説明

表示装置、表示制御装置、表示制御方法及び電子機器

【課題】3Dの画像を視覚可能にする偏光フィルタパネルを着脱可能に設置し、その着脱状態を監視して、2D又は3D画像の切替処理の適正化を図る。
【解決手段】3D画像を表示可能な表示部(4、24)と、表示部の表示画像より立体画像を透過させるフィルタパネル(6、22)と、フィルタパネルの着脱検出手段(10、ロックスライダ37、スライドピン90、スイッチ機構102)を備える。着脱検出手段は、表示部の前面に着脱可能に取り付けられたフィルタパネルの着脱を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に着脱可能に構成した裸眼3Dフィルムパネルの着脱状態を監視し、例えば、その着脱に応じて3D画像を表示させる着脱構造及び着脱監視技術に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置に表示する画像や映像を3次元(3Dimensions)で、立体的に視覚させるための手段として、例えば、視聴者側が偏光手段を装着するものや、表示装置側に立体表示手段を設置するものがある。立体画像を視覚させる偏光手段として、例えば、偏光メガネを利用しており、互いに異なった偏光状態に基づく視差画像が偏光メガネを通すことによって右目用画像が右目に入り、左目用画像が左目に入ることで立体画像を視覚させるものがある。また、裸眼で立体画像を視覚させるため、表示装置側に設置する立体表示手段として、例えば、視差バリア方式(Parallax Barrier)やレンチキュラー方式(Lenticular)等が知られている。
【0003】
表示装置側に立体表示手段を設置するものとして、例えば、表示部に立体視用フィルタを装着可能な枠を備え、この枠は立体視用フィルタを着脱自在に支持するとともに、位置調整機構を備えるものがある(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、表示装置に対して画面フィルタを着脱可能にする手段として、例えば、フィルタの上部又は下部の両端近傍に爪を設け、且つ下部又は上部の中央部に爪を設けるものがある。そして、表示装置のキャビネット側には、画面の周縁の対応位置に、これらの爪を挿入するための切り欠き穴を設けるものがある(例えば、特許文献2)。
【0005】
その他、表示装置等に設置する積層体の光学シートについて、例えば、表面層用光学シートや裏面層用光学シートに係合部を備え、この表面層用光学シートと裏面層用光学シートの間に中間層用光学シートが挿入されるものがある(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−215161号公報
【特許文献2】実用新案登録第2579005号公報
【特許文献3】特開2009−42632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、表示装置側に設置する立体表示用のフィルタパネルは、例えば、表示装置側に固定するものが多くある。このようにフィルタパネルを表示装置に固定すると、3Dを表示させない2D画像をフィルタパネルを通して観ることになり、画面解像度の低下や表示画像の明るさ等を低下させるという課題がある。
【0008】
また、このような固定タイプのフィルタパネルは、着脱させるのが困難であり、1つの表示装置を2D又は3Dに対応させるのは不可能である。その他、この表示装置を利用して実行する画像プログラム等について、2Dか、3Dかを確認する必要が有り、実行(再生)操作を煩雑化している。
【0009】
斯かる要求や課題について、特許文献1〜3にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
【0010】
そこで、本開示の表示装置、表示制御装置、表示制御方法及び電子機器の目的は、3Dの画像を視覚可能にする偏光フィルタパネルを着脱可能に設置し、その着脱状態を監視して、2D又は3D画像の切替処理の適正化を図ることにある。
【0011】
また、本開示の表示装置、表示制御装置、表示制御方法及び電子機器の他の目的は、2D、3D表示の切替え手順の簡易化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本開示の表示装置、表示制御装置及び電子機器の一側面は、3D画像を表示可能な表示部と、表示部の表示画像より立体画像を透過させるフィルタパネルと、フィルタパネルの着脱検出手段を備える。着脱検出手段は、表示部の前面に着脱可能に取り付けられたフィルタパネルの着脱を検出する。
【0013】
また、本開示の表示装置、表示制御装置及び電子機器の他の側面は、上記構成とともに、制御部を備えている。この制御部は、フィルタパネルが取り付けられた場合に、表示部の画像表示を3D画像モードに移行させる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の表示装置、表示制御装置、表示制御方法又は電子機器によれば、次のいずれかの効果が得られる。
【0015】
(1) 3Dを視覚可能にするフィルタパネルを着脱可能にし、その着脱状態を監視して、フィルタパネルの取付け時に3D画像、又はフィルタパネルを外した時に2D画像を視覚可能にすることができる。
【0016】
(2) フィルタパネルの着脱状態の検出結果に応じて、2D画像又は3D画像を切替えることで、表示部の表示態様に適した画像の表示を行うことができる。
【0017】
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1の実施の形態に係る表示装置の構成例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係るPCの外観構成例を示す図である。
【図3】フィルタパネルの着脱状態の一例を示す図である。
【図4】図2のA−A方向から見て示した部分断面図である。
【図5】フィルタパネルの着脱状態の一例を示す側面図である。
【図6】図2のB−B方向から見て示した断面図である。
【図7】表示部の下部側の一例を示す断面図である。
【図8】表示部周辺の構成例を示す図である。
【図9】表示部周辺の構成例を示す分解図である。
【図10】フィルタパネルの構成例を示す図である。
【図11】枠部の構成例を示す図である。
【図12】ロックスライダの構成例を示す図である。
【図13】ロックスライダとスイッチの構成例を示す図である。
【図14】フィルタパネルの保持状態の一例を示す図である。
【図15】フィルタパネルの取り付け時のスライダの動作例を示す図である。
【図16】フィルタパネルの取り付け時のスライダの動作例を示す図である。
【図17】フィルタパネルの取り外し時のスライダの動作例を示す図である。
【図18】着脱検出手段の機能構成例を示す図である。
【図19】表示制御機能の構成例を示す図である。
【図20】PCのハードウェア構成例を示す図である。
【図21】表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図22】2D/3D画像切替処理の一例を示すフローチャートである。
【図23】3D画像抽出処理及び表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図24】3D画像情報に含まれる識別情報の一例を示す図である。
【図25】3D画像情報に含まれる識別情報の他の一例を示す図である。
【図26】他の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。
【図27】他の実施の形態に係るPCの構成例を示す図である。
【図28】2D/3D画像切替処理の他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
〔第1の実施の形態〕
【0020】
第1の実施の形態について、図1を参照する。図1は、第1の実施の形態に係る表示装置の構成例を示す図である。図1に示す構成は一例であって、これに限定されない。
【0021】
このディスプレイ装置2は、本開示の表示装置、表示制御装置又は電子機器の一例であって、表示部4にフィルタパネル6を着脱可能にしており、このフィルタパネル6の有無によって、表示した画像を視聴者に2D又は3Dで認識させることができる。このディスプレイ装置2は、例えば、PC(Personal Computer )のモニタやテレビジョン放送用の表示器等であって、例えば、表示部4、フィルタパネル6、筐体部8、着脱検出部10を含む構成である。
【0022】
表示部4は、画像表示手段の一例であって、PCやテレビジョン受像器等から提供された写真や動画等の画像情報を表示する。この表示部4は、提供される3D画像を表示可能なものであればよく、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、その他の表示装置を利用すればよい。また、この表示部4は、設置した平面状のフィルタパネルによって3D画像を立体的に視聴可能に表示させるため、例えば、表示画面が平面状に構成されればよい。
【0023】
フィルタパネル6は、前記表示部の前面側に取り付けられ、視聴者に裸眼で立体画像を視覚させる手段の一例であって、表示部4で表示される3D画像から立体画像を透過させるフィルタ機能を有する。このフィルタパネル6による3D画像の視覚は、例えば、視差バリア方式(Parallax Barrier)やレンチキュラーレンズを利用して実現している。この視差バリア方式は、細かい穴が無数に開いた膜を通し、右目と左目に違う映像を見させている。そして、視聴者は、2つの小さなピンホールを両目で見ることにより、右目と左目の角度差から、穴の反対側では左右の目がそれぞれ違うエリアを見ることになる。そこに右目用と左目用の2つの情報を分けて置くことにより、視聴者は、立体映像を認識することができる。また、このレンチキュラーレンズは、表面側に微小な円柱形のレンズを敷き詰め、映像からの光をレンズで屈折させて右目と左目に視差を付け、立体表示を行う。映像はレンズを透過するため、視差バリア方式より輝度が落ちにくい利点がある。
【0024】
また、フィルタパネル6は、着脱可能に設置されており、例えば、視聴者が2D画像を視る場合には外し、3D画像を視る場合に設置することができる。例えば、3D画像は、3D表示用に画像が加工されており、表示部4に表示させた画像を裸眼で視ても視覚し難く、又は視覚できない。
【0025】
筐体部8は、ディスプレイ装置の外装ケースの一例であって、例えば、内部に表示部4や表示部4に設置されるフィルタパネル6を覆って保持する。また、例えば、表示部に表示させる画像情報等の提供装置等の機能部品や、表示部4に対するフィルタパネル6の着脱状態を監視する着脱検出部10を内蔵している。
【0026】
着脱検出部10は、表示部4の前面側に対するフィルタパネル6の着脱を検出して監視する手段の一例であって、例えば、筐体部8の内部にフィルタパネル6の接触を検知するセンサ等を設置すればよい。フィルタパネル6の取付け、又は取り外しを検出すると、ディスプレイ装置の表示制御装置や外部に設置した画像提供手段であるPC等に、その検出情報を出力する。そして、フィルタパネル6の着脱情報に応じて、例えば、画像提供手段は、画像表示を開始したり、3D画像と2D画像との表示切替処理等を実行する。
【0027】
斯かる構成によれば、3Dを視覚可能にするフィルタパネルを着脱可能にし、その着脱状態を監視して、フィルタパネルの取付け時に3D画像、又は外した時に2D画像を視覚可能にすることができる。また、フィルタパネルの着脱に応じて、2D画像又は3D画像を抽出することで、表示部の表示態様に適した画像の表示を行うことができる。
【0028】
〔第2の実施の形態〕
【0029】
次に、第2の実施の形態について、図2、3、4、5、6及び図7を参照する。図2は、第2の実施の形態に係るPCの外観構成例を示す図、図3は、フィルタパネルの着脱状態の一例を示す図、図4は、図2のA−A方向から見て示した部分断面図である。図5は、フィルタパネルの着脱状態の一例を示す側面図、図6は、図2のB−B方向から見て示した断面図である。図7は、表示部の下部側の一例を示す断面図である。図2〜図7に示す構成は一例であって、これに限定されない。
【0030】
このPC20は、本開示の表示装置、表示制御装置、電子機器の一例であって、前面側に裸眼で3Dを視覚可能にするフィルタパネル22を設置した表示部24から3D画像の表示を行う。図2に示すPC20は、例えば、PC本体部26と表示部24とを一体型に共通の筐体28で構成している。そして、この筐体部28には、例えば、表示部24、ディスクドライブ装置30等が設置されている。
【0031】
表示部24は、本開示の表示装置の一例であって、例えば、液晶表示ユニット32の前面側にフィルタパネル22が設置されている。フィルタパネル22は、図3に示すように、液晶表示ユニット32の前面側に向けて着脱可能に構成されている。そして、フィルタパネル22が設置された場合には、既述のように、立体画像を透過することで、このPC20の利用者は、表示部24に表示された3D画像を立体的に視覚することができる。また、フィルタパネル22を取り外した場合には、利用者は、表示部24に表示された画像を2D状態で視覚する。この場合、例えば、フィルタパネル22を取り外した状態で3D画像が表示されたとしても、利用者はこの画像を立体的に視覚することはできない。
【0032】
このフィルタパネル22は、例えば、左右両辺の上部側の一部を表示部24から前面側に突出させるように立壁させたタブ34を備えている。このタブ34は、例えば、筐体部28内の表示部24側に固定させるとともに、着脱操作手段の一例である。そして、図3に示すように、利用者は、タブ34を掴み、フィルタパネル22の下部側を回転軸として、フィルタパネル22を液晶表示ユニット32に対して回動させるように着脱操作を行うことができる。また、タブ34は、例えば図4に示すように、中央部に開口部36が形成されている。この開口部36は、例えば、筐体部28側に設置されたロックスライダ37のロック部38に係合させる手段である。
【0033】
PC本体部26は、筐体部28内において、液晶表示ユニット32の背面側に配置され、例えば、PC20の制御装置、記憶装置、電源装置、その他の機能装置を備えている。
【0034】
ディスクドライブ装置30は、画像提供手段の一例であって、例えば、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の記憶媒体に記憶された画像プログラムを読取ることで表示部24に3D画像又は2D画像を表示させることができる。
【0035】
液晶表示ユニット32は、表示部の一例であって、例えば、PC20の記憶部や記憶媒体、テレビジョン放送、又はネットワーク等を通じて取得した2D画像又は3D画像を表示可能な表示装置である。この液晶表示ユニット32は、液晶パネルやバックライト、その他制御部品等で構成されている。
【0036】
筐体部28は、図4に示すように、例えば、PC20の前面側に配置された第1の筐体部40と、背面側に配置された第2の筐体部42とを備える。この第1の筐体部40には、PC20の前面側に液晶表示ユニット32やフィルタパネル22を配置する表示窓部44が形成されている。そして、既述のように、フィルタパネル22は、この表示窓部を通じて液晶表示ユニット32に着脱される。第2の筐体部42は、表示部24の背面側に配置されたPC本体部26を保持している。
【0037】
その他、この筐体部28の背面側には、例えば、筐体部28を支持する支持部46や、この支持部46が設置されてPC20を底面から支持する土台部48を備える。
この支持部46は、例えば、表示部24の角度を上下方向に変更可能に支持するヒンジ機構を備えてもよい。
【0038】
また、この第1の筐体部40の表示窓部44の内側には、例えば、液晶表示ユニット32の四隅に合せて配置した枠部50を備えている。この枠部50は、例えば、液晶表示ユニット32と第1の筐体部40との間に所定の隙間を保持する手段の一例であって、液晶表示ユニット32に対し、上部枠52、側部枠54、56、下部枠58を形成している。
【0039】
上部枠52は、例えば、表示窓部44の開口部分に合せた高さに設定されており、液晶表示ユニット32を保持する保持部材60に接触している。この保持部材60は、例えば、液晶表示ユニット32の周囲及び前面側の一部を覆うように構成されており、板金部材で形成されている。そして、図5に示すように、上部枠52が表示窓部44から突出させないように構成されているため、フィルタパネル22の着脱操作において、上部枠52にフィルタパネル22を接触させないように設定されている。
【0040】
側部枠54、56は、例えば、表示窓部44の内側において、液晶表示ユニット32を保持する保持部材60に接触している。また、この側部枠54、56には、液晶表示ユニット32に装着したフィルタパネル22を保持するロックスライダ37を備えている。ロックスライダ37は、側部枠54、56の内部側からフィルタパネル22側に向けて進退するスライダの一例であって、先端には、フィルタパネル22の着脱進路上に突出させたロック部38を備えている。
【0041】
このロック部38は、図6に示すように、フィルタパネル22の開口部36に嵌合してフィルタパネル22を保持するパネル保持手段の一例である。そして、ロック部38は、図5Aに示すように、液晶表示ユニット32との間に、フィルタパネル22の厚さに合せた間隔で配置させている。これにより、図5Bに示すように、フィルタパネル22は、液晶表示ユニット32に対して平行に配置されるので、液晶表示ユニット32に表示された3D画像の透過光量を減少させず、適正に3D画像の立体表示を行うことができる。
【0042】
また、ロックスライダ37及びフィルタパネル22のタブ34を表示窓部44側面の上側に配置することで、フィルタパネル22を高い位置で保持している。そして、フィルタパネル22の着脱では、図5Aに示すように、フィルタパネル22の下部側を先に設置し、この下部側を支点として回動させることで、大型で重いパネルの設置作業を容易化することができる。また、図5Bに示すように、このロック部38が、回動支点であるフィルタパネル22の下部から離れた位置で保持しているので、液晶表示ユニット32からフィルタパネル22が前面側に倒れこむのを防止するための保持力を小さくすることができる。
【0043】
下部枠58は、例えば、図7に示すように、液晶表示ユニット32の下部側に配置された保持部材60と第1の筐体部40との間に設置されている。この下部枠58と保持部材60とは、例えば、両面テープ等で構成された接着層62で固着されている。また、下部枠58には、例えば、液晶表示ユニット32に取付けられたフィルタパネル22の前面側において、上側に突出させた突部64が形成されている。この突部64は、第1の筐体部40の表示窓部44の開口部分よりも上側に突出させており、取付けられたフィルタパネル22が表示窓部44に対して平行移動するのを阻止している。
【0044】
その他、液晶表示ユニット32を保持する保持部材60は、液晶表示ユニット32の前面側に、フィルタパネル22を載置する載置部66を備えている。この載置部66は、例えば、保持部材60と下部枠58との接着部分よりも高く、且つ下部枠58の突部64よりも低い位置でフィルタパネル22の底部側と接触させるように設定されている。即ち、この載置部66は、フィルタパネル22の底部側を下部枠58上に接触させない高さに設定されている。この保持部材60は、液晶表示ユニット32に対して隙間なく接触しているので、載置部66にフィルタパネル22を載置することで、液晶表示ユニット32とフィルタパネル22との平行を維持することができる。また、この載置部66は、突部64よりも低い位置に構成されているので、フィルタパネル22を取付ける場合、既述のように、利用者は、フィルタパネル22の底部側を先に載置させ、その上部側を回動させることになり、フィルタパネル22を液晶表示ユニット32に平行に設置することができる。
【0045】
次に、表示部の構成例について、図8、図9、図10及び図11を参照する。図8は、表示部周辺の構成例を示す図、図9は、表示部周辺の構成例を示す分解図、図10は、フィルタパネルの構成例を示す図、図11は、枠部の構成例を示す図である。図8〜図11に示す構成は一例であって、これに限定されない。
【0046】
図8に示す表示部24は、PC20の表示機能部の一例であって、PC20の前面側に配置されており、既述のように液晶表示ユニット32の前面側に着脱可能なフィルタパネル22が設置され、3D画像を立体的に表示させることができる。
【0047】
この表示部24は、例えば、図9に示すように、第1の筐体部40の内側に、枠部50及び保持部材60を介して液晶表示ユニット32が設置され、表示窓部44に対して液晶表示ユニット32の表示面を臨ませて配置する。また、第1の筐体部40の表示窓部44の前面側から、液晶表示ユニット32に対して着脱可能なフィルタパネル22が設置される。
【0048】
図10に示すフィルタパネル22は、複数のパネル部品を積層して構成されており、例えば、透明な又は光を透過する樹脂等のタブ付きパネル70、補強パネル72、3Dパネル74、フィルム76を備えている。タブ付きパネル70は、表示装置の前面側に配置され、既述のように、両側面の上部側にタブ34を備えている。そして、PC20の利用者は、このタブ34を把持してフィルタパネル22の着脱操作を行うことができる。
【0049】
補強パネル72は、例えば、着脱操作時に利用者等による接触から3Dパネル74を防護する手段の一例であり、また加圧等によるフィルタパネル22の変形を防止して、3Dパネル74の平行度を維持することができる。
【0050】
3Dパネル74は、液晶表示ユニット32で表示された3D画像から立体画像を透過させるフィルタパネルの一例であって、既述のように、レンチキュラーレンズ又は視差バリア方式を採用したレンズで構成している。
【0051】
フィルム76は、例えば、液晶表示ユニット32との間に配置させ、3Dパネル74を保護する手段の一例である。
【0052】
なお、このフィルタパネル22の積層構成は一例であり、例えば、3Dパネル74に対してタブ付きパネル70、補強パネル72、フィルム76の積層順序を変更してもよく、又はフィルム76を省略してもよい。この積層構成は、例えば、透過させる光量の設定やフィルタパネル22の重量、厚さ等の設計により変更してもよい。
【0053】
図11に示す枠部50は、上部枠52、側部枠54、56、下部枠58で液晶表示ユニット32の表示面側の周囲を覆い、この枠部50で形成した開口80から液晶表示ユニット32の表示面を臨ませることができる。この側部枠54、56には、既述のように、ロックスライダ37を備え、このロックスライダ37の先端部には、フィルタパネル22のタブ34に形成された開口部36に係合させて保持するロック部38が形成されている。また、このロックスライダ37は、フィルタパネル22を保持するとともに、フィルタパネル22の着脱を検出する検出手段として機能させる。
【0054】
次に、ロックスライダの機能構成について、図12、図13及び図14を参照する。図12は、ロックスライダの構成例を示す図、図13は、ロックスライダとスイッチの構成例を示す図、図14は、フィルタパネルの保持状態の一例を示す図である。図12〜図14に示す構成は一例であって、これに限定されない。
【0055】
ロックスライダ37は、図12に示すように、先端側に構成したロック部38を枠部50で形成した開口80側に突出させてフィルタパネル22のタブ34を係止することができる。このロックスライダ37は、フィルタパネル22の着脱時に側部枠54、56側に平行移動する。このロックスライダ37は、例えば、側部枠54、56側に係止させ、開口80側への移動を制限する係止爪84、86やロックスライダ37の進退をガイドするスライドピン90を備えている。
【0056】
ロックスライダ37は、例えば、側部枠54、56に設けられたスライド枠部88内に対して、スライド可能に配置されている。係止爪84、86は、このスライド枠部88に形成された係止孔92、94にそれぞれ嵌合させている。また、スライドピン90は、スライド枠部88内のガイド孔96に対して、スプリング98を介して貫通させている。
【0057】
ロック部38は、例えば、図13に示すように、開口80側に向け、且つ表示面の前面側から裏面側に向けて傾斜面部100を構成している。係止爪84、86は、ロックスライダ37がスライド枠部88方向にスライドすると、係止孔92、94内に深く貫通する。同様に、スライドピン90は、ガイド孔96内に深く貫通し、同時にスプリング98はスライド方向に圧縮される。
【0058】
スライドピン90は、スライド枠部88内に対してロックスライダ37をスライド方向にガイドするとともに、図13に示すスイッチ102に対して接触させてスイッチのON/OFFを切替えるスイッチ切替手段の一例である。そして、このスライドピン90とスイッチ102が協働してフィルタパネル22の着脱検出手段を構成する。このスライドピン90は、例えば、ロックスライダ37の背面側に設置され、又は一体に形成されており、その周囲にスプリング98が配置されている。
【0059】
スプリング98は、例えば、ロックスライダ37に対する付勢手段の一例であって、一端側をロック部38の背面側に固定し、他端をスライド枠部88の一部に接触させる。そして、フィルタパネル22の着脱によりロック部38が押下されると、スライド枠部88内で縮み、その復元力をロック部38側に付勢する。これにより、ロック部38の一部を、枠部50側に突出させることができる。
【0060】
なお、ロックスライダ37に対する付勢手段は、スプリングに限られず、例えば、ゴム、バネ等の弾性部材で構成され、復元力が得られるものであればよい。
【0061】
スイッチ102は、フィルタパネル22の着脱検出手段の一例であって、ロックスライダ37のスライド移動により、ガイド孔96から突出したスライドピン90に接触する。この接触によりON/OFFが切替えられ、フィルタパネル22の着脱を検出する。そして、このスイッチ102の切替え信号は、例えば、PC20の制御部側に通知され、フィルタパネル22が取り付けられた場合に、液晶表示ユニット32の画像表示を3D画像モードに移行させる。
【0062】
なお、図13に示すロックピンの構成は、側部枠56の場合を示しているが、例えば、側部枠54も同様の構成とすればよい。また、フィルタパネル22の着脱を検出するスイッチ102は、左右の側部枠54、56の両方に設置してもよく、又は少なくとも何れか一方に配置してもよい。
【0063】
フィルタパネル22の保持状態を図14に示す。図14Aに示すように、第1の筐体部40の表示窓部44の内部には、既述のように、両側部枠54、56からロック部38が突出し、フィルタパネル22の取付け方向に阻止するように配置されている。そして、このロック部38を押下してスライドさせ、枠部50で形成した開口80内にフィルタパネル22を挿入した後、ロック部38に対する押下を解除する。これにより、図14Bに示すように、ロック部38をフィルタパネル22の開口部36内に突入させる。これにより、ロックスライダ37の一端をフィルタパネル22に接触させて係止することができる。
【0064】
次に、フィルタパネル22の着脱処理について、図15、図16及び図17を参照する。図15、図16は、フィルタパネルの取り付け時のスライダの動作例を示す図、図17は、フィルタパネルの取り外し時のスライダの動作例を示す図である。
【0065】
フィルタユニット22が取付け前の状態では、図15Aに示すように、ロック部38に形成された傾斜面部100は、表示窓部44内に突出するように配置されている。このとき、ロックスライダ37のスプリング98は最も伸びた状態を維持しており、スライダピン90は、スイッチ102から離間している。
【0066】
フィルタパネル22を表示窓部44内に移動させ、既述のようにフィルタパネル22の下部側を保持部材60の載置部66に載せる。そして、フィルタパネル22の下部側を回転軸にし、上部側を液晶表示ユニット32側に回動させていくと、例えば、図15Bに示すように、フィルタパネル22の背面側は、ロック部38の傾斜面部100に接触する。このとき、例えば、ロックスライダ37は、側部枠54、56の外周側に向けてスライドしていない。
【0067】
利用者がタブ34を表示部24内に向けて押込むと、ロックスライダ37は、その挿入方向の力を傾斜面部100側で受け、スプリング98の弾性力に対抗し、側部枠54、56の外周側に向けてスライドを開始する。挿入されるフィルタパネル22が傾斜面部100上を摺動していくことにより、ロックスライダ37はスライドしていく。そして、図16Cに示すように、フィルタパネル22がロック部38の端部側に接触する状態が、ロックスライダ37の最大移動位置であり、この時、スライドピン90がスイッチ102を押下する。そして、スイッチ102が押下されたタイミングでPC20は、フィルタパネル22が装着されたことを検知する。
【0068】
そして、さらにフィルタパネル22を挿入させ、液晶表示ユニット32に密着させると、図16Dに示すように、フィルタパネル22からの押圧から開放されたロックスライダ37がスプリング98の復元力により初期位置まで移動する。即ち、ロック部38の傾斜面部100が開口80側から突出する位置まで移動する。このロックスライダ37の移動により、ロック部38は、傾斜面部100の先端側がタブ34の開口部36内に入り込むことで、フィルタパネル22を係止する。
【0069】
フィルタパネル22の取り外しでは、図17Aに示すように、例えばロック部38を押下して、ロックスライダ37を側部枠54、56側にスライドさせ、タブ34の開口部36に嵌められていたロック部38を解除する。このロック部38の解除動作は、例えば利用者がタブ34を掴んだ指等を利用して押下すればよい。ロック部38の押下によりロックスライダ37がスライドすると、スライドピン90がスイッチ102に接触する。スイッチ102は、この接触を検出すると表示制御部やPC等の絵像提供手段側に対して押下されたことを示す情報を通知する。
【0070】
ロック部38を押下したまま利用者がフィルタパネル22を抜き取り方向に回動させると、図17Bに示すように、フィルタパネル22はその一部をロック部38の傾斜面部100に摺動させながら抜き取られる。フィルタパネル22の抜き取りに応じてロックスライダ37への負荷も解除されていき、フィルタパネル22とロック部38との接触が解除されると、図17Cに示すように、ロックスライダ37は、ロック部38を突出させて初期位置に戻る。
【0071】
次に、着脱検出手段の構成例について、図18を参照する。図18は、着脱検出手段の機能構成例を示す図である。
【0072】
PC20では、表示部24に対するフィルタパネル22の着脱を検出して、例えば、3D画像を表示させる3Dモードへの移行を行う。そこで、フィルタパネル22の着脱検出手段として、既述のようにフィルタパネル22の着脱操作に応じてスライドするロックスライダ37を利用している。ロックスライダ37は、進退することでスイッチ102に接触する。スイッチ102は、ロックスライダ37の接触により押下されることで、例えば、ON又はOFFに切替えられる。
【0073】
スイッチ102の切替は、例えば、スイッチ102の押下毎に電源と通電状態又は遮断状態となる。PC20の制御部側では、例えば、この通電状態、遮断状態の切替をフィルタパネル22の着脱検出による切替信号として把握する。ここで、PC20の制御部側には、例えば、ロジック回路104、I/O(Input/Output)106、CPU(Central Processing Unit )108等を備えている。
【0074】
ロジック回路104は、整合手段の一例であって、例えば、スイッチ102からの切替出力信号に対し、チャタリング除去や論理整合等を実行する機能回路を構成している。
【0075】
I/O106は、着脱検出信号を制御部側に取込むインターフェース(Interface )の一例であって、スイッチ102からの着脱検出信号を判別した上で、その挙動を元に、PC20の動作制御プログラムに対してイベントとしてトリガーする。このI/O106は、例えば、制御部を構成するチップセット(Chipset )のGPIO(General Purpose I/O )で構成すればよい。
【0076】
CPU108は、演算手段の一例であって、制御プログラムの実行演算によりPC20の動作制御を行う。そして、CPU108は、フィルタパネル22の着脱検出信号に基づき、表示部24に表示させる画像について、2D表示モード又は3D表示モードへ切替える表示制御を行う。
【0077】
なお、着脱を検出するスイッチ102は、ロックスライダ37の押下により着脱を検出する場合に限られず、例えば、接近により検出する磁気センサ等を利用してもよい。
【0078】
次に、PCの表示制御機能及びPC構成例について、図19及び図20を参照する。図19は、表示制御機能の構成例を示す図、図20は、PCのハードウェア構成例を示す図である。
【0079】
このPC20は、フィルタパネル22の着脱に応じた表示制御を行っており、例えば、既述のように、液晶表示ユニット32の前面側に立体画像を透過させるフィルタパネル22を取付けた場合、3D画像を抽出して表示させることができる。そこで、PC20には、2D/3D切替検出部110や、制御部111として、インタラプトイベント発生部112、3Dアプリケーション起動部114、3D識別情報判別部116、表示実行部118を備える。また、PC20は、表示部24、画像データ入力部120や画像データ格納部122とを備える。
【0080】
2D/3D切替検出部110は、表示部24が3D画像を表示可能な状態か否かを監視する手段の一例であって、例えば、既述のスイッチ102を含む構成である。そして、この2D/3D切替検出部110は、例えば、液晶表示ユニット32に対するフィルタパネル22の着脱操作により生じるスイッチ102の切替を検出することで、2D画像又は3D画像の表示可能な状態の切替えを検出する。
【0081】
制御部111は、フィルタパネル22の着脱状態に応じて、表示部24の画面表示を2D画像モード又は3D画像モードに切替える手段の一例である。制御部111は、例えば、フィルタパネル22が取り付けられた場合には、画像提供手段である画像データ格納部122等から3D画像情報の抽出処理や表示部24へ3D画像の表示処理等を指示する。また、制御部111は、表示部24にフィルタパネル22が無い場合は画像データ格納部122等から3D画像情報を含まない画像情報を抽出して表示させる。
【0082】
インタラプトイベント発生部112は、2D/3D切替検出部110の検出出力に応じて、表示処理の割込み制御を行う手段の一例である。液晶表示ユニット32にフィルタパネル22が取付けられた場合、インタラプトイベント発生部112は、例えば、3D画像を抽出して表示させるため、PC20の制御部に対して3D表示モードへの切替指示を出力する。また、フィルタパネル22が取り外された場合、2D/3D切替検出部110の検出出力に応じてインタラプトイベント発生部112は、例えば、2D表示モードへの切替指示を出力する。
【0083】
3Dアプリケーション起動部114は、3D画像を表示させるための表示制御手段の一例であって、例えば、規定された3D画像フォーマットの読込みや確認、画像再生プログラムの起動、その他3D画像表示用の設定処理等を行う。
【0084】
3D識別情報判別部116は、画像データ格納部122等に格納された画像データに3D画像が含まれているか否かを判別し、3D画像を抽出する手段の一例であって、例えば、画像情報に含まれる識別情報内に3D画像であることを示す情報が含まれるか否かの判断を行う。
【0085】
表示実行部118は、抽出された3D画像情報を表示部24に表示させる手段の一例である。この表示実行部118は、例えば、3Dアプリケーション起動部114で設定されたフォーマットに従って、3D画像を再生実行する。
【0086】
画像データ入力部120は、例えば、記憶媒体等から画像情報を入力する手段の一例である。
【0087】
画像格納部122は、PC20で実行可能な2D画像データや3D画像データ等を格納する手段である。
【0088】
また、図20に示すPC20は、例えば、CPU108、記憶部130、RAM(Random Access Memory)132、操作入力部134、通信部136がチップセット138、バス139で接続されている。そして、PC20は、表示部24に対して2D画像又は3D画像の表示制御処理を行っている。
【0089】
記憶部130は、画像情報や制御プログラム等の記憶手段の一例であって、PC20の動作等を制御するOS(Operating System)や、画像実行プログラム、3D実行フォーマットデータ、その他の制御プログラム等を記憶している。この記憶部130は、例えば、プログラム記憶部140やデータ記憶部142を構成している。
【0090】
プログラム記憶部140は、PC20の動作制御プログラム等を記憶する手段の一例であって、例えば、ROM(Read Only Memory)等で構成される。そして、プログラム記憶部140は、既述のようにOSや画像実行プログラム、2D/3D切替プログラム等を記憶しており、画像処理を実行する場合には、これらのプログラムが読み出される。
【0091】
データ記憶部142は、画像情報等を記憶する手段の一例であって、例えば、ROMやフラッシュメモリ等で構成されている。そして、このデータ記憶部142は、例えば、既述の画像データ格納部122として機能させればよい。
【0092】
なお、このプログラム記憶部140やデータ記憶部142は、例えば、電気的に内容を書き換えることができるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )等で構成してもよい。
【0093】
また、上記の画像情報や画像実行プログラム、その他、例えば、3D実行フォーマットデータ等は、プログラム記憶部140やデータ記憶部142等に記憶されたものに限られない。例えば、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータで読出し可能な記録媒体に記憶されているものを利用してもよい。さらに、ネットワーク上にあるサーバやデータベース等からプログラム等を読み込んで利用してもよい。
【0094】
RAM132は、動作制御プログラム等を実行させるためのワークエリアを構成している。そして、CPU108が制御プログラムを実行することで、例えば、2D/3D切替検出部110、インタラプトイベント発生部112、3Dアプリケーション起動部114、3D識別情報判別部116、表示実行部118等として機能する。また、例えば、表示部24に対する動作制御を実行する。
【0095】
操作入力部134は、PC20に対するユーザインターフェースの一例であって、例えば、キーボードやマウス等で構成されている。そして、例えば、操作入力部134は、表示部24に表示可能な画像情報が抽出された場合、それらの画像情報から利用者が視聴したい画像情報の選択入力等を行う。
【0096】
表示部24は、実行された画像を表示するほか、例えば、データ記憶部142から抽出された表示可能な画像情報の一覧を表示してもよい。
【0097】
通信部136は、例えば無線又は有線通信により、例えば、インターネット等の外部ネットワーク環境に接続する手段であって、他のPCやサーバ等から画像情報や画像実行プログラム等を取込んでもよい。
【0098】
チップセット138は、記憶部130や表示部24等の制御機能を含み、CPU108等との連携処理を実行する回路装置であって、既述のI/O106は、チップセット138に構成されている。
【0099】
このような構成において、例えば、I/O106から入力されたスイッチ102の切替に基づき、PC20は、このスイッチ102の切替をフィルタパネル22の着脱検出情報として把握し、2D/3Dの切替制御を含む表示制御を実行する。
【0100】
次に、表示制御処理について、図21、図22、図23、図24及び図25を参照する。図21は、表示制御処理の一例を示すフローチャート、図22は、2D/3D画像切替処理の一例を示すフローチャート、図23は、3D画像抽出処理及び表示処理の一例を示すフローチャートである。図24は、3D画像情報に含まれる識別情報の一例を示す図、図25は、3D画像情報に含まれる識別情報の他の一例を示す図である。図21〜図25に示す処理内容、処理手順等は一例であって、これに限定されない。
【0101】
この表示制御処理は、本開示の表示制御方法の一例であって、例えば、PC20の表示制御プログラム等により実行される。そして、この表示制御処理では、表示部に対して、3D画像を透過させるフィルタパネルが取付けられた場合には、表示部は、3D画像モードに切替える。また、フィルタパネルが取付けられていない場合、又は取り外された場合には、表示部は、2D画像モードの処理を行う。
【0102】
そこで、図21に示すように、表示部に対するフィルタパネルの着脱監視処理を行う(ステップS11)。この監視処理は、例えば、スイッチ102による着脱検出を利用する。フィルタパネル22の着脱検出は、ロックスライダ37のスライド動作によりスイッチ102が切替えられたことを検出すればよい。
【0103】
次に、着脱監視の結果から、フィルタパネル22の着脱に応じて画像抽出処理を行う(ステップS12)。例えば、フィルタパネル22が取付けられた場合には、PC20のデータ記憶部142に記憶されている画像情報から3D画像を抽出する。また、フィルタパネル22が取付けられていない場合には、2D画像を抽出する。
【0104】
そして、抽出された画像情報を表示部24の液晶表示ユニット32に表示させる(ステップS13)。
【0105】
なお、これらの表示制御処理は、ステップS11〜ステップS13を常に繰り返し実行されている。そして、フィルタパネル22が取付けられたことを検出した場合には、インタラプト処理として、インタラプトイベント発生部112により、3D画像モードに切替える。
【0106】
(2D/3D画像切替プログラムの実行処理)
【0107】
次に、図22に示す2D/3D画像切替プログラムの実行処理は、例えば、フィルタパネル22の着脱監視処理(ステップS11)において実行する。
【0108】
スイッチ102の押下検出処理(ステップS21)を行い、フィルタパネル22の着脱操作によりスイッチ102が切替えられたか否かを監視する。押下検出により検出信号が出力された場合、ロジック回路104においてチャタリング等の整合処理が行われ(ステップS22)、この検出信号がチップセット138のI/O106で受信される(ステップS23)。そして、この検出信号の受信を受けて、CPU108等は、2D/3D切替プログラムを起動する(ステップS24)。
【0109】
(3D画像抽出処理及び表示処理)
【0110】
図23に示す3D画像の抽出及び画像表示は、例えば、2D/3D切替プログラムの実行開始を契機に開始する。
【0111】
そこで、3D画像の表示処理を開始するため、シャットダウンしているか否かの判断を行う(ステップS31)。この処理において、例えば、PC20の動作を終了させる場合や、利用者が画像表示を終了させる操作をした場合(ステップS31のYES)には、この画像表示処理を終了させる。画像表示処理が継続している場合、又は新たに画像表示処理を開始する場合(ステップS31のNO)、着脱監視結果を参照して、裸眼3Dフィルタであるフィルタパネル22が表示部24に取付けられているか否かを判断する(ステップS32)。
【0112】
裸眼3Dフィルタがある場合(ステップS32のYES)、即ち、フィルタパネル22が液晶表示ユニット32に装着されている場合、3D画像表示モードに移行し、3D画像の抽出を行う。そこで、画像情報に含まれる識別情報に3D画像であることを示す識別子が有るか否かを判断する(ステップS33)。この識別子がある場合(ステップS33のYES)には、3D画像情報であると判断して、画像表示を行う(ステップS34)。また、識別子が無い場合(ステップS33のNO)には、3D画像情報では無いと判断して、画像をカットする(ステップS36)。画像のカットは、例えば、画像データ格納部122にある画像情報を液晶表示ユニット32に表示させない処理を行う。
【0113】
ここで、画像をカットした場合、表示部24には、例えば、フィルタパネル22の着脱状態に対応する画像情報が無い旨の表示や、利用者に対してフィルタパネル22の着脱を促す旨を表示して報知を行ってもよい。
【0114】
また、フィルタパネル22が取付けられていない場合(ステップS32のNO)、2D画像表示モードで表示処理を行う。そして、画像情報に3D画像であることを示す識別子が有るか否かを判断し(ステップS35)、識別子がある場合(ステップS35のYES)には、画像情報が表示モードに一致しないので、画像を表示せずカットする(ステップS36)。識別子が無い場合(ステップS35のNO)、選択した画像情報は、2D画像情報であると判断し、表示部24に画像表示を行う(ステップS34)。
【0115】
この画像情報の識別子の判断では、例えば、図24Aに示すように、画像情報に含まれる識別情報150を参照する。この識別情報150が3D画像情報か否かの判断では、例えば、この識別情報150内に特定のユーザデータ152が有るか否かを判断する。そして、このユーザデータ152内にある、図24Bに示す特定のフォーマットデータ154を参照し、図24Cに示す識別子156の記載が有るか否かを判断すればよい。
【0116】
また、他の例として、図25に示す識別情報160内に特定の識別子162が有るか否かを判断すればよい。これらの識別情報150、160は、画像表示処理の規格に応じた識別情報を示すデータ構造の一例である。従って、識別情報は、図24、図25の内容に限られない。3D画像であるか否かは、例えば、実行する画像表示処理の規格や画像表示フォーマット等の種類に対応して判断すればよい。
【0117】
斯かる構成によれば、3Dを視聴可能にするフィルタパネルを着脱可能にし、その着脱状態を監視して、フィルタパネルの取付け時に3D画像、又は外した時に2D画像を視聴可能にすることができる。また、フィルタパネルの着脱状態の検出結果に応じて、2D画像又は3D画像を切替えることで、表示部の状態に適した画像の表示を行うことができる。更に、フィルタパネルの保持手段と、スイッチを押下するスライダとを一体に構成することで、フィルタパネルの着脱操作時に必ずスイッチが押下されるので、2D/3Dの切替処理を確実に行える。
【0118】
〔第1の実施の形態及び第2の実施の形態の利点及び特徴事項〕
【0119】
(1) このPC20は、表示装置、表示制御装置、電子機器の一例であって、表示部24を備えており、この表示部24の前面側に着脱可能な裸眼3D用のフィルタパネル22を備える構成である。
【0120】
(2) このフィルタパネル22は、表示部24である液晶表示ユニット32に対して水平に固定するため、例えば、フィルタパネル22の底面側を液晶表示ユニット32の保持部材60の載置部66に載置させる。また、枠部50の側面上部側には、例えば、フィルタパネル22を保持するロックスライダ37が設置されている。
【0121】
(3) フィルタパネル22に着脱操作を行うためのタブ34を備えている。このタブ34は、フィルタパネル22の前面側のタブ付きパネル70に一体化されているので、フィルタパネル22の強度を保持するとともに、外観品質の向上を図ることができる。
【0122】
(4) このPC20は、フィルタパネル22の着脱を監視し、その着脱に応じて3D/2Dモードを切替え、例えば、視聴可能なアプリケーションの抽出や切り替えを実行する。
【0123】
(5) この表示装置、表示制御装置又は電子機器では、裸眼3Dフィルタを容易に着脱可能にする構成であり、表示部に対して設置位置等の調整が必要無く、3D画像又は2D画像の視聴を容易に切替えられる。そして、裸眼3Dフィルタの着脱に応じて、例えば、3D映像視聴アプリケーションを起動させることを可能にしている。
【0124】
(6) このPC20では、液晶表示ユニット32の前面側の周囲に枠部50設置している。そして、この枠部50のうち、下部枠58には、フィルタパネル22を保持するための突部64が形成され、フィルタパネル22は、この突部64の後部の溝に配置させる。また、左右の側部枠54、56には、先端側にロック部38を形成した可動するロックスライダ37を備えており、フィルタパネル22のタブ34に形成した開口部36を係止している。フィルタパネル22の取り外しでは、このタブ34を掴むとともにロック部38を押下することで、フィルタパネル22のロック状態を解除することができる。また、このロック部38の押下に着脱検出手段を連動させることで、画像提供手段側の2Dモード又は3Dモードへの切替を確実に行うことができる。
【0125】
(7) フィルタパネル22は、液晶表示ユニット32を保持する保持部材60の載置部66に載置させる。また、フィルタパネル22の着脱操作において、フィルタパネル22の底部を載置部66に載置した後に、この底部側を回転中心として、上部側を液晶表示ユニット32側に向けて回動させる。これにより、大型で重量のあるフィルタパネル22であっても、確実に所定位置に設置することができるとともに、必要な水平度を保つことができる。さらに、液晶表示ユニット32に対して平行を維持することができる。
【0126】
〔その他の実施の形態〕
【0127】
(1) 上記実施の形態では、表示装置、表示制御装置又は電子機器の一例としてPC20を示したがこれに限られない。本発明では、2D画像又は3D画像を表示可能であり、フィルタパネルを着脱させる表示部を備え、このフィルタパネルの着脱を検出し、さらにこの着脱に連動して画像モードを切替える画像提供手段を備えればよい。
【0128】
そこで、例えば、図26に示すように、所謂タブレット型の携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)200を利用してもよい。このPDA200は、例えば、操作パネルを備えた表示部202に着脱可能なフィルタパネル204を備えている。このフィルタパネル204は、既述のようにタブ206が形成されており、このタブ206に対してPDA200に設置されたロックスライダ208の一部を係止させる。
【0129】
さらに、筐体の内部には、着脱検出手段210や、フィルタパネル204の移動を阻止する下部枠212を備えている。ロックスライダ208は、側部枠214に形成されており、フィルタパネル204の着脱時にスライドさせている。そして、既述のように着脱検出手段210は、このロックスライダ208のスライド動作を利用して着脱検出を行ってもよく、又はセンサ等により直接フィルタパネル204の着脱状態を検出してもよい。
【0130】
その他、PDA200は、着脱検出手段210の着脱検出結果に連動して、2D画像又は3D画像の抽出を行って、画像表示モードの切替を行えばよい。
【0131】
その他、3D画像の表示が可能な表示装置、表示制御装置又は電子機器として、例えば、テレビジョン受像器、ゲーム機、携帯電話機等に用いてもよい。
【0132】
(2) また、上記実施の形態では、表示装置に対する画像提供手段として、PC本体部26を示したが、これに限られない。例えば、表示装置に接続した2D画像及び3D画像を実行再生可能なプレイヤー装置等であってもよい。その他、例えば、2D画像又は3D画像の何れか一方のみを実行再生可能な電子機器であってもよい。そして、表示装置側からのフィルタパネルの着脱検出結果に連動して、この表示部24の着脱状態と電子機器の再生機能が適しているかを判断し、その旨の報知を行ってもよい。例えば、3D画像の再生機能を備えない電子機器が接続された表示装置2は、フィルタパネル22が液晶表示ユニット32に装着されている場合には、画像をカットし、又は実行再生状態に適さないことを表示してもよい。
【0133】
(3) 上記実施の形態では、フィルタパネルの着脱検出結果に応じて、2D画像又は3D画像の何れか一方を表示させ又は表示可能な画像情報の一覧を表示することを示したが、これに限られない。表示部24は、フィルタパネル22を取付けた場合であっても、2D画像を表示してもよい。この場合、PC20は、例えば、画像データ格納部122にある画像データの内、着脱検出結果に応じて抽出した画像データを最適な画像データとして表示し、その他の画像データを視覚可能な画像データとして表示させてもよい。
【0134】
(4) その他、フィルタパネル22を保持するロックスライダ37は、側部枠54、56にそれぞれ設置していたがこれに限られない。そこで、図27に示すPC300は、液晶表示ユニット304の上部側でフィルタパネル302を保持している。フィルタパネル302の上部側中央にタブ306を備え、このタブ306に合せて筐体部312には、ロックスライダ308及び着脱検出手段310を設置してもよい。
【0135】
(5) PC20は、2D/3D画像切替処理において、例えば、表示部24とPC本体部26とをUSB(Universal Serial Bus)接続している場合、又は仮想的にUSB接続していると判断される場合は、USBインターフェースを利用してもよい。そこで、図28に示すように、例えば、PC20のCPU108は、ロジック回路104を通過した着脱検出信号をマイコンのGPIOで受信し(ステップS43)、この信号をチップセットに含まれるPCH(Platform Controller Hub )を通じて出力させてもよい(ステップS44)。図28において、ステップS41、ステップS42、ステップS45は、図22のステップS21、ステップS22、ステップS25と同様に行えばよく、その説明を省略する。斯かる構成によっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0136】
次に、以上述べた実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。以下の付記に本発明が限定されるものではない。
【0137】
(付記1)
3D画像を表示可能な表示部と、
前記表示部の前面に着脱可能に取り付けられ、前記表示部の表示画像より立体画像を透過させるフィルタパネルと、
前記フィルタパネルの着脱を検出する着脱検出手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【0138】
(付記2)さらに、前記表示部の前面に前記フィルタパネルを保持させるパネル保持手段と
を備えることを特徴とする付記1に記載の表示装置。
【0139】
(付記3)前記着脱検出手段は、
前記フィルタパネルの着脱により進退するスライダと、
前記スライダと接触して切替えられるスイッチと、
を備えることを特徴とする付記1に記載の表示装置。
【0140】
(付記4)前記パネル保持手段は、
前記フィルタパネルの着脱により進退するスライダと、
前記スライダに形成され、前記フィルタパネルの一部に係合させて、前記フィルタパネルを前記表示部の前面に保持させる係合手段と、
を備える付記2に記載の表示装置。
【0141】
(付記5)前記表示部の前面側に配置させて表示窓部を形成する筐体を備え、
前記パネル保持手段は、
前記表示部の少なくとも下辺の前面側に配置され、前記フィルタパネルを載置させる載置部と、
前記表示窓部に沿って配置され、前記表示部の前面側と前記筐体との間に隙間を形成するとともに、前記表示部の少なくとも一辺側に、前記フィルタパネルが前記表示窓部側に移動するのを阻止する突部を形成した枠部と、
を備えることを特徴とする、付記2又は付記4に記載の表示装置。
【0142】
(付記6)前記スライダは、前記枠部に形成されたことを特徴とする、付記3又は付記4に記載の表示装置。
【0143】
(付記7)3D画像を表示可能な表示部の前面に着脱可能に取り付けられ、前記表示部の表示画像から立体画像を透過させるフィルタパネルと、
前記フィルタパネルの着脱を検出する着脱検出手段と、
前記フィルタパネルが取り付けられた場合に、前記表示部の画像表示を3D画像モードに移行させる制御部と、
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【0144】
(付記8)前記表示部に表示させる画像情報を提供する画像提供手段を備え、
前記制御部は、前記フィルタパネルが取り付けられた場合に前記画像提供手段から3D画像情報を抽出して前記表示部に表示させることを特徴とする、付記7に記載の表示制御装置。
【0145】
(付記9)前記制御部は、前記着脱検出手段の検出結果から前記表示部に前記フィルタパネルが無い場合、前記画像提供手段にある前記3D画像情報を含まない画像情報を抽出して前記表示部に表示させることを特徴とする、付記8に記載の表示制御装置。
【0146】
(付記10)前記制御部は、前記画像提供手段が提供する画像情報に含まれる識別子に基づいて3D画像情報を判断することを特徴とする、付記8又は9に記載の表示制御装置。
【0147】
(付記11)3D画像を表示可能な表示部の前面に着脱されるフィルタパネルの着脱を監視し、前記表示部に前記フィルタパネルが取り付けられたことを検出し、
前記表示部の画像表示を3D画像モードに移行させる、
ことを特徴とする表示制御方法。
【0148】
(付記12)前記フィルタパネルが取り付けられた場合に、前記表示部に表示させる画像情報を提供する画像提供手段から3D画像情報を抽出し、
抽出した該3D画像情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする付記11に記載の表示制御方法。
【0149】
(付記13)前記表示部に前記フィルタパネルが無い場合、前記画像提供手段にある前記3D画像情報を含まない画像情報を抽出し、
該画像情報を前記表示部に表示させる
ことを特徴とする付記11に記載の表示制御方法。
【0150】
(付記14)3D画像を表示可能な表示部と、
前記表示部の前面に着脱可能に取り付けられ、前記表示部の表示画像から立体画像を透過させるフィルタパネルと、
前記フィルタパネルの着脱を検出する着脱検出手段と、
前記フィルタパネルが取り付けられた場合に、前記表示部の画像表示を3D画像モードに移行させる制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【0151】
以上説明したように、表示装置、表示制御装置、表示制御方法及び電子機器の好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0152】
2 ディスプレイ装置
4、24 表示部
6、22 フィルタパネル
8、28 筐体部
10 着脱検出部
20 PC
26 PC本体部
30 ディスクドライブ装置
32 液晶表示ユニット
34 タブ
36 開口部
37 ロックスライダ
38 ロック部
44 表示窓部
50 枠部
52 上部枠
54、56 側部枠
58 下部枠
60 保持部材
64 突部
66 載置部
70 タブ付きパネル
72 補強パネル
74 3Dパネル
76 フィルム
80 開口
84、86 係止爪
90 スライドピン
92、94 係止孔
96 ガイド孔
98 スプリング
100 傾斜面部
102 スイッチ
106 I/O
108 CPU
110 2D/3D切替検出部
111 制御部
112 インタラプトイベント発生部
114 3Dアプリケーション起動部
116 3D識別情報判別部
118 表示実行部
120 画像データ入力部
122 画像データ格納部
130 記憶部
132 RAM
138 チップセット
140 プログラム記憶部
142 データ記憶部
156、162 識別子
200 PDA

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3D画像を表示可能な表示部と、
前記表示部の前面に着脱可能に取り付けられ、前記表示部の表示画像より立体画像を透過させるフィルタパネルと、
前記フィルタパネルの着脱を検出する着脱検出手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
さらに、前記表示部の前面に前記フィルタパネルを保持させるパネル保持手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記着脱検出手段は、
前記フィルタパネルの着脱により進退するスライダと、
前記スライダと接触して切替えられるスイッチと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
3D画像を表示可能な表示部の前面に着脱可能に取り付けられ、前記表示部の表示画像から立体画像を透過させるフィルタパネルと、
前記フィルタパネルの着脱を検出する着脱検出手段と、
前記フィルタパネルが取り付けられた場合に、前記表示部の画像表示を3D画像モードに移行させる制御部と、
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【請求項5】
前記表示部に表示させる画像情報を提供する画像提供手段を備え、
前記制御部は、前記フィルタパネルが取り付けられた場合に前記画像提供手段から3D画像情報を抽出して前記表示部に表示させることを特徴とする、請求項4に記載の表示制御装置。
【請求項6】
3D画像を表示可能な表示部の前面に着脱されるフィルタパネルの着脱を監視し、前記表示部に前記フィルタパネルが取り付けられたことを検出し、
前記表示部の画像表示を3D画像モードに移行させる、
ことを特徴とする表示制御方法。
【請求項7】
3D画像を表示可能な表示部と、
前記表示部の前面に着脱可能に取り付けられ、前記表示部の表示画像から立体画像を透過させるフィルタパネルと、
前記フィルタパネルの着脱を検出する着脱検出手段と、
前記フィルタパネルが取り付けられた場合に、前記表示部の画像表示を3D画像モードに移行させる制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−163886(P2012−163886A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−25759(P2011−25759)
【出願日】平成23年2月9日(2011.2.9)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】