説明

表示装置、表示方法、及び、表示プログラム

【課題】複数のデータのデータ構成を相互間の関係に基づいて動的に変化させることで、様々な視点でデータの関係を表示する表示装置等を提供する。
【解決手段】複数のデータのデータ構成を表示する表示装置100において、予め設定された所定の規則情報260に基づいて、前記複数のデータ250間の相互の関係及び関係の軽重を検出する相関検出処理部210と、前記相関検出処理部210が検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、当該データの表示位置を決定する表示位置決定処理部220と、前記相関検出処理部210が検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、前記表示位置決定処理部220により表示位置が決定された各データ間を結合する線図の属性を決定する線図属性決定処理部230と、前記線図属性決定処理部230により決定された線図により各データ間を接続して当該データのデータ構成を表示する表示部270とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
膨大な量のファイル情報、メール情報、掲示板等のメッセージ情報を管理する場合に、木構造を作成してデータを整理することが一般的に行われている。膨大なデータを管理する上で重要なことは、各データへのアクセスが容易であること、目的のデータに速くアクセスできること、各データ間の関係が確認できることである。本発明は、複数のデータのデータ構成を表示する表示装置に関し、特に、データ相互間の関係に基づいてデータ構成を表示する表示装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示す技術は、引用符で他のメールを引用している電子メールであっても、その内容を正確に分類することのできる装置に関する技術である。引用符定義ファイルには、引用符として定義した文字のデータが格納されている。内容分類ルールファイルには、分類パターン毎の評価値を示したルールファイルが格納されている。引用符分割部は、引用符定義ファイルで定義されている引用符が電子メール中に存在した場合は、これを除去する。原文生成部は、更に、引用符や行頭のスペース等の余分な文字を含まないメールの原文を生成する。ルール照合部は、メールの原文に対して、内容分類ルールファイルのルールを適用し、各分類項目毎の評価値を求める。
【0003】
また、特許文献2に示す技術は、ユーザ間の関係を促進することに関する方法であり、ユーザは互いの間でメッセージを交換する。これらのメッセージのいくつかは他のユーザに転送され、いくつかは何度も何度も転送されることがある。ユーザ間でメッセージを転送するイベントからの情報が受信される。その情報はメッセージを転送したユーザを決定するために分析される。メッセージを転送したユーザのメッセージ転送チェーンが生成されてよい。その転送チェーンの中でターゲットユーザが発見されると、次にそのターゲットユーザ用の潜在的なバディであるかもしれないユーザのリストが決定される。それから、このリストは、ターゲットユーザに送信され、そのリストによりターゲットユーザがリストに掲載されるユーザとの関係を開始可能にする。
【特許文献1】特許第3501263号公報
【特許文献2】特開2007−193519号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1及び2に示す技術は、メール情報(特許文献1)または人の情報(特許文献2)が増加するに連れてそれらが分類または構成されていくため、一旦構成が成されてしまうと、変更するには非常に多くの工数が掛かってしまい、構成が固定的となることで様々な視点でメール情報や人の情報の関係を確認することができないという課題を有する。
【0005】
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、複数のデータのデータ構成を相互間の関係に基づいて動的に変化させることで、様々な視点でデータの関係を表示する表示装置、表示方法、及び、表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1.データの関係性の表示)
本表示装置は、複数のデータのデータ構成を表示する表示装置において、予め設定された所定の規則に基づいて、前記複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出する関係検出手段と、前記関係検出手段が検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、当該データの表示位置を決定するデータ表示位置決定手段と、前記関係検出手段が検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、前記データ表示位置決定手段により表示位置が決定された各データ間を結合する線図の属性を決定する線図属性決定手段と、前記線図属性決定手段により決定された線図により各データ間を接続して当該データのデータ構成を表示する表示手段とを備えるものである。
【0007】
このように、本表示装置においては、予め設定された所定の規則に基づいて複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出し、その検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて各データ間の関係をデータ構成として表示するため、データの関係性が確認しやすくなると共に、所定の規則を様々に設定することで、データ構成を多方面からの視点で確認することができるという効果を奏する。
【0008】
(2.木構造で構成されたデータの関連性の表示)
本表示装置は、前記複数のデータが予め木構造でデータ構成されており、前記関係検出手段が、当該木構造で構成された複数のデータにおける任意の一のデータが選択された場合に、当該選択されたデータ及び当該木構造の構成状態に基づいて、予め設定された所定の規則から当該複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出するものである。
【0009】
このように、本表示装置においては、複数のデータが予め木構造でデータ構成されており、任意の一のデータが選択された場合に、当該選択されたデータ及び当該木構造の構成状態に基づいて、予め設定された所定の規則から当該複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出するため、任意の一のデータについて関係性を確認することができると共に、そのデータの木構造における関係性も考慮したデータ構成を確認することができるという効果を奏する。
【0010】
(3.規則ごとに階層表示)
本表示装置は、前記データ表示位置決定手段が、前記予め設定された所定の規則に応じて、前記複数のデータの表示位置を階層化して決定するものである。
【0011】
このように、本表示装置においては、データ表示位置決定手段が、予め設定された所定の規則に応じて、前記複数のデータの表示位置を階層化して決定するため、規則ごとにデータの相関を3次元的にまとめて確認することができるという効果を奏する。
【0012】
(4.時系列で階層表示)
本表示装置は、前記データ表示位置決定手段が、前記複数のデータのそれぞれの更新時間を取得し、当該取得した更新時間に基づいて当該複数のデータの表示位置を下位の階層において上位の階層が含まれるように所定の期間ごとに時系列に階層化されて決定するものである。
【0013】
このように、本表示装置においては、データ表示位置決定手段により、データの表示位置がデータの更新時間に基づいて所定の期間ごとに時系列に階層化されて決定されるため、データを時系列の関係から確認することができると共に、階層化されて配置されることで3次元的にデータの関係を確認することができ、利用者の処理効率を上げることができるという効果を奏する。
【0014】
また、データ表示位置決定手段が、下位の階層において上位の階層が含まれるように所定の期間ごとにデータの表示位置を決定するため、期間ごとの各データの相関を3次元的にまとめて確認することができるため、さらに利用者の処理効率を上げることができるという効果を奏する。
【0015】
(5.規則ごとに共通の色で表示)
本表示装置は、前記データ表示位置決定手段が前記予め設定された所定の規則のうちの任意の一の規則に基づいて配置したデータを共通の色で表示するものである。
【0016】
このように、本表示装置においては、データ表示位置決定手段により前記予め設定された任意の一の規則に基づいて配置されたデータを共通の色で表示するため、規則ごとに色分けがされて利用者の操作性を向上させる効果を奏する。
【0017】
(6.線図の属性に規則を付与)
本表示装置は、前記線図属性決定手段が、当該複数のデータの相互の関係及び関係の軽重に基づいて前記線図及び各データの属性を決定する場合に、当該属性が決定された根拠となる前記予め設定された所定の規則を属性情報として当該線図及び各データに付加して表示されるものである。
【0018】
このように、本表示装置においては、線図属性決定手段が、複数のデータの階層間の関係及び関係の軽重に基づいて前記線図及び各データの属性を決定する場合に、当該属性が決定された根拠となる前記予め設定された所定の規則を属性情報として当該線図及び各データに付加して表示されるため、利用者はデータの相関の根拠となった規則を容易に確認することができ、作業効率を上げることができるという効果を奏する。
【0019】
なお、属性として付加された規則については常時表示されるようにしてもよいし、線図又はデータが選択(例えば、マウスの左クリック、右クリック又はマウスポインタによる選択等)された場合に表示されるようにしてもよい。
【0020】
これまで、本発明を装置として示したが、所謂当業者であれば明らかであるように本発明を方法、及び、プログラムとして捉えることもできる。これら前記の発明の概要は、本発明に必須となる特徴を列挙したものではなく、これら複数の特徴のサブコンビネーションも発明となり得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明は多くの異なる形態で実施可能である。従って、本実施形態の記載内容のみで本発明を解釈すべきではない。また、本実施形態の全体を通して同じ要素には同じ符号を付けている。
【0022】
本実施の形態では、主に装置について説明するが、所謂当業者であれば明らかな通り、本発明は方法、及び、コンピュータを動作させるためのプログラムとしても実施できる。また、本発明はハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェア及びソフトウェアの実施形態で実施可能である。プログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、光記憶装置、または、磁気記憶装置等の任意のコンピュータ可読媒体に記録できる。さらに、プログラムはネットワークを介した他のコンピュータに記録することができる。
【0023】
(本発明の第1の実施形態)
(1.構成と機能)
(1−1 ハードウェア構成)
図1は、本実施形態に係る表示装置のハードウェアの構成図である。表示装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、フラッシュメモリ(Flash memory)104、外部記憶装置であるHD(Hard disk)105、LAN(Local Area Network)カード106、マウス107、キーボード108、ビデオカード109、このビデオカード109と電気的に接続する表示装置であるディスプレイ109a、サウンドカード110、このサウンドカード110と電気的に接続する音出力装置であるスピーカ110a及びフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体を読み書きするドライブ111からなる。
なお、上記ハードウェア構成はあくまで一例を示したものであり、構成要素の変更をすることができるのは当然である。
【0024】
(1−2 モジュール構成と機能)
図2は、本実施形態に係る表示装置のモジュール構成図である。表示装置100は、関係検出手段としての相関検出処理部210と、データ表示位置決定手段としての表示位置決定処理部220と、線図属性決定手段としての線図属性決定処理部230と、出力処理部240と、データ250と、規則情報260と、表示手段としての表示部270とを備える。
【0025】
相関検出処理部210は、入力された規則情報260の規則に基づいて、データ250に格納されている複数のデータの相互の関係及び関係の軽重を検出する処理を行う。ここでの規則情報260は、例えば、あるキーワードとそのキーワードの出現回数である。具体的には「キーワードAが本文中に10回以上出現」といった情報を規則として保持している。相関検出処理部210は、「キーワードAが本文中に10回以上出現」しているデータの関係を検出し、実際にキーワードAが出現している回数により関係の軽重を検出する。
【0026】
表示位置決定処理部220は、相関検出処理部210が検出した関係及び関係の軽重に基づいて各データの表示位置を決定する処理を行う。例えば、関係の軽重から、関係性が強いデータは近くに配置し、関係性が弱いデータは遠くに配置する。また、規則が複数ある場合に、ある規則では関係性が強くでも、異なる規則では関係性が弱い場合等は、中間的な位置に配置するような処理を行う。
【0027】
線図属性決定処理部230は、データ間を結合する線図の属性を決定する処理を行う。線図の属性は、主に相関検出処理部210が検出した関係及び関係の軽重に基づいて決定される。例えば、関係が強いデータ間は太い線図で結合され、弱いデータ間は細い線図で結合される。また、関係性を有する規則ごとに線図で結合されるため、関係性を有する規則が多いデータ間の線図の数は多くなり、関係性を有する規則が多いデータ間の線図の数は少なくなる。
【0028】
なお、線図の色は同一規則に基づく関係性を示す線図は共通の色とし、規則ごとに異なる色としてもよい。また、線図をマウスのポインタや左クリック、右クリック等で選択した場合には、その線図の属性情報(規則情報、線図の太さ、長さ等の情報)を表示するようにしてもよい。
【0029】
出力処理部は、上記で決定した情報や属性情報を表示部270に出力する処理を行う。
表示部270は、データの関係性を画面に表示する処理を行う。
なお、データ250は、例えば、ファイルデータや掲示板等のメッセージデータや電子メールのメールデータ等であり、予め木構造によりデータ構成されていてもよいし、特に決まった構成を成さなくてもよい。
【0030】
(2.動作)
図3は、本実施形態に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。まず、装置利用者により関係性を検出するための規則が入力されて設定される(ステップS301)。設定された規則に基づいてデータ間の相互の関係が検出され(ステップS302)、さらに、関係の軽重が検出される(ステップS303)。検出された関係及び関係の軽重に基づいてデータの表示位置を決定する(ステップS304)。
【0031】
ここで、データの表示位置の決定について詳細に説明する。図4は、データの表示位置を決定する処理の一例を示す図である。データ250は、図4(a)のように、木構造で構成されていてもよいし、図4(b)のように階層的な構造ではなく、フラットに構成されていてもどちらでもよい。図4(a)の場合、基点となるデータ(ここでは、メッセージE)を利用者が木構造の中から選択し、その基点となるデータと相互に関係するデータを、全データから抽出して表示位置を決定する(図4(c))。図4(b)の場合も同様に、基点となるデータが設定され、そのデータと相互に関係するデータが抽出されて表示位置が決定される。表示位置は、データ間の距離が近いほど関係性が強く、遠いほど関係性が弱くなるように決定される。また、複数の規則に基づいて表示位置が決定される場合には、相互にバランスが取れるように配置される。例えば、ある規則では関係性が強くでも、異なる規則では関係性が弱い場合は、中間的な位置に配置する。
【0032】
なお、上記では基点となるデータを利用者が選択するようにしたが、利用者が選択しなくてもよい。選択しない場合は、例えば、規則となるキーワードが最も多く含まれているデータを基点として他のデータを配置してもよい。
【0033】
図3に戻って、ステップS304でデータの表示位置が決定したら、それぞれのデータを結合する線図の属性を決定する(ステップS305)。
ここで、線図の属性の決定について詳細に説明する。図5は、線図を決定する処理の一例を示す図である。表示位置決定処理部220により表示位置が決定されたそれぞれのデータ間を線図で結合する。線図は、種別、色、太さ、長さ等の属性を有しており、その属性をデータの関係性と配置に基づいて決定する。図5においては、線図が全て矢印により描かれているが、ここでは、対象となるデータがメッセージ(電子メール情報も含む)であり、矢印に向かってメッセージが送信(または返信)されている。ここで、予め以下の規則が利用者により設定されているとする。
(1)キーワード「ABC」が本文中に10回以上出現する。
(2)キーワード「CDE」が本文中に10回以上出現する。
(3)「CDE」を「123」と同一語(同意語)として認識する。
【0034】
太い実線の矢印51が示す関係は、予め設定された上記規則(1)に基づいた関係であることを示している。つまり、メッセージAからメッセージBへ返信された本文の中にキーワード「ABC」が10回以上出現している。同様にメッセージEからメッセージD、メッセージEからメッセージCの関係も規則(1)に基づいた関係であることを示している。ただし、色が濃いほどキーワードの出現回数が多くなっている。ここでは、メッセージAからメッセージBへの矢印の関係は、本文の中にキーワード「ABC」が10回出現しており、メッセージEからメッセージCへの矢印の関係は、本文の中にキーワード「ABC」が15回出現しており、メッセージEからメッセージDへの矢印の関係は、本文の中にキーワード「ABC」が20回出現したことを示す。
【0035】
また、太い点線の矢印52が示す関係は、予め設定された上記規則(2)に基づいた関係であることを示している。つまり、メッセージDからメッセージEへ返信された本文の中にキーワード「ABC」が10回以上出現している。同様にメッセージGからメッセージEの関係も規則(2)に基づいた関係であることを示している。ただし、色が濃いほどキーワードの出現回数が多くなっている。ここでは、規則(3)も考慮してメッセージDからメッセージEへの矢印の関係は、本文の中にキーワード「CDE」と「123」が合わせて10回出現しており、メッセージGからメッセージEへの矢印の関係は、本文の中にキーワード「CDE」と「123」が合わせて15回出現したことを示す。
その他の通常の細い実線の矢印50が示す関係は、メッセージのやり取り(返信関係)があったことを示している。
【0036】
なお、図5のデータ構成はあくまで一例を示したものであり、線図の属性やデータの表示方法は利用者が任意に変更できるようにしてもよい。
また、図5においてはメッセージデータについて説明を行ったが、ファイルにも応用可能である。その場合、必ずしも線図を矢印にする必要はなく、線分で表現されてもよい。
【0037】
さらに、規則(1)と規則(2)の双方に基づいて同方向に関係性を有する場合、例えば、メッセージGからメッセージEへの本文中に、キーワード「ABC」が10回以上出現し、さらにキーワード「CDE」も10回以上出現するような場合は、メッセージGからメッセージEへの矢印は矢印51と矢印52の両方が表示されるようにしてもよい。
【0038】
さらにまた、データ250が木構造により構成されている場合には、上記規則の中に、木構造における世代情報による関係性の重み付けを追加する構成としてもよい。例えば、返信関係のみではなく、返信の回数(木構造の深さと比例する)や転送の情報についても関係の軽重の重み付けに反映させるように規則を設定してもよい。より具体的には、例えば、メッセージSに対して返信メッセージの本文が「承認します。」の場合、上記規則に該当しないため関係性が弱くなってしまうが、実際には密接に関係しており、非常に強い関係性があると言える。そのような場合に、木構造の世代情報を規則に含むことで、関係性をより正確に表示することが可能となる。
【0039】
図5において線図の属性が決定される時に、データの表示色についても併せて決定する構成とすることもできる。図6は、データの表示色を決定する処理を示す図である。図6において、メッセージA、メッセージB、及び、メッセージCについては、規則(1)に基づいて抽出されたメッセージであるため共通の色(ここでは、仮にドット表示としている)で表示され、メッセージGについては、規則(2)に基づいて抽出されたメッセージであるため他の共通の色(ここでは、仮に斜線表示としている)で表示されている。さらにメッセージD、メッセージEについては、両方の規則に基づいて抽出されたメッセージであるためそれぞれの共通の色情報を加算した色(ここでは、仮に灰色としている)で表示されている。メッセージFは返信関係しかないため無色(白色)で表示されている。
【0040】
なお、図6では説明のためにドット表示や斜線で色を表現したが、実際には赤色や青色で表現され、それらが加算された色は紫色となる。
さらに、線図またはデータの属性として関係性を決定付ける根拠となる規則情報を付加する構成とすることもできる。図7は、線図の属性に規則情報を付加する処理を示す図である。図7に示すように、線図やデータに対して規則情報が付加されて表示されている。
【0041】
なお、これらの規則情報は図7に示すように常時全てが表示されるようにしてもよいし、マウスのポインタや左クリック、右クリック等で選択した場合のみ表示されるようにしてもよい。
また、規則情報以外にも、木構造における世代の格差情報や線図の太さや長さに基づく関係性の度合いに関する情報を表示するようにしてもよい。
【0042】
図3に戻って、ステップS305で線図の属性が決定すると、データの表示位置及び線図により表現されるデータ構成を表示部270に表示して(ステップS306)、処理を終了する。
【0043】
このように、本実施形態に係る表示装置によれば、予め設定された所定の規則に基づいて複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出し、その検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて各データ間の関係をデータ構成として表示するため、データの関係性が確認しやすくなると共に、所定の規則を様々に設定することで、データ構成を多方面からの視点で確認することができる。
【0044】
また、複数のデータが予め木構造でデータ構成されている場合は、任意の一のデータが選択された時に、当該選択されたデータ及び当該木構造の構成状態に基づいて、予め設定された所定の規則から当該複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出するため、任意の一のデータについて関係性を確認することができると共に、そのデータの木構造における関係性も考慮したデータ構成を確認することができる。
【0045】
さらに、データ表示位置決定手段により予め設定された任意の一の規則に基づいて配置されたデータを共通の色で表示するため、規則ごとに色分けがされて利用者の操作性を向上させることができる。
【0046】
さらにまた、異なる規則に基づいて一のデータが配置された場合に、当該配置されたデータの色を加算して表示するため、そのデータについては色が濃く表示され、利用者が複数の異なる規則に基づいて関係を有するデータであることを一見して確認することができ、処理効率を向上させることができる。
【0047】
さらにまた、線図属性決定手段が、複数のデータの階層間の関係及び関係の軽重に基づいて前記線図及び各データの属性を決定する場合に、当該属性が決定された根拠となる前記予め設定された所定の規則を属性情報として当該線図及び各データに付加して表示されるため、利用者はデータの相関の根拠となった規則を容易に確認することができ、作業効率を上げることができる。
【0048】
(本発明の第2の実施形態)
(1.構成と機能)
(1−1 ハードウェア構成)
本実施形態に係る表示装置のハードウェア構成は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0049】
(1−2 モジュール構成と機能)
図8は、本実施形態に係る表示装置のモジュール構成図である。表示装置100は、更新時間取得処理部205と、関係検出手段としての相関検出処理部210と、データ表示位置決定手段としての表示位置決定処理部220と、線図属性決定手段としての線図属性決定処理部230と、出力処理部240と、データ250と、規則情報260と、表示手段としての表示部270とを備える。
更新時間取得処理部205は、データ250に格納されているデータの更新時間を取得する処理を行う。
【0050】
相関検出処理部210は、第1の実施形態と同様の機能を有するが、本実施形態においては、さらに、更新時間取得処理部205が取得した更新時間と予め利用者により設定された期間とを比較して、設定された期間内のデータについて相互の関係及び関係の軽重を検出する処理を行う。
【0051】
表示位置決定処理部220は、第1の実施形態と同様の機能を有するが、本実施形態においては、さらに、設定された期間ごとにデータ相互間の関係及び関係の軽重に基づいて各データの表示位置を1つのレイヤとして決定し、各レイヤを3次元的に階層化して配置する処理を行う。
【0052】
線図属性決定処理部230は、第1の実施形態と同様の機能を有するが、本実施形態においては、さらに、表示位置決定処理部220が配置した各データのレイヤ間の線図についても属性を決定する処理を行う。
出力処理部240、データ250、規則情報260、及び、表示手段としての表示部270の機能は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0053】
(2.動作)
図9は、本実施形態に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。まず、装置利用者により関係性を検出するための規則が入力されて設定され(ステップS901)、併せて、階層化する際の1つのレイヤに表示するデータの対象となる期間(例えば、1週間や1ヶ月)が設定される(ステップS902)。この時、表示するレイヤの階層数も設定しておいてもよい。データ250に格納されたデータの更新時間を取得し(ステップS903)、設定された期間内のデータを抽出する(ステップS904)。抽出されたデータについて、ステップS901で設定された規則に基づいてデータ間の相互の関係が検出され(ステップS905)、さらに、関係の軽重が検出される(ステップS906)。検出された関係及び関係の軽重に基づいてデータの表示位置を決定し(ステップS907)、それぞれのデータを結合する線図の属性を決定する(ステップS908)。決定されたデータの表示位置や線図の属性からデータの構成図を1つのレイヤとして生成する(ステップS909)。全てのレイヤが作成済みかどうかを判定し(ステップS910)、全てのレイヤを作成済みでない場合は、期間の幅を広げて(ステップS911)、ステップS904の処理に戻る。
【0054】
期間を広げる処理について具体的に説明する。例えば、利用者により期間が1週間、レイヤ数が3つで設定されているとする。この場合、最初のレイヤ(本日のデータ)が作成されたら、次にステップS911で期間が1週間に広げられて2つ目のレイヤが作成される。さらに、次に期間が2週間に広げられて3つ目のレイヤが作成される。広げる期間は1週間ごとでもよいし、1ヵ月単位、3ヶ月単位、一年単位、それらの組み合わせ等自由に設定することができる。このように、ステップS911までの処理により期間ごとに複数のレイヤが作成される。
【0055】
全てのレイヤを作成済みの場合は、レイヤ間を結合する線図の属性を決定し(ステップS912)、データの表示位置、線図、及び、レイヤにより表現されるデータ構成を表示部270に表示して(ステップS913)、処理を終了する。
【0056】
ここで、上記処理の結果表示されるデータ構成について説明する。図10は、データの相関を時系列で階層的に表示した場合の図である。図10の最上位である第1層1010は直近(例えば、更新日時が当日)のデータ(ここではメールとする)について、基点となるメール1011とそれに関係性を有するメールの構成が2次元で表示されている。第2層1020は第1層1010のデータを含む前後1週間以内の関連するデータについて、メールの関係性を示す構成が表示されている。第3層1030は第1層1010及び第2層1020のデータを含む前後1ヶ月以内の関連するデータについて、メールの関係性を示す構成が表示されている。それぞれの層は重ねて表示され、全体として3次元的に表示される。
【0057】
表示位置決定処理部220は上位の層が下位の層に含まれるようにデータの表示位置を決定し、下位の層において上位の層を認識できるように線図属性決定処理部230が線図の属性を決定する。第1の実施形態の場合と同様に、線図をマウスのポインタや左クリック、右クリック等で選択した場合は、その線図の属性を表示する構成とすることもできる。例えば、線図1021を選択した場合には、「前後1週間以内の関係表示」といった属性が表示される。また、線図のみではなく、データ1031のようなデータを選択した場合でも、そのデータの属性を表示するようにしてもよい。例えば、データ1031を選択した場合には、「前後1ヵ月以内に関係を有するデータ」といったデータの属性が表示される。
【0058】
なお、各層(レイヤ)における関係性の表示については、第1の実施形態における関係の検出処理、データの表示位置の決定処理、線図の属性の決定処理と同じ処理を経て表示される。ただし、対象となるデータが設定された期間内に限定されている点が異なる。
【0059】
また、図10においては、当日、1週間、1ヶ月のレイヤを作成したが、期間については利用者が任意に設定することができる。また、レイヤの数も利用者が任意に設定することができる。
【0060】
このように、本実施形態に係る表示装置によれば、データ表示位置決定手段によりデータの表示位置が、データの更新時間に基づいて所定の期間ごとに時系列に階層化されて決定されるため、データを時系列の関係から確認することができると共に、階層化されて配置されることで3次元的にデータの関係を確認することができ、利用者の処理効率を上げることができる
また、データ表示位置決定手段が、下位の階層において上位の階層が含まれるように所定の期間ごとにデータの表示位置を決定するため、期間ごとの各データの相関を3次元的にまとめて確認することができるため、さらに利用者の処理効率を上げることができる。
【0061】
(本発明の第3の実施形態)
(1.構成と機能)
(1−1 ハードウェア構成)
本実施形態に係る表示装置のハードウェア構成は第1及び第2の実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0062】
(1−2 モジュール構成と機能)
本実施形態に係る表示装置のモジュール構成は第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。第1の実施形態と異なる機能は、表示位置決定処理部220が規則ごとにデータ相互間の関係及び関係の軽重に基づいて各データの表示位置を1つのレイヤとして決定し、各レイヤを3次元的に階層化して配置する処理を行うことである。そして、線図属性決定処理部230は、表示位置決定処理部220が配置した各データのレイヤ間の線図についても属性を決定する処理を行う。
【0063】
(2.動作)
図11は、本実施形態に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。まず、装置利用者により関係性を検出するための規則が入力されて設定される(ステップS1101)。設定された規則に基づいてデータ間の相互の関係が検出され(ステップS1102)、さらに、関係の軽重が検出される(ステップS1103)。検出された関係及び関係の軽重に基づいてデータの表示位置を決定する(ステップS1104)。表示位置が決定されたそれぞれのデータを結合する線図の属性を決定し(ステップS1105)、レイヤが生成される(ステップS1106)。ここまでの処理は、ステップS1101で設定された規則のうちの任意の一の規則に基づいて行われる。つまり、ここまでの処理で生成された第1のレイヤは、第1の規則に基づいて作成されたものである。
【0064】
そして、全ての規則について処理済みかどうかが判定され(ステップS1107)、全ての規則について処理済みではない場合は、次の規則を処理対象とし(ステップS1108)、ステップS1102の処理に戻って、全ての規則について処理が完了するまで繰り返す。ステップS1107で全ての規則について処理済みの場合は、レイヤ間を結合する線図の属性を決定する(ステップS1109)。データの表示位置、線図、及び、レイヤにより表現されるデータ構成を表示部270に表示して(ステップS1110)、処理を終了する。
ここで、上記処理の結果表示されるデータ構成について説明する。図12は、データの相関を規則ごとに階層的に表示した場合の図である。図12の最上位である第1層1210は、基点となるデータa、bが表示されている。
なお、ここでは基点となるデータをa、bの2つとしているがいくつでもよい。また、a、bの相互に関係性を有してもよいし、有しなくてもよい。
【0065】
第2層1220は第1層1210のデータaと第1の規則(例えば、本文中に「ABC」を10回以上含む)に基づいて関係性を有するデータが表示されている。第3層1230は第1層1210のデータa及び/又は第2層1220のデータa3と第2の規則(例えば、本文中に「CDE」を10回以上含む)に基づいて関係性を有するデータが表示されている。それぞれの層は重ねて表示され、全体として2次元的又は3次元的に表示される。
【0066】
表示位置決定処理部220は、図12に示すように規則ごとに異なる層にデータの表示位置を決定し、上位の層と下位の層との関係を線図属性決定処理部230が線図の属性として決定する。第1の実施形態の場合と同様に、線図をマウスのポインタや左クリック、右クリック等で選択した場合は、その線図の属性を表示する構成とすることもできる。例えば、線図1211を選択した場合には、「本文中に「ABC」を10回以上含む」といった属性が表示される。また、線図のみではなく、データ1221のようなデータを選択した場合でも、そのデータの属性を表示するようにしてもよい。例えば、データ1221を選択した場合には、「本文中に「ABC」を10回以上含むデータ」といったデータの属性が表示される。
【0067】
また、本実施形態に係る表示装置では、色によりデータを詳細に識別することができる構成とすることもできる。図13は、データの相関を規則ごとに階層的に表示し、色によりデータを識別した場合の図である。図13に示すように、第2層において、第1層のデータaとの関係性を有するデータa1、a2は共通の色で表示され(ここでは、わかりやすくするために縦模様とする)、第1層のデータbとの関係性を有するデータb1、b2は他の共通の色で表示される(ここでは、わかりやすくするために横模様とする)。データaとデータbのいずれにも関係性を有するデータab1は、前記それぞれに共通の色情報が加算された色で表示される(ここでは、わかりやすくするためにチェック模様とする)。例えば、色であればデータa及びデータa1、a2の色を赤、データb及びデータb1、b2の色を青だとすると、データab1は紫で表示される。
【0068】
第3層においても、第1層のデータaとの関係性を有するデータa3、a4は第2層と同じ共通の色で表示される。しかし、第2層におけるデータa2と関係性を有する第3層のa2−1、a2−2は、データa2と同じ色であるがa2より濃い色で表示される。同様に第2層におけるデータab1と関係性を有する第3層のab1−1は、データab1と同じ色であるがab1より濃い色で表示される。つまり、色が加色されるほど、他のデータとの関係性が強いデータであり、色が濃いほど設定された規則に基づく関係性が強いデータとなる。
【0069】
なお、各層(レイヤ)における関係性の表示については、第1の実施形態における関係の検出処理、データの表示位置の決定処理、線図の属性の決定処理と同じ処理を経て表示される。ただし、対象となるデータが、設定された一の規則に基づいて関係性を有するデータに限定されている点が異なる。
【0070】
また、データの識別は色以外にも模様で識別してもよい。さらに、色情報を加算するのではなく、表示されているデータを複数領域に区分し、区分ごとにそれぞれの色を表示するようにしてもよい。具体的には、上記で説明したようにデータab1が紫で表示されるのではなく、データab1を2つの領域に区分し、一方を赤、他方を青で表示するようにしてもよい。
さらに、図12、図13では説明のため2次元で表示しているが、3次元的に表示するようにしてもよい。
【0071】
このように、本実施形態に係る表示装置によれば、予め設定された所定の規則ごとに、前記複数のデータの表示位置を階層化して決定するため、規則ごとにデータの相関を3次元的にまとめて確認することができる。
【0072】
(その他の実施形態)
上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0073】
(付記1)複数のデータのデータ構成を表示する表示装置において、予め設定された所定の規則に基づいて、前記複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出する関係検出手段と、前記関係検出手段が検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、当該データの表示位置を決定するデータ表示位置決定手段と、前記関係検出手段が検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、前記データ表示位置決定手段により表示位置が決定された各データ間を結合する線図の属性を決定する線図属性決定手段と、前記線図属性決定手段により決定された線図により各データ間を接続して当該データのデータ構成を表示する表示手段とを備えることを特徴とする表示装置。
【0074】
(付記2)付記1に記載の表示装置において、前記複数のデータが予め木構造でデータ構成されており、前記関係検出手段が、当該木構造で構成された複数のデータにおける任意の一のデータが選択された場合に、当該選択されたデータ及び当該木構造の構成状態に基づいて、予め設定された所定の規則から当該複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出することを特徴とする表示装置。
【0075】
(付記3)付記1または2に記載の表示装置において、前記データ表示位置決定手段が、前記予め設定された所定の規則に応じて、前記複数のデータの表示位置を階層化して決定することを特徴とする表示装置。
【0076】
(付記4)付記1ないし3のいずれかに記載の表示装置において、前記データ表示位置決定手段が、前記複数のデータのそれぞれの更新時間を取得し、当該取得した更新時間に基づいて当該複数のデータの表示位置を下位の階層において上位の階層が含まれるように所定の期間ごとに時系列に階層化されて決定することを特徴とする表示装置。
【0077】
(付記5)付記1ないし4のいずれかに記載の表示装置において、前記データ表示位置決定手段が前記予め設定された所定の規則のうちの任意の一の規則に基づいて配置したデータを共通の色で表示することを特徴とする表示装置。
【0078】
(付記6)付記5に記載の表示装置において、前記データ表示位置決定手段が、前記複数のデータのうちの任意の一のデータを前記予め設定された所定の規則のうちの任意の一の規則及び他の規則に基づいて配置した場合に、当該配置された任意の一のデータを、色情報を加算して表示することを特徴とする表示装置。
【0079】
(付記7)付記5に記載の表示装置において、階層化されて配置される前記複数のデータを、当該同一階層の複数のデータにおける各下位の階層の各データが、前記任意の一の規則に基づいて重複して配置される場合に、当該重複したデータの色情報を加算して表示することを特徴とする表示装置。
【0080】
(付記8)付記1ないし8のいずれかに記載の表示装置において、前記線図属性決定手段が、当該複数のデータの相互の関係及び関係の軽重に基づいて前記線図及び各データの属性を決定する場合に、当該属性が決定された根拠となる前記予め設定された所定の規則を属性情報として当該線図及び各データに付加して表示されることを特徴とする表示装置。
【0081】
(付記9)複数のデータのデータ構成をコンピュータに表示させる表示方法において、前記コンピュータが、予め設定された所定の規則に基づいて、前記複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出する関係検出手順と、前記関係検出手順で検出されたデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、当該データの表示位置を決定するデータ表示位置決定手順と、前記関係検出手順で検出されたデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、前記データ表示位置決定手順にて表示位置が決定された各データ間を結合する線図の属性を決定する線図属性決定手順と、前記線図属性決定手順で決定された線図により各データ間を接続して当該データのデータ構成を表示する表示手順とを含む機能で表示することを特徴とする表示方法。
【0082】
(付記10)付記9に記載の表示方法において、前記複数のデータが予め木構造でデータ構成されており、前記関係検出手順が、当該木構造で構成された複数のデータにおける任意の一のデータが選択された場合に、当該選択されたデータ及び当該木構造の構成状態に基づいて、予め設定された所定の規則から当該複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出することを特徴とする表示方法。
【0083】
(付記11)複数のデータのデータ構成を表示するようにコンピュータを実行させるための表示プログラムにおいて、予め設定された所定の規則に基づいて、前記複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出する関係検出手順と、前記関係検出手順で検出されたデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、当該データの表示位置を決定するデータ表示位置決定手順と、前記関係検出手順で検出されたデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、前記データ表示位置決定手順にて表示位置が決定された各データ間を結合する線図の属性を決定する線図属性決定手順と、前記線図属性決定手順で決定された線図により各データ間を接続して当該データのデータ構成を表示する表示手順とをコンピュータに実行させるための表示プログラム。
【0084】
(付記12)付記11に記載の表示プログラムにおいて、前記複数のデータが予め木構造でデータ構成されており、前記関係検出手順が、当該木構造で構成された複数のデータにおける任意の一のデータが選択された場合に、当該選択されたデータ及び当該木構造の構成状態に基づいて、予め設定された所定の規則から当該複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出することを特徴とする表示プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】第1の実施形態に係る表示装置のハードウェアの構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る表示装置のモジュール構成図である。
【図3】第1の実施形態に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】データの表示位置を決定する処理の一例を示す図である。
【図5】線図を決定する処理の一例を示す図である。
【図6】データの表示色を決定する処理を示す図である。
【図7】線図の属性に規則情報を付加する処理を示す図である。
【図8】第2の実施形態に係る表示装置のモジュール構成図である。
【図9】第2の実施形態に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】データの相関を時系列で階層的に表示した場合の図である。
【図11】第3の実施形態に係る表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】データの相関を規則ごとに階層的に表示した場合の図である。
【図13】データの相関を規則ごとに階層的に表示し、色によりデータを識別した場合の図である。
【符号の説明】
【0086】
100 表示装置
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 フラッシュメモリ
105 HD
106 LANカード
107 マウス
108 キーボード
109 ビデオカード
109a ディスプレイ
110 サウンドカード
110a スピーカ
205 更新時間取得処理部
210 相関検出処理部
220 表示位置決定処理部
230 線図属性決定処理部
240 出力処理部
250 データ
260 規則情報
270 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータのデータ構成を表示する表示装置において、
予め設定された所定の規則に基づいて、前記複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出する関係検出手段と、
前記関係検出手段が検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、当該データの表示位置を決定するデータ表示位置決定手段と、
前記関係検出手段が検出したデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、前記データ表示位置決定手段により表示位置が決定された各データ間を結合する線図の属性を決定する線図属性決定手段と、
前記線図属性決定手段により決定された線図により各データ間を接続して当該データのデータ構成を表示する表示手段とを備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示装置において、
前記複数のデータが予め木構造でデータ構成されており、
前記関係検出手段が、当該木構造で構成された複数のデータにおける任意の一のデータが選択された場合に、当該選択されたデータ及び当該木構造の構成状態に基づいて、予め設定された所定の規則から当該複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出することを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の表示装置において、
前記データ表示位置決定手段が、前記予め設定された所定の規則に応じて、前記複数のデータの表示位置を階層化して決定することを特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置において、
前記データ表示位置決定手段が、前記複数のデータのそれぞれの更新時間を取得し、当該取得した更新時間に基づいて当該複数のデータの表示位置を下位の階層において上位の階層が含まれるように所定の期間ごとに時系列に階層化されて決定することを特徴とする表示装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の表示装置において、
前記データ表示位置決定手段が前記予め設定された所定の規則のうちの任意の一の規則に基づいて配置したデータを共通の色で表示することを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の表示装置において、
前記線図属性決定手段が、当該複数のデータの相互の関係及び関係の軽重に基づいて前記線図及び各データの属性を決定する場合に、当該属性が決定された根拠となる前記予め設定された所定の規則を属性情報として当該線図及び各データに付加して表示されることを特徴とする表示装置。
【請求項7】
複数のデータのデータ構成をコンピュータにより表示させる表示方法において、
前記コンピュータが、
予め設定された所定の規則に基づいて、前記複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出する関係検出手順と、
前記関係検出手順で検出されたデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、当該データの表示位置を決定するデータ表示位置決定手順と、
前記関係検出手順で検出されたデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、前記データ表示位置決定手順にて表示位置が決定された各データ間を結合する線図の属性を決定する線図属性決定手順と、
前記線図属性決定手順で決定された線図により各データ間を接続して当該データのデータ構成を表示する表示手順とを含む機能で表示することを特徴とする表示方法。
【請求項8】
複数のデータのデータ構成を表示するようにコンピュータを実行させるための表示プログラムにおいて、
予め設定された所定の規則に基づいて、前記複数のデータ間の相互の関係及び関係の軽重を検出する関係検出手順と、
前記関係検出手順で検出されたデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、当該データの表示位置を決定するデータ表示位置決定手順と、
前記関係検出手順で検出されたデータ間の相互の関係及び関係の軽重に基づいて、前記データ表示位置決定手順にて表示位置が決定された各データ間を結合する線図の属性を決定する線図属性決定手順と、
前記線図属性決定手順で決定された線図により各データ間を接続して当該データのデータ構成を表示する表示手順とをコンピュータに実行させるための表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−163617(P2009−163617A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−2236(P2008−2236)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】