている。
【0015】
ブラケット14は、図7に示すように、2本のアーム30,31を備えた二股状の部材であり、基部と一方のアーム30の先端部に筒軸34,35が設けられている。また、ブラケット14の基部には、上記とは別の筒軸36が設けられている。さらに、アーム31の先端部には、背面側へ突出する軸38と板状突起39が設けられている。軸38は、所定長さだけその軸方向に移動可能となっている。
【0016】
次に、左右1対の照明灯ケース40,40は、断面角型の筒体であり、内部に発光体としてそれぞれ複数個(例えば3個)の発光素子が収納されている。また、この照明灯ケース40は、透明ないし半透明の樹脂等で製作され、レンズ機能を有するものである。上記発光素子に通電することにより照明が行われるが、煩雑さを避けるため、電気配線等は省略してある。なお、用途によっては、点灯・点滅させるようにすると、店員の注意を引きやすいので、より効果的である。照明灯ケース40の背面部には、上下に筒軸41,42が設けられている。一方の軸41は照明灯ケース40の基部側端部の上側に設けられ、他方の軸42はそれよりも中央寄りの下側に設けられている。図10中の43は、窓状の開口である。
【0017】
左右の照明灯ケース40,40は、その基部を互いに突き合わせた状態で支柱11の上部に取り付けられている。この取り付けは、照明灯ケース40の基部に突設した端部側の軸41を前カバー12の筒体18に挿入し、下側の軸42は前カバー12の円弧状の溝16に挿入する。次に、前記左右1対のブラケット14,14を取り付ける。この取り付けは、前カバー12の通孔から突出している軸41をブラケット14の基部の筒軸34に嵌合し、下側の軸42をブラケット14の筒軸35に嵌合する。
【0018】
照明灯ケース40を取り付けた上記前カバー12を支柱本体11に当てがい、さらにその背面から後カバー13を取り付ける。この取り付けは、前カバー12の筒体17と後カバー13のねじ穴20を重ね合わせてビスで固定することにより行う。なお、前カバー12と支柱本体11の位置決めは、前カバー12に設けられているリブ15,15によって行われる。
【0019】
この組み付け状態では、後カバー13の円弧状の溝21,21に左右のブラケット14の板状突起39が移動自在に嵌合し、先端部は後カバー13から背面に突出する。また、ブラケット14の軸38が位置決め用の凹部22,…の列に沿って移動可能となる。そして、後カバー13の背面側へ突出している板状突起39をつまんで円弧状の溝21に沿って移動させることにより、照明灯ケース40の傾斜角度を調節することができ、軸38を上記凹部22,…のいずれかに嵌合させることにより、照明灯ケース40を所望の傾斜角度で固定することができる。軸38は、ブラケット14の弾性を利用して凹部22に嵌り込むようにしてもよく、螺子式に前進させて凹部22に押し込むようにしてもよい。要は、照明灯ケース40を所望の角度で固定できれる構造であればよい。
【0020】
次に、図12は、前後に表示灯を傾斜可能とした例を表すもので、支柱10の基部に横軸50が設けられ、支柱の上部が当該横軸50によって回動自在に支持されている。また、図示を省略した固定手段により、所望の前傾姿勢で支柱を固定することができる。このようにしておけば、最も適した前後傾斜角度で照明をおこなうことができるので、実用上便利である。
【0021】
この表示灯1は、図13に示すように、各遊技機(パチンコ機、スロット機等)Mの上側に設置するもので、既設の呼び出しランプLよりも上方のフレームFに設置されている。上記実施形態の表示灯1は、遊技機からの電源供給は受けず、独自に設けた電源により稼働して、大当たり、確率変動、スタート等の情報端子に接続するか、又は呼び出しランプLの大当たり、確率変動、スタート、不正等の情報出力を入力して点灯・点滅させるように構成されている。遊技機に付設される従来の照明装置は、支柱の両側の照明灯が水平に固定されていたので、変化に乏しく、しかも照明装置設置部に防犯機器等を設置することができなかった。これに対し、この表示灯1は、左右の照明灯ケース40,40を、支柱10に対する取り付け点を中心として上下に回動させて傾斜状態とすることができるので、例えば遊技機の単位列(「島」と呼ばれる)ごとに角度を変えてデザイン的に変化に富んだものとすることができる。さらに、左右に長い照明灯ケース40の自由端部を持ちあげることにより、その下側に空間を形成することができるので、その空間を利用して防犯機器等を設置することが可能である。
【0022】
なお、以上の説明では、表示灯1を遊技機の上方に設置する例について述べたが、他の場所に設置してもよく、遊技店以外の場所の照明に利用することもできる。さらに、上記実施形態では、発光体として発光素子(発光LSD)を用いているが、小電球等、他の発光体を用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明の表示灯は、金属やプラスチック材料を利用して工業生産的に製造することが可能であり、遊技場等における照明の分野で大いに活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の表示灯の正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】その背面図である。
【図4】その平面図である。
【図5】角度を変えた状態を表す正面図(a)と背面図(b)である。
【図6】さらに角度を変えた状態を表す正面図(a)と背面図(b)である。
【図7】ブラケットの表側(a)及び裏側(b)を表す斜視図である。
【図8】前カバーの背面図である。
【図9】後カバーの斜視図である。
【図10】照明灯ケースの内部を表す図である。
【図11】組立法の説明図である。
【図12】前後傾斜機能を備えた表示灯の説明図である。
【図13】遊技場における設置状態を表す正面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 表示灯
10 支柱
11 支柱本体
12 前カバー
13 後カバー
14 ブラケット
40 照明灯ケース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱と、内部に発光体が収容された左右1対の照明灯ケースとを備え、該1対の照明灯ケースは、それぞれの基部が前記支柱に取り付けられて該支柱から横方向に張り出すように支持されるとともに、その基部を中心として上下に回動させて所定角度で固定可能に設けられていることを特徴とする表示灯。
【請求項2】
支柱が前後に傾斜可能である請求項1に記載の表示灯。
【請求項1】
支柱と、内部に発光体が収容された左右1対の照明灯ケースとを備え、該1対の照明灯ケースは、それぞれの基部が前記支柱に取り付けられて該支柱から横方向に張り出すように支持されるとともに、その基部を中心として上下に回動させて所定角度で固定可能に設けられていることを特徴とする表示灯。
【請求項2】
支柱が前後に傾斜可能である請求項1に記載の表示灯。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−344417(P2006−344417A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−167098(P2005−167098)
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【出願人】(505212588)株式会社スターベックス (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年6月7日(2005.6.7)
【出願人】(505212588)株式会社スターベックス (7)
【Fターム(参考)】
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