表示画面データ生成プログラム及び情報処理装置
【課題】電気機器の機能についてユーザが所望の設定値を入力する際に、当該機能実行のために入力が必須の設定値を必ずユーザに入力させて動作エラーを未然に防止する。
【解決手段】複合機1は、設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する表示用データ記憶部53と、当該入力案内画像群によって入力が求められる設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける指示受付部523と、指示受付部523で設定項目が必須の入力項目とされた場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部524と、入力案内画像群及び表示制御指令を用いて、表示部410に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部525とを備える。
【解決手段】複合機1は、設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する表示用データ記憶部53と、当該入力案内画像群によって入力が求められる設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける指示受付部523と、指示受付部523で設定項目が必須の入力項目とされた場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部524と、入力案内画像群及び表示制御指令を用いて、表示部410に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部525とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面データ生成プログラム及び情報処理装置に関し、特に、電気機器の表示部に画像を表示させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置等の電気機器においては、画像形成装置の機能(スキャン動作等)実行時にユーザが設定項目の設定値を入力する際の操作性を向上させるために、当該機能の設定項目の設定値の入力を案内するために表示される操作案内画面を、所望の表示内容にカスタマイズ可能とする技術が提案されている(下記特許文献1参照)。また、このようにユーザが設定値を入力する際の操作性を向上させるために、画像形成装置の機能に対してユーザが頻繁に用いる設定値を事前に登録可能とし、ユーザが次回に当該機能を実行するときに、入力操作なしに既に登録している設定値を用いることを可能にする技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−302921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置の機能を実行させる場合、例えば、スキャン動作を行わせるには、当該スキャン動作を実行するために入力が必須の設定値(解像度、カラー/モノクロ読取の別、読取データ送信先(読取データ保存先)等)が存在する。しかしながら、上記のようにして、画像形成装置の機能の設定値をユーザが、(1)機能実行時に入力する際、又は(2)事前に登録する際、当該登録が必須の設定値が入力されないことも考えられる。この場合、画像形成装置は、スキャン動作についての必須の設定値が存在しないまま、当該スキャン動作の実行を開始してしまい、動作エラーを生じる虞がある。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、電気機器の機能についてユーザが所望の設定値を入力する際に、当該機能実行のために入力が必須の設定値が必ずユーザにより入力されるようにして、電気機器による機能実行時における動作エラーを未然に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の発明は、コンピュータを、
電気機器の機能を実行する際に用いられる設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する入力案内画像記憶部と、
前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群によって入力が求められる前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける必須指定受付部と、
前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部と、
前記入力案内画像群及び前記表示制御指令を用いて、前記表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部と
して機能させる表示画面データ生成プログラムである。
【0007】
本発明の請求項3に記載の発明は、電気機器の機能を実行する際に用いられる設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する入力案内画像記憶部と、
前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群によって入力が求められる前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける必須指定受付部と、
前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部と、
前記入力案内画像群及び前記表示制御指令を用いて、前記表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部と
を備える情報処理装置である。
【0008】
この発明によれば、ユーザが必須指定受付部から上記入力案内画像群により入力が求められる設定項目を必須の入力項目とする指定を入力すると、表示制御指令作成部が、当該設定項目が必須の項目に指定されたことを条件として、入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成し、画面データ生成部は、入力案内画像群及び表示制御指令を用いて、電気機器の表示部に表示させる表示画面の画面データを生成するので、このようにして生成された画面データを表示部に表示する電気機器に、当該画面データに含まれる表示制御指令に従った画面表示制御を行わせ、入力案内画像が表示部に表示されているときに、各入力案内画像が案内する設定項目がユーザにより入力されない限り表示画面を次の表示に遷移させないようにすることが可能になる。これにより、電気機器の機能についてユーザが所望の設定値を入力する際に、当該機能実行のために入力が必須の設定値が必ずユーザにより入力されるようにして、当該電気機器による機能実行時における動作エラーを未然に防止することが可能になる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示画面データ生成プログラムであって、前記必須指定受付部は、前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像毎に、各入力案内画像に対応付けられている前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付け、
前記表示制御指令作成部は、前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている前記入力案内画像の表示を、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として終了させる旨の表示制御指令を作成し、
前記画面データ生成部は、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像と、前記各表示制御指定作成部によって前記入力案内画像別に作成された前記表示制御指令とを用いて、前記表示画面の画面データを生成するように、更にコンピュータを機能させるものである。
【0010】
この発明では、ユーザが必須指定受付部から各入力案内画像毎に、入力が求められる設定項目を必須の入力項目とする指定を入力でき、表示制御指令作成部が、当該設定項目が必須の項目に指定された入力案内画像について、この入力案内画像の表示を、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として終了させる旨の表示制御指令を作成し、画面データ生成部は、入力案内画像群及び当該表示制御指令を用いて、電気機器の表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する。このため、当該生成された画面データを表示部に表示する電気機器に対して、入力が必須である設定項目がユーザにより入力されない限り表示画面を次の表示に遷移させない表示制御を行うか否かを、入力案内画像群を構成する各入力案内画像毎に設定することが可能になる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電気機器の機能についてユーザが所望の設定値を入力する際に、当該機能実行のために入力が必須の設定値が必ずユーザにより入力されるようにして、当該電機機による機能実行時における動作エラーを未然に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を備える複合機の構成を示す側面概略図である。
【図2】操作部の部分拡大図である。
【図3】図1に示す複合機の制御ブロック図である。
【図4】複合機におけるワークフロー登録処理を示すフローチャートである。
【図5】スキャナ機能についてのワークフロー登録処理時の表示部の表示画面の遷移を示す図である。
【図6】表示部の表示画面の例を示す図である。
【図7】表示部の表示画面の例を示す図である。
【図8】ワークフロー削除時の表示部の表示画面の遷移を示す図である。
【図9】複合機におけるワークフロー呼出時の処理を示すフローチャートである。
【図10】スキャン機能についてのワークフロー呼出時のウィザード形式表示による表示画面の遷移を示す図である。
【図11】複合機におけるワークフロー登録処理の第2実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る画面データ生成プログラム及び情報処理装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を備える複合機の構成を示す側面概略図である。図2は、操作部400の部分拡大図である。複合機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等を兼ね備える画像形成装置である。複合機1は、本体部200と、本体部200の用紙搬出側、例えば左側に配設された用紙後処理部300と、ユーザが種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部200の上部に配設された原稿読み取り部500と、原稿読み取り部500の上部に配設された原稿給送部600とから構成される。
【0014】
図2にも示すように、操作部400は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部410と、ユーザから操作指示が入力される操作キー部430を備える。操作キー部430は、ヘルプキー431、スタートキー432、テンキー433、及び機能切換キー434等を備える。
【0015】
ヘルプキー431は、ユーザから、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する各操作方法を表示する操作案内画面(ヘルプ画面)を表示部410に表示させる指示を受け付けるものである。
【0016】
スタートキー432は、コピー動作やスキャン動作等の各動作を開始させる指示をユーザから受け付ける。テンキー433は、コピー部数を指定する指示等をユーザから受け付けるキーである。機能切換キー434は、コピー機能、送信機能(スキャナ機能、ファクシミリ機能等)、ボックス機能(後述するHDD74内に設けられているユーザ毎の記憶領域(メールボックス)に記憶されているデータを読み出してプリントする機能)等を相互に切り替える機能切換指示をユーザから受け付けるキーである。
【0017】
表示部410は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、タッチパネルを組み合わせたタッチパネルユニット等を備えている。表示部410は、種々の操作画面を表示すると共に、ユーザが表示面(表示されている操作キー)をタッチすることで種々の機能の実行指令を入力することが可能とされている。
【0018】
ワークフローボタン450は、ユーザにより予め設定されている設定内容でコピー動作やスキャン動作等の機能を実行するワークフロー動作や、当該ワークフロー動作を登録、変更、又は削除する操作を行うための処理を開始させる指示の入力をユーザから受け付けるボタンである。
【0019】
コピーボタン451は、コピー機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。送信ボタン452は、スキャナによりドキュメントデータを読み取って、指定された相手先にメールで送信するメール送信機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。文書ボックスボタン453は、スキャナによりドキュメントデータを読み取って、指定された保存先(複合機1のHDD74内に設けられたフォルダ等)に保存する文書ボックス機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。コピーボタン451、送信ボタン452、文書ボックスボタン453のいずれかがユーザにより押下操作されると、押下されたボタンに対応する機能の初期表示画面が表示部410に表示され、各機能の処理が開始される。
【0020】
原稿給送部60は、原稿載置部601、給紙ローラ602、原稿搬送部603及び原稿排出部604を備え、原稿読み取り部500は、スキャナ501を備える。給紙ローラ602は、原稿載置部601にセットされた所要枚数分の原稿を一枚ずつ繰り出し、原稿搬送部603は、繰り出される原稿を順次スキャナ501の読み取り位置に搬送する。スキャナ501は搬送される原稿の画像を順次読み取り、読み取られた原稿は原稿排出部604に排出される。
【0021】
本体部200は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置206、現像装置207、定着ローラ208、排出口209、及び排出トレイ210等を備える。
【0022】
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置206は、原稿読み取り部500において読み取られた原稿の画像に応じて変調されたレーザ光を感光体ドラム204上に走査し、ドラム表面に各色毎の静電潜像を形成する。現像装置207は、黒色の現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー画像を形成する。
【0023】
一方、給紙ローラ202は、印刷用紙が収納された給紙カセット201から印刷用紙を引き出し、転写ローラ203まで給送する。転写ローラ203は、搬送された印刷用紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させ、定着ローラ208は、転写されたトナー像を加熱して印刷用紙に定着させる。その後、印刷用紙は、本体部200の排出口209から用紙後処理部300に搬入される。また、印刷用紙は、必要に応じて排出トレイ210へも排出される。
【0024】
用紙後処理部300は、搬入口301、印刷用紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。印刷用紙搬送部302は、排出口209から搬入口301に搬入された印刷用紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ印刷用紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された印刷用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
【0025】
図3は、図1に示す複合機の制御ブロック図である。複合機1は、スキャナ部11、画像処理部21、プリンタ部31、操作部400、制御ユニット51、ネットワークI/F(インターフェース)部71、HDD(ハードディスクドライブ)74、及びファクシミリ通信部75を備える。
【0026】
スキャナ部11は、図1に示すスキャナ501を構成する露光ランプ12及びCCD(電荷結合素子)13を含む。スキャナ部11は、露光ランプ12により原稿を照射し、その反射光をCCD13で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像を画像処理部21へ出力する。
【0027】
画像処理部21は、補正部22、画像加工部23及び画像メモリ24を含む。画像処理部21は、読み取られた画像を必要に応じて補正部22及び画像加工部23により処理する。画像処理部21によって処理された画像は印刷用に画像メモリ24に記憶され、又はプリンタ部31に出力される。補正部22は、読み取られた画像に対してレベル補正、γ補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部23は、画像の圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
【0028】
プリンタ部31は、図1に示す給紙カセット201及び給紙ローラ202等から構成される用紙搬送部32、図1に示す感光体ドラム204、露光装置206及び現像装置207等から構成される画像形成部33、図1に示す転写ローラ203等から構成される転写部34、及び図1に示す定着ローラ208等から構成される定着部35を含む。プリンタ部31は、スキャナ部11により読み取られた原稿データを用いて画像を記録紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部32は記録紙を画像形成部33へ搬送し、画像形成部33は上記の画像に対応するトナー像を形成し、転写部34はトナー像を記録紙に転写し、定着部35はトナー像を記録紙に定着させて画像を形成する。
【0029】
ネットワークI/F部71は、ネットワークインタフェース(10/100Base-TX)等を用い、LANを介して外部装置との間での種々のデータの送受信を制御する。
【0030】
操作部400は、図1及び図2に示したように表示部410、操作キー部430を備える。表示部410は、タッチパネル機能により各種指示の入力を受け付ける複数のキーを表示制御部522による制御の下で表示する。操作キー部430には、図2に示した機能切換キー434、スタートキー432、テンキー433等が設けられている。制御ユニット51のCPU52は、上記表示部410及び操作部400の各キーから、ユーザによって入力された指示を受け付ける。
【0031】
ファクシミリ通信部75は、符号化/復号化部(図示省略)、変復調部(図示省略)及びNCU(Network Control Unit)(図示省略)を含む。ファクシミリ通信部75は、スキャナ部11によって読み取られた原稿の画像データを、電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信したりする。符号化/復号化部は、送信する画像データを圧縮・符号化し、受信した画像データを伸長・復号化する。変復調部は、圧縮・符号化された画像データを音声信号に変調し、受信した信号(音声信号)を画像データに復調する。NCUは、送受信先となるファクシミリ装置等との電話回線による接続を制御する。
【0032】
HDD74は、本発明の一実施形態に係る画面データ生成プログラムを記憶している。
【0033】
制御ユニット51は、CPU及び作業領域としてのメモリを備え、複合機1の全体的な動作制御を司るものである。制御ユニット51は、HDD74に記憶されている上記ファイル生成プログラムに従って機能することで、本実施形態で必要な機能に関する動作制御部521、表示制御部522、指示受付部523、表示制御指令作成部524、画面データ生成部525、表示用データ記憶部53、記憶部54、及びテンプレート記憶部55として機能する。制御ユニット51は、HDD74の一部領域を、制御ユニット51の作業領域としても用いる。但し、制御ユニット51のこれら動作制御部521乃至テンプレート記憶部55の構成は、これに限られず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
【0034】
動作制御部521は、複合機1の各部(スキャナ部11,画像処理部21、プリンタ部31等)の動作制御を司る。
【0035】
表示制御部522は、表示部410の表示動作を制御する。表示制御部522は、例えば、スキャン動作やコピー動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定項目をユーザから受け付けるための受付画面を表示部410に表示させる。
【0036】
指示受付部(必須指定受付部)523は、表示制御部522による上記各設定項目を受け付けるための入力案内画像の表示時に、当該入力案内画像が入力を求める各設定項目の設定値を指定する指示等を、例えば、表示部410に備えられるタッチパネル機能により、ユーザから受け付ける。また、指示受付部523は、テンプレート記憶部55に記憶されているテンプレートが示す入力案内画像群毎に、当該入力案内画像群によって入力が求められる設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける。さらに、指示受付部523は、表示制御部522が表示部410に削除指示受付画像を表示させているときに、記憶部54に記憶されている各画面データ(後述)を削除する削除指示をユーザから受け付ける。
【0037】
表示制御指令作成部524は、テンプレートが示す入力案内画像群が入力を求める各設定項目を必須の入力項目とする指定が指示受付部523に受け付けられている場合に、設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、当該設定項目の入力を求める入力案内画像の表示を終了させる内容の表示制御指令を作成する。
【0038】
画面データ生成部525は、テンプレート記憶部55に記憶されているテンプレートと、このテンプレートに対応する入力案内画像群と、上記表示制御指令作成部524によって作成された表示制御指令とを関連付け、これらテンプレート、入力案内画像群及び表示制御指令を用いて、表示部410に表示させる表示画面の画面データを生成する。画面データ生成部525によって生成された画面データは記憶部54に記憶される。
【0039】
表示用データ記憶部(入力案内画像記憶部)53は、ユーザに対する操作案内を表示するための各種データ(本実施形態では、特に、表示用データ記憶部53は、コピー動作やスキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定項目についての設定値の入力を受け付けるための各種入力案内画像を記憶している)や、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等の各機能の動作状況等を表示するための画像データ(画像、文字、記号等の各データを含む)を記憶している。
【0040】
記憶部54は、後述する指示受付部523で受け付けられたテンプレートと、当該テンプレートに対応する入力案内画像群と、当該入力案内画像を構成する入力案内画像の表示時に指示受付部523によりユーザから受け付けられたスキャン動作やコピー動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定項目の設定値(当該テンプレートが示す各入力案内画像に対応する設定項目の設定値)と、後述する表示制御指令作成部524によって作成された表示制御指令とを関連付けて記憶する。
【0041】
テンプレート記憶部55は、電気機器で実行可能な機能について設定項目の設定値の入力をユーザに促すための複数の入力案内画像の組み合わせ及び表示順を示すテンプレートを複数記憶する。当該テンプレートは、例えば、スキャン動作等の各機能毎に、各機能で適用する解像度、カラー/モノクロ読取の別、読取データ送信先(読取データ保存先)等の各設定項目に対応する入力案内画像の組合せとその表示順を記憶したものである。当該テンプレートは、スキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定項目をユーザに案内して登録を受け付ける処理を行うワークフロー、又はスキャン動作等の機能を実行する際に適用される各設定項目の内容を記憶して当該各設定内容でスキャン動作等の機能を実行させるワークフローに用いられる。
【0042】
次に、複合機1におけるワークフロー登録処理を説明する。図4は、複合機1におけるワークフロー登録処理を示すフローチャートである。図5は、スキャナ機能についてのワークフロー登録処理時の表示部410の表示画面の遷移を示す図である。図6,図7は表示部410の表示画面の例を示す図である。図8はワークフロー削除時の表示部410の表示画面の遷移を示す図である。
【0043】
複合機1の主電源がユーザによりオンとされると、表示制御部522は、表示部410に、例えば図6に示す初期画面4100を表示させる(S1)。なお、この初期画面としては、コピー動作の設定画面が表示されるようにデフォルト設定されている場合を例として示している。
【0044】
この初期画面4100の表示時に、操作部400のワークフローボタン450がユーザにより押下され、指示受付部523に、ワークフローの開始指示が受け付けられると(S2でYES)、表示制御部522は、記憶部54に既に記憶されておりユーザが選択して実行可能な状態にある各ワークフローについて、当該各ワークフローを示す表示画像を表示用データ記憶部53から読み出して、ワークフロー画面4101(図5)として当該表示画像を表示部410に表示させる(S3)。これにより、ワークフローの登録処理が開始される。表示制御部522は、ワークフロー画面4101に、ユーザからワークフローの新規登録及び削除を受け付けるための新規登録/削除ボタン4101gを表示させる。
【0045】
なお、上記初期画面4100の表示時に、ワークフローボタン450がユーザにより押下されず(ワークフローの開始指示が受け付けられず)、初期画面4100においてユーザによって指定された用紙選択や倍率等の設定内容、又は既に設定済みの設定内容(例えばデフォルト設定)で、スタートキー432やテンキー433等の押下操作が行われてコピー動作の実行指示が入力された場合は(S2でNO)、当該押下操作に従って、通常通りのコピー動作等が実行される(S15)。
【0046】
上記表示制御部522によるワークフロー画面4101の表示中に、ユーザにより新規登録/削除ボタン4101gが押下されると、表示制御部522は、ワークフローの新規登録又は削除のいずれを行うかの選択指示をユーザに対して促すワークフロー登録/削除画面4102(図5)を表示部410に表示させる。表示制御部522は、ワークフロー登録/削除画面4102に、ユーザからワークフローの新規登録指示を受け付けるための新規登録ボタン4102aと、ユーザからワークフローの削除指示を受け付けるための削除ボタン4102bを表示させる。
【0047】
ここで、ユーザにより削除ボタン4102bが押下されて、タッチパネル機能により指示受付部523にワークフローの削除指示が受け付けられると(S4で「削除指示」)、表示制御部522は、表示部410に、削除するワークフローの選択を促す削除対象選択画面4103(図8)を表示させる。この削除対象選択画面4103には、図8に示すように、削除対象となる各ワークフローを示す画像W1,W2…が表示される。
【0048】
この削除対象選択画面4103の表示時に、ユーザにより、削除が許可されるワークフローを示す画像W1,W2…のいずれかが押下されて、タッチパネル機能により、指示受付部523に、削除の対象とするワークフローの選択が受け付けられると(S16でYES)、表示制御部522は削除確認画面4108dを表示部410に表示させる。
【0049】
この削除確認画面4108dには、ユーザから上記ワークフローの削除を承認する旨の指示を受け付けるための「はい」ボタン4108d1と、ユーザから上記ワークフローの削除を拒否する旨の指示を受け付けるための「いいえ」ボタン4108d2が表示制御部522によって表示される。ここで、ユーザにより「はい」ボタン4108d1が押下操作され、動作制御部521が、ワークフローの削除を承認する旨の指示を受け付けると、当該選択されたワークフローを構成する機能(図8には、ファクス機能の場合を例として示している)についての各設定の内容と、これに関連付けられたテンプレート及び表示形式を記憶部54から削除する(S17)。この後、表示制御部522は、削除報知画面4109dを表示部410に表示させる。なお、特に図4では図示していないが、削除確認画面4108dの表示時に、ユーザにより「いいえ」ボタン4108d2が押下操作され、動作制御部521が、ワークフローの削除を拒否する旨の指示を受け付けると、処理はS3に戻る。
【0050】
一方、ワークフロー登録/削除画面4102の表示時に、ユーザにより新規登録ボタン4102aが押下されて、タッチパネル機能により指示受付部523にワークフローの新規登録指示が受け付けられると(S4で「新規登録指示」)、表示制御部522は、表示部410に、ワークフローの作成に用いるテンプレートの選択を促すテンプレート選択画面4104(図5)を表示部410に表示させる。このテンプレート選択画面4104には、ワークフローの登録に用いることが可能にテンプレート記憶部55に記憶されている各テンプレートを示す画像T1〜T6が表示される。
【0051】
このテンプレート選択画面4104の表示時に、ユーザにより、テンプレートを示す画像T1〜T6のいずれかが押下されて、タッチパネル機能により、指示受付部523に、ワークフローの登録に用いるテンプレートの選択が受け付けられると(S5でYES)、表示制御部522は、当該選択されたテンプレートに対応する機能の入力案内画像(例えば、スキャン機能の場合、解像度、カラー/モノクロ読取の別、読取データ送信先(読取データ保存先)等の設定項目の設定値の受付画面)を表示用データ記憶部53から読み出し、当該読み出した入力案内画像を、ウィザード形式表示により表示部410に順次表示する(S6)。表示用データ記憶部53には、当該各設定項目の設定値の受付画面となる入力案内画像を表示部410に表示させるための表示用データを記憶している。当該受付画面の例は、図5に示す保存先受付画面4105C、図7に示す解像度受付画面4105Bである。
【0052】
指示受付部523は、上記受付画面としての入力案内画像の表示時に、当該受付画面上に表示した操作ボタンのユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定項目についての設定値(例えば、上記解像度の値等)を受け付ける(S7)。なお、このS7においては、ユーザは、当該設定項目についての設定値を指定しないことも可能である。
【0053】
表示制御部522は、上記選択されたテンプレートが示す機能についての全ての設定項目の入力案内画像を受付画面として表示し、各受付画面での表示処理及び設定値の受付処理を繰り返し(S8でYES)、全ての設定についての受付画面の表示処理及び設定値の受付処理を完了すると(S8でNO)、表示用データ記憶部53から、当該テンプレートの示す入力案内画像群により入力が求められる全ての設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定の入力を促す表示画面の画面データを読み出し、表示部410に、当該読み出した画面データにより表示画面4106を表示させる(S9)。
【0054】
この表示画面の表示時に、「はい」ボタン4106aがユーザによって押下され、タッチパネル機能により、指示受付部523に、当該テンプレートの示す入力案内画像群により入力が求められる全ての設定項目を必須の入力項目とする必須入力指定の入力が受け付けられると(S10でYES)、表示制御指令作成部524は、設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、上記選択されたテンプレートが示す各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する(S11)。なお、上記必須入力指定の入力が指示受付部523に受け付けられない場合は(S10でNO)、当該S11の処理は行われず、S12の処理に移る。
【0055】
続いて、表示制御部522は、表示部410に、当該作成されたワークフローの名称の入力画面4107を表示させる(S12)。この入力画面4107には、キーボード画像4107a等が表示され、ユーザが当該キーボード画像を押下することでタッチパネル機能により、ユーザからのワークフロー名の入力が可能とされており、指示受付部523は、ユーザにより入力された当該ワークフロー名を受け付ける(S13)。
【0056】
上記ワークフロー名がユーザにより入力された後、画面データ生成部525は、S5で受け付けられたテンプレートと、このテンプレートに対応する入力案内画像群と、S8で受け付けられた各設定項目の設定値の内容と、S11で作成された表示制御指令を関連付けた画面データを作成し(S14)、当該作成した画面データをワークフローとして、上記入力されたワークフロー名を付して記憶部54に記憶させる。
【0057】
次に、複合機1におけるワークフロー呼出時の処理を説明する。図9は複合機1におけるワークフロー呼出時の処理を示すフローチャートである。図10はスキャン機能についてのワークフロー呼出時のウィザード形式表示による表示画面の遷移を示す図である。なお、図4に示したワークフロー登録処理と同様の処理は説明を省略する。
【0058】
複合機1の主電源がユーザによりオンとされたとき、表示制御部522は、表示部410に予め定められた初期画面4100を表示させる(S21)。
【0059】
この初期画面4100の表示時に、操作部400のワークフローボタン450がユーザにより押下され、指示受付部523に、ワークフローの開始指示が受け付けられると(S22でYES)、表示制御部522は、ワークフロー画面4101(図10)を表示させる(S23)。ワークフロー画面4101には、記憶部54に記憶(登録)されている上記各ワークフローを示すワークフロー画像4101a〜4101fが表示される。
【0060】
ここで、ユーザにより、新規登録/削除ボタン4101gが押下された場合は、図4に示したS5乃至S17の処理が行われる。当該処理は、図4に示した通りであるため、ここでは説明を省略する。
【0061】
ワークフロー画面4101の表示時に、ワークフロー画面4101内に表示されているワークフロー画像4101a〜4101fのいずれかがユーザによって押下され、複合機1が備える機能(例えばコピー動作等)の実行について適用するワークフローを選択するワークフロー選択指示がユーザから受け付けられると(S24でYES)、表示制御部522は、当該選択されたワークフローが示す機能の各設定項目についてのそれぞれの入力案内画像を受付画面(例えば、図10に示す保存先受付画面4105)として、を順次表示部410に表示する(S25)。
【0062】
当該受付画面上に表示した操作ボタン(例えば、図10に示す保存先受付画面4105のキーボード等)又はテンキー433等のユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定項目についての設定値の指定(例えば、上記解像度の値等)を指示受付部523が受け付けた場合(S26でYES)、指示受付部523は、当該指定された設定値に設定項目の内容を変更する(S27)。表示制御部522は、上記読み出したワークフローが示す機能についての全ての設定項目の受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を完了するまで(S28でYES)、当該受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を繰り返す(S25,S26,S27)。
【0063】
なお、S26において、指示受付部523が、当該受付画面で案内している設定についての内容指定(例えば、上記解像度の値等)を受け付けない場合は(S26でNO)、表示制御部522は、当該ワークフローが上記表示制御指令を有しているか否かを判断し(S32)、表示制御指令を有している場合には(S32でYES)、当該入力案内画像が入力を求める設定項目の設定値が入力されるまで、当該入力案内画像を遷移させず、当該受付画面を表示部410に表示させた状態を維持し、設定項目の設定値の入力を待つ(S25,S26)。なお、上記表示制御指令を有していない場合には(S32でNO)、次に表示すべき入力案内画像が存在するか否かの判断に移る(S28)。なお、この実施形態では、当該ワークフローが示す入力案内画像群の入力案内画像のいずれの表示時にも、当該ワークフローが上記表示制御指令を有していれば、設定項目の設定値が入力されるまで入力案内画像を遷移させない表示制御が行われることになる。
【0064】
表示制御部522は、当該ワークフローの全ての入力案内画像の表示処理及び設定項目の受付処理を完了すると(S28でNO)、表示部410に、この時点で受け付けられている各設定項目の設定値の内容を並べて一覧表示した画像4110aと、当該一覧表示した各設定の内容で機能を実行する機能実行指示を受け付けるための機能実行ボタン4110bと、機能実行をキャンセルする指示を受け付けるためのキャンセルボタン4110cとを表示部410に表示させる(S29)。
【0065】
ユーザにより機能実行ボタン4110bが押下され、タッチパネル機能により上記機能実行指示が指示受付部523に受け付けられると(S30で「機能実行」)、動作制御部521は、当該ワークフローか示す各設定内容で機能を実行する(S31)。ユーザによりキャンセルボタン4110cが押下され、タッチパネル機能により上記キャンセル指示が指示受付部523に受け付けられると(S30で「キャンセル」)、動作制御部521により当該機能が実行されることなく処理が終了する。
【0066】
次に、複合機1におけるワークフロー登録処理の第2実施形態を説明する。図11は複合機1におけるワークフロー登録処理の第2実施形態を示すフローチャートである。なお、図4に示した第1実施形態と同一の処理は説明を省略する。
【0067】
第2実施形態は、当該ワークフローが示す入力案内画像群が入力を求める設定項目を必須の入力項目とする指定を、当該ワークフローが示す入力案内画像群を構成する各入力案内画面(受付画面)毎に設定可能とするものである。
【0068】
テンプレート選択画面4104の表示時に、ユーザにより、テンプレートを示す画像T1〜T6のいずれかが押下されて、タッチパネル機能により、指示受付部523に、ワークフローの作成に用いるテンプレートの選択が受け付けられると(S46でYES)、表示制御部522は、当該選択されたテンプレートに対応する機能の入力案内画像のうち、第1番目の表示順となる入力案内画像(受付画面)を表示用データ記憶部53から読み出し、当該読み出した入力案内画像を、ウィザード形式表示により表示部410に順次表示する(S47)。
【0069】
指示受付部523は、当該入力案内画像が示す受付画面の表示時に、当該受付画面上に表示した操作ボタンのユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定項目についての設定値の指定(例えば、上記解像度の値等)を受け付ける(S48)。なお、このS48においては、ユーザは、当該設定項目についての設定値を指定しないことも可能である。
【0070】
続いて、表示制御部522は、表示用データ記憶部53から、この時点で表示している入力案内画像が入力を求める全ての設定項目を必須の入力項目とするか否かの必須入力指定の入力を促す表示画面の画面データを読み出し、表示部410に、当該読み出した画面データにより表示画面4106を表示させる(S49)。
【0071】
この表示画面4106の表示時に、指示受付部523に、上記必須入力指定の入力がユーザから受け付けられると(S50でYES)、表示制御指令作成部524は、設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として上記入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する(S51)。すなわち、第2実施形態では、表示制御指令作成部524により、当該表示制御指令が、各入力案内画像毎に作成される。なお、当該設定項目を必須の入力項目とする指定の入力が受け付けられない場合は(S50でNO)、当該S51の処理は行われない。
【0072】
表示制御部522は、全ての設定についての受付画面の表示処理、設定項目の設定値の受付処理、及び上記必須入力指定の受付処理を完了するまでS47〜S51の処理を繰り返す(S52でYES)。選択されたテンプレートが示す全ての入力案内画像について当該各処理が完了すると(S52でNO)、当該作成されたワークフローの名称の入力処理を経て(S53,S54)、画面データ生成部525は、S46で受け付けられたテンプレートと、このテンプレートに対応する入力案内画像群と、S48で受け付けられた各設定項目の設定値の内容と、S51で作成された各入力案内画像毎の表示制御指令とを関連付けた画面データを作成し(S55)、当該作成した画面データをワークフローとして、上記入力されたワークフロー名を付して記憶部54に記憶させる。
【0073】
この第2実施形態によれば、入力が必須である設定項目がユーザにより入力されない限り表示画面を次の表示に遷移させないという表示制御を行うか否かを、ワークフローが示す入力案内画像群を構成する各入力案内画像毎に行わせることが可能になる。
【0074】
当該第2の実施形態に係るワークフローの登録処理により登録されたワークフロー呼出時の処理は、上記図9に示したワークフロー呼出時の処理と同様であるが、第2の実施形態においては、S32の処理では、表示制御部522は、当該ワークフローの示す各入力案内画像毎に上記表示制御指令を有しているか否かを判断する(S32)。そして、入力案内画像が表示制御指令を有している場合には(S32でYES)、表示制御部522は、既に当該設定値が入力済みと判断したか、又は、未入力であれば当該入力案内画像が入力を求める設定項目の設定値が入力されるまで、当該受付画面を遷移させず、当該入力案内画像を表示部410に表示させた状態を維持する(S25,S26)。この場合、入力が必須である設定項目がユーザにより入力されない限り表示画面を次の表示に遷移させないという表示制御を行うか否かが、各入力案内画面毎に作成された表示制御指令に従って、各入力案内画面毎に行われることになる。
【0075】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。上記図1乃至図11に示した構成及び処理は、本発明の実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記実施形態に限定する趣旨ではない。
【0076】
また、例えば、上記各実施形態では、特許請求の範囲でいう電気機器の一例を画像形成装置、すなわち複合機1として説明したが、本発明が適用される電気機器は複合機に限られず、他の画像形成装置(コピー機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、プリンタ等)であっても構わないし、更には、洗濯機、炊飯器、オーディオ機器等、画像形成装置とは異なる他の電気機器であっても構わない。
【符号の説明】
【0077】
1 複合機
51 制御ユニット
521 動作制御部
522 表示制御部
523 指示受付部
524 表示制御指令作成部
525 表示制御指令作成部
53 表示用データ記憶部
54 記憶部
55 テンプレート記憶部
410 表示部
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面データ生成プログラム及び情報処理装置に関し、特に、電気機器の表示部に画像を表示させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置等の電気機器においては、画像形成装置の機能(スキャン動作等)実行時にユーザが設定項目の設定値を入力する際の操作性を向上させるために、当該機能の設定項目の設定値の入力を案内するために表示される操作案内画面を、所望の表示内容にカスタマイズ可能とする技術が提案されている(下記特許文献1参照)。また、このようにユーザが設定値を入力する際の操作性を向上させるために、画像形成装置の機能に対してユーザが頻繁に用いる設定値を事前に登録可能とし、ユーザが次回に当該機能を実行するときに、入力操作なしに既に登録している設定値を用いることを可能にする技術も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−302921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置の機能を実行させる場合、例えば、スキャン動作を行わせるには、当該スキャン動作を実行するために入力が必須の設定値(解像度、カラー/モノクロ読取の別、読取データ送信先(読取データ保存先)等)が存在する。しかしながら、上記のようにして、画像形成装置の機能の設定値をユーザが、(1)機能実行時に入力する際、又は(2)事前に登録する際、当該登録が必須の設定値が入力されないことも考えられる。この場合、画像形成装置は、スキャン動作についての必須の設定値が存在しないまま、当該スキャン動作の実行を開始してしまい、動作エラーを生じる虞がある。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、電気機器の機能についてユーザが所望の設定値を入力する際に、当該機能実行のために入力が必須の設定値が必ずユーザにより入力されるようにして、電気機器による機能実行時における動作エラーを未然に防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の発明は、コンピュータを、
電気機器の機能を実行する際に用いられる設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する入力案内画像記憶部と、
前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群によって入力が求められる前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける必須指定受付部と、
前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部と、
前記入力案内画像群及び前記表示制御指令を用いて、前記表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部と
して機能させる表示画面データ生成プログラムである。
【0007】
本発明の請求項3に記載の発明は、電気機器の機能を実行する際に用いられる設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する入力案内画像記憶部と、
前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群によって入力が求められる前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける必須指定受付部と、
前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部と、
前記入力案内画像群及び前記表示制御指令を用いて、前記表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部と
を備える情報処理装置である。
【0008】
この発明によれば、ユーザが必須指定受付部から上記入力案内画像群により入力が求められる設定項目を必須の入力項目とする指定を入力すると、表示制御指令作成部が、当該設定項目が必須の項目に指定されたことを条件として、入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成し、画面データ生成部は、入力案内画像群及び表示制御指令を用いて、電気機器の表示部に表示させる表示画面の画面データを生成するので、このようにして生成された画面データを表示部に表示する電気機器に、当該画面データに含まれる表示制御指令に従った画面表示制御を行わせ、入力案内画像が表示部に表示されているときに、各入力案内画像が案内する設定項目がユーザにより入力されない限り表示画面を次の表示に遷移させないようにすることが可能になる。これにより、電気機器の機能についてユーザが所望の設定値を入力する際に、当該機能実行のために入力が必須の設定値が必ずユーザにより入力されるようにして、当該電気機器による機能実行時における動作エラーを未然に防止することが可能になる。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示画面データ生成プログラムであって、前記必須指定受付部は、前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像毎に、各入力案内画像に対応付けられている前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付け、
前記表示制御指令作成部は、前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている前記入力案内画像の表示を、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として終了させる旨の表示制御指令を作成し、
前記画面データ生成部は、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像と、前記各表示制御指定作成部によって前記入力案内画像別に作成された前記表示制御指令とを用いて、前記表示画面の画面データを生成するように、更にコンピュータを機能させるものである。
【0010】
この発明では、ユーザが必須指定受付部から各入力案内画像毎に、入力が求められる設定項目を必須の入力項目とする指定を入力でき、表示制御指令作成部が、当該設定項目が必須の項目に指定された入力案内画像について、この入力案内画像の表示を、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として終了させる旨の表示制御指令を作成し、画面データ生成部は、入力案内画像群及び当該表示制御指令を用いて、電気機器の表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する。このため、当該生成された画面データを表示部に表示する電気機器に対して、入力が必須である設定項目がユーザにより入力されない限り表示画面を次の表示に遷移させない表示制御を行うか否かを、入力案内画像群を構成する各入力案内画像毎に設定することが可能になる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電気機器の機能についてユーザが所望の設定値を入力する際に、当該機能実行のために入力が必須の設定値が必ずユーザにより入力されるようにして、当該電機機による機能実行時における動作エラーを未然に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を備える複合機の構成を示す側面概略図である。
【図2】操作部の部分拡大図である。
【図3】図1に示す複合機の制御ブロック図である。
【図4】複合機におけるワークフロー登録処理を示すフローチャートである。
【図5】スキャナ機能についてのワークフロー登録処理時の表示部の表示画面の遷移を示す図である。
【図6】表示部の表示画面の例を示す図である。
【図7】表示部の表示画面の例を示す図である。
【図8】ワークフロー削除時の表示部の表示画面の遷移を示す図である。
【図9】複合機におけるワークフロー呼出時の処理を示すフローチャートである。
【図10】スキャン機能についてのワークフロー呼出時のウィザード形式表示による表示画面の遷移を示す図である。
【図11】複合機におけるワークフロー登録処理の第2実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係る画面データ生成プログラム及び情報処理装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置を備える複合機の構成を示す側面概略図である。図2は、操作部400の部分拡大図である。複合機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等を兼ね備える画像形成装置である。複合機1は、本体部200と、本体部200の用紙搬出側、例えば左側に配設された用紙後処理部300と、ユーザが種々の操作指令等を入力するための操作部400と、本体部200の上部に配設された原稿読み取り部500と、原稿読み取り部500の上部に配設された原稿給送部600とから構成される。
【0014】
図2にも示すように、操作部400は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部410と、ユーザから操作指示が入力される操作キー部430を備える。操作キー部430は、ヘルプキー431、スタートキー432、テンキー433、及び機能切換キー434等を備える。
【0015】
ヘルプキー431は、ユーザから、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する各操作方法を表示する操作案内画面(ヘルプ画面)を表示部410に表示させる指示を受け付けるものである。
【0016】
スタートキー432は、コピー動作やスキャン動作等の各動作を開始させる指示をユーザから受け付ける。テンキー433は、コピー部数を指定する指示等をユーザから受け付けるキーである。機能切換キー434は、コピー機能、送信機能(スキャナ機能、ファクシミリ機能等)、ボックス機能(後述するHDD74内に設けられているユーザ毎の記憶領域(メールボックス)に記憶されているデータを読み出してプリントする機能)等を相互に切り替える機能切換指示をユーザから受け付けるキーである。
【0017】
表示部410は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、タッチパネルを組み合わせたタッチパネルユニット等を備えている。表示部410は、種々の操作画面を表示すると共に、ユーザが表示面(表示されている操作キー)をタッチすることで種々の機能の実行指令を入力することが可能とされている。
【0018】
ワークフローボタン450は、ユーザにより予め設定されている設定内容でコピー動作やスキャン動作等の機能を実行するワークフロー動作や、当該ワークフロー動作を登録、変更、又は削除する操作を行うための処理を開始させる指示の入力をユーザから受け付けるボタンである。
【0019】
コピーボタン451は、コピー機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。送信ボタン452は、スキャナによりドキュメントデータを読み取って、指定された相手先にメールで送信するメール送信機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。文書ボックスボタン453は、スキャナによりドキュメントデータを読み取って、指定された保存先(複合機1のHDD74内に設けられたフォルダ等)に保存する文書ボックス機能の開始指示をユーザから受け付けるためのボタンである。コピーボタン451、送信ボタン452、文書ボックスボタン453のいずれかがユーザにより押下操作されると、押下されたボタンに対応する機能の初期表示画面が表示部410に表示され、各機能の処理が開始される。
【0020】
原稿給送部60は、原稿載置部601、給紙ローラ602、原稿搬送部603及び原稿排出部604を備え、原稿読み取り部500は、スキャナ501を備える。給紙ローラ602は、原稿載置部601にセットされた所要枚数分の原稿を一枚ずつ繰り出し、原稿搬送部603は、繰り出される原稿を順次スキャナ501の読み取り位置に搬送する。スキャナ501は搬送される原稿の画像を順次読み取り、読み取られた原稿は原稿排出部604に排出される。
【0021】
本体部200は、複数の給紙カセット201、複数の給紙ローラ202、転写ローラ203、感光体ドラム204、露光装置206、現像装置207、定着ローラ208、排出口209、及び排出トレイ210等を備える。
【0022】
感光体ドラム204は、矢印方向に回転しながら帯電装置(図示省略)によって一様に帯電される。露光装置206は、原稿読み取り部500において読み取られた原稿の画像に応じて変調されたレーザ光を感光体ドラム204上に走査し、ドラム表面に各色毎の静電潜像を形成する。現像装置207は、黒色の現像剤を感光体ドラム204に供給してトナー画像を形成する。
【0023】
一方、給紙ローラ202は、印刷用紙が収納された給紙カセット201から印刷用紙を引き出し、転写ローラ203まで給送する。転写ローラ203は、搬送された印刷用紙に感光体ドラム204上のトナー像を転写させ、定着ローラ208は、転写されたトナー像を加熱して印刷用紙に定着させる。その後、印刷用紙は、本体部200の排出口209から用紙後処理部300に搬入される。また、印刷用紙は、必要に応じて排出トレイ210へも排出される。
【0024】
用紙後処理部300は、搬入口301、印刷用紙搬送部302、搬出口303及びスタックトレイ304等を備える。印刷用紙搬送部302は、排出口209から搬入口301に搬入された印刷用紙を順次搬送し、最終的に搬出口303からスタックトレイ304へ印刷用紙を排出する。スタックトレイ304は、搬出口303から搬出された印刷用紙の集積枚数に応じて矢印方向に上下動可能に構成されている。
【0025】
図3は、図1に示す複合機の制御ブロック図である。複合機1は、スキャナ部11、画像処理部21、プリンタ部31、操作部400、制御ユニット51、ネットワークI/F(インターフェース)部71、HDD(ハードディスクドライブ)74、及びファクシミリ通信部75を備える。
【0026】
スキャナ部11は、図1に示すスキャナ501を構成する露光ランプ12及びCCD(電荷結合素子)13を含む。スキャナ部11は、露光ランプ12により原稿を照射し、その反射光をCCD13で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像を画像処理部21へ出力する。
【0027】
画像処理部21は、補正部22、画像加工部23及び画像メモリ24を含む。画像処理部21は、読み取られた画像を必要に応じて補正部22及び画像加工部23により処理する。画像処理部21によって処理された画像は印刷用に画像メモリ24に記憶され、又はプリンタ部31に出力される。補正部22は、読み取られた画像に対してレベル補正、γ補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部23は、画像の圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
【0028】
プリンタ部31は、図1に示す給紙カセット201及び給紙ローラ202等から構成される用紙搬送部32、図1に示す感光体ドラム204、露光装置206及び現像装置207等から構成される画像形成部33、図1に示す転写ローラ203等から構成される転写部34、及び図1に示す定着ローラ208等から構成される定着部35を含む。プリンタ部31は、スキャナ部11により読み取られた原稿データを用いて画像を記録紙に印刷する。具体的には、用紙搬送部32は記録紙を画像形成部33へ搬送し、画像形成部33は上記の画像に対応するトナー像を形成し、転写部34はトナー像を記録紙に転写し、定着部35はトナー像を記録紙に定着させて画像を形成する。
【0029】
ネットワークI/F部71は、ネットワークインタフェース(10/100Base-TX)等を用い、LANを介して外部装置との間での種々のデータの送受信を制御する。
【0030】
操作部400は、図1及び図2に示したように表示部410、操作キー部430を備える。表示部410は、タッチパネル機能により各種指示の入力を受け付ける複数のキーを表示制御部522による制御の下で表示する。操作キー部430には、図2に示した機能切換キー434、スタートキー432、テンキー433等が設けられている。制御ユニット51のCPU52は、上記表示部410及び操作部400の各キーから、ユーザによって入力された指示を受け付ける。
【0031】
ファクシミリ通信部75は、符号化/復号化部(図示省略)、変復調部(図示省略)及びNCU(Network Control Unit)(図示省略)を含む。ファクシミリ通信部75は、スキャナ部11によって読み取られた原稿の画像データを、電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信したりする。符号化/復号化部は、送信する画像データを圧縮・符号化し、受信した画像データを伸長・復号化する。変復調部は、圧縮・符号化された画像データを音声信号に変調し、受信した信号(音声信号)を画像データに復調する。NCUは、送受信先となるファクシミリ装置等との電話回線による接続を制御する。
【0032】
HDD74は、本発明の一実施形態に係る画面データ生成プログラムを記憶している。
【0033】
制御ユニット51は、CPU及び作業領域としてのメモリを備え、複合機1の全体的な動作制御を司るものである。制御ユニット51は、HDD74に記憶されている上記ファイル生成プログラムに従って機能することで、本実施形態で必要な機能に関する動作制御部521、表示制御部522、指示受付部523、表示制御指令作成部524、画面データ生成部525、表示用データ記憶部53、記憶部54、及びテンプレート記憶部55として機能する。制御ユニット51は、HDD74の一部領域を、制御ユニット51の作業領域としても用いる。但し、制御ユニット51のこれら動作制御部521乃至テンプレート記憶部55の構成は、これに限られず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
【0034】
動作制御部521は、複合機1の各部(スキャナ部11,画像処理部21、プリンタ部31等)の動作制御を司る。
【0035】
表示制御部522は、表示部410の表示動作を制御する。表示制御部522は、例えば、スキャン動作やコピー動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定項目をユーザから受け付けるための受付画面を表示部410に表示させる。
【0036】
指示受付部(必須指定受付部)523は、表示制御部522による上記各設定項目を受け付けるための入力案内画像の表示時に、当該入力案内画像が入力を求める各設定項目の設定値を指定する指示等を、例えば、表示部410に備えられるタッチパネル機能により、ユーザから受け付ける。また、指示受付部523は、テンプレート記憶部55に記憶されているテンプレートが示す入力案内画像群毎に、当該入力案内画像群によって入力が求められる設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける。さらに、指示受付部523は、表示制御部522が表示部410に削除指示受付画像を表示させているときに、記憶部54に記憶されている各画面データ(後述)を削除する削除指示をユーザから受け付ける。
【0037】
表示制御指令作成部524は、テンプレートが示す入力案内画像群が入力を求める各設定項目を必須の入力項目とする指定が指示受付部523に受け付けられている場合に、設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、当該設定項目の入力を求める入力案内画像の表示を終了させる内容の表示制御指令を作成する。
【0038】
画面データ生成部525は、テンプレート記憶部55に記憶されているテンプレートと、このテンプレートに対応する入力案内画像群と、上記表示制御指令作成部524によって作成された表示制御指令とを関連付け、これらテンプレート、入力案内画像群及び表示制御指令を用いて、表示部410に表示させる表示画面の画面データを生成する。画面データ生成部525によって生成された画面データは記憶部54に記憶される。
【0039】
表示用データ記憶部(入力案内画像記憶部)53は、ユーザに対する操作案内を表示するための各種データ(本実施形態では、特に、表示用データ記憶部53は、コピー動作やスキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定項目についての設定値の入力を受け付けるための各種入力案内画像を記憶している)や、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等の各機能の動作状況等を表示するための画像データ(画像、文字、記号等の各データを含む)を記憶している。
【0040】
記憶部54は、後述する指示受付部523で受け付けられたテンプレートと、当該テンプレートに対応する入力案内画像群と、当該入力案内画像を構成する入力案内画像の表示時に指示受付部523によりユーザから受け付けられたスキャン動作やコピー動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定項目の設定値(当該テンプレートが示す各入力案内画像に対応する設定項目の設定値)と、後述する表示制御指令作成部524によって作成された表示制御指令とを関連付けて記憶する。
【0041】
テンプレート記憶部55は、電気機器で実行可能な機能について設定項目の設定値の入力をユーザに促すための複数の入力案内画像の組み合わせ及び表示順を示すテンプレートを複数記憶する。当該テンプレートは、例えば、スキャン動作等の各機能毎に、各機能で適用する解像度、カラー/モノクロ読取の別、読取データ送信先(読取データ保存先)等の各設定項目に対応する入力案内画像の組合せとその表示順を記憶したものである。当該テンプレートは、スキャン動作等の機能を実行するために登録が必要な各設定項目をユーザに案内して登録を受け付ける処理を行うワークフロー、又はスキャン動作等の機能を実行する際に適用される各設定項目の内容を記憶して当該各設定内容でスキャン動作等の機能を実行させるワークフローに用いられる。
【0042】
次に、複合機1におけるワークフロー登録処理を説明する。図4は、複合機1におけるワークフロー登録処理を示すフローチャートである。図5は、スキャナ機能についてのワークフロー登録処理時の表示部410の表示画面の遷移を示す図である。図6,図7は表示部410の表示画面の例を示す図である。図8はワークフロー削除時の表示部410の表示画面の遷移を示す図である。
【0043】
複合機1の主電源がユーザによりオンとされると、表示制御部522は、表示部410に、例えば図6に示す初期画面4100を表示させる(S1)。なお、この初期画面としては、コピー動作の設定画面が表示されるようにデフォルト設定されている場合を例として示している。
【0044】
この初期画面4100の表示時に、操作部400のワークフローボタン450がユーザにより押下され、指示受付部523に、ワークフローの開始指示が受け付けられると(S2でYES)、表示制御部522は、記憶部54に既に記憶されておりユーザが選択して実行可能な状態にある各ワークフローについて、当該各ワークフローを示す表示画像を表示用データ記憶部53から読み出して、ワークフロー画面4101(図5)として当該表示画像を表示部410に表示させる(S3)。これにより、ワークフローの登録処理が開始される。表示制御部522は、ワークフロー画面4101に、ユーザからワークフローの新規登録及び削除を受け付けるための新規登録/削除ボタン4101gを表示させる。
【0045】
なお、上記初期画面4100の表示時に、ワークフローボタン450がユーザにより押下されず(ワークフローの開始指示が受け付けられず)、初期画面4100においてユーザによって指定された用紙選択や倍率等の設定内容、又は既に設定済みの設定内容(例えばデフォルト設定)で、スタートキー432やテンキー433等の押下操作が行われてコピー動作の実行指示が入力された場合は(S2でNO)、当該押下操作に従って、通常通りのコピー動作等が実行される(S15)。
【0046】
上記表示制御部522によるワークフロー画面4101の表示中に、ユーザにより新規登録/削除ボタン4101gが押下されると、表示制御部522は、ワークフローの新規登録又は削除のいずれを行うかの選択指示をユーザに対して促すワークフロー登録/削除画面4102(図5)を表示部410に表示させる。表示制御部522は、ワークフロー登録/削除画面4102に、ユーザからワークフローの新規登録指示を受け付けるための新規登録ボタン4102aと、ユーザからワークフローの削除指示を受け付けるための削除ボタン4102bを表示させる。
【0047】
ここで、ユーザにより削除ボタン4102bが押下されて、タッチパネル機能により指示受付部523にワークフローの削除指示が受け付けられると(S4で「削除指示」)、表示制御部522は、表示部410に、削除するワークフローの選択を促す削除対象選択画面4103(図8)を表示させる。この削除対象選択画面4103には、図8に示すように、削除対象となる各ワークフローを示す画像W1,W2…が表示される。
【0048】
この削除対象選択画面4103の表示時に、ユーザにより、削除が許可されるワークフローを示す画像W1,W2…のいずれかが押下されて、タッチパネル機能により、指示受付部523に、削除の対象とするワークフローの選択が受け付けられると(S16でYES)、表示制御部522は削除確認画面4108dを表示部410に表示させる。
【0049】
この削除確認画面4108dには、ユーザから上記ワークフローの削除を承認する旨の指示を受け付けるための「はい」ボタン4108d1と、ユーザから上記ワークフローの削除を拒否する旨の指示を受け付けるための「いいえ」ボタン4108d2が表示制御部522によって表示される。ここで、ユーザにより「はい」ボタン4108d1が押下操作され、動作制御部521が、ワークフローの削除を承認する旨の指示を受け付けると、当該選択されたワークフローを構成する機能(図8には、ファクス機能の場合を例として示している)についての各設定の内容と、これに関連付けられたテンプレート及び表示形式を記憶部54から削除する(S17)。この後、表示制御部522は、削除報知画面4109dを表示部410に表示させる。なお、特に図4では図示していないが、削除確認画面4108dの表示時に、ユーザにより「いいえ」ボタン4108d2が押下操作され、動作制御部521が、ワークフローの削除を拒否する旨の指示を受け付けると、処理はS3に戻る。
【0050】
一方、ワークフロー登録/削除画面4102の表示時に、ユーザにより新規登録ボタン4102aが押下されて、タッチパネル機能により指示受付部523にワークフローの新規登録指示が受け付けられると(S4で「新規登録指示」)、表示制御部522は、表示部410に、ワークフローの作成に用いるテンプレートの選択を促すテンプレート選択画面4104(図5)を表示部410に表示させる。このテンプレート選択画面4104には、ワークフローの登録に用いることが可能にテンプレート記憶部55に記憶されている各テンプレートを示す画像T1〜T6が表示される。
【0051】
このテンプレート選択画面4104の表示時に、ユーザにより、テンプレートを示す画像T1〜T6のいずれかが押下されて、タッチパネル機能により、指示受付部523に、ワークフローの登録に用いるテンプレートの選択が受け付けられると(S5でYES)、表示制御部522は、当該選択されたテンプレートに対応する機能の入力案内画像(例えば、スキャン機能の場合、解像度、カラー/モノクロ読取の別、読取データ送信先(読取データ保存先)等の設定項目の設定値の受付画面)を表示用データ記憶部53から読み出し、当該読み出した入力案内画像を、ウィザード形式表示により表示部410に順次表示する(S6)。表示用データ記憶部53には、当該各設定項目の設定値の受付画面となる入力案内画像を表示部410に表示させるための表示用データを記憶している。当該受付画面の例は、図5に示す保存先受付画面4105C、図7に示す解像度受付画面4105Bである。
【0052】
指示受付部523は、上記受付画面としての入力案内画像の表示時に、当該受付画面上に表示した操作ボタンのユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定項目についての設定値(例えば、上記解像度の値等)を受け付ける(S7)。なお、このS7においては、ユーザは、当該設定項目についての設定値を指定しないことも可能である。
【0053】
表示制御部522は、上記選択されたテンプレートが示す機能についての全ての設定項目の入力案内画像を受付画面として表示し、各受付画面での表示処理及び設定値の受付処理を繰り返し(S8でYES)、全ての設定についての受付画面の表示処理及び設定値の受付処理を完了すると(S8でNO)、表示用データ記憶部53から、当該テンプレートの示す入力案内画像群により入力が求められる全ての設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定の入力を促す表示画面の画面データを読み出し、表示部410に、当該読み出した画面データにより表示画面4106を表示させる(S9)。
【0054】
この表示画面の表示時に、「はい」ボタン4106aがユーザによって押下され、タッチパネル機能により、指示受付部523に、当該テンプレートの示す入力案内画像群により入力が求められる全ての設定項目を必須の入力項目とする必須入力指定の入力が受け付けられると(S10でYES)、表示制御指令作成部524は、設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、上記選択されたテンプレートが示す各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する(S11)。なお、上記必須入力指定の入力が指示受付部523に受け付けられない場合は(S10でNO)、当該S11の処理は行われず、S12の処理に移る。
【0055】
続いて、表示制御部522は、表示部410に、当該作成されたワークフローの名称の入力画面4107を表示させる(S12)。この入力画面4107には、キーボード画像4107a等が表示され、ユーザが当該キーボード画像を押下することでタッチパネル機能により、ユーザからのワークフロー名の入力が可能とされており、指示受付部523は、ユーザにより入力された当該ワークフロー名を受け付ける(S13)。
【0056】
上記ワークフロー名がユーザにより入力された後、画面データ生成部525は、S5で受け付けられたテンプレートと、このテンプレートに対応する入力案内画像群と、S8で受け付けられた各設定項目の設定値の内容と、S11で作成された表示制御指令を関連付けた画面データを作成し(S14)、当該作成した画面データをワークフローとして、上記入力されたワークフロー名を付して記憶部54に記憶させる。
【0057】
次に、複合機1におけるワークフロー呼出時の処理を説明する。図9は複合機1におけるワークフロー呼出時の処理を示すフローチャートである。図10はスキャン機能についてのワークフロー呼出時のウィザード形式表示による表示画面の遷移を示す図である。なお、図4に示したワークフロー登録処理と同様の処理は説明を省略する。
【0058】
複合機1の主電源がユーザによりオンとされたとき、表示制御部522は、表示部410に予め定められた初期画面4100を表示させる(S21)。
【0059】
この初期画面4100の表示時に、操作部400のワークフローボタン450がユーザにより押下され、指示受付部523に、ワークフローの開始指示が受け付けられると(S22でYES)、表示制御部522は、ワークフロー画面4101(図10)を表示させる(S23)。ワークフロー画面4101には、記憶部54に記憶(登録)されている上記各ワークフローを示すワークフロー画像4101a〜4101fが表示される。
【0060】
ここで、ユーザにより、新規登録/削除ボタン4101gが押下された場合は、図4に示したS5乃至S17の処理が行われる。当該処理は、図4に示した通りであるため、ここでは説明を省略する。
【0061】
ワークフロー画面4101の表示時に、ワークフロー画面4101内に表示されているワークフロー画像4101a〜4101fのいずれかがユーザによって押下され、複合機1が備える機能(例えばコピー動作等)の実行について適用するワークフローを選択するワークフロー選択指示がユーザから受け付けられると(S24でYES)、表示制御部522は、当該選択されたワークフローが示す機能の各設定項目についてのそれぞれの入力案内画像を受付画面(例えば、図10に示す保存先受付画面4105)として、を順次表示部410に表示する(S25)。
【0062】
当該受付画面上に表示した操作ボタン(例えば、図10に示す保存先受付画面4105のキーボード等)又はテンキー433等のユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定項目についての設定値の指定(例えば、上記解像度の値等)を指示受付部523が受け付けた場合(S26でYES)、指示受付部523は、当該指定された設定値に設定項目の内容を変更する(S27)。表示制御部522は、上記読み出したワークフローが示す機能についての全ての設定項目の受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を完了するまで(S28でYES)、当該受付画面の表示処理及び設定内容の受付処理を繰り返す(S25,S26,S27)。
【0063】
なお、S26において、指示受付部523が、当該受付画面で案内している設定についての内容指定(例えば、上記解像度の値等)を受け付けない場合は(S26でNO)、表示制御部522は、当該ワークフローが上記表示制御指令を有しているか否かを判断し(S32)、表示制御指令を有している場合には(S32でYES)、当該入力案内画像が入力を求める設定項目の設定値が入力されるまで、当該入力案内画像を遷移させず、当該受付画面を表示部410に表示させた状態を維持し、設定項目の設定値の入力を待つ(S25,S26)。なお、上記表示制御指令を有していない場合には(S32でNO)、次に表示すべき入力案内画像が存在するか否かの判断に移る(S28)。なお、この実施形態では、当該ワークフローが示す入力案内画像群の入力案内画像のいずれの表示時にも、当該ワークフローが上記表示制御指令を有していれば、設定項目の設定値が入力されるまで入力案内画像を遷移させない表示制御が行われることになる。
【0064】
表示制御部522は、当該ワークフローの全ての入力案内画像の表示処理及び設定項目の受付処理を完了すると(S28でNO)、表示部410に、この時点で受け付けられている各設定項目の設定値の内容を並べて一覧表示した画像4110aと、当該一覧表示した各設定の内容で機能を実行する機能実行指示を受け付けるための機能実行ボタン4110bと、機能実行をキャンセルする指示を受け付けるためのキャンセルボタン4110cとを表示部410に表示させる(S29)。
【0065】
ユーザにより機能実行ボタン4110bが押下され、タッチパネル機能により上記機能実行指示が指示受付部523に受け付けられると(S30で「機能実行」)、動作制御部521は、当該ワークフローか示す各設定内容で機能を実行する(S31)。ユーザによりキャンセルボタン4110cが押下され、タッチパネル機能により上記キャンセル指示が指示受付部523に受け付けられると(S30で「キャンセル」)、動作制御部521により当該機能が実行されることなく処理が終了する。
【0066】
次に、複合機1におけるワークフロー登録処理の第2実施形態を説明する。図11は複合機1におけるワークフロー登録処理の第2実施形態を示すフローチャートである。なお、図4に示した第1実施形態と同一の処理は説明を省略する。
【0067】
第2実施形態は、当該ワークフローが示す入力案内画像群が入力を求める設定項目を必須の入力項目とする指定を、当該ワークフローが示す入力案内画像群を構成する各入力案内画面(受付画面)毎に設定可能とするものである。
【0068】
テンプレート選択画面4104の表示時に、ユーザにより、テンプレートを示す画像T1〜T6のいずれかが押下されて、タッチパネル機能により、指示受付部523に、ワークフローの作成に用いるテンプレートの選択が受け付けられると(S46でYES)、表示制御部522は、当該選択されたテンプレートに対応する機能の入力案内画像のうち、第1番目の表示順となる入力案内画像(受付画面)を表示用データ記憶部53から読み出し、当該読み出した入力案内画像を、ウィザード形式表示により表示部410に順次表示する(S47)。
【0069】
指示受付部523は、当該入力案内画像が示す受付画面の表示時に、当該受付画面上に表示した操作ボタンのユーザによる操作に基づいて、タッチパネル機能により、当該受付画面で案内している設定項目についての設定値の指定(例えば、上記解像度の値等)を受け付ける(S48)。なお、このS48においては、ユーザは、当該設定項目についての設定値を指定しないことも可能である。
【0070】
続いて、表示制御部522は、表示用データ記憶部53から、この時点で表示している入力案内画像が入力を求める全ての設定項目を必須の入力項目とするか否かの必須入力指定の入力を促す表示画面の画面データを読み出し、表示部410に、当該読み出した画面データにより表示画面4106を表示させる(S49)。
【0071】
この表示画面4106の表示時に、指示受付部523に、上記必須入力指定の入力がユーザから受け付けられると(S50でYES)、表示制御指令作成部524は、設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として上記入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する(S51)。すなわち、第2実施形態では、表示制御指令作成部524により、当該表示制御指令が、各入力案内画像毎に作成される。なお、当該設定項目を必須の入力項目とする指定の入力が受け付けられない場合は(S50でNO)、当該S51の処理は行われない。
【0072】
表示制御部522は、全ての設定についての受付画面の表示処理、設定項目の設定値の受付処理、及び上記必須入力指定の受付処理を完了するまでS47〜S51の処理を繰り返す(S52でYES)。選択されたテンプレートが示す全ての入力案内画像について当該各処理が完了すると(S52でNO)、当該作成されたワークフローの名称の入力処理を経て(S53,S54)、画面データ生成部525は、S46で受け付けられたテンプレートと、このテンプレートに対応する入力案内画像群と、S48で受け付けられた各設定項目の設定値の内容と、S51で作成された各入力案内画像毎の表示制御指令とを関連付けた画面データを作成し(S55)、当該作成した画面データをワークフローとして、上記入力されたワークフロー名を付して記憶部54に記憶させる。
【0073】
この第2実施形態によれば、入力が必須である設定項目がユーザにより入力されない限り表示画面を次の表示に遷移させないという表示制御を行うか否かを、ワークフローが示す入力案内画像群を構成する各入力案内画像毎に行わせることが可能になる。
【0074】
当該第2の実施形態に係るワークフローの登録処理により登録されたワークフロー呼出時の処理は、上記図9に示したワークフロー呼出時の処理と同様であるが、第2の実施形態においては、S32の処理では、表示制御部522は、当該ワークフローの示す各入力案内画像毎に上記表示制御指令を有しているか否かを判断する(S32)。そして、入力案内画像が表示制御指令を有している場合には(S32でYES)、表示制御部522は、既に当該設定値が入力済みと判断したか、又は、未入力であれば当該入力案内画像が入力を求める設定項目の設定値が入力されるまで、当該受付画面を遷移させず、当該入力案内画像を表示部410に表示させた状態を維持する(S25,S26)。この場合、入力が必須である設定項目がユーザにより入力されない限り表示画面を次の表示に遷移させないという表示制御を行うか否かが、各入力案内画面毎に作成された表示制御指令に従って、各入力案内画面毎に行われることになる。
【0075】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。上記図1乃至図11に示した構成及び処理は、本発明の実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記実施形態に限定する趣旨ではない。
【0076】
また、例えば、上記各実施形態では、特許請求の範囲でいう電気機器の一例を画像形成装置、すなわち複合機1として説明したが、本発明が適用される電気機器は複合機に限られず、他の画像形成装置(コピー機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、プリンタ等)であっても構わないし、更には、洗濯機、炊飯器、オーディオ機器等、画像形成装置とは異なる他の電気機器であっても構わない。
【符号の説明】
【0077】
1 複合機
51 制御ユニット
521 動作制御部
522 表示制御部
523 指示受付部
524 表示制御指令作成部
525 表示制御指令作成部
53 表示用データ記憶部
54 記憶部
55 テンプレート記憶部
410 表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
電気機器の機能を実行する際に用いられる設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する入力案内画像記憶部と、
前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群によって入力が求められる前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける必須指定受付部と、
前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部と、
前記入力案内画像群及び前記表示制御指令を用いて、前記表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部と
して機能させる表示画面データ生成プログラム。
【請求項2】
前記必須指定受付部は、前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像毎に、各入力案内画像に対応付けられている前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付け、
前記表示制御指令作成部は、前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている前記入力案内画像の表示を、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として終了させる旨の表示制御指令を作成し、
前記画面データ生成部は、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像と、前記各表示制御指定作成部によって前記入力案内画像別に作成された前記表示制御指令とを用いて、前記表示画面の画面データを生成するように、更にコンピュータを機能させる請求項1に記載の表示画面データ生成プログラム。
【請求項3】
電気機器の機能を実行する際に用いられる設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する入力案内画像記憶部と、
前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群によって入力が求められる前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける必須指定受付部と、
前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部と、
前記入力案内画像群及び前記表示制御指令を用いて、前記表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部と
を備える情報処理装置。
【請求項1】
コンピュータを、
電気機器の機能を実行する際に用いられる設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する入力案内画像記憶部と、
前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群によって入力が求められる前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける必須指定受付部と、
前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部と、
前記入力案内画像群及び前記表示制御指令を用いて、前記表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部と
して機能させる表示画面データ生成プログラム。
【請求項2】
前記必須指定受付部は、前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像毎に、各入力案内画像に対応付けられている前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付け、
前記表示制御指令作成部は、前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている前記入力案内画像の表示を、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として終了させる旨の表示制御指令を作成し、
前記画面データ生成部は、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像と、前記各表示制御指定作成部によって前記入力案内画像別に作成された前記表示制御指令とを用いて、前記表示画面の画面データを生成するように、更にコンピュータを機能させる請求項1に記載の表示画面データ生成プログラム。
【請求項3】
電気機器の機能を実行する際に用いられる設定値の入力を求める複数の入力案内画像で構成される入力案内画像群を記憶する入力案内画像記憶部と、
前記入力案内画像記憶部に記憶されている前記入力案内画像群によって入力が求められる前記設定項目を必須の入力項目とするか否かの指定をユーザから受け付ける必須指定受付部と、
前記必須指定受付部において前記設定項目が必須の入力項目に指定されている場合に、当該設定項目に対する設定値が入力されたことを条件として、前記入力案内画像群を構成する各入力案内画像の表示を終了させる旨の表示制御指令を作成する表示制御指令作成部と、
前記入力案内画像群及び前記表示制御指令を用いて、前記表示部に表示させる表示画面の画面データを生成する画面データ生成部と
を備える情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−119865(P2012−119865A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−266832(P2010−266832)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリュ−ションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリュ−ションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]