説明

被検化合物を検出するための方法および装置

被検化合物を検出するための検出手順またはプロセスならびにかかるプロセスを実行するための装置またはデバイスであり、被検化合物に結合する被検化合物に特異的な化合物を含み、検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
出願データ
本出願は、2003年2月11日出願の仮出願第60/446,585号、および2003年2月13日出願の仮出願第60/447,161号の優先権を主張し、両出願は、全体として参照することにより組み込まれる。
【0002】
発明の分野
本発明は、被検化合物または化合物の存在への視覚的表示応答を生み出す化学プロセスを用いる、被検化合物または化合物の検出のための方法および装置に関する。
【0003】
発明の背景
被検化合物または化合物を検出するために使用される多数の従来の方法および装置がある。例えば、米国特許第6,368,558号および6,495,102号の背景の項参照。被検化合物または化合物の性質のため、従来の方法および装置を使用した被検化合物または化合物の検出は限定され得、およびいくつかの場合不可能である。したがって、被検化合物または化合物の性質を考慮した検出のための方法および装置の必要性がある。さらに、被検化合物または化合物の性質を考慮し、そして人工嗅覚方法および人工の鼻および人工の舌を含むが、それらに限定されない既存の方法および装置の使用および用途を拡大および/または改善する方法および装置の必要性がある。
【0004】
発明の概要
本発明は、被検化合物を検出および同定するための検出手順またはプロセスならびにかかるプロセスを実行するための装置またはデバイスを含む。一つの態様において、本発明は、被検化合物に結合し、検出可能な化合物を生成する被検化合物に特異的な化合物を含む被検化合物を検出するための方法およびデバイスを提供し、前記検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。
【0005】
一つの態様において、本発明は、被検化合物に結合し、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成する被検化合物に特異的な化合物を提供する。検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、染料により応答を生み出し、それにより、質的におよびいくつかの状況において量的に被検化合物の存在を示す。染料の検出可能な化合物への応答は、染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。一つの態様において、酵素は、被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする。
【0006】
一つの態様において、本発明は、酵素に共役した被検化合物に特異的な化合物を含む被検化合物を検出するためのデバイスを提供し、該被検化合物に特異的な化合物は、被検化合物の標的部位に結合し、該酵素は、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。この態様のためのデバイスはさらに、共役した被検化合物に特異的な化合物と異なる捕捉(capture)被検化合物に特異的な化合物を含むことができ、該捕捉被検化合物に特異的な化合物は、共役した被検化合物に特異的な化合物よりも被検化合物の異なる標的部位に結合する。
【0007】
一つの態様において、本発明は、被検化合物の標的部位に結合する被検化合物に特異的な化合物を含む被検化合物を検出するためのデバイスを提供し、共役は、酵素および被検化合物に非特異的な化合物を含み、該被検化合物に非特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物に結合し、酵素は、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。この態様のためのデバイスはさらに、被検化合物に特異的な化合物と異なる捕捉被検化合物に特異的な化合物を含むことができ、該捕捉被検化合物に特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物よりも、被検化合物の異なる標的部位に結合する。当業者は、この態様を、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)、あるいは競合酵素免疫検定、または側方流動免疫検定を含むが、それらに限定されない、広範囲の酵素免疫検定の形式に組み込むことができることを認識するだろう。
【0008】
一つの態様において、本発明は、被検化合物を検出するための方法を提供し:a)被検化合物に特異的な化合物を被検化合物に曝露する;b)検出可能な化合物を生成する;およびc)応答を生み出すために検出可能な化合物を少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている、ステップを含む。
【0009】
一つの態様において、本発明は、被検化合物を検出するための方法を提供し:a)被検化合物に特異的な化合物を被検化合物に曝露する;およびb)任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、前記検出可能な化合物は、ポルフィン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、ポルフィン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている、ステップを含む。
【0010】
一つの態様において、本発明は、被検化合物を検出するための方法を提供し:a)被検化合物を被検化合物に共役を曝露し、該共役は、酵素に共役した被検化合物に特異的な化合物を含む;b)検出可能な化合物を生成するために共役を任意の基質に曝露し、該検出可能な化合物は、ポルフィン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、ポルフィン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている、ステップを含む。この方法は、非結合材料を、ステップb)の前に除去するステップをさらに含むことができる。
【0011】
一つの態様において、本発明は、被検化合物を検出するための方法を提供し:a)被検化合物を被検化合物に特異的な化合物に曝露する;b)被検化合物に特異的な化合物を、酵素および被検化合物に非特異的な化合物を含む共役に曝露し、該被検化合物に非特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物に結合する;およびc)検出可能な化合物を生成するために、酵素を任意の基質に曝露し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている、ステップを含む。この方法は、非結合材料を、ステップb)およびc)の前に除去するステップをさらに含むことができる。
【0012】
別の態様において、本発明は、サンプル中の被検化合物を検出するための競合結合するプロセスまたはデバイスを含み、サンプルからの遊離型被検化合物、またはサンプルからではないトレーサーのいずれかを捕捉するための受容体分子を含み、該トレーサーは、酵素に結合した被検化合物分子を含み、該トレーサーは、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該検出可能な応答は、サンプル中の被検化合物量に反比例する。
【0013】
本発明の例は、免疫検定または核酸検出検定を含むが、それらに限定されなく、該免疫検定または核酸検出検定は、酵素成分を有し、該酵素は特異的な基質に曝露されるとき、特異的な化学反応を触媒する能力があり、該化学反応は、被検化合物に対応(すなわち比例または反比例)する検出可能な化合物を生成する。本発明の別の例は、酵素に共役したDNA、RNA、またはキメラ配列に特異的なプローブ(probe)を使用した、被検化合物としての標的核酸配列の検出を含む。
【0014】
本発明に従って生成した検出可能な化合物は、いかなる好適な方法および人工の鼻または舌を使用しても検出することができ、米国特許第6,368,558号および6,495,102号、ならびに米国公開特許公報US 2003/0129085 Al、US 2003/0143112 Al、およびUS 2003/0166298 Alに開示された方法およびデバイスを含むが、それらに限定されなく、これら全てが参照により組み込まれる。例えば、メタル化された(metalated)形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない(non-metalated)形態(例、フリーベースポルフィリン)の1種または2種以上のポルフィリン染料は、酵素的に発生した揮発性化合物を検出するために使用することができ、ポルフィリン染料は、単独で、またはブロンステッド酸塩基染料、ルイス酸塩基染料、双性イオンソルバトクロミック(solvatochromic)染料、および他の化学物質反応性染料などの他の化学染料と共に一連の成分として、使用することができる。当業者は、肉眼、分光分析および蛍光検出または他のリーダーまたはセンサーなどのいかなる好適な方法も、酵素的に発生した揮発性化合物の存在に対応して染料の色の変化を検出および定量するために使用してもよいことを認識するだろう。
【0015】
本発明の例に従って使用された酵素は、遊離型酵素または共役した酵素(しばしば酵素共役と呼ばれる)のいずれかであり得る。共役した酵素は、抗体、タンパク質、ビオチン、ペプチド、ハプテン、特異的な薬物被検化合物または薬物代謝産物、炭水化物部分、あるいは、RNA、DNA、塩基を修飾したまたはキメラオリゴヌクレオチド、増幅反応生成物およびcDNAを含むが、それらに限定されない、いかなる任意の長さまたは塩基配列の一本鎖または二本鎖核酸などのいかなる好適な分子にも共役される。共役した酵素はまた、核酸およびタンパク質あるいはタンパク質および有機小分子などとの組み合わせなどの2種類または3種類以上の部類の分子の構成要素を含む融合またはキメラ分子に共役され得る。
【0016】
本発明に従って、遊離型酵素または酵素共役およびその同族基質を、好適な固体の支持体上にまたは好適な水溶液または有機溶液中に置く。本発明に従って、好適な固体の支持体は、膜、フィルタ、チューブ、ウェル、またはプレートである。好適な固体の支持体のための材料の例は、ポリスチレンおよび/またはポリプロピレンを含む。好適な水溶液または有機溶液の例は、緩衝溶液である。
【0017】
本発明は、被検化合物の性質を考慮に入れる被検化合物の検出のための方法およびデバイスを提供する。当業者は、本発明のための多くのおよび様々な使用および用途、ならびに既存の方法およびデバイスにより以前に達成されなかった本発明の利点を認識するだろう。
【0018】
発明の詳細な説明
本発明は、被検化合物を検出および同定するための検出手順またはプロセスならびにかかるプロセスを実行するための装置またはデバイスを含む。一つの態様において、本発明は、被検化合物に結合し、検出可能な化合物を生成する被検化合物に特異的な化合物を含む被検化合物を検出するための方法およびデバイスを提供し、前記検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0019】
一つの態様において、本発明は、被検化合物に結合し、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成する被検化合物に特異的な化合物を提供する。検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、染料により応答を生み出し、それにより、質的におよびいくつかの状況において量的に被検化合物の存在を示す。染料の検出可能な化合物への応答は、染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。一つの態様において、酵素は、被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0020】
一つの態様において、本発明は、酵素に共役した被検化合物に特異的な化合物を含む被検化合物を検出するためのデバイスを提供し、該被検化合物に特異的な化合物は、被検化合物の標的部位に結合し、該酵素は、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。この態様のためのデバイスはさらに、共役した被検化合物に特異的な化合物と異なる捕捉被検化合物に特異的な化合物を含むことができ、該捕捉被検化合物に特異的な化合物は、共役した被検化合物に特異的な化合物よりも被検化合物の異なる標的部位に結合する。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0021】
一つの態様において、本発明は、被検化合物の標的部位に結合する被検化合物に特異的な化合物を含む被検化合物を検出するためのデバイスを提供し、共役は、酵素および被検化合物に非特異的な化合物を含み、該被検化合物に非特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物に結合し、酵素は、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている。この態様のためのデバイスはさらに、被検化合物に特異的な化合物と異なる捕捉被検化合物に特異的な化合物を含むことができ、該捕捉被検化合物に特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物よりも、被検化合物の異なる標的部位に結合する。当業者は、この態様を、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)、あるいは競合酵素免疫検定、または側方流動免疫検定を含むが、それらに限定されない、広範囲の酵素免疫検定の形式に組み込むことができることを認識するだろう。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0022】
一つの態様において、本発明は、被検化合物を検出するための方法を提供し:a)被検化合物に特異的な化合物を被検化合物に曝露する;b)検出可能な化合物を生成する;およびc)応答を生み出すために検出可能な化合物を少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている、ステップを含む。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0023】
一つの態様において、本発明は、被検化合物を検出するための方法を提供し:a)被検化合物に特異的な化合物を被検化合物に曝露する;およびb)任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、前記検出可能な化合物は、ポルフィン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、ポルフィン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている、ステップを含む。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0024】
一つの態様において、本発明は、被検化合物を検出するための方法を提供し:a)被検化合物を共役に曝露し、該共役は、酵素に共役した被検化合物に特異的な化合物を含む;b)検出可能な化合物を生成するために共役を任意の基質に曝露し、該検出可能な化合物は、ポルフィン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、ポルフィン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている、ステップを含む。この方法は、非結合材料を、ステップb)の前に除去するステップをさらに含むことができる。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0025】
一つの態様において、本発明は、被検化合物を検出するための方法を提供し:a)被検化合物を被検化合物に特異的な化合物に曝露する;b)被検化合物に特異的な化合物を、酵素および被検化合物に非特異的な化合物を含む共役に曝露し、該被検化合物に非特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物に結合する;およびc)検出可能な化合物を生成するために、酵素を任意の基質に曝露し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている、ステップを含む。この方法は、非結合材料を、ステップb)およびc)の前に除去するステップをさらに含むことができる。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0026】
別の態様において、本発明は、サンプル中の被検化合物を検出するための競合結合するプロセスまたはデバイスを含み、サンプルからの遊離型被検化合物、またはサンプルからではないトレーサーのいずれかを捕捉するための受容体分子を含み、該トレーサーは、酵素に結合した被検化合物分子を含み、該トレーサーは、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料または少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該検出可能な応答は、サンプル中の被検化合物量に反比例する。少なくとも1種類のポルフィリン染料に関連する態様において、少なくとも1種類のポルフィリン染料は、そのメタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)のポルフィリン染料でもよい。少なくとも2種類の染料に関連する態様において、少なくとも2種類の染料は、検出可能な化合物に曝露されるとき、応答を生み出すいかなる好適な染料でもよく、ポルフィリン染料および/または非ポルフィリン染料、あるいはいかなる化学物質反応性染料を含む。
【0027】
本発明の例は、免疫検定または核酸検出検定を含むが、それらに限定されなく、該免疫検定または核酸検出検定は、酵素成分を有し、該酵素は特異的な基質に曝露されるとき、特異的な化学反応を触媒する能力があり、該化学反応は、被検化合物に対応(すなわち比例または反比例)する検出可能な化合物を生成する。本発明の別の例は、酵素に共役したDNA、RNA、またはキメラ配列に特異的なプローブ(probe)を使用した、被検化合物としての標的核酸配列の検出を含む。
【0028】
本発明に従って生成した検出可能な化合物は、いかなる好適な方法および人工の鼻または舌を使用しても検出することができ、米国特許第6,368,558号および6,495,102号、ならびに米国公開特許公報US 2003/0129085 Al、US 2003/0143112 Al、およびUS 2003/0166298 Alに開示された方法およびデバイスを含むが、それらに限定されなく、これら全てが参照により組み込まれる。例えば、メタル化された形態(例、金属ポルフィリン)またはメタル化されていない形態(例、フリーベースポルフィリン)の1種または2種以上のポルフィリン染料は、酵素的に発生した揮発性化合物を検出するために使用することができ、ポルフィリン染料は、単独で、またはブロンステッド酸塩基染料、ルイス酸塩基染料、双性イオンソルバトクロミック染料、および他の化学物質反応性染料などの他の化学染料と共に一連の成分として、使用することができる。当業者は、肉眼、分光分析および蛍光検出または他のリーダーまたはセンサーなどのいかなる好適な方法も、酵素的に発生した揮発性化合物の存在に対応して染料の色の変化を検出および定量するために使用してもよいことを認識するだろう。
【0029】
本発明の例に従って使用された酵素は、遊離型酵素または共役した酵素(しばしば酵素共役と呼ばれる)のいずれかであり得る。共役した酵素は、抗体、タンパク質、ビオチン、ペプチド、ハプテン、特異的な薬物被検化合物または薬物代謝産物、炭水化物部分、あるいは、RNA、DNA、塩基を修飾したまたはキメラオリゴヌクレオチド、増幅反応生成物およびcDNAを含むが、それらに限定されない、いかなる任意の長さまたは塩基配列の一本鎖または二本鎖核酸などのいかなる好適な分子にも共役される。共役した酵素はまた、核酸およびタンパク質あるいはタンパク質および有機小分子などとの組み合わせなどの2種類または3種類以上の部類の分子の構成要素を含む融合またはキメラ分子に共役され得る。
【0030】
本発明に従って、遊離型酵素または酵素共役およびその同族基質を、好適な固体の支持体上にまたは好適な水溶液または有機溶液中に置く。本発明に従って、好適な固体の支持体は、膜、フィルタ、チューブ、ウェル、またはプレートである。好適な固体の支持体のための材料の例は、ポリスチレンおよび/またはポリプロピレンを含む。好適な水溶液または有機溶液の例は、緩衝溶液である。
【0031】
図1は、本発明に従って酵素触媒の反応により生成された揮発性化合物の製造および検出を示す。同族基質10を、酵素12と組み合わせる。同族基質10および酵素12の組み合わせ14は、検出可能なまたは揮発性生成物または化合物18を生成する。そして染料20は、検出可能な化合物18に曝露されるとき、染料20は、検出可能な化合物18の存在に対応して色の変化を受ける。染料20の色の変化は、ヒトの目22または検出器24により検出することができる。染料20および/または検出器24は、いかなる好適な染料または検出器であり得、米国特許第6,368,558号、および6,495,102号、ならびに米国公開特許公報US 2003/0129085 Al、US 2003/0143112 Al、およびUS 2003/0166298 Alに開示された染料およびデバイスを含むが、それらに限定されなく、これら全てが参照により組み込まれる。好適な染料の例は、ポルフィリン染料、ブロンステッド酸塩基染料、ルイス酸染料、ソルバトクロミック染料、および他の化学物質反応性染料である。
【0032】
一例として、本発明を、図2〜7に示したように、捕捉された抗原などの被検化合物16を、ウレアーゼにカップリングする抗体などの免疫共役を使用して、検出するために使用することができる。一例として、酵素12は、ウレアーゼであることができ、同族基質10は、ウレアであることができ、そして検出可能な化合物18は、アンモニアなどの揮発性化合物であることができる。アンモニアは、ウレアーゼおよびウレアの酵素および基質の組み合わせにより生成される。抗原が存在する場合、抗体−ウレアーゼ複合体は、それに結合し、基質ウレアを添加するとき、酵素的にアンモニアに変換されるだろう。アンモニアは、そしてポルフィリン染料などの染料20の色の変化により検出される。
【0033】
抗原の捕捉のために1つの抗体および検出のために1つの免疫共役した抗体を使用する酵素免疫検定を、図2aに示す。酵素免疫検定26(「EIA」ともいう)は、捕捉被検化合物に特異的な化合物30により被覆されたウェル28を含む。一つの態様において、捕捉被検化合物に特異的な化合物30は、捕捉抗体である。捕捉被検化合物に特異的な化合物30は、被検化合物16のエピトープまたは標的部位に結合する。被検化合物に特異的な化合物32は、酵素12に共役する。共役した被検化合物に特異的な化合物32は、捕捉被検化合物に特異的な化合物30と異なり、および捕捉被検化合物に特異的な化合物よりも、被検化合物16の異なるおよび別個のエピトープまたは標的部位に結合する。一つの態様において、共役した被検化合物に特異的な化合物32は、捕捉抗体と異なる特異的な抗体である。
【0034】
被検化合物16が、対象のサンプル内に存在しない場合、共役した被検化合物に特異的な化合物32は、それに結合する被検化合物16を有さず、該共役した被検化合物に特異的な化合物32は、共役した酵素12と一緒に、共役した被検化合物に特異的な化合物32を、それが被検化合物16に結合した場合に除去しないいかなる好適なプロセス(例えば、緩衝液により洗い流す)を使用して、免疫検定26から除去される。
【0035】
被検化合物16が、対象のサンプル内に存在する場合、共役した被検化合物に特異的な化合物32は、被検化合物16に結合し、および酵素12は、被検化合物に特異的な化合物32に共役するように、存在するだろう。被検化合物16に結合しない場合、共役した被検化合物に特異的な化合物32を除去するプロセスは、この場合共役した被検化合物に特異的な化合物32を除去しないだろう。なぜなら、この場合、共役した被検化合物に特異的な化合物32は、被検化合物16に結合されるからである。したがって、この場合、共役した被検化合物に特異的な化合物32は、共役した酵素12と一緒に残り、同族基質10を添加するとき、それは酵素12と反応し、揮発性化合物(例、アンモニア)などの検出可能な生成物または化合物18を生成するだろう。図2aに示すように、染料20は、前記のとおり、検出可能な化合物18に曝露される。検出可能な化合物18に曝露されるとき、染料20は、検出可能な化合物18の存在に対応する色の変化をを受ける。染料20の色の変化は、前記のとおり、ヒトの目22または検出器24により検出することができる。
【0036】
図2bに示すように、捕捉被検化合物に特異的な化合物30を排除することができ、それにより、単一の抗体検出検定を形成し、ここで被検化合物16は、支持体またはウェル28の表面上に直接置かれる。
【0037】
本発明の代替の態様を、図3aに示す。図3aは、本発明に従って三重抗体の検出検定を示す。酵素免疫検定36は、ストレプトアビジンで被覆したプレートなどのプレート38を含む。酵素免疫検定36はまた、第一の抗体40を含む。第一の抗体40は、ビオチン化抗体であり得る。第一の抗体40もまた、捕捉抗体または捕捉被検化合物に特異的な化合物と呼ばれ、被検化合物16のエピトープに結合する。第二の抗体42はまた、一次抗体または被検化合物に特異的な化合物と呼ばれ、捕捉抗体40により結合されたエピトープとは違う被検化合物16のエピトープに結合する。共役44は、第三の抗体46および酵素12からなる。被検化合物に非特異的な化合物である第三の抗体46は、第二の抗体42上のエピトープに結合する。酵素12は、基質10と相互に作用し、検出可能な化合物18を生成するだろう。
【0038】
被検化合物16が存在する場合、結合は、第二の抗体42および被検化合物16の間で生じるだろう。この結合は、第二の抗体42のエピトープに結合される共役44の一部である酵素12が、第二の抗体42および被検化合物16の間に結合がなかったかのように共役44を除去したであろうプロセスを受けた後、存在することを確実にするだろう。したがって、被検化合物16の存在のため、酵素12は、基質10が免疫検定36に添加されるとき、基質10と反応するために存在し、それにより、検出可能な化合物18を生成する。図3aに示すように、染料20は、前記のとおり、検出可能な化合物18に曝露される。検出可能な化合物18に曝露されるとき、染料20は、検出可能な化合物18の存在に対応して色の変化を受ける。染料20の色の変化は、前記のとおり、ヒトの目22または検出器24により検出することができる。
【0039】
図3bに示すように、第一のまたは捕捉抗体40を、排除することができ、それにより、二重抗体検出検定を形成し、ここで被検化合物16は、支持体またはウェル38の表面上に直接置かれる。
【0040】
図4は、本発明の代替の態様を示す。図4は、競合結合検定試験キット52を示す。検定試験キット52は、任意の被検化合物16を定量するために使用することができる。この態様は、酵素12(例、ウレアーゼ)に共役した被検化合物16をトレーサー17として使用する。検定試験キット52は、チューブまたはウェル54を含む。チューブまたはウェル54を、被検化合物16またはトレーサー17の一部を捕捉するであろう特異的な受容体分子56により被覆する。患者サンプルからの被検化合物16の分子は、酵素12により標識しない。キット52において提供されるトレーサー17は、酵素12に共役した被検化合物16である。患者サンプルからの非標識の被検化合物16は、受容体分子56による捕捉のために、トレーサー17と競合する。言い換えれば、関心のある標本由来の被検化合物16分子は、酵素12により標識されず、したがって、それらは、検定成分として提供した酵素共役したトレーサー17分子と結合するために競合する。例としてウレアなどの基質10を、検定チューブまたはウェル54に添加し、トレーサー17分子の酵素12と反応させ、アンモニアなどの検出可能な化合物18を生成する。生成された検出可能な化合物の量は、標本中に存在する非標識の被検化合物16の量に反比例する。つまり、患者サンプルからの被検化合物16が多いほど、より少なく共役トレーサー17(すなわち、酵素12により標識された被検化合物16)により結合し、および染料20の色の変化がより少ない。生成された検出可能な化合物18は、染料20の色の変化により検出される。染料20の色の変化は、前記のとおり、ヒトの目22または検出器24により検出することができる。
【0041】
図5は、本発明に従って、側方流動検定キット70を示す。より具体的には、図5は、固体の支持体72上で側方流動診断試験における捕捉された抗原の検出をするための、酵素(ウレアーゼなど)にカップリングする抗体を有する免疫共役の使用を示す。キット70は、固体の支持体72、ならびに地点1、2、3および4を含む。地点1、2、3から4までのサンプルの側方流動は、いかなる好適な材料(例、ニトロセルロース膜)によっても可能になる。地点1は、サンプル中に存在する場合、被検化合物16に結合する抗被検化合物抗体74を含む。地点2は、第二の抗被検化合物抗体78および酵素12を含む、免疫共役76を含む。地点3は、同族基質10を含む。地点4は、染料20を含む。染料20は、基質10の上の細片(非表示)上またはカバー(非表示)上に位置することができる。被検化合物16が存在する場合、免疫共役または抗体−酵素複合体76は、被検化合物16に結合するだろう。基質10を、例えば、ウレアを、添加するとき、基質10は、酵素12と反応し、検出可能な化合物18、例えば、アンモニアを生成するだろう。検出可能な化合物18はそして、検出可能な化合物18の存在により、染料20における色の変化によって検出することができる。染料20は、基質10の真上に、試験細片自体の上またはカバー(非表示)内面上のいずれかに位置することができる。
【0042】
図6は、本発明に従って、図4の競合結合試験キット52の図2の酵素免疫検定26または図3の酵素免疫検定36のウェルにおいて、または図5の側方流動検定キット70において、被検化合物16を検出するために使用される、本発明に従って作られた検出可能な化合物18の配列ベースの定量化を示す。図6は、配列90を示す。配列90は、図1〜5に示し、説明したように、染料20を含む。好ましい態様において、配列90は、2種以上の染料を含む。図6に示すように、配列90は、染料91、92、93および94を含む。基質10が、前述および図1〜5に示したように、対応する酵素12と反応するとき、検出可能な化合物18が生成される。配列90は、マルチウェル酵素免疫検定26または36の各ウェルの上のカバーに、競合結合試験キット52のキャップまたはカバー内に、あるいは側方流動検定キット70の細片またはカバー上に位置することができる。したがって、図6は、競合結合試験キット52および側方流動検定キット70を示す一方、前記の免疫検定26または36もまた使用することができる。より好ましい態様において、配列90は、金属ポルフィリン染料を含み、およびより好ましくは、以下の式I〜IVにより同定される染料からなる群から選択される金属ポルフィリン染料を含む。配列90は、マルチウェルマイクロタイタープレート95などのマルチウェル検定プレートのカバー内の大きな配列の一部であることができる。
【0043】
本発明に従って、任意の揮発性化合物について異なる結合親和力を有する4種類の別個の金属ポルフィリン染料を、広い力学的範囲の放出された揮発性化合物にわたり、特異的定量を助けるために使用することができる。これらの金属ポルフィリン染料は、典型的なもののみであって、当業者は、本発明に従って、いかなる好適なポルフィリン染料または非ポルフィリン染料をも使用することができることを認識するだろう。4種類の金属ポルフィリン染料は、以下のとおりである:
【0044】
(I)2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)]
【化1】

【0045】
(II)2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)]
【化2】

(III)5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP]
【化3】

【0046】
および(IV)5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)]
【化4】

【0047】
アンモニアのようなルイス塩基でもある検出可能な揮発性化合物であるピリジンについてのこれらの金属ポルフィリンの結合定数(log K)を、以下のように決定した:
【表1】

【0048】
これらの結合定数を基に、ポルフィリンIは、揮発性アミンに最も敏感である一方、ポルフィリンIVは、揮発性アミンに最も敏感ではない。これらの4種類のポルフィリンを、図6に描写されたように一斉に使用した場合、それらの色の変化は、広い力学的範囲の任意の検出可能な化合物18に視覚的なカギを提供するだろう。したがって、本発明は、現在利用可能ではない感受性および検出能力を提供する。図6中のスケール96に示すように、ポルフィリンI(染料91)は、検出、すなわち、色の変化を受け、ポルフィリンII、III,およびIV(それぞれ染料92、93、および94)より低量の検出可能な化合物18を定量するだろう。ポルフィリンII(染料92)は、検出、すなわち、色の変化、例えば、明色から暗色への変化を受け、ならびにポルフィリンIII、およびIV(染料93および94)より低量の検出可能な化合物18を定量するだろう。ポルフィリンIII(染料93)は、検出、すなわち、色の変化を受け、およびポルフィリンIV(染料94)より低量の検出可能な化合物18を定量するだろう。ポルフィリンIV(染料94)は、検出、すなわち、色の変化を受け、およびポルフィリンI、II、およびIII(それぞれ染料91、92、および93)より多量の検出可能な化合物18を定量するだろう。
【0049】
当業者は、本発明に従って、いかなる好適な金属ポルフィリンまたは金属フリーのポルフィリン染料も使用できることを認識するだろう。本発明に従って、アンモニアの検出に好適な特定のフリーベースポルフィリン染料の例は、5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP]である。
【化5】

【0050】
図7は、イムノブロット膜100上でのタンパク質の検出を示す。一例として、関心のある被検化合物16は、タンパク質であり得る。マウス抗被検化合物抗体IgG102は、被検化合物16に結合するだろう。ヤギ抗マウスIgG抗体104は、酵素12に共役し、ヤギ抗マウスIgG抗体/酵素共役108を形成するだろう。酵素12に共役したヤギ抗マウスIgG抗体104部分とは別個のヤギ抗マウスIgG抗体104の抗原結合部分は、マウス抗被検化合物抗体IgG102に結合するだろう。同族基質10を添加するとき、それは酵素12と反応し、それにより検出可能な化合物18を生成するだろう。応答染料20を含む染料を含浸させたフィルム112を、検出可能な化合物18に曝露し、それにより、染料20の色を被検化合物16、すなわち関心のあるタンパク質にわたり直接的に変化させる。対応する関心のあるタンパク質の上で色を変化させた染料からなるバンドを含むフィルム112を、さらなる使用のために、走査および撮像することができる。染料20の色の変化は、前記のとおり、ヒトの目22、または検出器24により観察することができる。本発明のこの例に従って、フィルム112(可塑化フィルムなど)は、染料分子を含浸され、関心のある特異的なタンパク質を検出するために、イムノブロット(ウェスタンブロット)上に被せられる。フィルム中の染料は、存在し、特異的な免疫共役により検出された場合、関心のあるタンパク質バンドにわたり目に見える色の変化を受ける。一つの態様において、ウレアなどの基質を、酵素共役108の検出のためにオーバーレイを形成するために、染料を含浸したフィルムと共に共同形成(coformulate)することができる。
【0051】
本発明に従って、酵素を、第一の揮発性化合物を第二の揮発性化合物に変換するのに使用することができ、該第二の揮発性化合物は、いくつかの状況において、第一の揮発性化合物よりも直ちに検出可能である。例えば、かかる酵素的変換は、いかなる好適な検出技術を使用して監視することができる第二の揮発性化合物を生成する増幅ステップとしての役目をし、米国特許第6,368,558号および6,495,102号、ならびに米国公開特許公報US 2003/0129085 Al、US 2003/0143112 Al、およびUS 2003/0166298 Alに開示された方法およびデバイスを含むが、それらに限定されなく、これら全てが参照により組み込まれる。限定ではなく、一例として、酵素である硫化水素−S−アセチルトランスフェラーゼ(EC2.3.1.10)は、硫化水素およびアセチル補酵素A(「CoA」)を、チオアセタートおよびCoAに変換する。この酵素および補因子アセチルCoAを、気体の被検化合物、または呼気の流れを捕捉するために、本発明のデバイス中に固定することができ、次に、サンプル中に存在するいかなるHSのチオアセタートへの変換をもたらす。生成されたチオアセタートは、そして本発明のデバイスによって検出される。
【0052】
本発明は、広範囲にわたる被検化合物を検出するのに使用することができる。発明はまた、患者の広範囲にわたる状態を検出するのに使用することができる。例えば、体液または組織は、患者から得ることができ、患者の状態を示す被検化合物の存在を決定するために、本発明のデバイスおよび方法によって試験することができる。患者の組織は、綿棒または生検を介して得ることができる。
【0053】
例1:親和性精製したウサギ抗ヤギIgGおよびヤギ抗マウスIgGを、m−マレイミドベンゾイルN−ヒドロキシスクシニメート(hydroxysuccinimate)エステルを記載のように架橋試薬として使用して、ウレアーゼに共役した(Healy, K., Chandler, H. M., Cox, J. C. and Hurrell, J. G. R. 1983, Clin. Chifn. Acta 134: 51-58)。IgG−ウレアーゼ共役のアリコートを、染料分子の代表的なセンサーアレイに曝露されたろ紙上の0.05Mno
ウレアと共にインキュベートした(例えば、全てが参照により組み込まれる米国特許第6,368,558号および6,495,102号、ならびに米国公開特許公報US 2003/0129085 Al、US 2003/0143112 Al、およびUS 2003/0166298 Alの染料配列参照)。ウレア基質に曝露されたウサギ抗ヤギおよびヤギ抗マウスIgGウレアーゼ共役の両方は、染料に十分な色の変化をもたらし、それによりアンモニアの存在を確認する。これらの共役は、図2〜7に記載された態様において使用することができる。例えば、これらの共役は、妊娠または悪性腫瘍を示すホルモンであるヒト絨毛性ゴナドトロピン(「hCG」)の検出に使用することができる。
【0054】
この例に従って十分な色の変化を示した特異的な染料は、以下のとおりである:チモールブルー、クレゾールレッド、フェノールレッド、ブロモチモールブルー、ニトラジン黄、ブロモクレゾールパープル,およびブロモクレゾールグリーン。
【0055】
これらの染料の正の応答は、精製したウレアーゼ酵素を0.05Mウレアと共にインキュベートし、これらの染料に曝露したときに観察されたものと同一であった。図1参照。さらに、これらの染料の正の応答は、これらの染料の変化は、共役または酵素を緩衝液(0.1Mリン酸緩衝液、pH6.8)に代えたとき、ウレアによって検出されなかったように、アンモニアに特異的であることを示した。
【0056】
上記の酵素共役は、酵素の被検化合物に特異的な化合物、または被検化合物に非特異的な化合物、またはトレーサー中の被検化合物分子への直接的(すなわち、共有)または間接的な化学的カップリングまたは連結により、形成されてもよい。例えば、直接的な化学的カップリングによる酵素共役の形成は、グルタルアルデヒド、m−マレイミドベンゾイルN−ヒドロキシスクシンイミド(MBS)などの架橋試薬を使用して、またはNaIOおよびNaBHなどを使用する酸化還元を介して遂行してもよい。化合物への酵素の間接的なカップリングまたは連結による酵素共役の形成は、第一のおよび第二の連結化合物を有する連結連鎖を使用して遂行してもよく、ここで、共役の一方の成分は、第一の連結化合物にカップリングし、共役の他方の成分は、第二の連結化合物にカップリングする。1つの連結連鎖の例は、ストレプトアビジン−ビオチン連鎖であり、ここで、共役の一方の成分は、ビオチンにカップリングし、他方の成分は、ストレプトアビジンにカップリングする。
【0057】
本発明に従って、様々な被検化合物の組み合わせ、捕捉被検化合物に特異的な化合物、被検化合物に特異的な化合物、およびウレアーゼ共役の例を、以下の表Iに記述する。当業者は、本発明に従って作ることができる他の組み合わせを認識するだろう。
【表2】

【0058】
多くの変更および変化を、本発明の精神および範囲から逸脱することなく本明細書中に記載および説明された技術および構造において作ってもよい。したがって、本明細書中に記載および説明された技術および構造は、本発明の範囲を説明するものであって、限定することはないと解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明に従って、酵素触媒の反応により生成した揮発性化合物の製造および検出を示す図である。
【図2a】本発明に従って、被検化合物の検出検定を示す図である。
【図2b】本発明に従って、別の被検化合物の検出検定を示す図である。
【図3a】本発明に従って、別の被検化合物の検出検定を示す図である。
【図3b】本発明に従って、別の被検化合物の検出検定を示す図である。
【図4】本発明に従って、被検化合物のための競合結合試験を示す図である。
【図5】本発明に従って、側方流動検定を示す図である。
【図6】すべて本発明に従って、マルチウェルプレートにおける酵素免疫検定のウェルにおいて、被検化合物のための競合結合検定において、および側方流動検定において、被検化合物を検出するために使用される、本発明に従って作られた揮発性化合物の配列ベースの定量化を示す図である。
【図7】本発明に従って、イムノブロット膜上のタンパク質の検出を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検化合物を検出するためのデバイスであり、被検化合物に結合し、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成する被検化合物に特異的な化合物を含み、前記検出可能な化合物は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている、前記デバイス。
【請求項2】
被検化合物に特異的な化合物は、化学的に酵素にカップリングする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
酵素と化学的に反応し、検出可能な化合物を生成する基質をさらに含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
生成される検出可能な化合物は、アンモニアである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
被検化合物に特異的な化合物は、抗体、タンパク質、ビオチン、ペプチド、ハプテン、特異的な薬物被検化合物または薬物代謝産物、炭水化物部分、あるいは一本鎖または二本鎖核酸からなる群、もしくは核酸およびタンパク質あるいはタンパク質および有機小分子などの組み合わせなどの2種類又は3種類以上のこれらの群の仲間の構成要素を含む融合またはキメラ分子から選択される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
被検化合物に特異的な化合物は、一本鎖核酸および二本鎖核酸からなる群から選択される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
一本鎖核酸および二本鎖核酸は、RNA、DNA、塩基を修飾したオリゴヌクレオチド、キメラオリゴヌクレオチド、増幅反応生成物、および任意の長さまたは配列のcDNAからなる群から選択される、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
酵素は、ウレアーゼである、請求項2に記載のデバイス。
【請求項9】
基質は、ウレアである、請求項3に記載のデバイス。
【請求項10】
基質は、ウレアである、請求項8に記載のデバイス。
【請求項11】
検出可能な化合物の生成を容易にする遊離型酵素をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする遊離型酵素および酵素をさらに含み、酵素の各形態は、検出可能な化合物の生成を容易にする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも2種類の染料をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項14】
酵素は、固体の支持体上に置かれる、請求項2に記載のデバイス。
【請求項15】
固体の支持体は、膜、フィルタ、チューブ、およびウェルからなる群から選択される、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
固体の支持体は、ポリスチレンまたはポリプロピレンからなる材料から作られる、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
酵素は、水溶液または有機溶液中にある、請求項2に記載のデバイス。
【請求項18】
少なくとも2種類の染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2’,6’−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP];
チモールブルー;クレゾールレッド;フェノールレッド;ブロモチモールブルー;ニトラジン黄;ブロモクレゾールパープル;およびブロモクレゾールグリーン
からなる群から選択される、請求項13に記載のデバイス。
【請求項19】
被検化合物は、抗体、タンパク質、ビオチン、ペプチド、ハプテン、特異的な薬物被検化合物または薬物代謝産物、炭水化物部分、あるいは一本鎖または二本鎖核酸からなる群、もしくは核酸およびタンパク質あるいはタンパク質および有機小分子などの組み合わせなどの2種類又は3種類以上のこれらの群の仲間の構成要素を含む融合またはキメラ分子から選択される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
被検化合物は、一本鎖核酸および二本鎖核酸からなる群から選択される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項21】
一本鎖核酸および二本鎖核酸は、RNA、DNA、塩基を修飾したオリゴヌクレオチド、キメラオリゴヌクレオチド、増幅反応生成物、および任意の長さまたは配列のcDNAからなる群から選択される、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
被検化合物を検出するためのデバイスであり、被検化合物に化学的にカップリングし、検出可能な化合物を生成する被検化合物に特異的な化合物を含み、前記検出可能な化合物は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも2種類の染料に曝露されるときの被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている前記デバイス。
【請求項23】
被検化合物は、酵素である、請求項22に記載のデバイス。
【請求項24】
被検化合物に特異的な化合物は、基質である、請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
被検化合物は、ウレアーゼである、請求項22に記載のデバイス。
【請求項26】
被検化合物に特異的な化合物は、ウレアである、請求項22に記載のデバイス。
【請求項27】
生成される検出可能な化合物は、アンモニアである、請求項22に記載のデバイス。
【請求項28】
アンモニアは、生物または化学サンプルにおけるウレアーゼ活性を示す、請求項27に記載のデバイス。
【請求項29】
生物または化学サンプルは、患者の体液または組織である、請求項28に記載のデバイス。
【請求項30】
患者の体液は、呼気、げっぷ、粘液、尿、糞便、血液、唾液、および汗からなる群から選択される、請求項29に記載のデバイス。
【請求項31】
組織は、綿棒または生検によって得られる、請求項29に記載のデバイス。
【請求項32】
被検化合物を検出するためのデバイスであり、酵素に共役する被検化合物に特異的な化合物を含み、該被検化合物に特異的な化合物は、被検化合物の標的部位に結合し、酵素は、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、検出可能な化合物は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている、前記デバイス。
【請求項33】
共役した被検化合物に特異的な化合物と異なる捕捉被検化合物に特異的な化合物をさらに含み、該捕捉被検化合物に特異的な化合物は、共役した被検化合物に特異的な化合物よりも被検化合物の異なる標的部位に結合する、請求項32に記載のデバイス。
【請求項34】
捕捉被検化合物に特異的な化合物は、直接的にまたは間接的に、固体の支持体に結合する、請求項33に記載のデバイス。
【請求項35】
被検化合物を検出するためのデバイスであり、被検化合物の標的部位に結合する被検化合物に特異的な化合物を含み、共役は、酵素および被検化合物に非特異的な化合物を含み、該被検化合物に非特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物に結合し、該酵素は、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、強力でよりはっきりしている、前記デバイス。
【請求項36】
被検化合物に特異的な化合物と異なる捕捉被検化合物に特異的な化合物をさらに含み、該捕捉被検化合物に特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物よりも被検化合物の異なる標的部位に結合する、請求項35に記載のデバイス。
【請求項37】
捕捉被検化合物に特異的な化合物は、直接的にまたは間接的に、固体の支持体に結合する、請求項36に記載のデバイス。
【請求項38】
サンプル中の被検化合物を検出するためのデバイスであり、サンプルからの遊離型被検化合物、またはサンプルからではないトレーサーのいずれかを捕捉するための受容体分子を含み、該トレーサーは、酵素に結合した被検化合物分子を含み、該トレーサーは、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該検出可能な応答は、サンプル中の被検化合物量に反比例する、前記デバイス。
【請求項39】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも2種類の染料をさらに含む、請求項22に記載のデバイス。
【請求項40】
少なくとも2種類の染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2’,6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP];
チモールブルー;クレゾールレッド;フェノールレッド;ブロモチモールブルー;ニトラジン黄;ブロモクレゾールパープル;およびブロモクレゾールグリーン
からなる群から選択される、請求項39に記載のデバイス。
【請求項41】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも2種類の染料をさらに含む、請求項32に記載のデバイス。
【請求項42】
少なくとも2種類の染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP];
チモールブルー;クレゾールレッド;フェノールレッド;ブロモチモールブルー;ニトラジン黄;ブロモクレゾールパープル;およびブロモクレゾールグリーン
からなる群から選択される、請求項41に記載のデバイス。
【請求項43】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも2種類の染料をさらに含む、請求項35に記載のデバイス。
【請求項44】
少なくとも2種類の染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP];
チモールブルー;クレゾールレッド;フェノールレッド;ブロモチモールブルー;ニトラジン黄;ブロモクレゾールパープル;およびブロモクレゾールグリーン
からなる群から選択される、請求項43に記載のデバイス。
【請求項45】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも2種類の染料をさらに含む、請求項38に記載のデバイス。
【請求項46】
少なくとも2種類の染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP];
チモールブルー;クレゾールレッド;フェノールレッド;ブロモチモールブルー;ニトラジン黄;ブロモクレゾールパープル;およびブロモクレゾールグリーン
からなる群から選択される、請求項45に記載のデバイス。
【請求項47】
a)被検化合物に特異的な化合物を被検化合物に曝露する;
b)検出可能な化合物を生成する;および
c)応答を生み出すために検出可能な化合物を少なくとも2種類の染料に曝露し、該応答は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている
ステップを含む、被検化合物を検出するための方法。
【請求項48】
a)被検化合物に特異的な化合物を被検化合物に曝露する;および
b)任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、前記検出可能な化合物は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている
ステップを含む、被検化合物を検出するための方法。
【請求項49】
a)被検化合物を共役に曝露し、該共役は、酵素に共役した被検化合物に特異的な化合物を含む;
b)検出可能な化合物を生成するために共役を任意の基質に曝露し、該検出可能な化合物は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている
ステップを含む、被検化合物を検出するための方法。
【請求項50】
非結合材料を、ステップb)の前に除去するステップをさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
a)被検化合物を被検化合物に特異的な化合物に曝露する;
b)被検化合物に特異的な化合物を、酵素および被検化合物に非特異的な化合物を含む共役に曝露し、該被検化合物に非特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物と結合する;および
c)検出可能な化合物を生成するために、酵素を任意の基質に曝露し、該検出可能な化合物は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも2種類の染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている
ステップを含む、被検化合物を検出するための方法。
【請求項52】
非結合材料を、ステップb)およびc)の前に除去するステップをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項2に記載のデバイス。
【請求項54】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項2に記載のデバイス。
【請求項55】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項12に記載のデバイス。
【請求項56】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項12に記載のデバイス。
【請求項57】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項23に記載のデバイス。
【請求項58】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項23に記載のデバイス。
【請求項59】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項32に記載のデバイス。
【請求項60】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項32に記載のデバイス。
【請求項61】
酵素は、被検化合物に非特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項35に記載のデバイス。
【請求項62】
酵素は、被検化合物に非特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項35に記載のデバイス。
【請求項63】
酵素は、トレーサーの被検化合物分子に直接的にカップリングする、請求項38に記載のデバイス。
【請求項64】
酵素は、トレーサーの被検化合物分子に間接的にカップリングする、請求項38に記載のデバイス。
【請求項65】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項49に記載の方法。
【請求項66】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項49に記載の方法。
【請求項67】
酵素は、被検化合物に非特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項51に記載の方法。
【請求項68】
酵素は、被検化合物に非特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項51に記載のデバイス。
【請求項69】
被検化合物を検出するためのデバイスであり、被検化合物に結合し、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成する、被検化合物に特異的な化合物を含み、前記検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている、前記デバイス。
【請求項70】
被検化合物に特異的な化合物は、酵素に化学的にカップリングする、請求項69に記載のデバイス。
【請求項71】
酵素と化学的に反応し、検出可能な化合物を生成する基質をさらに含む、請求項70に記載のデバイス。
【請求項72】
生成される検出可能な化合物は、アンモニアである、請求項69に記載のデバイス。
【請求項73】
被検化合物に特異的な化合物は、抗体、タンパク質、ビオチン、ペプチド、ハプテン、特異的な薬物被検化合物または薬物代謝産物、炭水化物部分、あるいは一本鎖または二本鎖核酸からなる群、もしくは核酸およびタンパク質あるいはタンパク質および有機小分子などの組み合わせなどの2種類又は3種類以上のこれらの群の仲間の構成要素を含む融合またはキメラ分子から選択される、請求項69に記載のデバイス。
【請求項74】
被検化合物に特異的な化合物は、一本鎖核酸および二本鎖核酸からなる群から選択される、請求項69に記載のデバイス。
【請求項75】
一本鎖核酸および二本鎖核酸は、RNA、DNA、塩基を修飾したオリゴヌクレオチド、キメラオリゴヌクレオチド、増幅反応生成物、および任意の長さまたは配列のcDNAからなる群から選択される、請求項74に記載のデバイス。
【請求項76】
酵素は、ウレアーゼである、請求項70に記載のデバイス。
【請求項77】
基質は、ウレアである、請求項71に記載のデバイス。
【請求項78】
基質は、ウレアである、請求項76に記載のデバイス。
【請求項79】
検出可能な化合物の生成を容易にする遊離型酵素をさらに含む、請求項69に記載のデバイス。
【請求項80】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする、遊離型酵素および酵素をさらに含み、ここで、酵素の各形態は、検出可能な化合物の生成を容易にする、請求項69に記載のデバイス。
【請求項81】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも1種類のポルフィリン染料をさらに含む、請求項69に記載のデバイス。
【請求項82】
酵素は、固体の支持体上に置かれる、請求項70に記載のデバイス。
【請求項83】
固体の支持体は、膜、フィルタ、チューブ、およびウェルからなる群から選択される、請求項82に記載のデバイス。
【請求項84】
固体の支持体は、ポリスチレンまたはポリプロピレンからなる材料から作られる、請求項83に記載のデバイス。
【請求項85】
酵素は、水溶液または有機溶液中にある、請求項70に記載のデバイス。
【請求項86】
少なくとも1種類のポルフィリン染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];および
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP]
からなる群から選択される、請求項81に記載のデバイス。
【請求項87】
被検化合物は、抗体、タンパク質、ビオチン、ペプチド、ハプテン、特異的な薬物被検化合物または薬物代謝産物、炭水化物部分、あるいは一本鎖または二本鎖核酸からなる群、もしくは核酸およびタンパク質あるいはタンパク質および有機小分子などの組み合わせなどの2種類又は3種類以上のこれらの群の仲間の構成要素を含む融合またはキメラ分子から選択される、請求項69に記載のデバイス。
【請求項88】
被検化合物は、一本鎖核酸および二本鎖核酸からなる群から選択される、請求項69に記載のデバイス。
【請求項89】
一本鎖核酸および二本鎖核酸は、RNA、DNA、塩基を修飾したオリゴヌクレオチド、キメラオリゴヌクレオチド、増幅反応生成物、および任意の長さまたは配列のcDNAからなる群から選択される、請求項88に記載のデバイス。
【請求項90】
被検化合物を検出するためのデバイスであり、被検化合物に化学的にカップリングし、検出可能な化合物を生成する、被検化合物に特異的な化合物を含み、前記検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている、前記デバイス。
【請求項91】
被検化合物は、酵素である、請求項90に記載のデバイス。
【請求項92】
被検化合物に特異的な化合物は、基質である、請求項91に記載のデバイス。
【請求項93】
被検化合物は、ウレアーゼである、請求項90に記載のデバイス。
【請求項94】
被検化合物に特異的な化合物は、ウレアである、請求項90に記載のデバイス。
【請求項95】
生成される検出可能な化合物は、アンモニアである、請求項90に記載のデバイス。
【請求項96】
アンモニアは、生物または化学サンプルにおけるウレアーゼ活性を示す、請求項97に記載のデバイス。
【請求項97】
生物または化学サンプルは、患者の体液または組織である、請求項96に記載のデバイス。
【請求項98】
患者の体液は、呼気、げっぷ、粘液、尿、糞便、血液、唾液、および汗からなる群から選択される、請求項97に記載のデバイス。
【請求項99】
組織は、綿棒または生検によって得られる、請求項97に記載のデバイス。
【請求項100】
被検化合物を検出するためのデバイスであり、酵素に共役する被検化合物に特異的な化合物を含み、該被検化合物に特異的な化合物は、被検化合物の標的部位に結合し、酵素は、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている、前記デバイス。
【請求項101】
共役した被検化合物に特異的な化合物と異なる捕捉被検化合物に特異的な化合物をさらに含み、該捕捉被検化合物に特異的な化合物は、共役した被検化合物に特異的な化合物よりも被検化合物の異なる標的部位に結合する、請求項100に記載のデバイス。
【請求項102】
捕捉被検化合物に特異的な化合物を、直接的にまたは間接的に、固体の支持体に結合する、請求項101に記載のデバイス。
【請求項103】
被検化合物を検出するためのデバイスであり、被検化合物の標的部位に結合する被検化合物に特異的な化合物を含み、共役は、酵素および被検化合物に非特異的な化合物を含み、該被検化合物に非特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物を結合し、該酵素は、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりも、より強力でよりはっきりしている、前記デバイス。
【請求項104】
被検化合物に特異的な化合物と異なる捕捉被検化合物に特異的な化合物をさらに含み、該捕捉被検化合物に特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物よりも被検化合物の異なる標的部位に結合する、請求項103に記載のデバイス。
【請求項105】
捕捉被検化合物に特異的な化合物を、直接的にまたは間接的に、固体の支持体に結合する、請求項104に記載のデバイス。
【請求項106】
サンプル中の被検化合物を検出するためのデバイスであり、サンプルからの遊離型被検化合物、またはサンプルからではないトレーサーのいずれかを捕捉するための受容体分子を含み、該トレーサーは、酵素に結合した被検化合物分子を含み、該トレーサーは、任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィリン染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該検出可能な応答は、サンプル中の被検化合物量に反比例する、前記デバイス。
【請求項107】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも1種類のポルフィリン染料をさらに含む、請求項90に記載のデバイス。
【請求項108】
少なくとも1種類のポルフィリン染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];および
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP]
からなる群から選択される、請求項107に記載のデバイス。
【請求項109】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも1種類のポルフィリン染料をさらに含む、請求項100に記載のデバイス。
【請求項110】
少なくとも1種類のポルフィリン染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];および
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP]
からなる群から選択される、請求項109に記載のデバイス。
【請求項111】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも1種類のポルフィリン染料をさらに含む、請求項103に記載のデバイス。
【請求項112】
少なくとも1種類のポルフィリン染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];および
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP]
からなる群から選択される、請求項111に記載のデバイス。
【請求項113】
検出可能な化合物に曝露されるとき、検出可能な色の変化を受ける少なくとも1種類のポルフィリン染料をさらに含む、請求項106に記載のデバイス。
【請求項114】
少なくとも1種類の染料は:
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタフルオロ−5,10,15,20−テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ポルフィリナトコバルト(II)[Co(F28TPP)];
2,3,7,8,12,13,17,18,−オクタブロモ−5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(BrTPP)];
5,10,15,20−テトラフェニルポルフィリナト亜鉛(II)[ZnTPP];
5(フェニル)−10,15,20−トリキス(2',6'−ジシリルオキシフェニル)ポルフィリナト亜鉛(II)[Zn(SiPP)];および
5,10,15,20−テトラフェニル−21H,23H−ポルフィン[HTPP]
からなる群から選択される、請求項113に記載のデバイス。
【請求項115】
a)被検化合物に特異的な化合物を被検化合物に曝露する;
b)検出可能な化合物を生成する;および
c)応答を生み出すために、検出可能な化合物を少なくとも1種類のポルフィン染料に曝露し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィン染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている
ステップを含む、被検化合物を検出するための方法。
【請求項116】
a)被検化合物に特異的な化合物を被検化合物に曝露する;および
b)任意の基質と組み合わせて検出可能な化合物を生成し、前記検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィン染料に曝露されるとき、応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィン染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている
ステップを含む、被検化合物を検出するための方法。
【請求項117】
a)被検化合物を被検化合物に共役を曝露し、該共役は、酵素に共役した被検化合物に特異的な化合物を含む;
b)検出可能な化合物を生成するために共役を任意の基質に曝露し、該検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィン染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィン染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている
ステップを含む、被検化合物を検出するための方法。
【請求項118】
非結合材料を、ステップb)の前に除去するステップをさらに含む、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
a)被検化合物を被検化合物に特異的な化合物に曝露する;
b)被検化合物に特異的な化合物を、酵素および被検化合物に非特異的な化合物を含む共役に曝露し、該被検化合物に非特異的な化合物は、被検化合物に特異的な化合物に結合する;および
c)検出可能な化合物を生成するために酵素を任意の基質に曝露し、前記検出可能な化合物は、少なくとも1種類のポルフィン染料に曝露されるとき、検出可能な応答を生み出し、該応答は、少なくとも1種類のポルフィン染料に曝露されるとき、被検化合物の応答よりもより強力でよりはっきりしている
ステップを含む、被検化合物を検出するための方法。
【請求項120】
非結合材料を、ステップb)およびc)の前に除去するステップをさらに含む、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項70に記載のデバイス。
【請求項122】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項70に記載のデバイス。
【請求項123】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項80に記載のデバイス。
【請求項124】
被検化合物に特異的な化合物に化学的にカップリングする酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項80に記載のデバイス。
【請求項125】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項91に記載のデバイス。
【請求項126】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項91に記載のデバイス。
【請求項127】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項100に記載のデバイス。
【請求項128】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項100に記載のデバイス。
【請求項129】
酵素は、被検化合物に非特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項103に記載のデバイス。
【請求項130】
酵素は、被検化合物に非特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項103に記載のデバイス。
【請求項131】
酵素は、トレーサーの被検化合物分子に直接的にカップリングする、請求項106に記載のデバイス。
【請求項132】
酵素は、トレーサーの被検化合物分子に間接的にカップリングする、請求項106に記載のデバイス。
【請求項133】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項117に記載の方法。
【請求項134】
酵素は、被検化合物に特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項117に記載の方法。
【請求項135】
酵素は、被検化合物に非特異的な化合物に直接的にカップリングする、請求項119に記載の方法。
【請求項136】
酵素は、被検化合物に非特異的な化合物に間接的にカップリングする、請求項119に記載のデバイス。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−518217(P2006−518217A)
【公表日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503436(P2006−503436)
【出願日】平成16年2月10日(2004.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/003762
【国際公開番号】WO2004/072614
【国際公開日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【出願人】(505303705)ケムセンシング,インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】