説明

装置間情報伝達システム

【課題】上流側から下流側にかけて、互いに関連する複数の装置が配置されている生産ラインにおいて、上流側と下流側の作業者の連絡不足によって作業上の混乱や不測の事故等を招く危険性を回避することのできる装置間情報伝達システムを提供する。
【解決手段】袋詰商品の生産ラインに用いられる各種の装置と複数の操作表示部とがネットワークを介して接続する。各操作表示部は、自身の管理下にある複数の装置と交信して、管理下にある各装置の稼動状況を表示するとともに、各装置の運転条件や動作指令を各装置に送信する機能を備える。加えて、メッセージを入力し、それを指定したアドレスに送信するとともに、自身がアドレスとされたメッセージを受信するメール通信手段を備
える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スナック菓子類の生産ラインで用いられる装置間情報伝達システムに関する。
【背景技術】
【0002】
スナック菓子類の生産ラインとしては、図15に示すようなものが知られている。この
図において、スナック菓子類は、メインコンベア200で搬送されながら、その搬送路に
設けられた複数の排出口201から下段のコンベア202に供給されて計量包装装置20
3まで搬送され、そこで一定重量の袋詰商品に成形された後、重量チェッカーやシールチ
ェッカー等の検査装置204を経て箱詰装置205に供給される。箱詰装置205では、
袋詰商品を一定個数ずつダンボールケース106に収納して梱包し、それを下流の仕分け
ライン107へ排出していく。
このような生産ラインでは、下記特許文献1〜3に開示されるように、各装置203、
204、205をホストコンピュータに接続して、ホストコンピュータで各装置203、
204、205を統括管理したり、各装置203,204,205が組み込まれた支流ラ
インAの運転状況に応じて、他の支流ラインAの運転条件を変えたりしているが、このよ
うな自動化ラインでも、各支流ラインAに作業員が配置されて、各装置203、204、
205のトラブルやメンテナンスに対応できる体制が整えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3734883号公報
【特許文献2】特開2001−101303号公報
【特許文献3】特開2001−324378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような複数の支流ラインAを有する工場では、一つの支流ラインAが停止しても、
他の支流ラインAがそれを補完するので、その間に、停止した支流ラインAの原状回復が
図られる。
しかし、ホストコンピュータが設備機器のトラブルや生産計画の急な変更によって一部
の支流ラインAを停止させることがある。そのような場合、現場作業員は、通常のトラブ
ルと判断して原状回復に努めるが、停止の原因が支流ラインAで発生していないため、現
場作業員は、原因究明に困惑するという問題がある。
【0005】
また、計量包装装置203が、図16に示すように、互いに連動する計量装置210と
包装装置220とで構成されている場合は、上段の計量装置210を調整する場合でも、
下段の包装装置220を1サイクル分運転させて計量装置210から被計量物を強制的に
排出する場合がある。そうした場合、計量装置210と包装装置220とがフロア-24
0で隔絶されていると、隔てられた作業員同士の連絡が円滑にできないため、不測の事故
を招くこともあった。
こうした場合、携帯電話等で連絡を取ることも考えられるが、運転中の機械装置の近く
では、騒音によって会話がかき消されるだけでなく、特に、スナック菓子等の生産ライン
では、ラインへの異物混入を完璧なまでに阻止しなければならないので、作業員が携帯電
話を身に付けて作業すること自体が禁止事項とされている。
本発明は、こうした背景の下、作業上の連絡不足によって生じる混乱や不測の事故を招
く危険性を回避することのできる装置間情報伝達システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、袋詰商品の生産ラインに用いられる各種の装置と複数の操作表示部
とがネットワークを介して接続され、前記操作表示部が自身の管理下にある複数の装置と
交信して、管理下にある各装置の稼動状況を表示するとともに、各装置の運転条件や動作
指令を各装置に送信するようにした装置間情報伝達システムであって、前記各操作表示部
が、メッセージを入力する入力手段と、メッセージの宛先を指定する宛先指定手段と、入
力されたメッセージを指定された宛先に送信するとともに、自身が宛先とされたメッセー
ジを受信するメール通信手段とを備えていることを特徴とする。
【0007】
各操作表示部がメール通信手段を備えるので、作業員同士が離れていても、最寄りの操
作表示部から業務に関連する種々のメッセージを伝達することができる。したがって、例
えば、フロア-で隔絶された上流側装置の作業員と下流側装置の作業員との間で、互いの
状況を確認しながら、それぞれの装置の運転、調整、メンテナンス等を行うことができる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の装置間情報伝達システムであって、前記操作表示
部の一つが、生産ラインに組み込まれた複数の装置を統括管理するホストコンピュータで
あることを特徴とする。
【0009】
ホストコンピュータが一部の装置を強制的に停止させても、当該装置を担当する作業員
や関連装置の作業員に対して、停止理由や次の作業指示を、最寄りの操作表示部を介して
タイムリーに伝達することができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の装置間情報伝達システムであって、前記操
作表示部の一つが、供給された被計量物を一定重量に計量して排出する組合せ計量装置と、
当該計量装置から排出された被計量物を袋に充填して密封する製袋包装装置と、密封され
た袋詰商品のシールの良否を検査するシールチェッカーと、密封された袋詰商品の内容量
の良否を検査する重量チェッカーとを管理下においていることを特徴とする。
【0011】
一つの操作表示部が、組合せ計量装置、製袋包装装置、シールチェッカー、重量チェッ
カーを管理下においているので、各装置の運転条件の整合性を保つことができる。したが
って、各装置間の運転速度の不一致とか、動作タイミングのずれ等によるトラブルを未然
に防止することができる。また、上流側装置の停止によって下流側装置が影響を受ける場
合でも、下流側装置を管理下におく操作表示部の作業員と連絡がとれるので、各操作表示
部が隔絶された場所に設置されていても、下流側で起こる混乱を未然に防止することがで
きる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1から3の何れかに記載の装置間情報伝達システムであって、
前記操作表示部が、自身の管理下にある複数の装置の中から交信すべき装置を指定する装
置指定手段と、指定された装置から当該装置の運転条件や調整パラメータの入力画面を入
手して表示し、表示された画面で当該装置の運転条件や調整パラメータを入力してそれを
当該装置に返信する通信手段とを備えていることを特徴とする。
【0013】
各操作表示部から、それぞれの管理下にある複数の装置を個別に調整したり運転条件を
設定したりすることができるので、作業員を操作表示部毎に配置しておけば、全ての装置
を各作業員の手元で操作することができる。しかも、他の作業員との連絡も、最寄りの操
作表示部を介してできるので、連携を必要とする作業でも、他の作業員との連絡を密にと
ることができる。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1から4の何れかに記載の装置間情報伝達システムであって、
複数の操作表示部が、同一の複数の装置をそれぞれの管理下に置くことを特徴とする。
【0015】
複数の操作表示部から同一の複数の装置を操作することができるので、複数の操作表示
部を分散させておけば、身近な操作表示部から各装置の運転を開始したり、停止したりす
ることができる。しかも、送られてきたメッセージは、何れの操作表示部にも表示される
ので、メッセージの見落としをなくすことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の装置間情報伝達システムによれば、操作表示部を操作する作業員に対して必要
な情報をタイムリーに伝達することができるので、離れた場所の装置でトラブルが発生し
ても、影響を受ける装置の作業員に対して、適切な作業指示や情報を伝達することができ
る。また、下流側装置の安全性を確認してからでないと、上流側装置の調整や運転の再開
ができない場合であっても、メッセージの交換によって完全確認を徹底させることができ
るので、安全性の高いシステムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】装置間情報伝達システムの構成図
【図2】通信システムの構成図
【図3】各装置の基本構成図
【図4】操作表示部の構成図
【図5】コーディネータの構成図
【図6】初期状態の操作画面
【図7】予約選択画面
【図8】各装置に電源が供給された後の操作画面
【図9】各装置の操作に移行するための操作画面
【図10】組合せ計量装置の調整パラメータの設定画面
【図11】製袋包装装置の調整パラメータの操作画面
【図12】電子メールの作成画面
【図13】メッセージを入力するカナ入力画面
【図14】メッセージを入力するひらがな/漢字入力画面
【図15】生産ラインの構成図
【図16】計量包装装置の配置構成図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る装置間情報伝達システムの一実施形態を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0019】
<情報伝達システムの全体構成>
本発明の一実施形態に係る装置間情報伝達システム100は、図1に示すように、組合
せ計量装置1、製袋包装装置2、シールチェッカー3、重量チェッカー4、箱詰装置5、
ホストコンピュータ6、第1操作表示部7、第2操作表示部8と、これらを接続する通信
回線9とから構成されており、こうしたシステム100が、生産規模に応じて、さらに複
数ライン設けられている。そして、ライン毎の各システム100の通信回線9は、図示し
ないルーターを介してLAN接続されている。
【0020】
そして、上流から搬送されてくるスナック菓子類Mは、図15の供給装置202を介し
て組合せ計量装置1に供給され、そこで一定重量に組合せ計量されて製袋包装装置2に排
出される。製袋包装装置2では、それを袋に充填し、開口部を密封してシールチェッカー
3に送り出す。シールチェッカー3では、密封された袋詰商品Bを搬送しながら袋の密封
度をチェックして重量チェッカー4に送り出す。重量チェッカー4では、袋詰商品Bの内
容量の適否をチェックして振分装置10に送り出す。振分装置10では、シールチェッ
カー3や重量チェッカー4から送られた排除信号S1に基づいて不良品をライン外へ排出
し、それ以外の袋詰商品Bは、箱詰装置5へ送り出す。箱詰装置5では、図15のダン
ボールケース106に袋詰商品Bを収納、梱包して仕分けライン107へ送り出す。
【0021】
ホストコンピュータ6、第1操作表示部7、第2操作表示部8は、各装置1、2、3、
4、5(以下、各装置1〜5と称する。)と交信して、各装置1〜5に対し、電源のオン
/オフや運転の開始/停止等の動作指令を配信する。また、各装置1〜5からそれぞれの
稼動状況を入手して表示し、さらには、各装置1〜5に対し、運転条件(予約データ)を
一斉に配信したり、調整パラメータを各装置1〜5に個別に送信して設定したりする。
【0022】
ホストコンピュータ6は、全ラインの装置を管理下におくが、第1操作表示部7と第2
操作表示部8は、一つのライン上の各装置1〜5を管理下におき、何れの操作表示部7、
8からも各装置1〜5を操作することができ、かつ、各装置1〜5から同じ情報が各操作
表示部7、8に送信されて表示されるようになっている。それに加えて、何れの操作表示
部7、8からも各装置1〜5を指定することによって、各装置1〜5の個別の調整が可能
となっている。
また、ホストコンピュータ6、第1操作表示部7、第2操作表示部8には、それぞれ
メール通信手段12が備えられ、これらの間では、入力したメッセージが通信回線9を介
して送受信できるようになっている。また、こうしたシステム100が、ライン毎に複数
設けられる場合は、各システム100の通信回線9が図示しないルーターを介してLAN
接続され、一つのシステム100に属する操作表示部7、8から他のシステム100に属
する操作表示部7,8にメッセージが送受信できるようになっている。
さらに、通信回線9には、無線基地局となるブリッジ11が接続され、メッセージの配信
先が無線式携帯端末であれば、ブリッジ11から携帯端末に向けてメッセージを配信する。
この携帯端末は、倉庫から包装フイルムやダンボールケースを出して、製袋包装装置2や
箱詰装置5に搬送する作業員等が携帯する。
【0023】
<装置間通信システム>
図2は、各装置1〜5と、これらと接続されたホストコンピュータ6、操作表示部7,
8との間の通信システムの構成図を示す。この図において、各装置1〜5には、サーバ機
能を有するDMU(Data Managiment Unit)13が搭載され、この
DMU13とホストコンピュータ6と各操作表示部7,8とが通信回線9を介して接続さ
れている。また、ホストコンピュータ6と各操作表示部7,8には、各装置1〜5のDM
U13と通信して、各装置1〜5で生成されたHTMLファイルや画像ファイルを受け取
って表示するWWWブラウザ14と、メール通信手段12を構成する電子メールクライア
ント15と、後述のFTPサーバ20に接続してファイルをアップロード・ダウンロード
するFTPクライアント16がそれぞれ搭載されている。
通信回線9は、例えば、10BASE−Tのイーサネット(登録商標)規格を使用したL
ANで構成され、この通信回線9にコーディネータ17が接続されている。
【0024】
<コーディネータ>
コーディネータ17は、ライン上に新たな装置が組み込まれても、既設の操作表示部7、
8による操作を可能にするもので、特に、ライン上の各装置1〜5のスタート/ストップ
を同期させたり、各装置1〜5に統一された予約データ(運転条件等)を配信して自動設
定したりする。そのために、コーディネータ17には、ホストコンピュータ6や操作表示
部7,8のWWWブラウザ14とアクセスするためのWWWサーバ18と、電子メール
サーバ19と、前述のFTPサーバ20とが搭載され、それに加えて、各装置1〜5のD
MU13に搭載されたWWWサーバ27(図3参照)とアクセスするためのWWWブラウ
ザ21が搭載されている。
【0025】
<WWWブラウザ>
ホストコンピュータ6や操作表示部7、8のWWWブラウザ14は、通信相手(各装置
1〜5及びコーディネータ17)をIPアドレス等で特定し、特定した装置の図3に示す
DMU13のWWWサーバ27、或いは、コーディネータ17のWWWサーバ18と通信
して、そこから必要な画像ファイルやHTMLファイルを取得して表示する。例えば、図
10は、操作表示部7、8に表示される組合せ計量装置1の調整画面であり、図11は、
製袋包装装置2の調整画面であるが、こうした調整画面は、それぞれの装置1、2に備え
られたDMU13のWWWサーバ27から取得して表示される。また、図7は、各装置1
〜5の予約データを統一的に設定するための予約選択画面の一例を示すが、このように各
装置1〜5に予約データを一括設定するための予約選択画面は、コーディネータ17に備
えられたWWWサーバ18から取得して表示される。
そして、表示された画面から新たな調整パラメータや予約データ(運転条件)が入力さ
れると、操作表示部7、8のWWWブラウザ14は、通信相手の装置1〜5のWWWサー
バ27へ、或いは、コーディネータ17のWWWサーバ18へ返信する。
同様に、コーディネータ17のWWWブラウザ21は、操作表示部7,8の要求に基づ
いて、通信相手の装置1〜5をIPアドレス等で特定し、特定した装置のDMU13のW
WWサーバ27と通信して、操作表示部7、8の要求を伝達する。例えば、図8は、運転
中の操作画面の一例を示すが、この画面において、右下コーナーの「全スタート」キーK
1或いは「全ストップ」キーK2がタッチされると、操作表示部7、8のWWWブラウザ
14がコーディネータ17のWWWサーバ18に「全スタート」或いは「全ストップ」の
動作指令を伝達する。すると、コーディネータ17のWWWブラウザ21は、各装置1〜
5のDMU13のWWWサーバ27にアクセスして、スタート或いはストップの動作指令
を一斉に配信する。
【0026】
ホストコンピュータ6や操作表示部7、8の電子メールクライアント15は、メッセー
ジの作成、作成されたメッセージの電子メールサーバ19への送信、電子メールサーバ1
9からの受信、受信したメッセージの管理と表示とを行う。この電子メールの作成、送受
信は、前述のメール通信手段12を構成する。
FTPクライアント16は、FTP(File Transfer Protoco
l)を使用してコーディネータ17のFTPサーバ20に各種の画像ファイルをアップ
ロード、ダウンロードする。
【0027】
コーディネータ17のWWWサーバ18は、操作表示部7、8のWWWブラウザ14か
らの要求に基づいて、メモリ40(図5参照)に記憶された画像ファイルやHTMLファ
イルを読み出して、操作表示部7,8のWWWブラウザ14に提供する。例えば、図7に
示す予約選択画面は、コーディネータ17のメモリ40から読み出されて操作表示部7、
8のWWWブラウザ14に提供されたものである。
【0028】
コーディネータ17の電子メールサーバ19は、ホストコンピュータ6や操作表示部7、
8の電子メールクライアント15及び各装置1〜5の電子メールクライアント29(図3
参照)から送信されてきた電子メールを宛先毎に保存する。同時にプッシュ機能を有し、
各電子メールクライアント15、29から電子メールを受信すると、それを即座に指定さ
れた宛先の電子メールクライアント15、29に配信する。但し、各装置1〜5からホス
トコンピュータ6や操作表示部7,8への電子メールの送信は、各装置1〜5で発生した
エラー情報の自動送信に限られている。
コーディネータ17のFTPサーバ20は、FTPを使用して前記FTPクライアント
16とのファイルの送受信を行う。
コーディネータ17のWWWブラウザ21は、各装置1〜5のDMU13のWWWサー
バ27とアクセスして、各装置1〜5からそれぞれの稼動状況をリアルタイムに取得して
図5のメモリ40に記憶する。なお、コーディネータ17が実装されたボードは、製袋包
装装置2に組み込まれているが、他の装置1,3,4,5に組み込むことも可能である。
【0029】
<各装置の基本構成>
図3は、各装置1〜5の基本構成を示す。この図において、各装置1〜5には、各装置
1〜5を駆動する駆動部22と、装置制御に必要な信号や重量を検出するセンサ23と、
センサ23からの検出信号や隣接装置からの排除信号S1及び連動信号S2(図1参照)
等に基づいて、それぞれの駆動部22を制御する制御部24とが備えられている。
前記駆動部22は、例えば、組合せ計量装置1では、図16に示す分散フィーダ111
と、放射フィーダ112と、プールホッパ113と、計量ホッパ114の各駆動部がこれ
に該当する。また、製袋包装装置2では、フイルムロールからフイルムを繰り出す繰り出
しローラと、包装フイルムを吸着しながら引き降ろすプルダウンベルトと、シール機構を
Dモーションさせる駆動機構の各駆動部がこれに該当する。また、シールチェッカー3や
重量チェッカー4では、コンベアの駆動モータがこれに該当し、箱詰装置5では、ダン
ボールケースの搬送機構や袋詰商品のダンボールケースへの詰め込み機構などの各駆動部
がこれに該当する。
【0030】
センサ23は、例えば、組合せ計量装置1では、計量ホッパ114の重量を検出する重
量センサがこれに該当し、シールチェッカー3では、袋詰商品Bをコンベアに押し付けた
ときの袋の沈み量を検出するセンサがこれに該当する。また、重量チェッカー4では、計
量コンベアで搬送される袋詰商品の重量を検出する重量センサがこれに該当する。
なお、組合せ計量装置1には、分散フィーダ111の上方にカメラが設けられ、そのカメ
ラで撮像された被計量物の流れる状況が図6、8、9、10、11のライブ映像枠50に
表示されようになっている。そのために、組合せ計量装置1には、複数のカメラと、カメ
ラで撮像された動画を画像ファイルに変換する画像ファイル変換手段とからなる撮像部3
3が設けられている。
【0031】
<DMUの構成>
各装置1〜5は、このような基本構成に加え、さらにサーバ機能を有するDMU13を
有する。このDMU13は、CPU25、メモリ26、WWWサーバ27、FTPサーバ
28、電子メールクライアント29、CGI(Common Gateway Inte
rface)30、処理プログラム31、ネットワークインターフェイス32を備える。
CPU25は、メモリ26への各種情報の読み書きを行う他、WWWサーバ27、FTP
サーバ28、電子メールクライアント29、CGI30、処理プログラム31及びネット
ワークインターフェイス32の実行や制御を行う。例えば、コーディネータ17のWWW
ブラウザ21から予約データ(運転条件)やスタート/ストップ等の動作指令が送信され
ると、CPU25は、それを制御部24に伝達する。また、操作表示部7,8のWWWブ
ラウザ14から駆動部22に対する調整パラメータが送信されると、それを制御部24に
伝達する。
【0032】
制御部24は、受け取った予約データや動作指令、調整パラメータ等に基づいて、それ
ぞれの駆動部22を制御する。例えば、「スタート」の動作指令が各装置1〜5に一斉に
配信されると、組合せ計量装置1の制御部24は、まず、製袋包装装置2の連動信号S2
をチェックし、それが、排出要求であれば、各計量ホッパ114の重量センサ23から計
量値を読み込んで組合せ演算を実行し、最適組合せに選ばれた計量ホッパ114を駆動さ
せて被計量物を排出させる。排出された被計量物は、集合シュート115を介して製袋包
装装置2へ充填される。続いて、空になった計量ホッパ114には、上段のプールホッパ
113から被計量物が供給され、そのプールホッパ113には、さらに上段の放射フィー
ダ112から被計量物が供給される。また、製袋包装装置2では、計量装置1から排出さ
れた被計量物を袋に充填した後、左右の横シール機構を噛み合わせて袋の開口部を熱シー
ルし、密封された袋を後続の袋から切離して次工程のコンベア107へ排出する。
また、予約データが各装置1〜5に配信されると、各装置1〜5の制御部24がその予
約データ(例えば、運転速度等)に基づいて各駆動部22を制御する。
こうして、各装置1〜5は、運転されるが、その時点の状況が稼動状況(運転、待機中、
停止)としてメモリ26に記憶される。また、エラーが発生すれば、DMU13のCPU
25が電子メールクライアント29を起動させてエラー情報を操作表示部7、8に自動配
信する。その詳細については、後述する。
メモリ26には、前記エラー情報、運転条件、稼動状況の他、後述のWWWサーバ27が
用いるHTML文書、画像ファイル変換手段によって作成された画像ファイル、電子メー
ルクライアント29が用いるメッセージ等が記憶される。
【0033】
WWWサーバ27は、操作表示部7,8のWWWブラウザ14からの要求に基づいて、
指定された処理プログラム31の実行をCGI30に指示する。CGI30は、処理プロ
グラム31を起動させて、指定された処理を実行させる。CGI30がその処理結果を受
け取ると、それをWWWサーバ27に返信する。WWWサーバ27は、それを要求した操
作表示部7、8のWWWブラウザ14に返信する。
例えば、操作表示部7、8が組合せ計量装置1の図10に示す調整画面を要求すると、
WWWサーバ27は、CGI30を起動させて、要求された処理プログラム31を実行さ
せる。処理プログラム31は、要求された調整画面をメモリ26から読み出し、それをH
TML化させてCGI30に渡す。CGI30は、それをWWWサーバ27に渡し、WW
Wサーバ27は、それを操作表示部7、8のWWWブラウザ14に返信する。
FTPサーバ28は、FTPを使用してFTPクライアント16とのファイルの送受信を
行う。
【0034】
電子メールクライアント29は、各装置1〜5で発生したエラー情報を操作表示部7、
8に自動配信するためのものである。即ち、何れかの装置1〜5でエラーが発生すると、
エラー情報がCPU25によってメモリ26に記憶される。それと同時にエラー処理用の
処理プログラム31が起動される。エラー処理用の処理プログラム31は、エラー情報を
メモリ26から呼び出し、操作表示部7、8のメールアドレスとその時記憶されているエ
ラー情報を電子メールの形式に変換してメモリ26に書き込む。その後、電子メールクラ
イアント29を起動し、作成した電子メールをコーディネータ17の電子メールサーバ1
9に送信し、そこから指定されたアドレスの操作表示部7,8の電子メールクライアント
15に配信する。操作表示部7,8の電子メールクライアント15は、受け取った電子
メールを後述するタッチパネルの表示部38に表示する。
【0035】
ネットワークインターフェイス32は、例えば、LANアダプタで構成され、プロトコ
ルとしてTCP/IPを利用する。LAN上では、通信回線9に接続された各装置1〜5
とホストコンピュータ6、操作表示部7、8及びコーディネータ17に一意のIPアドレ
スが設定されている。このネットワークインターフェイス32は、DMU13内では、通
信回線9、WWWサーバ27、FTPサーバ28、電子メールクライアント29に接続さ
れている。
【0036】
<操作表示部の構成>
図4は、操作表示部7、8の構成図を示す。この図において、操作表示部7、8には、
前述のWWWブラウザ14、電子メールクライアント15、FTPクライアント16、処
理プログラム31、ネットワークインターフェイス32の他に、操作CPU34、通信C
PU35、メモリ36、37、表示部38、入力部39が備えられている。
操作CPU34は、通信CPU35とアクセス可能で、その操作CPU34には、表示
部38と入力部39が接続されている。表示部38は、液晶パネルからなり、入力部39
は、液晶パネルにタッチされた座標を読み取る入力装置からなり、これらで周知のタッチ
パネルが構成されている。なお、メモリ37は、表示用の各種の画面情報を記憶する。
また、図5は、コーディネータ17の構成図を示す。この図において、コーディネータ1
7は、WWWサーバ18、電子メールサーバ19、FTPサーバ20、CGI30、処理
プログラム31、ネットワークインターフェイス32を備える他、予約データを記憶した
メモリ40と、CPU41とを備える。
なお、図3乃至図5において、同一機能を有するものには、同一符号を付している。
【0037】
<操作表示部の作用>
操作表示部7、8の電源を入れると、図6に示す操作画面が表示される。この図6は、
各装置1〜5の主電源がONにされて、各装置1〜5のDMU13が働いているときに表
示される画面で、画面左端に縦列に区画された表示窓42は、各装置1〜4のDMU13
から送信されてきたその時点における稼動状況を表している。
なお、各表示窓42は、上から順に組合せ計量装置1、製袋包装装置2、シールチェッ
カー3、重量チェッカー4の稼動状況を表している。ただし、図6〜図9では、箱詰装置
5の表示窓を省略している。
【0038】
この図6の操作画面において、画面右上の「予約選択」キーK3を押すと、予約選択画
面の要求が操作表示部7、8のWWWブラウザ14からコーディネータ17のWWWサー
バ18に送信され、コーディネータ17のメモリ40に記憶された一連の予約データが読
み出され、それらが画像ファイルとHTMLファイルに変換されて操作表示部7,8のW
WWブラウザ14に返信される。
例えば、前記メモリ40には、組合せ計量装置1の予約データとして目標重量が、製袋
包装装置2の予約データとして袋長が、各装置共通の予約データとして運転速度が、商品
毎にリンク付けされて記憶され、それらがメモリ40から読み出されて、画像ファイルと
HTMLファイルに変換されて、操作表示部7,8のWWWブラウザ14に返信される。
図7は、そうして返信された予約データを呼出番号順に並べて表示させた一例を示す。こ
の選択画面において、上下のスクロールキー43或いはその間のスクロールバー44を操
作すれば、登録された予約データをさらに表示させることができる。
【0039】
そして、表示された何れかの呼出番号をタッチすると、タッチした番号の表示枠に矢印
45で示す袋の図柄が表示され、その図柄の視認により、選択した商品の再確認が行われ
る。そして、「戻る」キーK5を押して図6の操作画面に戻ると、操作表示部7、8のW
WWブラウザ14がその予約番号をコーディネータ17のWWWサーバ18に送信する。
すると、コーディネータ17のCPU41は、WWWブラウザ21を起動して、予約番号
に対応する各装置1〜5の詳細な予約データをメモリ40から読み出し、それを各装置1
〜5のDMU13のWWWサーバ27に送信して、各装置1〜5のメモリ26に記憶させ
る。
【0040】
次に、図6の操作画面において、その画面右端の「電源オン」キーK4を押せば、その
動作指令が操作表示部7,8のWWWブラウザ14からコーディネータ17のWWWサー
バ18に送信され、そこから更にWWWブラウザ21を介して各装置1〜5のWWWサー
バ27に送信される。すると、各装置1〜5のWWWサーバ27が、処理プログラム31
を起動させて、各装置1〜5の制御部24に電源を供給する。そして、各装置1〜5が正
常に動作すれば、各装置1〜5の稼動状況が各装置1〜5のWWWサーバ27からコーデ
ィネータ17のWWWブラウザ21に返信され、それが操作表示部7、8のWWWブラウ
ザ14に返信されて、図8に示すような運転開始画面に切り替わる。同時に、画面左端の
各表示窓42に、各装置1〜4のその時点における稼動状況が表示される。
この運転開始画面において、さらに、画面右下コーナーの「全スタート」キーK1が操
作されると、その動作指令が、前述のように各ブラウザ14、21を介して各装置1〜5
のWWWサーバ27に送信され、それに基づいて各装置1〜5が運転を開始する。
【0041】
また、各装置1〜5について、個別の調整を必要とするときは、図8に示す操作画面の
左下コーナーに表示された「ホーム」キーK6をタッチする。すると、図9に示す操作画
面に切り替わり、その画面の左端に各装置1〜4へ移行する移行キーK7が表れる。その
移行キーK7の最上段のキーK7をタッチすれば、図10に示す組合せ計量装置1の調整
画面に切り替わり、上から2段目のキーK7をタッチすれば、図11に示す製袋包装装置
2の調整画面に切り替わる。こうして、各移行キーK7をタッチすれば、それぞれの装置
1〜4の調整画面に切り替わる。したがって、この移行キーK7が、いわば装置指定手段
となる。
【0042】
そして、図9の移行キーK7が操作されると、操作表示部7、8のWWWブラウザ14
が、当該移行キーK7によって指定された装置1〜5のWWWサーバ27とアクセスして
当該装置1〜5の調整画面と調整パラメータとを要求する。すると、当該装置1〜5のW
WWサーバ27が、メモリ26に記憶された調整画面と調整パラメータとを読出して操作
表示部7、8のWWWブラウザ14に返信する。操作表示部7,8のWWWブラウザ14
は、それを表示部38に表示する。図10、11は、こうして表示された調整画面の一例
を示す。
なお、図10の組合せ計量装置1の調整画面において、三角マーク51は、目標選択ホ
ッパ数を表しており、その中心が適正範囲に入るように、アップ・ダウンキーK8を操作
して、分散フィーダ111や放射フィーダ112の振幅、強度、駆動時間等を調整する。
また、図11の製袋包装装置2の調整画面において、温度表示欄52には、袋の縦シール
温度と横シール温度が表示されているので、その表示欄52のアップ・ダウンキーK8を
操作して、これらの温度を調整する。
【0043】
このようにして、それぞれのアップ・ダウンキーK8を操作すれば、各調整パラメータ
が変更可能となる。そして、各画面左下の「ホーム」キーK6を操作すれば、図9の画面
に戻り、その時点で、新たに設定された調整パラメータが、操作表示部7、8のWWWブ
ラウザ14から当該装置1〜5のWWWサーバ27に送信されて、当該装置1〜5のメモ
リ26に記憶される。こうして記憶された調整パラメータは、制御部24によって駆動部
22に自動設定される。
【0044】
<メッセージの送受信>
次に、ホストコンピュータ6と操作表示部7,8との間のメッセージの通信、或いは、
操作表示部7、8同士のメッセージの通信について説明する。
図6若しくは図8において、「メール」と記載されたタブキーK10をタッチすると、
図12に示す電子メール作成画面に切り替わる。この作成画面において、キーボード46
は、メッセージ入力手段を構成しており、このキーボード46のキーをタッチしてメッ
セージを入力すれば、入力されたメッセージは、表示欄47に表示される。その際、「B
S」キーK11をタッチすれば、入力された文字は、一文字消去され、「CLR」キーK
12をタッチすれば、入力された全文字が消去される。
【0045】
また、「カナ」キー13をタッチすれば、図12のアルファベットに代えて、図13の
カナ入力キーボードが表示され、このキーボードの「漢字/かな」キー14をタッチする
と、図14のひらがな入力キーボードが表示される。さらに、このキーボードの中のひら
がなキーを押して「漢字変換」キー15を押すと、押したひらがなで始まる漢字が複数表
示され、その中から該当する漢字を選択して入力するようになっている。
【0046】
図12において、次に、題名欄48にタッチしてキーボード46を操作すると、題名欄
48にタイトルが入力される。また、宛先アドレス欄49をタッチすると、登録された宛
先一覧が表示され、その中から宛先を選択すると、アドレス欄49に指定したアドレスの
URL(Uniform Resource Locator)が入力される。或いは、
直接、キーボード46からURLを入力することもできる。そして、図12の「送信」
キーK15をタッチすると、操作表示部7、8の電子メールクライアント15が起動され
て、作成されたメッセージが、コーディネータ17の電子メールサーバ19を介して、指
定された操作表示部7、8に、或いは、ホストコンピュータ6に送信される。
操作表示部7、8では、受信したメッセージを最下端のメッセージ表示欄51に表示す
る。このメッセージは、作業員が業務連絡として用いるものであるから、各装置1〜5が
定型化されたエラーメッセージを操作表示部7,8に自動配信するものとは異なる。
したがって、例えば、製袋包装装置2に包装フイルムを補充する必要があるときは、保
管庫の作業員が携帯する情報端末に包装フイルムの配送を電子メールで依頼することがで
きる。また、保管庫の作業員は、包装フイルムの絵柄や商品名等を電子メールで確認する
ことにより、誤った包装フイルムの配送を未然に防止することができる。特に、複数の装
置が稼動して、騒音が大きい工場内では、作業員間の業務連絡に威力を発揮する。
【0047】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、
種々の変形、態様も可能である。
例えば、上記実施形態では、通信の汎用性を考慮してWWWサーバとWWWブラウザを
用いたが、これに代えて、ソケット通信を使用することも可能である。その場合には、W
WWサーバ18、27の代わりにソケットサーバを使用し、WWWブラウザ14、21の
代わりにソケットクライアントを使用する。そして、ソケットクライアントが、ソケット
サーバのIPアドレスとポート番号との組(ソケット)を指定して回線を開き、通信相手
であるサーバとの接続が確立すると、その後は、サーバとクライアント間で自由なデータ
のやり取りが可能になる。このような構成にすると、送受信されるデータは、HTML言
語に限らず、Java(登録商標)言語で書かれたものでも良い。また、前記実施形態で
は、FTPクライアント16やFTPサーバ20、さらには、電子メールサーバ19や電
子メールクライアント29を使用したが、これらも不要になる。すなわち、ソケット通信
であれば、事前に決められた幾つかのポート番号を使用することによって、例えば、ファ
イルの転送、電子メールの送受信、画像情報の取得、動作指令の送信等が可能になるから
である。したがって、図6乃至図14に示す画像情報もポート番号の指定によって送受信
が可能になるし、また、ソケット通信では、電子メールの送受信を指定するポート番号の
ソケットが、メール通信手段12となる。
【0048】
操作表示部7,8は、組合せ計量装置1、製袋包装装置2、シールチェッカー3、重量
チェッカー4、箱詰装置5を管理下におくが、それらに加えて、振分装置10や供給装置
202等も管理下に置くことができるし、さらに、X線検査装置をラインに組み込むとき
は、それも管理下におくことができる。
また、この実施形態では、複数の操作表示部で、同一の複数の装置を操作できるように
したが、こうした操作のオーバーラップを止めて、複数の装置に対して、一つの操作表示
部から操作することもできる。
さらに、通信回線9を無線式ネットワークに変更することも可能である。その場合は、
操作表示部7、8のネットワークインターフェイス32とホストコンピュータ6の通信イ
ンターフェイスとを無線ネットワークに対応させればよい。
また、この実施形態では、各装置のエラー情報は、各装置が電子メールで操作表示部7、
8に自動配信するが、電子メールではなく、表示メニューにエラー情報を加えて、操作画
面上で大きく表示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 組合せ計量装置
2 製袋包装装置
3 シールチェッカー
4 重量チェッカー
5 箱詰装置
6 ホストコンピュータ
7、8 操作表示部
9 通信回線
12 メール通信手段
15 電子メールクライアント
46 メッセージ入力手段
49 宛先指定手段
K7 移行キー(装置指定手段)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋詰商品の生産ラインに用いられる各種の装置と複数の操作表示部とがネットワークを
介して接続され、前記操作表示部が自身の管理下にある複数の装置と交信して、管理下に
ある各装置の稼動状況を表示するとともに、各装置の運転条件や動作指令を各装置に送信
するようにした装置間情報伝達システムであって、前記各操作表示部が、メッセージを入
力する入力手段と、メッセージの宛先を指定する宛先指定手段と、入力されたメッセージ
を指定された宛先に送信するとともに、自身が宛先とされたメッセージを受信するメール
通信手段とを備えていることを特徴とする装置間情報伝達システム。
【請求項2】
前記操作表示部の一つが、生産ラインに組み込まれた複数の装置を統括管理するホス
トコンピュータであることを特徴とする請求項1に記載の装置間情報伝達システム。
【請求項3】
前記操作表示部の一つが、供給された被計量物を一定重量に計量して排出する組合せ計
量装置と、当該計量装置から排出された被計量物を袋に充填して密封する製袋包装装置と、
密封された袋詰商品のシールの良否を検査するシールチェッカーと、密封された袋詰商品
の内容量の良否を検査する重量チェッカーとを管理下においていることを特徴とする請求
項1又は2に記載の装置間情報伝達システム。
【請求項4】
前記操作表示部が、自身の管理下にある複数の装置の中から交信すべき装置を指定する
装置指定手段と、指定された装置から当該装置の運転条件や調整パラメータの入力画面を
入手して表示し、表示された画面で当該装置の運転条件や調整パラメータを入力してそれ
を当該装置に返信する通信手段とを備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか
に記載の装置間情報伝達システム。
【請求項5】
複数の操作表示部が、同一の複数の装置をそれぞれの管理下に置くことを特徴とする請
求項1から4の何れかに記載の装置間情報伝達システム。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図15】
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【図16】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−256134(P2012−256134A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−127775(P2011−127775)
【出願日】平成23年6月7日(2011.6.7)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】