説明

表示状態切替用眼鏡

【課題】立体映像あるいはそれぞれの視聴者向けの個別の映像を正常に視聴できているかどうかという不安感を低減する。
【解決手段】表示状態切替用眼鏡1は、液晶シャッタ4を動作させるための電源が、液晶シャッタ4を動作させ得るスタンバイ状態にあることを視聴者に認識させる認識手段としてテンプル3を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に表示される映像を、視聴者に対して表示状態と非表示状態とに切り替えることで、左右の目の視差を利用した立体(3次元、3D)映像を視聴したり、複数人で異なった平面(2次元、2D)映像を視聴するために用いられる表示状態切替用眼鏡に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、2次元映像以外の3次元映像の視聴方法等の研究が盛んになってきており、立体映像表示装置は映画や家庭用テレビへ普及し始め身近になりつつある。3次元映像を視聴するには、例えば、3次元映像専用の左目用映像及び右目用映像を別々に表示し、偏向メガネやシャッタ眼鏡等で2つの映像を、左目及び右目のそれぞれの目のみで視覚するといった方法が用いられる。
【0003】
シャッタ眼鏡の場合、物体の3次元データから、左目用2次元データと右目用2次元データを算出して交互にディスプレイ装置に表示させ、ディスプレイ装置の交互表示と同期して液晶眼鏡が開閉し、立体視可能とする手段が特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭62−174793号公報(1987年7月31日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、液晶シャッタ眼鏡を用いて視聴する3次元映像が普及し始めているものの、3次元映像の普及は未だ始まったばかりであり、3次元映像を見慣れていない視聴者が多い。したがって、視聴者によっては、3次元映像と2次元映像との区別が難しく、正常な状態で3次元映像を視聴できているのか不安になる場合がある。
【0006】
また、ゲーム視聴において、複数人で同じ表示装置に表示される映像を、シャッタ眼鏡を用いて視聴者によって異なった映像を視聴できるようにするなど、液晶シャッタ眼鏡は、複数の視聴者が同一画面に切り替えて表示される映像を個別に視聴する際にも用いられることが考えられる。しかしながら、このような状況においても、正常な状態で映像を個別に視聴できているか不安になる場合がある。
【0007】
これらの場合、従来の液晶シャッタ眼鏡では、シャッタ眼鏡が正常に作動しているかを確認するため、たとえば、液晶シャッタ眼鏡のヨロイ(レンズの縁とテンプル開閉部の間)にある主電力のインジケーターを視聴者は確認する必要がある。しかしながらそのようにインジケーターを確認するために、視聴者はシャッタ眼鏡を取り外す必要があり、大変な煩わしさを感じていた。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、立体映像あるいはそれぞれの視聴者向けの個別の映像を正常に視聴できているかどうかという不安感を低減することができる表示状態切替用眼鏡を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る表示状態切替用眼鏡は、上記の課題を解決するために、表示装置に表示される映像を、視聴者に対して表示状態と非表示状態とに切り替える表示状態切替機構を有する表示状態切替用眼鏡において、上記表示状態切替用眼鏡の着用時に、上記表示状態切替機構を動作させるための電源が、上記表示状態切替機構を動作させ得るスタンバイ状態にあることを上記視聴者に認識させる認識手段を備えていることを特徴としている。
【0010】
ここで、スタンバイ状態とは、例えば視聴者がテレビにて3次元映像を視聴する際に、テレビに3次元映像専用の左目用映像及び右目用映像を交互に表示させる周期と、表示状態切替用眼鏡の左目用液晶シャッタ及び右目用液晶シャッタを交互に開閉させる周期とを同期させるためにテレビから送信される信号を表示状態切替用眼鏡が受信し、表示状態切替用眼鏡の左目用液晶シャッタ及び右目用液晶シャッタを交互に開閉させ得る状態をいう。
【0011】
また、本明細書における表示状態切替用眼鏡を構成する部位を図11に基づいて説明しておく。図11に示すように、レンズの周りを囲む縁の部位をリム、左右の2つのリムをつなぐ部位をブリッジ、視聴者の耳に接触して顔を挟み込む部位をテンプル、テンプルの開閉を担う部位をヒンジ、リムからヒンジまでの部位をヨロイ、及び、鼻と接触し眼鏡を支える固定する部位をノーズパッドとして、本明細書では記載している。
【0012】
そして、本発明の上記構成によれば、表示状態切替用眼鏡の着用時に、電源が表示状態切替機構を動作させ得るスタンバイ状態にあることを、認識手段によって視聴者が認識することができる。それにより、視聴者が立体映像を視聴する際、または、1つの表示装置にて複数人の視聴者がそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡を正しく動作させて、立体映像またはそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができる。
【0013】
また、テンプルが開かれることで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第1電源制御手段を備えていることが望ましい。
【0014】
上記構成によれば、テンプルが開かれることで、電源をスタンバイ状態にする第1電源制御手段を備えている。そのため、表示状態切替用眼鏡の着用動作に伴うテンプルを開くという動作により、第1電源制御手段が確実に電源をスタンバイ状態にすることができる。
【0015】
また、テンプルが着用準備位置から更に開かれることで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第2電源制御手段を備えていることが望ましい。
【0016】
上記構成によれば、テンプルが着用準備位置から更に開かれることで、電源をスタンバイ状態とする第2電源制御手段を備えている。そのため、表示状態切替用眼鏡の着用動作に伴うテンプルを更に開くという動作により、第2電源制御手段が確実に電源をスタンバイ状態にすることができる。
【0017】
また、テンプルを更に開くという動作から電源をスタンバイ状態にしたという連想が伴い、表示状態切替用眼鏡を正しく動作させて立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているという安心感を視聴者に与えることができる。
【0018】
また、上記第2電源制御手段は、上記テンプルが、上記着用準備位置あるいは当該着用準備位置よりも閉じられた位置である場合、上記電源を上記表示状態切替機構を動作させ得ない休止状態とすることが望ましい。
【0019】
上記構成によれば、第2電源制御手段は、テンプルが着用準備位置あるいは着用準備位置よりも閉じられた位置である場合、電源を休止状態とする。そのため、視聴者が表示状態切替用眼鏡を外し、テンプルが着用準備位置に戻ったこと、あるいは着用準備位置よりも閉じられた位置にテンプルがあることにより、第2電源制御手段が電源を休止状態として、消費電力を低減できる。
【0020】
また、ノーズパッドが鼻に接触したことで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第3電源制御手段を備えていることが望ましい。
【0021】
上記構成によれば、ノーズパッドが鼻に接触したことで電源をスタンバイ状態とする第3電源制御手段を備えている。そのため、表示状態切替用眼鏡の着用動作に伴いノーズパッドが鼻に当たっていることにより、第3電源制御手段が確実に電源をスタンバイ状態にすることができる。また、視聴者は、表示状態切替用眼鏡の着用時に常に感じられるノーズパッドの感触から、電源のスタンバイ状態を常に確認でき、表示状態切替用眼鏡を正しく動作させて立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているという安心感を得ることができる。
【0022】
また、上記第3電源制御手段は、上記ノーズパッドが鼻に接触していない場合、上記電源を上記表示状態切替機構を動作させ得ない休止状態とすることが望ましい。
【0023】
上記構成によれば、第3電源制御手段は、ノーズパッドが鼻に接触していない場合、電源を休止状態とする。そのため、視聴者が表示状態切替用眼鏡を外してノーズパッドが鼻と接触しなくなったことを第3電源制御手段に検知させることで、電源を休止状態とし、消費電力を低減できる。
【0024】
また、視聴者の体温を検知することで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第4電源制御手段を備えていることが望ましい。
【0025】
上記構成によれば、視聴者の体温を検知することで電源をスタンバイ状態とする第4電源制御手段を備えている。そのため、視聴者の表示状態切替用眼鏡の着用動作に伴い、視聴者の体温を第4電源制御手段に検知させることで、確実に電源をスタンバイ状態にすることができる。なお、視聴者の体温の検知は、公知の体温センサを用いて行うことが可能である。
【0026】
また、上記第4電源制御手段は、視聴者の体温を検知していない場合、上記電源を上記表示状態切替機構を動作させ得ない休止状態とすることが望ましい。
【0027】
上記構成によれば、第4電源制御手段は、視聴者の体温を検知していない場合、電源を休止状態とするので、消費電力を低減できる。
【0028】
また、視聴者の血流を検知することで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第5電源制御手段を備えていることが望ましい。
【0029】
上記構成によれば、視聴者の血流を検知することで電源をスタンバイ状態とする第5電源制御手段を備えている。そのため、視聴者の表示状態切替用眼鏡の着用動作に伴い、視聴者の血流を第5電源制御手段に検知させることで、確実に電源をスタンバイ状態にすることができる。なお、視聴者の血流の検知は、公知の血流センサを用いて行うことができる。
【0030】
また、上記第5電源制御手段は、視聴者の血流を検知していない場合、上記電源を上記表示状態切替機構を動作させ得ない休止状態とすることが望ましい。
【0031】
上記構成によれば、第5電源制御手段は、視聴者の血流を検知していない場合、電源を休止状態とするので、消費電力を低減できる。
【0032】
また、上記認識手段は、上記電源が上記スタンバイ状態である場合に、上記表示状態切替用眼鏡のレンズのいずれかの位置に、上記電源が上記スタンバイ状態であることを表示するものであることが望ましい。
【0033】
上記構成によれば、表示状態切替用眼鏡の着用時に、電源がスタンバイ状態にあることを、視聴者が表示状態切替用眼鏡のレンズのいずれかの位置に目視認識することができる。それにより、視聴者が立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡を正しく動作させて、立体映像またはそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができる。更に、電源がスタンバイ状態か否かの確認時に視線をずらす必要がなく簡便である。
【発明の効果】
【0034】
本発明に係る表示状態切替用眼鏡は、以上のように、表示状態切替用眼鏡の着用時に、電源が表示状態切替機構を動作させ得るスタンバイ状態にあることを、認識手段によって視聴者が認識することができるという効果を奏する。それにより、視聴者が立体映像を視聴する際、または、1つの表示装置にて2人の視聴者がそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡を正しく動作させて、立体映像またはそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示状態切替用眼鏡の構成を示す図である。
【図2】図1の表示状態切替用眼鏡に係るプッシュスイッチ周りを拡大して示す図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態に係る表示状態切替用眼鏡の構成を示す図である。
【図4】図3の表示状態切替用眼鏡に係るテンプルの位置を示す図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係る表示状態切替用眼鏡の構成を示す図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係る表示状態切替用眼鏡の構成を示す図である。
【図7】図6の表示状態切替用眼鏡に係る体温センサの具体的な構成を示す図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態に係る表示状態切替用眼鏡の構成を示す図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態に係る表示状態切替用眼鏡の構成を示す図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係る表示状態切替用眼鏡の構成を示す図である。
【図11】表示状態切替用眼鏡を構成する部位を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の実施形態について図1〜図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。説明の便宜上、図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
〔1.テンプルを用いた認識例1〕
図1に基づき、本発明の一実施形態に係る表示状態切替用眼鏡の構成について説明する。図1は、表示状態切替用眼鏡の構成を示す構成図である。
【0038】
図1に示すように、表示状態切替用眼鏡1は、左右のレンズ2と、左右のテンプル3(認識手段)と、表示装置に表示される映像を視聴者に対して表示状態と非表示状態とに切り替える液晶シャッタ4(表示状態切替機構)と、を有している。
【0039】
上記構成の表示状態切替用眼鏡1を用いて、立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴するにあたっては、まず、表示状態切替用眼鏡の液晶シャッタを動作させるための液晶シャッタ用電源(図示せず)を、液晶シャッタを動作させ得るスタンバイ状態とする必要がある。この点、上記構成の表示状態切替用眼鏡1においては、視聴者が表示状態切替用眼鏡1のテンプル3を開くと、それを表示状態切替用眼鏡1に設けられたプッシュスイッチ5が連動してスイッチON状態になることにより、このスタンバイ状態が実現される。
【0040】
ここで、図1のプッシュスイッチ5周りの拡大図である図2を用い、スタンバイ状態が実現される様子について、より具体的に説明する。図2に示すように、テンプル3を図中矢印方向に開くことで、ヨロイ接触面に設けられたプッシュスイッチ5(第1電源制御手段)がテンプル接触面に押し込まれ、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態となる。本実施形態では、テンプル3がヨロイに設けられたプッシュスイッチ5を押すことについて記載しているが、テンプル3が開かれることで動作し、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にでき、小型、軽量、人体に対して安全で眼鏡に搭載できる電源制御手段であれば、プッシュスイッチ5をそのような電源制御手段により置換しても構わない。加えて、上述した電源制御手段を設ける位置はヨロイに限定されず、例えばテンプルであっても構わない。
【0041】
なお、テンプル3が閉じている状態において、プッシュスイッチ5がヨロイ接触面から飛び出している高さを調節することで、テンプル3をどれだけ開いた段階で液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にするかを調節することが可能である。また、このようなプッシュスイッチ5の高さ調節を、表示状態切替用眼鏡1の視聴者別に行うことも可能である。
【0042】
そして、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態となった後、立体映像を視聴者に対して表示する場合は、表示装置上に左右の目の視差を利用した視差映像が表示されると、その視差映像の表示に同期して、表示状態切替用眼鏡1の左右の液晶シャッタ4が開閉する。これにより、視聴者は視差映像を立体映像として視聴できる。
【0043】
また、1つの表示装置で複数の視聴者に異なった映像を見せる場合、例えば、視聴者Aにa1,a2,a3,…という視聴者A用映像を順番にフレーム毎に見せ、視聴者Bにb1,b2,b3,…という視聴者B用映像を順番にフレーム毎に見せる場合を想定する。この場合、表示装置上にa1,b1,a2,b2,a3,b3,…という順に、視聴者A用映像と視聴者B用映像とを交互に切り替えて表示する。
【0044】
そして、この視聴者A用映像と視聴者B用映像との表示切替に同期して、視聴者毎に対応したタイミングで、表示状態切替用眼鏡1の液晶シャッタ4を開閉する。つまり、視聴者Aが用いる表示状態切替用眼鏡の液晶シャッタは、視聴者A用映像a1,a2,a3,…の時に開き、視聴者B用映像b1,b2,b3,…の時に閉じる。これにより、視聴者毎に異なった映像を視聴することができる。
【0045】
上記構成によれば、プッシュスイッチ5は、表示状態切替用眼鏡1の着用時にテンプル3が開かれることに連動してスイッチON状態になることで、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にする。つまり、テンプル3を開くという動作が、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態になったという連想に繋がることで、視聴者がスタンバイ状態を認識することができる。この点において、テンプル3は、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態にあることを視聴者に認識させる認識手段として機能しているといえる。
【0046】
そして、上述の連想を発生させることで、視聴者が立体映像を視聴する際、または、1つの表示装置にて2人の視聴者がそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡1を正しく動作させて、立体映像またはそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができる。その上、表示状態切替用眼鏡1の着用動作に伴うテンプル3を開くという動作によって、確実に液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にすることができる。
【0047】
〔2.テンプルを用いた認識例2〕
次に、本発明の他の実施形態として、テンプルが着用準備位置から更に開かれることで液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とする表示状態切替用眼鏡10について、液晶シャッタ用電源のスタンバイ状態を視聴者に認識させるための構成を説明する。
【0048】
図3に示すように、表示状態切替用眼鏡10は、ヨロイに圧電素子11が設けられている。この圧電素子11は、表示状態切替用眼鏡10のテンプル3が着用準備位置から更に開かれることで加わる応力によって、電位差を発生させるものである。
【0049】
ここで、テンプル3の位置を図4に基づいて説明する。図4に示すように、テンプル3の「着用準備位置」とはヒンジが最大角に開き、かつ、表示状態切替用眼鏡10にテンプルの開閉方向に力がかかっていない位置である。なお、テンプル3が着用準備位置にある場合の左右のテンプル3の先端同士の距離をXとする。左右のテンプル3の先端同士の距離がXより大きくなると、表示状態切替用眼鏡10、中でもテンプル3及びヨロイに力がかかり、テンプル3が閉じる方向へ力がかかる。また、「着用位置」とは視聴者が表示状態切替用眼鏡10を着用しているときの位置であり、「着用時最大開き位置」とは視聴者が表示状態切替用眼鏡10を着用するときに最も左右のテンプル3の先端同士の距離が大きくなる位置である。なお、テンプル3が着用位置、または、着用時最大開き位置にある場合、左右のテンプル3の先端同士の距離をそれぞれY、Zとすると、X<Y<Zとなる。つまり、表示状態切替用眼鏡10の着用時には、まず着用準備位置にテンプル3を開く。そして、顔にぶつからないように更にもう少しテンプル3を着用時最大開き位置まで開いて、テンプル3を顔の側面を通り後方に向けて移動させる。なお、この着用準備位置から着用時最大開き位置までテンプル3を開いていく過程において、テンプル3には、着用準備位置まで閉じる方向へ戻ろうとする力がかかっている。
【0050】
そして最後に、テンプル3を耳に掛けながら手を離すが、それによりテンプル3は着用時最大開き位置から着用位置までやや閉じる。この着用時においてテンプル3が開いている状態としては、表示状態切替用眼鏡10が視聴者の顔にフィットしていればよい。そのようにフィットする状態とは、着用準備位置よりややテンプル3が開いた状態、つまりテンプル3が閉じる方向へ戻ろうとする力が幾分かかった状態である。
【0051】
そして、表示状態切替用眼鏡10は、テンプル3が着用準備位置からさらに開かれることで圧電素子11に生じる電位差により、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とする。すなわち、圧電素子11は、テンプル3が着用準備位置から更に開かれることで、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とする第2電源制御手段として機能している。ここで、電位差により液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とするには、例えば公知のスイッチ動作をするトランジスタを用いることが挙げられる。なお、圧電素子11を設ける位置はヨロイに限定されず、テンプル3が着用準備位置から更に開かれることで応力が加わる位置であればよく、例えばブリッジであっても構わない。
【0052】
上記構成によれば、表示状態切替用眼鏡10の着用時に、テンプル3を着用準備位置から更に開くという動作に伴い、圧電素子11に生じる電位差がセンサにより検知され、それをトリガとして液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態となる。換言すれば、視聴者の立場では、テンプル3を更に開くという動作から液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にしたという連想が伴う。この点において、テンプル3は、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態にあることを視聴者に認識させる認識手段として機能しているといえる。
【0053】
そして、上述の連想を発生させることで、表示状態切替用眼鏡10を正しく動作させて立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているという安心感を視聴者に与えることができる。
【0054】
その上、表示状態切替用眼鏡10の着用動作に伴うテンプル3を更に開くという動作によって、確実に液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にすることができる。
【0055】
さらに、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態であることを視聴者により確実に認識させるため、テンプル3が着用準備位置から更に開かれる場合に、ノッチ音が発生するようにテンプル3のヒンジを構成してもよい。このようにノッチ音が発生するようにしておけば、ノッチ音によっても、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態になったことを視聴者に認識させることができる。
【0056】
また、テンプル3が、着用準備位置あるいは着用準備位置よりも閉じられた位置である場合、液晶シャッタ用電源を液晶シャッタ4を動作させ得ない休止状態としてもよい。これは、圧電素子11での電位差が発生していない場合に、液晶シャッタ用電源を休止状態とすることで実現できる。
【0057】
上記構成によれば、第2電源制御手段である圧電素子11は、テンプル3が着用準備位置あるいは着用準備位置よりも閉じられた位置である場合、圧電素子11において電位差が0となり、液晶シャッタ用電源を休止状態とする。そのため、視聴者が表示状態切替用眼鏡10を外し、テンプル3が着用準備位置に戻ったこと、あるいは着用準備位置よりも閉じられた位置にテンプル3があることで、圧電素子11において電位差が0となり、液晶シャッタ用電源を休止状態として、消費電力を低減できる。
【0058】
〔3.ノーズパッドによる認識例〕
また、ノーズパッドを用いて、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態になったことを視聴者に認識させることも可能であるので、本発明のさらに他の実施形態として以下に説明する。
【0059】
すなわち、図5に示すように、表示状態切替用眼鏡20に設けられたノーズパッド21に圧電素子22を設ける。そして、視聴者が表示状態切替用眼鏡20を着用する時、ノーズパッド21に鼻からの応力がかかることにより圧電素子22に電位差が生じるので、この電位差を、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とするためのトリガとすることができる。すなわち、圧電素子22は、ノーズパッド21に応力がかかることを検知することで、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とする第3電源制御手段として機能している。
【0060】
上記構成によれば、表示状態切替用眼鏡20の着用時に、ノーズパッド21に鼻からの応力がかかることにより圧電素子22に電位差が生じ、これをトリガとして液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態となる。視聴者の立場で言い換えれば、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態にあることを、ノーズパッド21の鼻への接触によって認識することができる。この点において、ノーズパッド21は、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態にあることを視聴者に認識させる認識手段として機能しているといえる。
【0061】
そして、上述の連想を発生させることで、視聴者が立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡20を正しく動作させて立体映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができる。その上、表示状態切替用眼鏡20の着用動作に伴うノーズパッド21を鼻に当てるという動きによって、確実に液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にすることができる。
【0062】
また、視聴者は、表示状態切替用眼鏡20の着用時に常に感じられるノーズパッド21の感触から、液晶シャッタ用電源のスタンバイ状態を常に確認でき、表示状態切替用眼鏡20を正しく動作させて立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているという安心感を得ることができる。
【0063】
また、ノーズパッド21が鼻に接触していない場合、液晶シャッタ用電源を液晶シャッタ4を動作させ得ない休止状態としてもよい。これは、ノーズパッド21が鼻に接触していない場合、つまり、圧電素子22での電位差が0である場合、液晶シャッタ用電源を休止状態とすることで実現可能である。これにより、液晶シャッタ用電源を適宜休止状態とし、消費電力を低減できる。
【0064】
〔4.体温センサによる電源制御〕
また、図6に示すように、表示状態切替用眼鏡30に設けられた体温センサ31を用いて、液晶シャッタ用電源の制御を行うことも可能であるので、本発明の更に他の実施形態として以下に説明する。
【0065】
表示状態切替用眼鏡30に設けられる体温センサ31として、熱電対が用いられる。熱電対の一端は、表示状態切替用眼鏡30の身体への接触部として、たとえばテンプルに設けられる。また、熱電対の他端は、表示状態切替用眼鏡30における視聴者の身体への非接触部として、たとえばヨロイに設けられる。
【0066】
このように、熱電対の両端を身体への接触部および非接触部のそれぞれに設けることで、熱電対の両端で温度差が生じるので、熱電対に電位差が生じる。そして、このように熱電対に生じる電位差を、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にするためのトリガとしてもよい。すなわち、体温センサ31を、視聴者の体温を検知することで、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とする第4電源制御手段として機能させてもよい。
【0067】
ここで、体温センサ31の具体的な構成について図7を用いて説明する。図7に示すように、熱電対で生じた電位差によって、熱電対に電気的に接続されたコイルに電流が流れ、コイル内に磁界が発生する。そして、コイル内のスイッチ部材(磁石)が磁力によって移動することで、液晶シャッタ電源はスタンバイ状態となる。
【0068】
なお、熱電対の一端が設けられる接触部は、テンプルに限定されるものではない。たとえば、ノーズパッドに熱電対の一端を設けてもよい。また、熱電対の他端が設けられる非接触部は、ヨロイに限定されるものではない。たとえば、レンズのリムに熱電対の他端を設けてもよい。
【0069】
上記構成によれば、表示状態切替用眼鏡30の着用時に、体温センサ31により視聴者の体温を検知し、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にする。言い換えれば、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態であることを、表示状態切替用眼鏡30の着用時に体温センサ31が設けられた表示状態切替用眼鏡30の部位(身体への接触部)が自身に触れることによって、視聴者は認識することができる。この点、体温センサ31が設けられた表示状態切替用眼鏡30の部位が、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態にあることを視聴者に認識させる認識手段として機能しているといえる。
【0070】
そして、そのようにスタンバイ状態を認識させることで、視聴者が立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡30を正しく動作させて立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができる。その上、表示状態切替用眼鏡30の着用動作に伴い、確実に液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にすることができる。
【0071】
また、視聴者の体温を体温センサ31が検知していない場合、液晶シャッタ用電源を液晶シャッタを動作させ得ない休止状態としてもよい。これにより、液晶シャッタ用電源を適宜休止状態として、消費電力を低減できる。
【0072】
〔5.血流センサによる電源制御〕
また、視聴者の血流を検知することにより液晶シャッタ用電源の制御を行うことも可能であるので、本発明のさらに他の実施形態として以下に説明する。
【0073】
視聴者の血流の検知は、図8に示すように、表示状態切替用眼鏡40のノーズパット21に血流センサ41を設けることにより実現可能である。なお、血流センサ41は、接触型のものであれば、テンプルをはじめとする表示状態切替用眼鏡40における身体への接触部分に設ければよい。また、血流センサ41が非接触型のものである場合、血流の検知精度を向上させるために、表示状態切替用眼鏡40においてなるべく身体に近い位置に血流センサを設ければよい。
【0074】
そして、視聴者が表示状態切替用眼鏡40を着用する際、視聴者の血流を血流センサ41で検知する。そして、血流センサ41により視聴者の血流が検知されたことを、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にするためのトリガとしてもよい。すなわち、血流センサ41を、視聴者の血流を検知することで、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とする第5電源制御手段として機能させてもよい。
【0075】
上記構成によれば、表示状態切替用眼鏡40の着用時に、血流センサ41で視聴者の血流を検知し、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にする。言い換えれば、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態であることを、表示状態切替用眼鏡40の着用時に血流センサ41が設けられた表示状態切替用眼鏡40の部位が自身に触れることで、視聴者は液晶シャッタ用電源のスタンバイ状態を認識することができる。この点、血流センサ41が設けられた表示状態切替用眼鏡40の部位が、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態にあることを視聴者に認識させる認識手段として機能しているといえる。
【0076】
そして、そのようにスタンバイ状態を認識させることで、視聴者が立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡40を正しく動作させて立体映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができる。その上、表示状態切替用眼鏡40の着用動作に伴い、確実に液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にすることができる。
【0077】
また、視聴者の血流を血流センサ41が検知していない場合、液晶シャッタ用電源を液晶シャッタ4を動作させ得ない休止状態としてもよい。これにより、液晶シャッタ用電源を適宜休止状態として、消費電力を低減できる。
【0078】
〔6.インジケーターによる認識例〕
また、LED等のインジケーターを液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態であることを視聴者に認識させる認識手段とすることも可能なので、本発明のさらに他の実施形態として以下に説明する。
【0079】
すなわち、図9に示すように、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態である場合に、表示状態切替用眼鏡50のレンズのいずれかの位置に、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態であることをインジケーター51(認識手段)により表示する。
【0080】
なお、図9に記載されている“スイッチ”は、第1電源制御手段であるプッシュスイッチと同等の機能を有している。すなわち、図9に記載のスイッチは、表示状態切替用眼鏡50の着用時にテンプル3が開かれることに連動して、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態とするものである。そして、そのように液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態になったことに連動して、インジケーター51を表示させればよい。ここで、図9に記載のスイッチは第1電源制御手段であるプッシュスイッチと同等の機能を有するスイッチに限定されるものではない。たとえば、図9に記載のスイッチを視聴者が手動にてスイッチON状態とすることで、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にするプッシュスイッチであってもよい。さらに、図9に記載のスイッチを視聴者が手動にてスイッチON状態とすることで、液晶シャッタ用電源をスタンバイ状態にするプッシュスイッチである場合、図9に記載のスイッチを設ける位置はヨロイ接触面に限定されるものではなく、テンプル3やヨロイ接触面以外のヨロイに設けてもよい。
【0081】
上記構成によれば、表示状態切替用眼鏡50の着用時に、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態にあることを、インジケーター51の表示によって視聴者が認識することができる。それにより、視聴者が立体映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡50を正しく動作させて立体映像、または、それぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができる。なお、表示状態切替用眼鏡50の電池残量が残り少ない場合には、インジケーター51を点滅させることにより視聴者に残量が少ない旨を知らせてもよい。
【0082】
そして、インジケーター51を設ける位置は、視聴の妨げにならないことに加え、視線をずらさずとも視界の片隅に見える位置を選べばよい。そうであれば、液晶シャッタ用電源がスタンバイ状態か否かの確認時に視線をずらす必要がなく簡便である。
【0083】
なお、図1〜図9でレンズを左右二つに分けて描いているが、機能上に支障が無ければ図10に示すように左右一体型のレンズであってもよい。
【0084】
〔7.無線電力供給〕
なお、表示状態切替用眼鏡の液晶シャッタ用電源に対する電力供給を、無線電力供給により行うことも可能である。無線電力供給を実現するためには、表示装置側に電力送電部を設ける一方、表示状態切替用眼鏡に受電部を設ける。送電部には、送電コイルと電源部とが設けられ、受電部には、受電コイルが設けられている。電源部から交流電流を送電コイルに供給することで、送電コイルと受電コイルとの間で磁界が振動し、共鳴現象が起こる所定の周波数を有する磁場を発生させることができる。そして、送電コイルで磁場を発生させ、送電コイルと受電コイルとの間で磁場を共鳴させることで、送電部から受電部へ電力を無線供給することができる。
【0085】
上記構成によれば、表示状態切替用眼鏡の電池交換の回数が減ったり、不要になったり、物理的な電力配線が不要になることで視聴者の動きの制限が軽減されるといった、従来の視聴者の負担が軽減される。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明の表示状態切替用眼鏡は、表示状態切替用眼鏡の着用時に、電源が表示状態切替機構を動作させ得るスタンバイ状態にあることを、認識手段によって視聴者が認識することができる。それにより、視聴者が立体映像を視聴する際、または、1つの表示装置にて2人の視聴者がそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴する際に生じる、表示状態切替用眼鏡を正しく動作させて、立体映像またはそれぞれの視聴者向けの個別の映像を視聴できているかどうかという不安感を低減することができる。
【符号の説明】
【0087】
1,10,20,30,40,50 表示状態切替用眼鏡
3 テンプル(認識手段)
21 ノーズパッド(認識手段)
51 インジケーター(認識手段)
4 液晶シャッタ(表示状態切替機構)
5 プッシュスイッチ(第1電源制御手段)
11 圧電素子(第2電源制御手段)
22 圧電素子(第3電源制御手段)
31 体温センサ(第4電源制御手段)
41 血流センサ(第5電源制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に表示される映像を、視聴者に対して表示状態と非表示状態とに切り替える表示状態切替機構を有する表示状態切替用眼鏡において、
上記表示状態切替用眼鏡の着用時に、上記表示状態切替機構を動作させるための電源が、上記表示状態切替機構を動作させ得るスタンバイ状態にあることを上記視聴者に認識させる認識手段を備えていることを特徴とする表示状態切替用眼鏡。
【請求項2】
テンプルが開かれることで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第1電源制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項3】
テンプルが着用準備位置から更に開かれることで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第2電源制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項4】
上記第2電源制御手段は、上記テンプルが、上記着用準備位置あるいは当該着用準備位置よりも閉じられた位置である場合、上記電源を上記表示状態切替機構を動作させ得ない休止状態とすることを特徴とする請求項3に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項5】
ノーズパッドが鼻に接触することで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第3電源制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項6】
上記第3電源制御手段は、上記ノーズパッドが鼻に接触していない場合、上記電源を上記表示状態切替機構を動作させ得ない休止状態とすることを特徴とする請求項5に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項7】
視聴者の体温を検知することで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第4電源制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項8】
上記第4電源制御手段は、視聴者の体温を検知していない場合、上記電源を上記表示状態切替機構を動作させ得ない休止状態とすることを特徴とする請求項7に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項9】
視聴者の血流を検知することで、上記電源を上記スタンバイ状態とする第5電源制御手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項10】
上記第5電源制御手段は、視聴者の血流を検知していない場合、上記電源を上記表示状態切替機構を動作させ得ない休止状態とすることを特徴とする請求項9に記載の表示状態切替用眼鏡。
【請求項11】
上記認識手段は、上記電源が上記スタンバイ状態である場合に、上記表示状態切替用眼鏡のレンズのいずれかの位置に、上記電源が上記スタンバイ状態であることを表示するものであることを特徴とする請求項1に記載の表示状態切替用眼鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−150358(P2012−150358A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−10175(P2011−10175)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】