説明

表示画像切替装置及び表示画像切替方法

【課題】移動を伴う複数のカメラから特定のカメラを選択する際、直感的で分かりやすい選択方法を提供することで、オペレータの負担を軽減すること。
【解決手段】複数のカメラ101のうち、カメラ選択部105によって選択されたカメラ101によって撮像され、表示部111に表示された画像においてオペレータが対象を選択すると、カメラ抽出部108は、選択された対象を撮像している他の全てのカメラ101を抽出する。カメラアイコン配置部110は、抽出されたカメラ101の画像上の位置にカメラアイコンを配置する。表示部111に表示されたカメラアイコンが選択されると、選択されたカメラアイコンの位置におけるカメラ101による撮像画像が表示部111に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装着型カメラ等の移動カメラを複数用いて撮像された表示画像を切り替える表示画像切替装置及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関の金庫、企業の重要機密の保管場所、銀行、ATM(automated teller machine)が設置されているコンビニエンス・ストア等の各種店舗では、設置した監視カメラが撮像した監視対象の動画像、静止画像を用いてセキュリティを維持している。
【0003】
このような据置型のカメラを用いた撮像システムとして、特許文献1に開示の技術が知られている。特許文献1には、図1に示すように、各種店舗などを示す平面マップ上にカメラの位置、向き及び撮像範囲を示すカメラアイコンを表示し、表示されたカメラアイコンをユーザが選択すると、選択されたカメラによって撮像された画像を平面マップと並べて表示する技術が開示されている。
【0004】
このような据置型のカメラを用いた防犯システムでは、カメラの撮像方向によっては監視対象者の人相、身長、服装等を十分に撮像できず、監視対象者の情報を十分に収集することができない。また、据置型のカメラを設置することが困難な屋外などのオープンスペースでは使用できない。このため、近年では、特許文献2に示すように、警備員、社員、店舗の店員等の身体(頭部、胸ポケット等)に装着型カメラを装着して、防犯場所を警備させ、警備した際に撮像した画像を用いて、不審者の監視を行うことが考えられている。
【0005】
また、特許文献3に開示された技術は、複数の移動型カメラを連携させ広範囲な領域を監視する場合に、移動型カメラの位置と撮影方向を管理することで同一の対象を撮影する複数の移動型カメラを抽出すると共に、複数の移動型カメラが撮影した対象を表示する、といった技術である。これにより、最も撮影状況のよいカメラから求めた位置情報をカメラ間で共有できるので、対象の追跡が容易になる。
【0006】
さらに、特許文献4に開示された技術は、ユーザの見たい地点を指定すると、その地点を一番早く撮影できるカメラを選択する、といった技術である。これにより、管理者は複数カメラが存在しても簡易な方法で見たい対象や地点を見ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3679620号公報
【特許文献2】特表2007−523545号公報
【特許文献3】特開2004−056664号公報
【特許文献4】特開2000−307928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述した特許文献2に開示された技術では、広範な領域を監視する場合、オペレータが複数の装着型カメラを制御して、監視領域又は監視対象を切り替えることが考えられる。しかしながら、複数のカメラから特定のカメラを選択する方法や、選択したカメラの撮像画像を切り替える方法について開示されておらず、そのような実現方法が不明である。
【0009】
また、上述した特許文献1に開示された技術において、据置型カメラを装着型カメラに置き換えることは容易に考えられる。しかしながら、カメラアイコンが平面マップ上を自由に動くことになり、カメラの位置及び向きを考慮しながら、カメラを選択しなければならず、オペレータの負担が増大する。また、平面マップ上でカメラを選択し、選択したカメラの撮像画像を見るため、平面マップと撮像画像との間で視線移動が多くなり、この点においてもオペレータの負担が増大する。
【0010】
また、特許文献3には、管理センターにおいて、平面マップ上にカメラの位置がマッピングされていることと、各カメラの映像を表示することは開示されているが、複数のカメラ画像から特定の画像を選択することや、選択したカメラ画像を切り替える方法についてついては開示されていない。
【0011】
さらに、特許文献4に開示された技術では、監視者が地点を選択することと、選択された地点を一番早く撮影できるカメラを抽出することは開示されているが、監視者は対象や地点を選択した状態から対象を別の角度で見たいと考えた際には再度全体マップから地点や方向を選択する必要があり、簡易な手段で他のカメラへ切り替える方法は開示されていない。
【0012】
本発明の目的は、移動を伴う複数のカメラから特定のカメラを選択する際、直感的で分かりやすい選択方法を提供することで、オペレータの負担を軽減する表示画像切替装置及び表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の表示画像切替装置の一つの態様は、第1のカメラによって撮像された画像を表示させる画像選択手段と、第2のカメラの位置を抽出するカメラ抽出手段と、抽出された前記第2のカメラの位置を示すカメラ位置画像情報を生成するカメラ位置画像情報生成手段と、を具備し、前記カメラ位置画像情報生成手段は、前記カメラ位置画像情報を前記画像選択手段で選択されている画像と関連付けて表示させる、構成を採る。
【0014】
本発明の表示方法の一つの態様は、複数のカメラのうち、特定の条件を満たすカメラを抽出する抽出ステップと、抽出された前記カメラの位置を示す画像を表示させる表示ステップと、を具備するようにした。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、移動を伴う複数のカメラから特定のカメラを、直感的で分かりやすく選択できるので、オペレータの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】特許文献1に開示された撮像システムにおける表示画像の様子を示す図
【図2(a)】実施の形態1の監視システムの概要を説明する概念図
【図2(b)】実施の形態1の監視システムの概要を説明する概念図
【図2(c)】実施の形態1の監視システムの概要を説明する概念図
【図3】実施の形態1の監視システムの構成を示すブロック図
【図4】図3に示したカメラ抽出部におけるカメラ抽出処理の手順を示すフロー図
【図5】カメラ位置及び画像内位置との関係を概念的に示す模式図
【図6】画像内座標と、光軸を始線とする偏角との対応関係を示す図
【図7】画像内領域サイズと、対象までの距離との対応関係を示す図
【図8】対象の画像内における領域サイズの説明に供する図
【図9】実施の形態2の監視システムの概要を説明する概念図
【図10】実施の形態2の監視システムの構成を示すブロック図
【図11】実施の形態3の監視システムの概要を説明する概念図
【図12】実施の形態3の監視システムの構成を示すブロック図
【図13】実施の形態4の監視システムの概要を説明する概念図
【図14】実施の形態4の監視システムの概要を説明する概念図
【図15】実施の形態4の監視システムの構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
本発明の装着型カメラは、例えば、イベント会場、展示会会場、駅構内、金融機関の金庫、企業の重要機密の保管場所、銀行、百貨店、コンビニエンス・ストア等の各種店舗や会場を警備する複数の撮像者(警備員、社員、店舗の店員等)の身体(頭部、胸ポケット等)に装着されて用いられる。特に据置型カメラの設置が困難な屋外イベント会場などのオープンスペースで有用である。
【0019】
なお、装着型カメラは必ずしも人に装着される必要はなく、人が持ち運びしながら撮像したり、自律走行可能なロボットに取り付けられたりしてもよい。すなわち、装着型カメラは移動カメラと言い換えることができる。
【0020】
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1に係る監視システムの概要を説明する概念図である。ここでは、複数の装着型カメラ(以下、単に「カメラ」という)によって撮像された画像等が集中管理され、例えば、警備室等において監視員などのオペレータが視認する監視画面に表示される様子を例に説明する。各カメラにはID(カメラID)が付与されている。図2において、監視画面10の右側には、各種店舗などの監視領域を示す平面マップ11が表示され、警備員に装着されたカメラの位置及びカメラの視野が警備員を示す警備員アイコンと共に平面マップ11上に表示される。図2では、それぞれカメラID=2,5,6,7,8のカメラが存在している。
【0021】
一方、監視画面10の左側には、オペレータが選択したカメラによって撮像されたカメラ画像12が表示される。図2では、楕円表示した領域に撮像画像を表示するが、楕円表示に限らず、円形表示でも、方形表示でもよい。
【0022】
図2(a)は、カメラID=8のカメラによって撮像された画像が監視画面10の左側のカメラ画像12に表示されており、オペレータがある対象13(ここでは、枠で囲んだ人物)をポインタ14を用いて選択している様子を示している。
【0023】
本監視システムは、オペレータがある対象を選択すると、選択された対象を撮像しているカメラを抽出し、抽出したカメラが存在することを示すアイコンを、当該カメラを装着した警備員の近くに表示する。この様子を図2(b)に示す。ここでは、カメラID=2を表すカメラアイコン15をカメラ画像12に表示された警備員16の近くに表示する。このとき、撮像画像の表示領域に入らないカメラが抽出された場合、撮像画像の表示領域外に警備員を示す人物アイコンとカメラアイコンとを表示する。図2(b)では、カメラID=5を表すカメラアイコン17と警備員を示す人物アイコン18とを表示し、カメラID=6を表すカメラアイコン19と警備員を示す人物アイコン20とを表示する。このような表示をすることにより、オペレータは選択可能なカメラが監視空間内のどこにあるか直感的に理解することができる。
【0024】
また、警備員を示す人物アイコンとカメラアイコンとを表示す際、人物アイコンの大きさをカメラID=8のカメラと当該警備員との距離に応じて変えてもよく、この距離が近ければ人物アイコンを大きく表示し、この距離が遠ければ人物アイコンを小さく表示する。なお、カメラ画像12の表示領域に入るか否かにかかわらず、カメラアイコンの表示についても、同様に距離に応じて大きさを変えてもよい。
【0025】
また、カメラの撮像方向が分かるように人物アイコン又はカメラアイコンを表示してもよい。例えば、カメラの撮像方向を示す矢印を表示したり、方向別に複数のアイコンを用意しておいて、撮像方向に応じてアイコンを変更したりすることにより、アイコン表示されているカメラの撮像方向を視覚的に認識することができる。また、カメラアイコンにカメラIDの情報を重畳して表示してもよい。
【0026】
なお、撮像画像に映っている警備員であっても、その警備員のカメラが選択された対象を撮像していない場合は抽出されず、カメラアイコンは表示しない。すなわち、図2(b)では、カメラID=7のカメラは抽出されていないので、このカメラを装着した警備員21はカメラ画像12に映っているがカメラアイコンは表示しない。
【0027】
図2(b)において、オペレータが監視画面左側のカメラ画像12においてカメラID=5のカメラアイコン17を選択すると、監視画面左側のカメラ画像12がカメラID=5のカメラ画像12に切り替わる。撮像画像が切り替わった様子を図2(c)に示す。このとき、図2(a)において選択された対象が選択された状態を継続し、対象を撮像しているカメラのアイコンを表示してもよいし、選択を解除して対象を再度選択できる状態にしてもよい。
【0028】
これにより、オペレータは監視画面10を見ながら、アイコンを選択するという直感的で分かりやすい簡単な操作で見たいカメラを直感的に切り替えることができる。また、カメラの切り替えに際して平面マップ11を参照する必要がないため、視線移動によるオペレータの負担を軽減し、オペレータの興味ある対象を連続的に表示することができる。さらに、対象の監視に適したカメラのみをアイコン表示するため、カメラを切り替えることができ、操作性の向上を図ることができる。特に、興味のある対象を様々な角度から監視する場合に有効である。
【0029】
なお、従来技術で示したように、監視画面10右側の平面マップ11上の警備員アイコンをオペレータがポインタ14を用いて指定することにより、監視画面10左側のカメラ画像12を切り替えるようにしてもよい。
【0030】
図3は本発明の実施の形態1に係る監視システム100の構成を示すブロック図である。以下、図3を参照しながら監視システム100の各部構成について説明する。
【0031】
カメラ101は、実空間での自カメラの位置と、自カメラが向いている撮像方向とを測位して位置情報及び方向情報として取得する。位置情報の取得は、例えば、GPS(Global Positioning System)又は無線タグを用いて行われる。また、方向情報の取得は、例えば、ジャイロ、地磁気センサ又は位置が既知のランドマークを用いて行われる。また、カメラ101は、レンズを介して入射する被写体光を光電変換して撮像信号にするCMOS又はCCD等の撮像素子を有し、撮像した画像を所定の処理を施して画像データに加工する。また、カメラ101には、それぞれ異なるカメラIDが付与されている。さらに、カメラ101は、取得した画像データ及びカメラIDを無線通信によって画像管理サーバ102に送信し、カメラID、位置情報及び方向情報を無線通信によって位置管理サーバ103に送信する。なお、カメラ101のレンズの光軸方向をカメラの撮像方向とする。
【0032】
画像管理サーバ102は、カメラ101から送信されたカメラIDと画像データを受信及び蓄積し、カメラごとの画像データをカメラIDと対応付けて管理し、蓄積した画像データを必要に応じて画像選択部106に出力する。
【0033】
位置管理サーバ103は、カメラ101から送信されたカメラID、位置情報及び方向情報を受信及び蓄積し、カメラごとの位置情報及び方向情報をカメラIDと対応付けて管理し、蓄積した位置情報及び方向情報を必要に応じてカメラ抽出部108及びカメラ位置算出部109に出力する。
【0034】
表示画像切替部104は、カメラ選択部105、画像選択部106、対象選択部107、カメラ抽出部108、カメラ位置算出部109、カメラアイコン配置部110を有する。
【0035】
カメラ選択部105は、カメラ101によって撮像された画像(図2(a)では監視画面10左側に表示されたカメラ画像12)に重ねて表示されたカメラアイコンをオペレータが選択したり、後述する表示部111に表示された平面マップ(図2に示した監視画面10右側に表示された画像)上に示されるアイコンをオペレータが選択したりすると、どのカメラが選択されたかを示すカメラ選択情報(例えば、カメラID)を画像選択部106に出力する。ここで、カメラ101によって撮像された画像に重ねて表示されたカメラアイコンをオペレータが選択する処理として次のような処理が考えられる。すなわち、オペレータがマウスなどのポインタを用いて画面上の座標を入力すると、カメラ選択部105は、入力された座標に対応するアイコンと、そのアイコンに対応するカメラIDとを後述するカメラアイコン配置部110から求めることが考えられる。また、表示部111に表示された平面マップ上に示されるカメラをオペレータが選択する処理として、具体的には、平面マップ上で選択されたカメラの位置情報に対応するカメラIDを図示せぬ信号線を介して位置管理サーバ103から取得することが考えられる。
【0036】
画像選択部106は、カメラ選択部105から出力されたカメラ選択情報に基づいて、対応するカメラ101の画像データを画像管理サーバ102から読み出し、読み出した画像データを対象選択部107及び表示部111に出力する。また、画像選択部106は、カメラ選択部105から出力されたカメラ選択情報を対象選択部107に出力する。
【0037】
対象選択部107は、カメラ選択部105が選択したカメラ101によって撮像された画像内に存在する人物、物体などの対象をオペレータが選択すると、画像選択部106から出力された画像データに基づいて、選択された対象を示す対象選択情報を生成してカメラ抽出部108に出力する。また、対象選択部107は、カメラ選択部105が選択したカメラ101のカメラIDを取得し、カメラ抽出部108に出力する。なお、対象選択情報は、オペレータが選択した対象の画面上の座標である。
【0038】
カメラ抽出部108は、対象選択部107から出力された対象選択情報及び画像データ、カメラ選択部105が選択したカメラ101のカメラID及び位置管理サーバ103から取得したカメラの位置情報及び方向情報に基づいて、対象を撮像しているカメラ101を抽出し、抽出したカメラ101のカメラIDをカメラ位置算出部109に出力する。なお、具体的なカメラ抽出処理については後述する。
【0039】
カメラ位置算出部109は、カメラ抽出部108から出力されたカメラIDに対応する位置情報を位置管理サーバ103から読み出し、読み出した位置情報を用いて、表示部111に表示されている画像上での位置を算出する。算出された画像上での位置(座標)はカメラIDと共にカメラアイコン配置部110に出力される。
【0040】
カメラアイコン配置部110は、カメラアイコンとカメラIDとを対応付けて管理し、カメラ位置算出部109によって算出された画像上での位置の近くにカメラアイコンを配置する。なお、カメラ位置算出部109及びカメラアイコン配置部110は、抽出されたカメラの位置を示す画像情報を生成するカメラ位置画像情報生成手段として機能する。
【0041】
表示部111は、画像選択部106によって選択された画像にカメラアイコン配置部110によって配置されたカメラアイコンを重ねて表示する。なお、表示部111は、図2に示した監視画面10を表示する。
【0042】
このようにして表示されたカメラアイコンは、撮像者である警備員の移動に伴って、画面上を移動するものとする。すなわち、処理を一定のタイミングで更新することによって、カメラ101の位置とアイコンの位置とがリンクし、カメラアイコンがカメラ101の動きに連動するようになる。また、警備員の移動により、抽出されたカメラが選択された対象を撮像しなくなった場合には、カメラアイコンは画面上から消去されるようになる。
【0043】
図4は、図3に示したカメラ抽出部108におけるカメラ抽出処理の手順を示すフロー図である。図4に示すステップS1において、カメラ抽出部108は、対象選択部107によって選択された対象の、表示部111に表示されている画像上における位置(対象選択情報)を取得する。
【0044】
ステップS2では、カメラ抽出部108は、ステップS1において取得した対象の画像上の位置を用いて、対象の実空間における位置を算出する。
【0045】
ステップS3では、カメラ抽出部108は、位置管理サーバ103に蓄積されている全カメラ101の位置情報及び方向情報を取得する。
【0046】
ステップS4では、ステップS3において取得した全カメラ101の位置情報及び方向情報を用いて、カメラ抽出部108は、全カメラ101のうち、カメラ及び対象間の直線と当該カメラの光軸とがなす角度が一定の範囲内の全てのカメラを抽出する。このとき、一定の範囲=画角であれば、対象を撮像しているカメラが抽出される。また、一定の範囲<画角であれば、対象を画面の中心付近で撮像しているカメラが抽出される。これは、カメラの撮像範囲の端に対象が位置すると、表示された対象が見づらかったり、レンズの歪みによって対象が見づらく表示されたりすることが考えられるため、一定の範囲をさらに限定することにより、画面の中央付近で対象を撮像しているカメラを抽出し、監視に適した画像を得るようにした。
【0047】
また、カメラ及び対象の距離が一定の範囲内のカメラを抽出するという条件を付加してもよい。この条件を付加することにより、対象との距離が遠いカメラが抽出されることを回避することができ、近い距離から鮮明に対象を撮像しているカメラだけを抽出することができる。
【0048】
ステップS5では、ステップS4において抽出されたカメラ101のカメラIDをカメラ位置算出部109に出力する。
【0049】
ここで、上記ステップS2における対象の実空間における位置算出方法について説明する。対象の実空間上の位置はある基準(ここでは、選択されているカメラ101)に対する方向と距離によって求まる。よって、まず、対象の方向の求め方について説明する。
【0050】
図5に示すように、選択されているカメラ101の位置をO、画像内における光軸との交点をA、オペレータによって選択された対象の位置をT、予め位置が知られているランドマークの位置をLとする。カメラ101は、搭載されたジャイロを用いて、光軸OAの実空間での方向を取得することができ、その値を極座標系の2つの偏角を用いて(θ、φ)とする。
【0051】
ここで、カメラ101のレンズ特性に基づいて、図6に示すような、画像内における座標(画像内座標)と、光軸を始線とする偏角とが対応付けられている場合、対象の画像内座標が分かると、∠AOTが一意に分かる。例えば、対象の画像内座標が(a0,b0)であるとすると、∠AOTは(θ,φ)と分かる。
【0052】
よって、カメラ101の位置Oから対象までのベクトルOTの実空間での方向は、光軸OAの実空間での方向に∠AOTを加えた(θ+θ,φ+φ)と求めることができる。
【0053】
ここで、対象の画像内座標として、画像内の対象を含む最小の方形の枠を配置し、配置した方形枠の一つの頂点の座標を用いたり、対象の輝度分布から最も明るい点などの特徴点における座標を用いたりすることが考えられる。要は、対象を表す任意の一点の座標であればよい。
【0054】
また、カメラ101がジャイロを搭載しないなど、ジャイロを用いない場合における対象の方向の求め方について説明する。例えば、画像上に予め実空間での位置が知られているランドマークが存在する場合、このランドマークを用いて対象の方向を求めることもできる。具体的には、ランドマークの実空間での位置を絶対座標(X1,Y1,Z1)とし、カメラ101の実空間での位置を絶対座標(X0,Y0,Z0)とすると、極座標の変換式を用いて線分OLの実空間での方向は以下のように求められる。
【数1】

【0055】
そして、ランドマークの画像内座標(a1,b1)から光軸との偏角∠LOAは図6より(θ,φ)と分かるので、光軸OAの実空間での方向は以下のように求められる。
【数2】

【0056】
よって、ジャイロを用いた場合と同様に、カメラ101から対象までの方向ベクトルOTを求めることができる。なお、ランドマークの画像内座標は、上述した対象の画像内座標の求め方と同様とする。
【0057】
次に、カメラ101と対象との距離の算出方法について説明する。対象の実空間での大きさが分かっていれば、カメラ101のレンズ特性に基づいて、図7に示すような、画像内における対象の領域サイズと、対象までの距離とが対応付けられている場合、対象の画像内における領域サイズが分かると、対象までの距離が一意に分かる。なお、対象の画像内の領域サイズとして、画像内の対象を含む最小の方形の枠を配置し、配置した方形枠の幅及び高さによって表すことが考えられる。
【0058】
この対応付けは、対象が人物であるとして、実験やカメラ特性からの計算などで予め求めておけばよい。対象が人物以外の物体や動物の場合でも、その一般的な大きさをもとにした画像内の対象の領域サイズと対象までの距離との対応付けをとることができる。
【0059】
ここで、例えば、図8に示すように、対象の画像内における領域サイズが(幅、高さ)=(a_i,b_i)とすると、図7に示す表から対象までの距離がr_iと分かる。
【0060】
このように、カメラ101に対する対象の方向及び距離を求めることにより、対象の実空間での位置を特定することができ、カメラ抽出部108は、求めた対象の実空間での位置を用いて、対象を撮像しているカメラ101を抽出する。
【0061】
なお、カメラ位置算出部109におけるカメラ位置算出処理については、カメラ抽出処理のステップS1、ステップS2を逆に行えばよい。具体的には、抽出されたカメラと撮像しているカメラの実空間上の位置から、撮像しているカメラから抽出されたカメラへの方向を求める。次に、図6に示す対応表からその方向に対応する画像内座標を求めることができる。
【0062】
カメラ抽出部108の処理ステップS1からステップS4では、位置情報を用いてカメラIDを抽出したが、カメラ抽出部108のカメラ抽出処理に画像認識を用いることもできる。選択された対象の特徴情報を、画像認識を用いて計算し、画像管理サーバ102が保持する他カメラの画像中に、選択された対象と同じ特徴情報を含むか否かを判定する。特徴情報を含む画像を撮像しているカメラは、選択された対象を撮像しているカメラであると判定することができる。この方法は、カメラの位置情報や撮像方向の測位精度が悪い場合に用いか、または、カメラの位置情報及び方向情報と併用するとよい。
【0063】
このように実施の形態1によれば、複数の装着型カメラのうち、選択された装着型カメラによって撮像され、画面に表示された画像においてオペレータが対象を選択すると、選択された対象を撮像している他の装着型カメラを抽出し、抽出された装着型カメラの画像上の位置にカメラアイコンを表示し、表示されたカメラアイコンを選択すると、選択されたカメラアイコンに対応する装着型カメラによる撮像画像を画面に表示する。
【0064】
これにより、オペレータは監視画面を見ながら、アイコンを選択するという直感的で分かりやすい簡単な操作で見たいカメラを直感的に切り替えることができる。また、カメラの切り替えに際して平面マップを参照する必要がないため、視線移動によるオペレータの負担を軽減し、オペレータの興味ある対象を連続的に表示することができる。さらに、対象の監視に適したカメラのみをアイコン表示するため、カメラを切り替えることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0065】
なお、本実施の形態では、監視画面に平面マップを表示するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、平面マップを表示せず、選択されたカメラによる撮像画像を監視画面に表示するようにしてもよい。
【0066】
また、本実施の形態では、抽出されたカメラをカメラアイコンによって明示するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、抽出されたカメラを明示するアイコンであればよく、さらには、アイコンを表示する代わりに、抽出されたカメラを装着する警備員の表示色を反転させるなど表示色を変更してカメラを明示するようにしてもよい。要は、抽出されたカメラを選択可能に監視画面に表示できればよい。
【0067】
(実施の形態2)
実施の形態1では、オペレータが選択した対象を撮像しているカメラのカメラアイコンを表示する場合について説明したが、本実施の形態では、カメラを抽出する条件として監視画面の左側に表示されているカメラ画像中に撮像されているカメラを抽出することとし、抽出されたカメラアイコンを表示する場合について説明する。
【0068】
図9は、本発明の実施の形態2に係る監視システムの概要を説明する概念図である。この例では、カメラID=8のカメラ画像が現在表示されており、このカメラID=8のカメラの撮像範囲にはカメラID=2とカメラID=7のカメラが含まれている。また、カメラID=2を表すカメラアイコン15がカメラ画像12に表示された警備員16の近くに表示され、カメラID=7を表すカメラアイコン22がカメラ画像12に表示された警備員21の近くに表示されている。ここで、カメラID=2又はカメラID=7のカメラアイコンをオペレータが選択すると、監視画面左側のカメラ画像12は選択されたカメラIDのカメラ画像に切り替わる。
【0069】
図10は、本発明の実施の形態2に係る監視システム200の構成を示すブロック図である。ただし、図10において、実施の形態1の図3と共通する部分には、図3と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図10が図3と異なる点は、対象選択部107を削除し、カメラ抽出部108をカメラ抽出部201に変更した点である。
【0070】
カメラ抽出部201は、カメラ選択部105から現在表示されているカメラ画像のカメラIDを取得し、取得したカメラIDに対応するカメラ101の位置情報及び方向情報を位置管理サーバ103から取得する。また、カメラ抽出部201は、位置管理サーバ103に蓄積されている全カメラ101の位置情報及び方向情報を取得し、現在表示されている画像を撮像しているカメラ101の位置情報及び方向情報と、全カメラ101の位置情報及び方向情報とに基づいて、現在表示されている画像を撮像しているカメラ101の撮像範囲に含まれる他のカメラ101を抽出する。
【0071】
なお、監視システム200は、現在表示されている撮像画像の画像処理を行い、カメラ101を装着する警備員を画像認識で抽出し、該当位置にカメラアイコンを表示してもよい。
【0072】
このように実施の形態2によれば、複数の装着型カメラのうち、画面に表示された画像に含まれる他の装着型カメラを抽出し、抽出された装着型カメラの画像上の位置にカメラアイコンを表示することにより、簡単な操作で監視画像を切り替えることができ、操作性の向上を図ることができる。
【0073】
(実施の形態3)
上述の実施の形態1、2では全てのカメラが装着型カメラである場合の例を示しが、本発明は、全てのカメラが装着型カメラでなく一部に据置型カメラがある場合でも有効である。本実施の形態では、その場合の例について説明する。
【0074】
本実施の形態では、実施の形態2におけるカメラID=7のカメラが据置型の場合について説明する。
【0075】
図11は、本発明の実施の形態3に係る監視システムの概要を説明する概念図である。この例では、カメラID=8のカメラ画像が現在表示されており、このカメラID=8のカメラの撮像範囲にはカメラID=2の装着型カメラとカメラID=7の据置型カメラが含まれている。また、カメラID=2に対応する移動型カメラであることを示すカメラアイコン15(丸型のアイコン)がカメラ画像12に表示された警備員16の近くに表示され、カメラID=7に対応する据置型カメラを表すカメラアイコン22(四角型のアイコン)がカメラ画像12に表示された監視カメラ21の近くに表示されている。
【0076】
オペレータは、これらのアイコンを参照することで、装着型カメラか据置型カメラかを区別して認識できる。
【0077】
ここで、カメラID=2又はカメラID=7のカメラアイコンをオペレータが選択すると、監視画面左側のカメラ画像12は選択されたカメラIDのカメラ画像に切り替わる。
【0078】
図12は、本発明の実施の形態3に係る監視システム300の構成を示すブロック図である。ただし、図12において、実施の形態2の図10と共通する部分には、図10と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図12が図10と異なる点は、カメラ101として、装着型カメラ301と据置型カメラ302の2種類がある点、位置管理サーバ103を位置管理サーバ303に、カメラアイコン配置部110をカメラアイコン配置部304に変更した点である。
【0079】
位置管理サーバ303は、カメラ101から送信されたカメラID、位置情報及び方向情報に加えて、カメラ101が装着型カメラ301か据置型カメラ302であるかのカメラ種別情報を管理する。カメラアイコン配置部304は、位置管理サーバ303の管理するカメラ種別情報に基づいて、カメラのアイコンの種類を決定する。
【0080】
なお、カメラ抽出部201が、装着型カメラのみを抽出する、据置型カメラのみを抽出する、といったカメラの種類に応じた抽出条件を設定できるようにしてもよい。
【0081】
(実施の形態4)
上述の実施の形態3では、抽出されたカメラに装着型カメラと据置型カメラの両方があった場合について説明したが、本実施の形態では、現在選択されているカメラが据置型カメラである場合の例を示すことで、据置型カメラと装着型カメラの特性の違いを考慮した表示方法について説明する。
【0082】
本実施の形態では、実施の形態2におけるカメラID=7、8のカメラが据置型の場合について説明する。
【0083】
図13及び図14は、本発明の実施の形態4に係る監視システムの概要を説明する概念図である。この例では、カメラID=8の据置型カメラのカメラ画像が現在表示されている。この中で、カメラID=2のカメラは装着型カメラであり、カメラID=7のカメラは据置型カメラである。その他の表示内容は実施の形態2と同様である。
【0084】
カメラID=7の据置型カメラのアイコン22を選択すると、図13に示すように、監視画面上の領域1301がカメラID=7の据置型カメラの映像に変更される。
【0085】
ここで、カメラID=2の装着型カメラのアイコン15を選択すると、図14に示すように、監視画面上の領域1401にカメラID=2の装着型カメラの映像がいままで表示されていたカメラID=8の据置型カメラの映像1301と並んで表示される。
【0086】
図15は、本発明の実施の形態4に係る監視システム400の構成を示すブロック図である。ただし、図15において、実施の形態3の図12と共通する部分には、図12と同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図15が図12と異なる点は、画像選択部106を画像選択部401に変更した点である。
【0087】
画像選択部401は、選択されたカメラが装着型カメラ301か据置型カメラ302かによって表示形態を変える。具体的には、据置型カメラ302が選択された場合には映像を切り替え(図13)、装着型カメラ301が選択された場合には表示していた据置型カメラ映像1301と並んで装着型カメラ映像1401を表示する(図14)。
【0088】
これにより、据置型カメラによる広域的な監視と、装着型カメラによる詳細な監視とを同時に実現することが可能となる。
【0089】
(他の実施の形態)
なお、上述の実施の形態1〜4では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明をソフトウェアで実現することも可能である。例えば、本発明に係る表示方法のアルゴリズムをプログラム言語によって記述し、このプログラムをメモリに記憶しておいて情報処理手段によって実行させることにより、本発明に係る装置と同様の機能を実現することができる。
【0090】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明にかかる表示画像切替装置及び表示方法は、移動を伴う複数の装着型カメラから特定のカメラを選択する際、オペレータの関心ある対象を撮像している装着型カメラを選択可能に監視画面上に表示することにより、オペレータの負担を軽減する効果を有し、例えば、防犯システム、監視システム等に適用できる。
【符号の説明】
【0092】
100、200、300、400 監視システム
101 カメラ
102 画像管理サーバ
103、303 位置管理サーバ
104 表示画像切替部
105 カメラ選択部
106、401 画像選択部
107 対象選択部
108、201 カメラ抽出部
109 カメラ位置算出部
110、304 カメラアイコン配置部
111 表示部
301 装着型カメラ
302 据置型カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のカメラによって撮像された画像を表示させる画像選択手段と、
第2のカメラの位置を抽出するカメラ抽出手段と、
抽出された前記第2のカメラの位置を示すカメラ位置画像情報を生成するカメラ位置画像情報生成手段と、
を具備し、
前記カメラ位置画像情報生成手段は、前記カメラ位置画像情報を前記画像選択手段で選択されている画像と関連付けて表示させる、
表示画像切替装置。
【請求項2】
前記第1のカメラは移動カメラである、
請求項1に記載の表示画像切替装置。
【請求項3】
前記第2のカメラは移動カメラである、
請求項1又は請求項2に記載の表示画像切替装置。
【請求項4】
前記カメラ位置画像情報生成手段は、前記第2のカメラを選択可能なカメラ位置画像情報を生成する、
請求項1に記載の表示画像切替装置。
【請求項5】
前記カメラ位置画像情報は、アイコンである、
請求項2に記載の表示画像切替装置。
【請求項6】
前記カメラ位置画像情報生成手段は、前記第1のカメラと前記第2のカメラの距離に応じて、前記アイコンの大きさを変える、
請求項5に記載の表示画像切替装置。
【請求項7】
前記カメラ位置画像情報生成手段は、前記第1のカメラからみた前記第2のカメラの撮像方向に応じて前記アイコンの種類を変える、
請求項5に記載の表示画像切替装置
【請求項8】
前記画像選択手段は、前記カメラ位置画像情報が選択された場合、前記第2のカメラによって撮像された画像を表示させる、
請求項4に記載の表示画像切替装置。
【請求項9】
前記第2のカメラは、前記第1のカメラによって撮像された画像中から選択された対象を撮像しているカメラである、
請求項1に記載の表示画像切替装置。
【請求項10】
前記カメラ抽出手段は、選択された前記対象の実空間での位置を算出し、前記複数のカメラのうち、カメラの実空間での位置及び光軸方向が、前記対象の実空間での位置と所定の関係を満たすカメラを、前記第2のカメラとして抽出する、
請求項4に記載の表示画像切替装置。
【請求項11】
前記カメラ抽出手段は、前記複数のカメラのうち、各カメラの光軸方向に対して、当該カメラと前記対象とがなす角度が一定角度以内のカメラを前記第2のカメラとして抽出する、
請求項10に記載の表示画像切替装置。
【請求項12】
前記カメラ抽出手段は、前記複数のカメラのうち、前記対象との距離が一定距離以内のカメラを前記第2のカメラとして抽出する、
請求項10に記載の表示画像切替装置。
【請求項13】
前記カメラ抽出手段は、選択された前記対象の画像内での特徴値を算出し、算出した前記対象の特徴値を含む画像を撮像しているカメラを前記第2のカメラとして抽出する、
請求項9に記載の表示画像切替装置。
【請求項14】
前記カメラ抽出手段は、前記複数のカメラのうち、実空間での位置が前記第1のカメラの実空間での位置及び光軸方向と所定の関係を満たすカメラを前記第2のカメラとして抽出する、
請求項1の表示画像切替装置。
【請求項15】
前記画像選択手段は、利用者が選択したアイコンが装着型カメラか据置型カメラかによって表示形態を変える、
請求項1の表示画像切替装置。
【請求項16】
複数のカメラのうち、特定の条件を満たすカメラを抽出する抽出ステップと、
抽出された前記カメラの位置を示す画像を表示させる表示ステップと、
を具備する表示方法。
【請求項17】
前記表示ステップでは、抽出された前記カメラの位置を示す画像であって、かつ、抽出された前記カメラを選択可能な画像を表示させる、
請求項16に記載の表示方法。
【請求項18】
前記抽出ステップでは、特定のカメラによって撮像された対象であって、かつ、選択された対象を撮像しているカメラを抽出する、
請求項16に記載の表示方法。
【請求項19】
前記抽出ステップでは、前記特定のカメラによって撮像されたカメラを抽出する、
請求項16に記載の表示方法。
【請求項20】
コンピュータに、
複数のカメラのうち、特定の条件を満たすカメラを抽出する抽出ステップと、
抽出された前記カメラの位置を示す画像を表示させる表示ステップと、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2(a)】
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【図2(b)】
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【図2(c)】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−156571(P2012−156571A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−44182(P2010−44182)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【特許番号】特許第4547040号(P4547040)
【特許公報発行日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】