説明

表示装置及び表示制御プログラム

【課題】特定データの認識精度を向上できるようにする。
【解決手段】表示装置10は、マルチディスプレイ装置30及び制御部40を備える。制御部40は、特定データ判定部41、重なり判定部42及び変更部43を含む。特定データ判定部41は、画像データ中に特定データが含まれているか否かを判定する。重なり判定部42は、特定データの表示位置が複数のディスプレイ装置31〜39の互いの隣接領域61に重なるか否かを判定する。変更部43は、特定データの表示位置が隣接領域61に重ならないように特定データの表示位置を変更する。制御部40は、画像データを分割して複数のディスプレイ装置31〜39へそれぞれ分配する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、互いに隣接配置された複数のディスプレイ装置からなるマルチディスプレイ装置を備える表示装置及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、互いに隣接配置された複数のディスプレイ装置からなるマルチディスプレイ装置を備えた表示装置が使用されている。このような表示装置では、入力した画像データは分割されて複数のディスプレイ装置へそれぞれ分配され、複数のディスプレイ装置のそれぞれに表示された分割データの集合によってマルチディスプレイ装置としての1つの表示画面が構成される。このため、マルチディスプレイ装置に表示された画像データには、複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域によって分断された部分が生じる。したがって、額の幅が狭いディスプレイ装置を用いるほど、互いに隣接するディスプレイ装置間の画像の連続性の低下が抑制され、見やすい画像が提供される。
【0003】
上述のような表示装置は、人通りの多い場所に配置されて広告を表示するといった使われ方をすることがある。このため、表示装置には、カメラ付き携帯電話等の外部読取機器が認識可能な、QRコード(登録商標)やバーコード等の特定データが表示されることがある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−49584公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、額の幅が狭いディスプレイ装置を用いた場合でもマルチディスプレイ装置に表示された画像の連続性が完全に担保されることは無いので、特定データが上記隣接領域に重なって複数のディスプレイ装置に跨って表示された場合、1個の特定データが複数に分断されて表示され、さらに特定データの表示内に本来は無いはずの線が表示されたような状態となり、外部読取機器が特定データを正確に認識することが極めて困難になる。
【0006】
この発明の目的は、特定データの認識精度を向上できる表示装置及び表示制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の表示装置は、入力部、マルチディスプレイ装置、及び制御部を備える。入力部から画像データが入力する。マルチディスプレイ装置は、互いに隣接配置された複数のディスプレイ装置からなる。制御部は、入力部から入力した画像データを分割して複数のディスプレイ装置へそれぞれ分配する。制御部は、特定データ判定部、重なり判定部、及び変更部を含む。特定データ判定部は、画像データ中に外部読取機器によって認識可能な特定データが含まれているか否かを判定する。重なり判定部は、画像データ中に特定データが含まれていると特定データ判定部が判定した場合に、特定データの表示位置が複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域に重なるか否かを判定する。変更部は、特定データの表示位置が隣接領域に重なると重なり判定部が判定した場合に、それらが重ならないように特定データの表示位置を変更する。
【0008】
この構成では、特定データの表示位置が複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域に重なり、特定データが複数のディスプレイ装置に跨って表示されると判定された場合は、特定データの表示位置と複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域とが重ならないように特定データの表示位置が変更され、特定データが複数のディスプレイ装置に跨って表示されることが防止される。このため、1個の特定データが複数に分断されて表示されることや、特定データの表示内に本来は無いはずの線が表示されたような状態になることが防止される。
【0009】
上述の構成において、変更部は、画像データ中の特定データのみの表示位置を変更するように構成することもできる。特定データの表示位置と複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域とが重ならないように画像データ中の特定データのみの表示位置が変更されるので、画像データの表示画像の変更を最小限に抑えながら、特定データが複数のディスプレイ装置に跨って表示されることが防止される。
【0010】
また、変更部は、画像データの表示位置を変更するように構成することもできる。特定データの表示位置と複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域とが重ならないように画像データの表示位置が変更されるので、画像データの表示画像を変更することなく、表示位置を変更するだけで、特定データが複数のディスプレイ装置に跨って表示されることが防止される。
【0011】
さらに、変更部は、特定データの表示サイズを縮小するように構成することもできる。特定データの表示位置と複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域とが重ならないように特定データの表示サイズが縮小されるので、画像データの表示画像の変更を最小限に抑えながら、特定データが複数のディスプレイ装置に跨って表示されることが防止される。
【0012】
また、変更部は、画像データの表示サイズを縮小するように構成することもできる。
【0013】
特定データの表示位置と複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域とが重ならないように画像データの表示サイズが縮小されるので、画像データの表示サイズ以外の構成を変更することなく、かつ、画像データの表示画像の全てを表示しつつ、特定データが複数のディスプレイ装置に跨って表示されることが防止される。
【0014】
さらに、変更部は、画像データの表示サイズを縮小し、さらに、画像データ中の特定データのみの表示位置を変更するように構成することもできる。画像データが入力した際の表示サイズのままでは特定データを1個のディスプレイ装置内に表示することが困難な場合でも、画像データの表示サイズを縮小した上で、さらに特定データの表示位置と複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域とが重ならないように特定データのみの表示位置が変更されるので、入力した画像データにおいて特定データの表示サイズが大きい場合でも、画像データの表示サイズ以外の構成の変更を最小限に抑え、かつ、画像データの表示画像の全てを表示しつつ、特定データが複数のディスプレイ装置に跨って表示されることが防止される。
【0015】
また、変更部は、画像データの表示サイズを縮小し、かつ、画像データの表示位置を変更するように構成することもできる。画像データが入力した際の表示サイズのままでは特定データを1個のディスプレイ装置内に表示することが困難な場合でも、画像データの表示サイズを縮小した上で、さらに特定データの表示位置と複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域とが重ならないように画像データの表示位置が変更されるので、入力した画像データにおいて特定データの表示サイズが大きい場合でも、画像データの表示サイズ以外の構成を変更することなく、かつ、画像データの表示画像の全てを表示しつつ、特定データが複数のディスプレイ装置に跨って表示されることが防止される。
【0016】
さらに、特定データには、一次元コード、二次元コード、及びURLが含まれ、特定データが一次元コード、二次元コード、又はURLである場合に、特に本発明の効果がより顕著に奏される。一次元コード、二次元コード、及びURLは、複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域と重なって複数のディスプレイ装置に跨って表示されると、外部読取機器による認識が極めて困難になるが、特定データの表示位置と複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域とが重ならないように特定データの表示位置が変更されることで、特定データの認識精度が飛躍的に向上する。
【0017】
この発明の表示制御プログラムは、互いに隣接配置された複数のディスプレイ装置からなるマルチディスプレイ装置に表示されている画像データ中に外部読取機器によって認識可能な特定データが含まれているか否かを判定する特定データ判定ステップと、特定データ判定ステップにおいて画像データ中に特定データが含まれていると判定された場合に、特定データの表示位置が複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域に重なるか否かを判定する重なり判定ステップと、重なり判定ステップにおいて特定データの表示位置が隣接領域に重なると判定された場合に、それらが重ならないように特定データの表示位置を変更する変更ステップと、画像データを分割して複数のディスプレイ装置へそれぞれ分配する分配ステップと、を順に実行する。これによって、1個の特定データが複数に分断されて表示されることや、特定データの表示内に本来は無いはずの線が表示されたような状態になることが防止される。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、特定データの認識精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の実施形態に係る表示装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】制御部の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】マルチディスプレイ装置の表示の変更処理による変化の一例を示す図である。
【図4】マルチディスプレイ装置の表示の変更処理による変化の他の例を示す図である。
【図5】マルチディスプレイ装置の表示の変更処理による変化のさらに他の例を示す図である。
【図6】マルチディスプレイ装置の表示の変更処理による変化のさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、この発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。
【0021】
図1に示すように、表示装置10は、入力部20、マルチディスプレイ装置30、及び制御部40を備えている。
【0022】
入力部20から画像データが制御部40へ入力する。入力部20は、例えばネットワークインタフェースであり、表示装置10はネットワーク接続によってサーバに接続されている。なお、入力部20は、USB(Universal Serial Bus)インタフェースやインターネットモデムによって構成され、USB接続やインターネット接続によって制御部40へ画像データが入力するように構成されていてもよい。
【0023】
マルチディスプレイ装置30は、互いに隣接配置された複数のディスプレイ装置31〜39から構成されている。複数のディスプレイ装置31〜39は、マトリクス配置されている。ディスプレイ装置32〜39は、ディスプレイ装置31と実質的に同様に構成されている。ディスプレイ装置31は、コントローラ311及びディスプレイパネル312を有し、コントローラ311によってディスプレイパネル312の表示制御が行われる。
【0024】
複数のディスプレイ装置31〜39のそれぞれの表示部の集合によって、マルチディスプレイ装置30における1つの表示画面が形成される。ディスプレイ装置31〜39として、ディスプレイ装置31〜39のそれぞれの枠312A(図3参照)と外縁部312Bとの間の額312Cの幅が狭いディスプレイ装置を用いるほど、互いに隣接するディスプレイ装置間の画像の連続性の低下が抑制されて見やすい画像が提供されるので好ましい。枠312Aは、ディスプレイ装置31〜39のそれぞれの表示部の外縁部である。
【0025】
制御部40は、入力部20から入力した画像データを分割して分割画像データを作成し、分割画像データを複数のディスプレイ装置31〜39のそれぞれへ分配する。複数のディスプレイ装置31〜39のそれぞれには、分割画像データに基づく分割画像が表示される。複数のディスプレイ装置31〜39のそれぞれに表示された分割画像の集合によって、画像データに基づく全体画像が形成される。
【0026】
互いに隣接するディスプレイ装置31〜39の一方のディスプレイ装置の枠312Aと他方のディスプレイ装置の枠312Aとの間の領域が、複数のディスプレイ装置31〜39の互いの隣接領域61(図3参照)である。分割画像は、複数のディスプレイ装置31〜39の互いの隣接領域の枠312A位置に相当する分割ラインで全体画像が分割されたものである。
【0027】
制御部40は、特定データ判定部41、重なり判定部42、及び変更部43を含む。制御部40には、以下に示すような表示制御プログラムが格納されている。
【0028】
図2に示すように、入力部20から画像データが入力すると(S1)、特定データ判定部41は、外部読取機器が認識可能な特定データを、画像データが含むか否かを判定する(S2)。特定データの種類には、バーコード等の一次元コード、QRコード等の二次元コード、又はURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。一次元コード、二次元コード、URLは、それぞれ、一例として、情報の存在場所を示す住所のようなコードを示すものとして用いられる。外部読取機器は、特定データの表示画像である特定画像を読み取り、特定画像が示すコードを認識可能な携帯端末機器であり、一例としてコード認識機能や文字認識機能を有するカメラ付き携帯電話機が挙げられる。
【0029】
画像データが特定データを含むと特定データ判定部41が判定した場合、重なり判定部42は、特定画像の位置情報を取得し(S3)、全体画像において特定画像と分割ラインとが重なるか否かを判定する(S4)。なお、分割ラインの位置情報は、予め制御部40に格納されている。
【0030】
特定画像と分割ラインとが重なると重なり判定部42が判定した場合、変更部43は、特定画像と分割ラインとが重ならないように特定画像の位置を変更する変更処理を画像データに対して実行する(S5)。
【0031】
図3に示すように、変更処理の一例として、変更部43は、特定画像52と分割ラインとが重ならないように、全体画像51中の特定画像52のみの位置を変更する。
【0032】
入力した画像データに基づいて、特定画像52と分割ラインとが重なって特定画像52が複数のディスプレイ装置31〜39に跨って表示されると判定された場合は、特定画像52と分割ラインとが重ならないように特定画像52の位置が変更されるので、全体画像51に対する変更を最小限に抑えながら、特定画像52が複数のディスプレイ装置31〜39に跨って表示されることが防止される。したがって、外部読取機器による特定画像52の認識精度が向上する。
【0033】
変更処理によって、特定画像52は、人が外部読取機器によって特定画像52を読み取りやすい高さの特定箇所へ位置変更されることが好ましい。
【0034】
制御部40は、特定画像52が位置変更前に占めていた領域のうち位置変更後の特定画像52が占める領域と重複しない空領域53を、その周囲の色に基づいて周囲の色になるべく近い色で着色する。例えば、空領域53の周囲の所定領域の色情報の平均値によって空領域53の色情報が設定される。これによって、空領域53が目立たなくなる。
【0035】
制御部40は、特定画像52と分割ラインとが重ならないように変更処理を施した後の変更後画像データを、全体画像51が分割ラインで分割されるように複数の分割画像データに分割し(S6)、分割画像データを複数のディスプレイ装置31〜39のそれぞれへ出力する(S7)。
【0036】
S2において、画像データが特定データを含まないと判定された場合は、制御部40は、変更処理を実行することなくS6の処理へ進み、全体画像51が分割ラインで分割されるように画像データを複数の分割画像データに分割し、分割画像データを複数のディスプレイ装置31〜39のそれぞれへ出力する。同様に、S4において、特定画像52と分割ラインとが重ならないと判定された場合も、制御部40は、変更処理を実行することなくS6の処理へ進む。
【0037】
図4に示すように、変更処理の他の例として、変更部43は、特定画像52と分割ラインとが重ならないように、マルチディスプレイ装置30における全体画像51の位置を変更するように構成することもできる。特定画像52と分割ラインとが重ならないように全体画像51の位置が変更されるので、全体画像51の画像内容を変更することなく、位置を変更するだけで、特定画像52が複数のディスプレイ装置31〜39に跨って表示されることが防止される。したがって、外部読取機器による特定画像52の認識精度が向上する。
【0038】
制御部40は、全体画像51の位置変更後の空領域54を、空領域54に隣接する所定領域の色になるべく近い色で着色する。例えば、上記所定領域の色情報の平均値によって空領域54の色情報が設定される。これによって、空領域54が目立たなくなる。
【0039】
図5に示すように、変更処理のさらに他の例として、変更部43は、特定画像52と分割ラインとが重ならないように、特定画像52の表示サイズを縮小するように構成することもできる。特定画像52と分割ラインとが重ならないように特定画像52の表示サイズが縮小されるので、全体画像51に対する変更を最小限に抑えながら、特定画像52が複数のディスプレイ装置31〜39に跨って表示されることが防止される。したがって、外部読取機器による特定画像52の認識精度が向上する。
【0040】
図6に示すように、変更処理のさらに他の例として、変更部43は、特定画像52と分割ラインとが重ならないように、全体画像51の表示サイズを縮小するように構成することもできる。特定画像52と分割ラインとが重ならないように全体画像51の表示サイズが縮小されるので、全体画像51の表示サイズ以外の構成を変更することなく、かつ、全体画像51の全てを表示しつつ、特定画像52が複数のディスプレイ装置31〜39に跨って表示されることが防止される。したがって、外部読取機器による特定画像52の認識精度が向上する。
【0041】
また、変更処理のさらに他の例として、変更部43は、全体画像51の表示サイズを縮小し、さらに、マルチディスプレイ装置30における特定画像52のみの位置を変更するように構成することもできる。画像データが入力した際の表示サイズのままでは特定画像52を1個のディスプレイ装置31〜39内に表示することが困難な場合でも、全体画像51の表示サイズを縮小した上で、さらに特定画像52と分割ラインとが重ならないように特定画像52のみの位置が変更されるので、入力した画像データにおいて特定画像52の表示サイズが大きい場合でも、全体画像51の表示サイズ以外の構成の変更を最小限に抑え、かつ、全体画像51の全てを表示しつつ、特定画像52が複数のディスプレイ装置31〜39に跨って表示されることが防止される。
【0042】
さらに、変更処理のさらに他の例として、変更部43は、全体画像51の表示サイズを縮小し、かつ、マルチディスプレイ装置30における全体画像51の位置を変更するように構成することもできる。画像データが入力した際の表示サイズのままでは特定画像52を1個のディスプレイ装置31〜39内に表示することが困難な場合でも、全体画像51の表示サイズを縮小した上で、さらに特定画像52と分割ラインとが重ならないように全体画像51の位置が変更されるので、入力した画像データにおいて特定画像52の表示サイズが大きい場合でも、全体画像51の表示サイズ以外の構成を変更することなく、かつ、全体画像51の全てを表示しつつ、特定画像52が複数のディスプレイ装置31〜39に跨って表示されることが防止される。
【0043】
特定データが一次元コード、二次元コード、又はURLである場合に、特に本発明の効果がより顕著に奏される。一次元コード、二次元コード、及びURLは、特定画像52と分割ラインとが重なって複数のディスプレイ装置31〜39に跨って表示されると、外部読取機器による認識が極めて困難になるが、特定画像52と分割ラインとが重ならないように特定画像52の位置が変更されることで、外部読取機器による特定画像52の認識精度が飛躍的に向上する。
【0044】
なお、画像データがハイパーテキストデータであれば、特定画像52の抽出が容易になるので好ましい。
【0045】
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0046】
10 表示装置
20 入力部
30 マルチディスプレイ装置
31〜39 ディスプレイ装置
40 制御部
41 特定データ判定部
42 重なり判定部
43 変更部
51 全体画像
52 特定画像
61 隣接領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを入力する入力部と、
互いに隣接配置された複数のディスプレイ装置からなるマルチディスプレイ装置と、
前記入力部から入力した画像データを分割して前記複数のディスプレイ装置へそれぞれ分配する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記画像データ中に外部読取機器によって認識可能な特定データが含まれているか否かを判定する特定データ判定部と、
前記画像データ中に前記特定データが含まれていると前記特定データ判定部が判定した場合に、前記特定データの表示位置が前記複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域に重なるか否かを判定する重なり判定部と、
前記特定データの表示位置が前記隣接領域に重なると前記重なり判定部が判定した場合に、それらが重ならないように前記特定データの表示位置を変更する変更部と、を含む、
表示装置。
【請求項2】
前記変更部は、前記画像データ中の前記特定データのみの表示位置を変更する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記変更部は、前記画像データの表示位置を変更する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記変更部は、前記特定データの表示サイズを縮小する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記変更部は、前記画像データの表示サイズを縮小する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記変更部は、前記画像データの表示サイズを縮小し、さらに、前記画像データ中の前記特定データのみの表示位置を変更する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記変更部は、前記画像データの表示サイズを縮小し、かつ、前記画像データの表示位置を変更する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記特定データには、一次元コード、二次元コード、及びURLが含まれる、請求項1から7のいずれかに記載の表示装置。
【請求項9】
互いに隣接配置された複数のディスプレイ装置からなるマルチディスプレイ装置に表示されている画像データ中に外部読取機器によって認識可能な特定データが含まれているか否かを判定する特定データ判定ステップと、
前記特定データ判定ステップにおいて前記画像データ中に前記特定データが含まれていると判定された場合に、前記特定データの表示位置が前記複数のディスプレイ装置の互いの隣接領域に重なるか否かを判定する重なり判定ステップと、
前記重なり判定ステップにおいて前記特定データの表示位置が前記隣接領域に重なると判定された場合に、それらが重ならないように前記特定データの表示位置を変更する変更ステップと、
前記画像データを分割して前記複数のディスプレイ装置へそれぞれ分配する分配ステップと、を順に実行する表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−88411(P2012−88411A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233186(P2010−233186)
【出願日】平成22年10月18日(2010.10.18)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】