表示装置、表示方法、及び表示装置を使用するキーボード
表示面(610、620)を背面照射するための光源(630)と、光源の少なくとも1つの物理特性を調節するための調節手段(640)と、表示面に設けられており、かつそれぞれが調節手段によって調節される物理特性値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応する、少なくとも2つのフィルタ(612〜614及び622〜624)とを有する表示装置であって、前記フィルタが、それに沿って光源からの光線が走る光路上に置かれ、メッセージが、表示面で少なくとも一部分重なり合っている。ある実施形態においては、前記フィルタの少なくとも2つが、表示面で上下に置かれる。他の実施形態においては、前記フィルタの少なくとも2つが、それぞれ1組のフィルタから構成され、数組のフィルタが、表示面に交互に並べられる。特定の実施形態においては、調節手段(640)は、フィルタ(612〜614及び622〜624)に届く光のスペクトルバンドを変化させ、前記フィルタは、異なる透明度のスペクトルバンドを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示方法、及び表示装置を使用するキーボードを目的とする。本発明は、特に、いくつかのオペレーションモードを有するポータブル電子装置、たとえば、電話及びゲーム、電話及び遠隔制御装置、ラジオ、ポータブルテレビ受信機、ポータブル音楽プレーヤー、測位システム、ゲームコンソール、携帯情報端末、インターネットアクセス端末、及び広告パネル又は看板などのパブリックディスプレイに適応可能である。
【背景技術】
【0002】
ポータブル電子装置は、技術的進歩によって可能となった、ユーザが要求する、小型軽量化の対象である。したがって、これらの装置のキーボードは、小型軽量化の傾向があり、このため使用が困難となってきている。即ち、2つのキーの間のピッチが指の直径と同じ寸法になってきたため、データ入力にかなりの数の誤りが生じるようになり、及び/又はキーの数が非常に制限され、各記号を入力するのにキーボードを数回押圧する必要がある。たとえば、12のキーから構成されたキーボードを使用してアルファベット26文字を入力し得るので、いくつかのキーが、強勢のある文字を含めずに、少なくとも3文字に対応していなければならない。
【0003】
さらに、ポータブル電子装置の動作モードの数も増えている。即ち、携帯電話には、写真装置、アジェンダ、カレンダマネージャ、ゲームなどが組み込まれている。
【0004】
それらの主要機能、たとえば電話技術用に設計された、これらの電子装置のキーボードは、ユーザが異なるキーボード記号に慣れている他のオペレーションモードには適応されていない。
【0005】
要するに、キーボードの各キーに、そのキーが対応すべきすべての記号を示すことは不可能である。さもなければ、読み取ることができないであろう。
【0006】
いくつかのメッセージを表示できるようにしたい広告パネル又はパブリックディスプレイ又は看板においては、たとえばメッセージ媒体を動くようにする装置を電動化することにより、メッセージを並べる又はスクロールする必要がある。これらのシステムは、コストがかかり、大きい空間を占有し、又は他への影響を少なくするために小さいサイズでメッセージを表示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、これらの不都合を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため、本発明は、
表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源と、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節する調節手段と、
表示面に少なくとも2つのフィルタとを有する表示装置を目的とし、
フィルタのそれぞれが、調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応しており、前記フィルタは、光源から出る光線によってとられる光路上に置かれ、メッセージは、独立しており、表示面に少なくとも一部分重なっている。
【0009】
したがって、メッセージ、たとえばキーボードのキーの1つの記号又は表示パネルのメッセージが現れるようにするために、光源の特性が調節され、したがって、この特性は前記メッセージ又は記号を表すフィルタに対応している。放出される光の調節を選択することにより、フィルタの1つによって表される記号の1つ又はメッセージの1つが、見えるようになる。
【0010】
したがって、その上、表示される各メッセージは、閲覧者にとって、表示面のより大きい部分、及びいずれにしても他のフィルタに対応している他のメッセージによって覆われた領域に少なくとも一部分重なっている領域を視覚的に占有する。
【0011】
特に、前記フィルタの少なくとも2つが、表示面で重ね合わされる。
【0012】
特に、前記フィルタの少なくとも2つのそれぞれ1つが、フィルタのアセンブリを有し、前記フィルタアセンブリは、表示面に交互に並べられる。
【0013】
特に、上記に簡単に述べたシステムは、ユーザと表示面の少なくとも一部との間の相互作用を表す信号を供給するよう設計された、少なくとも1つの接触器を有する。
【0014】
したがって、システムは、たとえば、電気ボタン、押ボタン、接触器、キーボード、キーを構成し得る。
【0015】
特に、上記に簡単に述べたシステムは、前記接触器を有する複数のキーを有し、それぞれが、前記表示面の一部を伝える。このような形で、キーボードが作られる。
【0016】
特に、調節手段は、前記フィルタに届く光のスペクトルバンドを修正するようにされ、前記フィルタは、透明度の異なるスペクトルバンドを提供する。
【0017】
したがって、調節手段がフィルタに届く光線のスペクトルバンドを修正した場合には、これらは異なる外観を帯び、この結果、異なる記号又はメッセージが、表示面で、たとえばこれらのフィルタに連結されたキーボードキーで又はこれらのフィルタを有する表示パネルで見えるようになる。
【0018】
特に、光源は、その発光スペクトルバンドがこれに印加されたパワー信号の電気特性に従って変化する発光ダイオードを有し、調節手段は、前記電気特性を修正するようにされる。
【0019】
したがって、光源、光学システム、及び調節手段の構造が簡単なものとなる。
【0020】
特に、光源は、光源から出て表示面へと進む光線の光路上に平行に置かれた、少なくとも2つの独立した電気光学変換器を有し、調節手段は、電気光学変換器のいずれかにより発光を交互に制御するようにされる。
【0021】
したがって、交互に表示される記号又はメッセージの色は、同一であり得る。また、電気光学変換器の切換えにより、それらが連続表示される。
【0022】
特に、調節手段は、フィルタに届く光線の偏光の主軸を修正するようにされ、フィルタは、偏光軸により異なる透明度を提示する。したがって、同じ表示面に交互に表示される異なる記号又はメッセージが、同じ色を提示し得る。
【0023】
特に、光源は、その出力が表示面に異なる記号を形成する光ファイバが備えられた複数の電気光学変換器を有し、調節手段は、前記電気光学変換器の1つにより光が放出されるようにされる。
【0024】
したがって、キーボードは、非常に薄いものとなり得る。
【0025】
特に、フィルタは、光線の入射角により建設的な又は破壊的な干渉を作るようにされた構成要素を有し、調節手段は、光源によって放出された光線の入射角を修正するようにされる。
【0026】
特に、フィルタはホログラムを有し、光源は、表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記ホログラムを点灯するようにされた、少なくとも2つの電気光学変換器を有し、調節手段は、光源によって放出された光線の入射角を修正するようにされる。
【0027】
特に、フィルタは、光線の入射角により全反射又は部分反射を作るようにされた構成要素を有し、光源は、表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記フィルタが点灯するようにされた、少なくとも2つの電気光学変換器を有し、調節手段は、光源によって放出された光線の入射角を修正するようにされる。
【0028】
特に、フィルタは、光線の入射角により異なる光の移動を実現するようにされた構成要素を有し、光源は、表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記フィルタが点灯するようにされた、少なくとも2つの電気光学変換器を有し、調節手段は、光源によって放出された光線の入射角を修正するようにされる。
【0029】
したがって、同じ表示面に交互に表示された異なる記号又はメッセージは、同じ色を提示し得る。
【0030】
特に、光源から表示面へと進む光路は、少なくとも1つの光ファイバを有する。
【0031】
したがって、この光路は、非常に薄い、たとえば厚さ10ミクロン未満であり得る。
【0032】
特に、光源から表示面へと進む光路は、少なくとも1つの光学反射要素を有する。
【0033】
特に、上記に簡単に述べた表示装置は、キーが表示面を有するキーボードから出た信号を受信する受信手段を有し、前記信号は、ユーザによって起動されたキーボードキーを表し、受信手段は、切換手段によって行われる切換えに従って、前記信号に異なる記号を割り当てるようにされる。
【0034】
したがって、キーボードキー上での記号入力の処理には、このキーに実際に表示された記号が斟酌される。
【0035】
特に、前記フィルタの少なくとも1つが、透明な媒体上にマーカで書かれたインクから作られる。
【0036】
したがって、ユーザは、システムによって表示されるメッセージをカスタマイズし得る。
【0037】
本発明はまた、以下の機能、即ち、携帯情報端末、オーガナイザ、電話、ゲームコンソール、ポータブルコンピュータ、インターネットアクセス端末、現金自動支払機、ダッシュボード、ウォッチ、遠隔制御装置、ポータブル音楽プレーヤー、測位システム、及び視聴覚信号受信機、オフィス又はレジャー電子設備、ファクシミリ機器、コピー機、スキャナ、記録媒体読取り機、ホームシステム機械設備、家庭電化製品、医療設備、測定装置、自動分析装置、自動車設備、掲示板、スイッチ、ゲームシステム、装飾要素、ランプ、電気ボタン、及び表示パネルの、少なくとも1つを有する電子システムを目的とする。電子システムは、上記に簡単に述べた表示装置を有する。
【0038】
第2の態様によれば、本発明は、
表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源を切り換えるステップと、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節するステップとを含む表示方法を目的とし、表示面には少なくとも2つのフィルタが備えられ、それぞれが、調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応し、前記フィルタは、光源から出る光線によってとられる光路上に置かれ、メッセージは、表示面の少なくとも一部分で重なっている。
【0039】
この方法の及びこの電子システムの利点、目的、及び特性は、上記に簡単に述べた第1の形態の主題である表示装置の利点、目的、及び特性と同様であり、ここで再び繰り返すことはしない。
【0040】
本発明の他の利点、目的、及び特性が、添付図面を参照することにより、全く制限的でない例についての、以下の記述より明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
記述全体を通じて、1つ以上の発光ダイオードを有する光源について記載する。しかし、本発明は、この種の電気光学変換器に限定されるものではなく、すべての種類の光源、たとえば白熱電球又は「蛍光」電球も含むものである。
【0042】
図1〜図30においては、複数のキーを有するキーボードが示されている。本発明は、この種のキーボードに限定されるものではなく、本発明を実施する、1つのシングルキー、複数のキー、ボタン、及びスイッチの付いたキーボードまでも含むものである。
【0043】
記述全体を通じて、たとえばユーザが前記接触器に連結されたキーボードキーを押圧した場合に電気的接触を作る、電気接触器について記載する。しかし、本発明は、すべての種類の接触器、たとえば、ゴム導体を利用する接触器、機械接触器、触覚又は非触覚膜、光学スイッチ、インピーダンスの偏差、キャパシタンスを利用する接触器、たとえば、Reed(リード)、PushGate(プッシュゲート)、Piezoelectric(圧電)、及びHall effect(ホール効果)接触器を用いて実施され得る。
【0044】
記述において、少なくとも1つの透明な部分を有する、多くのフィルタについて記載する。しかし、これらの透明な部分とフィルタリング部分との間に生じる恐れのある光度差を補償するために、これらによりフィルタリングされない光線については、透明と呼ばれる部分は、100%未満の透明率を有し得る。
【0045】
図1〜図3に例示されている第1の実施形態においては、ポジティブ又はネガティブで異なる記号を形成する染色フィルタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0046】
図1及び図2は、キー110及び120を有するキーボード100を示しており、キー110にはフィルタ112及び114、キー120には122及び124、及びそれぞれ電気接触器116及び126が備えられている。光源が、調節手段140によって制御される2つの発光ダイオード130及び132から作られる。
【0047】
電気接触器116及び126は、キー110及び120がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段140は、発光ダイオード130及び132のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0048】
発光ダイオード130及び132は、好ましくはばらばらである、異なるスペクトルバンドで放出する。たとえば、発光ダイオード130は、400〜550ナノメートルの間の波長を有する光線を放出し、発光ダイオード132は、550〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0049】
一方にはフィルタ112及び114が、他方には122及び124が重ね合わされる。つまり、光源130及び132から出る光線の光路上に連続して置かれる。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタ112及び114上に形成され、図3について示されているように、フィルタ112及び114は、それぞれ、これらの記号の形状外では透明であり、記号の形状内で、発光ダイオード130及び132の発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0050】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタ122及び124上に形成され、図3について示されているように、フィルタ112及び114は、それぞれ、これらの記号の形状内では透明であり、これらの記号の形状外で、発光ダイオード130及び132の発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0051】
調節手段140が発光ダイオード130をオンに切り換え、発光ダイオード132をオフに切り換えた場合に、光源は、400〜550ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光源によって放出された光線は、このフィルタによって表された記号外でフィルタ112を通過し、記号内に吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、発光ダイオード130の発光スペクトルに対応しているからである。次いで、残りの線は、記号外と同様に、フィルタ114によって伝えられる記号の形状内でフィルタ114を通過する。何故なら、このフィルタは、発光ダイオード130の発光スペクトル内で透明であるからである。したがって、キー110については、可視記号は、青色の背景に黒色で現れる、フィルタ112によって伝えられる記号、この場合「1」である。
【0052】
同様に、キー120については、可視記号は、黒色の背景に青色で現れる、フィルタ122によって伝えられる記号、この場合「2」である。
【0053】
調節手段140が発光ダイオード132をオンに切り換え、発光ダイオード130をオフに切り換えた場合に、光源は、550〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光源によって放出された光線は、この記号内と同様に、このフィルタによって表された記号外でフィルタ112を通過する。何故なら、これは発光ダイオード132の発光スペクトル内で透明であるからである。次いで、光線は、フィルタ114によって伝えられる記号の形状内で吸収され、フィルタ114の吸収スペクトルが発光ダイオード132の発光スペクトルに対応しているので、この記号の形状外でこのフィルタを通過する。
【0054】
したがって、キー110については、可視記号は、オレンジ色の背景に黒色で現れる、フィルタ114によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0055】
同様に、キー120については、可視記号は、黒色の背景にオレンジ色で現れる、フィルタ124によって伝えられる記号、この場合「<」である。
【0056】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード100の各キー上にいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0057】
たとえば、本発明を実施することにより、キーボードがゲームに使用される場合には、そのゲームを使用するのに必要な移動方向を示すために、記号「>」及び「<」を表示すること、及び計算を行う又は電話をかけるために、数字又は番号を入力するようキーボードが使用される場合には、記号「1」及び「2」を表示することが可能となる。適用形態の他の例が、図27〜図30について示されている。
【0058】
図1〜図3に例示されている第1の実施形態の変形形態においては、光源は、その発光波長スペクトルがそれに印加される信号の少なくとも1つの電気特性、たとえば電圧に依存する発光ダイオードを有する(図12参照)。
【0059】
図1〜図3に例示されている第1の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが染色フィルタに結合された、同じ可視スペクトルで放出する2つの発光ダイオードを有する。
【0060】
図1〜図3に例示されている第1の実施形態の変形形態においては、光源は、光学的にシングルセル液晶スクリーンの後に置かれた二色偏光フィルタが後ろにあり、かつ光源側の上流面でのみ偏光するフィルタを有する、発光ダイオードを有し、この液晶スクリーンを制御することにより、液晶スクリーンの出力偏光、したがって光源から出た光線の色を修正することが可能となる。
【0061】
本明細書においては、重ね合わされ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、光源及び染色フィルタが有し得る異なるスペクトルバンドの数と同じ数、たとえば、ばらばらであるスペクトルバンドがそれぞれ30ナノメートルのスペクトル幅を覆う場合は10であり得ること、及びフィルタが、光源の可能な発光スペクトルに対応する吸収スペクトルを有することに留意されたい。
【0062】
図4及び図5に例示されている第2の実施形態においては、異なる記号が形成される偏光フィルタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の光の主要偏光方向が調節される。
【0063】
偏光フィルタ上に記号を形成するために、偏光フィルタを使い、局部加熱によりそれらの偏光力を局所的に破壊し得ることに留意されたい。代替形態として、偏光フィルタを切り抜いて、所望の形状がキーボードのキーに貼り付くようにし得る。
【0064】
図4及び図5は、キー210及び220を有するキーボード200を示しており、キー210にはフィルタ212及び214、キー220には222及び224、及びそれぞれ電気接触器216及び226が備えられている。光源が、調節手段240によって制御される2つの発光ダイオード230及び232から作られる。
【0065】
電気接触器216及び226は、キー210及び220がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段240は、発光ダイオード230及び232のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0066】
発光ダイオード230及び232は、2つのダイオードによって放出された線の間に、垂直な偏光軸を有する可視光線を放出する。たとえば、発光ダイオード230は、その偏光軸が図4に使用されている断面に平行な光線を放出し、発光ダイオード232は、その偏光軸がこの断面に垂直な光線を放出する。このため、たとえば、ダイオード230及び232は、可視スペクトル全体に放出し、偏光フィルタ(図示せず)に結合されるか又は偏光フィルタを組み込む。
【0067】
一方にはフィルタ212及び214が、他方にはフィルタ222及び224が重ね合わされる。つまり、光源230及び232から出る光線の光路上に連続して置かれる。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタ212及び214に形成され、フィルタ212及び214は、それぞれ、これらの記号の形状外では透明であり、記号の形状内で、発光ダイオード230及び232の偏光軸にそれぞれ対応する偏光軸を有する。
【0068】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタ222及び224に形成され、フィルタ222及び224は、それぞれ、これらの記号の形状内では透明であり、記号の形状外で、発光ダイオード230及び232の偏光軸にそれぞれ対応する偏光軸を有する。
【0069】
調節手段240が発光ダイオード230をオンに切り換え、発光ダイオード232をオフに切り換えた場合に、光源は、その偏光軸が図4に使用されている断面に平行な光線を放出する。したがって、光源によって放出された光線は、この記号内と同様に、このフィルタによって表された記号外でフィルタ212を通過する。次いで、光線は、フィルタ214によって伝えられる記号の形状外でフィルタ214を通過し、記号の形状内で停止する。したがって、キー210については、可視記号は、その色が発光ダイオード230の発光スペクトルに対応している背景、たとえば白色の背景に黒色で現れる、フィルタ214によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0070】
同様に、キー220については、可視記号は、黒色の背景に点灯して現れる、フィルタ224によって伝えられる記号、この場合「<」であり、記号の色は、発光ダイオード230の発光スペクトルに対応している色、たとえば白色である。
【0071】
反対に、調節手段240が発光ダイオード232をオンに切り換え、発光ダイオード230をオフに切り換えた場合に、可視となる記号は、それぞれフィルタ212及び222によって伝えられる記号、「1」及び「2」である。
【0072】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の偏光により、キーボード200の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0073】
図4及び図5に例示されている第2の実施形態の変形形態においては、光源は、シングルセル液晶スクリーンが後ろにあり、かつ1つのみの入力偏光フィルタを有する、発光ダイオードを有し、この液晶スクリーンを制御することにより、液晶スクリーンの出力偏光を修正することが可能となる。
【0074】
図6及び図7に例示されている第3の実施形態においては、異なる記号のイメージ要素を形成するジオプタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源からの光線源の方向が調節される。
【0075】
図6及び図7は、それぞれ、異なる形状のジオプタ312、314、及び316と電気接触器318及び328とが備えられた、キー310及び320を有するキーボード300を示している。光源が、調節手段340によって制御される2つの発光ダイオード330及び332から作られる。
【0076】
これらの図に表されているジオプタは、他の要素、特にキーボードのキーと同じ縮尺ではないことに留意されたい。
【0077】
電気接触器318及び328は、キー310及び320がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段340は、発光ダイオード330及び332のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0078】
発光ダイオード330及び332は、キーボード300の対点で可視光線を放出する。たとえば、発光ダイオード330は、キーボード300の左から光線を放出し、発光ダイオード332は、キーボード300の右から光線を放出する。
【0079】
ジオプタ312は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード330から発する1つの光線を反射するようにされる。たとえば、ジオプタ312は、垂直側が発光ダイオード330の側から配向され、角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が発光ダイオード332の方に配向された、角柱形状を断面積で提示している。
【0080】
ジオプタ314は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード332から発する1つの光線を反射するようにされる。たとえば、ジオプタ314は、垂直側が発光ダイオード332の側から配向され、角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が発光ダイオード330の方に配向された、角柱形状を断面積で提示している。
【0081】
ジオプタ316は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード330及び332のそれぞれから発する光線を反射するようにされる。たとえば、ジオプタ316は、2つの斜めの対称的な側がそれぞれ、キーの表面に平行な角柱の側と共に45度の角度を作る、角柱形状を断面積で提示している。
【0082】
ここで、イメージ要素は、キーによって表示され得る記号のいずれかの一部を形成せず、このイメージ要素はジオプタを有さない。
【0083】
ここで、イメージ要素は、発光ダイオード330で現れるようにされた記号の一部のみを形成し、このイメージ要素はジオプタ312を有する。ここで、イメージ要素は、発光ダイオード332で現れるようにされた記号の一部のみを形成し、このイメージ要素はジオプタ314を有する。ここで、イメージ要素は、発光ダイオード330及び332で現れるようにされた2つの記号の一部を形成し、このイメージ要素はジオプタ316を有する。
【0084】
調節手段340が発光ダイオード330をオンに切り換え、発光ダイオード332をオフに切り換えた場合に、第1の記号の一部を形成するイメージ要素が点灯して現れる。調節手段340が発光ダイオード332をオンに切り換え、発光ダイオード330をオフに切り換えた場合に、第2の記号の一部を形成するイメージ要素が点灯して現れる。
【0085】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の方向により、キーボード300の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0086】
第3の実施形態の変形形態においては、ジオプタアセンブリは、キーの見える側で点灯される金属面上に向きのある溝の網となり、この向きのある溝は、現れるようにしたいイメージ箇所に、局部反射を生じさせる。たとえば、発光ダイオードは、キーボードの中心に対して90度に位置決めされ、この向きのある溝は、イメージが現れるようにしなければならない発光ダイオードから出る光線の方向に垂直に、局所的に配向される。
【0087】
図8及び図9に例示されている第4の実施形態においては、入射光の波長に従って、非常に反射性がある又は余り反射性がない、かつ異なる記号のイメージ要素に適用される、多層プロセスが使用される。所与の記号が現れるようにするために、光源によって放出された光線の波長が調節される。
【0088】
図8及び図9は、それぞれ、異なる形状の角柱412、414、及び416と、電気接触器418及び428とが備えられた、キー410及び420を有するキーボード400を示している。光源が、調節手段440によって制御される2つの発光ダイオード430及び432から作られる。
【0089】
これらの図に表されているジオプタは、他の要素、特にキーボードのキーと同じ縮尺ではないことに留意されたい。
【0090】
電気接触器418及び428は、キー410及び420がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段440は、発光ダイオード430及び432のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0091】
発光ダイオード430及び432は、たとえばそれぞれ440及び660ナノメートルを中心とする、異なる波長の可視光線を放出する。
【0092】
角柱412は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード430から出た1つの光線を反射するために、建設的な及び破壊的な干渉を引き起こすようにされる。このため、角柱412は、垂直側が発光ダイオードの側から配向され、かつ角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が、その波長が約440ナノメートルである光線を反射し、その波長が約660ナノメートルである光線を反射しないようにされた多層プロセスで処理される、角柱形状を断面積で提示している。
【0093】
角柱414は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード432から出た1つの光線を反射するために、建設的な及び破壊的な干渉を引き起こすようにされる。このため、角柱414は、垂直側が発光ダイオードの側から配向され、かつ角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が、その波長が約660ナノメートルである光線を反射し、その波長が約440ナノメートルである光線を反射しないようにされた多層プロセスで処理される、角柱形状を断面積で提示している。
【0094】
角柱416は、これらに結合されたキーの方に、2つの発光ダイオード430及び432から出た光線を反射するために、建設的な及び破壊的な干渉を引き起こすようにされる。このため、角柱414は、垂直側が発光ダイオードの側から配向され、かつ角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が部分反射鏡を作る金属処理で処理される、角柱形状を断面積で提示している。
【0095】
ここで、イメージ要素は、キーによって表示され得る記号のいずれかの一部を形成せず、このイメージ要素は角柱を有さない。
【0096】
ここで、イメージ要素は、発光ダイオード430で現れるようにされた記号の一部のみを形成し、このイメージ要素は角柱412を有する。ここで、イメージ要素は、発光ダイオード432で現れるようにされた記号の一部のみを形成し、このイメージ要素は角柱414を有する。ここで、イメージ要素は、発光ダイオード430及び432で現れるようにされた2つの記号の一部を形成し、このイメージ要素は角柱416を有する。
【0097】
調節手段440が発光ダイオード430をオンに切り換え、発光ダイオード432をオフに切り換えた場合に、第1の記号の一部を形成するイメージ要素が点灯して現れる。調節手段440が発光ダイオード432をオンに切り換え、発光ダイオード430をオフに切り換えた場合に、第2の記号の一部を形成するイメージ要素が点灯して現れる。
【0098】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード400の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0099】
図8及び図9に例示されている第4の実施形態の変形形態においては、光源は、その発光波長スペクトルが、これに印加された信号の少なくとも1つの電気特性、たとえば電圧に依存する、発光ダイオードを有する。
【0100】
図8及び図9に例示されている第4の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが1つの染色フィルタに結合された、同じ可視スペクトルで放出する2つの発光ダイオードを有する。
【0101】
図8及び図9に例示されている第4の実施形態の変形形態においては、多層インターフェースは、可視スペクトル全体に広がっており、かつ光源によって放出されたスペクトルバンドに対応する、いくつかのスペクトルバンドの反射を引き起こし、これにより、440ナノメートル及び660ナノメートルの波長より色及びコントラストの比較的少ない記号を表示することが可能となる。
【0102】
図10〜図11に例示されている第5の実施形態においては、異なる記号を形成する光ルミネセンス混合物が使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0103】
本明細書においては、光ルミネセンス混合物は、第2のスペクトル(この場合可視及び/又は赤外線の光スペクトル)で光を受信した場合に、第1のスペクトル(この場合可視スペクトル)で光を放出するという特殊性を有する化合物であることが想起される。
【0104】
図10及び図11は、キー510及び520を有するキーボード500を示しており、キー510にはフィルタ512及び514、キー520には522及び524、及びそれぞれ電気接触器516及び526が備えられている。光源が、調節手段540によって制御される2つの発光ダイオード530及び532から作られる。
【0105】
電気接触器516及び526は、キー510及び520がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段540は、発光ダイオード530及び532のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0106】
発光ダイオード530及び532が、一方ではフィルタ512及び522、他方ではフィルタ514及び524を形成するのに利用される2つの光ルミネセンス混合物の受信スペクトルバンドに対応する、好ましくは、ばらばらであるスペクトルバンドで放出する。
【0107】
一方にはフィルタ512及び514が、他方には522及び524が重ね合わされる。つまり、光源530及び532から出る光線の光路上に連続して置かれる。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタ512及び514に形成され、フィルタ512及び514は、それぞれ、フィルタ514によって伝えられる光ルミネセンス混合物の励起波長に対して、及びフィルタ512によって伝えられる光ルミネセンス混合物によって放出される波長に対して透明である。
【0108】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタ522及び524に形成され、フィルタ522及び524は、それぞれ、フィルタ524によって伝えられる光ルミネセンス混合物の励起波長に対して、及びフィルタ522によって伝えられる光ルミネセンス混合物によって放出される波長に対して透明である。
【0109】
調節手段540が発光ダイオード530をオンに切り換え、発光ダイオード532をオフに切り換えた場合に、光源は、フィルタ512及び522によって伝えられる光ルミネセンス混合物を励起する光線を放出し、これにより、この混合物で形成される記号、この場合「1」及び「2」が現れる。
【0110】
調節手段540が発光ダイオード532をオンに切り換え、発光ダイオード530をオフに切り換えた場合に、光源は、フィルタ514及び524によって伝えられる光ルミネセンス混合物を励起する光線を放出し、これにより、この混合物で形成される記号、この場合「>」及び「<」が現れる。
【0111】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード500の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0112】
図10及び図11に例示されている第5の実施形態の変形形態においては、光源は、その発光波長スペクトルが、これに印加された信号の少なくとも1つの電気特性、たとえば電圧に依存する、発光ダイオードを有する。
【0113】
図10及び図11に例示されている第5の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが1つの染色フィルタに結合された、同じ可視スペクトルで放出する2つの発光ダイオードを有する。
【0114】
本明細書においては、重ね合わされ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は2つに限定されるものではなく、光源が放出し得る異なるスペクトルバンドの数及び光ルミネセンス混合物が有し得る異なる励起波長の数に一致し得ることに留意されたい。
【0115】
図12及び図13に例示されている第6の実施形態においては、ポジティブ又はネガティブで、異なる記号を形成する染色フィルタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0116】
図12は、キー610及び620を有するキーボード600を示しており、キー610にはフィルタ612、613、及び614、キー620には622、623、及び624、及びそれぞれ電気接触器616及び626が備えられている。光源が、その発光スペクトルが調節手段640により、たとえば発光ダイオード630の電源電圧を制御することにより制御される、発光ダイオード630から作られる。
【0117】
電気接触器616及び626は、キー610及び620がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段640は、発光ダイオード630の電圧供給モジュレータである。
【0118】
発光ダイオード630は、これに印加された電圧により、好ましくは、ばらばらである3つの異なるスペクトルバンドで、光を放出するようにされる。たとえば、発光ダイオード630は、第1の電圧U1でパワーが供給された場合には400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線を、第2の電圧U2でパワーが供給された場合には500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線を、第3の電圧U3でパワーが供給された場合には600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0119】
一方にはフィルタ612〜614が、他方には622〜624が重ね合わされる。つまり、発光ダイオード630から出る光線の光路上に連続して置かれる。異なる記号、たとえば「1」、「>」、及び
が、フィルタ612、613、及び614に形成され、フィルタ612〜614は、それぞれ、これらの記号の形状外では透明であり、図13について示されているように、記号の形状内で、上記に示した発光ダイオード630の3つの発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0120】
異なる記号、たとえば「2」、「<」、及び「$」が、フィルタ622、623、及び224に形成され、フィルタ622〜624は、それぞれ、これらの記号の形状内では透明であり、図13について示されているように、これらの記号の形状外で、上記に示した発光ダイオード630の放出スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0121】
調節手段640が電圧U1で発光ダイオード630にパワーを供給した場合に、光源は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光源によって放出された光線は、このフィルタによって表された記号外でフィルタ612を通過し、記号内に吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、発光ダイオード630の発光スペクトルに対応しているからである。次いで、残りの線が、記号外と同様に、これらのフィルタによって伝えられる記号の形状内でフィルタ613及び614を通過する。何故なら、これらのフィルタは、発光ダイオード630の発光スペクトル内で透明であるからである。したがって、キー610については、可視記号は、青紫色の背景に黒色で現れる、フィルタ612によって伝えられる記号、この場合「1」である。
【0122】
同様に、キー620については、可視記号は、黒色の背景に青紫色で現れる、フィルタ622によって伝えられる記号、この場合「2」である。
【0123】
調節手段640が電圧U2で発光ダイオード630をオンに切り換えた場合に、光源は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0124】
光線は、この記号外と同様に、このフィルタによって表された記号内でフィルタ612を通過する。何故なら、これは、発光ダイオード630の発光スペクトル内で透明であるからである。
【0125】
次いで、光線は、このフィルタによって表された記号の形状外でフィルタ613を通過し、その吸収スペクトルが発光ダイオード630の発光スペクトルに対応しているので、この記号内に吸収される。次いで、残りの光線が、記号外と同様に、これらのフィルタによって伝えられる記号の形状内でフィルタ614を通過する。何故なら、これらのフィルタは、発光ダイオード630の発光スペクトル内で透明であるからである。したがって、キー610については、可視記号は、緑色の背景に黒色で現れる、フィルタ613によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0126】
同様に、キー620については、可視記号は、黒色の背景に緑色で現れる、フィルタ623によって伝えられる記号、この場合「<」である
【0127】
調節手段640が電圧U3で発光ダイオード630にパワーを供給した場合に、光源は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0128】
光源によって放出された光線は、記号外と同様に、これらのフィルタによって伝えられる記号の形状内でフィルタ612及び613を通過する。何故なら、これらのフィルタは、発光ダイオード630の発光スペクトル内で透明であるからである。
【0129】
次いで、発光線は、このフィルタによって表された記号外でフィルタ614を通過し、記号内に吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、発光ダイオード630の発光スペクトルに対応しているからである。
【0130】
したがって、キー610については、可視記号は、橙赤色の背景に黒色で現れる、フィルタ614によって伝えられる記号、この場合
である。
【0131】
同様に、キー620については、可視記号は、黒色の背景に橙赤色で現れる、フィルタ624によって伝えられる記号、この場合「$」である。
【0132】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード600の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0133】
図12〜図13に例示されている第6の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが染色フィルタに結合された、3つの可視スペクトルで放出する3つの発光ダイオードを有する。
【0134】
本明細書においては、重ね合わされ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、光源及び染色フィルタが有し得る異なるスペクトルバンドの数、たとえば、ばらばらであるスペクトルバンドがそれぞれ30ナノメートルのスペクトル幅を覆う場合は10に一致し得ること、及びフィルタが、光源の可能な発光スペクトルに対応する吸収スペクトルを有することに留意されたい。
【0135】
図14〜図15に例示されている第7の実施形態においては、異なる記号のホログラフィックイメージ、即ち入射線の方向がそれらの基準角に対応している場合に現れるイメージが使用される。所与の記号が現れるようにするために、光源からの光線源の方向は、この方向がホログラムの作成基準として使用されるものの1つに対応するよう調節される。
【0136】
図14及び図15は、キー710及び720を有するキーボード700を示しており、キー710にはホログラム712及び714、キー720には722及び724、及びそれぞれ電気接触器718及び728が備えられている。光源が、それぞれ光ファイバ網734及び736に結合され、かつ調節手段740によって制御される、2つの発光ダイオード730及び732から作られる。
【0137】
電気接触器718及び728は、キー710及び720がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段740は、発光ダイオード730及び732のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0138】
発光ダイオード730及び732は、キーボード700の対点で可視光線を放出する。たとえば、発光ダイオード730は、キーボード700の左から光線を放出し、発光ダイオード732は、キーボード700の右から光線を放出する。発光ダイオード730に結合された光ファイバ網734が、フィルタ712及び722に提示されたホログラムの基準角に対応する同じ角度でキー710及び720を点灯する。発光ダイオード732に結合された光ファイバ網736が、フィルタ714及び724に提示されたホログラムの基準角に対応する同じ角度でキー710及び720を点灯する。
【0139】
ダイオード732及び732から出る線の、ホログラム上の入射角が異なっていることに留意されたい。ダイオード730から出る線の入射角は、ホログラム712及び722が現れるようにするための基準として使用される入射角であり、ダイオード732から出る線の入射角は、ホログラム714及び724が現れるようにするための基準として使用される入射角である。
【0140】
ホログラム712及び714は、それぞれ、異なる記号、たとえば、「1」及び「>」を表す。ホログラム722及び724は、それぞれ、異なる記号、たとえば「2」及び「>」を表す。
【0141】
調節手段740が発光ダイオード730をオンに切り換え、発光ダイオード732をオフに切り換えた場合に、ホログラム712及び722によって表される記号、「1」及び「2」が、キーボード700上で可視となる。調節手段740が発光ダイオード732をオンに切り換え、発光ダイオード730をオフに切り換えた場合に、ホログラム714及び724によって表される記号、「>」及び「<」が、キーボード700上で可視となる。
【0142】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の方向により、キーボード700の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0143】
本明細書においては、重ね合わされ得るホログラムの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、必要な番号まで増加し得ることに留意されたい。
【0144】
図14及び図15に例示されている第7の実施形態の変形形態においては、同じキーによって伝えられる、重ね合わされている異なるホログラムが現れるようにする異なる波長が使用される。
【0145】
本発明を実施するために、キーボードをいくつかの群のキーに分割し、各群のキーが、本発明の実施形態の1つ、たとえば上記に提示した実施形態の1つを形成し得ることに留意されたい。
【0146】
表示される記号は、キーボードの製造時に含まれ得るか、又は特別な実施形態については、これらの記号が、たとえば、そのジェネレータがペンの形態である、たとえばレーザ光線から供給される物理特性、たとえば熱による損傷を受けやすい、少なくとも1つのフィルタ層から作られた、書込み可能な空白媒体に、遡及的に実現され得ることにも留意されたい。
【0147】
異なるフィルタ層に記号を刻印することは、たとえば、特有のフィルタに印を付ける(又は焼付ける)などの、異なる特性を有するいくつかの光源(たとえば、多くのパワーレベルを有するレーザ源)を放出するツールを用いて行われる。このツールは、ペンの形態をとり得るので、使用することがより容易となる。このようにして、異なる国々のユーザが、たとえば自国特有のアルファベット文字を突き止め得る。
【0148】
図16〜図19に例示されている第8の実施形態においては、ポジティブ又はネガティブで異なる記号を形成する染色フィルタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0149】
図16及び図17は、キー1110及び1120を有するキーボード1100を示しており、キー1110には交互に並べられた2つのフィルタアセンブリ1112及び1114、キー1120には1122及び1124、及びそれぞれ電気接触器1116及び1126が備えられている。光源が、調節手段1140によって制御される2つの発光ダイオード1130及び1132から作られる。
【0150】
電気接触器1116及び1126は、キー1110及び1120がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段1140は、発光ダイオード1130及び1132のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0151】
発光ダイオード1130及び1132は、好ましくは、ばらばらである、異なるスペクトルバンドで放出する。たとえば、発光ダイオード1130は、400〜550ナノメートルの間の波長を有する光線を放出し、発光ダイオード1132は、550〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0152】
一方にはフィルタアセンブリ1112及び1114が、他方には1122及び1124が交互に並べられる。つまり、それぞれ2つのフィルタ1112及び1122の間には、それぞれフィルタ1114及び1124があり、逆も同様であり、これらのフィルタアセンブリは、光源1130及び1132から出る光線の光路上で光学的に平行である。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタアセンブリ1112及び1114に形成され、フィルタ1112及び1114は、これらの記号の形状外のすべての可視波長について吸収性があり、図18について示されているように、記号の形状内で、発光ダイオード1130及び1132の発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する伝送スペクトルを有する。
【0153】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタアセンブリ1122及び1124に形成され、フィルタ1122及び1124は、これらの記号の形状外のすべての波長について吸収性があり、図18について示されているように、記号の形状内で、発光ダイオード1130及び1132の発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0154】
フィルタアセンブリ1112、1114、1122、及び1124によって伝えられる記号が、図19に表されている。
【0155】
調節手段1140が発光ダイオード1130をオンに切り換え、発光ダイオード1132をオフに切り換えた場合に、光源は、400〜550ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。フィルタ1112に到達する光源によって放出された光線は、このフィルタによって表された記号の形状内でこれらを通過し、この形状外で吸収される。フィルタ1114に到達する線は、この記号外と同様に、フィルタ1114によって伝えられる記号の形状内で吸収される。何故なら、このフィルタは、発光ダイオード1130の発光スペクトル内で吸収性があるからである。したがって、キー1110については、可視記号は、黒色の背景に青色で現れる、フィルタ1112によって伝えられる記号、この場合「1」である。
【0156】
同様に、キー1220については、可視記号は、青色の背景に黒色で現れる、フィルタ1222によって伝えられる記号、この場合「2」である。
【0157】
調節手段1140が発光ダイオード1132をオンに切り換え、発光ダイオード1130をオフに切り換えた場合に、光源は、550〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。フィルタ1114に到達する光源によって放出された光線は、このフィルタによって表された記号の形状内でこれらを通過し、この形状外で吸収される。フィルタ1112に到達する線は、この記号外と同様に、フィルタ1112によって伝えられる記号の形状内で吸収される。何故なら、このフィルタは、発光ダイオード1132の発光スペクトル内で吸収性があるからである。したがって、キー1110については、可視記号は、黒色の背景にオレンジ色で現れる、フィルタ1114によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0158】
同様に、キー1220については、可視記号は、オレンジ色の背景に黒色で現れる、フィルタ1124によって伝えられる記号、この場合「<」である。
【0159】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード1100の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0160】
たとえば、本発明を実施することにより、キーボードがゲームに使用された場合に、ゲームをするのに必要な移動方向を示すために、記号「>」及び「<」を表示すること、及び計算を行う又は電話をかけるために、数字又は番号を入力するのにキーボードが使用された場合に、記号「1」及び「2」を表示することが可能となる。
【0161】
図16〜図19に例示されている第8の実施形態の変形形態においては、光源は、その発光波長スペクトルが、これに印加された信号の少なくとも1つの電気特性、たとえば電圧に依存する、発光ダイオードを有する。
【0162】
図16及び図19に例示されている第8の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが1つの染色フィルタに結合された、同じ可視スペクトルで放出する2つの発光ダイオードを有する。
【0163】
図16〜図19に例示されている第8の実施形態の変形形態においては、光源は、光学的にシングルセル液晶スクリーンの後に置かれた二色偏光フィルタが後ろにあり、かつ光源側のその上流面でのみ偏光するフィルタを有する、発光ダイオードを有し、この液晶スクリーンを制御することにより、液晶スクリーンの出力偏光、したがって光源から出た光線の色を修正することが可能となる。
【0164】
本明細書においては、並べられ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、光源及び染色フィルタが有し得る異なるスペクトルバンドの数、たとえば、ばらばらであるスペクトルバンドがそれぞれ30ナノメートルのスペクトル幅を覆う場合は10に一致し得ること、及びフィルタが、光源の可能な発光スペクトルに対応する吸収スペクトルを有することに留意されたい。
【0165】
図20及び図21に例示されている第9の実施形態においては、交互に並べられた3つのフィルタアセンブリが使用される。
【0166】
図20は、キー1160及び1170を有するキーボード1150を示しており、キー1160には交互に並べられた3つのフィルタアセンブリ1162、1163、及び1164、キー1170には1172、1173、及び1174、及びそれぞれ電気接触器1166及び1176が備えられている。光源が、調節手段1190によって制御される3つの発光ダイオード1180、1182、及び1184から作られる。
【0167】
電気接触器1166及び1176は、キー1160及び1170がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段1190は、発光ダイオード1130、1132、及び1134のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0168】
発光ダイオード1130、1132、及び1134は、好ましくはばらばらである、異なるスペクトルバンドで放出する。たとえば、発光ダイオード1130は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線を放出し、発光ダイオード1132は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線を放出し、発光ダイオード1134は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0169】
フィルタアセンブリ1162、1163、及び1164が、交互に並べられる。つまり、2つのフィルタ1162の間にはフィルタ1163及びフィルタ1164があり、2つのフィルタ1163の間にはフィルタ1162及びフィルタ1164があり、2つのフィルタ1164の間にはフィルタ1163及びフィルタ1162があり、これらのフィルタアセンブリは、光源1180、1182、及び1184から出る光線上で光学的に平行である。
【0170】
異なる記号、たとえば「1」、「A」、及び「>」が、フィルタアセンブリ1162、1163、及び1164に形成され、フィルタ1162、1163、及び1164は、これらの記号の形状外のすべての可視波長について吸収性があり、図21について示されているように、記号の形状内で、発光ダイオード1180、1182、及び1184の発光スペクトルU1、U2、及びU3にそれぞれ顕著に対応する伝送スペクトルを有する。
【0171】
異なる記号、たとえば「2」、「B」、及び「<」が、フィルタアセンブリ1172、1173、及び1174に形成され、フィルタ1172、1173、及び1174は、これらの記号の形状内のすべての波長について吸収性があり、図21について示されているように、記号の形状外で、発光ダイオード1180、1182、及び1184の発光スペクトルU1、U2、及びU3にそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0172】
調節手段1190が発光ダイオード1180のみをオンに切り換えた場合は、フィルタアセンブリ1162及び1172によって伝えられる記号のみが、それぞれ黒色の背景に青色で及び青色の背景で黒色で現れることを理解されたい。同様に、調節手段1190が発光ダイオード1182のみをオンに切り換えた場合は、フィルタアセンブリ1163及び1173によって伝えられる記号のみが、それぞれ黒色の背景に黄緑色で及び黄緑色の背景に黒色で現れる。最後に、調節手段1190が発光ダイオード1184のみをオンに切り換えた場合は、フィルタアセンブリ1164及び1174によって伝えられる記号のみが、それぞれ黒色の背景に赤色で及び赤色の背景に黒色で現れる。
【0173】
図22及び図23に例示されている第10の実施形態においては、他の偏光フィルタアセンブリと同じ偏光軸及びこれに垂直な偏光軸を有する偏光フィルタのアセンブリが、使用される。異なる記号が、これらの偏光フィルタアセンブリに形成され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光の主要偏光方向が調節される。
【0174】
偏光フィルタに記号を形成するために、偏光フィルタを使い、局部加熱によりそれらの偏光力を局所的に破壊し得ることに留意されたい。代替形態として、偏光フィルタを切り抜いて、所望の形状がキーボードのキーに貼り付くようにし得る。
【0175】
図22及び図23は、キー1210及び1220を有するキーボード1200を示しており、キー1210にはフィルタアセンブリ1212及び1214、キー1220には1222及び1224、及びそれぞれ電気接触器1216及び1226が備えられている。光源が、調節手段1240によって制御される2つの発光ダイオード1230及び1232から作られる。
【0176】
電気接触器1216及び1226は、キー1210及び1220がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段1240は、発光ダイオード1230及び1232のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0177】
発光ダイオード1230及び1232は、2つのダイオードによって放出される線の間に、垂直な偏光軸を有する可視光線を放出する。たとえば、発光ダイオード1230は、その偏光軸が図22に使用されている断面に平行な光線を放出し、発光ダイオード1232は、その偏光軸がこの断面に垂直な光線を放出する。このため、たとえば、ダイオード1230及び1232は、可視スペクトル全体に放出し、偏光フィルタ(図示せず)に結合される又はこれを組み込む。
【0178】
一方にはフィルタアセンブリ1212及び1214が、他方には1222及び1224が交互に並べられる。つまり、それぞれ2つのフィルタ1212及び1222の間に、それぞれフィルタ1214及び1224があり、またその逆も同様であり、これらのフィルタアセンブリは、光源1230及び1232から出る光線の光路上で光学的に平行である。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタアセンブリ1212及び1214に形成され、フィルタ1212及び1214は、それぞれ、これらの記号の形状外では透明であり、記号の形状内で、それぞれ発光ダイオード1230及び1232の偏光軸に対応する偏光軸を有する。
【0179】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタ1222及び1224に形成され、フィルタ1222及び1224は、それぞれ、これらの記号の形状内では透明であり、これらの記号の形状外で、それぞれ発光ダイオード1230及び1232の偏光軸に対応する偏光軸を有する。
【0180】
調節手段1240が発光ダイオード1230をオンに切り換え、発光ダイオード1232をオフに切り換えた場合に、光源は、その偏光軸が図19に使用されている断面に平行な光線を放出する。したがって、光源によって放出された光線は、この記号内と同様に、このフィルタによって表された記号外でフィルタ1212を通過する。他の場合には、他の光線が、フィルタ1214によって伝えられる記号の形状外でフィルタ1214を通過し、記号の形状内で停止する。したがって、キー1210については、可視記号は、その色が発光ダイオード1230の発光スペクトルに対応している背景、たとえば白色の背景に黒色で現れる、フィルタ1214によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0181】
同様に、キー1220については、可視記号は、発光ダイオード1230の発光スペクトルに対応している記号の色で、たとえば白色で、黒色の背景に点灯して現れる、フィルタ1224によって伝えられる記号、この場合「<」である。
【0182】
反対に、調節手段1240が発光ダイオード1232をオンに切り換え、発光ダイオード1230をオフに切り換えた場合に、可視となる記号は、それぞれフィルタ1212及び1222によって伝えられる記号、「1」及び「2」である。
【0183】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の偏光により、キーボード1200の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0184】
図22及び図23に例示されている第10の実施形態の変形形態においては、光源は、シングルセル液晶スクリーンが後ろにあり、かつ1つのみの入力偏光フィルタを有する、発光ダイオードを有し、この液晶スクリーンを制御することにより、液晶スクリーンの出力偏光を修正することが可能となる。
【0185】
図24及び図25に例示されている第11の実施形態においては、平行な部分艶消し光学導体(この場合光ファイバ)が、異なる記号を形成するのに使用され、所与の記号が現れるようにするために、光学導体のいずれかにおいて光が放出される。
【0186】
図24及び図25は、平行かつ交互に並べられた光ファイバ網1612及び1614、及びそれぞれ電気接触器1616及び1626が備えられた、キー1610及び1620を有するキーボード1600を示している。光源が、調節手段1640によって制御される2つの発光ダイオード1630及び1632から作られる。
【0187】
電気接触器1616及び1626は、キー1610及び1620がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段1640は、発光ダイオード1630及び1632のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0188】
発光ダイオード1630及び1632は、異なる光ファイバ網の入力部の反対に置かれる。たとえば、発光ダイオード1630は、光ファイバ網1612内に光線を放出し、発光ダイオード1632は、光ファイバ網1614内に光線を放出する。
【0189】
キーボードキー1610については、異なる記号が、たとえば「1」及び「>」が、光ファイバ網1612及び1614全体に形成され、光ファイバ網1612及び1614は、それぞれ、これらの記号の形状内で艶消しとなっている。
【0190】
キーボードキー1620については、異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、光ファイバ網1612及び1614全体に形成され、光ファイバ網1612及び1614は、それぞれ、これらの記号の形状内で艶消しとなっている。
【0191】
図25においては、光ファイバの艶消し部分は、黒色で表されている。
【0192】
調節手段1640が発光ダイオード1630をオンに切り換え、発光ダイオード1632をオフに切り換えた場合に、光源は、艶消し領域内で明るく見える、光ファイバ網1612内で光線を放出し、したがって、可視記号は記号「1」及び「2」である。
【0193】
調節手段1640が発光ダイオード1632をオンに切り換え、発光ダイオード1630をオフに切り換えた場合に、光源は、艶消し領域内で明るく見える光ファイバ網1614内で光線を放出し、したがって、可視記号は記号「>」及び「<」である。
【0194】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の発光の位置により、キーボード1600の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0195】
一定の波長の光線を吸収するフィルタを組み込んでいる上記に示したすべての実施形態について、これらのフィルタは、異なる光学指数を有する材料層が重ね合わされている干渉フィルタ、又はパターン、記号又はメッセージが着色されたインクで印刷された、又は着色されたインク又は着色されたチョークのマーカで印が付けられた透明又は半透明媒体のゼラチン板であり得る。この最後の例は、同じ透明又は半透明媒体、たとえば背面照射パネル又はテーブルに異なる色でメッセージを遡及的に刻印する及び再刻印することが可能となるという利点を有し、各マーカインクが、1つ又は複数の背面照射光源によって選択的に放出される色のスペクトルの1つに対応している。この例の1つの適用形態が、たとえば宣伝商品又はメニューを示すための、小売業者用の再刻印可能な表示パネルで使用され得る。本発明を使用することにより、いくつかのメッセージが、同じパネルに連続して表示され動画化され得る。
【0196】
図26は、電気装置890内のキーボード800に連結された電子回路850を示している。電子回路850は、キーボード800上に、切換制御手段855と選択された記号用のオペレーション手段860とを有する。
【0197】
図26に例示されている実施形態においては、切換制御手段855は、物理特性用センサ865と2つの出力部とを有し、その1つは、キーボード800用の調節手段840を制御し、他の1つは、オペレーション手段860に連結されている。
【0198】
電子回路850は、オペレーション手段860用の特別な回路(図示せず)を用いて、電子装置890の以下の機能の少なくとも1つを提供するようにされる。即ち、
携帯情報端末(PDAという名で知られている)、
オーガナイザ、
電話、特に携帯電話、
インターネット又は別のコンピューティングネットワークにアクセスするための端末、
ゲームコンソール、
ポータブルコンピュータ、
現金自動支払機、
ダッシュボード、
ウォッチ、
遠隔制御装置、
ポータブル音楽プレーヤー、
たとえば衛星信号による、測位システム、
視聴覚信号受信機、たとえばポータブルテレビ又はオートラジオ、
オフィス又はレジャー電子設備、
ファックス装置、
コピー機、
スキャナ、
記録媒体読取り機、
ホームシステム機械設備、
家庭電化製品、
医療設備、
測定装置、
自動分析装置、
自動車設備、
掲示板、
スイッチ、
ゲームシステム、
装飾要素、
ランプ、
電気ボタン、
表示パネルである。
【0199】
キーボード800が、本発明の主題であるキーボードの実施形態、たとえば図1〜図15について論じた実施形態の1つに適合している。
【0200】
物理特性センサ865は、少なくとも1つの物理特性、たとえば、キーを押圧する、光学マスキング、又は装置890の位置、の偏差を拾うようにされる。したがって、これは、たとえば、少なくとも1つの光ダイオードから、少なくとも1つのフォトトランジスタから、手動スイッチから、キーボードのキーから、配向センサから作られ得る。
【0201】
変形形態においては、切換制御手段は、たとえばユーザが機能及びパラメータのメニューをナビゲートしている間に行った選択に従って作用する、プログラム又はプログラムルーチンである。
【0202】
切換手段の切換えにより、キーボード800に表示される記号が変更され、オペレーション手段860でそれらを使用するために、このキーボードを用いて入力される記号の解釈が変更される。
【0203】
たとえば、2つの群の記号が2つの群のアルファベット文字を表し、この切換えは、ユーザの指で隠され得る感光性センサを用いて制御される。
【0204】
別の適用形態の例によれば、汎用遠隔制御キーボードを作るために、本発明により、(テレビ、音楽システム、ビデオレコーダ、ディジタル媒体読取り機など)にユーザが慣れている異なるインターフェースに、キーボードの同じキーを連続的に割り当てることが可能となる。
【0205】
偏差形態においては、電子回路850に環境光度センサ(たとえば周囲の光に露出される光ダイオード)が備えられて、各光源の明るさが制御され、環境の光度に従って明るさが増加する。
【0206】
偏差形態においては、電子回路850に、キーボードで記号を入力するのに使用した手に従って表示されるメッセージ又は記号を選択するために、図27〜図30について論じた、ユーザの手の存在を検出するためのセンサ(たとえば、パルス赤外線発光機/受信機)が備えられる。
【0207】
図27〜図30は、本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を表している。
【0208】
図27においては、音声電話技術用の電子装置の使用に適応されたキーボード上の表示器が表されている。電話のキーパッドのキーに通常大きな文字で刻印される記号が、キーボード上に表示されて見える。
【0209】
図28においては、テキストの使用(たとえば、メモをとる、短いメッセージ、つまりSMSを書く、名前又はアドレスを格納する)に適応されたキーボード上の表示器が表されている。アルファベットの文字がキーボード上に表示されている。
【0210】
図29及び図30は、それぞれ、ゲームインターフェース及びマルチメディア又はオーガナイザインターフェース用の表示器を表している。
【0211】
偏差形態においては、ある存在、たとえばパルス赤外線発光機/受信機を検出するための検出手段が、表示される記号を入力するのに所定の手(たとえば左手)が使用されるかどうかを検出する。赤外線発光機/受信機は、左手については、キーボードの左下の隅に置かれる。表示器は、記号を入力するのに使用される手に従って、たとえば、アルファベットに利用可能な13のキーでキーボード上に左手で入力するための記号「A」〜「M」が、及び右手で入力するための文字「N」〜「Z」が現れるようにするよう修正される。
【0212】
図31は、異なるメッセージ、たとえば広告宣伝、道路標識、美術品の展示、大量輸送交通機関の時間割を表示するために、図12及び図13について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器を示す概略図である。
【0213】
この表示器の実施形態においては、それぞれが表示されるメッセージを伝える染色フィルタが使用され、所与のメッセージが現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0214】
図31は、表示フィルタ912、913、及び914を有する表示パネル900を示している。光源が、フィルタのいずれかが光源920の反対になるように、調節手段940によって制御されるモータで動くようにされた、3つの染色フィルタ931、932、及び933を担持する回転ラックに連結された白色の光源920から作られる。
【0215】
染色フィルタ931、932、及び933は、好ましくは、ばらばらである、3つの異なるスペクトルバンドで光を通過させるようにされる。たとえば、フィルタ931は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明であり、フィルタ932は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明であり、フィルタ933は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明である。
【0216】
恐らく拡散している、フィルタから作られた表示器912〜914が、重ね合わされる。つまり、光源920から出る光線の光路上に連続して置かれる。表示器912〜914は、それぞれメッセージを伝え、これらのメッセージは、恐らく組み合わせられる。つまり、それらの構成が調整されて、2つの表示器によって伝えられる少なくとも2つのメッセージが、新しいメッセージを形成する。
【0217】
表示器912〜914は、それぞれ、メッセージ外では透明であり、メッセージの形状内で、フィルタ931、932、及び933の3つの透明スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0218】
調節手段940によりフィルタ931が白色の光源920の前に位置決めされた場合に、光源は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光源によって放出された光線は、このフィルタによって表されたメッセージ外で表示器912を通過し、このメッセージ内で吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、照明スペクトルに対応しているからである。次いで、残りの線は、これらのメッセージ外と同様に、これらの表示器によって伝えられるメッセージの形状内で表示器913及び914を通過する。何故なら、これらの表示器は、照明スペクトル内で透明であるからである。したがって、表示されたメッセージは、青色の背景に黒色で現れる、表示器912によって伝えられたメッセージである。
【0219】
調節手段940によりフィルタ932が白色の光源920の前に位置決めされた場合に、光源は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光線は、このメッセージ外と同様に、この表示器によって伝えられたメッセージの形状内で表示器912を通過する。何故なら、この表示器は、照明スペクトル内で透明であるからである。
【0220】
光源によって放出された光線は、このフィルタによって表されたメッセージ外で表示器913を通過し、このメッセージ内で吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、照明スペクトルに対応しているからである。次いで、光線は、このメッセージ外と同様に、この表示器によって伝えられるメッセージの形状内で表示器914を通過する。何故なら、この表示器は、照明スペクトル内で透明であるからである。したがって、可視メッセージは、緑色の背景に黒色で現れる、表示器913によって伝えられるメッセージである。
【0221】
調節手段940によりフィルタ933が白色の光源920の前に位置決めされた場合に、光源は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0222】
光源によって放出された光線は、これらのメッセージ外と同様に、これらの表示器によって伝えられるメッセージの形状内で表示器912及び913を通過する。何故なら、これらの表示器は、照明スペクトル内で透明であるからである。
【0223】
次いで、光線は、このフィルタによって表されたメッセージ外で表示器914を通過し、このメッセージ内で吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、照明スペクトルに対応しているからである。
【0224】
したがって、可視メッセージは、赤色の背景に黒色で現れる、表示器914によって伝えられるメッセージである。
【0225】
図1〜図15、図31、図33、及び図34に例示されているシステムに対応する表示手順は、
重ね合わされた少なくとも2つのフィルタが備えられた表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源をオンに切り換えるための切換ステップと、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節するための調節ステップとを含み、
その2つは、少なくとも、表示面に重ね合わされたフィルタであり、それぞれが、調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージ又は記号に対応している。
【0226】
キーボードの場合には、この手順はまた、ユーザとキーボードの少なくとも1つのキーとの間の相互作用を検出するための検出ステップと、相互作用の時に利用される物理特性の調節値のための、キーボードに表示される各記号に対応する意味にこの相互作用を一致させるための一致ステップとを含み、したがって、前記意味は、光源の物理特性の調節値に対応し、これと共に変化する。
【0227】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、表示パネル900にいずれかのメッセージを表示することが可能となる。
【0228】
図32は、異なるメッセージ、たとえば広告宣伝、道路標識、美術品の展示、大量輸送交通機関の時間割を表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器を示す概略図である。
【0229】
この表示器の実施形態においては、それぞれが表示されるメッセージを伝える染色フィルタが使用され、所与のメッセージが現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0230】
図32は、この場合正方形の、交互に並べられたフィルタアセンブリ1912、1913、及び1914を有する表示パネル1900を示している。光源が、フィルタ1931、1932、及び1933のいずれかが光源1920の反対になるように、調節手段1940によって制御されるモータで動くようにされた、3つの染色フィルタ1931、1932、及び1933を担持する回転ラックに連結された白色の光源1920から作られる。
【0231】
染色フィルタ1931、1932、及び1933が、好ましくは、ばらばらである、3つの異なるスペクトルバンドで光を通過させるようにされる。たとえば、フィルタ1931は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明であり、フィルタ1932は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明であり、フィルタ1933は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明である。
【0232】
フィルタアセンブリ又は表示器1912〜1914がそれぞれメッセージを伝え、これらのメッセージは、恐らく組み合わせられる。つまり、それらの構成が調整されて、2つのフィルタアセンブリ又は表示器によって伝えられる少なくとも2つのメッセージが、新しいメッセージを形成する。
【0233】
フィルタアセンブリ1912〜1914は、それぞれ、メッセージ外で吸収性があり、メッセージの形状内で、フィルタ1931、1932、及び1933の3つの透明スペクトルにそれぞれ顕著に対応する伝送スペクトルを有する。
【0234】
光源1920の前にあるフィルタ1931、1932、又は1933によっては、可視であるメッセージは、それぞれフィルタアセンブリ1912、1913、及び1914によって伝えられるメッセージであることを理解されたい。
【0235】
偏差形態においては、少なくとも2つの光源が、表示されて見えるものに対する動画効果、たとえばクロスフェーディング又は徐々の移り変わりを、表示面のある箇所又は側部から全体に、表示されるメッセージの間に、作成するのに利用される。偏差形態においては、メッセージが組み合わせられ、交互に並べられた2つのフィルタアセンブリによって伝えられる少なくとも2つのメッセージが、たとえば2色の広告メッセージ内で連結される。したがって、2つの光源を使用することにより、注意をひくために、同じメッセージの異なる色が次々に現れるようにすることが可能となる。
【0236】
図33〜図35は、異なる記号又はメッセージ又は調整されたメッセージの要素を表す異なる表面に、異なる色で各表面に印刷された表示器を示している。これらは、縮尺があっておらず、表示器のほんの小さい一部のみが、断面図で、破線の矩形1700の形態で表されている。黒色の太い線は、受信されたインクを有する異なる領域を表す。この場合、3つのみのスペクトル範囲、たとえば、
(図のそれぞれの底部に)表示器のそれぞれの前面に、また恐らく後面にも(図34及び図35)、赤い色調のスペクトル範囲、及び
(各図の上部に)これらの表示器のそれぞれの後面に、それぞれ緑色の及び青色の、2つのスペクトル範囲が使用されたことが想定される。
【0237】
図33においては、インクが後面で重ね合わされる。赤色のインクを受信した領域は、1705及び1706である。緑色のインクを受信した領域は、1710及び1711であり、青色のインクを受信した領域は、1715である。これらの領域は、独立しており、また独立した又は調整された記号又はメッセージを表し得ることを理解されたい。
【0238】
図34は、図33と同じ要素を示しており、領域1705及び1706と同じインクを使用して、後面に赤色のインクで、領域1720及び1721が追加されているが、前面に赤色のインクを有する表示器の各一部が後面に赤色のインクを有さないよう補完を形成している。またその逆も同様である.
【0239】
図35においては、インクが、図34と同じ記号及びメッセージを同じ色で提示しているが、重ね合わされておらず、したがって、交互に並べられたフィルタを形成する。
【0240】
環境光度で、背面照射光源がオフに切り換えられた場合には、前面に印刷されたもののみが見える。夜間に、背面照射光源がオンに切り換えられ、表示器の少なくとも一部に渡って、スペクトル範囲の2つに対応する色を放出した場合には、第3のスペクトル範囲に対応するメッセージのみが見える。夜間に、背面照射光源がオンに切り換えられ、表示器の少なくとも一部に渡って、スペクトル範囲の1つのみに対応する色を放出した場合には、他のスペクトル範囲に対応するメッセージのみが見える。
【0241】
図34及び図35に例示されている実施形態については、白色の光を有する背面照射により、赤色のインクによって伝えられるメッセージが消える。何故なら、表示器の全部が前面又は後面のいずれかで赤色のインクを伝えるからであり、他の2色によって伝えられるメッセージが現れる。
【0242】
光源がオフに切り換えられた場合にメッセージ又は記号を表示するために前面を使用することは、表示器に限定されるものではなく、押しボタン、キーボード、又は記述部分に詳述した本発明の他の適用形態用の表示器にも全く同様に使用され得ることに留意されたい。
【0243】
図16〜図25、図32及び、図35に例示されているシステムに対応する表示手順は、
表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源をオンに切り換えるための切換ステップと、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節するための調節ステップとを含み、
表示面には、交互に並べられた少なくとも2つのフィルタアセンブリが備えられ、各フィルタアセンブリは、調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに交互に対応し、前記フィルタは、光源から出る光線によってとられる光路上に置かれる。
【0244】
キーボードの場合には、この手順はまた、ユーザとキーボードの少なくとも1つのキーとの間の相互作用を検出するための検出ステップと、相互作用の時に利用される物理特性の調節値のための、キーボード上に表示される各記号に対応している意味にこの相互作用を一致させるステップとを含み、したがって、前記意味は、光源の物理特性の調節値に対応し、これと共に変化する。
【0245】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、表示パネル1900にいずれかのメッセージを表示することが可能となる。
【0246】
図31又は図32に例示されているすべての実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが染色フィルタに結合された、3つの可視スペクトルで放出する3つの光を有する。
【0247】
本明細書においては、並べられ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、光源及び染色フィルタが有し得る異なるスペクトルバンドの数、たとえば、ばらばらであるスペクトルバンドがそれぞれ30ナノメートルのスペクトル幅を覆う場合は10に一致し得ること、及びフィルタが、光源の可能な発光スペクトルに対応する吸収スペクトルを有することに留意されたい。
【0248】
1つのスペクトルバンドで放出される光の強度を徐々に減少させることにより、及び別のスペクトルバンドで放出される光の強度を徐々に増加させることにより、又は異なる放出スペクトルバンドで光の強度を独自に制御することにより、表示器によって伝えられるメッセージの間で、クロスフェーディングが行われ得ることに留意されたい。
【0249】
表示器の異なる一部に利用される光源を順序付けすることにより、動画効果も実現され得る。
【0250】
同じ原理が、おもちゃ類又は小道具類、たとえばオンに切り換えられる1つ又は複数の光源に従ってイメージが動画化されるペンにも利用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0251】
【図1】本発明の主題であるキーボードの第1の実施形態を示す概略断面図である。
【図2】図1に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図3】図1及び図2に例示されているキーボードで利用されるフィルタの透明度曲線を示す図である。
【図4】本発明によるキーボードの第2の実施形態を示す概略断面図である。
【図5】図4に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図6】本発明によるキーボードの第3の実施形態を示す概略断面図である。
【図7】図6に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図8】本発明によるキーボードの第4の実施形態を示す概略断面図である。
【図9】図8に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図10】本発明によるキーボードの第5の実施形態を示す概略断面図である。
【図11】図10に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図12】本発明によるキーボードの第6の実施形態を示す概略断面図である。
【図13】図12に例示されているキーボードで利用されるフィルタの透明度曲線を示す図である。
【図14】本発明によるキーボードの第7の実施形態を示す概略断面図である。
【図15】図14に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図16】本発明の主題であるキーボードの第8の実施形態を示す概略断面図である。
【図17】図16に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図18】図16及び図17に例示されているキーボードの第8の実施形態において利用されるフィルタの透明度曲線を示す図である。
【図19】図16〜図18に例示されているキーボードの第8の実施形態のキーによって伝えられるメッセージ、この場合記号の一例を示す概略図である。
【図20】本発明によるキーボードの第9の実施形態を示す概略断面図である。
【図21】図20に例示されているキーボードの第9の実施形態において利用されるフィルタの透明度曲線を示す図である。
【図22】本発明によるキーボードの第10の実施形態を示す概略断面図である。
【図23】図22に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図24】本発明によるキーボードの第11の実施形態を示す概略断面図である。
【図25】図24に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図26】図1〜図25の1つに例示されているキーボードに結合された電気回路を示す概略図である。
【図27】本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を示す図である。
【図28】本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を示す図である。
【図29】本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を示す図である。
【図30】本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を示す図である。
【図31】異なるメッセージを表示するために、図12及び図13について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器を示す概略図である。
【図32】異なるメッセージを表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器の特別な実施形態の表示面を示す概略断面図である。
【図33】異なるメッセージを表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器の特別な実施形態の表示面を示す概略断面図である。
【図34】異なるメッセージを表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器の特別な実施形態の表示面を示す概略断面図である。
【図35】異なるメッセージを表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器の特別な実施形態の表示面を示す概略断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示方法、及び表示装置を使用するキーボードを目的とする。本発明は、特に、いくつかのオペレーションモードを有するポータブル電子装置、たとえば、電話及びゲーム、電話及び遠隔制御装置、ラジオ、ポータブルテレビ受信機、ポータブル音楽プレーヤー、測位システム、ゲームコンソール、携帯情報端末、インターネットアクセス端末、及び広告パネル又は看板などのパブリックディスプレイに適応可能である。
【背景技術】
【0002】
ポータブル電子装置は、技術的進歩によって可能となった、ユーザが要求する、小型軽量化の対象である。したがって、これらの装置のキーボードは、小型軽量化の傾向があり、このため使用が困難となってきている。即ち、2つのキーの間のピッチが指の直径と同じ寸法になってきたため、データ入力にかなりの数の誤りが生じるようになり、及び/又はキーの数が非常に制限され、各記号を入力するのにキーボードを数回押圧する必要がある。たとえば、12のキーから構成されたキーボードを使用してアルファベット26文字を入力し得るので、いくつかのキーが、強勢のある文字を含めずに、少なくとも3文字に対応していなければならない。
【0003】
さらに、ポータブル電子装置の動作モードの数も増えている。即ち、携帯電話には、写真装置、アジェンダ、カレンダマネージャ、ゲームなどが組み込まれている。
【0004】
それらの主要機能、たとえば電話技術用に設計された、これらの電子装置のキーボードは、ユーザが異なるキーボード記号に慣れている他のオペレーションモードには適応されていない。
【0005】
要するに、キーボードの各キーに、そのキーが対応すべきすべての記号を示すことは不可能である。さもなければ、読み取ることができないであろう。
【0006】
いくつかのメッセージを表示できるようにしたい広告パネル又はパブリックディスプレイ又は看板においては、たとえばメッセージ媒体を動くようにする装置を電動化することにより、メッセージを並べる又はスクロールする必要がある。これらのシステムは、コストがかかり、大きい空間を占有し、又は他への影響を少なくするために小さいサイズでメッセージを表示する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、これらの不都合を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このため、本発明は、
表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源と、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節する調節手段と、
表示面に少なくとも2つのフィルタとを有する表示装置を目的とし、
フィルタのそれぞれが、調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応しており、前記フィルタは、光源から出る光線によってとられる光路上に置かれ、メッセージは、独立しており、表示面に少なくとも一部分重なっている。
【0009】
したがって、メッセージ、たとえばキーボードのキーの1つの記号又は表示パネルのメッセージが現れるようにするために、光源の特性が調節され、したがって、この特性は前記メッセージ又は記号を表すフィルタに対応している。放出される光の調節を選択することにより、フィルタの1つによって表される記号の1つ又はメッセージの1つが、見えるようになる。
【0010】
したがって、その上、表示される各メッセージは、閲覧者にとって、表示面のより大きい部分、及びいずれにしても他のフィルタに対応している他のメッセージによって覆われた領域に少なくとも一部分重なっている領域を視覚的に占有する。
【0011】
特に、前記フィルタの少なくとも2つが、表示面で重ね合わされる。
【0012】
特に、前記フィルタの少なくとも2つのそれぞれ1つが、フィルタのアセンブリを有し、前記フィルタアセンブリは、表示面に交互に並べられる。
【0013】
特に、上記に簡単に述べたシステムは、ユーザと表示面の少なくとも一部との間の相互作用を表す信号を供給するよう設計された、少なくとも1つの接触器を有する。
【0014】
したがって、システムは、たとえば、電気ボタン、押ボタン、接触器、キーボード、キーを構成し得る。
【0015】
特に、上記に簡単に述べたシステムは、前記接触器を有する複数のキーを有し、それぞれが、前記表示面の一部を伝える。このような形で、キーボードが作られる。
【0016】
特に、調節手段は、前記フィルタに届く光のスペクトルバンドを修正するようにされ、前記フィルタは、透明度の異なるスペクトルバンドを提供する。
【0017】
したがって、調節手段がフィルタに届く光線のスペクトルバンドを修正した場合には、これらは異なる外観を帯び、この結果、異なる記号又はメッセージが、表示面で、たとえばこれらのフィルタに連結されたキーボードキーで又はこれらのフィルタを有する表示パネルで見えるようになる。
【0018】
特に、光源は、その発光スペクトルバンドがこれに印加されたパワー信号の電気特性に従って変化する発光ダイオードを有し、調節手段は、前記電気特性を修正するようにされる。
【0019】
したがって、光源、光学システム、及び調節手段の構造が簡単なものとなる。
【0020】
特に、光源は、光源から出て表示面へと進む光線の光路上に平行に置かれた、少なくとも2つの独立した電気光学変換器を有し、調節手段は、電気光学変換器のいずれかにより発光を交互に制御するようにされる。
【0021】
したがって、交互に表示される記号又はメッセージの色は、同一であり得る。また、電気光学変換器の切換えにより、それらが連続表示される。
【0022】
特に、調節手段は、フィルタに届く光線の偏光の主軸を修正するようにされ、フィルタは、偏光軸により異なる透明度を提示する。したがって、同じ表示面に交互に表示される異なる記号又はメッセージが、同じ色を提示し得る。
【0023】
特に、光源は、その出力が表示面に異なる記号を形成する光ファイバが備えられた複数の電気光学変換器を有し、調節手段は、前記電気光学変換器の1つにより光が放出されるようにされる。
【0024】
したがって、キーボードは、非常に薄いものとなり得る。
【0025】
特に、フィルタは、光線の入射角により建設的な又は破壊的な干渉を作るようにされた構成要素を有し、調節手段は、光源によって放出された光線の入射角を修正するようにされる。
【0026】
特に、フィルタはホログラムを有し、光源は、表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記ホログラムを点灯するようにされた、少なくとも2つの電気光学変換器を有し、調節手段は、光源によって放出された光線の入射角を修正するようにされる。
【0027】
特に、フィルタは、光線の入射角により全反射又は部分反射を作るようにされた構成要素を有し、光源は、表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記フィルタが点灯するようにされた、少なくとも2つの電気光学変換器を有し、調節手段は、光源によって放出された光線の入射角を修正するようにされる。
【0028】
特に、フィルタは、光線の入射角により異なる光の移動を実現するようにされた構成要素を有し、光源は、表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記フィルタが点灯するようにされた、少なくとも2つの電気光学変換器を有し、調節手段は、光源によって放出された光線の入射角を修正するようにされる。
【0029】
したがって、同じ表示面に交互に表示された異なる記号又はメッセージは、同じ色を提示し得る。
【0030】
特に、光源から表示面へと進む光路は、少なくとも1つの光ファイバを有する。
【0031】
したがって、この光路は、非常に薄い、たとえば厚さ10ミクロン未満であり得る。
【0032】
特に、光源から表示面へと進む光路は、少なくとも1つの光学反射要素を有する。
【0033】
特に、上記に簡単に述べた表示装置は、キーが表示面を有するキーボードから出た信号を受信する受信手段を有し、前記信号は、ユーザによって起動されたキーボードキーを表し、受信手段は、切換手段によって行われる切換えに従って、前記信号に異なる記号を割り当てるようにされる。
【0034】
したがって、キーボードキー上での記号入力の処理には、このキーに実際に表示された記号が斟酌される。
【0035】
特に、前記フィルタの少なくとも1つが、透明な媒体上にマーカで書かれたインクから作られる。
【0036】
したがって、ユーザは、システムによって表示されるメッセージをカスタマイズし得る。
【0037】
本発明はまた、以下の機能、即ち、携帯情報端末、オーガナイザ、電話、ゲームコンソール、ポータブルコンピュータ、インターネットアクセス端末、現金自動支払機、ダッシュボード、ウォッチ、遠隔制御装置、ポータブル音楽プレーヤー、測位システム、及び視聴覚信号受信機、オフィス又はレジャー電子設備、ファクシミリ機器、コピー機、スキャナ、記録媒体読取り機、ホームシステム機械設備、家庭電化製品、医療設備、測定装置、自動分析装置、自動車設備、掲示板、スイッチ、ゲームシステム、装飾要素、ランプ、電気ボタン、及び表示パネルの、少なくとも1つを有する電子システムを目的とする。電子システムは、上記に簡単に述べた表示装置を有する。
【0038】
第2の態様によれば、本発明は、
表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源を切り換えるステップと、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節するステップとを含む表示方法を目的とし、表示面には少なくとも2つのフィルタが備えられ、それぞれが、調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応し、前記フィルタは、光源から出る光線によってとられる光路上に置かれ、メッセージは、表示面の少なくとも一部分で重なっている。
【0039】
この方法の及びこの電子システムの利点、目的、及び特性は、上記に簡単に述べた第1の形態の主題である表示装置の利点、目的、及び特性と同様であり、ここで再び繰り返すことはしない。
【0040】
本発明の他の利点、目的、及び特性が、添付図面を参照することにより、全く制限的でない例についての、以下の記述より明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
記述全体を通じて、1つ以上の発光ダイオードを有する光源について記載する。しかし、本発明は、この種の電気光学変換器に限定されるものではなく、すべての種類の光源、たとえば白熱電球又は「蛍光」電球も含むものである。
【0042】
図1〜図30においては、複数のキーを有するキーボードが示されている。本発明は、この種のキーボードに限定されるものではなく、本発明を実施する、1つのシングルキー、複数のキー、ボタン、及びスイッチの付いたキーボードまでも含むものである。
【0043】
記述全体を通じて、たとえばユーザが前記接触器に連結されたキーボードキーを押圧した場合に電気的接触を作る、電気接触器について記載する。しかし、本発明は、すべての種類の接触器、たとえば、ゴム導体を利用する接触器、機械接触器、触覚又は非触覚膜、光学スイッチ、インピーダンスの偏差、キャパシタンスを利用する接触器、たとえば、Reed(リード)、PushGate(プッシュゲート)、Piezoelectric(圧電)、及びHall effect(ホール効果)接触器を用いて実施され得る。
【0044】
記述において、少なくとも1つの透明な部分を有する、多くのフィルタについて記載する。しかし、これらの透明な部分とフィルタリング部分との間に生じる恐れのある光度差を補償するために、これらによりフィルタリングされない光線については、透明と呼ばれる部分は、100%未満の透明率を有し得る。
【0045】
図1〜図3に例示されている第1の実施形態においては、ポジティブ又はネガティブで異なる記号を形成する染色フィルタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0046】
図1及び図2は、キー110及び120を有するキーボード100を示しており、キー110にはフィルタ112及び114、キー120には122及び124、及びそれぞれ電気接触器116及び126が備えられている。光源が、調節手段140によって制御される2つの発光ダイオード130及び132から作られる。
【0047】
電気接触器116及び126は、キー110及び120がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段140は、発光ダイオード130及び132のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0048】
発光ダイオード130及び132は、好ましくはばらばらである、異なるスペクトルバンドで放出する。たとえば、発光ダイオード130は、400〜550ナノメートルの間の波長を有する光線を放出し、発光ダイオード132は、550〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0049】
一方にはフィルタ112及び114が、他方には122及び124が重ね合わされる。つまり、光源130及び132から出る光線の光路上に連続して置かれる。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタ112及び114上に形成され、図3について示されているように、フィルタ112及び114は、それぞれ、これらの記号の形状外では透明であり、記号の形状内で、発光ダイオード130及び132の発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0050】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタ122及び124上に形成され、図3について示されているように、フィルタ112及び114は、それぞれ、これらの記号の形状内では透明であり、これらの記号の形状外で、発光ダイオード130及び132の発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0051】
調節手段140が発光ダイオード130をオンに切り換え、発光ダイオード132をオフに切り換えた場合に、光源は、400〜550ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光源によって放出された光線は、このフィルタによって表された記号外でフィルタ112を通過し、記号内に吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、発光ダイオード130の発光スペクトルに対応しているからである。次いで、残りの線は、記号外と同様に、フィルタ114によって伝えられる記号の形状内でフィルタ114を通過する。何故なら、このフィルタは、発光ダイオード130の発光スペクトル内で透明であるからである。したがって、キー110については、可視記号は、青色の背景に黒色で現れる、フィルタ112によって伝えられる記号、この場合「1」である。
【0052】
同様に、キー120については、可視記号は、黒色の背景に青色で現れる、フィルタ122によって伝えられる記号、この場合「2」である。
【0053】
調節手段140が発光ダイオード132をオンに切り換え、発光ダイオード130をオフに切り換えた場合に、光源は、550〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光源によって放出された光線は、この記号内と同様に、このフィルタによって表された記号外でフィルタ112を通過する。何故なら、これは発光ダイオード132の発光スペクトル内で透明であるからである。次いで、光線は、フィルタ114によって伝えられる記号の形状内で吸収され、フィルタ114の吸収スペクトルが発光ダイオード132の発光スペクトルに対応しているので、この記号の形状外でこのフィルタを通過する。
【0054】
したがって、キー110については、可視記号は、オレンジ色の背景に黒色で現れる、フィルタ114によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0055】
同様に、キー120については、可視記号は、黒色の背景にオレンジ色で現れる、フィルタ124によって伝えられる記号、この場合「<」である。
【0056】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード100の各キー上にいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0057】
たとえば、本発明を実施することにより、キーボードがゲームに使用される場合には、そのゲームを使用するのに必要な移動方向を示すために、記号「>」及び「<」を表示すること、及び計算を行う又は電話をかけるために、数字又は番号を入力するようキーボードが使用される場合には、記号「1」及び「2」を表示することが可能となる。適用形態の他の例が、図27〜図30について示されている。
【0058】
図1〜図3に例示されている第1の実施形態の変形形態においては、光源は、その発光波長スペクトルがそれに印加される信号の少なくとも1つの電気特性、たとえば電圧に依存する発光ダイオードを有する(図12参照)。
【0059】
図1〜図3に例示されている第1の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが染色フィルタに結合された、同じ可視スペクトルで放出する2つの発光ダイオードを有する。
【0060】
図1〜図3に例示されている第1の実施形態の変形形態においては、光源は、光学的にシングルセル液晶スクリーンの後に置かれた二色偏光フィルタが後ろにあり、かつ光源側の上流面でのみ偏光するフィルタを有する、発光ダイオードを有し、この液晶スクリーンを制御することにより、液晶スクリーンの出力偏光、したがって光源から出た光線の色を修正することが可能となる。
【0061】
本明細書においては、重ね合わされ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、光源及び染色フィルタが有し得る異なるスペクトルバンドの数と同じ数、たとえば、ばらばらであるスペクトルバンドがそれぞれ30ナノメートルのスペクトル幅を覆う場合は10であり得ること、及びフィルタが、光源の可能な発光スペクトルに対応する吸収スペクトルを有することに留意されたい。
【0062】
図4及び図5に例示されている第2の実施形態においては、異なる記号が形成される偏光フィルタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の光の主要偏光方向が調節される。
【0063】
偏光フィルタ上に記号を形成するために、偏光フィルタを使い、局部加熱によりそれらの偏光力を局所的に破壊し得ることに留意されたい。代替形態として、偏光フィルタを切り抜いて、所望の形状がキーボードのキーに貼り付くようにし得る。
【0064】
図4及び図5は、キー210及び220を有するキーボード200を示しており、キー210にはフィルタ212及び214、キー220には222及び224、及びそれぞれ電気接触器216及び226が備えられている。光源が、調節手段240によって制御される2つの発光ダイオード230及び232から作られる。
【0065】
電気接触器216及び226は、キー210及び220がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段240は、発光ダイオード230及び232のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0066】
発光ダイオード230及び232は、2つのダイオードによって放出された線の間に、垂直な偏光軸を有する可視光線を放出する。たとえば、発光ダイオード230は、その偏光軸が図4に使用されている断面に平行な光線を放出し、発光ダイオード232は、その偏光軸がこの断面に垂直な光線を放出する。このため、たとえば、ダイオード230及び232は、可視スペクトル全体に放出し、偏光フィルタ(図示せず)に結合されるか又は偏光フィルタを組み込む。
【0067】
一方にはフィルタ212及び214が、他方にはフィルタ222及び224が重ね合わされる。つまり、光源230及び232から出る光線の光路上に連続して置かれる。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタ212及び214に形成され、フィルタ212及び214は、それぞれ、これらの記号の形状外では透明であり、記号の形状内で、発光ダイオード230及び232の偏光軸にそれぞれ対応する偏光軸を有する。
【0068】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタ222及び224に形成され、フィルタ222及び224は、それぞれ、これらの記号の形状内では透明であり、記号の形状外で、発光ダイオード230及び232の偏光軸にそれぞれ対応する偏光軸を有する。
【0069】
調節手段240が発光ダイオード230をオンに切り換え、発光ダイオード232をオフに切り換えた場合に、光源は、その偏光軸が図4に使用されている断面に平行な光線を放出する。したがって、光源によって放出された光線は、この記号内と同様に、このフィルタによって表された記号外でフィルタ212を通過する。次いで、光線は、フィルタ214によって伝えられる記号の形状外でフィルタ214を通過し、記号の形状内で停止する。したがって、キー210については、可視記号は、その色が発光ダイオード230の発光スペクトルに対応している背景、たとえば白色の背景に黒色で現れる、フィルタ214によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0070】
同様に、キー220については、可視記号は、黒色の背景に点灯して現れる、フィルタ224によって伝えられる記号、この場合「<」であり、記号の色は、発光ダイオード230の発光スペクトルに対応している色、たとえば白色である。
【0071】
反対に、調節手段240が発光ダイオード232をオンに切り換え、発光ダイオード230をオフに切り換えた場合に、可視となる記号は、それぞれフィルタ212及び222によって伝えられる記号、「1」及び「2」である。
【0072】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の偏光により、キーボード200の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0073】
図4及び図5に例示されている第2の実施形態の変形形態においては、光源は、シングルセル液晶スクリーンが後ろにあり、かつ1つのみの入力偏光フィルタを有する、発光ダイオードを有し、この液晶スクリーンを制御することにより、液晶スクリーンの出力偏光を修正することが可能となる。
【0074】
図6及び図7に例示されている第3の実施形態においては、異なる記号のイメージ要素を形成するジオプタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源からの光線源の方向が調節される。
【0075】
図6及び図7は、それぞれ、異なる形状のジオプタ312、314、及び316と電気接触器318及び328とが備えられた、キー310及び320を有するキーボード300を示している。光源が、調節手段340によって制御される2つの発光ダイオード330及び332から作られる。
【0076】
これらの図に表されているジオプタは、他の要素、特にキーボードのキーと同じ縮尺ではないことに留意されたい。
【0077】
電気接触器318及び328は、キー310及び320がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段340は、発光ダイオード330及び332のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0078】
発光ダイオード330及び332は、キーボード300の対点で可視光線を放出する。たとえば、発光ダイオード330は、キーボード300の左から光線を放出し、発光ダイオード332は、キーボード300の右から光線を放出する。
【0079】
ジオプタ312は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード330から発する1つの光線を反射するようにされる。たとえば、ジオプタ312は、垂直側が発光ダイオード330の側から配向され、角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が発光ダイオード332の方に配向された、角柱形状を断面積で提示している。
【0080】
ジオプタ314は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード332から発する1つの光線を反射するようにされる。たとえば、ジオプタ314は、垂直側が発光ダイオード332の側から配向され、角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が発光ダイオード330の方に配向された、角柱形状を断面積で提示している。
【0081】
ジオプタ316は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード330及び332のそれぞれから発する光線を反射するようにされる。たとえば、ジオプタ316は、2つの斜めの対称的な側がそれぞれ、キーの表面に平行な角柱の側と共に45度の角度を作る、角柱形状を断面積で提示している。
【0082】
ここで、イメージ要素は、キーによって表示され得る記号のいずれかの一部を形成せず、このイメージ要素はジオプタを有さない。
【0083】
ここで、イメージ要素は、発光ダイオード330で現れるようにされた記号の一部のみを形成し、このイメージ要素はジオプタ312を有する。ここで、イメージ要素は、発光ダイオード332で現れるようにされた記号の一部のみを形成し、このイメージ要素はジオプタ314を有する。ここで、イメージ要素は、発光ダイオード330及び332で現れるようにされた2つの記号の一部を形成し、このイメージ要素はジオプタ316を有する。
【0084】
調節手段340が発光ダイオード330をオンに切り換え、発光ダイオード332をオフに切り換えた場合に、第1の記号の一部を形成するイメージ要素が点灯して現れる。調節手段340が発光ダイオード332をオンに切り換え、発光ダイオード330をオフに切り換えた場合に、第2の記号の一部を形成するイメージ要素が点灯して現れる。
【0085】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の方向により、キーボード300の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0086】
第3の実施形態の変形形態においては、ジオプタアセンブリは、キーの見える側で点灯される金属面上に向きのある溝の網となり、この向きのある溝は、現れるようにしたいイメージ箇所に、局部反射を生じさせる。たとえば、発光ダイオードは、キーボードの中心に対して90度に位置決めされ、この向きのある溝は、イメージが現れるようにしなければならない発光ダイオードから出る光線の方向に垂直に、局所的に配向される。
【0087】
図8及び図9に例示されている第4の実施形態においては、入射光の波長に従って、非常に反射性がある又は余り反射性がない、かつ異なる記号のイメージ要素に適用される、多層プロセスが使用される。所与の記号が現れるようにするために、光源によって放出された光線の波長が調節される。
【0088】
図8及び図9は、それぞれ、異なる形状の角柱412、414、及び416と、電気接触器418及び428とが備えられた、キー410及び420を有するキーボード400を示している。光源が、調節手段440によって制御される2つの発光ダイオード430及び432から作られる。
【0089】
これらの図に表されているジオプタは、他の要素、特にキーボードのキーと同じ縮尺ではないことに留意されたい。
【0090】
電気接触器418及び428は、キー410及び420がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段440は、発光ダイオード430及び432のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0091】
発光ダイオード430及び432は、たとえばそれぞれ440及び660ナノメートルを中心とする、異なる波長の可視光線を放出する。
【0092】
角柱412は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード430から出た1つの光線を反射するために、建設的な及び破壊的な干渉を引き起こすようにされる。このため、角柱412は、垂直側が発光ダイオードの側から配向され、かつ角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が、その波長が約440ナノメートルである光線を反射し、その波長が約660ナノメートルである光線を反射しないようにされた多層プロセスで処理される、角柱形状を断面積で提示している。
【0093】
角柱414は、これらに結合されたキーの方に、発光ダイオード432から出た1つの光線を反射するために、建設的な及び破壊的な干渉を引き起こすようにされる。このため、角柱414は、垂直側が発光ダイオードの側から配向され、かつ角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が、その波長が約660ナノメートルである光線を反射し、その波長が約440ナノメートルである光線を反射しないようにされた多層プロセスで処理される、角柱形状を断面積で提示している。
【0094】
角柱416は、これらに結合されたキーの方に、2つの発光ダイオード430及び432から出た光線を反射するために、建設的な及び破壊的な干渉を引き起こすようにされる。このため、角柱414は、垂直側が発光ダイオードの側から配向され、かつ角柱の他の2つの側と共に45度の角度を作る斜めの側が部分反射鏡を作る金属処理で処理される、角柱形状を断面積で提示している。
【0095】
ここで、イメージ要素は、キーによって表示され得る記号のいずれかの一部を形成せず、このイメージ要素は角柱を有さない。
【0096】
ここで、イメージ要素は、発光ダイオード430で現れるようにされた記号の一部のみを形成し、このイメージ要素は角柱412を有する。ここで、イメージ要素は、発光ダイオード432で現れるようにされた記号の一部のみを形成し、このイメージ要素は角柱414を有する。ここで、イメージ要素は、発光ダイオード430及び432で現れるようにされた2つの記号の一部を形成し、このイメージ要素は角柱416を有する。
【0097】
調節手段440が発光ダイオード430をオンに切り換え、発光ダイオード432をオフに切り換えた場合に、第1の記号の一部を形成するイメージ要素が点灯して現れる。調節手段440が発光ダイオード432をオンに切り換え、発光ダイオード430をオフに切り換えた場合に、第2の記号の一部を形成するイメージ要素が点灯して現れる。
【0098】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード400の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0099】
図8及び図9に例示されている第4の実施形態の変形形態においては、光源は、その発光波長スペクトルが、これに印加された信号の少なくとも1つの電気特性、たとえば電圧に依存する、発光ダイオードを有する。
【0100】
図8及び図9に例示されている第4の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが1つの染色フィルタに結合された、同じ可視スペクトルで放出する2つの発光ダイオードを有する。
【0101】
図8及び図9に例示されている第4の実施形態の変形形態においては、多層インターフェースは、可視スペクトル全体に広がっており、かつ光源によって放出されたスペクトルバンドに対応する、いくつかのスペクトルバンドの反射を引き起こし、これにより、440ナノメートル及び660ナノメートルの波長より色及びコントラストの比較的少ない記号を表示することが可能となる。
【0102】
図10〜図11に例示されている第5の実施形態においては、異なる記号を形成する光ルミネセンス混合物が使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0103】
本明細書においては、光ルミネセンス混合物は、第2のスペクトル(この場合可視及び/又は赤外線の光スペクトル)で光を受信した場合に、第1のスペクトル(この場合可視スペクトル)で光を放出するという特殊性を有する化合物であることが想起される。
【0104】
図10及び図11は、キー510及び520を有するキーボード500を示しており、キー510にはフィルタ512及び514、キー520には522及び524、及びそれぞれ電気接触器516及び526が備えられている。光源が、調節手段540によって制御される2つの発光ダイオード530及び532から作られる。
【0105】
電気接触器516及び526は、キー510及び520がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段540は、発光ダイオード530及び532のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0106】
発光ダイオード530及び532が、一方ではフィルタ512及び522、他方ではフィルタ514及び524を形成するのに利用される2つの光ルミネセンス混合物の受信スペクトルバンドに対応する、好ましくは、ばらばらであるスペクトルバンドで放出する。
【0107】
一方にはフィルタ512及び514が、他方には522及び524が重ね合わされる。つまり、光源530及び532から出る光線の光路上に連続して置かれる。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタ512及び514に形成され、フィルタ512及び514は、それぞれ、フィルタ514によって伝えられる光ルミネセンス混合物の励起波長に対して、及びフィルタ512によって伝えられる光ルミネセンス混合物によって放出される波長に対して透明である。
【0108】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタ522及び524に形成され、フィルタ522及び524は、それぞれ、フィルタ524によって伝えられる光ルミネセンス混合物の励起波長に対して、及びフィルタ522によって伝えられる光ルミネセンス混合物によって放出される波長に対して透明である。
【0109】
調節手段540が発光ダイオード530をオンに切り換え、発光ダイオード532をオフに切り換えた場合に、光源は、フィルタ512及び522によって伝えられる光ルミネセンス混合物を励起する光線を放出し、これにより、この混合物で形成される記号、この場合「1」及び「2」が現れる。
【0110】
調節手段540が発光ダイオード532をオンに切り換え、発光ダイオード530をオフに切り換えた場合に、光源は、フィルタ514及び524によって伝えられる光ルミネセンス混合物を励起する光線を放出し、これにより、この混合物で形成される記号、この場合「>」及び「<」が現れる。
【0111】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード500の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0112】
図10及び図11に例示されている第5の実施形態の変形形態においては、光源は、その発光波長スペクトルが、これに印加された信号の少なくとも1つの電気特性、たとえば電圧に依存する、発光ダイオードを有する。
【0113】
図10及び図11に例示されている第5の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが1つの染色フィルタに結合された、同じ可視スペクトルで放出する2つの発光ダイオードを有する。
【0114】
本明細書においては、重ね合わされ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は2つに限定されるものではなく、光源が放出し得る異なるスペクトルバンドの数及び光ルミネセンス混合物が有し得る異なる励起波長の数に一致し得ることに留意されたい。
【0115】
図12及び図13に例示されている第6の実施形態においては、ポジティブ又はネガティブで、異なる記号を形成する染色フィルタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0116】
図12は、キー610及び620を有するキーボード600を示しており、キー610にはフィルタ612、613、及び614、キー620には622、623、及び624、及びそれぞれ電気接触器616及び626が備えられている。光源が、その発光スペクトルが調節手段640により、たとえば発光ダイオード630の電源電圧を制御することにより制御される、発光ダイオード630から作られる。
【0117】
電気接触器616及び626は、キー610及び620がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段640は、発光ダイオード630の電圧供給モジュレータである。
【0118】
発光ダイオード630は、これに印加された電圧により、好ましくは、ばらばらである3つの異なるスペクトルバンドで、光を放出するようにされる。たとえば、発光ダイオード630は、第1の電圧U1でパワーが供給された場合には400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線を、第2の電圧U2でパワーが供給された場合には500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線を、第3の電圧U3でパワーが供給された場合には600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0119】
一方にはフィルタ612〜614が、他方には622〜624が重ね合わされる。つまり、発光ダイオード630から出る光線の光路上に連続して置かれる。異なる記号、たとえば「1」、「>」、及び
が、フィルタ612、613、及び614に形成され、フィルタ612〜614は、それぞれ、これらの記号の形状外では透明であり、図13について示されているように、記号の形状内で、上記に示した発光ダイオード630の3つの発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0120】
異なる記号、たとえば「2」、「<」、及び「$」が、フィルタ622、623、及び224に形成され、フィルタ622〜624は、それぞれ、これらの記号の形状内では透明であり、図13について示されているように、これらの記号の形状外で、上記に示した発光ダイオード630の放出スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0121】
調節手段640が電圧U1で発光ダイオード630にパワーを供給した場合に、光源は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光源によって放出された光線は、このフィルタによって表された記号外でフィルタ612を通過し、記号内に吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、発光ダイオード630の発光スペクトルに対応しているからである。次いで、残りの線が、記号外と同様に、これらのフィルタによって伝えられる記号の形状内でフィルタ613及び614を通過する。何故なら、これらのフィルタは、発光ダイオード630の発光スペクトル内で透明であるからである。したがって、キー610については、可視記号は、青紫色の背景に黒色で現れる、フィルタ612によって伝えられる記号、この場合「1」である。
【0122】
同様に、キー620については、可視記号は、黒色の背景に青紫色で現れる、フィルタ622によって伝えられる記号、この場合「2」である。
【0123】
調節手段640が電圧U2で発光ダイオード630をオンに切り換えた場合に、光源は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0124】
光線は、この記号外と同様に、このフィルタによって表された記号内でフィルタ612を通過する。何故なら、これは、発光ダイオード630の発光スペクトル内で透明であるからである。
【0125】
次いで、光線は、このフィルタによって表された記号の形状外でフィルタ613を通過し、その吸収スペクトルが発光ダイオード630の発光スペクトルに対応しているので、この記号内に吸収される。次いで、残りの光線が、記号外と同様に、これらのフィルタによって伝えられる記号の形状内でフィルタ614を通過する。何故なら、これらのフィルタは、発光ダイオード630の発光スペクトル内で透明であるからである。したがって、キー610については、可視記号は、緑色の背景に黒色で現れる、フィルタ613によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0126】
同様に、キー620については、可視記号は、黒色の背景に緑色で現れる、フィルタ623によって伝えられる記号、この場合「<」である
【0127】
調節手段640が電圧U3で発光ダイオード630にパワーを供給した場合に、光源は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0128】
光源によって放出された光線は、記号外と同様に、これらのフィルタによって伝えられる記号の形状内でフィルタ612及び613を通過する。何故なら、これらのフィルタは、発光ダイオード630の発光スペクトル内で透明であるからである。
【0129】
次いで、発光線は、このフィルタによって表された記号外でフィルタ614を通過し、記号内に吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、発光ダイオード630の発光スペクトルに対応しているからである。
【0130】
したがって、キー610については、可視記号は、橙赤色の背景に黒色で現れる、フィルタ614によって伝えられる記号、この場合
である。
【0131】
同様に、キー620については、可視記号は、黒色の背景に橙赤色で現れる、フィルタ624によって伝えられる記号、この場合「$」である。
【0132】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード600の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0133】
図12〜図13に例示されている第6の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが染色フィルタに結合された、3つの可視スペクトルで放出する3つの発光ダイオードを有する。
【0134】
本明細書においては、重ね合わされ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、光源及び染色フィルタが有し得る異なるスペクトルバンドの数、たとえば、ばらばらであるスペクトルバンドがそれぞれ30ナノメートルのスペクトル幅を覆う場合は10に一致し得ること、及びフィルタが、光源の可能な発光スペクトルに対応する吸収スペクトルを有することに留意されたい。
【0135】
図14〜図15に例示されている第7の実施形態においては、異なる記号のホログラフィックイメージ、即ち入射線の方向がそれらの基準角に対応している場合に現れるイメージが使用される。所与の記号が現れるようにするために、光源からの光線源の方向は、この方向がホログラムの作成基準として使用されるものの1つに対応するよう調節される。
【0136】
図14及び図15は、キー710及び720を有するキーボード700を示しており、キー710にはホログラム712及び714、キー720には722及び724、及びそれぞれ電気接触器718及び728が備えられている。光源が、それぞれ光ファイバ網734及び736に結合され、かつ調節手段740によって制御される、2つの発光ダイオード730及び732から作られる。
【0137】
電気接触器718及び728は、キー710及び720がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段740は、発光ダイオード730及び732のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0138】
発光ダイオード730及び732は、キーボード700の対点で可視光線を放出する。たとえば、発光ダイオード730は、キーボード700の左から光線を放出し、発光ダイオード732は、キーボード700の右から光線を放出する。発光ダイオード730に結合された光ファイバ網734が、フィルタ712及び722に提示されたホログラムの基準角に対応する同じ角度でキー710及び720を点灯する。発光ダイオード732に結合された光ファイバ網736が、フィルタ714及び724に提示されたホログラムの基準角に対応する同じ角度でキー710及び720を点灯する。
【0139】
ダイオード732及び732から出る線の、ホログラム上の入射角が異なっていることに留意されたい。ダイオード730から出る線の入射角は、ホログラム712及び722が現れるようにするための基準として使用される入射角であり、ダイオード732から出る線の入射角は、ホログラム714及び724が現れるようにするための基準として使用される入射角である。
【0140】
ホログラム712及び714は、それぞれ、異なる記号、たとえば、「1」及び「>」を表す。ホログラム722及び724は、それぞれ、異なる記号、たとえば「2」及び「>」を表す。
【0141】
調節手段740が発光ダイオード730をオンに切り換え、発光ダイオード732をオフに切り換えた場合に、ホログラム712及び722によって表される記号、「1」及び「2」が、キーボード700上で可視となる。調節手段740が発光ダイオード732をオンに切り換え、発光ダイオード730をオフに切り換えた場合に、ホログラム714及び724によって表される記号、「>」及び「<」が、キーボード700上で可視となる。
【0142】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の方向により、キーボード700の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0143】
本明細書においては、重ね合わされ得るホログラムの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、必要な番号まで増加し得ることに留意されたい。
【0144】
図14及び図15に例示されている第7の実施形態の変形形態においては、同じキーによって伝えられる、重ね合わされている異なるホログラムが現れるようにする異なる波長が使用される。
【0145】
本発明を実施するために、キーボードをいくつかの群のキーに分割し、各群のキーが、本発明の実施形態の1つ、たとえば上記に提示した実施形態の1つを形成し得ることに留意されたい。
【0146】
表示される記号は、キーボードの製造時に含まれ得るか、又は特別な実施形態については、これらの記号が、たとえば、そのジェネレータがペンの形態である、たとえばレーザ光線から供給される物理特性、たとえば熱による損傷を受けやすい、少なくとも1つのフィルタ層から作られた、書込み可能な空白媒体に、遡及的に実現され得ることにも留意されたい。
【0147】
異なるフィルタ層に記号を刻印することは、たとえば、特有のフィルタに印を付ける(又は焼付ける)などの、異なる特性を有するいくつかの光源(たとえば、多くのパワーレベルを有するレーザ源)を放出するツールを用いて行われる。このツールは、ペンの形態をとり得るので、使用することがより容易となる。このようにして、異なる国々のユーザが、たとえば自国特有のアルファベット文字を突き止め得る。
【0148】
図16〜図19に例示されている第8の実施形態においては、ポジティブ又はネガティブで異なる記号を形成する染色フィルタが使用され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0149】
図16及び図17は、キー1110及び1120を有するキーボード1100を示しており、キー1110には交互に並べられた2つのフィルタアセンブリ1112及び1114、キー1120には1122及び1124、及びそれぞれ電気接触器1116及び1126が備えられている。光源が、調節手段1140によって制御される2つの発光ダイオード1130及び1132から作られる。
【0150】
電気接触器1116及び1126は、キー1110及び1120がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段1140は、発光ダイオード1130及び1132のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0151】
発光ダイオード1130及び1132は、好ましくは、ばらばらである、異なるスペクトルバンドで放出する。たとえば、発光ダイオード1130は、400〜550ナノメートルの間の波長を有する光線を放出し、発光ダイオード1132は、550〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0152】
一方にはフィルタアセンブリ1112及び1114が、他方には1122及び1124が交互に並べられる。つまり、それぞれ2つのフィルタ1112及び1122の間には、それぞれフィルタ1114及び1124があり、逆も同様であり、これらのフィルタアセンブリは、光源1130及び1132から出る光線の光路上で光学的に平行である。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタアセンブリ1112及び1114に形成され、フィルタ1112及び1114は、これらの記号の形状外のすべての可視波長について吸収性があり、図18について示されているように、記号の形状内で、発光ダイオード1130及び1132の発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する伝送スペクトルを有する。
【0153】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタアセンブリ1122及び1124に形成され、フィルタ1122及び1124は、これらの記号の形状外のすべての波長について吸収性があり、図18について示されているように、記号の形状内で、発光ダイオード1130及び1132の発光スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0154】
フィルタアセンブリ1112、1114、1122、及び1124によって伝えられる記号が、図19に表されている。
【0155】
調節手段1140が発光ダイオード1130をオンに切り換え、発光ダイオード1132をオフに切り換えた場合に、光源は、400〜550ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。フィルタ1112に到達する光源によって放出された光線は、このフィルタによって表された記号の形状内でこれらを通過し、この形状外で吸収される。フィルタ1114に到達する線は、この記号外と同様に、フィルタ1114によって伝えられる記号の形状内で吸収される。何故なら、このフィルタは、発光ダイオード1130の発光スペクトル内で吸収性があるからである。したがって、キー1110については、可視記号は、黒色の背景に青色で現れる、フィルタ1112によって伝えられる記号、この場合「1」である。
【0156】
同様に、キー1220については、可視記号は、青色の背景に黒色で現れる、フィルタ1222によって伝えられる記号、この場合「2」である。
【0157】
調節手段1140が発光ダイオード1132をオンに切り換え、発光ダイオード1130をオフに切り換えた場合に、光源は、550〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。フィルタ1114に到達する光源によって放出された光線は、このフィルタによって表された記号の形状内でこれらを通過し、この形状外で吸収される。フィルタ1112に到達する線は、この記号外と同様に、フィルタ1112によって伝えられる記号の形状内で吸収される。何故なら、このフィルタは、発光ダイオード1132の発光スペクトル内で吸収性があるからである。したがって、キー1110については、可視記号は、黒色の背景にオレンジ色で現れる、フィルタ1114によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0158】
同様に、キー1220については、可視記号は、オレンジ色の背景に黒色で現れる、フィルタ1124によって伝えられる記号、この場合「<」である。
【0159】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、キーボード1100の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0160】
たとえば、本発明を実施することにより、キーボードがゲームに使用された場合に、ゲームをするのに必要な移動方向を示すために、記号「>」及び「<」を表示すること、及び計算を行う又は電話をかけるために、数字又は番号を入力するのにキーボードが使用された場合に、記号「1」及び「2」を表示することが可能となる。
【0161】
図16〜図19に例示されている第8の実施形態の変形形態においては、光源は、その発光波長スペクトルが、これに印加された信号の少なくとも1つの電気特性、たとえば電圧に依存する、発光ダイオードを有する。
【0162】
図16及び図19に例示されている第8の実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが1つの染色フィルタに結合された、同じ可視スペクトルで放出する2つの発光ダイオードを有する。
【0163】
図16〜図19に例示されている第8の実施形態の変形形態においては、光源は、光学的にシングルセル液晶スクリーンの後に置かれた二色偏光フィルタが後ろにあり、かつ光源側のその上流面でのみ偏光するフィルタを有する、発光ダイオードを有し、この液晶スクリーンを制御することにより、液晶スクリーンの出力偏光、したがって光源から出た光線の色を修正することが可能となる。
【0164】
本明細書においては、並べられ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、光源及び染色フィルタが有し得る異なるスペクトルバンドの数、たとえば、ばらばらであるスペクトルバンドがそれぞれ30ナノメートルのスペクトル幅を覆う場合は10に一致し得ること、及びフィルタが、光源の可能な発光スペクトルに対応する吸収スペクトルを有することに留意されたい。
【0165】
図20及び図21に例示されている第9の実施形態においては、交互に並べられた3つのフィルタアセンブリが使用される。
【0166】
図20は、キー1160及び1170を有するキーボード1150を示しており、キー1160には交互に並べられた3つのフィルタアセンブリ1162、1163、及び1164、キー1170には1172、1173、及び1174、及びそれぞれ電気接触器1166及び1176が備えられている。光源が、調節手段1190によって制御される3つの発光ダイオード1180、1182、及び1184から作られる。
【0167】
電気接触器1166及び1176は、キー1160及び1170がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段1190は、発光ダイオード1130、1132、及び1134のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0168】
発光ダイオード1130、1132、及び1134は、好ましくはばらばらである、異なるスペクトルバンドで放出する。たとえば、発光ダイオード1130は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線を放出し、発光ダイオード1132は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線を放出し、発光ダイオード1134は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0169】
フィルタアセンブリ1162、1163、及び1164が、交互に並べられる。つまり、2つのフィルタ1162の間にはフィルタ1163及びフィルタ1164があり、2つのフィルタ1163の間にはフィルタ1162及びフィルタ1164があり、2つのフィルタ1164の間にはフィルタ1163及びフィルタ1162があり、これらのフィルタアセンブリは、光源1180、1182、及び1184から出る光線上で光学的に平行である。
【0170】
異なる記号、たとえば「1」、「A」、及び「>」が、フィルタアセンブリ1162、1163、及び1164に形成され、フィルタ1162、1163、及び1164は、これらの記号の形状外のすべての可視波長について吸収性があり、図21について示されているように、記号の形状内で、発光ダイオード1180、1182、及び1184の発光スペクトルU1、U2、及びU3にそれぞれ顕著に対応する伝送スペクトルを有する。
【0171】
異なる記号、たとえば「2」、「B」、及び「<」が、フィルタアセンブリ1172、1173、及び1174に形成され、フィルタ1172、1173、及び1174は、これらの記号の形状内のすべての波長について吸収性があり、図21について示されているように、記号の形状外で、発光ダイオード1180、1182、及び1184の発光スペクトルU1、U2、及びU3にそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0172】
調節手段1190が発光ダイオード1180のみをオンに切り換えた場合は、フィルタアセンブリ1162及び1172によって伝えられる記号のみが、それぞれ黒色の背景に青色で及び青色の背景で黒色で現れることを理解されたい。同様に、調節手段1190が発光ダイオード1182のみをオンに切り換えた場合は、フィルタアセンブリ1163及び1173によって伝えられる記号のみが、それぞれ黒色の背景に黄緑色で及び黄緑色の背景に黒色で現れる。最後に、調節手段1190が発光ダイオード1184のみをオンに切り換えた場合は、フィルタアセンブリ1164及び1174によって伝えられる記号のみが、それぞれ黒色の背景に赤色で及び赤色の背景に黒色で現れる。
【0173】
図22及び図23に例示されている第10の実施形態においては、他の偏光フィルタアセンブリと同じ偏光軸及びこれに垂直な偏光軸を有する偏光フィルタのアセンブリが、使用される。異なる記号が、これらの偏光フィルタアセンブリに形成され、所与の記号が現れるようにするために、光源の発光の主要偏光方向が調節される。
【0174】
偏光フィルタに記号を形成するために、偏光フィルタを使い、局部加熱によりそれらの偏光力を局所的に破壊し得ることに留意されたい。代替形態として、偏光フィルタを切り抜いて、所望の形状がキーボードのキーに貼り付くようにし得る。
【0175】
図22及び図23は、キー1210及び1220を有するキーボード1200を示しており、キー1210にはフィルタアセンブリ1212及び1214、キー1220には1222及び1224、及びそれぞれ電気接触器1216及び1226が備えられている。光源が、調節手段1240によって制御される2つの発光ダイオード1230及び1232から作られる。
【0176】
電気接触器1216及び1226は、キー1210及び1220がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段1240は、発光ダイオード1230及び1232のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0177】
発光ダイオード1230及び1232は、2つのダイオードによって放出される線の間に、垂直な偏光軸を有する可視光線を放出する。たとえば、発光ダイオード1230は、その偏光軸が図22に使用されている断面に平行な光線を放出し、発光ダイオード1232は、その偏光軸がこの断面に垂直な光線を放出する。このため、たとえば、ダイオード1230及び1232は、可視スペクトル全体に放出し、偏光フィルタ(図示せず)に結合される又はこれを組み込む。
【0178】
一方にはフィルタアセンブリ1212及び1214が、他方には1222及び1224が交互に並べられる。つまり、それぞれ2つのフィルタ1212及び1222の間に、それぞれフィルタ1214及び1224があり、またその逆も同様であり、これらのフィルタアセンブリは、光源1230及び1232から出る光線の光路上で光学的に平行である。異なる記号、たとえば「1」及び「>」が、フィルタアセンブリ1212及び1214に形成され、フィルタ1212及び1214は、それぞれ、これらの記号の形状外では透明であり、記号の形状内で、それぞれ発光ダイオード1230及び1232の偏光軸に対応する偏光軸を有する。
【0179】
異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、フィルタ1222及び1224に形成され、フィルタ1222及び1224は、それぞれ、これらの記号の形状内では透明であり、これらの記号の形状外で、それぞれ発光ダイオード1230及び1232の偏光軸に対応する偏光軸を有する。
【0180】
調節手段1240が発光ダイオード1230をオンに切り換え、発光ダイオード1232をオフに切り換えた場合に、光源は、その偏光軸が図19に使用されている断面に平行な光線を放出する。したがって、光源によって放出された光線は、この記号内と同様に、このフィルタによって表された記号外でフィルタ1212を通過する。他の場合には、他の光線が、フィルタ1214によって伝えられる記号の形状外でフィルタ1214を通過し、記号の形状内で停止する。したがって、キー1210については、可視記号は、その色が発光ダイオード1230の発光スペクトルに対応している背景、たとえば白色の背景に黒色で現れる、フィルタ1214によって伝えられる記号、この場合「>」である。
【0181】
同様に、キー1220については、可視記号は、発光ダイオード1230の発光スペクトルに対応している記号の色で、たとえば白色で、黒色の背景に点灯して現れる、フィルタ1224によって伝えられる記号、この場合「<」である。
【0182】
反対に、調節手段1240が発光ダイオード1232をオンに切り換え、発光ダイオード1230をオフに切り換えた場合に、可視となる記号は、それぞれフィルタ1212及び1222によって伝えられる記号、「1」及び「2」である。
【0183】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の偏光により、キーボード1200の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0184】
図22及び図23に例示されている第10の実施形態の変形形態においては、光源は、シングルセル液晶スクリーンが後ろにあり、かつ1つのみの入力偏光フィルタを有する、発光ダイオードを有し、この液晶スクリーンを制御することにより、液晶スクリーンの出力偏光を修正することが可能となる。
【0185】
図24及び図25に例示されている第11の実施形態においては、平行な部分艶消し光学導体(この場合光ファイバ)が、異なる記号を形成するのに使用され、所与の記号が現れるようにするために、光学導体のいずれかにおいて光が放出される。
【0186】
図24及び図25は、平行かつ交互に並べられた光ファイバ網1612及び1614、及びそれぞれ電気接触器1616及び1626が備えられた、キー1610及び1620を有するキーボード1600を示している。光源が、調節手段1640によって制御される2つの発光ダイオード1630及び1632から作られる。
【0187】
電気接触器1616及び1626は、キー1610及び1620がそれぞれ押圧された又は押された場合に、それらの端末の間に電気的接触を作る。調節手段1640は、発光ダイオード1630及び1632のいずれかにパワーを供給する電気スイッチである。
【0188】
発光ダイオード1630及び1632は、異なる光ファイバ網の入力部の反対に置かれる。たとえば、発光ダイオード1630は、光ファイバ網1612内に光線を放出し、発光ダイオード1632は、光ファイバ網1614内に光線を放出する。
【0189】
キーボードキー1610については、異なる記号が、たとえば「1」及び「>」が、光ファイバ網1612及び1614全体に形成され、光ファイバ網1612及び1614は、それぞれ、これらの記号の形状内で艶消しとなっている。
【0190】
キーボードキー1620については、異なる記号、たとえば「2」及び「<」が、光ファイバ網1612及び1614全体に形成され、光ファイバ網1612及び1614は、それぞれ、これらの記号の形状内で艶消しとなっている。
【0191】
図25においては、光ファイバの艶消し部分は、黒色で表されている。
【0192】
調節手段1640が発光ダイオード1630をオンに切り換え、発光ダイオード1632をオフに切り換えた場合に、光源は、艶消し領域内で明るく見える、光ファイバ網1612内で光線を放出し、したがって、可視記号は記号「1」及び「2」である。
【0193】
調節手段1640が発光ダイオード1632をオンに切り換え、発光ダイオード1630をオフに切り換えた場合に、光源は、艶消し領域内で明るく見える光ファイバ網1614内で光線を放出し、したがって、可視記号は記号「>」及び「<」である。
【0194】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の発光の位置により、キーボード1600の各キーにいずれかの記号を表示することが可能となる。
【0195】
一定の波長の光線を吸収するフィルタを組み込んでいる上記に示したすべての実施形態について、これらのフィルタは、異なる光学指数を有する材料層が重ね合わされている干渉フィルタ、又はパターン、記号又はメッセージが着色されたインクで印刷された、又は着色されたインク又は着色されたチョークのマーカで印が付けられた透明又は半透明媒体のゼラチン板であり得る。この最後の例は、同じ透明又は半透明媒体、たとえば背面照射パネル又はテーブルに異なる色でメッセージを遡及的に刻印する及び再刻印することが可能となるという利点を有し、各マーカインクが、1つ又は複数の背面照射光源によって選択的に放出される色のスペクトルの1つに対応している。この例の1つの適用形態が、たとえば宣伝商品又はメニューを示すための、小売業者用の再刻印可能な表示パネルで使用され得る。本発明を使用することにより、いくつかのメッセージが、同じパネルに連続して表示され動画化され得る。
【0196】
図26は、電気装置890内のキーボード800に連結された電子回路850を示している。電子回路850は、キーボード800上に、切換制御手段855と選択された記号用のオペレーション手段860とを有する。
【0197】
図26に例示されている実施形態においては、切換制御手段855は、物理特性用センサ865と2つの出力部とを有し、その1つは、キーボード800用の調節手段840を制御し、他の1つは、オペレーション手段860に連結されている。
【0198】
電子回路850は、オペレーション手段860用の特別な回路(図示せず)を用いて、電子装置890の以下の機能の少なくとも1つを提供するようにされる。即ち、
携帯情報端末(PDAという名で知られている)、
オーガナイザ、
電話、特に携帯電話、
インターネット又は別のコンピューティングネットワークにアクセスするための端末、
ゲームコンソール、
ポータブルコンピュータ、
現金自動支払機、
ダッシュボード、
ウォッチ、
遠隔制御装置、
ポータブル音楽プレーヤー、
たとえば衛星信号による、測位システム、
視聴覚信号受信機、たとえばポータブルテレビ又はオートラジオ、
オフィス又はレジャー電子設備、
ファックス装置、
コピー機、
スキャナ、
記録媒体読取り機、
ホームシステム機械設備、
家庭電化製品、
医療設備、
測定装置、
自動分析装置、
自動車設備、
掲示板、
スイッチ、
ゲームシステム、
装飾要素、
ランプ、
電気ボタン、
表示パネルである。
【0199】
キーボード800が、本発明の主題であるキーボードの実施形態、たとえば図1〜図15について論じた実施形態の1つに適合している。
【0200】
物理特性センサ865は、少なくとも1つの物理特性、たとえば、キーを押圧する、光学マスキング、又は装置890の位置、の偏差を拾うようにされる。したがって、これは、たとえば、少なくとも1つの光ダイオードから、少なくとも1つのフォトトランジスタから、手動スイッチから、キーボードのキーから、配向センサから作られ得る。
【0201】
変形形態においては、切換制御手段は、たとえばユーザが機能及びパラメータのメニューをナビゲートしている間に行った選択に従って作用する、プログラム又はプログラムルーチンである。
【0202】
切換手段の切換えにより、キーボード800に表示される記号が変更され、オペレーション手段860でそれらを使用するために、このキーボードを用いて入力される記号の解釈が変更される。
【0203】
たとえば、2つの群の記号が2つの群のアルファベット文字を表し、この切換えは、ユーザの指で隠され得る感光性センサを用いて制御される。
【0204】
別の適用形態の例によれば、汎用遠隔制御キーボードを作るために、本発明により、(テレビ、音楽システム、ビデオレコーダ、ディジタル媒体読取り機など)にユーザが慣れている異なるインターフェースに、キーボードの同じキーを連続的に割り当てることが可能となる。
【0205】
偏差形態においては、電子回路850に環境光度センサ(たとえば周囲の光に露出される光ダイオード)が備えられて、各光源の明るさが制御され、環境の光度に従って明るさが増加する。
【0206】
偏差形態においては、電子回路850に、キーボードで記号を入力するのに使用した手に従って表示されるメッセージ又は記号を選択するために、図27〜図30について論じた、ユーザの手の存在を検出するためのセンサ(たとえば、パルス赤外線発光機/受信機)が備えられる。
【0207】
図27〜図30は、本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を表している。
【0208】
図27においては、音声電話技術用の電子装置の使用に適応されたキーボード上の表示器が表されている。電話のキーパッドのキーに通常大きな文字で刻印される記号が、キーボード上に表示されて見える。
【0209】
図28においては、テキストの使用(たとえば、メモをとる、短いメッセージ、つまりSMSを書く、名前又はアドレスを格納する)に適応されたキーボード上の表示器が表されている。アルファベットの文字がキーボード上に表示されている。
【0210】
図29及び図30は、それぞれ、ゲームインターフェース及びマルチメディア又はオーガナイザインターフェース用の表示器を表している。
【0211】
偏差形態においては、ある存在、たとえばパルス赤外線発光機/受信機を検出するための検出手段が、表示される記号を入力するのに所定の手(たとえば左手)が使用されるかどうかを検出する。赤外線発光機/受信機は、左手については、キーボードの左下の隅に置かれる。表示器は、記号を入力するのに使用される手に従って、たとえば、アルファベットに利用可能な13のキーでキーボード上に左手で入力するための記号「A」〜「M」が、及び右手で入力するための文字「N」〜「Z」が現れるようにするよう修正される。
【0212】
図31は、異なるメッセージ、たとえば広告宣伝、道路標識、美術品の展示、大量輸送交通機関の時間割を表示するために、図12及び図13について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器を示す概略図である。
【0213】
この表示器の実施形態においては、それぞれが表示されるメッセージを伝える染色フィルタが使用され、所与のメッセージが現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0214】
図31は、表示フィルタ912、913、及び914を有する表示パネル900を示している。光源が、フィルタのいずれかが光源920の反対になるように、調節手段940によって制御されるモータで動くようにされた、3つの染色フィルタ931、932、及び933を担持する回転ラックに連結された白色の光源920から作られる。
【0215】
染色フィルタ931、932、及び933は、好ましくは、ばらばらである、3つの異なるスペクトルバンドで光を通過させるようにされる。たとえば、フィルタ931は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明であり、フィルタ932は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明であり、フィルタ933は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明である。
【0216】
恐らく拡散している、フィルタから作られた表示器912〜914が、重ね合わされる。つまり、光源920から出る光線の光路上に連続して置かれる。表示器912〜914は、それぞれメッセージを伝え、これらのメッセージは、恐らく組み合わせられる。つまり、それらの構成が調整されて、2つの表示器によって伝えられる少なくとも2つのメッセージが、新しいメッセージを形成する。
【0217】
表示器912〜914は、それぞれ、メッセージ外では透明であり、メッセージの形状内で、フィルタ931、932、及び933の3つの透明スペクトルにそれぞれ顕著に対応する吸収スペクトルを有する。
【0218】
調節手段940によりフィルタ931が白色の光源920の前に位置決めされた場合に、光源は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光源によって放出された光線は、このフィルタによって表されたメッセージ外で表示器912を通過し、このメッセージ内で吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、照明スペクトルに対応しているからである。次いで、残りの線は、これらのメッセージ外と同様に、これらの表示器によって伝えられるメッセージの形状内で表示器913及び914を通過する。何故なら、これらの表示器は、照明スペクトル内で透明であるからである。したがって、表示されたメッセージは、青色の背景に黒色で現れる、表示器912によって伝えられたメッセージである。
【0219】
調節手段940によりフィルタ932が白色の光源920の前に位置決めされた場合に、光源は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。光線は、このメッセージ外と同様に、この表示器によって伝えられたメッセージの形状内で表示器912を通過する。何故なら、この表示器は、照明スペクトル内で透明であるからである。
【0220】
光源によって放出された光線は、このフィルタによって表されたメッセージ外で表示器913を通過し、このメッセージ内で吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、照明スペクトルに対応しているからである。次いで、光線は、このメッセージ外と同様に、この表示器によって伝えられるメッセージの形状内で表示器914を通過する。何故なら、この表示器は、照明スペクトル内で透明であるからである。したがって、可視メッセージは、緑色の背景に黒色で現れる、表示器913によって伝えられるメッセージである。
【0221】
調節手段940によりフィルタ933が白色の光源920の前に位置決めされた場合に、光源は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線を放出する。
【0222】
光源によって放出された光線は、これらのメッセージ外と同様に、これらの表示器によって伝えられるメッセージの形状内で表示器912及び913を通過する。何故なら、これらの表示器は、照明スペクトル内で透明であるからである。
【0223】
次いで、光線は、このフィルタによって表されたメッセージ外で表示器914を通過し、このメッセージ内で吸収される。何故なら、その吸収スペクトルは、照明スペクトルに対応しているからである。
【0224】
したがって、可視メッセージは、赤色の背景に黒色で現れる、表示器914によって伝えられるメッセージである。
【0225】
図1〜図15、図31、図33、及び図34に例示されているシステムに対応する表示手順は、
重ね合わされた少なくとも2つのフィルタが備えられた表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源をオンに切り換えるための切換ステップと、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節するための調節ステップとを含み、
その2つは、少なくとも、表示面に重ね合わされたフィルタであり、それぞれが、調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージ又は記号に対応している。
【0226】
キーボードの場合には、この手順はまた、ユーザとキーボードの少なくとも1つのキーとの間の相互作用を検出するための検出ステップと、相互作用の時に利用される物理特性の調節値のための、キーボードに表示される各記号に対応する意味にこの相互作用を一致させるための一致ステップとを含み、したがって、前記意味は、光源の物理特性の調節値に対応し、これと共に変化する。
【0227】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、表示パネル900にいずれかのメッセージを表示することが可能となる。
【0228】
図32は、異なるメッセージ、たとえば広告宣伝、道路標識、美術品の展示、大量輸送交通機関の時間割を表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器を示す概略図である。
【0229】
この表示器の実施形態においては、それぞれが表示されるメッセージを伝える染色フィルタが使用され、所与のメッセージが現れるようにするために、光源の発光スペクトルバンドが調節される。
【0230】
図32は、この場合正方形の、交互に並べられたフィルタアセンブリ1912、1913、及び1914を有する表示パネル1900を示している。光源が、フィルタ1931、1932、及び1933のいずれかが光源1920の反対になるように、調節手段1940によって制御されるモータで動くようにされた、3つの染色フィルタ1931、1932、及び1933を担持する回転ラックに連結された白色の光源1920から作られる。
【0231】
染色フィルタ1931、1932、及び1933が、好ましくは、ばらばらである、3つの異なるスペクトルバンドで光を通過させるようにされる。たとえば、フィルタ1931は、400〜500ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明であり、フィルタ1932は、500〜600ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明であり、フィルタ1933は、600〜700ナノメートルの間の波長を有する光線に対して透明である。
【0232】
フィルタアセンブリ又は表示器1912〜1914がそれぞれメッセージを伝え、これらのメッセージは、恐らく組み合わせられる。つまり、それらの構成が調整されて、2つのフィルタアセンブリ又は表示器によって伝えられる少なくとも2つのメッセージが、新しいメッセージを形成する。
【0233】
フィルタアセンブリ1912〜1914は、それぞれ、メッセージ外で吸収性があり、メッセージの形状内で、フィルタ1931、1932、及び1933の3つの透明スペクトルにそれぞれ顕著に対応する伝送スペクトルを有する。
【0234】
光源1920の前にあるフィルタ1931、1932、又は1933によっては、可視であるメッセージは、それぞれフィルタアセンブリ1912、1913、及び1914によって伝えられるメッセージであることを理解されたい。
【0235】
偏差形態においては、少なくとも2つの光源が、表示されて見えるものに対する動画効果、たとえばクロスフェーディング又は徐々の移り変わりを、表示面のある箇所又は側部から全体に、表示されるメッセージの間に、作成するのに利用される。偏差形態においては、メッセージが組み合わせられ、交互に並べられた2つのフィルタアセンブリによって伝えられる少なくとも2つのメッセージが、たとえば2色の広告メッセージ内で連結される。したがって、2つの光源を使用することにより、注意をひくために、同じメッセージの異なる色が次々に現れるようにすることが可能となる。
【0236】
図33〜図35は、異なる記号又はメッセージ又は調整されたメッセージの要素を表す異なる表面に、異なる色で各表面に印刷された表示器を示している。これらは、縮尺があっておらず、表示器のほんの小さい一部のみが、断面図で、破線の矩形1700の形態で表されている。黒色の太い線は、受信されたインクを有する異なる領域を表す。この場合、3つのみのスペクトル範囲、たとえば、
(図のそれぞれの底部に)表示器のそれぞれの前面に、また恐らく後面にも(図34及び図35)、赤い色調のスペクトル範囲、及び
(各図の上部に)これらの表示器のそれぞれの後面に、それぞれ緑色の及び青色の、2つのスペクトル範囲が使用されたことが想定される。
【0237】
図33においては、インクが後面で重ね合わされる。赤色のインクを受信した領域は、1705及び1706である。緑色のインクを受信した領域は、1710及び1711であり、青色のインクを受信した領域は、1715である。これらの領域は、独立しており、また独立した又は調整された記号又はメッセージを表し得ることを理解されたい。
【0238】
図34は、図33と同じ要素を示しており、領域1705及び1706と同じインクを使用して、後面に赤色のインクで、領域1720及び1721が追加されているが、前面に赤色のインクを有する表示器の各一部が後面に赤色のインクを有さないよう補完を形成している。またその逆も同様である.
【0239】
図35においては、インクが、図34と同じ記号及びメッセージを同じ色で提示しているが、重ね合わされておらず、したがって、交互に並べられたフィルタを形成する。
【0240】
環境光度で、背面照射光源がオフに切り換えられた場合には、前面に印刷されたもののみが見える。夜間に、背面照射光源がオンに切り換えられ、表示器の少なくとも一部に渡って、スペクトル範囲の2つに対応する色を放出した場合には、第3のスペクトル範囲に対応するメッセージのみが見える。夜間に、背面照射光源がオンに切り換えられ、表示器の少なくとも一部に渡って、スペクトル範囲の1つのみに対応する色を放出した場合には、他のスペクトル範囲に対応するメッセージのみが見える。
【0241】
図34及び図35に例示されている実施形態については、白色の光を有する背面照射により、赤色のインクによって伝えられるメッセージが消える。何故なら、表示器の全部が前面又は後面のいずれかで赤色のインクを伝えるからであり、他の2色によって伝えられるメッセージが現れる。
【0242】
光源がオフに切り換えられた場合にメッセージ又は記号を表示するために前面を使用することは、表示器に限定されるものではなく、押しボタン、キーボード、又は記述部分に詳述した本発明の他の適用形態用の表示器にも全く同様に使用され得ることに留意されたい。
【0243】
図16〜図25、図32及び、図35に例示されているシステムに対応する表示手順は、
表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源をオンに切り換えるための切換ステップと、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節するための調節ステップとを含み、
表示面には、交互に並べられた少なくとも2つのフィルタアセンブリが備えられ、各フィルタアセンブリは、調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに交互に対応し、前記フィルタは、光源から出る光線によってとられる光路上に置かれる。
【0244】
キーボードの場合には、この手順はまた、ユーザとキーボードの少なくとも1つのキーとの間の相互作用を検出するための検出ステップと、相互作用の時に利用される物理特性の調節値のための、キーボード上に表示される各記号に対応している意味にこの相互作用を一致させるステップとを含み、したがって、前記意味は、光源の物理特性の調節値に対応し、これと共に変化する。
【0245】
したがって、本発明を実施することにより、光源によって放出された光の物理特性の調節値、この場合放出された線の波長により、表示パネル1900にいずれかのメッセージを表示することが可能となる。
【0246】
図31又は図32に例示されているすべての実施形態の変形形態においては、光源は、それぞれが染色フィルタに結合された、3つの可視スペクトルで放出する3つの光を有する。
【0247】
本明細書においては、並べられ得るフィルタの数及びこれに対応する発光ダイオードの数は、2つに限定されるものではなく、光源及び染色フィルタが有し得る異なるスペクトルバンドの数、たとえば、ばらばらであるスペクトルバンドがそれぞれ30ナノメートルのスペクトル幅を覆う場合は10に一致し得ること、及びフィルタが、光源の可能な発光スペクトルに対応する吸収スペクトルを有することに留意されたい。
【0248】
1つのスペクトルバンドで放出される光の強度を徐々に減少させることにより、及び別のスペクトルバンドで放出される光の強度を徐々に増加させることにより、又は異なる放出スペクトルバンドで光の強度を独自に制御することにより、表示器によって伝えられるメッセージの間で、クロスフェーディングが行われ得ることに留意されたい。
【0249】
表示器の異なる一部に利用される光源を順序付けすることにより、動画効果も実現され得る。
【0250】
同じ原理が、おもちゃ類又は小道具類、たとえばオンに切り換えられる1つ又は複数の光源に従ってイメージが動画化されるペンにも利用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0251】
【図1】本発明の主題であるキーボードの第1の実施形態を示す概略断面図である。
【図2】図1に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図3】図1及び図2に例示されているキーボードで利用されるフィルタの透明度曲線を示す図である。
【図4】本発明によるキーボードの第2の実施形態を示す概略断面図である。
【図5】図4に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図6】本発明によるキーボードの第3の実施形態を示す概略断面図である。
【図7】図6に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図8】本発明によるキーボードの第4の実施形態を示す概略断面図である。
【図9】図8に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図10】本発明によるキーボードの第5の実施形態を示す概略断面図である。
【図11】図10に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図12】本発明によるキーボードの第6の実施形態を示す概略断面図である。
【図13】図12に例示されているキーボードで利用されるフィルタの透明度曲線を示す図である。
【図14】本発明によるキーボードの第7の実施形態を示す概略断面図である。
【図15】図14に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図16】本発明の主題であるキーボードの第8の実施形態を示す概略断面図である。
【図17】図16に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図18】図16及び図17に例示されているキーボードの第8の実施形態において利用されるフィルタの透明度曲線を示す図である。
【図19】図16〜図18に例示されているキーボードの第8の実施形態のキーによって伝えられるメッセージ、この場合記号の一例を示す概略図である。
【図20】本発明によるキーボードの第9の実施形態を示す概略断面図である。
【図21】図20に例示されているキーボードの第9の実施形態において利用されるフィルタの透明度曲線を示す図である。
【図22】本発明によるキーボードの第10の実施形態を示す概略断面図である。
【図23】図22に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図24】本発明によるキーボードの第11の実施形態を示す概略断面図である。
【図25】図24に例示されているキーボードを示す概略平面図である。
【図26】図1〜図25の1つに例示されているキーボードに結合された電気回路を示す概略図である。
【図27】本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を示す図である。
【図28】本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を示す図である。
【図29】本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を示す図である。
【図30】本発明の異なる実施形態に適応されたキーボード上の表示器を示す図である。
【図31】異なるメッセージを表示するために、図12及び図13について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器を示す概略図である。
【図32】異なるメッセージを表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器の特別な実施形態の表示面を示す概略断面図である。
【図33】異なるメッセージを表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器の特別な実施形態の表示面を示す概略断面図である。
【図34】異なるメッセージを表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器の特別な実施形態の表示面を示す概略断面図である。
【図35】異なるメッセージを表示するために、図20及び図21について記述したものと同様のオペレーションを利用する、本発明の主題である表示器の特別な実施形態の表示面を示す概略断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面(610、620)を、背面照射により、点灯するようにされた光源(630)と、
前記光源の少なくとも1つの物理特性の調節手段(640)と、
前記表示面に、それぞれ、前記調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応する、少なくとも2つのフィルタ(612〜614及び622〜624)とを有する表示装置であって、
前記フィルタが、前記光源から出た光線が従う光路上に置かれ、前記メッセージが、独立しており、前記表示面で少なくとも一部分重なっている表示装置。
【請求項2】
前記フィルタの少なくとも2つが、前記表示面で重ね合わされる(612〜614及び622〜624)請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記フィルタの少なくとも2つが、それぞれ、フィルタのアセンブリ(1112、1114、1122、1124、1162、1163、1164、1172、1173、1174)から構成され、前記フィルタアセンブリが、前記表示面に交互に並べられる請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
ユーザと前記表示面の少なくとも一部との間の相互作用を表す信号を提供するようにされた、少なくとも1つの接触器(616、626)を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
いわゆる接触器(616、626)を有し、かつそれぞれが前記表示面の一部及び前記フィルタのそれぞれの一部を担持する、複数のキー(610、620)を有する請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記調節手段(640)が、前記フィルタ(612〜614及び622〜624)に届く光のスペクトルバンドを修正するようにされ、前記フィルタが、異なる透明度のスペクトルバンドを提供する請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記光源(630)が、該発光スペクトルバンドがこれに印加されたパワー信号の電気特性に従って変化する発光ダイオードを有し、前記調節手段が、前記電気特性を修正するようにされる請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記光源が、前記光源から出て前記表示面へと進む光線の光路上に平行に置かれた、少なくとも2つの独立した電気光学変換器(130、132、230、232、330、332、430、432、530、532)を有し、前記調節手段(140、240、340、440、540)が、前記電気光学変換器のいずれかにより発光を交互に制御するようにされる請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記調節手段(240)が、前記フィルタ(212、214、222、224)に届く前記光線の偏光の主軸を修正するようにされ、前記フィルタが、前記偏光軸に従って異なる透明度を提示する請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記フィルタ(412、414、416)が、前記光線の入射角により建設的な又は破壊的な干渉を作るようにされた構成要素を有し、前記調節手段(440)が、前記光源(430、432)によって放出された前記光線の入射角を修正するようにされる請求項1〜9のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記フィルタ(712、714、722、724)がホログラムを有し、前記光源が、前記表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようするために、異なる入射角で前記ホログラムを点灯するようにされた少なくとも2つの電気光学変換器(730〜736)を有し、前記調節手段が、前記光源によって放出された前記光線の入射角を修正するようにされる請求項1〜10のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記フィルタ(412、414、416)が、前記光線の入射角により全反射又は部分反射を作るようにされた構成要素を有し、前記光源(430、432)が、前記表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記フィルタが点灯するようにされた少なくとも2つの電気光学変換器を有し、前記調節手段が、前記光源によって放出された前記光線の入射角を修正するようにされる請求項1〜11のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項13】
前記フィルタ(712、714、722、724)が、前記光線の入射角により異なる光の移動を実現するようにされた構成要素を有し、前記光源が、前記表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記フィルタが点灯するようにされた少なくとも2つの電気光学変換器(730、732、734、736)を有し、前記調節手段が、前記光源によって放出された前記光線の入射角を修正するようにされる請求項1〜12のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項14】
前記光源から前記表示面へと進む前記光路が、少なくとも1つの光ファイバ(734、736)を有する請求項1〜13のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項15】
前記光源から前記表示面へと進む前記光路が、少なくとも1つの光学反射要素を有する請求項1〜14のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示装置が、キーが表示面を有するキーボードからの信号の受信手段(850)を有し、信号がユーザによって起動されるキーボードキーを表し、前記受信手段が、前記切換手段(840)によって行われた前記切換えに従って、前記信号に異なる記号を割り当てるようにされる請求項1〜15のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項17】
前記フィルタの少なくとも1つが、透明支持材にマーカで溶着されるインクから構成される請求項1〜16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記フィルタ(1705、1706)の1つが、前記表示面(1700)の前面に担持される請求項1〜17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
携帯情報端末、オーガナイザ、電話、ゲームコンソール、ポータブルコンピュータ、インターネットアクセス端末、現金自動支払機、ダッシュボード、ウォッチ、遠隔制御装置、ポータブル音楽プレーヤー、測位システム、及び視聴覚信号受信機、オフィス又はレジャー電子設備、ファクシミリ機器、コピー機、スキャナ、記録媒体読取り機、ホームシステム機械設備、家庭電化製品、医療設備、測定装置、自動分析装置、自動車設備、掲示板、スイッチ、ゲームシステム、装飾要素、ランプ、電気ボタン、及び/又は表示パネルから選択される装置であって、請求項1〜18のいずれか一項に記載の、表示装置を有する装置。
【請求項20】
少なくとも1つの表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源を切り換えるステップと、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節するステップとを含む表示方法であって、
前記表示面に、それぞれ前記調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応する、少なくとも2つのフィルタ(612〜614及び622〜624)が設けられ、前記フィルタが、前記光源から出た光線が従う光路上に置かれ、前記メッセージが、前記表示面で少なくとも一部分重なる表示方法。
【請求項1】
表示面(610、620)を、背面照射により、点灯するようにされた光源(630)と、
前記光源の少なくとも1つの物理特性の調節手段(640)と、
前記表示面に、それぞれ、前記調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応する、少なくとも2つのフィルタ(612〜614及び622〜624)とを有する表示装置であって、
前記フィルタが、前記光源から出た光線が従う光路上に置かれ、前記メッセージが、独立しており、前記表示面で少なくとも一部分重なっている表示装置。
【請求項2】
前記フィルタの少なくとも2つが、前記表示面で重ね合わされる(612〜614及び622〜624)請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記フィルタの少なくとも2つが、それぞれ、フィルタのアセンブリ(1112、1114、1122、1124、1162、1163、1164、1172、1173、1174)から構成され、前記フィルタアセンブリが、前記表示面に交互に並べられる請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
ユーザと前記表示面の少なくとも一部との間の相互作用を表す信号を提供するようにされた、少なくとも1つの接触器(616、626)を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
いわゆる接触器(616、626)を有し、かつそれぞれが前記表示面の一部及び前記フィルタのそれぞれの一部を担持する、複数のキー(610、620)を有する請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記調節手段(640)が、前記フィルタ(612〜614及び622〜624)に届く光のスペクトルバンドを修正するようにされ、前記フィルタが、異なる透明度のスペクトルバンドを提供する請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記光源(630)が、該発光スペクトルバンドがこれに印加されたパワー信号の電気特性に従って変化する発光ダイオードを有し、前記調節手段が、前記電気特性を修正するようにされる請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記光源が、前記光源から出て前記表示面へと進む光線の光路上に平行に置かれた、少なくとも2つの独立した電気光学変換器(130、132、230、232、330、332、430、432、530、532)を有し、前記調節手段(140、240、340、440、540)が、前記電気光学変換器のいずれかにより発光を交互に制御するようにされる請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記調節手段(240)が、前記フィルタ(212、214、222、224)に届く前記光線の偏光の主軸を修正するようにされ、前記フィルタが、前記偏光軸に従って異なる透明度を提示する請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記フィルタ(412、414、416)が、前記光線の入射角により建設的な又は破壊的な干渉を作るようにされた構成要素を有し、前記調節手段(440)が、前記光源(430、432)によって放出された前記光線の入射角を修正するようにされる請求項1〜9のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項11】
前記フィルタ(712、714、722、724)がホログラムを有し、前記光源が、前記表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようするために、異なる入射角で前記ホログラムを点灯するようにされた少なくとも2つの電気光学変換器(730〜736)を有し、前記調節手段が、前記光源によって放出された前記光線の入射角を修正するようにされる請求項1〜10のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記フィルタ(412、414、416)が、前記光線の入射角により全反射又は部分反射を作るようにされた構成要素を有し、前記光源(430、432)が、前記表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記フィルタが点灯するようにされた少なくとも2つの電気光学変換器を有し、前記調節手段が、前記光源によって放出された前記光線の入射角を修正するようにされる請求項1〜11のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項13】
前記フィルタ(712、714、722、724)が、前記光線の入射角により異なる光の移動を実現するようにされた構成要素を有し、前記光源が、前記表示面に異なる記号又はメッセージが現れるようにするために、異なる入射角で前記フィルタが点灯するようにされた少なくとも2つの電気光学変換器(730、732、734、736)を有し、前記調節手段が、前記光源によって放出された前記光線の入射角を修正するようにされる請求項1〜12のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項14】
前記光源から前記表示面へと進む前記光路が、少なくとも1つの光ファイバ(734、736)を有する請求項1〜13のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項15】
前記光源から前記表示面へと進む前記光路が、少なくとも1つの光学反射要素を有する請求項1〜14のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項16】
前記表示装置が、キーが表示面を有するキーボードからの信号の受信手段(850)を有し、信号がユーザによって起動されるキーボードキーを表し、前記受信手段が、前記切換手段(840)によって行われた前記切換えに従って、前記信号に異なる記号を割り当てるようにされる請求項1〜15のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項17】
前記フィルタの少なくとも1つが、透明支持材にマーカで溶着されるインクから構成される請求項1〜16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記フィルタ(1705、1706)の1つが、前記表示面(1700)の前面に担持される請求項1〜17のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
携帯情報端末、オーガナイザ、電話、ゲームコンソール、ポータブルコンピュータ、インターネットアクセス端末、現金自動支払機、ダッシュボード、ウォッチ、遠隔制御装置、ポータブル音楽プレーヤー、測位システム、及び視聴覚信号受信機、オフィス又はレジャー電子設備、ファクシミリ機器、コピー機、スキャナ、記録媒体読取り機、ホームシステム機械設備、家庭電化製品、医療設備、測定装置、自動分析装置、自動車設備、掲示板、スイッチ、ゲームシステム、装飾要素、ランプ、電気ボタン、及び/又は表示パネルから選択される装置であって、請求項1〜18のいずれか一項に記載の、表示装置を有する装置。
【請求項20】
少なくとも1つの表示面を、背面照射により、点灯するようにされた光源を切り換えるステップと、
前記光源の少なくとも1つの物理特性を調節するステップとを含む表示方法であって、
前記表示面に、それぞれ前記調節手段によって調節される物理特性の値に及び前記表示面に表示されるメッセージに対応する、少なくとも2つのフィルタ(612〜614及び622〜624)が設けられ、前記フィルタが、前記光源から出た光線が従う光路上に置かれ、前記メッセージが、前記表示面で少なくとも一部分重なる表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【公表番号】特表2007−522573(P2007−522573A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552661(P2006−552661)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際出願番号】PCT/FR2005/000297
【国際公開番号】WO2005/078563
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(506273032)
【氏名又は名称原語表記】LUO,David
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際出願番号】PCT/FR2005/000297
【国際公開番号】WO2005/078563
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(506273032)
【氏名又は名称原語表記】LUO,David
【Fターム(参考)】
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