説明

表面検査装置

【課題】検査精度を悪化させずに、検査ロッドを長くでき、かつ高速に回転させることができる表面検査装置を提供する。
【解決手段】表面検査装置1は、被検査物100の穴100aに挿入可能な検査ロッド21と、検査ロッド21に設けられた反射鏡219と、検査ロッド21を支持する支持テーブル22と、を備える。検査ロッド21は、支持テーブル22に取り付けられた基部211と、反射鏡219を保持しつつ軸線CL回りに回転可能な状態で基部211に取り付けられた回転ヘッド212とを有し、回転ヘッド212に設けられたインペラー221に空気を吹き付けることにより回転ヘッド212を回転させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穴が形成された被検査物の穴の内周面に存在する異物、傷等の欠陥を検査する表面検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
穴が形成された被検査物、例えば内燃機関のシリンダライナやシリンダボア等の内周面を検査する表面検査装置として、その内周面に検査光を投光し、かつ内周面からの反射光を受け入れるように構成した棒状の検査ロッドを穴に挿入し、その上で検査ロッドを長手方向に延びる軸線回りに回転させつつ被検査物に対して相対的に軸線方向に進退させることにより、穴の内周面を検査できるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−281582号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような検査装置では、検査ロッドの長さを長くすればするほど、より深い穴の内周面を検査することができる。しかし、検査ロッドの全体を回転させる場合、検査ロッドが長くなるほど回転が不安定になり検査精度が悪化する。検査ロッドの外径を太くして剛性を高めることにより回転を安定化できる。しかし、被検査物の穴径よりも検査ロッドが太くなってしまえば検査が不可能になるので、検査可能な検査対象が制限される。また、各部の加工精度を高めることで検査ロッドの回転を安定させることができるが、それだけ加工コストが嵩む。このような事情から、要求される検査精度を確保するには検査ロッドの回転速度を抑えざるを得ないため、検査時間が長引く結果を招いていた。特許文献1には、検査ロッドの先端に設けられた光路変更手段のみを回転させる構造にできる旨の記載があるが、その回転を実現する構造の明示はない。
【0005】
そこで、本発明は、検査精度を悪化させずに、検査ロッドを長くでき、かつ高速に回転させることができる表面検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の表面検査装置(1)は、穴(100a)が形成された被検査物(100)の前記穴に挿入可能な検査ロッド(21)と、前記検査ロッドに設けられて、前記穴の内周面に検査光が投光されるように検査光の進行方向を変更するとともに、前記穴の内周面に投光された検査光の反射光の進行方向を変更する光路変更部材(219)と、前記検査ロッドを支持する支持手段(22)と、を備え、前記検査ロッドは、前記支持手段に取り付けられた基部(211)と、前記光路変更部材を保持しつつ前記検査ロッドの長手方向に延びる軸線(CL)回りに回転可能な状態で前記基部に取り付けられた部材保持部(212)とを有し、空気の流れを利用して前記部材保持部を前記軸線回りに回転させる回転駆動手段(221、222、223)を更に備えることにより、上述した課題を解決する。
【0007】
この検査装置によれば、空気の流れを利用することで、検査ロッドの基部を回転させないで部材保持部のみを回転させることができる。基部の長さを長くすることで検査ロッドの全体が長くなった場合でも、その寸法の増加が部材保持部の回転に影響しない。従って、部材保持部の回転速度を高速化しても検査精度を悪化させることはない。特に、被検査物の穴径との関係で、穴の内周面と検査ロッドとの間のクリアランスが小さくなってしまう場合がある。このような場合でも部材保持部の振れが少なくて済むため、検査ロッドが内周面に接触する危険性は低下する。従って安全性が向上する。また、部材保持部は空気の流れによって回転駆動されるので、その空気の流れを利用して被検査対象の内周面に付着した異物などを検査開始前に吹き飛ばすことも容易に実現できる。そのため検査面に付着した異物を欠陥として誤検出することを防止できる。また、検査ロッドの全体を回転させる態様と比較して回転部分が相対的に小さくなるので、オペレータ等が誤って回転部分にアクセスする機会が減る。従って、そのような誤ったアクセスを防止する安全対策に要するコストを削減できる。
【0008】
本発明に係る回転駆動手段はどのような態様でもよいが、その一態様としては、前記回転駆動手段は、吹き付けられた空気を利用して前記部材保持部を前記軸線回りに回転させる回転力を発生させる回転力発生手段(221)と、前記回転力発生手段に対して空気を吹き付ける送風手段(222、223)とを備えてもよい。光路変更手段に空気が吹き付けられることで部材保持部を一方向に回転させる回転軸線に関する回転力を生じるように、光路変更手段が構成されている場合には、そのような光路変更手段を回転力発生手段として機能させてもよい。また、回転力発生手段として、前記部材保持部に取り付けられたインペラー(221)が設けられていてもよい。この場合には、インペラーの形状を適宜設計することで、回転力の効率を自由に調整することが可能である。
【0009】
本発明に係る送風手段もどのような態様で実現してもよいが、その一態様としては、前記検査ロッドの前記基部は中空状に構成されており、前記送風手段は、空気を加圧する加圧手段(223)と、前記基部の内部に設けられて前記加圧手段にて加圧された空気を前記回転力発生手段に導く送風通路(222)と、を備えてもよい。この場合、加圧された空気を導く送風通路が基部の内部に設けられるので、送風通路を検査ロッドの周囲に配置する態様と比べて、構成がコンパクトになり送風通路が検査の妨げにならないという利点がある。
【0010】
本発明の一態様においては、前記検査ロッドが前記被検査物に対して前記軸線方向に沿って相対移動するように前記被検査物又は前記支持手段を直線移動させる移動手段(25)と、前記部材保持部の回転位置を検出する回転位置検出手段(31)と、前記部材保持部の回転速度と前記被検査物に対する前記検査ロッドの相対速度との比が一定となるように、前記回転位置検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段の動作を制御する移動制御手段(3)と、を更に備えてもよい。この場合、部材保持部の回転速度が変動しても、その変動に応じて、被検査物に対する検査ロッドの相対速度(送り速度)が制御されるので部材保持部の回転速度と送り速度との比が一定に保たれる。そのため、部材保持部が加速中又は減速中であっても要求された検査精度で表面検査を実施することができる。そのため、部材保持部の回転速度の変動が許容範囲内に収まるまで検査ロッドの移動を止めておく必要がないので、その分だけ一つの被検査物の検査に要する検査時間を短縮できる。
【0011】
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0012】
以上に説明したように、本発明によれば、部材保持部のみを回転させることができるので、部材保持部の回転速度を高速化しても検査精度を悪化させることはない。しかも、部材保持部は空気の流れによって回転駆動されるので、その空気の流れを利用して被検査対象の内周面に付着した異物などを検査開始前に吹き飛ばすことも容易にできるので、異物を欠陥として誤検出することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の一形態に係る表面検査装置の概略構成を示している。表面検査装置1は、内燃機関のシリンダライナやシリンダボア等の被検査物100の穴100aの内周面の表面検査に適した装置であり、そのような検査を実行する検査機構2と、その検査機構2の動作を制御する制御部3と、検査機構2が得た情報を処理する情報処理部4とを備える。検査機構2は制御部3からの指令に基づいて静止した被検査物100の穴100aの内周面に検査光を投光し、その反射光の受光量(強度)を検査領域相当分取得する。検査機構2が取得した反射光の強度は情報処理部4に送られ、情報処理部4はその強度に基づいた二次元画像を所定の処理により生成し、その二次元画像に基づいて鋳巣等の欠陥の有無を判定して検査結果を出力する。情報処理部4が行う判定は欠陥に対応する暗部が二次元画像に存在するか否かを判定することにより行われるが、その処理の詳細は本発明の要旨と関連性が薄いので説明を省略する。
【0014】
検査機構2は、被検査物100の穴100aに挿入されて、その穴100aの内周面に関する情報を取得する検査ロッド21と、この検査ロッド21を支持する支持テーブル22とを有している。支持テーブル22は検査ロッド21の長手方向に沿って延びる一対の案内部23に案内されながら直線移動できる状態でベース24に取り付けられており、そのベース24には支持テーブル22とともに検査ロッド21を直線移動させる直線移動機構25が設けられている。
【0015】
直線移動機構25は、電動機26の回転運動を直線運動に変換する変換機構27を備えており、支持テーブル22はその変換機構27を介して電動機26にて駆動される。変換機構27は、電動機26の回転軸28に設けられたボールねじ28aと、支持テーブル22に連結されたアーム29に設けられたナット29aとが、図示しないボールを介在させて組合わされて構成される。これにより、直線移動機構25の電動機26の動作を制御することで、検査ロッド21をその長手方向に延びる軸線CLに沿って任意に進退させることができる。なお、直線移動機構25として電動機26と変換機構27とを設ける代りにリニアモータ等で直線移動機構25を実施してもよい。
【0016】
検査ロッド21は、図2にも示したように、支持テーブル22に取り付けられた中空円筒状の基部211と、その基部211の一方の開口部を塞ぐようにして検査ロッド21の先端部に位置するキャップ状の回転ヘッド212とが組合わされて構成される。基部211の内部空間には検査光の投光とその反射光の受光とを行う投受光装置213が設けられている。投受光装置213は、中央に位置する投光ファイバ214aとその投光ファイバ214aの周囲に配置された複数の受光ファイバ214bとが束ねられた光ファイバ群214を有している。その光ファイバ群214は基部211の内部空間に挿入されたファイバ保持筒215にて保持される。投光ファイバ214aと受光ファイバ214bとは、それらの一方の端面が軸線CL方向に向くようにして揃えられている。図1に示すように、投光ファイバ214aの他方の端部には検査光の光源としてのレーザダイオード215が、受光ファイバ214bの他方の端部には、受光量に対応した信号を出力するフォトディテクタ216がそれぞれ接続される。フォトディテクタ216の信号は情報処理部4へ送られる。
【0017】
図2に示すように、回転ヘッド212は軸線CL回りに回転可能な状態でベアリング217を介して基部211に取り付けられている。回転ヘッド212の側壁には検査光R1を被検査物100の穴100aの内周面に投光し、かつその内周面で反射した検査光の反射光を受け入れることができる検査窓212aが設けられている。回転ヘッド212の内部空間には、軸線CLに対して略45°の角度をなすようにして保持部材218を介在させて回転ヘッド212にて保持された反射鏡219が設けられている。反射鏡219は投光ファイバ214aからの検査光R1を検査窓212aに導くことができるようにその進行方向を変更し、かつ検査窓212aを介して受け入れられた反射光R2を受光ファイバ214b導くことができるようにその進行方向を変更することができる。受光ファイバ214bと反射鏡219との間には、反射光R2を集光する集光レンズ220が設けられている。
【0018】
検査機構2は、図3にも示すように回転ヘッド212を軸線CL回りに回転させる回転力を発生させるインペラー221を備えている。インペラー221は反射鏡219の周囲を取り囲むように回転ヘッド212の天井部に取り付けられている。回転ヘッド212の側壁には、外部に開口する複数の空気噴出口212bがインペラー221の周方向に沿って設けられている。基部211の内周面とファイバ保持筒215の外周面との間にはインペラー221に向かって開口する送風通路222が形成されている。図1にも示すように、その送風通路222にはエアポンプ223で加圧された空気を導入するための供給通路224が接続されている。エアポンプ223にはエアフィルタ225で濾過された空気が供給される。エアポンプ223が作動すると、図2の矢印で示すようにインペラー221に対して送風通路222を介して空気が吹き付けられ、その空気は空気噴出口212bから排出される。これにより、回転ヘッド212は軸線CL回りに回転駆動される。
【0019】
図2に示すように、検査機構2は回転ヘッド212の回転位置に応じたパルス信号を出力するエンコーダ31を備えている。エンコーダ31は、回転ヘッド212の下面に取り付けられて一体に回転し、かつ周方向に沿って所定間隔で並ぶ複数の検知孔(不図示)が形成された円板31aと、その円板31の検知孔の位置に応じたパルスを生成するピックアップ31bとを備える。エンコーダ31からのパルス信号は制御部3に送られる。制御部3は所定の検査開始信号を受信すると、エアポンプ223を作動させて回転ヘッド212を回転させる。そして、エアポンプ223を作動させた状態で、エンコーダ31からのパルス信号に基づいて電動機26の動作を制御している。
【0020】
回転ヘッド212の回転速度と、直線移動機構25による検査ロッド21の軸線方向CLへの移動速度(送り速度)とを別々に制御する形態の場合、回転ヘッド212の回転速度の変動が許容範囲内に収まった状態で検査ロッド21を移動させなければ、要求された検査精度を確保することができない。また、この場合には、回転速度の変動が許容範囲内に収まった状態で検査ロッド21を所定の送り速度で移動させても、厳密に言えばその変動が検査結果に反映される。
【0021】
これに対し、表面検査装置1の場合には、回転ヘッド212の回転速度が変動しても、その変動に応じて送り速度が制御されるので回転速度と送り速度との比が一定に保たれる。そのため、例えば回転ヘッド212が加速中又は減速中であっても要求された検査精度で表面検査を実施することができる。つまり、回転速度の変動が許容範囲内に収まるまで検査ロッド21の移動を止めておく必要がないので、その分だけ一つの被検査物100の検査に要する検査時間を短縮できる。また、回転ヘッド212の回転速度の変動が許容範囲内に収まっている場合でも、その変動が検査結果に影響しないので検査結果の精度が向上する。表面検査装置1は回転ヘッド212を空気の流れを利用して回転駆動するため、空気の流量を操作して回転速度を正確に制御することが不可能ではないが比較的困難である。しかし、このような制御を実行することにより、回転ヘッド212の回転速度を正確に制御しなくても、つまり回転ヘッド212が回転してさえいれば検査を実行することができ、しかも要求された検査精度を十分に確保することができる。従って、制御部3が実行する制御は表面検査装置1に適している。
【0022】
以上の形態においては、反射鏡219が本発明に係る光路変更部材に、支持テーブル22が本発明に係る支持手段に、回転ヘッド212が本発明に係る部材保持部に、インペラー221が本発明に係る回転力発生手段に、エアポンプ223が本発明に係る加圧手段に、エンコーダ31が本発明に係る回転位置検出手段に、制御部3が本発明に係る移動制御手段に、直線移動機構25が本発明の移動手段にそれぞれ相当する。送風通路222、供給通路224及びエアポンプ223にて本発明に係る送風手段が構成され、これらとインペラー221とにより本発明に係る回転駆動手段が構成される。
【0023】
但し、本発明は上述した形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の形態にて実施できる。上記の形態では、検査ロッド21が取り付けられた支持テーブル22を直線移動機構25にて移動させて静止した被検査物100の検査を実行しているが、これとは逆に検査ロッド21を静止させて被検査物100を移動させることにより、被検査物100の検査を実行するようにしてもよい。被検査物100を移動させる機構は、直線移動機構25と同様の周知の移動手段を用いればよい。
【0024】
上記の形態では、基部211の外側に回転ヘッド212が取り付けられることにより検査ロッド21が構成されているが、基部211の内側に回転ヘッド212を取り付ける形態で検査ロッド21を構成してもよい。もっとも、基部211の外径が同一であることを前提とした場合には、回転ヘッド212を基部211の外側に取り付けた方が反射鏡219を大きくすることができるので、受光範囲を広くすることができる利点がある。また、光路変更部材は、反射鏡219に限られずこれと同様の機能を発揮できる部材、例えばプリズム、凹面反射鏡等の周知の構成で実施することもできる。
【0025】
回転力発生手段は、上述した形態に限定されず、例えば、図4に示すように、反射鏡219のエッジから斜め方向に延びるフラップ219aを形成することにより反射鏡219を回転力発生手段として機能させてもよい。図4の場合、反射鏡219に空気Aが吹き付けられることにより、軸線CLに関する回転力が生じ、回転ヘッド211を一方向に回転させることができる。
【0026】
また、上述の形態では、送風通路222を基部211の内部に設けるとともに、インペラー221を回転ヘッド212の内部に設けたが、本発明はこれに限定されず、インペラー221を回転ヘッド212の外部(例えば下端部や側部)に設けるとともに、そのインペラー212に空気が吹き付けられるように、送風通路222を基部211の外部に設けて実施してもよい。
【0027】
制御部3が実行する制御は、上述の形態に限定されず、回転ヘッド212の回転速度を空気流量の調整で許容範囲内の変動に収まるように制御した上で、直線移動機構25の動作を制御するようにしても構わない。この場合には、例えば、供給通路224に電磁駆動式の流量調整弁を設け、この調整弁の動作を制御することにより、エアポンプ223のみで流量を制御する形態よりも正確な制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一形態に係る表面検査装置の概略構成を示した図。
【図2】図1の表面検査装置を部分的に拡大した拡大断面模式図。
【図3】図1の回転ヘッドの内部を軸線方向の図1の下側から上側に向かって示した模式図。
【図4】反射鏡を回転力発生手段として機能させる形態を示した模式図。
【符号の説明】
【0029】
1 表面検査装置
3 制御部(移動制御手段)
21 検査ロッド
22 支持テーブル(支持手段)
31 エンコーダ(回転位置検出手段)
100 被検査物
100a 穴
211 基部
212 回転ヘッド(部材保持部)
219 反射鏡(光路変更部材)
221 インペラー(回転力発生手段)
222 送風通路
223 エアポンプ(加圧手段)
CL 軸線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穴が形成された被検査物の前記穴に挿入可能な検査ロッドと、前記検査ロッドに設けられて、前記穴の内周面に検査光が投光されるように検査光の進行方向を変更するとともに、前記穴の内周面に投光された検査光の反射光の進行方向を変更する光路変更部材と、前記検査ロッドを支持する支持手段と、を備えた表面検査装置において、
前記検査ロッドは、前記支持手段に取り付けられた基部と、前記光路変更部材を保持しつつ前記検査ロッドの長手方向に延びる軸線回りに回転可能な状態で前記基部に取り付けられた部材保持部とを有し、
空気の流れを利用して前記部材保持部を前記軸線回りに回転させる回転駆動手段を更に備えることを特徴とする表面検査装置。
【請求項2】
前記回転駆動手段は、吹き付けられた空気を利用して前記部材保持部を前記軸線回りに回転させる回転力を発生させる回転力発生手段と、前記回転力発生手段に対して空気を吹き付ける送風手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の表面検査装置。
【請求項3】
前記回転力発生手段として、前記部材保持部に取り付けられたインペラーが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の表面検査装置。
【請求項4】
前記検査ロッドの前記基部は中空状に構成されており、
前記送風手段は、空気を加圧する加圧手段と、前記基部の内部に設けられて前記加圧手段にて加圧された空気を前記回転力発生手段に導く送風通路と、を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の表面検査装置。
【請求項5】
前記検査ロッドが前記被検査物に対して前記軸線方向に沿って相対移動するように前記被検査物又は前記支持手段を直線移動させる移動手段と、前記部材保持部の回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記部材保持部の回転速度と前記被検査物に対する前記検査ロッドの相対速度との比が一定となるように、前記回転位置検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段の動作を制御する移動制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表面検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−315805(P2007−315805A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−143191(P2006−143191)
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【出願人】(390014661)キリンテクノシステム株式会社 (126)
【出願人】(505216449)株式会社 KTSオプティクス (17)
【Fターム(参考)】