説明

表示色調整

【課題】表示データの色を調整する高速且つ費用効率の高いシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】本システムは、1つの色空間の各原色を使用するディスプレイとして使用されるカラー画面2、ダウンロード表示データをディスプレイドライバ回路に送るシステムプロセッサ3、およびディスプレイドライバ回路1を含む。前記ディスプレイドライバ回路は、前記システムプロセッサと前記ディスプレイドライバ回路の間のインターフェースを提供するプロセッサインターフェース論理7と、前記プロセッサインターフェース論理を介して前記システムプロセッサから受け取った表示データを調整し、前記変更された表示データを表示RAMに書き込む表示調整回路6と、1つまたは複数の色調整レジスタ8と、調整表示データを記憶する表示RAM5と、前記画面を制御し、前記調整表示データを前記画面に送るスクリーンドライバ4とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、表示システムに関し、より詳細には、表示される色を、それが表示RAMに書き込まれる前に調整するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル画像の色は一般に、前記デジタル画像を表示するのに使用される表示システムに適応するように調整される必要がある。何の調整もしなかった場合、デジタル画像を見る人は、表示される色に満足を得られないであろう。カラー超ねじれネマティック(CSTN)、薄膜トランジスタ(TFT)、有機発光ダイオード(OLED)、2層式STN(DSTN)ディスプレイなどすべての表示システムは、色を表示するに際してそれらに固有の欠点を有する。したがって、デジタル画像の色は、前記画像を見る人の期待を満足させるように調整される必要がある。
【0003】
前記色調整を実施するための多くの公知の方法がある。
米国特許第6,262,817号(Sato等)には、色調整ユニットおよび色表示ユニットを含めて、入力された画像の色を調整するためのカラー画像システムが記載されている。この色表示ユニットは、原画像、調整画像、および原画像と調整済み画像の両方での色情報を同時に表示する。原カラー画像の色情報に関して色表示ユニットに入力された色指示に基づき、色調整ユニットによって色調整マトリックスが作成される。この色調整マトリックスを使用して、原画像を、第2の色空間に変換せずに直接調整する。色調整ユニットは、原マトリックスに使用される画像表示ユニットによって指示される輝度、彩度、色相の色調整指示を付加することによって色調整マトリックスを生成する。色調整マトリックスが生成された後で、原画素と色調整マトリックスを計算することによって調整画素を生成することができる。
【0004】
米国特許第6,388,648号(Clifton等)には、輝度および色平衡を制御するためにユーザが選択可能な輝度値とガンマ補正値の複数のセットを記憶するLCDアレイ特徴付けルックアップテーブルを使用する輝度および色平衡システムを用いたLCD投影ユニットが開示されている。このルックアップテーブルの値は、1組の赤(「R」)、緑(「G」)、青(「B」)の入力データ値のそれぞれについて投影ユニット中のLDCアレイの伝達機能を測定し、結果として生じるS型曲線応答を対応するガンマ応答のセットに変換し、輝度値およびガンマ補正値の複数のR、G、Bファミリを生成するようにそれらのガンマ応答をスケーリングすることによって求められる。色平衡は、LCD投影ユニットを所定のR、G、B輝度値の比率に合わせるように輝度値とガンマ補正値の個々のR、G、Bファミリを選択することによって調整される。輝度は、その色平衡比を維持すると同時にLCDに所望の全部の輝度を伝送させるR、G、B輝度値のファミリのセットを選択することによって調整される。これらの原色は、色空間変換回路での色変更係数を生成する数学的マトリックスアルゴリズムによって実現される色混合方法によって調整される。この原色マッチングアルゴリズムには、原色の固有色座標を測定し、1組の所定のターゲット座標を決定し、測定された座標をターゲット座標に変換する色空間変換回路で使用される係数を計算するマトリックス演算を実行して原色をマッチさせることが関与する。原色がマッチしたときには、前述の色平衡および輝度マッチングシステムは、よく調和したマルチスクリーン表示システムをもたらすように白および灰色を調整する。
【0005】
米国特許第4,409,614号(Eichler等)には、原画像を走査することによって生成された色走査信号が、まず、原画像の理論的色値に実質上同等に対応する所定の色座標システムにおける実際の色値を有する原色信号に変換される方法が開示されている。この変換の後で初めて、それらの原色信号またはそれらの信号から導出された信号が別の演色システムに変換され、その諧調が変更され、画像全体または個別の領域における個々の色の演色が変更され、あるいは他の任意の非線型処理が実現される。
【特許文献1】米国特許第6,262,817号
【特許文献2】米国特許第6,388,648号
【特許文献3】米国特許第4,409,614号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主要な目的は、表示データの色を線型にスケーリングすることである。
本発明の別の目的は、表示データの色のスケーリングのために費用に対して効果の高い解決法を実現することである。
【0007】
本発明の別の目的は、表示データの色調整の超高速処理を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的によれば、任意の種類の電子ディスプレイにおける色を調整するシステムが実現される。前記システムは、1つの色空間の各原色を使用するディスプレイとして使用されるカラー画面、ダウンロード表示データをディスプレイドライバ回路に送るシステムプロセッサ、およびディスプレイドライバ回路を含む。前記ディスプレイドライバ回路は、前記システムプロセッサと前記ディスプレイドライバ回路の間のインターフェースを提供するプロセッサインターフェース論理と、前記プロセッサインターフェース論理を介して前記システムプロセッサから受け取った表示データを調整し、前記変更された表示データを表示RAMに書き込む表示調整回路と、1つまたは複数の色調整レジスタと、調整表示データを記憶する表示RAMと、前記画面を制御し、前記調整表示データを前記画面に送るスクリーンドライバとを含む。
【0009】
本発明の目的によれば、任意の種類の電子ディスプレイにおける色を調整する方法が発明される。前記方法は、まず、表示画面と、システムプロセッサと、プロセッサインターフェース論理、表示調整回路、1つまたは複数の色調整レジスタ、表示RAMおよびスクリーンドライバ回路を含むディスプレイドライバ回路とを備えることを含む。前記方法の各ステップは、前記画面の特性に従って前記色を調整するために前記表示画面によって使用される各原色の調整データを定義するステップ、各原色ごとに1つまたは複数のビットを提供する1つまたは複数のレジスタに前記各原色の調整データを記憶するステップ、未調整の表示データを操作し、各原色ごとに定義されたビット数が割り当てられる表示RAMに調整表示データを記憶するためのワード構造を定義するステップ、およびハードウェア記述言語を使用して前記表示調整回路に、前記画面によって使用される原色のそれぞれを調整するアルゴリズムを実行するステップである。これらのステップの後に、システムプロセッサから表示調整回路に表示データをダウンロードするステップ、先に実行されたアルゴリズムと、先に定義され、記憶された調整データとに従って表示調整回路で表示データを調整し、調整表示データを表示RAMに書き込むステップ、およびスクリーンドライバ回路によって表示RAMから表示画面に調整表示データを転送するステップが実行される。
【0010】
添付の図面は以下の説明の重要な一部を形成するものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のシステムの基本構成要素を示す構成図である。
【図2】本発明の方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の好ましい実施形態には、表示データを、それが表示RAMに書き込まれる前に線型にスケーリングするシステムおよび方法を開示する。本発明の各実施形態は、カラー超ねじれネマティック(CSTN)、薄膜トランジスタ(TFT)、有機発光ダイオード(OLED)、2層式STN(DSTN)ディスプレイなど、任意の電子ディスプレイ方式に適用可能である。従来技術の解決法に比べると、本発明のシステムおよび方法は、使用されるディスプレイ方式の色特性に従ってデジタル画像の色を調整する高速で非常に費用効果の高い方法を提供する。
【0013】
図1に本発明の好ましい一実施形態の構成図を示す。この表示システムには、本発明を理解するための鍵である、ディスプレイドライバIC1が示されている。さらにこのシステムは、ディスプレイ2およびシステムプロセッサ3を含む。前述のように、前記ディスプレイ2は任意の方式のディスプレイにできる。前記ディスプレイドライバIC1は、従来技術と比較すると、プロセッサインターフェース論理7から未調整表示データを受け取り、赤、緑、青用の色調整レジスタ8を使用して前記未調整表示データを調整し、調整表示データを画面ディスプレイ2上に表示される表示データを含む表示RAM5に書き込む、表示調整回路6を備えることを特徴とする。さらに、前記システムは、前記画面ディスプレイを駆動するスクリーンドライバ回路4も含む。
【0014】
前述のディスプレイドライバ回路がASIC回路としての実装に適していることは、当分野の技術者には自明である。
表示される色は、表示RAM5に書き込む前に、その色データ値の単純な整数乗算によって調整され得る。好ましい一実施形態では、65Kカラーディスプレイが、赤、緑、青成分に分解された16ビットワードを持つ。他の実施形態では、CMYなどのRGB以外の色空間を使用するカラーディスプレイも使用され得る。
【0015】
以下の表に、本発明の一実施形態で使用されるワード構造を示す。前記好ましい実施形態で選択された16ビット構造では、5ビットが赤に提供され、6ビットが緑に提供され、5ビットが青に提供される。以下の表に示すワード構造を使用すると、未調整表示データの場合には、32の異なる赤の値、64の異なる緑の値、32の異なる青の値が示され得る。これは、結果として32×64×32色のパレット、すなわち異なる65536色を持つことになるはずである。
【0016】
【表1】

【0017】
各色値は、それ自体の設定を用いて個々に調整され、それによって表示調整での最大限の柔軟性が可能になる。システムプロセッサ3は、特定のディスプレイ(LCD、TFT、OLEDなど)用の赤、緑、青の色調整レジスタ設定を設定する。表示データはシステムプロセッサ3からダウンロードされ、表示色調整回路6は前記表示データを、それが表示RAM5に書き込まれる前に調整する。
【0018】
好ましい一実施形態での表示データは、プログラム可能な量だけ線型にスケーリングされる。乗算係数が簡単な論理実行を与えるように選択される。
以下の表に、乗算係数nに応じた、5ビットで表現される赤REDの場合の、関連するスケーリング係数、使用される数式、関連する赤REDの変更率、および関連する表示可能な色数を示す。やはり5ビットで表現される青色BLUEも、調整に関して以下の表に示す赤REDとまったく同じ特性を有することは自明である。したがって、青BLUEは別表としては示さない。
【0019】
以下の表に、赤色REDが、乗算係数nおよび使用される数式の正または負の代数符号に応じてどのように減少し、または増加し得るかを示す。使用される算術演算は、内部レジスタの単純演算によって極めて高速で実施され得ることが理解されるはずである。右の列には、全体として表示され得る異なる色数が、赤REDの増加/減少の量に応じてどのように減少するかを示す。この色数の減少は、調整時の算術演算(レジスタのシフト)によって生じるものである。この場合もやはり、青色BLUEは、以下の表に示す赤REDと同一の値を持つ。
【0020】
【表2】

【0021】
数式、RED+RED/2の結果が31より大きい場合には、その結果は、5ビットの限界により31に限定される。
以下の表に、6ビットで表現される色値を示す。前述したように、本発明の好ましい一実施形態では、緑GREENは6ビットで表現される。以下の表には前述の表と同じ列が示されている。6ビットを使用すると、上記の表での5ビットに比べて、調整はさらに2ステップ(色値を増加または減少させるのにそれぞれもう1ステップずつ)で実行することができ、表示可能な異なる色の数は著しく増大する。
【0022】
【表3】

【0023】
数式、GREEN+GREEN/2の結果が63より大きい場合には、その結果は、6ビットの限界により63に限定される。
前述のように、本発明の好ましい一実施形態では、赤REDと青BLUEをそれぞれ5ビットずつで表現し、緑GREENを6ビットで表現し、未調整の色値を使用して異なる65536色のパレットが表示され得る。典型的な調整が、赤REDの0%変更、緑GREENの6%変更、および青BLUEの0%変更を含むものである。前記典型的調整を使用すると、32の異なる赤REDの値、61の異なる緑GREENの値、および32の異なる青BLUEの値が表示され得る。これにより、32×61×32色のパレットを持つことになり、すなわち異なる62464色を表示できるはずである。やや厳しい調整では、赤REDと青BLUEの−12%変更、および緑GREENの+6%変更を生じることもある。これにより、29×61×29色のパレットを持つことになり、すなわち、やはり異なる51301色を表示できるはずである。
【0024】
以下の表に、本発明の好ましい一実施形態で、色調整レジスタを使用してどのように色調整情報を記憶するかを示す。好ましい一実施形態では、それぞれ8ビット(B0からB7)ずつを持つ2つのレジスタが使用される。レジスタ1では、B0からB2までの3ビットを使用して赤色調整データ(RCA 2:0)が記憶される。青色調整用データ(BCA 2:0)は、レジスタ1のB4からB6まで3ビットに記憶される。緑色調整用データ(GCA 3:0)は、レジスタ2のB0からB3まで4ビットに記憶される。
【0025】
【表4】

【0026】
次の表に、好ましい一実施形態で、赤色調整用の3ビットRCA(2:0)がどのように使用されるかを示す。以下の表のパーセント値は、赤REDの色値の増/減の量を示す。
011=+25%(2ビットシフトし、加算する)
010=+12.5%(3ビットシフトし、加算する)
001=+6.3%(4ビットシフトし、加算する)
000=変更なし(デフォルト値)
101=−6.3%(4ビットシフトし、減算する)
110=−12.5%(3ビットシフトし、減算する)
111=−25%(2ビットシフトし、減算する)。
【0027】
同じビット配列が、やはり3ビットの調整データを持つ青色調整BCA(2:0)にも使用される。上記のレジスタ表に示すように、緑色調整GCA(3:0)は4ビットの調整データを使用して実施される。例えば、本発明の好ましい一実施形態での緑色調整用のビット配列は以下の通りである。
【0028】
0100=+25%(2ビットシフトし、加算する)
0011=+12.5%(3ビットシフトし、加算する)
0010=+6.3%(4ビットシフトし、加算する)
0001=+3.1%(5ビットシフトし、加算する)
0000=変更なし(デフォルト値)
1001=−3.1%(5ビットシフトし、減算する)
1010=−6.3%(4ビットシフトし、減算する)
1011=−12.5%(3ビットシフトし、減算する)
1100=−25%(2ビットシフトし、減算する)。
【0029】
好ましい一実施形態では、表示調整回路6での前述のアルゴリズムの実行のために、レジスタ転送レベル符号(RTL)言語が使用されている。RTLは非常に有効であったが、他のハードウェア記述言語(HDL)を用いることもできるであろう。赤色調整に使用される前記RTLの一例を以下に示す。
【0030】
【表5−1】

【0031】
【表5−2】

【0032】
当分野の技術者にとっては、上記の例は、前記好ましい実施形態において色調整が、いかに簡単かつ高速に実施されるかを実証するものである。
図2に、表示データを、それが表示RAMに書き込まれる前にディスプレイドライバ回路でスケーリングする、関連する方法を示す。前記方法の第1のステップ21は、画面の特性に従って色を調整するために表示画面によって使用される各原色ごとの調整データを定義するステップである。続くステップ22は、各原色ごとに1つまたは複数のビットを提供する1つまたは複数のレジスタに前記各原色ごとの調整データを記憶するステップである。ステップ23は、未調整表示データを操作し、各原色ごとに定義されたビット数が割り当てられる表示RAMに調整済みデータを記憶するためのワード構造の定義を記述する。次のステップ24には、ハードウェア記述言語を使用した前記表示調整回路での、前記画面によって使用される原色のそれぞれを調整するアルゴリズムの実装を示す。次にステップ25では、表示データがシステムプロセッサから表示調整回路にダウンロードされ、その後ステップ26では、先に実装されたアルゴリズムと、先に定義され、記憶された調整データとに従って表示調整回路で調整された表示データが表示RAMに書き込まれる。最後のステップ27では、スクリーンドライバ回路によって、調整済みの表示データが表示RAMから表示画面に転送される。
【0033】
以上本発明を、その好ましい実施形態を参照しながら具体的に図示し、記述してきたが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々な形式および内容の変更を加え得ることが、当分野の技術者には理解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの色空間の各原色を使用するディスプレイとして使用されるカラー画面と、
ダウンロード表示データをディスプレイドライバ回路に送るシステムプロセッサと、
ディスプレイドライバ回路と、を備え、
前記ディスプレイドライバ回路は、
前記システムプロセッサとの間のインターフェースを提供するプロセッサインターフェース論理と、
前記プロセッサインターフェース論理を介して前記システムプロセッサから受け取った表示データを調整すると共に変更された前記表示データを表示RAMに書き込む表示調整回路と、前記調整は、式によりプログラム可能な量だけ線型にスケーリングすることにより色調整レジスタの簡単な動作により第1のステップにおいて各色に対して実行され、前記量は、調整量=colorunadjusted/2に相当し、nは各原色ごとに設定されるパラメータであり、数式coloradjusted=colorunadjusted±前記調整量に従った色値に増加または減少するために第2のステップにおいて実行される、
1つまたは複数の色調整レジスタと、
前記調整表示データを記憶する表示RAMと、
前記画面を制御すると共に前記調整表示データを前記画面に送るスクリーンドライバを含むディスプレイドライバ回路とを含む、
任意の方式の電子ディスプレイにおける色を調整するシステム。
【請求項2】
前記色空間はRGBである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記色空間はCMYである、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記画面はLCDディスプレイである、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記LCDディスプレイはCSTNディスプレイである、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記LCDディスプレイはDSTNディスプレイである、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記画面はTFTディスプレイである、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記画面はOLEDディスプレイである、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記表示調整回路は、2つの色調整レジスタを使用して調整量を定義する調整データを記憶する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記色調整レジスタは、選択された前記色空間のすべての原色のそれぞれについて前記調整データを記憶する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記色調整レジスタは、各2つの原色に対して前記調整情報を記憶するために3ビットと、そして第3の原色に対して4ビットを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記色調整レジスタは、赤色および青色のそれぞれに対して前記調整情報を記憶するのに3ビットと、そして緑色に対して4ビットを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記表示データは16ビットワードを使用して前記表示RAMに記憶される、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記16ビットワードは2つの原色に対して5ビットずつと、第3の原色に対して6ビットを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記16ビットワードは、赤と青のそれぞれに対し5ビットと、緑に対し6ビットを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記色表示データはプログラム可能な量だけ線型にスケーリングされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記表示データは、ハードウェア記述言語を使用して前記表示調整回路に実現される式に従って各色ごとに調整される、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記表示データは、レジスタ転送レベル(RTL)言語を使用して前記表示調整回路に実現される式に従って各色ごとに調整される、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記色表示データの各原色がプログラム可能な量だけ線型にスケーリングされ、前記プログラム可能な量が、原色の減少が必要とされる場合には、式
coloradjust=colorunadjust−colorunadjust/2
に従って定義され、
式中、coloradjustは調整済みの色の値であり、colorunadjustは未調整の色の値であり、nは所望の調整に従って各原色ごとに設定されるパラメータである、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記色表示データの各原色がプログラム可能な量だけ線型にスケーリングされ、前記プログラム可能な量が、原色の増加が必要とされる場合には、式
coloradjust=colorunadjust+colorunadjust/2
に従って定義され、
式中、coloradjustは調整済みの色の値であり、colorunadjustは未調整の色の値であり、nは所望の調整に従って各原色ごとに設定されるパラメータである、請求項16に記載のシステム。
【請求項21】
前記ディスプレイドライバ回路はICとして実装される、請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記ディスプレイドライバ回路はASICとして実装される、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
表示画面と、システムプロセッサと、プロセッサインターフェース論理、およびディスプレイドライバ回路を提供するステップと、前記ディスプレイドライバ回路は、表示調整回路、1つまたは複数の色調整レジスタ、表示RAMおよびスクリーンドライバ回路を含み、
前記画面の特性に従って各色を調整するために前記表示画面によって使用される前記各原色に対する調整データを定義するステップと、
前記各原色の調整データを、各原色に1つまたは複数のビットを与える1つまたは複数のレジスタに記憶するステップと、
未調整の前記表示データを操作し、各原色に対して定義されたビット数が割り当てられる表示RAMに調整された表示データを記憶するためのワード構造を定義するステップと、
ハードウェア記述言語を使用して前記表示調整回路において、前記画面によって使用される前記原色のそれぞれを調整するアルゴリズムを実現するステップと、
システムプロセッサから表示調整回路に表示データをダウンロードするステップと、
先に実現されたアルゴリズムに従って表示調整回路において表示データを調整し、前記調整は、調整量=colorunadjusted/2に相当し、nは、先に定義され記憶された調整データにより所望の調整に対応して原色ごとに設定されるパラメータであり、数式coloradjusted=colorunadjusted±前記調整量に従った色値に増加または減少するために調整表示データを表示RAMに書き込むステップと、
前記スクリーンドライバ回路によって前記表示RAMから前記表示画面に調整表示データを転送するステップと
を含む、任意の方式の電子ディスプレイにおいて色を調整する方法。
【請求項24】
前記各原色はRGB色空間に属する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記各原色はCMY色空間に属する、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記ワード構造は16ビットワードを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記16ビットワードは、2つの原色に対しそれぞれ5ビットと、第3の原色に対し6ビットを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記16ビットワードは、赤と青に対しそれぞれ5ビットと、緑に対し6ビットを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記ハードウェア記述言語はレジスタ転送レベル(RTL)言語である、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
原色値を減少させる前記アルゴリズムは、
coloradjust=colorunadjust−colorunadjust/2
であり、
式中、coloradjustは調整された色の値であり、colorunadjustは未調整の色の値であり、nは所望の調整に従って各原色に設定されるパラメータである、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
原色値を増加させる前記アルゴリズムは、
coloradjust=colorunadjust+colorunadjust/2
であり、
式中、coloradjustは調整された色の値であり、colorunadjustは未調整の色の値であり、nは所望の調整に従って各原色に設定されるパラメータである、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記色調整レジスタは、2つの原色のそれぞれに対し前記調整データを記憶するのに3ビットと、第3の原色に対し4ビットを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
前記色調整レジスタは、青と赤のそれぞれに対し前記調整データを記憶するのに3ビットと、緑に対し4ビットを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記赤色に対しての前記調整データは、
011=+25%(2ビットシフトし、加算する)、
010=+12.5%(3ビットシフトし、加算する)、
001=+6.3%(4ビットシフトし、加算する)、
000=変更なし(デフォルト値)、
101=−6.3%(4ビットシフトし、減算する)、
110=−12.5%(3ビットシフトし、減算する)、
111=−25%(2ビットシフトし、減算する)、
前記ビットの組み合わせである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記青色に対する前記調整パラメータは、
011=+25%(2ビットシフトし、加算する)、
010=+12.5%(3ビットシフトし、加算する)、
001=+6.3%(4ビットシフトし、加算する)、
000=変更なし(デフォルト値)、
101=−6.3%(4ビットシフトし、減算する)、
110=−12.5%(3ビットシフトし、減算する)、
111=−25%(2ビットシフトし、減算する)、
前記ビットの組み合わせである、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記緑色に対する前記調整パラメータは、
0100=+25%(2ビットシフトし、加算する)
0011=+12.5%(3ビットシフトし、加算する)
0010=+6.3%(4ビットシフトし、加算する)
0001=+3.1%(5ビットシフトし、加算する)
0000=変更なし(デフォルト値)
1001=−3.1%(5ビットシフトし、減算する)
1010=−6.3%(4ビットシフトし、減算する)
1011=−12.5%(3ビットシフトし、減算する)
1100=−25%(2ビットシフトし、減算する)
前記ビットの組み合わせである、請求項33に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−118539(P2012−118539A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−289778(P2011−289778)
【出願日】平成23年12月28日(2011.12.28)
【分割の表示】特願2004−256714(P2004−256714)の分割
【原出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(502281138)ディアローク・セミコンダクター・ゲーエムベーハー (9)
【Fターム(参考)】